JP2015191973A - 発光素子、前記発光素子を有する光源システム、及び前記光源システムを有する光干渉断層計 - Google Patents

発光素子、前記発光素子を有する光源システム、及び前記光源システムを有する光干渉断層計 Download PDF

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Abstract

【課題】 長期間にわたって広い波長帯域の発光スペクトルを維持し、発光スペクトルの半値幅の減少を抑制するような光源を提供すること。【解決手段】 上部電極層と、下部電極層と、それらの間に設けられた活性層とを有し、前記上部電極層と前記下部電極層の少なくともいずれか一方の電極層が、複数の電極に分割され、前記上部電極層と前記下部電極層を介して前記活性層に電流を注入して発光させた光を前記活性層内を導波させて出射させる発光素子において、前記複数の電極の間に、前記出射される光の強度を調整するための調整電極を有する発光素子。【選択図】 図1

Description

本発明は発光素子、前記発光素子を有する光源システム、及び前記光源システムを有する光干渉断層計に関する。
スーパールミネッセントダイオード(Super Luminescent Diode)は発光ダイオードのように広帯域なスペクトル分布を有しながら、半導体レーザ同様に1mW以上の比較的高い光出力を得ることが可能な発光素子である。スーパールミネッセントダイオードを以下ではSLDと略すことがある。
SLDはその特性から医療分野や計測分野で注目されており、例えば、生体組織の断層像を取得できる光干渉断層計(Optical Coherence Tomography、OCT)の光源として用いられる。OCTの光源としては、深さ分解能を高くするために、発光波長帯域が広いものを用いることが好ましい。
非特許文献1では、電極を光の導波方向に3つに分割し、分割した電極のうち出射端側の電極への電流注入密度を10kA/cm、真ん中の電極への電流注入密度を4.4kA/cmとしたSLDの開示がある。このように電極層が分割されたSLDを以下では多電極SLDと呼ぶことがある。非特許文献1に開示の多電極SLDはこのように分割された電極に、上記のような互いに異なる電流注入密度とすることで、各々の電極に対応する発光領域から異なる波長帯域の光を発生させ、60nmもの広い半値幅の発光スペクトルを実現している。ここで、発光スペクトルは、光の波長と強度の関係を示したものである。
ELECTRONICS LETTERS 1st February 1996 Vol.32 No.3 pp.255−256
本発明者らは非特許文献1に開示のSLDについて課題を見出した。すなわち、非特許文献1に開示のSLDは、電流注入密度の高い電極によって、高次準位に由来する短波長の光を発生させ、電流注入密度の低い電極によって、基底準位に由来する長波長の光を発生させていると考えられる。しかし、電流注入密度が高い場合は活性層の温度が高くなりやすく、電流注入密度が低い場合に比べて短期間で劣化し、光の出力が小さくなることがある。そのため、高い電流注入密度で電流注入される活性層からの発光が小さくなり、発光スペクトルの短波長帯域のみが小さくなってしまう。ここで、OCT用の光源の発光スペクトルにおいて、特定の波長帯域のみの光強度が小さく、半値幅が減少してしまう場合、OCTで得られる像の深さ分解能が小さくなってしまう。
すなわち、広い波長帯域の発光をさせる発光素子において、長期間にわたってその発光スペクトルの形状を維持し、発光スペクトルの半値幅の減少を抑制するような工夫が必要である。
本発明に係る発光素子は、上部電極層と、下部電極層と、それらの間に設けられた活性層とを有し、前記上部電極層と前記下部電極層の少なくともいずれか一方の電極層が、複数の電極に分割され、前記上部電極層と前記下部電極層を介して前記活性層に電流を注入して発光させた光を前記活性層内を導波させて出射させる発光素子において、前記複数の電極の間に、前記出射される光の強度を調整するための調整電極を有する。
本発明に係る発光素子によれば、発光スペクトルを調整するための調整電極を有するため、長期間にわたって広い波長帯域の発光スペクトルを維持し、発光スペクトルの半値幅の減少を抑制するような発光素子を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る発光素子の構成を説明するための図。 本発明の実施形態1に係る光源システムの構成を説明するための図。 本発明の実施形態1に係る光源システムの制御方法を説明するための図。 本発明の実施形態2に係る発光素子の構成を説明するための図。 本発明の実施形態3に係る発光素子の構成を説明するための図。 本発明の実施形態4に係るOCTの構成を説明するための図。 本発明の実施例1に係る光源システムによって得られる発光スペクトル(調整電極による調整前)を示した図。 本発明の実施例1に係る光源システムによって得られる発光スペクトル(調整電極による調整後)を示した図。
本発明の実施形態について説明するが本発明はこれらに限られない。
(実施形態1)
(発光素子)
