JP2015194465A - 超音波測定装置及び超音波測定方法 - Google Patents

超音波測定装置及び超音波測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】試験体の性状を容易に確認することができるようにする。【解決手段】信号処理部8が、受信部7より出力された電気信号から第一ゲート内信号と第二ゲート内信号を抽出して、第一ゲート内信号の最大振幅値と第二ゲート内信号の最大振幅値との比を算出し、最大振幅値の比が閾値より大きければ、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力し、最大振幅値の比が閾値以下であれば、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力する。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、音響的不連続部であるひび割れが生じているコンクリート構造物などの試験体の性状を判定する超音波測定装置及び超音波測定方法に関するものである。
近年、構造物の損傷が顕在化しており、適切な維持管理が要求されている。
特に、コンクリート構造物では、ひび割れが問題になっており、ひび割れの深さが浅い場合には、構造物の強度に対してあまり影響を及ぼさないが、ひび割れが深い場合には、構造物の強度が劣化しているので、補修を施す必要がある。
このため、単にひび割れを検出するだけでなく、ひび割れの深さを測定する技術が望まれている。目視ではひび割れの深さを測定することができないので、超音波による測定が期待されている。
図16は以下の特許文献1に開示されている超音波測定方法を示す説明図である。
この超音波測定方法では、コンクリート試験体101に生じているクラック(ひび割れ)102を測定する際、クラック102を挟むように送信用探触子103と受信用探触子104をコンクリート試験体101の表面に配置し、送信用探触子103から放射された超音波のうち、クラック102の先端で回折された超音波を受信用探触子104が受信することで、クラック102の長さを測定するようにしている。
この超音波測定方法は、クラック102の先端で回折された超音波を明確に受信できることを前提としている。
しかし、実際のコンクリート試験体101では、クラック102の先端で回折された超音波だけでなく、伝搬経路の説明が困難な種々の超音波のエコーが受信される場合がある。
このような場合には、受信用探触子104が超音波を受信しても、クラック102の長さを測定することができない。
特開昭59−46503号公報(図1)
従来の超音波測定方法は以上のように構成されているので、クラック102の先端で回折された超音波だけでなく、伝搬経路の説明が困難な種々の超音波のエコーが受信される場合には、クラック102の長さを測定することができない。このため、クラック102によるコンクリート試験体101の強度劣化の程度が分からず、コンクリート試験体101の性状(例えば、試験体101に対する補修の有無)を判断することができない課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、試験体の性状を容易に確認することができる超音波測定装置及び超音波測定方法を得ることを目的とする。
この発明に係る超音波測定装置は、音響的不連続部が生じている試験体の表面に配置され、試験体の中に超音波を放射する送信用探触子と、送信用探触子と対になって音響的不連続部を挟む試験体の表面上の位置に配置され、送信用探触子から放射されたのち、試験体の中を伝搬してきた超音波を受信する受信用探触子とを設け、性状判定手段が、受信用探触子により受信された超音波のうち、試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを比較し、その比較の結果から音響的不連続部が生じている試験体の性状を判定するようにしたものである。
この発明によれば、性状判定手段が、受信用探触子により受信された超音波のうち、試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを比較し、その比較の結果から音響的不連続部が生じている試験体の性状を判定するように構成したので、試験体の性状を容易に確認することができる効果がある。
この発明の実施の形態1による超音波測定装置を示す構成図である。 試験体1の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による超音波測定方法を示すフローチャートである。 クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合の超音波の伝搬経路を示す説明図である。 クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合の超音波の伝搬経路を示す説明図である。 クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合に受信された超音波の波形を示す波形図である。 クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合に受信された超音波の波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態2による超音波測定装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による超音波測定方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による超音波測定装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による超音波測定方法を示すフローチャートである。 送信用探触子5から放射された超音波が受信用探触子6に直接受信された場合(試験体1を介さずに受信された場合)の受信超音波の周波数スペクトルを示す説明図である。 クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合に受信された超音波(図6に示す超音波)における第二ゲート内信号の周波数スペクトルを示す説明図である。 クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合に受信された超音波(図7に示す超音波)における第二ゲート内信号の周波数スペクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態4による超音波測定装置を示す構成図である。 特許文献1に開示されている超音波測定方法を示す説明図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による超音波測定装置を示す構成図である。
図1において、試験体1は図2に示すようにコンクリート1aの上にモルタル1bが施工されている構造物であり、音響的不連続部であるクラック2が生じている。1cはコンクリート1aとモルタル1bの境界面、1dはコンクリート1aの底面である。
