JP2015206733A - 位置検出装置及び位置検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒状物標の両径方向端までの方向が取得されているか不明であっても円筒状物標の中心位置を測定できる位置検出装置及び位置検出方法を提供する。【解決手段】位置検出装置30は、周囲の物体までの距離及び方向を取得することにより周囲の物体の複数の位置点を測定し、位置が測定された複数の位置点の中から円筒状物標の外周の候補点の集合を抽出する。位置検出装置30は、円周及び中心位置が設定された円形と候補点の集合により形成される形状との間の合致度を算出し、合致度に応じて円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断する。【選択図】図3

Description

本発明は、位置検出装置及び位置検出方法に関する。
円筒状物標の中心座標を測定する技術として、例えば特許文献1に記載の計測方法がある。この計測方法では、円筒状物標の両径方向端までの各々の方向を測定し、これら方向の中央線上で円筒状物標までの距離を測定して円筒状物標の直径を算出する。中央線と円筒状物標の外周との交点から中央線に沿って半径分進んだ位置を中心位置として求める。
特開2013−217807号公報
しかしながら、特許文献1に記載の測定方法では、円筒状物標の両径方向端までの各々の方向が取得されない場合には円筒状物標の中心位置を求めることができない。
本発明の課題は、円筒状物標の両径方向端までの各々の方向が取得されているか否かが不明な場合であっても円筒状物標の中心位置を測定できる位置検出装置及び位置検出方法を提供することである。
本発明の一態様に係る位置検出装置は、周囲の物体までの距離及び方向を取得することにより周囲の物体の複数の位置点を測定し、位置が測定された複数の位置点の中から円筒状物標の外周の候補点の集合を抽出する。位置検出装置は、円周及び中心位置が設定された円形と候補点の集合により形成される形状との間の合致度を算出し、合致度に応じて円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断する。
本発明によれば、円筒状物標の両径方向端までの各々の方向が取得されているか否かが不明な場合であっても円筒状物標の中心位置を測定することができる。
本発明に係る位置検出装置を備える車両の構成例を示す図である。 位置測定部による走査点の位置の測定の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出装置の機能構成を示す図である。 候補点の抽出領域の第1例の説明図である。 測定位置情報の修正処理の一例の説明図である。 位置測定部による走査間隔の説明図である。 近距離領域のセグメントと設定された円形との間の合致度の決定方法の一例の説明図である。 遠距離領域のセグメントと設定された円形との間の合致度の決定方法の一例の説明図である。 車両の絶対位置の算出処理の一例の説明図である。 位置検出装置の動作の一例の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る位置検出装置の機能構成を示す図である。 候補点の抽出領域の第2例の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1は、本発明に係る位置検出装置を備える車両の構成例を示す図である。本発明に係る位置検出装置は、例えば車両1に搭載され、車両1と円筒状物標との相対位置を検出するために使用される。位置検出装置は、検出した相対位置を用いて車両1の現在位置を検出する。車両検出装置により検出された車両1の位置は、例えば、車両1に搭載されたナビゲーション装置において車両1の現在位置を取得するために使用したり、又は車両1の自動運転に使用することができる。また、車両検出装置により検出された車両1の位置は、例えば車両1が走行車線の中央付近を継続して走行するよう操作力を制御する運転支援に使用することができる。なお、本発明に係る位置検出装置の使用用途はこれに限定されない。本発明に係る位置検出装置は、円筒状物標までの相対位置の検出に広く使用することができる。また、位置検出装置は、車両以外の移動体に搭載されてもよい。
車両1は、車輪2と、車速センサ3と、ステアリングホイール4と、操舵角センサ5と、位置測定部6と、ヨーレートセンサ7と、コントローラ10と、地図情報記憶部20を備える。
車速センサ3は、車輪2の車輪速を検出し、車輪速に基づいて車両1の自車速度を算出する。車速センサ3は、算出した車速情報をコントローラ10へ出力する。車速センサ3は、例えば車輪速パルスを計測するロータリエンコーダなどのパルス発生器を備えていてよい。
操舵角センサ5は、ステアリングホイール4の操舵角を検出し、検出した操舵角情報をコントローラ10へ出力する。操舵角センサ5は、ステアリング軸などに設けられる。操舵角センサ5は、操向輪の転舵角を操舵角情報として検出してもよい。
位置測定部6は、車両1周囲の物体の表面を走査して車両1から物体表面上の走査点までの距離を測定し且つ走査点までの方向を取得することにより、車両1に対する走査点の相対位置を測定する。位置測定部6は、例えば、車両1に搭載されたレーザレンジファインダを備えてよい。
図2は、位置測定部6による走査点の位置の測定の説明図である。図2において、y軸方向は車両1の横方向でありx軸方向は車両1の前後方向である。図4及び図5においても同様である。位置検出装置30が車両1に搭載される場合、例えば位置測定部6は、物体50の表面上の走査点60の相対位置を、車両1の位置を原点とする相対座標系における走査点60までの距離r1と方向θ1によって定まる位置として測定してよい。
