JP2015198833A - 表示装置および表示方法 - Google Patents

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竹島 秀則
Hidenori Takeshima
秀則 竹島
井田 孝
Takashi Ida
孝 井田
利幸 小野
Toshiyuki Ono
利幸 小野
修平 新田
Shuhei Nitta
修平 新田
太一郎 塩寺
Taiichiro Shiodera
太一郎 塩寺
智行 武口
Satoyuki Takeguchi
智行 武口
百合香 小川
Yurika Ogawa
百合香 小川
中井 宏章
Hiroaki Nakai
宏章 中井
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Abstract

【課題】スペクトル検出器を用いて得られる画像の視認性を向上させる。【解決手段】取得部は、複数のエネルギー帯ごとに、被検体を透過するX線光子の計数結果を示す投影データを取得する。第1算出部は、投影データから第1の画像を算出する。第2算出部は、投影データから第1の画像とは異なる第2の画像を算出する。第1設定部は、ユーザの操作に応じて、画像の視認性を補助するための処理を制御するパラメータを示す第1制御パラメータを設定する。第3算出部は、第1の画像に対して、第1制御パラメータに応じた処理を施すことで、第3の画像を算出する。第2設定部は、ユーザの操作に応じて、第2の画像と第3の画像との混合比を示す第2制御パラメータを設定する。第4算出部は、第2制御パラメータを用いて、第2の画像と第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する。表示制御部は、第4の画像を表示する制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、表示装置および表示方法に関する。
コンピュータX線撮影装置やコンピュータ断層撮影装置は、X線源から検出器までの経路上でX線が減弱した量を可視化する装置であり、医療用、動物用、産業用、手荷物検査用など検体にあわせた装置が開発されている。コンピュータX線撮影装置は、X線の減弱量を投影画像として画像化する装置である。コンピュータ断層撮影装置は、複数の角度(X線照射方向)ごとに、X線の減弱量を収集し、得られた減弱量から単位体積(ボクセル)あたりの減弱係数を再構成し、再構成画像として可視化する装置である。コンピュータ断層撮影装置では、通常、複数の角度から撮影するために、X線源と検出器、もしくは、対象とする検体を回転させる構造を備えている。多くのコンピュータ断層撮影装置では、減弱係数として、水を0、空気を−1000と定義したHU(Hounsfield unit)という単位を利用したCT値に換算した画像を表示する。
X線の吸収量は、通過する原子の種類とX線のエネルギー(波長)に依存する。X線源は様々なエネルギーを含む線源であり、コンピュータX線撮影装置やコンピュータ断層撮影装置ではX線源の持つエネルギー帯に対する平均的な減弱量を観測していることになる。このような装置は、1線源で1エネルギー帯を観測している。
また、異なる2種のエネルギー帯を持つX線源を用いて撮影を行って画像を生成するデュアルエナジーと呼ばれる技術が知られている。従来、デュアルエナジーを用いて得られた2種の画像をユーザに分かり易く提示する方法として、様々な技術が知られている。
また、エネルギー帯を区別できる検出器(たとえば、デュアルエナジーあるいはフォトンカウンティング方式の検出器。以下では、説明の便宜上これらを総称して「スペクトル検出器」と称する場合がある)を用いて、1種類のX線源から照射されて被検体を通過したX線光子の計数結果を示すデータを、複数のエネルギー成分に分けて画像化する技術も知られている。
スペクトル検出器を用いた装置は、1線源でn(n>1)個のエネルギー帯を観測可能な装置ということになる。したがって、X線源から発せられるX線の強さが同一であれば、1線源あたり1エネルギー帯を観測可能な装置に比べて、可視化される画像のSN比(signal to noise ratio)は低下する。また、フォトンカウンティング方式の検出器を用いる場合には、照射するX線の線量が多い場合、検出器による検出値が不正確になるパイルアップ現象が起こることが知られている。パイルアップ現象は、CdTe半導体を用いた光電変換により光子の数を計測する直接変換型装置、可視光に変換し可視光センサにより光子の数を計測する間接変換型装置の何れにおいても発生し、パイルアップ現象を避けるためには、1線源あたり1エネルギー帯を観測する装置に比べて、X線の強さを落とすしかない。パイルアップ現象を避けるためにX線の強さを落とすことは、十分な計数結果を収集できないことにつながり、結果として、可視化される画像のSN比の低下を引き起こす。
特開2007−44275号公報 特開2008−86543号公報 特開2010−194261号公報
本発明が解決しようとする課題は、スペクトル検出器を用いて得られる画像の視認性を向上させることを目的とする。
実施形態の表示装置は、取得部と第1算出部と第2算出部と第1設定部と第3算出部と第2設定部と第4算出部と表示制御部とを備える。取得部は、複数のエネルギー帯ごとに、被検体を透過するX線光子の計数結果を示す投影データを取得する。第1算出部は、投影データから第1の画像を算出する。第2算出部は、投影データから第1の画像とは異なる第2の画像を算出する。第1設定部は、ユーザの操作に応じて、画像の視認性を補助するための処理を制御するパラメータを示す第1制御パラメータを設定する。第3算出部は、第1の画像に対して、第1制御パラメータに応じた処理を施すことで、第3の画像を算出する。第2設定部は、ユーザの操作に応じて、第2の画像と第3の画像との混合比を示す第2制御パラメータを設定する。第4算出部は、第2制御パラメータを用いて、第2の画像と第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する。表示制御部は、第4の画像を表示する制御を行う。
実施形態のX線CT装置の構成の一例を示す図。 実施形態のX線管から出力されるエネルギー帯別のフォトン数を示す図。 実施形態の検出器を説明するための図。 実施形態の各エネルギー帯の投影データを表す模式図。 実施形態のX線エネルギーとX線減弱係数との関係の一例を示す図。 実施形態のX線エネルギーとX線減弱係数との関係の一例を示す図。 実施形態の各原子の弁別画像を表す模式図。 実施形態の全エネルギー画像を表す模式図。 実施形態の第1制御パラメータを入力するためのUI画像を示す図。 実施形態の第2制御パラメータを入力するためのUI画像を示す図。 実施形態のブレンド画像が生成されるまでの流れを表す概念図。 実施形態のコンソール装置の動作例を示すフローチャート。 変形例の第1制御パラメータを入力するためのUI画像を示す図。 変形例のブレンド画像が生成されるまでの流れを表す概念図。 変形例の第1制御パラメータを入力するためのUI画像を示す図。 変形例の第2制御パラメータを入力するためのUI画像を示す図。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る表示装置および表示方法の実施形態を詳細に説明する。以下では、本発明が適用される表示装置として、X線CT装置(コンピュータ断層撮影装置)を例に挙げて説明するが、これに限られるものではなく、例えばコンピュータX線撮影装置に適用することも可能である。以下の実施形態で説明するX線CT装置は、フォトンカウンティングCTを実行可能な装置である。すなわち、以下の実施形態で説明するX線CT装置は、フォトンカウンティング方式の検出器(スペクトル検出器)を用いて、1種類のX線源から照射されて被検体を透過したX線光子を計数することで、X線CT画像データを再構成可能な装置である。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置100とを備える。
架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線を計数する装置であり、高電圧発生部11と、X線管12と、検出器13と、収集部14と、回転フレーム15と、架台駆動部16とを有する。
