JP2015198619A - 細胞培養容器、細胞培養装置および細胞構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】細胞シートを積層させた細胞構造体を従来よりも容易に製造することができる細胞培養容器、細胞培養装置および細胞構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】細胞および培養液Mを収容する容器1を備えた細胞培養容器10である。容器1は、個々に温度調節が可能な複数の調温部2を備える。複数の調温部2は、細胞を接着させると共に温度変化によって細胞を剥離させる温度応答性ポリマーPが配置された細胞保持領域4を備える。
【選択図】図1
【解決手段】細胞および培養液Mを収容する容器1を備えた細胞培養容器10である。容器1は、個々に温度調節が可能な複数の調温部2を備える。複数の調温部2は、細胞を接着させると共に温度変化によって細胞を剥離させる温度応答性ポリマーPが配置された細胞保持領域4を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、細胞培養容器、細胞培養装置および細胞構造体の製造方法に関する。
再生医療の分野では、細胞をシート状に培養した細胞シートが用いられている。例えば、細胞シートを単体で移植に用いる場合には、同環境で作製した他の細胞シートを検査に用いることがある。また、複数の細胞シートを用いて腎臓や肝臓などの組織を作製する場合がある。これらの組織は、複雑な3次元構造を有し、多種の細胞が組織化されているため、細胞を培養するだけで組織化することは困難である。そのため、細胞を2次元的に増殖させて得られた細胞シートを重ね合わせ、3次元構造体を製造する方法が用いられている(例えば、下記特許文献1を参照)。
特許文献1は、温度応答性高分子が被覆されたA領域と、細胞親和性が低い高分子が被覆されているB領域の2領域を有する細胞培養支持体を開示している。特許文献1では、細胞培養支持体上で前眼部関連細胞を培養し、必要により培養細胞層を重層化させている。その後、培養液温度を上限臨界溶解温度以上または下限臨界溶解温度以下とし、培養した3次元構造体等を高分子膜に密着させ、そのまま高分子膜と共に剥離している。これにより、細胞、細胞間のデスモソーム構造、および細胞、基材間の基底膜様蛋白質が保持された状態で回収される構造欠陥の少ない前眼部関連細胞シートまたは3次元構造体を提供している。
また、同一の電子線照射において0〜80℃の範囲で水に対する相互作用が変化する温度応答性ポリマーのグラフト効率が異なる2種類以上の材質による表面がパターン状に表れている器材に、それぞれの表面に対し同時に電子線を照射し温度応答性ポリマーをグラフト化して温度応答性細胞培養器材を得る方法が知られている(例えば、下記特許文献2を参照)。特許文献2では、簡便な方法で(1)細胞培養時に細胞が付着、増殖し、培養温度を変えることでその付着増殖した細胞を剥離させられる表面、と(2)細胞を全く付着させない表面を有する温度応答性細胞培養器材を得ることができる、とされている。
前述の細胞培養支持体または細胞培養器材によって細胞シートを作製するには、通常、細胞を培養する培地を収容する容器内に細胞を接着させる接着性領域を設けるが、1つの容器内に1つの接着性領域を形成する方法と、1つの容器内に複数の接着性領域を形成する方法がある。
前者の場合、細胞シートを積層させた細胞構造体を得るためには、個々の容器内で形成した個々の細胞シートを取り出して積層させる必要がある。この場合、個々の容器毎に培地交換が必要になるだけでなく、検査用の細胞シートを得るための余分な容器が必要になるなど、操作が煩雑になる虞がある。後者の場合、1つの容器内の複数の接着性領域から複数の細胞シートが同時に剥離し、それらが意図せず互いに重なり合うなど、細胞シートを積層させる作業に支障を来す虞がある。
例えば、前記特許文献1に記載の細胞培養支持体では、支持体上で培養細胞層を重層化させ、その後、培養した3次元構造体等を高分子膜に密着させ、そのまま高分子膜と共に剥離している。そのため、支持体上で重層化しない細胞種に関しては、個々の容器内で形成した個々の細胞シートを取り出して積層させる必要があり、操作が煩雑になる虞がある。
