JP2015206674A - 電流測定装置及び電流測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流測定装置及び電流測定方法において、ケーブルの加工をすることなしに、そのケーブルを流れる電流を測定すること。【解決手段】ケーブル21を囲う筐体22と、ケーブル21の周囲に沿って筐体22内を移動可能であり、かつ、ケーブル21を流れる電流Iの電流値に応じた出力信号SΔVを出力する磁気センサ10とを有する電流測定装置20による。【選択図】図9

Description

本発明は、電流測定装置及び電流測定方法に関する。
ケーブルを流れる電流を測定する電流測定装置にクランプ式電流測定装置がある。クランプ式電流測定装置は、ケーブルを挟む一対の半円状のコアを有しており、そのコアに巻かれたコイルに生じる誘導電圧でケーブルの電流を測定する装置である。この構造によれば、一対のコアでケーブルをクランプするだけで簡単に電流を測定することができ、作業者の便宜に資することができる。
但し、ケーブルが二本の電線を有しており、これらの電線に互いに逆方向の電流が流れている場合には、各電線の周囲に生じる磁界がコアで相殺され易くなる。そのため、コアに巻かれたコイルに流れる誘導電流が著しく低減してしまい、クランプ式電流測定装置で正確に電流を測定するのが難しくなる。二本の電線と共に接地電線がケーブル内に設けられている場合にも同様の問題が生じる。
このような場合に各電線の電流を正確に測定するには、例えば、ケーブルから各電線を引き出して、一本の電線のみをコアでクランプする必要がある。
しかしながら、これではケーブルの加工をするために作業者に負担を強いることになる。更に、そのケーブルを顧客が所有している場合には、ケーブルの加工は顧客の設備を損壊することになるため、ケーブルの加工自体ができない場合がある。
特開2013−88349号公報 特開2007−78668号公報 特開2008−275558号公報
電流測定装置及び電流測定方法において、ケーブルの加工をすることなしに、そのケーブルを流れる電流を測定することを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、ケーブルを囲う筐体と、前記ケーブルの周囲に沿って前記筐体内を移動可能であり、かつ、前記ケーブルを流れる電流の電流値に応じた出力信号を出力する磁気センサとを有する電流測定装置が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、ケーブルを流れる電流の電流値に応じた出力信号を出力する磁気センサを前記ケーブルの周囲に沿って移動させながら、前記磁気センサで前記電流値を測定する処理と、前記ケーブルの周囲での前記電流値の最大値を前記電流値と特定する処理とを有する電流測定方法が提供される。
以下の開示によれば、ケーブルの周囲に沿って移動可能な磁気センサを筐体内に設けるため、ケーブルの周囲に生じる磁界に対する磁気センサの出力信号が最大となる位置に磁気センサを移動できる。よって、ケーブルに対して加工を施さなくても、上記の位置において磁気センサが出力する大きな出力信号によってケーブルを流れる電流の電流値を容易に測定することができる。
図1は、クランプ式電流測定装置の原理図である。 図2は、二本の電線を含むケーブルの周囲に生じる磁界をシミュレーションにより求めた図である。 図3は、図2のシミュレーションで使用したモデルの模式斜視図である。 図4は、二つの電線の周囲の磁束密度をシミュレーションにより求めた図である。 図5は、磁気センサの感磁方向について説明するための模式断面図である。 図6は、図2で説明した磁界のシミュレーション結果に磁気センサを併記した図である。 図7は、第1実施形態に係る電流測定装置の外観図である。 図8は、可動部を開いた状態での第1実施形態に係る電流測定装置の外観図である。 図9は、第1実施形態に係る電流測定装置の断面図である。 図10は、第1実施形態におけるガイドとその周囲の断面図である。 図11(a)〜(d)は、第1実施形態におけるガイドの断面形状の別の例について示す断面図である。 図12は、第1実施形態に係る電流測定装置の別の断面図である。 図13は、第1実施形態における回転板と第1のギアの全体斜視図である。 図14は、第1実施形態においてケーブルの周囲に発生する磁界と磁気センサとの位置関係を示す模式図である。 図15は、第1実施形態における磁気センサの移動角度と磁気センサの出力信号の大きさとの関係を示すグラフである。 図16は、第1実施形態に係る磁気センサの本体部の内部を示す断面図である。 図17は、第1実施形態における測定ユニットの機能ブロック図である。 図18は、第1実施形態に係る電流測定方法について示すフローチャートである。 図19は、筐体に通知部を設けた場合の第1実施形態に係る電流測定装置の斜視図である。 図20は、第2実施形態で使用するスペーサの斜視図である。 図21は、第2実施形態に係るスペーサの使用方法について説明するための斜視図である。 図22は、第2実施形態の別の例に係るスペーサについて説明するための斜視図である。 図23は、第3実施形態に係る電流測定装置の斜視図である。 図24は、第4実施形態に係る電流測定装置の斜視図である。 図25は、第4実施形態に係る回転板の斜視図である。 図26は、第5実施形態に係る回転板の周縁とその近傍の断面図である。 図27は、第6実施形態に係る回転板の周縁とその近傍の断面図である。 図28は、第7実施形態に係る電流測定装置の斜視図である。 図29は、第1変形例に係る回転板の斜視図である。 図30は、第2変形例に係る回転板の斜視図である。 図31は、第2変形例において、中空容器から回転板を外した場合の斜視図である。 図32は、第3変形例に係る回転板の斜視図である。
