JP2015199505A - 容器 - Google Patents

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JP2015199505A
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晃司 西川
Koji Nishikawa
晃司 西川
恭子 村山
Kyoko Murayama
恭子 村山
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Fujitoku Shiki KK
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Fujitoku Shiki KK
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Abstract

【課題】手軽に持ち運びができ、内容物の確認もしやすい容器を提供する。
【解決手段】容器本体2とキャリー部材3と備えた紙製容器1であって、該キャリー部材3は、該容器本体2に配設される支持部材本体9を備える支持部材7と、該支持部材本体9上部中央に対して上下摺動可能に取り付けられた把手部材14と、からなり、該把手部材14が該支持部材7に対して上側に持ち上げられることによって持ち運び状態αとされ、このとき該把手部材14が該容器本体2上端よりも上側に突出され、これに対し、該把手部材14が該支持部材7に対して下側に押し下げられることによって収納状態βとされ、このとき該把手部材14が該容器本体2上端よりも下側に収納される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば飲料用缶やペットボトル等を複数収容できる紙製などの容器に関する。
従来、ビールやジュース等の飲料用缶やペットボトルといった内容物を複数収納できる紙製容器が提供されている。このような紙製容器には、握って持つことができる把手部が持ち運びを容易にするために設けられていることが一般的である。さらに、この把持部は、使用後に廃棄しやすいように、容器と一体化された紙材料で形成されていることが多い。
例えば特許文献1には、把手部としてストラップハンドルを有する頂部把持型カートンが開示されている。また特許文献2には、把手部として把持板を備えた紙製ハンドキャリア容器が開示されている。
また、飲料用缶を店頭でまとめ売りするなどの場合に、店員が既製品である鋼製や樹脂製のペール缶に内容物を入れ替え、それを積み重ねて陳列する場合があることもよく知られている。このようなペール缶には、持ち運びを容易とすべく、通常、別部材の把手が別途取り付けられている。
これまでに述べた構成は、いずれも容器本体に対して把持部を上向きに突出させて握持可能な形態が実現されており、内容物を収納したままぶら下げて持ち運ぶことができるという利点がある。なお、この点において、指入れ穴が紙製容器側面に切り抜き線を介してあらかじめ形成され、該切り抜き線を破断させながら当該部位に指を圧入して持ち運び可能としている従来構成は非常に持ち運びにくいという欠点がある。
特開2012−51610号公報 特開2012−91851号公報
しかしながら、上記特許文献1,2で提案されているような容器は、重たい内容物を入れて持ち上げると、容器が撓んで歪みが生じ、持ち運び時の安定性に欠けたり、内容物がこぼれ出たり、あるいは把持部が破断してしまったりする場合があった。
そこで本発明は、強度が高い容器を提供することを目的とする。
本発明は、有底で上側に開口した紙製の容器本体と、該容器本体内側に配されたキャリー部材と、を備えている容器であって、前記キャリー部材は、前記容器本体内に配設される支持部材本体を有する支持部材と、該支持部材本体の上部に配設された把手部と、からなり、該支持部材の支持部材本体は、前記容器本体の内径と略等しい幅長を有する板片形状をなし、該支持部材本体が、該容器本体内に差し入れられた状態で、該容器本体の径方向に沿って横断状に配置されていることを特徴とする容器である。
