JP2015213459A - 実割り機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成により安価に提供され、全ての房をほとんど人手を要することなく確実かつ極めて短時間で分離することのできる実割り機が望まれている。
【解決手段】実割り機1は、先端21Aが閉塞され末端に気体導入用の配管接続口21Bが形成された管状本体2を備えて成り、管状本体2における先端21Aと配管接続口21Bとの間に、管内4と管外22とを連通する気体吹出し口20が形成されるとともに、管状本体2の外径Dが柑橘類の果実の果心33に挿通可能な寸法に設定されている。気体吹出し口20は管心C方向に長尺なスリット5に形成され、このスリット5は管周方向に離間して例えば10個形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、柑橘類の果皮が剥かれた果実から各房を個々に分離する実割り機に関するものである。
一般的な柑橘類の果実の断面図を図7に示す。図に示すように、柑橘類の果実34は、中空状の果心33の周りに6〜18個の房30,30,30,・・・が放射状に配置されており、これらの外側が果皮で被われている。各房30は、果汁を内蔵した多数の粒袋が塊状になった砂じょう31,31,31,・・・と、これらを被うじょうのう膜32とから成っている。隣り合う房30,30のじょうのう膜32,32同士は分離可能であるが密着している。果皮は、房30,30,30,・・・の外周を柔らかく包む内果皮と、内果皮の周囲を被う堅固な外果皮とから成っている。果実34の1つ当たりの房30の数は柑橘類の種類により異なるが、例えば八朔では1つ当たり14〜16房が最も多い。
前記のような柑橘類の果実は、例えば缶詰にされる場合が多々ある。そのような用途においては、まず果皮が剥かれ、剥かれた果実の房が個々に分離され、分離された房のじょうのう膜が薬品処理により除去されて砂じょうのみとされ、この砂じょうの塊がシロップ漬けされるようになっている。尚、上記した房分離の工程においては、各房30が人手でひとつずつ分離されている。この房分離工程は、熟練度にもよるが果実1個当たり1〜2分間程度かかり、作業性低下の一因となっていた。
一方で、剥皮された果実を房分離する袋分け装置が、下記の特許文献1に記載されている。この袋分け装置では、搬送用のベルトの上方に、搬送方向に向けてベルトとの隙間が狭まる板部材が配置されており、ベルト上で搬送される果実はベルトと板部材との間で押圧されて次第に扁平にされながら、隣り合うじょうのう膜同士が徐々に離れて各房が分けられるようになっている。
特開2004−159639号公報(明細書の段落[0110]〜[0112]、図4および図20を参照)
ところで、従来のような人手でひとつずつ分離するやり方では、比較的手間と時間がかかる。また、指で房の一部を潰すことがある。それにより、房が変形したりじょうのう膜や砂じょうが破れたり果汁が垂れたりし、そのような場合は果実の商品価値が下がるために商品ラインから除去されて製品歩留りが下がる。また、食品取扱用手袋を着用してはいても、手で多数回の接触がされるので、衛生面で万全とは言いがたい。
他方で、上記の特許文献1に記載された袋分け装置は、ベルトコンベア、ベルトへの搬入機構、挟圧板部材などといった大がかりな設備が必要であり、多大な建設コストがかかる。また、果実が扁平に押圧されるので、房が押し潰されて変形したり、じょうのう膜などが破れたりするおそれがある。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、簡素な構成により安価に提供され、全ての房をほとんど人手を要することなく確実かつ極めて短時間で分離することのできる実割り機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る実割り機は、先端が閉塞され末端に気体導入用の配管接続口が形成された管状本体を備えて成り、管状本体における先端と配管接続口との間に、管内と管外とを連通する気体吹出し口が形成されるとともに、管状本体の外径が柑橘類の果実の果心に挿通可能な寸法に設定されているものである。
また、前記構成において、管状本体において気体吹出し口が形成されている領域は、外径が略同径な均径管に形成されているものである。
そして、前記した各構成において、気体吹出し口が形成されている領域よりも先端寄りの管状本体が、先端に向かって細くなるテーパ状に形成されているものである。
