JP2015204435A - コイル構造体及び電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型のコイル構造体及びコイル構造体を備える装置を設計するための技術を提供する。【解決手段】第1空間内でコイル軸CAを取り巻く第1コイル部を形成する第1線材110と、コイル軸に沿って第1空間に整列する第2空間内でコイル軸を取り巻く第2コイル部を形成する第2線材120と、第1コイル部を第2コイル部から絶縁する絶縁部210を含む絶縁構造体200と、を備える。第1線材は、第2空間を通過する引出線部112を含む。絶縁構造体は、絶縁部によって規定される第1コイル部と第2コイル部との間の最小の沿面距離MCD以上離れた位置で引出線部を固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、コイルを有するコイル構造体と、コイル構造体が組み込まれた電力変換装置に関する。
コイル構造体は、リアクトル、変圧器やモータといった様々な用途される。特許文献1は、コイル構造体として、トランスを開示する。
特許文献1のトランスは、コイルから引き出された引出線を固定するためのピンが取り付けられたフランジを備える。引出線は、ピンに巻き付けられる。
特開2007−103974号公報
特許文献1によれば、フランジは、側方に大きく突出する。したがって、特許文献1のトランスは、側方に大きな寸法を有することになる。
本発明は、小型のコイル構造体及びコイル構造体を備える装置を設計するための技術を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るコイル構造体は、第1空間内でコイル軸を取り巻く第1コイル部を形成する第1線材と、前記コイル軸に沿って前記第1空間に整列する第2空間内で前記コイル軸を取り巻く第2コイル部を形成する第2線材と、前記第1コイル部を前記第2コイル部から絶縁する第1絶縁部を含む絶縁構造体と、を備える。前記第1線材は、前記第2空間を通過する第1引出線部を含む。前記絶縁構造体は、前記第1絶縁部によって規定される前記第1コイル部と前記第2コイル部との間の最小の沿面距離以上離れた位置で前記第1引出線部を固定する。
上記構成によれば、第1引出線部は、第2コイル部が形成される第2空間を通過するので、設計者は、第1引出線部を配置するために過度に大きな空間を設定する必要はない。絶縁構造体は、第1引出線部を、第1絶縁部によって規定される第1コイル部と第2コイル部との間の最小の沿面距離以上離れた位置で固定するので、第1引出線部は、第2コイル部から十分に絶縁される。
上記構成において、前記第1絶縁部は、前記第1コイル部に対向する第1面と、前記第2コイル部に対向する第2面と、前記第1面及び前記第2面の外形輪郭を規定する縁面と、を含んでもよい。前記最小の沿面距離は、前記第1コイル部の最外縁と前記縁面との間の前記第1面上の第1沿面距離、前記第2コイル部の最外縁と前記縁面との間の前記第2面上の第2沿面距離及び前記第1面と前記第2面との間の前記縁面上の第3沿面距離の和が最小となる第1平面上で規定されてもよい。前記第1引出線部は、前記第1平面とは異なる第2平面上で固定されてもよい。
上記構成によれば、第1引出線部は、第1沿面距離乃至第3沿面距離の和が最小となる第1平面とは異なる第2平面上で固定されるので、第1引出線部は、第2コイル部から十分に絶縁される。
上記構成において、前記第1絶縁部は、前記第1引出線部を固定する第1固定縁を含んでもよい。
上記構成によれば、第1絶縁部は、第1引出線部を固定する第1固定縁を含むので、第1絶縁部は、第1コイル部を第2コイル部から絶縁するための絶縁機能だけでなく、第1引出線部を固定するための固定機能を有することができる。
上記構成において、前記第1固定縁は、前記縁面から凹設された切欠部を規定してもよい。前記第1引出線部は、前記切欠部に挿入されてもよい。
上記構成によれば、第1引出線部は、切欠部に挿入されるので、第1引出線部は、適切に固定される。
上記構成において、前記第1固定縁は、前記第1面から前記第2面へ貫通する貫通穴を規定してもよい。前記第1引出線部は、前記貫通穴に挿通されてもよい。
上記構成によれば、第1引出線部は、貫通穴に挿通されるので、第1引出線部は、適切に固定される。
上記構成において、前記第1線材は、前記第1引出線部とは反対側の第2引出線部を含んでもよい。前記第2引出線部は、前記第2空間を通過してもよい。前記第1絶縁部は、前記第2引出線部を固定する第2固定縁を含んでもよい。
上記構成によれば、第1絶縁部は、第2引出線部を固定する第2固定縁を含むので、第1絶縁部は、第1コイル部を第2コイル部から絶縁するための絶縁機能だけでなく、第1引出線部及び第2引出線部を固定するための固定機能を有することができる。
上記構成において、前記第2引出線部は、前記第1引出線部に前記第1空間内で立体的に交差してもよい。
上記構成によれば、第2引出線部は、第1引出線部に第1空間内で立体的に交差するので、コイル構造体からの漏れ磁束は少なくなる。
上記構成において、前記第2引出線部は、前記第1引出線部から離間する方向へ前記第1コイル部から引き出されてもよい。
上記構成によれば、第2引出線部は、第1引出線部から離間する方向へ第1コイル部から引き出されるので、設計者は、コイル構造体からの大きな漏れ磁束を設定することができる。
上記構成において、前記第1コイル部と前記第2コイル部とを取り巻く磁路を規定する磁性コアを更に備えてもよい。前記絶縁構造体は、前記第1絶縁部に対向し、且つ、前記第2コイル部を前記磁性コアから絶縁する第2絶縁部を含んでもよい。前記第2絶縁部は、前記第1絶縁部と協働して、前記第1引出線部を固定してもよい。
上記構成によれば、第2コイル部は、第2絶縁部によって、磁性コアから適切に絶縁される。第1引出線部は、第1絶縁部と第2絶縁部とによって適切に固定される。
上記構成において、前記絶縁構造体は、前記第1引出線部が固定される端子台を含んでもよい。
上記構成によれば、第1引出線部は、端子台によって適切に固定される。
上記構成において、前記第1コイル部と前記第2コイル部とを取り巻く磁路を規定する磁性コアを更に備えてもよい。前記磁性コアは、前記コイル軸に沿って延びる磁性脚を含んでもよい。前記絶縁構造部は、前記磁性脚と前記縁面との間で前記第1引出線部を固定する固定部材を含んでもよい。
上記構成によれば、第1引出線部は、磁性脚と縁面との間で、固定部材によって適切に固定される。
上記構成において、前記第2線材は、前記第1引出線部の延設方向に沿って延びる第3引出線部を含んでもよい。
上記構成によれば、第2線材は、第1引出線部の延設方向に沿って延びる第3引出線部を含むので、設計者は、第1線材と第2線材とを共通の基板に容易に接続することができる。
本発明の他の局面に係る電力変換装置は、上述のコイル構造体と、スイッチング素子を含むスイッチング回路と、を備える。
上記構成によれば、設計者は、上述のコイル構造体を用いて、小型の電力変換装置を設計することができる。
本発明は、小型のコイル構造体及びコイル構造体を備える装置を設計するための技術を提供することができる。
