JP2015210541A - 携帯型光学式読取装置、該携帯型光学式読取装置を用いる光学式読取方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

携帯型光学式読取装置、該携帯型光学式読取装置を用いる光学式読取方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】読取処理に要する時間を増大させることなく、効率良く文字列(シンボル)を読み取ることが可能な携帯型光学式読取装置、該携帯型光学式読取装置を用いる光学式読取方法、及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】読取対象となる文字列(シンボル)が付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射し、読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する。撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内の文字列(シンボル)の大きさと文字列(シンボル)の位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する。設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれ文字列(シンボル)が含まれる領域として適当であるか否かを評価し、評価結果に基づいて特定された位置決め領域内の文字列(シンボル)について読取処理を実行する。【選択図】図5

Description

本発明は、光学的に読み取るまでの処理時間を短縮することができ、作業効率の低下を防止することが可能な携帯型光学式読取装置、該携帯型光学式読取装置を用いる光学式読取方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、OCR等を用いて、段ボール箱、包装箱等のワーク表面に記載された文字列を光学的に読み取る場合、光学式読取装置とワークとの位置関係が変化する。そのため、実際に撮像している領域をリアルタイムに表示するライブビューと組み合わせつつ、光学式読取装置の画面上に表示された処理領域内に読取対象(シンボル)が含まれるように、光学式読取装置を最適な位置へと移動させる必要がある。
処理領域の大きさは、光学的な読取に要する時間の観点からは、可能な限り小さいことが望ましい。例えば特許文献1では、半導体レーザから放射されたレーザ光を照準として使用し、バーコードを読み取るための処理領域の大きさや位置を、コードを読み取る位置や範囲を示す照準近傍に制限するコード読取装置が開示されている。
特開2004−185289号公報
処理領域の大きさを小さくした場合、文字列のサイズが大きいときには光学式読取装置をワークから遠ざける必要があり、逆に文字列のサイズが小さいときには光学式読取装置をワークに近づける必要がある。倉庫内の商品の棚卸等のように、サイズが多種多様な文字列を大量に読み取る必要がある場合に、光学式読取装置を使用する都度、ワークから遠ざけたり近づけたりすることは、ユーザにとっては煩雑な作業になるという問題点があった。
一方、処理領域の大きさを光学式読取装置で撮像された画像が表示されている画面全体に設定する場合には、ユーザは文字列のサイズに応じて光学式読取装置を遠ざけたり近づけたりする必要がない。しかし、文字列が存在しない領域についても画像処理が必要であることから、無駄な演算処理が発生し、光学的に読み取るまでの処理時間を短縮することができないという問題点があった。
また、引用文献1ではバーコードが読取対象であることから、処理領域を照準近傍に制限しても支障はないが、文字列が読取対象である場合、文字として認識するのに十分な幅の処理領域を確保する必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、読取処理に要する時間を増大させることなく、効率良く文字列を読み取ることが可能な携帯型光学式読取装置、該携帯型光学式読取装置を用いる光学式読取方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る携帯型光学式読取装置は、読取対象となるシンボルが付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、前記読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する撮像手段と、撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボルの大きさとシンボルの位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する領域設定手段と、設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれシンボルが含まれる領域として適当であるか否かを評価する領域評価手段と、評価結果に基づいて特定された位置決め領域内のシンボルについて読取処理を実行するシンボル読取手段とを備えることを特徴とする。
また、第2発明に係る携帯型光学式読取装置は、第1発明において、撮像された画像を複数の異なる縮小率で縮小した複数の縮小画像を生成する縮小画像生成手段を備え、前記領域設定手段は、生成された複数の縮小画像に対して、それぞれ表示上の大きさが略同一である位置決め領域を設定することを特徴とする。
また、第3発明に係る携帯型光学式読取装置は、第1発明において、前記領域設定手段は、同一の撮像画像に対して、大きさの相違する位置決め領域を複数設定することを特徴とする。
また、第4発明に係る携帯型光学式読取装置は、第1又は第2発明において、前記照準光は、シンボルの読取方向に対して略平行な線状光であり、前記領域設定手段は、照射された照準光で形成される基準線に基づいて、該基準線の上方に第一のピクセル数だけ離れた位置に形成された上辺と、前記基準線の下方に第二のピクセル数だけ離れた位置に形成された下辺とを含む矩形領域を前記位置決め領域として設定することを特徴とする。
また、第5発明に係る携帯型光学式読取装置は、第4発明において、前記第一のピクセル数と前記第二のピクセル数とが同じであることを特徴とする。
また、第6発明に係る携帯型光学式読取装置は、第4又は第5発明において、前記矩形領域の左辺及び右辺は、それぞれ前記縮小画像の左端及び右端に位置するよう設定することを特徴とする。
