JP2015204906A - 慰霊装置及び慰霊設備 - Google Patents

慰霊装置及び慰霊設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2015204906A
JP2015204906A JP2014085699A JP2014085699A JP2015204906A JP 2015204906 A JP2015204906 A JP 2015204906A JP 2014085699 A JP2014085699 A JP 2014085699A JP 2014085699 A JP2014085699 A JP 2014085699A JP 2015204906 A JP2015204906 A JP 2015204906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memorial
light control
control sheet
storage platform
worship
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014085699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6476579B2 (ja
Inventor
藤 忠 文 進
Tadafumi Shindo
藤 忠 文 進
上 功 井
Isao Inoue
上 功 井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014085699A priority Critical patent/JP6476579B2/ja
Publication of JP2015204906A publication Critical patent/JP2015204906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476579B2 publication Critical patent/JP6476579B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】骨壺または位牌を収納する収納壇本体を目立たなくし慰霊スペースを有効に利用可能な慰霊装置を提供する。
【解決手段】慰霊装置10は、骨壺12または位牌が載置される収納壇本体11と、収納壇本体11よりも前方に配置された前面板30と、を備え、前面板30は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シート40を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、骨壺または位牌を保管する慰霊装置及び複数の慰霊装置を備えた慰霊設備に関する。
近年、地価上昇に伴う墓地の入手困難性から、共同墓地が利用されている。とりわけ、多くの人が生活する都市部では、地価の高騰に加え利用可能な土地も限られている。このため、アクセスの良い都市部内に広い土地を必要とする墓地を確保するのは難しく、共同墓地が益々求められている。
例えば、特許文献1及び2には、参拝室内の参拝者の要求に応じて、複数の納骨壇を保管する保管場所から対象となる納骨壇を参拝室まで移動させる共同墓地が開示されている。特許文献1及び2に記載の共同墓地としての慰霊設備では、観音式の扉または進行方向に開閉式の扉が採用されているため、扉の開閉のために広いスペースを必要とする。さらに、納骨壇を移動させる移送機構が大掛りになることから、慰霊スペースを有効に利用できていない。
この点、特許文献3には、複数の納骨壇の各々を透明な壇ケースに収納して階段状に配列した慰霊設備が開示されている。訪れる参拝者は、目的の納骨壇の前まで移動して参拝を済ませる。特許文献3に記載の慰霊設備では、納骨壇を移動させる移送機構が不要となることから慰霊スペースの有効化が図られている。
特開平7−26793号公報 特開昭59−192165号公報 特開平11−62319号公報
しかしながら、特許文献3に開示された慰霊設備では、各納骨壇を透明な収納ケースに収容していることから、参拝者が目的の納骨壇の前まで移動する間あるいは参拝中に、他人の納骨壇が視えてしまう。納骨壇が他人に不用意に視られてしまうのは望ましくない。
そこで、納骨壇の視認を妨げるために、従来から用いられる複数の観音扉式の仏壇を階段状に並べることも考えられる。しかしながら、観音扉を開閉するためのスペースを必要とし、慰霊スペースを有効に利用することができない。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、骨壺または位牌を収納する収納壇本体が視認されることを抑制し慰霊スペースを有効に利用可能な慰霊装置及び慰霊設備を提供することを目的とする。
本発明による慰霊装置は、骨壺または位牌が載置される収納壇本体と、
前記収納壇本体よりも前方に配置された前面板と、
を備え、
前記前面板は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シートを含む。
本発明による慰霊装置は、前記収納壇本体を取り囲む壇ケースをさらに備え、前記壇ケースは、前記収納壇本体の前方となる位置で前記前面板を支持していてもよい。
本発明による慰霊装置において、前記調光シートは、電圧が印加されていない場合に高ヘイズ状態となり、電圧が印加された場合に低ヘイズ状態となってもよい。
本発明による慰霊装置において、前記調光シートは、三次元の網目状に形成された樹脂からなるポリマーネットワークと、前記ポリマーネットワークの内部に形成された空隙内に位置する液晶分子と、を有してもよい。
本発明による第1の慰霊設備は、前記いずれかの特徴を有する複数の慰霊装置と、各慰霊装置の前記調光シートを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、各慰霊装置の前記調光シートを他の慰霊装置の前記調光シートから独立して制御可能になっている。
本発明による第1の慰霊設備は、情報が入力される入力手段をさらに備え、前記制御部は、前記入力手段からの情報に基づいて前記慰霊装置の前記調光シートを制御してもよい。
本発明による第2の慰霊設備は、参拝領域が設けられた参拝部と、
