JP2015197228A - 水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置 - Google Patents

水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置の水封式シール装置内のダスト堆積を抑制し、クーラートリップや設備摩耗破損を防止した水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置を提供する。
【解決手段】 可動側仕切り板と固定側仕切り板とを設けた水封ボックスを有する水封式シール装置を備えた回転式焼結鉱冷却装置であって、前記水封ボックスの可動側仕切り板と固定側仕切り板間を焼結鉱の冷却ガスからシールする形状柔軟性のシール部材(ステンレス製ワイヤプレートシール)を焼結鉱の冷却ガスの通路側の可動側仕切り板上部に設けたことを特徴とする、さらに、水封ボックス内に堆積したダストを水と共に排水し、浄化した浄化水を水封ボックスに供給する循環式水浄化装置を配設したことも特徴とする水封式シール装置を備えた回転式焼結鉱冷却装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、焼結鉱の冷却装置に関し、詳しくは水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置において、水封式シール装置へのダスト侵入を抑制することにより安定的稼働を可能とした、回転式焼結鉱冷却装置に関する。
高炉では焼結鉱が使用される。焼結鉱は原材料である鉄鉱石粉鉱を調質・塊成化して焼結機により焼結した後、焼結鉱冷却装置により取り扱い可能な温度まで冷却することにより製造されている。焼結機から排鉱される焼結鉱は一般に500℃〜700℃の顕熱を有しており、焼結鉱冷却装置で150℃〜100℃或いはそれ以下に冷却される。冷却の際に廃棄される顕熱は膨大であるため、焼結鉱冷却装置では、焼結鉱と熱交換をした冷却ガスから排熱の回収が図られている。排熱を回収できる焼結鉱冷却装置としては、回転式焼結鉱冷却装置が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
回転式焼結鉱冷却装置は、台形を逆にした断面形状の冷却機ホッパを有するドーナツ状の円型冷却装置であり、焼結機から排出される熱間焼結鉱はシュートを介して連続的に冷却機ホッパ上方から供給され,冷却装置を回転させながら、ホッパ下部から冷却空気を吸引或いは送気する。ホッパ内に供給された冷却空気はホッパ内の焼結鉱と熱交換した後、ホッパ上部のフードを通って除塵機、熱回収ボイラに送られ、熱回収される。冷却された焼結鉱は、ホッパ下部に焼結鉱を連続的にかき出すスクレーパが挿入されているので、スクレーパに沿って焼結鉱は流れ出てベルトコンベヤ上に排出される構造となっている。
また、回転するホッパと上部固定フードとの間をウォータシールでシールする水封シール板(固定板)と摺接シール板(可動板)とを有する水封式シール装置が設けられていて、冷却装置内への漏風を無くしており、その結果、少風量での冷却が可能となっている。
ところが、回転式焼結鉱冷却装置では、ホッパ内の焼結鉱を通過した冷却ガス(冷却空気)には焼結鉱のダスト(粉塵)が含まれていて、このダストが水封式シール装置内の水中に堆積するという問題が生じる。
ダスト(粉塵)が水封式シール装置内の水中に堆積し、その量が多くなると水封式シール装置の摺接シール板の移動が摩擦によって妨げられることとなり、冷却装置の回転に支障(クーラートリップ)が生じることとなる。さらに、水槽に侵入してくるダストは、水槽底部に堆積し水槽から溢れるほど溜っていくが、ダスト成分にはカルシウムが存在して水に溶解しているため、水槽から溢れだすと、乾燥時にカルシウム成分などをバインダーにして次第に固まって強固な塊状堆積物を形成し、装置を摩耗させ、ひいては破損に至ることも起こりうる。
したがって、回転式焼結鉱冷却装置の操業では、水封式シール装置内にダストが堆積すると、堆積したダストを除去するのに冷却装置の稼働を止めてダスト除去をしなければならず、手間がかかり作業能率を低下させ、安定操業ができなくなるという問題がある。
