JP2015194445A - 薄膜センサー装置 - Google Patents

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省三 ▲高▼野
Shozo Takano
龍生 鈴木
Tatsuo Suzuki
龍生 鈴木
岸本 健
Takeshi Kishimoto
健 岸本
渡邊 剛
Takeshi Watanabe
剛 渡邊
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Abstract

【課題】心拍、呼吸を同一のセンサーで計測可能な薄膜センサー装置及びそれを用いたシステムを提供する。
【解決手段】コントローラ906が、超微細動センサー905からのアナログ信号のアナログ・デジタル変換及び圧力センサーである着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904からのデジタル信号の処理を行う。これにより、上位サーバのデータ処理量を減らし、管理コストの低減を図る。
【選択図】図1

Description

本発明はセンサー、特に人感センサーとしての超微細動センサーと圧力センサーに関する。
現在、我が国は高齢化社会となり、要介護者の増大が課題となっている。いきおい、より少数の介護者によって多数の要介護者を介護することが求められる。このような介護者の負担を軽減する為に病床にセンサーを設け、介護者の監視負担を軽減させることが求められる。
先行技術として、BioSync株式会社が販売する介護施設向け見守りサポートシステム「aams」という製品がある。この製品は、ベッド上の要介護者の心拍、呼吸の状態を監視することで、要介護者が離床(転落)しているかを別のセンサーを用いて判断する。
BioSync株式会社ホームページ http://biosync.co.jp/product.html
しかし、心拍、呼吸はその周波数や振幅が著しく相違する。心拍・呼吸の一方に最適化すると他方が大きなノイズになる場合が考えられる。逆に、振幅が小さすぎて他方をデータとして認識できないこともありうる。
また、センサーが拾ったデータを上位サーバなどで直接FFT(高速フーリエ変換)処理すると、病床数が増えたときに上位サーバ側の負荷が著しく大きくなる。
本発明の目的は、心拍、呼吸を同一のセンサーで計測可能な薄膜センサー装置及びそれを用いたシステムを提供することにある。
また本発明の別の目的は、低価格で上位サーバや表示用デバイスに負荷をかけず、使用者の状態を監視することが可能な薄膜センサー装置、それを用いたシステム並びにその使用方法を提供することにある。
また本発明の別の目的は、新しい圧力センサーの抵抗値の調整方法を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本発明に関わる代表的な超微細動センサーは、超微細動センサー本体と、超微細動センサー本体からの出力電荷を電圧に変換するチャージアンプ回路と、チャージポンプ回路の出力の所望の周波数のみを透過させるバンドパスフィルタ回路と、を含み、バンドパスフィルタ回路の透過中心周波数を振幅の小さい信号とすることを特徴とする。
この超微細動センサーにおいて、振幅の大きい信号の周波数に対してバンドパスフィルタ回路のロールオフにより低下したゲインを与えることを特徴としても良い。
この超微細動センサーにおいて、バンドパスフィルタ回路の出力を前記超微細動センサーの出力とすることを特徴としても良い。
本発明に関わる代表的な超微細動センサーは、この超微細動センサーとさらにコントローラを含み、コントローラが超微細動センサーの出力をアナログ・デジタル変換することを特徴としても良い。
この薄膜センサー装置のコントローラは、通信用モジュールを含むことを特徴とすることを特徴としても良い。
この薄膜センサー装置のコントローラは、アナログ・デジタル変換の結果を通信用モジュールから出力することを特徴としても良い。
この超微細動センサーを含む薄膜センサー装置は、さらに2以上の圧力センサーを含み、2以上の圧力センサーからの出力をコントローラが処理することを特徴としても良い。
薄膜センサー装置
この薄膜センサー装置において、コントローラが2以上の圧力センサーからの出力を組み合わせて処理することを特徴としても良い。
この超微細動センサーを含む薄膜センサー装置は、コントローラが前記2以上の圧力センサーからの出力及び超微細動センサーを組み合わせて処理することを特徴としても良い。
