JP2015206713A - 金属材料のgn転位密度算出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属材料のGN転位密度算出方法において、より簡易にGN転位密度を算出することである。
【解決手段】金属材料のGN転位密度算出方法は、塑性変形した金属材料を電子後方散乱回折法で測定し、θステップサイズが0度より大きく2.0度以下でハフ変換してハフ空間を生成することにより菊池線と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出し、同一面積の複数の区画で構成された結晶粒内において、区画ごとに結晶方位を測定する結晶方位測定工程(S10)と、次数n(nは自然数)のKAM値を算出するKAM値算出工程(S12)と、次数n(nは自然数)の差分Δnに対するKAM値の差分ΔKAM値から、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnを算出するKAM値変化率算出工程(S14)と、KAM値変化率からGN転位密度を算出するGN転位密度算出工程(S16)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属材料のGN転位密度算出方法に係り、特に、塑性変形した金属材料のGN転位密度算出方法に関する。
近年、電子後方散乱回折法(EBSD:Electron Back Scatter Diffraction)により、塑性変形した金属材料の塑性歪み量を評価することが行われている。特許文献1には、電子後方散乱回折法により金属材料の結晶粒内の結晶方位を測定し、GOS(Grain Orientation Spread)等により結晶粒内全体の平均結晶方位差を求めて、塑性変形した金属材料の塑性歪み量を推定することが記載されている。
特開2012−154891号公報
ところで、電子後方散乱回折法で測定した結晶粒内の結晶方位差を定量化する方法には、KAM(Kernel Average Misorientation)という定量化方法がある。KAMは、近接する測定点間の結晶方位差を算出し、測定点ごとに結晶粒内の結晶方位差を算出する方法である。
電子後方散乱回折法の測定誤差がない場合には、理論上、KAM値は、幾何学的に必要な転位密度であるGN(Geometrically Necessary)転位密度に比例するので、KAM値から金属材料に含まれるGN転位密度を算出することができる。算出されたGN転位密度は、塑性変形した金属材料の塑性歪み量の推定等に利用される。しかし、実際には、電子後方散乱回折法の測定条件や測定装置から生じる測定誤差により、KAM値が変動する問題がある。
このような理由から、塑性変形した金属材料のGN転位密度を算出する場合には、塑性変形した金属材料と同一ロッドのGN転位密度が低い受入れまま材や、塑性変形した金属材料と同じ材質の粒成長が起こらない程度に焼鈍した焼鈍し材を標準試料として用いている。
具体的には、標準試料のKAM値を初期値として用い、塑性変形した金属材料のKAM値には、初期値からのKAM値の増分を用いている。そして、塑性変形した金属材料のGN転位密度は、このKAM値の増分から算出される。
しかし、このような標準試料を用いる算出方法の場合には、標準試料を用意し、標準試料についても電子後方散乱回折法による測定を行ってKAM値を算出する必要があるので、GN転位密度の算出方法が煩雑となる。更に、塑性変形した金属材料の損傷調査を行う場合には、塑性変形した金属材料と同一ロッドの受入れまま材や焼鈍し材等の標準試料を得られない可能性がある。
そこで、本発明の目的は、より簡易に塑性変形した金属材料のGN転位密度を算出可能な金属材料のGN転位密度算出方法を提供することである。
本発明に係る金属材料のGN転位密度算出方法は、塑性変形した金属材料の幾何学的に必要な転位密度であるGN転位密度を算出する金属材料のGN転位密度算出方法であって、前記塑性変形した金属材料を電子後方散乱回折法で測定し、θステップサイズが0度より大きく2.0度以下でハフ変換してハフ空間を生成することにより菊池線と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出し、同一面積の複数の区画で構成された結晶粒内において、区画ごとに結晶方位を測定する結晶方位測定工程と、前記複数の区画の1つを基準区画としたときの、前記基準区画と、前記基準区画を囲む前記基準区画からn個目(nは自然数)の区画との間の結晶方位差を各々求めた後に平均して、前記基準区画に対する次数n(nは自然数)のKAM値を算出するKAM値算出工程と、次数n(nは自然数)の差分Δnに対するKAM値の差分ΔKAM値から、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnを算出するKAM値変化率算出工程と、前記KAM値変化率からGN転位密度を算出するGN転位密度算出工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る金属材料のGN転位密度算出方法において、前記θステップサイズは、0.5度以上2.0度以下であることを特徴とする。