特開2008−232519号公報 特開2000−310489号公報 特開平6−257955号公報
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置の水封式シール装置内のダスト堆積を抑制し、クーラートリップや設備摩耗破損を防止した水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置を提供することを課題とする。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究した。その結果、水封式シール装置内に堆積するダストについては、水封式シール装置内に堆積したダストを排出させることよりも、水封式シール装置内にダストを堆積させないようにすることが根本的な解決になると着想し、可動側仕切り板(摺接シール板)と固定側仕切り板(水封シール板)の構造を有する水封式シール装置の双方の仕切り板間にシール装置を設けることによって、水封式シール装置内に冷却ガスからのダストが堆積することを抑制できることを知見して、本発明を完成した。
本発明の要旨は、次の通りである。
(1)可動側仕切り板と固定側仕切り板とを設けた水封ボックスを有する水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置であって、前記水封ボックスの可動側仕切り板と固定側仕切り板との間を焼結鉱の冷却ガスからシールする形状柔軟性を有しかつ材質がステンレス鋼であるシール部材を焼結鉱の冷却ガスの通路側の可動側仕切り板上部に設けたことを特徴とする水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置。
(2) 前記シール部材がワイヤプレートシールであることを特徴とする上記(1)に記載の水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置。
(3) 水封ボックス内に堆積したダストを水と共に排水する排水系装置、排水を浄化する沈殿槽および浄化水を水封ボックス内に供給する給水系装置とを備えた循環式水浄化装置が配設されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置。
本発明によれば、水封式シール装置へのダスト堆積が抑制されたことで、クーラートリップおよび設備摩耗破損による回転式焼結鉱冷却装置の稼働停止が無くなり、焼結稼働率・生産性が向上するとともに、メンテナンス負荷が軽減された。可動部・固定部間シールのために形状柔軟性をもつ耐熱、耐食性シール部材(例えばワイヤプレートシール)を使用したことで、シール部材の熱摩耗・熱変形を回避できた。さらなるダスト抑制策として、複数の沈殿槽を備えた循環式水浄化装置を配設したことで、排水系のポンプ詰まりを防ぐことができた。
したがって、本発明では、水封式シール装置を備えた回転式焼結鉱冷却装置の最大の特長である冷却ガスからのシール性は維持され、水封式シール装置は磨耗及び経年変化の影響を受けにくくなり、回転式焼結鉱冷却装置は過酷な操業環境にも十分耐えうる設備となった。
従来の焼結鉱の回転式焼結鉱冷却装置の概要を示す図である。 従来の焼結鉱の回転式焼結鉱冷却装置に設けられている水封式シール装置の概要を示す図である。 本発明の焼結鉱の回転式焼結鉱冷却装置に設けた水封式シール装置の概要を示す図である。 ワイヤプレートシールを示す図で、(a)は長手方向の断面図で、(b)は幅方向の断面図である。 排水中のダストを除去する循環式水浄化装置の概要を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、焼結鉱の回転式焼結鉱冷却装置の概要を説明する。焼結鉱の回転式焼結鉱冷却装置(以下単に焼結鉱冷却装置ということがある)は、例えば、特許文献1〜3に開示されているように公知であり、図1に示す焼結鉱の回転式焼結鉱冷却装置の概要、および図2に示す水封式シール装置の概要を参酌して説明する。なお、回転式焼結鉱冷却装置には、特許文献1に示すような冷却空気の誘引式と、特許文献2・3に示すような冷却空気の押込式とがあるが、ここでは誘引式焼結鉱冷却装置を例に説明するが、押込式焼結鉱冷却装置においても、水封式シール装置の構造、その課題、および課題の解決方法は同様である。
