JP2015201154A - 盗難防止器具 - Google Patents

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益弘 光山
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玉玲 蕭
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Abstract

【課題】 この発明は、種々の形態の商品に対して対応可能な盗難防止器具を提供する。【解決手段】 この発明は、商品包装体6に取り付けられるロック用部材3と、ロック用部材3の柱部30に設けられた溝部31と、ロック用部材3の柱部30が挿入される壁部14が設けられたケーシング1と、このケーシング1に設けられた係止部と、溝部31に嵌まり込む鍔部23が設けられ且つケーシング1の係止部と係合する係合部を有するスライダ2とを有し、壁部14内にロック用部材3の柱部30を挿入し、スライダ2をケーシング1に挿入し鍔部23と溝部31が係合させると、係止部と係合部が係合してロック状態となり、スライダ2の移動が禁止される。そして、解除具により係止部と係合部との係合が解除することにより、スライダ2の移動が可能となるように盗難防止器具を構成した。【選択図】図19

Description

この発明は、店内に展示された商品が万引き等を行う不正者により窃盗され、店外に持ち出されることを未然に防ぐための盗難防止器具に関するものである。
従来、種々の店舗においては、展示商品の盗難を防止するため、各商品に防犯タグを貼着している。そこで、防犯タグを貼着したまま商品を店外に持ち出そうとすると、出入り口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
しかしながら、通常、防犯タグは、粘着剤により商品に貼着されており、防犯タグを剥がすことができ、店外に持ち出す前に商品から防犯タグを剥がし、廃棄されてしまうと、盗難防止の効果がない。また、粘着材が強いとレジカウンター等で店員が防犯タグを剥がすときに、商品からきれいに剥がれないという問題もある。
そこで、防犯タグをケーシングの内部に設けた盗難防止器具を商品に取り付け、解除装置により、盗難防止器具を商品から取り外すようにしたものが提案されている。例えば、特許文献1には、吊り下げ用商品包装体の吊り下げ用孔に盗難防止器具を取り付けるようにした商品盗難防止装置が提案されている。
ところで、店舗で販売される商品は、種々の形態がある。例えば、吊り下げ用商品包装体にしてもその包装体の形状はさまざまであり、吊り下げるための取り付け孔の位置や、その孔の深さなどが多肢にわたる。また、吊り下げ包装体に包装しない商品も種々存在する。
このような種々の形態の商品に対して、それに対応した盗難防止器具を準備するのはその種類が多くなり実用的ではない。
特開2010−282452号公報
そこで、この発明は、種々の形態の商品に対して対応可能な盗難防止器具を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明の盗難防止器具は、商品又は商品包装体に取り付けられるロック用部材と、このロック用部材に設けられた固定部と、この固定部を収容するケーシングと、このケーシングに差し込まれ、前記固定部と当接する上板を有するスライダと、前記ケーシングに前記ロック用部材の固定部を装着し、前記スライダをケーシングに差し込み前記固定部とスライダの上板を当接させた状態で、前記スライダが移動しないように施錠し、解除具により施錠を解除し、前記スライダの移動を可能とする施錠機構と、からなることを特徴とする。
また、前記施錠機構は、前記ケーシングに設けられた係止部と、前記スライダに設けられ前記係止部と係合する係合部と、を有するように構成することができる。
また、前記施錠機構は、前記ケーシングに設けられた係合部と、前記スライダに設けられ前記係合部と係合する係止部と、を有するように構成することができる。
また、前記固定部は、柱部とこの柱部に設けられた溝部を有し、前記ケーシングに前記ロック用部材の柱部が取り付けられる取付部が設けられ、前記スライダの上板に前記溝部に嵌まり込む縁部が設けられ、前記取付部にロック用部材の柱部を取り付け、前記スライダをケーシングに差し込み、前記溝部に縁部が嵌め込まれると前記ロック用部材の取り外しが禁止され、前記施錠機構が施錠状態となり、前記スライダの移動が禁止され、解除具により施錠機構が解除されると、前記スライダの移動が可能となるように構成すればよい。
また、前記固定部は、柱部とこの柱部より大きい基部を有し、前記スライダの上板に前記柱部と基部の間に係合する縁部が設けられ、前記ケーシングにロック用部材を取り付け、前記スライダをケーシングに差し込み、前記柱部と基部の間に縁部が係合すると前記ロック用部材の取り外しが禁止され、前記施錠機構が施錠状態となり、前記スライダの移動が禁止され、解除具により施錠機構が解除されると、前記スライダの移動が可能となるように構成すればよい。
また、前記取付部は、前記ケーシングに設けられる前記柱部が嵌まり込む凹みを有する壁部からなり、前記ロック用部材の柱部は、商品包装体のシート状部に形成された孔に挿入し、前記ケーシングの凹みに挿入され、商品包装体に盗難防止器具が取り付けられるように構成することができる。
また、前記ケーシングに吊り下げ用の孔を有する突出片を設けることができる。また、前記ロック用部材の先端部に摘み部が設ければよい。
また、前記ロック用部材の先端部に、吊り下げ用の孔を有する突出片を設けてもよい。
また、商品又は商品包装体に巻回されるバンドの両端に前記ロック用部材の柱部が挿入される孔部が設けられ、この両端部の孔部にロック用部材の柱部を挿入し、前記柱部を前記ケーシングの凹みに挿入され、商品又は商品包装体に盗難防止器具が取り付けられるように構成することができる。
また、商品又は商品包装体に巻回されるバンドの一端に前記ロック用部材の柱部が挿入される孔部が設けられ、他端に前記ロック用部材の柱部が取り付けられ、一端の孔部に他端のロック用部材の柱部を挿入し、前記柱部を前記ケーシングの凹所に挿入され、商品又は商品包装体に盗難防止器具が取り付けられるように構成することができる。
また、前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられた固定部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、前記固定部に前記バンド部の爪部と係合するロック爪と、前記固定部のロック爪と対向する位置に設けられた開口部と、前記固定部に設けられ前記スライダの上板と当接する突出片とを有し、前記バンド部を商品に巻回して固定部に挿入し、爪部とロック爪によりバンド部を固定するとともに、前記固定部の開口部を前記ケーシング内に収容してロック状態とするように構成することができる。
また、前記スライダは、第1、第2スライダ部に分割され、第2スライダ部に第1のロック用部材の切り欠きが設けられ、第2のスライダに第2のロック用部材の切り欠きが設けられ、ケーシングのスライダの差し込み側に位置するスライダ部とケーシングに施錠機構が設けられているように構成することができる。
また、この発明の盗難防止器具は、商品又は商品包装体に取り付けられるロック用部材と、このロック用部材が挿入されるケーシングと、このケーシングに挿入される前記ロック用部材と係合する上板を有するスライダと、前記ケーシングに前記ロック用部材を挿入し、前記スライダをケーシングに差し込み、前記前記ロック用部材とスライダの上板を当接させた状態で、前記スライダが移動しないように施錠し、解除具により施錠を解除し、前記スライダの移動を可能とする施錠機構と、からなることを特徴とする。
また、前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられた基部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、有し、前記ケーシングにバンド部が挿入される孔部と、孔部の縁に設けられたバンドの爪部と係合するロック爪が設けられ、前記孔部の奥行きは、バンド部の厚みより大きく形成され、前記バンドをロック爪より離す方向に移動させた際に、前記バンド部の爪部とロック爪の係合が解除され、前記スライダにケーシングにスライダを閉じたときに、前記バンド部が挿入され、バンド部がロック爪から解除する方向への移動が禁止されるように構成することができる。
また、前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられ、バンド部が挿入される窓部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、有し、前記ケーシングにバンド部が挿入される孔部と、孔部の縁に設けられたバンドの爪部と係合するロック爪が設けられ、前記孔部の奥行きは、バンド部の厚みより大きく形成され、前記バンドをロック爪より離す方向に移動させた際に、前記バンド部の爪部とロック爪の係合が解除され、前記スライダにケーシングにスライダを閉じたときに、前記バンド部が挿入され、バンド部がロック爪から解除する方向への移動が禁止されるように構成することができる。
また、前記ロック用部材は、帯部と固定部を有するバンド部からなり、前記帯部は、幅の小さな基部とこの基部より両側に突出する突出部が交互に設けられ、前記固定部には、帯部が挿入される開口部が設けられ、この開口部は、突出部が挿入される大きさと、前記基部を嵌め込むことによりループ状態で固定される固定用孔が設けられ、前記ケーシングには、バンド部が挿入される孔部が設けられ、前記スライダには、前記バンド部が嵌まり込む矩形状の切り欠きが設けられ、この切り欠きは、基部は嵌まり込むが、突出部は嵌まり込まない大きさに形成され、切り欠きにバンド部の基部が嵌まり込むと、基部の上下の突出部がスライダを挟み込むことになり、バンド部の移動が禁止されるように構成することができる。
上記したように、この発明においては、客は、商品包装体などを引き千切るなど、商品包装体など破壊すればともかく、盗難防止器具を人目に付かずに取り外すことができないので、不正に盗難防止器具を取付けたまま商品を店外に持ち出そうとした場合、盗難防止器具に装着した盗難防止タグによって店舗の出入口に設置した検知ゲートにより、警報音等が鳴る。
したがって、この発明の盗難防止器具を商品包装体又は商品に装着しておけば、万引きを有効に防止することができる。また、バンドを用いて盗難防止器具を取り付けることもでき、種々の商品包装体や商品に盗難防止器具を取り付けることができる。
また、レジで取り外した盗難防止器具は、再利用できるので、盗難防止タグが無駄にならず、コストを削減することができる。
この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す平面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す底面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す正面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す右側面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す左側面図である。 図2のA−A線断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の底面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のケーシングを示す平面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを示す平面図である。 図13のB−B線断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の係止部の拡大断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の係止部と係合部の拡大断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す断面図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す断面図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す分解斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す分解斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す平面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す正面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す側面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す底面図である。 図33のA−A線断面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す断面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す断面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を不正な磁石で解除しようとする状態を示す断面図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具を示す分解斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態を示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック状態の斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック用部材としての結束ベルトを示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック用部材としての結束ベルトを示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック用部材としての結束ベルトを示す正面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具の解除装置を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を示す平面図である。 図59のA−A線断面図である。 図59のB−B線断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠の解除を第1、第2スライダ部を取り除いた状態で示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠の解除を第1、第2スライダ部を取り除いた状態で示す平面図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を示す断面図である この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具において、結束ベルトの方向を変えた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る解除装置を上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る解除装置を上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に用いられるバンドを示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のスライダを背面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のスライダを上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のケーシングを背面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のケーシングを上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を示す上面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を示す断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を背面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す上面図である。 図91のA−A線断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いてスライダとケーシングを移動させた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いてスライダケーシングを移動させた状態を示す断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置の解除の状態を説明する断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置にロック用部材を取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置にロック用部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置に用いられるロック用部材を示す側面図である。 (a)、(b)は、この発明の第7の実施形態に用いられるバンドを示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態のバンドを用いて商品に取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を示す上面図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置にベルトを取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置にベルトを取り付けた状態を示す上面図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置にベルトを取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す上面図である。 図108のA−A線断面図である。 この発明の第7の実施形態に用いられるバンドを示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態のバンドを用いて商品に取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態のバンドを用いて商品に取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明に係る盗難防止器具は、図20、図29に示すように、吊り下げ用商品包装体への装着、図47、図49に示すように、ボトルへの装着等種々の商品形態に装着して使用される。
この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を図21〜図24に従い説明する。
図18、図19に示すように、商品包装体6は台紙等の保形シート60の正面側に収納室61を設けたブリスターパックが例示されており、前記収納室61に商品63を収納し、保形シート60のヘッダー部64に設けた取り付け孔62に陳列ロッド66(図22参照)を挿入することにより、吊り下げられて陳列されるように構成されている。尚、図示はしていないが、通常、前記保形シート60の背面側には、商品の機能や使用方法等の商品情報が印刷等により施されている。
この盗難防止装置は、盗難防止器具10と解除装置7とからなり、盗難防止器具10は、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けられる。解除装置7はレジカウンター等の店舗内で店員等の責任者の管理下に置かれ、後述するように、盗難防止器具10を解除装置7の所定の場所に置くことで、盗難防止器具10のロックが解除される。
図1〜図6に示すように、盗難防止器具10は、商品包装体6に取り付けられるロック用部材3と、ケーシング1と、ケーシング1に挿入されるスライダ2を有する。ケーシング1には、陳列ロッドが挿入される吊り下げ用の孔12を設けた突出片11が設けられている。盗難防止器具10は、樹脂成型により矩形状に形成され、ケーシング1の上部からロック用部材3が立設する。
ロック用部材3の先端部には摘み部32が設けられている。ロック用部材3の固定部をケーシング1に嵌め込み、スライダ2でロック用部材3をロックした状態では、ケーシング1、スライダ2の上面とロック用部材3の摘み部32との下面との間には、商品包装体6のヘッダー部64の厚み以上の隙間が形成されるように構成されている。
また、摘み部32は、商品包装体6の取り付け孔62より大きな形状に形成され、取り付け孔62にロック用部材3を挿入し、ケーシング1に嵌め込み、スライダ2でロック用部材3をロック状態とすると、商品包装体6から盗難防止器具10が取り外されないように構成されている。図5及び図6に示すように、摘み部32は、スライダ2のロックが解除された状態で、ケーシング1から取り外しのために店員の指が掛かりやすいように、上部に少し湾曲した形状に形成されている。
図7〜図11に示すように、ロック用部材3の固定部は、円柱状の柱部30とこの柱部30の円周に沿って設けられた溝部31を有する。柱部30は、ケーシング1に設けられた取付部としての上部から見てUの字状の壁部14の凹みに挿入され、取り付けられる。この円柱状の柱部30は、摘み部32から下方に連接されている。
図7〜図12及び図14に示すように、ケーシング1に挿入されるスライダ2は、ロック用部材3の柱部30に当接するU字状の切り欠き部24が設けられ、この切り欠き部24の下方部に溝部31と係合する縁部としての鍔部23が設けられている。スライダ2は、ケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる。スライダ2の端部26は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、スライダ2をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
スライダ2の上板27のケーシング1側には、防犯タグ4の貼付部27aが設けられ、この貼付部27aに防犯タグ4が貼り付けられる。ケーシング1にスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグ4は、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
