JP2015210175A - 光学式液面位置表示タンク - Google Patents

光学式液面位置表示タンク Download PDF

Info

Publication number
JP2015210175A
JP2015210175A JP2014091664A JP2014091664A JP2015210175A JP 2015210175 A JP2015210175 A JP 2015210175A JP 2014091664 A JP2014091664 A JP 2014091664A JP 2014091664 A JP2014091664 A JP 2014091664A JP 2015210175 A JP2015210175 A JP 2015210175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
side wall
light
liquid
emitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014091664A
Other languages
English (en)
Inventor
聖 比企
Sei Hiki
聖 比企
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2014091664A priority Critical patent/JP2015210175A/ja
Publication of JP2015210175A publication Critical patent/JP2015210175A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

【課題】製造コストが安価で且つ小型化を阻害することのない構成を有する光学式液面位置表示タンクを提供することにある。
【解決手段】タンク10の側壁部15の内面に、LED2から出射された光が照射される位置に沿って重なるように、凹凸面からなる溝面17を有する凹溝部16が設けられている。LED2の点灯時に凹溝部16が液体20中にある場合、LED2から出射して凹溝部16の溝面17に照射された光はそのまま側壁部15を透過して外部に出射し、凹溝部16が液体から露出して空気21中にある場合は、凹溝部16の溝面17に照射された光は、溝面17で屈折及び拡散されて側壁部15に入射し、側壁部15内を内部反射(全反射)を繰り返しながら上端面18側に向かって導光され、側壁部15の円環状の上端面18全面から光が出射される。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学式液面位置表示タンクに関するものであり、詳しくは、タンク内に貯留された液体の液面位置を外部から容易に認知することができる光学式液面位置表示タンクに関する。
従来、この種の光学式液面位置表示タンクとしては、例えば、発光部と検出部の両方を組み込んだ拡散反射型の光センサを液体容器の側壁部の外側に取り付け、光センサが取り付けられた側壁部と対向する側壁部の外側に、液体容器の内部に貯留する液体の反射率とは異なる反射率を有する反射部を設ける構成の液面位置検出装置(特許文献1参照)、又は液体容器の内部に貯留する液体に染色を施して、液体のないときの液体容器内部の反射率とは異なる反射率とする構成の液面位置検出装置(特許文献2参照)が開示されている。
特開昭62−233722号公報 特開昭62−233723号公報
ところで、上記液面位置検出装置はいずれも、液面位置検出用のセンサに発光部と検出部の両方を組み込んだ光センサが用いられており、そのため、光センサの製品コスト、及び光センサの駆動制御手段や検知信号処理手段等の制御処理手段に係わる諸費用が必要となる。また、液体容器の外側に光センサを設ける必要があり、そのため、光センサの取り付けに係わる費用が発生する。その結果、液面位置検出装置の製造コストを上げる要因となる。
更に、光センサを液体容器の外側に設けるため、液面位置検出装置の小型化に支障をきたすことになる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案されたものであり、その目的とするところは、製造コストが安価で且つ小型化を阻害することのない構成を有する光学式液面位置表示タンクを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、液体を貯留するための底部と側壁と開口部を有する形状で、中に貯留する前記液体と同じか又は近い屈折率を有する材料で形成されたタンクと、前記タンクの外側に位置し、光の出射方向を前記タンク内に向けたLED光源と、を有し、