JP2015204318A - ラミネート方法及びラミネート装置 - Google Patents

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Isao Murakishi
勇夫 村岸
浩司 岡崎
Koji Okazaki
浩司 岡崎
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Tomohiro Okumura
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Abstract

【課題】曲率半径を有する構造物をラミネートする場合に構造物の裏面材周辺に発生するシワを低減するラミネート方法及びラミネート装置を提供すること。【解決手段】加熱することで熱膨張・熱収縮するという裏面材の材料熱特性を生かして、ダイヤフラムによって仕切られた上下複数の真空チャンバー内で裏面材の周辺部と中央部で面内の温度差をつけて裏面材を3次元曲面構造物に近い形状に熱変形させた後、裏面材をダイヤフラム内外の圧力差で曲面構造物に加圧し曲面構造物の周辺に発生する裏面材のシワを低減させる。【選択図】図4

Description

本発明は、太陽電池モジュールなどの被ラミネート体を真空ラミネートするラミネート方法及びラミネート装置に関する。
太陽電池モジュールは、表面材、充填材、インターコネクトされた複数個配列の太陽電池セル、充填材および裏面材の順に重ねられた構造になっている(特許文献1参照)。このような曲面形状の太陽電池モジュールの製作には、積層する素材を加熱接着するラミネート方法が用いられる。
従来のラミネート方法は、平坦なヒータプレートと、圧力差を利用して可動するダイヤフラムとで構成されるラミネート装置を用いて行われているが、この他、種々のラミネート方法やラミネート装置が提案されている(特許文献2参照)。
例えば、特許文献2に記載の曲面構造物をラミネートする装置は、図12に示すように、真空容器としてのベース部材801と蓋部802と真空容器内を上下に遮断するダイヤフラム803で構成される。この構成により、ベース部材801上の構造物支持台804とダイヤフラム803とで形成される密閉空間を真空引きすることで、曲面構造物805をラミネートする。
特開2002−185026号公報 特開2006−142761号公報
しかしながら、曲面構造の表面材に充填材、インターコネクトされた複数個配列の太陽電池セル、充填材、裏面材の順に重ねた場合、図13(a)に示すように、表面材901の曲面上の曲線R1の曲率半径および曲線R2の曲率半径が小さくなるにつれて、表面材901上に重ねられた裏面材902の周辺部903に裏面材の余り904が多くなる。
このような曲面構造物を図12に示すラミネート装置でラミネートする場合、曲面構造物805を構造物支持台804の凹面上で加熱し、ダイヤフラム803内外の圧力差を利用して曲面構造物805の中央部から周辺部に向けて加熱溶融した充填材を加圧する。この際、裏面材の余りは、図13(b)に示すように、周辺部に向けて矢印A方向にダイヤフラムで加圧されつつ押し広げられ、曲面構造物の裏面材902の周辺にシワ905として残る。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、曲率半径を有する構造物をラミネートする場合に構造物の裏面材周辺に発生するシワを低減する、ラミネート方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、加熱することで熱膨張・熱収縮するという裏面材の材料熱特性を生かして、ダイヤフラムによって仕切られた上下複数の真空チャンバー内で裏面材の周辺部と中央部で面内の温度差をつけて裏面材を3次元曲面構造物に近い形状に熱変形させた後、裏面材をダイヤフラム内外の圧力差で曲面構造物に加圧し曲面構造物の周辺に発生する裏面材のシワを低減させる。
本願の第1発明のラミネート方法は、曲面構造物上に配置された充填材、太陽電池セル、裏面材を真空雰囲気で加熱し加圧する方法であって、以下の工程を有することを特徴とする。
