JP2015204044A - チルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置 - Google Patents

チルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表示器を備えた筺体をチルトさせる回転軸の回転を利用して転倒防止片を突出させて転倒防止を図り、転倒防止機構を小型化する。【解決手段】水平面に置かれた本体3に対して、本体3に内蔵された第1の回転軸5によりチルト可能なディスプレイ4を備える機器1において、本体3内に水平面に対して垂直な方向の第2の回転軸12を設け、第1の回転軸5と第2の回転軸12の間には、第1の回転軸5の回転を第2の回転軸12に伝えて回転させる回転力伝達機構50を歯車の組み合わせで設け、第2の回転軸12には回転アーム14を取り付け、ディスプレイ4のチルト動作によって第2の回転軸12が回転した時に、本体3からディスプレイ4のチルト方向に回転アーム14を突出させてディスプレイ4の転倒防止を図る。【選択図】図2

Description

本出願はチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置に関する。
一般に、チルト可能な表示器を備えた機器、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータ(ノートパソコン)は、表示器側は軽く、キーボード側は回路やバッテリが内蔵されて重いため、表示器を大きく開いても転倒することはまずない。ところが、近年、ノートパソコンに加えて、タッチパネルを備えた表示器側に回路やバッテリが組み込まれたタブレットが普及している。なお、表示器は以後ディスプレイとも記す。
このようなタブレットを単独で使用する場合には何も問題は起こらない。しかし、タブレットへの入力をキーボードから行いたいという要望があり、タブレットに接続できる薄型キーボードが市販されるようになった。そして、タブレットを薄型キーボードに接続して使用する場合には、タブレット(ディスプレイ側)に回路やバッテリが組み込まれているため、重心がディスプレイ側にあり、ディスプレイを開いてチルトさせると転倒する虞があった。
ディスプレイを備えた機器であって、ディスプレイをチルトすると倒れてしまう虞がある機器では、機器の転倒を防止するため、キーボード側やスタンド側に重りを入れたり、手動で引き出す転倒防止板を付ける方法があった。薄型表示装置のスタンドにおいて、薄型表示装置の転倒を防止するために、スタンドのベース部に内蔵させた補助ベース板を引き出す技術が特許文献1に開示されている。
しかし、特許文献1に開示の技術では、ユーザによってスタンドのベース部に内蔵させた補助ベース板を手動で引き出す必要があり、操作性に問題があった。そこで、特許文献2には、スタンドのベース部に画像表示部の傾斜に応じて自動的にスライドして移動し、スタンドの設置面積を増大させる技術が開示されている。特許文献2に開示の技術は、画像表示部の回転軸の回転運動をギヤ、カム、リンク機構等により直線運動に変換し、画像表示部がチルトした時にベース板から補助板を突出させて画像表示部の転倒を防止するものである。
また、ディスプレイを備えた情報処理装置において、後部に設けた安定板を装置内部から引き出すことにより装置の安定を図った、特許文献1と同様の技術が特許文献3に開示されている。更に、LCDパネルを備えた情報処理装置において、LCDパネルの回転軸に第1ギヤを設け、LCDパネルのチルト時に第1ギヤの回転を第2ギヤを介してラックに伝え、ラックを本体後方に突出させて転倒を防止するものが特許文献4に開示されている。
特開2000−47599号公報
特開2004−133160号公報
特開平4−616号公報
特開平9−292931号公報
ところが、特許文献1,3に開示の技術は、補助ベース板や安定板を手動で引き出すので、操作が煩雑であるという問題があった。また、特許文献2,4に開示の技術は、補助板やラックの突出長さがギヤの歯数で決まるので、補助板やラックの突出長さを確保するためのギヤの直径が大きくなり、転倒防止機構部が大型化するという問題があった。
1つの側面では、本出願は、ディスプレイを備えた筺体をチルトさせる回転軸の回転を利用して転倒防止片を突出させることにより、転倒防止機構部を小型化できるチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置を提供することを目的とする。
1つの形態によれば、水平設置する本体に対して、前記本体に内蔵された第1の回転軸によりチルト可能なチルト可能筺体を備える機器において、
前記本体内に前記本体に対して垂直な方向の第2の回転軸を設け、
前記第1の回転軸と前記第2の回転軸の間には、前記第1の回転軸の回転を前記第2の回転軸に伝えて回転させる回転力伝達機構を設け、
前記第2の回転軸には、前記チルト可能筺体のチルト動作によって前記第2の回転軸が回転した時に、前記本体から前記チルト可能筺体のチルト方向に突出する転倒防止部材を設けたことを特徴とするチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
開示のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置では、ディスプレイを備えた筺体を回転させた時の回転軸の回転を利用して、本体から転倒防止片を突出させるので、転倒防止機構を小型化できるという効果がある。
