JP2015201391A - 分析用電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】負極活物質及び正極活物質での電極反応を高精度に分析することが可能な分析用電池を提供する。【解決手段】分析用電池10を構成する第1ホルダ12及び第2ホルダ16は、貫通孔26、32が形成された基板24、30と、貫通孔26、32を覆う電子線透過性の透過膜14、18とを有し、透過膜14、18が向かい合うように重畳され、且つ内部空間が電解液を内包した状態でシールされることで重畳部20を形成する。貫通孔26、32が透過膜14、18を介して対向することで形成される観察窓36内には、負極活物質38及び正極活物質40が互いに離間するとともに電解液と接触するように設けられる。また、負極活物質38及び正極活物質40の少なくとも一方と透過膜14、18との間に電子線透過性の固体からなる透過体42、44が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、分析機器にて電極反応を分析すること等に適した分析用電池に関する。
電池を構成する負極活物質及び正極活物質では、周知の通り、充放電時に電極反応が生じる。近時、この電極反応を、充放電を行っている最中に分析機器によって分析することが試みられている。例えば、非特許文献1には、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察することが可能な分析用電池が提案されている。
この分析用電池は、50μm×100μm程度の長方形形状の観察窓がそれぞれ形成された一組のシリコン基板を有する。この一組のシリコン基板は、所定の間隔で離間し、且つ互いの観察窓が対向するように重畳されて重畳部を形成する。また、観察窓同士の間に、LiCoO2からなる正極活物質と、高配向性黒鉛からなる負極活物質とが配置されている。
具体的には、一方のシリコン基板には、観察窓の外部に負極集電体及び正極集電体が設けられ、該負極集電体は、重畳部の内部から延在して重畳部の外部に露出する。また、重畳部の内部では、負極集電体及び正極集電体上のそれぞれから、板形状の負極活物質及び正極活物質が、観察窓の内部に延在するようにイオンビーム蒸着法により形成されている。なお、板形状の負極活物質及び正極活物質はそれぞれ、集束イオンビーム(FIB)を使用してバルク体から摘出されている。つまり、負極活物質及び正極活物質と、負極集電体及び正極集電体とはそれぞれ電気的に接続されている。このため、負極集電体及び正極集電体の重畳部の外部に露出している部分を介して、負極活物質及び正極活物質と、充放電試験装置等の外部回路とを電気的に接続することが可能になっている。
この分析用電池を透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察することで、負極活物質及び正極活物質での電極反応等を分析することができる。具体的には、先ず、重畳部内に電解液を流通させるための流路が形成されたTEMホルダの先端部に分析用電池を収容する。そして、TEMホルダの流路を経由して、重畳部内に電解液を流通させるとともに、負極集電体及び正極集電体の重畳部から露出する部分に充放電試験装置等を接続する。これによって、負極活物質及び正極活物質での電極反応を生じさせることができるため、観察窓に電子線を透過させてTEM観察を行うことで、負極活物質及び正極活物質での電極反応についての分析を行うことが可能になる。
In-situ Electron Microscopy of Electrical Energy Storage Materials[online]、2014年[2014年1月30日検索]、インターネット<URL:http://www1.eere.energy.gov/vehiclesandfuels/pdfs/merit_review_2011/electrochemical_storage/es095_unocic_2011_o.pdf>
ところで、分析用電池の負極活物質や正極活物質での電極反応等を観察する場合、上記の通り、観察窓に電子線を透過させる必要があるが、この際、電解液が電子線の透過を阻害する懸念がある。また、電解液に対して電子線が長時間照射されると、電解液と電子線との間に反応物が生成する場合があり、この反応物も電子線の透過を阻害する懸念がある。観察窓内で電子線の透過が阻害されると、TEM観察で得られる像の解像度が低下してしまい、分析用電池における電極反応等の観察を精度よく行うことが困難になる。従って、分析用電池での観察精度を向上させるためには、電子線が観察窓内の電解液を透過する距離、すなわち、観察窓内の電解液層の厚さを小さくすることが望ましい。
しかしながら、上記の分析用電池では、負極活物質及び正極活物質に電解液を接触させて電極反応を生じさせるべく、重畳部内に電解液を流通させる必要がある。この電解液の圧力が過度に高くなると、分析用電池の構成部材が損傷してしまう懸念がある。従って、これを回避するためには、電解液の流路を十分に確保できる程度に、シリコン基板同士の離間距離を大きくする必要があり、この場合、観察窓内の電解液層の厚さも大きくなってしまう。
また、上記の通り、負極活物質及び正極活物質のそれぞれは、負極集電体及び正極集電体上から延在して観察窓同士の間に介在する板形状に形成されている。このため、負極活物質及び正極活物質は、電子線透過方向の両側にそれぞれ電解液層を介して観察窓が配置されることとなる。つまり、負極活物質及び正極活物質の電子線透過方向の両側に電解液層を設ける必要がある分、観察窓内の電解液層の厚さが大きくなってしまう。
以上から、上記の分析用電池では、観察窓内の電解液層の厚さを十分に小さくすることができず、電極反応等の観察精度を十分に向上させることが困難である。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、電子線が観察窓内の電解液を透過する距離を小さくし得、負極活物質及び正極活物質での電極反応を高精度に分析することが可能な分析用電池を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、互いの間に電解液が介在するよう重畳された第1ホルダと第2ホルダとを有し、電子線を透過させて分析を行うための分析用電池であって、
前記第1ホルダ及び前記第2ホルダは、厚さ方向に貫通孔が形成された基板と、前記基板の一方の面から前記貫通孔を覆う電子線透過性の透過膜とをそれぞれ有し、前記基板の前記透過膜が設けられた側同士が向かい合うように重畳されることで重畳部を形成し、
前記重畳部では、内部空間が前記電解液を内包した状態でシールされ、且つ前記貫通孔同士が前記透過膜同士を介して対向することで、電子線を透過する観察窓を形成し、