本発明の実施形態1に係る発光素子および光源システムについて図1、2を用いて説明する。図1(a)、図1(b)はそれぞれ本実施形態に係る発光素子の斜視図、上面図で、図1(c)は図1(a)(b)のA−A’断面における断面図である。
本実施形態に係る発光素子100は、基板(n型基板)101の上に下部クラッド層(n型クラッド層)102、活性層103、上部クラッド層(p型クラッド層)104、上部電極層110が順次形成されている。また、上部クラッド層104と上部電極層110とはリッジ型の導波路構造105を形成している。リッジ型の導波路構造105の上部にはコンタクト層106を介して、上部電極層(p型電極)110が形成されている。また図1(c)のみに示しているが、上部電極層110と上部クラッド層104との間に絶縁層130が設けられており、上部電極層110からコンタクト層106を介して活性層103に電流注入される構成となっている。すなわち、図1で上部電極層110は、半導体素子の上部のほぼ全体にわたって形成されているが、上部電極層110のうち、リッジ導波路構造105の上部から活性層に電流が注入される構成となっている。
上部電極層110は第一電極111、調整電極112、第二電極113の3個の電極が、リッジ型の導波路構造105の長手方向(活性層103の面内方向)に分割されて設けられている。基板101の有する主面のうち下部クラッド層102が設けられていない方の面には下部電極層120が形成されている。なお、図1(b)に示すように、第一電極111と調整電極112との間、調整電極112と第二電極113との間にそれぞれ、電流が注入されない領域である、電極分割領域115、116が設けられている。電極分割領域115、116では、第一電極、調整電極、第二電極の各々の隣接する電極への電流漏れを抑制するために、コンタクト層106が除去され、電気抵抗値が相対的に高くなっている。
本実施形態に係る発光素子100は第一電極111、調整電極112、及び第二電極113と、下部電極層120との間に電圧を印加して活性層103に電流注入して発光させ、活性層内を導波させ、図1中の白い矢印の方向に光を出射する。発光素子100の端面のうち、光が出射される面をここでは出射端面と呼ぶ。図1(a)に示す通り、第一電極111は調整電極112よりも出射端面側に設けられ、第二電極113は調整電極112よりも出射端面とは逆の端面側に設けられている。図1(b)に本実施形態に係る発光素子の出射端面をP、出射端面とは逆の端面をPとして図示している。また、出射端面Pから出射された光は、レンズや光ファイバなどの光学部材へ結合する。また、出射端面とは逆の端面をPには、光が反射して戻らないように、反射防止部材や光を吸収する材料が適宜設けられる。
また、第一電極111、調整電極112、第二電極113への電流注入密度を適宜調整することで、出射光の波長帯域の広さや強度、すなわち発光スペクトルの形状を変えることができる。第一電極111には電流注入密度J、第二電極113には電流注入密度Jで電流注入する。JがJより大きいことで、第一電極からの電流注入による発光スペクトルの中心波長λを、第二電極からの電流注入による発光スペクトルの中心波長λよりも低くすることができる。
また、調整電極112への電流注入密度Jは、J=Jとすることで中心波長λの発光スペクトルの発光を起こすことができ、J=Jとすることで中心波長λの発光スペクトルの発光を起こすことができる。
また、本実施形態に係る発光素子100は、出射した光の強度を検出する出射光検出部を有していてもよい。
なお、本実施形態に係る発光素子の例としてスーパールミネッセントダイオード(SLD)が挙げられる。SLDは、数十nmから100nm以上もの広い波長帯域の光を、数mWから数十mW以上もの高出力で出射させることができる。
(光源システム)
次に本実施形態に係る光源システムについて図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る光源システムを示すブロック図であり、図2中で発光素子100は上面図を示している。
本実施形態に係る光源システム160は、出射した光の強度を検出する出射光検出部140と、第一電極111、調整電極112、第二電極113といった各電極への電流注入密度を制御する制御部150を有する。制御部150は出射光検出部140で検出される光の強度に応じて調整電極112や他の各電極への電流注入密度を制御可能に構成されている。具体的には、制御部150は、出射光検出部140によって検出される光の強度が、所定値以下である場合に、上記調整電極112への電流注入量を変更可能に構成されている。
次に本実施形態における光源システムの制御方法について図3を用いて説明する。図3は本実施形態に係る光源システムの発光スペクトルの一例を示すものである。まず、第一電極111、調整電極112、第二電極113への電流注入密度J、J、Jをそれぞれ、J>J=Jと設定する。電流注入密度の高い第一電極111に対応する発光領域からは短波長帯域の発光が生じ、電流注入密度の低い調整電極112、第二電極113からは長波長帯域の発光が生じる。これらを合わせて図3(a)のSのような発光スペクトルとなるとする。次に、各電極への電流注入密度をJ>J=Jと設定して発光を継続した結果、第一電極111からの短波長帯域の発光が小さくなり図3(b)のSに示すような発光スペクトルになったとする。このとき、短波長帯域の所定の波長λにおける光の強度がL’となり、所定値L以下となったとする。
