JP2015193273A - 建設機械の荷重計測装置 - Google Patents

建設機械の荷重計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015193273A
JP2015193273A JP2014071086A JP2014071086A JP2015193273A JP 2015193273 A JP2015193273 A JP 2015193273A JP 2014071086 A JP2014071086 A JP 2014071086A JP 2014071086 A JP2014071086 A JP 2014071086A JP 2015193273 A JP2015193273 A JP 2015193273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
construction machine
suspension
measuring device
suspension cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014071086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5997720B2 (ja
Inventor
俊和 美濃島
Toshikazu Minojima
俊和 美濃島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2014071086A priority Critical patent/JP5997720B2/ja
Publication of JP2015193273A publication Critical patent/JP2015193273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5997720B2 publication Critical patent/JP5997720B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】サスペンションシリンダの状態を監視することで計測精度をより向上できる新規な建設機械の荷重計測装置の提供。
【解決手段】積載荷重を複数のサスペンションシリンダ51の負荷に基づいて演算する積載荷重演算手段111と、サスペンションシリンダ51の負荷がすべて規定値以上のときには、演算した積載荷重を出力し、1つでも規定値未満のときには、演算した積載荷重を出力せずに無効化する積載荷重確認手段112とを備える。これにより、各サスペンションシリンダ51の負荷が1つでも規定値未満のときには、車体10の前後左右バランスが良好でないと判断して、演算した積載荷重を出力せずに無効化するため、誤差が大きい計測が行われるのを回避できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダンプトラックなどの建設機械の荷重計測精度の向上を目的とした建設機械の荷重計測装置に関する。
鉱山や採石現場などで活躍するダンプトラックには、積み過ぎを防止したり、現場の生産量などを把握するための荷重計測装置が搭載されている。この荷重計測装置は、例えば以下の特許文献1に示すように、車体を支持する複数(通常、車体の前後左右合計4本)のサスペンションにかかる圧力から荷重計測を行い、随時計測値の記録・表示を行うものである。
このような荷重計測装置では、通常の積荷走行中に、荷重の計測に適した状態が得られるかは走行経路に依存するところが多い。例えば、地山の切り崩しによる採石現場に見られる山の上方で採石を積込んでそのまま斜面を下る場合などは、走行路に平坦な場所がないことから精度のよい荷重計測が行えない。そのため、例えば以下の特許文献2に示すように走行状態や地面の状態の影響が少ないタイミング、例えばダンプトラックの放土の際に行う後進の間に荷重を計測し、計測値を記録するものがある。
また、以下の特許文献3に示すように、走行中の揺れやサスペンションシリンダの摩擦抵抗の影響を抑えるために各サスペンションの圧力を平均化処理する技術も提案されている。さらに、以下の特許文献3に示すように、ダンプトラックが曲線状の走行経路を走行している場合には、左右のバランスが崩れることが多いため、このような場合には荷重計測を控えることで計測精度を向上させた技術も提案されている。
特開2007−298449号公報 特開2005−43267号公報 特開昭60−161532号公報 特許第5160468号公報
ところで、前述したような従来の荷重計測装置に用いる4本のサスペンションシリンダは,その内部にネオコン(シリコン系オイル)と称される油分と窒素ガスが封入されている。このようなサスペンションシリンダ内の圧力は、常に所定の内圧(ガスチャージセット圧)がある状態となっているが、車体乗り上げ時や不正な保守などによって規定のガスチャージセット圧力以下となることがある。このような状態では車体の前後左右のバランスが不安定となり、荷重計測の誤差が大きくなる。