また、前記特許文献2に記載の細胞培養器材では、1つの器材内に細胞が付着、増殖する表面を有する複数の部分を設け、培養温度を変えることで、その部分に付着、増殖した細胞を剥離させている。この場合、1つの器材内で複数の細胞シートが同時に剥離し、細胞シートを積層させる作業に支障を来す虞がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、細胞シートを積層させた細胞構造体を従来よりも容易に製造することができる細胞培養容器、細胞培養装置および細胞構造体の製造方法を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明の細胞培養容器は、細胞および培養液を収容する容器を備えた細胞培養容器であって、前記容器は、個々に温度調節が可能な複数の調温部を備え、前記複数の調温部は、細胞を接着させると共に温度変化によって前記細胞を剥離させる温度応答性ポリマーが配置された細胞保持領域を有することを特徴とする。
また、本発明の細胞培養装置は、前記細胞培養容器を支持する支持台と、個々の前記調温部の温度を調節する温度調節機構と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の細胞構造体の製造方法は、前記細胞培養容器を用い、前記複数の調温部の前記温度応答性ポリマー上で細胞シートを形成し、選択した前記調温部の温度を変化させることによって該選択した前記調温部の前記温度応答性ポリマーから前記細胞シートを剥離させることを特徴とする。
本発明の細胞培養容器によれば、1つの容器内の複数の調温部の細胞保持領域で細胞を増殖させて複数の細胞シートを均一な条件で一括して製造した後、選択した調温部の温度を変化させることで、当該調温部の細胞保持領域に配置された温度応答性ポリマーから細胞シートを選択的に剥離させることができる。したがって、細胞本来の機能を損なうことなく、細胞シートを積層させた細胞構造体を従来よりも容易に製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の細胞培養容器、細胞培養装置および細胞構造体の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る細胞培養容器10の概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
図1は、本発明の実施形態1に係る細胞培養容器10の概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
(細胞培養容器)
細胞培養容器10は、細胞を培養するための培養液Mを収容する容器1を備えている。容器1は、好ましくは、平面視で一方向に延びる形状に形成される。本実施形態の容器1は、平面視で長方形の形状に形成されている。容器1は、外周壁1aと底壁1bとを有し、上部が開放されている。
細胞培養容器10は、細胞を培養するための培養液Mを収容する容器1を備えている。容器1は、好ましくは、平面視で一方向に延びる形状に形成される。本実施形態の容器1は、平面視で長方形の形状に形成されている。容器1は、外周壁1aと底壁1bとを有し、上部が開放されている。
容器1の材料としては、例えば、金属、ガラス、セラミック、シリコン等の無機材料、エラストマー、プラスチック(例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ナイロン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂)で代表される有機材料などを用いることができる。なお、容器1は、例えばガラスや透明な樹脂材料等、可視光を透過させる透明性を有する材料によって構成することが好ましい。
容器1に収容する培養液Mとしては、当技術分野で通常用いられる細胞培養用培地であれば特に制限なく用いることができる。例えば、用いる細胞の種類に応じて、MEM培地、BME培地、DME培地、αMEM培地、IMDM培地、ES培地、DM−160培地、Fisher培地、F12培地、WE培地及びRPMI1640培地等、朝倉書店発行「日本組織培養学会編 組織培養の技術第三版」581頁に記載されているような基礎培地を用いることができる。
容器1内の培養液Mで培養する細胞は、接着性細胞であれば特に限定されず、例えば、肝臓の実質細胞である肝細胞、クッパー細胞、血管内皮細胞や角膜内皮細胞などの内皮細胞、線維芽細胞、骨芽細胞、砕骨細胞、歯根膜由来細胞、表皮角化細胞などの表皮細胞、気管上皮細胞、消化管上皮細胞、子宮頸部上皮細胞、角膜上皮細胞などの上皮細胞、乳腺細胞、ペリサイト、平滑筋細胞や心筋細胞などの筋細胞、腎細胞、膵ランゲルハンス島細胞、末梢神経細胞や視神経細胞などの神経細胞、軟骨細胞などの骨細胞などが挙げられる。
