JP2015197581A - 電気光学装置、電気光学装置の制御方法、電気光学パネルの駆動回路、及び、電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の制御方法、電気光学パネルの駆動回路、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】データ線の電位の変動を小さく抑えつつプリチャージを実行する。
【解決手段】共通電極と、画素電極と、共通電極及び画素電極の間に設けられた液晶とを含む液晶素子を具備する画素と、共通電極に共通電極信号を供給する電源供給回路と、画素電極にデータ信号を供給するデータ線駆動回路と、を備え、データ線駆動回路は、期間T1と期間T1に後続する期間T2とにおいて、データ信号の電位Vd[n]をプリチャージ電位Vpr1に設定し、期間T2に後続する期間T3において、データ信号の電位を画素の表示する階調を指定するデータ電位Vdt1[n]に設定し、電源供給回路は、期間T1において、共通電極信号の電位Vcomを第1電位VcomLに設定し、期間T2及び期間T3において、共通電極信号の電位をプリチャージ電位を基準として第1電位とは逆極性の電位である第2電位VcomHに設定する、ことを特徴とする電気光学装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の制御方法、電気光学パネルの駆動回路、及び
、電子機器に関する。
液晶素子を用いて画像を表示させる電気光学装置が広く開発されている。この電気光学
装置では、各画素の表示階調を指定する画像信号を、データ線を介して各画素に供給する
ことで、各画素が具備する液晶の透過率を画像信号の指定階調に応じた透過率に制御し、
これにより、各画素に画像信号の指定する階調を表示させる。
ところで、各画素に画像信号を供給する時間を十分に確保できない場合等、画像信号の
供給が不十分な場合には、各画素が画像信号の指定する階調を正確に表示することができ
なくなり、表示品位が低下することがある。このような、画素に対する画像信号の書込不
足による表示品位の低下という問題に対応するために、各画素やデータ線に対して、画像
信号の電位に近い電位のプリチャージ信号を、画像信号を供給する前に供給することで、
各画素に対する画像信号の書込を容易にする技術が提案されている(例えば、特許文献1
)。
特開2010−102217号公報
画像信号の供給に先立ってプリチャージ信号を供給する場合、画像信号の信号レベルの
高低に関わらず、所定の信号レベルのプリチャージ信号を供給することが一般的である。
このため、プリチャージ信号を供給する場合には、プリチャージ信号を供給しない場合と
比較して、データ線の電位の変動量が増加する。データ線の電位の変動量が増加すると、
当該電位変動が、データ線及び画素の間に寄生した容量を介して画素に伝播したときに、
当該画素が画像信号の指定する階調を正確に表示できなくなるという問題が生じる。また
、データ線の電位の変動量が増加すると、電気光学装置の消費電力量が増加するという問
題も生じる。
更に、液晶に直流成分が印加されることを防止することを目的として周期的に画像信号
の極性を反転させる極性反転駆動を行う場合には、プリチャージ信号の信号レベルを、画
像信号の信号レベル以上のレベルとすることがある。この場合には、上述した、データ線
の電位の変動量の増大や、電気光学装置の消費電力量の増大、という問題が顕在化する。
また、この場合には、プリチャージ電位を供給する駆動回路に高い駆動能力が求められ、
電気光学装置の製造コストの増大を招くことがある。
本発明は上述した問題の少なくとも一つに対応するためになされたものであり、その目
的の一つは、データ線の電位の変動を小さく抑えつつ、プリチャージを実行する技術を提
供することである。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、第1電極と、第2電極と
、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられた液晶とを含む液晶素子を具備する画素
と、前記第1電極に電極信号を供給する電極信号供給部と、前記第2電極にデータ信号を
供給するデータ信号供給部と、を備え、前記データ信号供給部は、第1期間と前記第1期
間に後続する第2期間とにおいて、前記データ信号の電位をプリチャージ電位に設定し、
前記第2期間に後続する第3期間において、前記データ信号の電位を前記画素の表示する
階調を指定するデータ電位に設定し、前記電極信号供給部は、前記第1期間において、前
記電極信号の電位を第1電位に設定し、前記第2期間及び前記第3期間において、前記電
極信号の電位を前記プリチャージ電位を基準として前記第1電位とは逆極性の電位である
第2電位に設定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、プリチャージ電位を基準とした電極信号の電位が、第1期間と第2
期間との間で逆極性となるように変化するため、第1期間と第2期間との間で電極信号の
電位が変化しない場合と比較して、データ信号の電位の変化量に対する、液晶素子に印加
される電圧の変化量を大きくすることができる。これにより、データ信号の電位の変化量
を大きくすることなく、液晶素子に印加される電圧の変化量を効率的に大きくすることが
できるため、データ信号供給部の駆動能力を低く抑えることが可能となり、また、電気光
学装置の低消費電力化が可能となる。
また、上述した電気光学装置において、前記データ信号供給部は、前記データ電位を、
前記第2電位を基準として前記プリチャージ電位と同極性となるように設定する、ことが
好ましい。
この態様によれば、第2期間におけるプリチャージ電位と、第3期間におけるデータ電
位とを、第2電位を基準として同極性とするため、同極性でない場合と比較して、第3期
間における第2電極に対するデータ信号の書込が容易になる。
また、本発明に係る電気光学装置は、データ線と、前記データ線と交差する複数の走査
線と、前記データ線及び前記複数の走査線の交差に対応して設けられた複数の画素と、前
記走査線を選択する走査線駆動部と、前記データ線にデータ信号を供給するデータ信号供
給部と、第1電極に電極信号を供給する電極信号供給部と、を備え、前記画素は、前記第
1電極、第2電極、並びに、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられた液晶を含む
液晶素子を備え、前記データ信号供給部は、第1単位期間のうち、第1期間と前記第1期
間に後続する第2期間とにおいて、前記データ信号の電位を、第1プリチャージ電位に設
定し、前記第1単位期間のうち、前記第2期間に後続する第3期間において、前記データ
信号の電位を、当該第1単位期間に前記走査線駆動部が選択する走査線に対応して設けら
れる画素の表示する階調を指定する第1データ電位に設定し、前記第1単位期間に後続す
る第2単位期間のうち、第4期間と前記第4期間に後続する第5期間とにおいて、前記デ
ータ信号の電位を、第2プリチャージ電位に設定し、前記第2単位期間のうち、前記第5
期間に後続する第6期間において、前記データ信号の電位を、当該第2単位期間に前記走
査線駆動部が選択する走査線に対応して設けられる画素の表示する階調を指定する第2デ
ータ電位に設定し、前記電極信号供給部は、前記第1期間と前記第5期間とにおいて、前
記電極信号の電位を、前記第1プリチャージ電位及び前記第2プリチャージ電位よりも低
電位の第1電位に設定し、前記第2期間と前記第4期間において、前記電極信号の電位を
、前記第1プリチャージ電位及び前記第2プリチャージ電位よりも高電位の第2電位に設
定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、プリチャージを実行している期間において、電極信号の極性がプリ
チャージ電位を基準として反転する。このため、プリチャージを実行している期間中に電
極信号の極性が変化しない場合と比較して、データ信号の電位の変化量に対する、液晶素
子に印加される電圧の変化量を大きくすることができる。これにより、データ信号の電位
を大きく変化させることなく、液晶素子に印加される電圧を大きく変化することができ、
データ信号供給部の駆動能力を低く抑えることが可能となり、また、電気光学装置の低消
費電力化が可能となる。
また、上述した電気光学装置において、前記電極信号供給部は、前記第3期間において
、前記電極信号の電位を、前記第2電位に設定し、前記第6期間において、前記電極信号
の電位を、前記第1電位に設定し、前記第1データ電位は、前記第2電位よりも低電位で
あり、前記第2データ電位は、前記第1電位よりも高電位である、であることが好ましい
この態様によれば、プリチャージ終了時のプリチャージ電位と、プリチャージ後に設定
されるデータ電位とが、第1電極に印加される電極信号の電位を基準として同極性となる
ため、同極性でない場合と比較して、データ信号の書込が容易になる。
また、本発明に係る電子機器は、上記のうち何れかの電気光学装置を備えることを特徴
とする。このような電子機器として、カーナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ
、テレビ、投射型表示装置、及び、携帯電話等が該当する。
また、本発明に係る電気光学装置の制御方法は、第1電極と、第2電極と、前記第1電
極及び前記第2電極の間に設けられた液晶とを含む液晶素子を具備する画素を備える電気
光学装置の制御方法であって、前記第1期間において、前記第1電極に供給する電極信号
の電位を第1電位に設定し、前記第2電極に供給するデータ信号の電位をプリチャージ電
位に設定し、前記第1期間に後続する第2期間とにおいて、前記電極信号の電位を前記プ
リチャージ電位を基準として前記第1電位とは逆極性の電位である第2電位に設定し、前
記データ信号の電位を前記プリチャージ電位に設定し、前記第2期間に後続する第3期間
