JP2015199399A - 盗難防止機能付き内燃機関制御装置 - Google Patents

盗難防止機能付き内燃機関制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリ電圧低下時に運転者がスタータモータによるエンジン始動を行うのを防ぐ盗難防止機能付き内燃機関制御装置を得る。【解決手段】キースイッチ3が操作されたのち、車載機2の制御部6は、携帯機22の保有するIDコードを認証する前に、電圧・電流検出回路7で、バッテリ1の状態を示すものとして、バッテリ1の電圧及びバッテリ1を電源とする送信回路8に流れる電流を検出し、これらが所定値以上であれば、バッテリ1を電源として、携帯機22の保有するIDコードの認証を送信回路8を用いて実施し、携帯機22のIDコードが認証できれば、運転者がスタータモータ26によるエンジン始動を行うようにした。【選択図】図1

Description

この発明は、自動二輪車などのように内燃機関で推進される車両で、盗難防止機能を有する盗難防止機能付き内燃機関制御装置に関するものである。
従来の車両盗難防止システムは、運転者が携帯している送受信機(携帯機)と車両側の送受信機(車載機)の間でそれぞれ記憶されているIDコードを照合し、照合の結果、両方のIDコードが一致すれば、内燃機関制御装置に対し、車両のエンジンの始動が許可され、両者が不一致の場合、エンジン始動が禁止される。
ここで、車載機は、車体に搭載されたバッテリから給電されることにより動作する。従って、電源電圧の低下等によって車載機に十分な電力が供給されない場合には、IDコードの照合を行うことができない。特に、自動二輪車の場合は、比較的小容量のバッテリを搭載することが多いため、バッテリ電圧の低下を考慮する必要がある。
電源電圧の低下時にもIDコードを照合できるようにするために、特許文献1には、盗難防止装置を備えたキック始動機構付き二輪車において、短時間にてキック始動によるエンジン始動を可能にする技術が開示されている。
特許第4136921号公報(第3〜7頁、第1図)
従来の車両盗難防止システムでは、バッテリ電圧低下時においては、スタータ始動を行ったのち、エンジン始動不可の場合にはキック始動を行う必要があった。
さらに、バッテリ電圧低下時の携帯機とのIDコード照合やスタータの連続駆動を行うことによって、さらに電圧低下を引き起こし、バッテリの劣化を引き起こすだけではなく、バッテリが完全に放電した最悪の場合にはキック始動も困難となる場合がある。
一方、バッテリは重量物であり、車両軽量化のためなどの目的で、キック始動装置付き二輪車では、バッテリ容量の小さいものが使用されており、バッテリ電圧の低下が起きやすく、また携帯機との通信で消費する電流やスタータの連続駆動で消費する電流によってバッテリの劣化が起こる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、バッテリ電圧低下時に運転者がスタータモータによるエンジン始動を行うのを防ぐ盗難防止機能付き内燃機関制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係わる盗難防止機能付き内燃機関制御装置においては、携帯機の保有するIDコードを認証することにより、車両のエンジンの始動を許可する盗難防止機能付き内燃機関制御装置であって、携帯機の保有するIDコードの認証を行うための電源を構成するバッテリ、IDコードの認証前に、バッテリの状態を示す値を検出するバッテリ状態検出回路、及びこのバッテリ状態検出回路により検出されたバッテリの状態を示す値が所定値以上の場合に、バッテリを電源として、携帯機の保有するIDコードの認証を行う制御部を備えたものである。
この発明によれば、携帯機の保有するIDコードを認証することにより、車両のエンジンの始動を許可する盗難防止機能付き内燃機関制御装置であって、携帯機の保有するIDコードの認証を行うための電源を構成するバッテリ、IDコードの認証前に、バッテリの状態を示す値を検出するバッテリ状態検出回路、及びこのバッテリ状態検出回路により検出されたバッテリの状態を示す値が所定値以上の場合に、バッテリを電源として、携帯機の保有するIDコードの認証を行う制御部を備えたので、バッテリの状態が不十分なときに、運転者がスタータモータによるエンジン始動を行うのを防ぐことができる。
この発明の実施の形態1による盗難防止機能付き内燃機関制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による盗難防止機能付き内燃機関制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による盗難防止機能付き内燃機関制御装置の図2から分岐する動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による盗難防止機能付き内燃機関制御装置の図2から分岐する別の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による盗難防止機能付き内燃機関制御装置を示す構成図である。
実施の形態1.