容器1は、個々に温度調節が可能な複数の調温部2を備えている。本実施形態では、複数の調温部2は、容器1の底壁1bに設けられ、容器1の長手方向に沿って一列に配置されている。調温部2は、それぞれ熱媒体を流通させる流路3を備えている。
流路3は、容器1の短手方向に沿って設けられ、容器1の短手方向の中央部において幅が拡張された拡大部3aを有している。各流路3の拡大部3aは、平面視で個々の調温部2に重なる位置に形成されている。すなわち、本実施形態では、容器1の底壁1bに設けられた流路3の拡大部3aと平面視で重なる部分が調温部2とされている。
調温部2は、それぞれ細胞を接着させると共に温度変化によって細胞を剥離させる温度応答性ポリマーPが配置された細胞保持領域4を有している。温度応答性ポリマーPは、温度変化によって細胞接着性から細胞非接着性に変化する。
細胞接着性とは、細胞が接着しやすいことをいう。細胞接着性は、表面の化学的性質や物理的性質等によって細胞の接着や伸展が起こりやすいか否かで決定される。細胞接着性を判断する指標として、実際に細胞培養した際の細胞接着伸展率を用いることができる。細胞接着性の表面は、細胞接着伸展率が60%以上の表面であることが好ましく、細胞接着伸展率が80%以上の表面であることが更に好ましい。細胞接着伸展率が高いと、効率的に細胞を培養することができる。本発明における細胞接着伸展率は、播種密度が4000cells/cm2以上30000cells/cm2未満の範囲内で培養しようとする細胞を測定対象表面に播種し、37℃、CO2濃度5%のインキュベーター内に保管し、14.5時間培養した時点で接着伸展している細胞の割合({(接着している細胞数)/(播種した細胞数)}×100(%))と定義する。
一方、細胞非接着性とは、細胞が接着しにくい性質をいう。細胞非接着性は、表面の化学的性質や物理的性質等によって細胞の接着や伸展が起こりにくいか否かで決定される。細胞非接着性の表面は、上記で定義した細胞接着伸展率が60%未満の表面であることが好ましく、40%未満の表面であることがより好ましく、5%以下の表面であることが更に好ましく、2%以下の表面であることが最も好ましい。
温度応答性ポリマーPとしては、細胞培養温度下(通常、37℃程度)において疎水性を示し、培養した細胞積層体の回収時の温度下において親水性を示すものである。具体的には、温度応答性ポリマーPの下限臨界溶解温度Tは、0〜80℃であることが好ましく、0〜50℃であることがより好ましい。そのような好適なポリマーとしてはアクリル系ポリマー又はメタクリル系ポリマーが挙げられる。具体的には、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド(T=32℃)、ポリ−N−n−プロピルアクリルアミド(T=21℃)、ポリ−N−n−プロピルメタクリルアミド(T=32℃)、ポリ−N−エトキシエチルアクリルアミド(T=約35℃)、ポリ−N−テトラヒドロフルフリルアクリルアミド(T=約28℃)、ポリ−N−テトラヒドロフルフリルメタクリルアミド(T=約35℃)、及びポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド(T=32℃)等が挙げられる。
温度応答性ポリマーPを容器1にパターニングして細胞保持領域4に配置する方法としては、例えば、電子線(EB)照射、熱重合、光重合等を採用することができる。
温度応答性ポリマーPが配置された細胞保持領域4は、平面視で円形に形成されている。また、細胞保持領域4の大きさは、平面視で全体が調温部2に重なる大きさとされている。なお、細胞保持領域4の形状は、円形に限定されず、温度応答性ポリマーP上で形成する細胞シートCS(図3参照)の形状に応じて適宜変更することができる。
細胞保持領域4の形状は、例えば、矩形、多角形、楕円形、または長円形等の島状の形状に形成することができる。また、細胞保持領域4の形状は、例えば、直線状、曲線状、または帯状に形成することも可能である。この場合、容器1の底壁1bを長手方向または短手方向に横断するように細胞保持領域4を形成してもよい。細胞保持領域4の大きさおよび形状を変更する場合には、それに応じて調温部2および流路3の拡大部3aの大きさおよび形状を変更することが好ましい。すなわち、調温部2および流路3の拡大部3aは、細胞保持領域4と同等の大きさおよび形状にすることができる。