焼結鉱冷却装置1は、円形の回転テーブル2と該テーブルの周囲上に設置され、焼結鉱3を堆積させるための逆台形断面の空間を有する環状のホッパ4を備えている。鉱石焼結機から排出される熱間焼結鉱は冷却機入口シュート5を介して連続的に冷却機ホッパ上部に供給される。
ホッパ4の上部には、ホッパ4の上部を覆うように、環状のフード6が設けられており、フード6には、フード6と連通するように排ガスダクトが接続されている。吸引ファンによりフード6内の空気を吸引することにより、取り込んだ外部の空気をホッパ4内の焼結鉱3に通過させて、焼結鉱3を冷却するようにしてある。
ホッパ上部に連続的に供給された焼結鉱は、冷却後にホッパ下部に冷却された焼結鉱を連続的にかき出すスクレーパ7が挿入されているので、スクレーパ7の切り出しに伴い順次ホッパ内を冷却ガスと熱交換して冷却されながら下方へと降りて行き、最後にスクレーパ7によってかき出されベルトコンベヤ上に排出される。
焼結鉱冷却装置1の内部に焼結鉱と熱交換する冷却空気を吸引する際には外部からの漏風を防止することが必要となる。このため、ホッパ4の上部とフード6との間を密閉する水封式シール装置8を設けてある。
図2は水封式シール装置の概要を示す図である。図2に示すように、水封式シール装置8は、ホッパ4の上部周縁部の板9上に、その全周に沿って可動側仕切り板10によって構成される水封ボックス(溝部)11が設置されている。このボックスには、給水管12及び排水管13により所定量の水14が常に供給されている。そして、フードの下部には、水封ボックス10内の水14の中に沈下するように、水仕切り封止板(固定側仕切り板)15が設けられている。つまり、水封ボックス(溝部)11の水14の中に、封止板(固定側仕切り板)15を沈下させることにより、ホッパ4の上部とフード6との間を水14により密封することができ、ホッパの回転移動に応じて水封ボックス(可動側仕切り板)も回転移動できる構造となっている。
ところが、本発明者は、ホッパ内の焼結鉱を通過した冷却ガスには焼結鉱のダスト(粉塵)が含まれていて、このダストが水封式シール装置内の水中に堆積すると、可動側仕切り板10の移動が堆積したダストとの摩擦によって妨げられることとなり、冷却装置の回転に支障(クーラートリップ)が生じることとなり、また、ダスト堆積のために設備摩耗破損を引き起こす等の問題があることを知見し、水封ボックス(溝部)11中におけるダスト堆積を抑制することができる水封式シール装置について研究した。
まず、本発明者は水封ボックス(溝部)11中にダスト堆積が生じる原因について冷却装置内を通気する冷却ガス(冷却空気)中のダスト流れを解析モデルにて数値流動解析により究明した。その結果、水封式シール装置にダストが流れこまないように邪魔板を設置することを試みたが、熱変形し摩耗して、水封式シール装置へのダスト流入を抑制する効果はあるもののいまだ不十分であった。そこで、焼結鉱冷却装置において可動側仕切り板と固定側仕切り板の構造を有する水封式シール装置の前記固定と可動の両仕切り板との間をシールすることとし、そしてそのシールとして固定側仕切り板の上部に形状柔軟性を有するブラシを備えたシール部材を設けることを行ったところ、水封式シール装置へのダスト流入を効果的に抑制できることを知見した。
図3は、水封式シール装置の可動側仕切り板と固定側仕切り板との間に形状柔軟性を有するブラシを備えたシール部材を設けた本発明での水封式シール装置を示す図である。
図3に示すように、本発明での水封式シール装置8は、ホッパ4の上部周縁部の板上に、その全周に沿って水封ボックス(溝部)11が設置されている。このボックス11は、可動側仕切り板と固定側仕切り板とを有していて、給水管12及び排水管13により所定量の水14が常に供給されている。そして、固定側仕切り板15は、フード6の下部にボックス11の水14の中に沈下するように設けられている構造となっている。このような構造自体は図2に示す従来の水封式シール装置の構造と同様である。