において、前記電極信号の電位を前記第2電位に設定し、前記データ信号の電位を前記画
素の表示する階調を指定するデータ電位に設定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、プリチャージ電位を基準とした電極信号の電位が、第1期間と第2
期間との間で逆極性となるように変化するため、データ信号の電位の変化量に対する、液
晶素子に印加される電圧の変化量を大きくすることができる。これにより、電気光学装置
の低消費電力化が可能となる。
また、本発明に係る電気光学パネルの駆動回路は、第1電極と、第2電極と、前記第1
電極及び前記第2電極の間に設けられた液晶とを含む液晶素子を具備する画素を備える電
気光学パネルの駆動回路であって、前記第1電極に電極信号を供給する電極信号供給部と
、前記第2電極にデータ信号を供給するデータ信号供給部と、を備え、前記データ信号供
給部は、第1期間と前記第1期間に後続する第2期間とにおいて、前記データ信号の電位
をプリチャージ電位に設定し、前記第2期間に後続する第3期間において、前記データ信
号の電位を前記画素の表示する階調を指定するデータ電位に設定し、前記電極信号供給部
は、前記第1期間において、前記電極信号の電位を第1電位に設定し、前記第2期間及び
前記第3期間において、前記電極信号の電位を前記プリチャージ電位を基準として前記第
1電位とは逆極性の電位である第2電位に設定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、プリチャージ電位を基準とした電極信号の電位が、第1期間と第2
期間との間で逆極性となるように変化するため、データ信号の電位の変化量に対する、液
晶素子に印加される電圧の変化量を大きくすることができる。これにより、電気光学パネ
ルの低消費電力化が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図である。 画素回路の回路図である。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 入力画像データの示す画像を説明するための説明図である。 画素回路に供給されるデータ信号及び共通電極信号を説明するためのタイミングチャートである。 対比例1に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 対比例2に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 リーク電流を説明するための説明図である。 リーク電流を説明するための説明図である。 対比例2に係るリーク電流の大きさを説明するための説明図である。 対比例2に係るリーク電流の大きさを説明するための説明図である。 縦クロストークを説明するための説明図である。 リーク電流の大きさを説明するための説明図である。 リーク電流の大きさを説明するための説明図である。 第2実施形態に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 リーク電流の大きさを説明するための説明図である。 電子機器(投射型表示装置)の斜視図である。 電子機器(パーソナルコンピュータ)の斜視図である。 電子機器(携帯電話機)の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図に
おいて、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べ
る実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付さ
れているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない
限り、これらの形態に限られるものではない。
<A.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1のブロック図である。
電気光学装置1は、電気光学パネル10と表示制御回路50とを具備する。
電気光学パネル10は、複数の画素回路PXが配列された表示部30と、各画素回路PX
を駆動する駆動回路20と、を含む。
表示部30には、x方向に延在する第1行〜第M行のM本の走査線32と、x方向に交
差するy方向に延在する第1列〜第N列のN本のデータ線34とが形成される(M及びN
は自然数)。複数の画素回路PXは、表示部30において、走査線32とデータ線34と
の各交差に対応して縦M行×横N列の行列状に配列される。なお、本実施形態において、
画素回路PXは、M本の走査線32及びN本のデータ線34によるM×N個の交差の全て
に配置されるが、これらM×N個の交差のうち一部に配置されるものであっても構わない
駆動回路20は、走査線駆動回路22(「走査線駆動部」の一例)と、データ線駆動回
路24(「データ信号供給部」の一例)と、電源供給回路26(「電極信号供給部」の一
例)と、を備える。
走査線駆動回路22は、各走査線32に走査信号G[m](mは、1≦m≦Mを満たす
自然数)を供給することで、第1行〜第M行の走査線32を1水平走査期間H毎に1本ず
つ順番に選択する。より具体的には、走査線駆動回路22は、走査信号G[m]を所定の
選択電位に設定することで、第m行の走査線32を選択する。
データ線駆動回路24は、走査線駆動回路22による走査線32の選択に同期して、N
本のデータ線34の各々にデータ信号Vd[n](nは、1≦n≦Nを満たす自然数)を
供給する。データ信号Vd[n]は、後述する入力画像データDinが各画素回路PXに対応
する画素に対して指定する表示階調に応じて可変に設定される。
電源供給回路26は、各画素回路PXに共通電極信号Vcom(「電極信号」の一例)を供
給する。
図2は、各画素回路PXの回路図である。
図2に示すように、各画素回路PXは、液晶素子CLと書込トランジスターTr(「選択
スイッチ」の一例)とを含む。
液晶素子CLは、共通電極41(「第1電極」の一例)と、画素電極42(「第2電極
」の一例)と、共通電極41及び画素電極42の間に設けられた液晶43とを含む。この
液晶素子CLの液晶43は、液晶素子CLに印加される電圧、より正確には、共通電極41
と画素電極42との間に印加される電圧に応じて、その透過率を変化させる。なお、液晶
素子CLに並列に補助容量を接続した構成も採用され得る。
本実施形態において、書込トランジスターTrは、走査線32にゲートが接続されたN
チャネル型のトランジスターであり、液晶素子CLとデータ線34との間に設けられ、両
者の電気的な接続(導通/非導通)を制御する。走査信号G[m]が選択電位に設定され
ると、第m行の各画素回路PXにおける書込トランジスターTrが同時にオン状態に遷移す
る。
なお、以下では、説明の便宜上、書込トランジスターTrと画素電極42とを電気的に
接続する接続配線をノードQと称し、データ線34と書込トランジスターTrとを電気的
に接続する接続配線をノードRと称する。また、以下では、ノードQの電位を電位Vqと
称する。
画素回路PXに対応する走査線32が選択され、当該画素回路PXの書込トランジスター
Trがオン状態に制御されたタイミングにおいて、当該画素回路PXには、データ線34か
らデータ信号Vd[n]が供給される。そして、当該画素回路PXのノードQ(及び画素電
極42)は、データ信号Vd[n]の示す電位に設定される。これにより、液晶素子CLに
は、データ信号Vd[n]に応じた電圧(電位差VCL)が印加され、当該画素回路PXの液
晶43はデータ信号Vd[n]に応じた透過率に設定されるため、当該画素回路PXに対応
する画素はデータ信号Vd[n]に応じた階調を表示する。
なお、以下では、液晶素子CLに印加される電圧を、電位Vqから共通電極信号Vcomの
電位を減算した電位差VCLとして表現することがある。
画素回路PXの液晶素子CLにデータ信号Vd[n]に応じた電圧が印加された後、書込
トランジスターTrがオフ状態となると、理想的には、液晶素子CLの有する液晶容量によ
り当該液晶素子CLに印加された電圧が保持される。従って、各画素は、理想的には、書
込トランジスターTrがオン状態となった後から、次にオン状態となるまでの期間におい
て、データ信号Vd[n]により指定された階調を表示する。
しかし、実際には、オフ状態の書込トランジスターTrにおいてリーク電流Idsが発生
することがある。この場合、電位Vqが変動する。
また、データ線34とノードQとの間、または、データ線34と画素電極42との間に
は、容量が寄生することがある。この場合、データ線34の電位変動が、当該寄生容量を
介して、ノードQや画素電極42等に伝播して、電位Vqが変動することがある。
このような電位Vqの変動が生じると、電位差VCLも変動するため、画素は、データ信
号Vd[n]に応じた階調を正確に表示できなくなる。
説明を図1に戻す。
図1に示すように、表示制御回路50には、図示省略したホストコンピュータ等の上位
装置から、入力画像データDinが、同期信号に同期して供給される。ここで、入力画像デ
ータDinとは、各画素回路PXに対応する画素で表示すべき階調を規定するデータである
。例えば、入力画像データDinは、各画素で表示すべき階調を8ビットで規定するデジタ
ルデータであってもよい。また、同期信号とは、例えば、後述する垂直同期信号Vsnc及
び水平同期信号Hsncや、ドットクロック信号等を含む信号である。
表示制御回路50は、上位装置から供給される同期信号に基づいて、電気光学パネル1
0の動作を制御するための信号である制御信号Ctrを生成し、制御信号Ctrを駆動回路2
0に供給する。ここで、制御信号Ctrとは、例えば、垂直同期信号Vsnc、水平同期信号
Hsnc、極性信号Pol、クロック信号、イネーブル信号等を含む信号である。
また、表示制御回路50は、入力画像データDinに基づいて、画像データ信号Dxを生
成し、これをデータ線駆動回路24に対して供給する。本実施形態では、画像データ信号
Dxは、デジタルの信号であるが、アナログの信号であってもよい。
