JP2015213681A - 等価ファントム、および等価ファントムを用いたx線タルボ撮影装置の品質評価方法 - Google Patents

等価ファントム、および等価ファントムを用いたx線タルボ撮影装置の品質評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015213681A
JP2015213681A JP2014099195A JP2014099195A JP2015213681A JP 2015213681 A JP2015213681 A JP 2015213681A JP 2014099195 A JP2014099195 A JP 2014099195A JP 2014099195 A JP2014099195 A JP 2014099195A JP 2015213681 A JP2015213681 A JP 2015213681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
equivalent phantom
ray
substances
soft tissue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014099195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6330467B2 (ja
Inventor
星野 嘉秀
Yoshihide Hoshino
嘉秀 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014099195A priority Critical patent/JP6330467B2/ja
Priority to US14/710,996 priority patent/US9572541B2/en
Publication of JP2015213681A publication Critical patent/JP2015213681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6330467B2 publication Critical patent/JP6330467B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/484Diagnostic techniques involving phase contrast X-ray imaging
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications
    • A61B6/505Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications for diagnosis of bone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/52Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/5211Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis involving processing of medical diagnostic data
    • A61B6/5217Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis involving processing of medical diagnostic data extracting a diagnostic or physiological parameter from medical diagnostic data
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/06Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diffraction, refraction or reflection, e.g. monochromators
    • G21K1/067Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diffraction, refraction or reflection, e.g. monochromators using surface reflection, e.g. grazing incidence mirrors, gratings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating thereof
    • A61B6/582Calibration
    • A61B6/583Calibration using calibration phantoms

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

【課題】X線タルボ撮影装置の品質を定義するための等価ファントム、およびその等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法を提供する。
【解決手段】X線源11a、複数の格子14、15およびX線検出器16を備え、少なくとも被写体の微分位相画像を生成する基となるモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置1に用いられる等価ファントムFにおいて、2種類の物質f8、f9を備え、当該2種類の物質f8、f9の屈折率の比n8/n9が、軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比nc/ntに等しく、かつ、当該2種類の物質f8、f9のうちの1種類の物質f8の少なくとも一部の形状が、軟部組織の対応する部分の形状と等しくなるように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、等価ファントム、および等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法に関する。
X線が物体を透過するときに生じるX線の位相シフトを捉えて画像化する、タルボ(Talbot)干渉計やタルボ・ロー(Talbot-Lau)干渉計とX線検出器(Flat Panel Detector:FPD)とを用いたX線画像撮影装置が知られている(例えば特許文献1、2、非特許文献1〜3等参照)。なお、以下では、このようなタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計等を用いたX線画像撮影装置を、X線タルボ撮影装置という。
X線タルボ撮影装置は、一定の周期でスリットが設けられた第1格子(G1格子等ともいう。)と第2格子(G2格子等ともいう。)を備え(タルボ・ロー干渉計を用いる場合にはさらに線源格子を備え)、X線源から第1格子にX線を照射することにより第1格子のX線照射方向下流側で第1格子の自己像が一定周期で結ばれる位置に第2格子を配置し、この第2格子におけるスリットの延在方向を第1格子におけるスリットの延在方向に対してわずかに傾けるように第2格子を配置することで、第2格子上にモアレ縞を形成させる。そして、このモアレ縞が重畳された画像(以下、これをモアレ画像という。)を第2格子の下流側に配置したX線検出器で検出して撮影するように構成される。
そして、X線源と第1格子との間に被写体を配置すると、被写体によりモアレ縞に歪みが生じる。そのため、X線タルボ撮影装置で、第1格子と第2格子とを相対的に移動させながら複数枚のモアレ画像を撮影し(縞走査法)、画像処理において、それらのモアレ画像を画像解析することで微分位相画像やX線吸収画像、小角散乱画像等の画像を再構成して生成することができる。また、被写体が存在する状態で、X線タルボ撮影装置でモアレ画像を1枚撮影し、画像処理において、そのモアレ画像をフーリエ変換する等して微分位相画像等の画像を再構成して生成することも可能である(フーリエ変換法)。