(a)は本出願の回転足を備えた第1の実施例の転倒防止装置を備えた機器の閉じた状態を示す斜視図、(b)は(a)に示した状態から機器のディスプレイが開きかけた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示した状態から機器のディスプレイが更に開いてチルトした状態を示す斜視図である。 (a)は図1(b)に示した機器のディスプレイが更に開き、図1(c)に示したチルトした状態になる前の状態をディスプレイの正面側から見た斜視図、(b)は(a)のA部を拡大して示す斜視図である。 (a)は図2(b)に示した転倒防止装置の回転力伝達機構のみを取り出して示す斜視図、(b)は(a)に示した傘歯車の歯車比の一例を示す説明図、(c)は(a)に示した傘歯車の歯車比の他の例を示す説明図である。 (a)は図2(b)に示した転倒防止装置のクラッチ機構のみを取り出して示す斜視図、(b)は(a)に示したクラッチ機構を別の角度から見た斜視図、(c)はディスプレイが開いていない時のクラッチ機構の動作を示す断面図、(d)はディスプレイが30度開いた時のクラッチ機構の動作を示す断面図、(e)はディスプレイが60度開いた時のクラッチ機構の動作を示す断面図、(f)はディスプレイが90度開いた時のクラッチ機構の動作を示す断面図、(g)はディスプレイが120度開いた時のクラッチ機構の動作を示す断面図、(h)はディスプレイが150度開いた時のクラッチ機構の動作を示す断面図である。 (a)はディスプレイが開いていない時及びディスプレイが30度開いた時の、回転足の動作を示す機器本体のみの平面図、(b)はディスプレイが90度開いた時の、回転足の動作を示す機器本体のみの平面図、(c)はディスプレイが120度開いた時の、回転足の動作を示す機器本体のみの平面図、(d)はディスプレイが150度開いた時の、回転足の動作を示す機器本体のみの平面図である。 (a)は図3(a)に示した転倒防止装置の回転力伝達機構の別の機構の構造を示す斜視図、(b)は図3(a)に示した転倒防止装置の回転力伝達機構の更に別の機構の構造を示す斜視図である。 (a)は本出願のスライド板を備えた第2の実施例の転倒防止装置を備えた機器の閉じた状態を示す斜視図、(b)は(a)に示した状態から機器のディスプレイが開きかけた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示した状態から機器のディスプレイが更に開いてチルトした状態を示す斜視図である。 (a)は図7(b)に示した機器のディスプレイが更に開き、図7(c)に示したチルトした状態になる前の状態をディスプレイの正面側から見た斜視図、(b)は(a)のB部を拡大して示す斜視図である。 (a)はディスプレイが開いていない時及びディスプレイが30度開いた時の、スライド板の動作を示す機器本体のみの平面図、(b)はディスプレイが90度開いた時の、スライド板の動作を示す機器本体のみの平面図、(c)はディスプレイが120度開いた時の、スライド板の動作を示す機器本体のみの平面図、(d)はディスプレイが150度開いた時の、スライド板の動作を示す機器本体のみの平面図である。 (a)は開閉式の機器におけるディスプレイの本体に対する重心及び転倒防止部材の突出方向を示す説明図、(b)は本出願の第1の実施例の機器の転倒防止装置における回転アームの突出方向を示す説明図、(c)は本出願の第2の実施例の機器の転倒防止装置におけるスライド板の突出方向を示す説明図、(d)は(a)に示した開閉式の機器の重心位置に対する回転アームとスライド板の突出量の適正値の推移を示す線図である。 (a)は本出願のスライド板を備えた第3の実施例の転倒防止装置を備えた機器のチルト角が0の状態を示す斜視図、(b)は(a)に示した状態から機器のディスプレイが所定角度チルトした状態を示す斜視図、(c)は(a)に示した状態における第3の実施例の転倒防止装置の状態を示す本体の、上カバーを取り外した状態の平面図、(d)は(b)に示した状態における第3の実施例の転倒防止装置の状態を示す本体の、上カバーを取り外した状態の平面図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、同じ構成部材には同じ符号を付して説明する。
図1(a)から図1(c)は本出願の第1の実施例の機器1を示すものであり、この機器1には転倒防止装置10が設けられている。第1の実施例の機器1は、本体3に対して開閉可能なディスプレイ(表示器)4をチルト可能筺体として備える開閉式電子機器であり、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータである。機器1では、ディスプレイ4を、図1(a)に示す閉じた状態から、図1(b)に示すように本体3に対して開いて行き、最終的には図1(c)に示すようなチルトさせた状態にすることができる。転倒防止装置10には回転アーム14が回転足として設けられており、図1(c)に示すように、ディスプレイ4を本体3に対してチルトさせた時には、ディスプレイ4が倒れないように、本体3から突出する。
図2(a)は、図1(b)に示した機器1のディスプレイ4が更に開き、図1(c)に示したディスプレイ4がチルトした状態になる前の状態を、ディスプレイ4の正面側から見たものである。また、図2(b)は、図2(a)のA部を拡大して示すものであり、転倒防止装置10の構造を示すものである。