また、すべてのサスペンションシリンダのガスチャージセット圧を規定値のガスチャージセット圧にしたとしても、積み込み時の姿勢によっては、荷重バランスが不安定となり、4本のサスペンションシリンダのうち、3本もしくは2本のみで荷重を受け止める場合あるため、すべてのサスペンションシリンダに均一に荷重がかかっているとは判断できない。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、サスペンションシリンダの状態を考慮することで積載荷重の計測精度を向上できる新規な建設機械の荷重計測装置を提供するものである。
前記課題を解決するために第1の発明は、積載荷重を複数のサスペンションシリンダの負荷に基づいて演算する積載荷重演算手段を備えた建設機械の荷重計測装置であって、前記各サスペンションシリンダの負荷がすべて規定値以上のときには、前記積載荷重演算手段で演算した積載荷重を出力し、前記各サスペンションシリンダの負荷が1つでも規定値未満のときには、前記積載荷重演算手段で演算した積載荷重を出力せずに無効化する積載荷重確認手段を備えたことを特徴とする建設機械の荷重計測装置である。
このような構成によれば、積載荷重確認手段が各サスペンションシリンダの負荷が1つでも規定値未満のときには、車体の前後左右バランスが良好でないと判断して、前記積載荷重演算手段で演算した積載荷重を出力せずに無効化するため、誤差が大きい計測が行われるのを回避することができる。これにより、正確な計測値だけが出力されるため、積載荷重の計測精度を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記各サスペンションシリンダの負荷は、各サスペンションシリンダの内部にかかる圧力に基づいて演算することを特徴とする建設機械の荷重計測装置である。このような構成によれば、車体乗り上げ時や不正な保守などによってサスペンションシリンダの内部にかかる圧力が規定の圧力以下となった場合には積載荷重確認手段が前記積載荷重演算手段で演算した積載荷重を出力せずに無効化することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記各サスペンションシリンダにかかる圧力は、前記サスペンションシリンダ内に封入された流体の圧力(ガスチャージセット圧)であることを特徴とする建設機械の荷重計測装置である。このような構成によれば、車体乗り上げ時や不正な保守等によってサスペンションシリンダ内の流体圧が規定の圧力以下となった場合には積載荷重確認手段が前記積載荷重演算部で演算した積載荷重を出力せずに無効化することができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記各サスペンションシリンダの負荷は、各サスペンションシリンダのストローク(伸縮量)に基づいて演算することを特徴とする建設機械の荷重計測装置である。このような構成によれば、車体乗り上げ時や不正な保守などによってサスペンションシリンダのストロークが規定範囲を超えたときには積載荷重確認手段が前記積載荷重演算部で演算した積載荷重を出力せずに無効化することができる。
第5の発明は、第1乃至4のいずれかの発明において、前記サスペンションシリンダの負荷の規定値は、前輪側のサスペンションシリンダと、後輪側のサスペンションシリンダとで異なっていることを特徴とする建設機械の荷重計測装置である。通常、ダンプトラックの構造上、前輪側のサスペンションシリンダと後輪側のサスペンションシリンダとではかかる負荷が違っている場合が多い。従って、このような構成とすれば、各サスペンションシリンダに応じた最適な出力無効の判断を行うことができる。
第6の発明は、第1乃至4のいずれかの発明において、前記サスペンションシリンダの負荷の規定値は、前後左右各サスペンションシリンダで異なっていることを特徴とする建設機械の荷重計測装置である。通常、ダンプトラックの構造上、各サスペンションシリンダはそれぞれかかる負荷が違っている場合がある。従って、このような構成とすれば、各サスペンションシリンダに応じた最適な出力無効の判断を行うことができる。
本発明によれば、各サスペンションシリンダの負荷が1つでも規定値未満のときには、車体の前後左右バランスが良好でないと判断して、前記積載荷重演算部で演算した積載荷重を出力せずに無効化するため、誤差が大きい計測が行われるのを回避することができる。これにより、正確な計測値だけが出力されるため、計測精度をより向上させることができる。
本発明に係る荷重計測装置100が適用される建設機械の一例であるダンプトラック200の側面図である。 サスペンションシリンダ51,61の簡略構造を示す縦断面図である。 本発明に係る荷重計測装置100のハードウェア構成図である。 本発明に係る荷重計測装置100の機能ブロック図である。 本発明に係る荷重計測装置100による処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 本発明に係る荷重計測装置100の機能ブロック図である。 本発明に係る荷重計測装置100による処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1乃至図5は、本発明に係る建設機械の荷重計測装置100の実施の一形態を示したものである。図1は本発明の荷重計測装置100が適用される建設機械の一例であるダンプトラック200の側面図、図2はこのダンプトラック200に設けられたサスペンションシリンダ51,61の簡略構造を示す縦断面図、図3は本発明に係る荷重計測装置100の構成図、図4は同じく本発明に係る荷重計測装置100の機能ブロック図、図5は同じく本発明に係る荷重計測装置100の処理フロー図である。