送受信器3の送信部4は電気信号を送信用探触子5に送信することで、送信用探触子5から超音波を放射させる駆動部である。
送信用探触子5はクラック2が生じている試験体1の表面に配置されており、送信部4から出力された電気信号を超音波に変換し、その超音波を試験体1の中に放射する。
受信用探触子6は送信用探触子5と対になってクラック2を挟む試験体1の表面上の位置に配置されており(図1の例では、送信用探触子5がクラック2の左側に配置され、受信用探触子6がクラック2の右側に配置されている)、送信用探触子5から放射されたのち、試験体1の中を伝搬してきた超音波を受信し、その超音波を電気信号に変換して受信部7に出力する。
受信部7は受信用探触子6から出力された電気信号を受信し、その電気信号を信号処理部8及び表示部9に出力する。
信号処理部8は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、受信部7から出力された電気信号を解析して、受信用探触子6により受信された超音波のうち、試験体1の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、試験体1の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを特定して、双方の振幅を比較し、双方の振幅の比較結果からクラック2が生じている試験体1の性状(例えば、試験体に対する補修の有無)を判定する処理を実施する。なお、信号処理部8は性状判定手段を構成している。
表示部9は信号処理部8の判定結果や受信用探触子6により受信された超音波の波形等を表示する。
なお、送受信器3には制御部10が内蔵されており、送信部4、受信部7、信号処理部8及び表示部9は、制御部10から出力される制御信号によって動作が制御される。
図3はこの発明の実施の形態1による超音波測定方法を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
建築用のコンクリート構造物は、図2の試験体1のように、コンクリート1aの上にモルタル1bが施工されている場合が多い。この場合、コンクリート1aとモルタル1bの2層構造となる。
目視点検等で、試験体1の表層部に生じているクラック2を検出することがあるが、表層部に生じているクラック2を見ても、試験体1の強度に対して影響を及ぼしているクラックであるか否かは判別することができない。
コンクリート1aとモルタル1bの2層構造の場合、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合、構造物としての強度はあまり劣化していないが、クラック2が下層のコンクリート1aにまで及んでいる場合、構造物としての強度が劣化している。構造物の強度に着目した場合、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅いのか、あるいは、コンクリート1aにまで深さを有するのかを判別できれば、補修の大きな目安となる。
以下、試験体1がコンクリート1aとモルタル1bの2層構造である場合について、本発明の内容を説明するが、試験体1がコンクリート1aとモルタル1b以外の2層構造であっても、本発明を適用することができる。
図4はクラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合の超音波の伝搬経路を示す説明図であり、図5はクラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合の超音波の伝搬経路を示す説明図である。
また、図6はクラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合に受信された超音波の波形を示す波形図であり、図7はクラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合に受信された超音波の波形を示す波形図である。
図4を参照しながら、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合の超音波の伝搬経路について説明する。
図4では、送信用探触子5から放射された超音波の伝搬経路は、矢印で示している。
送信用探触子5から放射された超音波は、モルタル1bの中を伝搬したのち、クラック2の先端に到達すると、クラック2の先端で回析され、その回折波が受信用探触子6で受信される。この回折波が受信用探触子6で最初に受信される超音波である。
また、送信用探触子5から放射された超音波は、モルタル1bとコンクリート1aの境界面1cに到達すると、その境界面1cで反射され、その反射波が受信用探触子6で受信される。
ただし、反射波は、図4に示すような単純な伝搬経路だけでなく、境界面1c及びモルタル1bの表面での多重反射や、クラック2での反射も含む複雑な経路を辿って受信されるものもある。このため、受信用探触子6で受信される超音波の波形は、複雑な波形になる。
さらに、送信用探触子5から放射された超音波は、モルタル1bとコンクリート1aの境界面1cを透過して、コンクリート1aの底面1dに到達すると、その底面1dで反射され、その反射波である底面エコーが受信用探触子6で受信される。
したがって、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合、受信用探触子6が受信する超音波は、主に下記の3種類である。
(1)クラック2の先端での回析波
(2)境界面1cでの反射波、モルタル1bの表面での反射波、クラック2での反射波等
(3)底面エコー
このため、受信用探触子6で受信される超音波の波形は、複雑な波形になるが、特に(2)の反射波は、種々の伝搬経路を辿って受信されるので、信号全体の解釈が困難な程に複雑になる可能性がある。
次に、図5を参照しながら、クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合の超音波の伝搬経路について説明する。
図5では、送信用探触子5から放射された超音波の伝搬経路は、矢印で示している。
送信用探触子5から放射された超音波は、モルタル1bの中を伝搬して、モルタル1bとコンクリート1aの境界面1cに到達しても、コンクリート1aまで深さを有するクラック2によって遮断されるため、その境界面1cでの反射波は、そのまま受信用探触子6で受信されることはない。
送信用探触子5から放射された超音波は、モルタル1bとコンクリート1aの境界面1cを透過して、クラック2の先端に到達すると、クラック2の先端で回析され、その回折波が受信用探触子6で受信される。この回折波が受信用探触子6で最初に受信される超音波である。
さらに、送信用探触子5から放射された超音波は、コンクリート1aの中を伝搬して、コンクリート1aの底面1dに到達すると、その底面1dで反射され、その反射波である底面エコーが受信用探触子6で受信される。
したがって、クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合、受信用探触子6が受信する超音波は、主に下記の2種類である。
(1)クラック2の先端での回析波