図2(b)に示すように、転倒防止装置10は、機器1の本体3とディスプレイ4の間に設けられた開閉ヒンジ軸5が延長された伝達軸11を備える。開閉ヒンジ軸5と伝達軸11は同軸上にあり、本体3に内蔵された第1の回転軸である。本実施例では、転倒防止装置10にクラッチ機構40が設けられており、クラッチ機構40によって開閉ヒンジ軸5と伝達軸11は分断されている。開閉式の機器1では、図1(a)に示す状態から図2(a)に示す状態までは、本体3に対してディスプレイ4が開いてもディスプレイ4が転倒する虞が無い。クラッチ機構40はディスプレイ4が閉じた状態からある程度の開き角度まで開く間は、開閉ヒンジ軸5が回転してもその回転を伝達軸11に伝えないようにするものであり、その構成と動作については後述する。
伝達軸11は、転倒防止装置10のフレーム13に掛け渡されており、フレーム13の底面には垂直軸12が第2の回転軸として設けられている。そして、伝達軸11と垂直軸12の間には、伝達軸11の回転を直交方向に変換して垂直軸12に伝える回転力伝達機構50が設けられている。本実施例の回転力伝達機構50は、伝達軸11に取り付けられた傘歯車51と垂直軸12に取り付けられた傘歯車52を備えている。そして、垂直軸12には、垂直軸12の回転によって本体3から後方に突出する回転アーム14が取り付けられている。
以上のように構成された転倒防止装置10では、クラッチ機構40が開閉ヒンジ軸5と伝達軸11とを連結している状態で、ディスプレイ4が開かれてチルトすると、開閉ヒンジ軸5と伝達軸11とが矢印Pで示す方向に回転する。開閉ヒンジ軸5と伝達軸11とが矢印Pで示す方向に回転すると、傘歯車51に噛み合う傘歯車52が矢印Q方向に回転し、この結果、垂直軸12に取り付けられた回転アーム14が矢印R方向に回転する。
図3(a)は、図2(b)に示した転倒防止装置10の、回転力伝達機構50が設けられた部分のみを取り出して示すものである。転倒防止装置10のフレーム13には、伝達軸11が掛け渡されており、伝達軸11に傘歯車51が取り付けられている。また、フレーム13の底面には垂直軸12が設けられており、垂直軸12に傘歯車52が取り付けられている。傘歯車51と傘歯車52とは噛み合っている。更に、垂直軸12の端面には回転アーム14の基部が取り付けられている。前述のように、伝達軸11が回転して傘歯車51が矢印Pで示す方向に回転すると、傘歯車51に噛み合う傘歯車52が矢印Q方向に回転し、回転アーム14が矢印R方向に回転する。
傘歯車51と傘歯車52の歯車比は、図3(b)に示すように同じ歯数とすることもできるが、図3(c)に示すように、傘歯車51(歯車1)の歯数を、傘歯車52(歯車2)よりも少なくすることが出来る。図3(c)に示す例では、傘歯車51の歯数12に対して傘歯車52の端数が20となっている。傘歯車51の歯数を傘歯車52よりも少なくすることにより、ディスプレイ4の開き角度を150度にした時に、回転アーム14の回転角度が90度になり、回転アーム14を本体3に対して垂直な方向に突出させることができる。
次に、クラッチ機構40について説明する。図4(a)、(b)は、図2(b)に示した転倒防止装置10のクラッチ機構40のみを取り出して示すものである。クラッチ機構40には、開閉ヒンジ軸5に接続する第1のクラッチ41と、伝達軸11に接続する第2のクラッチ42がある。図4(a)、(b)には、第1のクラッチ41と第2のクラッチ42を保持するフレームの図示は省略してある。第1のクラッチ41と第2のクラッチ42には対向する2つの、断面が扇紙状の突起41P、42Pがある。突起41P、42Pの側面は、2つの同心の円周面と、一方に対して他方が60度傾斜する2つの平面を備えている。
ここで、図4(c)から図4(h)と、図5(a)から図5(d)を用いて、機器1の本体3からディスプレイ4が次第に開いて行く時の、クラッチ機構40の第1と第2のクラッチ41,42の動作と、回転アーム14の本体3からの突出量を説明する。なお、図5(a)から図5(d)の右側に示す図にはディスプレイ4の図示は省略してある。
図5(a)の左の上側に示される状態は、機器1の本体3に対してディスプレイ4が閉じている状態を示している。この時、クラッチ機構40の突起41P、42Pは図4(c)に示す状態にあり、突起41Pに突起42Pが接しているが、突起41Pは突起42Pに対して付勢力を作用させていない状態である。この状態から、図5(a)に左の下側に示すように機器1の本体3に対してディスプレイ4を開いて行く。図5(a)に左の下側に示す状態は、本体3に対してディスプレイ4が30度開いた状態である。この時、クラッチ機構40の突起41P、42Pは図4(d)に示す状態にあり、突起41Pが回転中で、突起42Pに対して付勢力を作用させていない。
図4(e)はディスプレイ4が本体3に対して60度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。ディスプレイ4が本体3に対して60度開くと、突起41Pが突起42Pに当接する。従って、ディスプレイ4が本体3に対して60度を超えて開くと、突起41Pによって突起42Pが付勢され、クラッチ42が回転する。そして、クラッチ42が回転すると、その回転角度に応じて回転アーム14が本体3から突出する。