本発明の荷重計測装置100が適用されるダンプトラック200は、図1に示すように、車体10と、この車体10の前部に設けられた運転室20と、土砂や採石などの積荷が積み込まれるボディ30と、このボディ30を一点鎖線で示すように上下方向に回動させるボディ操作シリンダ40と、車体10の前側左右に配置された前輪50(他方は図示せず)と、この前輪50,50をそれぞれ支持する前側左右のサスペンションシリンダ51(他方は図示せず)と、車体10の後側左右に配置された後輪60(他方は図示せず)と、この後輪60,60をそれぞれ支持する後側左右のサスペンションシリンダ61(他方は図示せず)とを備えている。なお、後輪60,60は、車体10の後側左右にそれぞれ2本1組ずつ合計4本備えられているものもある。
また、図1に示すように車体10の運転室20内には、車体10の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜センサ70が設けられている。また、左右の後輪60,60には、それらの回転速度をそれぞれ検出する後輪速度検出器80,80が設けられており、また、車体10には、車体10の速度を検出する車体速度検出器90が設けられている。
これら車体10の前後左右に配置された4つのサスペンションシリンダ51、51、61、61には、図2に示すように積荷の荷重を計測する機器として、各シリンダにかかる荷重を計測するための圧力センサ52、52、62、62がそれぞれ取り付けられている。
図2に示すように、このサスペンションシリンダ51、51、61、61は、車輪50,50,60,60側を支持するシリンダ54と、車体10側を支持するピストン55とから構成されている。ピストン55は、シリンダ54内を上下に摺動するピストン本体55aと、このピストン本体55aに連結されたピストン筒55bとから構成されている。
そして、このピストン本体55aによってシリンダ54内が上室56と下室57とに区画され、ピストン本体55aに形成されたオリフィス55cを介してオイルが上室56と下室57間で流通するようになっている。下室57と連通するピストン筒55b内にはオイルと共に窒素ガスが封入されており、その窒素ガスの圧力はピストン筒55bに設けられたガス圧センサ53で随時計測される。これらセンサ52,53、62、70からの計測信号は、図3に示すように本発明に係る荷重計測装置100へ入力される。
図3は本発明に係る荷重計測装置100のハードウェア構成を示したものである。図示するようにこの荷重計測装置100には、車体10の前後の傾斜角度を検出する傾斜センサ70からの検出信号と、車体10の速度を検出する車体速度検出器90からの検出信号と、左右の後輪60,60の回転速度をそれぞれ検出する後輪速度検出器80,80からの検出信号と、各サスペンションシリンダ51,51、61,61の各荷重を計測する圧力センサ52,52,62,62からの検出信号と、各サスペンションシリンダ51,51、61,61内のガス圧を計測するガス圧センサ53、53,63,63からの検出信号が入力される。
この荷重計測装置100は、各種処理プログラムに従って演算を行う演算部(CPU)110と、この演算部110を駆動するタイマ120と、時刻を取得するための時計130と、各種処理プログラムを保存する読み込み専用のメモリ(ROM)140と、変数値や荷重計測の結果である荷重データを一時保存するランダムアクセスメモリ(RAM)150と、センサ入力や通信を行う入力インターフェース160と、演算部110の演算結果を運転室20内に設置された表示装置180や管理センターなどの外部装置(図示せず)へ出力する出力インターフェース170とを有している。
ROM140には、各種処理プログラムに加え、図4に示すように、前輪側のサスペンションシリンダ51,51および後輪側のサスペンションシリンダ61,61の各シリンダの断面積の値Dと、前輪側のサスペンションシリンダ51,51および後輪側のサスペンションシリンダ61,61によって支持されている車体10側の重量Gと、全てのサスペンションシリンダ51,51,61,61に作用する全荷重Ptを傾斜センサ70からの車体10の傾斜角度θに基づいて傾斜が作用していない場合の全荷重Ptとして求めるための補正全荷重Pt特性Aと、前輪側のサスペンションシリンダ51,51に作用する荷重PFと後輪側のサスペンションシリンダ61,61に作用する荷重PRとのサスペンション荷重比Xt(Xt=PF/PR)を傾斜センサ70からの車体10の傾斜角度θに基づいて傾斜が作用していない場合の荷重比Xとして求めるための補正前後荷重比Xの特性Bと、補正前後荷重比Xに基づいて全荷重Ptの偏心積込補正比率Xaを求めるための全荷重Ptの補正比率の特性Cとが記憶されている。
