JP2015207798A - 映像データ管理方法及び監視カメラ装置及び監視カメラシステム - Google Patents

映像データ管理方法及び監視カメラ装置及び監視カメラシステム Download PDF

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Abstract

【課題】複数台の監視カメラと複数台の記録装置で構成される監視カメラシステムにおいて、ユーザの操作を介することなく録画した映像データを管理する。【解決手段】自機器と他の監視カメラ装置との相関関係に関する第一のカメラ間関連度情報を生成する第一の関連度生成ステップと、イベントが発生した場合に第一のカメラ間関連度情報を更新する第一の関連度更新ステップと、自機器で撮影した画像データを映像データとして録画する録画ステップと、自機器での録画中に第一のカメラ間関連度情報が更新された場合に、第一のカメラ間関連度情報を基に第二のカメラ間関連度情報を更新する第二の関連度更新ステップと、自機器での録画終了後に第二のカメラ間関連度情報を含む録画中のカメラの状態に関する管理情報を映像データに関連付けて記録する記録ステップと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、映像データ管理方法及び監視カメラ装置及び監視カメラシステムに関する。
本技術分野の背景技術として、特許第4346998号公報(特許文献1)がある。該公報には、「ユーザの意図(できるだけ後での分析に役立つと思われる動画像のみを残したい)に沿った動画像の選別・蓄積作業を半自動化して、大量の動画像を蓄積する装置での動画像管理負担を軽減できるようにすることを目的とする。」「上記の目的を達成するために、本発明の動画像の蓄積管理方法(請求項1)は、動画像を撮影するカメラ装置と、当該カメラ装置の撮影時間及び撮影環境に関する情報を該カメラ装置により得られる動画像データに付随する撮影条件情報として生成する撮影条件情報生成装置とをそなえた1以上のカメラシステムから伝送される該動画像データと該撮影条件情報とを関連付けて蓄積手段に蓄積して管理する、動画像の蓄積管理装置において、該動画像の蓄積管理装置の利用者の指定により、該動画像の蓄積管理装置が、該蓄積手段に蓄積された動画像データのうち保存すべき動画像データにマーキングを行ない、該蓄積手段の動画像データの中で、該マーキング付きの動画像データに付随する第1の撮影条件情報と相関の高い第2の撮影条件情報をもつ他の動画像データを選択し、選択した動画像データと該マーキング付きの動画像データとを該蓄積手段において保存すべき動画像データとして蓄積維持することを特徴としている。」と記載されている。
特許第4346998号公報
前記特許文献1では、利用者の指定により、該動画像の蓄積管理装置が、該蓄積手段に蓄積された動画像データのうち保存すべき動画像データにマーキングを行なうため、映像データを管理するためにユーザが操作する必要となるため、改善の余地がある。
上記課題を鑑み、監視カメラシステムにおいて、監視カメラ装置同士の関連度を利用して、ユーザの操作を介することなく録画した映像データをシステムが自動的に管理するのに好適な監視カメラシステムの映像管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記目的を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、自機器と他の監視カメラ装置との動作の相関関係に関する情報を含む第一のカメラ間関連度情報を生成する第一の関連度生成ステップと、自機器と他の監視カメラ装置でイベントが発生した場合に第一のカメラ間関連度情報を更新する第一の関連度更新ステップと、自機器で撮影した画像データを映像データとして録画する録画ステップと、自機器で録画が開始された場合に、第一のカメラ間関連度情報を基に第二のカメラ間関連度情報を作成する第二の関連度生成ステップと、自機器での録画中に第一のカメラ間関連度情報が更新された場合に、第一のカメラ間関連度情報を基に第二のカメラ間関連度情報を更新する第二の関連度更新ステップと、自機器での録画終了後に第二のカメラ間関連度情報を含む録画中のカメラの状態に関する管理情報を映像データに関連付けて記録する記録ステップと、を有することを特徴とする映像データ管理方法を提供することで上記目的を達成することが可能である。
本発明によれば、複数の監視カメラ装置と複数の記録装置から構成された監視カメラシステムにおいて、ユーザの操作を介することなく録画した映像データをシステムが自動的に管理するのに好適な監視カメラシステムの映像管理方法を提供することができる。
監視カメラシステムのシステム構成図の一例 監視カメラ装置の機能構成図の一例 イベント情報の一例 イベント受信一覧の一例 イベント相関情報の一例 イベント発生時間管理テーブルの一例 カメラ間関連度の一例 カメラ管理情報の一例 イベント受信時の録画制御フローの一例 カメラ間関連度更新処理フローの一例 イベント受信時の異常検知処理フローの一例 映像データの録画フローの一例 映像データの削除フローの一例 削除優先度生成フローの一例 削除リストの一例
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
複数の監視カメラ装置により構成される監視カメラシステムでは、ある監視カメラ装置と他の監視カメラ装置にどのような関連性があるかを適切に管理する必要がある。たとえば、ある監視カメラ装置の映像に移動物を発見した場合に、関連する他の監視カメラ装置で映像の記録を開始するといった動作が望まれる。また、ある監視カメラ装置の映像に移動物を発見した後に、関連する監視カメラ装置の映像で移動体を発見するなどといった複数の監視カメラ装置間における規則性のある事象の発生により、監視対象に異常が発生していないことを確認するといった動作が望まれる。そのため関連性の高い監視カメラ装置に連動して録画した映像はユーザにとって重要な被写体が映っている可能性が高く、関連性の低い監視カメラ装置に連動して録画した映像は重要な被写体が映っている可能性が低い。そのため、監視カメラシステムとしては、可能性の高い映像を残し、可能性の低い映像を優先的に削除するといった動作が望まれる。さらにユーザが映像毎に削除の判断を行う場合は、管理する映像の量に比例してユーザの負担も増大するため、システムが自動的に削除の判断を行えることが望ましい。