回転フレーム15は、X線管12と検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持し、後述する架台駆動部16によって被検体Pを中心とした円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
X線管12は、後述する高電圧発生部11が供給する高電圧により被検体PにX線ビームを照射する真空管であり、回転フレーム15の回転にともなって、X線ビームを被検体Pに対して照射する。
高電圧発生部11は、X線管12に高電圧を供給する装置であり、X線管12は、高電圧発生部11から供給される高電圧を用いてX線を発生する。すなわち、高電圧発生部11は、X線管12に供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。
架台駆動部16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線管12と検出器13とを旋回させる。X線管12で発生したX線が照射される方向を示すX線照射方向(以下の説明では「ビュー」と称する)は、X線管12と検出器13の位置あるいは角度に応じて異なる方向となる。
ここで、X線管12から発せられるX線は、例えば図2に示すように、そのX線管12の材質によって決まるエネルギーを持つフォトン(X線光子)を発すると考えられる。本実施形態の検出器13は、フォトンカウンティング方式の検出器(スペクトル検出器)であり、この検出器13を用いることで、X線管12から発せられたエネルギー分布を持つフォトンに対し、検出器13に達するまで原子ごとのX線減弱係数に従うX線の吸収を受けなかったフォトンを、フォトンの持つエネルギーとその数という形で検出することができる。これにより、複数のエネルギー帯ごとに検出されたフォトン数を示すスペクトルデータ(以下の説明では、「投影データ」と称する場合がある)を得ることができる。なお、複数のエネルギー帯ごとに検出とは、例えば20〜140(keV)を全エネルギー帯とするとき、20〜40、40〜60、60〜80、80〜100、100〜120、120〜140(keV)の6つのエネルギー帯ごとに検出を行うという意味である。
図1に戻り、具体的な内容を説明する。本実施形態の検出器13は、被検体Pを透過したX線光子を計数するための複数の検出素子を有する。一例を挙げれば、検出器13が有する各検出素子は、テルル化カドミウム(CdTe)系の半導体である。すなわち、検出器13は、入射したX線光子を、直接、電気信号に変換する直接変換型の半導体検出器である。
図3は、本実施形態に係る検出器13の一例を説明するための図である。例えば、検出器13は、図3に示すように、テルル化カドミウムにより構成される検出素子131が、チャンネル方向(図1中のY軸方向)にN列、体軸方向(図1中のZ軸方向、以下の説明では「列方向」と称する場合がある)にM列(例えば4列、16列、80列、160列あるいは320列)配置された面検出器である。検出素子131は、X線光子が入射すると、1パルスの電気信号を出力する。検出素子131が出力した個々のパルスを弁別することで、検出素子131に入射したX線光子の数を計数することができる。また、個々のパルスの強度に基づく演算処理を行なうことで、計数したX線光子のエネルギーを計測することができる。
なお、以下では、検出器13が直接変換型の半導体検出器である場合について説明するが、これに限らず、例えば検出器13として、シンチレータと光電子増倍管とにより構成される間接変換型の検出器を用いることもできる。
図1に示す収集部14は、検出器13の出力信号から、X線管12から照射されて被検体Pを透過したX線光子を計数した結果を示す計数結果を収集する。本実施形態では、収集部14は、複数のビューごとに、X線管12から照射されて被検体Pを透過したX線光子を計数し、当該計数したX線光子のエネルギーを弁別した結果を収集する。
さらに詳述すれば、収集部14は、X線管12の位相(管球位相)ごとに、検出素子131が出力した各パルスを弁別して計数したX線光子の入射位置(検出位置)と、当該X線光子のエネルギー値とを示す情報を収集する。この例では、計数に用いたパルスを出力した検出素子131の位置を、入射位置とする。例えば、収集部14が収集する情報は、『管球位相「α1」では、入射位置「P11」の検出素子131において、エネルギー弁別域「E1<E≦E2」の光子の計数値が「N1」であり、エネルギー弁別域「E2<E≦E3」の光子の計数値が「N2」である』といった情報となる。
見方を変えれば、収集部14がビューごとに収集する情報は、複数のエネルギー帯ごとの、被検体Pを透過するX線光子の計数結果を示すデータ(投影データ)であると考えることもできる。この投影データは、X線光子の入射位置(この例では検出素子131の位置)と当該X線光子の計数値とを示すデータであり、収集部14は、複数のビューごとに、複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データを収集していると考えることができる。そして、収集部14は、各ビューの投影データ群(複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データの集合)を、装置本体30へ送信する。
図4は、あるビューにおけるエネルギー帯E1、E2およびE3の各々の投影データを模式的に示す図である。図4の例では、各投影データの座標位置は、あるビューにおける検出器13の検出面(図3)の座標位置(検出素子131の位置)に相当すると考えることができる。また、図4の例では、各投影データのうち、計数値(対応するエネルギーのサンプリング値)が大きい領域ほど「白」に近い表示となっている。収集部14が収集する情報は、{エネルギー、ビュー、列、各列の検出素子131の並び}の4次元のデータであると考えることもできる。
図1の説明を続ける。寝台装置20は、被検体Pを載せる装置であり、天板22と、寝台駆動装置21とを有する。天板22は、被検体Pが載置される板であり、寝台駆動装置21は、天板22をZ軸方向へ移動して、被検体Pを回転フレーム15内に移動させる。
なお、架台装置10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pを螺旋状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する形態であってもよい。または、架台装置10は、天板22を移動させた後に被検体Pの位置を固定したままで回転フレーム15を回転させて被検体Pを円軌道にてスキャンするコンベンショナルスキャンを実行する形態であってもよい。または、架台装置10は、天板22の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行なうステップアンドシュート方式を実行する形態であってもよい。
コンソール装置100は、装置本体30と、入力装置40と、表示部(ディスプレイ装置)50とを含む。装置本体30は、入力装置40を介したユーザの操作を受け付けるとともに、架台装置10によって収集された各ビューの投影データ群を用いて、ユーザに提示する画像(後述)を生成し、生成した画像を表示部50に表示する制御を行う装置である。入力装置40は、X線CT装置1の操作者(ユーザ)が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード等で構成され得る。表示部50は、ユーザによって参照されるモニタであり、装置本体部30により生成された画像を表示することもできるし、各種指示や各種設定を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を表示することもできる。表示部50の表示方式は任意であり、例えば液晶や有機ELなどの直視型のディスプレイ装置で構成され得る。また、表示部50はタッチパネル型のディスプレイ装置で構成されてもよい。つまり、表示部50が入力装置40の機能を兼ねる形態であってもよい。
以下、装置本体30の具体的な内容を説明する。図1に示すように、装置本体30は、スキャン制御部101と、取得部102と、第1算出部103と、第2算出部104と、受付部105と、第1設定部106と、第3算出部107と、第2設定部108と、第4算出部109と、表示制御部110とを有する。