前記観察窓の前記透過膜同士の間には、負極活物質及び正極活物質が互いに離間するとともに前記電解液と個別に接触するように設けられ、
前記負極活物質及び前記正極活物質の少なくとも一方と、前記観察窓の前記透過膜との間には、電子線透過性の固体からなる透過体が設けられることを特徴とする。
本発明に係る分析用電池では、負極活物質及び正極活物質の少なくとも一方と、観察窓の透過膜との間に電子線透過性の透過体が設けられることで、電子線が観察窓内の電解液を透過する距離を小さくすることができる。換言すると、観察窓内において、電子線の透過を阻害する懸念のある電解液層の厚さを小さくすることができる。
また、重畳部の内部空間が、電解液を内包した状態でシールされているため、重畳部内に電解液を流通させることなく、負極活物質及び正極活物質に電解液を接触させることができる。すなわち、重畳部内に電解液の流路を確保する必要がない分、第1ホルダ及び第2ホルダ同士を離間させる距離を小さくして、観察窓内の電解液層の厚さを小さくすることができる。
さらに、上記の通り、電解液層の厚さを小さくできることで、電子線と反応する電解液の量を少なくすることができるため、電解液と電子線との反応物が生成することも抑制できる。
従って、この分析用電池では、電解液や、上記の反応物によって電子線の透過が阻害されることを抑制でき、観察窓に電子線を良好に透過させることができる。これによって、TEM観察で得られる像の解像度等を良好に向上させることができ、電極反応等の観察を高精度に行うことが可能になる。
上記の分析用電池において、前記負極活物質及び前記正極活物質と、前記透過体とを、前記第1ホルダに設けてもよい。この場合、分析用電池を得る際に、負極集電体及び正極集電体と、透過体とを設ける工程を第1ホルダに対してのみ行えばよい。このため、分析用電池を簡素な製造工程で容易且つ効率的に得ることが可能になる。
上記の分析用電池において、前記負極活物質を前記第1ホルダに設け、前記正極活物質を前記第2ホルダに設け、前記透過体を前第1ホルダ及び前記第2ホルダの少なくとも一方に設けてもよい。この場合、負極活物質及び正極活物質のそれぞれが第1ホルダ及び第2ホルダに個別に設けられる。これによって、負極活物質及び正極活物質を設けるスペースが狭小であったとしても、負極活物質と正極活物質とが過度に近接ないしは接触することを回避できるため、負極活物質と正極活物質とが短絡することを有効に防止できる。
上記の分析用電池において、前記重畳部の内部で前記負極活物質及び前記正極活物質のそれぞれと電気的に接続され、且つ前記重畳部の内部から延在して外部に露出する正極集電体及び負極集電体をさらに有し、前記負極集電体及び前記正極集電体の少なくとも一方には、前記重畳部内で、前記電解液と接触することを遮断する遮断膜が設けられていることが好ましい。
この場合、重畳部内で、正極集電体及び負極集電体と電解液とが接触することが遮断されているため、負極活物質及び正極活物質での電極反応とは異なる副反応が、正極集電体及び負極集電体で生じることを抑制できる。従って、上記の副反応によって、分析対象である電極反応の分析が阻害されることを回避でき、分析用電池での観察を一層高精度に行うことが可能になる。
本発明では、負極活物質及び正極活物質の少なくとも一方と、観察窓の透過膜との間に電子線透過性の透過体が設けられている。また、重畳部の内部空間が、電解液を内包した状態でシールされるため、重畳部内に電解液の流路を確保する必要がない。これらによって、電子線が観察窓内の電解液を透過する距離を小さくすることができ、電解液及び該電解液と電子線との反応物が電子線の透過を阻害することを抑制できる。すなわち、観察窓に電子線を良好に透過させることができるため、分析用電池での観察を高精度に行うことが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る分析用電池の概略全体斜視図である。 図1の分析用電池のII−II線矢視断面図である。 図1の分析用電池を構成する第1ホルダの透過膜側の平面図である。 図1の分析用電池を構成する第2ホルダの透過膜側の平面図である。 図1の分析用電池の変形例について、図2と同様の視点で得られる断面図である。 図6Aは、一方の面に透過膜前駆体を設け、他方の面に被膜前駆体を設けた基板の透過膜前駆体側の面を示す平面図であり、図6Bは、図6AのVIB−VIB線矢視切断部端面図であり、図6Cは、図6AのVIC−VIC線矢視切断部端面図である。 図7Aは、図6Aの基板の一方の面にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図7Bは、図7AのVIIB−VIIB線矢視切断部端面図であり、図7Cは、図7AのVIIC−VIIC線矢視切断部端面図である。 図8Aは、図7Aのフォトレジストをパターニングして、集電体状部の透過膜前駆体を露出させた状態を示す平面図であり、図8Bは、図8AのVIIIB−VIIIB線矢視切断部端面図であり、図8Cは、図8AのVIIIC−VIIIC線矢視切断部端面図である。 図9Aは、図8Aの集電体状部の透過膜前駆体を薄層化した状態を示す平面図であり、図9Bは、図9AのIXB−IXB線矢視切断部端面図であり、図9Cは、図9AのIXC−IXC線矢視切断部端面図である。 図10Aは、図9Aの基板の一方の面に集電体前駆体を設けた状態を示す平面図であり、図10Bは、図10AのXB−XB線矢視切断部端面図であり、図10Cは、図10AのXC−XC線矢視切断部端面図である。 図11Aは、図10Aのフォトレジストを除去して、負極集電体及び正極集電体を得た状態を示す平面図であり、図11Bは、図11AのXIB−XIB線矢視切断部端面図であり、図11Cは、図11AのXIC−XIC線矢視切断部端面図である。 図12Aは、図11Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図12Bは、図12AのXIIB−XIIB線矢視切断部端面図であり、図12Cは、図12AのXIIC−XIIC線矢視切断部端面図である。 図13Aは、図12Aのフォトレジストをパターニングして、負極集電体及び正極集電体の上部と、透過体及びスペーサを形成すべき箇所にのみフォトレジストを残留させた状態を示す平面図であり、図13Bは、図13AのXIIIB−XIIIB線矢視切断部端面図であり、図13Cは、図13AのXIIIC−XIIIC線矢視切断部端面図である。 図14Aは、図13Aのフォトレジストから露出する透過膜前駆体を薄層化した状態を示す平面図であり、図14Bは、図14AのXIVB−XIVB線矢視切断部端面図であり、図14Cは、図14AのXIVC−XIVC線矢視切断部端面図である。 図15Aは、図14Aのフォトレジストを除去して、透過膜を形成するとともに、透過膜前駆体からなる第1スペーサ状部を形成した状態を示す平面図であり、図15Bは、図15AのXVB−XVB線矢視切断部端面図であり、図15Cは、図15AのXVC−XVC線矢視切断部端面図である。 