図3は、電気光学装置1の動作を示すタイミングチャートである。この図に示すように
、電気光学装置1の動作期間は、垂直同期信号Vsncにより複数の表示期間Fに区分され
る。また、各表示期間Fは、水平同期信号Hsncにより少なくともM個の水平走査期間H
に区分される。
極性信号Polは、表示期間F毎に極性が反転し、且つ、水平走査期間H毎に極性が反転
する信号である。より具体的には、表示制御回路50は、極性信号Polの電位を、一の表
示期間Fのうち、奇数番目の水平走査期間Hにおいて、ローレベルに設定し、偶数番目の
水平走査期間Hにおいて、ハイレベルに設定する一方で、一の表示期間Fに後続する他の
表示期間Fのうち、奇数番目の水平走査期間Hにおいて、ハイレベルに設定し、偶数番目
の水平走査期間Hにおいて、ローレベルに設定する。
以下では、極性信号Polがローレベルに設定される水平走査期間Hを負極性期間U1(
「第1単位期間」の一例)と称し、極性信号Polがハイレベルに設定される水平走査期間
Hを正極性期間U2(「第2単位期間」の一例)と称する。
走査線駆動回路22は、走査信号G[1]〜G[M]を、1水平走査期間H毎に順番に
所定の選択電位に設定する。具体的には、走査線駆動回路22は、各表示期間Fのうちm
番目の水平走査期間Hにおいて、走査信号G[m]を所定の選択電位に設定し、それ以外
の走査信号G[1]〜G[m−1]、G[m+1]〜G[M]を所定の選択電位よりも低
電位の非選択電位に設定する。
図3に示すように、駆動回路20は、制御信号Ctrに基づいて、負極性期間U1を、期
間T1(「第1期間」の一例)と、期間T1に後続する期間T2(「第2期間」の一例)と
、期間T2に後続する期間T3(「第3期間」の一例)とに区分し、正極性期間U2を、期
間T4(「第4期間」の一例)と、期間T4に後続する期間T5(「第5期間」の一例)と
、期間T5に後続する期間T6(「第6期間」の一例)とに区分する。
また、図3に示すように、電源供給回路26は、期間T1、期間T5、及び、期間T6に
おいて、共通電極信号Vcomの電位を、予め定められた所定の基準電位VcomMよりも低い
電位である電位VcomL(「第1電位」の一例)に設定し、期間T2、期間T3、及び、期
間T4において、共通電極信号Vcomの電位を、基準電位VcomMよりも高い電位である電
位VcomH(「第2電位」の一例)に設定する。
図3に示すように、データ線駆動回路24は、期間T1及び期間T2において、データ信
号Vd[n]の電位を、電位VcomLよりも高く、且つ、電位VcomHよりも低い電位であ
るプリチャージ電位Vpr1(「第1プリチャージ電位」の一例)に設定し、期間T4及び期
間T5において、データ信号Vd[n]の電位を、電位VcomLよりも高く、且つ、電位Vc
omHよりも低い電位であるプリチャージ電位Vpr2(「第2プリチャージ電位」の一例)
に設定する。
なお、本実施形態では、一例として、プリチャージ電位Vpr1及びプリチャージ電位Vp
r2を、予め定められた所定の基準電位VdMと等しい電位とする。
但し、プリチャージ電位Vpr1及びプリチャージ電位Vpr2は、互いに異なる電位であっ
てもよいし、基準電位VdMと異なる電位であってもよい。
図3に示すように、データ線駆動回路24は、m番目の水平走査期間Hに含まれる期間
T3において、データ信号Vd[n]の電位を、入力画像データDinが第m行第n列の画素
に対して指定する表示階調に基づいて定められる電位であって、電位VcomH以下の電位
であるデータ電位Vdt1[n](「第1データ電位」の一例)に設定する。また、データ
線駆動回路24は、(m+1)番目の水平走査期間Hに含まれる期間T6において、デー
タ信号Vd[n]の電位を、入力画像データDinが第(m+1)行第n列の画素に対して
指定する表示階調に基づいて定められる電位であって、電位VcomL以上の電位であるデ
ータ電位Vdt2[n](「第2データ電位」の一例)に設定する。
すなわち、データ線駆動回路24は、負極性期間U1においては、共通電極41の電位
Vqが画素電極42の電位(共通電極信号Vcomの示す電位)以下となり、電位差VCLが0
V以下となる負極性のデータ電位Vdt1[n]を、画素回路PXに供給し、正極性期間U2
においては、共通電極41の電位Vqが画素電極42の電位(共通電極信号Vcomの示す電
位)以上となり、電位差VCLが0V以上となる正極性のデータ電位Vdt2[n]を、画素
回路PXに供給する。
なお、本実施形態では、データ電位Vdt1[n]及びVdt2[n]のダイナミックレンジ
が一致する場合を想定する。具体的には、データ電位Vdt1[n]及びVdt2[n]のとり
うる最高電位を電位VdHと称し、最低電位を電位VdLと称する。
また、本実施形態では、プリチャージ電位Vpr1及びVpr2は、電位VdH以上であり、
且つ、電位VdL以下であることとする。
また、以下では、駆動回路20による各画素回路PXの駆動(つまり、データ線駆動回
路24による各画素回路PXへのデータ信号Vd[n]の供給、及び、電源供給回路26に
よる各画素回路PXへの共通電極信号Vcomの供給)のうち、負極性期間U1における駆動
を「負極性駆動」と称し、正極性期間U2における駆動を「正極性駆動」と称する。
なお、上述した各種電位のうち、データ電位Vdt1[n]及びデータ電位Vdt2[n]は
、入力画像データDinに応じて水平走査期間H毎に可変に設定されるが、プリチャージ電
位Vpr1、プリチャージ電位Vpr2、電位VcomL、電位VcomHは、各表示期間Fまたは各
水平走査期間H毎に値が変化しない定数である。
次に、図4及び図5を参照しつつ、表示部30に画像を表示する場合の画素回路PXの
動作を、具体的な数値例を挙げて説明する。
なお、当該数値例では、電気光学装置1が、液晶素子CLに電圧が印加されていない状
態において画素が「白色」を表示するノーマリーホワイトモードである場合を想定する。
また、当該数値例では、液晶素子CLに印加される電圧(電位差VCL)が0Vのときに、
当該液晶素子CLを含む画素が「白色」を表示し、液晶素子CLに印加される電圧(電位差
VCLの絶対値)が8Vのときに、当該液晶素子CLを含む画素が「黒色」を表示すると仮
定する。
また、当該数値例では、電気光学装置1において、基準電位VcomMと基準電位VdMが
共に「0V」であり、電位VcomHと電位VdHが共に「+4V」であり、電位VcomLと
電位VdLが共に「−4V」である場合を想定する(図5参照)。
図4は、以下で説明する数値例において、入力画像データDinの示す画像、つまり、入
力画像データDinが各画素に指定する階調を説明するための説明図である。この図に示す
ように、当該数値例では、入力画像データDinの示す画像が、「白色」と「黒色」の中間
色である「灰色」を背景として、中央に「黒色」のウインドウが表された画像である場合
を想定する。以下では、この図に示す画像を、「例示画像」を称する。
なお、当該数値例では、液晶素子CLに印加される電圧(電位差VCLの絶対値)が3V
のときに、当該液晶素子CLを含む画素が「灰色」を表示すると仮定する。
また、図4に示すように、「灰色」の背景を表す画素には、第ma行第n列の画素a(
但し、maは、1≦ma<Mを満たす自然数)、及び、第mb行第n列の画素b(但し、mb
=ma+1)が含まれることとし、「黒色」のウインドウを表す画素には、第mc行第n列
の画素c(但し、mcは、mb<mc<Mを満たす自然数)、及び、第md行第n列の画素d
(但し、md=mc+1)が含まれることとする。
図5は、電気光学装置1が図4に示す例示画像を表示する場合に、画素a〜dのぞれぞ
れに供給されるデータ信号Vd[n]及び共通電極信号Vcomと、画素a〜dのそれぞれの
液晶素子CLに印加される電圧(電位差VCL)との関係を説明するための説明図である。
このうち、図5(A)は、第ma行の走査線32が選択される負極性期間U1において、
駆動回路20が画素aを負極性駆動して、画素aにデータ信号Vd[n]が供給される様
子と、第mb行の走査線32が選択される正極性期間U2において、駆動回路20が画素b
を正極性駆動して、画素bにデータ信号Vd[n]が供給される様子と、を示す説明図で
ある。
図5(A)に示すように、第ma行の走査線32が選択される負極性期間U1において、
画素aにおける電位差VCLは、期間T1では「+4V」に設定され、期間T2では「−4V
」に設定され、期間T3では「−3V」に設定される。この結果、画素aにおける電位差
VCLは「−3V」に設定され、次の表示期間Fにおいて第ma行の走査線32が選択され
るまでの間、画素aは「灰色」を表示する。
また、第mb行の走査線32が選択される正極性期間U2において、画素bにおける電位
差VCLは、期間T4では「−4V」に設定され、期間T5では「+4V」に設定され、期間
T6では「+3V」に設定される。この結果、画素bにおける電位差VCLは「+3V」に
設定され、次の表示期間Fにおいて第mb行の走査線32が選択されるまでの間、画素b
は「灰色」を表示する。
図5(B)は、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、駆動回路2
0が画素cを負極性駆動して、画素cにデータ信号Vd[n]が供給される様子と、第md
行の走査線32が選択される正極性期間U2において、駆動回路20が画素dを正極性駆
動して、画素dにデータ信号Vd[n]が供給される様子と、を示す説明図である。
図5(B)に示すように、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、
画素cにおける電位差VCLは、期間T1では「+4V」に設定され、期間T2では「−4V
」に設定され、期間T3では「−8V」に設定される。この結果、画素cにおける電位差
VCLは「−8V」に設定され、次の表示期間Fにおいて第mc行の走査線32が選択され
るまでの間、画素cは「黒色」を表示する。
また、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、画素dにおける電位