スキャン制御部101は、高電圧発生部11、架台駆動部16、収集部14及び寝台駆動装置21の動作を制御することで、架台装置10における投影データの収集処理を制御する。
取得部102は、複数のエネルギー帯ごとに、X線管12(この例では1種類のX線源であるX線管12)から照射されて被検体Pを透過するX線光子の計数結果を示す投影データを取得する。本実施形態では、取得部102は、各ビューの投影データ群(複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データの集合)を収集部14から取得する。
第1算出部103は、投影データから第1の画像を算出する。ここでは、第1の画像は、被検体Pに含まれることが想定される複数の原子のうちユーザにより選択された原子を示す注目原子の密度に応じたボクセル値を示すボリュームデータ(以下の説明では、「弁別画像」と称する場合がある)である場合を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。本実施形態では、第1算出部103は、各ビューの投影データ群と、複数の原子(被検体Pに含まれることが想定される複数の原子)の各々のエネルギー帯ごとのX線減弱係数を特定可能なX線減弱係数データとから、第1の画像として、注目原子の密度に応じたボクセル値を示すボリュームデータを算出する。
ここで、X線減弱係数は、原子の種類、および、与えたX線のX線エネルギーに依存する。図5は、原子AのX線エネルギーとX線減弱係数(原子がX線を吸収する度合いを示す指標)との関係を示す図であり、図6は、原子Aとは異なる原子BのX線エネルギーとX線減弱係数との関係を示す図である。X線減弱係数は原子によって異なり、また、多くの原子では、収集されたスペクトルデータにおいて、X線減弱係数が大きく変化するX線エネルギーを検出できる。このエネルギーはKエッジとして知られ、このKエッジも原子によって異なる。図5および図6に示すX線減弱係数は原子ごとに固有であるため、予め測定しておくことで、既知の情報として利用することができる。
図1に戻り、第1算出部103の説明を続ける。例えば第1算出部103は、複数のビューごとに、当該ビューに対応する投影データ群を、複数の原子と1対1に対応する原子密度データ(原子の密度に応じた画素値を示すデータ)に変換し(ステップS1)、複数の原子ごとに、各ビューの原子密度データを、例えばFBP(Filtered Back Projection)法を用いて逆投影処理することで、当該原子の密度に応じたボクセル値を示すボリュームデータ(当該原子の弁別画像)を算出する(ステップS2)。
ここで、上記ステップS1のより具体的な内容を説明する。いま、原子の数=3(原子1、原子2、原子3)、エネルギー帯の数=4(エネルギー帯1、エネルギー帯2、エネルギー帯3、エネルギー帯4)の場合を例に挙げて、あるビューに対応する各投影データにおける単位領域(この例では、1つの検出素子131の位置に対応する領域)のエネルギーのサンプリング値を、複数の原子の各々の密度に応じた値に変換する処理を説明する。
ここでは、原子1の密度=x1、原子2の密度=x2、原子3の密度=x3とし、上記単位領域におけるエネルギー帯1のサンプリング値(X線光子の計数値)=s1、エネルギー帯2のサンプリング値=s2、エネルギー帯3のサンプリング値=s3、エネルギー帯4のサンプリング値=s4とする。また、原子1の各エネルギー帯に対するX線減弱係数=(d11,d12,d13,d14)、原子2の各エネルギー帯に対するX線減弱係数=(d21,d22,d23,d24)、原子3の各エネルギー帯に対するX線減弱係数=(d31,d32,d33,d34)とする。
上記の場合に、計測誤差が0であれば、以下の式1が成立する。
そして、d11〜d34を上記式1の並びでまとめた行列をD、x1〜x3を並べた縦ベクトルをx、s1〜s4を並べた縦ベクトルをsとすると、以下の式2が成立する。
したがって、xを推定すれば、上記単位領域における各原子の密度が得られることになる。xの推定方法としては、例えば以下の式3を用いて推定することもできる。
上記式3において、Dは、Dの疑似行列を表している。同様にして、他の単位領域についても、各原子の密度を推定することができる。つまり、投影データに含まれる複数の単位領域の各々について、当該単位領域における各エネルギーのサンプリング値を、複数の原子の各々の密度を示す値に変換することができる。これにより、複数の原子と1対1に対応する複数の原子密度データ(この例では投影データと同じサイズのデータ)を得ることができる。以上のようにして、複数のビューごとに、複数の原子と1対1に対応する複数の原子密度データを得ることができる。
次に、上記ステップS2のより具体的な内容を説明する。例えばあるビューにおける原子1の原子密度データに含まれる単位領域の値(原子1の密度に応じた値を示す)は、X線源から当該単位領域までの経路に存在する{画像空間のx方向の位置、画像空間のy方向の位置、画像空間のz方向の位置}の画素値の重み付き合計値となっているので、この整合性が取れるように、例えばFBP法などを利用して、3次元ボリューム画像(弁別画像に相当するボリュームデータ)のボクセル値を決定する。以上のようにして、複数の原子ごとに弁別画像を得ることができる。
なお、以上においては、第1算出部103は、複数のビューごとに、投影データ群を各原子の原子密度データに変換してから、再構成を行って、複数の原子ごとの弁別画像を算出しているが、これに限らず、例えば第1算出部103は、複数のエネルギー帯ごとに、各ビューの投影データを再構成して、サンプリング値に応じたボクセル値を示すボリュームデータを算出してから(ステップS11)、複数の原子ごとの弁別画像への変換を行う(ステップS12)こともできる。
いま、原子の数=3(原子1、原子2、原子3)、エネルギー帯の数=4(エネルギー帯1、エネルギー帯2、エネルギー帯3、エネルギー帯4)の場合を例に挙げて、上記ステップS11のより具体的な内容を説明する。例えばあるビューにおけるエネルギー帯1に対応する投影データに含まれる単位領域の値(エネルギー帯1のサンプリング値を示す)は、X線源から当該単位領域までの経路に存在する{画像空間のx方向の位置、画像空間のy方向の位置、画像空間のz方向の位置}の画素値の重み付き合計値となっているので、この整合性が取れるように、例えばFBP法などを利用して、3次元ボリューム画像のボクセル値を決定する。このようにして、複数のエネルギー帯ごとに、エネルギーのサンプリング値に応じたボクセル値を示すボリュームデータ(説明の便宜上、「エネルギーボリュームデータ」と称する)を算出することができる。
次に、上記ステップS12のより具体的な内容を説明する。ここでは、原子1の密度=x1、原子2の密度=x2、原子3の密度=x3とし、エネルギー帯1に対応するエネルギーボリュームデータの任意の1つのボクセル(説明の便宜上、「注目ボクセル」と称する)のサンプリング値(エネルギー1のサンプリング値)=s1、エネルギー帯2に対応するエネルギーボリュームデータの注目ボクセルのサンプリング値(エネルギー2のサンプリング値)=s2、エネルギー帯3に対応するエネルギーボリュームデータの注目ボクセルのサンプリング値(エネルギー3のサンプリング値)=s3、エネルギー帯4に対応するエネルギーボリュームデータの注目ボクセルのサンプリング値(エネルギー4のサンプリング値)=s4とする。また、原子1の各エネルギー帯に対するX線減弱係数=(d11,d12,d13,d14)、原子2の各エネルギー帯に対するX線減弱係数=(d21,d22,d23,d24)、原子3の各エネルギー帯に対するX線減弱係数=(d31,d32,d33,d34)とする。
前述のステップS2と同様に、計測誤差が0であれば、上記式1が成立する。そして、d11〜d34を上記式1の並びでまとめた行列をD、x1〜x3を並べた縦ベクトルをx、s1〜s4を並べた縦ベクトルをsとすると、上記式2が成立する。したがって、xを推定すれば、注目ボクセルにおける各原子の密度が得られることになる。xの推定方法としては、例えば上記式3を用いて推定することもできる。以上のようにして、エネルギーボリュームデータに含まれる複数のボクセルの各々について、当該ボクセルにおける各エネルギーのサンプリング値を、複数の原子の各々の密度を示す値に変換することができる。これにより、複数の原子と1対1に対応する複数の弁別画像(この例ではエネルギーボリュームデータと同じサイズのボリュームデータ)が得られる。
