JP2015203715A - レンズユニット及び撮像装置 - Google Patents

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昌良 大里
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Abstract

【課題】コンパクト化を図りつつも、スムーズなレンズ移動を確保し、高画質な画像を形成できるレンズユニット及び撮像装置を提供する。【解決手段】線状部材209を固定する位置Pが範囲B内である場合、第2のホルダ207の総合重心Gの位置からずれたことにより回転モーメントM2が発生するが、V溝201f側の抵抗に基づき発生する回転モーメントM1の方向と逆になるので、打ち消し合いが生じ、残る回転モーメントは両者の差分となる。また、位置PからV溝201fまでの回転半径Δ2が小さいので、回転モーメントM1自体が小さくなるから、スムーズな動作が得られる。【選択図】図11

Description

本発明は、レンズユニット及び撮像装置に関し、特に薄型の携帯端末等に搭載される撮像装置に用いられると好適なレンズユニット及び撮像装置に関する。
近年、スマートフォンをはじめとする携帯端末が発売され、急速に拡大している。かかる携帯端末は、一般的に撮像装置を搭載し、これにより撮像した画像を転送したり、携帯端末上で画像処理を行うなど種々の用い方がなされている。しかるに、一般的な携帯端末は薄形であることから、それに内蔵される撮像装置にはコンパクト化が厳しく要求される一方で、フォーカシングやズームなどの機能も要求されている。
これに対し、プリズムを持つ、いわゆる屈曲光学系を有する撮像装置であれば、光軸を携帯端末の幅方向又は高さ方向に沿って配置できることから、フォーカシングやズームなどの機能を有しつつ、薄型化を図ることが出来、携帯端末への搭載が可能になる。特許文献1には、屈曲光学系を有する電子カメラに搭載可能であってフォーカシングとズーム機能を有するレンズユニットが開示されている。そこで、このようなレンズユニットを、携帯端末用の撮像装置に流用する場合について考察する。
特開2003-66309号公報
ここで、レンズを光軸方向に移動させる駆動機構として、特許文献1に一形態として示されるように例えばモータとリードスクリュを用いることもできるが、設置スペースが嵩むので、携帯用の撮像装置に用いることは困難である。これに対し、特許文献1の別形態として示されているように、モータ軸に取り付けたプーリにより線状部材を介して、レンズを保持するレンズ枠をレンズと共に光軸方向に移動させるようにすれば、比較的小さな設置スペースで足りる。ところが、特許文献1のレンズ枠は、主ガイド軸に対して孔嵌合しており、更に光軸方向において一点でのみガイドされているので、わずかな隙間が両者間に存在すると、レンズ枠が傾くことで主ガイド軸と孔とに競り合いが生じ、スムーズな移動が阻害される恐れがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、コンパクト化を図りつつも、スムーズなレンズ移動を確保し、高画質な画像を形成できるレンズユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のレンズユニットは、
鏡筒と、
前記鏡筒に対して光軸方向に可動な光学素子と、
前記光学素子を保持しつつ一体的に移動するホルダと、
前記ホルダに連結点で連結された線状部材と、
前記線状部材を移動させる駆動源と、を有するレンズユニットであって、
前記鏡筒は第1のガイド部と第2のガイド部とを有し、
前記ホルダは1つの第1の追従部と2つの第2の追従部とを有し、前記第1の追従部が、前記第1のガイド部に対して当接又は係合し、前記第2の追従部が、前記第2のガイド部に対して当接又は係合することにより、前記ホルダが前記鏡筒に対して光軸直交方向の位置を規定されるが、光軸方向には移動可能となっており、
前記駆動源からの動力により前記線状部材が光軸方向に移動すると、それに応じて前記ホルダは前記第1のガイド部と前記第2のガイド部とに案内されて移動するようになっており、
光軸方向に見て、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との間隔を2・Δとしたときに、前記第2のガイド部を中心として半径Δ未満の範囲内に、前記連結点が設けられていることを特徴とする。