位置測定部6は、方向θ1として車両1の前後方向に対する走査点60の水平角を取得してよい。例えば位置測定部6は、方向θ1として車両1を原点とし前後方向を基準とする走査点60の方位を取得してよい。円筒状物標が地上に立設された円筒状の物体であり円筒状物標の軸方向が鉛直方向である場合、方向θ1は、軸方向と垂直な面内において車両1と走査点60を結ぶ直線と車両1の前後方向とがなす角度として取得される。以下の説明において位置測定部6により測定された相対位置を「測定位置情報」と表記することがある。また、以下の説明において車両1に対する相対位置を単に「相対位置」と表記することがある。位置測定部6は、測定位置情報をコントローラ10へ出力する。
図1を参照する。ヨーレートセンサ7は、車両1のヨーレート(車体が旋回する方向への回転角の変化速度)を検出し、検出したヨーレート情報をコントローラ10へ出力する。地図情報記憶部20には、円筒状物標の中心位置の位置情報が記憶されている。円筒状物標は、例えば道路脇に設置される電柱、信号柱、標識柱、照明柱などであってよい。
地図情報記憶部20に記憶された位置情報は、地上の固定点を原点とする絶対座標系上の絶対位置によって、円筒状物標の中心位置を表す。以下の説明において、地図情報記憶部20に記憶された絶対座標系上の絶対位置を単に「絶対位置」と表記することがある。地図情報記憶部20は、例えば、ナビゲーション装置内の地図情報データ記憶装置であってよい。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等のCPU周辺部品とを含む電子制御ユニットである。コントローラ10は、位置測定部6から出力された測定位置情報の中から円柱状物標の候補点を抽出する。コントローラ10は、抽出された候補点に基づいて円柱状物標の中心位置の相対位置を特定する。コントローラ10は、地図情報記憶部20から円柱状物標の中心位置の絶対位置を読み出す。コントローラ10は、特定された円柱状物標の中心位置の相対位置と読み出された円柱状物標の中心位置の絶対位置とに基づいて、車両1の現在の絶対位置を算出する。
以下、コントローラ10による処理を詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る位置検出装置の機能構成を示す図である。位置検出装置30は、前述の位置測定部6及び地図情報記憶部20と、候補点抽出部31と、記憶部32と、移動量算出部33と、測定位置情報修正部34と、物標位置特定部35と、位置算出部36を備える。候補点抽出部31、移動量算出部33、測定位置情報修正部34、物標位置特定部35、及び位置算出部36による後述の処理は、コントローラ10により実行される。
位置測定部6は、測定位置情報を候補点抽出部31へ出力する。候補点抽出部31は、位置測定部6から受信した測定位置情報の中から、円筒状物標の外周の候補点を抽出する。このため、候補点抽出部31は候補点を抽出する抽出領域を設定する。
図4は、候補点の抽出領域の第1例の説明図である。ハッチングされた領域は抽出領域を示す。候補点抽出部31は、横方向位置が所定範囲内である領域を抽出領域として設定する。すなわち、候補点抽出部31は車両1との横方向位置の差が所定範囲外の測定位置情報を候補点として抽出しない。
例えば、車両1の走行車線の幅をWvとし走行車線の脇の歩道の幅をWpとする。例えば、車線の幅Wvは3mであってよく、歩道の幅Wpは1.5mであってよい。車両1の左側の抽出領域51は、横方向位置yがWv/2<y<Wv/2+Wpを満足する領域に設定される。候補点抽出部31は、抽出領域51に存在する円筒状物標52の測定位置情報を候補点として抽出し、抽出領域51の外に存在する物体53の測定位置情報を抽出しない。
車両1の右側の抽出領域は、横方向位置yが−(3Wv/2+Wp)<y<−3Wv/2を満足する領域に設定される。候補点抽出部31は、抽出領域54に存在する円筒状物標55の測定位置情報を候補点として抽出し、抽出領域54の外に存在する物体56の測定位置情報を抽出しない。
候補点抽出部31は、設定された抽出領域内の測定位置情報にセグメンテーション処理を施す。候補点抽出部31は、閾値S以下の大きさのセグメントに属する候補点のみを円筒状物標の候補点として抽出する。閾値Sは例えば1mであってよい。候補点抽出部31は、抽出された候補点を記憶部32に記憶する。
図3を参照する。車速センサ3は、車両1の車速情報を移動量算出部33へ出力する。ヨーレートセンサ7は、車両1のヨーレート情報を移動量算出部33へ出力する。移動量算出部33は、受信した車速情報及びヨーレート情報に基づいて、時刻t−1から時刻tまでの間の車両1の移動量(dx,dy,dφ)を算出する。
時刻tは、直近の位置測定部6の測定時刻であり、時刻t−1は、時刻tより前の位置測定部6の測定時刻である。例えば、位置測定部6の測定間隔がTmであり、時刻tは時刻t−1より時間Tmだけ遅れた時刻であってよい。dx及びdyは、それぞれ車両1の前後方向及び横方向における並進移動量を示す。dφは、車体が旋回する方向への回転量を示す。移動量算出部33は、算出した移動量を測定位置情報修正部34と位置算出部36へ出力する。
測定位置情報修正部34は、上述の候補点の抽出処理で時刻tに測定された測定位置情報から候補点が抽出される前に、記憶部32に記憶された時刻t−1における候補点の位置情報を時刻tにおける位置情報に修正する。以下の説明において測定位置情報修正部34により修正された位置情報を「修正位置情報」と表記することがある。