次に、上記目的を達成するために第7発明に係る光学式読取方法は、読取対象となるシンボルが付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、前記読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する撮像手段とを備える携帯型光学式読取装置で実行することが可能な光学式読取方法であって、前記携帯型光学式読取装置が、撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボルの大きさとシンボルの位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する第1の工程と、設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれシンボルが含まれる領域として適当であるか否かを評価する第2の工程と、評価結果に基づいて特定された位置決め領域内のシンボルについて読取処理を実行する第3の工程とを含むことを特徴とする。
次に、上記目的を達成するために第8発明に係るコンピュータプログラムは、読取対象となるシンボルが付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、前記読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する撮像手段とを備える携帯型光学式読取装置で実行することが可能なコンピュータプログラムであって、前記携帯型光学式読取装置を、撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボルの大きさとシンボルの位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する領域設定手段、設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれシンボルが含まれる領域として適当であるか否かを評価する領域評価手段、及び評価結果に基づいて特定された位置決め領域内のシンボルについて読取処理を実行するシンボル読取手段として機能させることを特徴とする。
第1発明、第7発明及び第8発明では、読取対象となるシンボル(文字列)が付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射し、読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する。撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボル(文字列)の大きさとシンボル(文字列)の位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定し、設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれシンボル(文字列)が含まれる領域として適当であるか否かを評価する。評価結果に基づいて特定された位置決め領域内のシンボル(文字列)について読取処理を実行する。これにより、照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボル(文字列)の大きさとシンボル(文字列)の位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定することができるので、倉庫内の商品の棚卸等のように、サイズが多種多様なシンボル(文字列)を大量に読み取る必要がある場合であっても、光学式読取装置を使用する都度、ワークから遠ざけたり近づけたりする必要がない。また、画面全体を読取処理の対象領域とする必要がないので、シンボル(文字列)が存在しない領域については読取処理を実行する必要がなく、演算処理負荷を軽減することにより読取時間を短縮することが可能となる。
第2発明では、撮像された画像を複数の異なる縮小率で縮小した複数の縮小画像を生成し、生成された複数の縮小画像に対して、それぞれ表示上の大きさが略同一である位置決め領域を設定する。位置決め領域の大きさを変えずに画像の縮小率を変えることにより、位置決め領域内のシンボル(文字列)の占める割合を相対的に変えることができ、効率良く読み取ることができる位置決め領域を選択することが可能となる。
第3発明では、同一の撮像画像に対して、大きさの相違する位置決め領域を複数設定することにより、縮小画像を生成することなく、相対的にシンボル(文字列)の含まれる割合が読取に適切な位置決め領域を設定することができ、効率良く読み取ることができる位置決め領域を選択することが可能となる。
第4発明では、照準光は、シンボル(文字列)の読取方向に対して略平行な線状光であり、照射された照準光で形成される基準線に基づいて、該基準線の上方に第一のピクセル数だけ離れた位置に形成された上辺と、基準線の下方に第二のピクセル数だけ離れた位置に形成された下辺とを含む矩形領域を位置決め領域として設定する。これにより、読取対象となるシンボル(文字列)に応じた位置決め領域を設定することができ、効率良く読み取ることが可能となる。
第5発明では、第一のピクセル数と第二のピクセル数とが同じであることにより、線状の照準光をシンボル(文字列)の読取方向に対して垂直方向の中心近傍に合わせることで、確実にシンボル(文字列)を読み取ることが可能となる。
第6発明では、矩形領域の左辺及び右辺は、それぞれ縮小画像の左端及び右端に位置するよう設定することにより、桁落ちすることなくシンボル(文字列)を読み取ることが可能となる。
本発明によれば、照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボル(文字列)の大きさとシンボル(文字列)の位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定することができるので、倉庫内の商品の棚卸等のように、サイズが多種多様なシンボル(文字列)を大量に読み取る必要がある場合であっても、光学式読取装置を使用する都度、ワークから遠ざけたり近づけたりする必要がない。