このような構成により、構造物の裏面材周辺に発生するシワを低減することができる。
(1)チャンバー内で被ラミネート物を真空引きする工程、
(2)裏面材の熱膨張・熱収縮特性をもとに裏面材をブロック毎に個別に加熱する工程、
(3)裏面材の熱変形を完了させる工程、
(4)曲面構造物、充填材、太陽電池セル、裏面材からなる被ラミネート物を加圧、ラミネートする工程、
(5)充填材をゲル化する工程、
(6)チャンバー内を大気開放する工程。
以上のように、本発明は、ラミネート装置内で裏面材を加熱する過程で、予め裏面材を3次元曲面構造物に近い形状に熱変形させた後に加圧及びラミネートするため、ラミネート時に曲面構造物の裏面材の周辺に発生するシワを低減することができる。
(a)本発明の実施の形態1で用いた裏面材の熱膨張・熱収縮特性図、(b)本発明の実施の形態1で用いた裏面材の熱膨張・熱収縮特性の測定方法を示す断面図 本発明の実施の形態1のラミネートする方法を示すフロー図 本発明の実施の形態1で用いた裏面材の熱膨張・熱収縮特性図と熱変形前後の裏面材の模式図 本発明の実施に形態1のラミネート装置を示す矢視図と断面図 本発明の実施に形態1のラミネート装置を示す矢視図と断面図 本発明の実施に形態1のラミネート装置を示す断面図 本発明の実施に形態1のラミネート装置を示す断面図 本発明の実施に形態1のラミネート装置を示す断面図 本発明の実施に形態2のラミネート装置で用いる上部加熱手段の平面図 本発明の実施の形態2で用いた裏面材の熱膨張・熱収縮特性図 本発明の実施に形態3のラミネート装置で用いる上部加熱手段の断面図 従来のラミネート装置を示す断面図 従来のラミネート方法を示す模式図 本発明の実施に形態4のラミネート装置で用いる上部加熱手段の平面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
太陽電池に用いる裏面材は、耐候性、強度・耐久性、意匠性、高反射、電気絶縁性、充填材との密着性など太陽電池特有の多くの機能が要求されるため、それぞれの機能を備える複数の原反フィルムに特殊加工が施され、ロール・ツー・ロールでテンションが掛かった状態で貼り合せわされ巻き取られる。
このため、裏面材は特に、常温から150℃(充填材のゲル化温度)の温度範囲で原反フィルムに残るテンションが開放され、巻き取り方向(Machine Direction方向)で一旦熱膨張した後に熱収縮する傾向を持っている。裏面材の寸法変化率の数値では、熱収縮は寸法変化率としてJIS−C−2151で測定される。このため加熱過程における収縮の度合いが不明である。
また、原反フィルムの貼り合わせ/巻き取り工程によっても、裏面材の加熱過程における収縮の度合が異なり、使用する裏面材の熱膨張・熱収縮特性図を正確に測定してラミネート温度条件を決める必要がある。
本実施の形態1で用いた裏面材の熱膨張・熱収縮特性図の一例を図1(a)示す。また、図1(b)は、表面に歪ゲージ1を貼付けた裏面材2を熱板3上に設置した裏面材2の熱膨張・熱収縮特性の測定方法を示す断面図である。
裏面材2の温度を図1(a)のy軸(第一軸)に歪ゲージ1の出力値をy軸(第二軸)にx軸に処理時間を示す。裏面材2の温度を27℃が65℃まで上昇させた場合、歪ゲージの出力値は図中のA点からB点へ裏面材2の熱膨張に伴い上昇する。
裏面材2の温度を65℃から110℃まで上昇させた場合、歪ゲージの出力値は図中のB点からC点へ裏面材2の熱収縮に伴い下降する。裏面材2の温度を110℃から130℃まで上昇させた場合、歪ゲージの出力値は図中のC点からD点へ裏面材2の熱収縮の終了と再度の熱膨張に伴い上昇する。
裏面材の各温度領域における熱膨張と熱収縮の特性から、裏面材面内で温度分布をつけ、裏面材2の中心部に比べ周辺部をより収縮させて、3次元曲面構造物に近い形状に熱変形させた後、加圧してラミネートする方法を図2の工程フローに示す。
図2において、前工程で曲面構造物上にインターコネクトされた複数個配列の太陽電池セル、充填材、裏面材(被ラミネート物)をセットする。