時刻t−1における候補点の位置情報には、時刻t−1に測定された測定位置情報だけでなく、時刻t−1より前に測定され測定位置情報修正部34によって時刻t−1における位置情報に修正された修正位置情報が含まれてもよい。例えば時刻t−1における候補点の位置情報は、時刻t−1より前の時刻t−2に測定され、時刻t−1に測定された測定位置情報から候補点が抽出される前に測定位置情報修正部34によって時刻t−1における位置情報に修正された修正位置情報を含んでもよい。
図5は、測定位置情報の修正処理の一例の説明図である。参照符号1aは、時刻t−1における車両1の位置を示す。参照符号1bは、時刻tにおける車両1の位置を示す。図5に示すとおり時刻tにおける車両1の位置は、時刻t−1における車両1の位置よりx軸方向及びy軸方向にそれぞれdx及びdyだけ移動する。車両1のヨー角はdφだけ増加する。
時刻t−1における候補点61の測定位置の距離及び角度がそれぞれr1及びθ1であり、x軸方向位置x1がx1=r1×cosθ1であり、y軸方向位置y1がy1=r1×sinθ1であると想定する。測定位置情報修正部34は、次式(1)〜(3)に従って、記憶部32に記憶された時刻t−1における候補点61の位置情報の値を、時刻tにおける推定位置(r2,θ2)に修正する。
Figure 2015206733
図3を参照する。候補点抽出部31は、上述の候補点の抽出処理において時刻tに測定された測定位置情報から候補点を抽出する際に、時刻t−1における位置情報から時刻tにおける位置情報に修正された修正位置情報を記憶部32から読み込む。候補点抽出部31は、時刻tに測定した測定位置情報と修正位置情報とを混合する。そして、候補点抽出部31は、混合して得られた位置情報の集合から上述の候補点の抽出処理により円筒状物標の候補点を抽出する。すなわち、候補点抽出部31は、混合して得られた位置情報の集合のうち、候補点の抽出領域内にあり且つ閾値S以下の大きさのセグメントに属する候補点のみを円筒状物標の候補点として抽出する。候補点抽出部31は、抽出されたセグメントを物標位置特定部35に出力する。
物標位置特定部35は、候補点抽出部31から出力されたセグメントを受信する。物標位置特定部35はこれらセグメントの中に、車両1との離間距離が所定距離L以下のセグメントがあるか否かを判断する。所定距離Lは、例えば10mであってよい。
図6は、位置測定部6による走査間隔の説明図である。図6の破線は、位置測定部6が一定のステップ角度で車両1の右前方領域を走査した場合における各々の測定方向を示す。図6に示すように、車両1に比較的近い円筒状物標62の外周の走査点の間隔は比較的小さいのに対し、車両1から比較的遠い円筒状物標63の外周の走査点の間隔は比較的大きくなる。以下の説明において車両1からの離間距離が閾値距離L以下の領域を「近距離領域」と表記することがある。車両1からの離間距離が閾値距離Lより大きい領域を「遠距離領域」と表記することがある
近距離領域の円筒状物標の外周は比較的密に走査される。このため、物標位置特定部35は、近距離領域のセグメントに基づいて円筒状物標の半径及び中心位置を算出する。例えば物標位置特定部35は、セグメントに含まれる候補点の位置のうち最も離れた2点間の距離の半分を円筒状物標の半径Rとして算出する。例えば物標位置特定部35は、最も離れた2点間の中点を円筒状物標の中心位置として算出する。
そして、物標位置特定部35は、半径及び中心位置が算出された近距離領域のセグメントが、円筒状物標の測定結果であるか否かを判断する。物標位置特定部35は、算出した半径R及び中心位置の円形を設定する。すなわち、算出した半径Rの円周及び中心位置を持つ円形を設定する。物標位置特定部35は、セグメントにより形成される形状と設定された円形と間の合致度に応じて、セグメントが円筒状物標の測定結果であるか否かを判断する。
例えば物標位置特定部35は、合致度が閾値以上である場合にセグメントが円筒状物標の測定結果であると判断し、合致度が閾値未満の場合にセグメントが円筒状物標の測定結果でないと判断してよい。図7は、近距離領域のセグメントと設定された円形との間の合致度の決定方法の一例の説明図である。円形70は、設定された円形でありその半径はRである。円形71は、円形70と同じ中心点と半径(R−Δ)を有する。円形72は、円形70と同じ中心点と半径(R+Δ)を有する。
例えば物標位置特定部35は、セグメントに属する候補点73が円形71と円形72との間の範囲にあるか否かを判断する。例えば物標位置特定部35は、セグメントに属する候補点73の総数に対する、円形71と円形72との間の範囲にある候補点73の数の割合に応じて合致度を算出する。すなわち、物標位置特定部35は、セグメントに属する候補点73の総数に対する、円形70の円周線から所定長Δ未満離れた候補点73の数の割合に応じて、合致度を算出する。閾値は例えば80%であってよい。
セグメントが円筒状物標の測定結果であると判断した場合、物標位置特定部35は、設定した円形70の中心位置を近距離領域の円筒形物標の中心位置の相対位置として位置算出部36へ出力する。セグメントが円筒状物標の測定結果であると判断した場合、物標位置特定部35は、設定した円形70の円の大きさとして半径Rを記憶部32に記憶する。物標位置特定部35は、円形70の半径Rの代わりに直径2Rを記憶部32に記憶してもよい。
次に、物標位置特定部35は、遠距離領域の円筒状物標の中心位置を特定する。物標位置特定部35は、遠距離領域の円筒状物標の仮想半径Rdを設定する。物標位置特定部35により近距離領域の円筒形物標について算出された半径Rが記憶部32に記憶されている場合には、物標位置特定部35は、算出された半径Rを仮想半径Rdとして設定する。近距離領域の円筒形物標について算出された複数個の半径が記憶部32に記憶されている場合には、物標位置特定部35は、これら半径のいずれか、平均値又は中間値を仮想半径Rdとして設定してよい。これら複数個の半径は、例えば、複数個の異なる円筒形物標について算出した半径であってよく、又は異なる複数時刻に同じ円筒形物標について算出した半径であってもよい。