以下、この発明の形態を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による盗難防止機能付き内燃機関制御装置を示す構成図である。
図1において、盗難防止機能付き内燃機関制御装置の車載機2は、車両を制御する制御部6と、制御部6の指示を受けて種々の出力を行う出力回路4と、発電機27またはバッテリ1からの入力に基づき、車載機2の各部に電源供給する電源回路5とをもち、さらに車両用盗難防止装置の携帯機22と通信するための送信回路8及び受信部9、並びに本発明で特徴とする送信回路8の電流(バッテリの状態を示す値)の検出及びバッテリ1の電圧(バッテリの状態を示す値)を検出する電圧・電流検出回路7(バッテリ状態検出回路)により構成されている。
制御部6には、自動二輪のキースイッチ3と、スタータリレー15及びスタータモータ26を駆動するためのスタートスイッチ31の操作信号が入力される。
出力回路4は、ステアリングロックを解除するためのステアリングロック解除手段12と、運転者に知らせるための表示ランプ13及びブザー14と、スタータモータ26に接続されたスタータリレー15とに出力を行う。
電源回路5には、発電機27とレギュレータ28が接続され、エンジン始動前は、バッテリ電源を用い、エンジン始動後は、発電機27により発電された電力を用いるようになっている。
エンジン制御ユニット16は、エンジン制御を行う制御部18、エンジン制御ユニット16内の各部に電源供給する電源回路17、制御部18の指示を受けて、アクチュエータ11に対し、出力を行う出力回路19により構成されている。また車載機2と通信を行うための回路も含まれている。
制御部18には、各種センサ20、サイドスタンドスイッチ21、スロットルポジションセンサ30の出力が入力されるように構成されている。
携帯機22は、運転者に保持され、車載機2と通信して認証を行う。携帯機22は、固有のIDを保有する記憶部23と、車載機2へ信号を送信する送信部24と、車載機2からの信号を受信する受信部25とを有する。
以下、動作について説明する。
実施の形態1は、車載機2にキースイッチ3信号が与えられると、電圧・電流検出回路7を有する車載機2からIDコードを送信する送信回路8を駆動する。このとき、電圧・電流検出回路7の計測結果によって、バッテリ1の状態を把握し、スタータモータ26によるエンジン始動が不可能な場合に、運転者によるスタータモータ26の駆動をさせないようにするものである。
次に、図2〜図4のフローチャートを用いて、詳しく説明する。
まず、図2に示す動作について説明する。
携帯機22を所持した運転者が、車載機2を取り付けた自動二輪のキースイッチ3を操作する。キースイッチ3を操作する(ステップS1)と、バッテリ1の電圧が車載機2およびエンジン制御ユニット16の動作可能な電圧以上であれば(ステップS2でYes)、車載機2は、携帯機22と車載機2が所持するIDコードを送信し、携帯機22との間でIDコードの照合を行う前に、送信回路8(所定の回路)を動作させて、IDコードの照合に関連の無いコードの送信を行う。
このとき、電圧・電流検出回路7は、コード送信時に送信回路8に流れる回路電流およびバッテリ電圧を測定し、制御部6が受け取る(ステップS3)。次に、制御部6は、測定した電流値・電圧値に応じて、次のように動作する(ステップS4)。
(1)まず、電圧・電流検出回路7の測定値(バッテリの状態を示す値)が、スタータモータ26の動作に必要十分な電圧・電流値以上(所定値以上)である場合(ステップS4でYes)、制御部6は、携帯機22に対してIDコードの照合を実施する(ステップS5)。
この照合の実施方法は、制御部6がIDコードを含む送信データを送信回路8に送信し、送信回路8から携帯機22へ送信する。携帯機22は、受信部25でIDコードを受信したのち、記憶部23で記憶しているIDコードとの照合を行い、一致すれば、記憶部23で記憶しているIDコードを、送信部24により車載機2へ送信する。