骨壺または位牌が載置される収納壇本体を複数保管する保管部と、
前記保管部に保管された前記収納壇本体を、前記参拝部内の参拝位置まで移動させる移送部と、
を備え、
前記参拝部は、前記参拝位置に配置された前記収納壇本体を前記参拝領域から隔離する隔離壁を有し、
前記隔離壁は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シートを含む前面板を有している。
本発明によれば、骨壺または位牌を収納する収納壇本体が視認されることを抑制し慰霊スペースを有効に利用することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態による慰霊装置を示す斜視図。 調光シートを高ヘイズ状態にしたときの図1に示す慰霊装置を示す斜視図。 図1に示す線III−IIIに沿った慰霊装置の断面を示す断面図。 図1に示す慰霊装置に組み込まれ得る調光シートの一例を示す断面図であって、電圧を印加していない状態の調光シートを示す図である。 電圧を印加している状態にて、図4の調光シートを示す断面図である。 図1に示す慰霊装置に組み込まれ得る調光シートの他の例を示す断面図であって、電圧を印加していない状態の調光シートを示す図である。 電圧を印加している状態にて、図6の調光シートを示す断面図である。 複数の慰霊装置を階段状に並べた慰霊設備の一例を示す平面図。 本発明の第2の実施の形態による慰霊設備の保管部を示す斜視図。 図9に示す慰霊設備の参拝部を示す斜視図。
以下、図面を参照して本発明の各実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「シート」はフィルムや板と呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、「配光シート」は、「配光フィルム」や「配光板」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
≪第1の実施の形態≫
図1乃至図8は、本発明による慰霊装置10の第1の実施の形態を説明するための図である。このうち図1及び図2は、慰霊装置10を示す斜視図である。なお、慰霊装置10に祀られる対象には、故人だけでなくペットも含まれる。図1及び図2に示すように、慰霊装置10は、骨壺12または位牌が載置される収納壇本体11と、収納壇本体11を取り囲む壇ケース20と、を備えている。壇ケース20は、収納壇本体11よりも前方となる位置で前面板30を支持している。前面板30は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シート40を含んでいる。ここで説明する慰霊装置10によれば、収納壇本体11の前方に配置された調光シート40を図2に示す高ヘイズ状態にすることで収納壇本体11を目立たなくすることができる。また、扉の開閉スペースを必要としないため、慰霊スペースを有効に利用することも可能となる。以下、慰霊装置10の各構成要素について説明していく。
収納壇本体11は、それ自体既知の骨壺12を保管する納骨壇本体、または、位牌を保管する仏壇本体にて構成される。以下では、収納壇本体11が骨壺12を保管する納骨壇本体にて構成された例について説明する。図3は、収納壇本体11の断面を示す断面図である。図3に示すように、収納壇本体11は、骨壺12が載置されるカロート13と、カロート13上に配置され当該カロート13との間で骨壺12を安置する安置室Sを規定する墓石座部14と、墓石座部14上に配置された墓石本体15と、を有している。
カロート13は、納骨棺とも呼ばれる。カロート13は、底面と、当該底面の上方を環状に取り囲む4つの側面と、を有している。カロート13の4つの側面に囲まれる領域に、上方に開口した開口13aが形成されている。このカロート13に形成された開口13aを塞ぐように墓石座部14が配置されている。従って、墓石座部14は、カロート13の蓋として機能する。カロート13と墓石座部14との間に規定される安置室S内に、遺骨を収容した骨壺12が保管される。墓石座部14には墓石本体15が載置されている。図3に示す例では、墓石本体15は、墓石座部14に一体として成形されている。墓石本体15として、種々の形状からなるものを採用することができる。典型的には、墓石本体15の正面となる主面15aに文字が刻まれている。
収納壇本体11を構成する各構成要素をなす材料として、カロート13には、例えばコンクリート、プラスチックあるいは木材を用いることができる。墓石座部14及び墓石本体15には、例えば御影石や大理石のような天然石、あるいは、鋳物や焼物のような成形物を用いることができる。
このような収納壇本体11は、壇ケース20に収容されている。壇ケース20は、収納壇本体11の少なくとも一部を覆い、礼拝者以外の者から収納壇本体11を視え難くするために設けられている。図1に示す例では、壇ケース20は、直方体状の形状を有している。壇ケース20は、互いに対向する上壁21及び下壁22と、上壁21と下壁22との間を延びる4つの側壁23〜26と、を有している。このうち、上壁21は、収納壇本体11の上方を覆っている。下壁22上に収納壇本体11が載置され、下壁22はカロート13と対面している。4つの側壁23〜26は、収納壇本体11を環状に取り囲んでいる。4つの側壁23〜26は、互いに対向する前方側壁23及び後方側壁24と、前方側壁23の端部及び後方側壁24の端部の間を延びる一対の横側壁25、26にて構成されている。前方側壁23は、収納壇本体11の正面に対面して配置され、後方側壁24は、収納壇本体11の後方に対面して配置されている。なお、収納壇本体11の正面とは、礼拝者が礼拝する際に向き合うことが意図された面をいい、典型的には、墓石本体15の文字が刻まれた主面15aの向く面となる。一対の横側壁25、26は、収納壇本体11の側方に位置している。
図1に示すように、前方側壁23に開口27が設けられ、この開口27に前面板30が嵌め込まれている。開口27は、墓石本体15に対面する位置に形成されている。本実施の形態において、開口27は、収納壇本体11の正面方向から開口27を介して収納壇本体11を視たときに墓石本体15の全体を視認することができるように、形成されている。したがって、開口27は、収納壇本体11の正面方向からみて、少なくとも墓石本体15の全体と重なるように形成されている。
