JP2015192478A - 需給制御システム、プログラム、記録媒体及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態の需給制御システムの地域要求電力配分手段は、地域要求電力の配分残を前記複数種の発電機に配分する順番を定め、この順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施し、複数種の発電機の全てに対して配分残の配分を実施しても配分残が無くならない場合には、再度、順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施する。
【選択図】図1
Description
負荷周波数制御(LFC)は、主に、定周波数制御(FFC:Flat Frequency Control)、定連系電力制御(FTC:Flat Tie line Control)及び周波数バイアス連系線電力制御(TBC:Tie line Bias Control)の3方式に分けることができる。
定連系電力制御(FTC)は、連系線潮流変化量(ΔPT)を検出して、これを少なくするように発電機の出力を調整し、連系線潮流のみを規定値に保とうとする方式である。
周波数バイアス連系線電力制御(TBC)は、各電力会社の中央給電指令所から、各発電機に対して出力調整のために発電機指令を行う方式であり、以下の手順[1]〜[6]にて行われている。
AR=−K・ΔF+ΔPT ・・・・・(1)
ここで、K:系統定数、 ΔPT:自系統に流入する潮流がプラス方向。
前記連系線潮流変化量検出手段は、前記電力系統の連系線潮流変化量を検出する。
前記地域要求電力算出手段は、前記周波数変化量及び前記連系線潮流変化量に基づいて地域要求電力を算出する。
前記周波数分解手段は、前記算出した地域要求電力を周波数分解する。
前記地域要求電力配分手段は、前記周波数分解した地域要求電力を複数種の発電機毎に配分する。
前記目標指令値算出手段は、前記配分された地域要求電力と経済負荷配分制御によって算出された経済負荷配分スケジュール値とから目標指令値を算出する。
前記指令値伝送手段は、前記算出した目標指令値を発電機に伝送する。
ここで、前記地域要求電力配分手段は、地域要求電力の配分残を前記複数種の発電機に配分する順番を定め、この順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施し、前記複数種の発電機の全てに対して配分残の配分を実施しても配分残が無くならない場合には、再度、前記順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施する。
図1に示すように、電力系統1は、データ検出部10及びn台の発電機G1,G2,…,Gnを有し、他系統3に連系線4を介して連系されている。各発電機G1,G2,…,Gnは、検出用の信号線11と制御用の信号線12を介して、計算機2内のn個の発電機出力信号入力部201,202,…,20nとn個の指令値伝送手段231,232,…,23nとに個別に接続されている。計算機(コンピュータ)2は、マンマシンインタフェースであるMMI5、n個の発電機出力信号入力部201,202,…,20n、n個の指令値伝送手段231,232,…,23n、n個の目標指令値算出部221,222,…,22n、AR計算部24、AR分解部25、AR配分部26、発電端総需要計算部27、オンライン予測需要部28、前日運転計画部29及びELDスケジュール計算部30を備えている。
すなわち、図2に示すように、オンライン予測需要及び前日運転計画からなる運用データがELDスケジュール計算部30に入力される(ステップS100)。
<第1の実施形態:調整余力に応じたAR配分手法>
図5乃至図8は第1の実施形態に係るAR配分部26によるAR配分処理を説明するためのフローチャートである。
負荷周波数制御(LFC)を行う場合、周波数分解した地域要求電力(AR)を高速機や低速機の発電機に配分する。また、経済負荷配分制御(ELD)を行う場合、周波数分解した地域要求電力(AR)をELD値に加算(ELD機の発電機に配分)してELD機配分量とする。しかしながら、並列するLFC対象発電機やELD対象発電機の調整余力(最大出力と現在出力の差、または最小出力と現在出力の差)が配分すべき地域要求電力(AR)よりも小さい場合、地域要求電力(AR)が配分しきれず、配分残となる。
また同様に、本実施形態では低速機が分担すべきAR配分量に対して、低速機の調整余力が小さい場合は、図9に示すように、調整しきれない配分量(低速機配分残)をELD機配分量に加算する構成としている。
また同様に、本実施形態ではELD速機が分担すべきAR配分量に対して、ELD機の調整余力が小さい場合は、図9に示すように、調整しきれない配分量(ELD機配分残)を高速機のAR配分量に加算する構成としている。
n:LFC対象高速機台数
高速機上げ余力=
+1.0×min(最大出力−現在出力,LFC周期[s]×変化速度[MW/s] …(10)
高速機下げ余力=
−1.0×min(現在出力−最少出力,LFC周期[s]×変化速度[MW/s] …(11)
n:LFC対象低速機台数
低速機上げ余力=
+1.0×min(最大出力−現在出力,LFC周期[s]×変化速度[MW/s] …(20)
低速機下げ余力=
−1.0×min(現在出力−最少出力,LFC周期[s]×変化速度[MW/s] …(21)