このように、発光スペクトルの短波長帯域に大きな溝ができると、この発光スペクトルの光を検体に照射してOCTの断層像を得ようしても偽像が生じ、正確な断層像が得られない。
そこで、調整電極112への電流注入密度Jを第一電極の電流注入密度Jと同一にする、すなわちJ=J>Jと設定する。それにより、活性層の劣化により出力光強度が不十分となった短波長帯域の発光強度を補強し、図3(c)のSのよう大きな溝が存在しない発光スペクトルとすることができる。上記所定値は、第一電極111によって電流が注入される活性層の領域が劣化したことがわかるような指標となる数値であれば上記の例に限られない。所定値の例として、OCTによる、S/N比の高い断層像を得るために必要な光量が挙げられる。所定値の具体例としては、光源システムからの出力光強度が15mW、10mW、7.5mW、6mWであることが挙げられる。また、本実施形態において所定値以下とは、初期の出力強度(出力光の強度の仕様)の、80%以下、65%以下、50%以下などと設定してもよい。
また、検出する光出力の強度は、上記のように全体光量に限らず、複数の波長における光の強度を検出してもよい。すなわち、複数の波長の各々における光の強度の比率が所定値以上、または、所定値以下である場合に、前記調整電極への電流注入量を変更可能に構成されていてもよい。また、上記のように長波長帯域よりも、短波長帯域の発光強度が低下しやすいため、短波長帯域の光出力の強度、例えば上記中心波長λの光出力の強度を検出してもよい。
また、本実施形態に係る発光素子のように複数の電極を有し、さらに活性層が非対称の多重量子井戸構造を有することが好ましい。複数の電極を有することで、各々の電極に注入する電流注入密度を適宜変えて、発光スペクトルの形状を任意に調整することができる。さらに活性層として、単量子井戸構造に、その量子井戸構造よりも浅い井戸構造を加えた非対称の多重量子井戸構造を用いると、浅い井戸の基底準位の発光が深い井戸の高次準位の発光の誘導増幅を起こすことができる。すなわち、出射端面側に設けられた電極(フロント電極)は電流注入密度を高くすることで、非対称の多重量子井戸構造のうち、深い井戸構造の高次準位の高エネルギー(短波長帯域)の発光をさせる。一方で、出射端面と逆側に設けられた電極(リア電極)は電流注入密度を低くし、浅い井戸構造の基底準位(高エネルギー)の発光をさせる。深い井戸の高次準位と浅い井戸の基底準位とが略一致して高エネルギーの準位であれば、リア電極への電流注入で起こる発光が、深い井戸の高次準位の発光の誘導増幅を起こすため発光しやすくなる。浅い井戸構造の基底準位(高エネルギー)の発光は低電流注入密度で起こるが、深い井戸構造を単独で有する活性層で高次準位(高エネルギー)の発光は高い電流注入密度を必要とする。よって、非対称の多重量子井戸構造を用いることで、高エネルギー(短波長帯域)の発光を低電流注入密度で実現できる。
(上部電極層)
本実施形態に係る発光素子において上部電極層は特に限定されないが、Tiを有する第一のp型電極層の上にAuを有する第二のp型電極層が形成された電極層を用いることができる。
なお上記では、上部電極層が、3つに分割された電極群をなす構成について説明したが、4つ以上に分割されていてもよい。
(下部電極層)
本実施形態に係る発光素子において下部電極層は特に限定されないが、AuGe/Ni/Auを有するn型電極層が形成された電極層を用いることができる。
なお上記では、上部電極層が分割された構成について説明したが、下部電極層が複数の電極に分割された発光素子であってもよい。また、上部電極層および下部電極層の両方の電極が分割された発光素子であってもよい。
(調整電極)
本実施形態において調整電極とは、上記分割された3個以上の電極のうち、第一電極111と第二電極113との間に設けられ、発光素子100から出射される光の発光スペクトルを調整するための電極である。調整電極112の導波方向の長さLは例えば、第一電極111の導波方向の長さLの30%以下や、20%以下とすることができる。また調整電極112の導波方向の長さは、50μm以下が好ましく、30μm以下がさらに好ましく、20μm以下が特に好ましい。また調整電極112の導波方向の長さLは、5μm以上であることが好ましい。なお、図1(b)に第一電極の導波方向の長さL、調整電極の導波方向の長さL、第二電極の導波方向の長さLを図示している。