<システム構成1>
図1は、本実施例における監視カメラシステムのシステム構成図である。
複数台の監視カメラ装置101(監視カメラ装置A〜監視カメラ装置n)と複数台の記録装置102(記録装置A〜記録装置x)がネットワークに接続している。各監視カメラ装置101と記録装置102は必ずしも1対1に対応していなくてもよく、1台の記録装置102に対して複数台の監視カメラ装置101が映像記録を行うことができる。各装置にはシステム内で固有のIDをそれぞれ割り当てる。固有のIDとは、例えばIPネットワークで一般的に使用されるIPアドレスやMACアドレスを使用することができる。
本構成において、各監視カメラ装置101は、撮影した映像データを記録装置102に記録する処理に加えて、自機器が撮影した映像を解析して得た動体検知などの情報と自機器に接続した外部装置からのアラーム信号の入力などをイベント情報としてネットワークに対して同報送信することができる。ここで「自機器」とは、監視カメラ装置101自分自身のことを意味し、例えば監視カメラ装置Aにとっては、監視カメラ装置Aが自機器であり、監視カメラ装置B〜監視カメラ装置nは他の監視カメラ装置と記す。
監視カメラ装置101は、他の監視カメラ装置101から受信したイベント情報をイベント受信一覧207に追加して保持するとともに、イベント受信一覧207を用いて自機器と他の監視カメラ装置のイベントの発生に関する情報を含むイベント相関情報208を算出する。また、監視カメラ装置101は、他の監視カメラ装置101からイベントを受信した場合に、イベント情報の送信元である他の監視カメラ装置101と自機器の関連度をイベント相関情報208から算出し、その結果を用いて自機器の録画動作を制御する。
さらに監視カメラ装置101は、受信したイベントと相関関係がある自機器で発生するイベントを推測し、推測したイベントが過去に発生しているか、あるいは所定の時間経過後に発生したかを判定し、イベントが発生しない場合にはシステム動作に異常が発生したと判断する。ここで検出した異常も、自機器で発生したイベントとして取り扱う。
<監視カメラ装置の構成と処理>
監視カメラ装置101の詳細について説明する。図2は、監視カメラ装置101の機能構成図である。
撮像部202は、受光した光を光電変換し、画像信号を生成する。
映像処理部203は、撮像部202で取得した映像信号を圧縮符号化した映像データの生成を行う。また、動体検知などイベント検知のための映像解析を行い、解析結果を制御部201に通知する。
通信処理部204は、ネットワークを介して接続された機器とデータの送受信を行う。
記憶部205は、自機器の動作状態と映像データの記録先として使用する記録装置102に関する情報を含むカメラ管理情報206、自機器で発生したイベントならびに他の監視カメラ装置101から受信したイベント情報を含むイベント受信一覧207、自機器と他の監視カメラ装置のイベント発生の相関関係を含むイベント相関情報208、自機器と他の監視カメラ装置との関連度を含むカメラ間関連度209を保持する。
アラーム検出部210は、監視カメラ装置101に接続された外部機器から入力されるアラーム信号を検出し、検出内容を制御部201に通知する。
制御部201は、自機器でイベントが発生した場合には通信処理部204を介してイベント情報をネットワークに送信し、他の監視カメラ装置からイベント情報を受信した場合には受信したイベント情報をもとに記憶部205が保持するイベント受信一覧207、イベント相関情報208、カメラ間関連度209を更新するとともに、自機器での映像記録動作を制御する。さらに、受信したイベントとイベント相関情報208をもちいてシステムに異常動作が発生していないかの判定処理を行う。
<制御フローと記憶部が保持する情報>
イベント受信一覧207、イベント相関情報208、カメラ間関連度209、およびカメラ管理情報206について説明する。
<イベント受信一覧>
イベント受信一覧207について図3および図4を用いて説明する。
図3は、監視カメラ装置101が自機器でイベントが発生した場合に送信するイベント情報の一例である。機器IDは、監視カメラシステムで割り当てる固有のIDであり、日付と時刻は、イベントが発生した日付と時刻が格納されている。また、イベント種類には、発生したイベントの種類が設定される。
図4は、イベント受信一覧207の一例を示す図である。イベント受信一覧207は、監視カメラ装置101が自機器で発生したイベントと、他の監視カメラ装置101から送信されたイベント情報の一覧からなり、イベントが発生した機器ID、日付、時刻とイベント種類の履歴を保持する。なお、保持するイベントの履歴が所定の件数を超過した場合には、発生日時が古いものを削除することで使用するデータ量を制限することもできる。
<イベント相関情報>
図5は、イベント相関情報208の一例を示す図である。本図は、監視カメラ装置Aが保持する監視カメラ装置Bとの間にあるイベント発生の相関関係の一例である。本図は、監視カメラ装置AでイベントEV−1が発生した場合に、カメラBからイベントEV−1を受信することがイベント受信一覧207の中で25回発生し、その間隔が約15秒後であること、監視カメラ装置BからEV−2を受信することが5回発生し、間隔が約10秒経過後であること意味する。また、監視カメラ装置AでイベントEV−2が発生した場合には、監視カメラ装置BからイベントEV−1を受信することが50回発生し、その発生タイミングが監視カメラ装置AでイベントEV−2が発生した時間の約30秒前であること意味する。なお、図5は監視カメラ装置Aが保持する監視カメラ装置Bとの相関関係の一例であるが、監視カメラ装置Aは同様のイベント相関情報208を監視カメラ装置C〜監視カメラ装置nについても保持する。
イベント相関情報208を保持することにより、他の監視カメラ装置からイベント情報を受信した場合や自機器でイベントが発生した場合に、それらのイベントと相関関係があるイベントを推測することが可能となり、推測した内容と実際のイベント発生状況を比較することで発生すべきイベントが発生しないことを検知し、それを用いてシステム動作の異常を検知することができるようになる。
