JP2015196062A - ロック機構付スライドレール - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロック機構が自重で機能する簡易な構造のスライドレールであって、同一の構造でありながら、抽斗の左右どちら側に取付けてもロック解除時にロック機構がトラブルなく解除状態を保つことが可能なロック機構付スライドレールを提供する。【解決手段】 ロック機構付スライドレールは、作動制御部が、係止板と、ハンドルと、当接突起と、係止突起とからなるロック機構およびロック解除機構であり、ロック機構は、係止板の係止脚が係止突起の係止面に当接することで第一アウターレールと第二アウターレール(またはインナーレール)とが係合し、解除機構は、回動軸を中心に係止板をハンドルで回転移動させて係止面と係止脚の係合を解除し、解除時にハンドルのステム部が当接突起に当接することにより、係止板が係止突起に接触しない位置で停止する構造である。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器、家具等々の可動部に使用されるスライドレールであって、アウターレールとインナーレールからなるスライドレールを二組長手方向に向い合せに接合した構成のダブルスライド式スライドレールに関するもので、第一アウターメンバと第二アウターメンバをロックする機構を有するスライドレールに関し、特に、抽斗等の両側に設置される左右共通仕様でロックするハンドルの自重で機能するロック機構であり、ロック解除時に解除ハンドル操作に位置調整を必要としない構造の制御機構を備えたロック機構付スライドレールに関する。
スライドレールは、重量がかかる扉や、キャビネット、抽斗等の移動体や収納体の摺動手段として多数使用されている。スライドレールは大きな力をかけなくても可動部分である抽斗等を引き出し、または押し戻し収納出来るところに利点があるが、不要な延伸や誤作動を防ぐために、近年では、スライドレールの縮退収納の完了時に、第一アウターレールと第二アウターレールをロックする機構を有する製品が開発されている。
扉や抽斗等に使用されるスライドレールは、精度と耐久性の向上により、少ない力で重量のある扉や抽斗等の部材を往復移動できるように設計することが可能となった。反面、微小な押圧力や、傾斜(引力)により移動側のレールが固定側のレールから解放され摺動延伸を開始してしまうという問題が発生することがあり、それを回避するロック機構が開発されてきた。樹脂の弾性を利用した摩擦係止による摩擦ロック機構や、バネ等の弾性体で付勢することにより機械的に第一アウターレールと第二アウターレールを係合し、レールを引き出す力によりロックを解除する自動ロック機構や、全てのレールが縮退収納し終えると同時にロック機構の自重により係合し、解除時は手動でハンドル(係合部材)を押上げることでロックを解除する手動ロック機構を備えたスライドレールが開発されている。
スライドレールは、キャビネットや扉などの様々な機器に幅広く採用され、更に、長期に亘って使用されることが一般的となっている。スライドレールを使用している機器のメンテナンスは行われても、スライドレールのロック機構のメンテナンスは行われないのが実情であり、破損するまで使用され、スライドレールユニットごと交換されているのが実情である。
そのため、樹脂の弾性を利用したロック機構や、バネ等の弾性体を利用したロック機構は、長期間の使用による摩耗・劣化・塑性変形により、ロック機構が誤作動したり破損したりするという問題も発生していた。また、複雑な構造の物は、部品点数が多くなるため製造コストが高いと言う問題も発生していた。
ロック機構が自重により係合し、手動により解除するロック構造を備えたスライドレールにおいては、多くは自重でロック状態まで押し下げられているハンドル(係合部材)を手動で押上げることでロックを解除する構造となっている。一般的にはコストを抑えるために左右側兼用の同一構造のスライドレールが製造されているが、一方側に設置したスライドレールのロック機構を解除するためのハンドル(係合部材)の操作角度が一定以上に達すると、他方側のロック機構が係合して再びロック状態になってしまうという問題が発生する事がある。詳述すると、抽斗の一方側に設置したスライドレールのロック機構のハンドル(係合部材)の押上解除時に、ハンドルが水平な位置まで押上げられた時点で自重によるロックは解除されるが、最大限にハンドル(係合部材)を押上げた状態になると、抽斗の他方側にスライドレールを取付けた時に自重でロックがかかる場所にハンドルが位置してしまう。そのため、手動でハンドル(係合部材)の押上げ角度を調節しながらロックを解除しなければならないという問題が発生していた。また、左右側別々の専用設計とすることで、この問題は解決するが、その際には製造コストが大幅に高くなり、更に大量生産に向かないという問題も発生していた。
