JP2015210215A - 絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法 - Google Patents

絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の光学的な検出方法では検出が困難であった細かいクラックのような微細な欠陥を検出することができる、絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法を提供する。【解決手段】 絶縁フィルム30の表面と裏面とを導電性を有する液体40で覆う導電性を有する液体被覆部と、電極11、12を備え、絶縁フィルム30の表面と裏面とに電極11、12を各々接触させる電極接触部と、電極11,12間の抵抗値を測定する抵抗測定部20とを含むことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法に関する。
近年では、高分子アクチュエータに用いられる圧電フィルムやタッチパネル用部材のように、絶縁性のフィルム(ポリマーシート)に電極を形成した部材が種々検討されている。高分子アクチュエータは、圧電フィルムである絶縁膜の両面に導電膜からなる電極を形成し、この電極間に電圧を印加することにより、電気エネルギーを運動エネルギーに変えるものである。
圧電フィルムをはじめ、機能性フィルムでは、材料内にある極性基を配向させることで電気特性を向上させようとする。その手段としてフィルムの延伸が行われる。このとき、フィルムに微小な欠陥部が存在した場合、延伸によって前記欠陥部は拡大してしまう。そして、延伸によって拡大した欠陥部は、微小で細長く画像で見にくいものとなる。
そこで、表面反射法などの欠陥検査方法では検出が困難な、透光性物品表面の疵、波紋、凹凸等欠陥の検出率がより高いを欠陥検査方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、透光性物品を置くべき箇所の後方に、標準画像のついている標準画像ユニットが設置されており、それにより、前記透光性物品を通してみた画像の前記標準画像との差異から、屈折率の違いによる画像の歪みによって該透光性物品の組織に欠陥がある箇所を探し出す検査方法が開示されている。
特開2009−139365号公報
しかし、欠陥が非常に細いクラックの場合、前記の画像の歪みの検出は困難である。また、検査対象が数μm程度の薄いフィルムである場合、歪みはほとんど検出できないレベルとなってしまう。また、フィルムに電極を形成した部材とする際に、近年では、可撓性や透明性を実現する目的で、導電性のインクから形成した電極を用いる場合がある。このとき電極の形成は、導電性のインクをスクリーン印刷などの工法によってフィルム表面に載せ、その後溶媒を飛ばすことで行われる。上記のような欠陥があると、その細いクラックの中にインクに含まれる導電材が毛細管現象で入っていくことになる。クラックに導電材が入り込むことはショートモードの不良や、絶縁部の厚みが本来の厚みよりも薄くなったことに相当し、結果として低い電圧で絶縁不良を起こすようになる。
本発明は、従来の光学的な検出方法では検出が困難であった細いクラックのような微細な欠陥を検出することができる、絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の絶縁フィルムの欠陥検出装置は、前記絶縁フィルムの表面と裏面とを導電性を有する液体で覆う液体被覆部と、電極を備え、前記絶縁フィルムの表面と裏面とに前記電極を各々接触させる電極接触部と、前記電極間の抵抗値を測定する抵抗測定部とを含むことを特徴とする。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出装置は、前記電極接触部において、前記電極は、導電性基板とコンタクトプローブとを有し、前記導電性基板を、前記導電性を有する液体の層を介して前記絶縁フィルムの裏面側に配置し、前記コンタクトプローブを、前記導電性を有する液体に覆われた状態の前記絶縁フィルムの表面側に接触させることが好ましい。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出装置において、前記コンタクトプローブの周辺に、前記導電性を有する液体を吸収可能なスポンジが配置され、前記スポンジは、前記コンタクトプローブが前記絶縁フィルムの表面側に接触すると前記導電性を有する液体が滲み出すように配置されていることが好ましい。