本発明に係る金属材料のGN転位密度算出方法は、前記電子後方散乱回折法で測定するときのビニングが、4×4または5×5であることを特徴とする。
本発明に係る金属材料のGN転位密度算出方法において、前記金属材料の結晶構造は、面心立方格子であることを特徴とする。
上記構成における金属材料のGN転位密度算出方法によれば、受入れまま材や焼鈍し材等の標準試料を用いる必要がないので、より簡易に塑性変形した金属材料のGN転位密度を算出可能となる。
本発明の実施の形態において、金属材料のGN転位密度算出方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態において、結晶方位の測定領域を示す模式図である。 本発明の実施の形態において、KAM値変化率の算出方法を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、実施例1の条件で測定した結晶方位測定結果を示す図である。 本発明の実施の形態において、実施例1の条件における第2の測定視野のKAM値の度数分布図である。 本発明の実施の形態において、実施例1から3の条件におけるKAM値変化率の算出方法を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、実施例1から6の条件におけるθステップサイズとKAM値変化率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、実施例1から6の条件におけるθステップサイズと測定誤差との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、実施例1から6の条件におけるθステップサイズとGN転位密度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、比較例1の条件で測定した結晶方位測定結果を示す図である。 本発明の実施の形態において、比較例1から6の条件における標準試料と塑性変形した試料とのKAM値を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、比較例1から6の条件におけるθステップサイズとΔKAM値との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、実施例1から6の条件と、比較例1から6の条件とにより算出したGN転位密度の比較を示すグラフである。
以下に本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、金属材料のGN転位密度算出方法を示すフローチャートである。金属材料のGN転位密度算出方法は、結晶方位測定工程(S10)と、KAM値算出工程(S12)と、KAM値変化率算出工程(S14)と、GN転位密度算出工程(S16)と、を備えている。
結晶方位測定工程(S10)は、塑性変形した金属材料を電子後方散乱回折法で測定し、θステップサイズが0度より大きく2.0度以下でハフ(Hough)変換してハフ(Hough)空間を生成することにより菊池線と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出し、同一面積の複数の区画で構成された結晶粒内において、区画ごとに結晶方位を測定する工程である。
まず、電子後方散乱回折法(EBSD:Electron Back Scatter Diffraction)について説明する。電子後方散乱回折法は、走査型電子顕微鏡にセットされた試料に電子線を照射し、後方散乱電子による電子後方散乱回折像を高感度カメラ(CCDカメラ)で取得し、金属材料の結晶方位等を解析する方法である。
高感度カメラ(CCDカメラ)で撮像された電子後方散乱回折像は、指定されたビニング(Binning)で感度を高めてビニング処理される。電子後方散乱回折像は、指定されたサイズの画像に圧縮される。電子後方散乱回折像を圧縮するサイズを、ビンドパターンサイズ(Binned Pattern Size)という。