(2)底面エコー
このため、クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合の受信波形は、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合の受信波形と比べて簡単になる。
ただし、クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合でも、境界面1cで反射されたのち、クラック2の先端で回折された超音波が受信される場合もあるので、上記の2種類だけにならない場合もある。
以上で説明したように、受信用探触子6で受信される超音波の波形は、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合と、クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合では大きく異なる。
本発明では、受信用探触子6で受信される超音波の波形の相違に基づいて、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅いのか、クラック2の深さがモルタル厚よりも深いのかを判別する。
次に、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合に、受信用探触子6で受信される超音波の波形と、クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合に、受信用探触子6で受信される超音波の波形について、実験結果を交えて説明する。
ここでの実験では、コンクリート1aの上にモルタル1bが施工されている試験体1の中に超音波を放射し、試験体1の中を伝搬してきた超音波を受信する実験である。
コンクリート1aの厚さは約80mm、モルタル1bの厚さは約20mmである。ただし、クラック2を作成するのは困難であるため、ここではクラック2を模して人工的にスリットを作成している。
また、送信用探触子5と受信用探触子6の中心間距離を60mmとしており、図4のクラック2(深さがモルタル厚よりも浅いクラック)に相当するスリットの深さを5mm、図5のクラック2(深さがモルタル厚よりも深いクラック)に相当するスリットの深さを40mmとしている。
なお、送信用探触子5及び受信用探触子6は、公称周波数が500kHzのものを用いている。
クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合の実験では、受信用探触子6で受信される超音波の波形は、図6に示すように、非常に複雑な波形となっている。このため、底面エコーを受信していても、どの波形が底面エコーの波形であるのかを判別することが困難である。
一方、クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合の実験では、受信用探触子6で受信される超音波の波形は、図7に示すように、比較的簡単な波形となっており、スリットの先端での回折波の波形と、底面エコーの波形とを明確に区別することが可能である。
図6の波形と図7の波形の大きな差異は、底面エコーの波形よりも時間的に前の波形である。
図6の波形では、どの波形が底面エコーの波形であるのかが判断できない程複雑であるが、試験体1の全体の厚さから推測すると、送信用探触子5から放射されてから、概略50μs〜60μsの時間が経過した時点で、底面エコーが受信される。このため、50μsよりも時間的に前の波形は、底面エコーの波形ではなく、スリットの先端からの回折波と境界面1cでの反射を伴う波であると考えられる。
なお、実際には、表面波が伝搬して受信されるが、説明を簡単にするため、ここでは表面波を無視している。
図7の波形を見ると、概略50μs〜60μsの時間が経過した時点で、底面エコーが受信されていることが明確に表れている。
さらに、50μsよりも時間的に前では、スリットの先端からの回折波だけが受信されており、その回折波の振幅は、底面エコーの振幅と比較して小さい。
これは、スリットの深さが境界面1cより深いため、境界面1cでの反射を含んだ信号が非常に小さくなっているためである。
この波形の特徴を利用すれば、スリットの深さがモルタル厚より深いかどうかを判別することができる。即ち、底面エコーよりも時間的に早く受信された超音波の振幅と、底面エコーが受信される時間帯の超音波の振幅とを比較し、底面エコーが受信される時間帯の超音波の振幅が、底面エコーよりも時間的に早く受信された超音波の振幅より非常に大きければ、クラック2の深さがモルタル厚より深いと判断することができる。
一方、底面エコーが受信される時間帯の超音波の振幅が、底面エコーよりも時間的に早く受信された超音波の振幅と大きく変わらなければ、クラック2の深さがモルタル厚より浅いと判断することができる。
このように、受信用探触子6により受信される超音波の振幅を2つの時間領域に分け、各時間領域における超音波の振幅を比較することで、クラック2の深さがモルタル厚よりも浅いものであるのか、深いものであるのかを判別することができるので、簡単に試験体1の性状を判断することができる。
以下、図1の超音波測定装置の処理内容を具体的に説明する。
送信部4は、制御部10の指示の下で、電気信号を送信用探触子5に送信する。
送信用探触子5は、送信部4から電気信号を受けると、その電気信号を超音波に変換し、その超音波を試験体1の中に放射する(図3のステップST1)。
これにより、送信用探触子5から放射された超音波は、試験体1の中を伝搬し、図4または図5に示すような伝搬経路を辿って、受信用探触子6に到達する。
受信用探触子6は、送信用探触子5から放射されたのち、試験体1の中を伝搬してきた超音波を受信し、その超音波を電気信号に変換して受信部7に出力する(ステップST2)。
受信部7は、受信用探触子6から電気信号を受けると、その電気信号を信号処理部8及び表示部9に出力する。なお、受信部7は、必要に応じて電気信号を増幅し、増幅後の電気信号を信号処理部8及び表示部9に出力する。
表示部9は、受信部7から電気信号を受けると、その電気信号にしたがって図6や図7に示すような超音波の波形図を表示する。
信号処理部8は、予め、底面エコーが受信される前の時間帯(図6及び図7では、50μsよりも前の時間帯)を第一ゲートに設定され、底面エコーが受信される時間帯(図6及び図7では、50μs〜70μsの時間帯)を第二ゲートに設定されており、受信部7から電気信号を受けると、その電気信号から第一ゲート内の信号(以下、「第一ゲート内信号」と称する)を抽出するとともに、その電気信号から第二ゲート内の信号(以下、「第二ゲート内信号」と称する)を抽出する(ステップST3)。
なお、各ゲートをかける位置は、コンクリート1aの厚さ、モルタル1bの厚さ、送信用探触子5と受信用探触子6間の距離などによって変える必要があるが、図6及び図7の例では、第一ゲートを50μsよりも前の時間帯、第二ゲートを50μs〜70μsの時間帯に設定している。
信号処理部8は、第一ゲート内信号と第二ゲート内信号を抽出すると、第一ゲート内信号の最大振幅値と第二ゲート内信号の最大振幅値との比(=第二ゲート内信号の最大振幅値/第一ゲート内信号の最大振幅値)を算出する(ステップST4)。