第1実施形態のコイル構造体の概念図である。 第2実施形態のコイル構造体の概略的な斜視図である。 図2に示されるコイル構造体のボビンの概略的な平面図である。 図2に示されるコイル構造体の概略的な側面図である。 図4Aに示されるA−A線に沿うコイル構造体の概略的な断面図である。 図2に示されるコイル構造体の概略的な断面図である。 図3に示されるボビンの中間鍔の概略的な平面図である。 第3実施形態のコイル構造体の概略的な斜視図である。 図7に示されるコイル構造体の中間鍔の概略的な平面図である。 図7に示されるコイル構造体の概略的な平面図である。 第4実施形態のコイル構造体の概略的な斜視図である。 図10に示されるコイル構造体の中間鍔の概略的な平面図である。 図10に示されるコイル構造体の概略的な平面図である。 第5実施形態のコイル構造体の概略的な斜視図である。 図13に示されるコイル構造体の中間鍔の概略的な平面図である。 図13に示されるコイル構造体の概略的な平面図である。 第6実施形態のコイル構造体の概略的な斜視図である。 図16に示されるコイル構造体の概略的な平面図である。 第7実施形態のコイル構造体の概略的な斜視図である。 図18に示されるコイル構造体の絶縁構造体の概略的な平面図である。 第8実施形態の絶縁構造体の概略的な平面図である。 第9実施形態の電力変換装置の概略的なブロック図である。
添付の図面を参照して、コイル構造体及び電力変換装置に関する様々な実施形態が以下に説明される。コイル構造体及び電力変換装置は、以下の説明によって、明確に理解可能である。「上」、「下」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とする。したがって、これらの用語は、限定的に解釈されるべきものではない。
<第1実施形態>
設計者は、2つのコイル部を共通のコイル軸に沿って整列させ、コイル構造体を設計することもある。2つのコイル部のうち一方から引き出された引出線部が、2つのコイル部のうち他方が形成された空間を通過するならば、コイル構造体への電気的接続は、簡素化される。例えば、設計者は、2つのコイル部を共通の基板に電気的に接続することができる。第1実施形態において、簡素化された電気的な接続構造に貢献するコイル構造体が説明される。
図1は、第1実施形態のコイル構造体100の概念図である。図1を参照して、コイル構造体100が説明される。
コイル構造体100は、第1線材110と、第2線材120と、絶縁構造体200と、を備える。第1線材110は、コイル軸CAを取り巻く下コイル部111を形成する。第2線材120は、コイル軸CAを取り巻く上コイル部121を形成する。下コイル部111及び上コイル部121のうち一方は、電流が供給される1次巻線として利用されてもよい。下コイル部111及び上コイル部121のうち他方は、電流の供給に応じて誘起電流が引き起こされる2次巻線として利用されてもよい。
上コイル部121は、コイル軸CAに沿って下コイル部111に整列する。本実施形態において、コイル軸CAは、上コイル部121と下コイル部111とに共有される。代替的に、上コイル部121は、下コイル部111とは異なる中心軸を有してもよい。
絶縁構造体200は、下コイル部111と上コイル部121との間に介挿された絶縁板210を含む。絶縁板210は、下コイル部111を上コイル部121から電気的に絶縁する。本実施形態において、第1コイル部は、下コイル部111によって例示される。第2コイル部は、上コイル部121によって例示される。第1絶縁部は、絶縁板210によって例示される。
絶縁板210は、下コイル部111が形成される下空間と上コイル部121が形成される上空間とを規定する。上空間は、下空間にコイル軸CAに沿って整列する。下空間は、下コイル部111の下端と上端との間で水平方向に広がる空間として定義されてもよい。上空間は、上コイル部121の下端と上端との間で水平方向に広がる空間として定義されてもよい。尚、下空間及び上空間に関するこれらの定義は、本実施形態の原理を何ら限定しない。本実施形態において、第1空間は、下空間によって例示される。第2空間は、上空間によって例示される。
第1線材110は、下コイル部111から引き出された引出線112を含む。引出線112は、下コイル部111を形成する線材と共通の部材であってもよい。代替的に、引出線112は、下コイル部111を形成する線材とは別異の線材であってもよい。本実施形態の原理は、第1線材110の特定の構造に限定されない。
引出線112は、上方に折り曲げられ、上空間を通過する。本実施形態において、第1引出線部は、引出線112によって例示される。
図1は、下コイル部111と上コイル部121との間の最小の沿面距離MCDと、上空間内の引出線112と上コイル部121との間で規定される空間距離CLと、を示す。沿面距離MCDは、絶縁板210、下コイル部111及び上コイル部121によって規定される。引出線112が、沿面距離MCD以上離れるように、絶縁構造体200は、引出線112を固定する。したがって、沿面距離MCDと空間距離CLとの間には、以下の数式で表される関係が成立する。
Figure 2015204435
上述の不等式で表される関係の下で、絶縁構造体200は、引出線112を固定するので、コイル構造体100は、十分に安全な絶縁特性を有することができる。
<第2実施形態>
設計者は、第1実施形態に関連して説明された設計原理に基づいて、様々なコイル構造体を設計することができる。例えば、設計者は、第1実施形態に関連して説明された絶縁構造体の機能を、コイルの形成に利用されるボビンに与えてもよい。第2実施形態において、絶縁構造体として機能するボビンを有するコイル構造体が説明される。
図2は、第2実施形態のコイル構造体100Aの概略的な斜視図である。図1及び図2を参照して、コイル構造体100Aが説明される。
コイル構造体100Aは、第1線材110Aと、第2線材120Aと、ボビン300と、磁性コア400と、を備える。第1線材110Aは、図1を参照して説明された第1線材110に対応する。第2線材120Aは、図1を参照して説明された第2線材120に対応する。ボビン300は、図1を参照して説明された絶縁構造体200に対応する。
ボビン300は、下鍔310と、上鍔320と、中間鍔330と、を含む。下鍔310、上鍔320及び中間鍔330は、略正方形状の板部材である。尚、設計者は、下鍔310、上鍔320及び中間鍔330に他の形状(例えば、三角形、楕円や五角形)を与えてもよい。設計者は、下鍔310、上鍔320及び中間鍔330の形状をコイル構造体100Aに要求される様々な設計条件に適合するように設定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、下鍔310、上鍔320及び中間鍔330の特定の形状に限定されない。
下鍔310、中間鍔330及び上鍔320は、コイル軸CAに沿って整列する。上鍔320は、下鍔310の上方に配置される。中間鍔330は、下鍔310と上鍔320との間に配置される。したがって、中間鍔330は、下鍔310と上鍔320との間の空間を、下空間LSと上空間USとに分ける。下空間LSは、図1を参照して説明された下空間に対応する。上空間USは、図1を参照して説明された上空間に対応する。中間鍔330は、図1を参照して説明された絶縁板210に対応する。
第1線材110Aは、下空間LS内でコイル軸CAを取り巻く下コイル部111Aを形成する。第2線材120Aは、上空間US内でコイル軸CAを取り巻く上コイル部121Aを形成する。下コイル部111Aは、中間鍔330によって、上コイル部121Aから絶縁される。中間鍔330に対向する下鍔310は、磁性コア400から下コイル部111Aを絶縁する。中間鍔330に対向する上鍔320は、磁性コア400から上コイル部121Aを絶縁する。下コイル部111Aは、図1を参照して説明された下コイル部111に対応する。上コイル部121Aは、図1を参照して説明された上コイル部121に対応する。本実施形態において、第2絶縁部は、上鍔320によって例示される。