かかる構成にあっては、板片形状の支持部材本体が、紙製の容器本体内に横断状に配置されるため、該容器本体の側壁が撓むことを容器本体内側から支持することで抑制することが可能となる。したがって、仮に重たい内容物が入れられた状態で持ち上げられた場合にも、容器本体が変形してしまって持ち運びにくい状態となることがなくなる。なお、容器として既製品である鋼製や樹脂製のペール缶を使用すると、コスト高となったり、重量が重くなったりする問題があると共に、廃棄処理の点で購入者や店側の負担が大きくなるという問題もあるが、本発明にかかる容器本体は紙製であるため、前述のような問題が発生しない。
また、前記容器本体と前記キャリー部材とは、それぞれ別のシートを加工して形成されており、該キャリー部材が該容器本体の開口を介して該容器本体に脱着自在に装着される構成とすることが望ましい。
かかる構成とすることにより、例えば容器本体同士を積み重ねてまとめて輸送することができ、輸送コストの点で有利である。
ところで、前記容器における実際の使用環境においては、内容物を収納した状態でこれを縦方向(上下)に積み重ねて店頭等で陳列するようなことがある。このような場合、ストラップハンドルのような把持部が容器から上側に突き出した構造であると、積み重ね時にストラップハンドルが上側に積載された物品との間に挟まって邪魔になって陳列作業者が迅速かつ安定的に積み重ねることができないことがあった。
一方、内容物を容器に収納した状態で積み重ねをして陳列することができないと、陳列用の棚の増加、あるいは新たなスペースの確保といった問題が生じ、陳列にかかるコストや作業時間の観点で負担が非常に大きくなるおそれがある。
そこで、前記把手部材が可動し、該容器本体上端よりも上側に突出する持ち運び状態、又は該把手部材が、該容器本体上端から突出しないように配置される収納状態となる構成が提案される。
かかる構成とすることにより、前記把手部材が収納状態となれば、該把手部材は該容器本体上端よりも下側に退避して収納されるため、該把手部材が邪魔することなく、当該容器上にさらに別の容器を上下方向に積み重ねて陳列していくことができる。
さらに、前記把手部材は、前記支持部材本体の上部に対して上下摺動自在に取り付けられており、該支持部材本体に対して上側に持ち上げられて前記持ち運び状態となり、一方、該支持部材本体に対して下側に押し下げられて前記収納状態となる構成が望ましい。
かかる構成とすることにより、該把手部材は、上下動させるだけで持ち運び状態又は収納状態に位置変換することができるため、例えば積み重ねて陳列されているものを取り上げて持ち運ぶ際に、煩わしくて面倒な手間が一切かからない。なお、把手部材を収納状態として紙製容器を積み重ねたとき、該把手部材の上端は、上側の紙製容器の底に当接していてもよいし、離間していてもよい。要は、把手部材と上側の紙製容器の底とが干渉することなく安定して積み重ねることができる構成は、本発明に含まれるものとする。
なお、容器が実際に使用される場合であって、飲料用缶を店頭でまとめ売りする際には、上述のように缶を一つずつ店員が陳列用の容器に詰め替える作業を行うことになるが、把手部分が邪魔をして、詰め替え作業が非常に煩雑となってしまう場合がある。また、把手部分を設けるための組み立て作業や取り付け作業が面倒である場合もある。
そこで、前記容器本体の上端部には係着部が形成され、前記キャリー部材における支持部材は、前記支持部材本体の左右両端から前記容器本体の軸周り方向に沿うように環状に延出形成された可撓性の環状帯板部を備え、該環状帯板部が該支持部材本体を中心にして対向状に設けられており、装着前の前記キャリー部材の環状帯板部を撓ませて該キャリー部材を該容器本体内に挿入した後で該環状帯板部を該容器本体の内周面に沿うように拡張させると共に、該環状帯板部の上縁と前記係着部の下端とを係着させることで、該キャリー部材が該容器本体に装着された状態となる構成が提案される。
かかる構成とすることにより、前記把手部材を持ち上げて当該容器を持ち運ぶ場合に、容器本体側の係着部と、前記キャリー部材側の環状帯板部とが互いに係着しているため、該キャリー部材が容器本体から抜け出て脱離してしまうことが防止される。しかも、該容器の組み立ては、該環状帯板部を撓ませて該キャリー部材を該容器本体内に挿入してから該環状帯板部を環状に拡げるだけで済むため、組み立て時の作業性に優れている。また、キャリー部材を装着した状態において、該環状帯板部の板面方向が容器本体の内周面に沿うことで略鉛直方向となり、その上縁で前記係着部に係止するため、重い内容物を収容した容器を持ち運ぶ際にも、その自重に対して該環状帯板部が座屈を起こしにくく、十分な強度が確保される。また、該環状帯板部は、装着状態で容器本体内周面に沿うように配置されるため、その中央領域が上下方向に開放されることとなる。したがって、キャリー部材を装着した状態でも容器本体の上側開口を閉塞することがなく、内容物を容器に詰め替えたり確実に視認させたりすることができる。