更に、前記した各構成において、気体吹出し口が管心方向に長尺なスリットに形成され、該スリットが管周方向に離間して複数形成されているものである。
また、請求項4の構成において、スリットの管心方向の長さが、柑橘類の果実の果心方向の径よりも短く設定されているものである。
そして、前記構成において、管状本体の管周方向に形成されるスリットの数を、4以上18以下としたものである。
本発明に係る実割り機によれば、管状本体の外径が柑橘類の果実の果心に挿通可能な寸法であるので、果実の房を変形させたりじょうのう膜などを破ったりすることなく、果実の果心に実割り機の管状本体を円滑に挿通することができる。また、管状本体における先端と配管接続口との間に、管内と管外とを連通する気体吹出し口が形成されているので、その管状本体を果実の果心に挿通したのちに気体吹出し口から気体を吹き出すことにより、ほとんど全ての房を確実かつ短時間で分離することができ、しかもほとんど人手を要さず衛生的である。そして、この実割り機は簡素な構成であり安価に提供され得る。
また、気体吹出し口が形成されている領域における管状本体の外径が略同径にされているものでは、管状本体の外周面により径方向外向きに押し広げられた房のそれぞれの稜線部と管状本体の外周面との密着力が均等になるから、各スリットから吹き出された圧縮空気は、隣り合う房のじょうのう膜間に均等に送り出され、全ての房をほぼ同じ力で同時に引き離すことができる。
そして、気体吹出し口よりも先端寄りが先端に向かって細くなるテーパ状に形成されているものでは、管状本体が中空状の果心に挿入されやすいので、管部の気体吹出し口を果心内に円滑に案内することができる。
更に、気体吹出し口が長尺なスリットに形成されているものでは、果実の房の稜線部の長手方向に沿って気体吹出し口を配置できるので、個々の房を効率よく確実に分離させることができる。加えて、気体吹出し口を円孔などで形成する場合と比べて、極めて容易かつ安価に製作できる。
また、スリットの管心方向の長さが果実の径よりも短いものでは、管状本体が果実の果心に挿通されたときに、スリット全体が果心内に収まるので、スリットの端部から気体が洩れて吹出されるといったことがなく、全量の気体を有効に用いて房分離に供することができる。
そして、スリットの数を4以上18以下としたものでは、処理すべき柑橘類果実の房の数に合わせることができるので、じょうのう膜間により確実に気体を送り込んで各房を分離することができる。
本発明の実施形態1に係る実割り機を備えた実割りシステムの全体構成を示す概略構成図である。 前記実割り機を使用する態様を示す部分側断面図である。 図2におけるB−B線矢視断面図である。 前記実割り機を用いて柑橘類の果実を分離させた状態を示す図3対応の正断面図である。 本発明の実施形態2に係る実割り機を使用する態様を示す部分側断面図である。 本発明の実施形態3に係る実割り機を備えた実割りシステムの全体構成を示す概略構成図である。 一般的な柑橘類の果実を示す概略正断面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
「実施形態1」
図1は本発明の実施形態1に係る実割り機を備えた実割りシステムの全体構成を示す概略構成図、図2は前記実割り機を使用する態様を示す部分側断面図である。
図1において、この実施形態1に係る実割りシステムAは、円管状に形成された実割り機1と、この実割り機1に接続配管8を介して接続された電磁開閉弁9と、この電磁開閉弁9を弁開閉駆動させるための制御装置35と、電磁開閉弁9に接続配管10、耐圧配管11および接続配管12を介して接続された圧力計14付きの蓄圧タンク13と、この蓄圧タンク13に接続配管15を介して接続された気体圧縮機16と、から構成されている。前記の気体圧縮機16および蓄圧タンク13はそれぞれフィルタおよびドレン切り弁付きのものである。使用圧力は特に限定されないが、房を変形させたり、じょうのう膜や砂じょうを破ったりすることがなく、かつ、隣り合うじょうのう膜同士を確実に引き離すことのできる圧縮気体の圧力であればよい。そのような圧力としては、例えば圧力3〜5MPa(30.59〜50.99kg/cm2)が挙げられる。ここでは、圧力4MPa(40.79kg/cm2)で気体圧縮機16を運転する例を示す。気体圧縮機16としては、例えば日立工機社製またはマキタ社製の5MPa容量の高圧コンプレッサなどを用いることができる。無論、他社のコンプレッサを用いても差し支えない。
