JP2015203329A - 風力発電用風車 - Google Patents
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Abstract
Description
このように発電機の中心軸に対して、風車の円筒状の回転体が傾くと、軸受に対して大きな負荷がかかり、風車の滑らかな回転が妨げられ、ついには風車の回転が停止してしまうおそれがある。風車が頻繁に回転・停止を繰り返すと、風力発電機から得られる電力が安定しないだけでなく、風力発電機の軸受にかかる負荷により、風力発電機の耐久性を低下させる可能性がある。
このように構成された本発明においては、通常の風に対して滑らかな回転を妨げずに、上下でむらのある風により風力発電用風車の回転体を鉛直方向から傾けるようなモーメントが発生しても、回転体が回転可能な状態を保つことが可能となる。また、風力発電用風車の大型化が容易となる。
このように構成された本発明においては、通常の風に対して滑らかな回転を妨げることなく、むらのある風に対して回転体が鉛直方向から所定角度を超えて傾かないようにすることが可能となる。
このように構成された本発明においては、回転体が鉛直方向から所定角度まで傾いても、回転体が回転可能な状態を保つことが可能となる。
このように構成された本発明においては、風力発電用風車に対するどの方向から吹く風に対しても、回転体が回転可能な状態を保つことが可能となる。
このように構成された本発明においては、風力発電用風車に対するどの方向から吹く風に対しても、回転体が回転可能な状態を保つことが可能となる。
このように構成された本発明においては、回転体が鉛直方向から所定角度まで傾いても、回転体が回転可能な状態を保つことが可能となる。
このように構成された本発明においては、通常の風に対して滑らかな回転を妨げずに、強さにむらのある風に対して回転体が鉛直方向から所定角度を超えて傾かないようにすることが可能となる。
このように構成された本発明においては、通常の風に対して滑らかな回転を妨げずに、強さにむらのある風に対して回転体が鉛直方向から所定角度を超えて傾かないようにすることが可能となる。
本実施形態において、風力発電用風車1は、設置面に対して鉛直方向に延びる回転軸を中心として風力により回転可能な回転体10を備えている。この回転体10は、後述するシャフト16及び軸受部4を介して、円柱または円筒形の支柱2により回転可能に支持されている。円柱または円筒形の支柱2の下端部は固定部3により設置面に固定される。支柱2は、金属等の耐久性の高い素材により製造されることが好ましい。
円筒部12は図2を参照して後述する円筒部フレーム12’を備え、更に、円筒部フレーム12’の中央部を覆うように設けられた中央カバー120と、円筒部フレーム12’の上部にかぶせるように設けられた上部カバー121、円筒部フレーム12’の下部にかぶせるように設けられた下部カバー122を備えている。上部カバー121及び下部カバー122は、この風力発電用風車1に吹く風に対する抵抗を抑えるために、その輪郭が略半球状に形成されている。下部カバー122は、その中心部を支柱2が貫通するように、中心部付近に開口部が設けられている。
中央カバー120、上部カバー121、下部カバー122の素材として、アルミニウム等の金属やカーボンファイバー、プラスチック樹脂などの軽量かつ強度および耐久性の高い素材を用いることが好ましいが、上部カバー121、下部カバー122等、中央カバー120ほど高い強度が要求されない部分については、アクリル樹脂や、ABS樹脂等の加工しやすく軽量なプラスチック素材を用いることも可能である。
翼支持腕14の長さは、中央カバー120の周りを流れる空気の流量の観点から、中央カバー120の直径と同程度とすることが好ましい。このように、翼支持腕14の長さを中央カバー120の直径と同程度とすることで、中央カバー120周りの空気の流量を確保しつつ、翼13と中央カバー120との間を流れる空気の圧縮率を適切なものとすることができる。翼支持腕14の素材として、アルミニウム、カーボンファイバー等の軽量かつ耐久性の高い素材を用いることが好ましい。
ガイドローラー150は円周方向に関して、翼支持腕フレーム14’同士の中間部の真ん中付近に配置されている。底板125を底面方向から見た場合、120度の等しい角度間隔で3箇所に配置されることになる。ガイドローラー150の外周面と支柱2の外周面との間には数ミリ程度の隙間が設けられている。風の無く回転体10が静止している状態、及びむらの無い風を受けて回転体10が回転している状態においては、支柱2と円筒部12の鉛直方向中心軸が一致しているため、この隙間により、ガイドローラー150と支柱2の外周面とが離間している。この結果、ガイドローラー150と支柱2の外周面とが接触することなく、回転体10は滑らかに回転することが可能である。
図5は、図2と同様に、本発明の好ましい実施形態の風力発電用風車の一例から中央部カバー120および上部カバー121、下部カバー122、翼支持腕14のカバー部材を外したものを正面から見た正面図である。
図5に示したように、軸受部4の設置高さとガイドローラー150の設置高さとの差を、軸受部4とガイドローラー150との間の距離Lとする。ガイドローラー150と支柱2の外周面との間の隙間をdとすると、隙間dは、
d<0.05×L
の関係を満たすようにすることが好ましい。この関係を満たすようにすることで、支柱2の鉛直方向中心軸に対する回転体10の傾きを約3°以下に抑制することが可能となる。
このように通常の風に対して回転体10の滑らかな回転を妨げることなく、強さにむらのある風により風力発電用風車1の回転体10を鉛直方向から傾けるようなモーメントが発生しても、回転体10が回転可能な状態を保ち、安定した回転を継続させるようにすることが可能となる。
上述した実施形態と同様に、強さにむらの有る風が吹いたとしても、回転体10が所定角度傾いた時点で、支柱2の側に設けられたガイドローラー150が回転体10の円筒部12の内壁と当接する。
この場合も、軸受部4の設置高さとガイドローラー150の設置高さとの差を、軸受部4とガイドローラー150との間の距離Lとし、ガイドローラー150と支柱2の外周面との間の隙間をdとすると、上述した実施形態と同様に、隙間dは、
d<0.05×L
の関係を満たすようにすることが好ましい。
この関係を満たすことで、支柱2の鉛直方向中心軸に対する回転体10の傾きを約3°以下に抑制することが可能となる。この結果、回転体10が回転可能な状態を保ち、安定した回転を継続させるようにすることができる。
第2の実施形態の風力発電用風車1aは、第1の実施形態とは異なり、回転体10aは円筒部を備えておらず、各翼13aは2本の翼支持腕14aを介してそれぞれシャフト16aに接続されている。各翼支持腕14aはカバー部材を有していないため、第1の実施形態における翼支持腕フレーム14’の形状に類似しているが、各翼支持腕14aは直接シャフト16aに接続されている点で、第1の実施形態における翼支持腕フレーム14’の構成とは異なっている。シャフト16aは鉛直方向に延びており、その下方が軸受部4aで回転可能に支持されている。
d<0.05×L
の関係を満たすようにすることが好ましい。
第1の実施形態と同様に、この関係を満たすようにすることで、支柱2の鉛直方向中心軸に対する回転体10aの傾きを約3°以下に抑制することが可能となる。こうして通常の風に対して回転体10aの滑らかな回転を妨げることなく、強さにむらのある風により風力発電用風車1aの回転体10aを鉛直方向から傾けるようなモーメントが発生しても、回転体10aが回転可能な状態を保ち、安定した回転を継続させるようにすることが可能となる。
第3の実施形態に係る風力発電用風車1bも、第2の実施形態の風力発電用風車と同様に、回転体10bの円筒部12bの下方にガイドローラー150bが設けられている。円筒部12bの図示しない底板から下方に延びる3つのガイドローラー支持部162が設けられ(図7には1つのみを図示)、ガイドローラー支持部162のそれぞれ先端部に回転自在にガイドローラー150bが設けられている。ガイドローラー支持部162は円周方向に関して、翼支持腕14b同士の中間部の真ん中付近に配置されている。
d<0.05×L
の関係を満たすようにすることが好ましい。この関係を満たすようにすることで、支柱2bの鉛直方向中心軸に対する回転体10bの傾きを約3°以下に抑制することが可能となる。他の実施形態と同様に、通常の風に対して回転体10bの滑らかな回転を妨げることなく、強さにむらのある風により風力発電用風車1bの回転体10bを鉛直方向から傾けるようなモーメントが発生しても、回転体10bが回転可能な状態を保ち、安定した回転を継続させるようにすることが可能となる。
第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。第4の実施形態に係る風力発電用風車1は設置面200に設置されている。
第4の実施形態に係る風力発電用風車は第3の実施形態と同様に、回転体10の下方にガイドローラー150を設ける。しかしながら、第4の実施例では、第3の実施形態と異なりガイドローラー150を各翼13の下方に設け、ガイドプレート170に代えて設置面200にガイドローラーを接触させ、傾きを抑制する構成としている。
d<0.05×L
の関係を満たすようにすることが好ましい。この関係を満たすようにすることで、支柱2の鉛直方向中心軸に対する回転体10cの傾きを約3°以下に抑制することが可能となる。他の実施形態と同様に、通常の風に対して回転体10cの滑らかな回転を妨げることなく、強さにむらのある風により風力発電用風車1cの回転体10cを鉛直方向から傾けるようなモーメントが発生しても、回転体10cが回転可能な状態を保ち、安定した回転を継続させるようにすることが可能となる。
本発明は、前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
2、2a、2b、2c 支柱
3、3a、3b、3c 固定部
4、4a、4b、4c 軸受部
10、10a、10b、10c 回転体
12、12b、12c 円筒部
12’ 円筒部フレーム
13、13a、13b、13c 翼
14、14a、14b、14c 翼支持腕
14’ 翼支持腕フレーム
16、16a、16b、16c シャフト
120 中央部カバー
121 上部カバー
122 下部カバー
123 頂板
124 中板
125 底板
150、150a、150b、150c ガイドローラー
160 ガイドローラー支持部
162 ガイドローラー支持部
164 ガイドローラー支持部
170 ガイドプレート
200 設置面
Claims (8)
- 鉛直方向に延びる回転軸を中心として、風力により回転可能な回転体を備えた風力発電用風車であって、
前記回転体が回転中に前記鉛直方向から所定角度より大きく傾くことを防止するための規制手段を、備えている、
ことを特徴とする、風力発電用風車。 - 前記回転体を回転可能に支持する支持体を更に備え、
前記規制手段は、前記回転体および前記支持体の一方に設けられ、前記回転体が前記鉛直方向から前記所定角度傾いたときに、前記規制手段が前記回転体および前記支持体の他方に当接するように、前記他方との間に所定の隙間を空けて設けられている、
請求項1記載の風力発電用風車。 - 前記規制手段は、回転可能に設けられたローラーである、
請求項1又は2に記載の風力発電用風車。 - 前記回転体は円筒形状の回転筒を有し、前記支持体は、前記回転筒と所定間隔をおいて同軸状に連結された断面円形の支柱であり、
前記規制手段は、前記回転筒と前記支柱の間の環状部に少なくとも3つ設けられている、
請求項2又は3記載の風力発電用風車。 - 前記少なくとも3つの規制手段は、等しい角度間隔で配置されている、
請求項4記載の風力発電用風車。 - 前記ローラーの回転軸が前記回転体の回転軸と平行に配向されている、
請求項5記載の風力発電用風車。 - 前記支持体は、前記設置面と平行な面を更に備え、
前記規制手段は、前記回転体に設けられ、前記回転体が前記鉛直方向から所定角度傾いたときに前記規制手段が前記面に当接するように、前記面と所定の隙間を空けて設けられている、
請求項1記載の風力発電用風車。 - 前記規制手段は、前記回転体に設けられ、
前記回転体が前記鉛直方向から所定角度傾いたとき、前記規制手段が当該風力発電用風車が設置されている設置面に当接するように、前記設置面と所定の隙間を空けて設けられている、
請求項1記載の風力発電用風車。
Priority Applications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2014082164A Pending JP2015203329A (ja) | 2014-04-11 | 2014-04-11 | 風力発電用風車 |
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Citations (5)
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-
2014
- 2014-04-11 JP JP2014082164A patent/JP2015203329A/ja active Pending
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