信号処理部8は、最大振幅値の比を算出すると、最大振幅値の比と予め設定された閾値を比較し(ステップST5)、最大振幅値の比が閾値より大きければ(最大振幅値の比>閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力する(ステップST6)。
一方、最大振幅値の比が閾値以下であれば(最大振幅値の比≦閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力する(ステップST7)。
例えば、受信用探触子6で受信された超音波の波形が図6の場合、
第一ゲート内信号の最大振幅値=1386
第二ゲート内信号の最大振幅値=1852
最大振幅値の比=1852÷1386≒1.3
例えば、受信用探触子6で受信された超音波の波形が図7の場合、
第一ゲート内信号の最大振幅値=279
第二ゲート内信号の最大振幅値=1503
最大振幅値の比=1503÷279≒5.4
である。
このとき、例えば、閾値として、3.0が設定されているとすれば、図6の場合、最大振幅値の比(≒1.3)が閾値(=3.0)以下となるので、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定されて、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果が出力される。
また、図7の場合、最大振幅値の比(≒5.4)が閾値(=3.0)より大きくなるので、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定されて、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果が出力される。
なお、閾値の設定は、試験体1、送信用探触子5及び受信用探触子6の大きさや、周波数などにより変化するものと考えられる。したがって、ここで示している閾値3.0はあくまでも一例であり、ケースによって閾値を変更すればよい。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、信号処理部8が、受信部7より出力された電気信号から第一ゲート内信号と第二ゲート内信号を抽出して、第一ゲート内信号の最大振幅値と第二ゲート内信号の最大振幅値との比を算出し、最大振幅値の比が閾値より大きければ、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力し、最大振幅値の比が閾値以下であれば、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力するように構成したので、試験体1の性状(例えば、試験体に対する補修の有無)を容易に確認することができる効果を奏する。また、モルタル厚の測定作業を省略することができる効果も奏する。
この実施の形態1では、第一ゲート内信号の最大振幅値と第二ゲート内信号の最大振幅値との比を算出して、最大振幅値の比と閾値を比較するものを示したが、第一ゲート内信号の最大振幅値と第二ゲート内信号の最大振幅値との差分を算出して、最大振幅値の差分と閾値を比較し、最大振幅値の差分が閾値より大きければ(最大振幅値の差分>閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力し、最大振幅値の差分が閾値以下であれば(最大振幅値の差分≦閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力するようにしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、第一ゲート内信号の最大振幅値と第二ゲート内信号の最大振幅値との比を算出し、最大振幅値の比が閾値より大きければ、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定する例を説明している。
ここで、クラック2の深さがモルタル厚より浅い場合(図6を参照)、第一ゲート内信号の波形が複雑で振幅が大きくなることは、上記実施の形態1で既に説明しているが、その波形の大きな振幅の継続時間も長くなる。
一方、クラック2の深さがモルタル厚より深い場合(図7を参照)、第一ゲート内信号の波形の振幅が小さくなり、また、第一ゲート内信号における回折波の振幅の継続時間が短いものとなる。
したがって、ゲート内信号の最大振幅値と同様に、ゲート内信号の振幅の継続時間についても、試験体1の性状の判断基準として用いることができる。
そこで、この実施の形態2では、図8に示すように、信号処理部8aが、受信部7より出力された電気信号から第一ゲート内信号と第二ゲート内信号を抽出すると、第一ゲート内信号及び第二ゲート内信号の有意な振幅の継続時間を定量的に表すものとして、第一ゲート内信号の絶対値の積分値及び第二ゲート内信号の絶対値の積分値を算出し、また、信号処理部8aが、第一ゲート内信号の絶対値の積分値と第二ゲート内信号の絶対値の積分値との比(=第二ゲート内信号の絶対値の積分値/第一ゲート内信号の絶対値の積分値)を算出して、その比の算出結果からクラック2が生じている試験体1の性状(例えば、試験体に対する補修の有無)を判定するものについて説明する。
図9はこの発明の実施の形態2による超音波測定方法を示すフローチャートである。
以下、図9を参照しながら、超音波測定装置の処理内容を具体的に説明する。
送信部4は、制御部10の指示の下で、電気信号を送信用探触子5に送信する。
送信用探触子5は、送信部4から電気信号を受けると、上記実施の形態1と同様に、その電気信号を超音波に変換し、その超音波を試験体1の中に放射する(図9のステップST11)。
これにより、送信用探触子5から放射された超音波は、試験体1の中を伝搬し、図4または図5に示すような伝搬経路を辿って、受信用探触子6に到達する。
受信用探触子6は、送信用探触子5から放射されたのち、試験体1の中を伝搬してきた超音波を受信し、その超音波を電気信号に変換して受信部7に出力する(ステップST12)。
受信部7は、受信用探触子6から電気信号を受けると、その電気信号を信号処理部8a及び表示部9に出力する。なお、受信部7は、必要に応じて電気信号を増幅し、増幅後の電気信号を信号処理部8a及び表示部9に出力する。
表示部9は、受信部7から電気信号を受けると、その電気信号にしたがって図6や図7に示すような超音波の波形図を表示する。
信号処理部8aは、図1の信号処理部8と同様に、予め、底面エコーが受信される前の時間帯(図6及び図7では、50μsよりも前の時間帯)を第一ゲートに設定され、底面エコーが受信される時間帯(図6及び図7では、50μs〜70μsの時間帯)を第二ゲートに設定されている。
信号処理部8aは、受信部7から電気信号を受けると、図1の信号処理部8と同様に、その電気信号から第一ゲート内信号を抽出するとともに、その電気信号から第二ゲート内信号を抽出する(ステップST13)。
なお、各ゲートをかける位置は、コンクリート1aの厚さ、モルタル1bの厚さ、送信用探触子5と受信用探触子6間の距離などによって変える必要があるが、図6及び図7の例では、第一ゲートを50μsよりも前の時間帯、第二ゲートを50μs〜70μsの時間帯に設定している。