差VCLは、期間T4では「−4V」に設定され、期間T5では「+4V」に設定され、期間
T6では「+8V」に設定される。この結果、画素dにおける電位差VCLは「+8V」に
設定され、次の表示期間Fにおいて第md行の走査線32が選択されるまでの間、画素d
は「黒色」を表示する。
次に、本実施形態の効果を説明するために、図6に示すような、共通電極信号Vcomの
電位を基準電位VcomMに固定する態様(以下、図6に示す態様を「対比例1」と称する
)を説明する。
図6に示す対比例1に係る電気光学装置においては、共通電極信号Vcomが基準電位Vc
omM(上述した数値例においては「0V」)に固定されているため、例えば、上述した数
値例において図4に示す画像の「黒色」を表示するためには、データ電位Vdt1[n]を
「−8V」とし、データ電位Vdt2[n]を「+8V」とする必要がある。すなわち、対
比例1では、上述した数値例において、電位差VCLを「−8V」〜「+8V」の16Vの
幅で変化させるためには、データ信号Vd[n]の電位を「−8V」〜「+8V」の16
Vの幅で変化させる必要がある。
これに対して、本実施形態に係る電気光学装置1は、例えば上述した数値例において、
データ信号Vd[n]の電位を「−4V」〜「+4V」の8Vの幅で変化させることで、
電位差VCLを「−8V」〜「+8V」の16Vの幅で変化させることができる。すなわち
、本実施形態に係る電気光学装置1は、対比例1と比較して、電位差VCLの変化幅に対す
るデータ信号Vd[n]の電位の変化幅を小さく抑えることができる。このため、本実施
形態に係る電気光学装置1は、対比例1と比較して、データ線駆動回路24の駆動能力を
低く抑えることができるとともに、データ線34の電位変動がノードQ等に伝播すること
に起因する表示画質の劣化を抑制することができる。
また、対比例1では、共通電極信号Vcomの電位を固定したままプリチャージを実行す
るため、例えば上述した数値例において、期間T1の開始時点、または、期間T4の開始時
点で、最大で12Vの電位変動が生じる。
これに対して、本実施形態では、各水平走査期間H内における電位差VCLの極性反転を
、データ信号Vd[n]の電位(プリチャージ電位)を変化させる代わりに、共通電極信
号Vcomの電位を変化させることで実現しているため、例えば上述した数値例において、
期間T1の開始時点、または、期間T4の開始時点での電位の変動幅を、最大で4Vに抑え
ることができる。
すなわち、本実施形態では、対比例1と比較して、プリチャージを実行するために生じ
るデータ信号Vd[n]の電位の変化幅を小さく抑えることができる。そして、プリチャ
ージ電位の変化幅の変化幅を小さく抑えることで、当該データ線34の電位変動がノード
Q等に伝播することに起因する表示画質の劣化を抑制することができる。また、プリチャ
ージ電位の変化幅の変化幅を小さく抑えることができるため、データ線駆動回路24の駆
動能力を低い場合であっても十分なプリチャージを実行することができ、画素に対するデ
ータ電位の十分な書込が可能となる。
また、本実施形態では、各水平走査期間H(負極性期間U1、正極性期間U2)において
、各液晶素子CLに対して、正極性の電圧(電位差VCLが正となる電圧)と、負極性の電
圧(電位差VCLが負となる電圧)との双方を印加する。このため、本実施形態では、対比
例1と比較して、液晶素子CLの液晶43に印加される直流成分を低減し、焼き付きが発
生する確率を低く抑えることができる。
また、本実施形態では、表示期間F毎に極性信号Polの極性を反転させるため、液晶素
子CLの液晶43に印加される直流成分を低減し、焼き付きの発生の確率を低く抑えるこ
とができる。
なお、データ線34の電位変動幅の狭小化、及び、画素に対するデータ電位(Vdt1[
n]、Vdt2[n])の書込の容易化は、図7に示すような、負極性期間U1の全部(期間
T1〜T3)において共通電極信号Vcomを電位VcomHに設定し、正極性期間U2の全部(
期間T4〜T6)において共通電極信号Vcomを電位VcomLに設定する態様(以下、図7に
示す態様を「対比例2」と称する)でも実現可能である。
しかし、対比例2の場合、本実施形態と比較して、書込トランジスターTrのオフ状態
において発生するリーク電流Idsの影響が大きく、リーク電流Idsに起因する画質の劣化
、例えば、縦クロストークの発生確率が高くなる。
以下、縦クロストークの抑制という本実施形態の効果を説明する前提として、対比例2
を例に挙げて、リーク電流Idsに起因した縦クロストークの発生について説明する。
なお、対比例2に係る電気光学装置は、期間T1において共通電極信号Vcomを電位Vco
mHに設定し、期間T4において共通電極信号Vcomを電位VcomLに設定することを除いて
、本実施形態に係る電気光学装置1と同様に構成されているものとする。
図8は、Nチャネル型のトランジスターの動作特性と、リーク電流Idsとの関係を説明
するための説明図である。
例えば、Nチャネル型のトランジスターでは、図8(A)に示すように、ソースに対す
るゲートの電位が高くなり、ソース及びゲート間の電位差Vgsが当該トランジスターの閾
値電圧Vth以上となることでオン動作領域に至った場合において、トランジスターがオン
し、ドレインからソースに向かって電流が流れる。逆に、電位差Vgsが閾値電圧Vthより
も小さいオフ動作領域においては、トランジスターがオフ状態となり、原則としてドレイ
ン・ソース間は非導通となる。
しかし、厳密には、図8(B)に示すように、電位差Vgsが閾値電圧Vthよりも小さい
オフ動作領域においても、ドレインからソースに向かってリーク電流Idsが流れることが
ある。このリーク電流Idsは、電位差Vgsが負の場合でも、電位差Vgsの絶対値|Vgs|
が大きくなるに従って大きくなる。
図9は、リーク電流Idsの向きを説明するための説明図である。図9(A)に示すよう
に、データ信号Vd[n]の電位が電位Vqよりも低い場合には、ノードRが書込トランジ
スターTrのソースS(ソース電極)に該当し、ノードQが書込トランジスターTrのドレ
インD(ドレイン電極)に該当する。このため、図9(A)に示す場合には、走査信号G
[m]の電位からデータ信号Vd[n]の電位を減算した値が電位差Vgsとなり、当該電
位差Vgsに応じた大きさのリーク電流Idsが、ノードQからノードRに向かって流れるこ
とになる。
逆に、図9(B)に示すように、データ信号Vd[n]の電位が電位Vqよりも高い場合
には、ノードQが書込トランジスターTrのソースS(ソース電極)に該当し、ノードR
が書込トランジスターTrのドレインD(ドレイン電極)に該当する。このため、図9(
B)に示す場合には、走査信号G[m]の電位から電位Vqを減算した値が電位差Vgsと
なり、当該電位差Vgsに応じた大きさのリーク電流Idsが、ノードRからノードQに向か
って流れることになる。
図10及び図11は、対比例2に係る電気光学装置が、上述した数値例と同様の前提の
下で図4に示す画像を表示する場合に、「灰色」を表示している画素a及び画素bにおい
て生じるリーク電流Idsと、当該リーク電流Idsによる画素a及び画素bの表示色の変化
と、の関係を説明するための説明図である。
なお、以下の数値例では、上述した数値例における前提条件に加えて、走査信号G[m
]の非選択電位が「−10V」であると仮定する。
図10(A)は、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、対比例2
に係る駆動回路が画素cを負極性駆動することで画素cに対して「黒色」を表示させるた
めのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素aにおけるリーク電流Idsと電位差Vg
sとを示している。
上述したとおり、対比例2では、共通電極信号Vcomの電位は、負極性期間U1において
電位VcomHに保たれる。また、上述した数値例では、「灰色」を表示する画素aの電位
差VCLは「−3V」であり、電位VcomHの電位は「+4V」である。このため、画素a
における電位Vqは「+1V」となる。
一方、対比例2においても、プリチャージ電位Vpr1は電位Vqよりも低電位の「0V」
であり、データ電位Vdt1[n]は電位Vqよりも低電位の「−4V」である。
よって、画素aでは、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、ノー
ドQに比べて低電位のノードRが書込トランジスターTrのソースSとなり、ノードQか
らノードRに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、電位Vqの電位が降下し、電
位差VCLは大きくなるため、画素aは、本来表示すべき「灰色」よりも黒い色を表示する

画素aの表示する色が黒くなる程度(変色の程度)は、リーク電流Idsの大きさ、すな
わち、電位差Vgsの絶対値|Vgs|の大きさに基づいて定められる。
以下では、電位差Vgsの絶対値|Vgs|が、「0≦|Vgs|≦4」を満たす場合には、
画素が表示する色の変色の程度を「小」とし、「4<|Vgs|≦8」を満たす場合には、
画素が表示する色の変色の程度を「中」とし、「8<|Vgs|」を満たす場合には、画素
が表示する色の変色の程度が「大」とする。そして、変色の程度が「大」の場合に限り、
当該変色が電気光学装置1の利用者に視認される可能性が生じることとする。
すなわち、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、画素aの表示す
る色の変色の程度(黒くなる程度)は、期間T1及び期間T2において「大」であり、期間
T3において「中」であるため、画素aの変色(黒色化)は、期間T1及び期間T2におい
て視認される可能性が生じる。
図10(B)は、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、対比例2