さらに、前記容器本体の形状は、上側の開口から下側に向かって縮径する円筒形状であって、該容器本体に装着された前記キャリー部材における環状帯板部の外周面と該容器本体の内周面とが対面した状態となることが望ましい。
かかる構成の容器本体は、下側が小径のいわゆるテーパー形状であるため、上側に載せられた容器本体の下部が下側にある容器本体の上面内にほとんど収まることとなり、その状態で相当多数の容器本体を安定的に積み重ねていくことが可能となる。さらに、上述のように容器本体の内周面と環状帯板部の表面とを対面させて該容器本体にキャリー部材を内接させて装着する構成としたため、該容器本体に内接したキャリー部材がその位置から下方向に落ち込むことを防止でき、把手部材が取り出しにくくなってしまうことがない。
また、複数の内容物を収容する容器であって、内容物が収容された状態で前記支持部材本体の下部が該複数の内容物の間に介在してなることが望ましい。
かかる構成とすることによって、前記支持部材本体が間仕切り(いわばパーテション)の役割を果たすと共に、前記紙製容器内に収容された内容物同士の衝突を防止し、衝撃を緩衝する役割を果たすものとなる。
また、前記キャリー部材は、前記持ち運び状態で、前記把手部材が前記支持部材本体上部から上側に抜け出ないようにする上限規定部と、前記収納状態で該把手部材の上端が前記容器本体の上縁と略同一高さとなる位置より下側に抜け出ないようにする下限規定部とが、それぞれ設けられていることが望ましい。
かかる構成とすることによって、前記把手部材の持ち運び状態と収納状態とを好適に維持することができる。なお、収納状態で該把手部材の上端が上記位置に規定されると、把手部材が容器本体の開口に臨むことになるため該把手部材を取り出しやすいと共に、当該容器を積み重ねた際に上側の容器の底と下側の容器の把手部材との干渉を確実に防ぐことが可能となる。
さらに、前記把手部材には、指を挿入可能な把持用開口部が設けられており、前記収納状態にあって該把手部材の把持用開口部が前記支持部材に対して露出していることが望ましい。
かかる構成とすることにより、収納状態にある前記把手部材を持ち上げる際に、前記把持用開口部を手掛かりにして容易に持ち運び状態とすることができる。また、該把手部材の外表面であって該把持用開口部周辺に装飾が施されている場合には、該装飾が支持部材本体で隠れてしまうことがなくなり、装飾部分がよりはっきりと視認可能となる。
本発明の容器は、強度が高く、仮に重い内容物を収容した場合にも歪みにくいため、安定して持ち運ぶことができるという優れた効果がある。
紙製容器を示す斜視図である。 それぞれ(a)は側壁部材、(b)は補強帯、(c)は底板のブランクを示す平面図である。 容器本体の斜視図である。 支持部材のブランクを示す平面図である。 それぞれ(a)は把手部材、(b)は補強板のブランクを示す平面図である。 キャリー部材の組み立て手順を説明する説明図である。 (a)は、持ち運び状態の把手部材を示し、(b)は、収納状態の把手部材を示す説明図である。 折り畳まれたキャリー部材を示す外観斜視図である。 環状帯板部を折り曲げる過程を示すキャリー部材の外観斜視図である。 折り曲げた環状帯板部を示すキャリー部材の外観斜視図である。 キャリー部材を容器本体内に差し込んだ状態を示す紙製容器の外観斜視図である。 環状帯板部を容器本体内周面に内接させた状態を示す紙製容器の外観斜視図である。 持ち運び状態の紙製容器を示す縦断面図である。 収納状態の紙製容器を示す部分拡大断面図である。
以下に、本発明を具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。
図1等に示すように、紙製容器1は、厚紙製の容器本体2と、該容器本体2の内側に別体で配される厚紙製のキャリー部材3とを備えており、該キャリー部材3は該容器本体2に対して脱着自在に装着される。