工程:1でチャンバー内の構造物支持台上へ被ラミネート物をセットする。
工程:2で上チャンバーとしたチャンバーのシール面を密封し、容器内を減圧する。
工程:3で裏面材の熱特性を基にブロック毎に個別に加熱する。裏面材の熱特性を基にブロック毎に加熱した熱膨張・熱収縮特性図の一例を図3(a)に、熱変形前後の裏面材の模式図を図3(b)、図3(c)に示す。裏面材の周辺部と中央部はそれぞれの温度プロファイル301、302で加熱され熱膨張・熱収縮し、図3(b)に示すシート状態から図3(c)に示す3次元曲面形状に次第に熱変形する。
熱特性曲線303、304の周辺部が最も熱収縮する点C(周辺部裏面材温度110℃)と中央部が熱膨張する点B‘に達した点(中央部裏面材温度60℃)で裏面材の熱変形が最大となり、工程4の裏面材の熱変形完了に至る。
工程5で上部チャンバーとダイヤフラムで囲まれた空間の大気開放し、工程:6でダイヤフラムの外側から工程:4で熱変形させた裏面材を大気圧で曲面構造物に加圧しラミネートする。裏面材は、工程:4で既に3次元曲面構造物に近い形状に熱変形しているため、ラミネートした際に周辺部に生じるシワが低減できる。
工程:7で被ラミネート物を本加熱し充填材をゲル化することで曲面構造物上の太陽電池セル、充填材、裏面材の接合を強固にする。
工程:8で下チャンバーとダイヤフラムで囲まれた空間を大気開放する。
工程:9で被ラミネート物を取り出す。
本実施の形態1の工程を実現するためのラミネート装置を図4〜図8、B−B’矢視図、C−C’断面図で示す。
図4は、図2の工程:1から工程:3までのラミネート装置の状態を示し、構造物支持台406上に被ラミネート物をセットし、空間412と413は吸排気口408と410から排気されて真空状態になっている。
401は、曲面構造物402と充填材403とセル404と裏面材405からなる被ラミネート物を保持し加熱手段(図示せず)を内蔵した構造物支持台406を配し、周縁部にシール面407を有した下チャンバーで、吸排気口408から排気及び大気開放手段(図示せず)に連通している。本形態1では構造物支持台406はアルミニウム製の下型であり、その上面は曲面構造物402の形状に合わせて3次元曲面に加工されており、内部には加熱用ヒータと温度検知用の熱電対が埋め込まれている。また、所定の設定温度に温度調節が可能となっている。
409は、シール面407で下チャンバー401と気密容器を形成する上チャンバーであり、吸排気口410から排気及び大気開放手段(図示せず)に連通している。411は、弾性体からなるダイヤフラムで密封容器内の空間412と413の圧力差を用いて曲面構造物402と充填材403とセル404と裏面材405からなる被ラミネート物を加圧する。本実施の形態1では、引っ張り強度と繰り返しの耐久性から厚さ3mmのシリコンゴムを用いている。
414は、裏面材405に接して配置された上部加熱手段で本実施の形態1と同じく弾性体からなる厚さ2mmのシートヒータ用い、外形寸法は少なくとも有効発熱部が裏面材405の外形を覆う寸法になっている。
415は、ダイヤフラム411の下側で上部加熱手段415へ電力を供給するための手段で下チャンバー401側壁を介して電源(図示せず)に接続されている。裏面材405は周辺部で余りが生じ盛り上がるため、裏面材405に接して配置された上部加熱手段415の周辺部416の周辺部で盛り上がっている。
上部加熱手段415は、内部で複数のブロックに分割されブロックごとに温度コントロールできるようになっており、ブロックに対応して裏面材405を熱膨張・熱収縮させることができる。本実施の形態1では、熱膨張・熱収縮が大きい裏面材405のMachine Direction方向(矢印MD)に対して直角方向のTransverse Direction方向(矢印TD)に417,418,419,420,421,422,423の7ブロックに分割して、裏面材414の変形量を大きくしている。