前記タンクは、前記LED光源からの出射光が透過する際に、該出射光を前記側壁の内面に対して、線状に照射させるように光路制御する光路制御部を有し、前記側壁の内面には、前記出射光の照射位置と重なる位置に、前記側壁の内面から厚み方向に凹んだ凹みが線状に形成されてなる凹溝部を有し、前記凹溝部の内面には光拡散処理が施されてなる光学式液面位置表示タンクであって、前記凹溝部の、前記液体に浸かった部分へと照射された前記出射光は、そのまま直進して外部に出射され、前記凹溝部の、前記液体から露出した部分へと照射された前記出射光は、前記凹溝部の内面で屈折及び拡散されると共に前記側壁内を導光され、前記開口部の開口端面から外部に出射されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記凹溝部は、前記底部と略平行な環状に形成されているか、又は前記底部から前記開口部の方向に向けて、線状に形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、底部と側壁と開口部を有し、中に貯留する液体と同じか又は近い屈折率を有する材料で形成されたタンクと、前記タンクの外側に位置し、光の出射方向を前記タンク内に向けたLED光源と、を有し、前記タンクは、前記LED光源からの出射光が透過する際に、該出射光を前記側壁の内面に対して、線状に照射させるように光路制御する光路制御部を有し、前記側壁の内面には、前記出射光の照射位置と重なる位置にレンズカットが施され、前記側壁の外面の、前記レンズカットが形成された位置と対向する位置に、前記開口部側に向かって略45°に開く傾斜反射面を有する光学式液面位置表示タンクであって、前記レンズカットの、前記液体に浸かった部分へと照射された前記出射光は、そのまま直進して前記傾斜反射面で反射されると共に前記側壁内を導光され、前記開口部の開口端面から外部に出射され、前記レンズカットの、前記液体から露出した部分へと照射された前記出射光の大半は、前記レンズカット面で反射及び屈折されることで前記傾斜反射面には向かわず、前記開口部の開口端面から外部へ出射されないことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項3において、前記レンズカット及び前記傾斜反射面は、前記底部と略平行な環状で形成されているか、又は前記底部から前記開口部の方向に向けて、線状に形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、 前記光路制御部は、レンズ部、光反射部及び光透過部のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載された発明は、請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、前記LED光源と該光制御部との間にレンズが設けられていることを特徴とするものである。
本発明の照明装置は、底部と開口部を有する筒状で、中に貯留する液体と同じか又は近い屈折率を有する材料でタンクを形成し、タンクの内面の、タンク外に位置するLED光源からの出射光による線状照射光の照射位置に、該内面から厚み方向に凹んだ凹みが線状に形成されてなる凹溝部を設け、凹溝部の、タンク内に貯留された液体に浸かった部分に照射された照射光はそのまま直進して外部に出射され、凹溝部の、液体から露出した部分に照射された照射光は、凹溝部の内面で屈折及び拡散されて側壁内を開口部側に導光され、開口部の開口端面から外部に出射される。
これにより、開口端面の光出射領域を確認することにより、タンク内に貯留された液体の減量比を認知することができる。
その結果、液面検出のためのセンサを用いる必要がなく、センサの製品コスト、及びセンサの駆動制御手段や検知信号処理手段等の制御処理手段に係わる諸費用が不要となり、光学式液面位置表示タンクの製造コストの低コスト化を図ることができる。
また、タンクの外側面には取り付けるものがないため、光学式液面位置表示タンクの小型化による設置スペースの小スペース化を実現することができる。
さらに、被検知液に浸かるものがないため、屈折率が導光レンズと同一あるいは近似した液体であれば、被検知液が肉眼で確認し難い無色透明の液体、電極等の検知部材が浸漬できない有機溶媒や腐食性の高い液体、衛生面で取り扱いに配慮が必要な液体等の種々の液体でも検知対象にすることができる。