なお、前記紙製容器1内には、例えば350ml入り飲料用缶を上下二段に重ねて収容することができ、具体的には、下段に4個と上段に4個の飲料用缶を積み重ねて入れることができる寸法に設定されている。ただし、内容物やその収納数等はこれに限定されるものではなく、適宜設計変更が可能である。
〔容器本体〕
前記容器本体2は、有底で上側に開口した円筒形状をなし、図2(a)に示す側壁部材4と、図2(b)に示す補強帯5と、図2(c)に示す底板6とで構成されている。
さらに詳述すると、前記側壁部材4は、図2(a)に示すような略扇形状をなすブランクからなり、左右両端4a,4bが互いに接着されて組み立てられることで、下側に向かって縮径したいわゆるテーパー形状の円筒体とされる(図3参照)。
さらに、該側壁部材4の上縁部分(径大部分)4cと、下縁部分(径小部分)4dは、それぞれ内側カール加工が施されている。また、図3に示すように、前記上縁部分4cのすぐ下側位置には、該側壁部材4の内周面に沿って帯状の補強帯5が該上縁部分4cに当接するようにして周状に配されている。なお、前記上縁部分4cと、前記補強帯5とによって、本発明における係着部5aが構成されている。
また、前記側壁部材4の下縁部分4dには、図3に示すように、円板形状の底板6が接着されている。また、該底板6には、円形の貫通孔6aが4つ設けられている。
このようにして作製される容器本体2は、保管の際または運搬の際に多数を重ねておくことができため、例えば輸送コストの低減を図ることができる。
〔キャリー部材〕
前記キャリー部材3は、図1等に示すように、前記容器本体2に取り付けられる支持部材本体9を有する支持部材7と、該支持部材本体9の上部に取り付けられた把手部材14とを備えている。
(支持部材)
図1等に示すように、支持部材7の支持部材本体9は、前記容器本体2の内径と略等しい幅長を有した板片形状をなし、縦向きの状態で該容器本体2内に挿入される。また、該支持部材本体9の上部中央には、把手部材挿通孔8がスリット状に開口しており、前記把手部材14が該把手部材挿通孔8に挿入されて上向きに突出した状態となる。
さらに、該支持部材本体9の左右両端からは、前記容器本体2の軸周り方向に沿うように延出形成された一対の環状帯板部10,10が、該支持部材本体9を中心にして設けられている。
前記支持部材7は、図4に示すような、紙シートから得られるブランク7aによって構成されている。該ブランク7aは線対称形状をしており、該線対称軸(図4において左右方向)に沿って折り曲げられ、かつ所要位置が適宜接着されることで該ブランク7aの各部位が支持部材本体9及び環状帯板部10を構成することになる。
さらに詳述すると、該ブランク7aにおける線対称軸上の中央位置には、該線対称軸に沿って形成された細長状の前記把手部材挿通孔8が設けられている。さらに、該把手部材挿通孔8を中心にしてその両側位置には、略矩形状の支持部材本体9が形成されている。なお、該把手部材挿通孔8の孔縁には、該把手部材挿通孔8の開口幅を部分的に幅広とする切欠き8aが設けられている。また、該把手部材挿通孔8の左右両脇には、線対称軸方向に沿って形成された支持部材折り曲げ線13aによって画定される折り代部13が形成されている。
さらに、前記支持部材本体9の左右両側には、前記環状帯板部10を構成することになる帯板片10aがそれぞれ折り線11を介して2本ずつ外向きに差し出されている。また、一方の側に差し出された一対の帯板片10a,10aの中間位置には各々折り線10bが形成され、他方の側に差し出された一対の帯板片10a,10aの先端には各々接着代10dが形成されている。
かかる構成にあって、前記ブランク7aが線対称軸に沿って折り曲げられ、かつ一方の側の帯板片10aと他方の帯板片10aとが接着代10dを介して各々接続されることにより、図8等に示すような、支持部材本体9と、一対の環状帯板部10,10とを有する支持部材7が得られる。
(把手部材)
前記把手部材14は、図5(a)に示すような、紙シートから得られるブランク14aによって構成されている。該ブランク14aは、線対称形状をしており、該線対称軸(図5において左右方向)に沿って折り曲げられることで該把手部材14が構成されることになる。さらに詳述すると、該ブランク14aの中央には、線対称軸に沿って形成された細長い折り代部15が設けられている。また、該折り代部15の両側には、把手部材折り曲げ線15aを介して把手部材本体16が形成されている。さらに、該把手部材本体16の中央には、それぞれ把持用開口部19が形成されている。また、一方の把手部材本体16の把持用開口部19には、舌片形状の補強板支持部21が折り線20aを介して設けられている。