そこで、どちら側に取付けてもロック解除時に反対側のロック機構が作動することが無く、部品点数が少なく耐久性に優れた簡易な構造で、左右側のスライドレールを共通の形状・構造とすることで、製造コストを抑えて大量生産することが可能なロック機構付スライドレールを開発することが望まれていた。
特開2010−220901号公報
本発明の目的は、上記の課題を解決するため、ロック機構が自重で機能する簡易な構造のスライドレールであって、左右側同一の構造でありながら、どちら側に取付けてもロック解除時に反対側のロック機構が係合しない状態を保つことが可能なロック機構付スライドレールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係るロック機構付スライドレールは、断面略C字型の鉤型両腕部分の内壁にボール走行面を備えた同形状の2つのアウターレールを長手方向の開口が向い合せになるように配置するとともに、前記2つのアウターレールに前記ボールを介してスライド可能に装着されるボール走行面を長手方向両側端に設けて一体的に結合した第一および第二インナーレールと、前記アウターレールと前記インナーレールの間に回動介在させるボールと、前記ボールを回動自在に各アウターレール内に保持する第一および第二ボールリテーナと、からなるスライドレールであって、第一アウターレール60と第二アウターレール70とに作動制御部100が設けられるとともに、作動制御部100は、アウターレール60に回動自在に軸着された断面コ字型の係止板120およびハンドル40と、当接突起30と、第二アウターレール70に突設された両肩に係止面の張り出した三角形状の係止突起20とからなるロック機構およびロック解除機構とからなり、ロック機構は、第一アウターレール60からの第二アウターレール70の延伸作動を阻止するために、前記係止板120が、第二アウターレール70の基部に突設された係止突起20に当接する係止脚122と、該係止突起20の係止面24に当接する係止部124とからなり、ロック解除機構は、第一アウターレール60を第二アウターレール70から解放して延伸可能にするために、回動軸110を中心に係止板120を回転させて係止突起20の係止面24と係止部124との係合を解除するハンドル40からなるとともに、係合解除時にハンドル40のステム部42が当接突起30に当接することにより、回動軸110を介して回動自在に軸着されている係止板120の係止脚122が、係止突起20に接触しないように、係止板120の回動を停止させる位置である第一アウターレール60の基部付近に一対の当接突起30を突設した構成である。
また、前記係止板120は、ハンドル40と同一の回動軸110に軸着された別体部品であり、ハンドル40の回動により押圧され揺動し、第一アウターレール60からインナーレール50を介して第二アウターレール70を延伸可能にするために、第一アウターレールの基部に装着された2つの係止脚122を備えた断面略コ字の板材からなる構成である。
また、アウターレールと、インナーレールと、ボールと、ボールリテーナとからなるスライドレールであって、シングルスライドレールの係合・解除手段とするため、ロック機構およびロック解除機構として、第一アウターレール60と第一インナーレール50aに作動制御部100が設けられた構成からなり、前記作動制御部100は、第一アウターレール60に軸着された係止板120およびハンドル40と、当接突起30とからなり、係止突起20が第一インナーレール50aの内壁面に突設されているとともに、ロック機構は、第一アウターレール60からの第一インナーレール50aの延伸作動を阻止するために、第一インナーレールに設けられた前記係止板120が第一インナーレール50aの基部に突設された係止突起20に当接する係止脚122と、該係止突起20の係止面24に当接する係止部124とからなり、ロック解除機構は、第一アウターレール60を第一インナーレール50aから解放して延伸可能にするために、回動軸110を中心に係止板120を回転させて、係止突起20を係止面24と係止部124との係合から解除するハンドル40からなるとともに、係合解除時にハンドル40のステム部42が当接突起30に当接することにより、回動軸110を介して回動自在に軸着されている係止板120の係止脚122が、係止突起20に接触しないように、係止板120の回動を停止させる位置である第一アウターレール60の基部付近に一対の当接突起30(a,b)を突設した構成である。