壇ケース20は、開口27以外の領域から収納壇本体11を効果的に視え難くするために、不透明であることが好ましい。壇ケース20を構成する材料としては、例えば、木材、アルミニウムまたはプラスチックが挙げられる。さらに、これらの材料に漆仕上げや金箔仕上げを施してもよい。
前面板30は、開口27に隙間なく嵌め込まれ壇ケース20に支持されている。上述のように、開口27は、墓石本体15に対面する位置に形成され、収納壇本体11の正面方向からみて、少なくとも墓石本体15の全体と重なるように形成されている。ゆえに、前面板30は、墓石本体15に対面し、収納壇本体11の正面方向からみて、少なくとも墓石本体15の全体と重なるように形成されている。
図4乃至図7に、前面板30の断面を示す。図4乃至図7に示すように、本実施の形態の前面板30は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シート40に加え、調光シート40と接合された機能層32を更に含んでいる。機能層32は、何らかの機能を発揮することを意図された層である。一例として、ハードコート性、反射防止性、防汚性、或いはこれらの二以上の機能を発揮する層が挙げられる。前面板30に含まれる機能層の数は、一以上の任意の数とすることができる。
調光シート40は、ヘイズ値〔%〕が変化するシート状の部材である。ヘイズは、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K7136に準拠した方法により測定することができる。
調光シート40は、ヘイズ値が変化する種々のシート状の部材を用いて形成され得る。ただし、ここで説明する慰霊装置10において、調光シート40は、高ヘイズ状態において、収納壇本体11を隠蔽すること、すなわち、収納壇本体11の存在をわかり難くすることを意図されている。したがって、高ヘイズ状態における調光シート40のヘイズ値は、90%以上となっていることが好ましい。その一方で、調光シート40は、低ヘイズ状態において、収納壇本体11の視認性を害さないことを意図されている。したがって、低ヘイズ状態における調光シート40のヘイズ値は、10%以下となっていることが好ましい。
ヘイズ値の切り換えを可能とする調光シート40として、電圧を印加しているか否かに応じてヘイズ値が変化するシート状の部材を例示することができる。図4乃至図7には、電圧印加の有無に応じて高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シートとして、ポリマーネットワーク型液晶(PNLC)が例示されている。このうち、図4及び図5に示された調光シート40は、ノーマルモード型と呼ばれるタイプであり、図6及び図7に示された調光シート40は、リバースモード型と呼ばれるタイプである。
図4及び図5に示されたノーマルモード型の調光シート40は、互いに対向して配置された第1基材41及び第2基材42と、一対の基材41,42間に配置され且つ対応する側の基材41,42にそれぞれ積層されている第1電極43及び第2電極44と、一対の電極43,44間に配置されたポリマーネットワーク48及び液晶材料49と、を有している。一対の基材41,42は、可視光透過性を有しており、収納壇本体11の視認を可能にする。同様の理由から、一対の電極43,44も可視光透過性を有している。一対の基材41,42は、例えば、透明なガラスや樹脂フィルムを用いて形成され得る。また、一対の電極43,44は、酸化インジウム錫等の透明導電性材料を用いて形成され得る。
一方、図6及び図7に示されたリバースモード型の調光シート40は、一対の電極43,44間に配置された一対の配向膜45,46を更に有している。第1配向膜45は、第1電極43に積層され、第2配向膜46は、第2電極44に積層されている。ポリマーネットワーク48及び液晶材料49は、一対の配向膜45,46の間に配置されている。配向膜45,46は、いわゆる垂直配向膜であり、液晶分子の長手方向が配向膜45,46の法線方向に沿うように、当該液晶分子を配向する。
ポリマーネットワーク48は、三次元の網目状に、言い換えると、スポンジ状に形成されている。ポリマーネットワーク48は、その内部に多数の空隙を形成している。この空隙内に液晶材料49が設けられている。ポリマーネットワーク48は、樹脂材料の硬化物から形成される。一方、液晶材料49は、長手方向を有する液晶分子50を含んだ液状の材料である。液晶分子50は、その形状に対応した屈折率異方性を有している。すなわち、液晶分子50の長手方向に直交する方向での屈折率と、液晶分子50の長手方向に平行な方向での屈折率とは異なる。
一例として、図4乃至図7に示された調光シート40では、液晶分子50が配向されている状態(図5及び図6)において、液晶分子50の屈折率とポリマーネットワーク48の屈折率とが揃う。この状態において、調光シート40へ入射した光は、進行方向を大きく曲げることなく、調光シート40を透過することができる。すなわち、液晶分子50が配向されている状態において、調光シート40は低ヘイズ状態となる。この状態において、調光シート40は透明な状態となり、調光シート40越しに収納壇本体11を観察することができる。
一方、図4乃至図7に示された調光シート40において、液晶材料49の液晶分子50が配向されていない状態(図4及び図7)では、液晶分子50の長手方向の向きが、当該液晶分子50の近傍に位置するポリマーネットワーク48にも依存して、不規則的となる。
この状態において、調光シート40へ入射した光は、進行方向を大きく曲げられて拡散する。すなわち、液晶分子50が配向されていない状態において、調光シート40は高ヘイズ状態となる。このとき、調光シート40は白濁した状態となり、調光シート40によって収納壇本体11が隠蔽される。
図4及び図5に示されたノーマルモード型の調光シート40では、ポジ型の液晶分子50が使用される。図4に示されたスイッチ51が開いた状態(切れた状態)において、液晶分子50の向きは不規則となっている。したがって、ノーマルモード型の調光シート40は、電界が印加されていない状態において、白濁して収納壇本体11を隠蔽することができる。一方、図5に示すように、スイッチ51が閉じて電源52からの電流が供給される状態(スイッチ51が入った状態)において、液晶分子50は配向されるようになる。したがって、ノーマルモード型の調光シート40は、電圧を印加された状態で、透明となり、礼拝者は、透明な調光シート40を介して収納壇本体11を観察することができる。