に係る駆動回路が画素cを負極性駆動することで画素cに対して「黒色」を表示させるた
めのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素bにおけるリーク電流Idsと電位差Vg
sとを示している。
「灰色」を表示する画素bの電位差VCLは「+3V」であるため、画素bにおける電位
Vqは「+7V」となる。よって、画素bでは、第mc行の走査線32が選択される負極性
期間U1において、ノードQに比べて低電位のノードRが書込トランジスターTrのソース
Sとなり、ノードQからノードRに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、電位V
qの電位が降下し、電位差VCLは小さくなるため、画素bは、本来表示すべき「灰色」よ
りも白い色を表示することになる。
画素bの表示する色が白くなる程度(変色の程度)は、電位差Vgsが「−10V」とな
る期間T1及び期間T2において「大」であり、電位差Vgsが「−6V」となる期間T3に
おいて「中」であるため、画素bの変色(白色化)は、期間T1及び期間T2において視認
される可能性が生じる。
このように、画素aの変色(黒色化)は、期間T1及び期間T2において視認される可能
性が生じ、画素bの変色(白色化)は、期間T1及び期間T2において視認される可能性が
生じる。
しかし、画素aの黒くなる程度(Vgs=−10V)と、画素bの白くなる程度(Vgs=
−10V)とは等しいため、画素aの変色(黒色化)と、画素bの変色(白色化)とが相
殺され、画素a及び画素bは、全体として、本来表示すべき「灰色」を表示するものとし
て視認されることになる。
図11(A)は、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、対比例2
に係る駆動回路が画素dを正極性駆動することで画素dに対して「黒色」を表示させるた
めのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素aにおけるリーク電流Idsと電位差Vg
sとを示している。
上述したとおり、対比例2では、共通電極信号Vcomの電位は、正極性期間U2において
電位VcomLに保たれる。また、上述した数値例では、「灰色」を表示する画素aの電位
差VCLは「−3V」であり、電位VcomLの電位は「−4V」であるため、画素aにおけ
る電位Vqは「−7V」となる。よって、画素aでは、第md行の走査線32が選択される
正極性期間U2において、ノードRに比べて低電位のノードQが書込トランジスターTrの
ソースSとなり、ノードRからノードQに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、
電位Vqの電位が上昇し、電位差VCLは小さくなるため、画素aは、本来表示すべき「灰
色」よりも白い色を表示する。
画素aの表示する色が白くなる程度(変色の程度)は、電位差Vgsが「−3V」となる
期間T4〜T6において「小」である。このため、画素aの変色(白色化)は、期間T4〜
T6において視認されない。
図11(B)は、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、対比例2
に係る駆動回路が画素dを正極性駆動することで画素dに対して「黒色」を表示させるた
めのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素bにおけるリーク電流Idsと電位差Vg
sとを示している。
「灰色」を表示する画素bの電位差VCLは「+3V」であるため、画素bにおける電位
Vqは「−1V」となる。よって、画素bでは、第md行の走査線32が選択される正極性
期間U2において、ノードRに比べて低電位のノードQが書込トランジスターTrのソース
Sとなり、ノードRからノードQに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、電位V
qの電位が上昇し、電位差VCLは大きくなるため、画素bは、本来表示すべき「灰色」よ
りも黒い色を表示する。
画素bの表示する色が黒くなる程度(変色の程度)は、電位差Vgsが「−9V」となる
期間T4〜T6の全てにおいて「大」となる。このため、画素bの変色(黒色化)は、期間
T4〜T6において視認される可能性が生じる。
このように、画素aの変色(白色化)は、期間T4〜T6において視認されず、画素bの
変色(黒色化)は、期間T4〜T6の全てにおいて視認される可能性が生じる。つまり、画
素bは、1水平走査期間Hの全ての期間(期間T4〜T6)において、変色(黒色化)が視
認される可能性を有するため、1水平走査期間H全体では、画素bの変色(黒色化)が視
認される可能性は高くなる。よって、画素a及び画素bは、全体として、本来表示すべき
「灰色」よりも黒い色を表示するものとして視認される。
このように、「灰色」を表示する画素のうち、「黒色」を表示する画素と同じ列に位置
する画素であって、正極性期間U2においてデータ信号Vd[n]が供給される画素が、本
来表示すべき「灰色」よりも黒い色を表示する。
このため、表示部30には、図4に示すような、「灰色」の背景と「黒色」のウインド
ウとが表された画像が表示されるかわりに、図12に示すような、「黒色」のウインドウ
の上下の領域が、本来の背景色の「灰色」よりも黒い色の縦筋(縦クロストーク)が表さ
れた画像が表示されることになる。
このような縦クロストークが生じると、入力画像データDinの示す画像を正確に表示で
きなくなるため、表示品位は劣化する。
図13及び図14は、本実施形態に係る電気光学装置1が、上述した数値例と同様の前
提の下で図4に示す画像を表示する場合に、「灰色」を表示している画素a及び画素bに
おいて生じるリーク電流Idsと、当該リーク電流Idsによる画素a及び画素bの表示色の
変化と、の関係を説明するための説明図である。
図13(A)は、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、本実施形
態に係る駆動回路20が画素cを負極性駆動することで画素cに対して「黒色」を表示さ
せるためのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素aにおけるリーク電流Idsと電
位差Vgsとを示している。
上述したとおり、本実施形態において、共通電極信号Vcomの電位は、負極性期間U1の
うち、期間T1において電位VcomLに設定され、期間T2及び期間T3において電位Vcom
Hに設定される。上述した数値例では、「灰色」を表示する画素aの電位差VCLが「−3
V」であるため、画素aにおける電位Vqは、負極性期間U1のうち、期間T1において「
−7V」となり、期間T2及び期間T3において「+1V」となる。
よって、画素aでは、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1のうち、期間T
1において、ノードRに比べて低電位のノードQが書込トランジスターTrのソースSとな
り、ノードRからノードQに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、電位Vqの電
位が上昇し、電位差VCLは小さくなるため、画素aは、本来表示すべき「灰色」よりも白
い色を表示する。逆に、期間T2及び期間T3では、ノードQに比べて低電位のノードRが
書込トランジスターTrのソースSとなり、ノードQからノードRに向けてリーク電流Id
sが流れる。これにより、電位Vqの電位が降下し、電位差VCLは大きくなるため、画素a
は、本来表示すべき「灰色」よりも黒い色を表示する。
画素aにおける電位差Vgsは、期間T1では「−3V」であり、期間T2では「−10V
」であり、期間T3では「−6V」である。このため、画素aの変色のうち、期間T2にお
ける変色(黒色化)のみが、視認される可能性が生じることになる。
図13(B)は、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、本実施形
態に係る駆動回路20が画素cを負極性駆動することで画素cに対して「黒色」を表示さ
せるためのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素bにおけるリーク電流Idsと電
位差Vgsとを示している。
上述した数値例では、「灰色」を表示する画素bの電位差VCLが「+3V」であるため
、画素bにおける電位Vqは、負極性期間U1のうち、期間T1において「−1V」となり
、期間T2及び期間T3において「+7V」となる。
よって、画素bでは、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1のうち、期間T
1において、ノードRに比べて低電位のノードQが書込トランジスターTrのソースSとな
り、ノードRからノードQに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、電位Vqの電
位が上昇し、電位差VCLは大きくなるため、画素bは、本来表示すべき「灰色」よりも黒
い色を表示する。逆に、期間T2及び期間T3では、ノードQに比べて低電位のノードRが
書込トランジスターTrのソースSとなり、ノードQからノードRに向けてリーク電流Id
sが流れる。これにより、電位Vqの電位が降下し、電位差VCLは小さくなるため、画素b
は、本来表示すべき「灰色」よりも白い色を表示する。
画素bにおける電位差Vgsは、期間T1では「−9V」であり、期間T2では「−10V
」であり、期間T3では「−6V」である。このため、画素bの変色のうち、期間T1にお
ける変色(黒色化)、及び、期間T2における変色(白色化)について、視認される可能
性が生じることになる。
このように、期間T1では、画素bの黒色化について、視認される可能性が生じ、期間
T2では、画素aの黒色化と、画素bの白色化について、視認される可能性が生じる。期