物標位置特定部35により近距離領域の円筒形物標について算出された半径Rが記憶部32に記憶されていない場合には、物標位置特定部35は、所定値R0を記憶部32から読み出す。物標位置特定部35は、記憶部32から読み出された所定値R0を仮想半径Rdとして設定する。所定値R0は例えば0.3mであってよい。
物標位置特定部35は、設定された仮想半径Rdを半径として有する円形を設定する。すなわち、仮想半径Rdを持つ円周を有する円形を設定する。物標位置特定部35は、遠距離領域のセグメントにより形成される形状と設定された円形との間の合致度を算出する。
図8は、遠距離領域のセグメントと設定された円形との間の合致度の決定方法の一例の説明図である。円形75は、設定された円形でありその半径はRdである。円形76は、円形75と同じ中心点と半径(Rd−Δ)を有する。円形77は、円形75と同じ中心点と半径(Rd+Δ)を有する。
例えば物標位置特定部35は、近距離領域のセグメントと円形との合致度の場合と同様に、遠距離領域のセグメントと設定された円形との間の合致度を算出してよい。例えば物標位置特定部35は、セグメントに属する候補点78が円形76と円形77との間の範囲にあるか否かを判断してよい。例えば物標位置特定部35は、セグメントに属する候補点78の総数に対する、円形76と円形77との間の範囲にある候補点78の数の割合に応じて合致度を算出する。
物標位置特定部35は、合致度が最も大きい円形を算出する。例えば円形物標位置特定部35は、中心位置を変えながら半径Rdの円形を複数回繰り返し設定し、これら設定された円形の中から合致度が最も大きい円形を選択してもよい。物標位置特定部35は、所定の上限回数だけ繰り返し円形を設定しても合致度が所定の下限閾値を超えない場合、セグメントが円筒状物標でないと判断してよい。物標位置特定部35は、合致度が最も大きい円形の中心位置を、遠距離領域の円筒形物標の中心位置の相対位置として位置算出部36へ出力する。すなわち、物標位置特定部35は、セグメントと設定された円形との間の合致度に応じて、設定された円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断する。なお、物標位置特定部35は、合致度が最も大きい円形に代えて、合致度が所定値より大きい円形又は合致度が最も大きく且つ合致度が所定値より大きい円形を算出し、その中心位置を円筒形物標の中心位置の相対位置として位置算出部36へ出力してもよい。また、物標位置特定部35は、中心位置が異なる複数の円形について合致度を順次算出し、最初に合致度が閾値以上になる円形を見つけた時に、この円形の中心位置を円筒状物標の中心位置の相対位置としてもよい。
図3を参照する。位置算出部36は、地図情報記憶部20から円筒状物標の中心位置の絶対位置を読み出す。位置算出部36は、物標位置特定部35から円筒状物標の中心位置の相対位置を受信する。位置算出部36は、地図情報記憶部20から読み出した円筒状物標の中心位置の絶対位置と、物標位置特定部35から受信した円筒状物標の中心位置の相対位置に基づいて、時刻tにおける車両1の絶対位置及び車両1の前後方向の向きを算出する。以下の説明において、車両1の前後方向の向きを単に「車両1の向き」と表記することがある。
図9は、車両1の絶対位置の算出処理の一例の説明図である。参照符号1aは、時刻t−1における車両1の位置を示す。参照符号1bは、時刻tにおける車両1の位置を示す。時刻t−1における車両1の絶対位置(Xt−1,Yt−1)及び向き(Φt−1)は算出済みであると想定する。初回算出時に(Xt−1,Yt−1,Φt−1)が算出されていない場合には、他の測位手段による測定値を使用してよい。他の測位手段は、例えばGPS(Global Positioning System)などであってよい。
位置算出部36は、時刻tにおける車両1の仮の絶対位置(Xtt,Ytt)及び仮の向き(Φtt)を決定する。例えば位置算出部36は、時刻t−1における絶対位置(Xt−1,Yt−1)及び向き(Φt−1)を移動量(dx,dy,dφ)により修正し、時刻tにおける仮の絶対位置(Xtt,Ytt)及び仮の向き(Φtt)の初期値を決定する。
位置算出部36は、地図情報記憶部20に記憶されている円筒状物標の中から車両1の絶対位置の算出に使用する円筒状物標を選択する。例えば位置算出部36は、仮の絶対位置(Xtt,Ytt)及び仮の向き(Φtt)に応じて、車両1の前方領域付近に存在する円筒状物標を車両1の絶対位置の算出に使用する円筒状物標として選択する。選択された円筒状物標の絶対位置をPm1、Pm2及びPm3とする。また、Pm1の座標を(Xm1,Ym1)とし、Pm2の座標を(Xm2,Ym2)としPm3の座標を(Xm3,Ym3)とする。
位置算出部36は、車両1の絶対位置及び向きが仮の絶対位置(Xtt,Ytt)及び仮の向き(Φtt)であると仮定して、物標位置特定部35から受信した円筒状物標の中心位置の相対位置を絶対位置へ変換する。そして、位置算出部36は、物標位置特定部35から受信した円筒状物標の中から、車両1の絶対位置の算出のために選択された円筒状物標に最も近い円筒状物標を選択する。物標位置特定部35から受信した円筒状物標のうち、絶対位置Pm1、Pm2及びPm3の円筒状物標に最も近い円筒状物標の絶対位置をそれぞれPd1、Pd2、Pd3とする。Pd1の座標を(Xd1,Yd1)とし、Pd2の座標を(Xd2,Yd2)とし、Pd3の座標を(Xd3,Yd3)とする。また、絶対位置Pm1とPd1との間の誤差をD1とし、絶対位置Pm2とPd2との間の誤差をD2とし、絶対位置Pm3とPd3との間の誤差をD3とする。