以上のようにして、第1算出部103は、複数の原子と1対1に対応する複数の弁別画像を算出する。図7は、原子1の弁別画像、原子2の弁別画像、および、原子3の弁別画像の各々を模式的に表す図である。本実施形態における各弁別画像はボリュームデータ(この例では検出器13の列数はMなので、M列分の断面画像の集合であると考えることができる)であり、図7では、複数の原子ごとに、当該原子の弁別画像を構成するM列分の断面画像のうち第K列目(1≦K≦M)に対応する断面画像が表示されている。ここでは、弁別画像全体(ボリュームデータ全体)が第1の画像に対応していると考えることもできるし、弁別画像を構成するM列分の断面画像のうちの何れかの断面画像が第1の画像に対応していると考えることもできる。そして、例えば注目原子が原子1の場合は、原子1の弁別画像(あるいは、原子1の弁別画像を構成するM列分の断面画像のうちの何れかの断面画像)が第1の画像となる。
なお、注目原子の選択方法は任意である。例えばコンソール装置100を起動した際に、注目原子の選択を促す画面が表示部50に表示され、ユーザは、当該画面を見ながら入力装置40を操作することで、特定の原子を注目原子として選択する形態であってもよい。
次に、図1に示す第2算出部104について説明する。第2算出部104は、投影データから第1の画像とは異なる第2の画像を算出する。ここでは、第2の画像は、全てのエネルギー帯の投影データを束ねたもの(全エネルギーデータ)を再構成した画像(以下の説明では、「全エネルギー画像」と称する場合がある)である場合を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。本実施形態では、第1算出部103は、取得部102により取得された各ビューの投影データ群を用いて、複数のビューごとに、投影データ群に含まれる複数のエネルギー帯の投影データを重ね合わせた全エネルギーデータを、例えばFBP法を用いて逆投影処理することで、第2の画像として、X線減弱係数に応じたボクセル値を示すボリュームデータ(全エネルギー画像)を算出する。
図8は、全エネルギー画像を模式的に表す図である。本実施形態における全エネルギー画像はボリュームデータであり、図8では、全エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうち第K列目(1≦K≦M)に対応する断面画像が表示されている。ここでは、全エネルギー画像全体(ボリュームデータ全体)が第2の画像に対応していると考えることもできるし、全エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうちの何れかの断面画像が第2の画像に対応していると考えることもできる。
図1の説明を続ける。受付部105は、入力装置40を介したユーザの操作を受け付ける。第1設定部106は、ユーザの操作に応じて、画像の視認性を補助するための処理を制御するパラメータを示す第1制御パラメータを設定する。上記処理および上記第1制御パラメータの具体的な内容については後述する。
第3算出部107は、第1算出部103により算出された第1の画像に対して、第1設定部106で設定された第1制御パラメ―タに応じた上記処理を施すことで、第3の画像を算出する。この例では、上記処理は、第1の画像に含まれる複数の画素の各々の画素値のうち、閾値以下の画素値を所定値とするフィルタ処理である。例えば所定値はゼロであってもよい。また、この例では、第1制御パラメータは上記閾値を示し、第1制御パラメータが変化することは、上記閾値が変化することを意味する。
例えば図9に示すように、表示部50には、上記閾値(第1制御パラメータ)を入力するためのUI画像910が表示され、ユーザは、このUI画像910を見ながら、入力装置40を操作して、閾値を入力することもできる。そして、第1設定部106は、ユーザの操作による入力に応じて、上記閾値(第1制御パラメータ)を可変に設定する。図9の例では、UI画像910は、水平方向(図9の左右方向)に延在するゲージ部911と、ユーザの操作に応じて、ゲージ部911の延在方向に沿って移動可能(スライド可能)なカーソル部912とを含み、入力される閾値は、ゲージ部911に対するカーソル部912の位置に応じた値となる(例えばカーソル部912の位置がゲージ部911の左端から離れているほど、入力される閾値が大きくなる形態であってもよい)が、閾値の入力方法はこれに限られるものではない。
本実施形態では、第3算出部107は、第1算出部103により算出された注目原子の弁別画像(ボリュームデータ)を構成するM列分の断面画像のそれぞれに対して、閾値以下の画素値をゼロとするフィルタ処理を施し、このフィルタ処理後のM列分の断面画像の集合(以下の説明では、「フィルタ処理後の弁別画像」と称する場合がある)を、第3の画像として算出する。なお、例えばこのフィルタ処理後のM列分の断面画像のうちの何れかの断面画像が、第3の画像に相当すると考えることもできる。
なお、上述の画像の視認性を補助するための処理として、例えば第1の画像に含まれる複数の画素の各々の画素値を平滑化するフィルタ処理を採用することもできる。この場合、第1制御パラメータは、平滑化強度を示すことになる。
第2設定部108は、ユーザの操作に応じて、第2の画像と第3の画像との混合比(0以上1以下)を示す第2制御パラメータを設定する。例えば図10に示すように、表示部50には、混合比(第2制御パラメータ)を入力するためのUI画像920が表示され、ユーザは、このUI画像920を見ながら、入力装置40を操作して、混合比を入力することもできる。そして、第2設定部108は、ユーザの操作による入力に応じて、混合比(第2制御パラメータ)を可変に設定する。図10の例では、UI画像920は、水平方向に延在するゲージ部921と、ユーザの操作に応じて、ゲージ部921の延在方向に沿って移動可能なカーソル部922とを含み、入力される混合比は、ゲージ部921に対するカーソル部922の位置に応じた値となる(例えばカーソル部922の位置がゲージ部921の左端から離れているほど、入力される混合比が大きくなる形態であってもよい)が、混合比の入力方法はこれに限られるものではない。
第4算出部109は、第2設定部108で設定された第2制御パラメータを用いて、第2算出部104により算出された第2の画像と、第3算出部107により算出された第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する。本実施形態では、第4算出部109は、設定された第2制御パラメータを用いて、全エネルギー画像(第2の画像)とフィルタ処理後の弁別画像(第3の画像)とを、対応する断面ごとに混合する。例えば第1列目に対応する断面に着目すると、第4算出部109は、フィルタ処理後の弁別画像を構成するM列分の断面画像のうち第1列目に対応する断面画像に含まれる複数の画素の各々に対して、第2制御パラメータが示す混合比を乗算する一方で、全エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうち第1列目に対応する断面画像に含まれる複数の画素の各々に対して(1−混合比)を乗算し、画素ごとの和を算出することで、第1列目に対応するブレンド画像を得ることができる。以上のようにして、第4算出部109は、M列分のブレンド画像の集合を、第4の画像として算出することができる。なお、例えばM列分のブレンド画像のうちの何れかのブレンド画像が、第4の画像に相当すると考えることもできる。
図11は、ブレンド画像が生成されるまでの流れを表す概念図である。説明の便宜上、図11では、第J列目(1≦J≦M)に対応するブレンド画像が生成されるまでの流れを表している。図11に示すように、注目原子の弁別画像を構成するM列分の断面画像のうち第J列目に対応する断面画像901に対して、設定された第1制御パラメータに応じた上述のフィルタ処理が施され、フィルタ処理後の画像902が得られる。そして、フィルタ処理後の画像902に含まれる複数の画素の各々に対して、設定された第2制御パラメータが示す混合比を乗算する一方で、全エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうち第J列目に対応する断面画像903に含まれる複数の画素の各々に対して(1−混合比)を乗算し、画素ごとの和を算出することで、第J列目に対応するブレンド画像904が得られるという具合である。
