JP2015211803A - 瞬き検出装置及び眼鏡型電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ブリッジ35に固定されたボックス51内の加速度センサ55において、鼻パッド41,43及びブリッジ35等を介して使用者の目付近の動きに応じた振動に応じた加速度信号S55が生成される。処理部61は、加速度センサ55からの加速度信号S55から、加速度センサ57から加速度信号S57を差し引いた差分信号し、これを瞬きに応じた特徴量を検出し、当該検出結果を基に瞬き判定を行う。
【選択図】図1
Description
このような瞬きを検出する装置として、例えば、特許文献1には、眼鏡(の鼻ブリッジ近傍)に設けられた赤外線センサから瞼や眼球に赤外線を照射し、その反射光を基に瞼や眼球の動きを検出して、覚醒状態を判別する感知装置が開示されている。
また、引用文献2には、眼鏡のフレームに加速度センサを取り付け、使用者の頭部の動きを検出し、居眠りを防止する眼鏡が開示されている。
また、引用文献2の装置では、使用者の瞬きを検出できない。
また、本発明は、小規模且つ省電力な構成で、瞬きを検出できる瞬き検出装置及び眼鏡型電子機器を提供することを目的とする。
そして、伝達部動き検出手段において、前記動き伝達部の動きが検出されて第1の検出信号が生成される。すなわち、光学的な方法ではなく、使用者の瞬きに応じた動きを、動きとして検出するため、小規模な構成で実現できる。また、動きが生じた場合でも、高い検出精度を保つことができる。
そして、判定手段において、前記伝達部動き検出手段が生成した前記第1の検出信号に基づいて前記使用者が瞬きを行ったか否かを判定される。
この構成によれば、フレーム動き検出手段によって眼鏡型フレーム全体の動きが検出され、その検出結果である第2の検出信号をさらに用いて、判定手段で判定を行うことで、眼鏡型フレーム全体の動きを考慮した高精度な瞬き検出ができる。
この構成によれば、前記動き伝達部に生じる動きを検出して得た第1の検出信号内の眼鏡型フレーム全体の動き成分をキャンセルした差分信号を基に判定ができ、眼鏡型フレーム全体の動きの影響を受けることなく、高精度な瞬き検出を行うことができる。
この構成によれば、瞬きに応じた特徴量を適切に規定することで、高精度な瞬き検出を行うことができる。
この構成によれば、加速度センサを使用することにより、従来の赤外線センサを用いた装置より小規模化及び省電力化を実現できる。
この構成によれば、前記第1の検出信号、前記第2の検出信号及び前記判定手段の判定結果の少なくとも一つを無線送信により外部装置に送信できる。そのため、処理能力が高い外部装置において高機能な処理を実現できる。
眼鏡型電子機器に、上述した本発明の瞬き検出装置を取り付けることにより、簡単にまた日常で違和感なく、瞬きを検出できる。
この構成によれば、ブリッジに前記伝達部動き検出手段を取り付けることにより、日常で違和感なく瞬きを検出できる。
テンプル、あるいは当該テンプルの先端のモダンにフレーム動き検出手段を取り付けることにより、顔の動きに追従したフレームの動きを検出できる。
また、本発明によれば、小規模且つ省電力な構成で、瞬きを検出できる瞬き検出装置及び眼鏡型電子機器を提供することができる。
図1に示すように、眼鏡1は、使用者に耳に掛けられるテンプル11,13と、レンズ21,23が固定されるリム31,33と、リム31,33の間に介在するブリッジ35と、鼻パッド41,43とを有する。テンプル11,13の先端はモダン37,39と呼ばれる。また、テンプル11,13とリム31,33との間には丁番45,47が設けられている。
また、加速度センサ55が本発明の伝達部動き検出手段の一例であり、加速度センサ57が本発明のフレーム動き検出手段の一例である。
眼鏡1は、ボックス51及びボックス53を有する。また、ボックス51とボックス53との間には信号線及び電源線(図示せず)が設けられている。
加速度センサ55は、ボックス51内に設けられている。
例えば、使用者が瞬きをしたときに、瞼の動きがテンプル11,13及び鼻パッド41,43を介してブリッジ35に伝達される。加速度センサ55は、ブリッジ35の動きを検出する。
加速度センサ55は、上記振動に応じた加速度の検出結果を示す加速度信号S55(本発明の第1の検出信号の一例)を生成する。加速度センサ55と処理部61とは上記信号線を介して接続されており、加速度信号S55は上記信号線を介して加速度センサ55から処理部61に送信される。
