JP2015202549A - 動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置 - Google Patents

動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置内に注入充填された作動油が、漏出しても出力トルクの低下が比較的軽微であり、長期間使用可能な動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置を提供する。
【解決手段】
【0037】
係合されて一対で、外シリンダ1と回転不可で軸方向には互いに反対側に滑動可能に嵌合挿入され、作動油の流通を遮断する仕切り弁22gvを有する一対の内シリンダ-2を外シリンダ-1とともに出力軸4上に配置し、一対の内シリンダ-2と出力軸4で形成される高圧油Lhは、一対の内シリンダ-2の外側と外シリンダ-1と出力軸4で形成される低圧油Llと分離独立しており、非高圧形成時は、作動油Lの内容部に高圧油Lh形成部が位置するため、作動油Lが漏出しても高圧油形成部の油量に及ぼす影響は少なく出力トルクの低下が比較的軽微に抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インパクトドライバ-、インパクトレンチ等の、動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置であって、作動油が漏出しても出力トルクの低下が比較的軽微であり、長期間使用可能な動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置に関する。
近年、動力ねじ締め工具は、低騒音の油圧トルクレンチが開発、実用化されている。
図6(1)、図6 (2)、図6 (3)は動力源に圧縮空気を使用した動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置Pの一例を示したもので、この油圧トルク発生装置は、カバ-Cv内に嵌合挿入されたシリンダ−Cy及びシリンダ−Cyに出力軸Oaを同一軸芯上に嵌合配置して形成される空間に、作動油Lを注入充填し、この出力軸Oaに羽根Bを出没可能な受け入れ溝を設け、羽根Bと羽根Bをシリンダ−Cyの内周面に常に押し付けるばねを受け入れ溝に装填し、動力により入力軸Iaを介しカバ-Cvとシリンダ−Cyを回転させ、シリンダ−Cy内周面の4ヶ所の突起部と出力軸Oaの外周面の2ヶ所の突起部及び、シリンダ−Cyの内周面に押し付けられた2枚の羽根Bが合致した時シ−ル状態となり、2ヶ所の高圧室に高圧油Lhが生じて羽根Bに作用して出力軸Oaにトルクを伝達してねじの締め付け作業を行うようにしている。
特開平5−212686公報 特開2002−52476公報
このような一般的な動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置は、油圧トルク発生装置内に注入充填された作動油が漏出すると、2ヶ所の高圧室内の作動油が不足して高圧油Lhの圧力が低下し、羽根Bに作用する押し圧力も小さくなり、出力トルクが低下して規定の締め付け性能が得られない問題を有していた。作動油の漏出箇所はおもに、ドライバ−ビットやソケットビットの工具を装着する出力軸先端側を、油圧トルク発生ユニトより突出する貫通部であり、主原因は出力軸と作動油の封止装置であるOリングなどの磨耗や劣化等によるもので、現状では漏れを完全になくすることは困難である。そのため、本発明は、作動油が漏出しても出力トルクの低下が比較的軽微であり長期間使用可能な油圧トルク発生装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3に記載した動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置とした。
請求項1記載の本発明は、動力で回動され、作動油が注入充填された外シリンダ-と、係合されて一対で、前記外シリンダ-に外シリンダ-とは回転不可で、軸方向には互いに反対側に滑動可能に嵌合挿入されて、それぞれの内周面に孔とカム溝を、片方には複数個の通油孔を追加形成して、前記外シリンダ-内の作動油との流通を遮断する仕切り弁を有する一対の内シリンダ-と、外周面に前記一対の内シリンダ-を軸上に、軸回りに回転可能で軸方向には互いに反対側に滑動するためのカム溝を形成した出力軸と、該出力軸を前記一対の内シリンダ-の孔に嵌合挿入して、前記一対の内シリンダ-のカム溝と、前記出力軸のカム溝を係合し装填されて前記一対の内シリンダ-の軸回りの回転と軸方向の滑動と、トルクの伝達を担う鋼球とで構成し、前記出力軸と前記外シリンダ-で形成される空間に注入充填された作動油内に、前記出力軸とともに、高圧作動油を生成する油室と仕切り弁を有する前記一対の内シリンダ-を設置したことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、前記出力軸に、作動油の温度上昇による圧力増加を緩和する圧力調整装置と、動力ねじ締め工具を分解することなく、外部操作可能で前記外シリンダ-と、前記一対の内シリンダ-の作動油室間を連結する通油孔に通過作動油量を制御する出力調整装置を同時に設置したことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、前記出力軸の軸上に嵌合挿入された前記一対の内シリンダ-間に圧縮ばねを設置して、互いに軸方向の反対側向きに付勢して前記出力軸と前記鋼球と前記一対の内シリンダ-間の相互位置関係を保持することを特徴とする。
本発明の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置は、出力軸と外シリンダ-で形成される空間に注入充填された作動油内容部に、非高圧形成時に高圧油形成部が位置するため、作動油が漏出しても高圧油形成部の油量に及ぼす影響は少なく従って出力トルクの低下が比較的軽微に抑制され、点検、修理の回数が少なく長期間の使用が可能となる。
また、本発明の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置は、出力軸内部に動力ねじ締め工具を分解することなく、外部操作可能な出力調整装置が配置され、該出力調整装置は概略、雄ねじと雌ねじで構成され雄ねじの閉方向への移動で、外シリンダと一対の内シリンダ-間の通過作動油量と作動油室内容積を減少調整することにより、作動油の漏出による出力トルクの低下を補足、緩和できる。また、圧力調整装置により作動油の温度上昇による圧力増加を緩和して、前記外シリンダ−と前記出力軸の貫通突出部のシ-ル部材の負担を低減して作動油の漏出量を抑制し、該圧力調整装置と前記出力調整装置を前記出力軸内に配置することで油圧トルク発生装置を小型軽量化できる。
また、本発明の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置は、前記一対の内シリンダ-間に圧縮ばねが設置されて前記一対の内シリンダ-を互いに軸方向の反対側向きに付勢し、前記出力軸と前記鋼球と前記一対の内シリンダ-間の相互位置関係を保ち、また、油圧トルク発生装置の停止状態では常に前記鋼球が各カム溝V形中央尖り部に位置する初期状態に保持されるとともに、一対の内シリンダ-が互いに軸方向の反対側向きに移動することで慣性力を相殺し軸方向の振動を低減することができる。