第1線材110Aは、下コイル部111Aから引き出された2つの引出線113,114を含む。引出線113は、第1線材110Aの1つの端部115を含む。引出線114は、端部115とは反対側の第1線材110Aの端部116を形成する。引出線113,114は、下空間LSから上空間USを通過する。端部115,116は、上鍔320の上方に位置する。引出線113,114のうち一方は、図1を参照して説明された引出線112に対応する。本実施形態において、第2引出線部は、引出線113,114のうち他方によって例示される。
第2線材120Aは、上コイル部121Aから引き出された2つの引出線123,124を含む。引出線123は、第2線材120Aの1つの端部125を含む。引出線124は、端部125とは反対側の第2線材120Aの端部126を形成する。引出線123,124は、上空間USから上鍔320の上方へ延びる。端部125,126は、上鍔320の上方に位置する。第2線材120Aの引出線123,124はともに、第1線材110Aの引出線113,114と同様に、上方に延びる。本実施形態において、第3引出線部は、引出線123,124のうち一方によって例示される。
設計者は、回路基板(図示せず)を、磁性コア400の上方に配置してもよい。端部115,116,125,126は全て、上鍔320の上方に配置されるので、設計者は、第1線材110A、第2線材120A及び回路基板間の配線設計を簡素化することができる。
磁性コア400は、下コイル部111A及び上コイル部121Aを取り囲む矩形枠である。ボビン300は、磁性コア400内に配置される。磁性コア400は、下コイル部111Aと上コイル部121Aを取り巻く磁路を規定する。設計者は、磁性コア400の形状を、コイル構造体100Aに要求される様々な設計条件に適合するように設定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、磁性コア400の特定の形状に限定されない。
図3は、ボビン300の概略的な平面図である。図2及び図3を参照して、ボビン300が説明される。
上鍔320は、第1角隅部321と、第2角隅部322と、第3角隅部323と、第4角隅部324と、を含む。コイル軸CAは、第1角隅部321及び第3角隅部323を結ぶ対角線と第2角隅部322及び第4角隅部324を結ぶ対角線とによって規定される交点上に形成される。設計者は、コイル軸CAの位置を、コイル構造体100Aに要求される様々な設計条件に適合するように設定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、コイル軸CAの特定の位置に限定されない。
図3は、第1角隅部321及び第2角隅部322の間で規定される中点MP1と、第3角隅部323及び第4角隅部324の間で規定される中点MP2と、を示す。図3は、中点MP1,MP2を通過する平面PPを更に示す。平面PPは、上鍔320並びに磁性コア400によって上鍔320上で規定される磁路に対して略直交する。
図4Aは、コイル構造体100Aの概略的な側面図である。図4Bは、図4Aに示されるA−A線に沿うコイル構造体100Aの概略的な断面図である。図1乃至図4Bを参照して、コイル構造体100Aが説明される。
磁性コア400は、下磁性部410と、上磁性部420と、右磁性脚430と、左磁性脚440と、コア脚450と、を含む。下磁性部410は、下鍔310の下方で延びる。上磁性部420は、上鍔320の上方で延びる。右磁性脚430は、ボビン300の右側で、下磁性部410から上磁性部420へ延びる。左磁性脚440は、ボビン300の左側で、下磁性部410から上磁性部420へ延びる。コア脚450は、ボビン300を貫通し、下磁性部410から上磁性部420へ延びる。
ボビン300は、下鍔310、上鍔320及び中間鍔330が接続される円筒部340を含む。円筒部340の中心軸は、コイル軸CAに略一致する。第1線材110A及び第2線材120Aは、円筒部340に巻き付けられる。したがって、下コイル部111A及び上コイル部121Aは、略円筒状になる。
中間鍔330は、略正方形であるので、中間鍔330の重心は、コイル軸CAに略一致する。加えて、下コイル部111A及び上コイル部121Aの中心も、コイル軸CAの略一致する。したがって、図3を参照して説明された平面PPにおいて、下コイル部111Aと上コイル部121Aとの間の沿面距離は、最小になる(すなわち、図1を参照して説明された最小の沿面距離MCDが得られる)。
図5は、図3を参照して説明された平面PPに沿うコイル構造体100Aの概略的な断面図である。図3、図4B及び図5を参照して、コイル構造体100Aが説明される。
中間鍔330は、下面331と、上面332と、縁面333と、を含む。下面331は、下コイル部111Aに対向する。上面332は、上コイル部121Aに対向する。縁面333は、下面331及び上面332の外形輪郭(すなわち、正方形の輪郭)を規定する。本実施形態において、第1面は、下面331によって例示される。第2面は、上面332によって例示される。
図5は、下コイル部111Aの最外縁と縁面333との間で規定される第1沿面距離CD1と、上コイル部121Aの最外縁と縁面333との間で規定される第2沿面距離CD2と、下面331から上面332までの縁面333上で規定される第3沿面距離CD3と、を示す。沿面距離MCDは、第1沿面距離CD1、第2沿面距離CD2及び第3沿面距離CD3の和として定義されてもよい。すなわち、沿面距離MCDは、以下の数式によって定義されてもよい。
Figure 2015204435
本実施形態において、上述の如く、平面PPにおいて、第1沿面距離CD1、第2沿面距離CD2及び第3沿面距離CD3の和は最小になる。したがって、第1平面は、平面PPによって例示される。
設計者は、上述の数式を用いて、第1平面を決定してもよい。設計者は、コイル軸CAを包含する仮想平面を設定し、コイル軸CA周りに仮想平面を回転してもよい。設計者は、第1沿面距離CD1、第2沿面距離CD2及び第3沿面距離CD3の和が最小となる回転位置において、仮想平面を第1平面として設定してもよい。仮想平面の回転を利用した第1平面の設定技術は、様々な形状のコイル構造体に適用可能である。
図4Bは、図3を参照して説明された平面PPに加えて、平面P1,P2を示す。平面P1は、平面PPから角度θ1(θ1>0°)だけ反時計回りに回転した位置に設定されている。平面P2は、平面PPから角度θ2(θ2>θ1)だけ反時計回りに回転した位置に設定されている。引出線113は、平面P1上で固定される。引出線114は、平面P2上で固定される。
図4Bは、引出線113と上コイル部121Aとの間の空間距離CL1並びに引出線114と上コイル部121Aとの間の空間距離CL2を示す。以下に示される数式で表される関係が満たされるように、設計者は、引出線113、114の固定位置を設定する。
Figure 2015204435
Figure 2015204435
引出線113,114は、平面PPとは異なる平面P1,P2上で固定されるので、設計者は、上述の数式で表される関係を充足する固定位置を容易に設定することができる。
図6は、中間鍔330の概略的な平面図である。図2、図3及び図6を参照して、コイル構造体100Aが更に説明される。
中間鍔330は、第1角隅部351と、第2角隅部352と、第3角隅部353と、第4角隅部354と、を含む。第1角隅部351は、上鍔320の第1角隅部321の下方に位置する。第2角隅部352は、上鍔320の第2角隅部322の下方に位置する。第3角隅部353は、上鍔320の第3角隅部323の下方に位置する。第4角隅部354は、上鍔320の第4角隅部324の下方に位置する。
