[第1実施形態]
本発明に係るウェアラブル端末、ウェアラブル端末の制御方法の実施形態について図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、ウェアラブル端末の構成を示す図である。図1に示すように、ウェアラブル端末10は、例えば、時計型のデバイスであって、タッチパネルT1を有する。携帯端末20は、例えば、スマートフォンのような端末であって、タッチパネルT2を有する。タッチパネルT1、T2は、ディスプレイ及び当該ディスプレイに対する接触を検出するためのセンサの機能を併せ持っている。このセンサは、例えば静電センサである。ウェアラブル端末10と携帯端末20は、近距離無線通信機能等により通信が可能である。例えば、携帯端末20で受信したメールの情報をウェアラブル端末10に表示するように構成することが可能である。なお、ウェアラブル端末10は時計に限られず、メガネの形をしたもの等であってもよい。
図2は、ウェアラブル端末10の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、ウェアラブル端末10は、機能的には、装着検出部11(装着検出手段)、制御部12(制御手段)、受信部13(受信手段)、操作部14(操作手段)、及び通知部15(通知手段)を備える。タッチパネルT1は操作部14としての機能を有する。操作部14は、ユーザからの操作を受付けることができる。
図3は、携帯端末20の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、携帯端末20は、機能的には、端末受信部21(端末受信手段)、端末操作部22(端末操作手段)、端末制御部23(端末制御手段)、状態情報記憶部24(状態情報記憶手段)、及び情報通知部25を備える。タッチパネルT2は端末操作部22により構成される。端末操作部22は、ユーザによる操作の情報を受付けることができる。またタッチパネルT2である端末操作部22は、各種のテキスト及びアイコン等を表示する部分である。
図4は、ウェアラブル端末10のハードウェア構成図である。ウェアラブル端末10は、物理的には、図3に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、データ送受信デバイスである近距離無線通信モジュール104、ハードディスク、フラッシュメモリ等に例示される補助記憶装置105、入力デバイスであるタッチパネル及びキーボード等に例示される入力装置106、ディスプレイ等の出力装置107などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図2に示した各機能は、図3に示すCPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで近距離無線通信モジュール104、入力装置106、出力装置107を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置105におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
再び、図2を参照し、ウェアラブル端末10の各機能部について詳細に説明する。なお、ウェアラブル端末10及び携帯端末20は同じユーザによって所有されることが想定されるものである。また、以下の説明で使用する、ウェアラブル端末10及び携帯端末20を「ロックする」とは、ロックを解除する操作を受付け、少なくともユーザの個人情報等にアクセスするような操作や課金が必要となるような操作を受付けない状態とすることをいう。例えば、メール機能や電話機能、ブラウザの利用等の操作を受付けない状態である。なお、ロックを解除する操作のみを受け付けるようにしてもよい。また、ロックをする前に、認証画面を表示し、本人認証の処理を行い、本人であることが確認できた場合には、ロックをしないこととしてもよい。ここでいう認証とは、例えば指紋センサによる指紋認証等の生体認証である。なお、本人認証の方法はこの方法に限られず、本人であることが確認できればよい。
装着検出部11は、ウェアラブル端末10のユーザの身体への装着の有無を検出する部分である。具体的には、例えば近接センサにより、ウェアラブル端末のユーザの身体への近接を検出し、検出した情報に基づいて装着状態情報を取得する。ユーザの身体への近接が検出された場合、ウェアラブル端末10はユーザに装着されていると判断され、装着されている旨の装着状態情報を取得する。例えば、装着検出部11は、1分ごと、10分ごとに装着状態情報を取得する。そして、装着検出部11は、取得したウェアラブル端末10の装着状態情報を制御部12に送信する。なお、装着検出部11が装着状態情報を取得するタイミングは定期的なタイミングに限られず、不定期であってもよい。例えば、装着状態情報を取得するタイミングは、あらかじめ決められたユーザによる操作等のアクションをウェアラブル端末10が検知したタイミングでもよい。あるいはウェアラブル端末10が携帯端末20と近距離無線通信が可能になったタイミング等であってもよい。なお、近接センサではなく、バックル部分につけられたセンサ等であってもよい。
操作部14は、タッチパネルT1に対して行われる入力操作に関する操作情報を取得する部分である。ここでいう操作とは、ロック解除のためタッチパネルT1からウェアラブル端末10のロックを解除することである。操作部14は、操作が行われた時間に関する情報(以下、「操作実行時間」という。)もあわせて取得する。操作部14は、操作を受付けると、操作情報及び操作実行時間を制御部12及び通知部15に通知する。
受信部13は、携帯端末20と接続し、携帯端末20からウェアラブル端末10のロックを解除するための信号(以下「ロック解除情報」という。)を受信する部分である。受信部13は、ロック解除情報を受信すると、制御部12に通知する。
制御部12は、装着検出部11から受信した装着状態情報、受信部13が受信したロック解除情報、及び操作部14から取得した操作情報、及びロック解除状態の経過時間(以下、「ロック解除状態経過時間」という。)の組合せによって、ウェアラブル端末10のロックを解除するかどうかを判断する。ロック解除状態経過時間は、操作部14が取得した操作実行時間と制御部12が判断するタイミングの時間との差分から算出される。以下、ロックの制御について詳細に説明する。
例えば、ウェアラブル端末10がロックされていない状態である場合の制御部12による制御は次の通りである。装着検出部11からウェアラブル端末10の身体への装着が検出されなかった旨の装着状態情報を受信した場合、制御部12はウェアラブル端末10のロックを行う。ウェアラブル端末10の身体への装着が検出されなかったということは、ウェアラブル端末10がユーザから離れている可能性が高いので、ロックを行うことがセキュリティの面から望ましいからである。装着検出部11からウェアラブル端末10の身体への装着が検出された旨の装着状態情報を受信した場合、制御部12はウェアラブル端末10のロックを行わない。ウェアラブル端末10は身体へ装着されている状態であるため、他人に操作される恐れがない。よって、ロックを解除状態のままとしてもセキュリティの面で問題ないためである。
また、制御部12は、装着検出部11から例えば1分ごと、10分ごとに、装着状態情報を受信する。あるいは、装着検出部11から装着状態情報を受信するタイミングは定期的なタイミングではなく、不定期であってもよい。例えば、装着状態情報を受信するタイミングは、あらかじめ決められたユーザによる操作等のアクションをウェアラブル端末10が検知したタイミングでもよい。あるいはウェアラブル端末10が携帯端末20と近距離無線通信が可能になったタイミング等であってもよい。
制御部12は、ウェアラブル端末10のロック状態の確認を例えば1分ごと、10分ごとに確認する。そして、ウェアラブル端末10の身体への装着が検出されていない場合であって、ウェアラブル端末10がロックされていない状態が所定時間経過したと制御部12が判断すると、制御部12はウェアラブル端末10のロックを行う。ウェアラブル端末10がロックされていない状態であり、かつウェアラブル端末10をユーザが装着していない状態では、他人に操作される恐れがあるため、ロックを行うことがセキュリティの面から望ましいからである。
また、例えば、ウェアラブル端末10がロックされている状態であり、受信部13が携帯端末20からロック解除情報を受信した場合であって、ウェアラブル端末10の身体への装着が検出されている場合、制御部12はロックを解除するという制御を行う。ウェアラブル端末10が身体へ装着されている状態であるため、ロック状態を解除してもセキュリティの面で問題ないためである。
通知部15は、携帯端末20に対して、ウェアラブル端末10の装着状態情報及びロック解除状態であることを示すロック解除状態情報を通知する部分である。この通知は、操作部14がユーザからロック解除の操作を受付けた際に、ウェアラブル端末10から携帯端末20に対してなされる通知である。また、この通知は、近距離無線通信によって行われる。
次に、図3を参照し、携帯端末20の各機能部について詳細に説明する。
端末受信部21は、ウェアラブル端末10と接続し、ウェアラブル端末10に関する情報を受信する部分である。具体的には、ウェアラブル端末10の装着状態情報とロック解除状態情報とを受信する。これらの情報はウェアラブル端末10の通知部15によって、通知される情報である。
端末操作部22は、タッチパネルT2に対して行われる携帯端末20のロック解除の操作を受け付ける部分である。具体的には、例えば、携帯端末20のロック解除の操作用の画面がタッチパネルT2に表示されることにより、受け付ける。ロック解除の操作用の画面には、パスワード入力画、パターンロック及び指紋認証等が表示される。なお、パスワードの入力を要求せず、ロック解除ボタン等に触れるだけの操作のみを要求してもよい。