また、画面全体を読取処理の対象領域とする必要がないので、シンボル(文字列)が存在しない領域については読取処理を実行する必要がなく、演算処理負荷を軽減することにより読取時間を短縮することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るハンディターミナルの外観構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るハンディターミナルの、CPU等の制御部を用いた場合の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るハンディターミナルの読取動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るハンディターミナルの読取処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るハンディターミナルの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るハンディターミナルの第一の位置決め領域の設定方法の説明図である。 元画像M(0)、縮小画像M(1)、M(2)におけるシンボルの高さを元画像での高さに換算した場合の高さを示す一覧表である。 元画像におけるシンボルの高さに対して、適用するべき位置決め領域を設定した例示図である。 本発明の実施の形態1に係るハンディターミナルの第二の位置決め領域の設定方法の説明図である。 本発明の実施の形態1に係るハンディターミナルの第三の位置決め領域の設定方法の説明図である。 階調投影波形を生成した例示図である。 シンボル領域S(i)の例示図である。 本発明の実施の形態1に係るハンディターミナルのCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るハンディターミナルの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るハンディターミナルの位置決め領域の設定方法の説明図である。 位置決め領域R(0)、R(1)、R(2)における位置決め領域の高さと、シンボルの高さ範囲とを示す一覧表である。 シンボルの高さに対して、適用するべき位置決め領域を設定した例示図である。 本発明の実施の形態2に係るハンディターミナルのCPUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る携帯型光学式読取装置について、図面に基づいて具体的に説明する。本実施の形態では、携帯型光学式読取装置として、CPUを内蔵したハンディターミナルを採用する場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るハンディターミナルの外観構成を示す模式図である。図1に示すように、ハンディターミナル100は、略方形である筐体10の外形を一方向に延長した板状である。筐体10の先端部分又は背面部分には、読取対象であるシンボルの光学的読取を行うための読取部(図示せず)が設けられている。読取部は、バーコードを読み取るスキャンモジュール、二次元コードや文字列等のシンボルを読み取るカメラモジュール等で構成される。
筐体10の上面には、ディスプレイ部(表示部)30と、キー配置部40とが設けられている。筐体10の一端側にディスプレイ部30が、ディスプレイ部30と反対側の他端側にキー配置部40が、それぞれ設けられている。
筐体10は、ディスプレイ部30を備える表示部分DAと、キー配置部40を備える把持部分HAとで構成されており、ユーザは、把持部分HAを手で把持して、表示部分DAに設けられたディスプレイ部30の表示内容を参照しながら、把持部分HAの表面側に配置されたキー配置部40の各操作キー46を操作する。筐体10は、平面視において表示部分DAを幅広とし、把持部分HAを幅狭とする一方、側面視においては、把持部分HAが厚くなるようにしてある。これにより、把持部分HAを持ちやすくしている。
ディスプレイ部30は、筐体10の一面側に設けられており、読取対象のシンボルをカメラ部で撮像した画像、シンボルを復号化した情報、その他の設定情報といった各種の情報を表示する。ディスプレイ部30は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、有機EL等で構成されている。また、ディスプレイ部30は、タッチパネルとして構成されていても良い。
キー配置部40には、各種の操作を行うテンキーや電源キー44、ファンクションキー45といった複数の操作キー46が並べられている。キー配置部40に配置された各入力デバイスは、各種の入力操作を受け付けるキー入力部を構成している。また、ディスプレイ部30のタッチパネルも、キー入力部として機能している。
ハンディターミナル100は、携帯性を担保するべく、駆動電力を供給するためのバッテリ(図示せず)を備えている。また、撮像する位置を特定する、すなわち読取位置を示す照準光を照射する照準光照射部、及び撮像部は、筐体10の背面側に設けられている。
図2は、本発明の実施の形態に係るハンディターミナル100の、CPU等の制御部を用いた場合の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態に係るハンディターミナル100は、少なくとも動作を制御する制御プログラムを実行するCPU(制御部)101、RAM20、ROM21、表示部(ディスプレイ部)30、操作部(キー配置部)40、通信インタフェース50、撮像部60を備えている。
CPU101は、内部バス等を介してハンディターミナル100の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部の動作を制御するとともに、ROM21に記憶されているコンピュータプログラム200に従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。RAM20は、SRAM、SDRAM等の揮発性メモリで構成され、コンピュータプログラム200の実行時にロードモジュールが展開され、コンピュータプログラム200の実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。
ROM21には、ファームウェア211、デコーダ212、文字認識辞書213も記憶されている。ファームウェア211は、接続されている各ハードウェアの動作を制御するドライバソフトウェア等のプログラム群である。デコーダ212は、例えばQRコード(登録商標)やバーコードをデコードする。文字認識辞書213は、撮像された画像を、テキストデータに変換するための辞書である。
通信インタフェース50は内部バスに接続されており、インターネット、LAN、WAN等の外部のネットワーク網に接続されることにより、外部のコンピュータ等とデータ送受信を行うことが可能となっている。操作部(キー配置部)40は、各種の入力操作を受け付けるキー入力部として機能し、キー入力により操作のための入力を受け付ける。