間T2における、画素aの黒色化の程度(Vgs=−10V)と、画素bの白色化の程度(
Vgs=−10V)とは等しいため、両者は相殺される。この結果、期間T1における、画
素bの黒色化のみ、視認される可能性が生じる。しかし、期間T1は、水平走査期間Hの
うちの一部の期間であり、期間T1における、画素bの黒色化が、視認される可能性は低
い。
図14(A)は、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、本実施形
態に係る駆動回路20が画素dを負極性駆動することで画素dに対して「黒色」を表示さ
せるためのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素aにおけるリーク電流Idsと電
位差Vgsとを示している。
上述したとおり、本実施形態において、共通電極信号Vcomの電位は、正極性期間U2の
うち、期間T4において電位VcomHに設定され、期間T5及び期間T6において電位Vcom
Lに設定される。上述した数値例では、「灰色」を表示する画素aの電位差VCLが「−3
V」であるため、画素aにおける電位Vqは、正極性期間U2のうち、期間T4において「
+1V」となり、期間T5及び期間T6において「−7V」となる。
よって、画素aでは、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2のうち、期間T
4において、ノードQに比べて低電位のノードRが書込トランジスターTrのソースSとな
り、ノードQからノードRに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、電位Vqの電
位が降下し、電位差VCLは大きくなるため、画素aは、本来表示すべき「灰色」よりも黒
い色を表示する。逆に、期間T5及び期間T6では、ノードRに比べて低電位のノードQが
書込トランジスターTrのソースSとなり、ノードRからノードQに向けてリーク電流Id
sが流れる。これにより、電位Vqの電位が上昇し、電位差VCLは小さくなるため、画素a
は、本来表示すべき「灰色」よりも白い色を表示する。
画素aにおける電位差Vgsは、期間T4では「−10V」であり、期間T5では「−3V
」であり、期間T6では「−3V」である。このため、画素aの変色のうち、期間T4にお
ける変色(黒色化)のみが、視認される可能性が生じることになる。
図14(B)は、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、本実施形
態に係る駆動回路20が画素dを負極性駆動することで画素dに対して「黒色」を表示さ
せるためのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素bにおけるリーク電流Idsと電
位差Vgsとを示している。
上述した数値例では、「灰色」を表示する画素bの電位差VCLが「+3V」であるため
、画素bにおける電位Vqは、正極性期間U2のうち、期間T4において「+7V」となり
、期間T5及び期間T6において「−1V」となる。
よって、画素bでは、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2のうち、期間T
4において、ノードQに比べて低電位のノードRが書込トランジスターTrのソースSとな
り、ノードQからノードRに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、電位Vqの電
位が降下し、電位差VCLは小さくなるため、画素bは、本来表示すべき「灰色」よりも白
い色を表示する。逆に、期間T5及び期間T6では、ノードRに比べて低電位のノードQが
書込トランジスターTrのソースSとなり、ノードRからノードQに向けてリーク電流Id
sが流れる。これにより、電位Vqの電位が上昇し、電位差VCLは大きくなるため、画素b
は、本来表示すべき「灰色」よりも黒い色を表示する。
画素bにおける電位差Vgsは、期間T4では「−10V」であり、期間T5では「−9V
」であり、期間T6では「−9V」である。このため、画素bの変色のうち、期間T4にお
ける変色(白色化)、並びに、期間T5及び期間T6における変色(白色化)について、視
認される可能性が生じることになる。
このように、期間T4では、画素aの黒色化と、画素bの白色化について、視認される
可能性が生じ、期間T5及び期間T6では、画素bの黒色化について、視認される可能性が
生じる。期間T4における、画素aの黒色化の程度(Vgs=−10V)と、画素bの白色
化の程度(Vgs=−10V)とは等しいため、両者は相殺される。この結果、期間T5及
び期間T6における画素bの黒色化のみ、視認される可能性が生じる。しかし、期間T5及
び期間T6は、水平走査期間Hのうちの一部の期間であるため、対比例2のような、1水
平走査期間H全体において画素bの変色(黒色化)が視認される可能性を有する場合と比
較した場合、期間T5及び期間T6における画素bの黒色化が視認される可能性は低い。
このように、本実施形態では、1水平走査期間Hのうち一部の期間においてのみ画素b
の変色(黒色化)が視認される可能性が生じるものに過ぎないため、1水平走査期間H全
体において画素bの変色(黒色化)が視認される可能性を有する対比例2と比較して、画
素bの変色(黒色化)が視認される可能性を低くすることができる。換言すれば、本実施
形態では、対比例2に比べて、縦クロストークの発生する可能性を低くすることができ、
また、仮に縦クロストークが生じた場合であっても、当該縦クロストークが視認される可
能性を低く抑えることができる。
<B.第2実施形態>
第1実施形態に係る電気光学装置1は、データ信号Vd[n]の電位を、電位VcomL以
上で、且つ、電位VcomH以下の範囲で変化させた。
これに対して、第2実施形態では、データ信号Vd[n]の電位を、電位VcomLよりも
小さい電位、または、電位VcomHよりも大きい電位を含む範囲で変化させる点において
、第1実施形態と相違する。
なお、第2実施形態に係る電気光学装置は、期間T1において共通電極信号Vcomを電位
VcomHに設定し、期間T4において共通電極信号Vcomを電位VcomLに設定する点と、プ
リチャージ電位Vpr2が電位VcomLよりも低い電位である点と、を除いて、
第1実施形態に係る電気光学装置1と同様に構成されているものとする。
図15は、第2実施形態に係る電気光学装置が図4に示す例示画像を表示する場合に、
「黒色」を表示する画素c及び画素dのぞれぞれに供給されるデータ信号Vd[n]及び
共通電極信号Vcomと、画素c及び画素dのそれぞれの液晶素子CLに印加される電圧(電
位差VCL)との関係を説明するための説明図である。
より具体的には、図15は、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において
、第2実施形態に係る駆動回路20が画素cを負極性駆動して、画素cにデータ信号Vd
[n]が供給される様子と、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、
第2実施形態に係る駆動回路20が画素dを正極性駆動して、画素dにデータ信号Vd[
n]が供給される様子と、を示す説明図である。
この図に示すように、第2実施形態に係る電源供給回路26は、共通電極信号Vcomを
負極性期間U1において電位VcomH(この例では「+4V」)に設定し、正極性期間U2
において電位VcomL(この例では「−4V」)に設定する。
また、第2実施形態に係るデータ線駆動回路24は、データ信号Vd[n]を、期間T1
及び期間T2において、プリチャージ電位Vpr1に設定し、期間T3において、データ電位
Vdt1[n]に設定し、期間T4及び期間T5において、プリチャージ電位Vpr2に設定し、
期間T6において、データ電位Vdt2[n]に設定する。
なお、第2実施形態では、プリチャージ電位Vpr2を、電位VcomLよりも低い電位に定
める。図15に示す例では、電位VcomH及び電位VdHを「+4V」とし、電位VcomL
を「−4V」とし、電位VdLを「−8V」とし、プリチャージ電位Vpr1を「0V」とし
、プリチャージ電位Vpr2を「−8V」としている。
なお、図15に示す例は、プリチャージ電位Vpr2及び電位VdLが「−8V」である点
を除き、上述した数値例と同様である。
図15に示すように、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、画素
cにおける電位差VCLは、期間T1では「−4V」に設定され、期間T2では「−4V」に
設定され、期間T3では「−8V」に設定される。この結果、画素cにおける電位差VCL
は「−8V」に設定され、次の表示期間Fにおいて第mc行の走査線32が選択されるま
での間、画素cは「黒色」を表示する。
また、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、画素dにおける電位
差VCLは、期間T4では「−4V」に設定され、期間T5では「−4V」に設定され、期間
T6では「+8V」に設定される。この結果、画素dにおける電位差VCLは「+8V」に
設定され、次の表示期間Fにおいて第md行の走査線32が選択されるまでの間、画素d
は「黒色」を表示する。
次に、図16を参照しつつ、第2実施形態に係る電気光学装置が、図4に示す画像を表
示する場合に、「灰色」を表示している画素a及び画素bにおいて生じるリーク電流Ids
と、当該リーク電流Idsによる画素a及び画素bの表示色の変化と、の関係を説明する。
なお、図示は省略するが、図16に示す例においても、図4及び図5の場合と同様に、
第ma行の走査線32が選択される負極性期間U1において供給されるデータ電位Vdt1[
n]により、画素aの電位差VCLは「−3V」に設定され、第mb行の走査線32が選択
される正極性期間U2において供給されるデータ電位Vdt2[n]により、画素bの電位差