図16Aは、図15Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図16Bは、図16AのXVIB−XVIB線矢視切断部端面図であり、図16Cは、図16AのXVIC−XVIC線矢視切断部端面図である。 図17Aは、図16Aのフォトレジストをパターニングして、透過膜上及び負極集電体上の負極活物質を形成すべき箇所と、透過体及び第1スペーサ状部とを露出させた状態を示す平面図であり、図17Bは、図17AのXVIIB−XVIIB線矢視切断部端面図であり、図17Cは、図17AのXVIIC−XVIIC線矢視切断部端面図である。 図18Aは、図17Aの基板の一方の面上に負極活物質前駆体を設けた状態を示す平面図であり、図18Bは、図18AのXVIIIB−XVIIIB線矢視切断部端面図であり、図18Cは、図18AのXVIIIC−XVIIIC線矢視切断部端面図である。 図19Aは、図18Aのフォトレジストを除去して、負極活物質及び第2スペーサ状部を設けた状態を示す平面図であり、図19Bは、図19AのXIXB−XIXB線矢視切断部端面図であり、図19Cは、図19AのXIXC−XIXC線矢視切断部端面図である。 図20Aは、図19Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図20Bは、図20AのXXB−XXB線矢視切断部端面図であり、図20Cは、図20AのXXC−XXC線矢視切断部端面図である。 図21Aは、図20Aのフォトレジストをパターニングして、透過膜上及び正極集電体上の正極活物質を形成すべき箇所と、透過体とを露出させた状態を示す平面図であり、図21Bは、図21AのXXIB−XXIB線矢視切断部端面図であり、図21Cは、図21AのXXIC−XXIC線矢視切断部端面図である。 図22Aは、図21Aの基板の一方の面上に、正極活物質前駆体を設けた状態を示す平面図であり、図22Bは、図22AのXXIIB−XXIIB線矢視切断部端面図であり、図22Cは、図22AのXXIIC−XXIIC線矢視切断部端面図である。 図23Aは、図22Aのフォトレジストを除去して、正極活物質を設けた状態を示す平面図であり、図23Bは、図23AのXXIIIB−XXIIIB線矢視切断部端面図であり、図23Cは、図23AのXXIIIC−XXIIIC線矢視切断部端面図である。 図24Aは、図23Aの基板の一方の面上に第3スペーサ状部前駆体を設けた状態を示す平面図であり、図24Bは、図24AのXXIVB−XXIVB線矢視切断部端面図であり、図24Cは、図24AのXXIVC−XXIVC線矢視切断部端面図である。 図25Aは、図24Aの基板の一方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図25Bは、図25AのXXVB−XXVB線矢視切断部端面図であり、図25Cは、図25AのXXVC−XXVC線矢視切断部端面図である。 図26Aは、図25Aのフォトレジストをパターニングして、第2スペーサ状部上にのみフォトレジストを残留させた後、フォトレジストを設けていない部分の第3スペーサ状部前駆体を除去した状態を示す平面図であり、図26Bは、図26AのXXVIB−XXVIB線矢視切断部端面図であり、図26Cは、図26AのXXVIC−XXVIC線矢視切断部端面図である。 図27Aは、図26Aのフォトレジストを除去して、第3スペーサ状部を設けた状態を示す平面図であり、図27Bは、図27AのXXVIIB−XXVIIB線矢視切断部端面図であり、図27Cは、図27AのXXVIIC−XXVIIC線矢視切断部端面図である。 図28Aは、図27Aの基板の他方の面上にフォトレジストを設けた状態を示す平面図であり、図28Bは、図28AのXXVIIIB−XXVIIIB線矢視切断部端面図であり、図28Cは、図28AのXXVIIIC−XXVIIIC線矢視切断部端面図である。 図29Aは、図28Aのフォトレジストをパターニングして、貫通孔を形成すべき箇所上に設けられた被膜前駆体を露出させた状態を示す平面図であり、図29Bは、図29AのXXIXB−XXIXB線矢視切断部端面図であり、図29Cは、図29AのXXIXC−XXIXC線矢視切断部端面図である。 図30Aは、図29Aのフォトレジストから露出する部分の被膜前駆体を除去した状態を示す平面図であり、図30Bは、図30AのXXXB−XXXB線矢視切断部端面図であり、図30Cは、図30AのXXXC−XXXC線矢視切断部端面図である。 図31Aは、図30Aのフォトレジストを除去して、基板の貫通孔を形成すべき箇所を露出させた状態を示す平面図であり、図31Bは、図31AのXXXIB−XXXIB線矢視切断部端面図であり、図31Cは、図31AのXXXIC−XXXIC線矢視切断部端面図である。 図32Aは、図31Aの基板に貫通孔を形成した状態を示す平面図であり、図32Bは、図32AのXXXIIB−XXXIIB線矢視切断部端面図であり、図32Cは、図32AのXXXIIC−XXXIIC線矢視切断部端面図である。 本発明の第2実施形態に係る分析用電池について、図2と同様の視点で得られる断面図である。 図33の分析用電池を構成する第1ホルダの透過膜側の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る分析用電池の概略全体斜視図である。 図35の分析用電池のXXXVI−XXXVI線矢視断面図である。 図35の分析用電池を構成する第1ホルダの透過膜側の平面図である。 図35の分析用電池を構成する第2ホルダの透過膜側の平面図である。 図35の分析用電池の変形例について、図36と同様の視点で得られる断面図である。 本発明の第4実施形態に係る分析用電池について、図2及び図36と同様の視点で得られる断面図である。
以下、本発明に係る分析用電池につき好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
この分析用電池は、分析機器にて、電子線を透過させて、負極活物質及び正極活物質での電極反応等を分析することに好適に用いられる。分析機器としては、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)が挙げられ、この場合、分析用電池は、TEMホルダの先端部に収容されて観察が行われる。また、観察対象とすることが可能な電池の種類、すなわち、分析用電池として構成可能な電池の種類としては、リチウムイオン二次電池、ニッケル・水素電池、アルカリ・マンガン電池等が挙げられる。以下では、リチウムイオン二次電池を構成する分析用電池を例に挙げて説明する。
《第1実施形態》