尚、この実施形態では、防犯タグ4をスライダ2に取り付けているが、防犯タグ4を取り付けずに、盗難防止器具10を用いることもできる。この場合、店舗の出入口に設置した検知ゲートにより、警報音等が鳴らすことはできないが、盗難を行う者には、防犯タグ4の有無は分からず、盗難防止器具10が商品包装体6に取り付けられた状態では、そのまま商品包装体6を店舗外に持ち出すことに不正感や警報が鳴るかもしれないという危機感を抱かせることにより、盗難を抑制することができる。従って、全ての盗難防止器具10に防犯タグ4を取り付けず、必要最小限の数だけ防犯タグ4を取り付けて店舗に商品を展示しても盗難防止の効果が得られ、コストを削減することが可能となる。
スライダ2の脚部25に沿って、スライダ2の略中央部までケーシング1に取り付けた係止部5と係合する一対の係合部22が設けられている。この実施形態では、係止部5と係合部22で施錠機構を構成している。また、この実施形態では、ケーシング1に係止部5を設け、スライダ2に係合部22を設けているが、これとは逆に、ケーシング1に係合部、スライダ2に係止部を設けるように構成してもよい。
この係合部22は、鋸歯状に形成され、後述するように、係止部5に対してスライダ2をケーシング1に対して差し込む方向には移動可能で、取り外す方向には、解除装置7を用いない限りロック状態になるように構成されている。
ケーシング1の壁部14の凹みにロック用部材3の柱部30を挿入し、スライダ2をケーシング1に差し込み、スライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌まり込み、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ロック状態となる。ロック用部材3を抜くためには、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除して、スライダ2を移動させ、ロック用部材3の溝部31とスライダ2の鍔部23との嵌合を解除する。
図12、図13及び図15に示すように、ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側に内部に凹みを有する壁部14が設けられ、他方の端部及び上部は開放され、スライダ2の差し込み口を構成している。一方の端部側には、陳列ロッド66が挿入される吊り下げ用の孔12を設けた突出片11が設けられている。他方の端部側には、スライダ2の係合部22と係合する係止部5が設けられている。この係止部5は、一対の係合部22に対応して、爪部51を有する腕部50が一対設けられている。爪部51は、一端部側から他端部側に向かってテーパー状の三角爪に形成され、スライダ2をケーシング1に対して挿入する方向には移動可能で、取り外す方向には係合部22に食い込む方向に力が加わり移動を禁止する。
図16に示すように、腕部50の先端部には、柱部52が設けられ、この柱部52の下端には金属製の円板52aが設けられている。腕部50の根元部は薄肉状にしたヒンジ部50aが形成され、腕部50が下方に移動可能に構成されている。
また、ケーシング1の底面16の前記円板52aと対向する位置に凹所15が設けられている。図17に示すように、係止部5に対してスライダ2をケーシング1に対して挿入する方向には、鋸歯状の係合部22は、爪部51を乗り越え、腕部50を撓ませ、円板52aが凹所15内に入り込み、スライダ2が移動する。
また、係合部22と係止部5との係合を解除してロックを解除する場合には、解除装置7に設けられた磁石により、円板52aを吸着し、腕部50を撓ませ、円板52aを凹所15内に移動させ、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除し、スライダ2の移動を可能とする。
次に,この実施形態の盗難防止器具10の商品包装体6への取り付けにつき、図19及び図20を参照して説明する。
図19及び図20(a)に示すように、ケーシング1にスライダ2を装着し、ケーシング1の壁部14が見える状態し、壁部14の凹みと商品包装体6の取り付け孔62の位置を合わせ、商品包装体6のヘッダー部64の裏面側にケーシング1とスライダ2を配置する。そして、図20(b)に示すように、ロック用部材3の柱部30を取り付け孔62に通し、ケーシング1の壁部14内の凹みに嵌め込んで取り付ける。
図20(c)に示すように、スライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌まり込み、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ロック状態となる。スライダ2とケーシング1は、係合部22と係止部5による施錠機構により、施錠される。そして、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除しない限り、ケーシング1からスライダ2を外す方向には移動が禁止されている。
このようにして、図18に示すように、商品包装体6の取り付け孔62を介してこの実施形態の盗難防止器具10が装着される。商品包装体6の取り付け孔62には、ロック用部材3が装着されているので、図21に示すように、陳列ロッド66には、ケーシング1に設けられた吊り下げ用の孔12を用いる。
次に,この実施形態に用いられる解除装置7について、図22〜図24を参照して説明する。この実施形態は、解除装置7内に強力な磁石71を設け、この磁石71の磁力により、円板52aを吸着し、腕部50を撓ませ、円板52aを凹所15内に移動させ、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除し、施錠機構の施錠を解除するものである。
解除装置7は、図22に示すように、上面73の一辺に位置決め用の側壁部72が上面73から立ち上がるように設けられている。また、この壁部に72に直交するように位置決め用段部75が設けられている。この側壁部72と段部75に盗難防止器具10を沿わせて位置決めすることにより、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除する。上面73には、下に磁石71が設けられた位置を示す金属プレート74が取り付けられている。
図24に示すように、側壁部72、段部75を基準として、側壁部72と段部75に盗難防止器具10を沿わせるように配置すると、2個の磁石71、71が係止部5の円板52aの下に位置する箇所に配置されるように、2個の磁石71が解除装置7に取り付けられている。
図24に示すように、側壁部72、段部75に沿わして盗難防止器具10を金属プレート74のところに係止部5が位置するように配置すると、磁石71、71の磁力により、円板52aを吸着し、腕部50を撓ませ、円板52aを凹所15内に移動させる。この結果、係合部22と係止部5の爪部51との係合が解除される。
レジカウンターなどにこの解除装置7を配置し、商品包装体6に装着された盗難防止器具10を側壁部72、段部75に沿わして位置決めし、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除し、図23の矢印方向にスライダ2を移動させ、ロック用部材3の溝部31とスライダ2の鍔部23との嵌合を解除し、ロック用部材3を抜き取ることにより、商品包装体6から盗難防止器具10を取り外すことができる。
上記した実施形態においては、係合部22と係止部5との係合の解除を磁石71により行っているが、この磁石71を用いた解除以外の解除方法を用いても良い。例えば、ケーシング1に挿入孔を設け、その挿入孔に押さえプレートを差し込み、腕部50を下方向に押し下げるなどの解除方法を採用することも可能である。
上記した実施形態においては、ケーシング1に内部に凹みを有する壁部14を設け、この壁部14内にロック用部材3の柱部30を差し込んでいるが、ケーシング1に突起を設け、柱部30に突起が嵌まり込む孔を設け、ケーシング1にロック用部材3を取り付けるように構成してもよい。
次に、この発明の第2の実施形態につき説明する。
図21に示すような商品包装体6であれば、第1の実施形態の盗難防止器具10のロック用部材3を取り付け孔62に差し込んで取り付けることができる。しかし、取り付け孔62がロック用部材3の柱部30より深い或いは、商品包装体6のヘッダー部64が図29に示すように、商品収納室61の中央部から出ている場合には、盗難防止器具10のロック用部材3の溝部31がケーシング1の差し込まれたスライダ2の鍔部23に嵌め込まれなくなる場合がある。このような場合には、図25〜図31に示すように、バンド8の両端にロック用部材3の柱部30が挿入される孔部81、81を設けたものを用いる。即ち、この両端部の孔部81、81にロック用部材3の柱部30を挿入し、柱部30をケーシング1の壁部14内の凹みに挿入し、ケーシング1にスライダ2を差し込み、スライダ2の鍔部23をロック用部材3の溝部31に嵌め込み、ロック状態にする。
図31に示すように、商品包装体6には、バンド8を介して盗難防止器具10が取り付けられる。このように、バンド8を用いることで、商品包装体6の取り付け孔62の位置や深さに左右されずに、盗難防止器具10を装着することができる。
次に、このバンド8を用いた盗難防止器具10の取り付けについて説明する。図29〜図31に示すように、商品包装体6の孔62にバンド8の帯部80を通す。そして、バンド8の両端の孔部81を合わせ、この孔部81にロック用部材3の柱部30を挿入し、ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入する。ケーシング1、スライダ2の上面とロック用部材3の摘み部32との下面との間には、バンド8を重ね合わせた厚さ以上の間隙を有するように構成されている(図26参照)。
ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入した後、ケーシング1に挿入したスライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌まり込み、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ロック状態となる。このようにして、商品包装体6に盗難防止器具10が取り付けられる。ロック用部材3を抜くためには、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除して、スライダ2を移動させ、ロック用部材3の溝部31とスライダ2の鍔部23との嵌合を解除し、ロック用部材3を取り外し、バンド8を商品包装体6の孔62から抜き去る。
長さが異なるバンド8を用意することで、種々の厚さの商品包装体6や商品包装体に限らず、ボトルやハンマーなど種々の商品にバンド8を用いて、盗難防止器具10を取り付けることができる。
次に、この発明の第3の実施形態につき、図32〜図45を参照して説明する。この第3の実施形態は、ロック用部材3aは、先端部に、吊り下げ用の孔35を有する突出片を設け、ケーシング1には吊り下げ用の孔は設けていない。商品包装体6の取り付け孔62に、ロック用部材3aの柱部30を挿入し、ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入する。スライダ2をケーシング1に挿入し、スライダ2をロック用部材3aの柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3aの溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌合し、ロック用部材3aの取り外しが禁止される。このようにして、商品包装体6に盗難防止器具10が取り付けられる。そして、ロック用部材3aに設けた孔35を用いて陳列ロッド66に装着される。
また、この第3の実施形態は、図45に示すように、ケーシング1の裏面に不正な磁石700を用いて、係止部5と係合部22との係合を解除することを防止するために、ケーシング1の端部と係止部5の円板52aと円板52aとの間に位置する箇所にリブ18、19を設けている。
リブを設けていない第1、第2の実施形態の盗難防止器具10では、強力な磁石をケーシング1の裏面に接触させると、円板52a、52aが磁石により吸着され、係止部5と係合部22との係合が解除される虞がある。
これに対して、リブ18、リブ19を設けることで、図45に示すように、リブ18とリブ19の上に磁石700を載せた状態では、円板52a、52aの吸着が防止され、ロックが解除できない。また、どちらかのリブをよけて磁石700をケーシング1の裏に接触させると、磁石700が接触した箇所の円板52aは吸着されるが、他の円板52aは吸着することができない。従って、一方の係合部22と係止部5の爪部51は係合状態が維持され、ロックを解除することはできない。
このように、この第3の実施形態では、万引きを行おうとするものが磁石を用いてもロックを解除することができず、より防犯効果に優れた盗難防止器具を提供することができる。
ところで、この第3の実施形態においては、リブ18、19が設けられているので、解除装置7もこのリブ18、19に対応したものを用意する。
図42に示すように、上面にリブ18,19が挿入される溝76、76が設けられ、この溝76、76にリブ18、19を挿入して、ケーシング1の裏面を磁石71、71に近づけ、ロックを解除するように構成している。
次に、この発明の他の使用例につき説明する。第3の実施形態のケーシング1と、第1の実施形態のロック用部材3と、バンド8を用いて種々の商品に盗難防止器具10を取り付ける場合につき説明する。
図46、図47は、酒瓶などボトル65のように、キャップ65cに溝65aを有するものにこの発明の実施形態の盗難防止器具10を取り付けたものである。
図46に示すように、バンド8の帯部80には、キャップ65cの溝65aに対応する突起83が設けられている。キャップ65cの溝65aにバンド8の突起83を嵌め込み、バンド8の孔部81と孔部81とを合わせ、この孔部81にロック用部材3の柱部30を挿入し、ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入する。スライダ2をケーシング1に挿入し、スライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌め込まれ、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ボトル65のキャップ65cに盗難防止器具10が取り付けられる。
図48、図49に示す例では、商品又は商品包装体に巻回されるバンド8の一端に前記ロック用部材3の柱部30が挿入される孔部81が設けられ、他端に前記ロック用部材3の柱部30が一体に取り付けられている。ボトル65のキャップ65cの下のネック部65bにバンド8を巻回し、バンド8に一体に設けられた柱部をバンド8の一端に設けた孔部81に挿入して、ボトル65のネック部65bにバンド8を取り付けた後、柱部30をケーシング1の壁部14内の凹みに挿入し、スライダ2を移動させてロックし、ボトル65に盗難防止器具10が取り付けられる。
図50に示す例では、バンド8の一端にロック用部材3の柱部30が挿入される孔部81が複数個設けられ、巻回する商品の大きさに合わせて孔部81を選び、選んだ孔部81に、ロック用部材3の柱部30を挿入し、柱部30をケーシング1の壁部14内の凹みに挿入し、スライダ2を移動させてロックし、盗難防止器具10が取り付けられる。
次に、この発明の第4の実施形態につき、図51〜図56を参照して説明する。この第4の実施形態は、商品又は商品包装体に巻回されるバンドとして結束バンド8aを用いる。そして、この結束バンド8aがロック用部材として用いられる。この結束バンド8aの固定部85がケーシング1内に収納され、固定部85を盗難防止器具10のケーシング1とスライダ2との間に配置し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
結束バンド8aは、図55及び図56に示すように、帯状のバンド部84と、バンド部84の基端に設けられた固定部85を有する。バンド部84の一面に、鋸歯状の爪部84cが設けられ、固定部85には、バンド部84の爪部84cと係合するロック爪85bが設けられている。
この固定部85には、ロック爪85bと対向する箇所に開口部85aが設けられ、固定部85に挿入されたバンド部84をこの開口部85aから抜くことで、固定部85からバンド部84を外すことが可能に構成されている。図54に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて、爪部84cとロック爪85bとを係合させてボトル65に結束バンド8aを取り付ける。
固定部85の開口部85aが外部に露出している状態、即ち、レジカウンターで店員が盗難防止器具10を取り外す状態では、開口部85aにバンド部84の側面を通すように、バンド部84をねじりながら開口部85aに移動させると、バンド部84が固定部85から外れ、結束バンド8aを取り外すことができる。
固定部85には、両側に突出片86が設けられ、この突出片86の上端をスライダ2の上板27の下部で保持し、固定部85の開口部85aがケーシング1内に収容される。図51に示すように、スライダ2には、固定部85が嵌め込まれる切り欠き24aが設けられている。スライダ2をケーシング1に差し込み、そして、ケーシング1に挿入したスライダ2を結束バンド8aの固定部85に当接するまで移動させ、固定部85をケーシング1の端部とスライダ2の切り欠き24aで挟み込むと、固定部85の突出片86がスライダ2の上板27の端部で押さえ込まれ、固定部85がスライダ2からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。
この第4の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき、図51〜図53を参照して説明する。
図51、図52及び図54に示すように、ボトル65のネック部に結束バンド8aのバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて結束バンド8aをボトル65に固定する。そして、ケーシング1にスライダ2を装着し、ケーシング1の壁部14内の凹みの上に、結束バンド8aの固定部85を載せる。そして、図53に示すように、スライダ2を結束バンド8aの固定部85に当接するまで移動させ、固定部85をケーシング1の端部とスライダ2の切り欠き24aで挟み込むと、固定部85の突出片86がスライダ2の上板27の端部で押さえ込まれ、固定部85がスライダ2からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。このようにして、ボトル65に盗難防止器具10が取り付けられる。
固定部85を抜くためには、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除して、スライダ2を移動させ、固定部85の突出片86とスライダ2の上板27とを離間させ、結束バンド8aを盗難防止器具10から取り外し、露出した固定部85の開口部85aからバンド部84を抜き去り、結束バンド8aをボトル65から取り外せばよい。
次に、この発明の第5の実施形態につき、図57〜図77を参照して説明する。
この第5の実施形態は、スライダ2が、第1スライダ部210、第2スライダ部220に分割され、第1スライダ部210に第1のロック用部材の切り欠き211が設けられ、第2スライダ部220に第2のロック用部材の切り欠き221が設けられ、ケーシング1のスライダの差し込み側に位置する第2スライダ部220とケーシング1に施錠機構を設けている。
この第5の実施形態では、第1スライダ部210には、ロック用部材3又はロック用部材3aが取り付けられ、例えば、盗難防止器具10を、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けるときなどに用いる。第2スライダ部220には、結束バンド8aの固定部85が取り付けられ、盗難防止器具10をボトルなどに取り付けるときなどに用いる。
この第5の実施形態は、ケーシング1に挿入口110を設け、その挿入口110に、解除装置7の押さえプレート720を差し込み、施錠機構を解除するように構成したものである。施錠機構及び解除については、後述する。
図62〜図63に示すように、ケーシング1に挿入されるスライダ2は、第1スライダ部210、第2スライダ部220に分割され、第1スライダ部210は、U字状の切り欠き211が設けられ、この切り欠き211の縁部がロック用部材3aの柱部30の溝部31と係合する。第1スライダ部210の先端がケーシング1の端部に当接した位置でロック用部材3aが第1スライダ部210からの取り外しが禁止される。
第2スライダ部220には、結束バンド8aの固定部85が嵌まり込む矩形状の切り欠き221が設けられ、固定部85を第1スライダ部210の端部と第2スライダ部220の切り欠き221で挟み込むと、固定部85の突出片86が第2スライダ部220の上板221aの端部で押さえ込まれ、固定部85がスライダ2からの取り外しが禁止される。
第1スライダ部210、第2スライダ部220には、それぞれケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220が差し込まれる。第2スライダ部220の端部226は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、第2スライダ部220をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
第2スライダ部220の上板221aのケーシング1側には、ケーシング1に設けられた係合部としての係合突起115と係合する係止部としての係止爪250が設けられている。また、脚部25の係止爪250と臨む位置には窓部251が設けられている。第2スライダ部220をケーシング1から取り外すときに、この窓部251からピンなどにより係止爪250を上板221aに移動させ、ケーシング1に設けられた脱落防止突起117から係止爪250を離間させる。
この第5の実施形態の盗難防止器具10は、第1スライダ部210に、ロック用部材3aが取り付けられ、ケーシング1の上部からロック用部材3aが立設する。
ケーシング1に第1スライダ部210を差し込み、ロック用部材3aの固定部となる柱部30の溝部31を第1スライダ部210の切り欠き211の縁部に嵌め込み、ケーシング1の端部まで第1スライダ部210を移動させ、ロック用部材3aをケーシング1に嵌め込む。そして、第2スライダ部220を施錠位置まで移動させ、施錠状態にする。第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2でロック用部材3aをロックした状態では、ケーシング1、第1スライダ部210の上面とロック用部材3aの摘み部との下面との間には、商品包装体のヘッダー部の厚み以上の隙間が形成されるように構成されている。
ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側は壁面が形成され、その壁面に施錠機構を解除するための解除装置の押さえプレートが差し込まれる挿入口110を設けられ、他方の端部及び上部は開放され、第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2の差し込み口を構成している。