車載機2は、携帯機22より送信されたIDコードを受信部9で受信したのち、制御部6でIDコードの照合を行う(ステップS6)。ここで、IDコードの照合が不一致の場合(ステップS6でNo)、車載機2は、表示ランプ13を表示させたり、ブザー14を鳴動させて(インジケータ制御)、運転者にIDコードの不一致を通知してもよい。同時に車載機2は、通信線29を使用して、エンジン制御ユニット16に対して、エンジン始動禁止の信号を送信する(ステップS9)。
エンジン制御ユニット16は、始動禁止の信号を受信すると、エンジンが始動しないよう出力回路19の制限を行う。このときの制限とは点火禁止などである。
IDコードが一致した場合(ステップS6でYes)に限り、スタータリレー15を駆動し、スタータモータ26が駆動できるようにする。同時に車載機2は、通信線29を使用して、エンジン制御ユニット16にエンジン連続運転許可を行う(ステップS7)。
またこの時、表示ランプ13やブザー14を駆動して運転者に通知してもよい。またステアリングロック解除手段12を駆動、または信号の送信により、ロックされたステアリングを解除してもよい。
この後、運転者は、スタートスイッチ31を操作して、スタータモータ26を駆動し、エンジンを始動させることができる(ステップS8)。この時、エンジンは、車載機2が携帯機22との間でIDコードの照合を完了し、かつエンジン制御ユニット16に対して、エンジン連続運転許可を行っているため、エンジンの連続運転が可能な状態である。
(2)次に、電圧・電流検出回路7の測定値(電流値・電圧値)が、スタータモータ26の動作に必要十分な値未満で(ステップS4でNo)、車載機2と携帯機22のIDコードの照合が可能な電圧値・電流値である場合(ステップS10でYes)、車載機2は、送信回路8によって携帯機22へとIDコードの送信を行い、IDコードの照合を行う(ステップS11)。同時に、スタータリレー15の動作を禁止する(ステップS12)。ここで、IDコードの照合方法については、電圧・電流検出回路7の測定値がスタータモータ26の動作に必要十分な値以上の場合(ステップS6)と同一である。
また、同時に、車載機2は、運転者へスタータ駆動(スタータモータによるエンジン始動)が禁止されていることを通知させる(ステップS12)。この通知の方法としては、車載機2と接続させた表示ランプ13を表示、ブザー14を鳴動させてもよい。また、通信線29を使用してスタータ駆動が禁止状態であるという情報をエンジン制御ユニット16に送信し、エンジン制御ユニット16に接続された表示ランプやブザーを鳴動させてもよい。
IDコードの照合が一致している場合(ステップS11でYes)、車載機2は、通信線29を使用して、エンジン制御ユニット16に対して、エンジン連続運転許可の信号を送信する。同時に車載機2は、運転者にキックでの始動(キックスタータによるエンジン始動)を行うよう通知する(ステップS12)。この方法は、表示ランプ13を表示、ブザー14を鳴動させてもよい。この時、エンジン制御ユニット16は、エンジンの連続運転が可能な状態である。
運転者によるキック始動(ステップS13)によって、エンジン始動(ステップS14)後は、ステアリングロック解除手段12を駆動、または信号の送信により、ロックされたステアリングを解除してもよい。
IDコードの照合が不一致の場合(ステップS11でNo)、車載機2は、表示ランプ13を表示させたり、ブザー14を鳴動させて運転者にIDコードの不一致を通知してもよい。
また同時に、車載機2は、通信線29を使用して、エンジン制御ユニット16に対して、エンジン始動禁止の信号を送信する。エンジン制御ユニット16は、始動禁止の信号を受信すると、エンジンが始動しないよう出力回路19の制限を行う(ステップS15)。
(3)次に、図3に示す動作について説明する。