そして、図1および図2に示すように、前記の実割り機1は、円筒状の管部21と、管部21の先端21Aに溶接付けなどにより固着された先端部材3と、から成る管状本体2という、簡素で安価な構成である。前記の管部21の先端21Aは先端部材3により閉塞され、管部21の末端に気体導入用の配管接続口21Bが形成されている。この配管接続口21Bの内周面は雌ネジ部6となっている。この雌ネジ部6には接続配管8の一端側の雄ネジ部8Aが螺止され、接続配管8の他端側の雄ネジ部8Aは電磁開閉弁9の弁本体9Aの雌ネジ部9Bに螺止・固定される。尚、管部21は管心C方向全体にわたって外径Dが同径である均径管に形成されている。また、管部21の外径Dは、柑橘類の果実34における中空状の果心33に挿通可能な径寸法に設定されている。そして、先端部3のテーパ部3Aは、先端に向かって細くなるテーパ状に形成されている。先端部3におけるテーパ部3Aよりも先端側は、管部21およびテーパ部3Aよりも外径が細い細径部3Bとなっている。
そして、管状本体2の管部21における先端21Aと配管接続口21Bとの間には、管内4と管外22とを連通する気体吹出し口20が形成されている。この場合、気体吹出し口20は管心C方向に長尺のスリット5として形成されている。このスリット5は管周方向に離間して例えば10個が形成されている。すなわち、これら10個のスリット5,5,5,・・・は、管心Cを中心として放射状に貫通して形成されている。そして、スリット5の管心C方向の長さSは、果心33長手方向の果実34の径S3よりも短く設定されている。無論、管状本体2は、スリット5が形成された領域Rにおいても外径Dが同径の均径管として形成されている。
実割り機1の各部材の諸元を以下に述べる。ここでは、例えば果皮を剥いた状態の果実34で果心33方向の外径S3が80mm程度の八朔の袋分割に使用する場合を想定する。管部21および先端部材3の材質としては特に限定されないが、例えばステンレス鋼のSUS316やSUS304が食品を扱う上で好ましく、更にはBA表面仕上げされたものが、よりいっそう好ましい。管部21の管心C方向の全長S1は例えば150mmである。先端部材3の全長S2は例えば80mmである。管部21は肉厚が例えば3mmであり、外径Dは例えば12mmφであって管内4の内径は6mmである。先端部材3の外径D1は例えば6mmφである。そして、各スリット5はスリット幅が例えば0.2mm〜0.5mmであり、スリット形成領域Rの長さSは例えば50mmである。尚、以上に述べた諸元値はあくまでも凡例であり、本発明を限定するものでない。
上記のように構成された実割りシステムAの作用を図2〜図4により説明する。まず、果皮を剥かれた果実34の中空状の果心33に、管状本体2の先端部3が挿通される。このとき、先端部3の細径部3Bは小径であるために果心33に挿通されやすく、テーパ部3Aはテーパ状であるので、挿通が進むに伴い果心33を押し広げて管部21の外周面に円滑に案内する。これにより、果心33の周りにある全ての房30,30,30,・・・の稜線部が管部21の外周面に密着することとなる。
そこで、気体圧縮機16が駆動されて蓄圧タンク13内が所定圧に蓄圧され、更に管状本体2を果心33に挿通された果実34が拡散防止パイプ7内に配置された状態で、制御装置35のキーボード36がスイッチ・オンされると、電磁開閉弁9が開弁される。これにより、蓄圧タンク13内の圧縮空気が電磁開閉弁9を通って管状本体2の管部21の管内4内に導入され、スリット5,5,5,5・・・から管外22に吹き出される。
この場合、先端部3のテーパ部3Aおよび細径部3Bの作用により、房30,30,30,・・・の稜線部が管部21の外周面に密着した状態になっているので、スリット5,5,5,・・・から吹き出された圧縮空気は、果心33内に封入された状態で、隣り合う房30,30のじょうのう膜32,32間を径方向外向きに進みじょうのう膜32,32を一気に押し広げる。この場合、各スリット5の両端はいずれも、果実34の果心33内に位置しているので、圧縮空気が各スリット5の両端から直に管外22に洩れ出すことがなく、果心33内の圧縮空気は全てが房分離に使用される。
このようにして、全ての房30,30,30,・・・は、図4に示すように、それぞれの間に隙間18,18,18,・・・を生じて個々に分離されるのである。このように一気に分離された房30,30,30,・・・は、それらの外方に位置する拡散防止パイプ7により受け止められて、外方に飛び出したりしない。