ケーシング1の底面には、第2スライダ部220に設けられた係止部となる係止爪250と係合し、施錠機構を施錠状態とする係合部としての係合突起115が設けられている。この係合突起115は、ケーシング1に第2スライダ部220を差し込む方向から一端部側に向かって高さが高くなるテーパー状に形成され、第2スライダ部220が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪250が上方に移動し、係合突起115を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置から第2スライダ部220を取り外す方向には、係合突起115に係止爪250が食いこむ方向に力が加わり、第2スライダ部220の移動を禁止する。
ケーシング1の係合突起115の挿入口110側には、挿入口110から解除装置7以外のプレートやピンが挿入された際に係止爪250への当接を阻害するためのテーパー状の防護突起180が設けられている。この防護突起180と係合突起115の間に係止爪250が位置すると施錠状態となる。
また、ケーシング1の差し込み口近傍には、テーパー状の脱落防止突起117が設けられ、第2スライダ部220を差し込み口方向に移動させると、図65に示すように、係止爪250が脱落防止突起117に当接し、第2スライダ部220の脱落を防止する。
通常、店員が商品から盗難防止器具10を取り外す際に、解除装置7を用いて、第2スライダ部220を移動させ、施錠を解除する際には、第2スライダ部220を、脱落防止突起117の位置まで移動させてからロック用部材3aの取り外しを行う。このように構成することで、ケーシング1とスライダ2を構成する第1スライダ部210及び第2スライダ部220は一体として取り外すことができ、各部材が紛失するなどの虞がない。
また、第2スライダ部220を取り外す必要がある場合には、窓部251からピンなどを用いて係止爪250を上板221aに移動させ、ケーシング1に設けられた脱落防止突起117から係止爪250を離間させる。この状態で、第2スライダ部220をケーシング1から取り外すことができる。第2スライダ部220を取り外すと、第1スライダ部210もケーシング1から取り外すことができる。
ケーシング1の底面16には、防犯タグ4の貼付部112が設けられ、この貼付部112に防犯タグ4が貼り付けられる。ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグ4は、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
ケーシング1の側面には、後述する解除装置7の抜け止め突起731と当接する突起101が設けられている。
次に、この第5の実施形態の解除装置7につき説明する。図57に示すように、解除装置7は、取手部710に盗難防止器具10を固定する固定部711が連接されている。固定部711には、押さえプレート720が設けられている。この押さえプレート720は、取手部710に取り付けピン724により固定されている。押さえプレート720の先端は、防護突起180を収容する切り込み722とその切り込み722を挟んで一対の押さえピン721が設けられている。
取手部710から固定部711側に一対の腕部730が設けられ、この腕部730の先端にケーシング1の突起101と係合する抜け止め突起731が設けられている。また、固定部711の先端には、切り込み712が設けられ、この切り込み712から指が第2スライダ部220の端部に掛かるように構成されている。
図66に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がケーシング1内に入り込むとともに、腕部730が湾曲して、抜け止め突起731が突起101を乗り越え、図67、図68に示す施錠解除状態となる。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、図69〜図71に示すように、ケーシング1に設けられた防護突起180が、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起180の後ろに位置する係止爪250に当接し、係止爪250を上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進み、施錠解除位置に達する。
図69に示すように、施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起115と係止爪250の係合が解除され、第2スライダ部220は、ケーシング1から離れる方向に移動する。このとき、指などで、第2スライダ部220を挟むことで、第2スライダ部220は簡単に移動する。
また、ケーシング1は、腕部730の突起731に突起101が係合しているので、ケーシング1の移動は防止され、容易に第2スライダ部220を移動させることができる。その後、第1スライダ部210をケーシング1から外す方向に移動させると、図64に示すように、ロック用部材3aの柱部30の溝部31を切り欠き211から取り外すことができる。そして、ロック用部材3aを抜き取ることにより、商品包装体から盗難防止器具10を取り外すことができる。
解除装置7から盗難防止器具10を外すときには、腕部730から指を外し、そのまま解除装置7から後に移動させると、腕部730が湾曲し、抜け留め突起731と突起101の係合が解除され、盗難防止器具10を解除装置7から取り外すことができる。
次に、第5の実施形態の盗難防止器具10に、結束バンド8aを用いた例につき説明する。この結束バンド8aがロック用部材として用いられる。この結束バンド8aの固定部85がケーシング1内に収納され、固定部85を盗難防止器具10のケーシング1とスライダ2との間に配置し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
この第5の実施形態においても、第4の実施形態と同様に、結束バンド8aは、図55及び図56に示すように、帯状のバンド部84と、バンド部84の基端に設けられた固定部85を有する。バンド部84の一面に、鋸歯状の爪部が設けられ、固定部85には、バンド部84の爪部と係合するロック爪85bが設けられている。尚、図72〜図74においては、爪部の図示は、省略しているが、図56に示すものと同様の結束バンド8aを用いている。
この固定部85には、ロック爪85bと対向する箇所に開口部85aが設けられ、固定部85に挿入されたバンド部84をこの開口部85aから抜くことで、固定部85からバンド部84を外すことが可能に構成されている。図54に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて、爪部84cとロック爪85bとを係合させてボトル65に結束バンド8aを取り付ける。
固定部85の開口部85aが外部に露出している状態、即ち、レジカウンターで店員が盗難防止器具10を取り外す状態では、開口部85aにバンド部84の側面を通すように、バンド部84をねじりながら開口部85aに移動させると、バンド部84が固定部85から外れ、結束バンド8aを取り外すことができる。
固定部85には、両側に突出片86が設けられ、この突出片86の上端を第2スライダ部220の上板221aの下部で保持し、固定部85の開口部85aがケーシング1内に収容される。図62に示すように、第2スライダ部220には、固定部85が嵌め込まれる切り欠き221が設けられている。まず、第1スライダ部210をケーシング1に差し込み、第2スライダ部220と第1スライダ部210との間を開けた状態にする。そして、第2スライダ部220の切り欠き221を結束バンド8aの固定部85に嵌め込み、第1スライダ部210に第2スライダ部220が当接するまで移動させ、固定部85を第1スライダ部210の端部と第2スライダ部220の切り欠き221で挟み込むと、固定部85の突出片86が第2スライダ部220の上板221aの端部で押さえ込まれ、固定部85が第2スライダ部220からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。
この第5の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき説明する。第4の実施形態と同様に、ボトルのネック部に結束バンド8aのバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて結束バンド8aをボトルに固定する。
そして、第1スライダ部210をケーシング1に差し込み、第2スライダ部220と第1スライダ部210との間を開けた状態にする。そして、第2スライダ部220の切り欠き221にボトルを取り付けた結束バンド8aの固定部85に嵌め込み、第1スライダ部210に第2スライダ部220が当接するまで移動させ、固定部85を第1スライダ部210の端部と第2スライダ部220の切り欠き221で挟み込むと、固定部85の突出片86が第2スライダ部220の上板221aの端部で押さえ込まれ、固定部85が第2スライダ部220からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。このようにして、ボトルに盗難防止器具10が取り付けられる。
固定部85を抜くためには、図75及び図76に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720をケーシング1内に入り込ませ、係合突起115と係止爪250の係合を解除する。固定部85の突出片86と第2スライダ部220の上板221aとを離間させ、結束バンド8aを盗難防止器具10から取り外し、露出した固定部85の開口部85aからバンド部84を抜き去り、結束バンド8aをボトルから取り外せばよい。
上記した第5の実施形態においては、例えば、商品包装体の孔が深い場合には、結束バンド8aを商品包装体の孔に通して固定し、第1スライダ部210にロック用部材3aを取り付け、第2スライダ部220に商品包装体に取り付けた結束バンド8aの固定部85を取り付ければよい。そして、ロック用部材3aの孔を用いて陳列フックに引っ掛けるように構成すればよい。このように構成することで、結束バンド8aを用いて陳列フックに商品を展示することができる。
また、上記した第5の実施形態においては、第1スライダ部210はロック用部材3aを取り付けるように構成しているが、第1スライダ部210も第2スライダ部220と同様に結束バンド8aの固定部85を固定する切り欠きを設けるように構成してもよい。第1、第2のどちらでも結束バンド8aを固定するように構成することで、商品による盗難防止器具10の取り付け位置の自由度が向上する。
また、図77に示すように、結束バンド8aの向きは図72のものとは180度異なる方向に取り付けることもできる。
次に、この発明の第6の実施形態につき、図78〜図99を参照して説明する。
第6の実施形態の盗難防止器具10は、バンド8bを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けるものである。また、ロック用部材3a、3bを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けたり、フックに商品包装体を掛けたりするものである。このバンド8bは、ロック用部材として用いられる。このバンド8bの基部87がケーシング1内に収納され、基部87を盗難防止器具10のケーシング1とスライダ2との間に配置し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
この第6の実施形態のバンド8bは、図80に示すように、結束バンドと同様に、帯状のバンド部84と、バンド部84の一端に設けられた基部87と他端に設けられた先端84aを有する。バンド部84の一面には、鋸歯状の爪部84cが設けられ、この爪部84cが後述するケーシング1に設けられたロック爪119aと係合し、爪部84cとロック爪119aとが係合した状態では、バンド8bが締まる方向には移動は可能であるが、固定された商品又は商品包装体を開放するために、緩める方向への移動は禁止される。バンド8bをボトル65などの商品又は商品包装体に巻回して固定する。
この第6の実施形態は、スライダ2にロック用部材の切り欠き211と、結束バンド8aのロック状態を維持する切り欠き260が設けられている。
この第6の実施形態では、切り欠き211には、図97および図98に示すように、ロック用部材3a等が取り付けられ、例えば、盗難防止器具10を、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けるときなどに用いる。切り欠き260は、結束バンド8aが挿入され、盗難防止器具10を、ボトルなど結束バンド8aを用いて取り付けるときなどに用いる。
この第6の実施形態は、図81に示すように、スライダ2に挿入口110を設け、その挿入口270に、解除装置7の押さえプレート720を差し込み、施錠機構を解除するように構成したものである。施錠機構及び解除については、後述する。
挿入口270の延長線上には、係合部としての係合突起216、217が設けられ、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aとの係合により施錠機構を構成している。
図81〜図82に示すように、ケーシング1に挿入されるスライダ2は、U字状の切り欠き211が設けられ、この切り欠き211の縁部が図99(a)に示すロック用部材3aの柱部30の溝部31と係合する。スライダ2の先端がケーシング1の端部に当接した位置でロック用部材3aがスライダ2からの取り外しが禁止される。また、図99(b)に示すように、ロック用部材3bの柱部30の端部が大径部30bに形成されている場合には、ロック用部材3bを引き抜こうとした際に大径部30bが切り欠き211の縁に引っかかり、スライダ2の先端がケーシング1の端部に当接した位置でロック用部材3bがスライダ2からの取り外しが禁止される。このようにロック用部材は、ロック用部材3aに溝部31を設けたものに限らず、ロック用部材3bに示すように、溝部を設けていないものも適用できる。
スライダ2には、バンド8bが嵌まり込む矩形状の切り欠き260が設けられ、切り欠き260にバンド8bが嵌まり込むと、バンド8bの爪部84cは、ケーシング1に設けられたロック爪119aと係合し、バンド8bが締まる方向には移動は可能であるが、固定された商品又は商品包装体を開放するために、緩める方向への移動は禁止される。
スライダ2の切り欠き211に隣接して、ケーシング1に設けられた係合孔114に嵌まり込む一対の係合突起218が設けられている。ケーシング1にスライダ2を取り付け、ケーシング1の端部にスライダ2の先端が当接すると、係合孔114に係合突起218が嵌まり込み、切り欠き211にロック用部材3aが固定されている状態で、ロック用部材3aをケーシング1から離れる方向に移動させる力が加わった時でも、スライダ2がケーシング1より浮き上がることを防止する。
スライダ2には、ケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる。スライダ2の端部226は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、スライダ2をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
スライダ2の上板211aのケーシング1側には、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aと係合する係合突起216、217が設けられている。後述するように、スライダ2とケーシング1とを組み立てると、解除装置7にて、施錠機構を解除した状態でも両者の分離を抑制し、保管時などにスライダ2又はケーシング1が紛失することを抑制している。このため、施錠機構の解除状態では、両係合突起216、217の空間216cに係止爪115aが位置するように構成されている。
この係合突起216、217は、ケーシング1にスライダ2を差し込む方向から一端部側に向かって高さが高くなるテーパー状に形成され、スライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起217、216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
スライダ2の表面側には、後述する解除装置7の爪部713が嵌まり込む凹部230が設けられている。
この第6の実施形態の盗難防止器具10は、スライダ2に、ロック用部材3aが取り付けられ、ケーシング1の上部からロック用部材3aが立設する。
ケーシング1にスライダ2を差し込み、ロック用部材3aの固定部となる柱部30の溝部31をスライダ2の切り欠き211の縁部に嵌め込み、ケーシング1の端部までスライダ2を移動させ、ロック用部材3aをケーシング1に嵌め込む。そして、スライダ2を施錠位置まで移動させ、施錠状態にする。スライダ2でロック用部材3aをロックした状態では、ケーシング1、スライダ2の上面とロック用部材3aの摘み部との下面との間には、商品包装体のヘッダー部の厚み以上の隙間が形成されるように構成されている。
図83及び図84に示すように、ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側は壁面が形成され、その壁面に前述したスライダ2の係合突起218と係合する係合孔114が設けられ、他方の端部及び上部は開放され、スライダ2の差し込み口を構成している。
ケーシング1の底面には、スライダ2に設けられた係合部として係合突起216、217と係合する係止爪115aが設けられている。この係止爪115aは、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起215、216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
また、スライダ2を移動させ、係合突起216、217の間の間隔215に係止爪115aが位置すると、図94に示すように、係止爪115aが係合突起217に当接し、スライダ2の脱落を防止する。
図85に示すように、ケーシング1の壁部近傍に、結束バンド8aが挿入される孔部118、119が設けられている。孔部119の縁には、バンド8bの爪部84cと係合するロック爪119aが立設されている。この孔部119の奥行きは、結束バンド8aの厚みより大きく形成され、バンド8bをロック爪119aより離す方向に移動させた際に、バンド8bの爪部84cとロック爪119aの係合が解除されるように形成されている。
図85及び図86に示すように、孔部118より、バンド8bを挿入し、バンド8bの基部87が孔部118に位置すると、孔部118の大きさより、基部87が大きく形成されているので、バンド8bの一端は、ケーシング1の底に留まり、それ以上の移動が禁止される。そして、バンド8bの先端84aを孔部119へ挿入することで、バンド8bの爪部84cとロック爪119aが係合し、バンド8bを締める方向へはバンド8bを移動は可能であるが、ロック爪119aとの係合を解除しない状態ではバンド8bを開く方向への移動は禁止される。
スライダ2の矩形状の切り欠き260は、スライダ2を閉じたときに、バンド8bが挿入され、バンド8bがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止される。
通常、店員が商品から盗難防止器具10を取り外す際には、解除装置7を用いて、スライダ2を移動させ、施錠を解除する。このとき、スライダ2の間隔215にケーシング1の係止爪115aを移動させてからロック用部材3aを取り外し、又は、バンド8bの爪部84cをケーシング1に設けられたロック爪119aとの係合を解除するように、バンド8bをロック爪119aから離すように移動させ、商品を解除する。このように構成することで、ケーシング1とスライダ2は一体として取り外すことができ、各部材が紛失するなどの虞がない。
ケーシング1の底面16には、防犯タグ4の貼付部112が設けられ、この貼付部112に防犯タグが貼り付けられる。ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグは、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
ケーシング1の側面には、バンド8bの先端が挿入可能な窓部116が設けられ、例えば、ボトル65を締め付けて余ったバンド8bの先端を挿入し、バンド8bが後述する解除装置7の抜け止め突起731と当接する突起101が設けられている。
図86に示すように、ケーシング1に取り付けられたバンド8bの空間に、商品、例えば、ボトル65のネックを差し込み、バンド8bを引っ張り、商品に盗難防止器具10を取り付ける。
次に、この第6の実施形態の解除装置7につき説明する。図78〜図79に示すように、解除装置7は、盗難防止器具10を固定する固定部711が設けられ、この固定部711には、スライダ2の凹部230に係合する爪部713が設けられ、この爪部713を指で押さえつけることにより、盗難防止器具10のスライダ2が固定される。固定部711には、押さえプレート720がビス72eにより取り付けられている。また、解除装置7には、手の指が掛かりやすいように、凹部714が設けられている。
図78に示すように、解除装置7の固定部711側から、スライダ2の挿入口270に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がケーシング1内に入り込むとともに、腕部730が湾曲して、抜け止め突起731が突起101を乗り越え、図67、図68に示す施錠解除状態となる。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、図69〜図71に示すように、スライダ2に設けられた防護突起216aが、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起216aの後ろに位置する係止爪115aに当接し、係止爪115aを上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進み、施錠解除位置に達する。
図92に示すように、施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起216と係止爪115aの係合が解除され、ケーシング1は、スライダ2からから離れる方向に移動する。このとき、指などで、バンド8bをケーシング1のスライダ2から移動させることで、ケーシング1はスライダ2から離れる方向に簡単に移動する。
また、ケーシング1を移動させると、図95に示すように、バンド8bの爪部84cをロック爪119aから離す方向(図中矢印方向)に移動可能となり、バンド8bを緩む方向に移動でき、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
また、ケーシング1をスライダ2から外す方向に移動させると、前述の実施形態と同様に、ロック用部材3aの柱部30の溝部31を切り欠き211から取り外すことができる。そして、ロック用部材3aを抜き取ることにより、商品包装体から盗難防止器具10を取り外すことができる。