容器1は、細胞保持領域4が形成されていない部分に、細胞の接着を防止する表面処理が施された表面処理部5を有している。表面処理部5は、複数の細胞保持領域4を区画するように設けられている。表面処理部5は、表面処理によって容器1の表面に細胞非接着性が付与された部分である。
表面処理部5には、細胞非接着性の処理、例えば、容器1の表面を親水性面とする親水化処理が施されている。ここで、親水性面とは、例えば、水接触角が70°以下である面のことをいう。親水性面の水接触角は、好ましくは60°以下、より好ましくは50°以下、さらに好ましくは45°以下であり、好ましくは10°以上である。水接触角が上記範囲であれば、十分な親水性を有しているといえる。なお、水接触角は、23℃の水において測定される水接触角をさす。
親水化処理は、特に限定されず、例えば、プラズマ処理、コーティング処理、UV照射処理、EB照射処理、表面への親水性ポリマー等のグラフト重合処理等によって行うことができる。プラズマ処理としては、例えば、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、キセノン(Xe)等の希ガス、窒素(N2)、酸素(O2)、フッ化炭素ガス等の不活性ガスを用いたプラズマ処理が挙げられる。なお、表面処理部5は、強疎水性ポリマーの固定化技術を用いた表面処理を行うこともできる。また、表面処理部5のパターニング方法としては、例えば、マスクを使用したリソグラフィを用いることができる。
(細胞培養装置)
図2は、本実施形態の細胞培養装置100の概略構成を示すブロック図である。
図2は、本実施形態の細胞培養装置100の概略構成を示すブロック図である。
細胞培養装置100は、前述の細胞培養容器10を支持する支持台110と、細胞培養容器10の個々の調温部2の温度を調節する温度調節機構120と、を備えている。支持台110は、細胞培養容器10を載置して支持固定することができるステージ状に構成されている。
温度調節機構120は、熱媒体として水を用い、冷水を供給および回収する冷水供給部130、冷水供給管131および冷水回収管132と、温水を供給および回収する温水供給部140、温水供給管141および温水回収管142とを備えている。冷水供給管131および温水供給管141と細胞培養容器10の流路3の入口は三方弁V1を介して接続されている。同様に、細胞培養容器10の流路3の出口と冷水回収管132および温水回収管142は三方弁V2を介して接続されている。
細胞培養容器10の個々の調温部2の流路3の入口に設けられた三方弁V1は、流路3の入口と、冷水供給管131および温水供給管141との接続を切り替えるように、個々に制御または操作される。また、流路3の出口に設けられた三方弁V2は、流路3の入口が冷水供給管131に接続されている場合に流路3の出口を冷水回収管132に接続し、流路3の入口が温水供給管141に接続されている場合に流路3の出口を温水回収管142に接続するように、個々に制御または操作される。
以上の構成に基づき、本実施形態の細胞培養装置100は、温度調節機構120の温水供給部140から温水供給管141を介して細胞培養容器10の個々の調温部2の流路3に温水を供給し、調温部2の温度を調節することで、調温部2の細胞保持領域4に配置された温度応答性ポリマーPの温度を所定の温度に調節することができる。また、個々の調温部2の流路3の入口および出口に設けられた三方弁V1,V2を制御または操作することによって、各流路3に供給されていた温水を、流路3毎に温度調節機構120の冷水供給部130から冷水供給管131を介して供給される冷水に切り替えることができる。これにより、調温部2を個々に冷却し、調温部2の細胞保持領域4に配置された温度応答性ポリマーPの温度を所定の温度に冷却することができる。
(細胞構造体の製造方法)
図3は、前述の細胞培養容器10および細胞培養装置100を用いた細胞構造体CSTの製造方法の一例を説明する工程図である。
図3は、前述の細胞培養容器10および細胞培養装置100を用いた細胞構造体CSTの製造方法の一例を説明する工程図である。
細胞培養容器10および細胞培養装置100を用いて細胞構造体CSTを製造するには、まず、図3(a)に示すように、細胞を懸濁させた培養液Mを細胞培養容器10の容器1に収容する。そして、複数の調温部2の細胞保持領域4の温度応答性ポリマーPに細胞を接着させてシート状に培養することで、細胞保持領域4に細胞シートCSを形成する。このとき、細胞培養容器10の各流路3には、温水供給部140から、例えば約37℃の温水HWを供給する。