図4(f)はディスプレイ4が本体3に対して90度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。突起41Pは図4(e)に示した状態から30度回転しているので、突起42Pも30度回転している。図5(b)はディスプレイ4が本体3に対して90度開いた時の状態を示すものであり、回転アーム14が30度回転して本体3から突出している。
図4(g)はディスプレイ4が本体3に対して120度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。突起41Pは図4(f)に示した状態から更に30度回転しているので、突起42Pも更に30度回転し、図4(e)に示した状態からは60度回転する。図5(c)はディスプレイ4が本体3に対して120度開いた時の状態を示すものであり、回転アーム14が60度回転して本体3から突出している。
図4(h)はディスプレイ4が本体3に対して150度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。突起41Pは図4(g)に示した状態から更に30度回転しているので、突起42Pも更に30度回転し、図4(e)に示した状態からは90度回転する。図5(d)はディスプレイ4が本体3に対して150度(最大開き角)開いた時の状態を示すものであり、回転アーム14が90度回転して本体3から突出している。このように、本体3に対してディスプレイ4が最大限(150度)開くと、回転アーム14が、本体3から直交する方向に最大限突出して、ディスプレイ4の転倒を防止する。
図6(a)は、図3(a)に示した転倒防止装置10の回転力伝達機構50の別の機構の構造を示すものである。この図には回転アームの図示は省略してある。図3(a)に示した回転力伝達機構50では、フレーム13に掛け渡された伝達軸11に傘歯車51が取り付けられていた。また、フレーム13の底面に設けられた垂直軸12にも傘歯車52が取り付けられていて、傘歯車51と傘歯車52とは噛み合っていた。一方、図6(a)に示す例では、伝達軸11と垂直軸12に冠歯車53,54が取り付けられていて、両者は噛み合っている。冠歯車53,54の動作は傘歯車51、52の動作と同じである。冠歯車53,54についても、歯車51、52と同様に、歯数を異ならせることもできる。
転倒防止装置10の回転力伝達機構50として、傘歯車の例と冠歯車の実施例を説明したが、回転力伝達機構50としてはこれ以外にも、例えば、以下のような構造が可能である。
(1) 冠歯車と歯車の組み合わせ
(2)ウォーム歯車と歯車の組み合わせ
(3)歯車とピン車の組み合わせ
図6(b)は、図3(a)に示した転倒防止装置10の回転力伝達機構50の更に別の機構の構造を示すものである。図3(a)と図6(a)に示した回転力伝達機構50では、伝達軸11の回転を歯車によって垂直軸12に伝達していたが、図6(b)に示す実施例では、伝達軸11の端部と垂直軸12の端部がフレキシブルジョイント55で接続されている。フレキシブルジョイント55は、例えば、鋼等のばね材や柔軟性樹脂等の、90度屈曲可能な弾性体で形成することができる。また、フレキシブルジョイント55として、ユニバーサルジョイントを使用することもできる。
図7(a)から図7(c)は本出願の第2の実施例の機器2を示すものであり、この機器2には転倒防止装置20が設けられている。第2の実施例の機器2は、本体3に対して開閉可能なディスプレイ4をチルト可能筺体として備える開閉式電子機器であり、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータである。機器2では、ディスプレイ4を、図7(a)に示す閉じた状態から、図7(b)に示すように本体3に対して開いて行き、最終的には図7(c)に示すようなチルトさせた状態にすることができる。転倒防止装置20には回転アーム24に駆動されるスライド板27が転倒防部材として設けられており、図7(c)に示すように、ディスプレイ4を本体3に対してチルトさせた時には、ディスプレイ4が倒れないように、本体3から後方に突出する。
図8(a)は、図7(b)に示した機器2のディスプレイ4が更に開き、図7(c)に示したディスプレイ4がチルトした状態になる前の状態を、ディスプレイ4の正面側から見たものである。また、図8(b)は、図8(a)のB部を拡大して示すものであり、転倒防止装置20の構造を示すものである。
図8(b)に示すように、転倒防止装置20は、機器2の本体3とディスプレイ4の間に設けられた開閉ヒンジ軸5が延長された伝達軸11を備える。開閉ヒンジ軸5と伝達軸11は同軸上にあり、本体3に内蔵された第1の回転軸である。本実施例にも転倒防止装置20にクラッチ機構40が設けられており、クラッチ機構40によって開閉ヒンジ軸5と伝達軸11は分断されている。開閉式の機器2では、図7(a)に示す状態から図8(a)に示す状態までは、本体3に対してディスプレイ4が開いてもディスプレイ4が転倒する虞が無いことは前述の開閉式の機器1と同様である。そして、クラッチ機構40にも機器1に設けたクラッチ機構40と同じものを使用している。
伝達軸11は、転倒防止装置20のフレーム23に掛け渡されており、フレーム23の底面には垂直軸12が第2の回転軸として設けられている。そして、伝達軸11と垂直軸12の間には、伝達軸11の回転を直交方向に変換して垂直軸12に伝える回転力伝達機構50が機器1と同様に設けられている。本実施例の回転力伝達機構50は、伝達軸11に取り付けられた傘歯車51と垂直軸12に取り付けられた傘歯車52を備えている。そして、垂直軸12には、垂直軸12の回転によって本体3の内部を回転する回転アーム24が取り付けられている。