この第6の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき説明する。 図86に示すように、孔部118より、バンド8bを挿入し、バンド8bの基部87が孔部118に位置すると、孔部118の大きさより、基部87が大きく形成されているので、バンド8bの一端は、ケーシング1の底に留まり、それ以上の移動が禁止される。そして、バンド8bの他端側の先端84aを孔部119へ挿入することで、バンド8bの爪部84cとロック爪119aが係合し、バンド8bを締める方向へはバンド8bを移動は可能であるが、ロック爪119aとの係合を解除しない状態ではバンド8bを開く方向への移動は禁止される。
図85〜図87は、ケーシング1に設けた係止爪115aが分かる状態までスライダ2を移動させているが、一端、スライダ2をケーシング1に取り付けると、スライダ2は、ケーシング1の係止爪115aが係合突起216、217の間の間隔215の位置で待機することになる。
スライダ2をケーシング1に取り付けて、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起215、216を乗り越えて移動し、図93および図94に示すように、スライダ2は、ケーシング1の係止爪115aが係合突起216、217の間の間隔215の位置で待機する。
第4、第5の実施形態と同様に、図88に示すように、ケーシング1に取り付けられたバンド8bの空間に、商品、例えば、ボトル65のネックを差し込み、バンド8bを引っ張り、ボトル65のネック部にバンド8bを巻回する。
そして、スライダ2をケーシング1に差し込み、スライダ2でケーシング1を閉じ、スライダ2の切り欠き260に、バンド8bが挿入され、バンド8bがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止され、バンド8bがロック状態となる。このようにして、図96に示すように、ボトルに盗難防止器具10が取り付けられる。
バンド8bを緩め、商品(ボトル65)を抜くためには、図90及び図91に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がスライダ2内に入り込む。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、図69〜図71に示すように、スライダ2に設けられた防護突起216aが、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起216aの後ろに位置する係止爪115aに当接し、係止爪115aを上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進む。
図92に示すように、施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起216と係止爪115aの係合が解除され、ケーシング1は、スライダ2からから離れる方向に移動する。このとき、指などで、バンド8bをケーシング1のスライダ2から移動させることで、図93および図94に示すよいうに、ケーシング1はスライダ2から離れる方向に簡単に移動する。
また、ケーシング1を移動させると、図93に示すように、バンド8bの爪部84cをロック爪119aから離す方向に移動可能となり、バンド8bを緩む方向に移動でき、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
次に、この発明の第7の実施形態につき、図100〜図116を参照して説明する。
第7の実施形態の盗難防止器具10は、バンド9d、9e又は8cを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けるものである。また、ロック用部材3aを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けたり、フックに商品包装体を掛けたりするものである。このバンド9d、9e又は8cは、ロック用部材として用いられる。このバンド9d、9e又は8cをスライダ2により固定し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
この第7の実施形態は、商品又は商品包装体に巻回されるバンド9d、9eは、図100(a)(b)に示すように、バンド9d、9eがループ状に商品の回りに巻回され、そのループ状態が緩まないように、盗難防止器具10にてロック状態を保つものである。
図100(a)に示すバンド9dは、帯部90と固定部95からなり、帯部90は、幅の小さな基部91とこの基部91より両側に突出する突出部92が交互に設けられている。固定部95には、帯部90が挿入される開口部93が設けられ、この開口部93は、突出部92が挿入される大きさからテーパー状に小さくなり、基部91を嵌め込むことによりループ状態で固定される固定用孔93aが設けられている。
図100(b)に示すバンド9eは、帯部90と固定部95からなり、帯部90は、幅の小さな基部91とこの基部91より両側に突出する突出部92が交互に設けられている。固定部95には、帯部90が挿入される開口部93が設けられ、この開口部93は、突出部92が挿入される大きさを有している。この開口部93の上下に、基部91を嵌め込むことによりループ状態で固定される固定用孔93aが設けられている。
図110に示すバンド8cは、帯状のバンド部84と、バンド部84の基端に設けられた窓部88を有する。バンド部84の一面に、鋸歯状の爪部84cが設けられている。窓部88に挿入して、ループ状にされたバンド部84は、窓部88を自由に移動することができる。図111に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを窓部88に挿入し、ボトル65にバンド8cを取り付ける。
図101に示すように、バンド9dの帯部90を固定部95の開口部93に挿入してループ形状にして、商品、例えば、ボトル65のネックに巻き付ける。そして、ボトル65を締め付けて、帯部90の基部91を固定用孔93aに移動させ、バンド9dをボトル65に仮固定する。この仮固定したバンド9dが解けないように、盗難防止器具10のスライダ2に固定してロック状態に保つものである。
ケーシング1及びスライダ2は、基本的には第6の実施形態と同様であるが、この第7に示す実施形態は、ケーシング1には、バンドが挿入される孔は孔部119だけ設けている。孔部119の縁には、後述するバンド8cの爪部84cと係合するロック爪119aが立設されている。この孔部119の奥行きは、バンド8cの厚みより大きく形成され、バンド8cをロック爪119aより離す方向に移動させた際に、バンド8cの爪部84cとロック爪119aの係合が解除されるように形成されている。なお、バンド9d,9eだけを用いる場合には、ロック爪119aを省略してもよい。
この第7の実施形態は、スライダ2に、バンド9d、9e及び8cのロック状態を維持する切り欠き260が設けられている。
この第7の実施形態では、ケーシング1にロック用部材3aが取り付けられる切り欠き111cが設けられる。図示はしないが、ケーシング1の切り欠き111cに、ロック用部材3a等が取り付けられ、例えば、盗難防止器具10を、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けるときなどに用いる。
この第7の実施形態は、第6の実施形態に示すように、図106に示すように、スライダ2に挿入口270を設け、その挿入口270に、解除装置7の押さえプレート720を差し込み、施錠機構を解除するように構成している。たものである。施錠機構及び解除については、後述する。
挿入口270の延長線上には、係合部としての係合突起216が設けられ、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aとの係合により施錠機構を構成している。尚、この第7の実施形態も第6の実施形態と同様に、係合突起216,217を設け、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、両者は外れないように構成してもよい。
図102〜図106、図112に示すように、スライダ2には、バンド9d,9e、8cが嵌まり込む矩形状の切り欠き260が設けられる。この切り欠き260は、基部91は嵌まり込むが、突出部92は嵌まり込まない大きさに形成されている。切り欠き260にバンド9d、9eの基部91が嵌まり込むと、基部91の上下の突出部92、92がスライダ2を挟み込むことになり、バンド9d,9eの移動が禁止され、ロック状態となる。
一方、バンド8cが切り欠き260に嵌まり込むと、バンド8cの爪部84cは、ケーシング1に設けられたロック爪119aと係合し、バンド8bが締まる方向には移動は可能であるが、固定された商品又は商品包装体を開放するために、緩める方向への移動は禁止される。
スライダ2の切り欠き211に隣接して、ケーシング1に設けられた係合孔114に嵌まり込む一対の係合突起218が設けられている。ケーシング1にスライダ2を取り付け、ケーシング1の端部にスライダ2の先端が当接すると、係合孔114に係合突起218が嵌まり込み、切り欠き211にロック用部材3aが固定されている状態で、ロック用部材3aをケーシング1から離れる方向に移動させる力が加わった時でも、スライダ2がケーシング1より浮き上がることを防止する。
スライダ2には、ケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる。スライダ2の端部226は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、スライダ2をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
スライダ2の上板211aのケーシング1側には、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aと係合する係合突起216が設けられている。
この係合突起216は、ケーシング1にスライダ2を差し込む方向から一端部側に向かって高さが高くなるテーパー状に形成され、スライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起217、216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
スライダ2の表面側には、後述する解除装置7の爪部713が嵌まり込む凹部230が設けられている。
第6の実施形態と同様に、ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側は壁面が形成され、その壁面に前述したスライダ2の係合突起218と係合する係合孔114が設けられ、他方の端部及び上部は開放され、スライダ2の差し込み口を構成している。
ケーシング1の底面には、スライダ2に設けられた係合部として係合突起216と係合する係止爪115aが設けられている。この係止爪115aは、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
ケーシング1の壁部近傍に、バンド9d,9e、8cが挿入される孔部119が設けられている。孔部119の縁には、バンド8bの爪部84cと係合するロック爪119aが立設されている。この孔部119の奥行きは、結束バンド8aの厚みより大きく形成され、バンド8bをロック爪119aより離す方向に移動させた際に、バンド8bの爪部84cとロック爪119aの係合が解除されるように形成されている。
スライダ2の切り欠き260は、スライダ2を閉じたときに、バンド8bが挿入され、バンド8bがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止される。
通常、店員が商品から盗難防止器具10を取り外す際には、解除装置7を用いて、スライダ2を移動させ、施錠を解除する。このとき、バンド9d,9eをスライダ2の切り欠き260から取り外す。バンド9d,9eの基部91を固定用孔93aから開口部93の移動可能な領域に移動させ、バンド9d,9eを緩め、商品から盗難防止器具10を取り外す。一方、バンド8cの爪部84cをケーシング1に設けられたロック爪119aとの係合を解除するように、バンド8bをロック爪119aから離すように移動させ、商品を解除する。
ケーシング1の底面16には、防犯タグ4の貼付部112が設けられ、この貼付部112に防犯タグが貼り付けられる。ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグは、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
又、ケーシング1の側面には、バンド8bの先端が挿入可能な窓部116が設けられ、例えば、ボトル65を締め付けて余ったバンド8bの先端を挿入し、バンド8bが後述する解除装置7の抜け止め突起731と当接する突起101が設けられている。
解除装置7は、第6の実施形態と同様である。
この第7の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき説明する。 図101に示すように、バンド9dの帯部90を固定部95の開口部93に挿入してループ形状にして、商品、例えば、ボトル65のネックに巻き付ける。そして、ボトル65を締め付けて、帯部90の基部91を固定用孔93aに移動させ、バンド9dをボトル65に仮固定する。図103に示すように、孔部119にバンド9dの帯部90を挿入する。この仮固定したバンド9dが解けないように、図105に示すように、盗難防止器具10のスライダ2を移動させ、スライダ2の切り欠き260で基部91を挟み込み、スライダ2で固定してロック状態に保ち、図106に示すように、ボトル65に盗難防止器具10が取り付けられる。
図111に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを窓部88に挿入し、ボトル65にバンド8cを取り付ける。バンド8cの先端84aを孔部119へ挿入することで、バンド8cの爪部84cとロック爪119aが係合し、バンド8cを締める方向へはバンド8cを移動は可能であるが、ロック爪119aとの係合を解除しない状態ではバンド8bを開く方向への移動は禁止される。
ケーシング1に取り付けられたバンド8cを引っ張り、ボトル65のネック部にバンド8bを巻回する。
そして、スライダ2をケーシング1に差し込み、スライダ2でケーシング1を閉じ、スライダ2の切り欠き260に、バンド8cが挿入され、バンド8cがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止され、バンド8bがロック状態となる。このようにして、図113に示すように、ボトルに盗難防止器具10が取り付けられる。
バンド9d、8cを緩め、商品(ボトル65)を抜くためには、図107〜図109及び図114〜図116に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がスライダ2内に入り込む。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、スライダ2に設けられた防護突起216aが、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起216aの後ろに位置する係止爪115aに当接し、係止爪115aを上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進む。
施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起216と係止爪115aの係合が解除され、ケーシング1は、スライダ2からから離れる方向に移動する。このとき、指などで、バンド8bをケーシング1のスライダ2から移動させることで、ケーシング1はスライダ2から離れる方向に簡単に移動する。尚、スライダ2には、指が掛かる凹部211cが設けられている。
また、ケーシング1を移動させると、バンド8cの爪部84cをロック爪119aから離す方向に移動可能となり、バンド8cを緩む方向に移動でき、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
又、バンド9dは、スライダ2の切り欠き260から外れるので、バンド9dを外し、基部91を、固定用孔93aaを開口部93の移動可能な位置まで動かし、バンド9dを緩めて、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
1 ケーシング
2 スライダ
3、3a、3b ロック用部材
4 防犯タグ
5 係止部
6 商品包装体
7 解除装置
8 バンド
8a 結束バンド
8b バンド
8c バンド
9d バンド
9e バンド
10 盗難防止器具
11 突出片
12 孔
13 上縁部
14 壁部
15 凹所
16 底面
17 端部
18 リブ
19 リブ
21 段部
22 係合部
23 鍔部
24 切り欠き部
24a 切り欠き
25 脚部
26 端部
27 上板
27a 貼付部
30 柱部
30b 大径部
31 溝部
32 摘み部
35 孔
50 腕部
50a ヒンジ部
51 爪部
52 柱部
52a 円板
60 保形シート
64 ヘッダー部
65 ボトル
65a 溝
65b ネック部
65c キャップ
66 陳列ロッド
71 磁石
72 側壁部
72e ビス
73 上面
74 金属プレート
76 溝
80 帯部
81 孔部
83 突起
84 バンド部
84a 先端
84c 爪部
85 固定部
85a 開口部
85b ロック爪
86 突出片
87 基部
88 窓部
90 帯部
91 基部
92 突出部
93 開口部
93a 固定用孔
93aa固定用孔
95 固定部
101 突起
110 挿入口
111c切り欠き
112 貼付部
114 係合孔
115 係合突起
115a係止爪
116 窓部
117 脱落防止突起
118 孔部
119 孔部
119aロック爪
180 防護突起
210 第1スライダ部
211 切り欠き
211a上板
211c凹部
215 係合突起
216 係合突起
216a防護突起
216c空間
217 係合突起
218 係合突起
220 第2スライダ部
221 切り欠き
221a上板
226 端部
230 凹部
250 係止爪
251 窓部
260 切り欠き
270 挿入口
700 磁石
710 取手部
711 固定部
712 切り込み
713 爪部
714 凹部
720 押さえプレート
721 押さえピン
722 切り込み
724 取り付けピン
730 腕部

この発明は、店内に展示された商品が万引き等を行う不正者により窃盗され、店外に持ち出されることを未然に防ぐための盗難防止器具に関するものである。
従来、種々の店舗においては、展示商品の盗難を防止するため、各商品に防犯タグを貼着している。そこで、防犯タグを貼着したまま商品を店外に持ち出そうとすると、出入り口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
しかしながら、通常、防犯タグは、粘着剤により商品に貼着されており、防犯タグを剥がすことができ、店外に持ち出す前に商品から防犯タグを剥がし、廃棄されてしまうと、盗難防止の効果がない。また、粘着材が強いとレジカウンター等で店員が防犯タグを剥がすときに、商品からきれいに剥がれないという問題もある。
そこで、防犯タグをケーシングの内部に設けた盗難防止器具を商品に取り付け、解除装置により、盗難防止器具を商品から取り外すようにしたものが提案されている。例えば、特許文献1には、吊り下げ用商品包装体の吊り下げ用孔に盗難防止器具を取り付けるようにした商品盗難防止装置が提案されている。
ところで、店舗で販売される商品は、種々の形態がある。例えば、吊り下げ用商品包装体にしてもその包装体の形状はさまざまであり、吊り下げるための取り付け孔の位置や、その孔の深さなどが多肢にわたる。また、吊り下げ包装体に包装しない商品も種々存在する。
このような種々の形態の商品に対して、それに対応した盗難防止器具を準備するのはその種類が多くなり実用的ではない。
特開2010−282452号公報
そこで、この発明は、種々の形態の商品に対して対応可能な盗難防止器具を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明の盗難防止器具は、商品又は商品包装体に取り付けられるロック用部材と、このロック用部材に設けられた固定部と、ケーシングと、このケーシングに対向するスライダと、前記ロック用部材と当接する上板と、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方に前記固定部が収容され、他の一方に前記上板が設けられ、前記固定部に前記上板を当接させた状態で、前記ケーシングとスライダとが移動しないように施錠し、解除具により施錠を解除し、前記ケーシングとスライダ間の移動を可能とする施錠機構と、からなることを特徴とする。
また、前記施錠機構は、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方に係止部と、他の一方に前記係止部と係合する係合部と、を設けて構成することができる。
また、前記固定部は、柱部とこの柱部に設けられた溝部を有し、前記対向するケーシングとスライダのいずれか一方に前記ロック部材の柱部の収容部が設けられ、他の一方には、前記上板に前記柱部の溝部に嵌まり込む縁部が設けられているように構成することができる。
また、前記ロック用部材の柱部は、商品又は商品包装体に設けられた孔部に挿入され、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方に前記固定部の柱部が収容されるように構成すればよい。
また、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方に前記ロック用部材の柱部が取り付けられる取付部が設けられ、この取付部は、前記柱部が嵌まり込む凹みを有する壁部からなり、前記ロック用部材の柱部は、商品包装体のシート状部に形成された孔に挿入し、前記凹みに挿入され、商品包装体に盗難防止器具が取り付けられるように構成すればよい。
また、前記固定部は、柱部とこの柱部より大きい基部を有し、前記上板に前記柱部と基部の間に係合する縁部が設けられるように構成することができる。
また、前記ケーシング又はスライダに吊り下げ用の孔を有する突出片を設けることができる。また、前記ロック用部材の先端部に摘み部が設ければよい。
また、前記ロック用部材の先端部に摘み部を設けてもよく、また、ロック用部材の先端部に、吊り下げ用の孔を設けてもよい。
また、商品又は商品包装体に巻回されるバンドの両端に前記ロック用部材の柱部が挿入される孔部が設けられ、この両端部の孔部にロック用部材の柱部を挿入し、前記柱部を前記ケーシング又はスライダの凹みに挿入され、商品又は商品包装体に盗難防止器具が取り付けられるように構成することができる。
また、商品又は商品包装体に巻回されるバンドの一端に前記ロック用部材の柱部が挿入される孔部が設けられ、他端に前記ロック用部材の柱部が取り付けられ、一端の孔部に他端のロック用部材の柱部を挿入し、前記柱部を前記ケーシング又はスライダの凹みに挿入され、商品又は商品包装体に盗難防止器具が取り付けられるように構成することができる。