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が行った調査について説明する。
図1は、クランプ式電流測定装置の原理図である。
まず、クランプ式電流測定装置1を用いて単線のケーブル6を流れる交流電流Iの電流値を測定する場合について説明する。
クランプ式電流測定装置1は、ケーブル6を囲う半円状の一対のコア2と、そのコア2に巻かれたコイル3とを有する。
交流電流Iに起因してケーブル6の周囲に生じる磁束はコア2によって収束され、これによりコイル3に誘導電流が流れるようになる。その誘導電流は、コイル3に並列接続された抵抗RSを流れ、その抵抗RSに誘導起電力Vsが生じる。
その誘導起電力Vsは、差動増幅器4において増幅された後、後段のRMS(Root Mean Square)コンバータ5に入力される。RMSコンバータ5は、交流電圧である誘導起電力Vsをその実効値Vrmsに変換し、当該実効値Vrmsを外部に出力する。
この構造によれば、ケーブル6を流れる交流電流Iが微弱な場合でも、ケーブル6の周囲の磁束をコア2で収束することができるので、コイル3に十分な大きさの誘導起電力Vsが生じ、その誘導起電力Vsに基づいて交流電流Iを測定することができる。
このようにケーブル6が単線である場合にはクランプ式電流測定装置1で交流電流Iを測定するのは容易であるが、ケーブル6が複数の電線を含む場合には以下のように交流電流を測定するのは難しい。
図2は、ケーブル6が二本の電線6a、6bを含む場合において、そのケーブル6の周囲に生じる磁界Hをシミュレーションにより求めた図である。
また、図3は、そのシミュレーションで使用したモデルの模式斜視図である。
図3に示すように、このシミュレーションにおいては、各電線6a、6bにそれぞれ反対方向の直流電流Iを流した。なお、その直流電流Iの大きさは1アンペアとした。
更に、XYZ直交座標系のY軸を各電線6a、6bに平行な方向に採り、各電線6a、6bを含む平面の法線方向にZ軸を採った。そして、これらY軸とZ軸に直交する方向にX軸を採った。
図2に示すように、この場合は、時計回りに周回する磁界H1と、反時計回りに周回する磁界H2とが生じる。これらの磁界H1、H2はコア2内で互いに相殺されるので、図1の場合と比較してコア2を貫く磁束が極端に減ってしまい、クランプ式電流測定装置1で電流を測定するのは極めて難しくなる。
そこで、本願発明者は、コア2を使用せずにGMR(Giant Magneto Resistive)素子等の磁気センサで電線6a、6bを互いに反対方向に流れる電流を測定できないかと考えた。
磁気センサで電流を測定するには、各電線6a、6bの周囲に生じる磁界が磁気センサで検知し得る程度に大きいのが望まれる。
図4は、各電線6a、6bの周囲の磁束密度をシミュレーションにより求めた図である。なお、そのシミュレーションで使用したモデルは図3で説明したのと同様である。
シミュレーションの結果、各電線6a、6bの中点Cから測った距離Dが10mmの位置では磁束密度は6μT程度であり、距離Dが15mmの位置では磁束密度は3μTとなった。この程度の磁束密度であれば、GMR素子やMI(Magneto-Impedance)素子等の磁気センサで検知し得る。
但し、これらの磁気センサには感磁方向が設定されており、磁界の向きの如何によっては磁気センサの感度が低下することがある。これについて図5を参照しながら説明する。
図5は、磁気センサの感磁方向について説明するための模式断面図である。
この磁気センサ10は、第1の端子10aと第2の端子10bとを有する。これらの端子10a、10bの間には、磁界Hの強度に応じた電位差ΔVが生じ、その電位差ΔVが出力信号SΔVとして出力される。
出力信号SΔVの大きさは、磁界H中での磁気センサ10の向きに依存する。
以下では、磁気センサ10の感磁方向nDを、出力信号SΔVが最大となる磁界Hの方向として定義する。この定義によれば、磁界Hと感磁方向nDとの間の角度αが0°のときに出力信号SΔVが最大となる。また、角度αの増加と共に出力信号SΔVは単調に減少する。
なお、磁気センサ10の製造業者にもよるが、感磁方向nDは、磁気センサ10の表面10xの法線方向に一致することが多い。この場合には、表面10xに磁界Hが垂直に貫くときに、出力信号SΔVが最も大きくなる。
次に、図2で説明した磁界Hにおいて、このように磁気センサ10の出力信号SΔVが最大となる場所について考察する。
図6は、図2で説明した磁界のシミュレーション結果に磁気センサ10を併記した図である。