また、前記抵抗測定部は、直流電源と表示部とを備え、前記直流電源と前記表示部とは、前記電極間に配置され、前記表示部は、所定の電流値を検知すると作動するものであることが好ましい。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出装置は、さらに、液体除去部を有しており、前記液体除去部は、抵抗測定部による抵抗値の測定後に、絶縁フィルムの表面と裏面とに被覆された導電性を有する液体を除去するものであることが好ましい。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出装置において、前記導電性を有する液体は、導電率が1μS/cm〜50mS/cmの範囲内にある液体であることが好ましい。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出方法は、
前記絶縁フィルムの表面と裏面とを導電性を有する液体で覆う液体被覆工程と、前記絶縁フィルムの表面と裏面とに、電極を接触させる電極接触工程と、前記電極間の抵抗値を測定する抵抗測定工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の絶縁フィルムの欠陥検出方法は、前記電極接触工程において、前記電極として、導電性基板とコンタクトプローブとを用い、前記導電性基板を、前記導電性を有する液体の層を介して前記絶縁フィルムの裏面側に配置し、前記コンタクトプローブを、前記導電性を有する液体に覆われた状態の前記絶縁フィルムの表面側に接触させることが好ましい。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出方法において、前記コンタクトプローブの周辺に、前記導電性を有する液体を吸収可能なスポンジを配置し、前記スポンジに前記導電性を有する液体を含ませておき、前記コンタクトプローブが前記絶縁フィルムの表面側に接触すると前記スポンジから前記導電性を有する液体が滲み出し、前記コンタクトプローブが前記絶縁フィルムから離れると前記滲み出した導電性を有する液体を前記スポンジが吸収することが好ましい。
また、前記抵抗測定工程において、前記電極間に配置した直流電源と、所定の電流値を検知すると作動する表示部とを用い、前記表示部の作動の有無によって、前記絶縁フィルムの欠陥の有無を判断することが好ましい。
また、本発明の絶縁フィルムの欠陥検出方法は、前記液体被覆工程において、前記導電性を有する液体を供給可能な部材間に前記絶縁フィルムを通過させて前記絶縁フィルムの表面と裏面とを前記導電性を有する液体で被覆し、前記抵抗測定工程後に、前記導電性を有する液体を吸収可能な部材間に前記絶縁フィルムを通過させて前記絶縁フィルムの表面と裏面とに被覆された導電性を有する液体を除去することが好ましい。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出方法において、前記導電性を有する液体として、導電率が1μS/cm〜50mS/cmの範囲内にある液体を用いることが好ましい。
本発明の絶縁フィルムの欠陥検出方法において、前記絶縁フィルムとして、1軸延伸フィルムまたは2軸延伸フィルムを用いることができる。
本発明によれば、絶縁フィルムについて、従来の光学的な検出方法では検出が困難であった細かいクラックのような微細な欠陥を検出することができる、絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法を提供する。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置の一例を説明する模式断面図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置の一例を説明する模式断面図である。 図3は、本発明の第3の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置の一例を説明する模式断面図である。 図4は、本発明の第4の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置の一例を説明する模式断面図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。