縁面333は、右縁361と、前縁362と、左縁363と、後縁364と、を含む。右縁361は、第1角隅部351と第4角隅部354との間で延びる。前縁362は、第1角隅部351と第2角隅部352との間で延びる。左縁363は、第2角隅部352と第3角隅部353との間で延びる。後縁364は、第3角隅部353と第4角隅部354との間で延びる。
右縁361は、引出線113を固定する略C型の切欠縁335を含む。切欠縁335は、縁面333から凹設された切欠部336を規定する。引出線113は、切欠部336に挿入される。前縁362は、引出線114を固定する略C型の切欠縁337を含む。切欠縁337は、縁面333から凹設された切欠部338を規定する。引出線114は、切欠部338に挿入される。
図6は、第1角隅部351と第3角隅部353とを結ぶ対角線DL1を示す。切欠部336,338は、対角線DL1に略平行に延びる。尚、本実施形態の原理は、切欠部336,338の特定の形状に限定されない。
引出線113と上コイル部121Aとの間の空間距離CL1は、切欠縁335と上コイル部121Aとの間の最短距離として定義されてもよい。引出線114と上コイル部121Aとの間の空間距離CL2は、切欠縁337と上コイル部121Aとの間の最短距離として定義されてもよい。尚、空間距離CL1,CL2に関するこれらの定義は、本実施形態の原理を何ら限定しない。
上述の数式の関係が満たされるように、設計者は、切欠部336,338の深さ寸法を決定してもよい。本実施形態において、第1固定縁は、右縁361及び前縁362のうち一方によって例示される。第2固定縁は、右縁361及び前縁362のうち他方によって例示される。
上鍔320は、右縁371と、前縁372と、左縁373と、後縁374と、を含む。右縁371は、第1角隅部321と第4角隅部324との間で延びる。前縁372は、第1角隅部321と第2角隅部322との間で延びる。左縁373は、第2角隅部322と第3角隅部323との間で延びる。後縁374は、第3角隅部323と第4角隅部324との間で延びる。
右縁371は、引出線113を固定する略C型の切欠縁325を含む。切欠縁325は、切欠部326を規定する。切欠部326は、中間鍔330に形成された切欠部336の略真上に形成される。切欠部326は、中間鍔330に形成された切欠部336と形状及び大きさにおいて略同一であってもよい。引出線113は、切欠部326に挿入される。前縁372は、引出線114を固定する略C型の切欠縁327を含む。切欠縁327は、切欠部328を規定する。切欠部328は、中間鍔330に形成された切欠部338の略真上に形成される。切欠部328は、中間鍔330に形成された切欠部338と形状及び大きさにおいて略同一であってもよい。引出線114は、切欠部328に挿入される。
図3は、第1角隅部351と第3角隅部353とを結ぶ対角線DL2を示す。切欠部326,328は、対角線DL2に略平行に延びる。尚、本実施形態の原理は、切欠部326,328の特定の形状に限定されない。
左縁373は、引出線123を固定する略C型の切欠縁375を含む。切欠縁375は、切欠部376を規定する。引出線123は、切欠部376に挿入される。後縁374は、引出線124を固定する略C型の切欠縁377を含む。切欠縁377は、切欠部378を規定する。引出線124は、切欠部378に挿入される。切欠部376,378は、対角線DL2に略平行に延びる。切欠部376,378は、切欠部326,328と形状及び大きさにおいて略同一であってもよい。尚、本実施形態の原理は、切欠部376,378の特定の形状に限定されない。
<第3実施形態>
第2実施形態に関連して説明された第1線材が有する2つの引出線は、互いに平行に引き出されている。2つの引出線が、下空間内で立体的に交差するならば、下コイル部からの漏れ磁束は小さくなる。同様に、第2引出線が有する2つの引出線が上空間内で立体的に交差するならば、上コイル部からの漏れ磁束は小さくなる。第3実施形態において、漏れ磁束を小さくするための技術が説明される。
図7は、第3実施形態のコイル構造体100Bの概略的な斜視図である。図1及び図7を参照して、コイル構造体100Bが説明される。第2実施形態及び第3実施形態の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第2実施形態と同様に、コイル構造体100Bは、ボビン300と、磁性コア400と、を備える。コイル構造体100Bは、第1線材110Bと、第2線材120Bと、を更に備える。
第2実施形態と同様に、第1線材110Bは、下空間LS内で、下コイル部111Aを形成する。第2線材120Bは、上空間US内で、上コイル部121Aを形成する。
第1線材110Bは、下コイル部111Aから引き出された2つの引出線113B,114Bを含む。第2実施形態と同様に、引出線113Bは、端部115を含む。引出線114Bは、端部116を含む。
引出線113B,114Bは、下空間LSから上空間USを通過する。端部115,116は、上鍔320の上方に位置する。引出線113B,114Bのうち一方は、図1を参照して説明された引出線112に対応する。本実施形態において、第2引出線部は、引出線113B,114Bのうち他方によって例示される。
第2線材120Bは、上コイル部121Aから引き出された2つの引出線123B,124Bを含む。第2実施形態と同様に、引出線123Bは、端部125を含む。引出線124Bは、端部126を含む。
引出線123B,124Bは、上空間USから上鍔320の上方へ延びる。端部125,126は、上鍔320の上方に位置する。第2線材120Bの引出線123B,124Bはともに、第1線材110Bの引出線113B,114Bと同様に、上方に延びる。本実施形態において、第3引出線部は、引出線123B,124Bのうち一方によって例示される。
設計者は、回路基板(図示せず)を、磁性コア400の上方に配置してもよい。端部115,116,125,126は全て、上鍔320の上方に配置されるので、設計者は、第1線材110B、第2線材120B及び回路基板間の配線設計を簡素化することができる。
図8は、中間鍔330の概略的な平面図である。図7及び図8を参照して、コイル構造体100Bが更に説明される。
第2実施形態に関連して説明された如く、右縁361は、前縁362と協働して、縁面333に、第1角隅部351を形成する。切欠縁335は、第1角隅部351の近くで、引出線114Bを挟持する。切欠縁337は、第1角隅部351の近くで、引出線113Bを挟持する。下コイル部111Aから切欠縁335へ延びる引出線114Bは、下コイル部111Aから切欠縁337へ延びる引出線113Bに、下空間LS内で立体的に交差する。この結果、下空間LS内での漏れ磁束は小さくなる。
図9は、コイル構造体100Bの概略的な平面図である。図7及び図9を参照して、コイル構造体100Bが更に説明される。
引出線114Bは、中間鍔330から上方に延び、切欠縁325によって挟持される。引出線113Bは、中間鍔330から上方に延び、切欠縁327によって挟持される。
第2実施形態に関連して説明された如く、左縁373は、後縁374と協働して、第3角隅部323を形成する。切欠縁375は、第3角隅部323の近くで、引出線124Bを挟持する。切欠縁377は、第3角隅部323の近くで、引出線123Bを挟持する。上コイル部121Aから切欠縁375へ延びる引出線124Bは、上コイル部121Aから切欠縁377へ延びる引出線123Bに、上空間US内で立体的に交差する。この結果、上空間US内での漏れ磁束は小さくなる。
<第4実施形態>