以上に説明したように、この実割りシステムAの実割り機1によれば、電磁開閉弁9のスイッチ・オンにより、わずか0.2秒程度という瞬時に全ての房30,30,30,・・・を別々に確実に分離することができた。因みに、従来技術によれば、各房30を人手でひとつずつ分離しており、果実1個あたり1〜2分間程度かかっていた。そして、この実割り機1は、果皮を剥かれた果実34にほとんど手で触れることなく房30を分離することができて衛生的であり、作業性よく房分離を行なうことができたのである。そして、この実割り機1は、気体吹出し口20としてスリット5が形成されているので、製作しやすく安価に気体吹出し口20を形成することができる。すなわち、スリット5は、製作が容易で安価に実施できるワイヤカット法により形成できるので、ドリルなどで気体吹出し口20を円孔に形成する場合と比べて、10分の1〜数10分の1程度の費用で製作できるというメリットがある。
また、この実割り機1は、スリット5の形成領域Rにおける管部21が均径管として形成されているので、管部21の外周面により径方向外向きに押し広げられた房30,30,30,・・・のそれぞれの稜線部にかかる力はほぼ均等になる。これにより、管部21の外周面と各房30の稜線部との密着力が均等になるから、各スリット5から吹き出された圧縮空気は、房30,30同士のじょうのう膜32,32間に均等に送り出されることとなる。その結果、全ての房30,30,30,・・・がほぼ同じ力でほぼ同時に瞬時に引き離されるのである。
そして、この実割り機1は、領域Rにあるスリット5の長さSが、果皮を剥かれた果実34の果心33方向の外径S3(図2参照)よりも短く設定されているので、圧縮空気が各スリット5の両端から直に管外22に洩れ出すことがなく、果心33内の圧縮空気の全てを房分離に使用することができる。因みに、領域Rにあるスリット5の長さSが、果皮を剥かれた果実の果心33方向の外径S3(図2参照)よりも長いと、挿通された果実34からスリット5の端部がはみ出てしまう。これにより、スリット5の端部から圧縮空気が漏れるので、十分な圧力および量の空気を果心33に送り込むことができなくなる。その結果、房30,30のじょうのう膜32,32間にこれらを引き離すに十分な力が加えられなくなって、全ての房30を確実に分けることができず、部分的に房30,30同士がくっついた状態になるおそれがある。
「実施形態2」
尚、上記の実施形態では、スリット5が形成されている領域Rの管状本体2を、外径Dが管心C方向全体にわたって同径である均径管にした例を示したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば、図5に示した実施形態2の実割り機1aのようなものも、本発明に含まれる。この実割り機1aは、先端21Aの外径D2が末端側の外径Dよりも小径となる緩やかなテーパ状に形成された管部21aと、管部21aの先端21Aに溶接付けなどにより固着された先端部材3aとより成る管状本体2aから、主に構成されている。実割り機1a以外の他の構成は実施形態1のAと同じである。管部21aの領域Rには、管心C方向に長尺のスリット5a,5a,5a,・・・が管心Cを中心として放射状に例えば10個形成されている。
このような簡素で安価な実割り機1aによっても、房30を確実かつ瞬時に分離することができる。尚、スリット5a,5a,5a,・・・よりも先端側の管部21aは末端側よりも細径であるので、果実34の果心33に挿し通されたときの房30,30,30,・・・の稜線部に対する密着力が末端側よりも小さくなる。そのため、圧縮空気の圧力が高い場合には、スリット5a,5a,5a,・・・から吹き出された圧縮空気が図中の矢印Fのように先端側から洩れ出して無駄を生じるおそれがある。但し、房分離性能自体は実施形態1の実割り機1と遜色ない。
「実施形態3」
また、上記の各実施形態では、気体吹出し口20としてスリット5,5aを用いた例を示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、図6に示した実施形態3の実割りシステムAaの実割り機1bのようなものも本発明に含まれる。この実割りシステムAaは、実施形態1の実割りシステムAにおける実割り機1の代わりに実割り機1bを備えていること以外、実割りシステムAと同じ構成である。
この実割り機1bは、円筒状の管部21bと、管部21bの先端21Aに溶接付けなどにより固着された先端部材3とより成る管状本体2bから、主に構成されている。管状本体2bの管部21bにおける先端21Aと配管接続口21Bとの間には、管内4と管外22とを連通する多数の気体吹出し口20,20,20,・・・が形成されている。この場合、気体吹出し口20,20,20,・・・は、管径方向に貫通して形成された例えば円形の貫通孔17,17,17,・・・として形成されている。