図6及び図7に示されたリバースモード型の調光シート40では、ネガ型の液晶分子50が使用される。図6に示されたスイッチ51が開いた状態(切れた状態)において、液晶分子50は、一対の配向膜45,46の配向作用により垂直配向される。したがって、リバースモード型の調光シート40は、電圧を印加されていない状態で、透明となり、礼拝者は、透明な調光シート40を介して収納壇本体11を観察することができる。一方、図7に示すように、スイッチ51が閉じた状態(入った状態)において、ネガ型の液晶分子50の向きは不規則となる。したがって、リバースモード型の調光シート40は、電界が印加されている状態において、白濁して収納壇本体11を隠蔽することができる。
ところで、液晶材料49が二色性色素を有するようにしてもよい。二色性色素は、液晶分子50と同様に、長手方向を有するとともに、電圧印加の有無に応じてその向きを変化させる。そして、二色性色素は、その向きに応じて色味を有し得るようになる。このため、調光シート40は、低ヘイズ状態において無色透明に維持され、その一方で、高ヘイズ状態において、単なる白濁ではなく、所定の色味を有しながら隠蔽性を発揮することができる。ここで所定の色味を、調光シート40が設置される周囲の色、例えば壇ケース20の色と同様にすることができる。この例によれば、周囲環境の色調を崩すことなく、慰霊装置10を配置することができる。すなわち、周囲との調和を保ちながら慰霊装置10を配置することができる。このような二色性色素として、例えば特開2007−009120や特開2011−246411に開示されているような種々の公知なものを用いることができる。
以上のような調光シート40は、一対の基材41,42、電極43,44及び配向膜45,46の間に、ポリマーネットワーク48をなすようになる未硬化状態の樹脂組成物を液体状態の液晶材料49とともに配置する。この状態から、未硬化状態の樹脂組成物を硬化させる。この際の硬化速度を調整することにより、樹脂組成物及び液晶材料49が、それぞれ、或る程度凝集する。これにより、液晶材料49が或る程度分散して配置される一方で、三次元網目状(スポンジ状)のポリマーネットワーク48が形成されるようになる。なお、ポリマーネットワーク48をなすようになる樹脂組成物は、一例として、光を照射されることによって硬化する光硬化型樹脂とすることができる。光硬化型樹脂を用いた場合、樹脂組成物の照射する光量を調整することにより、液晶材料49の分散を調整することができる。
とりわけ、調光シート40の一対の基材41,42が樹脂フィルムにて形成される場合、調光シート40は柔軟性を有するようになる。したがって、収納壇本体11の前方となる位置で、調光シート40を含む前面板30を湾曲した状態で壇ケース20に支持させることも可能となる。したがって、湾曲した前面板30を、湾曲した壇ケース20のデザイン等に沿って配置することで、慰霊装置10の意匠性を高めることができ、さらには、慰霊装置10が配置されている領域の質感を向上させて高級感を付与することも可能となる。
次に、以上のような慰霊装置10の作用を説明する。
まず、慰霊装置10を利用しない場合すなわち慰霊装置10を利用した礼拝を行わない場合、調光シート40は、高ヘイズ状態に保たれる。図2に示すように、高ヘイズ状態においては、調光シート40が透過光を散乱させるため、収納壇本体11が調光シート40越しに観察され難くなる。とりわけ、図示された例では、収納壇本体11は、壇ケース20と前面板30とによってその周囲を取り囲まれている。したがって、調光シート40が高ヘイズ状態に保たれることにより、収納壇本体11を極めて視え難くすることができる。例えば慰霊装置10を室内に設置した場合、収納壇本体11を視え難くすることにより、慰霊装置10が設置されるべき周囲環境との調和を図ることができる。
なお、調光シート40がノーマルモード型のヘイズ切り換え方式を採用している場合、電圧を印加していない状態において、収納壇本体11を隠蔽することになる。すなわち、電力を使用することなく、収納壇本体11を隠蔽することができる。したがって、典型的には使用時よりも非使用時の方が長時間となるため、電力消費を抑える観点から、電圧が印加された場合に低ヘイズ状態となり電圧が印加されない場合に高ヘイズ状態となる、ノーマルモード型のヘイズ切り換え方式を採用することが好ましい。
次に、慰霊装置10を利用して礼拝を行う場合、調光シート40は、低ヘイズ状態に保たれる。図1に示すように、低ヘイズ状態においては、調光シート40は、入射する光を進行方向を大きく曲げることなく透過させるため、収納壇本体11が調光シート40越しに観察される。ゆえに、礼拝者は、透明な調光シート40越しに礼拝を行うことができる。
以上のように、本実施の形態の慰霊装置10によれば、骨壺12または位牌が載置される収納壇本体11と、収納壇本体11よりも前方に配置された前面板30と、を備え、前面板30は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シート40を含む。このような形態によれば、前面板30の調光シート40を高ヘイズ状態に保つことにより調光シート40が白濁する。これにより、収納壇本体11を調光シート40越しに視え難くすることができる。一方、調光シート40を低ヘイズ状態に保つことにより調光シート40が透明となる。これにより、礼拝者は、収納壇本体11を透明な調光シート40越しに観察しながら礼拝を行うことができる。すなわち、本実施の形態の慰霊装置10によれば、調光シート40を高ヘイズ状態に保つことにより収納壇本体11が視認されることを抑制することができる。また、観音扉の開閉スペースを確保する必要がないため、慰霊スペースを有効に利用することも可能となる。
また、本実施の形態の慰霊装置10によれば、収納壇本体11を取り囲む壇ケース20をさらに備え、壇ケース20は、収納壇本体11の前方となる位置で前面板30を支持している。このような形態によれば、壇ケース20が収納壇本体11を取り囲むため、前面板30以外の領域から収納壇本体11を視え難くすることができる。このため、収納壇本体11を他人に不用意に視られてしまうことを抑制することができる。