位置算出部36は、地図情報記憶部20から読み込んだ絶対位置Pm1、Pm2及びPm3と、物標位置特定部35から受信した相対位置から変換して得た絶対位置Pd1、Pd2、Pd3との間の誤差Eを次式(4)に基づいて算出する。
Figure 2015206733
次式(4)において、Nは、車両1の絶対位置の算出のために選択される円筒状物標の総数を示す。図9の例ではN=3である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。円筒状物標の中心位置の相対位置の総数は2個でもよく、3個より多くてもよい。
位置算出部36は、誤差Eが最小となるような車両1の仮の絶対位置(Xtt,Ytt)及び仮の向き(Φtt)を、時刻tにおける車両1の絶対位置及び向きとして算出する。例えば位置算出部36は、誤差Eを最小にする最適化計算によって時刻tにおける車両1の絶対位置及び向きを算出してよい。位置算出部36は、誤差Eを最小にするのに代えて、誤差Eが所定値未満となるような車両1の仮の絶対位置(Xtt,Ytt)及び仮の向き(Φtt)を算出してもよい。
(動作)
次に、本発明の第1実施形態に係る位置検出装置の動作について説明する。図10は、位置検出装置30の動作の一例の説明図である。図10に記載されたステップS10〜S22は、車両1のイグニッションスイッチ(図示せず)がオフに切り替わるまで反復実行される。ステップS10において位置測定部6は、車両1周囲の物体の表面を走査して車両1から物体表面上の走査点の測定位置情報を取得する。位置測定部6は、測定位置情報を候補点抽出部31へ出力する。
ステップS11において移動量算出部33は、時刻t−1から時刻tまでの間の車両1の移動量(dx,dy,dφ)を算出する。移動量算出部33は、算出した移動量を測定位置情報修正部34と位置算出部36へ出力する。ステップS12において測定位置情報修正部34は、移動量算出部33から出力された移動量に基づいて、記憶部32に記憶された時刻t−1における円筒状物標の外周の候補点の位置情報を、時刻tの位置情報に修正する。
ステップS13において候補点抽出部31は、候補点を抽出する抽出領域を設定する。ステップS14において候補点抽出部31は、時刻t−1における位置情報から時刻tにおける位置情報に修正された候補点の修正位置情報を記憶部32から読み込む。候補点抽出部31は、位置測定部6が時刻tに測定した測定位置情報に修正位置情報を混合する。候補点抽出部31は、混合して得られた位置情報の集合のうち、ステップS13で設定した抽出領域内にあり且つ閾値S以下の大きさのセグメントに属する候補点のみを円筒状物標の候補点として抽出する。候補点抽出部31は、抽出されたセグメントを物標位置特定部35に出力する。候補点抽出部31は、抽出されたセグメントを記憶部32に記憶する。
ステップS15において物標位置特定部35は、近距離領域にセグメントがあるか否かを判断する。近距離領域にセグメントがある場合(ステップS15:Y)に動作はステップS16へ進む。近距離領域にセグメントがない場合(ステップS15:N)に動作はステップS19へ進む。ステップS16において物標位置特定部35は、近距離領域の円筒状物標の半径及び中心位置を算出する。ステップS17において物標位置特定部35は、半径及び中心位置が算出された近距離領域のセグメントが、円筒状物標の測定結果であるか否かを判断する。近距離領域のセグメントが円筒状物標の測定結果である場合(ステップS17:Y)に動作はステップS18へ進む。近距離領域のセグメントが円筒状物標の測定結果でない場合(ステップS17:N)に動作はステップS19へ進む。
ステップS18において物標位置特定部35は、ステップS16で算出された半径情報を記憶部32に記憶する。物標位置特定部35は、ステップS16で算出された半径情報を遠距離領域の円筒状物標の仮想半径Rdとして設定する。また、物標位置特定部35は、ステップS16で算出された中心位置を円筒形物標の中心位置の相対位置として位置算出部36へ出力する。その後、動作はステップS20へ進む。
ステップS19において物標位置特定部35は、記憶部32から半径情報を読み出す。物標位置特定部35は、読み出された半径情報を円筒状物標の仮想半径Rdとして設定する。物標位置特定部35は、記憶部32に記憶された所定値R0を仮想半径Rdとして設定する。過去に実行されたループ反復において物標位置特定部35が算出した半径情報が記憶部32に記憶されている場合には、物標位置特定部35は、過去に実行されたループ反復において算出された半径情報を仮想半径Rdとして設定してよい。過去に実行されたループ反復において物標位置特定部35が算出した半径情報が記憶部32に記憶されていない場合に、物標位置特定部35は、記憶部32に記憶された所定値R0を仮想半径Rdとして設定してもよい。
ステップS20において物標位置特定部35は、仮想半径Rdを半径として有する円形を設定する。物標位置特定部35は、遠距離領域のセグメントと設定された円形との間の合致度を算出する。物標位置特定部35は、合致度が最も大きな円形の中心位置を、遠距離領域の円筒状物標の中心位置として算出する。物標位置特定部35は、算出された中心位置を円筒形物標の中心位置の相対位置として位置算出部36へ出力する。
ステップS21において位置算出部36は、地図情報記憶部20から円筒状物標の中心位置の絶対位置を読み出す。位置算出部36は、地図情報記憶部20から読み出した円筒状物標の中心位置の絶対位置と、物標位置特定部35から受信した円筒状物標の中心位置の相対位置に基づいて、時刻tにおける車両1の絶対位置及び車両1の前後方向の向きを算出する。