また、前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられた固定部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、前記固定部に前記バンド部の爪部と係合するロック爪と、前記固定部のロック爪と対向する位置に設けられた開口部と、前記固定部に設けられ前記上板と当接する突出片とを有し、前記バンド部を商品に巻回して固定部に挿入し、爪部とロック爪によりバンド部を固定するとともに、前記固定部の開口部を前記ケーシング内に収容してロック状態とするように構成することができる。
また、前記スライダは、第1、第2スライダ部に分割され、第2スライダ部に第1のロック用部材の切り欠きが設けられ、第2のスライダに第2のロック用部材の切り欠きが設けられ、ケーシングのスライダの差し込み側に位置するスライダ部とケーシングに施錠機構が設けられているように構成することができる。
また、この発明の盗難防止器具は、商品又は商品包装体に取り付けられるロック用部材と、ケーシングと、このケーシングに対向するスライダと、前記ロック用部材と当接する上板と、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方にロック用部材が挿入され、他の一方に前記上板が設けられ、前記ロック用部材と前記上板を当接させた状態で、前記ケーシングとスライダとが移動しないように施錠し、解除具により施錠を解除し、前記ケーシングとスライダ間の移動を可能とする施錠機構と、からなることを特徴とする。
また、前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられた基部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、有し、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方にバンド部が挿入される孔部と、孔部の縁に設けられたバンドの爪部と係合するロック爪が設けられ、他の一方に前記バンド部が挿入される切り込みが設けられ、前記孔部の奥行きは、バンド部の厚みより大きく形成され、前記バンドをロック爪より離す方向に移動させた際に、前記バンド部の爪部とロック爪の係合が解除され、前記スライダにケーシングにスライダを閉じたときに、前記バンド部が前記切り込みに挿入され、バンド部がロック爪から解除する方向への移動が禁止されるように構成することができる。
また、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方にバンド部が挿入され、前記バンド部の基部より小さな第2の孔部を設けるとよい。
また、前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられ、バンド部が挿入される窓部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、有し、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方にバンド部が挿入される孔部と、孔部の縁に設けられたバンドの爪部と係合するロック爪が設けられ、他の一方に前記バンド部が挿入される切り込みが設けられ、前記孔部の奥行きは、バンド部の厚みより大きく形成され、前記バンドをロック爪より離す方向に移動させた際に、前記バンド部の爪部とロック爪の係合が解除され、前記スライダにケーシングにスライダを閉じたときに、前記バンド部が挿入され、バンド部がロック爪から解除する方向への移動が禁止されるように構成することができる。
また、前記ロック用部材は、帯部と固定部を有するバンド部からなり、前記帯部は、幅の小さな基部とこの基部より両側に突出する突出部が交互に設けられ、前記固定部には、帯部が挿入される開口部が設けられ、この開口部は、突出部が挿入される大きさと、前記基部を嵌め込むことによりループ状態で固定される固定用孔が設けられ、前記ケーシング又はスライダのいずれか一方には、バンド部が挿入される孔部が設けられ、他の一方には、前記バンド部が嵌まり込む矩形状の切り欠きが設けられ、この切り欠きは、基部は嵌まり込むが、突出部は嵌まり込まない大きさに形成され、切り欠きにバンド部の基部が嵌まり込むと、基部の上下の突出部がスライダを挟み込むことになり、バンド部の移動が禁止されるように構成することができる。
上記したように、この発明においては、客は、商品包装体などを引き千切るなど、商品包装体など破壊すればともかく、盗難防止器具を人目に付かずに取り外すことができないので、不正に盗難防止器具を取付けたまま商品を店外に持ち出そうとした場合、盗難防止器具に装着した盗難防止タグによって店舗の出入口に設置した検知ゲートにより、警報音等が鳴る。
したがって、この発明の盗難防止器具を商品包装体又は商品に装着しておけば、万引きを有効に防止することができる。また、バンドを用いて盗難防止器具を取り付けることもでき、種々の商品包装体や商品に盗難防止器具を取り付けることができる。
また、レジで取り外した盗難防止器具は、再利用できるので、盗難防止タグが無駄にならず、コストを削減することができる。
この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す平面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す底面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す正面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す右側面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を示す左側面図である。 図2のA−A線断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の底面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のケーシングを示す平面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを示す平面図である。 図13のB−B線断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の係止部の拡大断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具の係止部と係合部の拡大断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す断面図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す断面図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す分解斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を示す分解斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着する状態を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す平面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す正面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す側面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を示す底面図である。 図33のA−A線断面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す断面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を吊り下げ用商品包装体に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す断面図である。 この発明の第3の実施形態に係る盗難防止器具を不正な磁石で解除しようとする状態を示す断面図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明に係る盗難防止器具をボトルに取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具を示す分解斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態を示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック状態の斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック用部材としての結束ベルトを示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック用部材としての結束ベルトを示す斜視図である。 この発明の第4の実施形態に係る盗難防止器具のロック用部材としての結束ベルトを示す正面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具の解除装置を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を示す平面図である。 図59のA−A線断面図である。 図59のB−B線断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具の分解斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具のスライダを移動させた状態の断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠の解除を第1、第2スライダ部を取り除いた状態で示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る盗難防止器具を解除装置で施錠の解除を第1、第2スライダ部を取り除いた状態で示す平面図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を解除装置でロックを解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を示す断面図である この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具を解除装置で施錠を解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態に係る結束ベルトを用いた盗難防止器具において、結束ベルトの方向を変えた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る解除装置を上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る解除装置を上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に用いられるバンドを示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のスライダを背面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のスライダを上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のケーシングを背面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置のケーシングを上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を示す上面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を示す断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を上面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を背面から見た斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す上面図である。 図91のA−A線断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いてスライダとケーシングを移動させた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いてスライダケーシングを移動させた状態を示す断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置の解除の状態を説明する断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置にロック用部材を取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置にロック用部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第6の実施形態に係る盗難防止装置に用いられるロック用部材を示す側面図である。 (a)、(b)は、この発明の第7の実施形態に用いられるバンドを示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態のバンドを用いて商品に取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を示す上面図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置にベルトを取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置にベルトを取り付けた状態を示す上面図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置にベルトを取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す上面図である。 図108のA−A線断面図である。 この発明の第7の実施形態に用いられるバンドを示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態のバンドを用いて商品に取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態のバンドを用いて商品に取り付ける状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置をボトルに取り付けた状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。 この発明の第7の実施形態に係る盗難防止装置を、解除装置を用いて解除する状態を示す斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明に係る盗難防止器具は、図20、図29に示すように、吊り下げ用商品包装体への装着、図47、図49に示すように、ボトルへの装着等種々の商品形態に装着して使用される。
この発明の第1の実施形態に係る盗難防止器具を図21〜図24に従い説明する。
図18、図19に示すように、商品包装体6は台紙等の保形シート60の正面側に収納室61を設けたブリスターパックが例示されており、前記収納室61に商品63を収納し、保形シート60のヘッダー部64に設けた取り付け孔62に陳列ロッド66(図22参照)を挿入することにより、吊り下げられて陳列されるように構成されている。尚、図示はしていないが、通常、前記保形シート60の背面側には、商品の機能や使用方法等の商品情報が印刷等により施されている。
この盗難防止装置は、盗難防止器具10と解除装置7とからなり、盗難防止器具10は、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けられる。解除装置7はレジカウンター等の店舗内で店員等の責任者の管理下に置かれ、後述するように、盗難防止器具10を解除装置7の所定の場所に置くことで、盗難防止器具10のロックが解除される。
図1〜図6に示すように、盗難防止器具10は、商品包装体6に取り付けられるロック用部材3と、ケーシング1と、ケーシング1に挿入されるスライダ2を有する。ケーシング1には、陳列ロッドが挿入される吊り下げ用の孔12を設けた突出片11が設けられている。盗難防止器具10は、樹脂成型により矩形状に形成され、ケーシング1の上部からロック用部材3が立設する。
ロック用部材3の先端部には摘み部32が設けられている。ロック用部材3の固定部をケーシング1に嵌め込み、スライダ2でロック用部材3をロックした状態では、ケーシング1、スライダ2の上面とロック用部材3の摘み部32との下面との間には、商品包装体6のヘッダー部64の厚み以上の隙間が形成されるように構成されている。
また、摘み部32は、商品包装体6の取り付け孔62より大きな形状に形成され、取り付け孔62にロック用部材3を挿入し、ケーシング1に嵌め込み、スライダ2でロック用部材3をロック状態とすると、商品包装体6から盗難防止器具10が取り外されないように構成されている。図5及び図6に示すように、摘み部32は、スライダ2のロックが解除された状態で、ケーシング1から取り外しのために店員の指が掛かりやすいように、上部に少し湾曲した形状に形成されている。
図7〜図11に示すように、ロック用部材3の固定部は、円柱状の柱部30とこの柱部30の円周に沿って設けられた溝部31を有する。柱部30は、ケーシング1に設けられた取付部としての上部から見てUの字状の壁部14内の凹みに挿入され、取り付けられる。この円柱状の柱部30は、摘み部32から下方に連接されている。
図7〜図12及び図14に示すように、ケーシング1に挿入されるスライダ2は、ロック用部材3の柱部30に当接するU字状の切り欠き部24が設けられ、この切り欠き部24の下方部に溝部31と係合する縁部としての鍔部23が設けられている。スライダ2は、ケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる。スライダ2の端部26は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、スライダ2をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
スライダ2の上板27のケーシング1側には、防犯タグ4の貼付部27aが設けられ、この貼付部27aに防犯タグ4が貼り付けられる。ケーシング1にスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグ4は、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
尚、この実施形態では、防犯タグ4をスライダ2に取り付けているが、防犯タグ4を取り付けずに、盗難防止器具10を用いることもできる。この場合、店舗の出入口に設置した検知ゲートにより、警報音等が鳴らすことはできないが、盗難を行う者には、防犯タグ4の有無は分からず、盗難防止器具10が商品包装体6に取り付けられた状態では、そのまま商品包装体6を店舗外に持ち出すことに不正感や警報が鳴るかもしれないという危機感を抱かせることにより、盗難を抑制することができる。従って、全ての盗難防止器具10に防犯タグ4を取り付けず、必要最小限の数だけ防犯タグ4を取り付けて店舗に商品を展示しても盗難防止の効果が得られ、コストを削減することが可能となる。
スライダ2の脚部25に沿って、スライダ2の略中央部までケーシング1に取り付けた係止部5と係合する一対の係合部22が設けられている。この実施形態では、係止部5と係合部22で施錠機構を構成している。また、この実施形態では、ケーシング1に係止部5を設け、スライダ2に係合部22を設けているが、これとは逆に、ケーシング1に係合部、スライダ2に係止部を設けるように構成してもよい。
この係合部22は、鋸歯状に形成され、後述するように、係止部5に対してスライダ2をケーシング1に対して差し込む方向には移動可能で、取り外す方向には、解除装置7を用いない限りロック状態になるように構成されている。
ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3の柱部30を挿入し、スライダ2をケーシング1に差し込み、スライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌まり込み、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ロック状態となる。ロック用部材3を抜くためには、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除して、スライダ2を移動させ、ロック用部材3の溝部31とスライダ2の鍔部23との嵌合を解除する。
図12、図13及び図15に示すように、ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側に内部に凹みを有する壁部14が設けられ、他方の端部及び上部は開放され、スライダ2の差し込み口を構成している。一方の端部側には、陳列ロッド66が挿入される吊り下げ用の孔12を設けた突出片11が設けられている。他方の端部側には、スライダ2の係合部22と係合する係止部5が設けられている。この係止部5は、一対の係合部22に対応して、爪部51を有する腕部50が一対設けられている。爪部51は、一端部側から他端部側に向かってテーパー状の三角爪に形成され、スライダ2をケーシング1に対して挿入する方向には移動可能で、取り外す方向には係合部22に食い込む方向に力が加わり移動を禁止する。
図16に示すように、腕部50の先端部には、柱部52が設けられ、この柱部52の下端には金属製の円板52aが設けられている。腕部50の根元部は薄肉状にしたヒンジ部50aが形成され、腕部50が下方に移動可能に構成されている。
また、ケーシング1の底面16の前記円板52aと対向する位置に凹所15が設けられている。図17に示すように、係止部5に対してスライダ2をケーシング1に対して挿入する方向には、鋸歯状の係合部22は、爪部51を乗り越え、腕部50を撓ませ、円板52aが凹所15内に入り込み、スライダ2が移動する。
また、係合部22と係止部5との係合を解除してロックを解除する場合には、解除装置7に設けられた磁石により、円板52aを吸着し、腕部50を撓ませ、円板52aを凹所15内に移動させ、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除し、スライダ2の移動を可能とする。
次に,この実施形態の盗難防止器具10の商品包装体6への取り付けにつき、図19及び図20を参照して説明する。