本発明に関わる代表的な圧力センサーは、第1の電極シートと、第2の電極シートと、抵抗シートを含み、第1の電極シートと第2の電極シートの間に抵抗シートが挿入され、
更に、抵抗値調整シートを含み、抵抗値調整シートが抵抗シートと前記第1の電極シートの間に挿入されることを特徴とする。
この圧力センサーは、抵抗値調整シートには、2以上の孔が穿たれていることを特徴としても良い。
この圧力センサーは、抵抗値調整シートに穿たれた2以上の孔の大きさ、孔の密度、孔の数によって抵抗値を第1の電極シートと第2の電極シートの間の抵抗値を調整することを特徴としても良い。
この圧力センサーは、抵抗値調整シートの材質又は厚みによって抵抗値を第1の電極シートと第2の電極シートの間の抵抗値を調整することを特徴としても良い。
本発明に関わる薄膜センサー装置及びそれを用いたシステムを用いることで、心拍と呼吸を一つの電荷センサーで同時に感知でき、低価格化を図ることが可能となる。
また薄膜センサー装置側で計測結果を処理し、サーバ等にその結果を送信するために、サーバまたは表示デバイスの処理負担を軽減することが可能となる。
また圧力センサーの抵抗値を、本来ある抵抗シート以外に一枚抵抗値調整シートを挿入することで調整し、より手軽に圧力値の修正を行えるようにすることが可能となる。
第1の実施の形態に関わる薄膜センサー装置で用いられる各センサーの配置を表す図である 圧力センサーの周辺回路構成を表すブロック図である。 薄膜センサー装置内の超微細動センサーの周辺構成を表すブロック図である。 超微細動センサー本体の構造を表す図である。 第1の実施の形態に関わるバンドパスフィルタ部の設定を表す図である。 (a)は、超微細動センサー本体の出力を一般的な設定のバンドパスフィルタ部に通した場合の波形であり、(b)は、超微細動センサー本体の出力を本発明に関わるバンドパスフィルタ部に通した場合の波形である。 コントローラの回路構成を表すブロック図である。 図2乃至図7を踏まえた上での薄膜センサー装置内の回路の接続状態を表す図である。 脈拍及び呼吸のデータに基づきコントローラがどのように判断するかの一例を表すチャートである。 薄膜センサー装置上にいる看護者の体の位置、体位によるバンドパスフィルタ部が吐き出すアナログ値の波形の違いを表す図である。 第3の実施の形態に関わる圧力センサー本体の部品配置を表す図である。
以下本発明の実施の形態を図に基いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に関わる薄膜センサー装置900の各モジュールの配置を表す図である。
この薄膜センサー装置900は、敷布団のシーツの下などに配置する。この薄膜センサー装置は上半身側、及び下半身側が規定されており、これを守らないと正しく要看護者の状況を把握することができない。
この薄膜センサー装置900は、着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904、超微細動センサー905、コントローラ906、有線通信ケーブル907、ACアダプタ908を含んで構成される。
着床センサー901は、要看護者の上半身がその薄膜センサー装置900上に存在することを感知する圧力センサーである。逆に在床センサー902は、要看護者の下半身がその薄膜センサー装置900上に存在することを感知する圧力センサーである。在床センサー902は、要看護者の腰や太ももといった下半身の有無を検知する。
右横臥センサー903は、ベッドの右位置に要看護者がいることを検知するための圧力センサーである。また、左横臥センサー904は、ベッドの左位置に要看護者がいることを検知するための圧力センサーである。
場所及び検知状態は相違するが、基本的な動作は右横臥センサー903及び左横臥センサー904は同じ動作をする。
着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904は、それぞれ圧力センサーであり、ほぼ同様の周辺回路構成をとる。
図2は、圧力センサーの周辺回路構成を表すブロック図である。
圧力センサーは、一定の質量を持った物体がその上に存在するかを判定するものである。後述するマイコン906aでの認識時には圧力センサーの出力はON/OFFの二値で判断される。この際の閾値をどのようにするかは実施事項であり、本書では規定しない。
各圧力センサー(着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904)91は、圧力センサー本体91a、アンプ回路91bを含んで構成される。