細胞保持領域4の温度応答性ポリマーP上に細胞シートCSが形成されたら、例えば、前述の三方弁V1,V2を制御または操作することによって、図3(b)に示すように、選択した調温部2の流路3に供給する温水HWを、冷水供給部130から供給する、例えば、約20℃の冷水CWに切り替える。これにより、当該選択した調温部2の温度を変化させ、細胞保持領域4の温度応答性ポリマーPの温度を所定の温度に冷却し、温度応答性ポリマーPから細胞シートCSを剥離させる。
剥離させた細胞シートCSは、例えば、容器1から取り出して、例えば、図3(e)に示すような、細胞シートCSを支持する支持体20上に配置する。このとき、細胞培養容器10が備える容器1内の複数の調温部2の中から選択した調温部2の細胞保持領域4のみから細胞シートCSが剥離し、その他の調温部2の細胞保持領域4には細胞シートCSが保持された状態になっている。したがって、容器1内で複数の細胞シートCSが意図せず重なることが防止され、細胞シートCSを回収する操作が容易になる。
最初の細胞シートCSを回収した後、図3(c)に示すように、選択した他の調温部2の流路3に供給する温水HWを、冷水供給部130から供給する冷水CWに切り替え、当該調温部2の細胞保持領域4の温度応答性ポリマーPから細胞シートCSを剥離させる。そして、当該選択した他の調温部2の温度応答性ポリマーPから剥離させた細胞シートCSを容器1から取り出して、支持体20に配置した最初の細胞シートCSに積層させる。このときも、容器1内の複数の調温部2の中から選択した調温部2の細胞保持領域4のみから細胞シートCSを選択的に剥離させることで、細胞シートCSを回収する操作が容易になる。
さらに、図3(d)に示すように、この操作をさらに他の選択された調温部2で順次繰り返すことで、必要な枚数の細胞シートCSを容器1から取り出して支持体20上で積層させる。このときも、容器1内の複数の調温部2の中から選択した調温部2の細胞保持領域4のみから細胞シートCSを剥離させることで、細胞シートCSを回収する操作が容易になる。以上により、図3(e)に示すように、複数の細胞シートCSが積層された細胞構造体CSTを得ることができる。
図4は、前述の細胞培養容器10および細胞培養装置100を用いた細胞構造体CSTの製造方法の別の例を示す工程図である。
図4に示す例では、細胞培養容器10の容器1から細胞シートCSを取り出すことなく容器1内で積層させて細胞構造体CSTを製造する点で、図3に示す例と異なっている。本例のその他の点は、図3に示す例と同一であるので、説明を適宜省略する。
図4(a)に示すように、細胞培養容器10の各流路3に温水HWを供給した状態で複数の調温部2の細胞保持領域4おいて細胞シートを形成した後、図4(b)に示すように、選択した調温部2の流路3に供給する温水HWを冷水CWに切り替えて細胞シートCSを剥離させる。そして、当該選択した調温部2の細胞保持領域4から剥離させた細胞シートCSを、他の調温部2の細胞保持領域4に保持された細胞シートCSに積層させて細胞構造体CSTを形成する。
このとき、細胞培養容器10が備える容器1内の複数の調温部2の中から選択した調温部2の細胞保持領域4のみから細胞シートCSが剥離し、その他の調温部2の細胞保持領域4には細胞シートCSが保持された状態になっている。したがって、容器1内で複数の細胞シートCSが意図せず重なることが防止され、細胞シートCSを積層させる操作が容易になる。
次に、図4(c)に示すように、細胞保持領域4に細胞構造体CSTを保持した調温部2の流路3に供給する温水HWを冷水CWに切り替えて当該調温部2の温度を変化させることで、細胞構造体CSTを細胞保持領域4から剥離させる。さらに、当該調温部2の細胞保持領域4から剥離させた細胞構造体CSTを、他の調温部2の細胞保持領域4に保持された細胞シートCSに積層させることで、細胞構造体CSTにおける細胞シートCSの積層数を増加させる。このときも、容器1内の複数の調温部2の中から選択した調温部2の細胞保持領域4のみから細胞構造体CSTを選択的に剥離させることで、細胞構造体CSTを細胞シートCSに積層する操作が容易になる。
次に、図4(d)に示すように、細胞保持領域4に細胞構造体CSTを保持した調温部2の流路3に供給する温水HWを冷水CWに切り替えて当該調温部2の温度を変化させることで、細胞構造体CSTを細胞保持領域4から剥離させる。この操作を繰り返すことで、所望の枚数の細胞シートCSを積層させた細胞構造体CSTを容易に得ることができる。