加速度センサ57は、例えば、使用者の体全体の動きや、周囲環境の加速度(リファレンス)を検出する。
加速度センサ57は、加速度の検出結果を示す加速度信号S57(本発明の第2の検出信号の一例)を生成する。加速度センサ57と処理部61とは信号線(図示せず)で接続され、加速度信号S57は当該信号線を介して加速度センサ57から処理部61に送信される。加速度信号S57は、ファレンス(バックグラウンドのデータ)として用いられる。
ボックス51には、図示しない電池が搭載されている。加速度センサ55,57及び処理部61は当該電池から給電されて動作する。
また、ボックス51は、携帯型通信装置と通信可能な通信モジュールを搭載していてもよい。
処理部61は、図1に示すボックス53に設けられている。
処理部61は、加速度センサ55から入力した加速度信号S55から、加速度センサ57から入力した加速度信号S57を差し引いた差分信号を生成する。
そして、処理部61は、当該差分信号にFFT等の周波数変換を施し、周波数成分信号を基に領域において特性を分析する。
処理部61は、周波数成分信号を基に、会話等の発音によって生じるスペクトル、くしゃみによって生じるスペクトル等を判別する。
そして、処理部61は、瞬きの判定結果を基に、予め規定された処理を実行する。
例えば、処理部61は、瞬きを一定期間検出しない場合に、使用者を覚醒させるために、音や振動等の警報を出力してもよい。また、処理部61は、瞬きが予め決められた特殊なパターンであると判定した場合に、当該パターンの発生指示を入力指示として、事前に決められた処理を行うようにしてもよい。
処理部61は、加速度センサ55,57が生成した加速度信号S55,S57を、ボックス51内の通信モジュールを介して携帯型通信装置に送信し、携帯型通信装置において、瞬き検出処理、覚醒状態の判別処理及び警報出力処理を行ってもよい。この場合に、通信モジュールから携帯型通信装置に、加速度信号S55,S57及び瞬き判定結果の少なくとも一つが送信される。
図3は、図1及び図2に示す眼鏡1の処理例を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
ブリッジ35に固定されたボックス51内の加速度センサ55において、鼻パッド41,43及びブリッジ35等を介して使用者の瞼の動きに応じた加速度信号S55が生成される。そして、加速度信号S55が信号線を介して加速度センサ55から処理部61に送信される。
処理部61は、加速度センサ55からの加速度信号S55から、加速度センサ57から加速度信号S57を差し引いた差分信号を生成する。
処理部61は、ステップST2で生成した差分信号にFFT等の周波数変換を施し、周波数成分信号を生成する。
処理部61は、ステップST3で生成した周波数成分信号を基に、予め実験等によって特定した瞬きによって生じる周波数成分の特徴量(スペクトル)を抽出する。
処理部61は、ステップST4で特徴量が抽出された場合に、瞬きが生じたと判定する。
そして、処理部61は、瞬きの判定結果を基に、予め規定された処理を実行する。
例えば、処理部61は、瞬きを一定期間検出しない場合に音や振動等の警報を出力してもよい。また、処理部61は、瞬きが予め決められた特殊なパターンであると判定した場合に、当該パターンの発生指示を入力指示として、事前に決められた処理(警報出力処理等)を行う。
このように、眼鏡1では、赤外線センサ等の光学センサではなく、加速度センサ55,57を用いるため、小型化及び省電力化が図れる。また、このように加速度センサ55を用いることで、赤外線センサのように赤外線の照射位置がずれて検出が不能になることを回避できる。そのため、瞬きを安定して高精度に検出できる。
すなわち、眼鏡1によれば、加速度センサ55の加速度信号S55から加速度センサ57の加速度信号S57を差し引くことで、加速信号S55内にある使用者の頭あるいは体全体の動きによる影響(外部影響)をキャンセルでき、キャンセル後の信号を基に瞬きを高精度に検出できる。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、ブリッジ35に固定されたボックス51内に加速度センサ55を設けた場合を例示したが、加速度センサ55をブリッジ35に直接固定してもよし、リム31,33等に固定してもよい。