圧力センサー本体91aは、着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904のセンサー部である。本実施の形態に関わる圧力センサー本体91aは二枚の電極シートに挟まれた1枚の抵抗シートという構成をとる。この構成により、電極シートを圧迫するように力が加えられると、抵抗シートが変形し、電極シート間の抵抗値が変化する。もしくは圧力が加わる面積によって抵抗値が変化する。この抵抗値の変化により電流値が変化し、結果圧力センサー本体91aに加えられている圧力を検知することができる。
アンプ回路91bは、圧力センサー本体91aからの電圧出力を増幅するための増幅回路である。圧力センサー本体91aの電圧出力を一定の増幅率で増幅し、所定の閾値を基準に圧力センサー91はOn/Offの二値を出力する構成をとる。
なお、着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904に対してのアンプ回路91bそれぞれの増幅率は、同じであっても異なっていても良い。
超微細動センサー905は、呼吸及び脈拍を検知するための電荷センサーである。超微細動センサー905は、要看護者の呼吸及び脈拍に伴う動きによって超微細動センサー905に電荷が発生し、それを検知することで要看護者の動きを捉える。
超微細動センサー905は、さらに図3に示す周辺回路を含む。図3は、薄膜センサー装置900内の超微細動センサー905の周辺構成を表すブロック図である。
超微細動センサー905は、超微細動センサー本体905aの周辺回路としてチャージアンプ905b及びバンドパスフィルタ部905cを含んで構成される。
超微細動センサー本体905aは、超微細動センサー905のセンサー本体である。超微細動センサー本体905aは、微小な外部の振動によって電荷を発生する。
図4は、超微細動センサー本体905aの構造を表す図である。(a)は超微細動センサー本体905aを上面から見た図であり、(b)は超微細動センサー本体905aを側面から見た図である。
超微細動センサー本体905aは振動に応じた電荷を出力する電荷端子シート905acとグランドレベルを決める接地端子シート905abに挟まれた電荷センサーシート905aaを含む。図では超微細動センサー本体905aに電荷センサーシート905aaを2個含んでいるが、1個または3個以上であっても問題はない。また、電荷センサーシート905aaは並列に接続されている。
これらは更にシールドシート905adによって遮蔽され、鋭敏な電荷センサーシート905aaにノイズが載らないように構成されている。さらに取り扱いを容易にするために、上下に外皮シート905aeを張り、二個の電荷センサーシート905aaを一つにまとめて取り扱えるようにしている。
電荷センサーシート905aaは外部の微小な振動でも電荷を発生し、電荷端子シート905acを介して外部(より具体的にはチャージアンプ905b)に電荷を出力する。そのため、超微細動センサー本体905aから出力される二種類のデータを取り扱う場合に、振幅の小さい情報がより大きな振幅の情報及びノイズに埋もれてしまい情報として活用できない場合も考えられる。また、小さい振幅の情報が読み取れるように設定を行うと、大きな振幅の情報がすべて最大値を超えてしまい(=飽和してしまい)、情報としての価値がなくなる場合も考えられる。本発明では、これらに対して以下のような対策を行う。
以上のように、この電荷センサーシート905aaは非常にノイズの影響を受けやすい。従って、超微細動センサー本体905a及びその接続用のコネクタは、ノイズの影響を受けないようにシールドされている。可能であれば二重又は三重にシールドされていることが望ましい。
チャージアンプ905bは、超微細動センサー本体905aからの出力電荷を電圧に変換するためのアンプである。このチャージアンプ905bによりレスポンスの向上を図るが、逆に超微細動センサー本体905aが拾ったノイズも増幅されてしまうことになる。
バンドパスフィルタ部905cは、チャージアンプ905bの出力から特定の周波数の波形を拾うためのフィルタである。本発明の実施の形態では、振幅が小さく周波数の高い脈拍と振幅が大きいが低い周波数である呼吸を同時に取得可能なようにセッティングされている。
図5は、本実施の形態に関わるバンドパスフィルタ部905cの透過帯域の設定を表す図である。図の横軸は周波数を表し、図の縦軸は利得を表す。