なお、容器1内で複数の細胞シートCSを積層させる操作および細胞構造体CSTを細胞シートCSに積層させる操作は、容器1内の培養液Mを排出してから行い、細胞シートCSの積層後に、再度、容器1内に培養液Mを導入するようにしてもよい。これにより、細胞シートCSおよび細胞構造体CSTを積層させる操作を容易にすることができる。
以上のように、本実施形態の細胞培養容器10は、個々に温度調節が可能な複数の調温部2を備えている。そして、調温部2は、細胞を接着させると共に温度変化によって細胞を剥離させる温度応答性ポリマーPが配置された細胞保持領域4を有している。そのため、1つの容器1内の複数の調温部2の細胞保持領域4で細胞を増殖させ、複数の細胞シートCSを均一な条件で一括して製造することができる。これにより、移植に用いる細胞シートCSと検査用の細胞シートCSとを、同一環境で培養することができる。また、複数の細胞保持領域4の培地交換を一括して行うことができるだけでなく、検査用の細胞シートCSを得るための余分な容器が不要になり、細胞シートCSを含む細胞構造体CSTの製造を容易にすることができる。
また、細胞を死滅させることのない、例えば約20℃から37℃の温度範囲で、選択した調温部2の温度を変化させることで、当該調温部2の細胞保持領域4に配置された温度応答性ポリマーPから細胞シートCSを選択的に剥離させることができる。また、細胞シートCSを選択的に剥離させることで、前述のように細胞シートCSを回収および積層する操作が容易になる。したがって、細胞本来の機能を損なうことなく、細胞シートCSおよび細胞シートCSを積層させた細胞構造体CSTを従来よりも容易に製造することができる。
また、容器1は、細胞の接着を防止する表面処理が施された表面処理部5を有している。そして、表面処理部5は、複数の調温部2の細胞保持領域4を区画するように設けられている。そのため、細胞保持領域4の周囲に細胞が接着せず、複数の細胞保持領域4の間に細胞シートCSが連続的に形成されることが防止される。したがって複数の調温部2の細胞保持領域4で、それぞれ細胞シートCSを形成して、複数の細胞シートCSを一括して製造することができる。また、表面処理部5によって区画することで、細胞保持領域4の形状および大きさを自由に設定することができ、所望の形状および大きさの細胞シートCSを得ることができる。
また、複数の調温部2は、それぞれ熱媒体である水を流通させる流路3を備えている。これにより、流路3に流通させる水の温度を調節することで、個々の調温部2の温度を調節することができる。また、調温部2にヒータやペルティエ素子などの冷熱源を設ける場合と比較して、細胞培養容器10および細胞培養装置100の構成を簡略化することができる。また、可視光を透過させる透明な材料によって流路3を含む容器1を構成することで、細胞培養容器10を顕微鏡観察に用いる際に観察の妨げとなることを防止できる。
このように、容器1が可視光を透過させる透明性を有することで、細胞培養容器10をそのまま顕微鏡観察に用いることができ、検査等における利便性を向上させることができる。また、複数の調温部2が一列に配置されているので、各調温部2の細胞保持領域4に形成された細胞シートCSの観察、検査およびその他の処理を、調温部2の配列方向に平行な一方向に沿って連続して行うことができ、これらの処理の効率を向上させることができる。
また、本実施形態の細胞培養装置100は、前述の細胞培養容器10と、細胞培養容器10を支持する支持台110と、細胞培養容器10の個々の調温部2の温度を調節する温度調節機構120と、を備えている。したがって、前述のように、細胞培養容器10を用い、細胞本来の機能を損なうことなく、細胞シートCSを積層させた細胞構造体CSTを従来よりも容易に製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の細胞培養容器10、細胞培養装置100および細胞構造体CSTの製造方法によれば、細胞本来の機能を損なうことなく、細胞シートCSを積層させた細胞構造体CSTを従来よりも容易に製造することができる。
[実施形態2]
図5(a)から(c)は、本発明の実施形態2に係る細胞培養容器10Aの概略構成を示す断面図である。
図5(a)から(c)は、本発明の実施形態2に係る細胞培養容器10Aの概略構成を示す断面図である。