VCLは「+3V」に設定され、これら画素a及び画素bは、「灰色」を表示していること
を前提とする。
また、第mc行の走査線32が選択される負極性期間U1において、本実施形態に係る駆
動回路20が画素cを負極性駆動することで画素cに対して「黒色」を表示させるための
データ信号Vd[n]を供給するときの、画素a及び画素bにおけるリーク電流Ids及び
電位差Vgsは、対比例2の場合(図10)と同様であるため、説明を省略する。
図16(A)は、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、第2実施
形態に係る駆動回路が画素dを正極性駆動することで画素dに対して「黒色」を表示させ
るためのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素aにおけるリーク電流Idsと電位
差Vgsとを示している。
上述したとおり、第2実施形態では、共通電極信号Vcomの電位は、正極性期間U2にお
いて電位VcomLに保たれる。また、上述のとおり、「灰色」を表示する画素aの電位差
VCLを「−3V」とするため、正極性期間U2において、画素aにおける電位Vqは「−7
V」となる。よって、画素aでは、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2のう
ち、期間T4及び期間T5において、ノードQに比べて低電位のノードRが書込トランジス
ターTrのソースSとなり、ノードQからノードRに向けてリーク電流Idsが流れる。こ
れにより、電位Vqの電位が降下し、電位差VCLは大きくなるため、画素aは、本来表示
すべき「灰色」よりも黒い色を表示する。逆に、期間T6では、ノードRに比べて低電位
のノードQが書込トランジスターTrのソースSとなり、ノードRからノードQに向けて
リーク電流Idsが流れる。これにより、電位Vqの電位が上昇し、電位差VCLは小さくな
るため、画素aは、本来表示すべき「灰色」よりも白い色を表示する。
画素aにおける電位差Vgsは、期間T4では「−2V」であり、期間T5では「−2V」
であり、期間T6では「−3V」である。このため、画素aの変色は、期間T4〜T6にお
けて視認されない。
図16(B)は、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2において、第2実施
形態に係る駆動回路が画素dを負極性駆動することで画素dに対して「黒色」を表示させ
るためのデータ信号Vd[n]を供給するときの、画素bにおけるリーク電流Idsと電位
差Vgsとを示している。
上述のとおり、この図に示す例では、「灰色」を表示する画素bの電位差VCLを「+3
V」とするため、正極性期間U2において、画素bにおける電位Vqは「−1V」となる。
よって、画素bでは、第md行の走査線32が選択される正極性期間U2のうち、期間T
4及び期間T5において、ノードQに比べて低電位のノードRが書込トランジスターTrの
ソースSとなり、ノードQからノードRに向けてリーク電流Idsが流れる。これにより、
電位Vqの電位が降下し、電位差VCLは小さくなるため、画素bは、本来表示すべき「灰
色」よりも白い色を表示する。逆に、期間T6では、ノードRに比べて低電位のノードQ
が書込トランジスターTrのソースSとなり、ノードRからノードQに向けてリーク電流
Idsが流れる。これにより、電位Vqの電位が上昇し、電位差VCLは大きくなるため、画
素bは、本来表示すべき「灰色」よりも黒い色を表示する。
画素bにおける電位差Vgsは、期間T4では「−2V」であり、期間T5では「−2V」
であり、期間T6では「−9V」である。このため、画素bの変色のうち、期間T6におけ
る変色(黒色化)のみが、視認される可能性が生じることになる。
このように、第2実施形態では、期間T6における画素bの変色(黒色化)のみが、視
認される可能性を有する。しかし、期間T6は、水平走査期間Hのうちの一部の期間であ
るため、対比例2のような、1水平走査期間H全体において画素bの変色(黒色化)が視
認される可能性を有する場合と比較した場合、期間T5及び期間T6における画素bの黒色
化が視認される可能性は低い。
このように、第2実施形態では、1水平走査期間Hのうち一部の期間においてのみ画素
bの変色(黒色化)が視認される可能性が生じるものに過ぎないため、1水平走査期間H
全体において画素bの変色(黒色化)が視認される可能性を有する対比例2と比較して、
画素bの変色(黒色化)が視認される可能性を低くすることができる。換言すれば、第2
実施形態では、対比例2に比べて、縦クロストークの発生する可能性を低くすることがで
き、また、仮に縦クロストークが生じた場合であっても、当該縦クロストークが視認され
る可能性を低く抑えることができる。
また、第2実施形態では、例えば上述した数値例において、データ信号Vd[n]の電
位を「−8V」〜「+4V」の12Vの幅で変化させることで、電位差VCLを「−8V」
〜「+8V」の16Vの幅で変化させることができる。
すなわち、第2実施形態に係る電気光学装置は、対比例1と比較して、電位差VCLの変
化幅に対するデータ信号Vd[n]の電位の変化幅を小さく抑えることができる。このた
め、第2実施形態に係る電気光学装置は、対比例1と比較して、データ線駆動回路24の
駆動能力を低く抑えることができるとともに、データ線34の電位変動がノードQ等に伝
播することに起因する表示画質の劣化を抑制することができる。
<C.変形例>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例
示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る
<変形例1>
上述した第1実施形態では、最初の水平走査期間Hが負極性期間U1となる表示期間F
と、最初の水平走査期間Hが正極性期間U2となる表示期間Fとが存在するが、本発明は
このような態様に限定されるものではなく、例えば第1実施形態において表示期間Fの最
初の水平走査期間Hが、負極性期間U1または正極性期間U2の何れか一方に固定的に割り
当てられる態様であってもよい。
この場合であっても、負極性期間U1の期間T1及び期間T2の間、並びに、正極性期間
U2の期間T4及び期間T5の間で、電位差VCLの極性が反転するため、液晶素子CLにおい
て焼き付きの発生を抑制することができる。
<変形例2>
上述した第1実施形態及び変形例では、負極性期間U1において負極性駆動をし、正極
性期間U2において正極性駆動をするが、これは一例に過ぎず、負極性期間U1において正
極性駆動をし、正極性期間U2において負極性駆動をしてもよい。
すなわち、電源供給回路26は、期間T1(またはT4)における共通電極信号Vcomの
電位と、期間T2(またはT5)における共通電極信号Vcomの電位とが、プリチャージ電
位Vpr1(またはVpr2)を基準として逆極性になるように、共通電極信号Vcomの電位を
設定すればよい。
この場合、データ線駆動回路24は、期間T3(またはT6)におけるデータ電位Vdt1
[n](またはVdt2[n])が、期間T2(またはT5)における共通電極信号Vcomの電
位を基準として、期間T2(またはT5)におけるプリチャージ電位Vpr1(またはVpr2)
と同極性となるように、データ信号Vd[n]の電位を設定することが好ましい。
<変形例3>
上述した実施形態及び変形例において、極性信号Polは、表示期間F毎に極性が反転し
、且つ、水平走査期間H毎に極性が反転するが、本発明は上述のような態様に限定される
ものではない。
例えば、複数の表示期間F毎に極性が反転するものであってもよいし、または、複数の
水平走査期間H毎に極性が反転するものであってもよい。具体的には、ある表示期間Fに
おいて、1番目の水平走査期間Hと2番目の水平走査期間Hとを、負極性期間U1とし、
3番目の水平走査期間Hと4番目の水平走査期間Hとを、正極性期間U2とする、という
具合に、2水平走査期間H毎に極性を切り替えてもよい。この場合、上述した実施形態と
比較して極性反転の周期を長くすることできるため、データ線34の電位の極性変化の回
数を少なくすることが可能となり、画質の劣化の程度を小さく抑えることが可能となる。
なお、本明細書では、各水平走査期間Hの負極性期間U1または正極性期間U2への割り
当てを、極性信号Polに基づいて実行する態様としているが、この態様は一例に過ぎず、
各水平走査期間Hの負極性期間U1または正極性期間U2への割り当ては、どのような方法
で行ってもよい。例えば、水平同期信号Hsncがアクティブとなる回数をカウントするカ
ウンターを備え、当該カウンターのカウント値に基づいて、各水平走査期間Hを負極性期
間U1または正極性期間U2に割り当ててもよい。
<変形例4>
上述した実施形態及び変形例では、例えば図3に示すように、負極性期間U1が期間T1
、期間T2、及び、期間T3に区分されるが、負極性期間U1は、期間T1〜T3以外の期間
を含んでいてもよい。換言すれば、期間T1は、負極性期間U1の開始よりも後に開始され
、期間T2は、期間T1の終了よりも後に開始され、期間T3は、期間T2の終了よりも後に
開始され、負極性期間U1は、期間T3の終了よりも後に終了してもよい。同様に、正極性
期間U2は、期間T4〜T6以外の期間を含んでいてもよい。
<変形例5>
上述した実施形態及び変形例において、走査線駆動回路22は、例えば図3に示すよう
に、第m行の走査線32が選択される負極性期間U1の全期間、または、第m行の走査線
32が選択される正極性期間U2の全期間において、走査信号G[m]を所定の選択電位
に設定するが、本発明は上述のような態様に限定されるものではなく、第m行の走査線3
2が選択される負極性期間U1のうち期間T3において、または、第m行の走査線32が選
択される正極性期間U2のうち期間T6において、走査信号G[m]を所定の選択電位に設
定してもよい。
この場合には、画素電極42に対してプリチャージ電位を供給することはできないが、