また、ウェアラブル端末10の身体への装着がなされていない場合には、ウェアラブル端末10と携帯端末20は離れている状態である可能性が高いため、端末操作部22はセキュリティの高いロック解除操作を受付ける。セキュリティの高いロック解除では、ユーザに対してあらかじめ設定された複雑なパスワードを入力させる等の操作を要求する。複雑なパスワードとは、例えば桁数の多いパスワード等がある。パスワードの入力を要求する場合には、例えばタッチパネルT2にパスワード入力画面を表示し、ユーザからパスワードの入力を受付ける。セキュリティの高いロック解除は複雑なパスワード入力に限られず、ユーザの識別が可能な指紋認証とパターンロックとの組合せ等であってもよい。なお、高いセキュリティのロック解除の場合も、高いセキュリティのロック解除ではない場合も、パスワードの正誤の判定は、端末操作部22によって行われる。
状態情報記憶部24は、端末受信部21が受信したウェアラブル端末10の装着状態情報とロック解除状態情報とを記憶する部分である。
端末制御部23は、状態情報記憶部24を参照して携帯端末20のロックの制御をする部分である。具体的には、携帯端末20がロックされている場合の処理動作は以下の通りである。端末制御部23は状態情報記憶部24を参照し、状態情報記憶部24にウェアラブル端末10が装着されている旨の装着状態情報が記憶されている状態で、端末操作部22からロック解除操作を受付けると、携帯端末20のロックを解除する。また、端末制御部23は状態情報記憶部24を参照し、状態情報記憶部24にウェアラブル端末10が装着されている旨の装着状態情報が記憶されていない状態では、端末操作部22からセキュリティの高いロック解除操作を受付けた上で、携帯端末20のロックを解除する。あるいは、状態情報記憶部24にウェアラブル端末10が装着されている旨の装着状態情報が記憶されていない状態では、端末制御部23は、ロック解除をできないように制御してもよい。
また、端末制御部23は、上述した状態情報記憶部24に記憶されているウェアラブル端末10の装着状態情報だけでなく、状態情報記憶部24に記憶されているウェアラブル端末10のロック解除状態情報もあわせて判断してもよい。つまり、ウェアラブル端末10の装着情報及びロック解除状態情報の少なくともいずれかが状態情報記憶部24に記憶されていない場合に、上述した高いセキュリティのロック解除とするように制御してもよい。
次に、携帯端末20がロックされていない場合の処理動作は以下の通りである。端末制御部23は状態情報記憶部24を参照し、状態情報記憶部24にウェアラブル端末10が装着されている旨の装着情報が記憶されている状態で端末ロック解除状態が所定時間経過したと判断した場合、携帯端末20をロックする。この場合のロックは、ユーザ情報等にアクセスしないような操作は受付ける状態としてもよい。例えば、ユーザ情報等にアクセスしない操作とは、カメラ機能や電卓機能等がある。
また、端末制御部23は状態情報記憶部24を参照し、状態情報記憶部24にウェアラブル端末10が装着されている旨の装着情報が記憶されていない状態であると判断した場合、端末をロックする。この場合のロックは、端末操作部22が受付可能な操作の範囲を制限するようにしてもよい。例えば、ユーザ情報等にアクセスしない操作を含めて受付けないようにしてもよい。
また、端末制御部23は、上述した状態情報記憶部24に記憶されているウェアラブル端末10の装着状態情報だけでなく、状態情報記憶部24に記憶されているウェアラブル端末10のロック解除状態情報もあわせて判断してもよい。つまり、ウェアラブル端末10の装着情報及びロック解除状態情報の少なくともいずれかが状態情報記憶部24に記憶されていない場合に、上述した端末操作部22が受付可能な操作の範囲を制限してもよい。
情報通知部25は、携帯端末20のロックの解除のためのロック解除信号を、ウェアラブル端末10に通知する部分である。ウェアラブル端末10が装着状態であり、かつウェアラブル端末10と携帯端末20とが接続した場合には、携帯端末20のロックを解除すると、ロック解除信号をウェアラブル端末10に通知する。ウェアラブル端末10の端末制御部23は、この通知を受けて、ウェアラブル端末10のロックを解除する。なお、ウェアラブル端末10が装着状態でない場合には、携帯端末20のロックを解除しても、ウェアラブル端末10のロックの解除は行わない。このように、ウェアラブル端末10と携帯端末20とのロックの解除を連動させることで、より柔軟なロックの制御が可能となる。
次に、図5を参照して、ウェアラブル端末10におけるロック解除方法について説明する。図5は、ウェアラブル端末10がロックされている場合のロック解除の処理内容を示すフローチャートである。
制御部12は、ロック状態であることを確認する(S101)。制御部12が、ロック状態であることを確認すると、装着検出部11はウェアラブル端末10のユーザの身体への装着の有無を検出する(装着検出ステップ、S102)。受信部13は、ウェアラブル端末10のユーザの身体への装着が検出された場合には(S102:YES)、携帯端末20と接続したかどうかを判断する(S103)。受信部13が、携帯端末20と接続したと判断した場合には(S103:YES)、受信部13は携帯端末20からロックの解除のためのロック解除情報を受信したか否かを判断する(S104)。受信部13が、ウェアラブル端末10が携帯端末20からロック解除情報を受信したと判断した場合には(制御ステップ、S104:YES)、制御部12は、ウェアラブル端末10のロックを解除する(制御ステップ、S108)。
受信部13が、携帯端末20からロック解除情報を受信していないと判断した場合には(制御ステップ、S104:NO)、操作部14はロックの解除のための操作を受付ける(S105)。操作部14がウェアラブル端末10のロックの解除の操作を受付けた場合(S105:YES)、通知部15は、ウェアラブル端末10の身体への装着の有無の情報及びロックの解除状態である旨の情報を携帯端末20に通知し(S106)、制御部12はウェアラブル端末10のロックを解除する(S108)。操作部14がロックの解除のための操作を受付けなかった場合(S105:NO)、制御部12はウェアラブル端末10のロックを確認する処理に戻り処理を繰り返す(S101)。
装着検出部11がウェアラブル端末10のユーザの身体への装着を検出しなかった場合(S102:NO)あるいは受信部13が携帯端末20と接続していないと判断した場合には(S103:NO)、操作部14はウェアラブル端末10からロックの解除のための操作を受付けているか否かを判断する(S107)。操作部14がウェアラブル端末10のロックの解除の操作を受付けていた場合(S107:YES)、制御部12はウェアラブル端末10のロックを解除する(S108)。操作部14がロック解除情報を受付けなかった場合(S107:NO)、制御部12はウェアラブル端末10のロックを確認する処理に戻り処理を繰り返す(S101)。
なお、制御部12によるウェアラブル端末10のロックを確認(S101)、装着検出部11によるウェアラブル端末10の身体への装着の確認(S102)、受信部13によるウェアラブル端末10と携帯端末20とが接続したかの確認(S103)、受信部13による携帯端末20からのウェアラブル端末10のロック解除情報の受信の確認(S104)、及び操作部によるタッチパネルT1へのロック解除の入力(S105)についての一連の処理は、例えば10秒ごと、1分ごとといった定期的な処理として確認される。
次に、図6を用いて、ウェアラブル端末10がロックされていない場合のロックに関する処理内容を説明する。図6は、ウェアラブル端末10がロックされていない場合のロックの制御に関する処理内容を示すフローチャートである。
制御部12は、ロック解除状態であることを確認する(S201)。制御部12がロック解除状態であることを確認すると、装着検出部11はウェアラブル端末10のユーザの身体への装着の有無を検出する(S202)。装着検出部11が、ウェアラブル端末10のユーザの身体への装着を検出した場合には(S202:YES)、制御部12はウェアラブル端末10のロックをせずにウェアラブル端末10のロックを確認する処理を繰り返す(S201)。
制御部12は、装着検出部11が、ウェアラブル端末10のユーザの身体への装着が検出しなかった場合には(S202:NO)、ウェアラブル端末10のロック解除状態経過時間を確認する(S203)。ウェアラブル端末10のロック解除状態経過時間があらかじめ決められた所定時間を経過していた場合(S203:YES)、制御部12はウェアラブル端末10をロックする(S204)。ウェアラブル端末10のロック解除状態経過時間が所定時間経過していない場合(S203:NO)、制御部12はウェアラブル端末10のロックを確認する処理に戻り処理を繰り返す(S201)。
なお、制御部12によるウェアラブル端末10のロック解除状態の確認(S201)、装着検出部11によるウェアラブル端末10の身体への装着の確認(S202)、制御部12によるウェアラブル端末10のロック解除状態から所定時間経過したかどうかの確認(S203)についての一連の処理は、例えば10秒ごと、1分ごとといった定期的な処理として確認される。
次に、図7は携帯端末20のロックに関する処理内容を示すフローチャートである。以下図7を用いて携帯端末20のロックに関する処理内容を説明する。