前記ホルダを光軸方向に安定して移動させるには、光軸方向に離間した2つの前記第2の追従部を前記第2のガイド部に当接又は係合させることが好ましい。一方、前記ホルダをガタなく安定して案内するためには、3点接触が好ましいから、前記第1のガイド部には1つの前記第1の追従部を当接又は係合させることが望ましい。ところが、前記ホルダがこのような非対称な当接構造を持つと、前記線状部材により駆動される位置によっては無視できないモーメントが発生し、前記ホルダのスムーズな移動を阻害する恐れがある。これに対し本発明においては、光軸方向に見て、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との間隔を2・Δとしたときに、前記第2のガイド部を中心として半径Δ未満の範囲内に、前記連結点を設けるようにしたので、前記ホルダに作用するモーメントを釣り合わせることができるから、安定したスムーズな前記ホルダの移動を確保するのである。尚、「前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との間隔」とは、前記第1のガイド部と前記第1の追従部との接点と、前記第2のガイド部と前記第2の追従部の接点との間隔をいう。又、「前記第2のガイド部の中心」とは、前記第2のガイド部と前記第2の追従部の接点をいう。
更にレンズを光軸方向に移動させる方式で一般的なリードスクリュ方式と比較すると、前記線状部材は細い為、表面反射面積が小さく、ゴーストを発生させるような有害な反射が少なく、光軸に寄せた配置が可能となり、これによりレンズユニットの小型化が可能になる。
請求項2に記載のレンズユニットは、請求項1に記載の発明において、前記連結点は、光軸方向に見て、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部の中点と、前記第2のガイド部との間に設けられていることを特徴とする。
これにより、前記ホルダに作用するモーメントをよりバランス良く釣り合わせることができるから、更に安定したスムーズな前記ホルダの移動を確保できる。
請求項3に記載のレンズユニットは、請求項1又は2に記載の発明において、前記駆動源は、アクチュエータと、前記アクチュエータからの駆動力により変位する駆動体と、前記鏡筒に対して回転可能に取り付けられたアイドルプーリとを有し、前記線状部材は、前記駆動体と前記アイドルプーリとに係合しており、前記アクチュエータの駆動に従い光軸方向に移動するようになっていることを特徴とする。
これによりコンパクトな駆動機構を実現できる。
請求項4に記載のレンズユニットは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記第1のガイド部は平面であり、前記第2のガイド部はV溝であることを特徴とする。
これにより、前記ホルダを光軸方向には移動可能としつつ、前記鏡筒に対して光軸直交方向の位置を拘束できる。但し、前記第2のガイド部を円筒軸としたときは、前記第2の追従部を貫通孔として前記円筒軸に係合させるようにしても良い。
請求項5に記載のレンズユニットは、請求項4に記載の発明において、前記第1の追従部と前記第2の追従部は突起であり、前記第1の追従部を前記平面に当接させ、2つの前記第2の追従部を前記V溝に当接させるために、前記ホルダに付勢手段を設けていることを特徴とする。
前記付勢手段により、前記第1の追従部と前記第2の追従部が、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部から離間することを抑制できる。
請求項6に記載のレンズユニットは、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記線状部材は、超高分子量ポリエチレン製の素線を編み込んでなることを特徴とする。
複写機などの駆動用部材としての線状部材は、金属ワイヤを使用することが多い。しかるに、金属ワイヤは細い金属の素線を編み込んでなる編み線であるが、繰り返し屈曲による疲労破断を防止する為、素線径によりプーリ径が決まってしまい、プーリを小型に出来ないから、特に携帯用の撮像装置に用いるには好ましくない。また金属ワイヤは、腰が強く、巻きクセがつきやすい。巻きクセがつくと、送りムラが発生し易くなり、駆動性能が悪化する。巻きクセを矯正するためには金属ワイヤに強いテンションを与える必要があるが、それにより駆動負荷が大きくなるため、アクチュエータが大型化しがちであり、携帯用の撮像装置に用いるには好ましくない。
これに対し、超高分子量ポリエチレンは、強度を有しながらも、非常にしなやかで撓みやすい材料である。よって曲げクセもつきにくく、プーリを小径にしても弱いテンションで駆動を正確に行うことが可能であり、アクチュエータの小型化、省電力化も可能である。
更にレンズユニットの小型化を推進すると、線状部材が光軸に近い位置に配置される場合があるが、かかる場合、線状部材の反射によるゴーストが懸念される。しかし、素線を編み込むことにより、線状部材の表面に凹凸が形成され、光を拡散して弱める効果があり、有害な反射を低減できる。又、線状部材の表面の凹凸は、プーリに巻かれた状態ではテンションによりつぶれ、プーリ表面になじむ為、滑らかな伝達が可能となる。黒に着色した線状部材を使うと、より好ましい。
請求項7に記載の撮像装置は、請求項1〜6のいずれかに記載のレンズユニットと撮像素子とを有することを特徴とする。
本発明によれば、コンパクト化を図りつつも、スムーズなレンズ移動を確保し、高画質な画像を形成できるレンズユニット及び撮像装置を提供することができる。