図1〜図4を参照しつつ、第1実施形態に係る分析用電池10について説明する。図1は、分析用電池10の概略全体斜視図である。図2は、図1のII−II線矢視断面図である。図3は、分析用電池10を構成する第1ホルダ12の透過膜14側の平面図である。図4は、分析用電池10を構成する第2ホルダ16の透過膜18側の平面図である。なお、以降の説明では、発明の理解を容易にするため、図1〜図4に示すX軸、Y軸、Z軸方向のうち、X軸方向を幅、Y軸方向を奥行き、Z軸方向を高さと定義する。また、上記のX軸、Y軸、Z軸方向の矢印の先端側を一端側、矢印の基端側を他端側ともいう。
分析用電池10は、電解液が介在するように重畳された第1ホルダ12及び第2ホルダ16を有している。具体的には、第1ホルダ12と第2ホルダ16は、互いの間に空間を確保するためのスペーサ11(図2及び図3参照)を介して重畳され、重畳部20を形成している。この重畳部20は、上記の空間が電解液で満たされた状態で、エポキシ系樹脂接着剤等からなるシール22(図1参照)によってシールされている。なお、図2では、シール22を省略して示している。また、重畳部20に内包(収容)される電解液としては、例えば、炭酸プロピレン(PC)、炭酸エチレン(EC)、炭酸ジメチル(DMC)、炭酸ジエチル(DEC)等を好適に用いることができる。
図2及び図3に示すように、第1ホルダ12は、基板24(図2参照)と、透過膜14とを有している。基板24は、例えば、ケイ素(Si)、ホウケイ酸ガラス、石英(SiO2)等からなり、略中央には、該基板24を厚さ方向に貫通する貫通孔26が形成されている。この基板24の一方の面に、貫通孔26を覆うように透過膜14が設けられ、他方の面に、貫通孔26を露出させるように被膜28(図2参照)が設けられている。貫通孔26は、基板24の被膜28が設けられた面側から、透過膜14が設けられた面側に向かって縮小する四角錐台状になっている。
透過膜14は、例えば、窒化ケイ素(Si34)、炭化ケイ素(SiC)、ケイ素(Si)、炭素(C)、グラファイト(C)等の電子線に対して透過性を示す材料から形成される。被膜28も、透過膜14と同様の材料から形成することができる。
図2及び図4に示すように、第2ホルダ16は、基板30(図2参照)と、透過膜18とを有している。基板30は、上記の基板24と同様の材料からなり、奥行き及び高さが基板24と略等しく、幅が基板24に比して長さが2L(L×2)分小さくなっている。基板30の略中央には、該基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔32が、上記の貫通孔26と同様の形状に形成されている。また、基板30の一方の面に、貫通孔32を覆うように透過膜18が設けられ、他方の面には、貫通孔32を露出させるように被膜34(図2参照)が設けられている。透過膜18及び被膜34は、上記の透過膜14と同様の材料からそれぞれ形成することができる。
これらの第1ホルダ12及び第2ホルダ16は、互いの貫通孔26、32が透過膜14、18を介して対向するように重畳されることで、重畳部20を形成している。このように重畳部20を形成すると、上記の通り、基板30に比して、基板24の幅が長さ2L大きいため、第1ホルダ12の幅方向両端側が長さLずつ重畳部20から露出する(図1及び図2参照)。
また、重畳部20において、第1ホルダ12の貫通孔26及び透過膜14と、第2ホルダ16の貫通孔32及び透過膜18とが重なり合う部分は、電子線を高さ方向に良好に透過させる観察窓36となる。すなわち、分析用電池10では、観察窓36に電子線を透過させて電極反応等を分析するべく、観察窓36の透過膜14、18同士の間に負極活物質38及び正極活物質40が互いに離間しつつ、電解液に接触するように配置されている。なお、以降の説明では、重畳部20の観察窓36を除く部分、すなわち、基板24、30同士が透過膜14、18を介して対向する部分を対向部ともいう。
具体的には、図2及び図3に示すように、負極活物質38及び正極活物質40は何れも、第1ホルダ12の透過膜14に設けられている。この透過膜14には、透過体42、44と、負極集電体46及び正極集電体48と、上記のスペーサ11とがさらに設けられている。
スペーサ11は、例えば、電気絶縁性の材料からなる直方体形状であり、重畳部20の略四隅に配置されている。なお、スペーサ11の配置及び形状は、重畳部20内に所望の空間を形成することを容易にできるものであればよく、特に限定されるものではない。また、スペーサ11を介すことなく重畳部20内に所望の空間を形成することができる場合、例えば、図5に示す分析用電池10Aのように、スペーサ11を設けなくてもよい。なお、図5に示す構成要素のうち、図1〜図4に示す構成要素と同一又は同様の機能及び効果を奏するものに対しては、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。つまり、分析用電池10Aは、スペーサ11が設けられていないことを除いて、分析用電池10と同様に構成されている。
負極活物質38は、観察窓36内から、幅方向の一端側の対向部内に延在する層状であり、例えば、Li4Ti512、C、Si、Ge等の材料を好適に用いて形成することができる。
正極活物質40は、観察窓36内から、幅方向の他端側の対向部内に延在する層状であり、例えば、LiCoO2、LiMn22、LiNiO2、LiFePO4、Li2FePO4F、LiCo1/3Ni1/3Mn1/32、Li(LiαNixMnyCoz)O2等の材料を好適に用いて形成することができる。
透過体42は、電子線透過性の固体からなり、観察窓36の透過膜14と、負極活物質38との間に設けられる。具体的には、透過体42は、負極集電体46の幅方向の他端に隣接し、且つ負極集電体46と略同等の厚さとなるように、透過膜14の一部を直方体形状に突出させることで、透過膜14と一体に形成されている。つまり、負極活物質38が負極集電体46上から透過膜14に接触するまで延在する層状であるため、透過体42は、該負極活物質38によって覆われている。なお、透過体42は、透過膜14と別体に形成された透過体42が、観察窓36の透過膜14上に配設されてもよい。
透過体44は、観察窓36の透過膜14と、正極活物質40との間に配置されることを除いて、上記の透過体42と同様に設けられる。すなわち、透過体44は、正極集電体48の幅方向の一端に隣接し、且つ正極集電体48と略同等の厚さに設けられる。
従って、観察窓36内において、負極活物質38及び正極活物質40の高さ方向(電子線透過方向)両側の空間のうち、透過膜14側には、透過体42、44がそれぞれ設けられている。つまり、分析用電池10では、負極活物質38及び正極活物質40の透過膜18側にのみ電解液層が設けられている。