以上のように、注目原子の弁別画像の第J列目に対応する断面画像に対して、ユーザ操作に応じて設定された閾値(第1制御パラメータ)以下の画素値をゼロとするフィルタ処理を施すことで、不要な情報(ノイズ等)を取り除いた画像を算出する。そして、そのフィルタ処理後の画像と、全エネルギー画像の第J列目に対応する断面画像とを、ユーザ操作に応じて設定された混合比(第2制御パラメータ)を用いて混合することで、測定結果(各ビューの投影データ群)を変えることなく、ユーザの意思を反映させた形で注目原子を強調したブレンド画像を得ることができる。
表示制御部110は、第4算出部109により算出された第4の画像を表示する制御を行う。本実施形態では、第4算出部109により算出されたM列分のブレンド画像の集合であるボリュームデータ(以下の説明では、「ブレンドボリュームデータ」と称する場合がある)に対して、3次元の情報を反映させた2次元画像を生成するためのボリュームレンダリング処理を行い、このボリュームレンダリング処理により得られた2次元画像(ボリュームレンダリング画像)を、表示部50に表示する制御を行うことができる。ここでは、「ブレンドボリュームデータに対してボリュームレンダリング処理を行って得られた2次元画像を表示部50に表示する制御を行う」ことも、「ブレンドボリュームデータ(第4の画像)を表示する制御を行う」という概念に含まれるものとする。
また、例えば表示制御部110は、ブレンドボリュームデータを構成するM列分のブレンド画像のうちの特定のブレンド画像を、そのまま表示部50に表示する制御を行ってもよい。例えば第J列目に対応するブレンド画像のみが表示対象となる場合は、上述のフィルタ処理や上述の混合処理を、注目原子の弁別画像および全エネルギー画像の各々を構成するM列分の断面画像のうち第J列目に対応する断面画像に対してのみ実行する形態であってもよい。
図12は、コンソール装置100(装置本体30)の動作例を示すフローチャートである。図12に示すように、まず、取得部102は、投影データを取得する(ステップS301)。上述したように、取得部102は、各ビューの投影データ群を収集部14から取得する。次に、第1設定部106は第1制御パラメータの初期値(デフォルト値)を設定し、第2設定部108は第2制御パラメータの初期値を設定する(ステップS302)。次に、第1算出部103は、ステップS301で取得された投影データから第1の画像を算出する(ステップS303)。具体的な内容は上述したとおりである。次に、第2算出部104は、ステップS301で取得された投影データから第2の画像を算出する(ステップS304)。具体的な内容は上述したとおりである。
次に、第3算出部107は、ステップS303で算出された第1の画像に対して、第1設定部106により設定された第1制御パラメータに応じた処理を施すことで、第3の画像を算出する(ステップS305)。具体的な内容は上述したとおりである。次に、第4算出部109は、第2設定部108により設定された第2制御パラメータを用いて、第2の画像と第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する(ステップS306)。具体的な内容は上述したとおりである。次に、表示制御部110は、ステップS306で算出された第4の画像を表示する制御を行う(ステップS307)。具体的な内容は上述したとおりである。
その後、第1設定部106および第2設定部108は、第1制御パラメータまたは第2制御パラメータを変更する入力を受け付けたか否かを、予め定められた期間にわたって判断する(ステップS308)。そして、第1制御パラメータまたは第2制御パラメータを変更する入力を受け付けた場合(ステップS308:Yes)、その入力に応じて、第1制御パラメータまたは第2制御パラメータを設定(変更)し(ステップS309)、上述のステップS305以降の処理が繰り返される。一方、第1制御パラメータまたは第2制御パラメータを変更する入力を受け付けなかった場合(ステップS308:No)、そのまま処理は終了する。
以上に説明したように、本実施形態では、フォトンカウンティング方式の検出器13を用いて得られた各ビューの投影データ群(複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データの集合)から、注目原子の弁別画像(第1の画像)と全エネルギー画像(第2の画像)を算出する。そして、注目原子の弁別画像に対して、ユーザ操作に応じて設定された閾値(第1制御パラメータ)以下の画素値をゼロとするフィルタ処理を施すことで、不要な情報(ノイズ等)を取り除いた画像(第3の画像)を算出し、そのフィルタ処理後の画像と、全エネルギー画像とを、ユーザ操作に応じて設定された混合比(第2制御パラメータ)を用いて混合することで、測定結果(各ビューの投影データ群)を変えることなく、ユーザの意思を反映させた形で注目原子を強調した画像(第4の画像)を得ることができる。
(ハードウェア構成およびプログラム)
本実施形態では、コンソール装置100のハードウェア構成は、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっており、CPUと、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、入力装置40と、表示部50とを備える。上述した装置本体30の各部の機能(スキャン制御部101、取得部102、第1算出部103、第2算出部104、受付部105、第1設定部106、第3算出部107、第2設定部108、第4算出部109および表示制御部110)は、CPUが、記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより実現される。ただし、これに限らず、例えば上述した装置本体30の各部の機能のうちの少なくとも一部が、ハードウェア回路(例えば半導体集積回路等)により実現されてもよい。
また、上述のコンソール装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上述のコンソール装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。また、上述のコンソール装置100で実行されるプログラムを、ROM等の不揮発性の記録媒体に予め組み込んで提供するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上述の実施形態では、X線CT装置1が請求項の「表示装置」に対応していると考えることができるが、これに限らず、例えばコンソール装置100が請求項の「表示装置」に対応していると考えることもできるし、例えば装置本体30が請求項の「表示装置」に対応していると考えることもできる。
(変形例)
以下、変形例を記載する。
(1)変形例1
例えば上述の全エネルギー画像を第1の画像とし、全てのエネルギー帯の投影データのうちの一部の投影データを束ねたもの(部分エネルギーデータ)を再構成した画像(以下の説明では、「部分エネルギー画像」と称する場合がある)を第2の画像とすることもできる。本変形例では、第1算出部103は、上述の実施形態の第2算出部104と同様の機能を有し、複数のビューごとに、投影データ群に含まれる複数の投影データを重ね合わせた全エネルギーデータを逆投影処理することで、第1の画像として、X線減弱係数に応じたボクセル値を示すボリュームデータ(全エネルギー画像)を算出する。
また、本変形例では、第2算出部104は、複数のビューごとに、投影データ群に含まれる複数の投影データのうちの一部の投影データを重ね合わせた部分エネルギーデータを、例えばFBP法を用いて逆投影処理することで、第2の画像として、X線減弱係数に応じたボクセル値を示すボリュームデータ(部分エネルギー画像)を算出する。
本変形例では、第3算出部107が第1の画像に対して施す処理(画像の視認性を補助するための処理)は、第1の画像(この例では全エネルギー画像)に含まれるオブジェクトの輪郭を表すエッジを検出するエッジ検出処理である。この例では、第1制御パラメータはエッジ検出強度を示す。