<カメラ間関連度>
図7は、監視カメラ装置Aが保持するカメラ間関連度209の一例を示す図である。監視カメラ装置Aは、イベント相関情報208を用いて自機器と他の監視カメラ装置との間の関連度を算出し、算出した結果をカメラ間関連度として保持する。
自機器と他の監視カメラ装置との関連度を保持することにより、他の監視カメラ装置からイベント情報を受信した場合に、自機器の録画動作を実行するかを関連度を用いて判断することができる。
<カメラ管理情報>
図8は、監視カメラ装置101が保持するカメラ管理情報206の一例を示す図である。
自機器IDは、監視システムのなかで割り当てられる固有のIDである。
記録モードは、監視カメラ装置101が撮像した映像の形式や画像サイズ、ビットレートなど記録装置102に記録する映像フォーマットを保持する。
記録装置IDは、自機器で撮影した映像を記録する記録装置102に割り当てられた固有IDを設定する。
記録装置残量は、記録装置IDで識別される記録装置102の記憶領域の残容量を保持する。
動作状態は、自機器が現在録画動作を実行しているか停止しているかの状態を保持する。
<イベント受信時のフロー>
監視カメラ装置101の処理フローと各構成要素の処理について、図6、図9から図11を用いて説明する。
図9は、監視カメラ装置101がイベント情報を受信した場合の処理フローを示す図である。フローに合わせて、監視カメラ装置101の動作と、各構成要素の処理について説明する。
監視カメラ装置101は起動すると、ハードウェアやソフトウェアの起動処理など監視カメラ装置101の撮影に必要な処理を行い、処理が完了するとS901に進み、イベントを待つ。
S901でイベント情報を受信受信すると、S902で、制御部201は受信したイベント情報の機器IDとカメラ間関連度209をもとに、自機器とイベント送信元の監視カメラ装置101との関連度を取得する。取得した関連度の値が所定の閾値以上である場合には、S903に進み、関連度が閾値未満である場合にはS905へと進む。
S903では、制御部201は受信したイベント情報のイベント種類から、受信したイベントは自機器の録画を制御するものとして予め登録されたものであるかを判定し、録画を制御するイベント種類であった場合にはS904に進み、録画を制御するイベント種類ではなかった場合には、S905へと進む。
S904では、制御部201はカメラ管理情報206の記録モードに設定されている画面解像度、ビットレート、符号圧縮方式などの情報に基づき映像データを出力するように、映像処理部203に対して指示を送る。映像処理部203は、レンズや撮像素子や露光制御部により構成される撮像部202で取り込んだ映像信号を、制御部201からの指示に応じて記録装置102に保存する形式の映像データに圧縮処理する。さらに、制御部201は通信処理部204に対して映像データを記録装置102に対して記録するように指示を送る。
通信処理部204は、制御部201の指示に従い、映像処理部203がメモリに格納した映像データを記録装置102に記録するため、記録装置102に対するコマンド制御や映像データの送出といった通信処理を行う。これらの制御は、NFS(Network File System)やCIFS(Common Internet File System)など、一般に広く公開されている制御方式を用いて実現することができる。なお、これらの制御プロトコルはあくまでも一例であり、別の方式によりデータの記録処理を行ってもよい。
制御部201が通信処理部204に対して上記の要求を送る際には、制御部201はカメラ管理情報206が保持する記録装置IDを映像記録先の情報として通信処理部204に通知し、通信処理部204はこの内容をもとに記録装置102と通信を行う。
なお、制御部201はカメラ管理情報206の記録装置残量が所定の値よりも少なくなっている場合には、他の監視カメラ装置からのイベント情報を受信しても上記の録画制御処理を行わないという処理としてもよい。また、制御部201は、カメラ管理情報206の動作状態を取得し、自機器が録画動作中である場合には上記の録画制御を実行せず現在の録画動作を継続することもできる。
S905では、制御部201はS901で受信したイベント情報をイベント受信一覧207に追加する。この際に、イベント受信一覧207の件数に制限を設け、所定の件数を超えるイベントを受信した場合には、最も過去に受信したイベントを削除し、新たに受信したイベントを追加してもよい。また、受信から所定の時間を経過したイベント情報を削除して新たに受信したイベントを追加してもよい。古いイベント情報を削除することにより、古い情報を使用することが無くなり、最新のイベントの相関関連からカメラ間関連度を算出することが可能となる。また、イベント一覧のための記憶容量を限られた要領に収めることが可能となる。
S906では、制御部201はイベント受信一覧207をもとに、自機器と他の監視カメラ装置との間の関連度を算出し、処理を終了する。関連度の算出方法について、図10を用いて説明する。
<カメラ間関連度の算出方法>
図10は、イベント相関情報208ならびにカメラ間関連度209の算出処理の流れを示すフロー図であり、この図を用いて処理を説明する。
S1001では、制御部201はイベント受信一覧207から機器IDが自機器であるイベントを抽出して、自機器で発生したイベントのリストを作成する。
S1002では、制御部201はイベント受信一覧207から機器IDが自機器以外の機器IDを一つ選択し、選択した機器IDの監視カメラ装置101が送信したイベントを抽出してリストを作成する。
S1003では、制御部201はS1001とS1002で作成した自機器ならびにある一つの他の監視カメラ装置から受信したイベントのリストを用いて、イベント種類の組合せごとに発生時間の間隔を計算してイベント発生時間管理テーブルを作成する。