第3実施形態とは異なり、一方の引出線が他方の引出線から離間する方向にコイル部から離間するならば、漏れ磁束は大きくなる。第4実施形態において、大きな漏れ磁束を生じさせることができるコイル構造体が説明される。
図10は、第4実施形態のコイル構造体100Cの概略的な斜視図である。図1及び図10を参照して、コイル構造体100Cが説明される。第2実施形態及び第4実施形態の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第2実施形態と同様に、コイル構造体100Cは、磁性コア400を備える。コイル構造体100Cは、第1線材110Cと、第2線材120Cと、ボビン300Cと、を更に備える。
第2実施形態と同様に、ボビン300Cは、下鍔310を含む。ボビン300Cは、上鍔320Cと、中間鍔330Cと、を更に含む。
下鍔310、上鍔320C及び中間鍔330Cは、略正方形状の板部材である。尚、設計者は、下鍔310、上鍔320C及び中間鍔330Cに他の形状(例えば、三角形、楕円や五角形)を与えてもよい。設計者は、下鍔310、上鍔320C及び中間鍔330Cの形状をコイル構造体100Cに要求される様々な設計条件に適合するように設定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、下鍔310、上鍔320C及び中間鍔330Cの特定の形状に限定されない。
下鍔310、中間鍔330C及び上鍔320Cは、コイル軸CAに沿って整列する。上鍔320Cは、下鍔310の上方に配置される。中間鍔330Cは、下鍔310と上鍔320Cとの間に配置される。
第2実施形態と同様に、中間鍔330Cは、下鍔310と上鍔320Cとの間の空間を、下空間LSと上空間USとに分ける。中間鍔330Cは、図1を参照して説明された絶縁板210に対応する。
第2実施形態と同様に、第1線材110Cは、下空間LS内で、下コイル部111Aを形成する。第2線材120Cは、上空間US内で、上コイル部121Aを形成する。
第2実施形態と同様に、第1線材110Cは、引出線113を含む。引出線113は、端部115を含む。第1線材110Cは、端部115とは反対側の端部116を有する引出線114Cを更に含む。
引出線113,114Cは、下空間LSから上空間USを通過する。端部115,116は、上鍔320Cの上方に位置する。引出線113,114Cのうち一方は、図1を参照して説明された引出線112に対応する。本実施形態において、第2引出線部は、引出線113,114Cのうち他方によって例示される。
第2実施形態と同様に、第2線材120Cは、上コイル部121Aから引き出された2つの引出線123,124Cを含む。引出線123は、端部125を含む。引出線124Cは、端部115とは反対側の端部126を有する。
引出線123,124Cは、上空間USから上鍔320Cの上方へ延びる。端部125,126は、上鍔320Cの上方に位置する。第2線材120Cの引出線123,124Cはともに、第1線材110Cの引出線113,114Cと同様に、上方に延びる。本実施形態において、第3引出線部は、引出線123,124Cのうち一方によって例示される。
設計者は、回路基板(図示せず)を、磁性コア400の上方に配置してもよい。端部115,116,125,126は全て、上鍔320Cの上方に配置されるので、設計者は、第1線材110C、第2線材120C及び回路基板間の配線設計を簡素化することができる。
図11は、中間鍔330Cの概略的な平面図である。図10及び図11を参照して、コイル構造体100Cが更に説明される。
第2実施形態と同様に、中間鍔330Cは、右縁361と、後縁364と、を含む。引出線113は、右縁361の切欠縁335によって固定される。
中間鍔330Cは、右縁361とは反対側の左縁363Cと、後縁364とは反対側の前縁362Cと、を含む。第2実施形態とは異なり、前縁362Cは、直線状である。
左縁363Cは、切欠部338Cを規定する切欠縁337Cを含む。切欠縁337Cは、引出線114Cを固定する。第2実施形態に関連して説明された切欠部の設計原理は、切欠部338Cに好適に適用される。
引出線114Cは、引出線113から離間する方向へ下コイル部111Aから引き出される。この結果、下空間LS内での漏れ磁束は大きくなる。
図12は、コイル構造体100Cの概略的な平面図である。図10乃至図12を参照して、コイル構造体100Cが更に説明される。
第2実施形態と同様に、上鍔320Cは、第1角隅部321と、第2角隅部322と、第3角隅部323と、第4角隅部324と、を含む。上鍔320Cは、右縁371Cと、前縁372Cと、左縁373Cと、後縁374Cと、を含む。右縁371Cは、前縁372Cと協働して、第1角隅部321を形成する。前縁372Cは、左縁373Cと協働して、第2角隅部322を形成する。左縁373Cは、後縁374Cと協働して、第3角隅部323を形成する。後縁374Cは、右縁371Cと協働して、第4角隅部324を形成する。
第2実施形態と同様に、右縁371Cは、切欠部326を規定する切欠縁325を含む。右縁371Cは、切欠部378Cを規定する切欠縁377Cを更に含む。切欠部326は、第1角隅部321の近くに形成される一方で、切欠部378Cは、第4角隅部324の近くに形成される。
第2実施形態と同様に、左縁373Cは、切欠部376を規定する切欠縁375を含む。左縁373Cは、切欠部328Cを規定する切欠縁327Cを更に含む。切欠部376は、第3角隅部323の近くに形成される一方で、切欠部328Cは、第2角隅部322の近くに形成される。
切欠部326は、中間鍔330Cに形成された切欠部336の略真上に形成される。切欠部328Cは、中間鍔330Cに形成された切欠部338Cの略真上に形成される。引出線113は、中間鍔330Cから上方に延び、切欠縁325によって挟持される。引出線114Cは、中間鍔330Cから上方に延び、切欠縁327Cによって挟持される。
第2実施形態と同様に、引出線123は、切欠縁375によって固定される。第2実施形態とは異なり、引出線124Cは、切欠部376とは反対側の切欠部378Cを規定する切欠縁377Cによって固定される。したがって、引出線124Cは、引出線123から離れる方向に、上コイル部121Aから引き出される。この結果、上空間US内での漏れ磁束は大きくなる。
<第5実施形態>
第2実施形態乃至第4実施形態において、引出線は、ボビンに形成された切欠部への挿入によって固定されている。代替的に、引出線は、ボビンに形成された貫通穴への挿通によって固定されてもよい。第5実施形態において、貫通穴を用いた引出線の固定技術が説明される。
図13は、第5実施形態のコイル構造体100Dの概略的な斜視図である。図1及び図13を参照して、コイル構造体100Dが説明される。第2実施形態及び第5実施形態の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第2実施形態と同様に、コイル構造体100Dは、第1線材110Aと、第2線材120Aと、磁性コア400を備える。コイル構造体100Dは、ボビン300Dを更に備える。
第2実施形態と同様に、ボビン300Dは、下鍔310を含む。ボビン300Dは、上鍔320Dと、中間鍔330Dと、を更に含む。
下鍔310、上鍔320D及び中間鍔330Dは、略正方形状の板部材である。尚、設計者は、下鍔310、上鍔320D及び中間鍔330Dに他の形状(例えば、三角形、楕円や五角形)を与えてもよい。設計者は、下鍔310、上鍔320D及び中間鍔330Dの形状をコイル構造体100Dに要求される様々な設計条件に適合するように設定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、下鍔310、上鍔320D及び中間鍔330Dの特定の形状に限定されない。