なお、以下で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法を説明する。本実施形態の絶縁フィルムの欠陥検出装置100は、液体被覆部と、電極接触部と、抵抗測定部20とを含む。前記液体被覆部は、検査対象となる絶縁フィルム30の表面と裏面とを導電性を有する液体40で覆う。前記電極接触部は、絶縁フィルム30の表面に電極としてコンタクトプローブ11を、裏面に電極として導電性基板12を各々接触させる。そして、抵抗測定部20は、前記電極間(コンタクトプローブ11と導電性基板12との間)の抵抗値を測定する。
絶縁フィルム30の両面に導電性を有する液体40の層を形成すると、絶縁フィルム30に微細な欠陥がある場合には、前記欠陥に導電性を有する液体40が浸透する。導電性を有する液体40が絶縁フィルム30の欠陥内に浸透することにより、導電性を有する液体40のパスが絶縁フィルム30中にできる。この状態で、絶縁フィルム30の表面と裏面との間の抵抗値を測ると、欠陥の有無や欠陥の数によって抵抗値が変化することとなる。具体的には、欠陥が多数存在する場合には、導電性を有する液体40のパスが多数発現することになるため、前記抵抗値は欠陥が存在しない場合と比べて小さくなる。そこで、例えば、前記抵抗値の閾値を予め定めておき測定抵抗値がその閾値よりも小さくなったときは、その検査対象の絶縁フィルム30は「不良」であると判断することができる。
本発明において、導電性を有する液体40とは、抵抗測定時に測定電流が流れたか否かを検出できる程度の導電性を有する液体を意味している。導電性を有する液体40の導電率は、1μS/cm〜50mS/cmの範囲内にあることが好ましい。導電性を有する液体40は、例えば水でもよい。
前記液体被覆部は、導電性を有する液体40を絶縁フィルム30の表面および裏面に付与して覆うことができればよく、絶縁フィルム30を導電性基板12上に配置する前、あるいは配置する際に、導電性基板12上に導電性を有する液体40を吐出して、導電性基板12と絶縁フィルム30の裏面側との間に導電性を有する液体40を介在させてもよい。絶縁フィルム30表面側にも、同様にして導電性を有する液体40を付与し、被覆することができる。導電性を有する液体40として水を用いると、絶縁フィルム30表面にイオン等の残留が起こらないため、好ましい。
前記電極接触部としては、導電性基板12上に導電性を有する液体40の層を介して絶縁フィルム30を配置し、コンタクトプローブ11を導電性を有する液体40の層を介して絶縁フィルム30上に押し付ける手段をあげることができる。電極は、コンタクトプローブ11に限定されるものではない。しかし、コンタクトプローブ11は、例えば、先端が球面になっており、被測定物(接触物)へのダメージを防ぐことができるので、好ましい。電極としてコンタクトプローブ11を用いる場合、接触によって測定できる点は、通常は先端の1点のみとなる。しかし、本発明においては、電極を接触させている周辺が導電性を有する液体40で覆われているため、この導電性を有する液体40の被覆範囲における欠陥が抵抗値の変化として検出可能である。
本発明において、欠陥検出の対象となる絶縁フィルム30としては、絶縁性を有していればよく、圧電フィルムをはじめとする機能性フィルムへの適用が可能である。圧電フィルムの材料としては、例えば、高分子電歪材料を用いることができる。高分子電歪材料は、永久双極子を有する高分子材料であれば、特に限定されない。高分子電歪材料の例としては、PVDF(ポリビニリデンフルオロイド)、PVDF系の共重合体、例えば、P(VDF−TrFE)およびP(VDF−VF)などのコポリマーや、P(VDF−TrFE−CFE)、P(VDF−TrFE−CTFE)、P(VDF−TrFE−CDFE)、P(VDF−TrFE−HFA)、P(VDF−TrFE−HFP)およびP(VDF−TrFE−VC)などのターポリマーが挙げられる。ここで、Pはポリを、VDFはビニリデンフルオライドを、TrFEはトリフルオロエチレンを、CFEはクロロフルオロエチレンを、CTFEはクロロトリフルオロエチレンを、CDFEはクロロジフルオロエチレンを、HFAはヘキサフルオロアセトンを、HFPはヘキサフルオロプロピレンを、VCはビニルクロライドを意味する。なかでも、P(VDF−TrFE−CFE)が、電圧の印加により大きな歪みが得られる点で特に好ましい。