次に、このような構成をした本発明に係る荷重計測装置100における具体的な処理の流れを、図3および図4の機能ブロック図および図5のフローチャートを用いて説明する。図3に示す荷重計測装置100の演算部110は、ROM14に記憶された各種処理プログラムによって、図4に示すようにボディ30に積み込まれた積荷量(積載量)を演算する積載荷重演算手段111と、この積載荷重演算手段111で演算された積荷量(積載量)を出力するか否かを確認する積載荷重確認手段112として機能する。
図4に示すように、先ず積載荷重演算手段111は、前輪側のサスペンションシリンダ51,51の各シリンダ圧力を計測するための圧力センサ52,52からのシリンダ圧と予め記憶したサスペンションシリンダ51の断面積の値Dとをそれぞれ掛け算して前輪側のサスペンションシリンダ51,51にそれぞれ作用する荷重を演算する第1の掛算器11a、11aと、同じく後輪側のサスペンションシリンダ61,61の各サスペンションシリンダ圧力を計測するための圧力センサ62,62からのサスペンションシリンダ圧力と予め記憶したサスペンションシリンダ62の断面積の値Dとをそれぞれ掛け算して後輪側のサスペンションシリンダ61,61にそれぞれ作用する荷重を演算する第2の掛算器12a,12aと、第1の掛算器11a、11aからの前輪側のサスペンションシリンダ51,51の荷重を加算して前輪側のサスペンションシリンダ51,51に作用する前側荷重PFを演算する第1の加算器11cと、同じく第2の掛算器11b、11bからの後輪側のサスペンションシリンダ61,61に作用する後側荷重PRを演算する第2の加算器11dと、第1の加算器11cからの前側荷重PFと第2の加算器11dからの後側荷重PRとを加算してサスペンションシリンダ51,51,61,61の全荷重Ptを演算する第3の加算器11eとを有する。
さらにこの積載荷重演算手段111は、加算器11eからのサスペンションシリンダ51,51,61,61の全荷重Ptを傾斜センサ70からの傾斜角度θと予め記憶した補正全荷重Ptの特性Aとに基づいて車体10が傾斜していない場合の補正全荷重Ptを演算する全荷重補正演算部11fと、第1の加算器11cからの前側荷重PFと第2の加算器11dからの後側荷重PRとの前後荷重比Xt(Xt=PF/PR)を演算する第1の除算器11gと、この第1の除算器11gからの前後荷重比Xtを傾斜センサ70からの傾斜角度θと予め記憶した補正前後荷重比Xの特性Bとに基づいて車体10が傾斜していない場合の補正前後荷重比Xを演算する前後荷重比補正演算部11hと、車体速度信号に基づいて車体10が走行しているか停止しているかを判定する車体停止補正部11iと、前後荷重比補正演算部11hからの補正前後荷重比Xと全荷重Ptの偏心積込補正比率の特性Cとに基づいて全荷重Ptの偏心積込補正比率Xaを演算する全荷重補正比率演算部11jと、この全荷重補正演算部11fからの補正全荷重Ptに全荷重補正比率演算部11jからの全荷重Ptの偏心積込補正比率Yを除算する第2の除算器11kと、この第2の除算器11kからの全荷重Ptにサスペンション荷重比をかかる第3の掛算器11mと、この第3の掛算器11mからの全荷重Ptから前輪側サスペンションシリンダ51,51および後輪側サスペンションシリンダ61,61によって支持されている車体10側の重量である、サスペンション上フレーム質量を減算して積載質量を演算する減算器11nとを備えている。
一方、積載荷重確認手段112は、積載荷重演算手段111からの積載質量を一定の時間内で数回サンプリング計測する積載質量の振れ幅計測部12aと、この積載質量の振れ幅計測部12aからの計測値の平均値を求め、この平均値に対し、最大計測値と最小計測値の差が最小になったことを確認する積載質量の振れ幅確認部12bと、左右の各後輪60,60の回転速度を検出する左右後輪速度検出器62,62からの各速度の差を演算する速度差検出器12eと、車体速度検出器90からの車体速度が予め設定した設定値(例えば、数km/h)以上に達した場合、いわゆる荷重計測可能な走行状態の場合(条件1)と,積載荷重の最小振れ幅確認部12bからの積載質量が振れ幅内である場合(条件2)と,後輪速度検出器62,62からの各速度の差が予め設定した設定値より小さい場合、いわゆる曲線状の経路ではなく直線状の経路を走行していると判断できる場合(条件3)とが満たされた場合に、前記積載荷重演算手段111からの積載質量を出力し、これら条件のいずれか1つでも満たされない場合には、積載荷重演算手段111からの積載質量を最終の積載質量の出力として無効とする第1の確認演算部(論理積演算部:AND)12cとを備えている。
さらに、この積載荷重確認手段112は、この第1の確認演算部12cと共に、第2の確認演算部(論理積演算部:AND)12dを備えている。この第2の確認演算部12dは、前述した各サスペンションシリンダ51、51、61、61に備えられた各ガス圧センサ53、53,63,63からの検出値に基づいて各サスペンションシリンダ51、51、61、61内のガス圧を判断し、それら全てのガス圧が規定値以上のとき(条件4)には、前記第1の確認演算部12cで演算した積載質量を保持すると共に外部の表示装置180に最終出力し、それらガス圧の1つでも規定値未満のときには、前記第1の確認演算部12cで演算した積載荷重を外部の表示装置180に最終出力せずに無効化するようになっている。なお、このサスペンションシリンダ51、51、61、61のガス圧の規定値は、全て同じ(数MPa〜十数MPa)である場合に限らず、前輪と後輪、あるいは各車輪ごとに異なっている場合もある。