電圧・電流検出回路7の測定値が、スタータモータ26の動作に必要十分な値未満(ステップS4でNo)で、かつ車載機2と携帯機22のIDコードの照合が不可能な電圧・電流である場合(ステップS10でNo)、バッテリ1を接続したままで、キック始動が可能な電圧・電流であれば(ステップS16でYes)、車載機2は、送信回路8による携帯機22へのIDコードの送信を禁止し、またスタータリレー15の動作も禁止する(ステップS17)。
この時、車載機2は、運転者へスタータ駆動が禁止状態でIDコードの照合が未完了であることを通知する(ステップS17)。この通知の方法としては、車載機2と接続させた表示ランプ13を表示、ブザー14を鳴動させてもよい。
また、通信線29を使用して、スタータ駆動が禁止状態で、IDコードの照合が未完了であるという情報を、エンジン制御ユニット16に送信し、エンジン制御ユニット16に接続された表示ランプやブザーを鳴動させてもよい。
また、車載機2は運転者にキックでの始動を行うよう通知する。この方法は表示ランプ13を表示、ブザー14を鳴動させてもよい。この時、エンジン制御ユニット16はエンジン始動が許可されているが、一定時間以上の連続運転は禁止されている状態である。
運転者がキック始動にてエンジンを始動(ステップS18、S19)した後、車載機2は、携帯機22とIDコードの照合を開始する(ステップS20)。この照合の方法は、電圧・電流検出回路7の測定値が、スタータモータ26の動作に必要十分な値以上である場合(ステップS6)と同等の方法で行う。
IDコードの照合を完了し、IDコードが一致すれば(ステップS20でYes)、車載機2は、エンジン制御ユニット16に通信線29を用いて、エンジンの連続運転許可の信号を送信する(ステップS21)。この時、エンジン制御ユニット16の連続運転許可時間は、IDコードの照合を行うだけの十分な時間を設定しておく必要がある。
IDコードの照合が不一致の場合(ステップS20でNo)、車載機2は、表示ランプ13を表示させたり、ブザー14を鳴動させて、運転者に照合の不一致を通知してもよい(ステップS22)。またIDコードが不一致の場合は、盗難防止のため一定時間ののちエンジンを停止させてもよい(ステップS23)。
ここで、IDコードが不一致の場合には、エンジンを停止させる以外にも、エンジン回転数を一定以下に抑える、ステアリングロック解除不可、ブザーで警報する、サイドスタンドを解除した時にエンジンを停止させる手段もある。
エンジン回転数を一定以下に抑えるのは、自動二輪車にはエンジン回転数が一定以上の状態になると、車輪と駆動軸が接続されて走行する形態があり、この形態の自動二輪車に用いると、エンジン運転中かつIDコードが不一致の状態でも、自動二輪車を移動させることができず、盗難防止の効果がある。
ステアリングロック解除不可とは、IDコードが不一致かつエンジン動作中でもステアリングロックが施錠された状態ではハンドルを回転させることができず、自動二輪車の走行が不可能になるため、盗難防止の効果がある。
ブザーで警報するのは、IDコードが不一致かつエンジン動作中の状態で車載機2に接続させたブザーを鳴動させることにより、周囲に車両異常を知らせ、盗難防止の効果がある。
また、サイドスタンドを解除した時にエンジンを停止させる手段は、IDコードが不一致かつエンジン動作中の状態で、運転者が走行前にサイドスタンドスイッチ21を解除した場合、エンジン制御ユニット16の制御部18に信号が入り、制御部18がエンジン停止を行うことにより、盗難されることを防ぐ。
(4)次に、電圧・電流検出回路7の測定値が、スタータモータ26の動作に必要十分な値未満で、かつ車載機2と携帯機22のIDコードの照合が不可能、かつバッテリ1を接続した状態でのキック始動が不可能な値の場合(ステップS16でNo)について述べる。
このようなバッテリ電圧では、キック始動を行った場合に、キックによる発電電流がバッテリ1に流れ込み、エンジン始動が困難となる。この時、車載機2は、運転者にバッテリ1の取り外しを通知する(ステップS24)。