本実施の形態にかかる携帯端末の斜視図である。 本実施の形態にかかるレンズユニットを含む撮像装置200を物体側から見た図である。 撮像装置200をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。 撮像装置200をVI-VI線で切断して矢印方向に見た図である。 第2ホルダ207の斜視図であるが、バネ板210は外した状態で示す。 (a)は、カシメ部の斜視図であり、(b)は線状部材をカシメ部にてカシメた状態を示す斜視図である。 光軸方向に見た第2ホルダ207の位置を示す図である。 第2ホルダ207のモデルを示す図である。 (a)は、比較例1である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、(b)は、比較例1を(a)の矢印BB方向に見た図である。 (a)は、比較例2である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、(b)は、比較例2を(a)の矢印BB方向に見た図である。 (a)は、実施例1である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、(b)は、実施例1を(a)の矢印BB方向に見た図である。 (a)は、実施例2である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、(b)は、実施例2を(a)の矢印BB方向に見た図である。 変形例にかかる第2ホルダ207’の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、撮像装置を備えた携帯端末を示す斜視図である。図1に示す携帯端末100は、矩形状である薄形のボディ101を有している。ボディ101の前面には、円形開口101aが形成されている。ボディ101の内部には、撮像装置200が配置されており、撮像装置200に設けた第1レンズ群G1の物体側面が円形開口101aから露出している。撮像装置200は、点線で示すディスプレイ200aに対して上方にシフトした位置に配置されており、その厚さtに対して幅Wが比較的細く形成されている。
図2は、本実施の形態にかかるレンズユニットを含む撮像装置200を物体側から見た図である。図3は、撮像装置200をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。図4は、撮像装置200をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。
撮像装置200は直方体状の鏡筒201を有する。鏡筒201は、図4に示すように、断面がロ形状であり、具体的には平行する一対の側壁201a、201bと、側壁201a、201b同士を連結する一対の中間壁(ガイド壁)201c、201dとを有している。側壁201a、201bの上下端は、板状のカバー部材202,203により遮蔽されており、長手方向端はカバー部材204,205により遮蔽されている。カバー部材205には、CMOS等の固体撮像素子(不図示)が取り付けられている。
鏡筒201は、第1ホルダ206を介して、レンズL1,プリズムPR,レンズL2からなる第1レンズ群G1を固定している。
鏡筒201の第1レンズ群G1により像側に、第2レンズ群(光学素子)G2が設けられている。第2レンズ群G2は、レンズL3,L4からなり、第2ホルダ207により保持されている。第2レンズ群G2より像側に、第3レンズ群(光学素子)G3が設けられている。第2レンズ群G3は、レンズL5のみからなり、第3ホルダ208により保持されている。第3レンズ群G3とカバー部材205との間において、レンズL6のみからなる第4レンズ群G4が配置されている。第4レンズ群G4は鏡筒201に固定されている。
図5は、第2ホルダ207の斜視図である。第2ホルダ207は、レンズL3,L4を保持する筒部207aと、筒部207aの外周に接合されて光軸方向に延在する板部207bとを有する。板部207bには、軸線が光軸方向に向いた同じ半円筒状の当接部207c、207dが設けられている。第1の追従部である1つの当接部207cと、第2の追従部である2つの当接部207dとは、光軸直交方向に離間して設けられている。更に、2つの当接部207dの軸線は光軸に平行で且つ互いに重なっており、板部207bの光軸方向両端にそれぞれ配置されている。当接部207c、207dの間において、板部207bには中空ボックス状の保持部207hが形成されている。
図5に示すように、保持部207hの光軸方向両側にはスリット部207eが形成されており、線状部材209のカシメ部209aが保持部207h内に挿入され、線状部材209はスリット部207eから両側に延在している。線状部材209の取り付け位置については後述する。
図4において、鏡筒201の中間壁201cの側壁201a側には、第2ホルダ207に面した平面状のガイド面(第1のガイド部)201eが設けられ、これに対し、側壁201b側には、第2ホルダ207に面して光軸方向に沿ったV溝(第2のガイド部)201fが設けられている。第2ホルダ207の当接部207dの2つがV溝201fに係合し、当接部207cがガイド面201eに直接当接している。尚、第2ホルダ207に凹溝を設け、中間壁201cに凸部を設けても良い。
図4に示すように、鏡筒201の中間壁201cは、光軸方向に延在するスリット部201gを形成しており、保持部207hは、スリット部201gを貫通している。更に、保持部207hの先端には、付勢部材としてのバネ板210が、ねじ止め等により固定されている。
組み付けた状態では、バネ板210の両端が、中間壁201cの外側面201iに当接し、第2ホルダ207を中間壁201c側に向かって付勢している。ここで、図4の上下方向をX方向とし、左右方向をY方向としたときに、第2ホルダ207の当接部207cが中間壁201cのガイド面201eに当接することで、X方向の位置決めを行うことができる。又、2つの当接部207dがV溝201fに係合することで、Y方向の位置決めを行うことができ,更に第2ホルダ207はガイド面201eに沿って光軸方向に移動できる。
尚、第3ホルダ208と中間壁201dとの関係は、X方向における天地を逆とする以外、第2ホルダ207と中間壁201cとの関係と同様であるため,説明を省略する。但し、第3ホルダ208は、線状部材209と平行に張設された線状部材259に固定されている。
図2,3において、鏡筒201において、第1レンズ群G1を挟んで、第2レンズ群G2と反対側であって、且つ線状部材209より鏡筒201の中心側には、アクチュエータとしてのステッピングモータ211が配置されている。第2レンズ群G2の光軸に平行な軸線を持つステッピングモータ211の回転軸212は、不図示のウォーム機構を介して駆動プーリ(駆動体)213に連結されている。ステッピングモータ211から駆動プーリ213に至るまでの動力伝達系の少なくとも一部はプリズムPRの背面側に配置されている。駆動プーリ213は、外周にV字状の溝を有し、支持軸215に回転可能に支持されている。ステッピングモータ211が第1駆動機構を構成する。
第4レンズ群G4の近傍において、外周にV字状の溝を有するアイドルプーリ214が支持軸216により回転可能に支持されて、駆動プーリ213とアイドルプーリ214との間に線状部材209が巻き回されている。線状部材209は、破断伸度4.5%の超高分子量ポリエチレンの素線を編み込んで形成され、その両端を結び合わせてループ状にした上で、図6(a)に示す金属製板状(又はつぶし玉)のカシメ部209aを、接続端上にかぶせて塑性変形(カシメ)して固定している(図6(b)参照)。このカシメ部209aは、上述したように第2ホルダ207の保持部207hに取り付けられている。
更に鏡筒201において、ステッピングモータ211と並行して、ステッピングモータ251が設けられている。第3レンズ群G3の光軸に平行な軸線を持つステッピングモータ251の回転軸252は、不図示のウォーム機構を介して駆動プーリ253に連結されている。ステッピングモータ251から駆動プーリ253に至るまでの動力伝達系の少なくとも一部はプリズムPRの背面側に配置されている。駆動プーリ253は、外周にV字状の溝を有し、支持軸(不図示)に回転可能に支持されている。ステッピングモータ251が第2駆動機構を構成する。
第3レンズ群G3の近傍において、外周にV字状の溝を有するアイドルプーリ254が支持軸(不図示)により回転可能に支持されて、駆動プーリ253とアイドルプーリ254との間に線状部材259が巻き回されている。線状部材259は、破断伸度4.5%の超高分子量ポリエチレンの素線を編み込んで形成され、線状部材209と同様にして第3ホルダ208に取り付けられている。
不図示の駆動回路よりステッピングモータ211に給電されると、ウォーム機構を介して駆動プーリ213が回転し、その回転方向と角度に応じて線状部材209が移動するので、第2のホルダ207と一体で第2レンズ群G2が光軸方向に移動して、フォーカシング動作を行うようになっている。
一方、不図示の駆動回路よりステッピングモータ251に給電されると、ウォーム機構を介して駆動プーリ253が回転し、その回転方向と角度に応じて線状部材259が移動するので、第3のホルダ208と一体で第3レンズ群G3が光軸方向に移動して、ズーミング動作を行うようになっている。
ズーミング及びフォーカシング後に、レンズ群G1,G2,G3を介して固体撮像素子の撮像面に被写体像が結像され、レリーズ操作を行ったタイミングで、それに応じた画像信号が出力されるようになっている。かかる画像信号を画像処理することで、携帯端末100の裏面にあるモニタに画像を表示したり、画像処理後の画像信号を不図示の内蔵メモリやメモリカードに保存できる。
次に、線状部材209の第2ホルダ207に対する取り付け位置について考察する。図7は、光軸方向に見た第2ホルダ207の位置を示す図である。図8〜12は、第2ホルダ207のモデルを示す図である。