例えば図13に示すように、表示部50には、上記エッジ検出強度(第1制御パラメータ)を入力するためのUI画像930が表示され、ユーザは、このUI画像930を見ながら、入力装置40を操作して、エッジ検出強度を入力することもできる。そして、第1設定部106は、ユーザの操作による入力に応じて、エッジ検出強度(第1制御パラメータ)を可変に設定する。図13の例では、UI画像930は、水平方向(図13の左右方向)に延在するゲージ部931と、ユーザの操作に応じて、ゲージ部931の延在方向に沿って移動可能なカーソル部932とを含み、入力されるエッジ検出強度は、ゲージ部931に対するカーソル部932の位置に応じた値となるが、エッジ検出強度の入力方法はこれに限られるものではない。なお、第2制御パラメータの入力方法は、上述の実施形態と同様である。
本変形例では、第4算出部109は、設定された第2制御パラメータを用いて、第2算出部104により算出された部分エネルギー画像と、第3算出部107により算出されたエッジ検出処理後の全エネルギー画像とを混合することで、第4の画像を算出する。より具体的には、第4算出部109は、設定された第2制御パラメータを用いて、部分エネルギー画像とエッジ検出処理後の全エネルギー画像とを、対応する断面ごとに混合する。例えば第1列目に対応する断面に着目すると、第4算出部109は、エッジ検出処理後の全エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうち第1列目に対応する断面画像に含まれる複数の画素の各々に対して、第2制御パラメータが示す混合比を乗算する一方で、部分エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうち第1列目に対応する断面画像に含まれる複数の画素の各々に対して(1−混合比)を乗算し、画素ごとの和を算出することで、第1列目に対応するブレンド画像を得ることができる。以上のようにして、第4算出部109は、M列分のブレンド画像の集合を、第4の画像として算出することができる。なお、例えばM列分のブレンド画像のうちの何れかのブレンド画像が、第4の画像に相当すると考えることもできる。
図14は、本変形例においてブレンド画像が生成されるまでの流れを表す概念図である。説明の便宜上、図14では、第J列目(1≦J≦M)に対応するブレンド画像が生成されるまでの流れを表している。図14に示すように、全エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうち第J列目に対応する断面画像1001に対して、設定された第1制御パラメータに応じた上述のエッジ検出処理が施され、エッジ検出処理後の画像1002が得られる。そして、エッジ検出処理後の画像1002に含まれる複数の画素の各々に対して、設定された第2制御パラメータが示す混合比を乗算する一方で、部分エネルギー画像を構成するM列分の断面画像のうち第J列目に対応する断面画像1003に含まれる複数の画素の各々に対して(1−混合比)を乗算し、画素ごとの和を算出することで、第J列目に対応するブレンド画像1004が得られるという具合である。
(2)変形例2
例えば第1算出部103は、注目原子の弁別画像(請求項8の「第1のボリュームデータ」に対応)を算出するとともに、全エネルギー画像(請求項8の「第2のボリュームデータ」に対応)を算出し、注目原子の弁別画像と全エネルギー画像とを、予め定められた混合比(第2制御パラメータとは異なる混合比)で混合することで得られたボリュームデータ(請求項8の「第3のボリュームデータ」に対応、以下の説明では、「特定原子強調画像」と称する場合がある)を、第1の画像として算出することもできる。その他の内容は、上述の実施形態と同様である。本変形例では、注目原子の弁別画像を十分に得ることが困難な場合であっても、その注目原子の弁別画像と全エネルギー画像を混合することで、注目原子を特定可能な画像を作ることができる。また、特定原子強調画像を生成する方法は任意であり、例えば各ボクセルのエネルギー分布、注目原子のX線減弱係数データをそれぞれベクトルとするとき、その内積(dot productでも良いし、内積の定義を満たす別の方法による内積でも良い)を、特定原子強調画像のボクセル値とする方法を採用してもよい。
(3)変形例3
また、本発明が適用される装置は、X線CT装置(コンピュータ断層撮影装置)に限られるものではなく、例えばコンピュータX線撮影装置に適用することもできる。本変形例では、取得部102が取得する投影データは、特定の1つのX線照射方向に対応する投影データ群(フォトンカウンティング方式の検出器を用いて収集された、複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データの集合)となる。
本変形例では、第1算出部103は、複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データと、複数の原子の各々のエネルギー帯ごとのX線減弱係数を特定可能なX線減弱係数データとから、第1の画像として、ユーザにより選択された原子を示す注目原子の密度に応じた画素値を示す画像(2次元画像)を算出することができる。この例では、第1算出部103は、上述の実施形態で説明した方法を利用して、取得部102が取得した投影データ群を、複数の原子と1対1に対応する原子密度データに変換する。そして、注目原子に対応する原子密度データから、第1の画像を算出することができる。例えば原子密度データをそのまま第1の画像としてもよいし、原子密度データに含まれる複数の単位領域ごとに、注目原子の密度に応じた値(画素値)を設定し直した画像を第1の画像としてもよい。
また、本変形例では、第2算出部104は、複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データを重ね合わせた全エネルギーデータから、第2の画像として、X線減弱係数に応じた画素値を示す画像(2次元画像)を算出することができる。例えば全エネルギーデータを、そのまま第2の画像としてもよいし、全エネルギーデータに含まれる複数の単位領域ごとに、エネルギーのサンプリング値に応じた値(画素値)を設定し直した画像を第2の画像としてもよい。
その他の内容は、上述の実施形態と同様である。本変形例では、第3算出部107は、第1算出部103により算出された第1の画像(2次元画像)に含まれる複数の画素の各々の画素値のうち、第1設定部106で設定された第1制御パラメータに応じて決まる閾値以下の画素値をゼロとするフィルタ処理を施し、このフィルタ処理後の画像を、第3の画像として算出する。
また、本変形例では、第4算出部109は、第2設定部108で設定された第2制御パラメータを用いて、第2算出部104により算出された第2の画像と、第3算出部107により算出された第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する。より具体的には、第4算出部109は、第3の画像(2次元画像)に含まれる複数の画素の各々に対して、第2制御パラメータが示す混合比を乗算する一方で、第2の画像(2次元画像)に含まれる複数の画素の各々に対して(1−混合比)を乗算し、画素ごとの和を算出することで、第4の画像(2次元画像)を得ることができる。そして、表示制御部110は、以上のようにして算出された第4の画像を表示部50に表示する制御を行うという具合である。
(4)変形例4
例えば上述の変形例3の内容を、上述の変形例1の内容に置き換えることもできる。本変形例では、第1算出部103は、複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データを重ね合わせた全エネルギーデータから、第1の画像として、X線減弱係数に応じた画素値を示す画像(2次元画像)を算出する。また、第2算出部104は、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データのうちの一部の投影データを重ね合わせた部分エネルギーデータから、第2の画像として、X線減弱係数に応じた画素値を示す画像(2次元画像)を算出する。例えば部分エネルギーデータを、そのまま第2の画像としてもよいし、部分エネルギーデータに含まれる複数の単位領域ごとに、エネルギーのサンプリング値に応じた値(画素値)を設定し直した画像を第2の画像としてもよい。