図6はイベント発生時間管理テーブルの一例である。この例では、自機器でイベント(EV―i)が発生してから他の監視カメラ装置でイベント(EV−j)が発生するまでの時間間隔が、t(0)〜t(1)の場合は0回、t(1)〜t(2)が15回、t(2)〜t(3)が10回、t(n−1)〜t(n)が1回であったことを意味する。ここで、t(n)は所定の時間間隔で区切られる経過時間を意味し、たとえば5秒単位や10秒単位などを指定できる。
S1004では、制御部201はS1003で作成したイベント種類の組合せごとの発生時間管理テーブルをもとに、イベント相関情報208を算出する。S1003で作成したイベント発生時間管理テーブルのうち、発生回数が所定の閾値を超える時間間隔を選択し、選択した時間間隔における発生回数の合計値と、イベント発生間隔の時間の平均値を算出し、算出した結果をイベント組合せの発生回数と発生時間間隔としてイベント相関情報208の該当箇所に設定する。これを全てのイベント種類の組合せについて算出し、イベント相関情報208を作成する。
S1005では、制御部201はS1004で作成したイベント相関情報208を用いてカメラ間の関連度209を以下の数式1,数式2を用いて算出する。数式1におけるWはイベント種類の組合せにより決定される重みであり、イベント種類の組合せごとに保持している値を出力する関数fにより算出する。数式2におけるNは、Wを算出した際のイベントの組合せごとの相関関係がある発生回数であり、イベント相関情報208に記録されている値である。カメラ間関連度Rは、各イベントの組合せにおける重みと発生回数の積の総和として算出する。
(数1) W=f(EV−m, EV−n)
(数2) R=Σ(WxN)
ここで算出した結果を用いて、カメラ間関連度情報を更新する。既にカメラ間関連度情報に関連度算出対象とした監視カメラ装置が登録されている場合には、その関連度を新たに算出した値で更新し、カメラ間関連度情報に登録されていなかった場合には、新規に追加する。上記のようにイベントの組合せに応じた重みのみでなく、その回数を掛け合わせることにより、イベント種類そのものの関連の重要度に加え発生回数との関係性を踏まえカメラ間の関連度を算出することができる。
S1006では、制御部201はイベント受信一覧207の中に、カメラ間関連度の算出を実施していない他の監視カメラ装置が残っているかを確認し、関連度の算出を行っていない他の監視カメラ装置が残っている場合には、S1002に戻り、S1002〜S1006の処理を繰り返し実行する。すべての他の監視カメラ装置との関連度の算出が完了した場合には、関連度の更新処理を終了する。
上記のように、監視カメラ装置101がイベント情報を受信した場合に受信したイベント情報の内容と各監視カメラ装置101が保持するカメラ間関連度209を用いることで、システム全体を管理するために常時接続される管理サーバを用いることなく、各監視カメラ装置101は自機器と関連度の高い他の監視カメラ装置で発生したイベントを契機として自機器の録画を制御することができる。また、他の監視カメラ装置からイベント情報を受信した場合に自機器が保持するカメラ関連度情報209を更新することにより、管理サーバを用いることなく最新のカメラ間の関連度情報を各監視カメラ装置が保持することができる。
なお、カメラ間関連度209の更新処理は、イベント受信時のみでなく、例えば所定の一定時間周期で行うといった実現方法をとることもできる。この場合には、イベント受信のたびに更新処理を行わない為、制御部201の処理負荷を軽減することが可能となる。
<イベント受信時の異常発生検知処理フロー>
図11は、監視カメラ装置101がイベント情報を受信した場合にシステムに異常が発生しているかを判断するための処理フローであり、本図を用いて処理を説明する。
S1101では、制御部201は受信したイベント情報から機器IDとイベント種類を取得する。(ここで、受信したイベントをEV−jとする)
S1102では、制御部201はS1101で受信したイベント情報(EV−j)の機器IDの監視カメラ装置のイベント相関情報を記録部205から取得し、取得したイベント相関情報208から受信したイベント(EV−j)と自機器のイベントとの間で相関関係があるものが存在するかを確認する。相関関係の有無は、イベントの組合せの発生回数が所定の閾値以上であるかで判断する。相関関係のあるイベントが存在しない場合は、異常検出処理を終了する。相関関係のあるイベントが存在する場合には、S1103に進む。(EV−jと相関関係が存在するイベントを、EV−kとする)
S1103では、制御部201はS1101で受信したイベント(EV−j)とS1102で抽出した相関関係のあるイベント(EV−k)との発生時間の関係をイベント相関情報208から取得して、その時間間隔をtとして保持する。また、tの正負によりS1102で抽出したイベント(EV−k)がS1101で受信したイベント(EV−j)の前に発生するものか後に発生するものかを判定する。t≧0である場合には、後に発生するものであると判断しS1104に進み、t<0である場合には前に発生しているものでると判断してS1105へと進む。
S1104では、制御部201はS1102で抽出したイベント(EV−k)の発生までの時間を待つためのS1103で保持した時間tだけ待ち、時間が経過したのちにS1105へと進む。
S1105では、制御部201はイベント受信一覧を記録部205から取得し、S1102で相関関係があると判断したイベント(EV−k)が、S1101で受信したイベント(EV−j)の時刻情報に対して時間t±α(αは所定のマージン時間)の差分で発生したかを判定するする。
S1106では、制御部201はS1105での判定の結果、相関関係のあるイベント(EV−k)が存在した場合にはシステムに異常はないと判断し、処理を終了する。相関関係のあるイベント(EV−k)に該当するもの無い場合にはS1107に進む。
S1107では、制御部201はシステムに異常が発生したと判断し、異常を通知するためにあらかじめ設定された所定の制御を実行する。所定の制御とは、例えば指定されたメールアドレスに異常を通知する電子メールを送信したり、ユーザに提示するためにインタフェース画面を変更したり、スピーカーを介して警告音を鳴らすなどである。異常検知は、外部アラーム入力等と同様に自機器で発生したイベントとして取り扱う。