まず、第2レンズ群G2と第2ホルダ207は概ね左右対称形状であるから、図8において、その総合重心Gは、光軸OAを通る鉛直線VL上に存在するものとする。ここで、線状部材209にてガイド面201e及びV溝201fに沿って、第2ホルダ207を移動させる場合、線状部材209を第2ホルダ207の一部に固定する必要がある。しかるに、第2ホルダ207が,離間した当接部207c、207dにより支持される場合、総合重心Gを、2つの当接部207c、207dの中央になるように設計するともっとも安定する。よって、当接部207c、207dを、鉛直線VLから等距離Δに配置するものとする。
図9(a)は、比較例1である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、図9(b)は、比較例1を(a)の矢印BB方向に見た図であるが、ガイド面とV溝は省略している(以下同じ)。比較例1では、第2ホルダ207に線状部材209を固定する位置P(連結点)が、総合重心Gを通る鉛直線VL付近(図7の位置A)である。
かかる場合、線状部材209で第2ホルダ207を引っ張った時、図9(b)に示すように、第2ホルダ207の総合重心Gの位置とのずれにより発生する回転モーメントはほぼゼロであるが、線状部材209の両側で当接する当接部207c、207dに引きずり抵抗が作用し、2点で接する当接部201dの抵抗が大きくなるので、V溝201f側の抵抗に基づき回転モーメントM1が発生することとなる。回転モーメントM1=回転半径Δ×抵抗Fであるので、回転半径Δが大きくなると増加する傾向がある。この回転モーメントM1が大きいと、V溝201fの斜面との片当たりが強くなり、当接部201dの押圧力が部分的に増加するため摩擦力が増加し、作動性が悪化する恐れがある。
図10(a)は、比較例2である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、図10(b)は、比較例2を(a)の矢印BB方向に見た図である。比較例2では、第2ホルダ207に線状部材209を固定する位置Pが、総合重心Gを通る鉛直線VLに対してV溝201fより離れた側(図7の範囲C内)である。
線状部材209を固定する位置Pが範囲C内である場合、第2ホルダ207の総合重心Gの位置からずれたことにより発生する回転モーメントM2と、V溝201f側の抵抗に基づき発生する回転モーメントM1の方向が一致するので、強めあった合成回転モーメントが生じることとなる。加えて、位置PからV溝201fまでの回転半径Δ1も大きいので、その分だけ回転モーメントM1も増大するから、作動性能が悪化して、第2ホルダ207の揺れやかじりが発生しやすくなる。
図11(a)は、実施例1である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、図11(b)は、実施例1を(a)の矢印BB方向に見た図である。実施例1では、第2ホルダ207に線状部材209を固定する位置Pが、総合重心Gを通る鉛直線VLに対してV溝201fに近い側(図7の範囲B内)である。すなわち、位置Pは、第1のガイド部と第2のガイド部との中点(ここでは鉛直線VL)と、第2のガイド部との間にある。
線状部材209を固定する位置Pが範囲B内である場合、第2のホルダ207の総合重心Gの位置からずれたことにより回転モーメントM2が発生するが、V溝201f側の抵抗に基づき発生する回転モーメントM1の方向と逆になるので、打ち消し合いが生じ、残る回転モーメントは両者の差分となるから大幅に減少する。また、位置PからV溝201fまでの回転半径Δ1が小さいので、回転モーメントM1自体が小さくなるから、スムーズな動作が得られる。
図12(a)は、実施例2である第2ホルダ207を光軸方向から見た図であり、図12(b)は、実施例2を(a)の矢印BB方向に見た図である。実施例2では、第2ホルダ207に線状部材209を固定する位置Pが、総合重心Gを通る鉛直線VLに対してV溝201fより外側であるが、V溝201fより距離Δ以内(図7の範囲D内)である。
線状部材209を固定する位置Pが範囲D内である場合、第2ホルダ207の総合重心Gの位置からずれたことにより発生する回転モーメントM2と、V溝201f側の抵抗に基づき発生する回転モーメントM1の方向が一致するので、強めあった合成回転モーメントが生じることとなる。但し、位置PからV溝201fまでの回転半径Δ1が小さいので、回転モーメントM1自体は小さくなる。また、第2ホルダ207及び第2レンズ群G2の質量が比較的小さい場合、回転モーメントM2は減少するから、回転モーメントM1が支配的となり、これにより作動性能が悪化することを抑制できる。
但し、位置Pが第2のガイド部を中心として半径Δの範囲をY方向(左右方向)に超えると、回転モーメントM1が大きくなるので好ましくない。一方、位置Pが第2のガイド部を中心として半径Δの範囲をX方向(上下方向)に超えると、第2ホルダ207の倒れが生じやすくなるので好ましくない。よって、図7において位置Pは、第2のガイド部の中心として、例えばV溝201fと当接部207dとの接点から、半径Δ未満の範囲内にあることが好ましい。
図13は、本実施の形態の変形例にかかる第2ホルダ207'を示す図5と同様な斜視図である。本変形例では、第2ホルダ207’は、当接部207dの代わりに、光軸と平行に設けられた2カ所の貫通孔207d’を有している。又、貫通孔207d’には、ガイド軸201f’が嵌合している。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様である。尚、この場合、位置Pは、第2のガイド部の中心として、貫通孔207d’とガイド軸201f’との接点から、半径Δ未満の範囲内にあることが好ましい。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。本発明の撮像装置は、電子カメラにも用いることができる。
100 携帯端末
101 ボディ
101a 円形開口
102 ディスプレイ
200 撮像装置
201 鏡筒
201a 側壁
201c 中間壁
201d 中間壁
201e ガイド面
201f V溝
201g スリット部
201i 外側面
202,203 カバー部材
204,205 カバー部材
206 第1ホルダ
207 第2ホルダ
207a 筒部
207b 板部
207c 当接部
207d 当接部
207e スリット部
207h 保持部
208 第3ホルダ
209 線状部材
209a カシメ部
210 バネ板
211 ステッピングモータ
212 回転軸
213 駆動プーリ
214 支持軸
214 アイドルプーリ
215 支持軸
251 ステッピングモータ
252 回転軸
253 駆動プーリ
254 アイドルプーリ
259 線状部材
G 総合重心
G1−G4 レンズ群
L1−L6, レンズ
PR プリズム

Claims (7)

  1. 鏡筒と、
    前記鏡筒に対して光軸方向に可動な光学素子と、
    前記光学素子を保持しつつ一体的に移動するホルダと、
    前記ホルダに連結点で連結された線状部材と、
    前記線状部材を移動させる駆動源と、を有するレンズユニットであって、
    前記鏡筒は第1のガイド部と第2のガイド部とを有し、
    前記ホルダは1つの第1の追従部と、光軸方向に離間した2つの第2の追従部とを有し、前記第1の追従部が、前記第1のガイド部に対して当接又は係合し、前記第2の追従部が、前記第2のガイド部に対して当接又は係合することにより、前記ホルダが前記鏡筒に対して光軸直交方向の位置を規定されるが、光軸方向には移動可能となっており、
    前記駆動源からの動力により前記線状部材が光軸方向に移動すると、それに応じて前記ホルダは前記第1のガイド部と前記第2のガイド部とに案内されて移動するようになっており、
    光軸方向に見て、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との間隔を2・Δとしたときに、前記第2のガイド部を中心として半径Δ未満の範囲内に、前記連結点が設けられていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記連結点は、光軸方向に見て、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部の中点と、前記第2のガイド部との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記駆動源は、アクチュエータと、前記アクチュエータからの駆動力により変位する駆動体と、前記鏡筒に対して回転可能に取り付けられたアイドルプーリとを有し、前記線状部材は、前記駆動体と前記アイドルプーリとに係合しており、前記アクチュエータの駆動に従い光軸方向に移動するようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  4. 前記第1のガイド部は平面であり、前記第2のガイド部はV溝であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレンズユニット。
  5. 前記第1の追従部と前記第2の追従部は突起であり、前記第1の追従部を前記平面に当接させ、2つの前記第2の追従部を前記V溝に当接させるために、前記ホルダに付勢手段を設けていることを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
  6. 前記線状部材は、超高分子量ポリエチレン製の素線を編み込んでなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレンズユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のレンズユニットと撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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