本発明に係るロック機構付スライドレールは、上記詳述した通りの構成であるので、以下のような効果がある。
1.ロック機構により、第二アウターレール70に係止抱合されていた第一アウターレール60をロック解除機構のハンドルを押上操作することにより、最大限までハンドルを押し上げても自重で係合していた係止板が係止突起に接触しない位置で停止することが可能であるため、二つの係止脚122(a,b)のいずれも係止突起に当接することなくロックを解除することが可能であり、ハンドル押上角度を調整することなく第一アウターレール60を延伸させることが可能である。
2.ハンドルと係止板を同一軸上に設置された別部品から構成し、ハンドルの押上角度と係止板の停止角度に差異を生じさせることにより、第一アウターレールと第二アウターレールのロック解除を正確に行うことが可能となった。
3.シングルスライドレール用として、第一インナーレール50aに係止突起20を設けることにより、一つのアウターレールと、一つのインナーレールから構成されるシングルスライドレールも、左右同一の構造でハンドルの押上角度を調整することなくロック機構の解除を正確に行うロック・ロック解除機構を設けることが可能である。
本発明に係るロック機構付スライドレールの斜視図 本発明に係るロック機構付スライドレールの基部斜視図 本発明に係るロック機構付スライドレールの平面図 本発明に係るロック機構付スライドレールの平面図 本発明に係るロック機構付スライドレールの透視図 本発明に係るロック機構付スライドレールの側面図
以下、本発明に係るロック機構付スライドレールを図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
本発明にかかるロック機構付スライドレール10は、係止突起20と、当接突起30(a,b)と、ハンドル40と、インナーレール50(a,b)と、第一アウターレール60と、第二アウターレール70と、第一ボールリテーナ80と、第二ボールリテーナ90と、作動制御部100と、回動軸110と、係止板120と、係止脚122(a,b)と、ボールとからなる構成である。
図1は、本発明に係るロック機構付スライドレールの斜視図であり、ハンドル40と係止板120の自重によりステム部42が当接突起30aに当接した状態の図であり、第一アウターレール60が係合から解除されて摺動延伸を開始している構成である。
図2は、図1に示したロック機構付スライドレールの基部の拡大斜視図である。
図3は、本発明に係るロック機構付スライドレールの平面図であり、図1に示した第二アウターレール送出開始後の状態を示すものである。ハンドル40と係止板120の自重によりステム部42が当接突起30aに当接し、係止板120が解放されている状態を示すものである。
図4は、本発明に係るロック機構付スライドレールの平面図であり、ロック解除のためにハンドル40を当接突起30aに当接する位置まで押上げた状態を示すものである。ハンドル40は大きく傾斜しているが、ハンドル40に押し上げられた係止板120はスライドレール長手方向と略平行の位置に停止し、係止突起20と接触しない角度を保っている状態を示すものである。
図5は、本発明に係るロック機構付スライドレールの透視図であり、第一アウターレール60と第二アウターレール70がロック係合した状態の作動制御部100の位置関係を示すものである。第二アウターレール70に突設されている係止突起20の係止面24bに、係止板120の係止脚122bの係止部124bが係合し、第一アウターレール60が第二アウターレール70にロック係合されている状態を示すものである。
図6は、本発明に係るロック機構付スライドレールの側面図であり、ハンドル40と、係止板120を、スライドレール10と略平行の位置に停止させ、各構成部材が全て他の部材と接触することのない状態を示すものである