図6においては、電線6a、6bの中点を中心とした円Fを設定し、その円Fの接線方向に感磁方向nDを向けながら、円F上の複数の地点に磁気センサ10を設けた場合を想定している。
この場合は、地点Aにおいて感磁方向nDが磁界Hと平行になり、磁気センサ10の出力信号SΔVが最大となる。
よって、円F上の複数の地点のなかから地点Aを探し出し、地点Aに磁気センサ10を固定することにより、磁気センサ10で磁界Hを高い感度で検出することができ、出力信号SΔVに基づいて各電線6a、6bを流れる電流値を高精度に測定することができる。
以下に、このような知見に基づいた各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図7は、本実施形態に係る電流測定装置の外観図である。
この電流測定装置20は、ケーブル21を流れる電流を測定するものであり、ケーブル21を囲う筐体22を有する。
その筐体22は、本体部23と、本体部23に開閉自在に連結された可動部24とを備え、可動部24を閉じたときに本体部23と可動部24との間にケーブル21が挟まれる。
測定対象であるケーブル21の構造は特に限定されない。以下では、ケーブル21内に二本の電線21a、21bが収容されており、各電線21a、21bを互いに逆向きで同じ大きさの交流電流Iが流れる場合について説明する。二本の電線21a、21bと共に接地電線が収容されているケーブル21についても本実施形態で測定し得る。
更に、筐体22の材料も特に限定されず、樹脂や金属等の材料で筐体22を形成し得る。
また、本体部23には第1の溝23aが形成され、可動部24には第2の溝24aが形成されている。図7のように可動部24を閉じている場合には、これらの溝23a、24aによって筐体22を貫く貫通孔25が形成され、その貫通孔25に上記のケーブル21が挟まれる。
図8は、可動部24を開いた状態での電流測定装置20の外観図である。
図8に示すように、本体部23と可動部24はヒンジ28により互いに連結される。また、可動部24の側面にはラッチ片27が設けられており、そのラッチ片27の開口27aが本体部23の突起26に嵌合することにより、本体部23に可動部24がロックされる。
図9は、電流測定装置20の断面図である。
図9に示すように、筐体22内には回転板31が設けられる。回転板31は、概略半円状であって、ケーブル21を中心にして矢印Bの方向に回転可能である。回転板31の材料は、樹脂と金属のいずれでもよい。
そして、その回転板31の主面には、磁気センサ10を備えた回路基板32が固着されている。
磁気センサ10は、ケーブル21を流れる交流電流Iを測定するものであり、GMR素子、MI素子、及びホール素子のいずれかを磁気センサ10として使用し得る。これらのうち、ホール素子は磁界を検出する感度が低いので、ホール素子とその出力を増幅するアンプとを備えたホールICを磁気センサ10として使用するのが好ましい。
本実施形態ではこのように回転板31の上に磁気センサ10を固着することで、磁気センサ10がケーブル21の周囲に沿って移動可能となり、図6のように感磁方向nDが磁界Hと平行になる位置に磁気センサ10を移動させることができる。
なお、磁気センサ10の感磁方向nDは特に限定されない。この例では、ケーブル21の中心から磁気センサ10に向かうベクトルをRとしたときに、そのベクトルRに垂直な向きに感磁方向nDを向ける。
また、筐体22の内面にはケーブル21を囲うように円筒面34が設けられ、更にその円筒面34には環状のガイド35が設けられる。
図10は、ガイド35とその周囲の断面図である。
図10に示すように、この例では二つガイド35が回転板31を上下から挟むように設けられる。そして、各ガイド35が上記の回転板31の周縁と嵌合することにより回転板31のガタが抑制され、磁気センサ10による交流電流Iの測定精度が増す。
なお、ガイド35の断面形状はこれに限定されない。
図11(a)〜(d)は、ガイド35の断面形状の別の例について示す断面図である。図11(a)〜(d)のいずれの形状でも、ガイド35によって回転板31のガタを抑制できる。
図12は、電流測定装置20の別の断面図である。
図12に示すように、上記の回転板31には第1のギア38が固定される。第1のギア38は、回転板31と同様に半円状であって、回転板31と共に貫通孔25を中心にして回転自在である。
また、第1のギア38の材料としては、樹脂や金属がある。
そして、回転板31の横には、上記の回転板31を回転駆動させる駆動部39が設けられる。
駆動部39は、第1のギア38と噛合する第2のギア41と、その第2のギア41の中心に立設された軸42とを備える。
軸42の先端部42aは、筐体22の外部に導出されており、作業者が軸42を回すためのつまみとして供される。
これにより、作業者が先端部42aを回すことで磁気センサ10がケーブル21の周囲を回転し、磁界Hと感磁方向nDとが平行になるような磁気センサ10の位置を探るのが容易となる。
なお、このように手動で軸42を回すのに代えて、モータ等を用いて自動で軸42を回してもよい。更に、第2のギア41と軸42の材料も特に限定されず、樹脂や金属で第2のギア41や軸42を形成し得る。