下鍔310、中間鍔330D及び上鍔320Dは、コイル軸CAに沿って整列する。上鍔320Dは、下鍔310の上方に配置される。中間鍔330Dは、下鍔310と上鍔320Dとの間に配置される。
第2実施形態と同様に、中間鍔330Dは、下鍔310と上鍔320Dとの間の空間を、下空間LSと上空間USとに分ける。中間鍔330Dは、図1を参照して説明された絶縁板210に対応する。
図14は、中間鍔330Dの概略的な平面図である。図13及び図14を参照して、コイル構造体100Dが更に説明される。
第2実施形態と同様に、中間鍔330Dは、下面331と、上面332と、第1角隅部351と、第2角隅部352と、第3角隅部353と、第4角隅部354と、を含む。中間鍔330Dは、穴縁335D,337Dを更に含む。穴縁335Dは、第1角隅部351の近くで下面331から上面332へ貫通する貫通穴336Dを規定する。穴縁337Dは、第1角隅部351の近くで下面331から上面332へ貫通する貫通穴338Dを規定する。貫通穴336D,338Dの位置は、第2実施形態に関連して説明された切欠部の設計原理に基づいて決定されてもよい。本実施形態において、第1固定縁は、穴縁335D,337Dのうち一方によって例示される。
下コイル部111Aから引き出された引出線113は、下空間LSから貫通穴336Dへ挿入される。下コイル部111Aから引き出された引出線114は、下空間LSから貫通穴338Dへ挿入される。
図15は、コイル構造体100Dの概略的な平面図である。図13乃至図15を参照して、コイル構造体100Dが更に説明される。
第2実施形態と同様に、上鍔320Dは、第1角隅部321と、第2角隅部322と、第3角隅部323と、第4角隅部324と、を含む。上鍔320Dは、穴縁325D,327Dを更に含む。穴縁325Dは、第1角隅部321の近くで貫通穴326Dを規定する。穴縁327Dは、第1角隅部321の近くで貫通穴328Dを規定する。
貫通穴326Dは、中間鍔330Dに形成された貫通穴336Dの略真上に形成される。引出線113は、貫通穴336D,326Dに順次挿通される。
貫通穴328Dは、中間鍔330Dに形成された貫通穴338Dの略真上に形成される。引出線114は、貫通穴338D,328Dに順次挿通される。
上鍔320Dは、穴縁375D,377Dを更に含む。穴縁375Dは、第3角隅部323の近くで貫通穴376Dを規定する。穴縁377Dは、第3角隅部323の近くで貫通穴378Dを規定する。上コイル部121Aから引き出された引出線123は、上空間USから貫通穴376Dへ挿入される。上コイル部121Aから引き出された引出線124は、上空間USから貫通穴378Dへ挿入される。
<第6実施形態>
第2実施形態乃至第4実施形態において、引出線は、ボビンに形成された切欠部への挿入によって固定されている。代替的に、引出線は、ボビンに組み込まれた又はボビンに取り付けられた端子台に固定されてもよい。第6実施形態において、端子台を用いた引出線の固定技術が説明される。
図16は、第6実施形態のコイル構造体100Eの概略的な斜視図である。図1及び図16を参照して、コイル構造体100Eが説明される。第2実施形態及び第6実施形態の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第2実施形態と同様に、コイル構造体100Eは、第1線材110Aと、第2線材120Aと、磁性コア400を備える。コイル構造体100Eは、絶縁構造体200Eを更に備える。
絶縁構造体200Eは、ボビン300Eと、端子台221,222,223,224と、を含む。ボビン300Eに巻き付けられた第1線材110Aは、端子台221,222に半田によって接続される。ボビン300Eに巻き付けられた第2線材120Aは、端子台223,224に半田によって接続される。
第2実施形態と同様に、ボビン300Eは、下鍔310と、中間鍔330と、を含む。ボビン300Eは、上鍔320Eを更に含む。上鍔320Eは、中間鍔330の上方に配置される略正方形状の板部材である。上空間USは、上鍔320Eと中間鍔330との間で形成される。尚、設計者は、上鍔320Eに他の形状(例えば、三角形、楕円や五角形)を与えてもよい。設計者は、上鍔320Eの形状をコイル構造体100Eに要求される様々な設計条件に適合するように設定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、上鍔320Eの特定の形状に限定されない。
第2実施形態と同様に、下コイル部111Aから引き出された引出線113,114は、中間鍔330によって固定される。引出線113,114は、中間鍔330から上空間USを通過し、その後、端子台221,222にそれぞれ固定される。
図17は、コイル構造体100Eの概略的な平面図である。図16及び図17を参照して、コイル構造体100Eが更に説明される。
第2実施形態と同様に、上鍔320Eは、第1角隅部321と、第2角隅部322と、第3角隅部323と、第4角隅部324と、を含む。上鍔320Eは、右縁371Eと、前縁372Eと、左縁373Eと、後縁374Eと、を含む。右縁371Eは、第4角隅部324と第1角隅部321との間で真っ直ぐに伸びる。右縁371Eは、第4角隅部324と第1角隅部321との間で真っ直ぐに伸びる。前縁372Eは、第1角隅部321と第2角隅部322との間で真っ直ぐに伸びる。左縁373Eは、第2角隅部322と第3角隅部323との間で真っ直ぐに伸びる。後縁374Eは、第3角隅部323と第4角隅部324との間で真っ直ぐに伸びる。
上鍔320Eは、右縁371E、前縁372E、左縁373E及び後縁374Eによって囲まれた矩形状の上面329を含む。端子台221,222,223,224は、上面329上に取り付けられる。
端子台221は、第1角隅部321の近くで右縁371Eに沿って配置される。引出線113は、中間鍔330と端子台221とによって適切に固定される。
端子台222は、第1角隅部321の近くで前縁372Eに沿って配置される。引出線114は、中間鍔330と端子台222とによって適切に固定される。
端子台223は、第3角隅部323の近くで左縁373Eに沿って配置される。上コイル部121Aから引き出された引出線123は、端子台223によって適切に固定される。
端子台224は、第3角隅部323の近くで後縁374Eに沿って配置される。上コイル部121Aから引き出された引出線124は、端子台224によって適切に固定される。
コイル構造体100Eを製造する製造者は、引出線113,114,123,124を、端子台221,222,223,224へ半田付けしてもよい。代替的に、製造者は、引出線113,114,123,124を、端子台221,222,223,224へ電気的に接続する他の技術を用いてもよい。本実施形態の原理は、引出線113,114,123,124と端子台221,222,223,224との間の特定の接続技術に限定されない。
<第7実施形態>
引出線と上コイル部との間の長い空間距離を得るために、設計者は、追加的な絶縁部材をボビンの脇に配置してもよい。第7実施形態において、追加的な絶縁部材を有するコイル構造体が説明される。
図18は、第7実施形態のコイル構造体100Fの概略的な斜視図である。図18を参照して、コイル構造体100Fが説明される。第2実施形態及び第7実施形態の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第2実施形態と同様に、コイル構造体100Fは、第1線材110Aと、第2線材120Aと、磁性コア400を備える。コイル構造体100Fは、絶縁構造体200Fを更に備える。