また、後述するように本発明の実施形態における発光素子は、光が出射する端面と逆側の端面側に第二の調整電極を有していてもよい。さらに、後述するように本発明の実施形態における調整電極は、光の導波方向に複数の電極に分割されていてもよい。 また、第一電極111と調整電極112との間の電極分割領域115の導波方向の長さDや、調整電極112と第二電極113との間の電極分割領域116の導波方向の長さDは20μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがさらに好ましい。また、電極分割領域115の電気抵抗値Rは、電極分割領域116の電気抵抗値Rよりも低いことが好ましく、例えば、RはRの2倍以上であることが好ましい。電極分割領域115、116は本実施形態においては、コンタクト層116が除去されて露出した絶縁層130である。しかし、コンタクト層が除去されていなければ、電極分割領域115、116はコンタクト層の表面領域である。
(活性層)
本実施形態における発光素子の活性層に好適な量子井戸構造は、発光させる波長により異なる。そして量子井戸構造の発光波長は井戸層及び障壁層の材料および井戸層の厚さにより決まる。以下では、活性層の発光波長に好適な量子井戸の例として、量子井戸の基底準位の発光波長を軸に説明する。
例えば、基底準位からの発光が800nmから850nmの範囲となるようにするためには、井戸層としてAl組成xが0から0.15のAlGa(1−x)Asが好適である。そして障壁層として、その井戸層よりもAl組成の高いAlGaAsが好適である。このときの量子井戸層の厚さは、5nm〜10nmであることが好適である。ただし、発光波長は井戸層の厚さと井戸層を構成する材料で決まるため、厚さを5nmより短くし、その分バンドギャップの小さい波長の材料を使用することでも実現できる。
活性層は単一量子井戸構造に限らず、深さの異なる量子井戸を複数有する多重量子井戸構造を用いてもよい。また、材料も上記に限られたものでなく、GaAs、GaInP、AlGaInN、AlGaInAsP、AlGaAsSb等の発光材料を用いてもよい。
また、基底準位の発光が850nmから900nmの範囲となるようにするためには、In組成xが0から0.1のInGa(1−x)Asが使用できる。障壁層の材料としては、GaAsまたはAlGaAsを使用することが好適である。井戸層の厚さは、5nm〜10nmが好適である。ただし、発光波長は井戸層の厚さと井戸層を構成する材料で決まるため、厚さを5nmより短くし、その分バンドギャップの短い波長の材料を使用することでも実現できる。
また、同じ波長帯(800nmから900nm帯)で発光する材料であれば、上記の材料に限らず、他の材料を用いることもできる。例えば、井戸層にGaInAsPを用いて、上記の思想により量子井戸構造を実現しても良い。
同様に、他の波長帯においても、各波長帯で発光する井戸層とそれよりも広いバンドギャップを持つ材料を障壁層に用い、かつ井戸層の幅を調整することで好適な活性層が実現できる。例えば、980nm帯であれば、井戸層にはIn組成が0.2付近のInGaAsが好適であり、1550nm帯であれば、InP基板と格子整合するIn組成0.68付近のInGaAsを好適に用いることができる。
また、活性層は量子井戸に限らず、量子細線や量子ドットといった量子閉じ込め構造を有していてもよい。
(リッジ型の導波路構造)
本実施形態における発光素子は、リッジ型の導波路構造105を形成することにより発光素子内に光を閉じ込め、活性層内を導波させ、出射端面から出射させることができる。このリッジ型の導波路構造は、一般的な半導体リソグラフィー法および半導体エッチングにより形成することができる。またリッジ型導波路構造の幅(図1(b)のw)は光を閉じ込めることができれば特に限定されないが例えば10μm以下とすることが好ましく、5μm以下とすることが好ましく、3μm以下とすることがさらに好ましい。リッジ型導波路構造の幅、すなわちリッジ幅wは発光素子の発光がマルチモードとならないように狭い方が好ましい。
(光の出射端面の構造)
本実施形態に係る発光素子において、リッジの導波路構造105は、レーザ発振しにくくするために、光の出射端面の垂線に対して活性層の面内方向に傾斜させる。傾斜させることで端面における光の反射を抑制できるため、レーザ発振しにくくなる。例えば、出射端面の垂線に対して活性層の面内方向に傾斜を約7度設けることが好適である。また、端面の反射を抑制するためにSiNのような誘電膜を反射防止膜として設けてもよい。反射防止膜は、出射端面と、それと逆側の端面のいずれか一方に設けてもよいし、両方に設けてもよい。また、出射端面での劣化を抑制するために出射端面付近に電流が注入されない領域を設けてもよい。
(出射光検出部)
本実施形態における出射光検出部140は、上記発光素子から出た光の強度を検出することができるものであれば特に限定されない。例えば出射光の全体光量を検出できるフォトディテクター(Photo Detector,以下PDと略すことがある)や、発光スペクトル、すなわち光出力強度の波長依存性を検出するラインセンサを用いることができる。また、本実施形態における光源システムでは、ある波長帯域の光の強度や、複数の波長帯域の光の強度を検出してもよい。例えば、上記中心波長λの波長の光のみを透過させる波長選択フィルタをPDに設けることができる。
(制御部)
本実施形態における制御部は、上記上部電極層及び下部電極層に注入する電流注入密度を制御することができるものであれば特に限定されない。また、その電流注入密度は、上記出射光検出部で検出された光の強度の情報を、フィードバック回路を用いて制御部に送り、その情報に基づいて決めることができる。