本実施の形態に関わるバンドパスフィルタ部905cの通過帯域も通常のバンドパスフィルタのそれと同様にロールオフ特性を持つ。
すなわち、利得が最大になるバンドパスフィルタ部905cの透過中心周波数を振幅が小さく周波数の高い脈拍の周波数に合わせ、振幅が大きく周波数の低い呼吸の周波数をバンドパスフィルタ部905cの所望のゲインが得られる周波数になるようにバンドパスフィルタ部905cの部品を選定する。
図6(a)は、超微細動センサー本体905aの出力を一般的な設定のバンドパスフィルタ部に通した場合の波形であり、図6(b)は、超微細動センサー本体905aの出力を本発明に関わるバンドパスフィルタ部905cに通した場合の波形である。
これらの図からもわかるとおり、バンドパスフィルタ部905cを通さないと、呼吸の波形は大きく、脈拍の波形は非常に小さい為(呼吸の波形に対し約1/20)分離が非常に難しい。これに対し、バンドパスフィルタ部905cを通すことで、呼吸波形のピークを抑えつつ脈拍波形を大きくすることができ、呼吸の波形と脈拍の波形を分離することが可能となる。
本実施の形態の変形として、バンドパスフィルタを二つ用意し、一方が脈拍を、他方が呼吸を拾うよう中心周波数を設定することで上記と同様の効果を奏することも可能となる。また、別の変形例として、その他の情報を拾う必要があれば他の周波数帯のバンドパスフィルタを追加しても良い。
コントローラ906は、薄膜センサー装置900の電気的制御を行う制御基板である。このコントローラ906中には外部との無線通信用モジュール(たとえば無線LANやBLUETOOTH、ZIGBEE)や警告用のアラームを内蔵することも可能である。
図7は、コントローラ906の回路構成を表すブロック図である。コントローラ906は、マイコン906a、カレンダー(タイマー)906b、記憶素子906c、BLUETOOTHモジュール906d、RS232Cモジュール906e、アラーム出力モジュール906f、無電圧接点出力906g、906hを含んで構成される。
マイコン906aは、着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904及び超微細動センサー905からのアナログ信号をデジタル信号に変換する処理をするマイコンである。
本実施の形態に関わる薄膜センサー装置900では、マイコン906aが超微細動センサー905の出力にFFT処理を行う点に特徴がある。これにより、薄膜センサー装置900内ではセンサーの数の上限が固定されているため、マイコン906aが単位時間中に処理すべきデータ量が固定されること、マイコン906aが処理を行うことで上位のサーバ等(図示せず)に不測の負荷をかけずに済むという効果がある。
カレンダー(タイマー)906bは、マイコン906aの処理に際して処理時間を管理するためのタイマーモジュールである。このモジュールは図示しない電池によって、ACアダプタ908が接続されていないときであってもモジュールの動作は確保される。
記憶素子906cは、マイコン906aの初期設定値などを保持するためのEEPROMである。電源がない状況下でも記憶を保持する記憶媒体であれば、記憶素子906cとしてフラッシュメモリーなどを用いても良い。
BLUETOOTHモジュール906dは、無線通信モジュールである。一方、RS232Cモジュール906eは、有線通信モジュールである。これらは、マイコン906aによって処理された結果を上位のサーバ等(図示せず)に送信するための通信用モジュールである。
なお、必ずしもBLUETOOTHモジュール906d及びRS232Cモジュール906e双方をコントローラ906に載せる必要はない。ユーザが用いるもののみを採用すればよい。またBLUETOOTHモジュール906dの代わりに他の無線通信仕様に対応したモジュールを採用しても良く、RS232Cモジュール906eの代わりに他の有線通信仕様(たとえば10BASE−T、100BASE−T)に対応したモジュールを採用しても良い。
アラーム出力モジュール906fは、緊急時に看護者に対して報知をするための警報出力である。
無電圧接点出力906g、906hは、アラーム出力モジュール906fの出力を音声出力するためのスピーカなどを接続するための接続端子である。状況によっては、無電圧接点出力906g、906hに接続されたスピーカ(図示せず)の出力をナースコールとして取り扱っても良い。