撮像部60は、カメラ70と照準光照射部80とで構成されている。カメラ70は、VVDカメラ等、撮像対象を撮像できる撮像手段であれば特に限定されるものではない。また、照準光照射部80は、読取位置を視認できるよう撮像された画像の水平方向に延伸する直線状の光、あるいは水平方向と垂直方向の十字を形成する光等を照射する。
本実施の形態に係るハンディターミナル100の読取動作の手順は以下のとおりである。図3は、本発明の実施の形態に係るハンディターミナル100の読取動作の手順を示すフローチャートである。
図3において、本実施の形態に係るハンディターミナル100のCPU101は、読取対象の検出の開始を指示するトリガボタンの押下げを検出したか否かを判断する(ステップS301)。CPU101が、トリガボタンの押下げを検出していないと判断した場合(ステップS301:NO)、CPU101は、検出待ち状態となる。CPU101が、トリガボタンの押下げを検出したと判断した場合(ステップS301:YES)、CPU101は、照準光(いわゆるエイマー)を照射し(ステップS302)、照射された近傍を撮像する(ステップS303)。
CPU101は、撮像された画像に含まれる文字列等の読取処理を実行し、読取に成功したか否かを判断する(ステップS304)。CPU101が、読取に失敗したと判断した場合(ステップS304:NO)、検出時間がタイムアウトになったか否かを判断する(ステップS305)。CPU101が、タイムアウトになっていないと判断した場合(ステップS305:NO)、CPU101は、処理をステップS303へ戻し、上述した処理を繰り返す。
CPU101が、タイムアウトになったと判断した場合(ステップS305:YES)、CPU101は、読取に失敗した旨を通知する(ステップS306)。CPU101が、読取に成功したと判断した場合(ステップS304:YES)、CPU101は、読取に成功した旨を通知する(ステップS307)。
読取に成功したか否かは、具体的には以下のような手順で判断する。図4は、本発明の実施の形態に係るハンディターミナル100の読取処理の手順を示すフローチャートである。
図4において、本実施の形態に係るハンディターミナル100のCPU101は、文字列の読取が成功したか否かを判断する(ステップS401)。「読取が成功する」とは、何らかの文字列を認識したと判定できる状態を意味する。読取が成功した後、認識した文字列をそのまま記憶する、認識した文字列にマスターデータとの照合処理を実施する等の追加処理が考えられる。CPU101が、文字列の読取に失敗したと判断した場合(ステップS401:NO)、CPU101は、読取に失敗した旨を通知する(ステップS402)。
CPU101が、文字列の読取に成功したと判断した場合(ステップS401:YES)、CPU101は、読取文字列のマスターデータと照合して(ステップS403)、照合に成功したか否かを判断する(ステップS404)。「照合に成功する」とは、マスターデータに一致する文字が存在することを意味する。
CPU101が、照合に失敗したと判断した場合(ステップS404:NO)、CPU101は、照合に失敗した旨を通知する(ステップS405)。CPU101が、照合に成功したと判断した場合(ステップS404:YES)、CPU101は、照合に成功した旨を通知する(ステップS406)。この状態で、ハンディターミナル100による読取が正常に終了したことになる。
照合処理としては、様々なバリエーションが考えられる。例えば文字列が一致しているか否かを照合する場合、マスターデータとして文字列を記憶しておき、読み取った文字列と一致する文字列がマスターデータに存在すれば、照合に成功したと判断することができる。
また、マスターデータとして日付情報、例えば「2014/02/20」等を記憶しておき、読取文字列が日付として一致しているか否かを照合しても良い。この場合、単なる文字列としてではなく、日付情報として解釈しているので、例えば読取文字列が「14.2.20」であっても、日付として「2014/02/20」と解釈するようにしておくことでマスターデータと一致するとして、照合に成功したと判断することができる。
さらに、マスターデータとして日付情報の範囲、例えば「2014/02/20〜2014/03/20」等を記憶しておき、読取文字列が、この範囲の日付として一致しているか否かを照合しても良い。この場合、読取文字列が「14.2.25」であっても、日付としてはマスターデータに記憶してある範囲内であることから、照合に成功したと判断することができる。
(実施の形態1)
図5は、本発明の実施の形態1に係るハンディターミナル100の機能ブロック図である。本実施の形態1に係るハンディターミナル100の照準光照射手段501は、読取対象となる文字列が付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する。
撮像手段502は、照準光が照射された読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する。ワーク表面には、読取対象となる文字列、あるいはQRコード(登録商標)、バーコード等が付されている。
縮小画像生成手段503は、撮像された画像を複数の異なる縮小率で縮小した複数の縮小画像を生成する。つまり、一つの画像に対して、異なる縮小率で縮小した複数の縮小画像を生成する。
領域設定手段504は、撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内の文字列の大きさと文字列の位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する。本実施の形態1では、生成された複数の縮小画像に対して、それぞれ表示上の大きさが略同一である位置決め領域を設定する。
例えば文字列の読取方向に略平行な線状の照準光が照射される場合、撮像された画像に対して、縮小率が順次2分の1となるような複数の縮小画像を生成する。ここでは、縮小前の元画像と縮小画像とを合わせて画像群と呼び、それぞれ元画像:M(0)、縮小1回画像:M(1)、縮小2回画像:M(2)、・・・、縮小n回画像:M(n)と符号を付する。
画像M(i)(i=0〜n)に対応する位置決め領域をR(i)とした場合、各位置決め領域R(i)は、文字列等の読取対象(以下、シンボル)が位置決めに適した高さ(ピクセル数)となる画像でシンボルを含むことができる範囲となるように設定する。
例えば、(1)シンボルが位置決めに適した高さ(ピクセル数)をhとし、(2)各辺の方向が画像のxy軸に沿った矩形領域とし、(3)x方向の範囲を、表示されている画像の横方向の最大幅とし、(4)y方向の範囲を、元画像の換算範囲でR(i)がR(i−1)よりも大きくなるように設定する。