次に、圧縮された電子後方散乱回折像をハフ変換してハフ空間を生成することにより、菊池線と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出する。ハフ変換では、圧縮された電子後方散乱回折像の画像上のピクセルの座標位置(X、Y)を、数1に示す式に代入して、角度θを0度から180度の範囲で変化させてρを算出し、ハフ空間(ρ、θ)を生成する。θを0度から180度の範囲で変化させてρを算出するときのθの刻みを、θステップサイズという。例えば、θステップサイズが1.0度の場合には、θを1.0度のピッチで変化させてハフ変換し、ハフ空間(ρ、θ)を生成する。
圧縮された電子後方散乱回折像についてハフ変換し、ハフ空間を生成した後に菊池線(菊池バンド)と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出する。検出された菊池線(菊池バンド)と、マテリアルデータとを照合して結晶方位が決定される。
電子後方散乱回折像はコンピュータに取り込まれ、電子後方散乱回折像の圧縮、ハフ変換、菊池線の検出及びマテリアルデータとの照合については、コンピュータで画像処理される。電子後方散乱回折法のためのシステムには、例えば、TSLソリューション社製のOIM(Orientation Imaging Microscopy)等を用いることが可能である。
次に、試料の準備について説明する。塑性変形した金属材料から試料を切り出して採取する。試料を樹脂埋めした後に、耐水研磨紙、ダイヤモンド研磨材、アルミナ研磨材等で研磨する。耐水研磨紙等による研磨後、電解研磨やコロイダルシリカ等を用いて研磨仕上げする。
試料を構成する金属材料の材質については限定されることなく、試料には、鉄合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、チタン合金等を用いることが可能である。金属材料の結晶構造についても限定されることなく、面心立方格子、体心立方格子、稠密六方格子のいずれの結晶構造であってもよい。また、試料は、面心立方格子を有する金属材料であることが好ましい。面心立方格子を有する金属材料には、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304,SUS316や、Ni合金であるAlloy690等を用いることが可能である。
研磨仕上げされた試料を電子後方散乱回折法で測定し、電子後方散乱回折像を高感度カメラ(CCDカメラ)で取得する。電子後方散乱回折法で測定するときのビニング(Binning)は、16倍(4×4倍)の感度、または、25倍(5×5倍)の感度で行われることが好ましい。
取得された電子後方散乱回折像は、ビンドパターンサイズ(Binned Pattern Size)で圧縮される。ビンドパターンサイズ(Binned Pattern Size)は、96から120であることが好ましく、96であることがより好ましい。ビンドパターンサイズ(Binned Pattern Size)がこの範囲であると、菊池線を検出し易くなるからである。
圧縮された電子後方散乱回折像は、θステップサイズが0度より大きく2.0度以下でハフ変換されて、ハフ空間が生成される。後述する実施例で明らかとなるように、標準試料を用いてGN転位密度を算出する方法に対して、このGN転位密度算出方法では、GN転位密度がθステップサイズの大きさに依存して異なる値となることがわかった。より詳細には、θステップサイズが2.0度より大きくなると、標準試料を用いて算出したGN転位密度との乖離が大きくなることが明らかとなった。このため、θステップサイズは、0度より大きく2.0度以下に設定される。
θステップサイズは、0.5度以上2.0度以下であることが好ましい。θステップサイズが0.5度より小さいとハフ変換に要する時間が長くなるからである。θステップサイズは、標準試料を用いて算出されるGN転位密度と略一致させるために、0.5度以上1.0度以下であることがより好ましく、0.5度であることが更に好ましい。
圧縮された電子後方散乱回折像をハフ変換してハフ空間を生成した後に、菊池線と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出する。検出された菊池線と、マテリアルデータとを照合して結晶方位を決定する。
結晶方位測定については、同一面積の複数の区画で構成された結晶粒内において、区画ごとに結晶方位が測定される。図2は、結晶方位の測定領域を示す模式図である。同一面積に分割された複数の区画(ピクセル)について、電子後方散乱回折法により、これらの各区画について結晶方位を測定する。各区画は、例えば、正六角形で分割されている。結晶方位の測定点間距離d(隣接する区画の中心間の長さ)は、全て同じ長さである。測定点間距離dは、例えば、0.25μmから1μmである。そして、隣接する区画の結晶方位が、例えば5度以上異なり、且つ、それが連続的に閉じた領域をつくる場合に、その閉じた領域を、結晶粒界10で囲まれた同一の結晶粒12として定義する。これにより、結晶粒内の領域は、結晶方位が測定された、同一面積の複数の区画で構成される。図2に示す模式図では、結晶粒内の領域は、区画0、区画1aから1f、区画2aから2l、区画3aから3r、区画4aから4x等の同一面積の複数の区画で構成されている。
