JP2015210752A - プログラマブルコントローラ及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数チャンネルに対する通信を制御可能なプログラマブルコントローラにおいて、1回のスキャン処理においてプログラムの演算処理及び外部機器との通信処理が行われる場合、1回のスキャン処理内において通信処理の対象とする通信ポート数が上限値を超えた場合、上限値を超えた通信ポートに対する通信処理を次周期の実行単位で実行させるようにした。
【選択図】図3
Description
この構成によれば、1回の実行単位内で通信処理の対象となる通信ポート数の上限値が適宜変更可能となるため、それに伴って1回の実行単位に占める通信処理の割合も適宜変更される。これにより、実行単位が完結するまでに要する時間も変化し、適当な実行単位時間を設定することが可能となる。
この構成によれば、1回の実行単位において通信処理に要した時間が報知されるので、この報知結果をもとにユーザは統合処理形態と分散処理形態のどちらに切り替えればよいのかを判断することができ、ユーザの意思を反映して、適宜、統合処理形態と分散処理形態を切り替えることが可能となる。
この構成によれば、1回の実行単位内で通信処理の対象となる通信ポート数の上限値が適宜変更可能となるため、それに伴って1回の実行単位に占める通信処理の割合も適宜変更される。これにより、実行単位が完結するまでに要する時間も変化し、適当な実行単位時間を設定することが可能となる。
この構成によれば、1回の実行単位において通信処理に要した時間が報知されるので、この報知結果をもとにユーザは統合処理形態と分散処理形態のどちらに切り替えればよいのかを判断することができ、ユーザの意思を反映して、適宜、統合処理形態と分散処理形態を切り替えることが可能となる。
以下、プログラマブルコントローラの第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、プログラマブルコントローラ10は、各種処理を実行する処理部20と、各種制御プログラムや各種情報を記憶する記憶部30と、処理部20と外部機器101,102,103との通信を仲介する通信部40を有している。さらに、プログラマブルコントローラ10は、表示部50を有している。外部機器101〜103としては、例えば、パソコン、温度等の計測器、バーコードリーダ、画像処理装置、表示装置、センサ等が挙げられる。
処理部20は、外部機器101〜103から情報を入力したり外部機器101〜103に情報を出力したりするための一連のサイクル処理を実行している。
更新処理では、通信結果に基づいて各種情報を更新する処理が行われる。具体的には、前周期の通信処理で入力した情報(外部機器からの命令、外部機器からの検出結果等)を取り込み、必要に応じて、設定情報を更新する処理が実行される。また、更新処理では、出力予定であった情報が既に出力されていた場合、該情報を出力させないことが設定される。
通信処理では、演算処理の演算結果を通信ポート41〜43を介して外部機器101〜103に出力する処理や、外部機器101〜103から通信ポート41〜43を介して情報を入力する処理が実行される。ちなみに、制御プログラムには通信処理にて利用される通信ポートの順番が記憶されている。
また、処理部20は、1回のスキャン処理の通信処理に要した時間を外部機器101〜103毎(通信ポート41〜43毎)に計測し、計測結果を記憶部30に一時的に保持する。そして、1回のスキャン処理が終了すると、処理部20は、記憶部30から計測結果を読み出し、該計測結果を表示部50に表示させるように制御する。表示部50では、1回のスキャン処理の通信処理に要した時間が外部機器101〜103毎にそれぞれ表示される。本実施形態では、外部機器101〜103毎の通信処理に要した時間を表示する表示部50が報知部として機能する。
(1)通信処理の対象とする通信ポート数に上限値を設けることで、1回のスキャン処理内で通信処理の対象となる通信ポート数に制限がかかることになる。このため、通信ポート数が上限値に達したときには、上限値を超えた通信ポートの通信処理は次周期以降のスキャン処理に回されることになる。これにより、1回のスキャン処理内で全ての通信ポート41〜43の通信処理が実行される場合に要する時間に比して、1回のスキャン処理が完結するまでに要する時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
次に、図5に従って、第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成、及び同一制御には、同一の符号を付すなどしてその説明を省略又は簡略化する。