図6は、本発明の実施の形態1に係るハンディターミナル100の第一の位置決め領域の設定方法の説明図である。図6(a)に示すように、撮像された元画像M(0)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅2hの矩形領域を位置決め領域R(0)として設定する。
ここで、読取位置61には、文字列の読取方向に対して略平行な線状光である照準光が、基準線として照射されている。領域設定手段504は、照射された照準光で形成される基準線に基づいて、基準線の上方に第一のピクセル数だけ離れた位置に形成された上辺と、基準線の下方に第二のピクセル数だけ離れた位置に形成された下辺とを含む矩形領域を位置決め領域R(0)、R(1)、R(2)として設定している。
もちろん、第一のピクセル数と第二のピクセル数とは同じであっても良いし、異なっていても良い。さらに、位置決め領域を形成する矩形領域は、左辺及び右辺が、それぞれ縮小画像の左端及び右端に位置するよう設定することが好ましい。桁落ちすることなく文字列を読み取ることができるからである。
そして、図6(b)に示すように、元画像M(0)の縦横を2分の1に縮小した縮小画像M(1)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、元画像M(0)と同様に、文字列の読取方向に垂直な方向の幅2hの矩形領域を位置決め領域R(1)として設定する。
また、図6(c)に示すように、縮小画像M(1)の縦横を2分の1に縮小した縮小画像M(2)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、縮小画像M(1)と同様に、文字列の読取方向に垂直な方向の幅2hの矩形領域を位置決め領域R(2)として設定する。以下、順次縮小画像M(i)に対して、同様に位置決め領域R(i)を設定する。
このように、画像自体は縮小するものの、文字列の読取方向に垂直な方向の幅が一定の2hの矩形領域を位置決め領域として設定することで、位置決め領域に占めるシンボルの大きさ(ここでは文字列の読取方向に垂直な方向であるので高さ)の割合を順次増大させることができる。
このとき、元画像M(0)、縮小画像M(1)、M(2)、・・・、M(n)におけるシンボルの高さ(大きさ)は、各位置決め領域の4分の1〜4分の3の範囲、言い換えればシンボルの高さがh/2〜3h/2の範囲となる。したがって、例えば元画像M(0)、縮小画像M(1)、M(2)におけるシンボルの高さを元画像での高さに換算すると以下のようになる。
図7は、元画像M(0)、縮小画像M(1)、M(2)におけるシンボルの高さを元画像での高さに換算した場合の高さを示す一覧表である。図7に示すように、元画像M(0)における位置決め領域の高さは、それぞれ2h、4h、8hとなるので、元画像M(0)での高さに換算した元画像M(0)におけるシンボルの高さ範囲は、それぞれh/2〜3h/2、h〜3h、2h〜6hの範囲となる。
そして、シンボルの高さに応じて、適用するべき位置決め領域を選択する。このとき、適切な位置決め領域を選択することができなくならないよう、シンボルの高さ範囲が重複するよう設定しておく。
図8は、元画像におけるシンボルの高さに対して、適用するべき位置決め領域を設定した例示図である。図8では、シンボルの高さに応じて、○印の付されている位置決め領域を適用することができることを示している。
図8に示すように、元画像M(0)での高さに換算したシンボルの高さ範囲がh/2〜3h/2の場合には、元画像M(0)における位置決め領域R(0)を、元画像M(0)での高さに換算したシンボルの高さ範囲がh〜3hの場合には、縮小画像M(1)における位置決め領域R(1)を、元画像M(0)での高さに換算したシンボルの高さ範囲が2h〜6hの場合には、縮小画像M(2)における位置決め領域R(2)を、それぞれ適用することで、無駄な演算処理を抑制し、効率的に読取処理を実行することができる。
なお、位置決め領域の高さを一定にすることに限定されるものではない。図9は、本発明の実施の形態1に係るハンディターミナル100の第二の位置決め領域の設定方法の説明図である。図9(a)に示すように、撮像された元画像M(0)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅2hの矩形領域を位置決め領域R(0)として設定する。
そして、図9(b)に示すように、元画像M(0)の縦横を2分の1に縮小した縮小画像M(1)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅1.5hの矩形領域を位置決め領域R(1)として設定する。これにより、元画像M(0)における位置決め領域R(1)の高さは3hとなる。
同様に、図9(c)に示すように、縮小画像M(1)の縦横を2分の1に縮小した縮小画像M(2)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅hの矩形領域を位置決め領域R(2)として設定する。これにより、元画像M(0)における位置決め領域R(2)の高さは4hとなる。以下、順次縮小画像における位置決め領域の高さの絶対値を小さくする。
逆に、順次縮小画像における位置決め領域の高さの絶対値を大きくしても良い。図10は、本発明の実施の形態1に係るハンディターミナル100の第三の位置決め領域の設定方法の説明図である。図10(a)に示すように、撮像された元画像M(0)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅2hの矩形領域を位置決め領域R(0)として設定する。
そして、図10(b)に示すように、元画像M(0)の縦横を2分の1に縮小した縮小画像M(1)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅2.5hの矩形領域を位置決め領域R(1)として設定する。これにより、元画像M(0)における位置決め領域R(1)の高さは5hとなる。
同様に、図10(c)に示すように、縮小画像M(1)の縦横を2分の1に縮小した縮小画像M(2)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅3hの矩形領域を位置決め領域R(2)として設定する。これにより、元画像M(0)における位置決め領域R(2)の高さは12hとなる。以下、順次縮小画像における位置決め領域の高さの絶対値を大きくする。
このように、画像自体は縮小するものの、文字列の読取方向に垂直な方向の幅を一定値あるいは適度に順次変化させた矩形領域を位置決め領域として設定することで、位置決め領域に占めるシンボルの大きさ(高さ)の割合を順次増大させることができる。