端末制御部23は、携帯端末20がロック状態であるか否かを確認する(S301)。端末制御部23はロック状態であることが確認した場合(S301:YES)、端末受信部21は、ウェアラブル端末10からウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報、及びロック解除状態情報を受信したかを判断する(S302)。ウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報、及びウェアラブル端末10のロック解除状態情報を受信した場合(S302:YES)、端末操作部22は携帯端末20のロック解除操作を行う(S303)。例えば、ロック解除操作のための画面を表示する。
ウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報、及びウェアラブル端末10のロック解除状態情報の少なくともいずれかを受信していない場合には、端末操作部22は携帯端末20をセキュリティの高いロック解除操作をユーザに要求する(S304)。例えば、ロック解除操作のための画面を表示するために複雑なパスワードの入力を要求する。
端末制御部23は、携帯端末20がロック状態でないことが確認した場合(S301:NO)、端末受信部21は、ウェアラブル端末10からウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報、及びウェアラブル端末10のロック解除状態情報を受信したかを判断する(S305)。端末受信部21が、ウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報、かつウェアラブル端末10のロック解除状態情報を受信した場合(S305:YES)、端末制御部23は携帯端末20のロック解除状態が所定時間経過したかどうかを判断する(S306)。端末制御部23は携帯端末20のロック解除状態が所定時間経過したと判断した場合(S306:YES)、端末制御部23は、携帯端末20は携帯端末20をロックする(S307)。この場合のロックは、ユーザ情報等にアクセスするような操作以外は受付ける状態としてもよい。端末制御部23が携帯端末20のロック解除状態が所定時間経過していないと判断した場合(S306:NO)、携帯端末20はロックの状態を確認する処理に戻り処理を繰り返す(S301)。
端末制御部23がロック状態でないことが確認し(S301:NO)、端末受信部21が身体へ装着されている旨の装着状態情報、及びウェアラブル端末10のロック解除状態情報の少なくともいずれかを受信していない場合には、端末制御部23は携帯端末20のロックを自動的に行う(S307)。この場合のロックは、端末操作部22が受付可能な操作の範囲を制限するようにしてもよい。例えば、ユーザ情報等にアクセスしない操作を含めて受付けないようにしてもよい。
次に、本実施形態の変形例について説明する。この変形例では、WiFi(Wireless Fidelity)等に接続し、WiFiのアクセスポイント名等に基づいて、携帯端末20が自宅にあるか否かを判断し、ロックの制御を行う。具体的には、携帯端末20が自宅にある場合には安全と考え、携帯端末20のロックを解除するという制御を行う。
変形例では、携帯端末20の機能として、図3に示すWLAN通信部26を更に備える。WLAN通信部26は、自宅に設置されたWiFi等に接続する部分である。WLAN通信部26は、例えば、接続したWiFiのアクセスポイント名に関する情報を端末制御部23に通知する。なお、携帯端末20がある場所に関する情報が取得できればよく、端末制御部23は、携帯端末20が備えるGPS等の機能により取得した場所に関する情報を、取得してもよい。
図8は、携帯端末20のロックに関する処理内容を示すフローチャートである。以下、図8を用いて携帯端末20のロックに関する処理内容を説明する。
端末制御部23は、携帯端末20がロック状態であるか否かを確認する(S401)。端末制御部23は、ロック状態であることを確認した場合(S401:YES)、端末受信部21は、ウェアラブル端末10からウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報を受信したか否かを判断する(S402)。端末受信部21が、ウェアラブル端末10からウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報を受信したと判断した場合(S402:YES)、端末受信部21が、さらにロック解除状態情報を受信したかを判断する(S403)。端末受信部21が、ロック解除状態情報を受信したと判断した場合(S403:YES)、端末操作部22は携帯端末20のロック解除操作を行う(S404)。端末受信部21が、ロック解除状態情報を受信していないと判断した場合(S403:NO)、端末操作部22は、携帯端末20のロック解除操作を高セキュリティモードで行う(S404)。
端末受信部21が、ウェアラブル端末10からウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報を受信したと判断した場合(S402:NO)、WLAN通信部26が、WiFiに接続し、アクセスポイント名を取得すると、WLAN通信部26から通知されたアクセスポイント名に基づいて、端末制御部23は、携帯端末20が自宅にあるか否かを判断する(S406)。端末制御部23は、携帯端末20が自宅にあると判断すると(S406:YES)、携帯端末20のロックを解除する(S407)。端末制御部23が、携帯端末20が自宅にないと判断すると(S406:NO)、携帯端末20のロック状態の確認からの処理を繰り返す(S401)。
端末制御部23は、携帯端末20がロック状態でないことを確認した場合(S401:NO)、端末受信部21は、ウェアラブル端末10からウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報、及びウェアラブル端末10のロック解除状態情報を受信したかを判断する(S408)。端末受信部21が、ウェアラブル端末10が身体へ装着されている旨の装着状態情報、かつウェアラブル端末10のロック解除状態情報を受信した場合(S408:YES)、端末制御部23は携帯端末20のロック解除状態が所定時間経過したかどうかを判断する(S409)。端末制御部23は携帯端末20のロック解除状態が所定時間経過したと判断した場合(S409:YES)、端末制御部23は、携帯端末20をロックする(S410)。端末制御部23が携帯端末20のロック解除状態が所定時間経過していないと判断した場合(S409:NO)、携帯端末20はロックの状態を確認する処理に戻り処理を繰り返す(S401)。
端末制御部23がロック状態でないことを確認し(S401:NO)、端末受信部21が身体へ装着されている旨の装着状態情報、及びウェアラブル端末10のロック解除状態情報の少なくともいずれかを受信していない場合には(S408:NO)、端末制御部23は携帯端末20のロックを自動的に行う(S410)。
このように、自宅にいる場合には安全と考え、ロックの制御を行うことを希望しない場合には、ウェアラブル端末10が装着状態でなくとも、携帯端末20のロックを解除するという制御を行うことにより、ロックの制御の柔軟性を高めることが可能となる。
次に、本実施形態のウェアラブル端末10の作用効果について説明する。身体に装着するウェアラブル端末10において、装着検出部11は、ウェアラブル端末10の身体への装着の有無を検出する。ウェアラブル端末10がロックされていない状態において、装着検出部11によりウェアラブル端末10の身体への装着が検出されない場合には、制御部12はウェアラブル端末10のロックを行うという制御を行う。ウェアラブル端末10がロックされていない状態において、装着検出部11によりウェアラブル端末10の身体への装着が検出された場合には、制御部12はウェアラブル端末10のロックを行わないという制御を行う。
これにより、ユーザがウェアラブル端末10を装着していない状態では、ウェアラブル端末10をロックされるが、ユーザがウェアラブル端末10を装着した状態では、ウェアラブル端末10をロックされないという制御がなされる。よって、ユーザがウェアラブル端末10を装着していない場合、ウェアラブル端末10がロックされることにより、他人に操作される恐れを少なくすることができる。また、ユーザがウェアラブル端末10を装着しており他人に操作される恐れが少ないような状態では、ウェアラブル端末10がロックされないことにより、ユーザの利便性を向上させることができる。このように、セキュリティを担保しつつ、ユーザにとっての利便性も兼ね備えたウェアラブル端末10のロックの制御が可能となる。
また、本発明のウェアラブル端末10では、装着検出部11がウェアラブル端末10の身体への装着が検出しておらず、ロック解除状態が所定時間経過すると、制御部12がウェアラブル端末10をロックするようにしてもよい。これにより、ウェアラブル端末10の身体への装着が検出されていない場合、ロック解除状態が所定時間経過すると、ウェアラブル端末10は制御部12によりロックされる。よって、ウェアラブル端末10を装着していない状態での、セキュリティを確実に確保することができる。
また、本発明のウェアラブル端末10は携帯端末20からロック解除情報を受信する受信部13さらに備えていてもよい。ウェアラブル端末10が身体へ装着されていることを装着検出部11が検出し、さらに受信部13により携帯端末20からロック解除情報が受信されると、制御部12はウェアラブル端末10のロックを解除する。この構成により、ウェアラブル端末10の身体への装着が検出されている場合、ウェアラブル端末10が携帯端末20からロック解除情報を受信することで、ウェアラブル端末10のロックを解除することができる。したがって、ユーザは、ユーザの保有する携帯端末20からウェアラブル端末10のロックの解除の操作することができる。携帯端末20のタッチパネルT2は、ウェアラブル端末10のタッチパネルT1よりも大きいため、ロック解除の入力を容易に行える。