裏面材が図3(a)に示すような熱特性の場合、周辺部のブロック417と423を温度プロファイル301で中央部420を温度プロファイル302で、中間のブロック418と422、419と421は301と302の中間の温度プロファイルに設定する。この設定により、3次元の曲面構造物402に近い形状に近い形状に熱変形させることができる。柔軟性を有する弾性体からなる上部加熱手段415を裏面材405に接触させることで、上部加熱手段415のブロックごとの温度プロファイルの差を裏面材405に直接伝達することができる。
図5に図3の工程:4の裏面シートの熱変形が完了したラミネート装置の状態を示す。
図5において、裏面材405は熱特性を基に周辺部と中央部を個別に加熱され3次元の曲面構造物402に近い形状に熱変形したため、裏面材405は周辺部で余りが解消されている。
図6に図3の工程:5から工程:7までのラミネート装置の状態を示し、図6において吸排気口410から大気開放手段(図示せず)に通じて、ダイヤフラム411と上チャンバー409の間の空間413を大気開放し、ダイヤフラム411で上部加熱手段415と3次元の曲面構造物402と充填材403とセル404と裏面材405とからなる被ラミネート物を加圧しラミネートする。
この際、裏面材405は既に近い形状に熱変形し周辺部で余りが解消されているためラミネート時に裏面材周辺に発生するシワが低減できる。
構造物支持台406に内蔵した加熱手段(図示せず)と上部加熱手段415で3次元の曲面構造物402と充填材403とセル404と裏面材405からなる被ラミネート物を本加熱し、充填材403をゲル化する。
図7は、図3の工程:8のラミネート装置の状態を示すものである。図7において、吸排気口408から大気開放手段(図示せず)に通じてダイヤフラム411と下チャンバー401の間の空間412を大気開放しダイヤフラム411を加圧前の位置に戻す。図8は、図3の工程:9のラミネート装置の状態を示すものである。図8において、上チャンバー409を上昇させて、上部加熱手段415の取り外し、被ラミネート物を取り出し一連の工程を終了させる。
なお、本実施の形態1では、図3に示すように、周辺部が最も熱収縮する点Cと中央部が熱膨張する点B‘に達した時点を利用して裏面材を熱変形させたが、太陽電池に用いる裏面材には防湿機能を強化するため、バリア層としてアルミニウム層を含むものがある。
このような材料は、内部のアルミニウム層の影響が大きいため、温度上昇に伴う熱収縮が小さく、一様に熱膨張する傾向にある。そこで、このような材料を使用した場合は、材料の熱膨張・熱収縮特性に合わせ、逆に中央部の温度を高く、周辺部の温度を低く制御することで中心部に比べ周辺部をより収縮させて3次元曲面構造物に近い形状に熱変形させることができる。
このため、ラミネート時に曲面構造物の裏面材の周辺に発生するシワを低減することができる。
また、本実施の形態1において、セル(2枚)をラミネートしているが、通常、太陽電池のモジュールでは複数のセルを搭載しており、モジュール寸法が大きくなるほど、裏面材周辺部の裏面材の余が大きくなる。このため、裏面材周辺に深く長いシワが発生する。本実施の形態1のように、裏面材を加熱する過程で、予め裏面材を3次元曲面構造物に近い形状に熱変形させた後に加圧・ラミネートすることで、複数のモジュールを搭載した寸法の大きい太陽電池モジュールでもラミネート時に裏面材周辺に発生するシワを低減することができる。
(実施の形態2)
本実施に形態2のラミネート装置で用いる上部加熱手段の平面図を図9に示す。
本実施の形態2の上部加熱手段は実施の形態1で用いた上部加熱手段415と同様に弾性体からなる厚さ2mmのシートヒータ用いている。
外形寸法は、少なくとも有効発熱部が裏面材の外形を覆う寸法になっており、内部でも複数のブロックに分割されブロックごとに温度コントロールできるようになっている。分割構造は、図9に示すように、中心部501から周辺部502に向けて面積が大きくなるAブロックと周辺部503から中心部504に向けて面積が大きくなるBブロックが櫛歯状に交互に入り組んだ構造になっており、中心部から周辺部への距離yでAブロックとBブロックの面積比が連続して変わる。