n:ELD対象台数
ELD機上げ余力=
+1.0×min(最大出力−現在出力,ELD周期[s]×変化速度[MW/s] …(30)
ELD機下げ余力=
−1.0×min(現在出力−最少出力,ELD周期[s]×変化速度[MW/s] …(31)
次に、以上のように構成されたAR配分部26の動作について図5乃至図9を参照しながら説明する。
AR配分部26は、図3に示したように、配分量の算出ステップEを実行する。すなわち、AR配分部26は、AR分解部25により周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分を抽出し、短周期成分を発電機G1〜Gnのうちの高速機に配分し、中周期成分を発電機G1〜Gnのうちの低速機に配分し、長周期成分を発電機G1〜GnのうちのELD機に配分する。
ステップH1の後、AR配分部26は、高速機配分残の有無を判定し(ステップH2)、高速機配分残が無ければ(高速機配分残=0のとき)、処理を終了する。
ステップH4の後、AR配分部26は、低速機配分残の有無を判定し(ステップH5)、低速機配分残が無ければ(低速機配分残=0のとき)、処理を終了する。
ステップH5の判定の結果、低速機配分残があれば、AR配分部26は、低速機配分残をELD機配分量に加算する(ステップH6)。
ステップH7の後、AR配分部26は、ELD機配分残の有無を判定し(ステップH8)、ELD機配分残が無ければ(ELD機配分残=0のとき)、処理を終了する。
ステップH8の判定の結果、ELD機配分残があれば、AR配分部26は、ELD機配分残を高速機配分量に加算する(ステップH9)。
図12は第2の実施形態に係るAR配分部26のAR配分処理を説明するためのフローチャートである。
負荷周波数制御(LFC)や経済負荷配分制御(ELD)を行う場合、第1の実施形態と同様、周波数分解したARを高速機や低速機やELD機の発電機に配分することになるが、LFC対象発電機やELD対象発電機の並列台数は常に固定(決められた発電機が対象)となる訳ではなく、季節や時間帯、または需要変動に応じて中央給電指令所の運転員が発電機の選定、ならびに台数を調整している。そのため、低速機、高速機、ELD機の発電機の台数が偏った場合などは、調整余力に差が生じ、配分残が生じる可能性がある。
また、同様に、ELD機に配分残が生じれば、ELD機が分担すべき周波数帯域の時間幅を狭める(低速機が分担すべき周波数帯域の時間幅を広げる)ようにする。
(f2-1) 発電機G1〜Gnのうちの高速機の配分残と発電機G1〜Gnのうちの低速機の配分残と発電機G1〜GnのうちのELD機の配分残を算出する機能。
(f2-2) 高速機の配分残がある場合には、当該高速機が分担する周波数帯域の時間幅を小さくする一方、当該低速機が分担する周波数帯域の時間幅を大きくする機能。
(f2-3) 低速機の配分残がある場合には、当該低速機が分担する周波数帯域の時間幅を小さくする一方、当該高速機が分担する周波数帯域の時間幅を大きくする機能。
(f2-4) ELD機の配分残がある場合には、当該ELD機が分担する周波数帯域の時間幅を小さくする一方、当該低速機が分担する周波数帯域の時間幅を大きくする機能。
(f2-5) AR分解部25により周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分を時間幅に応じて抽出し、短周期成分を高速機に配分し、中周期成分を低速機に配分し、長周期成分をELD機に配分する機能。
if 高速機配分残≧0
高速機の周波数帯域=基本周期−規定時間 …(32)
低速機の周波数帯域=基本周期+規定時間 …(33)
elseif 低速機配分残≧0
高速機の周波数帯域=基本周期+規定時間 …(34)
低速機の周波数帯域=基本周期−規定時間 …(35)
elseif ELD機配分残≧0
低速機の周波数帯域=基本周期+規定時間 …(36)
ELD機の周波数帯域=基本周期−規定時間 …(37)
endif
ここで、
規定時間:広げる(または狭める)周波数帯域の時間
高速機の基本周波数帯域幅=30秒〜1分未満
低速機の基本周波数帯域幅=1分〜5分未満
ELD機の基本周波数帯域幅=5分以上
次に、以上のように構成されたAR配分部26の動作について図12を参照しながら説明する。
始めに、AR配分部26は、周波数帯域自動調整モードの実行ステップCを実行する。本実施形態では、例えば図12に示すように、高速機、低速機、ならびにELD機のLFC対象発電機台数を判断基準とする。この場合、AR配分部26は、高速機の配分残を算出し(ステップC21)、高速機の配分残があるか否かを判定する(ステップC22)。
高速機の配分残があるとき、AR配分部26は、高速機に配分される短周期成分aの周波数帯域、および低速機に配分される中周期成分bの周波数帯域時間幅を調整する(ステップC23)。
続いてAR配分部26は、図3に示したように、配分量の算出ステップEを実行する。すなわち、AR配分部26は、AR分解部25により周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分をステップCで調整した時間幅に応じて抽出し、短周期成分を高速機に配分し、中周期成分を低速機に配分し、長周期成分をELD機に配分する。