また、本発明のウェアラブル端末10は、携帯端末20に対して、ウェアラブル端末10が装着状態であることを示す装着状態情報を通知する通知部15と、ロック解除の操作の受付けを行う操作部14と、を備えていてもよい。装着検出部11により装着がなされていることが検出され、操作部14によりロック解除の操作が受付けられると、制御部12は、ウェアラブル端末10のロックを解除するとともに、通知部15に対して、装着状態情報を通知するよう制御する。これにより、ウェアラブル端末10のロックを解除する際のウェアラブル端末10の装着状態情報が携帯端末20に通知される。つまり、ウェアラブル端末10のロックが解除された際のウェアラブル端末10の装着状態を携帯端末20は認識することができる。ウェアラブル端末10が装着されている状態を携帯端末20が認識した場合、ウェアラブル端末10が携帯端末20の近傍にあることが想定される。また、ウェアラブル端末10が装着されているということは、他人に操作される可能性が低い。このように、ウェアラブル端末10の装着状態を考慮した制御を携帯端末20に対してもすることが可能となる。
また、本発明のウェアラブル端末10の通知部15は、さらに、携帯端末20に対して、ロック解除状態であることを示すロック解除状態情報を通知するようにしてもよい。これにより、ウェアラブル端末10の装着状態情報とともにウェアラブル端末10のロック解除状態情報が携帯端末20に通知される。つまり、ウェアラブル端末10の装着状態情報及びロック解除状態を携帯端末20は認識することができる。また、ウェアラブル端末10がロック解除状態であるならば、セキュリティの面で他人に操作されるおそれがない状態であることが想定される。よって、セキュリティを確保しつつウェアラブル端末10の状態に応じて柔軟性の高いロックの制御が携帯端末20に対しても可能となる。
また、本発明のウェアラブル端末10を接続する携帯端末20は、ウェアラブル端末10から装着状態情報を受信する端末受信部21と、端末受信部21により受信された装着状態情報を記憶する状態情報記憶部24と、携帯端末20のロック解除の操作を受付ける端末操作部22と、状態情報記憶部24においてウェアラブル端末10の装着状態情報が記憶されている場合には、端末操作部22によるロック解除の操作を受付け可能とする端末制御部23と、を備える。この構成によれば、ウェアラブル端末10の装着状態情報を受信した場合に、携帯端末20のロックの解除の受付けが可能となる。よって、ウェアラブル端末10の状態を考慮した携帯端末20のロックの制御が可能となる。
また、本発明のウェアラブル端末10を接続する携帯端末20は、端末操作部22がセキュリティの高いロック解除の操作をさらに受付け可能であるように構成されていてもよい。端末制御部23は、状態情報記憶部24においてウェアラブル端末10の装着状態情報が記憶されていない場合には、端末操作部22がセキュリティの高いロック解除の操作を受付ける。この構成によれば、ウェアラブル端末10の装着状態情報を携帯端末20が認識できない場合には、高セキュリティの携帯端末20のロック解除の受付けが可能となる。ウェアラブル端末10が装着されていない場合には、ウェアラブル端末10と携帯端末20がともにユーザから離れていることが想定される。例えば、ユーザがウェアラブル端末10と携帯端末20を机に置いているような状態が想定される。このような状態では、ウェアラブル端末10だけでなく携帯端末20も他人に操作される可能性が高いと考えられる。または、携帯端末20が盗まれることも想定される。この構成では、これらの状況下を想定し、セキュリティを高めたロック解除が可能となる。
また、本発明のウェアラブル端末10を接続する携帯端末20の端末操作部22は、携帯端末20が備える機能を利用するための操作である端末操作をさらに受付け可能とし、端末制御部23は、状態情報記憶部24においてウェアラブル端末10の装着状態情報が記憶されていない場合には、端末操作部22が受付け可能な端末操作の範囲を制限するように構成されていてもよい。この構成によれば、端末操作部22は、携帯端末20が備える機能を利用するための操作も受け付ける。そして、端末制御部23は、ウェアラブル端末10が装着されていない状態では、端末操作部22が受付可能な機能を制限することが可能となる。ウェアラブル端末10が装着されていない場合には、ウェアラブル端末10と携帯端末20がともにユーザから離れていることが想定される。例えば、ユーザがウェアラブル端末10と携帯端末20を机に置いているような状態が想定される。このような状態では、ウェアラブル端末10だけでなく携帯端末20も他人に操作される可能性が高いと考えられる。または、携帯端末20が盗まれることも想定される。ユーザ情報等へのアクセスではなくとも、携帯端末20が有する機能を他人が利用することは望ましくない。よってこの構成では、これらの状況下を想定し、端末操作部22が受付可能な機能を制限することが可能となる。
また、本発明のウェアラブル端末10を接続する携帯端末20の端末受信部21は、さらに、ウェアラブル端末10のロック解除状態を示すロック解除状態情報を受信し、状態情報記憶部24は、装着状態情報とともに、ロック解除状態情報を記憶し、端末制御部23は、状態情報記憶部24においてウェアラブル端末10の装着状態情報及びロック解除状態情報が記憶されている場合には、端末操作部22によるロック解除の操作を受付け可能とするようにしてもよい。この構成によれば、ウェアラブル端末10の装着状態情報及びロック解除状態情報を携帯端末20が認識した場合に限り、携帯端末20のロックの解除の受付けが可能となる。よって、ウェアラブル端末10の状態を考慮し、セキュリティ面で確実な携帯端末20のロックの制御が可能となる。
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態について説明する。図9は、ウェアラブル端末10A、ウェアラブル端末10B、携帯端末20Aの関係を示す概要図である。図9に示すように、携帯端末20Aと通信するウェアラブル端末はウェアラブル端末10A、ウェアラブル端末10Bと2つある。なお、携帯端末20Aとウェアラブル端末10A、及び携帯端末20Aとウェアラブル端末10Bはそれぞれ通信可能である。なお、携帯端末20Aと通信するウェアラブル端末は3以上あってもよい。第2実施形態は、ウェアラブル端末が複数あり、複数のウェアラブル端末の状態に基づいてウェアラブル端末の制御を行う点が第1実施形態と異なる。ここでは、この異なる点の詳細について説明する。なお、ウェアラブル端末10A、ウェアラブル端末10B、及び携帯端末20Aは同じユーザによって所有されることが想定されるものである。
図10は、第2実施形態に係るウェアラブル端末10Aの機能構成を示すブロック図である。なお、ウェアラブル端末10Bの機能構成も同じである。図10に示すように、ウェアラブル端末10Aは、機能的には、装着検出部11A(装着検出手段)、制御部12A(制御手段)、受信部13A(受信手段)、操作部14A(操作手段)、及び通知部15A(通知手段)を備える。装着検出部11Aは、第1実施形態の機能と同等であり、その説明を省略する。また、第2実施形態のハードウェア構成は第1実施形態と同一であり、その説明を省略する。
操作部14Aは、第1実施形態のタッチパネルからウェアラブル端末のロックを解除するための操作に加えて、ウェアラブル端末10Aに対するその他の操作の受付けをさらに検出する。その他の操作とは、アプリケーションの利用等、ウェアラブル端末10Aに対して行う操作全てを含む。操作部14Aは、操作の受付けが行われたことに関する情報、及び該操作が行われた時間(操作情報)を通知部15A、及び制御部12Aに通知する。
通知部15Aは、携帯端末20Aに対して、ウェアラブル端末10Aの装着状態を示す装着状態情報、ロック解除状態情報であることを示すロック解除状態情報、ウェアラブル端末10Aに対し操作の受付けが行われたことに関する情報、及び該操作が行われた時間を通知する部分である。これらの通知は、操作部14Aが操作を受付けた際に、ウェアラブル端末10Aから携帯端末20Aに対してなされる通知である。
受信部13Aは、携帯端末20Aと接続し、携帯端末20Aとウェアラブル端末10Aとの距離、ウェアラブル端末10Bの装着状態情報、携帯端末20Aとウェアラブル端末10Bとの距離、ウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われたことに関する情報、及び該操作が行われた時間を受信する部分である。受信部13Aは、これらの情報を受信すると制御部12Aに通知する。なお、ウェアラブル端末10Bに対して操作が行われた時間は、携帯端末20Aから、受信部13Aが、ウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われたことに関する情報を受信した時間としてもよい。その場合には、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bから操作が行われた時間を携帯端末20Aに通知する必要はない。