また、異常検知は、1回の異常発生で上記の異常検知時の制御をおこなうのではなく、異常検知の発生した回数を保持しておき、発生回数が所定の閾値を超過した時点でシステムに異常が発生したと判定し、上記の異常発生時の処理を行うこともできる。このように異常検知の回数と組み合わせて制御することで、単発の誤検知により異常通知の制御が実行されることを防ぎ、異常検知の精度を向上させることができる。
以上説明した処理を行うことにより、監視カメラ装置101はネットワークに接続されている他の監視カメラ装置101で発生したイベントと自機器で発生したイベントの相関関係を用いて監視カメラシステムの異常動作を検知することができるようになり、監視カメラシステム全体を一元的に管理する管理サーバが存在しない環境においても、監視カメラシステムで発生した異常を検知することが可能となる。
ここで、上記説明した実施例では監視カメラ装置101は記憶部205を監視カメラ装置101の内部に保持する構成として説明しているが、記憶部205が保持する情報の一部または全部は監視カメラ装置101が指定する外部記録装置に実体を保存し、記憶部が外部記録装置への参照情報を保持することで実現してもよい。例えば、映像情報を記録する記録装置102に対してこれらの情報を記録し、機器内で保持するときと同様に参照したり更新したりすることもできる。
<映像管理方法>
次にイベント受信一覧207とカメラ間関連度209の情報を用いて、削除する映像データを選択するための方法を説明する。録画時にイベント受信一覧207とカメラ間関連度209の情報を映像データと関連付けた映像管理情報として記録しておき、映像管理情報から削除優先度を生成して、削除優先度に従って映像データを削除する。以下にそれぞれの処理について図12から図15を用いて説明する。
<録画時のフロー>
図12は、映像データを録画する場合の一連の処理フローを示す図である。監視カメラ装置101は起動してから終了するまでこれらの動作を繰り返す。この図を用いて映像データに関連付ける削除優先度の生成フローについて説明する。また以下の説明では、自機器と他の監視カメラ装置で発生するイベントの中で録画制御に関わるイベントを「録画イベント」と定義して使用している。
監視カメラ装置101は起動すると、ハードウェアやソフトウェアの起動処理など監視カメラ装置101の撮影に必要な処理を行い、さらに録画イベント発生時に更新する第一のイベント受信一覧207と第一のカメラ間関連度を生成する。以上の処理が完了するとS1201に進む。
S1201では、録画イベントを待ち、録画イベントが発生するとS1202に進む。
S1202では、録画イベントの発生元が自機器か他の監視カメラ装置かを判別して次のステップを選択する。録画イベントの発生元が自機器だった場合にはS1203へ進み、他の監視カメラ装置だった場合はS1204へ進む。
S1203では、ネットワーク上の他の監視カメラ装置へ自機器で発生した録画イベントのイベント情報を通知する。
S1204では、発生した録画イベントに応じて自機器で管理している第一のイベント受信一覧207と第一のカメラ間関連度209を前述の通りに更新する。
S1205では、自機器が録画中かどうかを判別して次のステップを選択する。録画を行っていない場合はS1206へ進み、録画中の場合はS1209へ進む。
S1206では、録画イベント発生元のカメラが自機器かもしくは自機器で管理する第一のカメラ間関連度209が高いカメラであるかを判別して次のステップを選択する。録画イベント発生元のカメラが自機器かもしくは自機器で管理する第一のカメラ間関連度209が高いカメラである場合はS1207へ進み、それ以外の場合はS1210へ進む。
S1207では、発生した録画イベントのイベント情報を初期値に持つ第二のイベント受信一覧207と第一のカメラ間関連度209の録画開始時の値を初期値に持つ第二のカメラ間関連度209を録画開始毎に新規生成する。
S1208では、自機器が撮影している画像データを映像データとして記録するための録画処理を開始する。
S1209では、現在の録画開始時に生成した第二のイベント受信一覧207と第二のカメラ間関連度209をそれぞれ第一のイベント受信一覧207と第二のカメラ間関連度209を基に更新する。第二のイベント受信一覧207は、第一のイベント受信一覧207に追加されたイベント情報と同様のイベント情報を自身に追加する。第二のカメラ間関連度209は第一のカメラ間関連度209と比較して、他の監視カメラ装置との関連度が向上している部分については第一のカメラ間関連度209の値に更新し、その他の部分については更新しない。
以上の更新方法を行うことで、録画期間中にカメラ間関連度209が変更されるたびに履歴を残してすべて記憶しておく場合に比べて少ないデータサイズで記録することができる。また後述の削除フローでも説明するように、カメラ間関連度209が高い映像データの方が重要な情報が映っている可能性が高いため、映像データを削除するための優先度を表す削除優先度を低く設定する。
そのため録画期間の前半に重要な情報が映っていたが録画期間の後半に第一のカメラ間関連度209が低下したような場合でも、第二のカメラ間関連度209は録画期間中における関連度の最高値を記録しているため、削除の優先度が上昇することはないので重要な情報を残すことができる。
S1210では、自機器の録画処理を終了するかを判定し、終了する場合はS1211へ進み、録画していないかもしくは録画を継続する場合はS1201へ戻る。
S1211では、自機器で撮影していた画像データから生成した映像データを記録装置102に記録して録画処理を終了する。また第二のイベント受信一覧207と第二のカメラ間関連度209の更新も停止する。
S1212では、第二のイベント受信一覧207と第二のカメラ間関連度209と映像データ自身に関する情報を含んだ映像管理情報を生成する。