また、本実施形態における制御部は、1つでもよいし、複数でも良い。制御部を複数有する場合、分割された電極ごとに制御部を有する構成であってもよいし、1つの制御部で複数の電極への電流注入量を制御可能に構成されていてもよい。
例えば、制御部を2つ有する場合、一方は出射端面P側の第一電極111、及び調整電極112の制御をし、他方は端面P側の第二電極113の制御を行ってもよい。
(製造方法)
本実施形態に係る発光素子の製造方法は、特に限定されないが、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて各半導体層を順次成長させることで製造することができる。
(実施形態2)
以下に本発明の実施形態2に係る発光素子について図4を用いて説明する。本実施形態に係る発光素子は、実施形態1に係る発光素子における調整電極が複数ある例である。図4は、実施形態2に係る発光素子の上面図であり、調整電極が複数の電極からなること以外の構成については実施形態1と同一である。以下では、実施形態1と異なる事項について説明し、同一の事項については説明を省略する。
本実施形態に係る発光素子200は、調整電極が複数からなる調整電極群260を構成している。なお、図4では、調整電極群260が4つの電極で構成された例を示しているが、調整電極群260は複数の電極からなっていればよい。以下では図4の4つの電極からなる例について説明する。また、電極分割領域215〜219は、第一電極111、第二電極113及び調整電極群260の電流クロストークを抑制するために、電気抵抗値を高くしている。本実施形態に係る発光素子200は、発光素子の活性層が劣化せずに正常な発光スペクトルを示すときには、調整電極群260の全ての電極への電流注入密度を、第二電極113と等しくする。
次に短波長帯域の発光を生じる活性層が劣化し、短波長帯域の発光強度が小さくなった場合を考える。このとき、調整電極群260のうち第一電極111に最も近い電極261の電流注入密度を第二電極113と同一の状態から、第一電極111に同一の状態へと変える。それによって、活性層の劣化による短波長帯域の発光強度の減少分を補うことができる。
そして、発光素子の使用を継続し、再び短波長帯域の発光強度が小さくなった場合、電極262の電流注入密度を第二電極113と同一の状態から、第一電極111と同一の状態へと変える。それによって、短波長帯域の発光強度の減少分を補うことができる。
同様にして、短波長帯域の発光強度が減少するに伴って、調整電極群260のうち、第一電極への電流注入密度と等しくする電極を増やすことによって、長期間にわたって、短波長から長波長まで発光させられる状態を保つことができる。
上記では、調整電極群260のうち、第一電極に最も近い電極から1個づつ、電流注入密度を変えていく方法について説明した。しかし、活性層の劣化による短波長帯域の発光強度の減少が大きい場合は、調整電極群260のうち、複数の電極の電流注入密度を変えてもよい。
また、本実施形態において、電極分割領域215〜218の電気抵抗値を、調整電極群260のうち第二電極113に最も近い電極と、第二電極113との間の電極分割領域219の電気抵抗値に比べて低くしている。これは、電気抵抗値が高いと短波長領域の光を吸収しやすいため、短波長帯域の光を吸収しにくいようにするためである。なお、各電極分割領域の電気抵抗値はそれぞれ異なっていてもよい。電気抵抗値を小さくする方法は、たとえばコンタクト層を残す方法が挙げられる。これは、電極分割領域のGaAsコンタクト層をクエン酸過水を用いてウエットエッチングによる除去を行う際に、電気抵抗値を小さくしたい部分にマスクを形成しておけばよく、比較的簡易に実施できる。
なお、電気抵抗値を小さくする方法としてGaAsコンタクト層を残す方法を例として示しているが、電気抵抗値を小さくできる方法であればよく、これに限定されるものではない。
(実施形態3)
以下に本発明の実施形態3に係る発光素子について図5を用いて説明する。図5は、実施形態3に係る発光素子の上面図であり、第二電極よりも光の出射端面と逆側の端面側に第二の調整電極があること以外の構成については実施形態1と同一である。以下では、実施形態1と異なる事項について説明し、同一の事項については説明を省略する。
本実施形態に係る発光素子300では、実施形態1における第一の電極111と第二電極113との間に調整電極312を設ける。さらに、第二電極113よりも、出射端面と逆側に第二の調整電極314を設ける(図5(a))。なお、図5(a)における第一の調整電極312、第二の調整電極314はそれぞれ、図5(b)のように調整電極群312’、第二の調整電極群314’のように、複数の電極で構成されていてもよい。
本実施形態では、第一電極111と第二電極113の間に調整電極312を設けた上でさらに、第二電極よりも、出射端とは逆側に、第二の調整電極314を設ける。調整電極312と第二の調整電極314とは例えば導波方向において同一の長さにする。