次に、このような慰霊装置10を用いた慰霊設備1の構成例について図8を参照して説明する。図8は、複数の慰霊装置10を階段状に並べた慰霊設備1の一例を示す平面図である。図8に示す慰霊設備1は、エントランスエリアA1と参拝エリアA2とを含んでいる。エントランスエリアA1と参拝エリアA2とは壁4によって区画されており、壁4に設けられたドア5から2つのエリアA1、A2を行き来可能になっている。エントランスエリアA1は、訪れる参拝者が入場する領域であり、参拝を済ませた参拝者が退場する領域でもある。参拝エリアA2には、多数の慰霊装置10が配列され、参拝者による参拝が行われる。訪れる参拝者は、エントランスエリアA1に設けられた入力手段61に必要な情報を入力し、ドア5から参拝エリアA2に入室する。入力手段61に入力された情報に基づいて制御部60が対象となる慰霊装置10を特定し参拝者に知らせる。参拝エリアA2に入室した参拝者は、特定された慰霊装置10にて礼拝を行う。礼拝を済ませた参拝者は、ドア5からエントランスエリアA1に戻り、慰霊設備1を立ち去る。図8に示す慰霊設備1によれば、慰霊装置10を移動させる大掛りな移送機構を不要とし、慰霊装置10に設けられ得る扉の開閉のためのスペースを確保する必要がないことから、慰霊スペースを有効に利用することができる。
参拝エリアA2には、通路3を介して隔てられた複数の慰霊装置群2が設けられている。各慰霊装置群2は、同じ向きに整列された複数の慰霊装置10を含んでいる。各慰霊装置群2において、一方向に並べられた複数の慰霊装置10からなる列2aが、当該一方向に直交する他方向に階段状に並べられている。一の列2aの慰霊装置10と、当該一の列2aと隣り合う他の列2bの慰霊装置10とは、慰霊装置10の正面方向からみてずれて配置されている。このような複数の慰霊装置10の配列によれば、対象となる慰霊装置10をスムーズに参拝することができる。
参拝エリアA2に配置された各慰霊装置10は、制御部60に接続されている。制御部60は、各慰霊装置10の調光シート40を他の慰霊装置10の調光シート40から独立して制御可能になっている。したがって、対象となる慰霊装置10の調光シート40を低ヘイズ状態に保ち、その他の慰霊装置10の調光シート40を高ヘイズ状態に保つことにより、対象となる収納壇本体11を視認可能にする一方でその他の収納壇本体11を視え難くすることができる。
エントランスエリアA1には、情報が入力される入力手段61が配置されている。入力手段61は、参拝対象となる慰霊装置10を特定するために必要な情報が入力されるものであれば、種々の形態を採用することが可能である。一例として、入力手段61が各慰霊装置10に対応して設けられた複数のスイッチにて構成されてもよい。この場合、制御部60は、例えばプログラマブルコントローラ(PLC)にて構成される。あるいは、入力手段61が、参拝者に個別に配布されたICカードを読み取るICカードリーダからなり、制御部60がPLCやパーソナルコンピュータ(PC)からなってもよい。図8に示す例では、入力手段61と制御部60とがマウス及びキーボードが接続されたパーソナルコンピュータからなる例を示している。入力手段61に入力された情報に基づいて、制御部60は、対象となる慰霊装置10を特定し、参拝者に知らせる。参拝者に知らせる方法としては、例えば、パーソナルコンピュータのモニターに対象となる慰霊装置10の位置を示す方法や、対象となる慰霊装置10を点灯させる方法が挙げられる。
次に、このような構成からなる慰霊設備1を利用した参拝方法について説明する。
訪れる参拝者は、エントランスエリアA1に設けられた入力手段61に必要な情報を入力する。具体的には、パーソナルコンピュータに対象となる慰霊装置10を特定するための情報、例えば識別番号、所有者の名前等を入力する。入力手段61に入力された情報に基づいて制御部60が対象となる慰霊装置10を特定し参拝者に知らせる。例えば、パーソナルコンピュータのモニターに対象となる慰霊装置10の位置が表示される。その後、参拝者は、ドア5から参拝エリアA2に入室する。
また、制御部60は、入力手段61に入力された情報に基づいて、対象となる慰霊装置10の調光シート40を低ヘイズ状態に保ち、その他の慰霊装置10の調光シート40を高ヘイズ状態に保つ制御を行う。これにより、対象となる収納壇本体11を視認可能にする一方でその他の収納壇本体11を視え難くすることができる。なお、典型的には、同時に複数の参拝者が参拝エリアA2に入室されることが想定されるため、対象となる慰霊装置10は1つに限られない。
参拝エリアA2に入室した参拝者は、特定された対象となる慰霊装置10に向かう。上述のように、対象となる慰霊装置10の調光シート40は、低ヘイズ状態に保たれているため、収納壇本体11が透明な調光シート40越しに観察される。この結果、参拝者は、透明な調光シート40越しに礼拝を行うことができる。礼拝を済ませた参拝者は、ドア5からエントランスエリアA1に戻り、慰霊設備1を立ち去る。
以上のように、本実施の形態の慰霊設備1によれば、複数の慰霊装置10と、各慰霊装置10の調光シート40を制御する制御部60と、を備え、制御部60は、各慰霊装置10の調光シート40を他の慰霊装置10の調光シート40から独立して制御可能になっている。このような形態によれば、対象となる慰霊装置10の調光シート40を低ヘイズ状態に保つことで透明にさせ、その他の慰霊装置10の調光シート40を高ヘイズ状態に保つことで白濁させることができる。これにより、対象となる収納壇本体11を視認可能にする一方でその他の収納壇本体11を視え難くすることができる。この結果、参拝者が対象となる慰霊装置10の前まで移動する間及び参拝中に、他人の収納壇本体11が視認されることを妨げることができる。また、このような形態によれば、慰霊装置10を移動させる大掛りな移送機構を不要とし、慰霊装置10に設けられ得る扉の開閉のためのスペースを確保する必要がないことから、慰霊スペースを有効に利用することができる。
また、本実施の形態の慰霊設備1によれば、情報が入力される入力手段61をさらに備え、制御部60は、入力手段61からの情報に基づいて慰霊装置10の調光シート40を制御する。このような形態によれば、入力手段61によって訪れる参拝者からの必要な情報を取得することができる。このため、参拝対象となる慰霊装置10を容易に特定することができ、制御部60による安定した制御を実現することができる。