その他の内容は、上述の変形例1と同様であるが、本変形例では、第3算出部107は、第1算出部103により算出された第1の画像(2次元画像)に対して、第1の画像に含まれるオブジェクトの輪郭を表すエッジを検出するエッジ検出処理を施し、このエッジ検出処理後の画像を、第3の画像として算出する。
また、本変形例では、第4算出部109は、第2設定部108で設定された第2制御パラメータを用いて、第2算出部104により算出された第2の画像と、第3算出部107により算出された第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する。より具体的には、第4算出部109は、第3の画像(2次元画像)に含まれる複数の画素の各々に対して、第2制御パラメータが示す混合比を乗算する一方で、第2の画像(2次元画像)に含まれる複数の画素の各々に対して(1−混合比)を乗算し、画素ごとの和を算出することで、第4の画像(2次元画像)を得ることができる。そして、表示制御部110は、以上のようにして算出された第4の画像を表示部50に表示する制御を行うという具合である。
(5)変形例5
例えば上述の変形例3の内容を、上述の変形例2の内容に置き換えることもできる。本変形例では、第1算出部103は、複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データと、複数の原子の各々のエネルギー帯ごとのX線減弱係数を特定可能なX線減弱係数データとから、注目原子の密度に応じた画素値を示す第5の画像(上述の変形例3における第1の画像に相当)を算出する。また、第1算出部103は、複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の投影データを重ね合わせた全エネルギーデータから、X線減弱係数に応じた画素値を示す第6の画像(上述の変形例3における第2の画像に相当)を算出する。そして、第1算出部103は、第5の画像と第6の画像とを、予め定められた混合比(第2制御パラメータとは異なる混合比)で混合することで得られた画像を、第1の画像として算出することができる。
(6)変形例6
上述した第1の画像と第2の画像の組み合わせは任意に変更可能であり、{第1の画像、第2の画像}の組み合わせとしては、例えば{弁別画像、全エネルギー画像}、{特定原子強調画像、全エネルギー画像}、{全エネルギー画像、弁別画像}、{全エネルギー画像、特定原子強調画像}などが挙げられる。{第1の画像、第2の画像}の組み合わせの中で例示した全エネルギー画像については、いずれも全エネルギー画像ではなく部分エネルギー画像であってもよい。
(7)変形例7
例えば第1設定部106は、ユーザの入力に応じて、複数の第1制御パラメータを設定し、表示制御部110は、複数の第1制御パラメータごとに生成された第4の画像を同時に表示する制御を行うこともできる。例えば図15に示すように、表示部50には、複数の第1制御パラメータを入力可能なUI画像940が表示され、ユーザは、このUI画像940を見ながら、入力装置40を操作して、複数の第1制御パラメータを入力することもできる。図15の例では、UI画像940は、水平方向(図15の左右方向)に延在するゲージ部941と、ユーザの操作に応じて、ゲージ部941の延在方向に沿って移動可能な2つのカーソル部(942,943)とを含み、カーソル部942に対応して入力される第1制御パラメータの値は、ゲージ部941に対するカーソル部942の位置に応じた値となり、カーソル部943に対応して入力される第1制御パラメータの値は、ゲージ部941に対するカーソル部943の位置に応じた値となる。
この例では、第1設定部106は、カーソル部942の位置に応じた第1制御パラメータと、カーソル部943の位置に応じた第1制御パラメータとを設定する。そして、第1設定部106で設定された2つの第1制御パラメータごとに、以上の実施形態や各変形例で説明した方法によって第4の画像が生成され、表示制御部110は、2つの第1制御パラメータごとに生成された第4の画像を同時に表示部50に表示する制御を行う。
同様に、例えば第2設定部108は、ユーザの入力に応じて、複数の第2制御パラメータを設定し、表示制御部110は、複数の第2制御パラメータごとに生成された第4の画像を同時に表示する制御を行うこともできる。例えば図16に示すように、表示部50には、複数の第2制御パラメータを入力可能なUI画像950が表示され、ユーザは、このUI画像950を見ながら、入力装置40を操作して、複数の第2制御パラメータを入力することもできる。図16の例では、UI画像950は、水平方向(図16の左右方向)に延在するゲージ部951と、ユーザの操作に応じて、ゲージ部951の延在方向に沿って移動可能な2つのカーソル部(952,953)とを含み、カーソル部952に対応して入力される第2制御パラメータの値は、ゲージ部951に対するカーソル部952の位置に応じた値となり、カーソル部953に対応して入力される第2制御パラメータの値は、ゲージ部951に対するカーソル部953の位置に応じた値となる。
この例では、第2設定部108は、カーソル部952の位置に応じた第2制御パラメータと、カーソル部953の位置に応じた第2制御パラメータとを設定する。そして、第2設定部108で設定された2つの第2制御パラメータごとに、以上の実施形態や各変形例で説明した方法によって第4の画像が生成され、表示制御部110は、2つの第2制御パラメータごとに生成された第4の画像を同時に表示部50に表示する制御を行う。
さらに、例えば第1設定部106は、ユーザの入力に応じて、複数の第1制御パラメータを設定し、第2設定部108は、ユーザの入力に応じて、複数の第2制御パラメータを設定し、表示制御部110は、第1制御パラメータと第2制御パラメータとの組み合わせごとに生成された第4の画像を同時に表示する制御を行うこともできる。例えば第1制御パラメータとして、AとBの2つの値が設定され、第2制御パラメータとして、CとDの2つの値が設定された場合を想定する。この場合、表示制御部110は、AとCの組み合わせに対応する第4の画像、AとDの組み合わせに対応する第4の画像、BとCの組み合わせに対応する第4の画像、および、BとDの組み合わせに対応する第4の画像を、同時に表示部50に表示する制御を行うという具合である。
なお、以上の変形例同士を任意に組み合わせることもできる。また、以上の実施形態および各変形例を、任意に組み合わせることも可能である。
1 X線CT装置
11 高電圧発生部
12 X線管
13 検出器
14 収集部
15 回転フレーム
16 架台駆動部
20 寝台装置
21 寝台駆動装置
22 天板
30 装置本体
40 入力装置
50 表示部
100 コンソール装置
101 スキャン制御部
102 取得部
103 第1算出部
104 第2算出部
105 受付部
106 第1設定部
107 第3算出部
108 第2設定部
109 第4算出部
110 表示制御部

Claims (15)

  1. 複数のエネルギー帯ごとに、被検体を透過するX線光子の計数結果を示す投影データを取得する取得部と、
    前記投影データから第1の画像を算出する第1算出部と、
    前記投影データから前記第1の画像とは異なる第2の画像を算出する第2算出部と、
    ユーザの操作に応じて、画像の視認性を補助するための処理を制御するパラメータを示す第1制御パラメータを設定する第1設定部と、
    前記第1の画像に対して、前記第1制御パラメータに応じた前記処理を施すことで、第3の画像を算出する第3算出部と、
    前記ユーザの操作に応じて、前記第2の画像と前記第3の画像との混合比を示す第2制御パラメータを設定する第2設定部と、
    前記第2制御パラメータを用いて、前記第2の画像と前記第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する第4算出部と、
    前記第4の画像を表示する制御を行う表示制御部と、を備える、
    表示装置。
  2. 前記処理は、前記第1の画像に含まれる複数の画素の各々の画素値のうち、閾値以下の画素値を所定値とするフィルタ処理であり、