裏面材の熱膨張・熱収縮特性をもとにAブロックとBブロックを個別に温度コントロールすることで周辺部から中心部に向けて裏面材の熱収縮量と膨張量を連続して変化させることができる。
更に、中心点505と頂点506、507で囲まれたエリア508と中心点505と頂点507、509で囲まれたエリア510と中心点505と頂点509、511で囲まれたエリア512と中心点505と頂点506、511で囲まれたエリア513の4エリアに分ける。
これにより、裏面材のMachine Direction方向(矢印MD)とこれに直角方向のTransverse Direction方向(矢印TD)で熱膨張・熱収縮特性が大きく異なってもMD方向、TD方向でそれぞれに対してエリアごと(508、512と510、513)個別に温度コントロールできる。
その結果、裏面材をより精度よく熱変形させることができる。
裏面材の熱膨張・熱収縮特性が、例えばMD方向が図3のように熱膨張・収縮し、TD方向が図10に示すように熱膨張する(収縮しない)特性を有する場合、図9に示すように、裏面シートのTD、MD方向に上部加熱手段を設置する。
そして、矢印MD方向のエリア510とエリア513では、周辺部に向けて面積が大きくなるAブロックを、図3の温度プロファイル301で中央部に向けて面積が大きくなるBブロックを、図3の温度プロファイル302で温度制御することで周辺部を収縮させることができる。
また、矢印TD方向のエリア508と512では中央部に向けて面積が大きくなるBブロックを図10の温度プロファイル601で周辺部に向けて面積が大きくなるAブロックを、図10の温度プロファイル602で温度制御する。
そのことで、図10の熱特性曲線603、604の中央部が最も熱膨張する点B(中央部裏面材温度115℃)と周辺部の温度が充填材の軟化温度の55℃に達した点A‘(周辺部裏面材温度55℃)で裏面材の熱変形を最大にすることができる。
裏面材のMD方向とTD方向それぞれの熱膨張・熱収縮特性をもとに、温度コントロールすることで、より精度良く3次元的に裏面材の熱変形を最大にすることができ、より曲率半径の小さい曲面構造物に対しても周辺のシワを低減させてラミネートすることができる。
本実施の形態2では、上部加熱手段内部のヒータ電力密度をブロック毎で同一にして、中心部から周辺部への距離yでAブロックとBブロックの面積比を連続して変えることで裏面材の熱収縮量と膨張量を中心部から周辺部へ連続して変化させたが、中心部から周辺部に向けてヒータ電力密度を連続して変化させても中心部から周辺部に向けて昇温勾配を連続的に変化させることができる。
その結果、裏面材の中心部と周辺部で熱収縮と膨張に時間差をつけて同様な効果が得ることが可能である。
他に裏面材の中心部から周辺部に向けて裏面材の熱収縮量と膨張量を連続して変化させる方法として、上部加熱手段の分割数を多くし、分割ブロック毎に温度を変化させることで連続変化に近づけることができるが、連続変化させることは難しい。またブロックの分割数が多くなればこれに対応した数の温度制御装置と必要となり装置コストが高くなる。
(実施の形態3)
本実施に形態3のラミネート装置で用いる上部加熱手段の断面図を図11に示す。
本実施の形態3の上部加熱手段は、上記実施の形態1で用いた上部加熱手段701は構造としては線膨張係数の異なる2種の材料702と703を張り合わせてヒータを内蔵している。
下層702の線膨張係数を大きくした場合、上部加熱手段の加熱とともに下側凸に反る。逆に上層703の線膨張係数を大きくした場合、上部加熱手段の加熱とともに上側凸に反る。本実施の形態3は、上部加熱手段が加熱と共に、上側または下側に反る性質を利用し、裏面材704への接触面積を変化させる。そして、裏面材704の熱膨張・熱収縮特性を活かして、周辺部から中央部へ、または中央部から周辺部へ加熱して裏面材704を熱変形させてラミネートする。すなわち、上部加熱手段をブロック毎に時間差や温度差を設けて制御する必要がないことが特徴となる。