以上、本発明を図示する一実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。
例えば、上述した実施の形態において、前面板30は、一枚の調光シート40を有する例を示したが、これに限られず、前面板30が、二以上の調光シート40を有するようにしてもよい。複数の調光シート40を設けることによって、高ヘイズ状態における隠蔽性を格段に向上させることができる。その一方で、厚みの厚い調光シートを一枚用いる場合と比較して、複数の調光シート40を用いる場合には、ヘイズ状態を切り換える際の電圧を高くする必要がない。したがって、上述の優れた作用効果を奏し得る慰霊装置10を、低電圧で安全且つ優れた取り扱い性にて使用することができる。
≪第2の実施の形態≫
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図9及び図10は、それぞれ、本発明の第2の実施の形態による慰霊設備100の保管部120及び参拝部110を示す斜視図である。
図9及び図10に示すように、慰霊設備100は、参拝領域111が設けられた参拝部110と、骨壺12または位牌が載置される収納壇本体11を複数保管する保管部120と、保管部120に保管された収納壇本体11を、参拝部110内の参拝位置P1まで移動させる移送部130と、を備えている。保管部120に保管される収納壇本体11は、図1に示す慰霊装置10の収納壇本体11と略同様に構成される。
図9に示すように、保管部120は、架台121にて骨組みされ、複数の収容空間122が規定されている。各収容空間122には複数の収納壇本体11が一列に保管される。移送部130は、保管部120の各収容空間122に保管された収納壇本体11を移載する移載機131と、移載機131から移載される収納壇本体11を参拝部110内の参拝位置P1まで搬送するコンベア132と、を有している。
図10に示すように、参拝部110は、参拝者が参拝を行う参拝領域111と、収納壇本体11が移動する移動領域112と、を含んでいる。参拝領域111と移動領域112とは、隔離壁113によって区画されている。したがって、移動領域112内の参拝位置P1に配置された収納壇本体11は、隔離壁113によって参拝領域111から隔離される。隔離壁113には、開口114が設けられ、この開口114に前面板30が嵌め込まれている。開口114は、参拝位置P1に配置された収納壇本体11に対面する位置に形成されている。本実施の形態において、開口114は、収納壇本体11の正面方向から開口114を介して収納壇本体11を視たときに墓石本体15の全体を視認することができるように、形成されている。したがって、開口114は、収納壇本体11の正面方向からみて、少なくとも墓石本体15の全体と重なるように形成されている。
隔離壁113は、開口114以外の領域から収納壇本体11が視認されることを妨げるために設けられている。この点、開口114以外の領域から収納壇本体11を効果的に視え難くするために、不透明であることが好ましい。隔離壁113を構成する材料としては、それ自体既知の壁に用いられる材料、例えば石膏材料が挙げられる。さらに、これらの材料に漆仕上げや金箔仕上げを施してもよい。
前面板30は、開口114に隙間なく嵌め込まれ隔離壁113に支持されている。上述のように、開口114は、参拝位置P1に位置する収納壇本体11に対面する位置に形成され、当該収納壇本体11の正面方向からみて、少なくとも墓石本体15の全体と重なるように形成されている。ゆえに、前面板30は、参拝位置P1に位置する収納壇本体11に対面し、当該収納壇本体11の正面方向からみて、少なくとも墓石本体15の全体と重なるように形成されている。
前面板30は、上述した第1の実施の形態における前面板30と略同様に構成される。したがって、前面板30は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シート40を含んでいる。
次に、本実施の形態による慰霊設備100を用いた参拝方法について説明する。
先ず、訪れる参拝者は、参拝部110に設けられた参拝領域111に入室する。参拝する前は、調光シート40は、高ヘイズ状態に保たれる。高ヘイズ状態において調光シート40が透過光を散乱させるため、参拝部110の移動領域112が調光シート40越しに観察され難くなる。これにより、対象となる収納壇本体11以外の収納壇本体11が参拝者によって視認されることを妨げることができる。
続いて、対象となる収納壇本体11が保管部120の収容空間122から移載機131に移される。移載機131に移された収納壇本体11は、コンベア132にて参拝部110内の参拝位置P1まで搬送される。収納壇本体11が参拝位置P1に到達すると、調光シート40に電圧が印加されて、調光シート40は低ヘイズ状態に保たれる。低ヘイズ状態においては、調光シート40は、入射する光を進行方向を大きく曲げることなく透過させるため、参拝位置P1に到達した収納壇本体11が調光シート40越しに観察される。この結果、参拝者は、透明な調光シート40越しに礼拝を行うことができる。
参拝者の礼拝が終わると、参拝位置P1にある収納壇本体11は、コンベア132にて移載機131まで搬送される。続いて、収納壇本体11は、移載機131から保管部120の収容空間122に移される。
以上のように、本実施の形態の慰霊設備100によれば、参拝領域111が設けられた参拝部110と、骨壺12または位牌が載置される収納壇本体11を複数保管する保管部120と、保管部120に保管された収納壇本体11を、参拝部110内の参拝位置P1まで移動させる移送部130と、を備え、参拝部110は、参拝位置P1に配置された収納壇本体11を参拝領域111から隔離する隔離壁113を有し、隔離壁113は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シート40を含む前面板30を有している。このような形態によれば、前面板30の調光シート40を高ヘイズ状態に保つことにより調光シート40が白濁する。これにより、参拝位置P1を含む移動領域112を調光シート40越しに視え難くし、対象となる収納壇本体11以外の収納壇本体11が参拝者によって観察されることを妨げることができる。一方、調光シート40を低ヘイズ状態に保つことにより調光シート40が透明となる。これにより、参拝者は、参拝位置P1に到達した収納壇本体11を透明な調光シート40越しに礼拝を行うことができる。すなわち、本実施の形態の慰霊装置10によれば、調光シート40を高ヘイズ状態に保つことにより他の収納壇本体11を参拝者によって視認され難くすることができる。これにより、他の収納壇本体11を視認され難くするために従来行われた扉の開閉が不要となる。この結果、扉の開閉スペースを確保する必要がなくなり、慰霊スペースを有効に利用することが可能となる。