第1の実施形態の説明図である。 同じく、第1の実施形態の説明図である。 第2の実施形態の説明図である。 同じく、第2の実施形態の説明図である。 第3の実施形態の説明図である。 同じく、第3の実施形態の説明図である。 第3の実施形態を部分的に変更した説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図7を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1及び図2は、第1の実施形態の使用状態を示す説明図であり、そのうち、図1はタンク内に貯留された液体が所定の量よりも多い場合、言い換えると、タンク内に貯留された液体の液面が所定の位置よりも高い場合を示している。図2はタンク内に貯留された液体が所定の量よりも少ない場合、言い換えると、タンク内に貯留された液体の液面が所定の位置よりも低い場合を示している。なお、図1の(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。また、図2の(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
第1の実施形態の光学式液面位置表示タンク1(図1(b)参照)は、タンク10と、光源のLED2を実装したLED実装基板3と、LED実装基板3を支持する基板支持体4を備えている。
タンク10は、透明部材からなり有底開口の円筒形状を呈しており、底部11は、円筒形状の中心軸X上を該中心軸Xに沿って開口側に向かって円筒状に突出する光反射透過部12を有している。光反射透過部12は、上部に、中心軸X上に頂点を有し下方に向かって略45°の角度で尖った円錐体形状(所謂、逆円錐体形状)の内面13を有する光反射部14を備えている。内面13は、鏡面加工やアルミ蒸着等による光反射面が形成されている。
タンク10の円筒状の側壁部15には、内面から厚み方向に円弧状に凹んだ凹部が円筒状の側壁部15の内面に沿って、光反射透過部12の光反射部14の位置を略中心位置とする周方向に形成されてなる凹溝部16を有している。凹溝部16の溝面17には、シボ等による凹凸面が形成されている。
つまり、凹溝部16は、LED2から出射されて光反射部14の内面(光反射面)13で反射された光が照射される位置に沿って重なるように円状に形成されている。
LED2は、比較的鋭い指向性を有するタイプのものが用いられ、LED実装基板3上に実装されている。LED実装基板3は基板支持体4によってタンク10の底部11に取り付けられ、LED実装基板3上に実装されたLED2は、光出射方向をタンク10の光反射透過部12の光反射部14の方向に向けると共に光軸xがタンク10の中心軸Xと同一線上に位置するように配置されている。
そこで、LED2が点灯状態のとき、タンク10内に貯留された、タンク10を形成する透明部材の屈折率と同じか又は近い屈折率を有する液体20の液面20aが、タンク10の光反射部14の内面13よりも高い位置にある場合は、LED2から出射された光は、光出射方向に位置する、タンク10の光反射透過部12の光反射部14の内面13に照射され、その反射光が液体20内を導光されて側壁部15の凹溝部16の溝面17に向かう。
このとき、溝面17に形成された凹凸面は液体20で埋められているため、界面を形成する、互いに屈折率が同じか又は近いタンク10の側壁部15と液体20を実質的に、光学的に均質な連続体と見なすことができる。そのため、側壁部15の凹溝部16の溝面17に向かう光は、ほぼ直進しながらそのまま側壁部15を透過して外部に出射される。
したがって、光学式液面位置表示タンク1を上方から見ると、タンク10の側壁部15の上端面18からは光の出射はほとんど見られない(図1(a)参照)。
一方、タンク10内に貯留された液体20の液面20aが、タンク10の光反射部14の内面13よりも低い位置にある場合(図2(b)参照)、LED2から出射された光は、光出射方向に位置する、タンク10の光反射透過部12の光反射部14の内面13に照射され、その反射光がタンク10内の、液体のない空気21中を伝搬して側壁部15の凹溝部16の溝面17に向かう。
このとき、溝面17は円弧状に形成され且つ凹凸面を有するため、側壁部15の凹溝部16の溝面17に向かう光は、空気とは屈折率が大きく異なる側壁部15の凹溝部16の溝面17で屈折及び拡散されて側壁部15に入射し、側壁部15内を内部反射(全反射)を繰り返しながら上端面18側に向かって導光される。
したがって、光学式液面位置表示タンク1を上方から見ると、タンク10の側壁部15の円環状の上端面18全面から光が出射される。(図2(a)参照)。
つまり、第1の実施形態においては、タンク10の中の液体20の量が多くてその液面20aが所定の高さ(具体的には、タンク10の光反射透過部12の光反射部14の内面13の位置)よりも高い位置にあるときには、タンク10の側壁部15の上端面18から光は出射せず、液体20の量が少なくなってその液面20aが所定の高さよりも低い位置まで下がったときには、タンク10の側壁部15の上端面18全面から光が出射される。