また、加速度センサ55が眼鏡1を装着した使用者の目付近に直接触れるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明をレンズ21,23を備えた眼鏡1に適用した場合を例示したが、レンズが無いアイウェア等に適用してもよい。
また、使用者の目付近を撮像するカメラからの画像信号を組み合わせて瞬き判定をするようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、電池や通信モジュールは、ボックス51に搭載されているが、ボックス53に搭載してもよい。
11,13…テンプル
21,23…レンズ
31,33…リム
35…ブリッジ
41,43…鼻パッド
51,53…ボックス
55,57…加速度センサ
61…処理部
Claims (9)
- 使用者に装着された状態で前記使用者の瞼の動きに応じた動きが伝わる動き伝達部を有する眼鏡型フレームに取り付けられる瞬き検出装置であって、
前記使用者の瞼の動きに応じて前記動き伝達部に生じる動きを検出して第1の検出信号を生成する伝達部動き検出手段と、
前記伝達部動き検出手段が生成した前記第1の検出信号に基づいて前記使用者が瞬きを行ったか否かを判定する判定手段と
を有する瞬き検出装置。 - 前記眼鏡型フレームの全体の動きを検出して第2の検出信号を生成するフレーム動き検出手段
をさらに有し、
前記判定手段は、前記伝達部動き検出手段が生成した前記第1の検出信号と、前記フレーム動き検出手段が生成した前記第2の検出信号とを基に、前記判定を行う
請求項1に記載の瞬き検出装置。 - 前記判定手段は、前記第1の検出信号と前記第2の検出信号との差分信号を基に、前記判定を行う
請求項2に記載の瞬き検出装置。 - 前記判定手段は、前記差分信号を周波数変換して周波数成分信号を生成し、当該周波数成分信号内に、予め規定した前記瞬きに応じた特徴量が含まれているか否かを基に前記判定を行う
請求項3に記載の瞬き検出装置。 - 前記伝達部動き検出手段及び前記フレーム動き検出手段は、加速度センサである
請求項1〜4のいずれかに記載の瞬き検出装置。 - 前記第1の検出信号、前記第2の検出信号及び前記判定手段の判定結果の少なくとも一つを無線送信する通信手段
をさらに有する請求項1〜5のいずれかに記載の瞬き検出装置。 - 使用者に装着された状態で前記使用者の瞼の動きに応じた動きが伝わる動き伝達部を有する眼鏡型電子機器であって、
請求項1〜6に記載のいずれかの瞬き検出装置を備えた眼鏡型電子機器。 - 前記使用者の鼻筋付近と接触する前記動き伝達部としての2つの鼻パッドと、
前記2つの鼻パッドの間に介在するブリッジと
を有し、
前記伝達部動き検出手段は、前記ブリッジに固定されている
請求項7に記載の眼鏡型電子機器。 - 前記フレーム動き検出手段は、前記使用者の耳に掛けられるテンプル、あるいは当該テンプルの先端のモダンに搭載されている
請求項8に記載の眼鏡型電子機器。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111248901A (zh) * | 2018-12-03 | 2020-06-09 | 睛姿控股公司 | 鼻托和眼部佩戴用具 |
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JPH04212331A (ja) * | 1990-06-21 | 1992-08-03 | Mitsubishi Denki Eng Kk | 眠り検出装置 |
GB2385451A (en) * | 2002-02-13 | 2003-08-20 | Loadpoint Ltd | Monitoring drowsiness |
JP2005318973A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Sony Corp | 生体センサ装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生装置 |
JP2008241928A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Nikon Corp | ファインダ装置および光学装置 |
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2014
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