また、ELD機の配分残がある場合には、当該ELD機が分担する周波数帯域の時間幅を小さくする一方、当該低速機が分担する周波数帯域の時間幅を大きくする。そして、周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分を当該時間幅に応じて抽出し、短周期成分を高速機に配分し、中周期成分を低速機に配分し、長周期成分をELD機に配分する。
これらの構成により、発電機の運転体制に応じて分担すべき地域要求電力(AR)を配分することができる。従って、偏った運転体制の場合に、地域要求電力の配分残の発生を抑制でき、制御残を少なくして、制御性能を高めることが可能となる。
図13は、第3の実施形態におけるAR配分処理を示す模式図である。
図14は、第3の実施形態におけるAR配分処理の変形例を示す模式図である。
第1の実施形態では高速機の配分残を低速機の配分量に加算し、低速機の配分残をELD機の配分量に加算する方法、または逆に、ELD機の配分残を低速機の配分量に加算し、低速機の配分残を高速機の配分量に加算する方法を示した。また、第2の実施形態では、配分残が生じた場合に高速機、低速機、ELD機が分担する周波数帯域の時間幅を切り替えることで配分残を少なくする方法を示した。これらの実施形態に基づき、時々刻々変化する需給制御方式を行う上で、配分残が生じた場合には周波数帯域の時間幅を自動的に切り替えるような方法を考える。
本実施形態によれば、AR配分残が生じた場合に、各周波数帯域の時間帯を調整することで配分残が少なくなるので、制御性能を高めることができる。
図15は、第4の実施形態に係るAR配分部26のAR配分処理を説明するためのフローチャートである。
第1の実施形態では、高速機の配分残を低速機の配分量に加算する、低速機の配分残をELD機のスケジュール値に加算する、または逆にELD機の配分残を低速機の配分量に加算し、低速機の配分残を高速機の配分量に加算する方法を示し、この加算順序も限定されるものではないことも示した。
これらを踏まえ、本実施形態では、ELD機と高速機のどちらに優先的に配分残を配分量に加算させるかを任意に選択できる機能をAR配分部26に備えた形態としている。なお、実際の運用においては、中央給電指令所における運用者が任意に選択できるように切り替えモードを有するようにすればよい。
(f3-1) 予め高速機優先モード又はELD機優先モードのいずれかを選択するモード選択機能
(f3-2) 高速機優先モードの選択により高速機優先配分機能(ステップH)を動作させる機能
(f3-3) ELD機優先モードの選択によりELD機優先配分機能(ステップL)を動作させる機能
次に、以上のように構成されたAR配分部26の動作について図15を参照しながら説明する。
始めに、AR配分部26は、発電機の優先モードの実行ステップAを実行する。すなわち、AR配分部26は、例えば高速機に優先的に配分残を割り付けるか否かの問い合わせを表示部(図示せず)に画面表示させ(ステップA1)、操作者の操作に応じて、高速機に優先的に配分残を割り付ける場合には高速機優先モードを選択し(ステップA2)、否の場合にはELD機優先モードを選択する(ステップA3)。
また、AR配分部26は、ステップA3でELD機優先モードが選択された場合には、共通のステップEの後、図10及び図11に示したステップLの処理を実行する。
図16は、第5の実施形態に係るAR配分部26のAR配分処理を説明するためのフローチャートである。
第2の実施形態では、並列する発電機の運転体制によって周波数帯域の時間幅を自動的に調整する方法について示した。但し、運転状況によっては運用者の考えによる周波数帯域の時間幅の調整が必要であり、手動による調整機能が必要となる。そこで、本実施形態では、運用者が任意に周波数帯域の時間幅を自動調整するか手動調整するかを選択できる機能をAR配分部26が備えた形態としている。
(f4-1) 予め自動調整モード又は手動調整モードのいずれかを選択するモード選択機能
(f4-2) 自動調整モードの選択により時間幅調整機能(前述した機能(f2-1)〜(f2-3))を動作させる機能
(f4-3) 手動調整モードの選択により動作し、操作者の操作に応じて、高速機が分担する周波数帯域の時間幅と、低速機が分担する周波数帯域の時間幅と、ELD機が分担する周波数帯域の時間幅とを調整する手動調整モード実行機能
次に、以上のように構成されたAR配分部26の動作について図16を参照しながら説明する。
始めに、AR配分部26は、周波数帯域の調整モードの実行ステップBを実行する。すなわち、AR配分部26は、例えば周波数帯域を自動設定するか否かの問い合わせを表示部(図示せず)に画面表示させ(ステップB1)、操作者の操作に応じて、周波数帯域を自動設定する場合には周波数帯域自動調整モードを選択し(ステップB2)、否の場合には周波数帯域手動調整モードを選択する(ステップB3)。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
さらに、各実施形態における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記の各実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。なお、各実施形態におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記の各実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