図7(a)に示すように、本体3に対してディスプレイ4が閉じられている状態における回転アーム24は、本体3に内蔵されている開閉ヒンジ軸5に対して垂直方向に本体3内に伸びている。第2の実施例の機器2では、本体3の回転アーム24を含む回転力伝達機構50の下方には、回転アーム24によって駆動されるスライド板27が内蔵されている。スライド板27は、本体に内蔵された2本の平行なスライドガイド28の間を本体3の前後方向にスライドして、本体3の後方から出没できるものであり、本体3から突出した状態でディスプレイ4の転倒防止部材となる。
図8(b)に示すように、スライド板27の上面には、開閉ヒンジ軸5に平行で一直線上に並ぶ2本のガイド溝25が設けられており、このガイド溝25内にはガイド溝25内を移動できる滑り駒26が入っている。そして、滑り駒26は、回転アーム24の先端部に回転軸29で取り付けられており、ディスプレイ4のチルトによって回転力伝達機構50を介して回転アーム24が矢印S方向に回転すると、滑り駒26はガイド溝25内を本体3の中心方向に向かって移動する。この結果、スライド板27が矢印T方向に移動してスライド板27の先端部が本体3の後部から突出する。
第2の実施例の機器2における転倒防止装置20に設けられた回転力伝達機構50の構造は第1の実施例の機器1における転倒防止装置20に設けられた回転力伝達機構50の構造と同じであるので説明を省略する。また、回転力伝達機構50に設けられたクラッチ機構40の構造も図4(a)、(b)に示した通りのもので、既に説明したのでここでは説明を省略する。
次に、図4(c)から図4(h)と、図9(a)から図9(d)を用いて、機器2の本体3からディスプレイ4が次第に開いて行く時の、クラッチ機構40の第1と第2のクラッチ41,42の動作と、スライド板27の本体3からの突出量を説明する。なお、図9(a)から図9(d)の右側に示す図には本体3のみを示してあり、ディスプレイ4の図示は省略してある。
図9(a)の左の上側に示される状態は、機器1の本体3に対してディスプレイ4が閉じている状態を示している。この時、クラッチ機構40の突起41P、42Pは図4(c)に示す状態にあり、突起41Pに突起42Pが接しているが、突起41Pは突起42Pに対して付勢力を作用させていない状態である。この状態から、図9(a)に左の下側に示すように機器1の本体3に対してディスプレイ4を開いて行く。図9(a)に左の下側に示す状態は、本体3に対してディスプレイ4が30度開いた状態である。この時、クラッチ機構40の突起41P、42Pは図4(d)に示す状態にあり、突起41Pが回転中で、突起42Pに対して付勢力を作用させていない。
図4(e)はディスプレイ4が本体3に対して60度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。ディスプレイ4が本体3に対して60度開くと、突起41Pが突起42Pに当接する。従って、ディスプレイ4が本体3に対して60度を超えて開くと、突起41Pによって突起42Pが付勢され、クラッチ42が回転する。そして、クラッチ42が回転すると、その回転角度に応じて回転アーム24が回転し、スライド板27が本体3から突出する。
図4(f)はディスプレイ4が本体3に対して90度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。突起41Pは図4(e)に示した状態から30度回転しているので、突起42Pも30度回転する。図9(b)はディスプレイ4が本体3に対して90度開いた時の状態を示すものであり、回転アーム24が30度回転して滑り駒26がガイド溝25内を内側に移動し、スライド板27が僅かに本体3から突出している。
図4(g)はディスプレイ4が本体3に対して120度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。突起41Pは図4(f)に示した状態から更に30度回転しているので、突起42Pも更に30度回転し、図4(e)に示した状態からは60度回転する。図9(c)はディスプレイ4が本体3に対して120度開いた時の状態を示すものであり、回転アーム24が60度回転して滑り駒26がガイド溝25内を更に内側に移動し、スライド板27の本体3からの突出長さが増大する。
図4(h)はディスプレイ4が本体3に対して150度開いた時の突起41P、42Pの状態を示すものである。突起41Pは図4(g)に示した状態から更に30度回転しているので、突起42Pも更に30度回転し、図4(e)に示した状態からは90度回転する。図9(d)はディスプレイ4が本体3に対して150度(最大開き角)開いた時の状態を示すものであり、回転アーム24が90度回転してスライド板27のガイド溝25と平行になる。このように、本体3に対してディスプレイ4が最大限(150度)開くと、回転アーム24が、ガイド溝25と平行になり、スライド板27が本体3から最大限突出して、ディスプレイ4の転倒を防止する。
以上説明した第1の実施例の機器1と第2の実施例の機器2では、本体3に対してディスプレイ4がチルトした時に、回転アーム14或いはスライド板27を本体3の後方に突出させることによって、移動する装置重心位置を常に装置の内側に維持した。このとき、回転アーム14或いはスライド板27の本体からの突出長さは、重心移動に対し十分な長さ突出するようになっており、重心が回転アーム14或いはスライド板27より内側になるため、ディスプレイは転倒しない。開閉式の機器の重心移動と、回転アーム14或いはスライド板27の長さの関係を図10(a)から図10(d)を用いて説明する。
図10(a)は開閉式の機器1,2におけるディスプレイ4の本体3に対する重心及び転倒防止部材の突出方向を示すものである。本体3の重量をg1、ディスプレイ4の重量をg2、本体3の奥行方向の寸法をLとする。内部の重さを均一とすると、重心位置はそれぞれその中心L/2の位置になる。開閉ヒンジの位置をゼロとすると、重心位置は−L/2の位置になる。ディスプレイ4の重心位置は開きと共に移動し、開き角θの時、−L/2×cosθの位置である。機器全体の重心位置は本体3の重心との合成(重さの比に応じた位置)なので、以下の式で表せる。
重心位置=(L/2)×((1−cosθ)×g2/(g1+g2)−1)
最後の項の−1は、位置が変わらない本体3の重心位置であり、その前の項のg2/(g1+g2)は本体3とディスプレイ4の重さの比に応じた重心位置であり、機器の端部からの位置はこの足し算になる。ここで、機器の奥行L=210mm、本体3の重さg1=500g、ディスプレイ4の重さg2=980gとした時の、開き角θと重心位置の関係を図10(d)に実線で示す。
図10(b)に示す機器1のように、転倒防止部材が回転アーム14の場合、初期角度を0度(機器1の後端部に平行)とし、回転アーム14の長さをA1とすると、ディスプレイ4の開き角αの時の突出量はA1×sinθとなる。また、図10(c)に示す機器2のように、転倒防止部材が回転アーム24とスライド板27の場合、初期角度−90度、回転アーム24の腕の長さをA2とすると、ディスプレイ4の開き角αの時のスライド板27の突出量A2×(1−cosθ)となる。
転倒防止部材が突出しないディスプレイ4の遊び角を60度とし、転倒防止部材の長さA1とA2を50mmとした時の、転倒防止部材の突出量は、図10(d)に示すグラフの点線A1,A2のようになる。グラフからわかるように、移動した重心位置は、常に突出した回転アーム14とスライド板27より内側、つまり装置内にあるので、転倒することがない。
なお、図10(b)に示す機器1では、ディスプレイ4を150度以上開くと、回転アーム14は本体3側に戻る方向に回転するので、回転アーム14の本体3からの突出量が小さくなる。この場合は、機器1において、ディスプレイ4を150度以上開かないような構造にすれば良い。また、前述の計算では、転倒防止部材は重さが軽く、重心の変化はないとしているが、転倒防止部材の移動時に、バッテリ等の重い部品を転倒防止部材の移動方向に一緒に動かすと一層効果的である。
図11(a)から図11(d)は、本出願の第3の実施例の機器6を示すものであり、この機器6には転倒防止装置30が設けられている。第3の実施例の機器6は、本体3に対してディスプレイ4が直立した状態で使用される直立式電子機器であり、例えば液晶テレビ装置やデスクトップ型パーソナルコンピュータである。機器6では、ディスプレイ4を、図11(a)に示す直立した状態から、図11(b)に示すチルトさせた状態にすることができる。転倒防止装置30にはスライド板67が転倒防部材として設けられており、図11(b)に示すように、ディスプレイ4を本体3に対してチルトさせた時には、ディスプレイ4が倒れないように、本体3から後方に突出する。
転倒防止装置30は、図11(c)に示すように、図示を省略したディスプレイ4と本体3との間に設けられた開閉ヒンジ軸に接続する伝達軸(第1の回転軸)11を備える。図11(c)では、伝達軸11を保持するフレームの図示も省略してある。機器6は直立式電子機器であるので、転倒防止装置30にはクラッチ機構は設けられていない。これは、直立式の機器6は、通常、図11(a)に示すように、ディスプレイ4は直立した状態で使用され、この状態から図11(b)に示す状態までチルトさせて使用できるものであり、本体3に対してディスプレイ4は閉じないからである。
本体3には、伝達軸11に直交する垂直軸12が第2の回転軸として設けられており、伝達軸11と垂直軸12の間には、伝達軸11の回転を直交方向に変換して垂直軸12に伝える回転力伝達機構60が設けられている。回転力伝達機構60は、伝達軸11に取り付けられた第1の歯車61と、垂直軸12に取り付けられて第1の歯車61に噛み合う第2の歯車62及び第2の歯車62に噛み合う第3の歯車63を備えている。第3の歯車63の回転軸68は本体3に設けられており、垂直軸12に平行である。第3の歯車63は第2の歯車62の回転方向を反転するためと、回転数を変更するために設けられている。そして、第3の歯車63には、第3の歯車63の回転によって本体3の内部を回転する回転アーム64が取り付けられている。
第3の実施例の機器6には、本体3の後方に、回転アーム64によって駆動されるスライド板67が内蔵されている。スライド板67は、本体3の後方から出没できるものであり、本体3から突出した状態でディスプレイ4の転倒防止部材となる。スライド板67の上面には、伝達軸11に平行で一直線上に並ぶ2本のガイド溝65が設けられており、このガイド溝65内にはガイド溝65内を移動できる滑り駒66が入っている。そして、滑り駒66は、回転アーム64の先端部に回転軸69で取り付けられており、ディスプレイが直立状態では、滑り駒66はガイド溝65の両端部に位置している。