KAM値算出工程(S12)は、複数の区画の1つを基準区画としたときの、基準区画と、基準区画を囲む基準区画からn個目(nは自然数)の区画との間の結晶方位差を各々求めた後に平均して、基準区画に対する次数n(nは自然数)のKAM値を算出する工程である。
KAM値は、結晶粒12内における複数の区画の1つを基準区画としたときの、基準区画と、基準区画を囲む複数の区画との間の結晶方位差を各々求めて平均して算出される。図2に示す模式図に基づいて、KAM値の算出方法を具体的に説明する。
まず、結晶粒12内における複数の区画の中から基準区画(例えば、区画0とする)を選択する。基準区画(区画0)を囲み、基準区画(区画0)に隣接する区画群を第1番目の区画群(区画1aから1f)とする。基準区画(区画0)を囲み、第1番目の区画群(区画1aから1f)に隣接する区画群を第2番目の区画群(区画2aから2l)とする。このように、第3番目の区画群(区画3aから3r)、第4番目の区画群(区画4aから4x)、第n番目(nは自然数)の区画群のように群分けする。なお、結晶粒界10を超える区画については、各区画群から除かれる。
そして、基準区画(区画0)と、第1番目の区画群(区画1aから1f)の各区画との結晶方位差を各々求めて平均したものを基準区画(区画0)に対する次数1のKAM値とする。また、基準区画(区画0)と、第2番目の区画群(区画2aから2l)の各区画との結晶方位差を各々求めて平均したものを基準区画(区画0)に対する次数2のKAM値とする。このようにして、次数3のKAM値、次数4のKAM値、次数n(nは自然数)のKAM値が算出される。KAM値は、近隣の区画との結晶方位差を平均して算出しているので、結晶粒内の結晶方位差の度合いを精度よく求めることができる。
また、KAM値の算出については、基準区画を他の区画へ順次移動させて、移動させた基準区画と、移動させた基準区画を囲む複数の区画との間の結晶方位差を求めた後に平均して、移動させた基準区画に対するKAM値を順次算出し、順次算出された基準区画に対するKAM値を平均して次数nのKAM値の代表値を算出することが好ましい。
具体的には、基準区画を区画0から他の区画(区画1aから1f、区画2aから2l、区画3aから3r、区画4aから4x、・・・)へ順次移動させて、移動させた基準区画と、移動させた基準区画を囲む複数の区画との間の結晶方位差を求めた後に平均して、移動させた基準区画に対するKAM値を順次算出する。
例えば、次数1のKAM値を算出する場合において、基準区画を区画0から区画1aへ移動させた場合には、基準区画の区画1aと、区画1aを囲む複数の区画2a、2b、1b、0、1f、2lとの間の結晶方位差を求めた後に平均して、区画1aに対するKAM値を算出する。そして、順次算出された移動させた基準区画に対する次数1のKAM値を平均して次数1のKAM値の代表値を算出する。このような方法で次数nのKAM値の代表値を算出することで、測定領域の結晶方位差の度合をより精度良く求めることが可能となる。
KAM値変化率算出工程(S14)は、次数n(nは自然数)の差分Δnに対するKAM値の差分ΔKAM値から、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnを算出する工程である。
次数n(nは自然数)の差分Δnに対するKAM値の差分ΔKAM値から、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnが算出される。図3は、KAM値変化率の算出方法を示すグラフである。図3のグラフでは、横軸にKAM値の次数n(nは自然数)を取り、縦軸にKAM値を取り、次数n(nは自然数)とKAM値との関係を丸で示している。
次数n(nは自然数)が大きくなると、KAM値も直線的に大きくなる。この理由は、次数n(nは自然数)が大きくなると、結晶方位差を算出する測定点間距離が長くなり、その間に存在するGN転位が増加することによってKAM値が大きくなるからである。このように、次数n(nは自然数)とKAM値との間には、線形関係がある。