本実施形態の細胞培養容器10Aは、容器1の底壁1bに、個々の調温部2を区画する隔壁6が立設されている点で、前述の実施形態1の細胞培養容器10と異なっている。本実施形態の細胞培養容器10Aのその他の点は、実施形態1の細胞培養容器10と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
容器1の底壁1bに立設されて個々の調温部2を区画する隔壁6の高さは、容器1の外周壁1aの高さよりも低くされている。そのため、図5(a)に示すように、培養液Mの水位が隔壁6の高さよりも高い状態においては、培養液Mは個々の調温部2間を移動して均一化され、個々の調温部2の細胞保持領域4に保持された細胞シートCSの培養を均一な条件で行うことができる。
また、選択した調温部2の細胞保持領域4の細胞シートCSを剥離させる際には、図5(b)に示すように、培養液Mの水位を隔壁6の高さよりも低くすることで、個々の調温部2間での培養液Mの移動が防止され、隣接する調温部2間の培養液Mの移動に伴う熱の移動を防止することができる。これにより、選択した調温部2に隣接する他の調温部2の細胞保持領域4が、選択した調温部2の温度変化に起因する熱の影響を受けることが抑制され、誤って細胞シートCSが剥離することを防止できる。
なお、図5(c)に示すように、選択した調温部2の細胞保持領域4の細胞シートCSを剥離させる際に、補助隔壁6aを増設して隔壁6の高さを培養液Mの水位よりも高くすることで、図5(b)に示す例と同様の効果を得ることができる。この場合、培養液Mを容器1から排出する工程を省略することができる。
[実施形態3]
図6は、本発明の実施形態3に係る細胞培養容器10Bの概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
図6は、本発明の実施形態3に係る細胞培養容器10Bの概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
本実施形態の細胞培養容器10Bは、個々の調温部2が断熱材7によって区画されている点で、前述の実施形態1の細胞培養容器10と異なっている。本実施形態の細胞培養容器10Bのその他の点は、実施形態1の細胞培養容器10と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
細胞培養容器10Bは、個々の調温部2を区画する断熱材7を有している。断熱材7の材料は、その熱伝導率が容器1を構成する材料の熱伝導率よりも低い材料であれば特に限定されない。断熱材7は、平面視で容器1の短手方向の一方の外周壁1aから他方の外周壁1aまで底壁1bの幅方向に連続的に設けられ、断面視で容器1の底面である底壁1bの下面から容器1の内底面である底壁1bの上面まで底壁1bの厚さ方向に連続的に設けられている。これにより、選択した調温部2に隣接する他の調温部2の細胞保持領域4が、当該選択した調温部2の温度変化に起因する熱の影響を受けることが抑制される。
なお、断熱材7の配置は、調温部2間の熱の移動を抑制することができる配置であれば特に限定されず、個々の調温部2の間に部分的に設けられていてもよい。また、個々の調温部2を囲むように断熱材7を配置してもよい。
[実施形態4]
図7は、本発明の実施形態4に係る細胞培養容器10Cの概略構成を示す平面図である。
図7は、本発明の実施形態4に係る細胞培養容器10Cの概略構成を示す平面図である。
本実施形態の細胞培養容器10Cは、調温部2が多行多列に形成されている点で、前述の実施形態1の細胞培養容器10と異なっている。本実施形態の細胞培養容器10Cのその他の点は、実施形態1の細胞培養容器10と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
細胞培養容器10Cは、調温部2が多行多列に形成され、各調温部2に流路3が形成されている。したがって、本実施形態の細胞培養容器10Cによれば、実施形態1の細胞培養容器10と同様の効果が得られるだけでなく、より多くの細胞シートCSを一括して製造することが可能になる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
例えば、前述の実施の形態では、調温部が底壁に設けられている構成について説明したが、調温部は底壁に限定されず、外周壁や隔壁に設けてもよい。