図19及び図20(a)に示すように、ケーシング1にスライダ2を装着し、ケーシング1の壁部14が見える状態し、壁部14の凹みと商品包装体6の取り付け孔62の位置を合わせ、商品包装体6のヘッダー部64の裏面側にケーシング1とスライダ2を配置する。そして、図20(b)に示すように、ロック用部材3の柱部30を取り付け孔62に通し、ケーシング1の壁部14内の凹みに嵌め込んで取り付ける。
図20(c)に示すように、スライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌まり込み、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ロック状態となる。スライダ2とケーシング1は、係合部22と係止部5による施錠機構により、施錠される。そして、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除しない限り、ケーシング1からスライダ2を外す方向には移動が禁止されている。
このようにして、図18に示すように、商品包装体6の取り付け孔62を介してこの実施形態の盗難防止器具10が装着される。商品包装体6の取り付け孔62には、ロック用部材3が装着されているので、図21に示すように、陳列ロッド66には、ケーシング1に設けられた吊り下げ用の孔12を用いる。
次に,この実施形態に用いられる解除装置7について、図22〜図24を参照して説明する。この実施形態は、解除装置7内に強力な磁石71を設け、この磁石71の磁力により、円板52aを吸着し、腕部50を撓ませ、円板52aを凹所15内に移動させ、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除し、施錠機構の施錠を解除するものである。
解除装置7は、図22に示すように、上面73の一辺に位置決め用の側壁部72が上面73から立ち上がるように設けられている。また、この壁部に72に直交するように位置決め用段部75が設けられている。この側壁部72と段部75に盗難防止器具10を沿わせて位置決めすることにより、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除する。上面73には、下に磁石71が設けられた位置を示す金属プレート74が取り付けられている。
図24に示すように、側壁部72、段部75を基準として、側壁部72と段部75に盗難防止器具10を沿わせるように配置すると、2個の磁石71、71が係止部5の円板52aの下に位置する箇所に配置されるように、2個の磁石71が解除装置7に取り付けられている。
図24に示すように、側壁部72、段部75に沿わして盗難防止器具10を金属プレート74のところに係止部5が位置するように配置すると、磁石71、71の磁力により、円板52aを吸着し、腕部50を撓ませ、円板52aを凹所15内に移動させる。この結果、係合部22と係止部5の爪部51との係合が解除される。
レジカウンターなどにこの解除装置7を配置し、商品包装体6に装着された盗難防止器具10を側壁部72、段部75に沿わして位置決めし、係合部22と係止部5の爪部51との係合を解除し、図23の矢印方向にスライダ2を移動させ、ロック用部材3の溝部31とスライダ2の鍔部23との嵌合を解除し、ロック用部材3を抜き取ることにより、商品包装体6から盗難防止器具10を取り外すことができる。
上記した実施形態においては、係合部22と係止部5との係合の解除を磁石71により行っているが、この磁石71を用いた解除以外の解除方法を用いても良い。例えば、ケーシング1に挿入孔を設け、その挿入孔に押さえプレートを差し込み、腕部50を下方向に押し下げるなどの解除方法を採用することも可能である。
上記した実施形態においては、ケーシング1に内部に凹みを有する壁部14を設け、この壁部14内にロック用部材3の柱部30を差し込んでいるが、ケーシング1に突起を設け、柱部30に突起が嵌まり込む孔を設け、ケーシング1にロック用部材3を取り付けるように構成してもよい。
次に、この発明の第2の実施形態につき説明する。
図21に示すような商品包装体6であれば、第1の実施形態の盗難防止器具10のロック用部材3を取り付け孔62に差し込んで取り付けることができる。しかし、取り付け孔62がロック用部材3の柱部30より深い或いは、商品包装体6のヘッダー部64が図29に示すように、商品収納室61の中央部から出ている場合には、盗難防止器具10のロック用部材3の溝部31がケーシング1の差し込まれたスライダ2の鍔部23に嵌め込まれなくなる場合がある。このような場合には、図25〜図31に示すように、バンド8の両端にロック用部材3の柱部30が挿入される孔部81、81を設けたものを用いる。即ち、この両端部の孔部81、81にロック用部材3の柱部30を挿入し、柱部30をケーシング1の壁部14内の凹みに挿入し、ケーシング1にスライダ2を差し込み、スライダ2の鍔部23をロック用部材3の溝部31に嵌め込み、ロック状態にする。
図31に示すように、商品包装体6には、バンド8を介して盗難防止器具10が取り付けられる。このように、バンド8を用いることで、商品包装体6の取り付け孔62の位置や深さに左右されずに、盗難防止器具10を装着することができる。
次に、このバンド8を用いた盗難防止器具10の取り付けについて説明する。図29〜図31に示すように、商品包装体6の孔62にバンド8の帯部80を通す。そして、バンド8の両端の孔部81を合わせ、この孔部81にロック用部材3の柱部30を挿入し、ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入する。ケーシング1、スライダ2の上面とロック用部材3の摘み部32との下面との間には、バンド8を重ね合わせた厚さ以上の間隙を有するように構成されている(図26参照)。
ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入した後、ケーシング1に挿入したスライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌まり込み、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ロック状態となる。このようにして、商品包装体6に盗難防止器具10が取り付けられる。ロック用部材3を抜くためには、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除して、スライダ2を移動させ、ロック用部材3の溝部31とスライダ2の鍔部23との嵌合を解除し、ロック用部材3を取り外し、バンド8を商品包装体6の孔62から抜き去る。
長さが異なるバンド8を用意することで、種々の厚さの商品包装体6や商品包装体に限らず、ボトルやハンマーなど種々の商品にバンド8を用いて、盗難防止器具10を取り付けることができる。
次に、この発明の第3の実施形態につき、図32〜図45を参照して説明する。この第3の実施形態は、ロック用部材3aは、先端部に、吊り下げ用の孔35を有する突出片を設け、ケーシング1には吊り下げ用の孔は設けていない。商品包装体6の取り付け孔62に、ロック用部材3aの柱部30を挿入し、ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入する。スライダ2をケーシング1に挿入し、スライダ2をロック用部材3aの柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3aの溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌合し、ロック用部材3aの取り外しが禁止される。このようにして、商品包装体6に盗難防止器具10が取り付けられる。そして、ロック用部材3aに設けた孔35を用いて陳列ロッド66に装着される。
また、この第3の実施形態は、図45に示すように、ケーシング1の裏面に不正な磁石700を用いて、係止部5と係合部22との係合を解除することを防止するために、ケーシング1の端部と係止部5の円板52aと円板52aとの間に位置する箇所にリブ18、19を設けている。
リブを設けていない第1、第2の実施形態の盗難防止器具10では、強力な磁石をケーシング1の裏面に接触させると、円板52a、52aが磁石により吸着され、係止部5と係合部22との係合が解除される虞がある。
これに対して、リブ18、リブ19を設けることで、図45に示すように、リブ18とリブ19の上に磁石700を載せた状態では、円板52a、52aの吸着が防止され、ロックが解除できない。また、どちらかのリブをよけて磁石700をケーシング1の裏に接触させると、磁石700が接触した箇所の円板52aは吸着されるが、他の円板52aは吸着することができない。従って、一方の係合部22と係止部5の爪部51は係合状態が維持され、ロックを解除することはできない。
このように、この第3の実施形態では、万引きを行おうとするものが磁石を用いてもロックを解除することができず、より防犯効果に優れた盗難防止器具を提供することができる。
ところで、この第3の実施形態においては、リブ18、19が設けられているので、解除装置7もこのリブ18、19に対応したものを用意する。
図42に示すように、上面にリブ18,19が挿入される溝76、76が設けられ、この溝76、76にリブ18、19を挿入して、ケーシング1の裏面を磁石71、71に近づけ、ロックを解除するように構成している。
次に、この発明の他の使用例につき説明する。第3の実施形態のケーシング1と、第1の実施形態のロック用部材3と、バンド8を用いて種々の商品に盗難防止器具10を取り付ける場合につき説明する。
図46、図47は、酒瓶などボトル65のように、キャップ65cに溝65aを有するものにこの発明の実施形態の盗難防止器具10を取り付けたものである。
図46に示すように、バンド8の帯部80には、キャップ65cの溝65aに対応する突起83が設けられている。キャップ65cの溝65aにバンド8の突起83を嵌め込み、バンド8の孔部81と孔部81とを合わせ、この孔部81にロック用部材3の柱部30を挿入し、ケーシング1の壁部14内の凹みにロック用部材3を挿入する。スライダ2をケーシング1に挿入し、スライダ2をロック用部材3の柱部30に当接するまで移動させると、ロック用部材3の溝部31にスライダ2の鍔部23が嵌め込まれ、ロック用部材3の取り外しが禁止され、ボトル65のキャップ65cに盗難防止器具10が取り付けられる。
図48、図49に示す例では、商品又は商品包装体に巻回されるバンド8の一端に前記ロック用部材3の柱部30が挿入される孔部81が設けられ、他端に前記ロック用部材3の柱部30が一体に取り付けられている。ボトル65のキャップ65cの下のネック部65bにバンド8を巻回し、バンド8に一体に設けられた柱部をバンド8の一端に設けた孔部81に挿入して、ボトル65のネック部65bにバンド8を取り付けた後、柱部30をケーシング1の壁部14内の凹みに挿入し、スライダ2を移動させてロックし、ボトル65に盗難防止器具10が取り付けられる。
図50に示す例では、バンド8の一端にロック用部材3の柱部30が挿入される孔部81が複数個設けられ、巻回する商品の大きさに合わせて孔部81を選び、選んだ孔部81に、ロック用部材3の柱部30を挿入し、柱部30をケーシング1の壁部14内の凹みに挿入し、スライダ2を移動させてロックし、盗難防止器具10が取り付けられる。
次に、この発明の第4の実施形態につき、図51〜図56を参照して説明する。この第4の実施形態は、商品又は商品包装体に巻回されるバンドとして結束バンド8aを用いる。そして、この結束バンド8aがロック用部材として用いられる。この結束バンド8aの固定部85がケーシング1内に収納され、固定部85を盗難防止器具10のケーシング1とスライダ2との間に配置し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
結束バンド8aは、図55及び図56に示すように、帯状のバンド部84と、バンド部84の基端に設けられた固定部85を有する。バンド部84の一面に、鋸歯状の爪部84cが設けられ、固定部85には、バンド部84の爪部84cと係合するロック爪85bが設けられている。
この固定部85には、ロック爪85bと対向する箇所に開口部85aが設けられ、固定部85に挿入されたバンド部84をこの開口部85aから抜くことで、固定部85からバンド部84を外すことが可能に構成されている。図54に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて、爪部84cとロック爪85bとを係合させてボトル65に結束バンド8aを取り付ける。
固定部85の開口部85aが外部に露出している状態、即ち、レジカウンターで店員が盗難防止器具10を取り外す状態では、開口部85aにバンド部84の側面を通すように、バンド部84をねじりながら開口部85aに移動させると、バンド部84が固定部85から外れ、結束バンド8aを取り外すことができる。
固定部85には、両側に突出片86が設けられ、この突出片86の上端をスライダ2の上板27の下部で保持し、固定部85の開口部85aがケーシング1内に収容される。図51に示すように、スライダ2には、固定部85が嵌め込まれる切り欠き24aが設けられている。スライダ2をケーシング1に差し込み、そして、ケーシング1に挿入したスライダ2を結束バンド8aの固定部85に当接するまで移動させ、固定部85をケーシング1の端部とスライダ2の切り欠き24aで挟み込むと、固定部85の突出片86がスライダ2の上板27の端部で押さえ込まれ、固定部85がスライダ2からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。
この第4の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき、図51〜図53を参照して説明する。
図51、図52及び図54に示すように、ボトル65のネック部に結束バンド8aのバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aの固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて結束バンド8aをボトル65に固定する。そして、ケーシング1にスライダ2を装着し、ケーシング1の壁部14の上に、結束バンド8aの固定部85を載せる。そして、図53に示すように、スライダ2を結束バンド8aの固定部85に当接するまで移動させ、固定部85をケーシング1の端部とスライダ2の切り欠き24aで挟み込むと、固定部85の突出片86がスライダ2の上板27の端部で押さえ込まれ、固定部85がスライダ2からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。このようにして、ボトル65に盗難防止器具10が取り付けられる。
固定部85を抜くためには、解除装置7により、係合部22と係止部5との係合を解除して、スライダ2を移動させ、固定部85の突出片86とスライダ2の上板27とを離間させ、結束バンド8aを盗難防止器具10から取り外し、露出した固定部85の開口部85aからバンド部84を抜き去り、結束バンド8aをボトル65から取り外せばよい。
次に、この発明の第5の実施形態につき、図57〜図77を参照して説明する。
この第5の実施形態は、スライダ2が、第1スライダ部210、第2スライダ部220に分割され、第1スライダ部210に第1のロック用部材の切り欠き211が設けられ、第2スライダ部220に第2のロック用部材の切り欠き221が設けられ、ケーシング1のスライダの差し込み側に位置する第2スライダ部220とケーシング1に施錠機構を設けている。
この第5の実施形態では、第1スライダ部210には、ロック用部材3又はロック用部材3aが取り付けられ、例えば、盗難防止器具10を、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けるときなどに用いる。第2スライダ部220には、結束バンド8aの固定部85が取り付けられ、盗難防止器具10をボトルなどに取り付けるときなどに用いる。
この第5の実施形態は、ケーシング1に挿入口110を設け、その挿入口110に、解除装置7の押さえプレート720を差し込み、施錠機構を解除するように構成したものである。施錠機構及び解除については、後述する。
図62〜図63に示すように、ケーシング1に挿入されるスライダ2は、第1スライダ部210、第2スライダ部220に分割され、第1スライダ部210は、U字状の切り欠き211が設けられ、この切り欠き211の縁部がロック用部材3aの柱部30の溝部31と係合する。第1スライダ部210の先端がケーシング1の端部に当接した位置でロック用部材3aが第1スライダ部210からの取り外しが禁止される。
第2スライダ部220には、結束バンド8aの固定部85が嵌まり込む矩形状の切り欠き221が設けられ、固定部85を第1スライダ部210の端部と第2スライダ部220の切り欠き221で挟み込むと、固定部85の突出片86が第2スライダ部220の上板221aの端部で押さえ込まれ、固定部85がスライダ2からの取り外しが禁止される。
第1スライダ部210、第2スライダ部220には、それぞれケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220が差し込まれる。第2スライダ部220の端部226は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、第2スライダ部220をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
第2スライダ部220の上板221aのケーシング1側には、ケーシング1に設けられた係合部としての係合突起115と係合する係止部としての係止爪250が設けられている。また、脚部25の係止爪250と臨む位置には窓部251が設けられている。第2スライダ部220をケーシング1から取り外すときに、この窓部251からピンなどにより係止爪250を上板221aに移動させ、ケーシング1に設けられた脱落防止突起117から係止爪250を離間させる。
この第5の実施形態の盗難防止器具10は、第1スライダ部210に、ロック用部材3aが取り付けられ、ケーシング1の上部からロック用部材3aが立設する。
ケーシング1に第1スライダ部210を差し込み、ロック用部材3aの固定部となる柱部30の溝部31を第1スライダ部210の切り欠き211の縁部に嵌め込み、ケーシング1の端部まで第1スライダ部210を移動させ、ロック用部材3aをケーシング1に嵌め込む。そして、第2スライダ部220を施錠位置まで移動させ、施錠状態にする。第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2でロック用部材3aをロックした状態では、ケーシング1、第1スライダ部210の上面とロック用部材3aの摘み部との下面との間には、商品包装体のヘッダー部の厚み以上の隙間が形成されるように構成されている。
ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側は壁面が形成され、その壁面に施錠機構を解除するための解除装置の押さえプレートが差し込まれる挿入口110を設けられ、他方の端部及び上部は開放され、第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2の差し込み口を構成している。
ケーシング1の底面には、第2スライダ部220に設けられた係止部となる係止爪250と係合し、施錠機構を施錠状態とする係合部としての係合突起115が設けられている。この係合突起115は、ケーシング1に第2スライダ部220を差し込む方向から一端部側に向かって高さが高くなるテーパー状に形成され、第2スライダ部220が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪250が上方に移動し、係合突起115を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置から第2スライダ部220を取り外す方向には、係合突起115に係止爪250が食いこむ方向に力が加わり、第2スライダ部220の移動を禁止する。
ケーシング1の係合突起115の挿入口110側には、挿入口110から解除装置7以外のプレートやピンが挿入された際に係止爪250への当接を阻害するためのテーパー状の防護突起180が設けられている。この防護突起180と係合突起115の間に係止爪250が位置すると施錠状態となる。
また、ケーシング1の差し込み口近傍には、テーパー状の脱落防止突起117が設けられ、第2スライダ部220を差し込み口方向に移動させると、図65に示すように、係止爪250が脱落防止突起117に当接し、第2スライダ部220の脱落を防止する。
通常、店員が商品から盗難防止器具10を取り外す際に、解除装置7を用いて、第2スライダ部220を移動させ、施錠を解除する際には、第2スライダ部220を、脱落防止突起117の位置まで移動させてからロック用部材3aの取り外しを行う。このように構成することで、ケーシング1とスライダ2を構成する第1スライダ部210及び第2スライダ部220は一体として取り外すことができ、各部材が紛失するなどの虞がない。
また、第2スライダ部220を取り外す必要がある場合には、窓部251からピンなどを用いて係止爪250を上板221aに移動させ、ケーシング1に設けられた脱落防止突起117から係止爪250を離間させる。この状態で、第2スライダ部220をケーシング1から取り外すことができる。第2スライダ部220を取り外すと、第1スライダ部210もケーシング1から取り外すことができる。
ケーシング1の底面16には、防犯タグ4の貼付部112が設けられ、この貼付部112に防犯タグ4が貼り付けられる。ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグ4は、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
ケーシング1の側面には、後述する解除装置7の抜け止め突起731と当接する突起101が設けられている。
次に、この第5の実施形態の解除装置7につき説明する。図57に示すように、解除装置7は、取手部710に盗難防止器具10を固定する固定部711が連接されている。固定部711には、押さえプレート720が設けられている。この押さえプレート720は、取手部710に取り付けピン724により固定されている。押さえプレート720の先端は、防護突起180を収容する切り込み722とその切り込み722を挟んで一対の押さえピン721が設けられている。
取手部710から固定部711側に一対の腕部730が設けられ、この腕部730の先端にケーシング1の突起101と係合する抜け止め突起731が設けられている。また、固定部711の先端には、切り込み712が設けられ、この切り込み712から指が第2スライダ部220の端部に掛かるように構成されている。