また、本実施の形態の慰霊設備100によれば、調光シート40は、電圧が印加されていない場合に高ヘイズ状態となり、電圧が印加された場合に低ヘイズ状態となるノーマルモード型のヘイズ切り換え方式を採用している。この場合、電圧を印加していない状態において、参拝位置P1及び移動領域112を隠蔽することになる。すなわち、電力を使用することなく、参拝位置P1及び移動領域112を隠蔽することができる。したがって、典型的には使用時よりも非使用時の方が長時間となるため、電力消費を抑える観点から、電圧が印加された場合に低ヘイズ状態となり電圧が印加されない場合に高ヘイズ状態となる、ノーマルモード型のヘイズ切り換え方式を採用することが好ましい。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1、100 慰霊設備
10 慰霊装置
11 収納壇本体
12 骨壺
20 壇ケース
30 前面板
40 調光シート
48 ポリマーネットワーク
49 液晶材料
50 液晶分子
60 制御部
61 入力手段
110 参拝部
111 参拝領域
112 移動領域
113 隔離壁
120 保管部
130 移送部
P1 参拝位置P1

Claims (7)

  1. 骨壺または位牌が載置される収納壇本体と、
    前記収納壇本体よりも前方に配置された前面板と、
    を備え、
    前記前面板は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シートを含む、慰霊装置。
  2. 前記収納壇本体を取り囲む壇ケースをさらに備え、
    前記壇ケースは、前記収納壇本体の前方となる位置で前記前面板を支持している、請求項1に記載の慰霊装置。
  3. 前記調光シートは、電圧が印加されていない場合に高ヘイズ状態となり、電圧が印加された場合に低ヘイズ状態となる、請求項1または2に記載の慰霊装置。
  4. 前記調光シートは、三次元の網目状に形成された樹脂からなるポリマーネットワークと、前記ポリマーネットワークの内部に形成された空隙内に位置する液晶分子と、を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の慰霊装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載された複数の慰霊装置と、
    各慰霊装置の前記調光シートを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、各慰霊装置の前記調光シートを他の慰霊装置の前記調光シートから独立して制御可能になっている、慰霊設備。
  6. 情報が入力される入力手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記入力手段からの情報に基づいて前記慰霊装置の前記調光シートを制御する、請求項5に記載の慰霊設備。
  7. 参拝領域が設けられた参拝部と、
    骨壺または位牌が載置される収納壇本体を複数保管する保管部と、
    前記保管部に保管された前記収納壇本体を、前記参拝部内の参拝位置まで移動させる移送部と、
    を備え、
    前記参拝部は、前記参拝位置に配置された前記収納壇本体を前記参拝領域から隔離する隔離壁を有し、
    前記隔離壁は、高ヘイズ状態と低ヘイズ状態とを切り替え可能な調光シートを含む前面板を有している、慰霊設備。
JP2014085699A 2014-04-17 2014-04-17 慰霊設備 Expired - Fee Related JP6476579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085699A JP6476579B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 慰霊設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085699A JP6476579B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 慰霊設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015204906A true JP2015204906A (ja) 2015-11-19
JP6476579B2 JP6476579B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=54602322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014085699A Expired - Fee Related JP6476579B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 慰霊設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6476579B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019116726A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 株式会社ダイフク 参拝対象物の保管設備

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192165A (ja) * 1983-04-15 1984-10-31 株式会社森京介建築事務所 慰霊施設