この通知の方法としては、車載機2と接続させた表示ランプ13を表示、ブザー14を鳴動させてもよい。また、通信線29を使用して、スタータ駆動が禁止状態でIDコードの照合が未完了であるという情報を、エンジン制御ユニット16に送信し、エンジン制御ユニット16に接続された表示ランプ13やブザー14を鳴動させてもよい。
バッテリ1を取り外したのち(ステップS25)、キック始動(ステップS26)にて、エンジンを始動させる(ステップS27)。この時、エンジン制御ユニット16は、エンジン始動が許可されているが、一定時間以上の連続運転は禁止の状態である。
この後のIDコードの照合(ステップS28)以降の動作は、電圧・電流検出回路7の測定値がスタータモータ26の動作に必要十分な値未満で、車載機2と携帯機22のIDコードの照合が可能な電圧・電流値の場合(ステップS20)と同一の動作となる。
(5)最後に、図4に示す動作について説明する。
図4は、バッテリ電圧が、車載機2およびエンジン制御ユニット16の動作可能な電圧未満の場合(ステップS2でNo)である。
この時、運転者がキースイッチ3を操作しても、車載機2は、動作不可能な状態のため、表示ランプ13やブザー14を駆動して、運転者にスタータ始動やキック始動を通知させることができない。
この時、エンジン制御ユニット16は、エンジン始動が許可されているが、一定時間以上の連続運転は、禁止の状態である。
運転者がキック始動(ステップS32)にて、エンジンを始動(ステップS33)した後、車載機2は、携帯機22との間のIDコードの照合を開始する(ステップS34)。IDコードの照合方法については、電圧・電流検出回路7の測定値がスタータモータ26の動作に必要十分な電圧・電流値以上の場合(ステップS6)と同一である。
IDコードの照合を完了し、IDコードが一致すれば(ステップS34でYes)、車載機2は、エンジン制御ユニット16に、通信線29を用いてエンジンの連続運転許可の情報を送信する(ステップS35)。
この時、エンジン制御ユニット16の連続運転許可時間は、IDコードの照合を行うだけの十分な時間を設定しておく必要がある。
IDコードの照合が不一致の場合(ステップS34でNo)、車載機2は、表示ランプ13を表示させたり、ブザー14を鳴動させて、運転者に照合の不一致を通知してもよい(ステップS36)。また、IDコードが不一致の場合は、一定時間ののちエンジンを停止させる(ステップS37)。このときの一定時間は、エンジンが始動されてから、車載機2が携帯機22とIDコードの照合を完了するまでの十分な時間である。
ここで、IDコードが不一致の場合には、エンジンを停止させる以外にも、エンジン回転数を一定以下に抑える、ステアリングロック解除不可、ブザーで警報する、サイドスタンドを解除した時にエンジンを停止させる手段もある。
これらの手段については、電圧・電流検出回路7の測定値がスタータモータ26の動作に必要十分な値未満で、車載機2と携帯機22のIDコードの照合が不可能な電圧・電流値の場合(ステップS23)と同一である。
実施の形態1によれば、エンジン始動が不可能な状態でのスタータ連続駆動が制限されるため、バッテリの過放電によるバッテリ劣化を抑えることができる。
また、運転者は、車載機からの通知により、スタータ駆動かキック始動かを判別可能なため、誤ったエンジン始動を防止でき、始動時間の短縮が可能となる。
まら、バッテリ電圧によって、一定値以下ではIDコードの照合を行わないため、エンジン始動時に余計な電力を消費しない。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による盗難防止機能付き内燃機関制御装置を示す構成図である。
図5において、1〜31は図1におけるものと同一のものである。図5では、スタートスイッチ31、スタータリレー15およびスタータモータ26が、エンジン制御ユニット16に接続されている。