信号処理部8aは、第一ゲート内信号と第二ゲート内信号を抽出すると、第一ゲート内信号の絶対値の積分値を算出するとともに、第二ゲート内信号の絶対値の積分値を算出する。
そして、信号処理部8aは、第一ゲート内信号の絶対値の積分値と第二ゲート内信号の絶対値の積分値との比(=第二ゲート内信号の絶対値の積分値/第一ゲート内信号の絶対値の積分値)を算出する(ステップST14)。
信号処理部8aは、第一ゲート内信号の絶対値の積分値と第二ゲート内信号の絶対値の積分値との比を算出すると、その絶対値の積分値の比と予め設定された閾値を比較し(ステップST15)、その絶対値の積分値の比が閾値より大きければ(絶対値の積分値の比>閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力する(ステップST16)。
一方、絶対値の積分値の比が閾値以下であれば(絶対値の積分値の比≦閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力する(ステップST17)。
例えば、受信用探触子6で受信された超音波の波形が図6の場合、
絶対値の積分値の比≒2.0
例えば、受信用探触子6で受信された超音波の波形が図7の場合、
絶対値の積分値の比≒8.7
である。
このとき、例えば、閾値として、4.0が設定されているとすれば、図6の波形図の場合、絶対値の積分値の比(≒2.0)が閾値以下となるので、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定されて、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果が出力される。
また、図7の波形図の場合、絶対値の積分値の比(≒8.7)が閾値より大きくなるので、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定されて、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果が出力される。
なお、閾値の設定は、試験体1、送信用探触子5及び受信用探触子6の大きさや、周波数などにより変化するものと考えられる。したがって、ここで示している閾値4.0はあくまでも一例であり、ケースによって閾値を変更すればよい。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、信号処理部8aが、第一ゲート内信号の絶対値の積分値及び第二ゲート内信号の絶対値の積分値を算出して、第一ゲート内信号の絶対値の積分値と第二ゲート内信号の絶対値の積分値との比を算出し、その比が閾値より大きければ、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力し、その比が閾値以下であれば、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力するように構成したので、試験体1の性状(例えば、試験体に対する補修の有無)を容易に確認することができる効果を奏する。また、モルタル厚の測定作業を省略することができる効果も奏する。
この実施の形態2では、第一ゲート内信号の絶対値の積分値と第二ゲート内信号の絶対値の積分値との比を算出して、その比と閾値を比較するものを示したが、第一ゲート内信号の絶対値の積分値と第二ゲート内信号の絶対値の積分値との差分を算出して、その差分と閾値を比較し、その差分が閾値より大きければ(差分>閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力し、その差分が閾値以下であれば(差分≦閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力するようにしてもよい。
また、この実施の形態2では、ゲート内信号の有意な振幅の継続時間として、ゲート内信号の絶対値の積分値を算出している例を示しているが、ゲート内信号の有意な振幅の継続時間を定量的に表しているものであればよく、例えば、ゲート内信号のエネルギーや電力の積分値を算出するようにしてもよい。
この場合、第一ゲート内信号のエネルギーや電力の積分値と、第二ゲート内信号のエネルギーや電力の積分値との比又は差分を求め、その比又は差分を閾値と比較することで、クラック2の性状を判定する。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3による超音波測定装置を示す構成図であり、図10において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
周波数スペクトル記憶部11は例えばRAMやハードディスクなどの記憶装置から構成されており、送信用探触子5から放射された超音波が受信用探触子6に直接受信された場合(試験体1を介さずに受信された場合)の受信超音波の周波数スペクトルが事前に取得されると、その受信超音波の周波数スペクトルを記憶する。なお、周波数スペクトル記憶部11は周波数スペクトル記憶手段を構成している。
信号処理部12は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、受信部7から出力された電気信号を解析して、受信用探触子6により受信された超音波のうち、試験体1の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトルを特定して、その周波数スペクトルと周波数スペクトル記憶部11により記憶されている周波数スペクトルとを比較し、その比較結果からクラック2が生じている試験体1の性状(例えば、試験体に対する補修の有無)を判定する処理を実施する。なお、信号処理部12は性状判定手段を構成している。
送受信器3には制御部10が内蔵されており、送信部4、受信部7、信号処理部12及び表示部9は、制御部10から出力される制御信号によって動作が制御される。
図11はこの発明の実施の形態3による超音波測定方法を示すフローチャートである。
上記実施の形態1では、信号処理部8が、第一ゲート内信号の最大振幅値と第二ゲート内信号の最大振幅値との比を算出し、最大振幅値の比が閾値より大きければ、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力し、最大振幅値の比が閾値以下であれば、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力するものを示したが、信号処理部12が、第二ゲート内信号の周波数スペクトルを算出して、その周波数スペクトルと周波数スペクトル記憶部11により記憶されている周波数スペクトルとを比較し、その比較の結果からクラック2が生じている試験体1の性状を判定するようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
図12は送信用探触子5から放射された超音波が受信用探触子6に直接受信された場合(試験体1を介さずに受信された場合)の受信超音波の周波数スペクトルを示す説明図である。