絶縁構造体200Fは、ボビン300Fと、右絶縁ブロック230と、左絶縁ブロック240と、を含む。右絶縁ブロック230は、ボビン300Fとコイル軸CAに略平行な右磁性脚430との間に配置される。左絶縁ブロック240は、ボビン300Fとコイル軸CAに略平行な左磁性脚440との間に配置される。本実施形態において、磁性脚は、右磁性脚430によって例示される。
ボビン300Fは、下鍔310Fと、中間鍔330Fと、上鍔320Fと、を含む。第2実施形態とは異なり、下鍔310F、中間鍔330F及び上鍔320Fは、円形である。
下空間LSは、下鍔310Fと中間鍔330Fとの間で形成される。下コイル部111Aは、下空間LS内で形成される。
上空間USは、中間鍔330Fと上鍔320Fとの間で形成される。上コイル部121Aは、上空間US内で形成される。
図19は、絶縁構造体200Fの概略的な平面図である。図18及び図19を参照して、絶縁構造体200Fが説明される。
右絶縁ブロック230は、右面231と、前面232と、上面233と、を含む。右面231は、右磁性脚430に接触する。前面232は、右面231と協働して、角隅部234を形成する。上面233には、角隅部234の近くにおいて、貫通穴235,236が形成される。貫通穴235,236の位置は、第2実施形態に関連して説明された設計原理に基づいて決定されてもよい。
下コイル部111Aから引き出された引出線113は、貫通穴235を通じて、上面233から突出する。下コイル部111Aから引き出された引出線114は、貫通穴236を通じて、上面233から突出する。したがって、引出線113,114は、右絶縁ブロック230によって適切に固定される。本実施形態において、固定部材は、右絶縁ブロック230によって例示される。
左絶縁ブロック240は、左面241と、後面242と、上面243と、を含む。左面241は、左磁性脚440に接触する。後面242は、左面241と協働して、角隅部244を形成する。コイル軸CAは、角隅部234,244を結ぶ直線上に位置する。
上面243には、角隅部244の近くにおいて、貫通穴245,246が形成される。上コイル部121Aから引き出された引出線123は、貫通穴245を通じて、上面243から突出する。上コイル部121Aから引き出された引出線124は、貫通穴246を通じて、上面243から突出する。したがって、引出線123,124は、左絶縁ブロック240によって適切に固定される。
<第8実施形態>
第7実施形態において、引出線は、貫通穴への挿通によって固定される。代替的に、引出線は、切欠部への挿入によって固定されてもよい。第8実施形態において、切欠部が形成された絶縁構造体が説明される。
図20は、第8実施形態の絶縁構造体200Gの概略的な平面図である。図20を参照して、絶縁構造体200Gが説明される。第7実施形態及び第8実施形態の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第7実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第7実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第7実施形態と同様に、絶縁構造体200Gは、ボビン300Fを含む。絶縁構造体200Gは、右絶縁ブロック230Gと、左絶縁ブロック240Gと、を更に含む。
第7実施形態と同様に、右絶縁ブロック230Gは、角隅部234を含む。右絶縁ブロック230Gは、右面231Gと、前面232Gと、を含む。角隅部234は、右面231Gと前面232Gとの間に形成される。
右面231Gには、角隅部234の近くにおいて、切欠部235Gが形成される。前面232Gには、角隅部234の近くにおいて、切欠部236Gが形成される。
第7実施形態と同様に、左絶縁ブロック240Gは、角隅部244を含む。左絶縁ブロック240Gは、左面241Gと、後面242Gと、を含む。角隅部244は、左面241Gと後面242Gとの間に形成される。
左面241Gには、角隅部244の近くにおいて、切欠部245Gが形成される。後面242Gには、角隅部244の近くにおいて、切欠部246Gが形成される。引出線は、切欠部235G,236G,245G,246Gによって固定される。
<第9実施形態>
上述の様々な実施形態に基づいて作成されたコイル構造体は、変圧器や変成器といったトランスとして、交流電流を直流電流に変換する電力変換装置に組み込まれてもよい。この場合、電力変換装置は、電気エネルギを蓄える充電装置に組み込まれてもよい。第9実施形態において、上述の様々な実施形態に基づいて作成されたコイル構造体を有する電力変換装置が説明される。
図21は、第9実施形態の電力変換装置700の概略的なブロック図である。図21を参照して、電力変換装置700が説明される。
電力変換装置700は、一次回路710と、二次回路720と、コイル構造体730と、を備える。一次回路710は、スイッチング素子711を含む。二次回路720の電圧が安定化されるように、スイッチング素子711のオンタイミング及びオフタイミングは調整されてもよい。本実施形態において、スイッチング回路は、一次回路710によって例示される。
コイル構造体730は、上述の様々な実施形態のいずれかの原理に基づいて形成されてもよい。代替的に、コイル構造体730は、上述の様々な実施形態の原理の組み合わせに基づいて形成されてもよい。
コイル構造体730は、二次回路720を一次回路710から絶縁するトランスとして機能してもよい。
電力変換装置700は、一次回路710に入力された交流電流を直流電流に変換してもよい。この場合、電力変換装置700は、充電装置に組み込まれてもよい。
上述の様々な実施形態の原理は、コイル構造体の用途やコイル構造体に要求される特性に適合するように、組み合わされてもよい。
上述の実施形態の原理は、電磁誘導を利用する様々な装置に好適に利用される。
100〜100F・・・・・・・・・・・・・・・コイル構造体
110,110A・・・・・・・・・・・・・・・第1線材
111,111A・・・・・・・・・・・・・・・下コイル部
112・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引出線
113,113B・・・・・・・・・・・・・・・引出線
114,114B,114C・・・・・・・・・・引出線
120〜120C・・・・・・・・・・・・・・・第2線材
121,121A・・・・・・・・・・・・・・・上コイル部
123,123B・・・・・・・・・・・・・・・引出線
124,124B,124C・・・・・・・・・・引出線
200,200E〜200G・・・・・・・・・・絶縁構造体
210・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶縁板
221〜224・・・・・・・・・・・・・・・・端子台
230,230G・・・・・・・・・・・・・・・右絶縁ブロック
300,300C〜300F・・・・・・・・・・ボビン
320,320C〜320F・・・・・・・・・・上鍔
330,330C,330D,330F・・・・・中間鍔
331・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下面
332・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上面
333・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・縁面