次に、このような構成をした本発明に係る建設機械の荷重計測装置100の処理動作の一例を図5のフローチャートを参照しながら説明する。エンジンスイッチを入れて本装置100が起動したならば、最初のステップS100に移行して積載荷重演算手段111の第1および第2の掛算器11a、11a、11b、11bが、圧力センサ52、52、62,62から取り込まれた前輪50,50側のサスペンションシリンダ51,51および後輪60側のサスペンションシリンダ61,61の各シリンダ圧力を計測して次のステップS102に移行する。ステップS102では、これら各シリンダ圧と予め記憶したシリンダ51,51、61,61の断面積の値Dとをそれぞれ掛け算して、そのサスペンションシリンダ51,51、61,61にそれぞれ作用する荷重を演算して次のステップs204に移行する。
次のステップS104では、第1の加算器11cによって第1の掛算器11a、11aからの前輪側サスペンションシリンダ51,51の荷重を加算してそれに作用する前側荷重PFを演算する。また、同様に第2の加算器11dも第2の掛算器11b、11bからの後輪側サスペンションシリンダ61,61に作用する後側荷重PRを演算する。そして第3の加算器11eは、第1の加算器11cからの前側荷重PFと第2の加算器11dからの後側荷重PRとを加算してサスペンションシリンダ51,51,61,61の全荷重Ptを演算する。
これと並行して、ステップS106では、除算器11dによって、第1の加算器11aからの前側荷重PFと第2の加算器11bからの後側荷重PRとの前後荷重比Xt(Xt=PF/PR)を演算してステップS110に移行する。同じく、ステップS108では、傾斜センサ70からの信号に基づいて傾斜角度θを計測してステップS110に移行する。
ステップS110では、重量の補正量を演算する。すなわち、全荷重補正演算部11fは、第3の加算器11eからのサスペンションシリンダ51,51,61,61の全荷重Ptを傾斜角度θと予め記憶した補正全荷重Pt特性Aとに基づいて車体10が傾斜していない場合の補正全荷重Ptを演算する。また、前後荷重比補正演算部11hは、第1の除算器11gからの前後荷重比Xtを傾斜センサ70からの傾斜角度θと予め記憶した補正前後荷重比Xの特性Bとに基づいて車体10が傾斜していない場合の補正前後荷重比Xを演算する。
全荷重補正比率演算部11jは、前後荷重比補正演算部11hからの補正前後荷重比Xと全荷重Ptの偏心積込補正比率の特性Cとに基づいて全荷重Ptの偏心積込補正比率Xaを演算する。また、第2の除算器11kは、全荷重補正演算部11fからの補正全荷重Ptに全荷重補正比率演算部11jからの全荷重Ptの偏心積込補正比率Yを除算する。このとき車速信号を取り込み、車体が停止していると判定したときは、これらの処理を行わない。そして、減算器11nは、第2の除算器11kからの全荷重Ptから前輪側サスペンションシリンダ51,51および後輪側サスペンションシリンダ61,61によって支持されている車体10側のフレーム質量を減算して積載質量を演算して次のステップS116に移行する。
次に、ステップS116では、積載荷重確認手段112における積載質量の振れ幅計測部12aによって、積載荷重演算手段111からの積載質量を一定の時間内で数回サンプリング計測する。積載質量の振れ幅確認部12bは、振れ幅計測部12aからの計測値の平均値を求め、この平均値に対し最大計測値と最小計測値の差が最小になったことを確認してステップS120に移行する。また、これと並行して、ステップS112,114、118では、速度差検出器12eによって後輪速度検出器62,62からの各速度の差を演算する。
ステップS120では、第1の確認演算部12cによって車体速度検出器90からの車体10の速度が予め設定した設定値(例えば、数km/h)以上に達した場合、いわゆる荷重計測可能な走行状態の場合(条件1)と,積載質量の振れ幅確認部12bからの積載質量が最小振れ幅内である場合(条件2)と,速度差検出器12eからの後輪速度検出器62,62からの各速度の差が予め設定した設定値より小さい場合、いわゆる曲線状の経路ではなく直線状の経路を走行していると判断できる場合(条件3)とが満たされた場合(YES)に、積載荷重演算手段111からの積載質量を積載量として出力して次のステップS122に移行する。一方、条件1乃至3のいずれか1つでも満たされない場合(NO)には、積載荷重演算手段111からの積載質量の出力を無効としてステップS116に戻る。
ステップS122では、第2の確認演算部12dがガス圧センサ53.53,63,63からの計測値に基づいて全てのサスペンションシリンダ51,51,61,61のガス圧が既定値を超えているか否かを判断する。そして、超えていると判断した場合(YES)には、第1の確認演算部12cから出力された積載質量を積載量として出力して次のステップS124に移行するが、いずれか1つでも既定値を下回っていると判断した場合(NO)には、第1の確認演算部12cから出力された積載質量を無効としてステップS116に戻る。
そして、ステップS124では、これら全ての条件1〜4を満たした状態で得られた積載荷重演算手段111からの積載質量を保持、出力して表示装置180に表示する。