これにより、タンク10の側壁部15の上端面18からの出射光が、タンク10内の液体20の残量が少なくなったことを示す残量表示機能の働きを有するものとなる。
次に、第2の実施形態の光学式液面位置表示タンク30は、図3(説明図)にあるように、タンク31と光源のLED2を備えている。
タンク31は、透明部材からなり有底開口の枡形状を呈しており、底部の一角に、LEDから出射された光を所定の方向に略扇状に広げて線状化するレンズ部32を設けている。
LED2は、タンク31のレンズ部32の外側の近傍に取り付けられ、光出射方向がレンズ部32に向けられている。LED2から出射してタンク31のレンズ部32を透過して線状化された光(線状光)は、タンク31内に液体がないときにはレンズ部32の位置から斜め上方の見上げる位置に位置する、タンク31の互いに隣り合う側壁部33、35の夫々の内面34、36いずれかに照射されるように設定されている。
本実施形態においては、線状光が側壁部33の内面34に照射されるように設定されている。また、側壁部33の内面34に照射された線状光は、該線状光が照射された側壁部33の内面34の互いに対向する角部を結ぶ対角線方向に照射されるようになっている。
同時に、線状光が照射される側壁部33の内面34には、線状光が照射される位置に沿って重なるように、内面34から厚み方向に円弧状に凹んだ凹部が前記対角線方向に形成されてなる凹溝部37を有している。凹溝部37の溝面38には、シボ等による凹凸面が形成されている。
そこで、LED2が点灯状態のときは、図4(斜視図)にあるように、タンク31内に貯留された、タンク31を形成する透明部材の屈折率と同じか又は近い屈折率を有する液体20の液面20aが適宜な位置にある場合、LED2から出射してタンク31のレンズ部32を透過して線状化された光(線状光)は、タンク31の側壁部33の内面34に形成された凹溝部37の溝面38に向かう。
そして、凹溝部37の溝面38に到達した線状光のうち、液体20の液面20aの下側、つまり液体20に浸かった位置にある溝面38aに到達した線状光は、該溝面38aに形成された凹凸面が液体20で埋められているため、界面を形成する、互いに屈折率が同じか又は近いタンク31の側壁部33と液体20を実質的に、光学的に均質な連続体と見なすことができる。そのため、側壁部33の凹溝部37の溝面38aに到達した線状光は、そのまま直進しながら側壁部33を透過して外部に出射される。
一方、凹溝部37の溝面38に到達した線状光のうち、液体20の液面20aの上側、つまり液体がなく空気21がある位置にある溝面38bに到達した線状光は、溝面38bが円弧状に形成され且つ凹凸面を有するため、空気21とは屈折率が大きく異なる側壁部33の凹溝部37の溝面38bで屈折及び拡散されて側壁部33に入射し、側壁部33内を内部反射(全反射)を繰り返しながら上端面39側に向かって導光される。
したがって、光学式液面位置表示タンク30を上方から見ると、タンク31の側壁部33の直線状の上端面39の、空気21中に露出した溝面38bの上方領域(C)から直線状に光が出射される。
つまり、第2の実施形態においては、タンク31の側壁部33の上端面39の全長(L)をタンク31内に貯留された液体20の満タン状態(100%)とすると、全長(L)に対する該上端面39から出射する光の出射領域(C)の長さ(M)の比率(((M/L)×100)%)が、満タン状態に対する減量比をアナログ的に表わす。
これにより、タンク31の側壁部33の上端面39からの出射光が、タンク31内の液体20の満タン状態に対する減量比を示す減量表示機能の働きを有するものとなる。なお、タンク31の側壁部33の上端面39の出射光がない領域(D)からは、タンク31内の液体20の満タン状態に対する残量比を読み取ることができる。
第3の実施形態の光学式液面位置表示タンク50は、図5((a)は平面図、(b)は(a)のC−C断面図)にあるように、タンク51と、光源のLED2を実装したLED実装基板3と、LED実装基板3を支持する基板支持体4と、LED2から出射した光を集光する集光レンズ61を備えている。
タンク51は、透明部材からなり有底開口の円筒形状を呈しており、底部52は、円筒形状の中心軸X上を該中心軸Xに沿って開口側に向かって円筒状に突出する光反射透過部53を有している。光反射透過部53は、断面形状が、円筒形状の中心軸Xから上方に向かって略45°の角度で該中心軸Xから離れる方向に傾斜して延びる直線を、中心軸Xの周りを上方に向かって360°(1回転)の範囲で螺旋状に延長してなる螺旋状面54と、螺旋状面54の側方に位置する光透過部55を備えている。螺旋状面54は、鏡面加工やアルミ蒸着等による光反射面が形成されている。