なお、位置決め領域R(i)(i=0、1、2、・・・、n)において、シンボルが存在する領域であるシンボル領域S(i)を検出する方法は、特に限定されるものではない。例えば、文字列の読取方向をx方向、文字列の読取方向に垂直な方向をy方向とした場合、x方向の階調投影波形、及びy方向の階調投影波形を、適用された位置決め領域内で生成する。
図11は、階調投影波形を生成した例示図である。図11の例では、文字列「2014」に対して、位置決め領域R(i)におけるx方向の階調投影波形111、及びy方向の階調投影波形112を、それぞれ生成している。そして、生成された階調投影波形の値が所定の閾値以上である部分が一定以上連続している部分(範囲)を、シンボル領域S(i)として検出する。
すなわちx方向の階調投影波形111の値が所定の閾値以上である部分が一定以上連続している部分である範囲113が、シンボル領域S(i)のy方向の範囲、y方向の階調投影波形112の値が所定の閾値以上である部分が一定以上連続している部分である範囲114が、シンボル領域S(i)のx方向の範囲となり、矩形領域として検出することができる。
図12は、シンボル領域S(i)の例示図である。図11における範囲113、114で囲まれる矩形領域をシンボル領域S(i)として検出している。ただし、シンボル領域S(i)の高さがh/2〜3h/2の範囲外である場合、位置決め領域R(i)におけるシンボル領域S(i)としては検出しない。つまり、位置決め領域R(i)に対してシンボル領域S(i)として過小である場合には不適切であり、あるいは位置決め領域R(i)内に収まっていない場合には文字列を読み取ることができないので、シンボル領域S(i)として検出しないようにしている。
図5に戻って、領域評価手段505は、設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれ文字列が含まれる領域として適当であるか否かを評価する。位置決め領域の評価方法は、特に限定されるものではない。
例えば複数のシンボル領域S(i)が有効であると検出された場合、どのシンボル領域S(i)から文字列の読取処理を実行するかを定める必要が生じる。もちろん、iの値の昇順に実行しても良い。しかし、可能な限り文字列が存在する可能性が高いシンボル領域S(i)から読取処理を実行する方が効率が高い。
そこで、文字列が存在する可能性を、周波数の高低で判断する。つまり、文字列領域は、他の領域よりも周波数が高くなる、という特徴を利用する。具体的には、まずシンボル領域S(i)を、(式1)に従ってフーリエ変換する。
次に、フーリエ変換された周波数空間における周波数の平均値を算出する。算出された周波数の平均値が所定の閾値以上であるか否かに応じて、文字列が存在するか否かを判断する。文字列が存在すると判断されたシンボル領域については、算出された周波数の平均値を評価値P(i)として記憶する。
文字列が存在しないと判断されたシンボル領域については、評価値P(i)を‘0’とする。文字列の読取処理は、評価値P(i)の大きい順に実行される。
図5に戻って、文字列読取手段(シンボル読取手段)506は、評価結果に基づいて特定された位置決め領域内の文字列について読取処理を実行する。具体的には、評価値P(i)の大きいシンボル領域S(i)から順に文字列の読取処理を実行する。読取処理が失敗した場合には、次に評価値の大きいシンボル領域について文字列の読取処理を実行する。
図13は、本発明の実施の形態1に係るハンディターミナル100のCPU101の処理手順を示すフローチャートである。ハンディターミナル100のCPU101は、撮像された元画像M(0)を取得する(ステップS1301)。CPU101は、元画像M(0)に基づいて、縮小画像M(1)、M(2)、・・・、M(n)を生成する(ステップS1302)。ここで、nは縮小画像の枚数であり、本実施の形態1ではn=2である。
CPU101は、各画像M(0)〜M(n)それぞれに対して、位置決め領域R(0)〜R(n)を設定し(ステップS1303)、引数iを‘0’に設定する(ステップS1304)。CPU101は、位置決め領域R(i)に対して位置決め処理を実行して、シンボル領域S(i)(i=0〜n)を取得する(ステップS1305)。
CPU101は、シンボル領域S(i)の評価値P(i)を算出し(ステップS1306)、iがnに到達したか否かを判断する(ステップS1307)。CPU101が、iがnより小さいと判断した場合には(ステップS1307:NO)、CPU101は、iを‘1’インクリメントして(ステップS1308)、処理をステップS1305へ戻して上述した処理を繰り返す。
CPU101が、iがnに到達したと判断した場合には(ステップS1307:YES)、CPU101は、シンボル領域S(i)を評価値P(i)の大きさでソートし(ステップS1309)、カウンタkに‘0’を設定する(ステップS1310)。CPU101は、シンボル領域S(k)に対して文字列の読取処理を実行する(ステップS1311)。CPU101は、読取に成功したか否かを判断し(ステップS1312)、CPU101が、読取に成功したと判断した場合には(ステップS1312:YES)、CPU101は、処理を終了する。
CPU101が、読取に失敗したと判断した場合には(ステップS1312:NO)、CPU101は、kがmに到達したか否かを判断する(ステップS1313)。ここで、mは、文字列の読取対象となるシンボル領域S(i)の数の上限値を意味する。
CPU101が、kがmに到達したと判断した場合(ステップS1313:YES)、CPU101は、処理を終了する。CPU101が、kがmより小さいと判断した場合(ステップS1313:NO)、CPU101は、kを‘1’インクリメントし(ステップS1314)、処理をステップS1311に戻して上述した処理を繰り返す。
以上のように本実施の形態1によれば、照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内の文字列の大きさと文字列の位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、生成した縮小画像のそれぞれに対して、表示上の大きさが略同一である位置決め領域を設定する。位置決め領域の大きさを変えずに画像の縮小率を変えることにより、倉庫内の商品の棚卸等のように、サイズが多種多様な文字列を大量に読み取る必要がある場合であっても、光学式読取装置を使用する都度、ワークから遠ざけたり近づけたりする必要がない。また、画面全体を読取処理の対象領域とする必要がないので、文字列が存在しない領域については読取処理を実行する必要がなく、演算処理負荷を軽減することにより読取時間を短縮することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るハンディターミナル100の構成は、実施の形態1と同様であることから、同一の符号を付することで詳細な説明は省略する。本実施の形態2は、画像を縮小することなく位置決め領域の、文字列の読取方向と垂直な方向の幅を変化させる点で実施の形態1とは相違する。