また、前記把手部材本体16における折り代部15側の端部(把手部材14の上端部となる端部)には、下限規定部17が各々外向きに突設されていると共に、前記折り代部15の反対側の端部(把手部材14の下端部となる端部)には、上限規定部18が各々外向きに突設されている。
かかる構成にあって、把手部材14として組み立てられる際には、前記ブランク14aが線対称軸に沿って折り曲げられて使用される。また、折り曲げられた前記ブランク14aの間には、図5(b)に示すような厚紙製の補強板22が介挿される。なお、該補強板22には、指を差し入れる把持用開口部19が設けられていると共に、上記把手部材14の上限規定部18に対応する位置に、同様な形状からなる上限規定部18が設けられている。
〔キャリー部材の組み立て〕
図1等に示すように、キャリー部材3は、把手部材14が支持部材7に取り付けられることで作製される。
具体的には、図6に示すように、まず前記支持部材7を、把手部材挿通孔8が形成される位置を上側として折り曲げると共に、前記把手部材14において上限規定部18を折り線18a(図5a参照)に沿って折り曲げた状態として、該把手部材14を該支持部材本体9の把手部材挿通孔8に上側から下側に向かって挿入する。そして、該把手部材14を把手部材挿通孔8に挿入した後、前記上限規定部18を元の形状に復帰させて該把手部材14が該把手部材挿通孔8から抜け出ないような形態とする。
また、前記該把手部材挿通孔8内に挿入された前記把手部材14内に、前記補強板22を介挿させて重ね合わせた状態とする。なお、補強板22を該把手部材14内に介挿させた後、該補強板22の脱落を防止するため、一方の把手部材本体16の把持用開口部19に形成された前記補強板支持部21を折り線20aで折り返し、該補強板支持部21を補強板22の把持用開口部19に差し入れるようにする。
そうすると、図7に示すように、該把手部材14は、把手部材挿通孔8内で支持部材7に対して上下摺動可能になる。なお、該把手部材14を上側に移動させると、所定位置で前記上限規定部18が把手部材挿通孔8の周縁に係止し、該支持部材本体9から上側に抜け出ることが防止される。一方、把手部材14を下側に移動させると、所定位置で前記下限規定部17が把手部材挿通孔8の周縁に係止し、該支持部材本体9の下部から下側に抜け出ることが防止される。このように、該把手部材14は、該下限規定部17と該上限規定部18との間の範囲で出没自在に保持されている。
また、図9に示すように、前記キャリー部材3における支持部材7の環状帯板部10は、前記支持部材折り曲げ線13aに沿って折り曲げた後に前記折り線10bで折り返すことができる。これによって該キャリー部材3は折り畳んだ状態とすることができる(図8参照)。
このようにして作製されるキャリー部材3は、保管の際または運搬の際にかさばることなく多数を積み重ねておくことができ、例えば輸送コストの低減を図ることができる。
〔紙製容器の組み立て手順〕
前記容器本体2と前記キャリー部材3とを互いに係着させて図1に示すような紙製容器1とするには、まず、キャリー部材3の環状帯板部10を、図9に示すように前記折り線10bを前記支持部材本体9側に折り、次いで図10に示すように、該折り線10bを完全に折り返した状態とする。
この状態で、該キャリー部材3を、前記環状帯板部10の突出している部分を撓ませつつ、図11に示すように、該容器本体2の上側開口から該容器本体2内側へ差し込む。
次に、図12に示すように、前記環状帯板部10が前記容器本体2内周面に対面するように該環状帯板部10を拡張させて該容器本体2の内周面に押し当てていく。さらに該環状帯板部10の上縁23が、係着部5aとしての前記補強帯5の下端部に係着するように位置を調節する。このようにして図1に示すような紙製容器1が得られる。なお、前記環状帯板部10と容器本体2の内周面とは、部分的に面接触していてもよいし、部分的に離間していてもよい。
上記した組み立て作業は、特に習熟を要しないため、組み立てのための作業時間を大幅に短縮することができる。また、上記した手順の逆を行うことで、容易にキャリー部材3を容器本体2から取り外すことができる。
