JP2015208729A - スプレーユニットおよび塗装システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スプレーガンの位相を容易に調整することが可能な、スプレーユニットおよび塗装システムを提供する。
【解決手段】スプレーユニット40は、支持部材30に回動自在に取り付けられ、互いに離間して配置された第1のマニホールドフランジ48と第2のマニホールドフランジ49とを有するマニホールド41と、マニホールド41に取り付けられたスプレーガン51とを有している。第1のマニホールドフランジ48と第2のマニホールドフランジ49との間にプーリ42が配置され、第2のマニホールドフランジ49に押圧部材55が挿着されている。押圧部材55を用いて、プーリ42を第1のマニホールドフランジ48に対して押圧することにより、プーリ42をマニホールド41に対して固定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スプレーユニットおよびこのようなスプレーユニットを備えた塗装システムに関する。
従来、例えば小型携帯端末や自動車用部品などの被塗装物に対して塗装を施す場合、被塗装物を回転式の治具に設置し、この被塗装物に対してロボットを用いて塗装を行っている。
このような塗装用ロボットにおいては、ロボットに固定された支持部材にスプレーユニットを取り付け、スプレーユニットのマニホールドを支持部材に対して回動させることにより、スプレーガンを切り換えて使用可能となっている。また、マニホールドに設けられたプーリには、タイミングベルトが巻装されており、タイミングベルトを回動させることによりマニホールドおよびスプレーガンを一体として回動させるようになっている(特許文献1参照)。
特開2012−200676号公報
しかしながら、従来の塗装用ロボットシステムにおいては、長時間使用した後、タイミングベルトのテンションが変化したり、タイミングベルトに歯飛びが生じたりした場合、タイミングベルトのベルトテンション等を調整する必要が生じるが、これによりスプレーガンも回転し、スプレーガンの位相にずれが生じるおそれがある。すなわち、スプレーガンの位置がプーリに対して回転方向にずれてしまうおそれがある。この場合、スプレーガンの位相を元に戻すために、スプレーガンの位相を調整する作業が必要となる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、スプレーガンの位相を容易に調整することが可能な、スプレーユニットおよび塗装システムを提供することを目的とする。
本発明は、スプレーユニットにおいて、支持部材に回動自在に取り付けられるマニホールドであって、互いに離間して配置された第1のマニホールドフランジと第2のマニホールドフランジとを有するマニホールドと、前記マニホールドに取り付けられたスプレーガンと、前記第1のマニホールドフランジと前記第2のマニホールドフランジとの間に配置されたプーリと、前記第2のマニホールドフランジに挿着された押圧部材とを備え、前記押圧部材を用いて、前記プーリを前記第1のマニホールドフランジに対して押圧することにより、前記プーリを前記マニホールドに対して固定することを特徴とするスプレーユニットである。
本発明は、前記第2のマニホールドフランジと前記プーリとの間に固定用フランジが遊挿され、前記押圧部材は、前記固定用フランジを介して前記プーリを前記第1のマニホールドフランジに対して押圧することを特徴とするスプレーユニットである。
本発明は、前記マニホールドは、前記第1のマニホールドフランジを含む第1のマニホールド部材と、前記第2のマニホールドフランジを含む第2のマニホールド部材とから構成され、前記第1のマニホールド部材と前記第2のマニホールド部材とが着脱自在に連結されていることを特徴とするスプレーユニットである。
本発明は、前記押圧部材は、締結部材からなることを特徴とするスプレーユニットである。
本発明は、前記スプレーガンは、前記マニホールドの前記支持部材側の端部に取り付けられていることを特徴とするスプレーユニットである。
本発明は、前記スプレーユニットと、前記スプレーユニットが取り付けられ、前記スプレーユニットを移動させる移動機構とを備えたことを特徴とする塗装システムである。
本発明によれば、押圧部材を用いて、プーリを第1のマニホールドフランジに対して押圧することにより、プーリをマニホールドに対して固定している。このため、押圧部材を緩めることにより、プーリとマニホールドとの回転方向の位置関係を容易に調整することができる。一方、プーリとマニホールドとの位置関係を調整した後、押圧部材を締め付けることにより、プーリとマニホールドとをしっかり固定することができる。このようにして、スプレーガンの位相を容易に調整することができる。