そして、本発明者らの研究では、このようにしてモアレ画像を再構成して生成した微分位相画像では、従来、X線吸収画像(図8(A)参照)等では撮影することができなかった関節の軟骨の端部(正確には関節の軟骨とのその周囲の関節液との界面。以下同じ。)を、図8(A)に矢印で示すように画像中に撮影することが可能であるという知見が得られている。また、微分位相画像中には、関節の軟骨だけでなく、例えばアキレス腱等の腱や、腫瘤等の人体の軟部組織を撮影することが可能であるという知見も得られている。
特開2008−200359号公報 国際公開第2011/033798号パンフレット 国際公開第2008/102685号パンフレット
K. Hibino et al, J. Opt. Soc. Am. A, Vol.12, (1995) p.761-768 A. Momose et al, J. Appl. Phys., Vol.45, (2006) p.5254-5262 M. Takeda et al, J. Opt. Soc. Am, Vol.72, No.1, (1982) p.156
ところで、X線タルボ撮影装置で撮影したモアレ画像から再構成して生成した微分位相画像には、上記のように関節の軟骨の端部を撮影することが可能であるが、これは、第1格子等の各格子が精度良く作成され(或いは製造誤差が許容値以内であり)、X線源の管球のMTF(Modulation Transfer Function)やX線検出器のMTFが高い状態であるなど、X線タルボ撮影装置の品質評価や品質管理が非常に良好に行われている場合に限られ、X線タルボ撮影装置の品質評価や品質管理が適切に行われていないと、関節の軟骨等の軟部組織を微分位相画像中に撮影することは困難になる。
従来は、X線タルボ撮影装置を構成する各部品の品質評価や品質管理、品質の改善を部品ごとに行っていた。すなわち、例えばX線源の管球の評価ではテストパターンを撮影して焦点径の評価を行い、X線検出器(FPD)の評価ではチャートやエッジをX線により撮影してMTFの評価を行い、或いは格子の製造精度について、例えば特許文献3に記載されているようにX線タルボ撮影装置の稼動開始前に撮影したモアレ画像と装置の稼動後に撮影したモアレ画像とを比較して相対位置関係等に歪みが生じたか否かを判断する等して、それぞれ部品ごとに評価や調整が行われていた。
しかし、X線タルボ撮影装置の各部品を個々に評価や調整を行っても、各々の部品は径時変化や劣化をする可能性もあり、X線タルボ撮影装置で撮影されたモアレ画像から再構成した微分位相画像中に関節の軟骨等の軟部組織が撮影できることが必ずしも保証されない。逆の言い方をすれば、X線タルボ撮影装置で撮影されたモアレ画像から再構成した微分位相画像中に関節の軟骨等の軟部組織を撮影することができるようにするためには、X線タルボ撮影装置自体の品質、すなわちX線タルボ撮影装置全体を一体的に見た場合の品質を評価することが必要になる。
しかし、X線タルボ撮影装置がまだ開発中の段階であることもあり、これまで、X線タルボ撮影装置の品質を評価するために必要となる基準が存在していなかった。X線タルボ撮影装置を微分位相画像により軟部組織の描出を行う撮影装置として考えると、本撮影装置の品質は、X線タルボ撮影装置によって撮影されたモアレ画像から再構成された微分位相画像等の画像品質という形で定義されることが被写体を撮影する結果に最も近いと考えられる。
そして、画像品質を定義する際に、X線タルボ撮影装置で、等価ファントムを撮影することで人体の軟部組織を描写した際の画質を推定できるものとすればX線タルボ撮影装置の機差によるばらつきや日毎の機器の変動を管理することが可能となる。さらには、異なる機種においてもその品質を比較することが可能となり、実用上便利なものとなると考えらえる。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、X線タルボ撮影装置の品質を定義するための等価ファントム、およびその等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の等価ファントムは、
X線源、複数の格子およびX線検出器を備え、少なくとも被写体の微分位相画像を生成する基となるモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に用いられる等価ファントムにおいて、
2種類の物質を備え、当該2種類の物質の屈折率の比が、軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比に等しく、かつ、当該2種類の物質のうちの1種類の物質の少なくとも一部の形状が、前記軟部組織の対応する部分の形状と等しくなるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法は、
X線を照射するX線源と、
複数の格子と、
照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が配置され、前記変換素子により生成された電気信号をモアレ画像として読み取るX線検出器と、
を備えるX線タルボ撮影装置において、
前記X線源から、上記の本発明の等価ファントムにX線を照射してモアレ画像を撮影し、
前記等価ファントムのモアレ画像に基づいて少なくとも微分位相画像または微分位相画像を用いた画像を生成し、
生成した前記微分位相画像または前記画像に基づいて前記X線タルボ撮影装置の品質を評価することを特徴とする。
本発明のような方式の等価ファントム、および等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法によれば、等価ファントムの1種類の物質で軟部組織の形状を的確に再現するとともに、2種類の物質で軟部組織とその周囲の組織の屈折率の比を的確に再現することが可能となる。そして、等価ファントムにX線を照射して撮影されたモアレ画像に基づいて微分位相画像等を生成すると、微分位相画像中の、等価ファントムの2種類の物質の界面が撮影された部分に、実際の軟部組織とその周囲の組織の界面が撮影された微分位相画像中の画素値Iのプロファイル(後述する図4参照)を再現することが可能となる。
そのため、このような画素値Iのプロファイルに基づいて画素値の極大値の大きさを算出する等してそれらを指標とすることで、微分位相画像等の画像品質を的確に評価することが可能となる。そのため、本発明のような方式の等価ファントムを用いて、X線タルボ撮影装置の品質を管理したり品質を維持、改善したり、或いはX線タルボ撮影装置の品質をより向上させたりすることが可能となる。
本実施形態に係るX線タルボ撮影装置の構成を表す概略図である。 手指の関節の軟骨を撮影する場合に被写体台上に載置される患者の手の向きと第1格子等のスリットの延在方向との関係を説明する図である。 等価ファントムの1つの構成例を表す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を表す。 図8(B)の微分位相画像を左側から右側に向けて見て行った場合の各画素の画素値のプロファイルを表すグラフである。 等価ファントムの別の構成例を表す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を表す。 等価ファントムの別の構成例を表す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を表す。 界面部分の画素値の極大値の大きさやS/N比等の評価結果を表したテーブルの例を表す図である。 (A)関節が撮影されたX線吸収画像の例を示す写真であり、(B)関節が写った微分位相画像の例および画像中に写っている関節の軟骨の端部を示す写真である。
以下、本発明に係る等価ファントム、および等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、X線タルボ撮影装置が、第1格子や第2格子の他に線源格子(マルチ格子やマルチスリット等ともいう。)を備えるタルボ・ロー干渉計を用いたX線タルボ撮影装置である場合について説明するが、線源格子を備えないX線タルボ撮影装置である場合でも同様に説明され、その場合にも本発明を適用することができる。
[X線タルボ撮影装置の構成について]
本実施形態に係るX線タルボ撮影装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るX線タルボ撮影装置の構成を表す概略図である。なお、図1では、X線タルボ撮影装置1にネットワークを介してコンピューター等の外部装置50が接続されている場合が示されている。