係止突起20は、アウターレールの中央付近の内壁に設けられた略矢印形状の両肩に係止面の張り出しが設けられた押出形成や金属板の立上げなどで形成される突起である。第5図に示すように係止板120の係止脚122bが係止面24bと当接することで、壁などに固定された第二アウターレール70(固定側)から、インナーレール50(a,b)を介して第一アウターレール60(移動側)が摺動延伸するのを阻止するロック機構を備えた構成である。すなわち、第二アウターレール70に、インナーレール50(a,b)と第一アウターレール60が摺動縮退し終えると同時に、第一アウターレール60を押圧する縮退力により、後述の係止板120が傾斜26bにより押上げられ、時計回りに搖動して係止脚122bが係止突起20を乗り越えて、係止部124bと係止面24bが係合することにより、第二アウターレール70に第一アウターレール60をロックする構造のロック機構である。
本実施例では、壁などに固着されている第二アウターレール70(固定側)から第一アウターレール60(移動側)が図の右方向に摺動延伸する状態となっているが、スライドレールを本実施例と逆向き(裏返し)に設置した場合は、係止板120の係止脚122aの係止部124aと、係止突起20の係止面24aが係合することによりロックする構成となる。
係止面24(a,b)は、係止突起20の矢印基部に設けられた両肩が張り出した切欠からなり、第一アウターレール60縮退収納状態(ロック時)において、係止板120の係止脚122bが、切欠である係止面24b部分に回動軸110を中心に自重で反時計回りに揺動して落ち込むことによって、係止面24bと係止部124bが係合状態となり、第二アウターレール70に第一アウターレール60をロックする構成である。
傾斜26(a,b)は、第二アウターレール70に凸設された係止突起20のアウターレール基部側に設けられた傾斜(テーパ)であり、この傾斜を利用して縮退する第一アウターレール60を押し戻す力で係止板120を強制的に押上げて揺動させることにより乗り上げて通過させ、第二アウターレール70に第一アウターレール60を、係止板120の自重と引力でロック状態にする構造となっている。
当接突起30(a,b)は、第一アウターレール60の基部付近に設けられた金属板を折り曲げて立ち上げ形成された突起である。係止板120の二つの係止脚122(a,b)の間隔よりやや広い幅で、揺動するハンドル40のステム部42と当接する位置に設けられ、図に示す本実施例における取付方向では、ハンドル40が当接突起30aに接触する位置で、アウターレール同士がロックされる構成である。ロック状態から、ハンドル40のステム部42が当接突起30bに当接する位置までハンドル40を押上げることによりロックを解除することが可能となる。ハンドル40が回動軸110を中心に押上げられると、それと同時にステム部42による押圧により係止板120が回転移動し、ステム部42が当接突起30(a,b)に当接して停止することにより、係止脚122(a,b)が係止突起20に接しない位置となるように当接突起30(a,b)は設けられている。
ハンドル40は、回動軸110に回動自在に軸着されている細長金属板であり、中間部分にステム部42を備え、ハンドルの上下運動で係止板120を連動させてスライドレールのロックを解除する構成である。ハンドル40は、同軸上に軸着されている断面コの字に形成された係止板120の凹部の溝に跨って係止脚122(a,b)の間に設置されており、ハンドル40の上下移動に伴って係止脚122(a,b)の内壁がステム部42に押圧されることで、ハンドル40と連動して係止板120が揺動する構造となっている。ハンドル40の可動範囲は、上記当接突起30(a,b)の設置間隔によって制限されることとなる。
ステム部42は、ハンドル40の棒部分であり、当接突起30(a,b)に当接することでハンドル40の回動を停止させる構成である。ステム部42に、係止脚122bの係止部124bが当接することで、自重による係止板120の揺動が停止するため、係止板120はハンドル40よりも大きく傾いた位置で停止する構成である。