本発明の一実施の形態による塗装システムを示す正面図。 本発明の一実施の形態による塗装システムを示す底面図(図1のII方向矢視図)。 本発明の一実施の形態によるスプレーユニットを示す断面図。 本発明の一実施の形態によるスプレーユニットを示す平面図(図3のIV方向矢視図)。 本発明の一実施の形態によるスプレーユニットを示す断面図であって、押圧部材を緩めた状態を示す図。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図5は、本発明の一実施の形態を示す図である。
まず、図1および図2により、本発明の一実施の形態による塗装システムの構成について説明する。
図1および図2に示すように、塗装システム10は、ロボットアーム21を有するロボット(移動機構)20と、ロボット20のロボットアーム21の先端21aに取り付けられた支持部材30と、この支持部材30の両端部にそれぞれ回動軸Jを中心に回動自在に取り付けられた一対のスプレーユニット40とを備えている。
なお、ロボット(移動機構)20としては、スプレーユニット40を所定位置まで移動させることができるものであれば良く、一般に用いられるロボット(例えば垂直多関節ロボット)を用いることができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図1に示すように、ロボットアーム21の先端21aにおいて、第1伝動軸部材23が回動自在に配設されている。第1伝動軸部材23は、ロボットアーム21の長手方向に対して垂直に設けられている。また、第1伝動軸部材23は、ロボット20の基端側に設けられた図示しないモータと連結されており、このモータからの駆動力によって、当該第1伝動軸部材23が回動するようになっている。
また、ロボットアーム21の先端21aには、凹部22が形成されており、この凹部22内に、一対のスプレーユニット40をそれぞれ回動させるための第2伝動軸部材24が設けられている。この第2伝動軸部材24は、回動軸Jを中心に回動自在となっている。
さらに、第2伝動軸部材24の一端には傘歯車26が固着され、この傘歯車26は、凹部22内で第1伝動軸部材23側の傘歯車25と係合している。これにより、第1伝動軸部材23からの動力を第2伝動軸部材24に伝達する際、その回転方向を90°変換するようになっている。
図1および図2に示すように、支持部材30は、長尺状の支持部材本体31と、支持部材本体31に突設された一対の取付部32とを有している。このうち一対の取付部32は、ロボットアーム21の先端21aに、回動軸Jを中心に回動自在に連結されている。なお、この回動軸Jは、上述した回動軸Jに対して垂直に位置している。
また、上記第2伝動軸部材24は、支持部材本体31の中央部において、支持部材本体31に対して垂直に設けられている。この第2伝動軸部材24の他端にはプーリ27が取り付けられている。
一方、各スプレーユニット40は、それぞれ塗料を塗布する複数(本実施の形態においては3つ)のスプレーガン51が取り付けられるとともに、回動軸Jを中心に回動するマニホールド41とを有している。各スプレーガン51は、ブラケット43を介してマニホールド41に連結されている。また各スプレーユニット40のマニホールド41の外面には、それぞれプーリ42が配置されている。なお、マニホールド41が回動する回動軸Jは、第2伝動軸部材24の回動軸Jに対して平行に位置している。
また、第2伝動軸部材24側のプーリ27と、スプレーユニット40のプーリ42とには、タイミングベルト等の駆動ベルト33が巻き掛けられている。そして、第1伝動軸部材23からの動力は、第2伝動軸部材24側のプーリ27、駆動ベルト33、および各スプレーユニット40のプーリ42からなるベルト伝動機構を介して各マニホールド41に伝えられ、マニホールド41と、マニホールド41に連結された複数のスプレーガン51とが、回動軸Jを中心に一体となって回動するようになっている。
なお、スプレーユニット40は、回動軸Jを中心に一方の方向(例えば図2の時計回り方向)へ回動するとともに、この一方の方向との逆の方向(例えば図2の反時計回り方向)へも回動するようになっている。この場合、駆動ベルト33により、一対のスプレーユニット40は、互いに同一の方向に回転するようになっている。
本実施の形態において、複数のスプレーガン51は、それぞれ回動軸Jを中心に一体となって回動し、用途に応じて、使用するスプレーガン51を切り替え可能となっている。各スプレーガン51は、回動軸Jの周囲に放射状かつ等間隔に配置されているが(図2)、これに限らず、各スプレーガン51は、各回動軸Jの周りに不均等な間隔で配置されていても良い。
なお、本実施の形態において、各スプレーユニット40は、それぞれ3つのスプレーガン51を有しているが、これに限らず、スプレーユニット40が1つ、2つまたは4つ以上のスプレーガンを有していても良い。
次に、図3および図4を参照して、本実施の形態によるスプレーユニット40の構成について更に説明する。
図3に示すように、スプレーユニット40は、支持部材30の支持部材本体31に回動自在に取り付けられたマニホールド41と、マニホールド41に取り付けられ、それぞれ塗料を塗布する複数(3つ)のスプレーガン51とを備えている。