ステップS22において、位置検出装置30は車両1のイグニッションスイッチ(IGN)がオフであるであるか否かを判断する。イグニッションスイッチ(IGN)がオフでない場合(ステップS22:N)に動作はステップS10に戻る。イグニッションスイッチがオフである場合(ステップS22:Y)に位置検出装置30の動作が終了する。
地図情報記憶部20は、位置記憶部に対応する。記憶部32は、物標情報記憶部に対応する。車速センサ3、ヨーレートセンサ7及び移動量算出部33は、位置算出部に対応する。測定位置情報修正部34は、修正部に対応する。セグメントは、候補点の集合に対応する。近距離領域の円筒形物標は第1円筒形物標に対応する。遠距離領域の円筒状物標は第2円筒状物標に対応する。時刻t−1は第1時点に対応する。時刻tは第2時点に対応する。
(本実施形態の効果)
(1)第1実施形態に係る位置検出装置30は、周囲の物体までの距離及び方向を取得することにより周囲の物体表面の複数の位置点を測定し、位置が測定された複数の位置点の中から円筒状物標の外周の候補点の集合を抽出する。そして、半径及び中心位置が設定された円形と候補点の集合により形成される形状との間の合致度を算出し、合致度に応じて円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断する。このように、半径及び中心位置が設定された円形との合致度に応じてこの円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定することで、円筒状物標上の走査点が少ない場合においても精度良く中心位置を算出することができる。この結果、円筒状物標の両径方向端までの各々の方向が取得されていなくても精度良く中心位置を算出することができる。
(2)第1実施形態に係る位置検出装置30は、円形との合致度が閾値以上であるか否かに応じて円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断する。このように、合致度が閾値以上の場合に円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として採用することで、円筒状物標の中心位置の算出精度の低下を防止することができる。
(3)第1実施形態に係る位置検出装置30は、中心位置が異なる複数の円形について合致度をそれぞれ算出し、これら複数の円形のうち合致度が最も大きな円形又は合致度が閾値以上且つ最も大きな円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定する。このため、複数の円形との合致度が閾値以上である場合に、最も精度が高いと考えられる中心位置を選択することができる。または、本実施形態に係る位置検出装置30は、中心位置が異なる複数の円形について合致度を順次算出する際に最初に合致度が閾値以上になる円形の中心位置を円筒状物標の中心位置として特定する。このため、合致度が閾値以上になった段階で計算を終了することができるため、処理が早くなり計算量が低減される。
(4)第1実施形態に係る位置検出装置30は、円形の円周線からの距離が閾値長さ未満である候補点が候補点の集合に占める割合に応じて合致度を算出する。このように、候補点と円形の円周線との乖離程度によって合致度を算出するので合致度を正確に算出することができる。
(5)第1実施形態に係る位置検出装置30は、近距離領域の第1円筒状物標の外周の候補点を含むセグメントに基づいて第1円筒状物標の半径を算出する。そして、遠距離領域の第2円筒状物標の外周の候補点を含むセグメントと第1円筒状物標の半径を有する円形との合致度に応じてこの円形の中心位置を第2円筒状物標の中心位置として特定する。このように、第2円筒状物標の中心位置の決定に使用する円形の半径を、第1円筒状物標の測定結果に従って設定するので、例えば固定的な設定値を半径に設定する場合に比べて中心位置の算出精度が向上する。
(6)第1実施形態に係る位置検出装置30は、遠距離領域の第2円筒状物標の中心位置の決定に使用する円形の半径を、走査点数が比較的多い近距離領域の第1円筒状物標の測定結果に従って設定する。このため半径をより正確に設定することができるため、走査点数が比較的少ない遠距離領域の円筒状物標の中心位置の算出精度が向上する。
(7)第1実施形態に係る位置検出装置30において、位置測定部6は、車両1に搭載され、周囲の物体までの距離及び水平角を取得することにより周囲の物体表面の複数の位置点を測定する。このため、地上に立設された円筒状物標の位置を車両1から測定することができる。また、位置検出装置30は、車両1との横方向位置の差が閾値範囲外の点を候補点として抽出しない。このような範囲で候補点を検出することで、例えば電柱などの道路脇に存在する円筒状物標を精度良く検出できるとともに、抽出領域を限定することで位置検出装置30の計算量を低減することができる。
(8)第1実施形態に係る位置検出装置30において、位置測定部6は、車両1に搭載され、周囲の物体までの距離及び水平角を取得することにより周囲の物体表面の複数の位置点の相対位置を測定する。このため、地上に立設された円筒状物標との相対位置を車両1から測定することができる。また、位置検出装置30は、円筒状物標の中心の相対位置と地図情報記憶部20に予め記憶された円筒状物標の中心の絶対位置に基づいて車両1の絶対位置を算出する。このように、本実施形態に係る位置検出装置30により測定された円筒状物標の相対位置に基づいて車両1の絶対位置を算出することで、車両1の位置を精度良く算出することができる。