有線通信ケーブル907は、有線により上位装置との通信を行うためのRS232Cケーブルである。この有線通信ケーブル907は、標準的なLANの仕様である10−BaseT、100−BaseTなどの通信プロトコルに対応したものであっても良いし、専用の通信規格に対応したものであっても良い。
ACアダプタ908は、薄膜センサー装置900外部から駆動用の電力を供給するための電源ケーブルである。図2、図3及び図7に示した「ACアダプタ908から」は、このACアダプタ908から電力が供給されることを表す。
図8は、上記図2乃至図7を踏まえた上での薄膜センサー装置900内の回路の接続状態を表す図である。なおACアダプタ908についてはこの図では除外する。
この図からも明らかなように、コントローラ906が各センサーからあげられるデータをアナログ・デジタル変換し、それらのデータに基づきコントローラ906が要介護者の状態を判断する。その判断結果をコントローラ906が上位のサーバにデジタル信号として送信する。結果として、薄膜センサー装置900は上位側に負荷をかけることなく、薄膜センサー装置900の使用者(要看護者)の状態を看護者が把握することを可能ならしめる。
以上の様に、チャージアンプ905b及びバンドパスフィルタ905cで処理された脈拍と呼吸のアナログデータを電気的に切り分けしやすくすること、及びアナログデータをマイコン906aでアナログ・デジタル変換したのちに上位のサーバに送ることで、上位のサーバなどに不要な負荷を掛けないようにすることが可能になる。結果、より多くの要看護者の情報を少数のサーバで管理することが可能になる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、各センサーでマイコン906aが取り扱いようにデータを加工すること、マイコン906aがアナログ・デジタル変換を行うこと、マイコン906aがコントローラ906の通信モジュールを経由して、外部の上位サーバにデジタルデータを送信するものとして説明した。
本実施の形態ではさらに一歩踏み込み、マイコン906aが要看護者の状況を判断し、その結果を上位サーバに送信することで、さらに上位サーバなどの負荷を軽減することを目的とする。
図9は、脈拍及び呼吸のデータに基づきコントローラ906がどのように判断するかの一例を表すチャートである。
本実施の形態では、カレンダー(タイマー)906bの様に独自に電源が確保されていないため、ACアダプタ908が接続され、各モジュールに電力が供給されていることが動作の前提となる(図9「電源」を参照)。
着床センサー901、在床センサー902は要看護者が薄膜センサー装置900上に存在することを検知するセンサーである。従って、一定時間(図9では3秒)これらの両センサーがOffの場合には、無電圧接点出力906gに接続された機器(図示せず)から離床アラームを報知し、看護者に注意を促す(図9状況#11)。
逆に着床センサー901、在床センサー902のいずれも又はいずれかがOnであっても、一定の時間(図9では30秒)超微細動センサー本体905aの出力がなかった場合には無体動アラームを報知し、看護者に注意を促す(図9状況#12)。逆に一定の時間中に超微細動センサー本体905aの出力があった場合には、アラームの発報は行わない(図9状況#13)。
逆に、要看護者が薄膜センサー装置900上にいることが分かれば、さらに、要看護者の体調に関する情報を拾うことも可能になる。
同じ呼吸、脈拍であっても、薄膜センサー装置900上にいる看護者の体の位置、体位によってバンドパスフィルタ部905cが吐き出すアナログ値は変化する。図10は、薄膜センサー装置900上にいる看護者の体の位置、体位によるバンドパスフィルタ部905cが吐き出すアナログ値の波形の違いを表す図である。
(a)は、要看護者がうつぶせになった時の波形を表す。(b)は、要看護者が左横臥の時の波形を表す。(c)は、要看護者があおむけになった時の波形を表す。(d)は、要看護者が右横臥の時の波形を表す。
このように波形が異なるのは、超微細動センサー本体905aから要看護者の心臓からの距離が影響する。すなわち、あおむけであれば高振幅低周波数の呼吸の源である「心臓」が離れた場所に位置し、うつぶせであれば「心臓」は超微細動センサー本体905aに接するほど近くに位置する。これにより、超微細動センサー本体905aが拾う高振幅低周波数の呼吸の信号に強弱が生じる。結果、バンドパスフィルタ部905cが出力する波形にも変化が生じる。
脈拍についても同様である。すなわち、心臓の位置が比較的遠くになりやすい右横臥の姿勢であれば、脈拍に基づく超微細動センサー本体905aの出力は小さくなる。従って、脈拍に基づくバンドパスフィルタ部905cの出力も小さくなる。逆に左横臥の姿勢であれば、脈拍に基づくバンドパスフィルタ部905cの出力は大きくなる。
また単純に振幅の大小だけでなく、周期の異なる信号の合成のタイミングがずれるため、脈拍及び呼吸の波形の位相も変わることになる。これらはマイコン906aがFFT処理を行う過程で認識できるため、結果としてマイコン906aは要介護者の状況を分析することが可能となる。
これにより、呼吸及び脈拍の数値的な物だけでなく、要看護者の体位などの情報を判定し、図示しない上位サーバに通知することが可能となる。結果として、本実施の形態を採用することで上位サーバの負荷の低減に資することが可能になる。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について図を用いて説明する。
これまでの実施の形態では、着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904は圧力センサー本体91aを用いていた。
通常、圧力センサー本体91aは、加圧による抵抗値(抵抗シート)の変化を、重量に換算し表示する。これでは、抵抗シート固有の抵抗値により測定重量の範囲が決められてしまう。子供用や大人用などの様に、測定重量の範囲を変えるには抵抗シートの固有抵抗値を変える必要がある。
本実施の形態では、抵抗シートの固有抵抗値を変えずに測定重量の範囲を変える為に、電極シートと抵抗シートの間に、多孔シートを挟むことにより測定重量範囲を変えることを目的とする。
図11は、本実施の形態に関わる圧力センサー本体91aaの部品配置を表す図である。
本実施の形態に関わる圧力センサー本体91aaは2枚の電極シート91aa−1、91aa−2、1枚の抵抗シート91aa−3だけでなく、抵抗値調整シート91aa−4を含む点に特徴がある。
電極シート91aa−1、91aa−2に加えられた力によって抵抗シート91aa−3が変形し、この変形によって抵抗シート91aa−3の抵抗値が変化し、加えられた圧力を検出する、という基本的動作は通常の圧力センサーと変わらない。
本実施の形態では、電極シート91aa−1、91aa−2の間に、さらに抵抗値調整シート91aa−4を挿入する。
この抵抗値調整シート91aa−4は、電極シート91aa−1、91aa−2の間の抵抗値を変更するシートである。この抵抗値調整シート91aa−4は、複数の孔が開けられている。この孔の数、孔の大きさ、孔のピッチ(密度)、孔の数、抵抗値調整シート91aa−4の素材、抵抗値調整シート91aa−4の厚み、を変えることで、圧力センサー本体91aaの測定重量範囲を変更することが可能になる。
以上の様に、抵抗値調整シート91aa−4を複数種類手配し、要求仕様に応じて抵抗値調整シート91aa−4を差し替えることで、複数種類の圧力センサー本体91aa及び薄膜センサー装置900を作成することが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは言うまでもない。
たとえば、上記の実施の形態では、通信用モジュール(BLUETOOTHモジュール906d、RS232Cモジュール906e)をコントローラ906中に含める形で説明した。しかし、通信用モジュールを独立のモジュールとすることも本発明の射程に含まれる。
また図2の圧力センサーの周辺回路構成を表すブロック図に含まれるアンプ回路91bは圧力センサー91に含まれる形で説明した。これをコントローラ906に含めても良い。また、独立した回路構成としても良い。超微細動センサー905に含まれる形で説明した、チャージアンプ905b及びバンドパスフィルタ部905cも同様である。
また、着床センサー901、在床センサー902、右横臥センサー903、左横臥センサー904だけでなく、圧力センサーの数を増やして、より詳細な位置を特定することも本発明の射程に含まれる。
本発明は、医療用もしくは介護用の要看護者の履歴の作成に用いることが可能である。また変形例としては、囚人の監視用に適用することも考えられる。
さらには、圧力センサー及び超微細動センサーを他の用途、たとえば人以外のモノの測定に転用することも本発明の射程に含まれる。
91:圧力センサー、
91a:圧力センサー本体、
91aa−1、91aa−2:電極シート、
91aa−3:抵抗シート、
91aa−4:抵抗値調整シート、
91b:アンプ回路、
900:薄膜センサー装置、
901:着床センサー、