このうちマニホールド41は、クロスローラベアリング等の軸受46を介して支持部材本体31に取り付けられており、回動軸Jを中心に支持部材本体31に対して回動自在となっている。
マニホールド41は、中央に配置された円柱状の軸部材47と、軸部材47の周囲に連結された第1のマニホールドフランジ48と、軸部材47の端部に連結された第2のマニホールドフランジ49とを有している。第1のマニホールドフランジ48および第2のマニホールドフランジ49は、回動軸Jの軸線方向に沿って互いに離間して配置されている。すなわち、第1のマニホールドフランジ48は、支持部材本体31側に位置しており、第2のマニホールドフランジ49は、第1のマニホールドフランジ48に対して支持部材本体31の反対側に位置している。また第1のマニホールドフランジ48および第2のマニホールドフランジ49は、それぞれ平面略円形状を有しており、その径は、それぞれ軸部材47の径より大きくなっている。
また、軸部材47のうち、第1のマニホールドフランジ48と第2のマニホールドフランジ49との間に位置する部分に、上述したプーリ42が配置されている。このプーリ42は、中央に円形の開口42aを有しており、開口42aの直径は、軸部材47の直径よりわずかに大きくなっている。このため、プーリ42と軸部材47とは直接固定されておらず、後述する押圧部材55を締め付けない状態では、互いに対して軸方向及び回転方向に移動自在である。
なお、マニホールド41は、第1のマニホールドフランジ48および軸部材47を含む第1のマニホールド部材52と、第2のマニホールドフランジ49を含む第2のマニホールド部材53とから構成されている。この第1のマニホールド部材52と第2のマニホールド部材53とは、ボルト又はねじ等の締結部材54により着脱自在に連結されている。このように、第1のマニホールド部材52と第2のマニホールド部材53とを着脱自在に連結することにより、プーリ42を、第1のマニホールドフランジ48と第2のマニホールドフランジ49との間の軸部材47に容易に装着することができる。なお、本実施の形態において、1本の締結部材54により第1のマニホールド部材52と第2のマニホールド部材53とが連結されているが(図4参照)、締結部材54の本数は複数であっても良い。
マニホールド41を構成する第1のマニホールド部材52および第2のマニホールド部材53とは、それぞれアルミニウム等の金属材料から構成されており、その表面にアルマイト処理やタフラム(登録商標)処理等の表面処理がなされていても良い。
また、第2のマニホールドフランジ49には、複数(本実施の形態においては6つ)の押圧部材55が挿着されている。この押圧部材55は、ボルト又はねじ等の締結部材からなり、支持部材本体31の反対側から第2のマニホールドフランジ49に挿入されて螺合されている。このように押圧部材55がボルト又はねじ等の締結部材からなることにより、押圧部材55の締め込みの量によって、プーリ42をマニホールド41に対して押圧する圧力を調整することができる。
この押圧部材55は、プーリ42を第1のマニホールドフランジ48に対して押圧することにより、プーリ42をマニホールド41に対して固定するものである。すなわち、押圧部材55を締め付けることにより押圧部材55がプーリ42側に突出し、これによりプーリ42が第1のマニホールドフランジ48に対して押し付けられ、プーリ42がマニホールド41に対して固定される。一方、押圧部材55を緩めた場合、押圧部材55が引き込まれ、プーリ42が第1のマニホールドフランジ48から離れるので、マニホールド41をプーリ42に対して回転させることができる。これによりスプレーガン51の位相、すなわち、マニホールド41のプーリ42に対する回転方向の位置を調整することが可能となる。なお、本実施の形態においては、6本の押圧部材55が周方向に等間隔に設けられているが、押圧部材55の本数は他の本数であっても良く、また押圧部材55が不等間隔で設けられていても良い。
第2のマニホールドフランジ49とプーリ42との間には、固定用フランジ56が遊挿されている。この固定用フランジ56は円環形状を有しており、その中央には、軸部材47が貫通する円形の開口56aが形成されている。第2のマニホールドフランジ49とプーリ42との間の間隔は、固定用フランジ56の厚みより大きい。また、固定用フランジ56は、プーリ42に対して面接触しているが、プーリ42に対して固定されていない。第2のマニホールドフランジ49には、回動軸Jの軸線方向に貫通するねじ穴が設けられており、押圧部材55は、第2のマニホールドフランジ49のねじ穴に螺合されている。そして押圧部材55を締め付けることにより、押圧部材55が回動軸Jの軸線方向に沿ってねじ込まれ、その先端が第2のマニホールドフランジ49から固定用フランジ56側に突出する。押圧部材55をさらに締め付けることにより、第2のマニホールドフランジ49から突出した押圧部材55の先端が固定用フランジ56に当接し、固定用フランジ56を押圧する。これにより、押圧部材55は、固定用フランジ56を介して、プーリ42を第1のマニホールドフランジ48に対して押圧する。このため、押圧部材55が直接プーリ42に当接する場合と比較して、押圧部材55による締結力が固定用フランジ56の周方向に分散する。このため、固定用フランジ56に傷等が発生することを防止することができる。なお、固定用フランジ56は、例えばステンレス鋼等の金属材料から構成されても良い。