図66に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がケーシング1内に入り込むとともに、腕部730が湾曲して、抜け止め突起731が突起101を乗り越え、図67、図68に示す施錠解除状態となる。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、図69〜図71に示すように、ケーシング1に設けられた防護突起180が、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起180の後ろに位置する係止爪250に当接し、係止爪250を上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進み、施錠解除位置に達する。
図69に示すように、施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起115と係止爪250の係合が解除され、第2スライダ部220は、ケーシング1から離れる方向に移動する。このとき、指などで、第2スライダ部220を挟むことで、第2スライダ部220は簡単に移動する。
また、ケーシング1は、腕部730の突起731に突起101が係合しているので、ケーシング1の移動は防止され、容易に第2スライダ部220を移動させることができる。その後、第1スライダ部210をケーシング1から外す方向に移動させると、図64に示すように、ロック用部材3aの柱部30の溝部31を切り欠き211から取り外すことができる。そして、ロック用部材3aを抜き取ることにより、商品包装体から盗難防止器具10を取り外すことができる。
解除装置7から盗難防止器具10を外すときには、腕部730から指を外し、そのまま解除装置7から後に移動させると、腕部730が湾曲し、抜け留め突起731と突起101の係合が解除され、盗難防止器具10を解除装置7から取り外すことができる。
次に、第5の実施形態の盗難防止器具10に、結束バンド8aを用いた例につき説明する。この結束バンド8aがロック用部材として用いられる。この結束バンド8aの固定部85がケーシング1内に収納され、固定部85を盗難防止器具10のケーシング1とスライダ2との間に配置し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
この第5の実施形態においても、第4の実施形態と同様に、結束バンド8aは、図55及び図56に示すように、帯状のバンド部84と、バンド部84の基端に設けられた固定部85を有する。バンド部84の一面に、鋸歯状の爪部が設けられ、固定部85には、バンド部84の爪部と係合するロック爪85bが設けられている。尚、図72〜図74においては、爪部の図示は、省略しているが、図56に示すものと同様の結束バンド8aを用いている。
この固定部85には、ロック爪85bと対向する箇所に開口部85aが設けられ、固定部85に挿入されたバンド部84をこの開口部85aから抜くことで、固定部85からバンド部84を外すことが可能に構成されている。図54に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて、爪部84cとロック爪85bとを係合させてボトル65に結束バンド8aを取り付ける。
固定部85の開口部85aが外部に露出している状態、即ち、レジカウンターで店員が盗難防止器具10を取り外す状態では、開口部85aにバンド部84の側面を通すように、バンド部84をねじりながら開口部85aに移動させると、バンド部84が固定部85から外れ、結束バンド8aを取り外すことができる。
固定部85には、両側に突出片86が設けられ、この突出片86の上端を第2スライダ部220の上板221aの下部で保持し、固定部85の開口部85aがケーシング1内に収容される。図62に示すように、第2スライダ部220には、固定部85が嵌め込まれる切り欠き221が設けられている。まず、第1スライダ部210をケーシング1に差し込み、第2スライダ部220と第1スライダ部210との間を開けた状態にする。そして、第2スライダ部220の切り欠き221を結束バンド8aの固定部85に嵌め込み、第1スライダ部210に第2スライダ部220が当接するまで移動させ、固定部85を第1スライダ部210の端部と第2スライダ部220の切り欠き221で挟み込むと、固定部85の突出片86が第2スライダ部220の上板221aの端部で押さえ込まれ、固定部85が第2スライダ部220からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。
この第5の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき説明する。第4の実施形態と同様に、ボトルのネック部に結束バンド8aのバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを固定部85に挿入し、ボトル65を締め付けて結束バンド8aをボトルに固定する。
そして、第1スライダ部210をケーシング1に差し込み、第2スライダ部220と第1スライダ部210との間を開けた状態にする。そして、第2スライダ部220の切り欠き221にボトルを取り付けた結束バンド8aの固定部85に嵌め込み、第1スライダ部210に第2スライダ部220が当接するまで移動させ、固定部85を第1スライダ部210の端部と第2スライダ部220の切り欠き221で挟み込むと、固定部85の突出片86が第2スライダ部220の上板221aの端部で押さえ込まれ、固定部85が第2スライダ部220からの取り外しが禁止され、結束バンド8aがロック状態となる。このようにして、ボトルに盗難防止器具10が取り付けられる。
固定部85を抜くためには、図75及び図76に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720をケーシング1内に入り込ませ、係合突起115と係止爪250の係合を解除する。固定部85の突出片86と第2スライダ部220の上板221aとを離間させ、結束バンド8aを盗難防止器具10から取り外し、露出した固定部85の開口部85aからバンド部84を抜き去り、結束バンド8aをボトルから取り外せばよい。
上記した第5の実施形態においては、例えば、商品包装体の孔が深い場合には、結束バンド8aを商品包装体の孔に通して固定し、第1スライダ部210にロック用部材3aを取り付け、第2スライダ部220に商品包装体に取り付けた結束バンド8aの固定部85を取り付ければよい。そして、ロック用部材3aの孔を用いて陳列フックに引っ掛けるように構成すればよい。このように構成することで、結束バンド8aを用いて陳列フックに商品を展示することができる。
また、上記した第5の実施形態においては、第1スライダ部210はロック用部材3aを取り付けるように構成しているが、第1スライダ部210も第2スライダ部220と同様に結束バンド8aの固定部85を固定する切り欠きを設けるように構成してもよい。第1、第2のどちらでも結束バンド8aを固定するように構成することで、商品による盗難防止器具10の取り付け位置の自由度が向上する。
また、図77に示すように、結束バンド8aの向きは図72のものとは180度異なる方向に取り付けることもできる。
次に、この発明の第6の実施形態につき、図78〜図99を参照して説明する。
第6の実施形態の盗難防止器具10は、バンド8bを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けるものである。また、ロック用部材3a、3bを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けたり、フックに商品包装体を掛けたりするものである。このバンド8bは、ロック用部材として用いられる。このバンド8bの基部87がケーシング1内に収納され、基部87を盗難防止器具10のケーシング1とスライダ2との間に配置し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
この第6の実施形態のバンド8bは、図80に示すように、結束バンドと同様に、帯状のバンド部84と、バンド部84の一端に設けられた基部87と他端に設けられた先端84aを有する。バンド部84の一面には、鋸歯状の爪部84cが設けられ、この爪部84cが後述するケーシング1に設けられたロック爪119aと係合し、爪部84cとロック爪119aとが係合した状態では、バンド8bが締まる方向には移動は可能であるが、固定された商品又は商品包装体を開放するために、緩める方向への移動は禁止される。バンド8bをボトル65などの商品又は商品包装体に巻回して固定する。
この第6の実施形態は、スライダ2にロック用部材の切り欠き211と、結束バンド8aのロック状態を維持する切り欠き260が設けられている。
この第6の実施形態では、切り欠き211には、図97および図98に示すように、ロック用部材3a等が取り付けられ、例えば、盗難防止器具10を、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けるときなどに用いる。切り欠き260は、結束バンド8aが挿入され、盗難防止器具10を、ボトルなど結束バンド8aを用いて取り付けるときなどに用いる。
この第6の実施形態は、図81に示すように、スライダ2に挿入口270を設け、その挿入口270に、解除装置7の押さえプレート720を差し込み、施錠機構を解除するように構成したものである。施錠機構及び解除については、後述する。
挿入口270の延長線上には、係合部としての係合突起216、217が設けられ、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aとの係合により施錠機構を構成している。
図81〜図82に示すように、ケーシング1に挿入されるスライダ2は、U字状の切り欠き211が設けられ、この切り欠き211の縁部が図99(a)に示すロック用部材3aの柱部30の溝部31と係合する。スライダ2の先端がケーシング1の端部に当接した位置でロック用部材3aがスライダ2からの取り外しが禁止される。また、図99(b)に示すように、ロック用部材3bの柱部30の端部が大径部30bに形成されている場合には、ロック用部材3bを引き抜こうとした際に大径部30bが切り欠き211の縁に引っかかり、スライダ2の先端がケーシング1の端部に当接した位置でロック用部材3bがスライダ2からの取り外しが禁止される。このようにロック用部材は、ロック用部材3aに溝部31を設けたものに限らず、ロック用部材3bに示すように、溝部を設けていないものも適用できる。
スライダ2には、バンド8bが嵌まり込む矩形状の切り欠き260が設けられ、切り欠き260にバンド8bが嵌まり込むと、バンド8bの爪部84cは、ケーシング1に設けられたロック爪119aと係合し、バンド8bが締まる方向には移動は可能であるが、固定された商品又は商品包装体を開放するために、緩める方向への移動は禁止される。
スライダ2の切り欠き211に隣接して、ケーシング1に設けられた係合孔114に嵌まり込む一対の係合突起218が設けられている。ケーシング1にスライダ2を取り付け、ケーシング1の端部にスライダ2の先端が当接すると、係合孔114に係合突起218が嵌まり込み、切り欠き211にロック用部材3aが固定されている状態で、ロック用部材3aをケーシング1から離れる方向に移動させる力が加わった時でも、スライダ2がケーシング1より浮き上がることを防止する。
スライダ2には、ケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる。スライダ2の端部226は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、スライダ2をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
スライダ2の上板211aのケーシング1側には、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aと係合する係合突起216、217が設けられている。後述するように、スライダ2とケーシング1とを組み立てると、解除装置7にて、施錠機構を解除した状態でも両者の分離を抑制し、保管時などにスライダ2又はケーシング1が紛失することを抑制している。このため、施錠機構の解除状態では、両係合突起216、217の空間216cに係止爪115aが位置するように構成されている。
この係合突起216、217は、ケーシング1にスライダ2を差し込む方向から一端部側に向かって高さが高くなるテーパー状に形成され、スライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起217、216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
スライダ2の表面側には、後述する解除装置7の爪部713が嵌まり込む凹部230が設けられている。
この第6の実施形態の盗難防止器具10は、スライダ2に、ロック用部材3aが取り付けられ、ケーシング1の上部からロック用部材3aが立設する。
ケーシング1にスライダ2を差し込み、ロック用部材3aの固定部となる柱部30の溝部31をスライダ2の切り欠き211の縁部に嵌め込み、ケーシング1の端部までスライダ2を移動させ、ロック用部材3aをケーシング1に嵌め込む。そして、スライダ2を施錠位置まで移動させ、施錠状態にする。スライダ2でロック用部材3aをロックした状態では、ケーシング1、スライダ2の上面とロック用部材3aの摘み部との下面との間には、商品包装体のヘッダー部の厚み以上の隙間が形成されるように構成されている。
図83及び図84に示すように、ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側は壁面が形成され、その壁面に前述したスライダ2の係合突起218と係合する係合孔114が設けられ、他方の端部及び上部は開放され、スライダ2の差し込み口を構成している。
ケーシング1の底面には、スライダ2に設けられた係合部として係合突起216、217と係合する係止爪115aが設けられている。この係止爪115aは、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起215、216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
また、スライダ2を移動させ、係合突起216、217の間の間隔215に係止爪115aが位置すると、図94に示すように、係止爪115aが係合突起217に当接し、スライダ2の脱落を防止する。
図85に示すように、ケーシング1の壁部近傍に、結束バンド8aが挿入される孔部118、119が設けられている。孔部119の縁には、バンド8bの爪部84cと係合するロック爪119aが立設されている。この孔部119の奥行きは、結束バンド8aの厚みより大きく形成され、バンド8bをロック爪119aより離す方向に移動させた際に、バンド8bの爪部84cとロック爪119aの係合が解除されるように形成されている。
図85及び図86に示すように、孔部118より、バンド8bを挿入し、バンド8bの基部87が孔部118に位置すると、孔部118の大きさより、基部87が大きく形成されているので、バンド8bの一端は、ケーシング1の底に留まり、それ以上の移動が禁止される。そして、バンド8bの先端84aを孔部119へ挿入することで、バンド8bの爪部84cとロック爪119aが係合し、バンド8bを締める方向へはバンド8bを移動は可能であるが、ロック爪119aとの係合を解除しない状態ではバンド8bを開く方向への移動は禁止される。
スライダ2の矩形状の切り欠き260は、スライダ2を閉じたときに、バンド8bが挿入され、バンド8bがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止される。
通常、店員が商品から盗難防止器具10を取り外す際には、解除装置7を用いて、スライダ2を移動させ、施錠を解除する。このとき、スライダ2の間隔215にケーシング1の係止爪115aを移動させてからロック用部材3aを取り外し、又は、バンド8bの爪部84cをケーシング1に設けられたロック爪119aとの係合を解除するように、バンド8bをロック爪119aから離すように移動させ、商品を解除する。このように構成することで、ケーシング1とスライダ2は一体として取り外すことができ、各部材が紛失するなどの虞がない。
ケーシング1の底面16には、防犯タグ4の貼付部112が設けられ、この貼付部112に防犯タグが貼り付けられる。ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグは、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
ケーシング1の側面には、バンド8bの先端が挿入可能な窓部116が設けられ、例えば、ボトル65を締め付けて余ったバンド8bの先端を挿入し、バンド8bが後述する解除装置7の抜け止め突起731と当接する突起101が設けられている。
図86に示すように、ケーシング1に取り付けられたバンド8bの空間に、商品、例えば、ボトル65のネックを差し込み、バンド8bを引っ張り、商品に盗難防止器具10を取り付ける。
次に、この第6の実施形態の解除装置7につき説明する。図78〜図79に示すように、解除装置7は、盗難防止器具10を固定する固定部711が設けられ、この固定部711には、スライダ2の凹部230に係合する爪部713が設けられ、この爪部713を指で押さえつけることにより、盗難防止器具10のスライダ2が固定される。固定部711には、押さえプレート720がビス72eにより取り付けられている。また、解除装置7には、手の指が掛かりやすいように、凹部714が設けられている。
図78に示すように、解除装置7の固定部711側から、スライダ2の挿入口270に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がケーシング1内に入り込むとともに、腕部730が湾曲して、抜け止め突起731が突起101を乗り越え、図67、図68に示す施錠解除状態となる。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、図69〜図71に示すように、スライダ2に設けられた防護突起216aが、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起216aの後ろに位置する係止爪115aに当接し、係止爪115aを上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進み、施錠解除位置に達する。
図92に示すように、施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起216と係止爪115aの係合が解除され、ケーシング1は、スライダ2からから離れる方向に移動する。このとき、指などで、バンド8bをケーシング1のスライダ2から移動させることで、ケーシング1はスライダ2から離れる方向に簡単に移動する。
また、ケーシング1を移動させると、図95に示すように、バンド8bの爪部84cをロック爪119aから離す方向(図中矢印方向)に移動可能となり、バンド8bを緩む方向に移動でき、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
また、ケーシング1をスライダ2から外す方向に移動させると、前述の実施形態と同様に、ロック用部材3aの柱部30の溝部31を切り欠き211から取り外すことができる。そして、ロック用部材3aを抜き取ることにより、商品包装体から盗難防止器具10を取り外すことができる。
この第6の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき説明する。 図86に示すように、孔部118より、バンド8bを挿入し、バンド8bの基部87が孔部118に位置すると、孔部118の大きさより、基部87が大きく形成されているので、バンド8bの一端は、ケーシング1の底に留まり、それ以上の移動が禁止される。そして、バンド8bの他端側の先端84aを孔部119へ挿入することで、バンド8bの爪部84cとロック爪119aが係合し、バンド8bを締める方向へはバンド8bを移動は可能であるが、ロック爪119aとの係合を解除しない状態ではバンド8bを開く方向への移動は禁止される。
図85〜図87は、ケーシング1に設けた係止爪115aが分かる状態までスライダ2を移動させているが、一端、スライダ2をケーシング1に取り付けると、スライダ2は、ケーシング1の係止爪115aが係合突起216、217の間の間隔215の位置で待機することになる。
スライダ2をケーシング1に取り付けて、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起215、216を乗り越えて移動し、図93および図94に示すように、スライダ2は、ケーシング1の係止爪115aが係合突起216、217の間の間隔215の位置で待機する。
第4、第5の実施形態と同様に、図88に示すように、ケーシング1に取り付けられたバンド8bの空間に、商品、例えば、ボトル65のネックを差し込み、バンド8bを引っ張り、ボトル65のネック部にバンド8bを巻回する。
そして、スライダ2をケーシング1に差し込み、スライダ2でケーシング1を閉じ、スライダ2の切り欠き260に、バンド8bが挿入され、バンド8bがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止され、バンド8bがロック状態となる。このようにして、図96に示すように、ボトルに盗難防止器具10が取り付けられる。
バンド8bを緩め、商品(ボトル65)を抜くためには、図90及び図91に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がスライダ2内に入り込む。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、図69〜図71に示すように、スライダ2に設けられた防護突起216aが、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起216aの後ろに位置する係止爪115aに当接し、係止爪115aを上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進む。
図92に示すように、施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起216と係止爪115aの係合が解除され、ケーシング1は、スライダ2からから離れる方向に移動する。このとき、指などで、バンド8bをケーシング1のスライダ2から移動させることで、図93および図94に示すよいうに、ケーシング1はスライダ2から離れる方向に簡単に移動する。
また、ケーシング1を移動させると、図93に示すように、バンド8bの爪部84cをロック爪119aから離す方向に移動可能となり、バンド8bを緩む方向に移動でき、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
上記のように、この第6の実施形態においては、解除装置7で解除する際には、ケーシング1が移動することになる。機能的には、この実施形態では、ケーシング1がスライダとなり、スライダ2がケーシングとなる
次に、この発明の第7の実施形態につき、図100〜図116を参照して説明する。