S1213では、映像管理情報に対応する映像データの記録場所の情報を加えることで、録画した映像データに関連付けて記録する。映像管理情報を監視カメラ装置101に記録しておくことで、監視カメラ装置101自身が映像データの管理を行うことで、監視カメラ装置101の内部データを参照するだけで削除する映像データの選択できる。このような場合には、ネットワーク上にある記録装置102は映像データだけを記録すればよいため、NAS(Network Attached Storage)のような特別な構成を必要としない既存の装置を使用でき、保守や拡張といったシステムの運用性が向上する。また映像管理情報を記録装置102に記録しておくことで、監視カメラ装置101の記録容量を圧迫することなく映像データの管理を実現できる。さらに自機器である監視カメラ装置101とは別の機器で映像データの管理や視聴を行う場合には、記録装置102だけにアクセスすればよい。
<削除フロー>
図13は記録装置102に記録した映像データを削除する削除フローを示す図である。
所定の削除イベントが発生すると、削除処理を開始してS1301へ進む。
録画頻度が多いシステムでは、所定の時間毎に定期的に削除イベントを発生させることで削除対象となる映像データの増大を防ぎ、一度に大量の映像データを削除することによる削除処理の負荷増大を抑制することができる。録画頻度が少ないシステムでは、記録装置102に記録した映像データの合計データサイズが所定の値を超えた場合に削除イベントを発生させることで、少ない回数の削除処理で管理することができる。またこれらのイベント生成方法は組み合わせて運用してもよく、システムの録画頻度に即した利点が得られる。
削除イベントは録画イベントに基づいて発生させてもよい。このように削除イベントを発生させることで、カメラ間関連度209の高い他の監視カメラ装置から録画イベントを通知されたので先行して録画を開始したが、録画中に自機器では録画イベントが発生しなかった映像データの録画が終了した時点で削除イベントを発生させることで、重要な情報が映っている可能性が低い映像データをすばやく削除することができる。
S1301では、記録されている映像データの中に削除可能な映像データが存在するかを判断して次のステップを選択する。存在する場合にはS1302へ進み、存在しない場合にはS1304へ進む。削除可能な映像データが存在しない場合とは、記録されている映像データ自体が存在しない場合だけでなく、システムの運用ルールで削除を禁止している映像データのみが存在している場合も含めている。例えば運用ルールとして、録画中に自機器で録画イベントが発生した映像データを削除禁止にすることで、自機器の録画イベントが発生しなかった映像データよりも重要な被写体が映っている可能性が高い映像データを残すことができる。
S1302では、削除する映像データの優先度を表す削除優先度を、削除が禁止されていないすべての映像データについて生成する。削除優先度は録画終了時にS1213で映像データに関連付けた映像管理情報を基に作成する。削除優先度の作成方法については図14を用いて説明する。削除優先度の作成タイミングは、削除前であるS1302に限定されるものではなく、録画終了時のS1213の時点で録画済の映像データの映像管理情報を参照することで作成しても良い。このような場合には、映像管理情報に含まれているイベント受信一覧207とカメラ間関連度209の替わりに削除優先度だけを映像データと関連付けて記録しておけばよいため、映像管理情報のデータサイズを縮小することができる。削除前のタイミングで削除優先度を作成する場合には、削除イベントの種類に応じて削除優先度の作成方法を変更する。例えば記録装置102の空き領域を増やすために発生させる削除イベントの場合には、データサイズが大きい映像データの削除優先度が高くなるように作成することで、目的に応じた映像データの削除を行うことができる。
S1303では、削除優先度を参照して削除優先度の高い映像データを削除して、S1301に戻る。映像データの削除方法は、削除優先度の高い順に1つずつ削除することで、単純に実現できる。また所定の閾値以上の削除優先度を持つ複数の映像データを一度に削除することで、S1301の判定回数が少ない効率的なシステムを実現できる。
S1304では、記録装置102に十分な空き領域が確保できたかを判定して次のステップを選択する。確保できなかった場合はS1305へ進み、確保できた場合は削除処理を終了する。
S1305では、削除処理の対象となった記録装置102の空き領域が確保できていないことをネットワーク上にアラームとして通知する。アラームの通知方法としては、監視カメラ装置101にWebサーバ機能を持たせて、通知先に管理者のメールアドレスを登録しておくことで、管理者が記録装置102の保守を行う必要のあるタイミングを監視カメラ装置101から送信されたメールで知ることができる。また通知先にネットワーク上の他の監視カメラ装置を登録しておくことで、各カメラが映像データを記録している記録装置102に十分な空き容量があることを確認して、通知元のカメラの記録先を空き容量のある記録装置102に変更することができる。このような変更を行うことで、記録容量不足による映像データの撮り逃しを回避することができる。
以上のような処理を行うことで記録装置102に記録された映像データを削除する。
<削除優先度作成フロー>
図14は、1つの映像データに対する削除優先度を作成する削除優先度作成フローの一例を表す図である。
削除優先度を決定するために、録画した映像データを削除するための2つの削除リストを作成する。削除リストを構成する個々の要素は映像データと対応付けられており、各映像データに関連付けられた映像管理情報を用いて生成する。削除リストについては図15を用いて説明する。
S1401では、処理対象の映像データに関連付けられた映像管理情報を参照して、録画期間中に発生したイベントに自機器で発生したイベントが含まれるかを判別することで次のステップを選択する。自機器で発生したイベントが含まれていない場合はS1402へ進み、含まれている場合はS1403へ進む。
S1402では、後段のステップで処理対象の映像データと比較する映像データを選択するための比較インデックスを削除リスト1の先頭の映像データを指し示すようにセットする。
S1403では、S1402と同様に比較インデックスを削除リスト2の先頭にセットする。
S1404では、比較インデックスが削除リストの末尾であるかを判定して次のステップを選択する。削除リストの末尾でなかった場合はS1405へ進み、削除リストの末尾であった場合はS1409へ進む。