またマニホールド41内には、各スプレーガン51に塗料やエア等の流体を供給する供給路44が配設されている。この場合、各供給路44は、回動軸Jに沿って延びている。また、各供給路44の端部には継手57が設けられ、各継手57には、スプレーガン51に対して塗料やエア等の流体を供給するホース45がそれぞれ連結されている。このように、マニホールド41内に、各スプレーガン51に塗料を供給する供給路44が配設されているので、スプレーユニット40の周辺の構造を簡単にすることができる。
この場合、各スプレーガン51は、マニホールド41の2つの端部41a、41bのうち、支持部材本体31側の端部41aに取り付けられている。また各スプレーガン51は、それぞれ長尺状のブラケット43を介してマニホールド41の端部41aに連結されている。この場合、各ブラケット43は、回動軸Jに対して直交する方向に放射状に延びている。ブラケット43の内部には、上記供給路44に連通するとともに塗料やエア等の流体を供給するための供給路43aが形成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
はじめに、塗装システム10を用いて被塗装物の塗装を行う際の作用について説明する。
まず、ロボット20を駆動することにより、ロボットアーム21を図示しない被塗装物の近傍に移動し、スプレーユニット40の一つのスプレーガン51を、当該被塗装物に対して塗装が可能となる位置に移動する。
続いて、ロボットアーム21を上下左右に移動させ、スプレーガン51から塗料を塗布することにより被塗装物に塗装を施す。この間、スプレーガン51には、それぞれホース45、継手57、供給路44、供給路43aを順次介して塗料やエア等が供給される。
その後、ロボット20のロボットアーム21が停止するとともに、当該スプレーガン51からの塗料の塗布が停止し、1回目の塗装が終了する。
次に、ロボット20の基端側に設けられた図示しないモータが駆動することにより、第1伝動軸部材23が回動する。この第1伝動軸部材23からの動力は、第2伝動軸部材24側のプーリ27、駆動ベルト33、およびスプレーユニット40のプーリ42を順次介してマニホールド41に伝えられる。これにより、マニホールド41と、マニホールド41に連結された3つのスプレーガン51とが、回動軸Jを中心に一体となって支持部材本体31に対して回動する。
次いで、マニホールド41および3つのスプレーガン51が回動軸Jの周りに例えば120°回転し、他のスプレーガン51が被塗装物の側方に移動する。このとき、図示しないモータが停止し、マニホールド41および3つのスプレーガン51が停止する。
続いて、ロボットアーム21を上下左右に移動させることにより、当該他のスプレーガン51を用いて被塗装物を塗装する。その後、ロボット20のロボットアーム21が停止するとともに、当該スプレーガン51からの塗料の塗布が停止し、2回目の塗装が終了する。
同様にして、更に他のスプレーガン51を用いて被塗装物を塗装する(3回目の塗装)。このようにして、3つの塗装工程からなる塗装工程が、1台のロボット20によって行われる。
続いて、スプレーガン51の位相、すなわち、マニホールド41のプーリ42に対する回転方向の位置を調整する際の作用について説明する。
例えば、駆動ベルト33のテンションが変化したり、駆動ベルト33に歯飛びが生じたりした際、駆動ベルト33のベルトテンション等を調整することにより、スプレーガン51の位相にずれが生じることが考えられる。この場合、スプレーガン51の位相のずれを修正する必要が生じる。
この際まず、押圧部材55を緩めることにより、押圧部材55を引っ込め、固定用フランジ56から離間させる。このとき、プーリ42による第1のマニホールドフランジ48に対する押圧が解除され、プーリ42が第1のマニホールドフランジ48に対して回動自在となる(図5参照)。
続いて、マニホールド41をプーリ42に対して所定の角度だけ回転させることにより、スプレーガン51に生じた位相のずれを修正する。
その後、押圧部材55を再度締め付ける。このとき、押圧部材55が固定用フランジ56に当接し、固定用フランジ56がプーリ42を押圧することにより、プーリ42を第1のマニホールドフランジ48に対して押し付ける(図3の矢印参照)。これにより、プーリ42が押圧部材55と第1のマニホールドフランジ48とによって挟持され、プーリ42およびマニホールド41が互いにしっかりと固定される。