本実施形態では、図1に示すように、X線タルボ撮影装置1は、X線発生装置11と、線源格子12と、被写体台13と、第1格子14と、第2格子15と、X線検出器16と、支柱17と、基台部18と、コントローラー19とを備えている。なお、以下では、図1に示すように、X線タルボ撮影装置1が、上側に設けられたX線発生装置11から下方の被写体に向けてX線を照射するように構成されている場合について説明するが、X線の照射方向はこれに限らず、水平方向や任意の方向に照射されるように構成することも可能であり、そのように構成されている場合にも本発明を適用することができる。
本実施形態では、X線発生装置11は、X線源11aとして、例えば医療現場で広く一般に用いられているクーリッジX線源や回転陽極X線源等を備えているが、それ以外のX線源を用いることも可能である。そして、X線源11aの下方には、線源格子12が設けられている。本実施形態では、X線源11aの陽極の回転等により生じるX線発生装置11の振動が線源格子12に伝わらないようにするために、線源格子12は、X線発生装置11には取り付けられず、支柱17に設けられた基台部18に取り付けられた固定部材12aに取り付けられている。
また、本実施形態では、線源格子12や第1格子14、第2格子15には、X線の照射方向であるz方向と直交するy方向に所定の周期で複数のスリットS(後述する図2参照)が配列されて形成されている。なお、この場合、スリットSや、スリッSトと交互に形成される図示しない格子の延在方向はx方向ということになる。
そして、本実施形態では、上記の固定部材12aには、線源格子12のほか、線源格子12を透過したX線の線質を変えるためのろ過フィルター(付加フィルター等ともいう。)112や、照射されるX線の照射野を絞るための照射野絞り113、X線を照射する前にX線の代わりに可視光を被写体に照射して位置合わせを行うための照射野ランプ114等が必要に応じて取り付けられている。なお、線源格子12とろ過フィルター112と照射野絞り113とは、必ずしもこの順番に設けられる必要はない。また、本実施形態では、線源格子12等の周囲には、それらを保護するための第1のカバーユニット120が配置されている。
X線発生装置11と第1格子14との間には、被写体である患者の関節等を撮影するために被写体を保持する被写体台13が配置されている。そして、例えば、被写体として患者の手指の関節(例えばMP関節等)やその部分の軟骨等を撮影する場合には、図2に示すように、被写体台13上に、患者の手を、第1格子14等のスリットSの延在方向(すなわち格子の延在方向)に直交する方向に載置して撮影が行われる。
なお、図2は、患者の手や被写体台13、第1格子14、スリットS等の相互の位置関係を表すイメージ図であり、現実の装置における各部材等の相対的な大きさ等は反映されていない。また、図8(A)、(B)に示したX線吸収画像や微分位相画像は、このようにして患者の手指の関節を撮影したモアレ画像に基づいて生成されたものである。なお、以下、X線タルボ撮影装置1で撮影されたモアレ画像に基づいて再構成されて生成される微分位相画像やX線吸収画像、小角散乱画像と、それらの画像等に基づいてさらに生成される画像(すなわち微分位相画像等を加工する等して得られる各種画像)とをあわせて、再構成画像という。
そして、被写体台13の下方には、第1格子14および第2格子15が配置されている。前述したように、第2格子15は、X線源11aから第1格子14にX線を照射することにより第1格子14のX線照射方向(すなわちz方向)下流側で第1格子14の自己像が一定周期で結ばれる位置に配置されている。また、第2格子におけるスリットの延在方向が第1格子におけるスリットの延在方向に対してわずかに傾けられるように配置されている。
また、第2格子15の直下には、X線検出器16が配置されている。X線検出器16は、照射されたX線に応じて電気信号を生成する図示しない変換素子が配置され、前記変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取る装置であり、第2格子15上に生じる前述したモアレ画像を撮影するようになっている。そして、第1格子14や第2格子15、X線検出器16の周囲には、それらを患者の脚等の衝突等から保護するための第2のカバーユニット130が配置されている。
なお、X線タルボ撮影装置1で、いわゆる縞走査法を用いてモアレ画像を複数枚撮影するように構成する場合には、線源格子12、第1格子14、第2格子15のうちのいずれか1つ、或いは第1格子14と第2格子15の両方を、前述した各格子に設けられたスリットや格子の延在方向(x方向)に直交するy方向に移動させるための図示しない移動装置等が設けられる。また、縞走査法を用いずにX線タルボ撮影装置1でモアレ画像を1枚だけ撮影し、コントローラー19や画像処理装置50でこの1枚のモアレ画像に対してフーリエ変換法等を用いて解析する等して微分位相画像等の再構成画像を生成する場合にも、本発明を適用することができる。
コントローラー19は、本実施形態では、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターで構成されているが、専用の制御装置として構成することも可能である。また、図示を省略するが、コントローラー19には、入力手段や表示手段等の適宜の手段や装置が設けられている。
そして、コントローラー19は、X線タルボ撮影装置1に対する全般的な制御を行うようになっている。すなわち、例えば、X線発生装置11に管電圧や照射時間等を設定したり、また、X線タルボ撮影装置1が上記のように縞走査法を用いて複数枚のモアレ画像を撮影するものである場合には、移動装置による第1格子14等の移動量や移動速度等を制御するとともに、格子の移動とX線発生装置11からのX線の照射とのタイミングを調整する等の処理を行うことができるようになっている。
なお、本実施形態では、コントローラー19が、X線発生装置11を制御する図示しないジェネレーターとしても機能するようになっているが、ジェネレーターを、コントローラー19とは別に設けるように構成することも可能である。
また、本実施形態では、コントローラー19は、X線検出器16で撮影された単数または複数のモアレ画像に基づいて、微分位相画像(例えば図8(B)参照)やX線吸収画像(例えば図8(A)参照)、小角散乱画像等の再構成画像を生成する画像処理手段としても機能するようになっている。なお、コントローラー19は、これらの再構成画像のうち、少なくとも微分位相画像や、微分位相画像を用いた新たな画像を生成することができるものであればよく、X線吸収画像や小角散乱画像は必ずしも生成されなくてもよい。
さらに、X線タルボ撮影装置1のコントローラー19でモアレ画像に基づいて微分位相画像等の再構成画像を生成する代わりに、X線タルボ撮影装置1のコントローラー19からネットワーク等を介して接続されている外部装置50としての画像処理装置にモアレ画像のデータ等を送信し、外部の画像処理装置50でモアレ画像に基づいて微分位相画像等の再構成画像を生成するように構成することも可能である。なお、図1における51は、外部の画像処理装置50の表示部、52はマウスやキーボード等の画像処理装置50の入力手段を表す。
[等価ファントムの構成等について]
次に、X線タルボ撮影装置1の品質を定義するために用いられる等価ファントムの構成等について説明する。また、本実施形態に係る等価ファントムの作用についてもあわせて説明する。
等価ファントムは、X線タルボ撮影装置1のメンテナンス時等に、被写体である患者の身体の代わりに被写体台13上に載置されて用いられるものである。そして、被写体台13上に載置された等価ファントムに、X線発生装置11のX線源11aからX線を所定回照射し(縞走査法の場合)或いは1回照射して(フーリエ変換法の場合)、モアレ画像を所定枚或いは1枚撮影するようにして使用される。
その際、通常、X線タルボ撮影装置1のX線源11aから照射されるX線の線量等は、撮影対象である手指の関節や膝の関節の軟骨やアキレス腱等の軟部組織ごとに必要な線量に変えられる。そして、等価ファントムを用いてX線タルボ撮影装置1の品質評価や品質管理を行う際も、実際に撮影対象に照射するX線の線量と同じ線量のX線を等価ファントムに照射してモアレ画像の撮影が行われる。