処理部20は、更新処理を実行した後、演算処理を実行する。その後、処理部20は、制御プログラムを読み出して通信処理の対象とする通信ポートを特定し、特定した内容に従って通信処理の順序を決定する。また、処理部20は、通信処理の開始に伴って上限時間を設定するとともに、通信処理を開始してからの経過時間を計測する。
図5では、上限時間として「時間T4」が設定されている。ちなみに、「時間T4」は、通信ポート41,42の通信処理に要する時間の合計時間よりも長く、通信ポート41〜43の通信処理に要する時間の合計時間よりも短い時間である。
(9)外部機器101〜103との通信に長時間を要するような状況下において上限値を通信ポートの個数で管理したとする。この場合、いずれかの外部機器101〜103との通信に長時間を要するにもかかわらず、通信ポートの個数で管理されるため、処理が進行しない等の誤作動が生じる虞がある。このような場合であっても、上限値を時間で管理した場合には、上限時間に到達したときに必ず通信処理を終了させることができる。また、上限時間を調整することで、分散処理形態でスキャン処理が実行された場合に得られる効果と同様の効果も得られる。
・第2の実施形態では、上限時間を一定値としてもよい。
・第2の実施形態では、外部機器101〜103毎の通信処理に要した時間が外部に報知されても、報知されなくてもどちらでもよい。
・第2の実施形態において、通信処理が開始されてからの経過時間が上限時間に到達した場合、次周期以降のスキャン処理であれば、どのタイミングで通信処理を再開してもよい。
・各実施形態において、表示部50は、外部のパソコンや外部の表示器で実現するものでもよい。
(イ)各種処理を実行する処理部と、外部機器と接続される複数の通信ポートと、ユーザが操作可能な操作部と、を備えたプログラマブルコントローラであって、プログラムの演算処理及び前記外部機器との通信処理が1回の実行単位内で実行されるとともに、前記実行単位の処理は繰り返し実行され、前記処理部は、前記通信処理を開始させてからの経過時間が上限値を超えた場合には、超えた時点からの通信処理を次周期以降の実行単位で実行させ、前記操作部が操作されたことを契機として前記上限時間を変更可能とすることが好ましい。
Claims (8)
- 各種処理を実行する処理部と、外部機器と接続される複数の通信ポートと、を備えたプログラマブルコントローラであって、
プログラムの演算処理及び前記外部機器との通信処理が1回の実行単位内で実行されるとともに、前記実行単位の処理は繰り返し実行され、
前記処理部は、1回の実行単位内において通信処理の対象とする通信ポート数が予め定めた上限値を超えた場合、上限値を超えた通信ポートに対する通信処理を次周期以降の実行単位で実行させる分散処理形態で前記実行単位の処理を実行することを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 前記上限値を変更可能としたことを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルコントローラ。
- 前記処理部は、
1回の実行単位内で全ての通信ポートの通信処理を実行させる統合処理形態と、前記分散処理形態と、を切り替え可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプログラマブルコントローラ。 - 1回の実行単位内の通信処理に要した時間を外部に報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項3に記載のプログラマブルコントローラ。
- 各種処理を実行する処理部と、外部機器と接続される複数の通信ポートと、を備えたプログラマブルコントローラに実行させる制御プログラムであって、
前記処理部に、
プログラムの演算処理及び前記外部機器との通信処理を1回の実行単位内で実行させるとともに、前記実行単位の処理を繰り返し実行させ、
1回の実行単位内において通信処理の対象とする通信ポート数が予め定めた上限値を超えた場合、上限値を超えた通信ポートに対する通信処理を次周期以降の実行単位で実行させる分散処理形態で前記実行単位の処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。 - 前記上限値を変更可能としたことを特徴とする請求項5に記載の制御プログラム。
- 前記処理部に、
1回の実行単位内で全ての通信ポートの通信処理を実行させる統合処理形態と、前記分散処理形態と、を切り替えさせることを可能としたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の制御プログラム。 - 報知部に、1回の実行単位内の通信処理に要した時間を外部に報知させることを特徴とする請求項7に記載の制御プログラム。
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