また、図12のように可動部24が閉じている状態では、本体部23と可動部24の各々の内側同士が連通し、回転板31と磁気センサ10とが貫通孔25の周囲に沿って本体部23と開閉部24の各々に出入り可能となる。
図13は、上記の回転板31と第1のギア38の全体斜視図である。
図13に示すように、回転板31は、第1のギア38側に張り出した肉厚部31aを有し、その肉厚部31aに第1のギア38が接着剤等により固着される。
また、前述のように第1のギア38は半円状であるため、磁気センサ10の可動範囲は貫通孔25(図12参照)を中心にした約180°の角度範囲となる。
図14は、ケーブル21の周囲に発生する磁界Hと磁気センサ10との位置関係を示す模式図である。
図14の例では、磁気センサ10が可動な約180°の角度範囲の下限に基準線Lを設定し、ケーブル21の中心から磁気センサ10に向かう方向Mと基準方向Lとの間の角度を磁気センサ10の移動角度θと定義している。この場合、磁気センサ10は、0°≦θ≦180°の範囲内で可動となる。
なお、図14においては、二本の電線21a、21bを含む仮想平面Pに基準方向Lが垂直となっているが、基準方向Lの向きはケーブル21と筐体22との位置関係により変わる。
図15は、上記の移動角度θと、磁気センサ10の出力信号SΔVの大きさとの関係を示すグラフである。なお、出力信号SΔVはその最大値で規格化している。
また、このグラフは、図14のように基準方向Lが仮想平面Pと垂直な場合を想定している。
図15に示すように、出力信号SΔVは、移動角度θが0°の場合に最小となる。これは、磁気センサ10の感磁方向nDが磁界Hの向きに対して垂直になり、磁気センサ10が磁界Hを検知できないためである。
一方、移動角度θが90°になると、感磁方向nDと磁界Hとが平行になるため、磁気センサ10の出力信号SΔVが最大となる。
よって、出力信号SΔVが最大であるか否かを調べることにより、感磁方向nDが磁界Hと平行か否かを判断することができる。
なお、基準方向Lは、前述のように磁気センサ10が可動な約180°の角度範囲の下限を定める。一方、仮想平面Pは、二本の電線21a、21bが位置する平面として定義される。よって、基準方向Lと仮想平面Pとの間の角度は、ケーブル21と筐体22との位置関係によって変わり、一般には90°になはならない。同様に、移動角度θが90°のときに出力信号SΔVが最大となるとも限らない。
以下では、出力信号SΔVが最大になる移動角度θのことを目標角度θ0と呼ぶ。この目標角度θ0は、感磁方向nDと磁界Hとが平行になる移動角度θに等しい。
図16は、本体部23の内部を示す断面図である。
図16に示すように、本体部23には、測定ユニット45と電池46とが内蔵される。電池46は、例えば乾電池であり、磁気センサ10や測定ユニット45に電力を供給する。
図17は、測定ユニット45の機能ブロック図である。
図17に示すように、測定ユニット45は、ADコンバータ47、演算部48、記憶部49、及び出力ポート50を備える。
これらのうち、ADコンバータ47には磁気センサ10の出力信号SΔVが入力される。ケーブル21を流れる電流Iは交流であるため、その電流Iによって生じる磁界Hは交流磁界となり、出力信号SΔVは交流電圧となる。その出力信号SΔVはADコンバータ47において直流電圧に変換され、演算部48に出力される。
演算部48は、例えばMPU(Micro Processing Unit)であり、上記の出力信号SΔVに基づいて電流Iの電流値iを算出する。以下では演算部48が電流値iとして電流Iの実効値を算出するものとする。
電流値iの算出方法も特に限定されない。磁界Hの強度は電流値iにほぼ比例し、かつ出力信号SΔVは磁界Hの強度にほぼ比例するので、出力信号SΔVは電流値iにほぼ比例する。よって、出力信号SΔVと電流値iとの間の比例係数αを予め調査しておき、出力信号SΔVにその比例係数αを乗じることで、演算部48が電流値iを算出し得る。
なお、図15を参照して説明したように、出力信号SΔVは移動角度θに依存する。電流値iを正確に算出するには出力信号SΔVがなるべく大きいのが好ましく、そのためには出力信号SΔVが最も高くなる目標角度θ0に磁気センサ10を位置させるのが好ましい。よって、上記の比例係数αとして目標角度θ0での値を採用し、その当該目標角度θ0において電流値iを算出するのが好ましい。
また、出力信号SΔVと電流値iとは一対一に対応するため、その対応関係を適当なテーブルに予め格納しておき、演算部48がそのテーブルを参照することで出力信号SΔVに対応する電流値iを求めるようにしてもよい。
このようにして算出した電流値iは記憶部49に格納される。記憶部49は、例えば半導体メモリであって、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ、及びFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等を記憶部49として採用し得る。
出力ポート50は、演算部48で算出した電流値iを適当な通信プロトコルに変換して外部機器51に出力する。