第7の実施形態の盗難防止器具10は、バンド9d、9e又は8cを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けるものである。また、ロック用部材3a、3bを用いて商品又は商品包装体に盗難防止器具を取り付けたり、フックに商品包装体を掛けたりするものである。このバンド9d、9e又は8cは、ロック用部材として用いられる。このバンド9d、9e又は8cをスライダ2により固定し、ロック状態として、商品又は商品包装体に盗難防止器具10を取り付けるものである。
この第7の実施形態は、商品又は商品包装体に巻回されるバンド9d、9eは、図100(a)(b)に示すように、バンド9d、9eがループ状に商品の回りに巻回され、そのループ状態が緩まないように、盗難防止器具10にてロック状態を保つものである。
図100(a)に示すバンド9dは、帯部90と固定部95からなり、帯部90は、幅の小さな基部91とこの基部91より両側に突出する突出部92が交互に設けられている。固定部95には、帯部90が挿入される開口部93が設けられ、この開口部93は、突出部92が挿入される大きさからテーパー状に小さくなり、基部91を嵌め込むことによりループ状態で固定される固定用孔93aが設けられている。
図100(b)に示すバンド9eは、帯部90と固定部95からなり、帯部90は、幅の小さな基部91とこの基部91より両側に突出する突出部92が交互に設けられている。固定部95には、帯部90が挿入される開口部93が設けられ、この開口部93は、突出部92が挿入される大きさを有している。この開口部93の上下に、基部91を嵌め込むことによりループ状態で固定される固定用孔93aが設けられている。
図110に示すバンド8cは、帯状のバンド部84と、バンド部84の基端に設けられた窓部88を有する。バンド部84の一面に、鋸歯状の爪部84cが設けられている。窓部88に挿入して、ループ状にされたバンド部84は、窓部88を自由に移動することができる。図111に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを窓部88に挿入し、ボトル65にバンド8cを取り付ける。
図101に示すように、バンド9dの帯部90を固定部95の開口部93に挿入してループ形状にして、商品、例えば、ボトル65のネックに巻き付ける。そして、ボトル65を締め付けて、帯部90の基部91を固定用孔93aに移動させ、バンド9dをボトル65に仮固定する。この仮固定したバンド9dが解けないように、盗難防止器具10のスライダ2に固定してロック状態に保つものである。
ケーシング1及びスライダ2は、基本的には第6の実施形態と同様であるが、この第7に示す実施形態は、ケーシング1には、バンドが挿入される孔は孔部119だけ設けている。孔部119の縁には、後述するバンド8cの爪部84cと係合するロック爪119aが立設されている。この孔部119の奥行きは、バンド8cの厚みより大きく形成され、バンド8cをロック爪119aより離す方向に移動させた際に、バンド8cの爪部84cとロック爪119aの係合が解除されるように形成されている。なお、バンド9d,9eだけを用いる場合には、ロック爪119aを省略してもよい。
この第7の実施形態は、スライダ2に、バンド9d、9e及び8cのロック状態を維持する切り欠き260が設けられている。
この第7の実施形態では、ケーシング1にロック用部材3a、3bが取り付けられる切り欠き111cが設けられる。図示はしないが、ケーシング1の切り欠き111cに、ロック用部材3a、3b等が取り付けられ、例えば、盗難防止器具10を、商品包装体6の取り付け孔62に取り付けるときなどに用いる。
この第7の実施形態は、第6の実施形態に示すように、図106に示すように、スライダ2に挿入口270を設け、その挿入口270に、解除装置7の押さえプレート720を差し込み、施錠機構を解除するように構成している。たものである。施錠機構及び解除については、後述する。
挿入口270の延長線上には、係合部としての係合突起216が設けられ、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aとの係合により施錠機構を構成している。尚、この第7の実施形態も第6の実施形態と同様に、係合突起216,217を設け、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、両者は外れないように構成してもよい。
図102〜図106、図112に示すように、スライダ2には、バンド9d,9e、8cが嵌まり込む矩形状の切り欠き260が設けられる。この切り欠き260は、基部91は嵌まり込むが、突出部92は嵌まり込まない大きさに形成されている。切り欠き260にバンド9d、9eの基部91が嵌まり込むと、基部91の上下の突出部92、92がスライダ2を挟み込むことになり、バンド9d,9eの移動が禁止され、ロック状態となる。
一方、バンド8cが切り欠き260に嵌まり込むと、バンド8cの爪部84cは、ケーシング1に設けられたロック爪119aと係合し、バンド8bが締まる方向には移動は可能であるが、固定された商品又は商品包装体を開放するために、緩める方向への移動は禁止される。
スライダ2の切り欠き211に隣接して、ケーシング1に設けられた係合孔114に嵌まり込む一対の係合突起218が設けられている。ケーシング1にスライダ2を取り付け、ケーシング1の端部にスライダ2の先端が当接すると、係合孔114に係合突起218が嵌まり込み、切り欠き211にロック用部材3aが固定されている状態で、ロック用部材3aをケーシング1から離れる方向に移動させる力が加わった時でも、スライダ2がケーシング1より浮き上がることを防止する。
スライダ2には、ケーシング1の上縁部13の下面と当接する段部21が設けられ、段部21に脚部25が設けられている。この脚部25と段部21がケーシング1の底面16と上縁部13の間に嵌まり込み、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる。スライダ2の端部226は、ケーシング1の外周を覆うように形成され、スライダ2をケーシング1に完全に嵌め込むと、ケーシング1の端部17に当接し、ケーシング1の差し込み口が蓋をされたような状態となる。
スライダ2の上板211aのケーシング1側には、ケーシング1に設けられた係止部としての係止爪115aと係合する係合突起216が設けられている。
この係合突起216は、ケーシング1にスライダ2を差し込む方向から一端部側に向かって高さが高くなるテーパー状に形成され、スライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起217、216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
スライダ2の表面側には、後述する解除装置7の爪部713が嵌まり込む凹部230が設けられている。
第6の実施形態と同様に、ケーシング1は、矩形形状であり、一方の端部側は壁面が形成され、その壁面に前述したスライダ2の係合突起218と係合する係合孔114が設けられ、他方の端部及び上部は開放され、スライダ2の差し込み口を構成している。
ケーシング1の底面には、スライダ2に設けられた係合部として係合突起216と係合する係止爪115aが設けられている。この係止爪115aは、ケーシング1にスライダ2が差し込まれる方向に移動する際には、係止爪115aが上方に移動し、係合突起216を乗り越え、施錠位置に移動する。施錠位置からスライダ2を取り外す方向には、係合突起216に係止爪115aが食いこむ方向に力が加わり、スライダ2の移動を禁止する。
ケーシング1の壁部近傍に、バンド9d,9e、8cが挿入される孔部119が設けられている。孔部119の縁には、バンド8bの爪部84cと係合するロック爪119aが立設されている。この孔部119の奥行きは、結束バンド8aの厚みより大きく形成され、バンド8bをロック爪119aより離す方向に移動させた際に、バンド8bの爪部84cとロック爪119aの係合が解除されるように形成されている。
スライダ2の切り欠き260は、スライダ2を閉じたときに、バンド8bが挿入され、バンド8bがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止される。
通常、店員が商品から盗難防止器具10を取り外す際には、解除装置7を用いて、スライダ2を移動させ、施錠を解除する。このとき、バンド9d,9eをスライダ2の切り欠き260から取り外す。バンド9d,9eの基部91を固定用孔93aから開口部93の移動可能な領域に移動させ、バンド9d,9eを緩め、商品から盗難防止器具10を取り外す。一方、バンド8cの爪部84cをケーシング1に設けられたロック爪119aとの係合を解除するように、バンド8bをロック爪119aから離すように移動させ、商品を解除する。
ケーシング1の底面16には、防犯タグ4の貼付部112が設けられ、この貼付部112に防犯タグが貼り付けられる。ケーシング1に第1スライダ部210、第2スライダ部220からなるスライダ2を差し込み、ケーシング1にスライダ2を取り付けると、防犯タグは、ケーシング1内に収容された状態となり、外部から剥離することができなくなる。
又、ケーシング1の側面には、バンド8bの先端が挿入可能な窓部116が設けられ、例えば、ボトル65を締め付けて余ったバンド8bの先端を挿入し、バンド8bが後述する解除装置7の抜け止め突起731と当接する突起101が設けられている。
解除装置7は、第6の実施形態と同様である。
この第7の実施形態の盗難防止器具10の商品への取り付けにつき説明する。 図101に示すように、バンド9dの帯部90を固定部95の開口部93に挿入してループ形状にして、商品、例えば、ボトル65のネックに巻き付ける。そして、ボトル65を締め付けて、帯部90の基部91を固定用孔93aに移動させ、バンド9dをボトル65に仮固定する。図103に示すように、孔部119にバンド9dの帯部90を挿入する。この仮固定したバンド9dが解けないように、図105に示すように、盗難防止器具10のスライダ2を移動させ、スライダ2の切り欠き260で基部91を挟み込み、スライダ2で固定してロック状態に保ち、図106に示すように、ボトル65に盗難防止器具10が取り付けられる。
図111に示すように、商品、例えば、ボトル65のネックにバンド部84を巻回し、バンド部84の先端84aを窓部88に挿入し、ボトル65にバンド8cを取り付ける。バンド8cの先端84aを孔部119へ挿入することで、バンド8cの爪部84cとロック爪119aが係合し、バンド8cを締める方向へはバンド8cを移動は可能であるが、ロック爪119aとの係合を解除しない状態ではバンド8bを開く方向への移動は禁止される。
ケーシング1に取り付けられたバンド8cを引っ張り、ボトル65のネック部にバンド8bを巻回する。
そして、スライダ2をケーシング1に差し込み、スライダ2でケーシング1を閉じ、スライダ2の切り欠き260に、バンド8cが挿入され、バンド8cがロック爪119aから解除する方向への移動が禁止され、バンド8bがロック状態となる。このようにして、図113に示すように、ボトルに盗難防止器具10が取り付けられる。
バンド9d、8cを緩め、商品(ボトル65)を抜くためには、図107〜図109及び図114〜図116に示すように、解除装置7の固定部711側から、ケーシング1の挿入口110に、押さえプレート720が入り込むようにして、固定部711に盗難防止器具10を取り付ける。盗難防止器具10を解除装置7に押し込むと、押さえプレート720がスライダ2内に入り込む。
押さえプレート720の先端には、切り込み722が設けられているので、スライダ2に設けられた防護突起216aが、切り込み722内に収容され、押さえプレート720の押さえピン721は、防護突起216aの後ろに位置する係止爪115aに当接し、係止爪115aを上方向に移動させつつ、押さえプレート720が進む。
施錠解除位置に押さえプレート720が位置すると、係合突起216と係止爪115aの係合が解除され、ケーシング1は、スライダ2からから離れる方向に移動する。このとき、指などで、バンド8bをケーシング1のスライダ2から移動させることで、ケーシング1はスライダ2から離れる方向に簡単に移動する。尚、スライダ2には、指が掛かる凹部211cが設けられている。
また、ケーシング1を移動させると、バンド8cの爪部84cをロック爪119aから離す方向に移動可能となり、バンド8cを緩む方向に移動でき、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
又、バンド9dは、スライダ2の切り欠き260から外れるので、バンド9dを外し、基部91を、固定用孔93aaを開口部93の移動可能な位置まで動かし、バンド9dを緩めて、商品から盗難防止器具10を取り外すことができる。
上記のように、この第7の実施形態も第6の実施形態と同様、解除装置7で解除する際には、ケーシング1が移動することになる。機能的には、この実施形態では、ケーシング1がスライダとなり、スライダ2がケーシングとなる。
1 ケーシング
2 スライダ
3、3a、3b ロック用部材
4 防犯タグ
5 係止部
6 商品包装体
7 解除装置
8 バンド
8a 結束バンド
8b バンド
8c バンド
9d バンド
9e バンド
10 盗難防止器具
11 突出片
12 孔
13 上縁部
14 壁部
15 凹所
16 底面
17 端部
18 リブ
19 リブ
21 段部
22 係合部
23 鍔部
24 切り欠き部
24a 切り欠き
25 脚部
26 端部
27 上板
27a 貼付部
30 柱部
30b 大径部
31 溝部
32 摘み部
35 孔
50 腕部
50a ヒンジ部
51 爪部
52 柱部
52a 円板
60 保形シート
64 ヘッダー部
65 ボトル
65a 溝
65b ネック部
65c キャップ
66 陳列ロッド
71 磁石
72 側壁部
72e ビス
73 上面
74 金属プレート
76 溝
80 帯部
81 孔部
83 突起
84 バンド部
84a 先端
84c 爪部
85 固定部
85a 開口部
85b ロック爪
86 突出片
87 基部
88 窓部
90 帯部
91 基部
92 突出部
93 開口部
93a 固定用孔
93aa固定用孔
95 固定部
101 突起
110 挿入口
111c切り欠き
112 貼付部
114 係合孔
115 係合突起
115a係止爪
116 窓部
117 脱落防止突起
118 孔部
119 孔部
119aロック爪
180 防護突起
210 第1スライダ部
211 切り欠き
211a上板
211c凹部
215 係合突起
216 係合突起
216a防護突起
216c空間
217 係合突起
218 係合突起
220 第2スライダ部
221 切り欠き
221a上板
226 端部
230 凹部
250 係止爪
251 窓部
260 切り欠き
270 挿入口
700 磁石
710 取手部
711 固定部
712 切り込み
713 爪部
714 凹部
720 押さえプレート
721 押さえピン
722 切り込み
724 取り付けピン
730 腕部

Claims (17)

  1. 商品又は商品包装体に取り付けられるロック用部材と、
    このロック用部材に設けられた固定部と、
    この固定部を収容するケーシングと、
    このケーシングに差し込まれ、前記固定部と当接する上板を有するスライダと、
    前記ケーシングに前記ロック用部材の固定部を装着し、前記スライダをケーシングに差し込み前記固定部とスライダの上板を当接させた状態で、前記スライダが移動しないように施錠し、解除具により施錠を解除し、前記スライダの移動を可能とする施錠機構と、からなることを特徴とする盗難防止器具。
  2. 前記施錠機構は、前記ケーシングに設けられた係止部と、前記スライダに設けられ前記係止部と係合する係合部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の盗難防止器具。
  3. 前記施錠機構は、前記ケーシングに設けられた係合部と、前記スライダに設けられ前記係合部と係合する係止部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の盗難防止器具。
  4. 前記固定部は、柱部とこの柱部に設けられた溝部を有し、前記ケーシングに前記ロック用部材の柱部が取り付けられる取付部が設けられ、前記スライダの上板に前記溝部に嵌まり込む縁部が設けられ、
    前記取付部にロック用部材の柱部を取り付け、前記スライダをケーシングに差し込み、前記溝部に縁部が嵌め込まれると前記ロック用部材の取り外しが禁止され、前記施錠機構が施錠状態となり、前記スライダの移動が禁止され、解除具により施錠機構が解除されると、前記スライダの移動が可能となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の盗難防止器具。
  5. 前記取付部は、前記ケーシングに設けられる前記柱部が嵌まり込む凹みを有する壁部からなり、前記ロック用部材の柱部は、商品包装体のシート状部に形成された孔に挿入し、前記ケーシングの凹みに挿入され、商品包装体に盗難防止器具が取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の盗難防止器具。
  6. 前記固定部は、柱部とこの柱部より大きい基部を有し、前記スライダの上板に前記柱部と基部の間に係合する縁部が設けられ、
    前記ケーシングにロック用部材を取り付け、前記スライダをケーシングに差し込み、前記柱部と基部の間に縁部が係合すると前記ロック用部材の取り外しが禁止され、前記施錠機構が施錠状態となり、前記スライダの移動が禁止され、解除具により施錠機構が解除されると、前記スライダの移動が可能となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の盗難防止器具。
  7. 前記ケーシングに吊り下げ用の孔を有する突出片が設けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の盗難防止器具。
  8. 前記ロック用部材の先端部に摘み部が設けられていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の盗難防止器具。
  9. 前記ロック用部材の先端部に、吊り下げ用の孔を有する突出片が設けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の盗難防止器具。
  10. 商品又は商品包装体に巻回されるバンドの両端に前記ロック用部材の柱部が挿入される孔部が設けられ、この両端部の孔部にロック用部材の柱部を挿入し、前記柱部を前記ケーシングの凹所に挿入され、商品又は商品包装体に盗難防止器具が取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の盗難防止器具。
  11. 商品又は商品包装体に巻回されるバンドの一端に前記ロック用部材の柱部が挿入される孔部が設けられ、他端に前記ロック用部材の柱部が取り付けられ、一端の孔部に他端のロック用部材の柱部を挿入し、前記柱部を前記ケーシングの凹所に挿入され、商品又は商品包装体に盗難防止器具が取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の盗難防止器具。
  12. 前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられた固定部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、前記固定部に前記バンド部の爪部と係合するロック爪と、前記固定部のロック爪と対向する位置に設けられた開口部と、前記固定部に設けられ前記スライダの上板と当接する突出片とを有し、
    前記バンド部を商品に巻回して固定部に挿入し、爪部とロック爪によりバンド部を固定するとともに、前記固定部の開口部を前記ケーシング内に収容してロック状態とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の盗難防止器具。
  13. 前記スライダは、第1、第2のスライダ部に分割され、第1のスライダ部に第1のロック用部材の切り欠きが設けられ、第2のスライダに第2のロック用部材の切り欠きが設けられ、ケーシングのスライダの差し込み側に位置するスライダ部とケーシングに施錠機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の盗難防止器具。
  14. 商品又は商品包装体に取り付けられるロック用部材と、
    このロック用部材が挿入されるケーシングと、
    このケーシングに挿入される前記ロック用部材と係合する上板を有するスライダと、
    前記ケーシングに前記ロック用部材を挿入し、前記スライダをケーシングに差し込み、前記前記ロック用部材とスライダの上板を当接させた状態で、前記スライダが移動しないように施錠し、解除具により施錠を解除し、前記スライダの移動を可能とする施錠機構と、からなることを特徴とする盗難防止器具。
  15. 前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられた基部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、有し、
    前記ケーシングにバンド部が挿入される孔部と、孔部の縁に設けられたバンドの爪部と係合するロック爪が設けられ、前記孔部の奥行きは、バンド部の厚みより大きく形成され、前記バンドをロック爪より離す方向に移動させた際に、前記バンド部の爪部とロック爪の係合が解除され、
    前記スライダにケーシングにスライダを閉じたときに、前記バンド部が挿入され、バンド部がロック爪から解除する方向への移動が禁止されることを特徴とする請求項14に記載の盗難防止器具。
  16. 前記ロック用部材は、帯状のバンド部と、このバンド部の基端に設けられ、バンド部が挿入される窓部と、前記バンド部の一面に設けられた爪部と、有し、
    前記ケーシングにバンド部が挿入される孔部と、孔部の縁に設けられたバンドの爪部と係合するロック爪が設けられ、前記孔部の奥行きは、バンド部の厚みより大きく形成され、前記バンドをロック爪より離す方向に移動させた際に、前記バンド部の爪部とロック爪の係合が解除され、
    前記スライダにケーシングにスライダを閉じたときに、前記バンド部が挿入され、バンド部がロック爪から解除する方向への移動が禁止されることを特徴とする請求項14に記載の盗難防止器具。
  17. 前記ロック用部材は、帯部と固定部を有するバンド部からなり、前記帯部は、幅の小さな基部とこの基部より両側に突出する突出部が交互に設けられ、前記固定部には、帯部が挿入される開口部が設けられ、この開口部は、突出部が挿入される大きさと、前記基部を嵌め込むことによりループ状態で固定される固定用孔が設けられ、
    前記ケーシングには、バンド部が挿入される孔部が設けられ、
    前記スライダには、前記バンド部が嵌まり込む矩形状の切り欠きが設けられ、この切り欠きは、基部は嵌まり込むが、突出部は嵌まり込まない大きさに形成され、切り欠きにバンド部の基部が嵌まり込むと、基部の上下の突出部がスライダを挟み込むことになり、バンド部の移動が禁止されることを特徴とする請求項14に記載の盗難防止器具。
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