本実施形態では、等価ファントムは、2種類の物質を備え、これらの2種類の物質の屈折率の比が、軟部組織(例えば手指の関節の軟骨等)とその周囲の組織(例えば軟骨の周囲の関節液等)との屈折率の比に等しくなるように構成され、また、これらの2種類の物質のうち、軟部組織に対応する1種類の物質の少なくとも一部の形状が、当該軟部組織の対応する部分(すなわち円弧で近似できる部分)の形状と等しくなるように形成されている。
なお、上記の記載や下記の説明(および請求項)中に「等しい」や「等しくなる」等の表現が用いられているが、これは、等価ファントムにおける2種類の物質の屈折率の比を、個々の患者の個々の軟部組織(例えば手指の関節の軟骨とその周囲の関節液等)の屈折率の比に等しくなるように形成したり、等価ファントムのこれらの2種類の物質のうち、軟部組織に対応する1種類の物質の少なくとも一部の形状が、個々の患者の個々の軟部組織の対応する部分の形状と等しくなるように形成することを意味するものではない。
すなわち、等価ファントムを個々の患者の対象となる軟部組織ごとに作成すれば、当該軟部組織を撮影するのに適するようにX線タルボ撮影装置1の品質を調整することが可能となるが、個々の患者の個々の軟部組織の撮影に最適な状態になるようにX線タルボ撮影装置1を調整することは現実的ではない。そのため、等価ファントムは、通常、例えば軟部組織(例えば手指の関節等)の平均的な透過率や形状、大きさ等にあわせて形成される。なお、成人や幼児、性別等に応じて等価ファントムをそれぞれ形成することは可能である。また、手指の関節用の等価ファントムや膝の関節用の等価ファントムのように、等価ファントムを撮影対象ごとに形成することも可能である。
このように、等価ファントムを、個々の患者の個々の軟部組織の透過率や形状、大きさ等に等しくなるように形成するわけではなく、例えば平均的な透過率等にあわせて形成するという意味で「等しい」や「等しくなる」等の表現が用いられているものと理解されたい。
以下、本実施形態に係る等価ファントムの具体的な構成等について、いくつかの構成例を例示して説明する。
[構成例1]
図3(A)〜(C)は等価ファントムの1つの構成例を表す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図を表す。なお、図3(A)〜(C)では、各図の最も手前側の面(図3(A)では側面部f3、図3(B)では側面部f4、図3(C)では上蓋f2)をそれぞれ取り外し、等価ファントムFの内部が見える状態とされた状態が示されている。また、図3(A)、(B)における矢印は、X線の入射方向を表す。そして、等価ファントムFは、X線タルボ撮影装置1の被写体台13上に載置される際、円柱体f8の延在方向がx方向(図2や図3(C)参照)になるように載置される。すなわち、円柱体f8の延在方向と格子のスリットSの延在方向が同じ方向にて格子と平行若しくは僅かに傾いて載置される。
この構成例1では、等価ファントムFは、上蓋f2と側面部f3〜f6、底面部f7を備える筐体f1内に、円柱形状を有する円柱体f8とそれらの周囲を満たす液体f9とが収納されて形成されている。この場合、円柱体f8は、手指の関節の軟骨に対応する物質であり、液体f9は、軟骨の周囲を満たす関節液に対応する物質である。
筐体f1の上蓋f2、側面部f3〜f6、底面部f7、および各円柱体f8は、それぞれ加工し易く耐水性や耐薬品性等に優れたアクリル樹脂で形成されているが、他の種類の材料を用いて形成してもよく、また、ガラス材等で形成することも可能である。また、例えば筐体f1をプラスチックで形成し円柱体f8をガラスで形成するなど、筐体f1と円柱体f8を同じ材料で形成する必要はなく、筐体f1や円柱体f8を構成する材料は適宜選択される。さらに、X線が透過するか否かが問題であり、透明性は求められないため、筐体f1や円柱体f8は、必ずしも透明や半透明でなくてもよい。
そして、例えば、側面部f3、f5の所定の位置に、円柱体f8の径と同径の図示しない凹部をそれぞれ設けておき、それらの凹部に円柱体f8を嵌め込んで側面部f3、f5で円柱体f8を挟持するように構成することで、筐体f1内で各円柱体f8が位置固定されるようになっている。
等価ファントムFは、それにX線を照射してモアレ画像を撮影し、それに基づいて例えば微分位相画像(微分位相画像を加工する等して得られる合成画像を含む。以下同じ。)を生成した場合に、当該画像中に、軟部組織とその周囲の組織との界面(例えば関節部分の軟骨とその周囲を満たす関節液との界面(図8(B)の矢印参照))が撮影されるような撮影状態を再現するものでなければならない。
そこで、この構成例1では、等価ファントムFは、下記の各条件を満たすように構成されている。
[条件1]
2種類の物質である円柱体f8と液体f9の屈折率の比が、撮影対象である軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比に等しい。
前述したように、X線タルボ撮影装置1で撮影されたモアレ画像に基づいて再構成されて生成される微分位相画像には、手指の関節や膝の関節における軟骨やアキレス腱等の腱、或いは腫瘤等の軟部組織と、その周囲の組織との界面を撮影することができるが、これは、微分位相画像における各画素の画素値が、その画素に対応する人体組織の界面部分における各々の物質の屈折率の比に比例することによる。
すなわち、軟部組織(例えば軟骨)内の各画素の画素値は軟部組織内部の屈折率がほぼ均一であるためほぼ同じ値であり、また、軟部組織の周囲の組織(例えば関節液)内の各画素の画素値も当該組織における屈折率がほぼ均一であるためほぼ同じ値になる。しかし、軟部組織とその周囲の組織との界面では、屈折率に変化が現れるため、例えば図8(B)に示したように、微分位相画像中で、界面の信号が描写される。
そして、例えば、図8(B)の微分位相画像における軟骨と関節液との界面の部分の各画素の画素値Iを、例えば図の左側から右側に向けて見て行くと、例えば図4の画素値Iのプロファイルに示すように、画素値Iが界面の部分で大きく増減する状態になり、この画素値Iの増減が界面での屈折率の変化に対応している。なお、図4の横軸mは画素番号を表す。また、図4中のIave、Imax、Imin、ΔI等については後で説明する。
そして、等価ファントムFを作成する際には、図4に示すような画素値Iのプロファイルが再現されるように、すなわちそのような画素値Iのプロファイルをもたらす屈折率の変化が再現されるように、等価ファントムFを形成することが必要になる。
そして、本発明者らの研究では、これを実現するためには、上記の条件1のように、2種類の物質である円柱体f8と液体f9の屈折率の比が、軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比(すなわち上記の例では軟骨と関節液との屈折率の比)に等しくなるように等価ファントムFを形成すればよいことが分かっている。
すなわち、円柱体f8の屈折率をn8、液体f9の屈折率をn9、軟部組織の屈折率をnc、軟部組織の周囲の組織の屈折率をntとした場合、
n8/n9=nc/nt …(1)
が成り立つように、円柱体f8の屈折率n8と、液体f9の屈折率n9とが選択される。
上記のように、円柱体f8をアクリル樹脂で形成する場合には、円柱体f8の方の屈折率n8はアクリル樹脂の屈折率になる。そして、アクリル樹脂に、屈折率を変えるための物質を混ぜて円柱形状に固めることで円柱体f8の屈折率n8を変えることも不可能ではないが、適切な屈折率に調整するために種々の円柱体f8を作成することは必ずしも現実的とは言えない。
そこで、液体f9の方の屈折率n9を変化させて上記の(1)式が成立するようにすることが好ましい。この場合、例えば、水に食塩等を溶かし、溶かす食塩等の量を変えて液体f9の比重や濃度を変えることで、液体f9の屈折率n9を変えることができる。
その場合、水に溶かす物質として、例えばリン酸水素二カリウム(KHPO)を用いれば、リン酸水素二カリウムは溶解度が大きく、しかも、液体f9の比重や濃度を大きく変化させることができる(すなわち比重や濃度の変化の幅が大きい)ため、液体f9の屈折率n9を的確な屈折率に調整し易いという利点があり、好ましい。
また、例えば、後述する構成例3(図5(A)〜(C)参照)で説明する、膝の関節の軟骨と半月板との界面の撮影用の等価ファントムFを作成する場合、膝の関節の軟骨の比重より半月板の比重の方が大きい。しかし、上記のようにリン酸水素二カリウムを用いれば、水に多量に溶かせば液体f8の比重を柱状体f10(膝の関節の軟骨に対応)の比重より大きくすることができ、柱状体f10と液体f9とで膝の関節の軟骨と半月板との屈折率の比を再現することも可能となる。このように、リン酸水素二カリウムを用いれば、液体f9の屈折率n9を容易かつ的確に調整することが可能となる。