絶縁フィルム30は、適宜設定された厚みのものについて欠陥検出が可能であるが、例えば数μm〜100μm程度との厚みのフィルムであると、好適に欠陥検出を行うことができる。
絶縁フィルム30は、無延伸フィルムであっても延伸フィルムであってもよい。絶縁フィルム30を延伸フィルムとする場合には、基材フィルム上にキャスト成形した絶縁フィルムを剥がし、剥がした絶縁フィルムを任意に延伸し、その後、前記延伸したフィルムを図1のように配置して欠陥検出を行うことができる。延伸フィルムは、1軸延伸フィルムあるいは2軸延伸フィルムを用いることができる。延伸フィルムの場合、前述したとおり、従来の欠陥検出方法での検出が困難であるような欠陥が発生する場合があるため、本発明の欠陥検出装置および欠陥検出方法を用いることが特に好ましい。
絶縁フィルム30を、例えば、圧電フィルムとして用いる場合は、その表面に電極を形成して使用することとなる。前記電極の形成においては、例えば、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)、PPy(ポリピロール)、PANI(ポリアニリン)などの有機導電性材料のインクを塗布して行う場合がある。このような場合、本発明において使用する導電性を有する液体40として、前記インクの表面張力と同程度の表面張力を有する液体を使用して欠陥検出を行うことが好ましい。このような液体を導電性を有する液体40として用いることで、絶縁フィルム30の実際の使用において欠陥となり得る箇所について、欠陥として検出することができる。PEDOTを用いてインクを調製する場合、水系またはアルコール系の溶媒を好適に用いることができるので、本発明においてもこれらの液体を導電性を有する液体40として用いることが好ましい。
従来は、絶縁フィルムの検査を行った場合であっても、画像では見えない欠陥部や潜在的な欠陥部の検出は困難であった。潜在的な欠陥部とは、例えば、駆動してみないとわからないような欠陥部を含む。これらの欠陥部は、絶縁フィルムの使用において積層化を行った後や駆動時に欠陥部として認識されるようになることが問題である。本発明の絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法によると、画像では見えない欠陥部や潜在的な欠陥部の検出が可能である。したがって、本発明の適用により、歩留まりを向上させることができる。
(第2の実施形態)
図2を参照して、本発明の第2の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法を説明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置の一例を説明する模式断面図である。図2では、電極接触部の絶縁フィルム30の表面側部分についてのみ示しており、図1における絶縁フィルム30よりも下の部分(裏面側)においては図示を省略している。図示する部分以外は、第1の実施形態と同様である。本実施形態の絶縁フィルムの欠陥検出装置200において、電極接触部であるコンタクトプローブ11周辺には、導電性を有する液体40を含んだスポンジ14が配置されている(図2(a))。本実施形態において、コンタクトプローブ先端11aには内部にバネが内蔵されており、図2(b)に示すように、矢印の方向にコンタクトプローブ11を押し付けると、コンタクトプローブ先端11aはコンタクトプローブ本体11bに入り込む。これによって、スポンジ14はコンタクトプローブ11との絶縁フィルム30間で圧縮され、スポンジ14に含まれていた導電性を有する液体40が滲み出し、コンタクトプローブ先端11aの周囲は導電性を有する液体40で覆われる。図2(c)に示すように、矢印の方向にコンタクトプローブ11を戻すと、導電性を有する液体40がスポンジ14に吸収され、絶縁フィルム30表面から除去される。
前述のとおり、コンタクトプローブ11は、被測定物(接触物)である絶縁フィルム30にダメージを与えないために、例えば、コンタクトプローブ先端11aが球面になっている。そのため、コンタクトプローブ11によって測定ができるのは、コンタクトプローブ先端11aの1点だけになり、その部分でのフィルムの欠陥についてしかわからない。ところが図2に示すように、導電性を有する液体40が滲み出てコンタクトプローブ11周辺を覆うため、この範囲において導電性を有する液体40が浸透する欠陥があれば、抵抗の変化として検知することができる。本実施形態においては、導電性を有する液体40がコンタクトプローブ11周辺の限定された領域を覆うことが可能であるため、不良(欠陥)箇所の特定も行うことができる。