(9)第1実施形態に係る位置検出装置30は車両1に搭載され、第1の複数の位置点の相対位置を第1時点t−1に測定し、及び第2の複数の位置点の相対位置を第2時点tに測定する。そして、第1時点t−1及び第2時点tとの間の車両1の移動量を検出し、第1の複数の位置点の中から抽出された第1の候補点の集合の相対位置を移動量に基づき修正する。そして、修正された第1の候補点の集合及び第2の複数の位置点の中から第2の候補点の集合を抽出する。このように、異なる時刻において測定された測定結果を混合することで円筒状物標の位置検出に使用する位置情報数を増やすことができる。このため、例えば遠距離領域の円筒状物標のような、1回の測定の走査点が少ない円筒状物標の中心位置の算出精度を向上することができる。
(変形例)
地図情報記憶部20に、車線数、車線の幅及び歩道の幅の少なくとも一つの情報が記憶されていてもよい。候補点抽出部31は、車両1の位置に応じて車線数、車線の幅及び歩道の幅の少なくとも一つの情報を読み出して、この情報に応じて円筒状物標の候補点の抽出領域を動的に決定してもよい。このように車両1の位置に応じて動的に抽出領域を変更することでより適切な抽出領域を設定することができる。
移動量算出部33は、車両1の車速及び操舵角センサ5が検出したステアリングホイール4の操舵角に基づいてヨーレートを算出してもよい。移動量算出部33は、算出したヨーレートに基づいて車両1の回転量dφを算出してもよい。車速及び操舵角に基づいてヨーレートを算出することでヨーレートセンサ7を省略することができる。
物標位置特定部35は、候補点が形成する形状と設定された円形との合致度を算出する際に、候補点により形成される近似曲線、及びその曲率中心と曲率半径を算出してもよい。物標位置特定部35は、設定された円形の中心位置と曲率中心との差分、及び/又は設定された円形の半径と曲率半径との差分に基づいて合致度を算出してもよい。このような算出方法でも合致度を算出することができる。
位置算出部36は、車両1の絶対位置を算出する際に、物標位置特定部35から受信した円筒状物標の中心位置の相対位置の平均座標を算出してもよい。また、位置算出部36は、地図情報記憶部20から読み込んだ絶対位置Pm1、Pm2及びPm3の平均座標を算出してもよい。位置算出部36は、絶対位置Pm1、Pm2及びPm3の平均座標のX座標値及びY座標値から、相対位置の平均座標のX座標値及びY座標値を差し引いて、車両1の絶対位置を算出してもよい。このような算出方法によればより簡易に車両1の絶対位置を算出できる。
(第2実施形態)
(構成)
図11は、本発明の第2実施形態に係る位置検出装置30の機能構成を示す図である。第1実施形態と同様な構成には同一の符号を付する。また、第2実施形態におけるヨーレートセンサ7及び車速センサ3の動作は、第1実施例におけるこれらの動作と同様である。第2実施形態に係る位置検出装置30の位置測定部6、記憶部32、移動量算出部33、測定位置情報修正部34、及び物標位置特定部35の動作は、第1実施例におけるこれらの動作と同様である。
地図情報記憶部20には、円筒状物標の中心の絶対位置が記憶されている。地図情報記憶部20は、例えば、ナビゲーション装置内の地図情報データ記憶装置であってよい。地図情報記憶部20に記憶された円筒状物標の中心の絶対位置は、候補点抽出部31及び位置算出部36によって読み出される。
位置算出部36は、上記の第1実施形態における位置算出部36の動作に加えて、時刻tにおける車両1の仮の絶対位置(Xtt,Ytt)及び仮の向き(Φtt)を候補点抽出部31へ出力する。候補点抽出部31は、上記の第1実施形態における候補点抽出部31の動作に加えて、円筒状物標の中心の絶対位置を地図情報記憶部20から読み出す。また、時刻tにおける車両1の仮の絶対位置及び向きを位置算出部36から受信する。候補点抽出部31は、円筒状物標の中心の絶対位置と車両1の仮の絶対位置及び向きに基づいて、候補点を抽出する抽出領域を設定する。
図12は、候補点の抽出領域の第2例の説明図である。地図情報記憶部20から読み出した円筒状物標80の絶対位置Pm1及び円筒状物標81の絶対位置Pm2の座標を、それぞれ(Xm1,Ym1)及び(Xm2,Ym2)とする。候補点抽出部31は、車両1の絶対位置及び向きが、仮の絶対位置及び向き(Xtt,Ytt,Φtt)であると仮定して、円筒状物標の中心の絶対位置Pm1及びPm2を相対位置pm1及びpm2に変換する。相対位置pm1の座標を(xm1,ym1)とし相対位置pm2の座標を(xm2,ym2)とする。
候補点抽出部31は、相対位置pm1及びpm2に基づいて抽出領域として設定する。例えば候補点抽出部31は、相対位置pm1及びpm2を含んだ所定面積の領域を抽出領域として設定する。例えば抽出領域は、相対位置pm1及びpm2をそれぞれ中心とする所定半径Rrの円内の領域であってもよく、又は、相対位置pm1及びpm2をそれぞれ重心とする矩形領域であってもよい。
半径Rrは例えば3mであってよい。半径Rrは車両1の仮の絶対位置及び向き(Xtt,Ytt,Φtt)の精度に応じて適宜設定してよい。例えば、車両1の仮の絶対位置及び向きの精度は移動量(dx,dy,dφ)が大きくなると低下する。このため、候補点抽出部31は、移動量が増大すると半径Rrが増大するように半径Rrを動的に変更してもよい。候補点抽出部31は、車速及び/又はヨーレートが増大すると半径Rrが増大するように半径Rrを動的に変更してもよい。
(本実施形態の効果)
第2実施形態に係る位置検出装置30は、地図情報記憶部20に記憶された円筒状物標の中心の絶対位置と、位置算出部36により算出された車両1の絶対位置とに基づいて、候補点の抽出領域を設定する。このように地図情報記憶部20に記憶された円筒状物標の位置情報に基づいて抽出範囲を限定するので、位置検出装置30の計算量が低減し、円筒状物標の検出が容易になる。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
3 車速センサ
6 位置測定部
7 ヨーレートセンサ
10 コントローラ
20 地図情報記憶部
30 位置検出装置