なお、液体は、例えばアルコールや油等の水以外の溶媒を用いたものであってもよく、溶媒や洋室は適宜の材料から選択することが可能である。
[条件2]
2種類の物質のうちの1種類の物質である円柱体f8の少なくとも一部の形状が、軟部組織の対応する部分の形状と等しい。
等価ファントムFにおいて、円柱体f8を、例えば手指の関節の軟骨の形状、すなわち曲率半径が約1cm程度の軟骨の形状とはかけ離れて大きな曲率半径を有する形状等や、円柱体ではなく例えば角柱状に形成してしまうと、仮に上記の条件1で説明したように、軟部組織とその周囲の組織にそれぞれ対応する円柱体f8と液体f9の屈折率の比n8/n9を実際の軟部組織とその周囲の組織の屈折率の比nc/ntになるように形成したとしても、そのような等価ファントムFを用いて後述する図4に示す画素値Iのプロファイルを再現することはできない。
そこで、等価ファントムFを構成する2種類の物質のうち、軟骨等の軟部組織に対応する1種類の物質すなわち円柱体f8の形状(例えば曲率半径)を、実際の軟部組織の対応する部分の形状(例えば曲率半径)に等しくすることが必要である。なお、この場合の軟部組織の形状は、図8(B)に示したような微分位相画像に撮影される形状(すなわちX線源11a側(図1参照。すなわち図1では上側)から見た形状)ではなく、例えば図2に示したように被写体台13上に載置された手指の関節を、装置1の手前側から奥に向かう方向(図2の図面上では下側から上側に向かう方向。すなわち人指し指や中指、薬指等が重なって見える)に見た場合の軟部組織の形状をいう。
すなわち、例えば手指の関節をこのように見た場合の軟骨の、円弧で近似できる部分の形状(例えば曲率半径)と、図3(A)の正面図に示した等価ファントムFにおける円柱体f8の円の形状(例えば曲率半径)とが等しくなるように、円柱体f8が形成されることが必要である。
そして、等価ファントムFをこのように構成すれば、実際に軟部組織を撮影して生成した微分位相画像等で得られる画素値Iのプロファイル(図4参照)を、等価ファントムFを撮影して生成した微分位相画像等において再現することが可能となる。
[条件3]
等価ファントムFの2種類の物質を収納した筐体f1を透過するX線の透過量が、当該等価ファントムFに対応する軟部組織を含む撮影対象を撮影する際に撮影対象を透過するX線の透過量に等しい。
また、等価ファントムFは、そのX線入射方向の厚さ(図3(A)のD参照)が厚いほどX線の透過量が減少する。そして、X線の透過量が減少すると、その状態で撮影されたモアレ画像のノイズ成分が増加するため、それに応じて生成された微分位相画像等におけるノイズ(図4におけるΔI参照)が大きくなり、微分位相画像等のS/N比が悪くなる。
このように、等価ファントムFを用いた撮影で得られたモアレ画像から生成された微分位相画像等の画像品質に基づいてX線タルボ撮影装置1の品質を判断する際に、等価ファントムFのX線の透過率が、その等価ファントムFに対応する患者の身体の撮影対象(例えば撮影対象の軟部組織が指の付け根の部分の軟骨であれば撮影対象は指の付け根の部分)におけるX線の透過率と異なっていると、特に画像のS/N比の点で、等価ファントムFを撮影して得られた微分位相画像等におけるS/N比が、実際の撮影対象を撮影した際の微分位相画像等におけるS/N比とは異なる値になる可能性があり、微分位相画像等の画像品質を正しく判断することができなくなる可能性がある。
そこで、上記のように円柱体f8や液体f9という2種類の物質を収納している等価ファントムFの筐体f1に、図3(A)、(B)に示したようにその上方からX線を照射した場合のX線の透過率が、当該等価ファントムFに対応する軟部組織を含む撮影対象(例えば上記の例で言えば指の付け根の部分)を透過するX線の透過量に等しくなるように等価ファントムFの厚さDを調整して形成することが好ましい。
なお、等価ファントムFの厚さDを調整する際、筐体f1内部の液体f9の量を変えずに、筐体f1の底面部f7に対する上蓋f2の距離すなわち等価ファントムFの厚さDを変えても(すなわち筐体f1内に空気が入る状態で上蓋f2のみを上下させても)等価ファントムFのX線の透過量は変わらないため、等価ファントムFの厚さDを変えるのにあわせて筐体f1内に収納される液体F9の量も変えて、等価ファントムFのX線の透過量を変える。
このように構成すれば、等価ファントムFを用いた撮影で得られた微分位相画像等におけるS/N比と、その等価ファントムFに対応する患者の身体の撮影対象を撮影して得られる微分位相画像等におけるS/N比とが同じ値になる。そのため、等価ファントムFを用いた撮影で得られた微分位相画像等におけるS/N比を見ることで、その等価ファントムFに対応する患者の身体の撮影対象を撮影した場合に得られる微分位相画像等におけるS/N比がどのような値になるかを認識することが可能となり、等価ファントムFを用いた撮影で得られた微分位相画像等の画像品質に基づいて、X線タルボ撮影装置1の品質を的確に判断することが可能となる。
なお、以下で説明する構成例2〜4の場合も同様であるが、軟部組織(すなわち例えば手指の関節や膝の関節における軟骨や腱等)ごとに、軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比(条件1)が異なっていたり、軟部組織の形状(条件2)が異なっていたり、撮影対象を透過するX線の透過量(条件3)が異なるなど、撮影対象の軟部組織ごとに条件が異なるため、等価ファントムFは、前述したように軟部組織ごとに形成されることが好ましい。
また、等価ファントムFで、撮影対象のうち、軟部組織とその周囲の組織(例えば軟骨と関節液)を再現するだけでなく、図示を省略するが、さらに別の物質を筐体f1内に収納して、例えば軟部組織を支持する組織(例えば関節における骨)も再現するように構成し、例えば、軟部組織とその周囲の組織と軟部組織を支持する組織(例えば軟骨と関節液と骨)の3種類、或いはそれ以上の種類の物質を用いて撮影対象を再現するように構成することも可能である。
[構成例2]
また、関節炎や関節リウマチ等によって軟骨に欠損等の変形が生じている場合、欠損等の変形が数mm程度であれば微分位相画像等に十分視認可能に撮影され、数百μm程度でも微分位相画像等に撮影される場合がある。そして、このような細かな構造をも微分位相画像等に撮影することができるようにX線タルボ撮影装置1を調整するために、例えば図3(A)〜(C)に示した円柱体f8の直径を、上記の軟骨に生じる欠損等の変形の大きさにあわせて数百μm程度に小さくした等価ファントムFを形成することが可能である。
そして、等価ファントムFにおける円柱体f8の大きさを、例えば軟骨等の軟部組織に生じる変形の大きさと等しい程度に小さく形成し、この等価ファントムFの円柱体f8が微分位相画像等に的確に撮影されるようにX線タルボ撮影装置1の品質を調整すれば、軟部組織自体だけでなく、軟部組織に生じる欠損等の小さな変形をも微分位相画像等に撮影することができるように調整することが可能となる。
本発明者らの研究では、X線タルボ撮影装置1のX線源11aや各格子14、15、X線検出器16等(図1参照)の性能にもよるが、関節の軟骨に生じた0.5mm程度の欠損等の変形であれば微分位相画像等に撮影することが可能であることが分かっている。そのため、このように、軟部組織に生じた0.5mm程度の変形を微分位相画像等に撮影できるようにするためには、円柱体f8の大きさすなわち直径を0.5mm程度まで小さく形成した等価ファントムFを用いてX線タルボ撮影装置1を調整することが可能である。
なお、上記の構成例1の条件2で説明したように、等価ファントムFの円柱体f8の一部の形状を軟部組織の対応する部分の形状と等しくなるように形成する場合は、上記のように、円柱体f8の曲率半径と軟部組織の対応する部分の曲率半径とを同じ曲率半径にすること等が必要になるため、その場合は、等価ファントムFにおける円柱体f8の大きさすなわち直径は数cm、大きくても6cm程度までということになると考えられる。
[構成例3]