(第3の実施形態)
図3を参照して、本発明の第3の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法を説明する。図3は、本発明の第3の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置の一例を説明する模式断面図である。本実施形態の絶縁フィルムの欠陥検出装置300は、抵抗測定部20が、直流電源21と表示部22とを備えており、直流電源21と表示部22とは、電極11、12間に配置されている以外は、第1の実施形態と同様である。表示部22は、所定の電流値を検知すると作動するものである。
表示部22としては、LED等の発光装置、ブザー等の音声発生装置を用いることができるが、本発明はこれらに限定されない。第1の実施形態において、電極11、12間の抵抗値の閾値を予め定めておき測定抵抗値がその閾値よりも小さくなったときは、その検査対象の絶縁フィルム30は「不良」であると判断することができることを例示した。本実施形態においては、表示部22の駆動電流を所定の値にしておくことで、直流電源21と電極11、12間の抵抗値とによって決まる電流値が所定の電流値以上になると、表示部22が駆動してLEDの点灯やブザーによる音声によって欠陥が検出されたことを表示することができる。
(第4の実施形態)
図4を参照して、本発明の第4の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置および欠陥検出方法を説明する。図4は、本発明の第4の実施形態に係る絶縁フィルムの欠陥検出装置の一例を説明する模式断面図である。図4では、液体被覆部および液体除去部に係る部分についてのみ示し、他の部分については図示を省略している。図示する部分以外は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の絶縁フィルムの欠陥検出装置400は、インラインで欠陥検出が可能な装置の一例であり、液体除去部16、16’を有している。液体除去部16、16’は、抵抗測定部による抵抗値の測定後に、絶縁フィルム30の表面と裏面とに被覆された導電性を有する液体40を除去するものである。
本実施形態において、絶縁フィルム30は、図中の矢印の方向に搬送され、液体被覆部15、15’を通過する。液体被覆部15、15’を通過することで、絶縁フィルム30の表面と裏面とは導電性を有する液体40が被覆される。液体被覆部15、15’は、導電性を有する液体40を供給可能な部材であって、スポンジで形成されたロール等を用いることができる。液体被覆部15、15’は、導電性を有する液体40の補充手段を備えることもできる。
導電性を有する液体40を被覆した後、電極11、12(図示せず)を絶縁フィルム30の表面と裏面とに接触させて抵抗値を測定する。
そして、抵抗測定を行った後に、絶縁フィルム30は、液体除去部16、16’を通過する。液体除去部16、16’ を通過することで、絶縁フィルム30の表面と裏面とに被覆された導電性を有する液体40が除去される。液体除去部16、16’は、絶縁フィルム30上に被覆された導電性を有する液体40を吸収可能な部材であって、スポンジで形成されたロール等を用いることができる。搬送方向の出口側のロール等の部材(液体除去部16、16’)は、乾燥した面を形成しておくとよい。例えば、ヒータ等によって、吸収した導電性を有する液体40を蒸発等させることで、乾燥した状態を保つようにしておくとよい。
本実施形態では、インラインで絶縁フィルム30表面を導電性を有する液体で濡れさせ、さらにそれを除去できるようにしてあるので、後工程に、濡れていない(導電性を有する液体が付着していない)絶縁フィルム30を送ることが可能である。
100、200、300、400 欠陥検出装置
11 電極(コンタクトプローブ)
12 電極(導電性基板)
14 スポンジ
15、15’ 液体被覆部
16、16’ 液体除去部
20 抵抗測定部
21 直流電源
22 表示部
30 絶縁フィルム
40 導電性を有する液体

Claims (13)