    前記第1制御パラメータは前記閾値を示す、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記所定値はゼロである、
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記処理は、前記第1の画像に含まれる複数の各々の画素の画素値を平滑化するフィルタ処理であり、
    前記第1制御パラメータは平滑強度を示す、
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記処理は、前記第1の画像に含まれるオブジェクトの輪郭を示すエッジを検出するエッジ検出処理であり、
    前記第1制御パラメータはエッジ検出強度を示す、
    請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記取得部は、複数のX線照射方向ごとに、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データの集合である投影データ群を取得し、
    前記第1算出部は、前記複数のX線照射方向と1対1に対応する複数の前記投影データ群と、複数の原子の各々のエネルギー帯ごとのX線減弱係数を特定可能なX線減弱係数データとから、前記第1の画像として、ユーザにより選択された原子を示す注目原子の密度に応じたボクセル値を示すボリュームデータを算出し、
    前記第2算出部は、前記複数のX線照射方向ごとに、前記投影データ群に含まれる複数の前記投影データを重ね合わせた全エネルギーデータを逆投影処理することで、前記第2の画像として、X線減弱係数に応じたボクセル値を示すボリュームデータを算出する、
    請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記取得部は、複数のX線照射方向ごとに、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データの集合である投影データ群を取得し、
    前記第1算出部は、前記複数のX線照射方向ごとに、前記投影データ群に含まれる複数の前記投影データを重ね合わせた全エネルギーデータを逆投影処理することで、前記第1の画像として、X線減弱係数に応じたボクセル値を示すボリュームデータを算出し、
    前記第2算出部は、前記複数のX線照射方向ごとに、前記投影データ群に含まれる複数の前記投影データのうちの一部の前記投影データを重ね合わせた部分エネルギーデータを逆投影処理することで、前記第2の画像として、X線減弱係数に応じたボクセル値を示すボリュームデータを算出する、
    請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記取得部は、複数のX線照射方向ごとに、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データの集合である投影データ群を取得し、
    前記第1算出部は、
    前記複数のX線照射方向ごとの前記投影データ群と、複数の原子の各々のエネルギー帯ごとのX線減弱係数を特定可能なX線減弱係数データとから、前記ユーザにより選択された原子を示す注目原子の密度に応じたボクセル値を示す第1のボリュームデータを算出し、
    前記複数のX線照射方向ごとに、前記投影データ群に含まれる複数の前記投影データを重ね合わせた全エネルギーデータを逆投影処理することで、X線減弱係数に応じたボクセル値を示す第2のボリュームデータを算出し、
    前記第1のボリュームデータと前記第2のボリュームデータとを、予め定められた混合比で混合することで得られた第3のボリュームデータを、前記第1の画像として算出し、
    前記第2算出部は、前記第2のボリュームデータを前記第2の画像として算出する、
    請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記第1算出部は、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データと、複数の原子の各々のエネルギー帯ごとのX線減弱係数を特定可能なX線減弱係数データとから、前記第1の画像として、前記ユーザにより選択された原子を示す注目原子の密度に応じた画素値を示す画像を算出し、
    前記第2算出部は、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データを重ね合わせた全エネルギーデータから、前記第2の画像として、X線減弱係数に応じた画素値を示す画像を算出する、
    請求項1に記載の表示装置。
  10. 前記第1算出部は、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データを重ね合わせた全エネルギーデータから、前記第1の画像として、X線減弱係数に応じた画素値を示す画像を算出し、
    前記第2算出部は、前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データのうちの一部の前記投影データを重ね合わせた部分エネルギーデータから、前記第2の画像として、X線減弱係数に応じた画素値を示す画像を算出する、
    請求項1に記載の表示装置。
  11. 前記第1算出部は、
    前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データと、複数の原子の各々のエネルギー帯ごとのX線減弱係数を特定可能なX線減弱係数データとから、前記ユーザにより選択された原子を示す注目原子の密度に応じた画素値を示す第5の画像を算出し、
    前記複数のエネルギー帯と1対1に対応する複数の前記投影データを重ね合わせた全エネルギーデータから、X線減弱係数に応じた画素値を示す第6の画像を算出し、
    前記第5の画像と前記第6の画像とを、予め定められた混合比で混合することで得られた画像を前記第1の画像として算出し、
    前記第2算出部は、前記第6の画像を前記第2の画像として算出する、
    請求項1に記載の表示装置。
  12. 前記第1設定部は、前記ユーザの入力に応じて、複数の前記第1制御パラメータを設定し、
    前記表示制御部は、複数の前記第1制御パラメータごとに生成された前記第4の画像を同時に表示する制御を行う、
    請求項1に記載の表示装置。
  13. 前記第2設定部は、前記ユーザの入力に応じて、複数の前記第2制御パラメータを設定し、
    前記表示制御部は、複数の前記第2制御パラメータごとに生成された前記第4の画像を同時に表示する制御を行う、
    請求項1に記載の表示装置。
  14. 前記第1設定部は、前記ユーザの入力に応じて、複数の前記第1制御パラメータを設定し、
    前記第2設定部は、前記ユーザの入力に応じて、複数の前記第2制御パラメータを設定し、
    前記表示制御部は、前記第1制御パラメータと前記第2制御パラメータとの組み合わせごとに生成された前記第4の画像を同時に表示する制御を行う、
    請求項1に記載の表示装置。
  15. 複数のエネルギー帯ごとに、被検体を透過するX線光子の計数結果を示す投影データを取得する取得ステップと、
    前記投影データから第1の画像を算出する第1算出ステップと、
    前記投影データから前記第1の画像とは異なる第2の画像を算出する第2算出ステップと、
    ユーザの操作に応じて、画像の視認性を補助するための処理を制御するパラメータを示す第1制御パラメータを設定する第1設定ステップと、
    前記第1の画像に対して、前記第1制御パラメータに従った前記処理を施すことで、第3の画像を算出する第3算出ステップと、
    前記ユーザの操作に応じて、前記第2の画像と前記第3の画像との混合比を示す第2制御パラメータを設定する第2設定ステップと、
    前記第2制御パラメータを用いて、前記第2の画像と前記第3の画像とを混合することで、第4の画像を算出する第4算出ステップと、
    前記第4の画像を表示する表示ステップと、を含む、
    表示方法。
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