この周波数スペクトルは、送信用探触子5及び受信用探触子6を試験体1の表面に配置する前に、送信用探触子5と受信用探触子6を直ぐ隣に置いて、送信用探触子5から放射された超音波を受信用探触子6が受信したときに、その受信超音波を測定して、その超音波の周波数スペクトルを解析したものである。この周波数スペクトルは周波数スペクトル記憶部11に記憶される。
図13はクラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合に受信された超音波(図6に示す超音波)における第二ゲート内信号の周波数スペクトルを示す説明図である。
図14はクラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合に受信された超音波(図7に示す超音波)における第二ゲート内信号の周波数スペクトルを示す説明図である。
まず、底面エコーは、コンクリート1aの中を伝搬するので、高い周波数成分は減衰する。一方、境界面1cやモルタル1bの表面で反射されて、コンクリート1aの中を伝搬しないで受信される反射波は、あまり減衰しない。
したがって、第二ゲート内信号の大部分がコンクリート1aの中を伝搬した底面エコーであれば、第二ゲート内信号の周波数スペクトルにおける高い周波数成分は減衰しているが、第二ゲート内信号がコンクリート1aの中を伝搬しないで受信された反射波を含んでいれば、第二ゲート内信号の周波数スペクトルは高い周波数成分を含んでいる。
図13に示している第二ゲート内信号の周波数スペクトル(クラック2の深さがモルタル厚よりも浅い場合の周波数スペクトル)は、図12の周波数スペクトル(周波数スペクトル記憶部11により記憶されている周波数スペクトル)と比較すると、低周波成分も有しているが、500kHz付近の高い周波数成分も有している。これは、減衰している信号(底面エコー)と、あまり減衰していない信号(モルタル1bの中を伝搬した信号)とが混在しているためである。
これに対して、図14に示している第二ゲート内信号の周波数スペクトル(クラック2の深さがモルタル厚よりも深い場合の周波数スペクトル)は、図12の周波数スペクトルと比較すると、500kHz付近の高い周波数成分が大幅に減少しており、低周波成分だけになっている。これは、第二ゲート内信号の大部分がコンクリート1aの中を伝搬した底面エコーであるためである。
したがって、第二ゲート内信号の周波数スペクトルのうち、高周波成分が大幅に減少していれば、クラック2の深さがモルタル厚より深いと判断することができる一方、高周波成分の減少が少なければ、クラック2の深さがモルタル厚より浅いと判断することができる。
以下、図10の超音波測定装置の処理内容を具体的に説明する。
送信部4は、制御部10の指示の下で、電気信号を送信用探触子5に送信する。
送信用探触子5は、送信部4から電気信号を受けると、その電気信号を超音波に変換し、その超音波を試験体1の中に放射する(図11のステップST21)。
これにより、送信用探触子5から放射された超音波は、試験体1の中を伝搬し、図4または図5に示すような伝搬経路を辿って、受信用探触子6に到達する。
受信用探触子6は、送信用探触子5から放射されたのち、試験体1の中を伝搬してきた超音波を受信し、その超音波を電気信号に変換して受信部7に出力する(ステップST22)。
受信部7は、受信用探触子6から電気信号を受けると、その電気信号を信号処理部12及び表示部9に出力する。なお、受信部7は、必要に応じて電気信号を増幅し、増幅後の電気信号を信号処理部12及び表示部9に出力する。
表示部9は、受信部7から電気信号を受けると、その電気信号にしたがって図6や図7に示すような超音波の波形図を表示する。
信号処理部12は、予め、底面エコーが受信される時間帯(図6及び図7では、50μs〜70μsの時間帯)を第二ゲートに設定されており、受信部7から電気信号を受けると、その電気信号から第二ゲート内信号を抽出する(ステップST23)。
なお、第二ゲートをかける位置は、コンクリート1aの厚さ、モルタル1bの厚さ、送信用探触子5と受信用探触子6間の距離などによって変える必要があるが、図6及び図7の例では、第二ゲートを50μs〜70μsの時間帯に設定している。
信号処理部12は、第二ゲート内信号を抽出すると、第二ゲート内信号を周波数領域の信号に変換することで(例えば、第二ゲート内信号に対するFFT(Fast Fourier Transform)処理を実施する)、第二ゲート内信号の周波数スペクトルを算出する(ステップST24)。
信号処理部12は、第二ゲート内信号の周波数スペクトルを算出すると、第二ゲート内信号の周波数スペクトルと、周波数スペクトル記憶部11により記憶されている周波数スペクトルとを比較し、その比較結果からクラック2が生じている試験体1の性状を判定する。
即ち、信号処理部12は、第二ゲート内信号の周波数スペクトルを算出すると、その周波数スペクトル内の予め指定された周波数の信号成分(例えば、500kHz付近の高い周波数成分)と、周波数スペクトル記憶部11により記憶されている周波数スペクトル内の前記指定周波数の信号成分との差分(または、比)を算出する(ステップST25)。
信号処理部12は、指定周波数の信号成分の差分(または、比)を算出すると、その信号成分の差分(または、比)と予め設定された閾値を比較し(ステップST26)、その信号成分の差分(または、比)が閾値より大きければ(信号成分の差分(または、比)>閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力する(ステップST27)。
一方、信号成分の差分(または、比)が閾値以下であれば(信号成分の差分(または、比)≦閾値)、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力する(ステップST28)。
なお、閾値の設定は、試験体1、送信用探触子5及び受信用探触子6の大きさや、周波数などにより変化するものと考えられる。したがって、ケースによって閾値を変更すればよい。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、信号処理部12が、第二ゲート内信号の周波数スペクトル内の指定周波数の信号成分と、周波数スペクトル記憶部11により記憶されている周波数スペクトル内の指定周波数の信号成分との差分(または、比)を算出し、その信号成分の差分(または、比)が予め設定された閾値より大きければ、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いと判定して、試験体1の補修が必要である旨を示す性状の判定結果を出力し、その信号成分の差分(または、比)が閾値以下であれば、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より浅いと判定して、試験体1の補修が不要である旨を示す性状の判定結果を出力するように構成したので、試験体1の性状(例えば、試験体に対する補修の有無)を容易に確認することができる効果を奏する。また、モルタル厚の測定作業を省略することができる効果も奏する。
実施の形態4.
図15はこの発明の実施の形態4による超音波測定装置を示す構成図であり、図15において、図1及び図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
信号処理部20は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1の信号処理部8と同様に、受信部7から出力された電気信号を解析して、受信用探触子6により受信された超音波のうち、試験体1の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、試験体1の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを特定して、双方の振幅を比較し、双方の振幅の比較結果からクラック2が生じている試験体1の性状を判定する第1の性状判定部20aを備えている。なお、第1の性状判定部20aは第1の性状判定手段を構成している。
また、信号処理部20は、図10の信号処理部12と同様に、受信部7から出力された電気信号を解析して、受信用探触子6により受信された超音波のうち、試験体1の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトルを特定して、その周波数スペクトルと周波数スペクトル記憶部11により記憶されている周波数スペクトルとを比較し、その比較結果からクラック2が生じている試験体1の性状を判定する第2の性状判定部20bを備えている。なお、第2の性状判定部20bは第2の性状判定手段を構成している。
さらに、信号処理部20は、第1の性状判定部20aの判定結果と第2の性状判定部20bの判定結果とから、クラック2が生じている試験体1の性状(例えば、試験体に対する補修の有無)を最終判定(試験体1の性状の判定を確定)する最終判定部20cを備えている。なお、最終判定部20cは判定確定手段を構成している。
送受信器3には制御部10が内蔵されており、送信部4、受信部7、信号処理部20及び表示部9は、制御部10から出力される制御信号によって動作が制御される。
次に動作について説明する。
信号処理部20の第1の性状判定部20aは、図1及び図8の信号処理部8,8aと同様の処理を実施することで、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いか否かを判定する。ここで、図1の信号処理部8,8aと同様の処理は、上記実施の形態1における最大振幅値の比に基づく処理、上記実施の形態2における絶対値の積分値の比に基づく処理のことを示している。
信号処理部20の第2の性状判定部20bは、図10の信号処理部12と同様の処理を実施することで、試験体1に生じているクラック2の深さがモルタル厚より深いか否かを判定する。
第1の性状判定部20aの判定結果と、第2の性状判定部20bの判定結果は、通常一致するが、試験体1の測定条件等によっては、判定結果が一致しないことがある。
信号処理部20の最終判定部20cは、第1の性状判定部20aの判定結果と、第2の性状判定部20bの判定結果が一致していれば、一致している判定結果を出力する。
最終判定部20cは、第1の性状判定部20aの判定結果と、第2の性状判定部20bの判定結果が一致していなければ、いずれか一方の判定結果を選択して、その判定結果を出力する。
例えば、第1の性状判定部20aの判定結果を得る際に算出している最大振幅値の比(または、差分)と閾値の近似度を算出するとともに、第2の性状判定部20bの判定結果を得る際に算出している信号成分の差分(または、比)と閾値の近似度を算出し、近似度が小さい方(閾値と近くない方)の判定結果を選択して、その判定結果を出力する。
この実施の形態4によれば、第1の性状判定部20a及び第2の性状判定部20bを備え、最終判定部20cが、第1の性状判定部20aの判定結果と第2の性状判定部20bの判定結果とから、クラック2が生じている試験体1の性状を最終判定するように構成したので、上記実施の形態1〜3よりも高精度な判定結果を出力することができる効果を奏する。また、モルタル厚の測定作業を省略することができる効果も奏する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 試験体、1a コンクリート、1b モルタル、1c 境界面、1d 底面、2 クラック(音響的不連続部)、3 送受信器、4 送信部、5 送信用探触子、6 受信用探触子、7 受信部、8 信号処理部(性状判定手段)、9 表示部、10 制御部、11 周波数スペクトル記憶部(周波数スペクトル記憶手段)、12 信号処理部(性状判定手段)、20 信号処理部、20a 第1の性状判定部(第1の性状判定手段)、20b 第2の性状判定部(第2の性状判定手段)、20c 最終判定部(判定確定手段)、101 コンクリート試験体、102 クラック、103 送信用探触子、104 受信用探触子。

Claims (12)

  1. 音響的不連続部が生じている試験体の表面に配置され、前記試験体の中に超音波を放射する送信用探触子と、
    前記送信用探触子と対になって前記音響的不連続部を挟む前記試験体の表面上の位置に配置され、前記送信用探触子から放射されたのち、前記試験体の中を伝搬してきた超音波を受信する受信用探触子と、
    前記受信用探触子により受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する性状判定手段と
    を備えた超音波測定装置。
  2. 前記性状判定手段は、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅との比又は差分を算出し、前記比又は差分の算出結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定することを特徴とする請求項1記載の超音波測定装置。
  3. 前記性状判定手段は、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の絶対値の積分値と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の絶対値の積分値との比又は差分を算出し、前記比又は差分の算出結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定することを特徴とする請求項1記載の超音波測定装置。
  4. 音響的不連続部が生じている試験体の表面に配置され、前記試験体の中に超音波を放射する送信用探触子と、
    前記送信用探触子と対になって前記音響的不連続部を挟む前記試験体の表面上の位置に配置され、前記送信用探触子から放射されたのち、前記試験体の中を伝搬してきた超音波を受信する受信用探触子と、
    予め、前記送信用探触子から放射された超音波が前記受信用探触子に直接受信された場合の受信超音波の周波数スペクトルを記憶する周波数スペクトル記憶手段と、
    前記受信用探触子により受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトルと、前記周波数スペクトル記憶手段により記憶されている周波数スペクトルとを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する性状判定手段と
    を備えた超音波測定装置。
  5. 前記性状判定手段は、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトル内の予め指定された周波数の信号成分と、前記周波数スペクトル記憶手段により記憶されている周波数スペクトル内の前記周波数の信号成分との比又は差分を算出し、前記比又は差分の算出結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定することを特徴とする請求項4記載の超音波測定装置。
  6. 音響的不連続部が生じている試験体の表面に配置され、前記試験体の中に超音波を放射する送信用探触子と、
    前記送信用探触子と対になって前記音響的不連続部を挟む前記試験体の表面上の位置に配置され、前記送信用探触子から放射されたのち、前記試験体の中を伝搬してきた超音波を受信する受信用探触子と、
    前記受信用探触子により受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する第1の性状判定手段と、
    予め、前記送信用探触子から放射された超音波が前記受信用探触子に直接受信された場合の受信超音波の周波数スペクトルを記憶する周波数スペクトル記憶手段と、
    前記受信用探触子により受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトルと、前記周波数スペクトル記憶手段により記憶されている周波数スペクトルとを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する第2の性状判定手段と、
    前記第1の性状判定手段の判定結果と前記第2の性状判定手段の判定結果とから、前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状の判定を確定する判定確定手段と
    を備えた超音波測定装置。
  7. 音響的不連続部が生じている試験体の表面に配置されている送信用探触子が、前記試験体の中に超音波を放射する超音波放射ステップと、
    前記送信用探触子と対になって前記音響的不連続部を挟む前記試験体の表面上の位置に配置されている受信用探触子が、前記超音波放射ステップで放射されたのち、前記試験体の中を伝搬してきた超音波を受信する超音波受信ステップと、
    性状判定手段が、前記超音波受信ステップで受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する性状判定ステップと
    を備えた超音波測定方法。
  8. 前記性状判定ステップでは、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅との比又は差分を算出し、前記比又は差分の算出結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定することを特徴とする請求項7記載の超音波測定方法。
  9. 前記性状判定ステップでは、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の絶対値の積分値と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の絶対値の積分値との比又は差分を算出し、前記比又は差分の算出結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定することを特徴とする請求項7記載の超音波測定方法。
  10. 音響的不連続部が生じている試験体の表面に配置されている送信用探触子が、前記試験体の中に超音波を放射する超音波放射ステップと、
    前記送信用探触子と対になって前記音響的不連続部を挟む前記試験体の表面上の位置に配置されている受信用探触子が、前記超音波放射ステップで放射されたのち、前記試験体の中を伝搬してきた超音波を受信する超音波受信ステップと、
    性状判定手段が、前記送信用探触子から放射された超音波が前記受信用探触子に直接受信された場合の受信超音波の周波数スペクトルを事前に取得し、前記超音波受信ステップで受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトルと、前記事前に取得した周波数スペクトルとを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する性状判定ステップと
    を備えた超音波測定方法。
  11. 前記性状判定ステップでは、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトル内の予め指定された周波数の信号成分と、前記事前に取得した周波数スペクトル内の前記周波数の信号成分との比又は差分を算出し、前記比又は差分の算出結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定することを特徴とする請求項10記載の超音波測定方法。
  12. 音響的不連続部が生じている試験体の表面に配置されている送信用探触子が、前記試験体の中に超音波を放射する超音波放射ステップと、
    前記送信用探触子と対になって前記音響的不連続部を挟む前記試験体の表面上の位置に配置されている受信用探触子が、前記超音波放射ステップで放射されたのち、前記試験体の中を伝搬してきた超音波を受信する超音波受信ステップと、
    第1の性状判定手段が、前記超音波受信ステップで受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される前の時間帯で受信された超音波の振幅と、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の振幅とを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する第1の性状判定ステップと、
    第2の性状判定手段が、前記送信用探触子から放射された超音波が前記受信用探触子に直接受信された場合の受信超音波の周波数スペクトルを事前に取得し、前記超音波受信ステップで受信された超音波のうち、前記試験体の底面で反射された超音波が受信される時間帯で受信された超音波の周波数スペクトルと、前記事前に取得した周波数スペクトルとを比較し、前記比較の結果から前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状を判定する第2の性状判定ステップと、
    判定確定手段が、前記第1の性状判定ステップでの判定結果と前記第2の性状判定ステップでの判定結果とから、前記音響的不連続部が生じている前記試験体の性状の判定を確定する判定確定ステップと
    を備えた超音波測定方法。
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