〔紙製容器の使用態様〕
これまでに述べた紙製容器1は、図13に示すように、計8個の350ml入り飲料用缶Cを収容することができる。そして、把手部材14を上側に引き出すと該把手部材14は持ち運び状態αとなり、該把手部材14の把持用開口部19が容器本体2の上縁より上側に突出し、簡単に当該紙製容器1を吊り下げて持つことが可能となる。また、該把手部材14は、容器本体2の中心軸線上に配置されているため、当該紙製容器1をバランス良く持つことが可能である。また、板片形状の支持部材本体9が、紙製の容器本体2内に横断状に内嵌されるため、該容器本体2の側壁が撓むことを容器本体2の内側から支持することで抑制することが可能となる。したがって、重たい飲料用缶Cが入れられた状態で持ち上げられた場合にも、容器本体2が変形してしまう、というようなことがなくなる。
なお、前記把手部材14は、前記上限規定部18が前記支持部材7の折り代13に対応する部分に係止し、かつ、支持部材7の環状帯板部10の上縁23が係着部5aである補強帯5の下端部に当接し、並びに該補強帯5も内側に向けて巻かれた上縁部分4cの下端に係着しているため、キャリー部材3あるいは把手部材14が該容器本体2から上向きに抜け出て脱離してしまうことがない。
また、前記環状帯板部10が前記容器本体2内周面に対面した状態でその上縁23が前記係着部5aに係着するため、該環状帯板10が座屈にしにくい構造となっており、全体として十分な強度が得られる。さらに、該紙製容器1は上側が開口したままなので内部を容易に視認することができる。
また、前記支持部材本体9の下端部は、下段に収容されている飲料用缶C間に介在するような寸法に設定されており、これにより間仕切りとして機能していると共に、緩衝材としても機能している。
底部となる底板6には貫通孔6aが設けられているため、下段に配された飲料用缶Cに記されている情報等を一目で確認することができる。また、該紙製容器1は厚紙のみで構成されているため、安価に提供でき、軽量であると共に廃棄(リサイクル)も容易である。
一方、図14に示すように、前記把手部材14を下側に押し下げて収納状態βとした際には、該把手部材14は前記容器本体2の上端よりも下側に退避して収納されるため、該把手部材14が邪魔することなく当該紙製容器1上にさらに別の紙製容器1を上下方向に積み重ねることができる。また、容器本体2の形状をいわゆるテーパー形状としたため、より一層安定して積み重ねることが可能である。なお、収納状態βにおける該把手部材14の上端は、該容器本体2の上縁と略同一高さとなるため、過剰に該把手部材14が容器本体2の奥に落ち込んでしまうことがなく、取り出しやすい高さ位置に保持される。また、該容器本体2は、下に縮径する形状であるため、前記キャリー部材3が装着状態で下方に落ち込んでしまうこともない。
また、把手部材14が収納状態βであっても、前記把持用開口部19は前記把手部材挿通孔8に設けられた切欠き8aにより露出した状態が維持されるため、そこを手掛かりとして該把手部材14を容易に把持することができる。
また、前記切欠き8aが形成されていることにより、該把手部材14の外表面に施された装飾を確実に視認させることが可能である。
また、容器本体2は円筒形状に限らず、多角筒形状であっても構わないが、内容物の重みに起因する持ち運び時や陳列時のひずみを抑制するためには、円筒形状であることが望ましい。また、該容器本体2は、テーパー形状である必要はなく、円柱形状であったり角柱形状であったりしてもよい。また、上記実施例の係着部5aには補強帯5が使用されているが、該補強帯5が使用されない構成であっても勿論よい。また、該係着部5aは、連続的に容器本体2の内周面に周成されている必要はなく、容器本体2の周方向に沿って断続的に設けられていても構わない。また、前記支持部材本体9の形状寸法も特に限定されるものではなく、内容物の大きさや形に基づいて適宜変更されてもよい。また、該支持部材本体9は、必ずしも内容物の間に介在するような縦長でなくてもよい。また、前記貫通孔6aは形成されていなくても勿論よい。また、容器本体2とキャリー部材3を構成する紙材料は、厚紙に限定されず、ダンボール等の公知の紙材料であれば適宜採用可能である。また、紙製容器1の表面に、印刷層や光沢層等を積層しても構わない。また、該キャリー部材3は、容器本体2と一体的に形成されるものであってもよい。また、キャリー部材3が容器本体2にあらかじめ固定されていてもよい。さらには、前記キャリー部材3の全部又は一部は、樹脂製であってもよい。また、上記したキャリー部材3の把手部材14は上下に移動可能であるが、これに限定されず、把手部分が本体に対して折り曲げ線を介して起倒自在に設けられており、該把手部分を起こすことで持ち運び状態となり、本体側に倒すことで収納状態となる可動構造が採用されていてもよい。