実施の形態2は、実施の形態1に対して、スタートスイッチ31、スタータリレー15、およびスタータモータ26をエンジン制御ユニット16に接続させている。
実施の形態1では、スタータモータ駆動の許可・禁止を車載機2で判定していたが、実施の形態2では、車載機2で判定した結果を、通信線29を通じて、エンジン制御ユニット16へ送信し、エンジン制御ユニット16が、スタータモータ駆動を許可・禁止するよ
うにした。
実施の形態2の構成によっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 バッテリ、2 車載機、3 キースイッチ、4 出力回路、5 電源回路、
6 制御部、7電圧・電流検出回路、8 送信回路、9 受信部、10 記憶部、
11 アクチュエータ、12 ステアリングロック解除手段、13 表示ランプ、
14 ブザー、15 スタータリレー、16 エンジン制御ユニット、17 電源回路、18 制御部、19 出力回路、20 各種センサ、21 サイドスタンドスイッチ、
22 携帯機、23 記憶部、24 送信部、25 受信部、26 スタータモータ、
27 発電機、28 レギュレータ、29 通信線、30 スロットルポジションセンサ、
31 スタートスイッチ。

この発明に係わる盗難防止機能付き内燃機関制御装置においては、スタータモータおよびキックスタータによるエンジンの始動が可能に構成された車両のエンジンの始動を制御する盗難防止機能付き内燃機関制御装置であって、帯機の保有するIDコードの認証を行うための電源を構成するバッテリ、IDコードの認証前に、バッテリの状態を示す値を検出するバッテリ状態検出回路、及びこのバッテリ状態検出回路により検出されたバッテリの状態を示す値に応じて、携帯機の保有するIDコードの認証を行うとともに、エンジンの始動を制御する制御部を備え、制御部は、バッテリの状態を示す値が第一の値以上の場合に、バッテリを電源として、携帯機の保有するIDコードの認証を行い、このIDコードの認証に成功した場合に、スタータモータによりエンジンを始動させ、バッテリの状態を示す値が第一の値未満の場合で、かつ第一の値より小さい第二の値以上の場合に、バッテリを電源として、携帯機の保有するIDコードの認証を行い、このIDコードの認証に成功した場合に、キックスタータによりエンジンを始動させ、バッテリの状態を示す値が第二の値未満の場合に、キックスタータによりエンジンを一定時間だけ始動させた後、発電機により発電された電力を用いて、携帯機の保有するIDコードの認証を行い、このIDコードの認証に成功した場合に、エンジンを連続運転させるものである。
この発明によれば、スタータモータおよびキックスタータによるエンジンの始動が可能に構成された車両のエンジンの始動を制御する盗難防止機能付き内燃機関制御装置であって、帯機の保有するIDコードの認証を行うための電源を構成するバッテリ、IDコードの認証前に、バッテリの状態を示す値を検出するバッテリ状態検出回路、及びこのバッテリ状態検出回路により検出されたバッテリの状態を示す値に応じて、携帯機の保有するIDコードの認証を行うとともに、エンジンの始動を制御する制御部を備え、制御部は、バッテリの状態を示す値が第一の値以上の場合に、バッテリを電源として、携帯機の保有するIDコードの認証を行い、このIDコードの認証に成功した場合に、スタータモータによりエンジンを始動させ、バッテリの状態を示す値が第一の値未満の場合で、かつ第一の値より小さい第二の値以上の場合に、バッテリを電源として、携帯機の保有するIDコードの認証を行い、このIDコードの認証に成功した場合に、キックスタータによりエンジンを始動させ、バッテリの状態を示す値が第二の値未満の場合に、キックスタータによりエンジンを一定時間だけ始動させた後、発電機により発電された電力を用いて、携帯機の保有するIDコードの認証を行い、このIDコードの認証に成功した場合に、エンジンを連続運転させるので、バッテリの状態が不十分なときに、運転者がスタータモータによるエンジン始動を行うのを防ぐことができる。