本発明での水封式シール装置では、可動側仕切り板10と固定側仕切り板15とを有する水封ボックスの可動側仕切り板10の上部(図3中にBとして示している)にシール部材としてワイヤプレートシール(ワイプレシールと称されている)16を設けて、可動側仕切り板10と固定側仕切り板15との間をシールしてダストを伴う冷却ガスが水封ボックス内に流れ込まないようにした。シール部材は、可動側仕切り板の上部とフード(固定側仕切り板の水平部)との間を仕切るように設けるのが効果的であるが、冷却装置の回転に応じて可動側仕切り板も移動する。したがって、可動側仕切り板上部に設置したシール部材は、固定仕切り板の水平部分の下部と摺動することとなる。このため、シール部材としては熱変形せず耐摩耗性がある形状柔軟性を有する部材とする必要がある。本発明では、形状柔軟性を有するシール部材としてワイヤプレートシールを用いることが好ましい。
図4は、ワイヤプレートシールを示す図で、(a)は長手方向の断面図で、(b)は幅方向の断面図である。ワイヤプレートシール16は、固定側仕切り板下部に向けて延びる多数の金属ワイヤからなるワイヤブラシ部17と、ワイヤブラシ部17の幅方向中央部に挿入された金属シート18とが基部19に固定されて立設されている構造を有し、基部19は可動側仕切り板10の上部に固定されている。金属ワイヤおよび金属シートの材質としては、耐熱性、耐食性がある鋼を用いることができ、なかでもステンレス鋼(ステンレスワイヤ、ステンレスシート)とすることが好ましい。
このようなワイヤプレートシールを用いることにより、冷却装置の回転に応じて可動側仕切り板が移動してもワイヤブラシ部及び金属シートがそれぞれ撓んで、フード下部と摺動して可動側仕切り板上部と固定側仕切り板下部との間に隙間が形成されるのを防止できる。なお、ワイヤプレートシールの高さは、冷却装置の大きさにもよるが、100〜150mmとすることが好ましい。
したがって、ワイヤプレートシールを設けたことによって、冷却装置内のダストを含む冷却ガスが可動側仕切り板と固定側仕切り板との間に侵入することを抑制できる。すなわち、水封式シール装置の水封ボックス内にダストが堆積することを抑制できることとなる。
また、形状柔軟性のシール部材としては、金属ワイヤだけを立設させワイヤブラシ形状や金属ワイヤに代えて細幅の金属薄板を立設させた形状のシール部材であっても良い。
水封式シール装置内の水中へのダスト堆積が抑制されることによって、可動側仕切り板の移動がスムースとなり、冷却装置の回転に支障(クーラートリップ)が生じるもなくなる。また、ダスト堆積による設備摩耗破損も防止できる。このため、水封ボックス中に堆積したダスト除去のために、冷却装置の稼働を停止する作業も必要がなくなる。
また、水封式シール装置の水封ボックス内にダストが堆積することを完全には防止できないので、水封ボックス内に堆積したダストを除去することも必要となる。水封ボックス内には、図2に示すように、給水管12と排水管13とが設置されていて、水封ボックス11へは給水管12により給水し、排水管13により排水を行う。排水中には水封ボックス内に堆積したダストが吸引されるので、水封ボックス内に堆積したダストを排出することができる。水封ボックスへの給水は、排水管より排水した水を循環して使用することが好ましい。しかし、排水中にはダストが含まれているので、排水中のダストを除去した水を供給する必要がある。本発明では、複数のダスト分離槽を有する水浄化装置を設けて、ダストを除去した浄化水を水封装置に戻すようにした。
図5は、排水中のダストを除去する循環式水浄化装置の概要を示す図である。
本発明の循環式水浄化装置では、図5に示すように、水封ボックス11中の水は、水中に堆積したダストと共に排水ポンプ20により沈殿槽21に排水される。沈殿槽21ではダスト(汚泥)を沈殿させて、ダストと上澄み水とを分離する複数のダスト沈殿槽21を配設してある。複数のダスト沈殿槽とするのは、排水の流速を緩めて排水中のダストを確実に沈殿分離するためで、ダスト沈殿槽としては3〜6槽を配設することが好ましい。ダストは比重が重いので、ダストを含む排水は下流側に向かって流れる過程でダストは沈殿し容易に除去され水の浄化ができる。浄化された水は、最終沈殿槽から給水ポンプ22により給水管12を通じて水封ボックス11に給水される。なお、最初の沈殿槽21では、中央に堰23を設けて水に浮かぶ浮上物(スカム)を除去するようにしてある。