このような多数の貫通孔17,17,17,・・・を有する実割り機1bであっても、貫通孔17,17,17,・・・から吹き出された圧縮空気が、隣り合う房30,30間に押し入り、じょうのう膜32,32を引き離して各房30を分離させることができる。但し、記述したスリット5,5aと比べると、製作費は高くつく。
また、上記の各実施形態では、管部21,21aの先端21Aに、テーパ部3Aおよび細径部3Bを有する先端部3を固設した例を示したが、本発明はそれに限定されるものでない。図2中の2点鎖線で示すように、円盤状の先端部3bを管部21の先端21Aに溶接などで固設しても構わない。このような構成であっても、管部21の外径Dが果心33の内径と大きく違わなければ、じょうのう膜32や砂じょう31を破損することなく管部21を果心33に円滑に挿入でき、確実な房分離に供することができる。
また、上記の実施形態1,2では、管状本体2の管周方向に形成されるスリット5の数を10個にした例を示したが、本発明はそれに限定されず、9個以下でも11個以上でもよい。因みに、柑橘類の果実1個当たりの房30の数は、6〜18個である。従って、スリット5の数を4以上18以下にすると、適用しようとする柑橘類の房30の数に合わせることとなり、より確実に房30を分離できるという効果がある。
また、上記の各実施形態では、管状本体2,2a,2bとして、管部21,21a,21bの先端21Aに、別部品である先端部3,3aを溶接などで固設して成るものを例示したが、本発明はこれらに限定されない。例えば、管部と先端部が一つの材料で一体に構成されていて管内4を穿設されているような管状本体も、本発明に含まれる。
そして、本発明の実割り機が好適に適用され得る柑橘類としては、上掲した八朔以外に、例えば温州みかん、夏みかん、三宝柑などが挙げられる。
また、使用される圧縮気体としては、上記した空気に限るものでなく、食品を扱ううえで害が無く品質劣化をもたらさないものであればよく、例えば窒素ガスなどを用いても構わない。
以上に述べたように、本発明の実割り機は、製造時間の短縮化、作業の軽減化、食品衛生条件の向上化、および製品歩留りの向上化など、種々の大きな効果が奏せられ、当該食品製造分野において多大なる貢献をもたらすものであると期待される。
1,1a,1b 実割り機
2,2a,2b 管状本体
3,3a,3b 先端部
3A テーパ部
4 管内
5,5a スリット
6 雌ネジ部
7 拡散防止パイプ
9 電磁開閉弁
16 気体圧縮機
17 貫通孔
20 気体吹出し口
21,21a,21b 管部
21A 先端
21B 配管接続口
22 管外
30 房
32 じょうのう膜
33 果心
34 果実
A,Aa 実割りシステム
C 管心
D 外径
S 長さ
S3 径
R 領域

Claims (6)

  1. 先端が閉塞され末端に気体導入用の配管接続口が形成された管状本体を備えて成り、
    管状本体における先端と配管接続口との間に、管内と管外とを連通する気体吹出し口が形成されるとともに、
    管状本体の外径が柑橘類の果実の果心に挿通可能な寸法に設定されていることを特徴とする実割り機。
  2. 管状本体において気体吹出し口が形成されている領域は、外径が略同径な均径管に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の実割り機。
  3. 気体吹出し口が形成されている領域よりも先端寄りの管状本体が、先端に向かって細くなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の実割り機。
  4. 気体吹出し口が管心方向に長尺なスリットに形成され、該スリットが管周方向に離間して複数形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の実割り機。
  5. スリットの管心方向の長さが、柑橘類の果実の果心方向の径よりも短く設定されていることを特徴とする請求項4に記載の実割り機。
  6. 管状本体の管周方向に形成されるスリットの数が、4以上18以下であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の実割り機。
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