JPS62129981U (ja) * 1986-02-09 1987-08-17
JPH05173159A (ja) * 1991-12-25 1993-07-13 Teijin Ltd プラスチックセル構造体
JPH0852060A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Michiyoshi Takahashi 崇拝対象物保持仏具
JP3058510U (ja) * 1998-10-16 1999-06-18 鳳花仏壇工業株式会社 システム式仏壇
JP2012188801A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Sakiwai Sha Co Ltd 屋内型墓苑
JP2013148744A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Konica Minolta Inc 調光フィルム、及び調光フィルムの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192165A (ja) * 1983-04-15 1984-10-31 株式会社森京介建築事務所 慰霊施設
JPS62129981U (ja) * 1986-02-09 1987-08-17
JPH05173159A (ja) * 1991-12-25 1993-07-13 Teijin Ltd プラスチックセル構造体
JPH0852060A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Michiyoshi Takahashi 崇拝対象物保持仏具
JP3058510U (ja) * 1998-10-16 1999-06-18 鳳花仏壇工業株式会社 システム式仏壇
JP2012188801A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Sakiwai Sha Co Ltd 屋内型墓苑
JP2013148744A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Konica Minolta Inc 調光フィルム、及び調光フィルムの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019116726A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 株式会社ダイフク 参拝対象物の保管設備
JP2021177067A (ja) * 2017-12-26 2021-11-11 株式会社ダイフク 参拝対象物の保管設備
JP7003644B2 (ja) 2017-12-26 2022-02-10 株式会社ダイフク 参拝対象物の保管設備
JP7168040B2 (ja) 2017-12-26 2022-11-09 株式会社ダイフク 参拝対象物の保管設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP6476579B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11591818B2 (en) Patron-accessible memorialization structures
US10030406B2 (en) Interactive device for memorial information
Platt Framing the dead on Roman sarcophagi
TW200928516A (en) Light output device
JP6476579B2 (ja) 慰霊設備
JP6081668B2 (ja) 照明システム
CN107710065B (zh) 多层电泳显示器
Caskey Art and patronage in the Medieval Mediterranean
TWM355395U (en) Touch panel transparent conductive film with invalid electrode compensation
KR101594796B1 (ko) 블록 적층방식의 2.5d 프린팅 시스템 및 2.5d 프린팅을 위한 설계 데이터 생성 방법
Gaskell The life of things
Bolgia Icons ‘in the Air’: new settings for the sacred in medieval Rome
Despot et al. Art decorative appearance of children park
JP3173975B2 (ja) 納骨保管装置
Greene Mental Perspectives
CN207160470U (zh) 一种琥珀板材及墙面
Schmidt Passion and control: Dutch architectural culture of the eighteenth century
JP3195149U (ja) 造型物
JP5424627B2 (ja) 堂内陵墓
Campbell Towards a New Cathedral: The Competition for Coventry Cathedral 1950–51
Picone et al. The suburban baths in pompeii: Innovative strategies of conservation and digital humanities for an improved use and perception
JP2016089421A (ja) 納骨装置及びそれを用いた参拝施設
JP2022185547A (ja) 納骨堂
JP2017078323A (ja) 透明体及び墓石並びに透明体の製造方法
D’Elia How the Quattrocento Saw Ancient Sculpture in Color

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6476579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees