JP2015202255A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アレイコイルが有する複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを容易に特定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、アレイコイルと、生成部と、判別部とを備える。アレイコイルは、複数の要素コイルが配列されて形成される。生成部は、前記複数の要素コイルそれぞれによって受信された磁気共鳴信号に基づいて、前記要素コイルごとに、前記要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する。判別部は、前記要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、前記複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを判別する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置は、被検体から発生する磁気共鳴信号を受信するための受信コイルを有する。近年では、このような受信コイルとして、複数の要素コイルを組み合わせたアレイコイルが用いられることが多い。アレイコイルは、被検体に装着されて用いられるため、被検体から離れた位置に配置される受信コイルと比べて感度が高いことが知られている。しかし、アレイコイルを用いた撮像では、アレイコイルに含まれる複数の要素コイルの中に異常が生じている要素コイルが含まれていると、再構成される画像の画質が劣化する場合がある。
特開2008−29834号公報
本発明が解決しようとする課題は、アレイコイルが有する複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを容易に特定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置は、アレイコイルと、生成部と、判別部とを備える。アレイコイルは、複数の要素コイルが配列されて形成される。生成部は、前記複数の要素コイルそれぞれによって受信された磁気共鳴信号に基づいて、前記要素コイルごとに、前記要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する。判別部は、前記要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、前記複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを判別する。
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。 図2は、図1に示したアレイコイルの一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る計算機システムの詳細な構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るデータ生成部によって生成されるプロファイルデータの一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る異常コイル判別部による異常判定の一例を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係る異常コイル判別部による異常判定の他の例を説明するための図である。 図7は、第1の実施形態に係る異常コイル判別部による異常判定の他の例を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態に係るMRI装置による異常コイル検出の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係るMRI装置による異常コイル検出の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、第3の実施形態に係る計算機システムの詳細な構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて、MRI装置の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、第1の実施形態に係るMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、全身用(Whole Body:WB)コイル6、送信部7、アレイコイル8a〜8e、受信部9、シーケンス制御部10、及び計算機システム20を備える。
静磁場磁石1は、中空の円筒形状に形成され、内部の空間に一様な静磁場を発生させる。例えば、静磁場磁石1は、超電導磁石や永久磁石等を用いて実現される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形状に形成され、静磁場磁石1の内側に配置される。この傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成される。これら3つのコイルは、後述する傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、X,Y,Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。例えば、X軸の方向は、水平方向に設定され、Y軸の方向は、上下方向に設定される。また、Z軸の方向は、静磁場と同じ方向に設定される。
そして、例えば、X軸の傾斜磁場はリードアウト用傾斜磁場Grに対応し、Y軸の傾斜磁場は位相エンコード用傾斜磁場Geに対応し、Z軸の傾斜磁場は、スライス選択用傾斜磁場Gsに対応する。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じてMR信号の周波数を変化させるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じてMR信号の位相を変化させるために利用される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。
傾斜磁場電源3は、後述するシーケンス制御部10による制御のもと、傾斜磁場コイル2に電流を供給する。
寝台4は、被検体Pが置かれる天板4aを備え、後述する寝台制御部5による制御のもと、被検体Pが載置された状態で天板4aを傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台4は、天板4aの長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。
寝台制御部5は、計算機システム20による制御のもと、寝台4を駆動して天板4aを長手方向及び上下方向へ移動する。
WBコイル6は、被検体Pに高周波磁場を印加し、それによって被検体Pから発生する磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号を受信する。例えば、WBコイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、送信部7から高周波パルスの供給を受けて被検体Pに高周波磁場を印加する。また、WBコイル6は、高周波磁場の影響によって被検体Pから発生するMR信号を受信し、受信したMR信号を受信部9へ送信する。
送信部7は、後述するシーケンス制御部10による制御のもと、ラーモア周波数に対応する高周波パルスをWBコイル6に送信する。
アレイコイル8a〜8eは、被検体Pに装着され、被検体Pから発生するMR信号を受信し、受信したMR信号を受信部9へ送信する。例えば、アレイコイル8a〜8eは、撮像対象の部位ごとに用意され、それぞれ撮像対象の部位に配置される。例えば、アレイコイル8aは、頭部撮像用であり、被検体Pの頭部に配置される。また、アレイコイル8b及び8cは、脊椎撮像用であり、被検体Pの背中と天板4aとの間に配置される。また、アレイコイル8d及び8eは、腹部撮像用であり、被検体の腹側に配置される。
ここで、各アレイコイルは、複数の要素コイルが配列されて形成される。また、各アレイコイルが有する複数の要素コイルは、それぞれ、MR信号を受信する複数のコイルエレメントを含む。
図2は、図1に示したアレイコイル8dの一例を示す図である。なお、ここでは、腹部撮像用のアレイコイル8dを例にあげて説明するが、同じく腹部撮像用のアレイコイル8e、脊椎撮像用のアレイコイル8b及び8cも同様の構成を有する。
例えば、図2に示すように、アレイコイル8dは、1次元の方向Aに沿って配列された複数の要素コイル81〜84を有する。なお、以下では、図2に示す方向Aを要素コイルの配列方向と呼ぶ。また、要素コイル81〜84は、それぞれ、方向Aに直交する方向Bに沿って配列された複数のコイルエレメントを含む。例えば、要素コイル81は、コイルエレメント81a〜81dを含み、要素コイル82は、コイルエレメント82a〜81dを含み、要素コイル83は、コイルエレメント83a〜83dを含み、要素コイル84は、コイルエレメント84a〜84dを含む。
図1に戻って、受信部9は、後述するシーケンス制御部10による制御のもと、WBコイル6及びアレイコイル8a〜8eから送信されるMR信号を検出する。そして、受信部9は、検出したMR信号をデジタル信号に変換してMR信号データを生成し、生成したMR信号データをシーケンス制御部10へ送信する。
ここで、受信部9は、WBコイル6及びアレイコイル8a〜8eから送信されたMR信号を受信するための複数の受信チャンネルを有しており、撮像条件に応じて、WBコイル6及びアレイコイル8a〜8eに各受信チャンネルを割り当てる。例えば、受信部9は、アレイコイル8a〜8eが用いられる場合には、シーケンス制御部10による制御のもと、各受信チャンネルを要素コイル単位又はコイルエレメント単位に割り当てることで、要素コイルごと、又は、コイルエレメントごとにMR信号を受信する。
シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されるシーケンス実行データに基づいて、傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を制御することで、被検体Pのスキャンを実行する。また、シーケンス制御部10は、シーケンス実行データに基づいて傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を制御した結果として、受信部9からMR信号データが送信されると、そのMR信号データを計算機システム20へ転送する。
ここで、シーケンス実行データとは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部7がWBコイル6に送信するRF信号の強さやRF信号を送信するタイミング、受信部9が磁気共鳴信号を検出するタイミングなど、被検体Pのスキャンを実行するための手順を示すパルスシーケンスを定義した情報である。
計算機システム20は、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、計算機システム20は、MRI装置100が有する各部を駆動することで、被検体Pのスキャンや画像再構成などを行う。この計算機システム20は、インタフェース部21、画像再構成部22、記憶部23、操作部24、表示部25及び制御部26を有する。
インタフェース部21は、シーケンス制御部10との間で授受される各種信号の入出力を制御する。例えば、インタフェース部21は、シーケンス制御部10に対してシーケンス実行データを送信し、その結果としてシーケンス制御部10から送信されるMR信号データを受信する。また、インタフェース部21は、シーケンス制御部10から受信したMR信号データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
画像再構成部22は、記憶部23によって記憶されたMR信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成処理を施すことによって、被検体P内における所望核スピンのスペクトラムデータ又は画像データを生成する。また、画像再構成部22は、生成したスペクトラムデータ又は画像データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
記憶部23は、後述する制御部26によって実行される処理に必要な各種データや各種プログラムなどを記憶する。例えば、記憶部23は、インタフェース部21によって受信されたMR信号データや、画像再構成部22によって生成されたスペクトラムデータや画像データなどを、被検体Pごとに記憶する。この記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
操作部24は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。例えば、操作部24は、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスである。
表示部25は、制御部26による制御のもと、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する。例えば、表示部25は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタなどの表示デバイスである。
制御部26は、図示していないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有し、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、制御部26は、操作部24を介して操作者から入力される撮像条件に基づいて各種のシーケンス実行データを生成する。そして、制御部26は、生成したシーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することによって、スキャンを実行する。また、制御部26は、スキャンの結果としてシーケンス制御部10からMR信号データが送られた場合に、そのMR信号データに基づいて画像を再構成するよう画像再構成部22を制御する。
以上、第1の実施形態に係るMRI装置100の構成例について説明した。このような構成のもと、第1の実施形態に係るMRI装置100では、アレイコイルが有する複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを容易に特定することができる。なお、ここでいう異常な要素コイルとは、例えば、要素コイルに含まれる複数のコイルエレメントの一部又は全部の受信機能がハードウェアの劣化等によって低下し、全体として受信性能が劣化した状態となった要素コイルである。
一般的に、アレイコイルを用いた撮像では、アレイコイルに含まれる複数の要素コイルの中に異常が生じている要素コイルが含まれていると、再構成される画像の画質が劣化する場合がある。そのような場合には、例えば、アレイコイルを用いて実際に撮像を行って、要素コイルごとに画像を再構成し、生成された画像を確認することで、異常な要素コイルの調査が行われる。しかし、このような調査は、実際に撮像を行ったうえで要素コイルごとに画像を再構成して確認するため、手間がかかる作業であった。
これに対し、第1の実施形態に係るMRI装置100は、アレイコイルが有する複数の要素コイルそれぞれによって受信されたMR信号に基づいて、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する。そして、MRI装置100は、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを判別する。したがって、実際に撮像を行ったうえで要素コイルごとに画像を再構成して確認する場合と比べて、アレイコイルが有する複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを容易に特定することができる。
以下、第1の実施形態に係るMRI装置100について詳細に説明する。なお、以下では、アレイコイル8dに含まれる要素コイル81〜84の中から異常な要素コイルを判別する場合を例に挙げて説明するが、他のアレイコイルについても、同様の処理によって、異常な要素コイルを判別することが可能である。
図3は、第1の実施形態に係る計算機システム20の詳細な構成例を示す図である。なお、図3は、計算機システム20が有する各部のうち、インタフェース部21、記憶部23、操作部24、表示部25、及び制御部26を示している。
例えば、図3に示すように、記憶部23は、MR信号データ記憶部23aと、プロファイルデータ記憶部23bとを有する。また、制御部26は、データ生成部26aと、コイル位置判定部26bと、異常コイル判別部26cと、撮像制御部26dとを有する。
MR信号データ記憶部23aは、受信部9によって生成され、インタフェース部21を介して、シーケンス制御部10によって受信されたMR信号データを記憶する。
プロファイルデータ記憶部23bは、後述するデータ生成部26aによって生成されるプロファイルデータを記憶する。
データ生成部26aは、アレイコイル8dに含まれる複数の要素コイル81〜84それぞれによって受信されたMR信号に基づいて、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する。
具体的には、データ生成部26aは、各要素コイルによって受信されたMR信号をMR信号データ記憶部23aから読み出し、要素コイルごとに、読み出したMR信号に対してフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、プロファイルデータを生成する。そして、データ生成部26aは、要素ごとに生成したプロファイルデータをプロファイルデータ記憶部23bに格納する。
ここで、データ生成部26aは、撮像の前に実行されるプリスキャンにおいて複数の要素コイル81〜84それぞれによって受信されたMR信号に基づいて、プロファイルデータを生成する。ここでいうプリスキャンは、操作者からの指示に応じて、後述する撮像制御部26dによって実行される。このプリスキャンでは、要素コイルの配列方向に沿って傾斜磁場を印加しながらMR信号を収集するパルスシーケンスが実行される。例えば、要素コイルの配列方向がZ軸方向と一致する場合には、Z軸方向に沿って傾斜磁場が印加しながらMR信号を収集するパルスシーケンスが実行される。また、このプリスキャンでは、要素コイルごとにMR信号が受信されるように受信部9が制御される。
図4は、第1の実施形態に係るデータ生成部26aによって生成されるプロファイルデータの一例を示す図である。図4において、横軸は、要素コイルの配列方向に沿ったMR信号の実測位置を示しており、縦軸は、実測されたMR信号の信号強度を示している。また、図4において、曲線41は、図2に示した要素コイル81のプロファイルデータを示しており、曲線42は、図2に示した要素コイル82のプロファイルデータを示している。また、曲線43は、図2に示した要素コイル83のプロファイルデータを示しており、曲線44は、図2に示した要素コイル84のプロファイルデータを示している。
例えば、図4に示すように、各プロファイルデータにおいて、要素コイルの配列方向に沿った感度は、要素コイルの配列方向に沿って実測されたMR信号の信号強度で表される。具体的には、実測された信号強度が高い位置が、要素コイルにおける感度が高い位置を示し、実測された信号強度が低い位置が、要素コイルにおける感度が低い位置を示す。一般的に、要素コイルは中心部分が最も感度が高いため、例えば、図4に示すように、各要素コイルによって受信されるMR信号は、各要素コイルが配置された位置に対応して、要素コイルの配列方向に沿った異なる位置でそれぞれ信号強度が最大となる。
図3に戻って、コイル位置判定部26bは、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、アレイコイル8d又は要素コイル81〜84の位置を判定する。
具体的には、コイル位置判定部26bは、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータをプロファイルデータ記憶部23bから読み出し、読み出したプロファイルデータを用いて、アレイコイル8d又は要素コイル81〜84の位置を判定する。
例えば、コイル位置判定部26bは、要素コイルの配列方向において、MR信号の信号強度が最大となった位置を要素コイルの位置と判定する。そして、例えば、コイル位置判定部26bは、アレイコイルごとに要素コイルの配置を模式的に表したGUI等を用いて、判定した各要素コイルの位置を示す情報を表示部25に表示する。
ここで、例えば、コイル位置判定部26bは、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータのうち、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値が位置判定用の閾値以上であるプロファイルデータを用いて、アレイコイル8d又は要素コイル81〜84の位置を判定する。これにより、例えば、磁場中心の周囲に設定された有効撮像領域の外に配置されたアレイコイル又は要素コイルを、位置判定の対象から除外することができる。
例えば、図4に示す例において、位置判定用の閾値51が設定されていたとする。図4に示す例では、要素コイル81〜84それぞれのプロファイルデータにおいて、信号強度の最大値が閾値51を超えている。そのため、コイル位置判定部26bは、要素コイル81〜84それぞれのプロファイルデータを用いて、アレイコイル8d又は要素コイル81〜84の位置を判定する。
異常コイル判別部26cは、データ生成部26aによって要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、複数の要素コイル81〜84の中から異常な要素コイルを判別する。
具体的には、異常コイル判別部26cは、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータをプロファイルデータ記憶部23bから読み出し、読み出したプロファイルデータを用いて、異常な要素コイルを判別する。
ここで、例えば、異常コイル判別部26cは、アレイコイル8d又は要素コイル81〜84の位置を判定する際に用いられるプロファイルデータと同じプロファイルデータを用いて、異常な要素コイルを判別する。これにより、例えば、1回のプリスキャンで、コイルの位置判定及び要素コイルの異常判定の両方を行うことができる。
なお、ここでは、1回のプリスキャンで収集されたMR信号をコイルの位置判定及び要素コイルの異常判定の両方に用いる場合の例を説明するが、実施形態はこれに限られない。例えば、MRI装置100がコイルの位置判定を行う機能を有していない場合や、当該機能は有しているが、実際にコイルの位置判定を行うか否かを操作者が選択できるようになっており、コイルの位置判定が行われないことがある場合には、要素コイルの異常判定用のみを行うことを目的として、プリスキャンが行われてもよい。
そして、例えば、異常コイル判別部26cは、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値が異常判定用の閾値以上である2つの要素コイルの間に配置された要素コイルであり、かつ、自身の配列方向に沿った感度の最大値が異常判定用の閾値より小さい要素コイルを、異常な要素コイルとして判別する。
より具体的には、例えば、異常コイル判別部26cは、まず、データ生成部26aによって要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、要素コイルの配列方向に沿った信号強度の最大値が異常判定用の閾値より小さい要素コイルがあるか否かを検出する。そして、異常コイル判別部26cは、該当する要素コイルがあった場合には、その要素コイルを検査対象とし、当該要素コイルのプロファイルデータと他の要素コイルのプロファイルデータとを比較することで、要素コイルの配列方向に沿った検査対象の要素コイルの両側それぞれの位置に、信号強度の最大値が異常判定用の閾値以上である要素コイルがあるか否かを検出する。そして、異常コイル判別部26cは、検査対象の要素コイルの両側に該当する要素コイルがあった場合には、検査対象の要素コイルを、異常な要素コイルとして判別する。
このとき、例えば、異常コイル判別部26cは、異常判定用の閾値として、コイル位置判定部26bによって用いられる位置判定用の閾値と同じ値を用いる。
図5は、第1の実施形態に係る異常コイル判別部26cによる異常判定の一例を説明するための図である。例えば、図5に示すように、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータにおいて、要素コイル81、82及び84によって受信されたMR信号の最大値が、それぞれ位置判定用の閾値51を上回っており(曲線41、42及び44を参照)、要素コイル83によって受信されたMR信号の最大値が、位置判定用の閾値51を下回っていたとする(曲線43を参照)。
この場合には、異常コイル判別部26cは、要素コイル83によって受信されたMR信号の最大値が閾値51より小さく、かつ、要素コイル83の両側にある要素コイル82及び84によって受信されたMR信号の最大値がそれぞれ閾値51以上であることから、要素コイル83を異常な要素コイルとして判別する。
なお、ここでは、異常判定用の閾値として、コイル位置判定部26bによって用いられる位置判定用の閾値と同じ値を用いる場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、異常コイル判別部26cは、異常判定用の閾値として、位置判定用の閾値とは異なる値が用いられてもよい。
また、他の方法として、例えば、異常コイル判別部26cは、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータのうち、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値が位置判定用の閾値以上であるプロファイルデータを用いて、異常な要素コイルを判別してもよい。この場合には、異常判定用の閾値として、位置判定用の閾値より大きな値が用いられる。これにより、例えば、磁場中心の周囲に設定された有効撮像領域の外に配置された要素コイルを、異常判定の対象から除外することができる。
より具体的には、例えば、異常コイル判別部26cは、まず、データ生成部26aによって要素コイルごとに生成されたプロファイルデータの中から、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値が位置判定用の閾値以上であるプロファイルデータを抽出する。その後、異常コイル判別部26cは、抽出したプロファイルデータに基づいて、要素コイルの配列方向に沿った信号強度の最大値が異常判定用の閾値より小さい要素コイルがあるか否かを検出する。そして、異常コイル判別部26cは、該当する要素コイルがあった場合には、その要素コイルを検査対象とし、当該要素コイルのプロファイルデータと他の要素コイルのプロファイルデータとを比較することで、要素コイルの配列方向に沿った検査対象の要素コイルの両側それぞれの位置に、信号強度の最大値が異常判定用の閾値以上である要素コイルがあるか否かを検出する。そして、異常コイル判別部26cは、検査対象の要素コイルの両側に該当する要素コイルがあった場合には、検査対象の要素コイルを、異常な要素コイルとして判別する。
図6は、第1の実施形態に係る異常コイル判別部26cによる異常判定の他の例を説明するための図である。例えば、図6に示すように、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータにおいて、要素コイル81〜84によって受信されたMR信号の最大値が、それぞれ位置判定用の閾値51を上回っていたとする(曲線41〜44を参照)。また、図6に示すように、要素コイル81、82及び84によって受信されたMR信号の最大値が、それぞれ異常判定用の閾値52を上回っており(曲線41、42及び44を参照)、要素コイル83によって受信されたMR信号の最大値が、異常判定用の閾値52を下回っていたとする(曲線43を参照)。
この場合には、異常コイル判別部26cは、要素コイル81〜84によって受信されたMR信号の最大値がそれぞれ閾値51以上であり、かつ、要素コイル83によって受信されたMR信号の最大値が閾値52より小さく、かつ、要素コイル83の両側にある要素コイル82及び84によって受信されたMR信号の最大値がそれぞれ閾値52以上であることから、要素コイル83を異常な要素コイルとして判別する。
さらに、他の方法として、異常コイル判別部26cは、異常判定用の閾値を用いるのではなく、要素コイルごとのプロファイルデータの関係に基づいて、異常な要素コイルを判別してもよい。例えば、異常コイル判別部26cは、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値が、隣接する要素コイルと比べて小さく、かつ、隣接する要素コイルとの感度の最大値の差が所定値を超えている要素コイルを、異常な要素コイルとして判別する。
より具体的には、例えば、異常コイル判別部26cは、まず、データ生成部26aによって要素コイルごとに生成されたプロファイルデータの中から、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値が位置判定用の閾値以上であるプロファイルデータを抽出する。その後、異常コイル判別部26cは、抽出したプロファイルデータに基づいて、各プロファイルデータに対応する要素コイルごとに、当該要素コイルのプロファイルデータと他の要素コイルのプロファイルデータとを比較することで、要素コイルの配列方向に沿って両隣に隣接する要素コイルとの間の信号強度の最大値の差を算出する。そして、異常コイル判別部26cは、両隣の要素コイルのうち少なくとも一方の要素コイルとの間で信号強度の最大値の差が所定値を超えている要素コイルがあった場合に、その要素コイルを異常な要素コイルとして判別する。
図7は、第1の実施形態に係る異常コイル判別部26cによる異常判定の他の例を説明するための図である。例えば、図7に示すように、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータにおいて、要素コイル81〜84によって受信されたMR信号の最大値が、それぞれ位置判定用の閾値51を上回っていたとする(曲線41〜44を参照)。また、図7に示すように、要素コイル83によって受信されたMR信号の最大値が、要素コイル83に隣接する要素コイル82及び84によって受信されたMR信号の最大値より小さかったとする(曲線42〜44を参照)。また、要素コイル83によって受信されたMR信号の最大値と要素コイル82によって受信されたMR信号の最大値との差がd1であり、要素コイル83によって受信されたMR信号の最大値と要素コイル84によって受信されたMR信号の最大値との差がd2であったとする。
この場合には、異常コイル判別部26cは、d1及びd2の少なくとも一方が所定値を超えていた場合に、要素コイル83を異常な要素コイルとして判別する。
そして、異常コイル判別部26cは、異常な要素コイルとして判別された要素コイルを操作者に通知する。例えば、異常コイル判別部26cは、アレイコイルごとに要素コイルの配置を模式的に表したGUI等を用いて、異常な要素コイルとして判別された要素コイルを示す情報を表示部25に表示する。
なお、このとき、異常コイル判別部26cは、異常な要素コイルとして判別された要素コイルによって受信されたMR信号から画像を再構成してもよい。例えば、異常コイル判別部26cは、異常な要素コイルがあった場合に、画像再構成部22を制御して、その要素コイルによって受信されたMR信号から画像を再構成させ、再構成された画像を表示部25に表示する。これにより、異常な要素コイルとして判別された要素コイルについて、操作者が画像を確認して、異常があるか否かを判断することができる。なお、この場合には、異常な要素コイルとして判別された要素コイルのみについて画像が再構成されるので、全ての要素コイルについて画像を再構成する場合と比べて、調査にかかる作業の負担が少なくて済む。
撮像制御部26dは、操作者からの指示に応じて、プリスキャン及び撮像を実行する。
具体的には、撮像制御部26dは、操作部24を介して、操作者からプリスキャンを開始する指示を受け付けた場合には、プリスキャン用の撮像条件に基づいて、プリスキャン用のパルスシーケンスを実行するためのシーケンス実行データを生成する。そして、撮像制御部26dは、生成したプリスキャン用のシーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することによって、プリスキャンを実行する。
また、撮像制御部26dは、操作部24を介して、操作者から撮像を開始する指示を受け付けた場合には、本撮像用の撮像条件に基づいて、撮像用のパルスシーケンスを実行するためのシーケンス実行データを生成する。そして、撮像制御部26dは、生成したシーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することによって、撮像を実行する。
このとき、例えば、撮像制御部26dは、異常コイル判別部26cによって異常な要素コイルとして判別された要素コイルを除外して撮像を実行する。これにより、異常な要素コイルによって異常な画像が生成されてしまう事態を減らすことができる。
図8は、第1の実施形態に係るMRI装置100による異常コイル検出の処理手順を示すフローチャートである。例えば、図8に示すように、第1の実施形態に係るMRI装置100では、撮像制御部26dが、操作者からプリスキャンを開始する指示を受け付けた場合に(ステップS101,Yes)、プリスキャンを実行する(ステップS102)。
その後、データ生成部26aが、アレイコイルに含まれる複数の要素コイルそれぞれによって受信されたMR信号に基づいて、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する(ステップS103)。そして、異常コイル判別部26cが、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを判別する(ステップS104)。