LED2は、比較的鋭い指向性を有するタイプのものが用いられ、LED実装基板3上に実装されている。LED実装基板3は基板支持体4によってタンク51の底部52に取り付けられ、LED実装基板3上に実装されたLED2は、光出射方向をタンク51の光反射透過部53の螺旋状面54の方向に向けると共に光軸xがタンク51の中心軸Xと同一線上に位置するように配置されている。
タンク51の側壁部56は、LED2から出射して螺旋状面(光反射面)54で反射された光が螺旋状に照射される位置に、内面から厚み方向に円弧状に凹んだ凹部が下部から上部に向かって螺旋状に形成されてなる凹溝部58を有している。凹溝部58の溝面59には、シボ等による凹凸面が形成されている。
そこで、LED2が点灯状態のとき、図6((a)は平面図、(b)は(a)のD−D断面図)にあるように、タンク51内に貯留された、タンク51を形成する透明部材の屈折率と同じか又は近い屈折率を有する液体20の液面20aが適宜な位置にある場合、LED2から出射して集光レンズ61で集光されて螺旋状面54で反射されて光透過部55を透過した光は、タンク51の側壁部56の内面に形成された螺旋状の凹溝部58の溝面59に向かう。
そして、螺旋状の凹溝部58の溝面59に到達した光のうち、液体20の液面20aの下側、つまり液体20に浸かった位置にある溝面59aに到達した光は、該溝面59aに形成された凹凸面が液体20で埋められているため、界面を形成する、互いに屈折率が同じか又は近いタンク51の側壁部56と液体20を実質的に、光学的に均質な連続体と見なすことができる。そのため、側壁部56の凹溝部58の溝面59aに到達した光は、そのまま直進しながら側壁部56を透過して外部に出射される。
一方、凹溝部58の溝面59に到達した光のうち、液体20の液面20aの上側、つまり液体がなく空気21がある位置にある溝面59bに到達した光は、溝面59bが円弧状に形成され且つ凹凸面を有するため、空気とは屈折率が大きく異なる側壁部56の凹溝部58の溝面59bで屈折及び拡散されて側壁部56に入射し、側壁部56内を内部反射(全反射)を繰り返しながら上端面60側に向かって導光される。
したがって、光学式液面位置表示タンク50を上方から見ると、タンク51の側壁部56の円環状の上端面60の、空気21中に露出した溝面59bの上方領域(F)から円弧状に光が出射される。
つまり、第3の実施例においては、タンク51内にほとんど液体20がないときの、タンク51の側壁部56の円環状の上端面60における光出射範囲の中心角をθ°とし、液体20の検出時の、タンク51の側壁部56の円環状の上端面60における光出射範囲の中心角をα°とすると、(α/θ)×100%が満タン状態に対する減量比をアナログ的に表わす。
これにより、タンク51の側壁部56の上端面60からの出射光が、タンク51内の液体20の満タン状態に対する減量比を示す減量表示機能の働きを有するものとなる。なお、タンク51の側壁部56の上端面60の出射光がない領域(G)から、タンク51内の液体20の満タン状態に対する残量比を読み取ることも可能である。
なお、上記第3の実施例においては、液面の位置を連続的に検出及び表示することができるが、螺旋状の反射面を、螺旋階段状に形成することによりステップ状に検出及び表示することができる。
また、図7((a)は平面図、(b)は(a)のE−E断面図)にあるように、タンク51の内面の凹溝部58の位置に該凹溝部58の代わりに細かいレンズカット部70を設けると共にその外面に、上端面60側に向かって45°に開く傾斜反射面71を設けることも可能である。
これにより、LED2から出射して液体20内を伝搬した光はレンズカット部70をそのまま透過して側壁部56内を導光されて傾斜反射面71に向かい、傾斜反射面71で反射されて反射光が側壁部56内を上端面60に向けて導光されて該上端面60から外部に出射される。
一方、LED2から出射して液体のない空気21中を伝搬した光はレンズカット部70で反射されて側壁部56内に入射する光は少ない。そのため、側壁部56を上端面60からの出射光はほとんどない。
したがって、このような構成にすることにより、光学式液面位置表示タンク50を上方から見ると、第3の実施形態とは反対に、タンク51の側壁部56の円環状の上端面60の、空気21中に露出したレンズカット部70bの上方領域(F)からは光が出射されず、液体20に浸かった位置にある上方領域(G)から円弧状に光が出射される。
以上、第1〜第3の実施形態で説明したように、本発明の光学式液面位置表示タンクは、タンク外に設けられた光源(LED)から出射した光がタンク内の液体中を伝搬したときと空気中を伝搬したときの光路を分離し、いずれかの光を(残量あるいは減量)表示に活用した。