一方、例えば膝の関節部分の軟骨等のように軟部組織の曲率半径が大きい場合、その曲率半径を円柱体f8で再現すると、円柱体f8の直径が大きくなり過ぎてしまい、等価ファントムFの筐体f1の厚さDが大きくなり過ぎて、等価ファントムFで、撮影対象におけるX線の透過量を再現できなくなる場合がある。
そこで、このような場合には、円柱体f8の代わりに、図5(A)〜(C)に示すように、例えば軟部組織の曲率半径と同じ曲率半径の円柱面を有する柱状体f10を用いて等価ファントムFを形成するように構成することも可能である。
この場合、例えば、肘等のように比較的小さい関節部分に対応する等価ファントムFでは、柱状体f10の円柱面の曲率半径を例えば20〜100mm程度とし、膝等のように比較的大きな関節部分に対応する等価ファントムFでは、柱状体f10の円柱面の曲率半径を例えば30〜150mm程度とするように構成される。
[構成例4]
また、上記の構成例1〜3では、等価ファントムFを構成する2種類の物質のうち、軟部組織に対応する1種類の物質を、円柱体f8や柱状体f10として形成する場合について説明したが、この他にも、例えば図6(A)〜(C)に示すように、軟部組織に対応する1種類の物質を、例えば球状体f11とすることも可能である。
そして、等価ファントムFを、上記の構成例3や構成例4のように構成しても、上記の構成例1、2と全く同様に機能させることが可能となり、同様の有益な効果を得ることが可能となる。
なお、上記の構成例4において、例えば図6(A)〜(C)に示したように、1つの等価ファントムFの筐体f1内に、大きさ(半径)が異なる球状体f11を収納するように構成することも可能である。また、図示を省略するが、上記の構成1〜3においても、1つの等価ファントムFの筐体f1内に、大きさ(半径や曲率半径等)が異なる円柱体f8や柱状体f10を収納するように構成することも可能である。
また、1つの等価ファントムF内に、円柱体f8や柱状体f10、球状体f11を混在させて収納することも可能である。すなわち、上記の構成例1〜4を適宜組み合わせて等価ファントムFを形成することも可能である。
さらに、上記の各構成例では、軟部組織に対応する物質として、円柱体f8(構成例1、2)や円柱面を有する柱状体f10(構成例3)、球状体f11(構成例4)を用いる場合について説明した。これは、関節の軟骨が、通常、円弧で近似できる部分を有していることに基づくが、例えば軟部組織が腫瘤等である場合には、軟部組織の形状を円弧以外の形状で近似する方がよい場合もあり得る。そのため、軟部組織に対応する物質は、円柱体や円柱面を有する柱状体、球状体以外の形状であってもよく、例えば前述の軟骨の欠損を模した形状とするなど適宜の形状に形成することが可能である。
[等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法について]
次に、上記の等価ファントムFを用いてX線タルボ撮影装置1の品質を評価する方法について説明する。
上記のように、本実施形態に係る等価ファントムFにX線を照射してモアレ画像を撮影し、そのモアレ画像に基づいて微分位相画像(或いは微分位相画像を用いた新たな画像。以下同じ。)を再構成して生成すると、生成された微分位相画像における、等価ファントムFの軟部組織に対応する1種類の物質(円柱体f8等)と他の物質(液体f9)との界面の部分の各画素の画素値Iのプロファイルは図4に示したようになる。
そして、本実施形態に係る等価ファントムFは、前述したように、2種類の物質(円柱体f8等と液体f9)の屈折率の比が、軟部組織(例えば軟骨)とその周囲の組織(例えば関節液や半月板等)との屈折率の比に等しく、かつ、2種類の物質のうち、軟部組織に対応する1種類の物質(円柱体f8等)の少なくとも一部の形状が、当該軟部組織の対応する部分の形状と等しくなるように形成される。このプロファイルは、例えば図8(B)に示した実際の人体の関節部分を撮影した微分位相画像における、軟骨と関節液との界面の部分の各画素の画素値Iのプロファイルと同じもの或いは非常に類似したものとなる。
そこで、等価ファントムFを撮影して得られた図4の画素値Iのプロファイルに基づいて、微分位相画像の画像品質を評価し、それをもってX線タルボ撮影装置1の品質を評価することが可能となる。
具体的には、例えば図8(B)に示した微分位相画像中における軟骨と関節液との界面(図中の矢印参照)は、界面に相当する画像中の信号が明確に現れた方が視認され易くなる。そして、この信号は、図4の画素値Iのプロファイルで言えば、画素値Iの極大値Imaxの大きさの形で表される。
すなわち、図4の画素値Iのプロファイルにおいて、画素値Iの極大値Imaxとその周囲の平均値Iave(或いは極小値Imin)との差が大きいほど、微分位相画像中における軟部組織とその周囲の組織との界面を表す信号が大きくなるということになり、画像品質が高いということになる。従って、図4の画素値Iのプロファイルにおける画素値Iの極大値Imaxと平均値Iave(或いは極小値Imin)との差を、微分位相画像の画像品質、すなわちX線タルボ撮影装置1の品質を評価するための1つの指標とすることができる。
また、上記のように、微分位相画像中において軟部組織とその周囲の組織との界面部分における画素値Iの極大値Imaxの大きさ(Imax−Iave或いはImax−Imin)が大きくても、界面部分の近傍における画像のS/N比が劣化していると、画素値Iの極大値Imaxの大きさが大きなノイズΔIに埋もれて視認しづらくなる。従って、図4の画素値Iのプロファイルにおける画素値Iに対するノイズを表すΔIやS/N比である(Imax−Iave)/ΔI(図4参照)も、微分位相画像の画像品質、すなわちX線タルボ撮影装置1の品質を評価するための1つの指標とすることが可能である。なお、図4中では、ノイズΔIを、一定領域における画素値Iの最大値と最小値の差としたが、図4のグラフ内の一定領域の標準偏差Istdや画像内の一定領域の標準偏差Istd’等を用いることも可能である。
その際、微分位相画像において、X線が等価ファントムFの2種類の物質のうち、いずれか一方の物質(例えば円形体f8や柱状体f10等)を透過した画像領域での画像のS/N比(Imax−Iave)/ΔI(或いは(Imax−Iave)/Istd等。以下同じ。)やノイズΔIの大きさに基づいてX線タルボ撮影装置1の品質を評価するように構成することも可能であり、等価ファントムFの2種類の物質をそれぞれ透過した各画像領域での各S/N比やノイズΔIの大きさをそれぞれX線タルボ撮影装置1の品質評価の対象とするように構成することも可能である。
また、上記の界面部分の画素値Iの極大値Imaxの大きさ(例えばImax−Iave)やノイズΔIの大きさ、S/N比は、例えば図7に示すようなテーブルの形で管理することが可能である。なお、使用した等価ファントムFにおける円柱体型とは、上記の構成例1の場合を表す。
そして、X線タルボ撮影装置1の品質を評価する際には、管理されている以前の評価時の結果(図7参照)に基づいて、同じ等価ファントムFに、同じ照射条件でX線を照射してモアレ画像を撮影し、それに基づいて微分位相画像を生成し、図4に示したような界面部分の画素値Iのプロファイルを得て、界面部分の画素値Iの極大値Imaxの大きさやノイズΔIの大きさ、S/N比(Imax−Iave)/ΔI等を算出する。そして、以前の評価結果(図7参照)と比較して、X線タルボ撮影装置1の品質が劣化しているか否かを的確に確認することが可能となる。
なお、X線タルボ撮影装置1の品質が劣化したと判断された場合には、X線源11aや各格子12、14、15、X線検出器16(図1参照)を交換する等の、品質改善に必要な措置が取られる。
また、X線タルボ撮影装置1の品質の管理や維持、改善のみならず、例えば、前述した構成例2に示したような径が小さな円柱体f8を備える等価ファントムFを用い、例えば軟骨に生じた欠損等の小さな変形をも撮影できるように、X線タルボ撮影装置1の品質をさらに向上させるために等価ファントムFを用いることも可能である。
このように、本実施形態に係る等価ファントムFを用いれば、X線タルボ撮影装置1の品質を管理し、品質を維持、改善したり、或いはX線タルボ撮影装置1の品質をより向上させたりすることが可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る等価ファントムによれば、等価ファントムFが、2種類の物質(すなわち円柱体f8や柱状体f10、球状体f11等と液体f9)を備えるように構成し、2種類の物質の屈折率の比が、関節の軟骨等のような軟部組織とその周囲の組織(関節液や半月板等)との屈折率の比に等しく、かつ、2種類の物質のうち、軟部組織に対応する1種類の物質(すなわち円柱体f8や柱状体f10、球状体f11等)の少なくとも一部の形状が、当該軟部組織の対応する部分の形状と等しくなるように形成される。