ここで、異常な要素コイルが無かった場合には(ステップS105,No)、コイル位置判定部26bが、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、アレイコイル又は要素コイルの位置判定を実行する(ステップS106)。そして、撮像制御部26dが、操作者から撮像を開始する指示を受け付けた場合に(ステップS107,Yes)、撮像を実行する(ステップS108)。なお、撮像制御部26dは、操作者から撮像を開始する指示を受け付けるまでは(ステップS107,No)、撮像を開始せずに待機する。
一方、異常な要素コイルがあった場合には(ステップS105,Yes)、異常コイル判別部26cは、異常な要素コイルとして判別された要素コイルを操作者に通知する(ステップS109)。そして、撮像制御部26dが、操作者から撮像を開始する指示を受け付けた場合に(ステップS110,Yes)、異常な要素コイルとして判別された要素コイルを除外して撮像を実行する(ステップS111)。なお、撮像制御部26dは、操作者から撮像を中止する指示を受け付けた場合には(ステップS110,No)、撮像を中止して処理を終了する。
上述したように、第1の実施形態によれば、データ生成部26aが、アレイコイルが有する複数の要素コイルそれぞれによって受信されたMR信号に基づいて、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する。そして、異常コイル判別部26cが、要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを判別する。したがって、画像を再構成して確認する場合と比べて、アレイコイルが有する複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを容易に特定することができる。
また、第1の実施形態によれば、プリスキャンによって収集されたMR信号に基づいて異常な要素コイルの判別が行われるので、本撮像の前に、アレイコイルに含まれる各要素コイルの異常を早期に検出することができる。これにより、要素コイルの異常によって異常な画像が生成されるのを防ぐことができる。
また、第1の実施形態によれば、コイルの位置判定で用いられるプロファイルデータと同じプロファイルデータを用いて異常な要素コイルの判別が行われるので、コイルの位置判定及び要素コイルの異常判定の両方を効率よく行うことができる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、異常な要素コイルを判別する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、第2の実施形態では、異常な要素コイルを判別した後に、さらに、その要素コイルが有する複数のコイルエレメントの中から異常なコイルエレメントを判別する場合の例を説明する。なお、第2の実施形態に係るMRI装置の構成は、図1〜3に示したものと同じであるが、データ生成部26a、異常コイル判別部26c、及び撮像制御部26dによって行われる処理が異なる。そこで、以下では、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第2の実施形態では、データ生成部26aは、異常コイル判別部26cによって異常な要素コイルとして判別された要素コイルによって受信されたMR信号に基づいて、当該要素コイルに含まれるコイルエレメントごとに、要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する。
具体的には、データ生成部26aは、異常な要素コイルとして判別された要素コイルによって受信されたMR信号をMR信号データ記憶部23aから読み出し、コイルエレメントごとに、読み出したMR信号に対してフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、プロファイルデータを生成する。そして、データ生成部26aは、生成したプロファイルデータをプロファイルデータ記憶部23bに格納する。
ここで、データ生成部26aは、撮像の前に実行されるプリスキャンにおいて複数の要素コイル81〜84それぞれによって受信されたMR信号に基づいて、プロファイルデータを生成する。ここでいうプリスキャンは、異常コイル判別部26cからの指示に応じて、撮像制御部26dによって実行される。このプリスキャンでは、異常コイル判別部26cによって異常な要素コイルとして識別された要素コイルを用いて、その要素コイルに含まれるコイルエレメントごとにMR信号が受信されるように受信部9が制御される。
また、第2の実施形態では、異常コイル判別部26cは、データ生成部26aによってコイルエレメントごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、異常な要素コイルとして判別された要素コイルについて、当該要素コイルに含まれる複数のコイルエレメントそれぞれによって受信されたMR信号に基づいて、異常なコイルエレメントを判別する。
具体的には、異常コイル判別部26cは、異常な要素コイルがあった場合に、その要素コイルに含まれるコイルエレメントごとにMR信号を受信するプリスキャンを実行するよう撮像制御部26dに指示する。また、異常コイル判別部26cは、コイルエレメントごとに生成されたプロファイルデータをプロファイルデータ記憶部23bから読み出し、読み出したプロファイルデータを用いて、異常な要素コイルを判別する。
例えば、異常コイル判別部26cは、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値がエレメントコイルの異常判定用の閾値より小さいコイルエレメントを、異常なコイルエレメントとして判別する。
そして、異常コイル判別部26cは、異常なコイルエレメントとして判別されたコイルエレメントを操作者に通知する。例えば、異常コイル判別部26cは、要素コイルごとにコイルエレメントの配置を模式的に表したGUI等を用いて、異常なコイルエレメントとして判別されたコイルエレメントを示す情報を表示部25に表示する。
また、第2の実施形態では、撮像制御部26dは、異常コイル判別部26cによって異常なコイルエレメンとして判別されたコイルエレメントを除外して撮像を実行する。これにより、異常なコイルエレメントによって異常な画像が生成されてしまう事態を減らすことができる。
図9は、第2の実施形態に係るMRI装置100による異常コイル検出の処理手順を示すフローチャートである。なお、図9に示す処理手順のうち、ステップS201〜S208の処理手順は、図8に示したステップS101〜S108の処理手順と同じであるので、ここでは説明を省略する。図9に示す処理手順では、図8に示したステップS105に対応するステップS205の判定で異常な要素コイルがあった場合の処理手順が、図8に示したものと異なる。