インナーレール50(a,b)は、第一アウターレール60と第二アウターレール70に内装された移動体であり、金属長片の長手方向両側を断面略コの字型に立ち上げた腕部分の両側にボール走行曲面が形成された第一アウターレール60のボール走行面に対応したボール走行面を形成した第一インナーレール50aと、第二アウターレール70の走行面に対応した第二インナーレール50bとからなる構成である。第一インナーレール50aと第二インナーレール50bの背面同士をスポット溶接などで固着させ、二つのインナーレール50(a,b)を一体的に形成した構造であり、それぞれのボール走行面が第一および第二ボールリテーナに保持された複数のボールを介して摺動走行自在に第一および第二アウターメンバに装着されている。
第一アウターレール60には、当接突起30(a,b)と、ハンドル40と、係止板120とが装着されている。抽斗等に取付けられた第一アウターレール60(移動側)は、インナーレール50(a,b)を介して、第二アウターレール70(固定側)から摺動延伸可能に装着される。第一アウターレール60は、インナーレールを内抱する外部部材であり、金属製細長板の長手方向両側を立ち上げて屈曲させて形成する。長手方向の両側端を屈曲させてボール走行面を形成し、断面略C字型の鉤型形状に形成した構成であり、第一ボールリテーナ80に保持された複数のボールを介して第一インナーレール50aを抱合している。
第二アウターレール70(固定側)は、基部付近に係止突起20を突設した構成であり、抽斗、可動棚等の設置されるフレーム、壁、梁等に直接またはブラケット等の結合部材により固定される部材である。第二アウターレール70は、上記第一アウターレール60と同様に金属製細長板の長手方向両側を立ち上げて屈曲させて形成される。第一アウターレール60と長手方向の開口が向い合せになるように配置し、第二ボールリテーナ90に保持された複数のボールを介して、一体的に形成されているインナーレール50(a,b)の第一インナーレール50bを抱合している。
ボールリテーナ(80,90)は、平板を断面コ字型に長手方向の側縁を折った伸延部が設けられ、該伸延部に前記ボールを保持する円形切欠孔が切設されている。複数のボールを内部に回動自在に介在させることによりインナーレール50(a,b)を第一および第二アウターレール(60,70)内に摺動自在に保持している。ボールは、金属製の球状体であり、ボールリテーナの両側の伸延部に設けられた複数の円形切欠孔に複数個、並列にスライドレールの摺動方向に沿って保持される。
回動軸110は、ハンドル40と係止板120が軸着される部材であり、第一アウターレール60の基部付近の底面に設置され、当接突起30(a,b)の可動範囲内でハンドル40と係止板120とを上下に搖動することを可能とした構成である。
係止板120は、回動軸110と、係止脚122(a,b)と、係止部124(a,b)とからなる、二つの脚を備えた部材であり、第一アウターレール60の基部に搖動可能に設けられている。係止板120は、回動軸110に軸着された金属板の両端を立ち上げた断面略コの字形状からなり、回動軸110よりスライドレール基部側に係止脚122(a,b)からなる係止部分が形成されている。軸着された係止板120の上に、係止板120の係止脚122(a,b)からなる凹部分より狭い幅の長板体であるハンドル40が同軸上に装着されており、ハンドル40操作によりステム部42が係止脚122(a,b)の内壁に当接することで、ハンドル40と連動して係止板120が揺動を制御可能に軸着している。
第一アウターレール60が第二アウターレール70にロックされている状態においては、係止板120の係止脚122bの係止部124bが係止突起20の係止面24bに当接することにより、第一アウターレール60の延伸摺動を阻止する構成である。ロック解除操作は、ハンドル40を当接突起30bに当接するまで手動で持ち上げることにより、ハンドル40のステム部42が係止脚122bの内壁を押圧するため、回動軸110を中心に係止板120が時計回りに搖動し、係止突起20の係止面24bと係止脚122bの係止部124bとの係合が解除され、係止突起20と係止板120が干渉しない状態となり、第一アウターレール60を第二アウターレール70から引き出すことが可能になる。第一アウターレール60送出後にハンドル40から手を放すことによりハンドル40は自重で降下するが、係合することなく解放状態で当接突起30aに当接する。