制御部12Aは、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bそれぞれの、装着状態情報、携帯端末20Aとの距離、操作が行われたことに関する情報、及びウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bの操作実行時間の差(以下、「操作実行時間差」という。)に基づいて、ウェアラブル端末10Aのロックの制御を行う部分である。ウェアラブル端末10Aの装着状態情報は、装着検出部11Aにより検出される。ウェアラブル端末10Bの装着状態情報は、受信部13Aにより携帯端末20Aから受信される。携帯端末20Aとの距離は、ウェアラブル端末10A、ウェアラブル端末10Bともに、受信部13Aにより携帯端末20Aから受信される。操作実行時間差は、操作部14Aが取得した操作実行時間と、受信部13Aが取得したウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われた時間との差から算出される。以下、ロックの制御について詳細に説明する。
制御部12Aは、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bが共に、装着状態、ロック状態、及び携帯端末20Aと通信可能である状態であって、携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上であるという条件の下では、ロック解除の要求を受付けても、ウェアラブル端末10Aのロック解除を行わない。
携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上である場合、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bのいずれかあるいは両方が、携帯端末20Aの所有者とは異なる人に所持されている可能性があるため、ロック状態であることが望ましいためである。
なお、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bが共に、装着状態、ロック状態、及び携帯端末20Aと通信可能である状態であって、携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上であるという条件の下で、ウェアラブル端末10Aのロックだけでなく、ウェアラブル端末10B、及び携帯端末20Aもあわせてロックすることとしてもよい。あるいは、ウェアラブル端末10A、及びウェアラブル端末10Bのうち、携帯端末20Aとの距離が近いウェアラブル端末、あるいは遠いウェアラブル端末をロックすることとしてもよい。
全ての端末をロックすることとすれば、セキュリティを確実にすることができる。携帯端末20Aとの距離が近いウェアラブル端末をロックする場合とは、携帯端末20Aとウェアラブル端末10Aとが同時に他人に持ちさられたような場合を想定したものである。携帯端末20Aとの距離が遠いウェアラブル端末をロックする場合とは、携帯端末20Aから遠い方のウェアラブル端末が他人に持ち去られた場合を想定したものである。なお、どの端末をロックするかについては、予め設定され、メモリ等に記憶されたポリシーに基づくものである。
また、制御部12Aは、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bが共に、装着状態、ロック解除状態、及び携帯端末20Aと通信可能である状態であって、携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上であり、操作実行時間差が予め定められた時間以内という条件の下では、ウェアラブル端末10Aをロックする。
携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上であるにも関わらず、操作実行時間差が予め定められた時間以内という条件の下では、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bは異なる人が操作している可能性があるため、ロック状態であることが望ましいためである。
ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bが共に、装着状態、ロック解除状態、及び携帯端末20Aと通信可能である状態であって、携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上であり、操作実行時間差が予め定められた時間以内という条件の下において、ウェアラブル端末10A、ウェアラブル端末10B、及び携帯端末20Aのいずれをロックするかについては、上述と同様であり、予め設定され、メモリ等に記憶されたポリシーに基づくものである。
また、携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離は、両方が予め定められた距離以上であった場合に、上述の制御をすることとしてもよいし、いずれか一方が予め定められた距離以上であった場合に、上述のロック解除の制御をすることとしてもよい。また、操作の受付けの有無によらず、携帯端末20Aから受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離に基づいて、上述のロックの制御をすることとしてもよい。
次に、図11を参照し、携帯端末20の各機能部について詳細に説明する。図11に、端末操作部22A、及び端末制御部23Aについては、第1実施形態の機能と同等であり、その説明を省略する。また、第2実施形態のハードウェア構成は第1実施形態と同一であり、その説明を省略する。
端末受信部21Aは、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bのそれぞれから、装着状態情報、ロック状態の有無を示すロック状態情報、及び操作の受付けが行われたことに関する情報、及び該操作が行われた時間(操作情報)を受信する。
状態情報記憶部24Aは、端末受信部21Aが受信したウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bの装着状態情報、ロック状態情報、及び操作情報を記憶する部分である。
距離情報取得部26Aは、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を検出する部分である。距離情報取得部26Aは取得したこれらの距離を端末制御部23Aに通知する。距離情報取得部26Aは、具体的には、Beacon等を用いて、電波強度から距離を計算する。
端末制御部23Aは、第1実施形態の制御に加えて次のような制御をする。ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bが共に、装着状態、ロック状態、及び携帯端末20Aと通信可能である状態であって、距離情報取得部26Aが取得した、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上であり、操作実行時間差が予め定められた時間以内という条件の下では、携帯端末20Aがロック解除状態であればロックをし、携帯端末20Aがロック状態であれば、ロック状態を維持するという制御を行う。なお、ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bに対する操作の受付けの有無によらず、距離情報取得部26Aが取得した、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離に基づいて、上述のロックの制御をすることとしてもよい。
距離情報取得部26Aが取得したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が予め定められた距離以上である場合には、携帯端末20A、ウェアラブル端末10A、及びウェアラブル端末10Bの端末のいずれかあるいはいずれもが、携帯端末20Aの所有者とは異なる人に所持されている可能性があるため、ロック状態であることが望ましいである。また、予め定められた距離以上であるにも関わらず、操作実行時間差が予め定められた時間以内である場合、異なる人が操作している可能性があるため、ロック状態であることが望ましいためである。
情報通知部25Aは、ウェアラブル端末10Aにウェアラブル端末10Bの装着状態情報、ウェアラブル端末10Bのロック状態情報、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの通信状態、及びウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われたことに関する情報、及び該操作が行われた時間を通知する。また、ウェアラブル端末10Bにウェアラブル端末10Aの装着状態情報、ウェアラブル端末10Aのロック状態情報、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの通信状態、及びウェアラブル端末10Aに対し操作の受付けが行われたことに関する情報、及び該操作が行われた時間を通知する。
次に、図12を参照して、ウェアラブル端末10Aにおけるロック制御方法について説明する。図12は、ウェアラブル端末10Aがロック解除状態である場合のロック制御の処理内容を示すフローチャートである。
制御部12Aは、ロック解除状態であることを確認する(S501)。制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であるか否かを判断する(S502)。制御部12Aが、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であると判断した場合(S502:YES)、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとが通信可能であるかを判断する(S503)。ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとが通信可能であると判断した場合(S503:YES)、通知部15Aは、ウェアラブル端末10Aの装着状態情報、ウェアラブル端末10Aに対し操作の受付けが行われたことに関する情報及び該操作が行われた時間(操作情報)を携帯端末20Aに通知する(S504)。続いて、携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を携帯端末20Aから受信したか否かを判断する(S505)。