また、各実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (11)
- 電力系統の周波数変化量を検出する周波数変化量検出手段と、
前記電力系統の連系線潮流変化量を検出する連系線潮流変化量検出手段と、
前記周波数変化量検出手段により検出した周波数変化量及び前記連系線潮流変化量検出手段により検出した連系線潮流変化量に基づいて地域要求電力を算出する地域要求電力算出手段と、
前記地域要求電力算出手段により算出した地域要求電力を周波数分解する周波数分解手段と、
前記周波数分解手段により周波数分解した地域要求電力を複数種の発電機毎に配分する地域要求電力配分手段と、
前記地域要求電力配分手段により配分された地域要求電力と経済負荷配分制御によって算出された経済負荷配分スケジュール値とから目標指令値を算出する目標指令値算出手段と、
前記目標指令値算出手段により算出した目標指令値を発電機に伝送する指令値伝送手段と
を備えた需給制御システムであって、
前記地域要求電力配分手段は、
地域要求電力の配分残を前記複数種の発電機に配分する順番を定め、この順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施し、前記複数種の発電機の全てに対して配分残の配分を実施しても配分残が無くならない場合には、再度、前記順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施する
ことを特徴とする需給制御システム。 - 請求項1に記載の需給制御システムにおいて、
前記地域要求電力配分手段は、
前記周波数分解した地域要求電力から、周期が異なる複数種の周期成分を時間幅に応じて抽出し、抽出した複数種の周期成分のそれぞれを、出力変化速度が異なる複数種の発電機のいずれかに分担させ、
地域要求電力の配分残を前記複数種の発電機に配分する順番を定め、この順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分対象の成分の配分を順次実施し、前記複数種の発電機の全てに対して配分残の配分を実施しても配分残が無くならない場合には、再度、前記順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分対象の成分の配分を順次実施する
ことを特徴とする需給制御システム。 - 請求項1に記載の需給制御システムにおいて、
前記地域要求電力配分手段は、
前記周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分を時間幅に応じて抽出し、前記短周期成分を前記発電機のうちの高速機に配分し、前記中周期成分を前記発電機のうちの低速機に配分し、前記長周期成分を前記発電機のうちの経済負荷配分制御対象機に配分し、
前記高速機、低速機、経済負荷配分制御対象機のうちの第1の種別の発電機に配分対象の成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった成分を前記高速機、低速機、経済負荷配分制御対象機のうちの第2の種別の発電機に配分し、前記第2の種別の発電機に配分対象の成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった成分を前記高速機、低速機、経済負荷配分制御対象機のうち第3の種別の発電機に配分し、前記第3の種別の発電機に配分対象の成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった成分を前記第1の種別の発電機に配分し、前記配分しきれなかった成分が無くなるまで前記配分を繰り返す
ことを特徴とする需給制御システム。 - 請求項3に記載の需給制御システムにおいて、
前記地域要求電力配分手段は、
前記発電機のうちの高速機に前記短周期成分を配分しきれなかった場合には前記高速機が分担する周波数帯域の時間幅を小さくする一方で前記低速機が分担する周波数帯域の時間幅を大きくし、前記低速機に前記中周期成分を配分しきれなかった場合には当該低速機が分担する周波数帯域の時間幅を小さくする一方で前記高速機が分担する周波数帯域の時間幅を大きくし、前記経済負荷配分制御対象機に前記長周期成分を配分しきれなかった場合には当該経済負荷配分制御対象機が分担する周波数帯域の時間幅を小さくする一方で前記低速機が分担する周波数帯域の時間幅を大きくする時間幅調整手段を有する
ことを特徴とする需給制御システム。 - 請求項3に記載の需給制御システムにおいて、
前記地域要求電力配分手段は、
前記周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分を前記時間幅に応じて抽出し、前記短周期成分を前記高速機に配分し、前記中周期成分を前記低速機に配分し、前記長周期成分を前記経済負荷配分制御対象機に配分した上で、前記短周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった短周期成分を前記低速機に配分し、前記中周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった中周期成分を前記経済負荷配分制御対象機に配分し、前記長周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった長周期成分を前記高速機に配分する高速機優先配分手段を有する
ことを特徴とする需給制御システム。 - 請求項3に記載の需給制御システムにおいて、