(1)まず、電圧・電流検出回路7の測定値(バッテリの状態を示す値)が、スタータモータ26の動作に必要十分な電圧・電流値以上(第一の値以上)である場合(ステップS4でYes)、制御部6は、携帯機22に対してIDコードの照合を実施する(ステップS5)。
この照合の実施方法は、制御部6がIDコードを含む送信データを送信回路8に送信し、送信回路8から携帯機22へ送信する。携帯機22は、受信部25でIDコードを受信したのち、記憶部23で記憶しているIDコードとの照合を行い、一致すれば、記憶部23で記憶しているIDコードを、送信部24により車載機2へ送信する。
(2)次に、電圧・電流検出回路7の測定値(電流値・電圧値)が、スタータモータ26の動作に必要十分な値未満で(ステップS4でNo)、車載機2と携帯機22のIDコードの照合が可能な電圧値・電流値(第二の値)である場合(ステップS10でYes)、車載機2は、送信回路8によって携帯機22へとIDコードの送信を行い、IDコードの照合を行う(ステップS11)。同時に、スタータリレー15の動作を禁止する(ステップS12)。ここで、IDコードの照合方法については、電圧・電流検出回路7の測定値がスタータモータ26の動作に必要十分な値以上の場合(ステップS6)と同一である。
また、同時に、車載機2は、運転者へスタータ駆動(スタータモータによるエンジン始動)が禁止されていることを通知させる(ステップS12)。この通知の方法としては、車載機2と接続させた表示ランプ13を表示、ブザー14を鳴動させてもよい。また、通信線29を使用してスタータ駆動が禁止状態であるという情報をエンジン制御ユニット16に送信し、エンジン制御ユニット16に接続された表示ランプやブザーを鳴動させてもよい。

Claims (5)

  1. 携帯機の保有するIDコードを認証することにより、車両のエンジンの始動を許可する盗難防止機能付き内燃機関制御装置であって、
    上記携帯機の保有するIDコードの認証を行うための電源を構成するバッテリ、
    上記IDコードの認証前に、上記バッテリの状態を示す値を検出するバッテリ状態検出回路、
    及びこのバッテリ状態検出回路により検出された上記バッテリの状態を示す値が所定値以上の場合に、上記バッテリを電源として、上記携帯機の保有するIDコードの認証を行う制御部を備えたことを特徴とする盗難防止機能付き内燃機関制御装置。
  2. 上記バッテリ状態検出回路により検出される上記バッテリの状態を示す値は、上記バッテリの電圧及び上記バッテリを電源とする所定の回路を流れる電流であることを特徴とする請求項1に記載の盗難防止機能付き内燃機関制御装置。
  3. 制御部により上記携帯機の保有するIDコードの認証に成功した場合に、スタータモータにより上記エンジンを始動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の盗難防止機能付き内燃機関制御装置。
  4. 上記車両は、キックスタータによるエンジン始動が可能に構成され、
    上記バッテリ状態検出回路により検出された上記バッテリの状態を示す値が所定値未満の場合に、キックスタータにより上記エンジンを始動させた後、上記制御部による上記携帯機の保有するIDコードの認証を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の盗難防止機能付き内燃機関制御装置。
  5. 上記スタータモータは、上記制御部と通信線により接続され、上記エンジンを制御するエンジン制御ユニットに設けられていることを特徴とする請求項3に記載の盗難防止機能付き内燃機関制御装置。
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