このように本実施の形態によれば、押圧部材55を用いて、プーリ42を第1のマニホールドフランジ48に対して押圧することにより、プーリ42をマニホールド41に対して固定している。このため、押圧部材55を緩めることにより、プーリ42とマニホールド41との回転方向の位置関係を容易に調整することができる。一方、プーリ42とマニホールド41との位置関係を調整した後、押圧部材55を締め付けることにより、プーリ42とマニホールド41とをしっかり固定することができる。このようにして、スプレーガン51の位相を容易に調整することができる。
なお、比較例として、例えばマニホールド41の第2のマニホールドフランジ49に複数の円弧状の長穴を設けるとともに、各長穴にそれぞれボルト又はねじを挿入し、このボルト又はねじをプーリ42に設けられたねじ穴にそれぞれ螺着することも考えられる。この場合、各長穴内のボルト又はねじを緩めた状態で、マニホールド41をプーリ42に対して回転させることにより、スプレーガン51の位相を調整することができる。一方、本実施の形態によれば、このように長穴を設ける場合と比較して、位相の調整角度が長穴の角度によって制限されることがないので、マニホールド41をプーリ42に対して360°回転することができ、スプレーガン51の位相をより自由に調整することができる。さらにプーリ42にねじ穴を設ける必要もないので、構造を簡単にすることができる。
10 塗装システム
20 ロボット
30 支持部材
31 支持部材本体
32 取付部
33 駆動ベルト
40 スプレーユニット
41 マニホールド
42 プーリ
43 ブラケット
44 供給路
45 ホース
46 軸受
47 軸部材
48 第1のマニホールドフランジ
49 第2のマニホールドフランジ
51 スプレーガン
52 第1のマニホールド部材
53 第2のマニホールド部材
54 締結部材
55 押圧部材
56 固定用フランジ
57 継手
本発明は、スプレーユニットにおいて、支持部材に回動自在に取り付けられるマニホールドであって、互いに離間して配置された第1のマニホールドフランジと第2のマニホールドフランジとを有するマニホールドと、前記マニホールドに取り付けられたスプレーガンと、前記第1のマニホールドフランジと前記第2のマニホールドフランジとの間に配置されたプーリと、前記第2のマニホールドフランジに挿着された押圧部材とを備え、前記押圧部材を用いて、前記プーリを前記第1のマニホールドフランジに対して押圧することにより、前記プーリを前記マニホールドに対して固定でき、前記押圧部材を緩めた際には、前記プーリが前記第1のマニホールドフランジから離れ、前記マニホールドを前記プーリに対して回転させて前記スプレーガンの位相を調整することが可能となることを特徴とするスプレーユニットである。

Claims (6)

  1. スプレーユニットにおいて、
    支持部材に回動自在に取り付けられるマニホールドであって、互いに離間して配置された第1のマニホールドフランジと第2のマニホールドフランジとを有するマニホールドと、
    前記マニホールドに取り付けられたスプレーガンと、
    前記第1のマニホールドフランジと前記第2のマニホールドフランジとの間に配置されたプーリと、
    前記第2のマニホールドフランジに挿着された押圧部材とを備え、
    前記押圧部材を用いて、前記プーリを前記第1のマニホールドフランジに対して押圧することにより、前記プーリを前記マニホールドに対して固定することを特徴とするスプレーユニット。
  2. 前記第2のマニホールドフランジと前記プーリとの間に固定用フランジが遊挿され、前記押圧部材は、前記固定用フランジを介して前記プーリを前記第1のマニホールドフランジに対して押圧することを特徴とする請求項1記載のスプレーユニット。
  3. 前記マニホールドは、前記第1のマニホールドフランジを含む第1のマニホールド部材と、前記第2のマニホールドフランジを含む第2のマニホールド部材とから構成され、前記第1のマニホールド部材と前記第2のマニホールド部材とが着脱自在に連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスプレーユニット。
  4. 前記押圧部材は、締結部材からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のスプレーユニット。
  5. 前記スプレーガンは、前記マニホールドの前記支持部材側の端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のスプレーユニット。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項記載のスプレーユニットと、
    前記スプレーユニットが取り付けられ、前記スプレーユニットを移動させる移動機構とを備えたことを特徴とする塗装システム。
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