S1405では、処理対象の映像データと比較インデックスにセットされている映像データの第二のカメラ間関連度209との比較を行うことで次のステップを選択する。処理対象の映像データの方が低い場合にはS1406へ、同じ場合にはS1407へ、高い場合にはS1408へそれぞれ進む。第二のカメラ間関連度209は、自機器を含む各監視カメラ装置101に対する関連度をパラメータとして持っているため、同じ監視カメラ装置101同士を比較して、関連度の高いパラメータの多い映像データに対して第二のカメラ間関連度209が高いという判定を行うことで、一意な判定を行う。
より単純にカメラ間関連度を比較するために、自機器を除いて最大の関連度だけを比較に用いても良い。このような比較を行うことで、録画時に映像管理情報に含ませる第二のカメラ間関連度の情報は各監視カメラ装置に対する関連度ではなく、自機器を除く関連度の最大値だけでよくなるため、映像管理情報の情報量を削減することができる。また各監視カメラ装置101との関連度が均等に高い映像データaと、ある監視カメラ装置101に対する関連度だけが映像データaの関連度の最大値よりも少しだけ大きく、他の監視カメラ装置101に対する関連度が極端に低いような映像データbを比較した場合に、最大値だけを用いて比較してしまうと、より多くの監視カメラ装置101に関係する重要な情報が映っている可能性が高い映像データaの方が優先的に削除されてしまう。
このような課題を解決するために最大値に加えて平均値を用いて、それぞれの値を重み付け加算して生成した指標でもって比較してもよい。尚、比較に用いる平均値は、各監視カメラ装置に対する関連度の最終値の総和を監視カメラ装置の数で割った値を用いることで算出することができる。
S1406では、比較インデックスの指し示す削除リスト上の要素の前の位置に処理対象となる映像データに対応する要素を挿入する。
S1407では、処理対象の映像データと比較インデックスにセットされている映像データの録画日付及び時刻を比較することで次のステップを選択する。処理対象の映像データの方が古い時刻に録画していた場合はS1406へ進み、新しい時刻に録画していた場合はS1408へ進む。
S1408では、比較インデックスがセットされている削除リストの次の映像データを指し示すようにセットする。
S1409では、比較インデックスがセットされている削除リストの末尾に処理対象となる映像データに対応する要素を追加する。
S1410では、削除リスト1の先頭から降順で削除優先度として扱う値を割り振り、削除リスト1の末尾まで割り振り終わると削除リスト2の先頭から同様に降順で削除優先度を割り振る。また削除リスト2の先頭の値は削除リスト1の末尾の値よりも小さな値を割り振る。削除優先度の割り振り方法は、整数値を順番に削除優先度に割り振ることで単純に実現することができる。また各映像データのカメラ間関連度209を基に重み付けした削除優先度を割り振り、削除処理時にカメラ間関連度209に起因した閾値と削除優先度を比較して閾値以上の要素に対応する映像データをすべて削除することで、単純な判定で自機器の動作と相関性の低いデータを削除できる。
ここまで説明した削除優先度は値が大きい程に削除する優先度が高いことを表しているが、より単純に削除優先度を実現するために、削除リストの先頭から順番に11から始まる整数の番号を昇順で割り振り、小さい値を持つ要素に対応する映像データを優先的に削除しても良い。
以上の削除優先度作成フローを削除可能なすべての映像データに対して行うことで、すべての映像データの削除優先度を生成する。
<削除リスト>
図15は削除優先度作成に必要な情報を含んだ削除リストの一例を示す図であり、各行が削除リストの要素に相当する。
一番左の「No.」列は映像データの削除優先度を表しており、先頭を1として昇順に番号を割り振っており、値が小さい程に削除優先度が高いことを意味している。図15では全部でp個の映像データが存在する例を示している。また図15では説明に必要な行以外については記載を省略しており、例えば4番目から(n−2)番目までの要素を表す行は表の記載として省略されているが、存在していないわけではない。
「映像データ名」列は、例えば記録装置102上のファイルパス名のような個々の映像データを識別するための情報を表している。
「自機器イベント」列は、録画期間中に自機器上で録画イベントが発生したかどうかを表しており、発生した場合は「2」、発生しなかった場合は「1」となる。
「カメラ間関連度」列は、映像データ毎に関連付けられた前記第二のカメラ間関連度209を表している。「カメラ間関連度」列に記載された値については数式3と数式4のような関係が成り立っている。
(数3) R1 < R2 < R3 < … < Rn-1 = Rn < … < Rm-1 (但しn<m)
(数4) Rm < Rm+1 < … < Rp-1 < Rp (但しm<p)
「録画時刻」列は、録画開始時と終了時の日付及び時刻に関する情報を表している。図15においてはTn-1がTnより古い時刻であることだけを定義する。
図14で説明した削除優先度作成フローを行う際に、まず削除リストの要素を新規作成する。削除リストの要素は前述の通り図15で示される表の1行分のデータに相当する。作成した要素の「映像データ名」には削除優先度作成フローの処理対象となる映像データ名を設定する。同時に「カメラ間関連度」欄と「録画時刻」欄についても対応する映像データに関連付けた映像管理情報を参照して設定する。
次にS1401における判定結果を受けて「自機器イベント」欄に値を設定する。図15の例では先頭から(m−1)番目までは「1」であり、前述の削除優先度作成フローにおける削除リスト1に対応している。またm番目から最後までは「2」を示しており、削除リスト2に対応している。このように削除リスト1の後に削除リスト2をつなげた削除リストを生成する場合には、削除リスト2の先頭位置として「自機器イベント」列を参照して値が「1」から「2」に変化する最初の要素の位置をS1403で比較インデックスを設定するための初期値として記憶しておけばよい。
S1405におけるカメラ間関連度209の比較を行う場合は、各要素の「カメラ間関連度」欄同士の比較を行うことで数式3と数式4で示す順番で削除優先度を割り振ることができる。