下層702の線膨張係数を大きくした場合、本実施の形態3では、炭素含有量の多い厚さ2.5mmのシリコンラバーを用い上層703には熱膨張係数の小さい炭素含有量の少ない厚さ2.5mmシリコンラバーを用い上部加熱手段701の総厚は5mmである。
本実施に形態3では、上述の実施の形態1と同様のラミネート装置を使用し、下チャンバー705内の構造物支持台上706上に設置した曲面構造物707と充填材708とセル709と裏面材704からなる被ラミネート物上に上部加熱手段701を設置し、下チャンバー705のシール面710に内部にダイヤフラム711を保持した上チャンバー712を設置しチャンバー内を真空引きする。加熱前の上部加熱手段701は厚みが実施の形態1の上部加熱手段415の2.5倍と厚いため裏面材704上に設置した際の自重撓みが1/6以下で、最初は裏面材704の周辺部にしか接触しない。
713は、ダイヤフラム711の下側で上部加熱手段701へ電力を供給するための手段で下チャンバー705側壁を介して電源(図示せず)に接続されている。
上部加熱手段701を加熱すると図11(b)に示すように、上層703と裏面材704の下層の熱膨張差で裏面材704側に反り始め、裏面材704の周辺部から中央部へ接触することで、裏面材を周辺部から中央部へ向けて加熱することができる。
このように線膨張係数の異なる2種の材料702と703を張り合わせて、ヒータを内蔵した上部加熱手段701で下層702の線膨張係数を大きくしたと場合、図3に示すような、熱膨張・熱収縮特性を持つ裏面シート使用することで裏面シートの周辺部を大きく収縮させて熱変形させることができ、周辺のシワを低減させてラミネートすることができる。
逆に上層703の線膨張係数を大きくした場合は、2種の材料702と703を張り合わせ際に予め曲面構造物707より小さい曲率半径を持つ形状に成形しておくことで、加熱前に上部加熱手段701は裏面材704の中央部に接触する。
上部加熱手段701は、加熱とともに上側凸に反り、中央部から周辺部へ接触することで、裏面材を中央部から周辺部へ向けて加熱することができる。
このように線膨張係数の異なる2種の材料702と703を張り合わせてヒータを内蔵した上部加熱手段701で上層702の線膨張係数を大きくしたと場合、図10に示すような、熱膨張・熱収縮特性を持つ裏面材使用することで裏面材の中央部を膨張させ熱変形させることができる。その結果、周辺のシワを低減させてラミネートすることができる。
なお、本実施の形態3では、上部加熱手段の裏面材704への接触面積を変化させるためにバイメタルのようなものを用いたが、上部加熱手段の周縁部にテンションをかけて保持し、テンション力を制御させる等の方法でも、上部加熱手段の裏面材704への接触面積を変化させることができ同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
本実施に形態4のラミネート装置で用いる上部加熱手段の平面図を図14に示す。
本実施の形態4の上部加熱手段は、実施の形態1で用いた上部加熱手段415と同様に弾性体からなる厚さ2mmのシートヒータ用いている。外形寸法は、少なくとも有効発熱部が裏面材の外形を覆う寸法になっており、内部でも複数のブロックに分割されブロックごとに温度コントロールできるようになっている。
分割構造は、図14に示すように中心部1001、頂点1002、1003と中心部1001、頂点1004、1005からなるブロックAと中心部1001、頂点1003、1004と中心部1001、頂点1002、1005からなるブロックBからなる構造になっている。中心線からの距離yでAブロックとBブロックの面積比が連続して変わる(距離yが大きくなるとAブロックの面積比大きくなる)。
中心線からの距離xでAブロックとBブロックの面積比が連続して変わる(距離xが大きくなるとBブロックの面積比大きくなる)。裏面材の熱膨張・熱収縮特性をもとにAブロックとBブロックを個別に温度コントロールすることで周辺部から中心部に向けて裏面材の熱収縮量と膨張量を連続して変化させることができる。