1 紙製容器
2 容器本体
3 キャリー部材
5a 係着部
6 底板
7 支持部材
9 支持部材本体
10 環状帯板部
14 把手部材
17 下限規定部
18 上限規定部
19 把持用開口部
23 上縁
α 持ち運び状態
β 収納状態

Claims (9)

  1. 有底で上側に開口した紙製の容器本体と、該容器本体内側に配されたキャリー部材と、を備えている容器であって、
    前記キャリー部材は、
    前記容器本体内に配設される支持部材本体を有する支持部材と、
    該支持部材本体の上部に配設された把手部と、からなり、
    該支持部材の支持部材本体は、前記容器本体の内径と略等しい幅長を有する板片形状をなし、
    該支持部材本体が、該容器本体内に差し入れられた状態で、該容器本体の径方向に沿って横断状に配置されている
    ことを特徴とする容器。
  2. 前記容器本体と前記キャリー部材とは、それぞれ別のシートを加工して形成されており、該キャリー部材が該容器本体の開口を介して該容器本体に脱着自在に装着される
    請求項1に記載の容器。
  3. 前記把手部材が可動し、該容器本体上端よりも上側に突出する持ち運び状態、又は該把手部材が、該容器本体上端から突出しないように配置される収納状態となる
    請求項1又は請求項2に記載の容器。
  4. 前記把手部材は、前記支持部材本体の上部に対して上下摺動自在に取り付けられており、
    該支持部材本体に対して上側に持ち上げられて前記持ち運び状態となり、
    一方、該支持部材本体に対して下側に押し下げられて前記収納状態となる
    請求項3に記載の容器。
  5. 前記容器本体の上端部には係着部が形成され、
    前記キャリー部材における支持部材は、前記支持部材本体の左右両端から前記容器本体の軸周り方向に沿うように環状に延出形成された可撓性の環状帯板部を備え、該環状帯板部が該支持部材本体を中心にして対向状に設けられており、
    装着前の前記キャリー部材の環状帯板部を撓ませて該キャリー部材を該容器本体内に挿入した後で該環状帯板部を該容器本体の内周面に沿うように拡張させると共に、該環状帯板部の上縁と前記係着部の下端とを係着させることで、該キャリー部材が該容器本体に装着された状態となる
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記容器本体の形状は、上側の開口から下側に向かって縮径する円筒形状であって、
    該容器本体に装着された前記キャリー部材における環状帯板部の外周面と該容器本体の内周面とが対面した状態となる
    請求項5に記載の容器。
  7. 複数の内容物を収容する容器であって、
    内容物が収容された状態で前記支持部材本体の下部が該複数の内容物の間に介在してなる
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の容器。
  8. 前記キャリー部材は、
    前記持ち運び状態で、前記把手部材が前記支持部材本体上部から上側に抜け出ないようにする上限規定部と、
    前記収納状態で該把手部材の上端が前記容器本体の上縁と略同一高さとなる位置より下側に抜け出ないようにする下限規定部とが、それぞれ設けられている
    請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の容器。
  9. 前記把手部材には、指を挿入可能な把持用開口部が設けられており、
    前記収納状態にあって該把手部材の把持用開口部が前記支持部材に対して露出している
    請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の容器。
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