本発明の一実施形態を示す減速機付電動ねじ締め工具の縦断面図である。 本発明の一実施形態を示す減速機付ねじ締め工具の縦断面図である。 本図は仕切り弁が開放され、出力軸に締め付けトルクが付加されていない状態および動力の停止時の状態を示している。 (1)は本発明の一実施形態を示す減速機付ねじ締め工具の縦断面図である。本図は仕切り弁が閉鎖され一対の内シリンダ-がばねを圧縮して高圧作動油が生成されて出力軸に締め付けトルクが付加され状態を示している。(2)は(1)のX-X断面図である。 出力軸と内シリンダ-のカムの展開図であり鋼球との位置関係を示す。(1-1)は1回転2打撃形、(1-2)は1回転2打撃形で一対の内シリンダ-がばねを最大圧縮した状態の移動端、(2)は1回転1打撃形を示している。 本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。 従来の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置の一例である。(1)は高圧作動油生成時の横断面図 (2)は高圧作動油非生成時の横断面図 (3)は縦断面図である。
以下本発明の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本実施形態の油圧トルク発生装置Pを装備した動力ねじ締め工具TWで、動力源に電動機Mを用い歯車列Gを配設した動力ねじ締め工具を例示する。
この動力ねじ締め工具TWは、ドライバ−ビットやソケットビット等の工具を装着する出力軸Oaの先端側を油圧トルク発生ユニトPの片側より貫通突出し、他方側に歯車列Gと電動機Mを一体的に配設して、複数の軸受けBeにより回転自由で軸方向に移動不可状態にハンドルHと一体の本体ケ-スに支持収納されている。
作業は動力ねじ締め工具TWのハンドルHを把持しスイッチレバ-Swを操作して動力を起動、停止してねじの締め付け、またはねじの弛めを行う。
図2、図3に、本発明の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置の一実施形態で、1回転2打撃形を例示するが動力源は図示せず省略する。図2は、一対の内シリンダ-2の内シリンダ-前22と内シリンダ-後21間に、圧縮ばね3を配置して互いに軸方向の反対側向きに付勢された、本実施形態の油圧トルク発生装置Pの出力軸に締め付けトルクが付加されていない状態、および動力が停止した状態を示すもので、動力で回動される作動油Lが注入充填された外シリンダ-1と、係合されて一対で、外シリンダ-1に外シリンダ-1とは回転不可で、軸方向には互いに反対側に滑動可能に嵌合挿入されて、それぞれの内周面に孔21a、22aとカム溝21c、22cを、片方には複数個の通油孔を追加形成して、外シリンダ-1内の作動油Lとの流通を遮断する仕切り弁22gvを有する一対の内シリンダ-2と、外周面に一対の内シリンダ-2を軸上に、軸回りに同時に回転可能で軸方向には互いに同時に反対側に滑動さすためのカム溝41c、42cを形成した出力軸4と、出力軸4を一対の内シリンダ-2の孔21a、22aに嵌合挿入し、一対の内シリンダ-2のカム溝21c、22cと、出力軸4のカム溝41c、42cを係合し装填されて一対の内シリンダ-2の軸回りの回転と軸方向の滑動と、トルクの伝達を担う鋼球5とで構成し、出力軸4と外シリンダ-1で形成される空間に注入充填された作動油L内に、出力軸4とともに、高圧作動油Lhを生成する油室と仕切り弁22gvを有する一対の内シリンダ-2を設置した構成とされている。
図2、図3に示すように、外シリンダ-1は、平面壁に出力軸4を回転可能に支持する貫通孔を有する外シリンダ−前12と、内シリンダ-2と回転不可で、軸方向には互いに同時に反対側に滑動可能に嵌合挿入するための多角形や本実施例のスプライン11s等の断面形状を形成した内周面と、出力軸4の端部を回転可能に収容する支持部と、作動油Lを注入充填および封止するための封止用ねじ栓を螺合配置し、動力の受け入れ手段を有する平面壁で構成する外シリンダ-後11を螺合して一体化されている。なお動力の受け入れ手段及び、歯車列Gについては公知の構成であり説明は省略する