ロック操作は、延伸した状態から第一アウターレール60が収納縮退を終了する際に、第一アウターレール60を押し戻す力で係止突起20の傾斜26b部分が係止板120の係止脚122bをスライドレール先端側から押上げて時計回りに搖動させることにより、係止板120が係止突起20を乗り越える。その後、係止板120は自重でハンドル40と共に回動軸110を中心に揺動降下し、ハンドル40が当接突起30aに当接した位置(角度)で停止し、係止突起20の係止面24bと係止脚122bの係止部124bとが再び係合され、第一アウターレール60が第二アウターレール70にロックされる。
係止脚122(a,b)は、係止板120のスライドレールのボール走行面側両側端を立ち上げて形成された突起であり、係止部124(a,b)を備えた構成である。係止脚122(a,b)の間の凹部よりもハンドル40のステム部42が細く形成されているため、図3で示すように、係止脚122bの係止部124bがステム部42に凭れ掛かるように、ハンドル40よりも大きく傾斜して当接している。そのため、図4で示すように、ロック解除操作時に、ハンドル40を最高位置である当接突起30bに当接する位置まで引き上げても、スライドレールの長手方向に対してハンドル40が約15度程度持ち上げられて停止するのに対し、係止脚122(a,b)はスライドレール長手方向と略平行な位置で停止するように構成されている。そのため、ハンドル40自体に係止脚を設けた場合とは異なり、ハンドル40の引上げ角度を調整せずに一気に当接突起30aに当接するまで持ち上げるだけで、係止板120と当接突起30によるロックを確実に解除することが出来る。
係止部124(a,b)は、係止板120の係止脚122(a,b)のスライドレール基部側の端面であり、係止突起20の係止面24(a,b)と係止部124(a,b)の係合により第一アウターレール60と第二アウターレール70を係止する構成である。また、係止部124(a,b)は、ロック解除操作時に、手動で持ち上げられたハンドル40のステム部42と当接し、ハンドルと共に係止板120を揺動上昇させる当接部分でもある。
従来、ハンドル自体に係止脚を設けた左右共通構造のロック機構付スライドレールが開発されていたが、ハンドルの角度と係止脚の角度が同一になってしまうので、一方に設置したスライドレールのロック解除時に、ハンドルを最大限まで持ち上げると他方側に設置した場合のロック機構が作動して摺動延伸が出来なくなってしまうため、持ち上げ角度の調整が必要であった。本発明に係るロック機構付スライドレールは、ハンドル40自体に係止脚を形成した構成ではなく、ハンドル40と係止脚122(係止板120)を同軸上に軸着された別部品から構成し、ハンドル40と係止板120が連動して搖動はするが、ハンドル40の傾きと係止脚の傾斜位置を異なる角度にすることが出来るため、左右共通の構造でありながら、確実にロックを解除することを可能にしている。
本発明に係るロック機構付スライドレールは、左右共通の構造でありながら、抽斗の左右の一方側に設置した場合でも、他方側に設置した場合であっても、解除時にハンドル40を最高位置(当接突起30)まで引き上げた状態で係止板120に設けられた係止脚122(a,b)をスライドレール長手方向と略平行な位置で停止させることが可能であり、一方側のロック解除操作時に他方側のロック機構が作動してしまうことが無いという大きな利点がある。したがって、ハンドル操作角度の調整を必要とせず、単にハンドル40を当接突起30に当接するまで引き上げるだけで、的確に係止脚122と係止突起20が接触しない位置でロックの解除を行うことを可能とした構成である。
上述の構造としたことにより、ハンドル40を持ち上げると同軸上に軸着された係止板が連動して摺動するというシンプルな構造であるため、長期間使用しても、樹脂の弾性を利用したロック機構や、バネ等の弾性体を利用したロック機構のように、摩耗・劣化・塑性変形によるロック機構の誤作動や破損が起りにくく、メンテナンスフリーで長期の使用に耐え得るスライドレールを提供することが可能となる。また、左右共通として使用することが出来る構造であるため、大量生産にも向いており、更に、部品点数も少なく簡易な構造としたことにより、正確なロック・解除作動をもたらすことが出来るスライドレールを安価に提供することが可能となった。
10 ロック機構付スライドレール
20 係止突起
24a 係止面
24b 係止面
26a 傾斜
26b 傾斜
30a 当接突起
30b 当接突起
40 ハンドル
42 ステム部