負極集電体46は、幅方向の他端側が、重畳部20の対向部内で負極活物質38と電気的に接続され、幅方向の一端側が、重畳部20の外部に露出している。図1〜図4の例示では、第1ホルダ12が重畳部20から露出する長さLに応じて、負極集電体46の幅方向の一端側も重畳部20から長さL露出している。負極集電体46の好適な材料としては、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、金(Au)、カーボン(C)等が挙げられる。
正極集電体48は、幅方向の一端側が、重畳部20の対向部内で正極活物質40と電気的に接続されていることを除いて、上記の負極集電体46と同様に形成されている。すなわち、正極集電体48の幅方向の他端側は、重畳部20から長さL露出している。
なお、以降では、負極集電体46及び正極集電体48の重畳部20から露出する部分を露出部ともいう。
上記の構成から、分析用電池10では、負極集電体46及び正極集電体48を介して、負極活物質38及び正極活物質40を、重畳部20の外部(外部回路等)に対して電気的に接続することが可能になっている。すなわち、例えば、上記のシール22を設ける際に、該シール22と露出部との間に、電気接続用の金属ワイヤ(不図示)を介在させることで、該金属ワイヤと負極集電体46及び正極集電体48とを電気的に接続する。
この金属ワイヤに、例えば、充放電試験装置等を外部回路として接続することで、負極集電体46及び正極集電体48を介して、該外部回路と、負極活物質38及び正極活物質40とを電気的に接続することができる。これによって、負極活物質38及び正極活物質40と電解液とから構成される電池に充放電反応等の所望の電極反応を生じさせることが可能になる。
すなわち、分析用電池10では、重畳部20に微量の電解液を内包するようにしているので、重畳部20内に電解液を流通させることなく、負極活物質38及び正極活物質40に電解液を接触させることができる。このため、第1ホルダ12及び第2ホルダ16に対して作用する電解液の圧力、換言すれば、分析用電池10の内圧を小さくすることができる。その結果、第1ホルダ12と第2ホルダ16の離間距離を大きくする必要がなくなり、観察窓36内の電解液層の厚さを小さくすることができる。また、分析用電池10の小型化を図ることができる。
この分析用電池10のTEM観察を行う場合、先ず、TEMの電子線照射部に観察窓36が対向するように、TEMホルダに分析用電池10をセットする。そして、上記の金属ワイヤを充放電試験装置等に接続し、負極活物質38及び正極活物質40で観察対象となる電極反応が生じるように、金属ワイヤ間に電位差を設ける。
上記の状態で、観察窓36に電子線を透過させることで、負極活物質38及び正極活物質40での電極反応等を観察することができる。この際、上記の通り、負極活物質38及び正極活物質40と透過膜14との間には電子線透過性の透過体42、44がそれぞれ設けられているため、電子線の透過を阻害する懸念がある電解液層の厚さを小さくすることができる。また、上記の通り、第1ホルダ12と第2ホルダ16の離間距離を大きくする必要がない分、観察窓36内の電解液層の厚さを小さくすることができる。
このように電子線が電解液層の厚さを小さくできることで、電子線と反応する電解液の量を少なくできるため、電解液と電子線との反応物が生成することも抑制できる。従って、電子線の透過が電解液や上記の反応物に阻害されることを効果的に抑制することができ、観察窓36に電子線を良好に透過させることが可能になる。その結果、分析用電池10での観察精度を効果的に向上させることができる。
なお、TEMを用いて電極反応を分析する具体的な方法としては、観察窓36を透過した電子線に基づいて電子回折像を得ることが挙げられる。すなわち、電極反応の進行に応じて負極活物質38又は正極活物質40に物理的又は化学的な変化が生じると、電子回折像にも上記の変化が反映される。従って、電極反応中の電子回折像を得ることで、負極活物質38及び正極活物質40に生じた変化についての情報を得ることができる。この際、電子線が電解液層を通ることや、上記の反応物によって情報の精度が低下してしまうことを抑制できる。従って、いわゆるその場観察を高精度に行うことが可能となる。
分析用電池10は、従来公知の半導体プロセス(例えば、国際公開第2008/141147号パンフレット参照)によって作製することができる。以下、分析用電池10を作製する方法につき、図6A〜図32Cを参照しつつ説明する。
分析用電池10は、第1ホルダ12と、第2ホルダ16とを個別に作製した後、これらを組み合わせて得ることができる。そこで、先ず、第1ホルダ12を作製する方法について説明する。なお、ここでは、基板24及び負極活物質38がケイ素(Si)、透過膜14及び被膜28が窒化ケイ素(Si34)、負極集電体46及び正極集電体48がタングステン(W)、正極活物質40がコバルト酸リチウム(LiCoO2)からなる場合を例に挙げて説明する。
はじめに、図6A〜図6Cに示すように、基板24の両面に対して研磨を行った後、化学気相成長(CVD)を用いて、該両面を被覆するように窒化ケイ素膜を成膜する。これによって、基板24の一方の面に設けられた窒化ケイ素膜が透過膜14の前駆体(透過膜前駆体50)となり、他方の面に設けられた窒化ケイ素膜が被膜28の前駆体(被膜前駆体52)となる。
次に、図7A〜図7Cに示すように、透過膜前駆体50を被覆するようにフォトレジスト54を成膜する。そして、図8A〜図8Cに示すように、フォトレジスト54に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、負極集電体46及び正極集電体48を形成すべき箇所のフォトレジスト54を除去する。すなわち、負極集電体46及び正極集電体48と同様の形状にフォトレジスト54が除去された部分として、一対の集電体状部56、56を形成し、該集電体状部56、56の透過膜前駆体50を露出させる。
次に、図9A〜図9Cに示すように、フォトレジスト54をマスクとして反応性イオンエッチングを施す。これによって、集電体状部56、56を介して露出している部分の透過膜前駆体50の高さを小さくする。すなわち、透過膜前駆体50のうち、負極集電体46及び正極集電体48が形成される部分について、該負極集電体46及び正極集電体48の高さの分だけ薄層化する。
次に、図10A〜図10Cに示すように、物理気相成長(PVD)法を用いて、フォトレジスト54及び透過膜前駆体50の露出部分を被覆するようにタングステン膜を成膜する。このタングステン膜が、負極集電体46及び正極集電体48の前駆体(集電体前駆体58)となる。そして、図11A〜図11Cに示すように、フォトレジスト54を全て除去(リストオフ)することで、透過膜前駆体50の薄層化された部分に、負極集電体46及び正極集電体48を設けることができる。