このような構成とすることで、調整電極312の電流注入密度を第二電極と同一の状態から第一電極と同一の状態へと変化させた場合でも、発光スペクトルを元の形状により近くすることができる。すなわち、調整電極312への電流注入密度を第二電極と同一として長波長帯域の発光をさせる状態から、第一電極と同一として短波長帯域の発光をさせる状態へと変化させると、長波長帯域の発光が小さくなる。そこで、第二の調整電極314に電流注入していない状態から、第二電極と同一の電流注入密度で電流注入する状態へと変化させることで、長波長帯域の発光を生じさせ、減少分を補う。その結果、発光スペクトルを元の形状により近いものにすることができる。
(実施形態4)
(光干渉断層計)
本実施形態では、上記実施形態1乃至3に係る発光素子を有する光源システムを用いた光干渉断層計(OCT)について図6を用いて説明する。
本実施形態に係るOCT400は、光源システム401、干渉光学系402、分光部403、干渉光検出部404、情報取得部405を少なくとも有する構成であり、光源システム401は上記実施形態1乃至3に係る光源システムである。
干渉光学系402では、光源システム401からの光を物体410へ照射する照射光と、参照光とに分波し、物体410に照射された光の反射光と、参照光とによる干渉光を発生させる。この干渉光は、測定対象の物体410の情報を有する。分光部403で分光された干渉光は、干渉光検出部404の異なる位置に異なる波長の光が照射される形で受光される。情報取得部405では、干渉光検出部404で受光された光の強度の情報から物体410の情報、例えば断層像の情報を取得する。次に、本実施形態に係るOCTの詳細な構成について、図6を用いて説明する。
図6に示すOCTは、光源システム401から出射された光は、干渉光学系402の分波部420によって、照射光と参照光とに分波される。照射光は、照射光学系440を経て測定対象の物体410に反射されて反射光となり、参照光学系430で反射された参照光と干渉部(分波部)420で干渉光を生じる。本実施形態に係るOCTは、干渉部420で生じた干渉光を検出する光検出光学系450、光検出光学系450で検出された光に基づいて断層像に関する情報を得る情報取得部405、断層像を表示する表示部460を有する。
光源システム401は、光ファイバを介して分波部(干渉部)420により参照光と照射光に分波し、分波された光の一部は参照光学系430へ入る。ここでは、分波部420と干渉部420は同一のファイバカプラを用いている。参照光学系430はコリメータレンズ431および432、反射鏡433で構成されており、反射鏡433で反射した参照光は再度光ファイバへ入射する。光ファイバから分波部420で分波されたもう一方の光である照射光は、照射光学系440へ入る。照射光学系440はコリメータレンズ441および442、光路を90°曲げるための反射鏡443で構成されている。照射光学系440は入射した光を測定対象の物体410へ入射するとともに、反射光を再び光ファイバへ結合する役割がある。
そして参照光学系430および照射光学系440から戻ってきた光は干渉部420を通り、光検出光学系450へ入る。光検出光学系450はコリメータレンズ451および452、分光部としての回折格子403を有する。また、回折格子403により分光された光のスペクトル情報を得るためのラインセンサ404を有する。
なお、上記本実施形態に係るOCTにおいて、参照光学系430は反射鏡433を有し、そこで反射した光が干渉部420に戻る構成の例を示した。しかし、反射鏡433を有さず、適切な光路長の光路を経て、干渉部420に至る構成であってもよい。
本実施形態に係るOCTは、眼科、歯科、皮膚科等の分野において、動物や人のような生体の断層像を取得する際に有用である。生体の断層像に関する情報とは、生体の断層像のみならず、断層像を得るために必要な数値データをも含む。特に測定対象を人体の眼底とし、眼底の断層像に関する情報を取得するために用いることが好適である。なお、OCTはOCT装置と呼ぶこともできる。
(他用途)
上記本発明の実施形態に係る発光素子や光源システムは、上記のOCT以外にも、光通信用光源や光計測用光源として利用できる。
以下に本発明の実施例を示す。以下の実施例で示す活性層構造や層構造はあくまで一例であり、それらに限定されるものではない。また、発光素子の製造方法は、実施例に具体的に示したが、発光素子の各構成要素の寸法、製造の各工程、装置、各種パラメータは実施例に限定されない。また、半導体材料、電極材料、誘電体材料などに関しても実施例で開示したものに限らない。さらに、各半導体層の導電型は本実施例で例示するものに限らず、p型として例示したものをn型に、p型で例示したものをn型に置き換えることもできる。
(実施例1)
本発明の実施例1に係る光源について説明する。本実施例に係る光源は実施形態1で説明した図1、2の構成と同じである。本実施形態に係る光源の発光素子は、まず、GaAs基板101上にn型クラッド層102としてn−Al0.5GaAs、活性層103として発光準位を2つ有するInGaAs単一量子井戸、p型クラッド層104としてp−Al0.5GaAsを用いた。また、コンタクト層106として高ドープのp−GaAsを、MOCVD法を用いて順次成長させた。
