JP2015208636A - 口唇化粧料塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布部をしごき弁でしごくだけの操作で、多量の化粧料を決まった量だけ塗布部に付着させ得る化粧料塗布装置を提供すること。
【解決手段】塗布部21は、最広幅部21Eを有し、かつ最広幅部21Eから先端域210に向けて漸次狭幅となっている。塗布部21は、先端域210における最大厚み部210Aでの厚みが、最広幅部21Eの厚みと同等であるか、又はそれよりも小さくなっている。塗布部21は、先端域210と最広幅部21Eとの間に薄肉域21Fを有する。最広幅部の幅Pに対する、先端域210における最大厚み部210Aでの幅Qの比率Q/Pが0.1以上0.6以下である。最広幅部21Eの幅Pは、支持軸22の幅Lよりも広くなっている。塗布部21は、最広幅部21Eから、塗布部21と支持軸22との連結部に向けて幅が漸次狭くなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、口紅及びリップグロス等の口唇化粧料を塗布するために特に好適に用いられる口唇化粧料塗布装置に関する。
口紅やリップグロス等の口唇化粧料を塗布するための塗布具として、支持軸の先端に塗布部を備えた構造のものが一般に利用されている。塗布部においては、化粧料の保持量を多くすることで、1回の操作によって化粧料を塗布できる面積を大きくし、塗布の操作を減らすことができる。塗布の操作を減らすことは、塗布のかすれを防止して、化粧料を均一に塗布できる点から有利である。
化粧料の保持量を多くすることを目的として、例えば特許文献1には、軸(4)と塗布部材(6)とを有する塗布具(3)において、塗布部材(6)が、軸(4)に連結する基部(10)と、突起部(15)を有する先端部(20)と、基部(10)及び先端部(20)との間に位置し、かつ厚みよりも幅の方が大きい中間部(30)とを有するものが提案されている。
同様の目的で、特許文献2には、化粧料塗布体の塗布部における塗布面が、平面状である平面部と、該平面部に連続し、全面又はその一部を湾曲面とする凹陥部とを有することが記載されている。
国際公開第2012/117322号パンフレット 特開2014−45876号公報
しかし、特許文献1及び2に記載の技術では、塗布部が容器本体のしごき部を通過するときに生じる抵抗が大きくなる傾向にあり、塗布部の広い領域に亘って、化粧料を行きわたらせることができず、化粧料が偏在してしまうことがある。また、特許文献1及び2に記載の技術では、塗布部が外力に対して容易に変形可能な柔軟性を有しているとは言えないので、化粧料の塗布対象部位に塗布部が接触したときに、塗布対象部位への塗布部の密着性が十分でない場合がある。その結果、化粧料が唇にまだらに塗布されてしまうことがある。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る口唇化粧料塗布装置を提供することにある。
本発明は、化粧料を口唇に塗布するための化粧料塗布用具と、該化粧料を収容するための容器とを備え、該塗布用具が該容器の口部から該容器内に出入自在な口唇化粧料塗布装置であって、
前記塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布面及び該塗布面の反対側に位置する背面を有し、かつ扁平体からなる塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸とを有しており、
前記塗布部を正面視したとき、前記塗布部は、最広幅部を有し、かつ該最広幅部から先端域に向けて漸次狭幅となっており、
前記塗布部は、前記先端域における最大厚み部での厚みが、前記最広幅部の厚みと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、
前記塗布部は、前記先端域と前記最広幅部との間に、該先端域の最大厚み部の厚みよりも小さい薄肉域を有し、
前記最広幅部の幅Pに対する、前記先端域における最大厚み部での幅Qの比率Q/Pが0.1以上0.6以下であり、
前記最広幅部の幅Pは、前記支持軸の幅Lよりも広くなっており、
前記塗布部は、前記最広幅部から、前記塗布部と前記支持軸との連結部に向けて幅が漸次狭くなっている、口唇化粧料塗布装置を提供するものである。
本発明によれば、塗布部をしごき弁でしごくだけの簡単な操作で、多量の化粧料を決まった量だけ塗布部に付着保持させることができる。しかも、塗布部の広い領域に亘って、化粧料を行きわたらせ、唇に適量を塗布させることができる。また、化粧料を塗布対象部位に塗布するときに、塗布部がしなやかに変形しやすく塗布対象部位に密着するので、化粧料が唇にまだらに塗布されることが効果的に防止され、化粧料の均一な塗布を行うことができる。また、適正な量の化粧料が塗布部に付着することによって、余剰の化粧料に起因する垂れが効果的に防止される。
図1(a)は、本発明の化粧料塗布具の一実施形態を示す一部破断正面図であり、図1(b)は図1(a)におけるしごき弁の要部拡大図である。 図2は、図1(a)に示す化粧料塗布具における塗布部を拡大して示す斜視図である。 図3(a)は図1(a)に示す化粧料塗布具における塗布部の正面図であり、図3(b)は図1(a)に示す化粧料塗布具における塗布部の側面図であり、図3(c)は図3(b)におけるc−c線断面図であり、図3(d)は図3(b)におけるd−d線断面図であり、図3(e)は図3(b)におけるe−e線断面図である。 図4は、塗布部がしごき孔を通過するときに化粧料が移動する様子を示す図である。 図5(a)は、塗布部の別の実施形態を示す正面図であり、図5(b)は、図5(a)の側面図である。 図6(a)は、塗布部の別の実施形態を示す側面図であり、図6(b)は、先端域の断面図(図3(c)相当図)である。 図7(a)は、塗布部の別の実施形態を示す側面図であり、図7(b)は、図7(a)の斜視図である。 図8(a)は、塗布部の別の実施形態を示す側面図であり、図8(b)は、図8(a)の斜視図である。 図9は、塗布部の別の実施形態を示す側面図である。 図10(a)は、塗布部の別の実施形態を示す側面図であり、図10(b)は、図10(a)の斜視図である。
以下、本発明の口唇化粧料塗布装置を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。以下に図示する各実施形態の口唇化粧料塗布装置は、本発明の好ましい形態の一例を示すものであって、本発明の範囲はこの図面に限定されるものではない。図1(a)には、本発明の口唇化粧料塗布装置の第1実施形態の正面図が、一部破断した状態で示されている。同図に示す実施形態の口唇化粧料塗布装置1は、化粧料4を塗布するための塗布用具2と、化粧料4を収容するための容器3とを備えている。以下、塗布用具2及び容器3についてそれぞれ説明する。
まず、容器3について説明すると、容器3は有底の細長い円筒状のものである。容器3はその内部に液状化粧料4を収容できるようになっている。容器3は、その底部と対向して口部33を有する。口部33は上方に向けて開口している。口部33の外周面にはネジ部32が設けられている。このネジ部32は、後述する塗布用具2の蓋体23の内周面に設けられたネジ部(図示せず)と螺合可能になっている。
容器3における口部33はその近傍にしごき弁31を有している。しごき弁31は、容器3の口部33から底部に向けて縮径した漏斗状の形状をしており、その下端の位置にしごき孔31Aを有している。しごき孔31Aは、後述する塗布用具2における塗布部21及び支持軸22の通過が自在になっている。しごき孔31Aは、容器3の横断面視において、しごき弁31の略中央部に形成されている。またしごき孔31Aは一般的には円孔となっている。しかし、しごき孔31Aの形状はこれに限られない。しごき弁31には、容器3の横断面視において、しごき孔31Aに通じる複数のスリット(図示せず)が放射状に形成されていてもよい。しごき孔31Aは、塗布用具2の先端に位置する塗布部21を容器3内に挿入し、また容器3内から抜き出すことが可能な大きさを有している。しごき弁31は、塗布用具2の塗布部21や支持軸22に付着した過剰量の化粧料4を適度にしごき取るために用いられる。この目的のために、しごき弁31を、ゴム等の弾性変形可能な材料から構成することができる。なお図1(a)においては、しごき弁31は、口部33から若干離れた下方寄りに位置しているが、これに代えて、口部33の位置にしごき弁31を配置してもよい。容器本体3の口部33の近傍部分には、口部33から若干離れた箇所から口部33までの部分が含まれる。
容器3に収容される化粧料4としては、使用環境下において流動性を有する口唇化粧料が用いられる。そのような化粧料は、当該技術分野においてよく知られたものである。その例としては、各種口紅、又はリップグロスやリップカラー等と称される仕上げ用の艶出し化粧料等が挙げられる。
容器3と組み合わせて用いられる塗布用具2は、塗布部21と支持軸22とを有している。これらの部材は、容器3の口部33から該容器3内に出入自在となっている。塗布部21は化粧料4を口唇に塗布するために用いられる。支持軸22は、その先端において塗布部21と連結している。塗布部21と支持軸22とは同一材料から一体的に構成されていてもよく、あるいは予め製造された2つの部材を所定の手段によって結合させて構成されていてもよい。
塗布部21と支持軸22を別々に製造して結合させる場合、両者を嵌合させて結合することが好ましい。結合の方法としては、ポンチ打ちなどで塗布部21又は支持軸22を塑性変形させて固定する方法が挙げられる。また、接着剤による接着など公知の技術を適宜採用してもよい。
塗布用具2は、更に蓋体23を有している。蓋体23は、支持軸22の後端と連結している。蓋体23は、上述のとおり、その内周面にネジ部(図示せず)を有している。このネジ部は、上述した容器3のネジ部32と螺合可能になっている。蓋体23が容器3のネジ部32と螺合した状態においては、塗布装置1は略円柱状の形状となる。この状態においては、塗布部21は容器3の底部よりも若干上方に位置している。
図2には塗布部21の拡大図が示されている。なお、図1(a)と図2では、塗布部21の上下関係が逆転している。図2に示すように、塗布部21は支持軸22よりも幅広な扁平体からなる。塗布部21は、支持軸の延びる方向に長手方向Xを有し、長手方向Xと直交する方向に幅方向Yを有する縦長の形状である。
縦長の扁平形状からなる塗布部21は、対向する一対の主面である第1の面21A及び第2の面21Bを有する。第1の面21Aは塗布部21における塗布面であり、第2の面21Bは第1の面21Aに対して背面となる。また塗布部21は、支持軸22に対して所定の角度をもって傾斜している。詳細には、塗布部21は、塗布用具2が容器3内に挿入された状態において、第1の面21Aが容器3の底部方向を向くように、支持軸22の軸方向に対して傾斜している。塗布部21と支持軸22とがこのような傾斜関係で結合していることによって、塗布用具2を用いた化粧料4の塗布を容易に行うことができる。
塗布部21は、その表面に植毛処理を施すことができる。植毛処理に用いられる繊維は、長さが0.1〜3mmで、太さが0.5〜5dtexのものが好ましい。長さ及び太さがこの範囲のなかで、異なる2種以上の繊維を組み合わせて用いることも可能である。繊維の材質は、塗布時に求められる感触に応じ、適切なものが選択される。一般にはポリアミド樹脂を用いることで、好ましいソフトな感触を得ることができる。塗布部の表面に植毛処理を施すためには、静電植毛法等の公知の技術を適宜採用すればよい。
図3(a)ないし(e)には、図2に示す塗布部21の正面図、側面図及び横断面図が示されている。塗布部21が植毛処理されている場合、該塗布部21は、植毛処理される前の状態での露出面の全域が先端を除き曲面のみで形成されていることが好ましい。換言すれば、植毛処理される前の状態での塗布部21は、先端を除き、角部を全く有していない滑らかなものであることが好ましい。