次に、図12A〜図12Cに示すように、基板24の一方の面側、すなわち、透過膜前駆体50及び負極集電体46及び正極集電体48を被覆するようにフォトレジスト60を成膜する。そして、図13A〜図13Cに示すように、フォトレジスト60に対してフォトリソグラフィ工程を行う。すなわち、負極集電体46及び正極集電体48上と、透過膜前駆体50のうち、透過体42、44及びスペーサ11を形成すべき箇所にのみフォトレジスト60を残留させる。これによって、透過体42、44及びスペーサ11のそれぞれを形成すべき箇所には、フォトレジスト60によって透過体形成膜62、64及びスペーサ形成膜66が成膜される。
なお、分析用電池10Aを作製する場合、スペーサ形成膜66の成膜を行わない。すなわち、上記のフォトリソグラフィ工程において、スペーサ11を形成すべき箇所のフォトレジスト60を残留させずに除去すればよい。
次に、図14A〜図14Cに示すように、フォトレジスト60をマスクとして反応性イオンエッチングを施す。この際、負極集電体46及び正極集電体48は、残留したフォトレジスト60によって保護される。また、透過膜前駆体50では、透過体形成膜62、64及びスペーサ形成膜66が設けられた部位以外の部位の高さが小さくなる。これによって、透過膜前駆体50のうち、透過体形成膜62、64が設けられた部位は、周囲から突出して透過体42、44となる。また、スペーサ形成膜66が設けられた部位は、周囲から突出して第1スペーサ状部68となる。すなわち、透過体42、44、第1スペーサ状部68のそれぞれは、負極集電体46及び正極集電体48と略同等の高さとなる。
次に、図15A〜図15Cに示すように、フォトレジスト60をリストオフして透過膜14を得た後、図16A〜図16Cに示すように、フォトレジスト70を設ける。つまり、フォトレジスト70は、基板24の一方の面側、すなわち、透過膜14と、透過体42、44と、第1スペーサ状部68と、負極集電体46及び正極集電体48とを被覆するように成膜される。
次に、図17A〜図17Cに示すように、フォトレジスト70に対してフォトリソグラフィ工程を行う。すなわち、第1スペーサ状部68を露出させる。また、透過体42と、透過膜14上及び負極集電体46上の負極活物質38を形成すべき箇所とを露出させることで、負極活物質38と同様の形状にフォトレジスト70が除去された部位として、負極活物質形成部72を形成する。
次に、図18A〜図18Cに示すように、物理気相成長(PVD)法を用いて、基板24の一方の面側、すなわち、フォトレジスト70と、第1スペーサ状部68と、負極活物質形成部72とを被覆するようにケイ素膜を成膜する。このケイ素膜が、負極活物質38の前駆体(負極活物質前駆体74)となる。そして、図19A〜図19Cに示すように、フォトレジスト70をリストオフすることで、負極活物質38を設けることができる。また、第1スペーサ状部68上に残留した負極活物質前駆体74から第2スペーサ状部76が形成される。
次に、図20A〜図20Cに示すように、基板24の一方の面側、すなわち、負極活物質38、負極集電体46、透過体44、正極集電体48、透過膜14、第2スペーサ状部76を被覆するようにフォトレジスト78を成膜する。そして、図21A〜図21Cに示すように、フォトレジスト78に対してフォトリソグラフィ工程を行う。すなわち、透過体44と、透過膜14上及び正極集電体48上の正極活物質40を形成すべき箇所が露出するようにフォトレジスト78を除去する。これによって、正極活物質40と同様の形状にフォトレジスト78が除去された部位として、正極活物質形成部80を形成する。
次に、図22A〜図22Cに示すように、物理気相成長(PVD)法を用いて、基板24の一方の面側、すなわち、フォトレジスト78と、正極活物質形成部80とを被覆するようにコバルト酸リチウムを成膜する。このコバルト酸リチウム膜が、正極活物質40の前駆体(正極活物質前駆体82)となる。そして、図23A〜図23Cに示すように、フォトレジスト78をリストオフすることで、正極活物質40を設けることができる。
次に、図24A〜図24Cに示すように、化学気相成長(CVD)を用いて、基板24の一方の面側に窒化ケイ素膜を成膜する。すなわち、窒化ケイ素膜によって、負極活物質38、正極活物質40、負極集電体46、正極集電体48、透過膜14、第2スペーサ状部76を被覆する。この窒化ケイ素膜が、後述する第3スペーサ状部84の前駆体(第3スペーサ状部前駆体86)となる。そして、さらに、図25A〜図25Cに示すように、基板24の一方の面側、すなわち、第3スペーサ状部前駆体86を被覆するようにフォトレジスト88を成膜する。
次に、図26A〜図26Cに示すように、フォトレジスト88に対してフォトリソグラフィ工程を行った後、フォトレジスト88をマスクとして反応性イオンエッチングを施す。すなわち、第2スペーサ状部76上の第3スペーサ状部前駆体86にのみフォトレジスト88を残留させた状態で反応性イオンエッチングを施すことで、フォトレジスト88から露出する部分の第3スペーサ状部前駆体86を除去する。さらに、図27A〜図27Cに示すように、残留するフォトレジスト88をリストオフすることで、第2スペーサ状部76上に第3スペーサ状部84が形成される。すなわち、第1スペーサ状部68と、第2スペーサ状部76と、第3スペーサ状部84とが重畳されてスペーサ11が形成されることとなる。
次に、図28A〜図28Cに示すように、基板24の他方の面側、すなわち、被膜前駆体52を被覆するようにフォトレジスト90を成膜する。そして、図29A〜図29Cに示すように、フォトレジスト90に対してフォトリソグラフィ工程を行うことで、基板24の貫通孔26を形成すべき箇所上に設けられた被膜前駆体52が露出するようにフォトレジスト90を除去する。
次に、図30A〜図30Cに示すように、フォトレジスト90をマスクとして反応性イオンエッチングを施すことで、被膜前駆体52のフォトレジスト90から露出している部分を基板24上から除去する。すなわち、基板24の貫通孔26を形成すべき箇所を露出させる。そして、図31A〜図31Cに示すように、フォトレジスト90をリストオフすることで被膜28を得た後、基板24の一方の面側、すなわち、透過膜14側を被覆するように不図示の耐アルカリ表面保護層を形成する。
次に、図32A〜図32Cに示すように、基板24に対して、他方の面側から、フォトレジスト90をマスクとして貫通エッチングを施すことで、貫通孔26を形成する。この際、基板24の一方の面側は、上記の耐アルカリ表面保護層によって保護される。その後、反応性イオンエッチングによって、上記の耐アルカリ表面保護層を除去することで、基板24に、該基板24の一方の面側から透過膜14に覆われた貫通孔26が形成され、第1ホルダ12が得られる。