また、スパッタ法を用いて、絶縁膜としてSiOを形成した後、半導体リソグラフィー法を用いてフォトレジストで光導波路形成のためのストライプ状マスクを形成した。その後、ドライエッチング法を用いて、ストライプ状マスク以外の部分の半導体を選択的に除去した。この時、除去する部分はGaAsコンタクト層106とp型クラッド層の途中までで、深さはを0.8μmとした。このような工程を経て、リッジ型の導波路構造105を形成した。なお、リッジ型の導波路構造105の幅はシングルモードとするために3umの幅とした。また、出射端面の垂線と光導波路の角度は、リッジ型の導波路構造の端面での反射を防止するために約7度傾斜させた。
次に、絶縁膜130としてSiOを上記で作製した半導体積層体の表面に形成し、フォトリソグラフィー法およびウエットエッチングによって、リッジ型の導波路構造105の上部のSiOを部分的に除去した。その後、真空蒸着法およびリソグラフィー法を用いて上部電極(p型電極)110としてTi/Au層を形成した。このp型電極110は、活性層の面内方向に直列に複数に分割した。また第一電極の導波方向の長さを0.28mm、調整電極の導波方向の長さを0.1mm、第二電極の導波方向の長さを0.5mmとした。すなわち、調整電極の長さは、第一電極の長さの36%である。
また、第一電極111から第二電極113にかけての電極分割領域115、116は全て10μmとした。さらに、第一電極111、調整電極112、第二電極113の互いの電流の漏れの影響を抑制するため、各々の電極分割領域のGaAsのコンタクト層106は除去した。なお電極分割領域のGaAsのコンタクト層106はクエン酸過水を用いてウエットエッチングによる除去を行い、それぞれ電気的に隔絶された領域とした。
次に、GaAs基板101を研磨により100μm程度の厚さまで薄くして、ファセット面で劈開しやすくした。そして、下部電極層としてのn型電極120を真空蒸着法により形成した。n型電極120はAuGe/Ni/Auを用いた。また、光源の良好な電気特性を得るため、高温窒素雰囲気中でアニールを行い、電極と半導体を合金化した。最後に、劈開により出射端面にファセット面を出すことで発光素子が完成した。
上記発光素子を含む光源を用いた光源の制御方法について図7、8を用いて説明する。まず、駆動パターン(i)のように第一電極111のみ、電流注入密度13.4kA/cmに設定して発光させたところ、図7(b)の点線で示す発光スペクトルを示した。
この結果から、第一電極を比較的高い電流注入密度で駆動させることで、高次準位からの発光(発光波長820nm付近)をさせられることがわかる。
次に、駆動パターン(ii)のように第一電極の電流注入密度は13.4kA/cm、調整電極及び第二電極の電流注入密度は0.9kA/cmに設定したところ、図7(b)の実線で示す発光スペクトルを示した。この結果から、第一電極に加えて、調整電極、第二電極を比較的低い電流注入密度で駆動させることで、高次準位の短波長帯域の発光と同時に基底準位の長波長帯域の発光(890nm付近)をさせることができることがわかる。この、図7(b)の実線で表わされる発光スペクトルが正常の駆動状態であるとする。
次に、第一電極及び調整電極の電流注入密度を13.4kA/cmに設定して発光させたところ、図8(a)の点線で示す発光スペクトルを示した。さらに、第一電極及び調整電極を13.4kA/cm、第二電極を0.9kA/cmの電流注入密度に設定したところ、図8(b)の実線で示す発光スペクトルを示した。図8(b)の実線で示す発光スペクトルから、調整電極の電流注入密度を、第二電極と等しい状態から第一電極と等しい状態へと変えると、短波長帯域(820nm〜840nm)の発光強度が約2倍の強度になることがわかる。
上記本実施例の結果から、第一電極に対応する活性層領域が劣化して発光強度が小さくなった場合でも、調整電極の電流注入密度を第二電極と同一の状態から第一電極と同一の状態へと変えることで、短波長帯域の発光の減少分を補うことができることを示した。その際、長波長帯域(890nm付近)の発光強度とピーク位置はほぼ変わってないことから、調整電極の電流密度を変化させても、長波長帯域の発光にはほとんど影響がないことが示された。
100 発光素子
103 活性層
110 上部電極層
111 第一電極
112 調整電極
113 第二電極
120 下部電極層
140 出射光検出部
150 制御部
160 光源システム

Claims (20)

  1. 上部電極層と、下部電極層と、それらの間に設けられた活性層とを有し、
    前記上部電極層と前記下部電極層の少なくともいずれか一方の電極層が、複数の電極に分割され、
    前記上部電極層と前記下部電極層を介して前記活性層に電流を注入して発光させた光を前記活性層内を導波させて出射させる発光素子において、
    前記複数の電極の間に、前記出射される光の強度を調整するための調整電極を有する発光素子。