図2、図3に示すように、一対の内シリンダ-2は、内シリンダ前-22の軸部22bの孔22hに、内シリンダ後-21の軸部21bを嵌合挿入して、出力軸とともに、高圧作動油Lhを生成する油室を形成し、内シリンダ-前22と内シリンダ後-21間には、圧縮ばね3を配置して互いに軸方向の反対側向きに付勢するように組み合わせ、内シリンダ前-22と内シリンダ後-21の外周面はそれぞれ外シリンダ-後11と回転不可で、軸方向には互いに反対側に滑動可能に嵌合挿入するためのスプライン21s、22sが形成されて外シリンダ-後11の内周面のスプライン11sに配設される。
この、一対の内シリンダ-2には、内周面に出力軸4を嵌合挿入する孔21a、22aと出力軸4との軸回りの回転と軸方向の滑動と、トルクの伝達を担う鋼球5を装填するため図4に展開して示すV形のカム溝22c、21cが、内シリンダ-前22と内シリンダ後-21に、それぞれ形成され、カム溝22cのV形中央尖り部は出力軸4の後端側Z2方向に、カム溝21cのV形中央尖り部は出力軸4の先端側Z1方向に配置されて、各カム溝は一体的に連続している。(1回転2打撃形では連続しているためW形となる)
また、内シリンダ前-22の軸部22bに孔22hとの通油孔である仕切り弁22gvを複数個設置する。内シリンダ-前22と内シリンダ後-21が圧縮ばね3を圧縮して軸方向に移動接近すると流油孔である仕切り弁22gvは内シリンダ後-21の、軸部21bにより閉鎖され作動油Lは流通が遮断され、後述するように高圧作動油Lh部と低圧作動油Ll部に分離される
また内シリンダ-前22と内シリンダ後-21が軸方向に離反移動する場合高圧作動油Lh部の圧力を破壊して離反移動を簡易にするための逆止弁内22cvを内シリンダ-前22または内シリンダ後-21のどちらかに設けても良い。
図4に出力軸と内シリンダ-のカムの展開図を示す。図4(1-1)、(1-2)は1回転2打撃形、図4(2)は、1回転1打撃形である。ドライバ−ビットやソケットビット等の工具を装着する出力軸先端側は、外シリンダ−前12の平面壁に回転可能に貫通突出支持され、他方側は外シリンダ−1の作動油L内に収容され、抜け止めのため出力軸先端側より大径に形成されて、軸端部は回転可能に外シリンダ-後11の平面壁に収容支持される。
出力軸4の大径側外周面には一対の内シリンダ-2が嵌合挿入されて図4に示すように、1回転2打撃形では内シリンダ-前22用に2個のカム溝42cと内シリンダ後-21用に2個のカム溝41cの計4個の、また1回転1打撃形では内シリンダ-前22用に1個のカム溝42cと、内シリンダ後-21用に1個のカム溝41cの計2個のV形のカム溝が形成され、鋼球5を装填するため図3(1)、図3(2)に示すように断面は半円形であり、内シリンダ-前22と内シリンダ後-21は軸方向の互いに同時に反対側に滑動するように、カム溝42cのV形中央尖り部は出力軸4の先端側Z1方向に、カム溝41cのV形中央尖り部は出力軸4の後端側Z2方向に形成され、また1回転2打撃形のカム溝41c、42cは図4(1-1)に示すように円周180°回転位置に並列に配設される。
また、出力軸4は内部に、動力ねじ締め工具を分解することなく、外部操作が可能な出力調整装置44の受け入れ用穴をドライバ−ビットやソケットビット等の工具の支持用多角形孔に連続して形成し、この受け入れ用穴には出力調整装置44を螺合するためのねじが一部に設けられ、また外シリンダ-内の作動油Lと連結する通油孔43を軸方向に2個配置し、出力調整装置44は円柱形状でシ−ル部材が配設され一部にねじが施工され、外部よりの回転操作を可能にするための回転用係合部が施工されている。
また、出力軸4は軸端部の内部に作動油の温度上昇による圧力増加を緩和する圧力調整装置45の受け入れ用穴が配置され、圧力調整装置45は円柱形のピストンおよびシ−ル部材とばねで構成されている。
出力軸4は、出力軸先端側にドライバ−ビットやソケットビット等の工具を支持するチャク部が形成されているが、構成については公知であり説明を省く。