これにより、液面検出のためのセンサを用いる必要がなく、センサの製品コスト、及びセンサの駆動制御手段や検知信号処理手段等の制御処理手段に係わる諸費用が不要となり、光学式液面位置表示タンクの製造コストの低コスト化を図ることができる。
また、タンクの外側面には取り付けるものがないため、光学式液面位置表示タンクの小型化による設置スペースの小スペース化を実現することができる。
さらに、被検知液に浸かるものがないため、屈折率が導光レンズと同一あるいは近似した液体であれば、被検知液が肉眼で確認し難い無色透明の液体、電極等の検知部材が浸漬できない有機溶媒や腐食性の高い液体、衛生面で取り扱いに配慮が必要な液体等の種々の液体でも検知対象にすることができる。
1… 光学式液面位置表示タンク
2… LED
3… LED実装基板
4… 基板支持体
10… タンク
11… 底部
12… 光反射透過部
13… 内面
14… 光反射部
15… 側壁部
16… 凹溝部
17… 溝面
18… 上端面
20… 液体
20a… 液面
21… 空気
30… 光学式液面位置表示タンク
31… タンク
32… レンズ部
33… 側壁部
34… 内面
35… 側壁部
36… 内面
37… 凹溝部
38… 溝面
38a… 溝面
38b… 溝面
39… 上端面
50… 光学式液面位置表示タンク
51… タンク
52… 底部
53… 光反射透過部
54… 螺旋状面
55… 光透過部
56… 側壁部
58… 凹溝部
59… 溝面
59a… 溝面
59b… 溝面
60… 上端面
61… 集光レンズ
70… レンズカット部
70a… レンズカット部
70b… レンズカット部
71… 傾斜反射面

Claims (6)

  1. 液体を貯留するための底部と側壁と開口部を有する形状で、中に貯留する前記液体と同じか又は近い屈折率を有する材料で形成されたタンクと、
    前記タンクの外側に位置し、光の出射方向を前記タンク内に向けたLED光源と、
    を有し、
    前記タンクは、前記LED光源からの出射光が透過する際に、該出射光を前記側壁の内面に対して、線状に照射させるように光路制御する光路制御部を有し、
    前記側壁の内面には、前記出射光の照射位置と重なる位置に、前記側壁の内面から厚み方向に凹んだ凹みが線状に形成されてなる凹溝部を有し、
    前記凹溝部の内面には光拡散処理が施されてなる光学式液面位置表示タンクであって、
    前記凹溝部の、前記液体に浸かった部分へと照射された前記出射光は、そのまま直進して外部に出射され、前記凹溝部の、前記液体から露出した部分へと照射された前記出射光は、前記凹溝部の内面で屈折及び拡散されると共に前記側壁内を導光され、前記開口部の開口端面から外部に出射されることを特徴とする光学式液面位置表示タンク。
  2. 前記凹溝部は、前記底部と略平行な環状に形成されているか、又は前記底部から前記開口部の方向に向けて、線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学式液面位置表示タンク。
  3. 底部と側壁と開口部を有し、中に貯留する液体と同じか又は近い屈折率を有する材料で形成されたタンクと、
    前記タンクの外側に位置し、光の出射方向を前記タンク内に向けたLED光源と、
    を有し、
    前記タンクは、前記LED光源からの出射光が透過する際に、該出射光を前記側壁の内面に対して、線状に照射させるように光路制御する光路制御部を有し、
    前記側壁の内面には、前記出射光の照射位置と重なる位置にレンズカットが施され、
    前記側壁の外面の、前記レンズカットが形成された位置と対向する位置に、前記開口部側に向かって略45°に開く傾斜反射面を有する光学式液面位置表示タンクであって、
    前記レンズカットの、前記液体に浸かった部分へと照射された前記出射光は、そのまま直進して前記傾斜反射面で反射されると共に前記側壁内を導光され、前記開口部の開口端面から外部に出射され、前記レンズカットの、前記液体から露出した部分へと照射された前記出射光の大半は、前記レンズカット面で反射及び屈折されることで前記傾斜反射面には向かわず、前記開口部の開口端面から外部へ出射されないことを特徴とする光学式液面位置表示タンク。
  4. 前記レンズカット及び前記傾斜反射面は、前記底部と略平行な環状で形成されているか、又は前記底部から前記開口部の方向に向けて、線状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光学式液面位置表示タンク。
  5. 前記光路制御部は、レンズ部、光反射部及び光透過部のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光学式液面位置表示タンク。