制御部12Aは、携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を携帯端末20Aから受信したと判断した場合(S505:YES)、受信部13Aがウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を、携帯端末20Aから受信したかを判断する(S506)。制御部12Aは、受信部13Aがウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を、携帯端末20Aから受信したと判断した場合(S506:YES)、受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離のいずれかが予め定められた距離以上であるか否かを判断する(S507)。予め定められた距離とは、例えば3mである。
制御部12Aは、受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離のいずれかが3m以上であると判断した場合(S507:YES)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aに対し操作の受付け及び該操作が行われた時間(操作情報)を取得し、かつ受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われたことに関する情報及び該操作が行われた時間(操作情報)を受信したか否かを判断する(S508)。操作部14Aがウェアラブル端末10Aに対し操作の受付け及び該操作が行われた時間(操作情報)を取得し、かつ受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われたことに関する情報及び該操作が行われた時間(操作情報)を受信した場合(S508:YES)、これらの情報に基づいて、操作実行時間差が予め定められた時間以内であるかを判断する(S509)。制御部12Aは、この操作実行時間差が予め定められた時間以内であると判断した場合(S509:YES)、ウェアラブル端末10Aをロックする(S510)。制御部12Aは、この操作実行時間差が予め定められた時間以内でないと判断した場合(S509:NO)、ウェアラブル端末10Aのロック解除状態の確認からの処理を繰り返す(S501)。
制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であると判断した場合(S502:NO)、及びウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aが通信可能でないと判断した場合(S503:NO)、ウェアラブル端末10Aのロック解除状態が所定時間経過したか否かを判断する(S511)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aロック解除状態が所定時間経過したと判断した場合(S511:YES)、ウェアラブル端末10Aをロックする(S510)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aロック解除状態が所定時間経過していないと判断した場合(S511:NO)、携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を携帯端末20Aから受信していないと判断した場合(S505:NO)、受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離のいずれかが3m以上でないと判断した場合(S507:NO)、及び操作実行時間差が予め定められた時間以内でないと判断した場合(S508:NO)、ウェアラブル端末10Aのロック解除状態の確認からの処理を繰り返す。
制御部12Aは、受信部13Aがウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を、携帯端末20Aから受信していないと判断した場合(S506:NO)、受信部13Aがこれらの情報を受信するまで、これらの情報の受信の確認の処理を続ける。なお、図12に示すフローチャートでは、操作実行時間差が予め定められた時間以内であるか(S509)を判断したが、この処理は行わなくてもよい。
図13を参照して、ウェアラブル端末10Aにおけるロック制御方法について説明する。図13は、ウェアラブル端末10Aがロック状態である場合のロック制御の処理内容を示すフローチャートである。
制御部12Aは、ロック状態であることを確認する(S601)。制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であるか否かを判断する(S602)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aが装着状態であると判断した場合(S602:YES)、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとが通信可能であるか否かを判断する(S603)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとが通信可能であると判断した場合(S603:YES)、通知部15Aは、ウェアラブル端末10Aのロック状態、装着状態情報を携帯端末20Aに通知する(S604)。
続いて、制御部12Aは、受信部13Aが携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bのロック状態、装着状態情報、及び通信状態を受信したか否かを判断する(S605)。制御部12Aは、これらの情報を受信部13Aが受信したと判断した場合(S605:A)、受信部13Aがさらにウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を、携帯端末20Aから受信したかを判断する(S606)。制御部12Aは、受信部13Aがウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を、携帯端末20Aから受信したと判断した場合(S606:YES)、受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離のいずれかが3m以内であるか否かを判断する(S607)。
制御部12Aは、受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離のいずれもが3m以内であると判断した場合(S607:YES)、携帯端末20Aからロックの解除信号を受信したか否かを判断する(S608)。制御部12Aは、携帯端末からロック解除信号を受信していないと判断した場合(S608:NO)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除の受付けをしたか否かを判断する(S609)。制御部12Aは、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除の受付けをしたと判断した場合(S609:YES)、通知部15Aは携帯端末20Aにロック解除状態情報を送信し(S610)、制御部12Aはウェアラブル端末10Aのロックを解除する(S611)。また、携帯端末20からロックの解除信号を受信していた場合(S608:YES)も、制御部12Aはウェアラブル端末10Aのロックを解除する(S611)。
制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態でないと判断した場合(S602:NO)、及びウェアラブル端末10Aが携帯端末20Aと通信可能でないと判断した場合(S603:NO)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除を受付けたか否かを判断する(S612)。制御部12Aは、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除を受付けたと判断した場合(S612:YES)、通知部15Aは携帯端末20Aにロック解除状態情報を送信し(S610)、制御部12Aはウェアラブル端末10Aのロックを解除する(S611)。
制御部12Aは、受信部13Aが携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bのロック状態、装着状態情報、及び通信状態を受信していないと判断した場合(S605:NO)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除を受付けていないと判断した場合(S612:NO、S609:NO)、及び受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離のいずれもが3m以上であると判断した場合(S607:YES)には、ウェアラブル端末10Aのロック状態を確認からの処理を繰り返す。
また、制御部12Aは、受信部13Aがウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を、携帯端末20Aから受信していないと判断した場合(S606:NO)、受信部13Aがこれらの情報を受信するまで処理を繰り返す。