このように本発明は、ダンプトラック200の走行経路や積載質量の振れ幅などの条件が満たされたときだけでなく、各サスペンションシリンダ51,51,61,61のガスチャージセット圧が1つでも規定値未満のときにも、車体の前後左右バランスが良好でないと判断して、積載荷重演算部111で演算した積載質量を出力せずに無効化するため、誤差が多きい計測値が保持、表示されるのを回避することができる。これにより、正確な計測値だけが出力されるため、計測精度をより向上させることができる。
なお、本実施の形態では、最初に第1の確認演算部12cによって条件1乃至3が満たされたときに、第2の確認演算部12dがサスペンションシリンダのガス圧が全て既定値を満たしているか否か(条件4)を判断するようにしているが、先にこの条件4を判断し、この条件が満たされているときに前記条件1乃至3が満たされているか否かを判断するようにしても良い。また、その判断の段階としては、第1の確認演算部12cの直前のみならず、それよりも早い段階、例えばステップS100の直後に行うことも可能である。
また、本実施の形態では、サスペンションシリンダ51,51,61,61のガス圧に基づいて荷重計測の信頼性を判断しているが、図2に示すように、このサスペンションシリンダ51,51,61,61のガス圧センサ53,53,63,63に代わって、あるいはこのガス圧センサ53,53,63,63と共に、サスペンションシリンダ51,51,61,61のストローク量(伸縮量)を計測するストロークセンサ58を設けても良い。サスペンションシリンダ51,51,61,61のいずれかの伸縮量が極端に大きかったりした場合も車体の前後左右バランスが不安定であると判断できるからである。そして、この場合にも図6よび図7に示すように、このストロークセンサ58で計測されたサスペンションシリンダ51,51,61,61のストローク量が既定範囲を超えた場合には、車体の前後左右バランスが不安定となったり、あるいはサスペンションシリンダ51,51,61,61に異常が発生したと判断してその出力を無効とするようにしても良い。
10…車体
50…前輪
51…前輪側サスペンションシリンダ
52、62…圧力センサ
53、63…ガス圧センサ
58…ストロークセンサ
60…後輪
61…後輪側サスペンションシリンダ
62…後輪速度検出器
70…傾斜センサ
90…車体速度検出器
100…荷重計測装置
111…積載荷重演算手段
112…積載荷重確認手段
12c…第1の確認演算部
12d…第2の確認演算部
180…表示装置
200…ダンプトラック

Claims (6)

  1. 積載荷重を複数のサスペンションシリンダの負荷に基づいて演算する積載荷重演算手段を備えた建設機械の荷重計測装置であって、
    前記各サスペンションシリンダの負荷がすべて規定値以上のときには、前記積載荷重演算手段で演算した積載荷重を出力し、前記各サスペンションシリンダの負荷が1つでも規定値未満のときには、前記積載荷重演算手段で演算した積載荷重を出力せずに無効化する積載荷重確認手段を備えたことを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の荷重計測装置において、
    前記各サスペンションシリンダの負荷は、各サスペンションシリンダの内部にかかる圧力に基づいて演算することを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
  3. 請求項2に記載の建設機械の荷重計測装置において、
    前記各サスペンションシリンダにかかる圧力は、前記サスペンションシリンダ内に封入された流体の圧力であることを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
  4. 請求項1に記載の建設機械の荷重計測装置において、
    前記各サスペンションシリンダの負荷は、各サスペンションシリンダのストロークに基づいて演算することを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの建設機械の荷重計測装置において、
    前記サスペンションシリンダの負荷の規定値は、前輪側のサスペンションシリンダと、後輪側のサスペンションシリンダとで異なっていることを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかの建設機械の荷重計測装置において、
    前記サスペンションシリンダの負荷の規定値は、前後左右各サスペンションシリンダで異なっていることを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
JP2014071086A 2014-03-31 2014-03-31 建設機械の荷重計測装置 Expired - Fee Related JP5997720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014071086A JP5997720B2 (ja) 2014-03-31 2014-03-31 建設機械の荷重計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014071086A JP5997720B2 (ja) 2014-03-31 2014-03-31 建設機械の荷重計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015193273A true JP2015193273A (ja) 2015-11-05