図14は、本発明の実施の形態2に係るハンディターミナル100の機能ブロック図である。本実施の形態2に係るハンディターミナル100の照準光照射手段501は、読取対象となる文字列が付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する。
撮像手段502は、照準光が照射された読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する。ワーク表面には、読取対象となる文字列、あるいはQRコード(登録商標)、バーコード等が付されている。
領域設定手段504は、撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内の文字列の大きさと文字列の位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する。実施の形態2では、照準光は線状光であり、線状の照準光を文字列の読取方向と略平行になるよう照射し、文字列の読取方向に垂直な方向の位置決め領域の幅を、段階的に相違させている。
例えば領域設定手段504の位置決め領域設定手段507は、文字列の読取方向に垂直な方向の位置決め領域の幅を、単位幅をhとして、文字列の読取方向に略平行に照射された照準光を挟んで幅2h、4h、8h、・・・となるよう、位置決め領域を設定する。図15は、本発明の実施の形態2に係るハンディターミナル100の位置決め領域の設定方法の説明図である。
図15(a)に示すように、撮像された画像M(0)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅2hの矩形領域を位置決め領域R(0)として設定する。
そして、図15(b)に示すように、撮像された画像M(0)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅4hの矩形領域を位置決め領域R(1)として設定する。
また、図15(c)に示すように、撮像された画像M(0)に対して、文字列の読取方向に平行な線状の照準光の位置を読取位置61として、読取位置61を挟んで、文字列の読取方向に垂直な方向の幅8hの矩形領域を位置決め領域R(2)として設定する。以下、順次画像M(0)に対して、同様に位置決め領域R(i)を設定する。
このように、画像を縮小することなく、文字列の読取方向に垂直な方向の幅を変化させた矩形領域を位置決め領域として設定することで、位置決め領域に占めるシンボルの大きさ(ここでは文字列の読取方向に垂直な方向であるので高さ)の割合を変えることができる。
このとき、画像M(0)におけるシンボルの高さ範囲は、例えば位置決め領域R(0)については、シンボルの高さがh/2〜3h/2の範囲となる。以下、位置決め領域R(i)のシンボルの高さ範囲を事前に定めておく。
図16は、位置決め領域R(0)、R(1)、R(2)における位置決め領域の高さと、シンボルの高さ範囲とを示す一覧表である。図16に示すように、位置決め領域R(0)、R(1)、R(2)における位置決め領域の高さは、それぞれ2h、4h、8hとなるので、シンボルの高さ範囲は、それぞれh/2〜3h/2、h〜3h、2h〜6hの範囲となる。
そして、シンボルの高さに応じて、適用するべき位置決め領域を選択する。このとき、適切な位置決め領域を選択することができなくならないよう、シンボルの高さ範囲が重複するよう設定しておく。
図17は、シンボルの高さに対して、適用するべき位置決め領域を設定した例示図である。図17では、シンボルの高さに応じて、○印の付されている位置決め領域を適用することができることを示している。
図17に示すように、シンボルの高さがh/2〜3h/2の範囲の場合には、位置決め領域R(0)を、シンボルの高さがh〜3hの範囲の場合には、位置決め領域R(1)を、シンボルの高さが2h〜6hの範囲の場合には、位置決め領域R(2)を、それぞれ適用することで、無駄な演算処理を抑制し、効率的に読取処理を実行することができる。
例えば、位置決め領域R(0)では小さな図形(文字列)を読み取るために、精緻な読取処理を実行することができる。一方、位置決め領域R(2)では大きな図形(文字列)を読み取るために、全ての画素ではなく、所定の割合で間引き処理した状態で読取処理を実行しても良い。このように読取対象となる図形(文字列)の大きさに応じた位置決め処理を実行することで、大きさに応じた必要最小限の演算処理により読取処理を実行することが可能となる。
図18は、本発明の実施の形態2に係るハンディターミナル100のCPU101の処理手順を示すフローチャートである。ハンディターミナル100のCPU101は、撮像された画像M(0)を取得する(ステップS1801)。CPU101は、シンボルの高さに応じて、複数の異なるシンボルの高さ範囲を有する位置決め領域R(0)、R(1)、・・・、R(n)を設定する(ステップS1802)。ここで、nは位置決め領域の数であり、本実施の形態2ではn=2である。
CPU101は、引数iを‘1’に設定し(ステップS1803)、位置決め領域R(i)に対して位置決め処理を実行して、シンボル領域S(i)(i=0〜n)を取得する(ステップS1804)。CPU101は、シンボル領域S(i)の評価値P(i)を算出し(ステップS1805)、iがnに到達したか否かを判断する(ステップS1806)。
CPU101が、iがnより小さいと判断した場合には(ステップS1806:NO)、CPU101は、iを‘1’インクリメントして(ステップS1807)、処理をステップS1804へ戻して上述した処理を繰り返す。
CPU101が、iがnに到達したと判断した場合には(ステップS1806:YES)、CPU101は、シンボル領域S(i)を評価値P(i)の大きさでソートし(ステップS1808)、カウンタkに‘0’を設定する(ステップS1809)。CPU101は、シンボル領域S(k)に対して文字列の読取処理を実行する(ステップS1810)。