第2の実施形態では、異常コイル判別部26cが、異常な要素コイルを判別した結果、異常な要素コイルがあった場合に(ステップS205,Yes)、撮像制御部26dを制御して、プリスキャンを実行する(ステップS209)。
その後、データ生成部26aが、異常な要素コイルとして判別された要素コイルによって受信されたMR信号に基づいて、当該要素コイルに含まれるコイルエレメントごとに、要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する(ステップS210)。
続いて、異常コイル判別部26cが、コイルエレメントごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、異常なコイルエレメントを判別する(ステップS104)。そして、異常コイル判別部26cは、異常なコイルエレメントとして判別されたコイルエレメントを操作者に通知する(ステップS212)。
その後、撮像制御部26dが、操作者から撮像を開始する指示を受け付けた場合に(ステップS213,Yes)、異常なコイルエレメントとして判別された要素コイルを除外して撮像を実行する(ステップS214)。なお、撮像制御部26dは、操作者から撮像を中止する指示を受け付けた場合には(ステップS213,No)、撮像を中止して処理を終了する。
なお、ここでは、異常コイル判別部26cが、異常な要素コイルがあった場合に、自動的にプリスキャンを実行して異常なコイルエレメントを判別する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、異常コイル判別部26cは、操作者からの要求に応じて、異常なコイルエレメントを判別するようにしてもよい。
その場合には、例えば、異常コイル判別部26cは、異常な要素コイルがあった場合に、異常な要素コイルとして判別された要素コイルを示す情報を表示部25に表示するとともに、操作部24を介して、さらにコイルエレメントを判別するか否かを指示する操作を操作者から受け付ける。そして、異常コイル判別部26cは、コイルエレメントを判別する旨の指示を受け付けた場合には、上述したステップS209〜S214の処理を行う。一方、異常コイル判別部26cは、コイルエレメントを判別しない旨の指示を受け付けた場合には、図8に示したステップS110〜S111の処理を行う。
上述したように、第2の実施形態によれば、異常な要素コイルが判別された場合に、さらに、その要素コイルが有する複数のコイルエレメントの中から異常なコイルエレメントが判別されるので、要素コイルにおける異常の原因となっているコイルエレメントを容易に特定することができる。
(第3の実施形態)
上記第1及び第2の実施形態では、異常判定用の閾値を用いて異常な要素コイルを判別する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、第3の実施形態では、磁場中心からの距離や被検体の体型に応じた要素コイルの標準的な感度を用いて、異常な要素コイルを判別する場合の例を説明する。なお、第3の実施形態に係るMRI装置の構成は、図1及び2に示したものと同じである。
図10は、第3の実施形態に係る計算機システム120の詳細な構成例を示す図である。図10は、計算機システム120が有する各部のうち、インタフェース部21、記憶部123、操作部24、表示部25、及び制御部126を示している。
例えば、図10に示すように、記憶部123は、MR信号データ記憶部23aと、プロファイルデータ記憶部23bと、基準データ記憶部123cとを有する。また、制御部126は、データ生成部26aと、コイル位置判定部26bと、異常コイル判別部126cと、撮像制御部26dとを有する。なお、以下では、図3に示した各部と同一の機能を有する部については同一の符号を付すこととして、詳細な説明を省略する。
基準データ記憶部123cは、磁場中心からの距離に応じた要素コイルの標準的な感度を示す基準データを記憶する。例えば、基準データ記憶部123cは、所定の間隔で段階的に設定された磁場中心からの距離ごとに、正常な状態の要素コイルで事前に測定された信号強度を記憶する。
異常コイル判別部126cは、基準データ記憶部123cによって記憶された基準データを参照して、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿って感度が最大となった位置に対応する標準的な感度と比較し、感度の差が所定値を超えている要素コイルを、異常なコイルとして判別する。
例えば、異常コイル判別部126cは、基準データ記憶部123cによって記憶された基準データを参照し、要素コイルごとに、コイル位置判定部26bによって判定された位置に基づいて、その位置に対応する信号強度を取得する。そして、異常コイル判別部126cは、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿った信号強度の最大値と取得した信号強度とを比較し、信号強度の差が所定値を超えている要素コイルを、異常なコイルとして判別する。
また、例えば、要素コイルの標準的な感度として、磁場中心からの距離に応じた感度の代わりに、被検体の体型に応じた感度が用いられてもよい。
その場合には、基準データ記憶部123cは、被検体の体型に応じた要素コイルの標準的な感度を示す基準データを記憶する。例えば、基準データ記憶部123cは、被検体の体厚ごとに、正常な状態の要素コイルで事前に測定された信号強度を記憶する。
また、異常コイル判別部126cは、基準データ記憶部123cによって記憶された基準データを参照して、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿った感度の最大値と、標準的な感度とを比較し、感度の差が所定値を超えている要素コイルを、異常なコイルとして判別する。
例えば、異常コイル判別部126cは、撮像条件として入力される被検体の身長及び体重に基づいて被検体の体厚を算出し、算出した体厚に対応する信号強度を基準データ記憶部123cによって記憶された基準データを参照して取得する。そして、異常コイル判別部126cは、要素コイルごとに、要素コイルの配列方向に沿った信号強度の最大値と、取得した信号強度とを比較し、信号強度の差が所定値を超えている要素コイルを、異常なコイルとして判別する。
上述したように、第3の実施形態によれば、磁場中心からの距離や被検体の体型に応じた要素コイルの標準的な感度を用いて、異常な要素コイルが判別されるので、例えば、全ての要素コイルに異常が生じていた場合でも、各要素コイルを異常な要素コイルとして検出することができる。
なお、第3の実施形態では、磁場中心からの距離又は被検体の体型に応じた要素コイルの標準的な感度を示す基準データを用いる場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、異常コイル判別部126cは、基準データ記憶部123cによって記憶された基準データを用いるのではなく、磁場中心からの距離又は被検体の体型から標準的な感度を算出するためにあらかじめ用意された関数を用いて、要素コイルごとに標準的な感度を算出することで、異常なコイルを判別してもよい。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、アレイコイルが有する複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを容易に特定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置
8a〜8e アレイコイル
20 計算機システム
26 制御部
26a データ生成部
26c 異常コイル判別部

Claims (14)

  1. 複数の要素コイルが配列されて形成されたアレイコイルと、
    前記複数の要素コイルそれぞれによって受信された磁気共鳴信号に基づいて、前記要素コイルごとに、前記要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成する生成部と、
    前記要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、前記複数の要素コイルの中から異常な要素コイルを判別する判別部と
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記異常な要素コイルとして判別された要素コイルを除外して撮像を実行する撮像制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記判別部は、前記異常な要素コイルとして判別された要素コイルを操作者に通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記判別部は、前記異常な要素コイルとして判別された要素コイルによって受信された磁気共鳴信号から画像を再構成することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記複数の要素コイルは、それぞれ複数のコイルエレメントを含み、
    前記生成部は、さらに、前記異常な要素コイルとして判別された要素コイルによって受信された磁気共鳴信号に基づいて、当該要素コイルに含まれるコイルエレメントごとに、前記要素コイルの配列方向に沿った感度を示すプロファイルデータを生成し、
    前記判別部は、さらに、前記コイルエレメントごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、前記異常な要素コイルとして判別された要素コイルについて、当該要素コイルに含まれる複数のコイルエレメントそれぞれによって受信された磁気共鳴信号に基づいて、異常なコイルエレメントを判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記異常なコイルエレメンとして判別されたコイルエレメントを除外して撮像を実行する撮像制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記判別部は、前記異常なコイルエレメントとして判別されたコイルエレメントを操作者に通知することを特徴とする請求項5又は6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記判別部は、前記配列方向に沿った感度の最大値が異常判定用の閾値以上である2つの要素コイルの間に配置された要素コイルであり、かつ、自身の前記配列方向に沿った感度の最大値が前記異常判定用の閾値より小さい要素コイルを、前記異常な要素コイルとして判別することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記判別部は、前記配列方向に沿った感度の最大値が、隣接する要素コイルと比べて小さく、かつ、隣接する要素コイルとの感度の最大値の差が所定値を超えている要素コイルを、前記異常な要素コイルとして判別することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 磁場中心からの距離に応じた要素コイルの標準的な感度を示す基準データを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記判別部は、前記基準データを参照して、前記要素コイルごとに、前記配列方向に沿って感度が最大となった位置に対応する標準的な感度と比較し、感度の差が所定値を超えている要素コイルを、前記異常なコイルとして判別する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 被検体の体型に応じた要素コイルの標準的な感度を示す基準データを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記判別部は、前記基準データを参照して、前記要素コイルごとに、前記配列方向に沿った感度の最大値と前記標準的な感度とを比較し、感度の差が所定値を超えている要素コイルを、前記異常なコイルとして判別する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記要素コイルごとに生成されたプロファイルデータに基づいて、前記アレイコイル又は前記要素コイルの位置を判定する位置判定部をさらに備え、
    前記判別部は、前記アレイコイル又は前記要素コイルの位置を判定する際に用いられるプロファイルデータと同じプロファイルデータを用いて、前記異常な要素コイルを判別する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記位置判定部は、前記要素コイルごとに生成されたプロファイルデータのうち、前記配列方向に沿った感度の最大値が位置判定用の閾値以上であるプロファイルデータを用いて、前記アレイコイル又は前記要素コイルの位置を判定し、
    前記判別部は、前記要素コイルごとに生成されたプロファイルデータのうち、前記配列方向に沿った感度の最大値が位置判定用の閾値以上であるプロファイルデータを用いて、前記異常な要素コイルを判別する
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 前記生成部は、撮像の前に実行されるプリスキャンにおいて前記複数の要素コイルそれぞれによって受信された磁気共鳴信号に基づいて、前記プロファイルデータを生成することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
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