ディスプレイのチルトによって伝達軸11が矢印U方向に回転すると、回転力伝達機構60を介して第2の歯車62が矢印V方向に回転し、第3の歯車63が矢印W方向に回転する。そして、第3の歯車63が矢印W方向に回転すると、回転アーム64が矢印X方向に回転する。回転アーム64が矢印X方向に回転すると、滑り駒66はガイド溝65内を本体3の中心方向に向かって移動する。この結果、スライド板67が矢印Z方向に移動し、スライド板67がスライド板67が本体3の後部から突出する。図11(d)は、スライド板67が本体3の後部から最大限突出した状態を示している。
なお、第3の実施例では、第2の歯車62とアーム64との間にもう1枚、第3の歯車63を設けて回転を反転させ、ディスプレイのチルト時の回転でスライド板67が後方に突出するようにしている。一方、伝達軸11に取り付ける第1の歯車61を、前後逆にして伝達軸11に取り付け、伝達軸11を伸ばして第1の歯車61と第3の歯車63を噛み合わせれば、第2の歯車62は不要になる。この構成では、第1の歯車61の歯車の矢印U方向の回転で、第3の歯車63が矢印W方向に回転できるようになり、歯車が1枚節約できる。
第3の実施例の機器6における転倒防止装置30に設けられた回転力伝達機構60の構造は、第1の実施例の機器1における転倒防止装置20に設けられた回転力伝達機構50の構造と同じで良いので説明を省略する。このように、本出願のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置は、開閉式の電子機器だけでなく、直立式の電子機器にも適用することができる。
以上説明したように、本出願のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置は、チルト可能筺体の開閉に連動して転倒防止機構が動くため、取扱いが容易である。また、チルト可能筺体の開閉を直接回転の動きとするため、動きがスムーズでかつ十分な長さのストロークが得られる。更に、転倒防止装置の構造が簡単なためコストを抑えることができる。
なお、図示は省略しているが、伝達軸11にコイルバネを取り付けておき、コイルバネの回転力によって、チルト可能筺体がチルト状態から元の状態に戻る時に、転倒防止部材の本体への戻りを補助するようにすることができる。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 水平設置する本体に対して、前記本体に内蔵された第1の回転軸によりチルト可能なチルト可能筺体を備える機器において、
前記本体内に前記本体に対して垂直な方向の第2の回転軸を設け、
前記第1の回転軸と前記第2の回転軸の間には、前記第1の回転軸の回転を前記第2の回転軸に伝えて回転させる回転力伝達機構を設け、
前記第2の回転軸には、前記チルト可能筺体のチルト動作によって前記第2の回転軸が回転した時に、前記本体から前記チルト可能筺体のチルト方向に突出する転倒防止部材を設けたことを特徴とするチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記2) 前記転倒防止部材が、前記第2の回転軸に取り付けた回転アームであることを特徴とする付記1に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記3) 前記転倒防止部材が、前記第2の回転軸に取り付けた回転アームと、前記回転アームの回転に連動してスライドするスライド板であることを特徴とする付記1に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記4) 前記機器は、折り畳み可能な開閉式の電子機器であり、前記チルト可能筺体には表示器が設けられていることを特徴とする付記1から3の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記5) 前記機器は、前記チルト可能筺体には表示器が設けられた画像表示機器であり、前記チルト可能筺体は前記本体に対して垂直な状態からチルトを行うことを特徴とする付記1から3の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記6) 前記回転力伝達機構にクラッチ機構が内蔵されており、
前記クラッチ機構は、前記チルト可能筺体が前記本体から所定角度開くまでは、前記第1の回転軸の回転の前記第2の回転軸への伝達を阻止することを特徴とする付記4に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記7) 前記所定角度が60度であることを特徴とする付記5に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記8) 前記回転力伝達機構が、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸に取り付けた傘歯車であることを特徴とする付記1から7の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記9) 