第2ホルダ16を作製する場合、上記の基板24に透過膜前駆体50及び被膜前駆体52を形成する工程と同様に、先ず、基板30の両面に対して、研磨を行う。その後、基板30の一方の面に透過膜18として窒化ケイ素膜を成膜するとともに、他方の面に被膜前駆体52となる窒化ケイ素膜を成膜する。以降は、上記の基板24の他方の面側に対して行った工程と同様の工程を経て、基板30に被膜34及び貫通孔32を形成する。すなわち、基板30に対して、一方の面側から透過膜18に覆われた貫通孔32を形成する。これによって、第2ホルダ16が得られる。
以上のようにして第1ホルダ12及び第2ホルダ16を作製した後、負極活物質38及び正極活物質40の各々に電解液が接触するように、第1ホルダ12の一方の面側に電解液を塗布する。この第1ホルダ12に、上記の通り第2ホルダ16を重畳する。つまり、第1ホルダ12と第2ホルダ16とを、互いの貫通孔26、32が透過膜14、18を介して対向して観察窓36を形成するように重畳して重畳部20を形成する。この際、第1ホルダ12の幅方向両端側が長さLずつ重畳部20から露出する。
そして、重畳部20を囲繞するようにシール22を設けて、重畳部20の内部空間を電解液で満たした状態でシールする。また、シール22を設ける際、重畳部20から露出する負極集電体46及び正極集電体48の露出部に対して電気的に接続されるように金属ワイヤを固定する。これによって、分析用電池10を得ることができる。つまり、分析用電池10は、従来公知の半導体プロセスによって作製することができるため、イオンビーム蒸着法等を用いる場合に比して、容易且つ低コストに得ることが可能である。
また、上記の通り、負極活物質38及び正極活物質40、透過体42、44、負極集電体46及び正極集電体48のそれぞれは、第1ホルダ12の透過膜14に設けられる。従って、分析用電池10を得る際に、上記の構成要素を設ける工程を第1ホルダ12に対してのみ行えばよいため、分析用電池10を簡素な製造工程で容易且つ効率的に得ることが可能になる。
《第2実施形態》
第2実施形態に係る分析用電池92について、図33及び図34を参照しつつ説明する。図33は、分析用電池92について、図2と同様の視点で得られる断面図である。図34は、分析用電池92を構成する第1ホルダ12の透過膜14側の平面図である。なお、図33及び図34に示す構成要素のうち、図1〜図32Cに示す構成要素と同一又は同様の機能及び効果を奏するものに対しては、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
分析用電池92は、上記の分析用電池10の構成要素に加えて、遮断膜94、96をさらに備えている。具体的には、負極集電体46の一方の面が透過膜14に接触し、他方の面のうち、重畳部20の内部に配置される部分が遮断膜94で覆われている。同様に、正極集電体48の一方の面が透過膜14に接触し、他方の面のうち、重畳部20の内部に配置される部分が遮断膜96で覆われている。遮断膜94、96は、例えば、窒化ケイ素等の電気絶縁性の材料からなり、負極集電体46及び正極集電体48の重畳部20内に配置される部分が電解液と接触することをそれぞれ遮断する。
つまり、分析用電池92の重畳部20の内部では、上記の通り、負極活物質38及び正極活物質40の各々と電解液とが接触する一方で、負極集電体46及び正極集電体48の各々と電解液との接触は遮断されている。このため、観察対象となる電極反応とは異なる副反応が負極活物質38及び正極活物質40で生じることを抑制でき、負極活物質38及び正極活物質40での電極反応を一層高精度に分析することが可能になる。
分析用電池92を得るためには、例えば、上記の分析用電池10の製造工程のうち、図26A〜図26Cに示すフォトレジスト88に対するフォトリソグラフィ工程に代えて、以下のフォトリソグラフィ工程を行えばよい。すなわち、遮断膜94、96を形成すべき箇所にもフォトレジスト88を残留させる。これによって、第3スペーサ状部前駆体86から遮断膜94、96を形成することができる。これによって、最終的に、負極集電体46及び正極集電体48の重畳部20内に配置される部分が遮断膜94、96に覆われた分析用電池92を得ることが可能になる。
《第3実施形態》
第3実施形態に係る分析用電池98について、図35〜図38を参照しつつ説明する。図35は、分析用電池98の概略全体斜視図である。図36は、図35の分析用電池98のXXXVI−XXXVI線矢視断面図である。図37は、分析用電池98を構成する第1ホルダ100の透過膜14側の平面図である。図38は、分析用電池98を構成する第2ホルダ102の透過膜18側の平面図である。なお、図35〜図38に示す構成要素のうち、図1〜図34に示す構成要素と同一又は同様の機能及び効果を奏するものに対しては、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
分析用電池98は、上記の分析用電池10の構成要素のうち、第1ホルダ12及び第2ホルダ16に代えて、第1ホルダ100及び第2ホルダ102を備えている。第1ホルダ100は、上記の基板24に代えて、基板104を備えている。また、第2ホルダ102は、上記の基板30に代えて、基板106を備えている。
基板104と基板24との相違点は、基板104では、貫通孔26が基板104の略中央に比して、幅方向の一端側に若干偏倚した位置に形成される点である。基板106と基板30との相違点は、基板106が、第1ホルダ100の基板104と略同形状に形成される点である。
上記の通り、基板104、106の貫通孔26、32が、透過膜14、18を介して対向するように第1ホルダ100と第2ホルダ102が重畳されて重畳部20が形成される。このため、分析用電池98では、第1ホルダ100の幅方向の一端側と、第2ホルダ102の幅方向の他端側とがそれぞれ重畳部20から長さL露出する露出部を形成することになる。
また、分析用電池98では、負極活物質38及び負極集電体46の一方の面が第1ホルダ100の透過膜14に接し、正極活物質40及び正極集電体48の一方の面が第2ホルダ102の透過膜18に接するように設けられている。つまり、負極活物質38、透過体42、負極集電体46が第1ホルダ100に設けられ、正極活物質40、透過体44、正極集電体48が第2ホルダ102に設けられている。このように、負極活物質38及び正極活物質40がそれぞれ別個の第1ホルダ100及び第2ホルダ102に設けられていることで、該負極活物質38と正極活物質40とが過度に近接ないしは接触することを回避できる。
従って、分析用電池98では、上記の分析用電池10で得られる作用効果に加えて、負極活物質38及び正極活物質40を設けるスペースが狭小であったとしても、互いの短絡を有効に防止することができるとの作用効果を得られる。
分析用電池98を得るためには、例えば、上記の分析用電池10の製造工程のうち、正極活物質40、透過体44、正極集電体48を設ける工程を、第2ホルダ102の基板106に対して行えばよい。これによって、最終的に、負極活物質38及び正極活物質40がそれぞれ別個の第1ホルダ100及び第2ホルダ102に設けられた分析用電池98を得ることが可能になる。
また、上記の分析用電池98では、スペーサ11を介すことなく重畳部20内に所望の空間を形成することができる場合、例えば、図39に示す分析用電池98Aのように、スペーサ11を設けなくてもよい。なお、図39に示す構成要素のうち、図1〜図38に示す構成要素と同一又は同様の機能及び効果を奏するものに対しては、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。つまり、分析用電池98Aは、スペーサ11が設けられていないことを除いて、分析用電池98と同様に構成されている。
《第4実施形態》
第4実施形態に係る分析用電池108について、図40を参照しつつ説明する。図40は、分析用電池108について、図2及び図36と同様の視点で得られる断面図である。なお、図40に示す構成要素のうち、図1〜図39に示す構成要素と同一又は同様の機能及び効果を奏するものに対しては、同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
分析用電池108は、上記の分析用電池98の構成要素に加えて、第2実施形態と同様の遮断膜94、96をさらに備えている。すなわち、遮断膜94、96によって、負極集電体46及び正極集電体48の重畳部20内に配置される部分が電解液に接触することをそれぞれ遮断できる。このため、観察対象となる電極反応とは異なる副反応が負極集電体46及び正極集電体48で生じることを抑制できる。従って、分析用電池108では、上記の分析用電池10、98で得られる作用効果に加えて、負極活物質38及び正極活物質40での電極反応等を一層高精度に分析することが可能になるとの作用効果が得られる。
分析用電池108を得るためには、例えば、上記の分析用電池92の製造工程における遮断膜96を形成する工程を、第2ホルダ102の基板106に対して行えばよい。これによって、最終的に、負極集電体46及び正極集電体48の重畳部20内に配置される部分が遮断膜94、96に覆われ、且つ負極集電体46及び遮断膜94と、正極集電体48及び遮断膜96とがそれぞれ別個の第1ホルダ100及び第2ホルダ102に設けられた分析用電池108を得ることが可能になる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記の分析用電池10、92では、透過膜14と、負極活物質38及び正極活物質40の各々との間に透過体42、44を設けることとした。しかしながら、特にこれに限定されるものではなく、負極活物質38及び正極活物質40の少なくとも一方と、透過膜14との間に透過体42又は透過体44の対応する一方が設けられればよい。また、上記の分析用電池98、108についても同様に、負極活物質38と透過膜14との間、又は正極活物質40と透過膜18との間の少なくとも何れか一方に対して透過体42又は透過体44の対応する一方が設けられればよい。
さらに、上記の分析用電池92、108では、負極集電体46及び正極集電体48の各々に遮断膜94、96を設けることとした。しかしながら、特にこれに限定されるものではなく、負極集電体46及び正極集電体48の少なくとも何れか一方に、遮断膜94又は遮断膜96の対応する一方が設けられればよい。
また、上記の実施形態に係る分析用電池10等が、リチウムイオン二次電池に代えて、ニッケル・水素電池を構成する場合、例えば、負極として水酸化ニッケル、正極として各種の水素吸蔵合金、電解液として水酸化カリウム水溶液(KOH(aq))を用いればよい。また、分析用電池10がアルカリ・マンガン電池を構成する場合、例えば、負極として二酸化マンガン/黒鉛、正極として亜鉛、電解液としてKOH(aq)を用いればよい。
また、分析用電池10等は、TEMのみならず、電子線を用いる分析機器全般で分析を行うことができる。
10、10A、92、98、98A、108…分析用電池
11…スペーサ 12、100…第1ホルダ
14、18…透過膜 16、102…第2ホルダ
20…重畳部 22…シール
24、30、104、106…基板 26、32…貫通孔
28、34…被膜 36…観察窓
38…負極活物質 40…正極活物質
42、44…透過体 46…負極集電体
48…正極集電体 50…透過膜前駆体
52…被膜前駆体
54、60、70、78、88、90…フォトレジスト
56…集電体状部 58…集電体前駆体
62、64…透過体形成膜 66…スペーサ形成膜
68…第1スペーサ状部 72…負極活物質形成部
74…負極活物質前駆体 76…第2スペーサ状部
80…正極活物質形成部 82…正極活物質前駆体
84…第3スペーサ状部 86…第3スペーサ状部前駆体
94、96…遮断膜

Claims (4)

  1. 互いの間に電解液が介在するよう重畳された第1ホルダと第2ホルダとを有し、電子線を透過させて分析を行うための分析用電池であって、
    前記第1ホルダ及び前記第2ホルダは、厚さ方向に貫通孔が形成された基板と、前記基板の一方の面から前記貫通孔を覆う電子線透過性の透過膜とをそれぞれ有し、前記基板の前記透過膜が設けられた側同士が向かい合うように重畳されることで重畳部を形成し、
    前記重畳部では、内部空間が前記電解液を内包した状態でシールされ、且つ前記貫通孔同士が前記透過膜同士を介して対向することで、電子線を透過する観察窓を形成し、
    前記観察窓の前記透過膜同士の間には、負極活物質及び正極活物質が互いに離間するとともに前記電解液と個別に接触するように設けられ、
    前記負極活物質及び前記正極活物質の少なくとも一方と、前記観察窓の前記透過膜との間には、電子線透過性の固体からなる透過体が設けられることを特徴とする分析用電池。
  2. 請求項1記載の分析用電池において、
    前記負極活物質及び前記正極活物質と、前記透過体とは、前記第1ホルダに設けられることを特徴とする分析用電池。
  3. 請求項1記載の分析用電池において、
    前記負極活物質は、前記第1ホルダに設けられ、
    前記正極活物質は、前記第2ホルダに設けられ、
    前記透過体は、前第1ホルダ及び前記第2ホルダの少なくとも一方に設けられることを特徴とする分析用電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の分析用電池において、
    前記重畳部の内部で前記負極活物質及び前記正極活物質のそれぞれと電気的に接続され、且つ前記重畳部の内部から延在して外部に露出する正極集電体及び負極集電体をさらに有し、
    前記負極集電体及び前記正極集電体の少なくとも一方には、前記重畳部内で、前記電解液と接触することを遮断する遮断膜が設けられていることを特徴とする分析用電池。
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