CPU101は、読取に成功したか否かを判断し(ステップS1811)、CPU101が、読取に成功したと判断した場合には(ステップS1811:YES)、CPU101は、処理を終了する。CPU101が、読取に失敗したと判断した場合には(ステップS1811:NO)、CPU101は、kがmに到達したか否かを判断する(ステップS1812)。ここで、mは、文字列の読取対象となるシンボル領域S(i)の数の上限値を意味する。
CPU101が、kがmに到達したと判断した場合(ステップS1812:YES)、CPU101は、処理を終了する。CPU101が、kがmより小さいと判断した場合(ステップS1812:NO)、CPU101は、kを‘1’インクリメントし(ステップS1813)、処理をステップS1810に戻して上述した処理を繰り返す。
以上のように本実施の形態2によれば、同一の撮像画像に対して、大きさの相違する位置決め領域を複数設定することにより、縮小画像を生成することなく、相対的に文字列の含まれる割合が読取に適切な位置決め領域を設定することができ、効率良く読み取ることができる位置決め領域を選択することが可能となる。したがって、演算処理負荷を最小限に抑えることができ、読取時間を短縮することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変更、改良等が可能である。例えば照準光は、文字列の読取方向に平行な線状の光としているが、特にこれに限定されるものではなく、位置決め領域を特定することができる形態の照準光であれば何でも良い。
また、上記実施例では、撮像された画像から文字列を読み取る場合について説明しているが、バーコードやQRコード(登録商標)などの各種コード読取装置にも適用することが可能であることは言うまでもない。
20 RAM
21 ROM
30 表示部(ディスプレイ部)
40 操作部(キー配置部)
60 撮像部
70 カメラ
80 照準光照射部
100 ハンディターミナル
101 CPU

Claims (8)

  1. 読取対象となるシンボルが付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、
    前記読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する撮像手段と、
    撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボルの大きさとシンボルの位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する領域設定手段と、
    設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれシンボルが含まれる領域として適当であるか否かを評価する領域評価手段と、
    評価結果に基づいて特定された位置決め領域内のシンボルについて読取処理を実行するシンボル読取手段と
    を備えることを特徴とする携帯型光学式読取装置。
  2. 撮像された画像を複数の異なる縮小率で縮小した複数の縮小画像を生成する縮小画像生成手段を備え、
    前記領域設定手段は、生成された複数の縮小画像に対して、それぞれ表示上の大きさが略同一である位置決め領域を設定することを特徴とする請求項1に記載の携帯型光学式読取装置。
  3. 前記領域設定手段は、同一の撮像画像に対して、大きさの相違する位置決め領域を複数設定することを特徴とする請求項1に記載の携帯型光学式読取装置。
  4. 前記照準光は、シンボルの読取方向に対して略平行な線状光であり、
    前記領域設定手段は、照射された照準光で形成される基準線に基づいて、該基準線の上方に第一のピクセル数だけ離れた位置に形成された上辺と、前記基準線の下方に第二のピクセル数だけ離れた位置に形成された下辺とを含む矩形領域を前記位置決め領域として設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型光学式読取装置。
  5. 前記第一のピクセル数と前記第二のピクセル数とが同じであることを特徴とする請求項4に記載の携帯型光学式読取装置。
  6. 前記矩形領域の左辺及び右辺は、それぞれ前記縮小画像の左端及び右端に位置するよう設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の携帯型光学式読取装置。
  7. 読取対象となるシンボルが付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、
    前記読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する撮像手段と
    を備える携帯型光学式読取装置で実行することが可能な光学式読取方法であって、
    前記携帯型光学式読取装置が、
    撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボルの大きさとシンボルの位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する第1の工程と、
    設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれシンボルが含まれる領域として適当であるか否かを評価する第2の工程と、
    評価結果に基づいて特定された位置決め領域内のシンボルについて読取処理を実行する第3の工程と
    を含むことを特徴とする光学式読取方法。
  8. 読取対象となるシンボルが付されたワークに対して、読取位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、
    前記読取位置を含んでワークを撮像した撮像画像を取得する撮像手段と
    を備える携帯型光学式読取装置で実行することが可能なコンピュータプログラムであって、
    前記携帯型光学式読取装置を、
    撮像された画像の照準光により定まる読取位置に基づいて、画像内のシンボルの大きさとシンボルの位置を決めるための位置決め領域の大きさとが相対的に変わるように、位置決め領域を複数設定する領域設定手段、
    設定された複数の位置決め領域に対して、それぞれシンボルが含まれる領域として適当であるか否かを評価する領域評価手段、及び
    評価結果に基づいて特定された位置決め領域内のシンボルについて読取処理を実行するシンボル読取手段
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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