前記回転力伝達機構が、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸に取り付けた冠歯車であることを特徴とする付記1から7の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記10) 前記回転力伝達機構が、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸の間に取り付けたフレキシブルジョイントであることを特徴とする付記1から7の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記11) 前記回転力伝達機構が、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸に取り付けた冠歯車と歯車の組み合わせであることを特徴とする付記1から7の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記12) 前記回転力伝達機構が、前記第1の回転軸に取り付けたウォームと前記第2の回転軸に取り付けたウォーム歯車と歯車の組み合わせであることを特徴とする付記1から7の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記13) 前記回転力伝達機構が、前記第1の回転軸に取り付けた歯車と前記第2の回転軸に取り付けたピン車の組み合わせであることを特徴とする付記1から7の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記14) 前記第1の回転軸と前記第2の回転軸に取り付けた、傘歯車の歯数及び前記冠歯車の歯数が同じであることを特徴とする付記8または9に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記15) 前記第1の回転軸に取り付けた傘歯車の歯数及び前記冠歯車の歯数の方が、前記第2の回転軸に取り付けた傘歯車の歯数及び前記冠歯車の歯数よりも少ないことを特徴とする付記8または9に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記16) 前記転倒防止部材の突出長さは、前記チルト可能筺体のチルト状態における前記機器の重心位置が常に機器の内側になる長さであることを特徴とする付記1から15の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
(付記17) 前記第1の回転軸に捩りバネが巻回されており、前記捩りバネは、前記チルト可能筺体がチルトされた時に戻り力を蓄え、前記チルト可能筺体がチルト状態から戻される時に、前記第1の回転軸に前記転倒防止部材を前記本体内に引き込ませる方向の回転補助力を与えることを特徴とする付記1から16の何れかに記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
1、2 機器(開閉式電子機器)
3 本体
4 チルト可能筺体(ディスプレイ、表示器)
5 開閉ヒンジ軸
6 機器(直立式電子機器)
10,20,30 転倒防止装置
11 第1の回転軸(伝達軸)
12 第2の回転軸(垂直軸)
14,24,34 回転アーム
25、65 ガイド溝
26,66 滑り駒
27,67 スライド板
29、68、69 回転軸
40 クラッチ機構
41 第1のクラッチ
42 第2のクラッチ
50、60 動力伝達機構
61 第1の歯車
62 第2の歯車
63 第3の歯車

Claims (5)

  1. 水平面に置かれた本体に対して、前記本体に内蔵された第1の回転軸によりチルト可能なチルト可能筺体を備える機器において、
    前記本体内に前記水平面に対して垂直な方向の第2の回転軸を設け、
    前記第1の回転軸と前記第2の回転軸の間には、前記第1の回転軸の回転を前記第2の回転軸に伝えて回転させる回転力伝達機構を設け、
    前記第2の回転軸には、前記チルト可能筺体のチルト動作によって前記第2の回転軸が回転した時に、前記本体から前記チルト可能筺体のチルト方向に突出する転倒防止部材を設けたことを特徴とするチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
  2. 前記転倒防止部材が、前記前記第2の回転軸に取り付けた回転アームであることを特徴とする請求項1に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
  3. 前記転倒防止部材が、前記前記第2の回転軸に取り付けた回転アームと、前記回転アームの回転に連動してスライドするスライド板であることを特徴とする請求項1に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
  4. 前記機器は、折り畳み可能な開閉式の電子機器であり、前記チルト可能筺体には表示器が設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
  5. 前記回転力伝達機構にクラッチ機構が内蔵されており、
    前記クラッチ機構は、前記チルト可能筺体が前記本体から所定角度開くまでは、前記第1の回転軸の回転の前記第2の回転軸への伝達を阻止することを特徴とする請求項4に記載のチルト可能筺体を備える機器の転倒防止装置。
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