  1. 絶縁フィルムの欠陥検出装置であって、
    前記絶縁フィルムの表面と裏面とを導電性を有する液体で覆う液体被覆部と、
    電極を備え、前記絶縁フィルムの表面と裏面とに前記電極を各々接触させる電極接触部と、
    前記電極間の抵抗値を測定する抵抗測定部と
    を含むことを特徴とする絶縁フィルムの欠陥検出装置。
  2. 前記電極接触部において、
    前記電極は、導電性基板とコンタクトプローブとを有し、
    前記導電性基板を、前記導電性を有する液体の層を介して前記絶縁フィルムの裏面側に配置し、
    前記コンタクトプローブを、前記導電性を有する液体に覆われた状態の前記絶縁フィルムの表面側に接触させる、請求項1記載の絶縁フィルムの欠陥検出装置。
  3. 前記コンタクトプローブの周辺に、前記導電性を有する液体を吸収可能なスポンジが配置され、
    前記スポンジは、前記コンタクトプローブが前記絶縁フィルムの表面側に接触すると前記導電性を有する液体が滲み出すように配置されている、請求項2記載の絶縁フィルムの欠陥検出装置。
  4. 前記抵抗測定部は、直流電源と表示部とを備え、
    前記直流電源と前記表示部とは、前記電極間に配置され、
    前記表示部は、所定の電流値を検知すると作動するものである、請求項1から3のいずれか一項に記載の絶縁フィルムの欠陥検出装置。
  5. さらに、導電性を有する液体を除去する液体除去部を有しており、
    前記液体除去部は、抵抗測定部による抵抗値の測定後に、絶縁フィルムの表面と裏面とに被覆された導電性を有する液体を除去するものである、請求項1から4のいずれか一項に記載の絶縁フィルムの欠陥検出装置。
  6. 前記導電性を有する液体は、導電率が1μS/cm〜50mS/cmの範囲内にある液体である、請求項1から5のいずれか一項に記載の絶縁フィルムの欠陥検出装置。
  7. 絶縁フィルムの欠陥検出方法であって、
    前記絶縁フィルムの表面と裏面とを導電性を有する液体で覆う液体被覆工程と、
    前記絶縁フィルムの表面と裏面とに、電極を接触させる電極接触工程と、
    前記電極間の抵抗値を測定する抵抗測定工程と
    を含むことを特徴とする絶縁フィルムの欠陥検出方法。
  8. 前記電極接触工程において、
    前記電極として、導電性基板とコンタクトプローブとを用い、
    前記導電性基板を、前記導電性を有する液体の層を介して前記絶縁フィルムの裏面側に配置し、
    前記コンタクトプローブを、前記導電性を有する液体に覆われた状態の前記絶縁フィルムの表面側に接触させる、請求項7記載の絶縁フィルムの欠陥検出方法。
  9. 前記コンタクトプローブの周辺に、前記導電性を有する液体を吸収可能なスポンジを配置し、
    前記スポンジに前記導電性を有する液体を含ませておき、
    前記コンタクトプローブが前記絶縁フィルムの表面側に接触すると前記スポンジから前記導電性を有する液体が滲み出し、
    前記コンタクトプローブが前記絶縁フィルムから離れると前記滲み出した導電性を有する液体を前記スポンジが吸収する、請求項8記載の絶縁フィルムの欠陥検出方法。
  10. 前記抵抗測定工程において、前記電極間に配置した直流電源と、所定の電流値を検知すると作動する表示部とを用い、
    前記表示部の作動の有無によって、前記絶縁フィルムの欠陥の有無を判断する、請求項7から9のいずれか一項に記載の絶縁フィルムの欠陥検出方法。
  11. 前記液体被覆工程において、前記導電性を有する液体を供給可能な部材間に前記絶縁フィルムを通過させて前記絶縁フィルムの表面と裏面とを前記導電性を有する液体で被覆し、
    前記抵抗測定工程後に、前記導電性を有する液体を吸収可能な部材間に前記絶縁フィルムを通過させて前記絶縁フィルムの表面と裏面とに被覆された導電性を有する液体を除去する、請求項7から10のいずれか一項に記載の絶縁フィルムの欠陥検出方法。
  12. 前記導電性を有する液体として、導電率が1μS/cm〜50mS/cmの範囲内にある液体を用いる、請求項7から11のいずれか一項に記載の絶縁フィルムの欠陥検出方法。
  13. 前記絶縁フィルムとして、1軸延伸フィルムまたは2軸延伸フィルムを用いる、請求項7から12のいずれか一項に記載の絶縁フィルムの欠陥検出方法。

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