  6. 前記LED光源と該光制御部との間にレンズが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の光学式液面位置表示タンク。
JP2014091664A 2014-04-25 2014-04-25 光学式液面位置表示タンク Pending JP2015210175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014091664A JP2015210175A (ja) 2014-04-25 2014-04-25 光学式液面位置表示タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014091664A JP2015210175A (ja) 2014-04-25 2014-04-25 光学式液面位置表示タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015210175A true JP2015210175A (ja) 2015-11-24

Family

ID=54612460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014091664A Pending JP2015210175A (ja) 2014-04-25 2014-04-25 光学式液面位置表示タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015210175A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017214006A1 (de) * 2017-08-10 2019-02-14 BSH Hausgeräte GmbH Heißgetränkezubereitungsvorrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017214006A1 (de) * 2017-08-10 2019-02-14 BSH Hausgeräte GmbH Heißgetränkezubereitungsvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011221190A (ja) 光束制御部材、発光装置、及び照明装置
US8459860B2 (en) Light flux controlling member, light-emitting device and lighting device
JP6257132B2 (ja) 導光体装置
JP6356997B2 (ja) 光束制御部材、発光装置、面光源装置および表示装置
JP6310285B2 (ja) 発光装置、面光源装置および表示装置
JP2006099117A5 (ja)
KR20110114311A (ko) 백라이트 어셈블리 및 이를 갖는 표시장치
US20140078713A1 (en) Lighting structure for meter device
JP6214151B2 (ja) 照明装置
JPWO2018047239A1 (ja) 観察装置
WO2018025496A1 (ja) 光束制御部材、発光装置および照明装置
JP6085105B2 (ja) 光束制御部材、発光装置、照明装置および表示装置
JP2015210175A (ja) 光学式液面位置表示タンク
JP5827548B2 (ja) 液量表示装置、電気湯沸かし器、液体保存容器、油量計
US9903559B2 (en) Lighting apparatus and lens structure thereof
JP6618074B2 (ja) 発光装置
JP6067696B2 (ja) 光束制御部材、発光装置、照明装置および表示装置
JP6307242B2 (ja) 発光ユニット、これを含むバックライトアセンブリ、及び表示装置
KR20150116607A (ko) 복합 비구면 렌즈
JP2016162666A (ja) キーボード
JP2012093232A (ja) フォトセンサ及びレベルセンサ
KR102249867B1 (ko) 광학 부재 및 이를 이용하는 조명 장치
US11204151B2 (en) Optical device and illumination device
CN210723687U (zh) 改变光行进方向的点状投射装置
US20210033433A1 (en) Light emitting pointer device