このため、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnは、この直線の傾きで求められる。直線の傾きについては、最小二乗法等で線形近似して算出することが可能である。また、線形近似する場合には、KAM値算出工程(S12)で算出された全ての次数n(nは自然数)のKAM値を用いて線形近似してもよいし、算出された一部の次数nのKAM値を用いて線形近似してもよい。例えば、次数1から4のKAM値を算出した場合には、次数1から4のKAM値の全てに基づいて線形近似してもよいし、次数1から3のKAM値に基づいて線形近似してもよい。次数nが大きい高次のKAM値を算出する場合には、結晶粒界を超えた区画が除かれて算出される可能性があり、KAM値が小さく見積もられる場合があるからである。
また、この直線の理論上次数が0のときのKAM値(Y切片の値)は、結晶方位差を算出する測定点間距離が理論上0であることから、GN転位密度の情報を含まない測定誤差と考えられる。すなわち、この直線のY切片の値は、電子後方散乱回折法の測定条件ごとに得られる測定誤差に対応している。
GN転位密度算出工程(S16)は、KAM値変化率から、幾何学的に必要な転位密度であるGN転位密度を算出する工程である。KAM値変化率であるΔKAM値/ΔnからGN転位密度を算出する。GN転位密度ρと、結晶回転の勾配∂φ/∂xと、バーガースベクトルbとの間には、文献(大野他3名、「すべり摩擦を受けた(001)銅単結晶における結晶の回転と小角粒界の形成」、日本金属学会誌、第72巻、第8号(2008)625−630)等に示されているように、数2に示す関係がある。
結晶回転の勾配∂φ/∂xは、KAM値変化率をΔKAM値/Δnとし、測定点間距離をdとすると、ΔKAM値/Δn・dに対応している。このため、GN転位密度ρは、数3に示す式で算出される。
なお、KAM値算出工程(S12)におけるKAM値の算出、KAM値変化率算出工程(S14)におけるKAM値変化率の算出、GN転位密度算出工程(S16)におけるGN転位密度の算出には、一般的なコンピュータシステムによる処理が可能である。
以上、上記構成によれば、塑性変形した金属材料を電子後方散乱回折法で測定し、θステップサイズが0度より大きく2.0度以下でハフ変換して菊池線と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出し、同一面積の複数の区画で構成された結晶粒内において、区画ごとに結晶方位を測定する結晶方位測定工程と、複数の区画の1つを基準区画としたときの、基準区画と、基準区画を囲む基準区画からn個目の区画との間の結晶方位差を各々求めた後に平均して、基準区画に対する次数nのKAM値を算出するKAM値算出工程と、次数nの差分Δnに対するKAM値の差分ΔKAM値から、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnを算出するKAM値変化率算出工程と、KAM値変化率からGN転位密度を算出するGN転位密度算出工程と、を備えているので、受入れまま材や焼鈍し材等の標準試料を用いる必要がなく、より簡易に塑性変形した金属材料のGN転位密度を算出可能となる。
より詳細には、標準試料を用いてGN転位密度を算出する場合には、標準試料を用意し、標準試料についても電子後方散乱回折法による測定を行ってKAM値を算出する必要がある。また、ボイラ機器、原子力機器、航空エンジン部品等を構成する金属材料の損傷調査を行う場合には、既に金属材料には塑性歪みが付与されており、損傷された金属材料には、高いGN転位密度が導入された状態となっている。このような場合、損傷された金属材料と同一ロッドのGN転位密度が低い受入れまま材は期待できず、焼きなましてGN転位密度を下げるにしても、適切な熱処理条件を検討する必要がある。また、KAM値は、結晶粒径に反比例するため、その熱処理により結晶粒径が変わると、結晶粒径補正を行う必要がある。更に、粒成長が不均一となり混粒組織となった場合には、取り扱いがより困難になる。これに対して、上記構成のように、同一試料のKAM値変化率からGN転位密度を算出する場合には、標準試料を用いる必要がないので、このような問題が解消される。
上記構成によれば、KAM値変化率であるΔKAM値/ΔnからGN転位密度を算出するので、測定誤差(理論上次数0のKAM値)が除かれており、算出されるGN転位密度の精度をより向上させることができる。また、上記構成によれば、θステップサイズが0度より大きく2.0度以下であることから、標準試料を用いて算出したGN転位密度と略同じ値を得ることが可能となるので、算出されるGN転位密度の精度を更に向上させることができる。
塑性変形したステンレス鋼材のGN転位密度の算出を行った。
(試料の準備)
試料には、オーステナイト系ステンレス鋼であるKaSUS304J1HTBを使用した。室温で10%の塑性歪み量を引張変形により付与した供試体から、引張方向である長手方向に切断して試料を採取し、樹脂に埋め込んだ。試料の研磨については、エメリー紙で#2000まで研磨した後、最終仕上げとして、試料表面の機械研磨による歪みを除去するために、過塩素酸酢酸中で電解研磨を施した。