更に、塗布部21が植毛処理されている場合、該塗布部21は、植毛処理される前の状態での露出面の全域が平滑になっていることが好ましい。換言すれば、植毛処理される前の状態での塗布部21は、皺状、シボ状、梨地状等を始めとする各種の微細な凹凸を、その露出面の全域において全く有していないことが好ましい。要するに、植毛処理される前の状態での塗布部21は「滑らか」で「つるつる」したものであることが好ましい。塗布部21がこのような特異な形状を有していることによって、本実施形態の塗布部具1を用いて化粧料を口唇等に塗る場合、先に塗られている化粧料を拭い取ったり削り取ったりすることなく、その上に別の化粧料を首尾良く塗り重ねることができる。また、使用後においては、塗布部21に残存した化粧料を容易に除去することができるので、容器3内に塗布部21を挿入した場合に、容器3内に収容されている化粧料の着色や変色を効果的に防止することができる。
植毛処理される前の状態での塗布部21露出面の全域が先端を除き曲面のみで形成され、かつ平滑になっていることと、植毛処理を施すこととの相乗効果によって、化粧料の塗布時に塗布部21に保持可能な化粧料の量を多くすることができる。その結果、化粧料の塗布回数を減らすことが可能となる。また植毛処理された塗布部の別の利点として、化粧料の塗布時にソフトな感覚を付与することができるという利点も挙げられる。
図3(b)に示すとおり、塗布部21は、その側面視において、第1の面21Aが、長手方向Xに沿って、第2の面21Bに向けて滑らかな曲線を描くように緩やかに湾曲している。また塗布部21は、その側面視において、第2の面21Bが、長手方向Xに沿って、第1の面21Aに向けて滑らかな曲線を描くように緩やかに湾曲している。そして第1の面21A及び第2の面21Bはいずれも、図3(c)ないし(e)に示すとおり、塗布部21の先端から最広幅部21Eまでの長手方向Xのいずれの位置においても、幅方向Yに沿った断面が直線になっている。
図2及び図3に示すとおり、塗布部21は、これを正面視したときに、最広幅部21Eを有している。正面視とは、塗布部21の塗布面である第1の面21Aの投影面積が最大となる方向から該塗布部21を見ることを言う。最広幅部21Eは、塗布部21をその長手方向Xに沿って見たとき、2点以上であっても良いが、1点であることが好ましい。また、最広幅部21Eは、塗布部21をその長手方向Xに沿って見たとき、或る程度の長さにわたって存在しても良いが、1〜3mm程度の長さであっても良い。図3(e)に示すとおり、最広幅部21Eの厚みは、幅方向Yに沿って一定になっている。厚みとは、塗布部21の長手方向Xを含む面であって、塗布部21の塗布面である第1の面21Aの投影面積が最大となる方向から該塗布部21を見た面に対して直交する面内における塗布部21の長さのことである。幅方向Yに沿う最広幅部21Eの厚みが一定でない場合には、最大厚みのことを、最広幅部21Eの厚みとみなす。
塗布部21は、最広幅部21Eから支持軸22との連結部24に向けて漸次幅が狭くなっている。ここで言う幅とは、図3(a)中、すなわち正面視において、幅方向Yに沿った長さのことである。連結部24においては、塗布部21の幅と支持軸22の幅L(すなわち直径)とが略一致している。したがって最広幅部21Eの幅Pは、支持軸22の幅Lよりも広くなっている。また最広幅部21Eは、塗布部21の先端21Dから距離を隔てた離れた位置にある。更に最広幅部21Eは、塗布部21と支持軸22との連結部24からも距離を隔てた離れた位置にある。最広幅部21Eから先端21Dに向けて、塗布部21は漸次幅が狭くなっている。先端21Dは略尖鋭になっていることが好ましい。先端21Dを尖鋭にすることで、塗布の細かな操作を容易に行うことができる。例えば口角における塗布を容易に行うことができる。このように塗布部21は、先端21Dから最広幅部21Eにかけては幅が漸次広くなっており、最広幅部21Eから連結部24にかけては幅が漸次狭くなっている。
図3(a)ないし(e)に示すとおり、塗布部21は、先端域210と最広幅部21Eとの間に薄肉域21Fを有している。先端域210は、最広幅部21Eよりも先端21D側に位置し、かつ先端21Dの部分を含む部位である。また、先端域210と最広幅部21Eとの間に薄肉域21Fが存在しているとは、最広幅部21Eが2点以上である場合や、或る程度の長さにわたって存在している場合には、最広幅部21Eのうち、最も先端域210寄りに位置する部分を基準として、当該部分と先端域210との間に薄肉域21Fが存在していることを言う。
先端域210は最大厚み部210Aを有していることが好ましい。最大厚み部210Aは、塗布面である第1の面21A又は背面である第2の面21Bの少なくとも一方の面から突出した突出部211を有し、該突出部211の頂部に位置していることが好ましい。例えば図3(a)ないし(e)に示す実施形態では、第1の面21A及び第2の面21Bの双方の面からそれぞれ突出した突出部211が形成されており、2つの突出部211の頂部を結んだ位置に最大厚み部210Aが位置している。第1の面21A側における突出の程度と、第2の面21B側における突出の程度は同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
先端域210は、塗布部21の先端21Dから最広幅部21Eの方向へ向けて、厚みが漸次増加していき、前記の最大厚み部210Aとなる。更に先端域210は、最大厚み部210Aの位置から最広幅部21Eの方向へ向けて、厚みが漸次減少していく。そして、先端域210と薄肉域21Fとは、両者の連接部において厚みに段差なく、滑らかに連なっている。図3(c)に示すとおり、先端域210の厚みは、幅方向Yに沿って一定になっている。
先端域210と最広幅部21Eとの間に位置する薄肉域21Fは、先端域210の最大厚み部210Aの厚みよりも小さい部位である。図3(d)に示すとおり、その厚みが、幅方向Yに沿って一定になっている。一方、薄肉域21Fを長手方向Xに沿って見た場合、該薄肉域21Fは厚みが一定になっているか、又は長手方向Xに沿って厚みが漸次変化している。例えば図3(b)に示す実施形態では、薄肉域21Fは、その側面視において最薄肉部を有している。そして最薄肉部から先端域210に向けて厚みが漸次増加している。また最薄肉部から最幅広部21Eに向けても厚みが漸次増加している。具体的には、薄肉域21Fにおいては、塗布面である第1の面21Aが、塗布部21の長手方向Xに沿って第2の面21Bに向けて凹状に湾曲しているとともに、背面である第2の面21Bが、塗布部21の長手方向Xに沿って第1の面に向けて凹状に湾曲している。その結果、薄肉域21Fの中で、場所によって厚みが異なる場合には、最も厚みが小さい位置での当該厚み、すなわち最薄肉部の厚みを以て、薄肉域21Fの厚みとみなす。
最薄肉部は、塗布部21をその長手方向Xに沿って見たとき、図3(b)に示すとおり、一点であることが好ましいが、2点以上であっても良いし、或る程度の長さにわたって存在しても良い。
先端域210の最大厚み部210Aでの厚みと最広幅部21Eの厚みとの大小関係に関しては、両者は同等であるか、又は先端域210の最大厚み部210Aでの厚みが、最広幅部21Eの厚みよりも小さいことが好ましい。そして、薄肉域21Fは、上述のとおり、先端域210の最大厚み部210Aの厚みよりも小さい部位である。したがって、薄肉域21Fは、その厚みが先端域210の最大厚み部210Aでの厚み及び最広幅部21Eの厚みの双方よりも小さくなっている。
以上は、先端域210と最広幅部21Eとの厚みの比較であったところ、これらの部位の幅に関しては、最広幅部21Eの幅をPとし、先端域210における最大厚み部210Aでの幅をQとしたとき、Pに対するQの比率であるQ/Pの値が、しごき時の化粧料を決まった量だけ塗布部に付着保持させる点、塗布部の広い領域に亘って、化粧料を行きわたらせ、唇に適量を塗布させる点、また、化粧料を塗布対象部位に塗布するときに、塗布部がしなやかに変形しやすく塗布対象部位に密着させる点、化粧料が唇にまだらに塗布されることが効果的に防止する点から、0.1以上であり、0.2以上であることが好ましく、0.3以上であることがより好ましい。また、Q/Pの値は0.6以下であり、0.5以下であることが好ましく、0.4以下であることがより好ましい。例えばQ/Pの値は0.1以上0.6以下であり、0.2以上0.5以下であることが好ましく、0.3以上0.4以下であることがより好ましい。なお、先端域210における最大厚み部210Aが2点以上存在するか、又は長手方向Xに沿って或る程度の長さにわたって存在することに起因して、最大厚み部での幅Qが2以上の値をとる場合には、最も先端寄りに位置する最大厚み部210Aでの幅を以て、最大厚み部210Aでの幅Qとみなす。
以上の構成を有する本実施形態の塗布装置1によれば、容器3から塗布用具2を引き抜くときに、塗布用具2の塗布部21を、容器3のしごき弁でしごくだけの簡単な操作で、多量の化粧料を決まった量だけ塗布部21に保持させることができる。
また、塗布部21は、先端域210における最大厚み部210Aでの厚みが、最広幅部21Eの厚みと同等であるか又はそれよりも小さくなっており、かつ、塗布部21は、先端域210と最広幅部21Eとの間に、該先端域210及び該最広幅部21Eそれぞれの厚みよりも小さい薄肉域21Fを有しているので、化粧料を口唇に塗布するために塗布部21を塗布対象部位である口唇に押し当てるときに、塗布部21がしなやかに変形して口唇に密着するので、化粧料がまだらに塗布されることが効果的に防止され、化粧料の均一な塗布を行うことができる。
薄肉域21Fの厚みは、先端域210の最大厚み部の厚みに対して、しごき時の化粧料を決まった量だけ塗布部に付着保持させる点、塗布部の広い領域に亘って、化粧料を行きわたらせ、唇に適量を塗布させる点、また、化粧料を塗布対象部位に塗布するときに、塗布部がしなやかに変形しやすく塗布対象部位に密着させる点、化粧料が唇にまだらに塗布されることが効果的に防止する点から、20%以上90%以下であることが好ましく、30%以上75%以下であることがより好ましく、40%以上65%以下であることが更に好ましい。同様の観点から、最広幅部21Eの幅Pの値は、上述したしごき弁31に設けられたしごき孔31Aの直径m(図1(b)参照)よりも大きくなされていることが好ましい。特に、P/mの値が1以上3以下であることが好ましく、1.2以上2.5以下であることがより好ましく、1.4以上2以下であることが更に好ましい。なお、しごき孔31Aの直径mとは、該しごき孔31Aが円である場合には、該円の直径のことであり、しごき孔31Aが円でない場合には、該しごき孔31Aを横切る最大長さの値を以て直径とみなす。
また、塗布部21は最広幅部21Eから先端域210に向けて漸次狭幅となっているので、口角等の細かな部位における化粧料の塗り易さを損なうことなく、口唇の輪郭をきれいにつくることができる。特に、最広幅部21Eの幅Pに対する、先端域210における最大厚み部での幅Qの比率Q/Pを、上述した範囲に設定することで、容器3から塗布用具2を引き抜くとき、及び容器3内に塗布用具2を挿入するときの抵抗が低減され、塗布部21がしごき弁31によって過度な損傷を受けることが効果的に防止されるとともに、幅広で扁平な形状を有する塗布部21に付着した余剰の化粧料を効果的にしごき取ることができる。その結果、塗布部21における化粧料の液切れが良好になる。更に、塗布部21への化粧料の付着量が適正となり、塗布部全体に化粧料が厚く付着することが効果的に抑制される。その結果、唇に塗布する際に、塗布部の広い領域に亘って、化粧料を行きわたらせ、唇に適量を塗布させる点から、しごき孔31Aの直径mに対する、先端域210における最大厚み部での幅Qの比率であるQ/mを0.2以上1.5以下に設定することが好ましく、0.3以上1.2以下に設定することがより好ましく、0.4以上0.9以下に設定することが更に好ましい。
容器3から塗布用具2を引き抜くとき、及び容器3内に塗布用具2を挿入するときの抵抗の低減は、最広幅部21Eの幅Pと、支持軸22の幅Lとの比率を調整することによって一層効果的なものとなる。具体的には、支持軸22の幅L対する最広幅部21Eの幅Pの比率であるP/Lの値は、1以上3.5以下であることが好ましく、1.4以上3以下であることがより好ましく、1.7以上2.4以下であることが更に好ましい。