データ線34に対してプリチャージ電位を供給することができるため、画素に対するデー
タ電位の書込を容易にすることができる。
<変形例6>
上述した実施形態及び変形例において、データ線駆動回路24は、例えば図3に示すよ
うに、期間T3の全期間または期間T6の全期間において、第n列のデータ線34にデータ
電位を供給するが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、期間T
3または期間T6をN個に分割して、分割された期間毎に、第1列〜第N列のデータ線34
に順番にデータ電位を供給してもよい。また、N本のデータ線を、複数本ずつ所定数の組
に区分するとともに、期間T3または期間T6を所定数に分割し、分割された期間毎に、各
組のデータ線34に対してデータ電位を供給してもよい。
<変形例7>
上述した実施形態及び変形例において、書込トランジスターTrは、Nチャネル型のト
ランジスターであるが、Pチャネル型のトランジスターであってもよい。
<D.応用例>
以上の各形態に例示した電気光学装置1は、各種の電子機器に利用され得る。
図17から図19には、電気光学装置1を採用した電子機器の具体的な形態が例示されて
いる。
図17は、電気光学装置1を適用した投射型表示装置(3板式のプロジェクター)40
00の模式図である。投射型表示装置4000は、相異なる表示色(赤色,緑色,青色)
に対応する3個の電気光学装置1(10R,10G,10B)を含んで構成される。照明光
学系4001は、照明装置(光源)4002からの出射光のうち赤色成分rを電気光学装
置1Rに供給し、緑色成分gを電気光学装置1Gに供給し、青色成分bを電気光学装置1B
に供給する。各電気光学装置1は、照明光学系4001から供給される各単色光を表示画
像に応じて変調する光変調器(ライトバルブ)として機能する。投射光学系4003は、
各電気光学装置1からの出射光を合成して投射面4004に投射する。観察者は、投射面
4004に投射された画像を視認する。
図18は、電気光学装置1を採用した可搬型のパーソナルコンピューターの斜視図であ
る。パーソナルコンピューター2000は、各種の画像を表示する電気光学装置1と、電
源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図19は、電気光学装置1を適用した携帯電話機の斜視図である。携帯電話機3000
は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する
電気光学装置1とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光
学装置1に表示される画面がスクロールされる。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図17から図19に
例示した機器のほか、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants),デジタ
ルスチルカメラ,テレビ,ビデオカメラ,カーナビゲーション装置,車載用の表示器(イ
ンパネ),電子手帳,電子ペーパー,電卓,ワードプロセッサ,ワークステーション,テ
レビ電話,POS端末,プリンター,スキャナー,複写機,ビデオプレーヤー,タッチパ
ネルを備えた機器等などが挙げられる。
1……電気光学装置、10……電気光学パネル、20……駆動回路、22……走査線駆
動回路、24……データ線駆動回路、26……電源供給回路、30……表示部、32……
走査線、34……データ線、50……表示制御回路、PX……画素回路、CL……液晶素子
、Tr……書込トランジスター。

Claims (7)

  1. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられた液晶とを含
    む液晶素子を具備する画素と、
    前記第1電極に電極信号を供給する電極信号供給部と、
    前記第2電極にデータ信号を供給するデータ信号供給部と、
    を備え、
    前記データ信号供給部は、
    第1期間と前記第1期間に後続する第2期間とにおいて、前記データ信号の電位をプリ
    チャージ電位に設定し、
    前記第2期間に後続する第3期間において、前記データ信号の電位を前記画素の表示す
    る階調を指定するデータ電位に設定し、
    前記電極信号供給部は、
    前記第1期間において、前記電極信号の電位を第1電位に設定し、
    前記第2期間及び前記第3期間において、前記電極信号の電位を前記プリチャージ電位
    を基準として前記第1電位とは逆極性の電位である第2電位に設定する、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記データ信号供給部は、
    前記データ電位を、前記第2電位を基準として前記プリチャージ電位と同極性となるよ
    うに設定する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気光学装置。
  3. データ線と、
    前記データ線と交差する複数の走査線と、
    前記データ線及び前記複数の走査線の交差に対応して設けられた複数の画素と、
    前記走査線を選択する走査線駆動部と、
    前記データ線にデータ信号を供給するデータ信号供給部と、
    第1電極に電極信号を供給する電極信号供給部と、
    を備え、
    前記画素は、
    前記第1電極、第2電極、並びに、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられた液
    晶を含む液晶素子を備え、
    前記データ信号供給部は、
    第1単位期間のうち、第1期間と前記第1期間に後続する第2期間とにおいて、前記デ
    ータ信号の電位を、第1プリチャージ電位に設定し、
    前記第1単位期間のうち、前記第2期間に後続する第3期間において、前記データ信号
    の電位を、当該第1単位期間に前記走査線駆動部が選択する走査線に対応して設けられる
    画素の表示する階調を指定する第1データ電位に設定し、
    前記第1単位期間に後続する第2単位期間のうち、第4期間と前記第4期間に後続する
    第5期間とにおいて、前記データ信号の電位を、第2プリチャージ電位に設定し、
    前記第2単位期間のうち、前記第5期間に後続する第6期間において、前記データ信号
    の電位を、当該第2単位期間に前記走査線駆動部が選択する走査線に対応して設けられる
    画素の表示する階調を指定する第2データ電位に設定し、
    前記電極信号供給部は、
    前記第1期間と前記第5期間とにおいて、前記電極信号の電位を、前記第1プリチャー
    ジ電位及び前記第2プリチャージ電位よりも低電位の第1電位に設定し、
    前記第2期間と前記第4期間において、前記電極信号の電位を、前記第1プリチャージ
    電位及び前記第2プリチャージ電位よりも高電位の第2電位に設定する、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  4. 前記電極信号供給部は、
    前記第3期間において、前記電極信号の電位を、前記第2電位に設定し、
    前記第6期間において、前記電極信号の電位を、前記第1電位に設定し、
    前記第1データ電位は、
    前記第2電位よりも低電位であり、
    前記第2データ電位は、
    前記第1電位よりも高電位である、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の電気光学装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかの電気光学装置を具備する電子機器。
  6. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられた液晶とを含
    む液晶素子を具備する画素を備える電気光学装置の制御方法であって、
    前記第1期間において、前記第1電極に供給する電極信号の電位を第1電位に設定し、
    前記第2電極に供給するデータ信号の電位をプリチャージ電位に設定し、
    前記第1期間に後続する第2期間とにおいて、前記電極信号の電位を前記プリチャージ
    電位を基準として前記第1電位とは逆極性の電位である第2電位に設定し、前記データ信
    号の電位を前記プリチャージ電位に設定し、
    前記第2期間に後続する第3期間において、前記電極信号の電位を前記第2電位に設定
    し、前記データ信号の電位を前記画素の表示する階調を指定するデータ電位に設定する、
    ことを特徴とする電気光学装置の制御方法。
  7. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられた液晶とを含
    む液晶素子を具備する画素を備える電気光学パネルの駆動回路であって、
    前記第1電極に電極信号を供給する電極信号供給部と、
    前記第2電極にデータ信号を供給するデータ信号供給部と、
    を備え、
    前記データ信号供給部は、
    第1期間と前記第1期間に後続する第2期間とにおいて、前記データ信号の電位をプリ
    チャージ電位に設定し、
    前記第2期間に後続する第3期間において、前記データ信号の電位を前記画素の表示す
    る階調を指定するデータ電位に設定し、
    前記電極信号供給部は、
    前記第1期間において、前記電極信号の電位を第1電位に設定し、
    前記第2期間及び前記第3期間において、前記電極信号の電位を前記プリチャージ電位
    を基準として前記第1電位とは逆極性の電位である第2電位に設定する、
    ことを特徴とする電気光学パネルの駆動回路。
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