外部機器51は、作業者が電流値iを管理するためのデバイスであり、その一例としてはパーソナルコンピュータがある。
また、上記の演算部48には通知部52が接続される。通知部52は、例えばブザー、LED(Light Emitting Diode)、及びLCD(Liquid Crystal Display)等であって、磁界Hと感磁方向nDとが平行になる目標角度θ0に磁気センサ10が位置しているか否かを作業者が判断するのを助ける。
次に、この電流測定装置20を用いた電流測定方法について説明する。
図18は、本実施形態に係る電流測定方法について示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、作業者が電流測定装置20でケーブル21を挟むことにより、筐体22にケーブル21を固定する。
次に、ステップS2に移り、作業者が軸42の先端部42aを回転することにより、前述の移動角度θ(図14参照)を0°とする。
次いで、ステップS3に移り、移動角度θを0°に維持しつつ、ケーブル21を流れる電流Iの第1の電流値i1を測定する。その第1の電流値i1は、前述のように出力信号SΔVに基づいて演算部48が算出する。
そして、演算部48の制御下においてその第1の電流値i1を記憶部49に格納する。
次に、ステップS4に移り、作業者が軸42の先端部42a(図12参照)を回転することにより、前述の移動角度θを所定の角度Δθだけ増加させる。
続いて、ステップS5に移り、ケーブル21を流れる電流Iの第2の電流値i2を測定する。その第2の電流値i2は、ステップS3と同様に、出力信号SΔVに基づいて演算部48が算出する。
次に、ステップS7に移る。ステップS7においては、演算部48が、記憶部49に格納されている第1の電流値i1と第2の電流値i2の大小関係を判定する。
ここで、i1<i2と判定された場合には、移動角度θが目標角度θ0にまだ達しておらず、移動角度θを更に増加させることで電流値が更に大きくなる可能性がある。
よって、この場合にはステップS6で記憶部49における第1の電流値i1を第2の電流値i2に置き換えた後、再びステップS4に戻る。
一方、ステップS7においてi1>i2と判定された場合には、演算部48が、電流値が増加から減少に転じたと判断する。図15に示したように、このように移動角度θを単調に増加させた場合に電流値が増加から減少に転じたときは、移動角度θが目標角度θ0を超えてしまったと判断できる。
よって、この場合は、ステップS8に移り、演算部48が通知部52を動作させる。通知部52をどこに設けるかは特に限定されない。
図19は、筐体22に通知部52を設けた場合の電流測定装置20の斜視図である。通知部52は、前述のようにブザー、LED、及びLCDのいずれかであって、移動角度θが目標角度θ0よりも大きくなってしまったことを音や光によって作業者に通知する。
次に、ステップS9に移る。本ステップでは、通知部52による通知を受けた作業者が移動角度θを所定の角度Δθだけ減少させることで、移動角度θを目標角度θ0の近傍に戻す。なお、このように移動角度θを減少させるには、軸42の先端部42aをステップS4とは逆向きに回転させればよい。
そして、ステップS10において、このように移動角度θが目標角度θ0の近傍にある状態において、再びケーブル21を流れる電流Iの電流値iを測定する。この電流値iは、出力信号SΔVに基づいて演算部48が算出するものであって、移動角度θの最小単位をΔθとした場合の電流値iの最大値となる。そして、演算部48が、このときの電流値iを、ケーブル21を流れる電流Iの電流値と特定する。
以上により、本実施形態に係る電流測定方法の基本ステップを終了する。
上記した本実施形態によれば、ケーブル21の周囲に沿って移動可能な磁気センサ10を設けるため、ケーブル21の周囲に生じる磁界Hに対する磁気センサ10の出力信号SΔVが最大となる目標角度θ0に磁気センサ10を移動できる。その結果、その目標角度θ0において磁気センサ10が出力する大きな出力信号SΔVによってケーブル21を流れる電流Iの電流値を容易に測定することができる。
これにより、クランプ式電流測定装置で測定する場合とは異なり、ケーブル21を加工して一本の電線を引き出す必要がなくなるため、作業者の負担軽減を図れると共に、顧客の設備を損壊することもない。
更に、ケーブル21が絶縁被覆されておりその外観からは二本の電線21a、21bの並びが判別できない場合でも、上記のようにケーブル21の周囲に沿って磁気センサ10を移動させることで、出力信号SΔVが最も大きくなる目標角度θ0を検出できる。
(第2実施形態)
本実施形態では、筐体22にケーブル21を固定するのに有用な構造について説明する。
図20は、本実施形態で使用するスペーサ54の斜視図である。
このスペーサ54は、金属や樹脂を成型してなる概略半円筒状であって、二つを一組にして使用する。そして、各々のスペーサ54は、外周面54zと、ケーブル21(図7参照)の外面に密着する内周面54dとを備える。
その外周面54zは、後端54xから先端54yに向かうにつれて肉厚が薄くなるようなテーパ形状を有する。
更に、スペーサ54には複数の切り込み54aが設けられており、これによりスペーサ54が容易に変形できるようになる。
図21は、スペーサ54の使用方法について説明するための斜視図である。
使用に際しては、ケーブル21の外面に内周面54dを密着させつつ、貫通孔25に外周面54zを嵌めることにより、貫通孔25とケーブル21との隙間にスペーサ54を挿入する。これにより、当該隙間がスペーサ54で埋められ、筐体22にケーブル21を固定することができる。その結果、貫通孔25内でケーブル21がずれるのが防止され、ケーブル21と磁気センサ10との位置関係を固定することができる。
更に、上記のように外周面54zをテーパ形状としたことで、肉厚が薄い先端54yを貫通孔25に挿入するのが容易になると共に、肉厚が厚い後端54xによってスペーサ54の締め付け力が増し、筐体22にケーブル21を強く固定できる。
また、切り込み54aによってスペーサ54が変形し易くなり、スペーサ54の締め付け力が更に向上する。
スペーサ54の構造は上記に限定されない。
図22は、本実施形態の別の例に係るスペーサについて説明するための斜視図である。
この例では、スペーサ54としてゴムシート等の弾性体を用い、接着剤等により第2の溝23aにスペーサ54を固着する。このような構造でも、スペーサ54により筐体22にケーブル21を固定することができる。
なお、可動部24の第2の溝24aにこのような弾性体のスペーサ54を設けてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態とは別の構造で筐体22にケーブル21を固定する。
図23は、本実施形態に係る電流測定装置20の斜視図である。
本実施形態では、本体部23の第1の溝23aに突起片23xを設ける。これにより、開閉部24を閉じたときにケーブル21が突起片23xに当接し、筐体22にケーブル21を固定することができる。
なお、可動部24の第2の溝24aにこのような突起片23xを設けてもよい。
(第4実施形態)
本実施形態では、目標角度θ0に磁気センサ10を固定することができる電流測定装置について説明する。
図24は、本実施形態に係る電流測定装置20の斜視図である。
図24に示すように、本実施形態においては、本体部23にケーブル21を中心にした弧状の細長の孔23bを形成し、その孔23bからピン63を導出する。
また、そのピン63の表面には不図示のネジ山が形成されており、そのネジ山と嵌合するナット64が設けられる。
図25は、本実施形態に係る回転板31の斜視図である。
図25に示すように、前述のピン63は、第1のギア38を介して回転板31に立設される。
再び図24を参照する。
ピン63にナット64を締め付けると、本体部23の表面にナット64が押し付けられて、ピン63が本体部23に固定される。このように、ナット64は本体部23にピン63を固定する固定部として供され、これにより回転板31も本体部23に固定される。
これにより、目標角度θ0の近傍に磁気センサ10を固定することができ、目標角度θ0から磁気センサ10がずれるのを防止することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第4実施形態とは別の構造で本体部23に回転板31を固定する。
図26は、本実施形態に係る回転板31の周縁とその近傍の断面図である。
図26に示すように、本実施形態においては、ガイド35と対向する制動部67を設ける。
制動部67は、回転板31の法線方向nに沿って可動であり、回転板31の周縁をガイド35に押し付ける。これにより回転板31の動きが制動されて本体部23に回転板31を固定することができ、目標角度θ0から磁気センサ10がずれるのを防止することができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第4実施形態や第5実施形態とは別の構造で本体部23に回転板31を固定する。
図27は、本実施形態に係る回転板31の周縁とその近傍の断面図である。
図27に示すように、本実施形態においては、本体部23の内面に、回転板31の一方の主面31xに対向するゴムシート等の弾性体71を固定する。
そして、回転板31の他方の主面31y側には制動部72が設けられる。制動部72は、回転板31の他方の主面31yを押圧することにより、回転板31の一方の主面31xを弾性体71に押し付ける。これにより回転板31の動きが制動されて本体部23に回転板31を固定することができ、目標角度θ0から磁気センサ10がずれるのを防止することができる。
(第7実施形態)
第1実施形態では、図16に示したように、筐体22の一部である本体部23に測定ユニット45と電池46を内蔵した。
これに対し、本実施形態では筐体22の外部に測定ユニット45と電池46とを設ける。
図28は、本実施形態に係る電流測定装置70の斜視図である。なお、図28において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
この電流測定装置70は、筐体22と、測定ユニット71と、これらを接続する接続ケーブル72とを有する。
測定ユニット71には、図16に示した測定ユニット45と電池46とが内蔵されている。更に、測定ユニット71の表面には、第1実施形態で説明した通知部52(図19参照)が設けられている。
そして、電池46の電力が接続ケーブル72を介して筐体22に供給され、筐体22内の磁気センサ10(図9参照)の出力信号が接続ケーブル72を介して測定ユニット45に送信される。
これによれば、測定ユニット71を部屋の床に置きながら、部屋内の様々なケーブル21を筐体22で挟んで電流の測定を行うことができる。更に、部屋内に測定ユニット71を据え付けておくことで、同一のケーブル21に対して長期間にわたる測定を安定して行うことができる。
しかも、測定ユニット71内の演算部45に電流値を比較する機能を持たせることで、測定時刻や測定場所を異にした電流値同士を比較でき、時刻や場所によって電流値がどのように変化するのかについての知見を作業者が得ることができる。
(変形例)
以下に、第1実施形態の図13に示した回転板31の変形例について説明する。
・第1変形例
図29は、第1変形例に係る回転板31の斜視図である。
本変形例では、図13の場合と比較して回転板31の上下を逆にして、第1のギア38を介して回転板31に磁気センサ10を固定する。
・第2変形例
図30は、第2変形例に係る回転板31の斜視図である。
本変形例では、半ドーナツ状の中空容器66を介して回転板31と第1のギア38とを接続する。
図31は、中空容器66から回転板31を外した場合の斜視図である。
図31に示すように、中空容器66内には前述の回路基板32と磁気センサ10とが収容される。
・第3変形例
図32は、第3変形例に係る回転板31の斜視図である。
本変形例では、第2のギア41と噛合するギア歯を回転板31の外周に形成する。これにより第1のギア38が不要となり、部品点数の低減と組み立て作業の簡略化とを実現できる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
ケーブルを囲う筐体と、
前記ケーブルの周囲に沿って前記筐体内を移動可能であり、かつ、前記ケーブルを流れる電流の電流値に応じた出力信号を出力する磁気センサと、
を有することを特徴とする電流測定装置。
(付記2) 前記筐体は、
本体部と、
前記本体部に開閉自在に連結された可動部とを有し、
前記可動部を閉じたときに、前記本体部と前記可動部との間に前記ケーブルが挟まれることを特徴とする付記1に記載の電流測定装置。
(付記3) 前記本体部に第1の溝が形成され、かつ、前記可動部に第2の溝が形成されて、前記可動部を閉じたときに、前記第1の溝と前記第2の溝とが前記ケーブルを挟む貫通孔を形成することを特徴とする付記2に記載の電流測定装置。
(付記4) 前記第1の溝と前記第2の溝の少なくとも一方に、前記ケーブルと当接する突起片が設けられたことを特徴とする付記3に記載の電流測定装置。
(付記5) 前記貫通孔と前記ケーブルとの隙間を埋めるスペーサを更に有することを特徴とする付記3に記載の電流測定装置。
(付記6) 前記スペーサは、前記貫通孔に嵌る外周面と、前記ケーブルの外面に密着する内周面とを有する概略半円筒状であることを特徴とする付記5に記載の電流測定装置。
(付記7) 前記スペーサは弾性体であることを特徴とする付記5に記載の電流測定装置。
(付記8) 前記可動部を閉じたときに、前記本体部と前記可動部の各々の内側同士が連通し、前記磁気センサが前記ケーブルの周囲に沿って前記本体部と前記開閉部の各々に出入り可能とされたことを特徴とする付記2乃至付記7のいずれかに記載の電流測定装置。
(付記9) 前記筐体内において前記ケーブルを中心にして回転可能であって、前記磁気センサが固定された回転板と、
前記回転板を回転駆動させる駆動部とを更に有することを特徴とする付記1乃至付記8のいずれかに記載の電流測定装置。
(付記10) 前記筐体の内面に、前記回転板の周縁と嵌合するガイドが設けられたことを特徴とする付記9に記載の電流測定装置。
(付記11) 前記回転板の前記周縁を前記ガイドに押し付けて、前記回転板の動きを制動する制動部を更に有することを特徴とする付記10に記載の電流測定装置。
(付記12) 前記筐体の内面に設けられ、前記回転板の一方の主面に対向する弾性体と、
前記回転板の他方の主面を押圧することにより前記一方の主面を前記弾性体に押し付けて、前記回転板の動きを制動する制動部を更に有することを特徴とする付記9に記載の電流測定装置。
(付記13) 前記回転板に立設されたピンを更に有し、
前記筐体に、前記ケーブルを中心にした弧状であって前記ピンが導出する孔が形成され、
前記ピンの先端部に、前記ピンを前記本体部に固定する固定部が設けられたことを特徴とする付記9乃至付記12のいずれかに記載の電流測定装置。
(付記14) 前記出力信号に基づいて前記電流値を算出する演算部を更に有し、
前記演算部は、前記ケーブルの周囲に沿って前記磁気センサを移動させたときの前記電流値の最大値を、前記ケーブルを流れる前記電流の前記電流値と特定することを特徴とする付記1乃至付記13のいずれかに記載の電流測定装置。
(付記15) 前記演算部は、前記ケーブルの周囲に沿って前記磁気センサを移動させながら前記電流値を測定する場合に、前記電流値が増加から減少に転じたか否かを判断し、
前記電流値が増加から減少に転じたときに、その旨を外部に通知する通知部を更に有することを特徴とする付記14に記載の電流測定装置。
(付記16) ケーブルを流れる電流の電流値に応じた出力信号を出力する磁気センサを前記ケーブルの周囲に沿って移動させながら、前記磁気センサで前記電流値を測定する処理と、
前記ケーブルの周囲での前記電流値の最大値を前記電流値と特定する処理と、
を有することを特徴とする電流測定方法。
(付記17) 筐体に前記ケーブルを固定する処理を更に有し、
前記磁気センサで前記電流値を測定する処理は、前記筐体内で前記磁気センサを移動させることにより行われることを特徴とする付記16に記載の電流測定方法。
(付記18) 前記筐体に前記ケーブルを固定する処理は、前記筐体の本体部と可動部とで前記ケーブルを挟むことにより行われることを特徴とする付記17に記載の電流測定方法。
(付記19) 前記ケーブルの周囲に沿って前記磁気センサを移動させたことで前記電流値が増加から減少に転じたときに、その旨を外部に通知する処理を更に有することを特徴とする付記16乃至付記18のいずれかに記載の電流測定方法。
1…クランプ式電流測定装置、2…コア、3…コイル、4…差動増幅器、5…RMSコンバータ、6、21…ケーブル、6a、6b、21a、21b…電線、10…磁気センサ、10a、10b…第1及び第2の端子、10x…表面、20、70…電流測定装置、22…貫通孔、23…本体部、23a…第1の溝、23b…孔、23x…突起片、24…可動部、24a…第2の溝、25…貫通孔、26…突起、27…ラッチ片、27a…開口、31…回転板、31a…肉厚部、32…回路基板、34…円筒面、35…ガイド、38…第1のギア、39…駆動部、41…第2のギア、42…軸、42a…先端部、45…測定ユニット、46…電池、47…ADコンバータ、48…演算部、49…記憶部、50…出力ポート、51…外部機器、52…通知部、54…スペーサ、54a…切り込み、54x…後端、54y…先端、54z…外周面、54d…内周面、63…ピン、64…ナット、66…中空容器、67…制動部、71…弾性体、72…制動部、71…測定ユニット。

Claims (10)

  1. ケーブルを囲う筐体と、
    前記ケーブルの周囲に沿って前記筐体内を移動可能であり、かつ、前記ケーブルを流れる電流の電流値に応じた出力信号を出力する磁気センサと、
    を有することを特徴とする電流測定装置。
  2. 前記筐体は、
    本体部と、
    前記本体部に開閉自在に連結された可動部とを有し、
    前記可動部を閉じたときに、前記本体部と前記可動部との間に前記ケーブルが挟まれることを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
  3. 前記本体部に第1の溝が形成され、かつ、前記可動部に第2の溝が形成されて、前記可動部を閉じたときに、前記第1の溝と前記第2の溝とが前記ケーブルを挟む貫通孔を形成することを特徴とする請求項2に記載の電流測定装置。
  4. 前記第1の溝と前記第2の溝の少なくとも一方に、前記ケーブルと当接する突起片が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の電流測定装置。
  5. 前記貫通孔と前記ケーブルとの隙間を埋めるスペーサを更に有することを特徴とする請求項3に記載の電流測定装置。
  6. 前記筐体内において前記ケーブルを中心にして回転可能であって、前記磁気センサが固定された回転板と、
    前記回転板を回転駆動させる駆動部とを更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電流測定装置。
  7. 前記回転板に立設されたピンを更に有し、
    前記筐体に、前記ケーブルを中心にした弧状であって前記ピンが導出する孔が形成され、
    前記ピンの先端部に、前記ピンを前記本体部に固定する固定部が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の電流測定装置。
  8. 前記出力信号に基づいて前記電流値を算出する演算部を更に有し、
    前記演算部は、前記ケーブルの周囲に沿って前記磁気センサを移動させたときの前記電流値の最大値を、前記ケーブルを流れる前記電流の前記電流値と特定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電流測定装置。
  9. 前記演算部は、前記ケーブルの周囲に沿って前記磁気センサを移動させながら前記電流値を測定する場合に、前記電流値が増加から減少に転じたか否かを判断し、
    前記電流値が増加から減少に転じたときに、その旨を外部に通知する通知部を更に有することを特徴とする請求項8に記載の電流測定装置。
  10. ケーブルを流れる電流の電流値に応じた出力信号を出力する磁気センサを前記ケーブルの周囲に沿って移動させながら、前記磁気センサで前記電流値を測定する処理と、
    前記ケーブルの周囲での前記電流値の最大値を前記電流値と特定する処理と、
    を有することを特徴とする電流測定方法。
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