次いで、本発明の作用効果について具体的に説明する。
図3に示す回転式焼結鉱冷却装置に、A1:鋼板シート、A2:L字鋼板シート及びA3:ワイヤプレートシールの3種類のシール装置の形状のシール装置を用いて、シール装置の設置位置として、B1:内側の固定側仕切り板下部(図3中に表示)、B2:可動側仕切り板上部(図3中に表示)の位置にシール装置を設置して、回転式焼結鉱冷却装置で焼結鉱を冷却することで、ダスト蓄積状態、回転式焼結鉱冷却装置の故障頻度およびメンテナンス性について調査した。その結果を、表1に示した。
Figure 2015197228
表1において、シール装置の材質は、C1:ステンレス鋼(SUS304)、C2:一般鋼材(SS400)であった。そして、排水系装置では、D1:単独、D2:複数の沈殿槽を用いた。
試験結果としてのダストの蓄積状態の評価は、○:ダストの堆積はほとんどみられない(10cm未満)、△:ダストが水槽中にかなり堆積(10cm以上)、×:ダストが水槽から溢れるほど堆積を示した。ダストによるクーラー故障頻度の評価としては、○:ほとんどなし(年1回以下)、△:まれにあり(年5回以下)、×:頻繁にあり(年5回以上)として評価した。また、メンテナンス性の評価としては、○:補修頻度小(年1回以下)、△:補修頻度中(年3回以下)、×:補修頻度大(年3回以上)として評価した。
表1に示すように、本発明例(Z7)の回転式焼結鉱冷却装置では、水封式シール装置内の水中へのダスト堆積の抑制が良好で、冷却装置の回転に支障はなくメンテナンス性も良好であった。
これに対して、固定側仕切り板下部にシールを設けた比較例(Z1,Z2,Z4,Z5)はシール装置の熱変形・摩耗・脱落によりメンテナンスが高頻度で必要になるため好ましくなかった。また、一般鋼材を用いた比較例(Z6)はシール装置の腐食・変形によりダストが水槽から溢れるほど堆積し、故障頻度が頻繁にあり、メンテナンス性も劣っていた。また、鋼板シートを用いた比較例(Z3)はダスト堆積抑制効果が十分には得られなかった。
以上の通り、本発明によれば、シール装置へのダスト堆積が抑制され、クーラートリップおよび設備摩耗破損による回転式焼結鉱冷却装置の故障頻度が低減され、メンテナンス負荷が軽減された。このため、回転式焼結鉱冷却装置の稼働停止が無くなり、焼結稼働率・生産性を向上させることができた。
1 焼結鉱冷却装置
2 回転テーブル
3 焼結鉱
4 ホッパー
5 シュート
6 環状のフード
7 スクレーパ
8 水封式シール装置
9 ホッパ上部
10 可動側仕切り板
11 水封ボックス
12 給水管
13 排水管
14 水
15 固定側仕切り板
16 ワイヤプレートシール
17 金属ワイヤブラシ部
18 金属シート
19 ワイヤプレートシールの基部
20 排水ポンプ
21 沈殿槽
22 給水ポンプ
23 堰

Claims (3)

  1. 可動側仕切り板と固定側仕切り板とを設けた水封ボックスを有する水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置であって、前記水封ボックスの可動側仕切り板と固定側仕切り板との間を焼結鉱の冷却ガスからシールする形状柔軟性を有しかつ材質がステンレス鋼であるシール部材を焼結鉱の冷却ガスの通路側の可動側仕切り板上部に設けたことを特徴とする水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置。
  2. 前記シール部材がワイヤプレートシールであることを特徴とする請求項1に記載の水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置。
  3. 水封ボックス内に堆積したダストを水と共に排水する排水系装置、排水を浄化する沈殿槽および浄化水を水封ボックス内に供給する給水系装置とを備えた循環式水浄化装置が配設されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の水封式シール装置を有する回転式焼結鉱冷却装置。
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