335・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切欠縁
335D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・穴縁
336・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切欠部
336D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貫通穴
337,337C・・・・・・・・・・・・・・・切欠縁
337D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・穴縁
338,338C・・・・・・・・・・・・・・・切欠部
338D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貫通穴
361・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・右縁
362・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前縁
400・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・磁性コア
430・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・右磁性脚
700・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電力変換装置
710・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一次回路
711・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチング素子
730・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コイル構造体
CA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コイル軸
CD1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1沿面距離
CD2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2沿面距離
CD3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第3沿面距離
LS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下空間
MCD・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最小の沿面距離
PP・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平面
P1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平面
P2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平面
US・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上空間

Claims (13)

  1. 第1空間内でコイル軸を取り巻く第1コイル部を形成する第1線材と、
    前記コイル軸に沿って前記第1空間に整列する第2空間内で前記コイル軸を取り巻く第2コイル部を形成する第2線材と、
    前記第1コイル部を前記第2コイル部から絶縁する第1絶縁部を含む絶縁構造体と、を備え、
    前記第1線材は、前記第2空間を通過する第1引出線部を含み、
    前記絶縁構造体は、前記第1絶縁部によって規定される前記第1コイル部と前記第2コイル部との間の最小の沿面距離以上離れた位置で前記第1引出線部を固定することを特徴とするコイル構造体。
  2. 前記第1絶縁部は、前記第1コイル部に対向する第1面と、前記第2コイル部に対向する第2面と、前記第1面及び前記第2面の外形輪郭を規定する縁面と、を含み、
    前記最小の沿面距離は、前記第1コイル部の最外縁と前記縁面との間の前記第1面上の第1沿面距離、前記第2コイル部の最外縁と前記縁面との間の前記第2面上の第2沿面距離及び前記第1面と前記第2面との間の前記縁面上の第3沿面距離の和が最小となる第1平面上で規定され、
    前記第1引出線部は、前記第1平面とは異なる第2平面上で固定されることを特徴とする請求項1に記載のコイル構造体。
  3. 前記第1絶縁部は、前記第1引出線部を固定する第1固定縁を含むことを特徴とする請求項2に記載のコイル構造体。
  4. 前記第1固定縁は、前記縁面から凹設された切欠部を規定し、
    前記第1引出線部は、前記切欠部に挿入されることを特徴とする請求項3に記載のコイル構造体。
  5. 前記第1固定縁は、前記第1面から前記第2面へ貫通する貫通穴を規定し、
    前記第1引出線部は、前記貫通穴に挿通されることを特徴とする請求項3に記載のコイル構造体。
  6. 前記第1線材は、前記第1引出線部とは反対側の第2引出線部を含み、
    前記第2引出線部は、前記第2空間を通過し、
    前記第1絶縁部は、前記第2引出線部を固定する第2固定縁を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載のコイル構造体。
  7. 前記第2引出線部は、前記第1引出線部に前記第1空間内で立体的に交差することを特徴とする請求項6に記載のコイル構造体。
  8. 前記第2引出線部は、前記第1引出線部から離間する方向へ前記第1コイル部から引き出されることを特徴とする請求項6に記載のコイル構造体。
  9. 前記第1コイル部と前記第2コイル部とを取り巻く磁路を規定する磁性コアを更に備え、
    前記絶縁構造体は、前記第1絶縁部に対向し、且つ、前記第2コイル部を前記磁性コアから絶縁する第2絶縁部を含み、
    前記第2絶縁部は、前記第1絶縁部と協働して、前記第1引出線部を固定することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のコイル構造体。
  10. 前記絶縁構造体は、前記第1引出線部が固定される端子台を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル構造体。
  11. 前記第1コイル部と前記第2コイル部とを取り巻く磁路を規定する磁性コアを更に備え、
    前記磁性コアは、前記コイル軸に沿って延びる磁性脚を含み、
    前記絶縁構造部は、前記磁性脚と前記縁面との間で前記第1引出線部を固定する固定部材を含むことを特徴とする請求項2に記載のコイル構造体。
  12. 前記第2線材は、前記第1引出線部の延設方向に沿って延びる第3引出線部を含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のコイル構造体。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のコイル構造体と、
    スイッチング素子を含むスイッチング回路と、を備えることを特徴とする電力変換装置。
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