鋼球5は、一対の内シリンダ-2のカム溝21c、22cと、出力軸4のカム溝41c、42cを係合し装填されて一対の内シリンダ-2と出力軸4の軸回りの回転と軸方向の滑動と、トルクの伝達を担う。1回転2打撃形では4個の鋼球5が、1回転1打撃形では2個の鋼球5が、内シリンダ-2のカム溝21c、22cと、出力軸4のカム溝41c、42cに装着される。
また、外シリンダ−前12の平面壁と出力軸4の貫通突出部にシ-ル部材61を、外シリンダ−前12と外シリンダ-後11の螺合部にシ-ル部材62を、出力調整装置44にシ-ル部材63を、圧力調整装置45に-ル部材64を、封止用ねじ栓にシ-ル部材65を配設していて、本実施例のシ-ル部材はOリングで構成している。
以下、この動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置による右ねじの締め付け動作を図1、図2、図3、図4、図5に基づいて説明する。外シリンダ-1を動力源により動力源側から見て、ねじの締め付け方向である右回転に駆動する。一対の内シリンダ-2は外シリンダ-後11のスプライン11sに内シリンダ-前22のスプライン22sと内シリンダ後-21のスプライン21sが係合されているため、外シリンダ-1と一体で右回転する。図1、図2は一対の内シリンダ-2内に配置された圧縮ばね3により内シリンダ-前22は出力軸4の先端側Z1方向に、内シリンダ後-21は出力軸4の後端側Z2方向に付勢され、鋼球5は図4(1-1)、図4(2)、に示すように各カム溝21c、22c、41c、42Cの傾斜部を転動して各カム溝21c、22c、41c、42CのV形中央尖り部に在り、内シリンダ-前22と内シリンダ後-21は出力軸4の軸方向に、もっとも離れた移動端に位置して仕切り弁22gvが開放されており、締め付けトルクは発生しない、この場合、出力軸4にねじの締め付け抵抗等の外部負荷が小さいか、または無い状態では出力軸4は各カム溝21c、22c、41c、42Cと各カム溝21c、22c、41c、42Cに係合し装填されて、圧縮ばね3によりそれぞれ出力軸4の先端側Z1方向と、出力軸4の後端側Z2方向に付勢された鋼球5を介し、また外シリンダ−前12の平面壁と出力軸4の貫通突出部のシ-ル部材61や他の嵌合挿入部の摩擦抵抗等により、外シリンダ-1及び、内シリンダ-2と一体的に右回転する。即ち、油圧トルク発生ユニットPがねじの締め付け方向である右回転する。
この状態からさらに、油圧トルク発生ユニトPを右回転すると出力軸4にねじの締め付け抵抗等の外部負荷が増大して、出力軸4の回転数が外シリンダ-1と内シリンダ-2の回転数より小さくなり、出力軸4は最終的にはねじの締め付け座面が着座して停止状態となる。
このように、出力軸4の回転数が外シリンダ-1及び外シリンダ-1と一体の内シリンダ-2の回転数より小さい、あるいは、出力軸4が回転停止した状態で外シリンダ-1と内シリンダ-2が一体で右回転すると、図4(1-1)、図4(2)に示すように鋼球5は矢印方向に回転して出力軸4のV形カム溝41c、42Cの図示左側カム溝の矢印部斜面を矢印方向に、内シリンダ後-21のカム溝21cと内シリンダ-前22のカム溝22Cの図示右側矢印部斜面を矢印方向に転動して、内シリンダ-後21は出力軸4の先端側Z1方向に、内シリンダ-前22は出力軸4の後端側Z2方向に螺旋状に出力軸4の軸回りに回転しつつ軸方向に滑動して互いに移動して接近する。
この場合において、出力軸4が回転停止した状態で外シリンダ-1と内シリンダ-2が一体で更に右回転すると、図2に示すように、一対の内シリンダ-2は、内シリンダ前-22の軸部22bの孔22hに、内シリンダ後-21の軸部21bを嵌合挿入して、出力軸4とともに、高圧作動油Lhを生成する油室を形成するように構成されているため、図3に示すように内シリンダ-前22と内シリンダ後-21が圧縮ばね3を圧縮して軸方向に螺旋状に移動接近すると、通油孔である仕切り弁22gvは内シリンダ後-21の軸部21bにより閉鎖され、作動油Lは流通が遮断されて高圧作動油Lh生成部と低圧作動油Ll部に分離された状態となる。高圧作動油Lhを生成する油室内の作動油Lの流通を遮断後も、外シリンダ-1と内シリンダ-2が一体で動力源で駆動され更に右回転すると、内シリンダ-前22と内シリンダ後-21が移動接近し、高圧作動油Lhを生成する油室の体積を減少して、油室内の作動油Lは高圧作動油Lhとなり、また作動油Lは非圧縮性(一般的には非圧縮性流体として取り扱われているが体積弾性率、或いは圧縮率により多少の圧縮性が存在)の流体であるため内シリンダ-2の螺旋状の運動は、内シリンダ後-21と内シリンダ-前22の軸方向への滑動による接近移動と出力軸4に対する回転動が阻害されて、外シリンダ-1と内シリンダ-2が一体の回転運動となり、内シリンダ後-21のカム溝21cと内シリンダ-前22のカム溝22Cと、カム溝21cおよびカム溝22Cに装填された鋼球5と、鋼球5を係合し装填された出力軸4のカム溝41c、42Cを通じて動力源で駆動される全ての回転体と出力軸4が瞬間一体(鋼球5の回転停止により各カム溝21cと41c及び、各カム溝22cと42cが移動できない状態)となり出力軸4にねじの締め付けトルクが衝撃的に伝達される。
この状態で、外シリンダ-1と内シリンダ-2が一体の回転体は回転力と回転数を減少するが、高圧作動油Lhを生成する油室内の作動油Lhは、外シリンダ-1内の作動油Lと出力軸4の軸方向に2個配置された出力調整装置44の通油孔43により連結されているため、高圧作動油Lhは外シリンダ-1内の作動油Lに流出して高圧作動油Lhの圧力の低下と高圧作動油Lhを生成する油室内の体積を減少する、従って内シリンダ後-21と内シリンダ-前22の軸方向への移動抵抗が小さくなり滑動が可能となり螺旋状に移動し、内シリンダ-前22は出力軸4の軸方向Z2側の、内シリンダ後-21は出力軸4の軸方向Z1側の、それぞれ軸方向移動端に位置する図3に示す状態となる、この場合の展開図を図4(1-2)に示す、この状態から鋼球5は矢印方向、各カム溝21c、22c、41c、42CのV形中央尖り部に移動して図4(1-1)と図2に示す初期状態になる。この状態からさらに、継続して右回転すると上記動作を繰り返し、出力軸4にトルクを衝撃的に伝達してねじを所望のトルクで締め付けることができる。
この場合、出力調整装置44を調節して、通油孔43を流出する作動油Lを少なくすると締め付けトルクは大きくなり、通油孔43を流出する作動油Lを多くすると締め付けトルクは小さくなる。
なお、通油孔である仕切り弁22gvが、内シリンダ後-21の軸部21bにより閉鎖されない状態では、高圧作動油Lhを生成する油室内の作動油Lは流通が遮断されず一対の内シリンダ-2は螺旋状に出力軸4の軸回りに回転しつつ軸方向に滑動して出力軸4にねじの締め付けトルクを伝達できない。
また、ねじの弛め作業は、外シリンダ-1と内シリンダ-2を一体で左回転すると、図4(1-1)、図4(2)に示す場合とは反対に鋼球5は矢印方向の逆方向に回転して出力軸4のV形カム溝41c、42Cの図示右側カム溝の斜面を、内シリンダ後-21のカム溝21cと内シリンダ-前22のカム溝22Cの図示左側斜面を転動して、内シリンダ-後21は出力軸4の先端側Z1方向に、内シリンダ-前22は出力軸4の後端側Z2方向に螺旋状に出力軸4の軸回りに回転しつつ軸方向に滑動して互いに移動して接近し、高圧作動油Lhを生成する油室の体積を減少して油室内の作動油Lは高圧作動油Lhとなり、また作動油Lは非圧縮性の流体であるため、螺旋状の運動は内シリンダ後-21と内シリンダ-前22の軸方向への滑動による接近移動は阻害されて軸回りの回転運動が増大して、概ね軸回りの回転運動となり、内シリンダ後-21のカム溝21cと内シリンダ-前22のカム溝22Cと、カム溝21cおよびカム溝22Cに装填された鋼球5と、鋼球5を係合し装填された出力軸4のカム溝41c、42Cを通じて動力源で駆動される全ての回転体と出力軸4が瞬間一体(鋼球5が回転停止して各カム溝21cと41c及び、各カム溝22cと42cが移動出来ない状態)となり出力軸4にねじの弛めトルクが衝撃的に伝達される。