31 候補点抽出部
32 記憶部
33 移動量算出部
34 測定位置情報修正部
35 物標位置特定部
36 位置算出部

Claims (11)

  1. 周囲の物体までの距離及び方向を取得することにより前記周囲の物体の複数の位置点を測定する位置測定部と、
    前記位置測定部により測定された前記複数の位置点の中から円筒状物標の外周の候補点の集合を抽出する候補点抽出部と、
    円周及び中心位置が設定された円形と前記候補点の集合により形成される形状との間の合致度を算出し、前記合致度に応じて前記円形の中心位置を前記円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断する物標位置特定部と、
    を備えることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記物標位置特定部は、前記合致度が閾値以上であるか否かに応じて前記円形の中心位置を前記円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記物標位置特定部は、中心位置が異なる複数の前記円形について前記合致度を各々算出し、前記複数の円形のうち前記合致度が最も大きな円形若しくは前記合致度が閾値以上且つ最も大きな円形を前記円筒状物標の中心位置として特定するか、又は中心位置が異なる複数の前記円形について前記合致度を順次算出する際に最初に前記合致度が閾値以上になる円形の中心位置を前記円筒状物標の中心位置として特定することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  4. 前記物標位置特定部は、前記円形の円周線からの距離が閾値長さ未満である候補点が前記候補点の集合に占める割合に応じて、前記合致度を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  5. 前記円筒状物標の円の大きさが記憶される物標情報記憶部を更に備え、
    前記物標情報記憶部は、前記物標位置特定部により算出された第1円筒状物標の円の大きさを記憶し、
    前記物標位置特定部は、前記物標情報記憶部に記憶された前記第1円筒状物標の円の大きさを有する前記円形と、第2円筒状物標の外周の候補点の集合により形成される形状との間の合致度を算出し、前記合致度に応じて前記円形の中心位置を前記第2円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  6. 前記第2円筒状物標は前記第1円筒状物標よりも前記位置測定部から遠いことを特徴とする請求項5に記載の位置検出装置。
  7. 前記位置測定部は移動体に搭載されて、前記複数の位置点までの距離及び水平角を取得することにより前記複数の位置点の位置を測定し、
    前記候補点抽出部は、前記移動体との横方向位置の差が閾値範囲内の位置点を前記候補点として抽出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  8. 前記位置測定部は移動体に搭載されて、前記複数の位置点までの距離及び水平角を取得することにより前記移動体に対する前記複数の位置点の相対位置を測定し、
    前記物標位置特定部は、前記円筒状物標の中心位置として、前記移動体に対する前記円筒状物標の中心の相対位置を特定し、
    前記位置検出装置は、
    前記円筒状物標の中心の絶対位置が記憶された位置記憶部と、
    前記物標位置特定部により特定された前記円筒状物標の中心の相対位置と前記位置記憶部に記憶された前記円筒状物標の中心の絶対位置に基づいて、前記車両の絶対位置を算出する位置算出部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  9. 前記候補点抽出部は、前記位置記憶部に記憶された前記円筒状物標の中心の絶対位置と、前記位置算出部により算出された前記車両の絶対位置とに基づいて、前記候補点の抽出領域を設定することを特徴とする請求項8に記載の位置検出装置。
  10. 前記位置測定部は移動体に搭載されて、前記複数の位置点として第1の複数の位置点までの距離及び水平角を取得することにより前記第1の複数の位置点の相対位置を第1時点に測定し、かつ前記複数の位置点として第2の複数の位置点までの距離及び水平角を取得することにより前記第2の複数の位置点の相対位置を前記第1時点より後の第2時点に測定し、
    前記位置検出装置は、
    前記第1時点及び前記第2時点との間の前記移動体の移動量を検出する移動量検出部と、
    前記候補点の集合として前記候補点抽出部が前記第1の複数の位置点の中から抽出した第1の候補点の集合の相対位置を、前記移動量検出部により検出された前記移動量に基づき修正する修正部と、を備え、
    前記候補点抽出部は、前記修正部により修正された前記第1の候補点の集合と前記第2の複数の位置点とを混合して得られる位置点の集合の中から、前記候補点の集合としての第2の候補点の集合を抽出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  11. 周囲の物体までの距離及び方向を取得することにより前記周囲の物体の複数の位置点を測定し、
    位置が測定された前記複数の位置点の中から円筒状物標の外周の候補点の集合を抽出し、
    円周及び中心位置が設定された円形と前記候補点の集合により形成される形状との間の合致度を算出し、
    前記合致度に応じて前記円形の中心位置を前記円筒状物標の中心位置として特定するか否かを判断することを特徴とする位置検出方法。
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