そのため、等価ファントムFの1種類の物質(円柱体f8や柱状体f10、球状体f11等)で軟部組織の形状を的確に再現するとともに、2種類の物質(すなわち円柱体f8や柱状体f10、球状体f11等と液体f9)で軟部組織とその周囲の組織の屈折率の比を的確に再現することが可能となる。
そして、等価ファントムFにX線を照射して撮影されたモアレ画像に基づいて微分位相画像等を生成すると、微分位相画像中の、等価ファントムFの2種類の物質の界面が撮影された部分に、実際の軟部組織とその周囲の組織の界面が撮影された微分位相画像中の画素値Iのプロファイル(図4参照)を再現することが可能となる。
そのため、本実施形態に係る等価ファントムFを用いて、X線タルボ撮影装置1の品質を管理したり品質を維持、改善したり、或いはX線タルボ撮影装置1の品質をより向上させたりすることが可能となる。
なお、本発明が上記の実施形態の各構成例等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 X線タルボ撮影装置
11a X線源
14 第1格子(複数の格子)
15 第2格子(複数の格子)
16 X線検出器
F 等価ファントム
f1 筐体
f8 円柱体(1種類の物質)
f9 液体
f10 円柱面を有する柱状体(1種類の物質)
f11 球状体(1種類の物質)
Imax−Iave、Imax−Imin 画素値の極大値の大きさ
n 屈折率
n8/n9 2種類の物質の屈折率の比
nc/nt 軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比
ΔI 画像のノイズ

Claims (9)

  1. X線源、複数の格子およびX線検出器を備え、少なくとも被写体の微分位相画像を生成する基となるモアレ画像を撮影するX線タルボ撮影装置に用いられる等価ファントムにおいて、
    2種類の物質を備え、当該2種類の物質の屈折率の比が、軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比に等しく、かつ、当該2種類の物質のうちの1種類の物質の少なくとも一部の形状が、前記軟部組織の対応する部分の形状と等しくなるように形成されていることを特徴とする等価ファントム。
  2. 前記1種類の物質の少なくとも一部の形状は、半径、直径または曲率半径で定義されることを特徴とする請求項1に記載の等価ファントム。
  3. 前記2種類の物質のうちの1種類の物質の大きさが、前記軟部組織の大きさまたは前記軟部組織に生じる変形の大きさと等しくなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の等価ファントム。
  4. 筐体内に、前記2種類の物質が収納されて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の等価ファントム。
  5. 前記少なくとも2種類の物質を収納した前記筐体を透過するX線の透過量が、前記軟部組織を含む撮影対象を撮影する際に前記撮影対象を透過するX線の透過量に等しくなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の等価ファントム。
  6. 前記2種類の物質のうち、前記1種類の物質以外の他の種類の物質を液体で形成し、当該液体の比重または濃度を変化させて、当該2種類の物質の屈折率の比が、軟部組織とその周囲の組織との屈折率の比に等しくなるように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の等価ファントム。
  7. X線を照射するX線源と、
    複数の格子と、
    照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が配置され、前記変換素子により生成された電気信号をモアレ画像として読み取るX線検出器と、
    を備えるX線タルボ撮影装置において、
    前記X線源から、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の等価ファントムにX線を照射してモアレ画像を撮影し、
    前記等価ファントムのモアレ画像に基づいて少なくとも微分位相画像または微分位相画像を用いた画像を生成し、
    生成した前記微分位相画像または前記画像に基づいて前記X線タルボ撮影装置の品質を評価することを特徴とする等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法。
  8. 生成した前記微分位相画像または前記画像における、前記等価ファントムの前記2種類の物質の界面部分の画素値の極大値の大きさに基づいて前記X線タルボ撮影装置の品質を評価することを特徴とする請求項7に記載の等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法。
  9. 生成した前記微分位相画像または前記画像において、X線が前記等価ファントムの前記2種類の物質の少なくとも一方の物質を透過した画像領域での画像のノイズの大きさまたはS/N比に基づいて前記X線タルボ撮影装置の品質を評価することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の等価ファントムを用いたX線タルボ撮影装置の品質評価方法。
JP2014099195A 2014-05-13 2014-05-13 等価ファントム、および等価ファントムを用いたx線タルボ撮影装置の品質評価方法 Expired - Fee Related JP6330467B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014099195A JP6330467B2 (ja) 2014-05-13 2014-05-13 等価ファントム、および等価ファントムを用いたx線タルボ撮影装置の品質評価方法
US14/710,996 US9572541B2 (en) 2014-05-13 2015-05-13 Equivalent phantom and method of evaluating quality of X-ray talbot imaging apparatus with the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014099195A JP6330467B2 (ja) 2014-05-13 2014-05-13 等価ファントム、および等価ファントムを用いたx線タルボ撮影装置の品質評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015213681A true JP2015213681A (ja) 2015-12-03
JP6330467B2 JP6330467B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=54537548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014099195A Expired - Fee Related JP6330467B2 (ja) 2014-05-13 2014-05-13 等価ファントム、および等価ファントムを用いたx線タルボ撮影装置の品質評価方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9572541B2 (ja)
JP (1) JP6330467B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019100860A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 コニカミノルタ株式会社 X線撮影システム