S1407における録画時刻の比較を行う場合も同様に、各要素の「録画時刻」欄同士の比較を行うことで、「映像データN−1」と「映像データN」のようにカメラ間関連度209が等しい場合には古い映像データに対応する要素を先頭側に配置するように削除優先度を割り振ることができる。またS1407における比較で用いる情報は録画時刻に限定されるものではなく、データサイズを用いてもよい。比較に用いる情報を切り替え、もしくは組合せによる比較を行うことで、削除の目的に応じた削除優先度を作成することができる。
最後にS1410でリストの先頭から順番に値が変化するように「No.」欄の削除優先度を設定する。
以上のような削除リストを用いて削除フローを行うことで、自機器で異常検知した際に録画した映像データを優先的に保存しつつ、自機器の動作と相関性の低い映像データを優先的に削除できる。また自機器の動作と相関性が同じ場合には古い映像データの方を優先的に削除できる。さらに削除リストを保持しておくことで、削除優先度を作成するたびにすべての映像データに対して行うのではなく、前回の削除優先度作成以降に録画された映像データに対してだけ削除優先度作成フローを行えばよくなり、少ない演算量で削除優先度を作成することができる。
以上説明した処理を行うことにより、ネットワークで接続された監視カメラ装置101と記録装置102から構成される監視カメラシステムにおいて、録画時の情報を参照して映像データを管理することで、映像データの管理をユーザの操作を必要とすることなく自動的に行うことができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成は、それらの一部又は全部が、ハードウェアで構成されても、プロセッサでプログラムが実行されることにより実現されるように構成されてもよい。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101 監視カメラ装置
102 記録装置
201 制御部
202 撮像部
203 映像処理部
204 通信処理部
205 記憶部
206 カメラ管理情報
207 イベント受信一覧
208 イベント相関情報
209 カメラ間関連度
210 アラーム検出部

Claims (7)

  1. 自機器と他の監視カメラ装置との動作の相関関係に関する情報を含む第一のカメラ間関連度情報を生成する第一の関連度生成ステップと、
    自機器と他の監視カメラ装置でイベントが発生した場合に第一のカメラ間関連度情報を更新する第一の関連度更新ステップと、
    自機器で撮影した画像データを映像データとして録画する録画ステップと、
    自機器で録画が開始された場合に、第一のカメラ間関連度情報を基に第二のカメラ間関連度情報を作成する第二の関連度生成ステップと、
    自機器での録画中に前記第一のカメラ間関連度情報が更新された場合に、前記第一のカメラ間関連度情報を基に第二のカメラ間関連度情報を更新する第二の関連度更新ステップと、
    自機器での録画終了後に前記第二のカメラ間関連度情報を含む録画中のカメラの状態に関する管理情報を前記映像データに関連付けて記録する記録ステップと、
    を有することを特徴とする映像データ管理方法。
  2. 請求項1記載の監視カメラシステムの映像データ管理方法において、
    録画した映像データ毎に前記第二のカメラ間関連度情報を比較することで削除判定を行う削除判定ステップを、前記記録ステップで記録した映像データの容量が所定の量を超えた場合、もしくは所定の時間毎に実行する
    ことを特徴とす映像データ管理方法。
  3. 請求項1記載の監視カメラシステムの映像データ管理方法において、
    録画した映像データ毎に録画中に発生したイベントに自機器で検知したイベントが含まれるか否かの判定と前記第二のカメラ間関連度情報を比較することで削除判定を行う削除判定ステップを、前記記録ステップで記録した映像データの容量が所定の量を超えた場合、もしくは所定の時間毎に実行する
    ことを特徴とする映像データ管理方法。
  4. 受光した光を光電変換し、画像信号を生成するする撮像部と、
    前記撮像部で取得した映像信号を圧縮符号化した映像データを生成する映像処理部と、
    ネットワークを介して接続された機器とデータの送受信を行う通信処理部と、
    制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記通信処理部が新たなイベント情報を受信した場合、または自機器で新たなイベントが発生した場合に、自機器で発生したイベントのイベント情報とネットワークに接続された他の監視カメラ装置から受信したイベント情報を含むイベント受信一覧を更新し、
    前記イベント受信一覧を用いて自機器と他の監視カメラ装置との動作の相関関係に関する情報を含むカメラ間関連度情報を更新し、
    を参照可能な領域に保持し、
    前記イベント受信一覧および前記カメラ間関連度情報に基づき、自機器の動作状態とイベント発生に関する情報を含む映像管理情報を生成し、
    映像データを削除する場合に、前記映像管理情報を用いて映像データを削除すること
    を特徴とする監視カメラ装置。
  5. 前記制御部は
    映像データを削除する場合に、前記映像管理情報に含まれるイベント受信一覧を用いて、自機器の撮影映像解析による異常検出やアラーム信号検出に基づくイベントが録画期間中に発生していない映像データを優先的に削除することを特徴とする、請求項4に記載の監視カメラ装置。
  6. 前記制御部は
    映像データを削除する場合に前記映像管理情報に含まれるカメラ間関連度を用いて他の監視カメラ装置との相関関係が弱い映像データを優先的に削除することを特徴とする、請求項4に記載の監視カメラ装置。
  7. 複数の請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の監視カメラ装置と、
    前記監視カメラ装置が送出した映像データをネットワークを介して受信して記録する複数台の記録装置と、で構成され監視カメラシステム。
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