(結晶方位測定)
試料の結晶方位測定を電子後方散乱回折法により行った。電子後方散乱回折法を行うための装置には、TSLソリューション社製のOIM(Orientation Imaging Microscopy) ver5.0を用いた。試料の測定条件については、θステップサイズと、ビニングを変えることにより、実施例1から6の6条件で行った。
実施例1から3の条件では、ビニングを4×4の一定とし、θステップサイズを、実施例1では0.5度、実施例2では1.0度、実施例3では2.0度とした。実施例4から6の条件では、ビニングを5×5の一定とし、θステップサイズを、実施例4では0.5度、実施例5では1.0度、実施例6では2.0度とした。
なお、その他の測定条件については、実施例1から6の条件で同じとした。真空度については、3.0×10−4Paとした。加速電圧については、20kVとした。ビンドパターンサイズ(Binned Pattern Size)については、96とした。露出時間(Exposure time)については、5.2msから7.7msとした。バックグランド除去については、バックグランド サブトラクション(Background subtraction)と、ノーマライズ インテンシティ ヒストグラム(Normalize Intensity Histogram)を用いて除去し、菊池パターンを撮影した。マテリアルデータについては、オーステナイト(Austenite)を用いた。
測定視野については、実施例1から6の条件で各々3視野測定した。測定視野については、いずれの条件も同じ測定視野を測定した。測定視野のサイズは、いずれの測定視野も100μm×200μmとした。測定点間距離dについては0.5μmとした。
図4は、実施例1の条件で測定した結晶方位測定結果を示す図であり、図4(a)は、第1の測定視野の結晶方位測定結果を示す図であり、図4(b)は、第2の測定視野の結晶方位測定結果を示す図であり、図4(c)は、第3の測定視野の結晶方位測定結果を示す図である。図中のグレーの濃淡は、各測定点における結晶方位を表している。他の実施例の条件についても、同様に結晶方位を測定した。
(KAM値の算出)
実施例1から6の条件で測定された結晶方位から、各条件のKAM値の算出を行った。各条件のKAM値については、3つの測定視野について各々KAM値を算出した後、それらを平均して求めた。具体的なKAM値の算出方法について、代表的に、実施例1の条件で説明する。
各測定視野について、次数1から5のKAM値を算出した。各次数のKAM値の算出については、測定視野内に含まれる結晶粒の全ての測定点について算出した。なお、隣接する測定点間の結晶方位差が5度以上の場合には、結晶粒界を超えたとみなしてこの測定点を除外した。
図5は、実施例1の条件における第2の測定視野のKAM値の度数分布図であり、図5(a)は、次数1のKAM値の度数分布図であり、図5(b)は、次数2のKAM値の度数分布図であり、図5(c)は、次数3のKAM値の度数分布図であり、図5(d)は、次数4のKAM値の度数分布図であり、図5(e)は、次数5のKAM値の度数分布図である。図5(a)から図5(e)の度数分布図では、横軸にKAM値を取り、縦軸に度数を取り、各KAM値の度数を棒グラフで表している。
図5(a)の度数分布図から、次数1のKAM値の平均値を求めて、次数1のKAM値の代表値とした。同様にして、図5(b)から図5(e)の度数分布図から、各々次数2から5のKAM値の平均値を求めて、次数2から5のKAM値の代表値とした。このようにして、第2の測定視野における次数1から5のKAM値の代表値が算出される。同様にして、第1の測定視野、第3の測定視野についても次数1から5のKAM値の代表値を算出した。
次に、第1の測定視野から第3の測定視野までの各次数のKAM値の代表値を各々平均して、実施例1の条件における各次数のKAM値を算出した。なお、他の実施例の条件についても、実施例1の条件における各次数のKAM値の算出方法と同じ方法で算出した。
次に、実施例の各条件について、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnの算出を行った。図6は、実施例1から3の条件におけるKAM値変化率の算出方法を示すグラフである。図6のグラフでは、横軸にKAM値の次数n(nは自然数)を取り、縦軸にKAM値を取り、実施例1の条件における各次数のKAM値を黒丸で表し、実施例2の条件における各次数のKAM値を白四角形で表し、実施例3の条件における各次数のKAM値を白菱形で表している。
実施例1から3の条件のKAM値変化率であるΔKAM値/Δnの算出については、次数1から3のKAM値を最小二乗法で線形近似した後、各直線の傾きを求めた。なお、実施例4から6の条件におけるKAM値変化率の算出についても、同様の方法で算出した。
図7は、実施例1から6の条件におけるθステップサイズとKAM値変化率との関係を示すグラフである。図7のグラフでは、横軸にθステップサイズを取り、縦軸にKAM値変化率であるΔKAM値/Δnを取り、実施例1から3の条件を白丸で表し、実施例4から6の条件を黒丸で表している。
KAM値変化率については、θステップサイズが0.5度と1.0度の場合が略同じ値であるのに対して、θステップサイズが2.0度の場合には、これらよりも小さくなった。このことから、KAM値変化率は、θステップサイズに依存することがわかった。この傾向は、ビニングが異なる場合でも同様の傾向を示した。
図8は、実施例1から6の条件におけるθステップサイズと測定誤差との関係を示すグラフである。図8のグラフでは、横軸にθステップサイズを取り、縦軸に測定誤差を取り、実施例1から3の条件を白丸で表し、実施例4から6の条件を黒丸で表している。また、測定誤差には、KAM値変化率を算出する際に線形近似したときの理論上次数0のときのKAM値(Y切片の値)を用いている。
測定誤差については、θステップサイズが0.5度と1.0度の場合が略同じ値であるのに対して、θステップサイズが2.0度の場合には、これらよりも大きくなった。このことから、測定誤差は、θステップサイズに依存することがわかった。この傾向は、ビニングが異なる場合でも同様の傾向を示した。
(GN転位密度の算出)
KAM値変化率からGN転位密度を算出した。GN転位密度の算出には、数3に示す式を用いた。図9は、実施例1から6の条件におけるθステップサイズとGN転位密度との関係を示すグラフである。図9のグラフでは、横軸にθステップサイズを取り、縦軸にGN転位密度を取り、実施例1から3の条件を白丸で表し、実施例4から6の条件を黒丸で表している。
GN転位密度については、θステップサイズが0.5度と1.0度の場合が略同じ値であるのに対して、θステップサイズが2.0度の場合には、これらよりも小さくなった。このことから、GN転位密度は、θステップサイズに依存することがわかった。この傾向は、ビニングが異なる場合でも同様の傾向を示した。
(標準試料を用いたGN転位密度算出方法との比較)
実施例1から6の条件で算出したGN転位密度と、標準試料を用いて算出したGN転位密度との比較を行った。まず、標準試料を用いたGN転位密度の算出方法について説明する。
標準試料には、オーステナイト系ステンレス鋼であるKaSUS304J1HTBの焼鈍された受入れまま材を使用した。標準試料については、上述した塑性変形した試料と同様に、樹脂埋めした後、機械研磨と電解研磨とを行った。
標準試料の結晶方位測定については、上記の実施例1から6の条件と同様の電子後方散乱回折法により行った。比較例1から3の条件では、ビニングを4×4の一定とし、θステップサイズを、比較例1では0.5度、比較例2では1.0度、比較例3では2.0度とした。比較例4から6の条件では、ビニングを5×5の一定とし、θステップサイズを、比較例4では0.5度、比較例5では1.0度、比較例6では2.0度とした。なお、その他の測定条件である真空度、加速電圧、ビンドパターンサイズ(Binned Pattern Size)、バックグランド除去、マテリアルデータについても、実施例1から6の条件と同じとした。
測定視野については、比較例1から6の条件で各々3視野測定した。測定視野については、いずれの条件も同じ測定視野を測定した。測定視野のサイズ、測定点間距離dについては、実施例1から6の条件と同じとした。図10は、比較例1の条件で測定した結晶方位測定結果を示す図であり、図10(a)は、第1の測定視野の結晶方位測定結果を示す図であり、図10(b)は、第2の測定視野の結晶方位測定結果を示す図であり、図10(c)は、第3の測定視野の結晶方位測定結果を示す図である。図中のグレーの濃淡は、各測定点における結晶方位を表している。他の比較例の条件についても、比較例1の条件と同様に結晶方位を測定した。
標準試料のKAM値の算出方法については、比較例1から6の各条件において、第1の測定視野から第3の測定視野について次数1のKAM値の代表値を各々算出し、これら3つのKAM値を平均して求めて各比較例の条件のKAM値とした。なお、次数1のKAM値の代表値の算出方法については、実施例1から6の条件における次数1のKAM値の代表値の算出方法と同じである。
標準試料を用いたGN転位密度算出方法では、塑性変形した試料のKAM値には、標準試料のKAM値を求めるときと、同じ測定点間距離で結晶方位を測定して算出された同じ次数のKAM値が用いられる。このため、上記の実施例1から6の条件における次数1のKAM値を、比較例1から6の条件の次数1のKAM値として使用した。
図11は、比較例1から6の条件における標準試料と塑性変形した試料とのKAM値を示すグラフである。図11のグラフでは、横軸に塑性歪み量を取り、縦軸にKAM値を取り、比較例1の条件を黒丸で表し、比較例2の条件を黒菱形で表し、比較例3の条件を黒四角形で表し、比較例4の条件を白丸で表し、比較例5の条件を白菱形で表し、比較例6の条件を白四角形で表している。なお、塑性歪み量が0%のKAM値が、標準試料のKAM値を示している。
次に、比較例1から6の条件において、塑性変形した試料のKAM値と、標準試料のKAM値との差であるΔ’KAM値を算出した。図12は、比較例1から6の条件におけるθステップサイズとΔ’KAM値との関係を示すグラフである。図12のグラフでは、横軸にθステップサイズを取り、縦軸にΔ’KAM値を取り、比較例1から3の条件を白四角形で表し、比較例4から6の条件を黒四角形で表している。Δ’KAM値については、θステップサイズを変えても略一定であり、θステップサイズに依存しないことがわかった。
次に、比較例1から6の条件において算出したΔ’KAM値から、GN転位密度を算出した。上述した数2に示す結晶回転の勾配∂φ/∂xは、測定点間距離をdとすると、Δ’KAM値/dに対応している。このためGN転位密度ρは、数4に示す式で算出される。なお、bはバーガースベクトルであり、測定点間距離dは0.5μmである。
図13は、実施例1から6の条件と、比較例1から6の条件とにより算出したGN転位密度の比較を示すグラフである。図13のグラフでは、横軸にθステップサイズを取り、縦軸にGN転位密度を取り、実施例1から3の条件を白丸で表し、実施例4から6の条件を黒丸で表し、比較例1から3の条件を白四角形で表し、比較例4から6の条件を黒四角形で表している。
θステップサイズが0.5度と1.0度の場合には、各実施例の条件と各比較例の条件で算出したGN転位密度が略一致しているのに対して、θステップサイズが2.0度の場合には、各実施例の条件と各比較例の条件とにより算出したGN転位密度に多少の乖離が認められた。
この結果から、θステップサイズが2.0度より大きくなると、標準試料を用いて算出したGN転位密度と、同一試料のKAM値変化率から算出したGN転位密度との乖離が大きくなり、算出精度が低下することがわかった。また、θステップサイズが、0.5度以上2.0度以下、好ましくは0.5度以上1.0度以下、更に好ましくは0.5度であれば、標準試料を用いて算出したGN転位密度と、同一試料のKAM値変化率から算出したGN転位密度とが略一致することがわかった。
10 結晶粒界、12 結晶粒。

Claims (4)

  1. 塑性変形した金属材料の幾何学的に必要な転位密度であるGN転位密度を算出する金属材料のGN転位密度算出方法であって、
    前記塑性変形した金属材料を電子後方散乱回折法で測定し、θステップサイズが0度より大きく2.0度以下でハフ変換してハフ空間を生成することにより菊池線と呼ばれる電子後方散乱回折パターンを検出し、同一面積の複数の区画で構成された結晶粒内において、区画ごとに結晶方位を測定する結晶方位測定工程と、
    前記複数の区画の1つを基準区画としたときの、前記基準区画と、前記基準区画を囲む前記基準区画からn個目(nは自然数)の区画との間の結晶方位差を各々求めた後に平均して、前記基準区画に対する次数n(nは自然数)のKAM値を算出するKAM値算出工程と、
    次数n(nは自然数)の差分Δnに対するKAM値の差分ΔKAM値から、KAM値変化率であるΔKAM値/Δnを算出するKAM値変化率算出工程と、
    前記KAM値変化率からGN転位密度を算出するGN転位密度算出工程と、
    を備えることを特徴とする金属材料のGN転位密度算出方法。
  2. 請求項1に記載の金属材料のGN転位密度算出方法であって、
    前記θステップサイズは、0.5度以上2.0度以下であることを特徴とする金属材料のGN転位密度算出方法。
  3. 請求項1または2に記載の金属材料のGN転位密度算出方法であって、
    前記電子後方散乱回折法で測定するときのビニングが、4×4または5×5であることを特徴とする金属材料のGN転位密度算出方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の金属材料のGN転位密度算出方法であって、
    前記金属材料の結晶構造は、面心立方格子であることを特徴とする金属材料のGN転位密度算出方法。
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