JP6870765B1 (ja) * 2020-06-30 2021-05-12 コニカミノルタ株式会社 動態品質管理装置、動態品質管理プログラム及び動態品質管理方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008102685A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム
WO2015015851A1 (ja) * 2013-07-30 2015-02-05 コニカミノルタ株式会社 医用画像システム及び関節軟骨状態のスコア判定方法
KR102393294B1 (ko) * 2014-09-26 2022-05-03 삼성전자주식회사 의료 영상 장치 및 의료 영상 장치의 제어 방법
CN105943067B (zh) * 2016-06-06 2018-11-20 辽宁开普医疗系统有限公司 一种x射线质量对比评估装置及方法
JP7126710B2 (ja) * 2017-02-03 2022-08-29 ザ ユニバーシティ オブ リバプール ファントム
US20230036916A1 (en) * 2021-07-13 2023-02-02 University Of Cincinnati Calibration phantom for radiotheraphy

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289560A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 骨疾患撮影装置評価用ファントムとその作製方法
US20080013682A1 (en) * 2006-07-13 2008-01-17 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Diagnosis information generating system, diagnosis information generating method, and diagnosis information displaying method
JP2012090944A (ja) * 2010-03-30 2012-05-17 Fujifilm Corp 放射線撮影システム及び放射線撮影方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200359A (ja) 2007-02-21 2008-09-04 Konica Minolta Medical & Graphic Inc X線撮影システム
WO2008102685A1 (ja) 2007-02-21 2008-08-28 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム
JPWO2011033798A1 (ja) 2009-09-16 2013-02-07 コニカミノルタエムジー株式会社 X線撮影装置、x線画像システム及びx線画像生成方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289560A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 骨疾患撮影装置評価用ファントムとその作製方法
US20080013682A1 (en) * 2006-07-13 2008-01-17 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Diagnosis information generating system, diagnosis information generating method, and diagnosis information displaying method
JP2008018060A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 診断情報生成システム、診断情報生成方法及び診断情報表示方法
JP2012090944A (ja) * 2010-03-30 2012-05-17 Fujifilm Corp 放射線撮影システム及び放射線撮影方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019100860A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 コニカミノルタ株式会社 X線撮影システム
JP7069670B2 (ja) 2017-12-04 2022-05-18 コニカミノルタ株式会社 X線撮影システム
JP6870765B1 (ja) * 2020-06-30 2021-05-12 コニカミノルタ株式会社 動態品質管理装置、動態品質管理プログラム及び動態品質管理方法
JP2022011259A (ja) * 2020-06-30 2022-01-17 コニカミノルタ株式会社 動態品質管理装置、動態品質管理プログラム及び動態品質管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150327834A1 (en) 2015-11-19
US9572541B2 (en) 2017-02-21
JP6330467B2 (ja) 2018-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6330467B2 (ja) 等価ファントム、および等価ファントムを用いたx線タルボ撮影装置の品質評価方法
JP6422123B2 (ja) 放射線画像生成装置
JP6961077B2 (ja) X線撮像参照スキャン
CN106999125B (zh) 源-检测器布置结构
JP6187298B2 (ja) X線撮影システム及び画像処理方法
JP5343065B2 (ja) 放射線撮影システム
JP2012090945A (ja) 放射線検出装置、放射線撮影装置、放射線撮影システム
JP2012115576A (ja) 放射線画像検出装置、放射線撮影装置、放射線撮影システム
Horn et al. Implementation of a Talbot-Lau interferometer in a clinical-like c-arm setup: A feasibility study
Sauter et al. Optimization of tube voltage in X-ray dark-field chest radiography
JP2014117485A (ja) 医用画像システム
JP5665834B2 (ja) X線撮像装置
JP2011125668A (ja) X線撮像装置およびx線撮像方法
JP2015213665A (ja) 放射線撮像装置
JP2007111314A (ja) X線ct装置、x線ct装置の画像生成方法、x線ct装置の散乱線成分算出装置、及びx線ct装置の散乱線成分算出方法
JP2007267787A (ja) X線撮影装置
KR102426991B1 (ko) 방사선 화상 생성 장치
JP7058980B2 (ja) 放射線治療システム
JPWO2017168844A1 (ja) X線タルボ撮影装置
JP6365746B2 (ja) 画像処理装置、x線撮影システム及び画像処理方法
Kavanagh et al. Feasibility testing of a pre-clinical coded aperture phase contrast imaging configuration using a simple fast Monte Carlo simulator
US20190298294A1 (en) Phantom device, dark field imaging system and method for acquiring a dark field image
JP6665504B2 (ja) X線タルボ撮影装置
JP2012157690A (ja) 放射線画像撮影装置および放射線画像検出器
Lifshitz et al. Phantom system for intraluminal x-ray imaging of the human colon

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6330467

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees