JP2015205291A - 溶接状態判定装置および溶接状態判定方法 - Google Patents

溶接状態判定装置および溶接状態判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の方向に複数回行われた溶接による溶接跡の位置のずれを検知する。【解決手段】溶接状態判定装置1は、画像取得部11および判定部12を備える。画像取得部11は、予め定められた第1の方向に沿って複数回行われた溶接による複数の溶接跡の画像を取得する。判定部12は、画像取得部11により取得された複数の溶接跡の画像から、これら溶接跡のうち第1の方向に直交する第2の方向における座標の差が最も大きい2つの溶接跡を求め、求めた座標の差が予め定められた閾値以上であれば、溶接不良と判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、溶接状態判定装置および溶接状態判定方法に関する。
電池は、電極や電解液といった構成要素を電池ケース内に封入することによって製造される。
例えばリチウムイオン二次電池であれば、正極と負極との間にセパレータを挟んで発電要素を構成し、この発電要素を複数積層させて電池ケース内に配置した後に、電解液を電池ケース内に注液する。
特許文献1に示されているリチウムイオン二次電池では、1つの電池ケース内に2つの発電要素が同じ向きに配置されている。2つの発電要素のそれぞれでは、発電要素の一方の端部において正極同士が1つにまとめられているとともに、発電要素の他方の端部において負極同士が1つにまとめられている。
2つの発電要素のうち一方の発電要素における1つにまとめられた正極と、2つの発電要素のうち他方の発電要素における1つにまとめられた正極と、の間には、長尺状の正極集電体が配置され、一方の発電要素に設けられた全ての正極と、他方の発電要素に設けられた全ての正極とは、正極集電体を介して正の外部接続端子に電気的に接続されている。また、一方の発電要素における1つにまとめられた負極と、他方の発電要素における1つにまとめられた負極と、の間には、長尺状の負極集電体が配置され、一方の発電要素に設けられた全ての負極と、他方の発電要素に設けられた全ての負極とは、負極集電体を介して負の外部接続端子に電気的に接続されている。
上述の電極と集電体とは、例えば超音波溶接(例えば、特許文献2参照)により、接合される。ここで、電極と集電体とを接合させる接合領域は、集電体の長手方向にある程度の長さを有している。このため、超音波溶接は、接合領域において長手方向に位置をずらして、複数の溶接位置で行われる。
特開2013−246933号公報 特開2012−152810号公報
超音波溶接を行っている最中に、電極と集電体との位置関係がずれてしまうことがある。電極と集電体との位置関係がずれる原因としては、例えば、超音波溶接による振動が考えられる。このような振動により電極や集電体が動いてしまうと、予め定められていた位置で超音波溶接を行うことができなくなってしまうので、溶接強度や導電率が安定せず、電池として所定の品質を維持できず、歩留まりが低下してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、所定の方向に複数回行われた溶接による溶接跡の位置のずれを検知することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
(1) 本発明は、予め定められた第1の方向(例えば、図6のZ方向に相当)に沿って複数回行われた溶接対象物(例えば、図6の正極の電極接続部141aおよび接続部133aに相当)に対する溶接の溶接状態を判定する溶接状態判定装置(例えば、図1の溶接状態判定装置1に相当)であって、前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡(例えば、図6の溶接跡200A、200B、200C、200Dに相当)のうち、前記第1の方向に直交する第2の方向(例えば、図6のX方向に相当)における座標の差が最も大きい2つの溶接跡(例えば、図8の溶接跡200C、200Dに相当)を求める第1の手順と、前記第1の手順により求められた2つの溶接跡の前記第2の方向における座標の差が、予め定められた閾値(例えば、後述の閾値Dmaxに相当)以上であれば、溶接不良と判定する第2の手順と、を行うことを特徴とする溶接状態判定装置を提案している。
この発明によれば、第1の手順および第2の手順を行うこととした。第1の手順では、複数回行われた溶接による溶接跡のうち、第2の方向における座標の差が最も大きい2つの溶接跡を求めることとした。第2の手順では、第1の手順により求められた2つの溶接跡の第2の方向における座標の差が閾値以上であれば、溶接不良と判定することとした。このため、複数の溶接跡の中に、第2の方向における座標の差が閾値以上である2つの溶接跡が存在していれば、このことを検出することができる。したがって、複数回行われた溶接による溶接跡の、第2の方向に沿った位置のずれを検知することができる。
(2) 本発明は、(1)の溶接状態判定装置について、前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡のそれぞれについて、予め定められた範囲(例えば、図6の画像取得領域AA、BB、CC、DDに相当)を検索して、当該複数の溶接跡のそれぞれを検出する第3の手順と、前記第3の手順により検出された溶接跡の数が、前記第1の方向に沿って行われた溶接の回数(例えば、図6では4回に相当)未満であれば、溶接不良と判定する第4の手順と、を行うことを特徴とする溶接状態判定装置を提案している。
この発明によれば、(1)の溶接状態判定装置において、第3の手順を行うこととした。第3の手順では、複数回行われた溶接による複数の溶接跡のそれぞれについて、予め定められた範囲を検索して、これら複数の溶接跡のそれぞれを検出することとした。このため、溶接跡を検索する範囲を限定することができるので、溶接跡を検索する工程を簡易化することができる。
また、この発明によれば、(1)の溶接状態判定装置において、第4の手順を行うこととした。第4の手順では、第3の手順により検出された溶接跡の数が、第1の方向に沿って行われた溶接の回数未満であれば、溶接不良と判定することとした。このため、複数回行われた溶接の中に、溶接跡を検出できないものがあれば、想定している範囲内に十分な溶接が行われてないことを検知することができる。また、全ての溶接跡において第2の方向における座標の差が閾値未満であっても、これら全ての溶接跡が同じ方向に大きくずれていれば、このことを検知することができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の溶接状態判定装置について、前記第1の手順では、前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡のそれぞれの重心を求め、求めた重心の前記第2の方向における座標の差が最も大きい2つの溶接跡(例えば、図8の溶接跡200C、200Dに相当)を求めることを特徴とする溶接状態判定装置を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の溶接状態判定装置において、第1の手順では、複数の溶接跡のそれぞれの重心を求め、求めた重心の第2の方向における座標の差が最も大きい2つの溶接跡を求めることとした。このため、各溶接跡の重心に基づいて、それぞれの溶接跡の重心の第2の方向における座標の差を求めることができる。
(4) 本発明は、(1)から(3)のいずれか1つの溶接状態判定装置について、前記溶接対象物は、電池を構成する複数の部材(例えば、図6の正極の電極接続部141aおよび接続部133aに相当)であることを特徴とする溶接状態判定装置を提案している。
この発明によれば、(1)から(3)のいずれか1つの溶接状態判定装置において、電池を構成する複数の部材に対して複数回行われた溶接による溶接跡の、第2の方向に沿った位置のずれを検知することができる。よって、検出した位置のずれによる溶接部の抵抗値のばらつきなどに基づく電池品質への影響が発生してしまう可能性を、早期に検知することができる。
(5) 本発明は、(1)から(4)のいずれか1つの溶接状態判定装置について、前記第1の方向に沿った溶接は、超音波溶接であることを特徴とする溶接状態判定装置を提案している。
この発明によれば、(1)から(4)のいずれか1つの溶接状態判定装置において、超音波によって溶接対象物が振動することで溶接対象物が動いてしまったとしても、複数回行われた超音波溶接による溶接跡の、第2の方向に沿った位置のずれを検知することができる。
(6) 本発明は、予め定められた第1の方向(例えば、図6のZ方向に相当)に沿って複数回行われた溶接対象物(例えば、図6の正極の電極接続部141aおよび接続部133aに相当)に対する溶接の溶接状態を判定する溶接状態判定方法であって、前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡(例えば、図6の溶接跡200A、200B、200C、200Dに相当)のうち、前記第1の方向に直交する第2の方向(例えば、図6のX方向に相当)における座標の差が最も大きい2つの溶接跡(例えば、図8の溶接跡200C、200Dに相当)を求める第1のステップと、前記第1のステップにより求められた2つの溶接跡の前記第2の方向における座標の差が、予め定められた閾値(例えば、後述の閾値Dmaxに相当)以上であれば、溶接不良と判定する第2のステップと、を備えることを特徴とする溶接状態判定方法を提案している。
この発明によれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、複数回行われた溶接による溶接跡の位置のずれを検知することができる。
本発明の一実施形態に係る溶接状態判定装置のブロック図である。 本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の外観を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の断面図である。 本発明の一実施形態に係る集電体の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の断面図である。 本発明の一実施形態に係る溶接跡を示す図である。 本発明の一実施形態に係る溶接状態判定装置に設けられた判定部が行う処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る溶接跡を示す図である。 本発明の変形例に係る溶接跡を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る溶接状態判定装置1のブロック図である。溶接状態判定装置1は、リチウムイオン二次電池100(図2参照)に対して行われた溶接の溶接状態を判定するものであり、画像取得部11および判定部12を備える。
画像取得部11は、図6を用いて後述するように、溶接が行われた領域の画像を取得する。
判定部12は、画像取得部11により取得された画像に基づいて、溶接状態を判定する。
以降では、まず、リチウムイオン二次電池100について、図2から5を用いて詳述する。次に、画像取得部11および判定部12について、図6から8を用いて詳述する。
図2は、リチウムイオン二次電池100の概略上面図である。図2において、右方に向かう向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、紙面手前向きをZプラス方向とする。
リチウムイオン二次電池100は、電池ケース110を備える。電池ケース110は、発電要素140(図3参照)を収容するための容器111と、発電要素140を容器111の内部に収容するために容器111に形成された開口部を塞ぐ蓋部材112と、を備える。
図3は、リチウムイオン二次電池100の、図2のA−A断面における断面図である。図3において、図2で示した方向に合わせて、右方に向かう向きをXプラス方向とし、紙面奥向きをYプラス方向とし、上方に向かう向きをZプラス方向とする。
発電要素140の長手方向(X方向)の一端側からは、正極の電極接続部141aが突出し、発電要素140の長手方向の他端側からは、負極の電極接続部141bが突出する。正極の電極接続部141aは、接続部133aと超音波溶接により接合され、負極の電極接続部141bは、接続部133bと超音波溶接により接合されている。接続部133a、133bについて、図4を用いて説明する。
図4は、接続部133aを備える集電体130aの斜視図である。接続部133aは、コの字形の断面を有して長尺状に形成される。この接続部133aには、略90度に屈曲する屈曲部134aを介して基部131aが一体に設けられている。基部131aには、円柱状の突出部132aが設けられている。
突出部132aは、図3に示したように、蓋部材112に設けられた貫通孔と、正の外部接続端子151aに設けられた貫通孔と、を介して正の外部接続端子151aの上方に突出する。この突出部132aは、正の外部接続端子151aに接触している状態で先端部をカシメることで、正の外部接続端子151aとともに蓋部材112に固定される。このため、正極の電極接続部141aは、集電体130aを介して正の外部接続端子151aに電気的に接続される。
なお、集電体130aの基部131aと蓋部材112との間には、絶縁部材161aが設けられ、蓋部材112と正の外部接続端子151aとの間には、絶縁部材162aが設けられている。このため、蓋部材112が導電性材料を用いて構成されていても、蓋部材112が集電体130aや正の外部接続端子151aと電気的に接続されることを防ぐことができる。
接続部133bは、接続部133aと同様に、コの字形の断面を有して長尺状に形成され、集電体130bに設けられる。この接続部133bには、略90度に屈曲する屈曲部134bを介して基部131bが一体に設けられている。基部131bには、円柱状の突出部132bが設けられている。
突出部132bは、図3に示したように、蓋部材112に設けられた貫通孔と、負の外部接続端子151bに設けられた貫通孔と、を介して負の外部接続端子151bの上方に突出する。この突出部132bは、負の外部接続端子151bに接触している状態で先端部をカシメることで、負の外部接続端子151bとともに蓋部材112に固定される。このため、負極の電極接続部141bは、集電体130bを介して負の外部接続端子151bに電気的に接続される。
なお、集電体130bの基部131bと蓋部材112との間には、絶縁部材161bが設けられ、蓋部材112と負の外部接続端子151bとの間には、絶縁部材162bが設けられている。このため、蓋部材112が導電性材料を用いて構成されていても、蓋部材112が集電体130bや負の外部接続端子151bと電気的に接続されることを防ぐことができる。
図5は、リチウムイオン二次電池100の、図3のB−B断面における断面図である。図5において、図2、3で示した方向に合わせて、右方に向かう向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、紙面手前向きをZプラス方向とする。
容器111の内部には、発電要素140が2つ収容される。これら2つの発電要素140は、同じ向きで配置され、2つの正極の電極接続部141aは、ともにXマイナス方向に延在し、2つの負極の電極接続部141bは、ともにXプラス方向に延在する。2つの正極の電極接続部141aの間には集電体130aの接続部133aが配置され、これら2つの正極の電極接続部141aと接続部133aとが超音波溶接により接合される。また、2つの負極の電極接続部141bの間には集電体130bの接続部133bが配置され、これら2つの負極の電極接続部141bと接続部133bとが超音波溶接により接合される。
図6は、超音波溶接された正極の電極接続部141aと接続部133aとを示す斜視図である。図6において、図2、3、5で示した方向に合わせて、上方に向かう向きをXプラス方向とし、紙面奥向きをYプラス方向とし、右方に向かう向きをZプラス方向とする。
正極の電極接続部141aと接続部133aとを超音波溶接により接合させる接合領域は、正極の電極接続部141aや接続部133aの長手方向(Z方向)にある程度の長さを有する。超音波溶接は、接合領域において正極の電極接続部141aや接続部133aの長手方向(Z方向)に位置をずらして予め定められた溶接位置(本実施形態では4箇所)で行われ、その結果、4つの溶接跡200A、200B、200C、200Dが形成されている。
なお、図6では示されていないが、正極の電極接続部141aは、溶接跡200A、200B、200C、200Dが形成されている正極の電極接続部141aと、接続部133aを挟んで反対側(図6において紙面奥側)にも存在している。この反対側の正極の電極接続部141aと接続部133aも、図6に示したように4つの溶接位置で超音波溶接が行われて、4つの溶接跡が形成されているものとする。また、図6では示されていないが、2つの負極の電極接続部141bのそれぞれと接続部133bとも、図6に示したように4つの溶接位置で超音波溶接が行われて、4つの溶接跡が形成されているものとする。
溶接状態判定装置1は、溶接状態の判定を、2つの正極の電極接続部141aのそれぞれと接続部133aとについて行うとともに、2つの負極の電極接続部141bのそれぞれと接続部133bとについても行う。以降では、これら4種類のうち、図6に示した1つの正極の電極接続部141aと接続部133aとについて、溶接状態の判定を行う場合を例に説明する。
画像取得部11は、予め定められた4つの画像取得領域AA、BB、CC、DDの画像を取得する。画像取得領域AA、BB、CC、DDのそれぞれは、溶接跡200A、200B、200C、200Dのそれぞれを検出することを目的としたものである。
ここで、画像取得部11の位置、方向、および画角は、固定されている。しかし、超音波溶接による振動や、正極の電極接続部141aと接続部133aとを超音波溶接の際に保持する保持位置のずれなどにより、画像取得部11に対する正極の電極接続部141aおよび接続部133aの位置がずれる可能性がある。このため、画像取得領域AA、BB、CC、DDのそれぞれのX方向およびZ方向の幅は、それぞれ溶接跡のX方向およびZ方向の幅に、所定のマージンを加えた長さに設定される。また、画像取得領域AA、BB、CC、DDのそれぞれの間隔は、予め定められた4つの溶接位置の間隔に応じて設定される。
図7は、判定部12が行う処理のフローチャートである。
ステップS1において、判定部12は、画像取得部11により取得された画像取得領域AA、BB、CC、DDのそれぞれの画像から、溶接跡200A、200B、200C、200Dのそれぞれの画像を検出し、ステップS2に処理を移す。
ステップS2において、判定部12は、ステップS1において溶接跡200A、200B、200C、200Dのそれぞれの画像を全て検出できたか否かを判別する。全てを検出できた場合には、ステップS3に処理を移し、溶接跡200A、200B、200C、200Dのうち少なくとも1つを検出できなかった場合には、ステップS6に処理を移す。
ステップS3において、判定部12は、溶接跡200A、200B、200C、200Dにおける、正極の電極接続部141aや接続部133aの短手方向(X方向)における座標の差の最大値d(図8参照)を求め、ステップS4に処理を移す。このステップS3では、判定部12は、まず、溶接跡200A、200B、200C、200Dのそれぞれの重心座標を求める。次に、これら4つの重心座標の中から、溶接跡200A、200B、200C、200Dが並ぶ方向、言い換えると正極の電極接続部141aと接続部133aとを超音波溶接により接合させる接合領域の長手方向(図8においてZ方向)に対して、直交する方向(図8においてX方向)に最も離れた2つを求める。次に、求めた2つの重心座標のX方向における座標の差を求め、上述の座標の差の最大値dとする。図8において、図2、3、5、6で示した方向に合わせて、上方に向かう向きをXプラス方向とし、紙面奥向きをYプラス方向とし、右方に向かう向きをZプラス方向とし、溶接跡200Cの重心座標と、溶接跡200Dの重心座標と、のX方向における座標の差が、上述の座標の差の最大値dとなる。
ステップS4において、判定部12は、ステップS3において求めた座標の差の最大値dが閾値Dmax以上であるか否かを判別する。座標の差の最大値dが閾値Dmax以上であると判別した場合には、ステップS6に処理を移し、座標の差の最大値dが閾値Dmax未満であると判別した場合には、ステップS5に処理を移す。閾値Dmaxは、予め定められた値であり、本実施形態においては溶接跡200A、200B、200C、200DのX方向の幅に等しい値が設定される。
ステップS5において、判定部12は、溶接跡200A、200B、200C、200Dが適切な位置に存在しており、超音波溶接が正常に行われたと判定し、図7の処理を終了する。
ステップS6において、判定部12は、溶接跡200A、200B、200C、200Dのうち少なくとも1つが不適切な位置に存在しており、超音波溶接が正常に行われていないと判定し、図7の処理を終了する。
以上の溶接状態判定装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
溶接状態判定装置1は、溶接跡200A、200B、200C、200Dが並ぶ方向と直交する方向(図8においてX方向)に最も離れた2つを求め、これら溶接跡200A、200B、200C、200Dの並ぶ方向と直交する方向における、求めた2つの溶接跡の座標の差が閾値Dmax以上であれば、超音波溶接が正常に行われていないと判定する。このため、溶接跡200A、200B、200C、200Dの中に、これら溶接跡200A、200B、200C、200Dが並ぶ方向と直交する方向における溶接跡の座標の差が閾値Dmax以上である2つの溶接跡が存在していれば、このことを検出することができる。したがって、溶接跡200A、200B、200C、200Dの、これら溶接跡200A、200B、200C、200Dが並ぶ方向と直交する方向に沿った位置のずれを検知することができる。よって、溶接跡の位置のずれによる溶接部の抵抗値のばらつきなどに基づいて、電池品質への影響が発生してしまう可能性を、早期に検知することができる。
また、溶接状態判定装置1は、溶接跡200A、200B、200C、200Dのそれぞれについて、画像取得領域AA、BB、CC、DDを検索して検出することとした。このため、溶接跡200A、200B、200C、200Dを検索する範囲を限定することができるので、溶接跡200A、200B、200C、200Dを検索する工程を簡易化することができる。
また、溶接状態判定装置1は、画像取得領域AA、BB、CC、DDを検索して検出できた溶接跡の数が、4つ未満であれば、超音波溶接が正常に行われていないと判定する。このため、溶接跡200A、200B、200C、200Dの中に検出できないものがあれば、想定している範囲内で十分な溶接が行われてないことを検知することができる。また、溶接跡200A、200B、200C、200Dの全てにおいて、溶接跡200A、200B、200C、200Dが並ぶ方向と直交する方向における溶接跡の座標の差が閾値Dmax未満であっても、これら溶接跡200A、200B、200C、200Dの全てが同じ方向に大きくずれていれば、このことを検知することもできる。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
例えば、上述の実施形態では、画像取得部11は、画像取得領域AA、BB、CC、DDの画像を取得することとしたが、例えば超音波溶接による接合領域の全体の画像を1つ取得し、この画像の中から画像処理により画像取得領域AA、BB、CC、DDの画像を取得するものとしてもよい。
また、上述の実施形態では、閾値Dmaxは、溶接跡200A、200B、200C、200DのX方向の幅に等しい値が設定されるものとした。しかし、これに限らず、リチウムイオン二次電池100の所定の品質を維持できる値を設定すればよい。
また、上述の実施形態では、判定部12は、正極の電極接続部141aと接続部133aとの溶接状態と、負極の電極接続部141bと接続部133bとの溶接状態と、を判定するものとしたが、溶接状態を判定する溶接対象物はこれらに限らない。なお、溶接対象物を保持する際の保持力や保持方法などによって変わるために一概には言えないが、溶接対象物が軽くなるに従って、超音波溶接による振動で溶接対象物がずれやすい傾向にある。このため、本発明は、軽量の溶接対象物に対して特に好適である。
また、上述の実施形態では、溶接状態を判定する溶接の数は、4つとしたが、これに限らず、例えば3つや5つ以上であってもよい。溶接状態を判定する溶接の数が3つである場合を、図9に例示する。図9において、図2、3、5、6、8で示した方向に合わせて、上方に向かう向きをXプラス方向とし、紙面奥向きをYプラス方向とし、右方に向かう向きをZプラス方向とする。図9では、溶接跡200Eの重心座標と、溶接跡200Gの重心座標と、のX方向の座標の差が、上述の溶接跡の座標の差の最大値dとなる。
また、上述の実施形態では、各溶接跡の重心を求めるものとしたが、本発明と同様に溶接状態の判定が可能であるなら各溶接跡の重心以外の座標に基づき判定するものとしてもよい。例えば、図6のように、溶接跡の形状が矩形状であるなどある程度決まっていれば、図6におけるZ方向に延在する上辺あるいは下辺のX座標でみるようにしてもよい。
1;溶接状態判定装置
11;画像取得部
12;判定部
100;リチウムイオン二次電池
112;蓋部材
130a、130b;集電体
141a、141b;電極接続部
200A、200B、200C、200D、200E、200F、200G;溶接跡
AA、BB、CC、DD;画像取得領域

Claims (6)

  1. 予め定められた第1の方向に沿って複数回行われた溶接対象物に対する溶接の溶接状態を判定する溶接状態判定装置であって、
    前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡のうち、前記第1の方向に直交する第2の方向における座標の差が最も大きい2つの溶接跡を求める第1の手順と、
    前記第1の手順により求められた2つの溶接跡の前記第2の方向における座標の差が、予め定められた閾値以上であれば、溶接不良と判定する第2の手順と、
    を行うことを特徴とする溶接状態判定装置。
  2. 前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡のそれぞれについて、予め定められた範囲を検索して、当該複数の溶接跡のそれぞれを検出する第3の手順と、
    前記第3の手順により検出された溶接跡の数が、前記第1の方向に沿って行われた溶接の回数未満であれば、溶接不良と判定する第4の手順と、
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶接状態判定装置。
  3. 前記第1の手順では、前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡のそれぞれの重心を求め、求めた重心の前記第2の方向における座標の差が最も大きい2つの溶接跡を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接状態判定装置。
  4. 前記溶接対象物は、電池を構成する複数の部材であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の溶接状態判定装置。
  5. 前記第1の方向に沿った溶接は、超音波溶接であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の溶接状態判定装置。
  6. 予め定められた第1の方向に沿って複数回行われた溶接対象物に対する溶接の溶接状態を判定する溶接状態判定方法であって、
    前記複数回行われた溶接による複数の溶接跡のうち、前記第1の方向に直交する第2の方向における座標の差が最も大きい2つの溶接跡を求める第1のステップと、
    前記第1のステップにより求められた2つの溶接跡の前記第2の方向における座標の差が、予め定められた閾値以上であれば、溶接不良と判定する第2のステップと、
    を備えることを特徴とする溶接状態判定方法。
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CN111261919A (zh) * 2018-11-30 2020-06-09 无锡先导智能装备股份有限公司 电池贴胶系统及电池贴胶系统的控制方法

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