また、前述の実施の形態では、調温部が熱媒体を流通させる流路を備えることによって個々に温度調節が可能に構成されている例について説明した。しかし、調温部の構成は、個々に温度調節が可能な構成であれば、熱媒体を流通させる流路を備える構成に限定されない。例えば、調温部に、ヒータやペルティエ素子などの冷熱源を設けることによって個々に温度調節が可能な構成としてもよい。また、調温部の温度を測定する温度センサを用いることで、個々の調温部の温度制御をより正確に行うことも可能である。
また、前述の実施の形態では、細胞培養容器が備える容器に流路が形成されている例について説明したが、容器は流路を備えていなくてもよい。例えば、容器と流路を形成する流路形部材とを別の部材とし、細胞培養容器の使用時に調温部の位置に流路が形成されるように容器の外側に流路形成部材を取り付けるようにしてもよい。
また、前述の実施の形態では、温度応答性ポリマーが配置された細胞保持領域を平面視で円形に形成し、調温部の形状および大きさを細胞保持領域の形状に対応する形状でかつ細胞保持領域の全体と重なる大きさとしたが、調温部の形状および大きさは特に限定されない。調温部の面積は、細胞保持領域に配置された温度応答性ポリマーの温度を調節可能であれば、細胞保持領域の面積よりも小さくてもよい。
1…容器、1a…外周壁、1b…底壁、2…調温部、3…流路、4…細胞保持領域、5…表面処理部、6…隔壁、7…断熱材、10…細胞培養容器、100…細胞培養装置、110…支持台、120…温度調節機構、CS…細胞シート、CST…細胞構造体、CW…冷水(熱媒体)、HW…温水(熱媒体)、M…培養液、P…温度応答性ポリマー
Claims (10)
- 細胞および培養液を収容する容器を備えた細胞培養容器であって、
前記容器は、個々に温度調節が可能な複数の調温部を備え、
前記調温部は、細胞を接着させると共に温度変化によって前記細胞を剥離させる温度応答性ポリマーが配置された細胞保持領域を有することを特徴とする細胞培養容器。 - 前記容器は、前記細胞の接着を防止する表面処理が施された表面処理部を有し、
前記表面処理部は、前記複数の調温部の前記細胞保持領域を区画するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の細胞培養容器。 - 前記複数の調温部は、それぞれ熱媒体を流通させる流路を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の細胞培養容器。
- 前記調温部は、前記容器の底壁に設けられ、
前記底壁には、個々の前記調温部を区画する隔壁が立設され、
前記隔壁の高さは、前記容器の外周壁の高さよりも低いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の細胞培養容器。 - 個々の前記調温部は、断熱材によって区画されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の細胞培養容器。
- 前記容器は、可視光を透過させる透明性を有し、
前記複数の調温部は、一列に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の細胞培養容器。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の細胞培養容器と、
前記細胞培養容器を支持する支持台と、
個々の前記調温部の温度を調節する温度調節機構と、
を備えることを特徴とする細胞培養装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の細胞培養容器を用い、
前記複数の調温部の前記細胞保持領域で前記細胞を含む細胞シートを形成し、
選択した前記調温部の温度を変化させることによって該選択した前記調温部の前記細胞保持領域から前記細胞シートを剥離させることを特徴とする細胞構造体の製造方法。 - 選択した前記調温部の前記細胞保持領域から剥離させた前記細胞シートを他の前記調温部の前記細胞保持領域に保持された前記細胞シートに積層させて細胞積層体を形成し、
前記細胞保持領域に前記細胞積層体を保持した前記調温部の温度を変化させることで該細胞積層体を該細胞保持領域から剥離させることを特徴とする請求項8に記載の細胞構造体の製造方法。 - 前記調温部の前記細胞保持領域から剥離させた前記細胞積層体を他の前記調温部の細胞保持領域に保持された前記細胞シートに積層させることで前記細胞積層体における前記細胞シートの積層数を増加させることを特徴とする請求項9に記載の細胞構造体の製造方法。
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