図14を参照して、ウェアラブル端末10Aにおけるロック制御方法について説明する。図14は、ウェアラブル端末10Aがロック状態である場合のロック制御の処理内容を示すシーケンス図である。
ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bは、それぞれ装着状態情報を携帯端末20Aに通知する(S701、S703)。ウェアラブル端末10Aは携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を、ウェアラブル端末10Bは携帯端末20Aからウェアラブル端末10Aの装着状態情報を送信する(S702、S704)。ウェアラブル端末10Aはウェアラブル端末10Bの装着状態情報、ウェアラブル端末10Bはウェアラブル端末10Aの装着状態情報をそれぞれメモリ等に記憶する(S705、S706)。
携帯端末20Aの情報通知部25Aは、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を、それぞれウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bに送信する(S707、S708)。ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bは、それぞれウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、またはウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離を3m以上と判断する(S709、S710)。
続いて、ウェアラブル端末10Aは、ウェアラブル端末10Aに対する操作の受付け、ウェアラブル端末10Bは、ウェアラブル端末10Bに対する操作の受付け、及び該操作がされた時間を検出する(S711、S712)。検出した操作に基づいて操作情報を携帯端末20Aに通知する(S713、S714)。そして、ウェアラブル端末10Aにはウェアラブル端末10Bの操作情報、ウェアラブル端末10Bはウェアラブル端末10Aの操作情報を受信する(S715、S716)。ウェアラブル端末10A、及びウェアラブル端末10Bは、受信した操作情報に基づいてロックの制御を行う(S717、S718)。
次に第2実施形態の変形例について説明する。第2実施形態と異なる部分は、ウェアラブル端末10Aが、図10に示す距離検出部16A(距離検出手段)をさらに備える点である。以下、異なる部分である距離検出部16Aについて説明する。
距離検出部16Aは、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を検出する部分である。距離検出部16Aは、検出したウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を制御部12Aに通知する。距離検出部16Aは、具体的には、Beacon等を用いて、電波強度から距離を取得する。
次に、図15を参照して、ウェアラブル端末10Aにおけるロック制御方法について説明する。図15は、ウェアラブル端末10Aがロック解除状態である場合のロック制御の処理内容を示すフローチャートである。
制御部12Aは、ロック解除状態であることを確認する(S801)。制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であるか否かを判断する(S802)。制御部12Aが、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であると判断した場合(S802:YES)、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aが通信可能であるかを判断する(S803)。ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aが通信可能であると判断した場合(S803:YES)、通知部15Aは、ウェアラブル端末10Aの装着状態情報を携帯端末20Aに通知する(S804)。
続いて、携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を携帯端末20Aから受信したか否かを判断する(S805)。制御部12Aは、携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報、及び操作情報を携帯端末20Aから受信したと判断した場合(S805:YES)、受信部13Aがウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を、距離検出部16Aが検出したかを判断する(S806)。
制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を、距離検出部16Aが検出したと判断した場合(S806:YES)、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離が3m以上であるか否かを判断する(S807)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離が3m以上であると判断した場合(S807:YES)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aに対し操作の受付け及び該操作が行われた時間(操作情報)を取得し、かつ受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われたことに関する情報及び該操作が行われた時間(操作情報)を受信したか否かを判断する(S808)。
操作部14Aがウェアラブル端末10Aに対し操作の受付け及び該操作が行われた時間(操作情報)を取得し、かつ受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Bに対し操作の受付けが行われたことに関する情報及び該操作が行われた時間(操作情報)を受信した場合(S808:YES)、これらの情報に基づいて、操作実行時間差が予め定められた時間以内であるかを判断する(S809)。
制御部12Aは、この操作実行時間差が予め定められた時間以内であると判断した場合(S809:YES)、ウェアラブル端末10Aをロックする(S810)。制御部12Aは、この操作実行時間差が予め定められた時間以内でないと判断した場合(S809:NO)、ウェアラブル端末10Aのロック解除状態の確認からの処理を繰り返す(S801)。
制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であると判断した場合(S802:NO)、及びウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aが通信可能でないと判断した場合(S803:NO)、ウェアラブル端末10Aのロック解除状態が所定時間経過したか否かを判断する(S811)。
制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aロック解除状態が所定時間経過したと判断した場合(S811:YES)、ウェアラブル端末10Aをロックする(S810)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aのロック解除状態が所定時間経過していないと判断した場合(S811:NO)、携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を携帯端末20Aから受信していないと判断した場合(S805:NO)、距離検出部16Aが検出したウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離が3m以上でないと判断した場合(S807:NO)、及び操作実行時間差が予め定められた時間以内でないと判断した場合(S808:NO)、ウェアラブル端末10Aのロック解除状態の確認からの処理を繰り返す。
制御部12Aは、距離検出部16Aがウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を検出していないと判断した場合(S806:NO)、距離検出部16Aがこの情報を検出するまで、検出の確認の処理を続ける。
図16を参照して、ウェアラブル端末10Aにおけるロック制御方法について説明する。図16は、ウェアラブル端末10Aがロック状態である場合のロック制御の処理内容を示すフローチャートである。
制御部12Aは、ロック状態であることを確認する(S901)。制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態であるか否かを判断する(S902)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aが装着状態であると判断した場合(S902:YES)、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとが通信可能であるか否かを判断する(S903)。制御部12Aは、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとが通信可能であると判断した場合(S903:YES)、通知部15Aは、ウェアラブル端末10Aのロック状態、装着状態情報を携帯端末20Aに通知する(S904)。続いて、制御部12Aは、受信部13Aが携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bのロック状態、装着状態情報、及び通信状態を受信したか否かを判断する(S905)。制御部12Aは、これらの情報を受信部13Aが受信したと判断した場合(S905:A)、距離検出部16Aがウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を検出したかを判断する(S906)。制御部12Aは、距離検出部16Aがウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を検出したと判断した場合(S906:YES)、距離検出部16Aが検出したウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離が3m以内であるか否かを判断する(S907)。制御部12Aは、距離検出部16Aが検出したウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離が3m以内であると判断した場合(S907:YES)、携帯端末20Aからロックの解除信号を受信したか否かを判断する(S908)。制御部12Aは、携帯端末からロック解除信号を受信していないと判断した場合(S908:NO)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除の受付けをしたか否かを判断する(S909)。制御部12Aは、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除の受付けをしたと判断した場合(S909:YES)、通知部15Aは携帯端末20Aにロック解除状態情報を送信し(S910)、制御部12Aはウェアラブル端末10Aのロックを解除する(S911)。
制御部12Aは、装着検出部11Aにより検出されたウェアラブル端末10Aの装着状態情報に基づいて、ウェアラブル端末10Aが装着状態でないと判断した場合(S902:NO)、及びウェアラブル端末10Aが携帯端末20Aと通信可能でないと判断した場合(S903:NO)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除を受付けたか否かを判断する(S912)。制御部12Aは、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除を受付けたと判断した場合(S912:YES)、通知部15Aは携帯端末20Aにロック解除状態情報を送信し(S910)、制御部12Aはウェアラブル端末10Aのロックを解除する(S911)。また、携帯端末20からロックの解除信号を受信していた場合(S908:YES)も、制御部12Aはウェアラブル端末10Aのロックを解除する(S911)。
制御部12Aは、受信部13Aが携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bのロック状態、装着状態情報、及び通信状態を受信していないと判断した場合(S905:NO)、操作部14Aがウェアラブル端末10Aのロック解除を受付けていないと判断した場合(S912:NO、S909:NO)、及び距離検出部16Aが検出したウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離が3m以上であると判断した場合(S907:YES)には、ウェアラブル端末10Aのロック状態を確認からの処理を繰り返す。
また、制御部12Aは、距離検出部16Aがウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を検出していないと判断した場合(S906:NO)、距離検出部16Aがこの情報を検出するまで、検出の確認の処理を続ける。
図17を参照して、ウェアラブル端末10Aにおけるロック制御方法について説明する。図17は、ウェアラブル端末10Aがロック状態である場合のロック制御の処理内容を示すシーケンス図である。
ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bは、それぞれ装着状態情報を携帯端末20Aに通知する(S1001、S1003)。ウェアラブル端末10Aは携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を、ウェアラブル端末10Bは携帯端末20Aからウェアラブル端末10Aの装着状態情報を送信する(S1002、S1004)。ウェアラブル端末10Aはウェアラブル端末10Bの装着状態情報、ウェアラブル端末10Bはウェアラブル端末10Aの装着状態情報をそれぞれメモリ等に記憶する(S1005、S1006)。距離検出部16Aは、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を検知する(S1007、S1008)。ウェアラブル端末10A及びウェアラブル端末10Bは、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を3m以上と判断する(S1009、S1010)。続いて、ウェアラブル端末10Aは、ウェアラブル端末10Aに対する操作、ウェアラブル端末10Bは、ウェアラブル端末10Bに対す操作、及び該操作がされた時間である操作情報を検出し(S1011、S1012)、検出した情報を携帯端末20Aに通知する(S1013、S1014)。そして、ウェアラブル端末10Aにはウェアラブル端末10Bの操作情報、ウェアラブル端末10Bはウェアラブル端末10Aの操作情報を受信する(S1015、S1016)。ウェアラブル端末10A、及びウェアラブル端末10Bは、受信した操作情報に基づいてロックの制御を行う(S1017、S1018)。
次に、本実施形態のウェアラブル端末10Aの作用効果について説明する。身体に装着するウェアラブル端末10Aにおいて、受信部13Aは携帯端末20Aから、携帯端末20Aとウェアラブル端末10Aとの距離、ウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bの装着状態情報を受信する。制御部12Aは、装着検出部11Aが装着状態を検出し、受信部13Aがウェアラブル端末10Bの装着状態を受信し、受信部13Aが受信した、ウェアラブル端末10Aと携帯端末20Aとの距離、及びウェアラブル端末10Bと携帯端末20Aとの距離の少なくともいずれか一方が予め定められた距離以上であった場合に、ウェアラブル端末10Aのロックを行う。
この構成によれば、ウェアラブル端末が複数ある場合に、ウェアラブル端末が装着状態にも関わらず、いずれかのウェアラブル端末が携帯端末から所定距離以上離れている場合に、ウェアラブル端末10Aをロックする。いずれかのウェアラブル端末が携帯端末20Aから所定距離以上離れている場合とは、いずれかの端末を他人に持ち去られた可能性がある状態であることが想定される。よって、セキュリティを確保するために、このような状態では、制御部12Aがウェアラブル端末10Aをロックすることで、セキュリティを確実に確保することができる。
また、距離検出部16Aは、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離を検出する距離検出部16Aをさらに備え、受信部13Aが、携帯端末20Aからウェアラブル端末10Bの装着状態情報を受信した場合、制御部12Aは、装着検出部11Aが検出した装着状態情報が装着状態を示す情報であり、受信部13Aがウェアラブル端末10Bの装着状態を示す装着状態情報を受信し、距離検出部16Aが検出した、ウェアラブル端末10Aとウェアラブル端末10Bとの距離が予め定められた距離以上であった場合に、ウェアラブル端末10Aのロックを行ってもよい。
この構成によれば、ウェアラブル端末が複数ある場合に、装着状態にも関わらず、ウェアラブル端末同士が所定距離以上離れている場合に、ウェアラブル端末をロックする。ウェアラブル端末は、ユーザの身体へ装着されていることが前提であるので、装着状態が検出されている場合には、所定距離以内であることが想定される。つまり、装着状態にも関わらずウェアラブル端末同士が所定距離以上離れている場合とは、他人に持ち去られた可能性がある状態であること等が想定される。よって、このような状態の場合には、制御部12Aがウェアラブル端末をロックすることで、セキュリティを確実に確保することができる。
また、操作部14Aが、ロック解除操作がされたことに加えてウェアラブル端末10Aに対し操作が行われたことに関する情報をさらに検出し、受信部13Aが、ウェアラブル端末10Bに対し操作が行われたことに関する情報をさらに受信し、制御部12Aは、受信部13Aがウェアラブル端末10Bに対し操作が行われたことに関する情報を受信した場合に、操作部14Aが検出したウェアラブル端末10Aに対し操作が行われたことに関する情報と、受信部13Aが受信したウェアラブル端末10Bに対し操作が行われたことに関する情報とに基づいて、ウェアラブル端末10Aに対し操作が行われた時間と、ウェアラブル端末10Bに対し操作が行われた時間との差を取得し、その差が予め定められた時間以内である時、ウェアラブル端末10Aのロックを行ってもよい。
この構成によれば、ウェアラブル端末が複数ある場合に、装着状態であり、携帯端末とウェアラブル端末との距離、あるいはウェアラブル端末同士の距離が所定以上であり、複数のウェアラブル端末が所定時間以内に操作された場合に、ウェアラブル端末をロックする。複数のウェアラブル端末が所定以上の距離である場合に、所定時間以内(同時等)に操作された場合、それぞれ異なる人によってウェアラブル端末が操作された可能性が想定される。よって、このような状態の場合には、制御部12Aがウェアラブル端末をロックすることで、セキュリティを確実に確保することができる。