50a 第一インナーレール
50b 第二インナーレール
60 第一アウターレール
70 第二アウターレール
80 第一ボールリテーナ
90 第二ボールリテーナ
100 作動制御部
110 回動軸
120 係止板
122a 係止脚
122b 係止脚
124a 係止部
124b 係止部

Claims (3)

  1. 断面略C字型の鉤型両腕部分の内壁にボール走行面を備えた同形状の2つのアウターレールを長手方向の開口が向い合せになるように配置するとともに、前記2つのアウターレールに前記ボールを介してスライド可能に装着されるボール走行面を長手方向両側端に設けて一体的に結合した第一および第二インナーレールと、前記アウターレールと前記インナーレールの間に回動介在させるボールと、前記ボールを回動自在に各アウターレール内に保持する第一および第二ボールリテーナと、からなるスライドレールにおいて、
    第一アウターレール60と第二アウターレール70とに作動制御部100が設けられるとともに、作動制御部100は、アウターレール60に回動自在に軸着された断面コ字型の係止板120およびハンドル40と、当接突起30と、第二アウターレール70に突設された両肩に係止面の張り出した三角形状の係止突起20とからなるロック機構およびロック解除機構とからなり、
    ロック機構は、第一アウターレール60からの第二アウターレール70の延伸作動を阻止するために、前記係止板120が、第二アウターレール70の基部に突設された係止突起20に当接する係止脚122と、該係止突起20の係止面24に当接する係止部124とからなり、
    ロック解除機構は、第一アウターレール60を第二アウターレール70から解放して延伸可能にするために、回動軸110を中心に係止板120を回転させて係止突起20の係止面24と係止部124との係合を解除するハンドル40からなるとともに、
    係合解除時にハンドル40のステム部42が当接突起30に当接することにより、回動軸110を介して回動自在に軸着されている係止板120の係止脚122が、係止突起20に接触しないように、係止板120の回動を停止させる位置である第一アウターレール60の基部付近に一対の当接突起30を突設したことを特徴とするロック機構付スライドレール。
  2. 前記係止板120は、ハンドル40と同一の回動軸110に軸着された別体部品であり、ハンドル40の回動により押圧され揺動し、第一アウターレール60からインナーレール50を介して第二アウターレール70を延伸可能にするために、第一アウターレールの基部に装着された2つの係止脚122を備えた断面略コ字の板材であることを特徴とする請求項1記載のロック機構付スライドレール。
  3. アウターレールと、インナーレールと、ボールと、ボールリテーナとからなるスライドレールにおいて、
    シングルスライドレールの係合・解除手段とするため、ロック機構およびロック解除機構として、第一アウターレール60と第一インナーレール50aに作動制御部100が設けられた構成からなり、
    前記作動制御部100は、第一アウターレール60に軸着された係止板120およびハンドル40と、当接突起30とからなり、係止突起20が第一インナーレール50aの内壁面に突設されているとともに、
    ロック機構は、第一アウターレール60からの第一インナーレール50aの延伸作動を阻止するために、第一インナーレールに設けられた前記係止板120が第一インナーレール50aの基部に突設された係止突起20に当接する係止脚122と、該係止突起20の係止面24に当接する係止部124とからなり、
    ロック解除機構は、第一アウターレール60を第一インナーレール50aから解放して延伸可能にするために、回動軸110を中心に係止板120を回転させて、係止突起20を係止面24と係止部124との係合から解除するハンドル40からなるとともに、
    係合解除時にハンドル40のステム部42が当接突起30に当接することにより、回動軸110を介して回動自在に軸着されている係止板120の係止脚122が、係止突起20に接触しないように、係止板120の回動を停止させる位置である第一アウターレール60の基部付近に一対の当接突起30(a,b)を突設したことを特徴とするロック機構付スライドレール。

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