  2. 前記複数の電極のうち、前記調整電極よりも前記発光素子の光の出射端面側に設けられた電極を第一電極、前記調整電極よりも前記出射端面とは逆の端面側に設けられた電極を第二電極としたときに、前記第一電極と前記調整電極との間の領域の電気抵抗値が、前記調整電極と前記第二電極との間の領域の電気抵抗値よりも高い、請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記第二電極と前記調整電極との間の領域の電気抵抗値が、前記調整電極と前記第一電極との間の領域の電気抵抗値に比べて2倍以上である、請求項1または2に記載の発光素子。
  4. 前記調整電極の前記導波方向の長さは、前記第一電極の前記導波方向の長さの30%以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発光素子。
  5. 前記調整電極の前記導波方向の長さが50μm以下である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発光素子。
  6. 前記第一電極と前記調整電極との間の長さ、及び前記調整電極と前記第二電極との間の長さの少なくともいずれか一方が20μm以下である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発光素子。
  7. 前記調整電極が複数の電極に分割された、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発光素子。
  8. 前記第二電極よりも、前記出射端面の逆側の端面側に第二の調整電極を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発光素子。
  9. 前記第二の調整電極が複数の電極に分割された、請求項8に記載の発光素子。
  10. 前記発光素子がリッジ型の導波路構造を有する請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発光素子。
  11. 前記導波路構造は、前記出射端面の垂線に対して前記活性層の面内方向に傾斜している請求項10に記載の発光素子。
  12. 前記発光素子から出射される光の強度を検出する出射光検出部をさらに有する請求項1乃至11のいずれか一項に記載の発光素子。
  13. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の発光素子と、
    前記上部電極層及び前記下部電極層への電流注入量を制御する制御部と、
    を有する光源システム。
  14. 請求項12の記載の発光素子と、前記上部電極層及び前記下部電極層への電流注入量を制御する制御部と、を有する光源システムであって、
    前記制御部は前記出射光検出部によって検出される光の強度に応じて、前記上部電極層及び前記下部電極層への電流注入量を制御可能に構成されている請求項13に記載の光源システム。
  15. 前記制御部は前記出射光検出部によって検出される光の強度が所定値以下である場合に、前記調整電極への電流注入量を変更可能に構成されている請求項13または14に記載の光源システム。
  16. 前記第一電極への電流注入密度をJ、前記第二電極への電流注入密度をJ、前記調整電極への電流注入密度をJとしたときに、
    前記制御部は、前記Jと前記Jとが同一である状態から、前記出射光検出部によって検出される光の強度が所定値以下である場合に、前記Jと前記Jが同一である状態へと変更可能に構成されている請求項13乃至15のいずれか一項に記載の光源システム。
  17. 前記光の強度の所定値が15mWである、請求項15または16に記載の光源システム。
  18. 前記光の強度の所定値が所定の波長における光の強度である、請求項15または16に記載の光源システム。
  19. 請求項8に記載の発光素子と、前記発光素子から出射される光の強度を検出する出射光検出部と、前記上部電極層及び前記下部電極層への電流注入量を制御する制御部と、を有する光源システムであって、前記第一電極への電流注入密度をJ、前記第二電極への電流注入密度をJとしたときに、前記制御部は、前記調整電極への電流注入密度を前記Jと同一である状態から、前記Jと同一である状態へと変更し、かつ、前記第二の調整電極への電流注入密度を前記Jと同一の状態にすることが可能に構成されている、光源システム。
  20. 請求項13乃至19のいずれか一項に記載の光源システムと、
    前記光源システムからの光を物体へ照射する照射光と参照光とに分波し、前記物体に照射された光の反射光と前記参照光による干渉光を発生させる干渉光学系と、
    前記干渉光を分光させる分光部と、
    分光された前記干渉光を受光する干渉光検出部と、
    前記干渉光の強度に基づいて、前記物体の情報を取得する情報取得部と、
    を有することを特徴とする光干渉断層計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016122704A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 セイコーエプソン株式会社 発光装置およびプロジェクター

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