このことで裏面材のMachine Direction方向(矢印MD)とこれに直角方向のTransverse Direction方向(矢印TD)で熱膨張・熱収縮特性が大きく異なってもMD方向、TD方向でそれぞれに対して個別に温度コントロールできる。このことで裏面材をより精度よく熱変形させることができる。
裏面材の熱膨張・熱収縮特性が、例えばMD方向が図3のように熱膨張・収縮し、TD方向が図10に示すように熱膨張する(収縮しない)特性を有する場合、図14に示すように裏面シートのTD、MD方向に上部加熱手段を設置する。
矢印MD方向の場合、中心線からの距離yが大きい周辺ではブロックAの面積比が大きくなる。Aブロックを図3の温度プロファイル301でBブロックを図3の温度プロファイル302で温度制御する。このことで周辺部を収縮させることができる。
矢印TD方向の場合、中心線からの距離xが大きい周辺ではブロックBの面積比が大きくなる。Aブロックを図10の温度プロファイル601でBブロックを図10の温度プロファイル602で温度制御する。このことで周辺部を収縮させることができる。
裏面材のMD方向とTD方向それぞれの熱膨張・熱収縮特性をもとに温度コントロールすることでより精度良く3次元的に裏面材の熱変形を最大にすることができ、より曲率半径の小さい曲面構造物に対しても周辺のシワを低減させてラミネートすることができる。
本発明は、太陽電池や表示パネル等の曲率半径の小さい曲面構造物をラミネートする際に、裏面材の熱膨張・収縮特性を生かして曲面構造物の裏面材の周辺に発生するシワを低減することができる。
401,705 下チャンバー
402,707,805 曲面構造物
403,708 充填材
404,709 セル
2,405,704 裏面材
406,804 構造物支持台
407,710 シール面
408,410 吸排気口
409,712 上チャンバー
411,803,711 ダイヤフラム
412,413 空間
414,902 裏面材
415,701 上部加熱手段

Claims (7)

  1. 曲面構造物上に配置された充填材、太陽電池セル、裏面材を真空雰囲気で加熱し加圧する方法であって、以下の工程を有する曲面構造物のラミネート方法。
    (1)チャンバー内で被ラミネート物を真空引きする工程、
    (2)裏面材の熱膨張・熱収縮特性をもとに裏面材をブロック毎に個別に加熱 する工程、
    (3)裏面材の熱変形を完了させる工程、
    (4)曲面構造物、充填材、太陽電池セル、裏面材からなる被ラミネート物を 加圧、ラミネートする工程、
    (5)充填材をゲル化する工程、
    (6)チャンバー内を大気開放する工程、
  2. ダイヤフラムによって仕切られた上チャンバーと下チャンバーと、
    前記上チャンバーと下チャンバーとで形成される空間それぞれを真空排気する排気手段と、
    支持台に配置される被ラミネート物を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記下チャンバーと前記ダイヤフラムの間に前記加熱手段と接続される電力供給手段を有し、
    前記加熱手段は、前記加熱手段の有効発熱部が少なくとも裏面材の外形を覆う大きさで接触し、かつ、複数のブロックごとに温度コントロールするものであること、
    を特徴とするラミネート装置。
  3. 前記加熱手段は、ブロックごとに時間差をつけて温度上昇させる温度をコントロールするものである、請求項2記載のラミネート装置。
  4. 前記加熱手段は、裏面材に接して配置される、請求項2または3に記載のラミネート装置。
  5. 前記加熱手段は、柔軟性を有する構造である、請求項4記載のラミネート装置。
  6. 前記加熱手段は、中心部から周辺部に向けて電力密度を連続して変化させる構造である、請求項4又は5に記載のラミネート装置。
  7. 前記加熱手段は、線膨張係数の異なる2種類の材料からなる、請求項4〜6の何れか一項に記載のラミネート装置。
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