支持軸22の幅Lは、しごき時にしごき弁を通過する領域であって、その時の支持軸となる部分の最大径を言う。また、支持軸と塗布部は、材質が異なることが好ましい。
また、支持軸22の幅Lは、先端域210における最大厚み部での幅Qとの関係で設定することも有利である。具体的には、支持軸22の幅Lに対する、先端域210における最大厚み部210Aでの幅Qの比率であるQ/Lの値は、0.3以上2以下であることが好ましく、0.4以上1.5以下であることがより好ましく、0.5以上1以下であることが更に好ましい。Q/Lの値をこの範囲に設定することで、塗布部の先端に付着した化粧料が、容器のしごき孔に直接あたりにくいので、液を適量保持することができ好ましい。
更に、塗布部21の寸法関係に関しては、最広幅部21Eから塗布部21の先端21Dまでの距離をSとし、先端域210における最大厚み部から塗布部21の先端21Dまでの距離をRとしたとき、距離Sに対する距離Rの比率であるR/Sの値を0.03以上0.4以下に設定することが好ましく、0.05以上0.3以下に設定することがより好ましく、0.1以上0.2以下に設定することが更に好ましい。R/Sの値をこの範囲に設定することで、塗布具を容器のしごき孔に容易に入れ易く、また、過剰な化粧料が塗布部の先端に液ダマになって付着するのを抑制し、塗布部の中央に適量の化粧料が溜まり易いので、塗布部から化粧液がはみ出ることなく、唇の口角に綺麗に化粧料が塗ることができる。また、液だれを効果的に防止するのに優れている。
次に、本実施形態の塗布装置1を用い、容器3から塗布用具2を引き抜くときに、塗布部21へ化粧料が付着する様子を、図4を参照しながら説明する。塗布部21が、容器3中に貯留された化粧料4内に浸っている状態(図1(a)に示す状態)から引き上げられると、塗布部21の表面全体に化粧料4が保持される。
この状態から塗布部21が更に引き抜かれ、塗布部21がしごき弁31に当接すると、しごき弁31によって塗布部21の引き抜きが阻害される。この場合、しごき弁31が弾性変形可能な材料構成されていれば、しごき弁31のしごき孔31Aは、塗布部21が通過できるように変形する。しごき弁31は、しごき孔31Aが変形しつつ、該しごき孔31Aの周囲によって、塗布部21の表面に付着している余剰の化粧料をしごき取る。余剰の化粧料がしごき取られるのと同時に、塗布部21の表面に付着している化粧料は、図4の矢印Aで示す方向に向けて、最広幅部21E及びその近傍の位置から薄肉域21Fに向けて移動する。この理由は、塗布部21が、その最広幅部21Eから先端域に向けて幅が漸次減少しているからである。そして薄肉域21Fは、最広幅部21E及び先端域210の間の谷部となっているので、最広幅部21E及びその近傍の位置から薄肉域21Fに移動した化粧料は、薄肉域21Fに多量に保持される。
この状態から塗布部21の引き抜きが更に進行すると、しごき孔31Aの変形の程度が小さくなり、そのことに起因してしごき孔31Aの周縁が、塗布部21の先端域210における最大厚み部に当接し易くなる。その結果、薄肉域21Fに付着していた化粧料のうちの余剰分が、しごき孔31Aの周縁によって摺り切られ、薄肉域21Fに付着する化粧料の量が一定化される。したがって、多量の化粧料を、決まった量だけ保持させることができる。
以上のとおり、本実施形態の塗布装置によれば、上述の有利な各効果が奏されるので、特に液体口紅や液体リップグロス等の口唇化粧料を口唇に美しい仕上がりで塗布することができる。
次に、本発明の第2実施形態ないし第7実施形態について、図5ないし図10を参照しながら説明する。これらの実施形態に関し、特に説明しない点については、第1実施形態に関しての説明が適宜適用される。また図5ないし図10において、図1ないし図4と同じ部材には同じ符号を付してある。
図5に示す第2実施形態は、塗布部21が支持軸22の軸方向に対して傾斜しておらず、塗布部21の延びる方向と、支持軸22の軸方向とが一致している。この点が第1実施形態と相違する以外は、第2実施形態の構成は第1実施形態と同様である。したがって本実施形態によれば、第1実施形態によって奏される効果のうち、塗布部21が傾斜していることに起因して奏される効果以外の諸効果が奏される。
図6(a)に示す第3実施形態は、塗布部21における第1の面21Aが、該塗布部21の側面視において、長手方向Xに沿って平坦になっている。一方、第2の面21Bは、塗布部21の側面視において、長手方向Xに沿って、第1の面21Aに向けて滑らかな曲線を描くように緩やかに湾曲している。塗布部21の先端域210は、背面である第2の面21B側において突出して突出部211を有している。この突出部211の頂部が先端域210における最大厚み部210Aとなる。
また、塗布部21の第1の面21Aは、幅方向Yに沿った断面が、第1実施形態の図3(c)ないし(e)と同様に、直線になっている。そして、上述のとおり、第1の面21Aは、塗布部21の側面視において、長手方向Xに沿って平坦になっているから、第1の面21Aは、長手方向X及び幅方向Yで画成される平面と平行な平坦面になっている。
更に塗布部21の第2の面21Bは、幅方向Yに沿った断面が、第1実施形態の図3(c)ないし(e)と同様に、直線になっている。そして、上述のとおり、第2の面21Bは、長手方向Xに沿って、第1の面21Aに向けて湾曲しているから、第2の面21Bは、長手方向Xに沿ってのみ曲面になっている。
以上の構成を有する第3実施形態によれば、塗布具を容器のしごき孔に容易に出し入れでき、また、過剰な化粧料が塗布部の先端に液ダマになって付着するのを抑制し、塗布部の中央の平坦部分に適量の化粧料が溜まり易いので、塗布部から化粧液がはみ出ることなく、唇の口角に綺麗に化粧料が塗ることができるという効果が奏される。
なお本実施形態においては、塗布部21の幅方向Yの縦断面視における先端域210の形状が、図6(b)に示すように、角が丸みを帯びた三角形になっていてもよい。この場合には、先端域210は、塗布面である第1の面21A以外に2つの平面を有することになる。これら2つの平面は、口角などの細かな部分の塗布や、一度化粧料を塗布した部位の修正に用いる場合に有利である。
図7に示す第4実施形態では、塗布部21における第1の面21Aが、該塗布部21の側面視において、長手方向Xに沿って、第2の面21Bに向けて滑らかな曲線を描くように緩やかに湾曲している。また、第1の面21Aは、幅方向Yに沿った断面が、第2の面21Bに向けて滑らかな曲線を描くように緩やかに湾曲している。つまり、第1の面21Aは、長手方向X及び幅方向Yのいずれに沿って見ても、第2の面21Bに向けて湾曲している。その結果、第1の面21Aは、その中央部に、第2の面21Bに向けて凹陥した窪み部21Cが形成されている。窪み部21Cの形成位置は、薄肉域21Fの位置と概ね一致している。また、窪み部21Cは、先端域210の少なくとも一部を含んでいるか、又は先端域210を含んでいない。更に窪み部21Cは、最広幅部21Eを含んでいるか、又は最広幅部21Eを含んでいない。
一方、第2の面21Bは、塗布部21の側面視において、長手方向Xに沿って、第1の面21Aに向けて滑らかな曲線を描くように緩やかに湾曲している。また第2の面21Bは、幅方向Yに沿った断面が、第1実施形態の図3(c)ないし(e)と同様に、直線になっている。したがって第2の面21Bは、長手方向Xに沿ってのみ曲面になっている。
以上の構成を有する第4実施形態によれば、第1実施形態と比較して、塗布面である第1の面21Aに形成されている窪み部21Cに、化粧料を一層多量に、かつ決まった量だけ保持することができる。しかも、塗布部21において化粧料を安定的に保持することができ、化粧料の垂れを一層効果的に防止することができる。
図8に示す第5実施形態は、図6(a)に示す第3実施形態の変形例である。本実施形態では、先端域210が、背面である第2の面21B側においてのみ突出して突出部211を有している。また、塗布部21を正面視したとき、塗布面である第1の面21Aにおいて、突出部211に対応する位置にのみ、小窪み部21Gが形成されている。詳細には、第1の面21Aは、塗布部21の側面視において、長手方向Xに沿って平坦になっている(ただし、小窪み部21Gが形成されている部位を除く。)。一方、第2の面21Bは、塗布部21の側面視において、長手方向Xに沿って、第1の面21Aに向けて滑らかな曲線を描くように緩やかに湾曲している。塗布部21の先端域210は、背面である第2の面21B側において突出して前記の突出部211を有している。この突出部211の頂部が先端域210における最大厚み部となる。
また、塗布部21の第1の面21Aは、幅方向Yに沿った断面が、第1実施形態の図3(c)ないし(e)と同様に、直線になっている。ただし、小窪み部21Gが形成されている部位を除く。)。そして第1の面21Aは、小窪み部21Gが形成されている部位を除き、長手方向X及び幅方向Yで画成される平面と平行な平坦面になっている。
更に塗布部21の第2の面21Bは、幅方向Yに沿った断面が、第1実施形態の図3(c)ないし(e)と同様に、直線になっている。そして、上述のとおり、第2の面21Bは、長手方向Xに沿って、第1の面21Aに向けて湾曲しているから、第2の面21Bは、長手方向Xに沿ってのみ曲面になっている。
以上の構成を有する第5実施形態によれば、上述した第3実施形態で奏される効果に加えて、小窪み部21Gに化粧料を安定的に保持することができ、化粧料の垂れを一層効果的に防止することができるという効果も奏される。
図9に示す第6実施形態は、先に説明した第1実施形態の変形例である。本実施形態では、第1実施形態と同様に、塗布面である第1の面21Aが、塗布部21の長手方向Xに沿って第2の面21Bに向けて湾曲しており、かつ背面である第2の面21Bが、塗布部21の長手方向Xに沿って第1の面21Aに向けて湾曲している。更に、塗布部21の側面視において、該塗布部21の先端域210が、薄肉域21Fに対して、第1の面21A側に向けて湾曲している。これ以外の構成については、第1実施形態と同様である。本実施形態によれば、先端域210が、薄肉域21F及び最広幅部21Eに対して、第1の面21A側に向けて湾曲していることで、塗布面である第1の面21Aに、第1実施形態と比較して一層多量の化粧料を保持させることができるという利点がある。
図10に示す第7実施形態は、図6(a)に示す第3実施形態の変形例である。本実施形態は、塗布部21における先端域210の形状が第3実施形態と相違する以外は、第3実施形態と同様の構成を有している。本実施形態においては、先端域210における最大厚み部がほぼ先端21Dに位置している。そして先端域210は、最大厚み部が位置する部位である先端21Dから薄肉域21Fに向けて厚みが漸次減少している。また、本実施形態においては、先端域210の最大厚み部が先端21Dに位置していることで、該先端21Dには、第1の面21A(この面は平坦面である。)に略直交する方向に延びる稜線Rが形成されている。このような構成を有する本実施形態によれば、塗布具を容器のしごき孔に容易に出し入れでき、また、過剰な化粧料が塗布部の先端に液ダマになって付着するのを抑制し、塗布部の中央の平坦部分に適量の化粧料が溜まり易いので、塗布部から化粧液がはみ出ることなく、唇の口角に綺麗に化粧料が塗ることができ、先端部分を用いた化粧直しも容易であるという効果が奏される。
以上本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記の実施形態に制限されない。例えば図6ないし図10に示す実施形態においては、塗布部21が支持軸22に対して傾斜していたが、これに代えて図5に示す実施形態のように、塗布部21の延びる方向を、支持軸22の軸方向と一致させてもよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の口唇化粧料塗布装置を開示する。
<1>
化粧料を口唇に塗布するための化粧料塗布用具と、該化粧料を収容するための容器とを備え、該塗布用具が該容器の口部から該容器内に出入自在な口唇化粧料塗布装置であって、
前記塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布面及び該塗布面の反対側に位置する背面を有し、かつ扁平体からなる塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸とを有しており、
前記塗布部を正面視したとき、前記塗布部は、最広幅部を有し、かつ該最広幅部から先端域に向けて漸次狭幅となっており、
前記塗布部は、前記先端域における最大厚み部での厚みが、前記最広幅部の厚みと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、
前記塗布部は、前記先端域と前記最広幅部との間に、該先端域の最大厚み部の厚みよりも小さい薄肉域を有し、
前記最広幅部の幅Pに対する、前記先端域における最大厚み部での幅Qの比率Q/Pが0.1以上0.6以下であり、
前記最広幅部の幅Pは、前記支持軸の幅Lよりも広くなっており、
前記塗布部は、前記最広幅部から、前記塗布部と前記支持軸との連結部に向けて幅が漸次狭くなっている、口唇化粧料塗布装置。
<2>
前記比率Q/Pが0.2以上であることが好ましく、0.3以上であることがより好ましく、0.5以下であることが好ましく、0.4以下であることがより好ましい前記<1>に記載の口唇化粧料塗布装置。
<3>
薄肉域の厚みは、先端域の最大厚み部の厚みに対して、20%以上90%以下であることが好ましく、30%以上75%以下であることがより好ましく、40%以上65%以下であることが更に好ましい前記<1>又は<2>記載の口唇化粧料塗布装置。
<4>
前記先端域は、前記塗布面又は前記背面の少なくとも一方の面から突出した突出部を有し、該突出部の頂部に前記最大厚み部が位置している前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<5>
前記先端域が、前記背面側において突出して前記突出部を有する前記<4>に記載の口唇化粧料塗布装置。
<6>
前記塗布部の幅方向縦断面視における前記先端域の形状が、角が丸みを帯びた三角形である前記<5>に記載の口唇化粧料塗布装置。
<7>
前記塗布部を正面視したとき、前記塗布面には、前記突出部に対応する位置に、小窪み部が形成されている前記<5>又は<6>に記載の口唇化粧料塗布装置。
<8>
前記薄肉域において、前記塗布面が、前記塗布部の長手方向に沿って前記背面に向けて凹状に湾曲しており、前記背面が、前記塗布部の長手方向に沿って前記塗布面に向けて凹状に湾曲している前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<9>
前記塗布面が平坦面となっている前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<10>
前記塗布面は、前記塗布部の長手方向に沿って凹状に湾曲しているとともに幅方向に沿って凹状に湾曲しており、それによって該塗布面の中央部に窪み部が形成されている前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<11>
前記先端域における前記最大厚み部がほぼ先端に位置しており、
前記先端域は、前記先端から前記薄肉域に向けて厚みが漸次減少しており、
前記先端域の最大厚み部が先端に位置していることで、該先端には、平坦面からなる前記塗布面に略直交する方向に延びる稜線が形成されている前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<12>
前記最広幅部から前記塗布部の先端までの距離をSとし、前記先端域における最大厚み部から前記塗布部の先端までの距離をRとしたとき、距離Sに対する距離Rの比率R/Sが0.03以上0.4以下が好ましく、0.05以上0.3以下がより好ましく、0.1以上0.2以下が更に好ましい前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<13>
前記支持軸の幅Lに対する、前記先端域における最大厚み部での幅Qの比率Q/Lが、0.3以上2以下であることが好ましく、0.4以上1.5以下であることがより好ましく、0.5以上1以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<12>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<14>
前記塗布用具が前記容器内に挿入された状態において、前記塗布部の塗布面が該容器の底部方向を向くように、該塗布部が該支持軸の軸方向に対して傾斜している前記<1>ないし<13>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<15>
前記塗布部は、その表面に植毛処理が施されている前記<1>ないし<14>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<16>
前記容器は、その口部又はその近傍にしごき弁を備えており、該しごき弁の略中央部には、前記塗布部及び前記支持軸の通過が自在なしごき孔が形成されており、前記最広幅部の幅Pが、前記しごき孔の直径mよりも大きくなされている前記<1>ないし<15>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<17>
前記しごき孔の直径mに対する、前記最広幅部の幅Pの比率P/mが1以上3以下であることが好ましく、1.2以上2.5以下であることがより好ましく、1.4以上2以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<16>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<18>
前記しごき孔の直径mに対する、前記先端域における最大厚み部での幅Qの比率Q/mが、0.2以上1.5以下が好ましく、0.3以上1.2以下がより好ましく、0.4以上0.9以下が更に好ましい前記<1>ないし<17>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<19>
前記しごき弁に、前記しごき孔に通じる複数のスリットが放射状に形成されている前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
<20>
前記支持軸の幅L対する前記最広幅部の幅Pの比率であるP/Lが、1以上3.5以下であることが好ましく、1.4以上3以下であることがより好ましく、1.7以上2.4以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<19>のいずれか1に記載の口唇化粧料塗布装置。
1 口唇化粧料塗布装置
2 塗布用具
21塗布部
21A 第1の面
21B 第2の面
21C 窪み部
21D 先端
21E 最広幅部
21F 薄肉域
21G 小窪み部
22 支持軸
23 蓋体
210 先端域
210A 最大厚み部
211 突出部
3 容器
31 しごき弁
31A しごき孔
4 化粧料

Claims (15)

  1. 化粧料を口唇に塗布するための化粧料塗布用具と、該化粧料を収容するための容器とを備え、該塗布用具が該容器の口部から該容器内に出入自在な口唇化粧料塗布装置であって、
    前記塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布面及び該塗布面の反対側に位置する背面を有し、かつ扁平体からなる塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸とを有しており、
    前記塗布部を正面視したとき、前記塗布部は、最広幅部を有し、かつ該最広幅部から先端域に向けて漸次狭幅となっており、
    前記塗布部は、前記先端域における最大厚み部での厚みが、前記最広幅部の厚みと同等であるか、又はそれよりも小さくなっており、
    前記塗布部は、前記先端域と前記最広幅部との間に、該先端域の最大厚み部の厚みよりも小さい薄肉域を有し、
    前記最広幅部の幅Pに対する、前記先端域における最大厚み部での幅Qの比率Q/Pが0.1以上0.6以下であり、
    前記最広幅部の幅Pは、前記支持軸の幅Lよりも広くなっており、
    前記塗布部は、前記最広幅部から、前記塗布部と前記支持軸との連結部に向けて幅が漸次狭くなっている、口唇化粧料塗布装置。
  2. 前記先端域は、前記塗布面又は前記背面の少なくとも一方の面から突出した突出部を有し、該突出部の頂部に前記最大厚み部が位置している請求項1に記載の口唇化粧料塗布装置。
  3. 前記先端域が、前記背面側において突出して前記突出部を有する請求項2に記載の口唇化粧料塗布装置。
  4. 前記塗布部の幅方向縦断面視における前記先端域の形状が、角が丸みを帯びた三角形である請求項3に記載の口唇化粧料塗布装置。
  5. 前記塗布部を正面視したとき、前記塗布面には、前記突出部に対応する位置に、小窪み部が形成されている請求項3又は4に記載の口唇化粧料塗布装置。
  6. 前記薄肉域において、前記塗布面が、前記塗布部の長手方向に沿って前記背面に向けて凹状に湾曲しており、前記背面が、前記塗布部の長手方向に沿って前記塗布面に向けて凹状に湾曲している請求項1ないし5のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  7. 前記塗布面が平坦面となっている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  8. 前記塗布面は、前記塗布部の長手方向に沿って凹状に湾曲しているとともに幅方向に沿って凹状に湾曲しており、それによって該塗布面の中央部に窪み部が形成されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  9. 前記最広幅部から前記塗布部の先端までの距離をSとし、前記先端域における最大厚み部から前記塗布部の先端までの距離をRとしたとき、距離Sに対する距離Rの比率R/Sが0.03以上0.4以下である請求項1ないし8のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  10. 前記支持軸の幅Lに対する、前記先端域における最大厚み部での幅Qの比率Q/Lが0.3以上2以下である請求項1ないし9のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  11. 前記塗布用具が前記容器内に挿入された状態において、前記塗布部の塗布面が該容器の底部方向を向くように、該塗布部が該支持軸の軸方向に対して傾斜している請求項1ないし10のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  12. 前記塗布部は、その表面に植毛処理が施されている請求項1ないし11のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  13. 前記容器は、その口部又はその近傍にしごき弁を備えており、該しごき弁の略中央部には、前記塗布部及び前記支持軸の通過が自在なしごき孔が形成されており、前記最広幅部の幅Pが、前記しごき孔の直径mよりも大きくなされている請求項1ないし12のいずれか一項に記載の口唇化粧料塗布装置。
  14. 前記しごき孔の直径mに対する、前記先端域における最大厚み部での幅Qの比率Q/mが0.2以上1.5以下である請求項13に記載の口唇化粧料塗布装置。
  15. 前記しごき弁に、前記しごき孔に通じる複数のスリットが放射状に形成されている請求項13又は14に記載の口唇化粧料塗布装置。
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