本発明は、上記記載の構成例に限定されることなく変更を加えて実施可能である。
たとえばカムの山と谷の数を変更して1回転当りの打撃数を変更するように構成でき、またカム溝に装填する鋼球をロ-ラ-やピンにすることも可能であり、外シリンダ-と内シリンダ-の滑動部をスプラインから六角形のような回転止めの可能な形状にしても同様な効果が得られ、また一対の内シリンダ-の片側を外シリンダ-の平面壁と一体にして部品数と加工工数を減らし低価格化を図ることも可能であり、動力源も電気の他に圧縮空気も利用可能である。このように趣旨を超えない範囲で構成を変更することも出来る。
TW ‥動力ねじ締め工具
H ‥ハンドル
M ‥電動機
G ‥歯車列
P ‥油圧トルク発生ユニット
Oa ‥出力軸、Ia‥入力軸
B ‥羽根
Bn ‥ばね
Be ‥軸受け
Cv ‥カバ-
Cy ‥シリンダ-
L ‥作動油、Lh‥高圧作動油、Ll‥低圧作動油
S ‥シ-ル部材
Sw ‥スイッチレバ-
1 ‥外シリンダ-
11 ‥外シリンダ-後、11s ‥スプライン
12 ‥外シリンダ-前
13 ‥封止用ねじ栓
2 ‥内シリンダ-
21 ‥内シリンダ-後、21a ‥孔、21b ‥軸部、21c ‥カム溝、21s ‥スプライン
22 ‥内シリンダ-前、22a ‥孔、22b ‥軸部、22c ‥カム溝、22s ‥スプライン
22h ‥孔、22cv‥逆止弁、22gv ‥仕切り弁
3 ‥圧縮ばね
4 ‥出力軸
41c、42c ‥出力軸カム溝
43 ‥通油孔
44 ‥出力調整装置
45 ‥圧力調整装置
5 ‥鋼球
61、62、63、64、65‥シ-ル部材(本図はOリング)

Claims (3)

  1. 動力で回動され、作動油が注入充填された外シリンダ-と、係合されて一対で、前記外シリンダ-に外シリンダ-とは回転不可で、軸方向には互いに反対側に滑動可能に嵌合挿入されて、それぞれの内周面に孔とカム溝を、片方には複数個の通油孔を追加形成して、前記外シリンダ-内の作動油との流通を遮断する仕切り弁を有する一対の内シリンダ-と、外周面に前記一対の内シリンダ-を軸上に、軸回りに回転可能で軸方向には互いに反対側に滑動するためのカム溝を形成した出力軸と、該出力軸を前記一対の内シリンダ-の孔に嵌合挿入して、前記一対の内シリンダ-のカム溝と、前記出力軸のカム溝を係合し装填されて前記一対の内シリンダ-の軸回りの回転と軸方向の滑動と、トルクの伝達を担う鋼球とで構成し、前記出力軸と前記外シリンダ-で形成される空間に注入充填された作動油内に、前記出力軸とともに、高圧作動油を生成する油室と仕切り弁を有する前記一対の内シリンダ-を設置したことを特徴とする動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置。
  2. 前記出力軸に、作動油の温度上昇による圧力増加を緩和する圧力調整装置と、動力ねじ締め工具を分解することなく、外部操作可能で前記外シリンダ-と、前記一対の内シリンダ-の作動油室間を連結する通油孔に通過作動油量を制御する出力調整装置を同時に設置したことを特徴とする請求項1記載の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置。
  3. 請求項1記載の動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置であって、前記出力軸の軸上に嵌合挿入された前記一対の内シリンダ-間に圧縮ばねを設置して互いに軸方向の反対側向きに付勢した動力ねじ締め工具の油圧トルク発生装置。
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