前記地域要求電力配分手段は、
前記周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分を前記時間幅に応じて抽出し、前記短周期成分を前記高速機に配分し、前記中周期成分を前記低速機に配分し、前記長周期成分を前記経済負荷配分制御対象機に配分した上で、前記長周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった長周期成分を前記低速機に配分し、前記中周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった中周期成分を前記高速機に配分し、前記短周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった短周期成分を前記経済負荷配分制御対象機に配分する経済負荷配分制御対象機優先配分手段を有する
ことを特徴とする需給制御システム。 - 請求項5に記載の需給制御システムにおいて、
前記地域要求電力配分手段は、
前記周波数分解した地域要求電力の短周期成分、中周期成分及び長周期成分を前記時間幅に応じて抽出し、前記短周期成分を前記高速機に配分し、前記中周期成分を前記低速機に配分し、前記長周期成分を前記経済負荷配分制御対象機に配分した上で、前記長周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった長周期成分を前記低速機に配分し、前記中周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった中周期成分を前記高速機に配分し、前記短周期成分を配分しきれなかった場合には当該配分しきれなかった短周期成分を前記経済負荷配分制御対象機に配分する経済負荷配分制御対象機優先配分手段、
予め高速機優先モード又は経済負荷配分制御対象機優先モードのいずれかを選択するモード選択手段、
前記高速機優先モードの選択により前記高速機優先配分手段を動作させる手段、および
前記経済負荷配分制御対象機優先モードの選択により前記経済負荷配分制御対象機優先配分手段を動作させる手段を有する
ことを特徴とする需給制御システム。 - 請求項4に記載の需給制御システムにおいて、
前記地域要求電力配分手段は、
予め自動調整モード又は手動調整モードのいずれかを選択するモード選択手段、
前記自動調整モードの選択により前記時間幅調整手段を動作させる手段、および
前記手動調整モードの選択により動作し、操作者の操作に応じて、前記高速機が分担する周波数帯域の時間幅と、前記低速機が分担する周波数帯域の時間幅と、前記経済負荷配分制御対象機が分担する周波数帯域の時間幅とを調整する手動調整モード実行手段
を有することを特徴とする需給制御システム。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の需給制御システムの一部分として動作するコンピュータに用いられるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記地域要求電力算出手段、前記周波数分解手段、前記地域要求電力配分手段、前記目標指令値算出手段、および前記指令値伝送手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の需給制御システムの一部分として動作するコンピュータに用いられ、前記コンピュータを、前記地域要求電力算出手段、前記周波数分解手段、前記地域要求電力配分手段、前記目標指令値算出手段、および前記指令値伝送手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 電力系統の周波数変化量を検出する周波数変化量検出手段、前記電力系統の連系線潮流変化量を検出する連系線潮流変化量検出手段、前記周波数変化量検出手段により検出した周波数変化量及び前記連系線潮流変化量検出手段により検出した連系線潮流変化量に基づいて地域要求電力を算出する地域要求電力算出手段、前記地域要求電力算出手段により算出した地域要求電力を周波数分解する周波数分解手段、前記周波数分解手段により周波数分解した地域要求電力を複数種の発電機毎に配分する地域要求電力配分手段、前記地域要求電力配分手段により配分された地域要求電力と経済負荷配分制御によって算出された経済負荷配分スケジュール値とから目標指令値を算出する目標指令値算出手段、および前記目標指令値算出手段により算出した目標指令値を発電機に伝送する指令値伝送手段を備えたシステムに適用される需給制御方法であって、
地域要求電力の配分残を前記複数種の発電機に配分する順番を定め、この順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施し、前記複数種の発電機の全てに対して配分残の配分を実施しても配分残が無くならない場合には、再度、前記順番に従って配分残が無くなるまで個々の発電機に対する配分残の配分を順次実施する
ことを特徴とする需給制御方法。
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- 2014-03-27 JP JP2014066121A patent/JP2015192478A/ja active Pending
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