902:在床センサー、
903:右横臥センサー、
904:左横臥センサー、
905:超微細動センサー、
905a:超微細動センサー本体、
905aa:電荷センサーシート、
905ab:接地端子シート、
905ac:電荷端子シート、
905ad:シールドシート、
905ae:外皮シート、
905b:チャージアンプ、
905c:バンドパスフィルタ部、
906:コントローラ、
906a:マイコン、
906b:カレンダー(タイマー)、
906c:記憶素子、
906d:BLUETOOTHモジュール、
906e:RS232Cモジュール、
906f:アラーム出力モジュール、
906g、906h:無電圧接点出力、
907:有線通信ケーブル、
908:ACアダプタ。

Claims (13)

  1. 超微細動センサー本体と、
    前記超微細動センサー本体からの出力電荷を電圧に変換するチャージアンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路の出力の所望の周波数のみを透過させるバンドパスフィルタ回路と、を含む超微細動センサーであって、
    前記バンドパスフィルタ回路の透過中心周波数を振幅の小さい信号の周波数とすることを特徴とする超微細動センサー。
  2. 請求項1記載の超微細動センサーにおいて、
    振幅の大きい信号の周波数に対して前記バンドパスフィルタ回路のロールオフにより低下したゲインを与えることを特徴とする超微細動センサー。
  3. 請求項1又は2に記載の超微細動センサーにおいて、
    前記バンドパスフィルタ回路の出力を前記超微細動センサーの出力とすることを特徴とする超微細動センサー。
  4. 請求項3に記載の超微細動センサーを含む薄膜センサー装置において、
    さらにコントローラを含み、前記コントローラが前記超微細動センサーの出力をアナログ・デジタル変換することを特徴とする薄膜センサー装置。
  5. 請求項4に記載の薄膜センサー装置において、
    前記コントローラは、通信用モジュールを含むことを特徴とすることを特徴とする薄膜センサー装置。
  6. 請求項5に記載の薄膜センサー装置において、
    前記コントローラは前記アナログ・デジタル変換の結果を前記通信用モジュールから出力することを特徴とする薄膜センサー装置。
  7. 請求項4に記載の超微細動センサーを含む薄膜センサー装置において、
    さらに2以上の圧力センサーを含み、前記2以上の圧力センサーからの出力を前記コントローラが処理することを特徴とする薄膜センサー装置。
  8. 請求項7に記載の超微細動センサーを含む薄膜センサー装置において、
    前記コントローラが前記2以上の圧力センサーからの出力を組み合わせて処理することを特徴とする薄膜センサー装置。
  9. 請求項8に記載の超微細動センサーを含む薄膜センサー装置において、
    前記コントローラが前記2以上の圧力センサーからの出力及び前記超微細動センサーからの出力を組み合わせて処理することを特徴とする薄膜センサー装置。
  10. 第1の電極シートと、第2の電極シートと、抵抗シートとを含み、前記第1の電極シートと前記第2の電極シートの間に前記抵抗シートが挿入される圧力センサーであって、
    更に、抵抗値調整シートを含み、前記抵抗値調整シートが前記抵抗シートと前記第1の電極シートの間に挿入されることを特徴とする圧力センサー。
  11. 請求項10記載の圧力センサーにおいて、
    前記抵抗値調整シートには、2以上の孔が穿たれていることを特徴とする圧力センサー。
  12. 請求項11記載の圧力センサーにおいて、前記抵抗値調整シートに穿たれた前記2以上の孔の大きさ、孔の密度、孔の数によって抵抗値を前記第1の電極シートと前記第2の電極シートの間の抵抗値を調整することを特徴とする圧力センサー。
  13. 請求項12記載の圧力センサーにおいて、さらに、前記抵抗値調整シートの材質又は厚みによって抵抗値を前記第1の電極シートと前記第2の電極シートの間の抵抗値を調整することを特徴とする圧力センサー。
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WO2019171865A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 ヤマハ株式会社 測定方法および測定装置

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