JP5997720B2 JP5997720B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=54432755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014071086A Expired - Fee Related JP5997720B2 (ja) 2014-03-31 2014-03-31 建設機械の荷重計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5997720B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02634U (ja) * 1988-06-15 1990-01-05
JP2005227270A (ja) * 2004-01-15 2005-08-25 Komatsu Ltd ダンプトラックの積載重量測定方法及び積載重量測定装置
JP2010190617A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の荷重計測装置
JP2012103029A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ショベルの荷重計測装置
WO2012169358A1 (ja) * 2011-06-07 2012-12-13 株式会社小松製作所 ダンプトラックの積載量表示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02634U (ja) * 1988-06-15 1990-01-05
JP2005227270A (ja) * 2004-01-15 2005-08-25 Komatsu Ltd ダンプトラックの積載重量測定方法及び積載重量測定装置
JP2010190617A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の荷重計測装置
JP2012103029A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ショベルの荷重計測装置
WO2012169358A1 (ja) * 2011-06-07 2012-12-13 株式会社小松製作所 ダンプトラックの積載量表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5997720B2 (ja) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016189654A1 (ja) 建設機械の荷重計測装置
JP5160468B2 (ja) 建設機械の荷重計測装置
US10539451B2 (en) Load weighing method and system for wheel loader
US20160258118A1 (en) Road Surface Condition Determining Method, Road Surface Condition Outputting Method, Road Surface Condition Determining Device and Road Surface Condition Output Equipment
JPH0413932A (ja) 車両の積載重量の計測装置
US9630822B2 (en) Method of weighing a load lifted by a lifting arm of a machine
US10337909B2 (en) Load measuring apparatus for a working machine
US8903612B2 (en) Method of determining when a payload loading event is occurring in a hauling machine
KR20210111838A (ko) 작업 기계, 시스템 및 작업 기계의 제어 방법
JP5997720B2 (ja) 建設機械の荷重計測装置
JP6510728B2 (ja) ダンプトラックのピッチング制御システム
JP6027248B2 (ja) ダンプトラック
KR102556402B1 (ko) 건설기계에서의 지면 경사각 측정 방법 및 장치
WO2024219031A1 (ja) 作業機械および積荷質量算出方法
JP2024154697A (ja) 作業機械および積荷質量算出方法
CN112776818A (zh) 一种地下无轨设备及载荷确定方法、装置、电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5997720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees