JP2015191235A - 心臓マッサージ練習用具及び心臓マッサージ練習方法 - Google Patents

心臓マッサージ練習用具及び心臓マッサージ練習方法 Download PDF

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Abstract

【課題】心肺蘇生法による心臓マッサージを、人体を模したマネキンで実際に近い状態でリアルに練習でき、心臓マッサージによって心臓から移送させることができた血液量を、専門家ではなくても誰でも容易に把握でき、この移送血液量を指標として心臓マッサージの技能の良否を容易に判別可能であり、また、手動式ポンプ等の補助器具の使用技能の良否までも適切にかつ容易に判別可能である、心臓マッサージ練習用具を提供する。【解決手段】定常状態から収縮して収縮状態へと変形可能であり、かつ定常状態から拡張して拡張状態へと変形可能である模擬心臓10と、模擬心臓10に連結され、収縮状態から拡張する際に仮想血液を模擬心臓10内に移送する模擬静脈20と、模擬心臓10に連結され、拡張状態から収縮する際に仮想血液を模擬心臓10内から外に移送する模擬動脈と、模擬心臓10を内部に収容する人体上半身部マネキン40とを有する。【選択図】図2A

Description

本発明は、心臓マッサージの練習に使用される心臓マッサージ練習用具とそれを用いた心臓マッサージ練習方法に関する。
従来より、心肺蘇生法による心臓マッサージのトレーニングのための練習用具や練習方法が提案されてきている。
例えば、人体を模した全身又は上半身のマネキンで作られた練習道具が市販されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2など参照)。これらの練習用具においては、ランプ表示あるいは音声により、心臓マッサージを行う人の技能の適否が判断できるようになっている。例えば、ランプの色が、圧迫が正しい時は「緑」、圧迫が強すぎるときは「オレンジ」、圧迫位置を誤ったときは「赤」などに設定されていたり、あるいは、適正な圧迫位置で圧迫をしたときにクリック音が鳴るように設定されていたりする。
しかしながら、前記心肺蘇生法においては、心臓マッサージにより、どれだけの血液を心臓から移送させることができるかが最も重要になるが、従来における上記練習用具では、心臓マッサージによって心臓から移送させることができた血液量を把握することは全く不可能であるという重大な問題乃至欠点がある。従来においては、心臓マッサージによって心臓から移送させることができた血液量を指標として、心臓マッサージのトレーニングをすべきであるという本質的な視点を全く欠いていたのである。
一方、小型の心臓マッサージの練習用具もいくつか提案されてきている(例えば、特許文献1参照)。これらの小型の練習用具は、心臓マッサージによる心臓の動きや前記心肺蘇生法の原理を学ぶ教材としては使えるものの、実際の人体とは全く異なる構造体であるため、実際に胸部を圧迫するトレーニングの代替トレーニングにはなり得ないという根本的な問題がある。そして、当然のことながら、心臓マッサージによって心臓から移送させることができた血液量を把握することは全く想定もされていないという重大な問題乃至欠点がある。
他方、前記心肺蘇生法による心臓マッサージにおいて使用する補助器具として、手動式心臓ポンプ(例えば、非特許文献3参照)、口に装着して胸部圧迫解除時の肺への空気の流入を制御するためのITD付救急蘇生キット(例えば、非特許文献4参照)などが市販されている。これらは、前記心肺蘇生法による心臓マッサージにおいて有用な補助器具であるが、従来の心臓マッサージの練習用具では、これらの補助器具の使用技能の良否を簡便に判別することができないという問題があった。
WO2010/147129
株式会社アヴィスのインターネット上のHP<URL;http://humanbody.jp/simulator/item/w44001.html> 日本スリービー・サイエンティフィック株式会社のインターネット上のHP<URL;http://www.3bs.jp/simulator/aed/w19633.htm> アイ・エム・アイ株式会社製「カーディオポンプ」、同社のインターネット上のHP<URL;http://www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/20500BZY00126000> 米国サイエンティフィック・モールディング(Molding)・コーポレーション製、「ResQPOD(登録商標)」、医療機器承認番号22300BZX00315000、同社のインターネット上のHP<URL;http://www.nihonkohden.co.jp/iryo/products/resp_resus/02_def/resqpod.html>
本発明は、従来における前記問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、前記心肺蘇生法による心臓マッサージを、人体を模したマネキンで実際に近い状態でリアルに練習でき、かつ心臓マッサージによって心臓から移送させることができた血液量を、専門家ではなくても誰でも容易にかつ簡便に把握でき、この移送血液量を指標として心臓マッサージの技能の良否を容易に判別可能であり、また、手動式ポンプ等の補助器具の使用技能の良否までも適切にかつ容易に判別可能である、心臓マッサージ練習用具及び心臓マッサージ練習方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段は、以下のとおりである。即ち、
<1> 定常状態から収縮して収縮状態へと変形可能であり、かつ定常状態から拡張して拡張状態へと変形可能である模擬心臓と、
該模擬心臓に連結され、該模擬心臓が前記収縮状態から拡張する際に仮想血液を該模擬心臓内に移送する模擬静脈と、
前記模擬心臓に連結され、前記模擬心臓が拡張状態から収縮する際に前記模擬心臓内に移送された前記仮想血液を前記模擬心臓内から外部に移送する模擬動脈と、
前記模擬心臓を内部に収容する人体上半身部マネキン
とを有してなることを特徴とする心臓マッサージ練習用具である。
前記<1>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬心臓が前記収縮状態から拡張すると、前記模擬心臓内が陰圧状態となり、該模擬心臓に連結された前記模擬静脈から前記仮想血液が該模擬心臓内に移送される。一方、前記模擬心臓が前記拡張状態から収縮すると、前記模擬心臓内が陽圧状態となり、該模擬心臓に連結された前記模擬動脈に前記模擬心臓内の前記仮想血液が前記模擬心臓内から該模擬動脈を介して外部に移送される。よって、前記心臓マッサージ練習用具の前記人体上半身部マネキンにおける胸部を規則的に圧迫する心臓マッサージを行うと、このマッサージに対応して前記模擬心臓が収縮と拡張とを繰り返し、前記仮想血液が前記模擬動脈を介して外部に流出される。このため、前記<1>に記載の心臓マッサージ練習用具によると、前記外部に流出した前記仮想血液の量を確認することにより、心臓マッサージの技能の良否を誰でも容易に確認することができる。前記心肺蘇生法による心臓マッサージにおいては、該心臓マッサージによってどれだけの血液を心臓から送出させることができるかが重要であり、本来は、できるだけ多くの血液を前記心臓マッサージによって送出させることができた場合に心臓マッサージの技能に優れていると評価されるべきであり、前記<1>に記載の心臓マッサージ練習用具によると、かかる技能が適切に評価可能となる。
<2> 前記模擬心臓が、変形可能な中空弾性体と、
前記中空弾性体における前記模擬静脈との連結部に設けられ、
該中空弾性体が前記収縮状態から拡張して前記拡張状態へと変形する際に開放して、前記模擬静脈から該中空弾性体内に前記仮想血液を移送可能にすると共に、該中空弾性体が前記拡張状態から収縮して前記収縮状態へと変形する際に閉鎖して、該中空弾性体内に移送された前記仮想血液の前記模擬静脈への逆流を防ぐ模擬僧帽弁と、
前記中空弾性体における前記模擬動脈との連結部に設けられ、
該中空弾性体が前記拡張状態から収縮して前記収縮状態へと変形する際に開放して、該中空弾性体内から前記模擬動脈に前記仮想血液を移送可能にすると共に、該中空弾性体が前記収縮状態から拡張して前記拡張状態へと変形する際に閉鎖して、前記模擬動脈に移送された前記仮想血液の該中空弾性体内への逆流を防ぐ模擬大動脈弁と、とを有する
前記<1>に記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<2>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬心臓における前記中空弾性体が前記収縮状態から拡張すると、前記中空弾性体内が陰圧状態となり、該中空弾性体における前記模擬静脈との連結部に設けられた前記模擬僧帽弁が開放し、該中空弾性体における前記模擬動脈との連結部に設けられた前記模擬大動脈弁が閉鎖する。このため、該中空弾性体に連結された前記模擬静脈から前記仮想血液が該中空弾性体内に移送される。一方、前記模擬心臓における前記中空弾性体が前記拡張状態から収縮すると、前記中空弾性体内が陽圧状態となり、前記模擬僧帽弁が閉鎖し、前記模擬大動脈弁が開放する。このため、該中空弾性体に連結された前記模擬動脈に該中空弾性体内の前記仮想血液が該中空弾性体内から前記模擬動脈を介して外部に移送される。よって、前記心臓マッサージ練習用具の前記人体上半身部マネキンにおける胸部を規則的に圧迫する心臓マッサージを行うと、このマッサージに対応して前記中空弾性体が収縮と拡張とを繰り返し、前記仮想血液が前記模擬動脈を介して外部に流出される。このため、前記<2>に記載の心臓マッサージ練習用具によると、前記外部に流出した前記仮想血液の量を確認することにより、心臓マッサージの技能の良否を誰でも容易に確認することができる。前記心肺蘇生法による心臓マッサージにおいては、該心臓マッサージによってどれだけの血液を心臓から送出させることができるかが重要であり、本来は、できるだけ多くの血液を前記心臓マッサージによって送出させることができた場合に心臓マッサージの技能に優れていると評価されるべきであり、前記<2>に記載の心臓マッサージ練習用具によると、かかる技能が適切に評価可能となる。
<3> 前記模擬静脈が、両端開口の管構造体であり、前記模擬心臓に前記仮想血液が流通可能に連結された一端とは反対側にある他端が前記人体上半身部マネキンの外部にまで延設され、かつ、
前記模擬動脈が、両端開口の管構造体であり、前記模擬心臓に前記仮想血液が流通可能に連結された一端とは反対側にある他端が前記人体上半身部マネキンの外部にまで延設された前記<1>から<2>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<3>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬静脈及び前記模擬動脈が両端開口の管構造体であるため、その内部を前記仮想血液が流通可能である。そして、これらの管構造体の一端は前記模擬心臓に連結されているため、該管構造体を流通する前記仮想血液は前記模擬心臓内にも流通可能である。また、これらの管構造体の他端は、前記人体上半身部マネキンの外部にまで延設されているため、心臓マッサージの練習を行った際に、該心臓マッサージ練習用具の外部に流出した前記仮想血液の量を容易に確認することができ、心臓マッサージの技能の良否を誰でも容易に確認することができる。
<4> 前記模擬静脈が、前記仮想血液を収容する仮想血液収容器に接続された前記<1>から<3>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<4>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬静脈が、前記仮想血液を収容する仮想血液収容器に接続されているので、前記仮想血液収容器内に前記仮想血液を収容させてから心臓マッサージの練習を行えば、該心臓マッサージによる前記仮想血液の移送量の目視による判断が容易となる。
<5> 前記模擬動脈が、前記模擬心臓から移送された前記仮想血液の量を測定可能な液量測定容器に接続された前記<1>から<4>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<5>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬動脈が、移送された前記仮想血液の量を測定可能な液量測定容器に接続されているので、心臓マッサージの練習時に、単位時間あたりにどれだけの量の前記仮想血液を前記模擬心臓から移送させることができたかの目視による判断が容易となる。
<6> 前記人体上半身部マネキンが、模擬皮膚により表面が被覆されており、該模擬皮膚の内側に模擬肋骨を有してなる前記<1>から<5>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<6>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記人体上半身部マネキンが、模擬皮膚により表面が被覆されており、該模擬皮膚の内側に模擬肋骨を有してなるので、心臓マッサージの練習時において、胸部圧迫の感覚が実際の人体での実施と近似した感覚として得られる。また、胸部圧迫の強さが強すぎると、前記模擬肋骨が破損し、実際の人体における肋骨の骨折と同様の効果が得られる。
<7> 前記模擬皮膚が、軟質樹脂で形成されたシート状物である前記<6>に記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<7>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬皮膚が、軟質樹脂で形成されたシート状物であるので、心臓マッサージの練習時に、前記人体上半身マネキンの前記模擬皮膚が破損することがなく、実際の皮膚に近い感覚で練習することができる。
<8> 前記模擬肋骨が、硬質樹脂で形成されたプレート状物である前記<6>から<7>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<8>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬肋骨が、硬質樹脂で形成されたプレート状物であるので、心臓マッサージの練習時において、胸部圧迫の強さが強すぎると、前記模擬肋骨が破損し、実際の人体における肋骨の骨折と同様の効果が得られる。
<9> 前記模擬皮膚及び前記模擬肋骨が、透明である前記<6>から<8>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<9>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記模擬皮膚及び前記模擬肋骨が、透明であるので、前記模擬心臓を視認でき、心臓マッサージの練習時において前記模擬心臓の動きを目視にて容易に確認できる。
<10> 前記仮想血液が、液体である前記<1>から<9>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具である。
前記<10>に記載の心臓マッサージ練習用具においては、前記仮想血液が、液体であるので、心臓マッサージの練習時において、該仮想血液が前記模擬静脈から前記模擬心臓へ、前記模擬心臓から前記模擬動脈へと移送され、実際の人体における血液の流れが再現される。
<11> 人体の上半身部を模したマネキンの形状に形成された心臓マッサージ練習用具を用いて心臓マッサージを行う心臓マッサージの練習方法であって、
前記心臓マッサージ練習用具における心臓が配置された位置に対応する胸部表面を一定間隔で押圧する心臓マッサージステップと、
前記心臓マッサージ練習用具から移送された仮想血液の、前記心臓マッサージステップを行った単位時間に対応する量を計測する仮想血液移送量計測ステップとを含み、
前記心臓マッサージ練習用具が、前記<1>から<9>のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具であることを特徴とする心臓マッサージの練習方法である。
前記<11>に記載の心臓マッサージ練習方法では、前記心臓マッサージステップにおいて、前記心臓マッサージ練習用具における心臓が配置された位置に対応する胸部表面を一定間隔で押圧する。このとき、前記模擬心臓が前記収縮状態から拡張すると、前記模擬心臓内が陰圧状態となり、該模擬心臓に連結された前記模擬静脈から前記仮想血液が該模擬心臓内に移送される。一方、前記模擬心臓が前記拡張状態から収縮すると、前記模擬心臓内が陽圧状態となり、該模擬心臓に連結された前記模擬動脈に前記模擬心臓内の前記仮想血液が前記模擬心臓内から該模擬動脈を介して外部に移送される。よって、前記心臓マッサージ練習用具の前記人体上半身部マネキンにおける胸部を規則的に圧迫する心臓マッサージを行うと、このマッサージに対応して前記模擬心臓が収縮と拡張とを繰り返し、前記仮想血液が前記模擬動脈を介して外部に流出される。そして、前記仮想血液移送量計測ステップにおいて、前記心臓マッサージ練習用具から外部に移送された仮想血液の、前記心臓マッサージステップを行った単位時間に対応する量を計測する。この計測した前記仮想血液の量を確認することにより、心臓マッサージの技能の良否を誰でも容易に確認することができる。前記心肺蘇生法による心臓マッサージにおいては、該心臓マッサージによってどれだけの血液を心臓から送出させることができるかが重要であり、本来は、できるだけ多くの血液を前記心臓マッサージによって送出させることができた場合に心臓マッサージの技能に優れていると評価されるべきであり、前記<11>に記載の心臓マッサージ練習方法によると、かかる技能が適切に評価可能となる。
本発明によると、従来における前記問題を解決することができ、前記心肺蘇生法による心臓マッサージを、人体を模したマネキンで実際に近い状態でリアルに練習でき、かつ心臓マッサージによって心臓から移送させることができた血液量を、専門家ではなくても誰でも容易にかつ簡便に把握でき、この移送血液量を指標として心臓マッサージの技能の良否を容易に判別可能であり、また、手動式ポンプ等の補助器具の使用技能の良否までも適切にかつ容易に判別可能である、心臓マッサージ練習用具及び心臓マッサージ練習方法を提供することができる。
図1は、本発明の心臓マッサージ練習用具の一例を示す概略平面図である。 図2Aは、図1に示す心臓マッサージ練習用具において頭部を外したものを図示したものであり、該心臓マッサージ練習用具における、前記模擬心臓、前記模擬静脈及び前記模擬動脈の配置を説明するための概略平面図である。 図2Bは、図2Aに図示された心臓マッサージ練習用具を側方から図示した概略側面図である。 図3は、本発明における模擬心臓の一例を示す概略説明図である。 図4は、図3に示す模擬心臓を、中空弾性体と弁装備部材とに分解した状態を示す概略説明図である。 図5は、図4に示す弁装備部材に配された模擬僧帽弁を中空弾性体側(模擬心臓の内側)から見た概略説明図である。 図6は、図4に示す弁装備部材に配された模擬僧帽弁を模擬静脈が連結される側(模擬静脈の内側)から見た概略説明図である。 図7は、図4に示す弁装備部材に配された模擬大動脈弁を模擬動脈が連結される側(模擬動脈の内側)から見た概略説明図である。 図8Aは、模擬心臓が拡張期にあるときの、模擬僧帽弁及び模擬大動脈弁の動きと仮想血液の流れを説明するための概略説明図である。 図8Bは、図8Aに対応する実際の心臓における、僧帽弁と大動脈弁の動きと血液の流れを説明するための心臓エコー図である。 図8Cは、模擬心臓が収縮期にあるときの、模擬僧帽弁及び模擬大動脈弁の動きと仮想血液の流れを説明するための概略説明図である。 図8Dは、図8Cに対応する実際の心臓における、僧帽弁と大動脈弁の動きと血液の流れを説明するための心臓エコー図である。 図9は、市販の心臓マッサージの補助用具である、アイ・エム・アイ株式会社製「カーディオポンプ」を用いて心臓マッサージをしている状態を説明する概略説明図である。
(心臓マッサージ練習用具及び心臓マッサージ練習方法)
本発明の心臓マッサージ練習用具は、模擬心臓と、模擬静脈と、模擬動脈と、人体上半身部マネキンとを有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材を有していてもよい。
本発明の心臓マッサージ練習方法は、心臓マッサージステップと、仮想血液移送量計測ステップとを含み、更に必要に応じて適宜選択したその他のステップを含んでいてもよい。本発明の心臓マッサージ練習方法は、本発明の前記心臓マッサージ練習用具を用いて好適に実施することができる。
以下、本発明の心臓マッサージ練習用具の説明を行うと共にその使用法・原理の説明を通じて本発明の前記心臓マッサージ練習方法の説明をも行うこととする。
−模擬心臓−
前記模擬心臓としては、定常状態から収縮して収縮状態へと変形可能であり、かつ定常状態から拡張して拡張状態へと変形可能である機能を有するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記模擬心臓の具体例としては、中空弾性体と、模擬僧帽弁と、模擬大動脈弁とを少なくとも有しているものが好適に挙げられ、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材を有していてもよい。
前記中空弾性体としては、内部空間が設けられた中空構造を有し、かつ弾性を有し、収縮乃至拡張の変形が可能であればよく、公知のものの中から適宜選択することができる。前記中空弾性体は、かかる弾性を有しているので、外部から押圧(加圧)されると定常状態よりも収縮(圧縮)した形態をとり、逆に外部から吸引(陰圧)されると定常状態よりも拡張(膨張)した形態をとり得る。
前記中空弾性体における弾性変形は、心臓マッサージの練習時における胸部圧迫動作に伴って生じる必要があり、該中空弾性体が前記人体上半身マネキン内に装備された状態において、該人体上半身マネキンに対し胸部圧迫動作を行った際に少なくとも生ずればよいが、該中空弾性体の周囲全方向に対して生ずることがより好ましい。
前記中空弾性体の材質としては、心臓マッサージの練習時において、該中空弾性体が前記弾性変形を生ずるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えばそれ自体公知の、樹脂、ゴム、エラストマーなどが挙げられる。前記樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂などが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、汎用樹脂が好適に挙げられる。前記汎用樹脂としては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、などが挙げられる。前記ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。前記ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。これらの樹脂は可塑剤を含有していてもよい。前記ゴムとしては、例えば、天然ゴム、合成ゴムなどが挙げられる。前記合成ゴムとしては、SBRゴムなどが挙げられる。前記エラストマーとしては、例えば、熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。これらは、一種単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
前記中空弾性体における前記内部空間(室)は、人体の心臓における右房、右室、左房及び左室の心臓内部空間と同視されるので、本発明においては、該中空構造体における前記内部空間の容積が前記心臓内部空間に近い方が好ましいが、これに限定されるものではない。
前記中空弾性体における内部空間(室)の数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、実際の心臓をリアルに模倣する観点からは、右房、右室、左房、左室に対応する「4」が好ましいが、実際の心臓においては前記右房、前記右室、前記左房及び前記左室はいずれも弁を介して連通しているため、これらを「1」つの空間と見做すこともでき、この場合、血液を心臓から大動脈に送出するのに最も重要な機能を有し、かつ血圧にも関係するのが前記左室であることから、前記内部空間を前記左室に相当する「1」としてもよい。
前記中空弾性体の構造としては、一の部材で形成されていてもよいし、二以上の部材で形成されていてもよい。例えば、前記模擬僧帽弁及び前記模擬大動脈弁とが逆止弁として十分に機能させる観点からは、これらを比較的硬質の材質とすることが好ましく、これらを装備させる弁装着部位を比較的硬質の材質とし、その他の部位である本体を軟質の材質で形成してもよく、この場合、該弁装着部位と該本体とを別部材で形成した構造とすることができる。
前記模擬僧帽弁としては、前記中空弾性体が収縮状態から拡張して拡張状態へと変形する際に開放して、前記模擬静脈から該中空弾性体内に前記仮想血液を移送可能にすると共に、該中空弾性体が拡張状態から収縮して収縮状態へと変形する際に閉鎖して、該中空弾性体内に移送された前記仮想血液の前記模擬静脈への逆流を防ぐ機能を有している限り、特に制限はなく、目的に応じてその大きさ、形状、構造、材質を選択することができ、例えば、一の回転方向にだけ90°以内回動可能に設計された逆止弁などの公知のものが挙げられる。
前記模擬僧帽弁は、前記中空弾性体における前記模擬動脈との連結部に設けられる。
前記模擬大動脈弁としては、前記中空弾性体が拡張状態から収縮して収縮状態へと変形する際に開放して、該中空弾性体内から前記模擬動脈に前記仮想血液を移送可能にすると共に、該中空弾性体が収縮状態から拡張して拡張状態へと変形する際に閉鎖して、前記模擬動脈に移送された前記仮想血液の該中空弾性体内への逆流を防ぐ機能を有している限り、特に制限はなく、目的に応じてその大きさ、形状、構造、材質を選択することができ、例えば、一の回転方向にだけ90°以内回動可能に設計された逆止弁などの公知のものが挙げられる。
前記模擬大動脈弁は、前記中空弾性体における前記模擬静脈との連結部に設けられる。
−模擬静脈−
前記模擬静脈としては、前記模擬心臓が収縮状態から拡張する際に前記仮想血液を該模擬心臓内に移送させる機能を有している限り、特に制限はなく、目的に応じてその大きさ、形状、構造、材質を選択することができる。前記模擬静脈の具体例としては、両端開口の管構造体などが挙げられ、樹脂製乃至ゴム製のチューブなどが好適に挙げられる。
前記模擬静脈は、前記仮想血液が漏出することなく流通可能に前記模擬心臓に対し、その一端開口部が連結される。本発明においては、前記模擬心臓に連結された前記模擬静脈における他端開口部、即ち前記模擬心臓に前記仮想血液が流通可能に連結された前記一端とは反対側にある他端が、前記人体上半身部マネキンの外部にまで延設されているのが好ましい。この場合、前記人体上半身部マネキンの内部から外部に向けて該模擬静脈が露出することになるので、該模擬静脈への前記仮想血液の流入が目視により容易に視認できる点で好ましい。
−模擬動脈−
前記模擬動脈としては、前記模擬心臓が拡張状態から収縮する際に前記模擬心臓内に移送された前記仮想血液を前記模擬心臓内から外部に移送させる機能を有している限り、特に制限はなく、目的に応じてその大きさ、形状、構造、材質を選択することができる。前記模擬動脈の具体例としては、、両端開口の管構造体などが挙げられ、樹脂製乃至ゴム製のチューブなどが好適に挙げられる。
前記模擬動脈は、前記仮想血液が漏出することなく流通可能に前記模擬心臓に対し、その一端開口部が連結される。本発明においては、前記模擬心臓に連結された前記模擬動脈における他端開口部、即ち前記模擬心臓に前記仮想血液が流通可能に連結された前記一端とは反対側にある他端が、前記人体上半身部マネキンの外部にまで延設されているのが好ましい。この場合、前記人体上半身部マネキンの内部から外部に向けて該模擬動脈が露出することになるので、該模擬動脈からの前記仮想血液の流出が目視により容易に視認できる点で好ましい。
−人体上半身部マネキン−
前記人体上半身部マネキンとしては、その形状が人体の上半身を模倣したマネキンであって、心臓マッサージの練習時において胸部を圧迫した際に該胸部が押圧変形可能であり、圧迫を解くと元の状態に復元し得るものであって、即ち実際の人の胸部と同程度の変形が可能なものであって、前記模擬心臓を内部に収容可能であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記人体上半身部マネキンの具体例としては、心臓マッサージの練習用マネキンとして市販されているものなどが好適に挙げられる。これらの市販品には、前記模擬心臓、前記模擬静脈及び前記模擬動脈は設けられていないが、これらを設けるためのスペースを確保することができれば、本発明においては、これらの市販品を前記人体上半身部マネキンとして好適に転用することができる。
前記人体上半身部マネキンにおける胸部のある前面部は、心臓マッサージの練習をよりリアルに行う観点からは人体を模した形状であるのが好ましい。一方、前記人体上半身部マネキンにおける背面部は、人体の背中を模した形状であってもよいし、平板になっていてもよい。
前記人体上半身部マネキンとしては、模擬皮膚により表面が被覆されており、該模擬皮膚の内側に模擬肋骨を有してなるものが好ましい。前記人体上半身部マネキンが、前記模擬皮膚、及び前記模擬肋骨を有していると、心臓マッサージの練習時において、胸部圧迫の感覚が実際の人体での実施と近似した感覚として得られる点で好ましく、また、胸部圧迫の強さが強すぎると、前記模擬肋骨が破損し、実際の人体における肋骨の骨折と同様の効果が得られる点で好ましい。
前記模擬皮膚としては、ヒトの皮膚のように、破断するような硬質のものではなく、弾性を有する材料で形成されているのが好ましく、例えば、軟質樹脂で形成されたシート状物、などが好ましい。前記軟質樹脂としては、例えば、可塑剤が添加された汎用樹脂などが挙げられ、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン樹脂、などが好適に挙げられる。なお、前記軟質樹脂で形成されたシート状物は、折り曲げたときにも破断しない程度の硬度を有している。
前記模擬皮膚の色としては、無色であってもよいし、有色であってもよい。無色の場合には、内部を視認可能である点で好ましく、有色の場合、例えば肌色の場合には実際の人で練習する感覚が得られる点で好ましい。なお、該模擬皮膚は、透明、半透明、不透明のいずれであってもよい。
前記模擬皮膚は、前記人体上半身部マネキンにおける胸部のある前面部が人体を模した形状である場合、該人体を模した前面部の形状をなぞるようにして該前面部の表面を被覆して配されるのが好ましい。また、前記人体上半身部マネキンにおける背面部が前記平板である場合には、該模擬皮膚を該平板に固定することができる。
前記模擬肋骨としては、ヒトの肋骨のように、強い押圧力が印加された際に破断するような硬質の材料で形成されているのが好ましく、例えば、硬質樹脂で形成されたプレート状物、などが好ましい。前記硬質樹脂としては、例えば、汎用樹脂などが挙げられ、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステルなどが好適に挙げられる。なお、前記硬質樹脂で形成されたプレート状物は、折り曲げたときに破断する程度の硬度を有している。
前記模擬肋骨の色としては、無色であってもよいし、有色であってもよい。無色の場合には、内部を視認可能である点で好ましく、有色の場合、例えば肌色の場合には実際の人で練習する感覚が得られる点で好ましい。なお、該模擬肋骨は、透明、半透明、不透明のいずれであってもよい。
前記模擬肋骨は、例えば、前記人体上半身部マネキンにおける背面部が前記平板である場合には、該平板上に積層された状態で固定され、前記人体上半身部マネキンにおける下腹部側において該人体上半身部マネキンの背面側から前面側に湾曲して該人体上半身部マネキンの胸部付近を覆うようにして配されるのが好ましい。
−その他の部材−
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、仮想血液収容器、液量測定容器、模擬臓器、などが挙げられる。
前記仮想血液収容器としては、前記仮想血液を収容できる限り特に制限はなく、その大きさ、形状、構造、材質等について適宜選択することができ、具体例としては、公知のバケツ、桶、ボトルなどが挙げられる。前記仮想血液を収容する前記仮想血液収容器に前記模擬静脈を接続しておくと、心臓マッサージの練習の際に、前記仮想血液が前記仮想血液収容器から前記模擬静脈に向けて流入するのを目視により視認可能であり、また、該仮想血液収容器内に収容させておく前記仮想血液の量を調節することにより、1回当たりの心臓マッサージの練習時間を調節することができる。
なお、前記仮想血液収容器と前記模擬静脈との接続は、開放系での接続であってもよいし、密閉系での接続であってもよい。
前記液量測定容器としては、前記模擬心臓から前記模擬動脈を介して移送された前記仮想血液の量を測定可能である限り特に制限はなく、その大きさ、形状、構造、材質等について適宜選択することができ、具体的には、目盛り付きの容器(バケツやボトル等)、重量測定器とその上に配置させた容器(バケツやボトル等)、重量測定機能付き容器、などが挙げられる。前記模擬動脈を前記液量測定容器に接続しておくと、心臓マッサージの練習の際に、単位時間当たりの前記仮想血液の移送量を簡単に算出することができ、心臓マッサージの技能の良否の判定が容易となる。
なお、前記液量測定容器と前記模擬動脈との接続は、開放系での接続であってもよいし、密閉系での接続であってもよい。
前記模擬臓器としては、肺、胃、肝臓などの臓器を模した模型であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、心臓マッサージ時の胸部圧迫により胸部の収縮乃至拡張の動きをよりリアルに再現する観点からは、肺を模した模擬肺臓、気道を模した模擬気道、などが好適に挙げられる。これらの模擬臓器は、軟質樹脂、ゴム、エララストマーなどで形成されているのが好ましく、前記軟質樹脂としては、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂、ポリウレタンなどが挙げられる。
前記模擬臓器として、前記模擬肺臓を前記人体上半身部マネキン内に配させる場合、該模擬肺臓の内部を中空に形成し、該模擬肺臓の収縮乃至拡張により該模擬肺臓の内外へと空気が流入するようにしておくのが好ましく、更に該模擬肺臓の内部に対し、空気が漏れることなく流通可能に模擬気道を接続し、該模擬気道を前記人体上半身部マネキンの頭部の口に対し、空気が該模擬気道から漏れることなく流通可能に接続されるのが好ましい。この場合、該人体上半身部マネキンの頭部の口に、前記米国サイエンティフィック・モールディング(Molding)・コーポレーション製、「ResQPOD(登録商標)」、医療機器承認番号22300BZX00315000、などの補助器具を装着させて心臓マッサージの練習を行うことができ、これらの補助器具の使用技能の良否も容易に判断することができるようになる。
−仮想血液−
なお、本発明において前記仮想血液としては、特に制限はなく、液体であれば適宜目的に応じて選択することができ、その粘度が実際の血液に近いものが好ましいが、例えば、水が好適に挙げられる。
前記液体の色としては、特に制限はなく、無色であってもよいし、有色であってもよい。前記有色とする場合には、赤色とすると、実際の血液に近くなり、心臓マッサージの練習によりリアル感を出すことができる。
−使用方法−
本発明の前記心臓マッサージの練習用具を用いた心臓マッサージの練習は、心臓マッサージステップと、仮想血液移送量計測ステップとを行うことで好適に実施し得る。
前記心臓マッサージステップは、本発明の前記心臓マッサージ練習用具における前記模擬心臓が配置された位置に対応する、前記人体上半身部マネキンの胸部を、練習者が一定間隔で押圧を繰り返すステップである。
前記仮想血液移送量計測ステップは、本発明の前記心臓マッサージ練習用具から移送された前記仮想血液の、前記心臓マッサージステップを行った単位時間に対応する量を計測するステップである。
以上の各ステップを行う心臓マッサージの練習方法が本発明の心臓マッサージの練習方法であり、該各ステップを行うことにより、熟練者や専門家ではなくても誰でも簡単にかつ容易に、心臓マッサージ時における血液移送量を指標として心臓マッサージの技能の良否を判別することができる。また、心臓マッサージ時における血液移送量を指標として心臓マッサージの技能の良否を判別することができることから、本発明によれば、心臓マッサージの際に使用する補助器具の使用技能の良否までも同様に容易に判別することができる。
前記補助器具としては、例えば、前記アイ・エム・アイ株式会社製「カーディオポンプ」、前記米国サイエンティフィック・モールディング(Molding)・コーポレーション製、「ResQPOD(登録商標)、医療機器承認番号22300BZX00315000」、などが好適に挙げられる。
以下、この発明の一実施例につき、図面を参照しながら説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。なお、各図面における「1」等の符号は、それぞれ同じものを意味している。
図1は、本発明の心臓マッサージ練習用具の一例を示す概略平面図である。図2Aは、図1に示す心臓マッサージ練習用具において頭部を外したものを図示したものであり、該心臓マッサージ練習用具における、前記模擬心臓、前記模擬静脈及び前記模擬動脈の配置を説明するための概略平面図であり、図2Bは、図2Aに図示された心臓マッサージ練習用具を側方から図示した概略側面図である。
図1、図2A、及び図2Bに示す心臓マッサージ練習用具1においては、人体上半身部マネキン40の胸部に模擬心臓10が埋設されている。人体上半身部マネキン40においては、胸部のある前面部は人体を模した形状になっており、その一方、背面部は平板になっている。人体上半身部マネキン40の内部空間には、背中側、即ち前記平板に対し、背面台座47bと、下腹部側に下腹部台座47aとが配されており、背面台座47b上の略中央部には模擬心臓10が配置され、模擬心臓の両側には模擬肺臓45が配されている。模擬肺臓45は、シリコーン樹脂製であり、実際の肺と同様に収縮乃至拡張の変形が可能であり、この変形時に空気が流出入可能に設計されている。そして、模擬肺臓45に対し、模擬気道が接続され、該模擬気道は人体上半身部マネキン40における頭部の口に接続されている。このため、人体上半身部マネキン40の胸部を圧迫して心臓マッサージの練習時においては、空気が前記口から前記模擬気道を通過して模擬肺臓45の内部空間に流入し、また、模擬肺臓45の内部空間から前記模擬気道を通過して前記口から外部に流出する。
模擬肋骨42は、人体上半身部マネキン40における背面部の前記平板上に積層された状態で固定され、人体上半身部マネキン40における下腹部側において人体上半身部マネキン40の背面側から前面側に湾曲して人体上半身部マネキン40の胸部付近を覆うようにして配されている。その結果、模擬肺臓45の表面には、模擬肺臓45を覆うようにして模擬肋骨42が配されている。模擬肋骨42は、硬質のポリスチレン製の薄層のプレートを上述のように湾曲させて形成した構造物であり、無色透明である。また、人体上半身部マネキン40の全表面を覆うようにして模擬皮膚41が配されている。この実施例においては、模擬皮膚41は、軟質のポリ塩化ビニルで薄層のシート状に形成されており、人体上半身部マネキン40の背面側の前記平板に固定されている。人体上半身マネキン40は、全体として弾性を有するように形成されており、胸部を圧迫すると、実際の人体と同様の変形を生ずるように設計されている。
模擬心臓10には、模擬静脈20と、模擬動脈30とが連結されている。模擬静脈20及び模擬動脈30は、下腹部方向に延設されており、模擬心臓10と連結された一端側とは反対側の他端側は、人体上半身部マネキン40の下腹部側端部よりも外側にまで延設され、露出している。
ここで、図3〜図7を参照しつつ、模擬心臓10の構造及び機能について説明する。図3は、本発明における模擬心臓の一例を示す概略説明図である。図4は、図3に示す模擬心臓を、中空弾性体と弁装備部材とに分解した状態を示す概略説明図である。図5は、図4に示す弁装備部材に配された模擬僧帽弁を中空弾性体側(模擬心臓の内側)から見た概略説明図である。図6は、図4に示す弁装備部材に配された模擬僧帽弁を模擬静脈が連結される側(模擬静脈の内側)から見た概略説明図である。図7は、図4に示す弁装備部材に配された模擬大動脈弁を模擬動脈が連結される側(模擬動脈の内側)から見た概略説明図である。なお、図7における「F」で示されるラインは、前記仮想血液の流れの方向を示す。図7から明らかなように、前記仮想血液は、少なくとも一部が開放された模擬大動脈弁14を介して模擬大動脈30に流出する。
模擬心臓10は、中空弾性体10aと、弁装備部材10bとを有する。
中空弾性体10aは、ポリプロピレン製の中空構造体であり、略円柱形状に形成されている。中空弾性体10aは、その直径方向にも収縮乃至拡張して変形が可能であり、その軸方向にも収縮乃至拡張して変形が可能な弾性を有している。
弁装備部材10bは、硬質のポリエステル製であり、中空弾性体10aに対し、液体が漏出することのないようにかつ互いに液体流通可能に螺合される。弁装備部材10bは、模擬静脈20との連結部を有し、模擬静脈20に対し、液体が漏出することのないようにかつ互いに液体流通可能に連結され、また、模擬動脈30との連結部を有し、模擬動脈30に対し、液体が漏出することのないようにかつ互いに液体流通可能に連結される。弁装備部材10bにおいては、模擬静脈20との連結部に模擬僧帽弁12が配されており、模擬動脈30との連結部に模擬大動脈弁14が配されている。模擬僧帽弁12及び模擬大動脈弁14は、ポリエステル製である。
次に、模擬心臓10の動作について説明する。
模擬心臓10における中空弾性体10aが収縮状態から拡張すると、中空弾性体10a内が陰圧状態となり、中空弾性体10aにおける模擬静脈20との連結部に設けられた模擬僧帽弁12が開放し、中空弾性体10aにおける模擬動脈30との連結部に設けられた模擬大動脈弁14が閉鎖する。すると、中空弾性体10aに連結された模擬静脈20から前記仮想血液が中空弾性体10a内に移送される。この実施例においては、模擬静脈20における人体上半身部マネキン40から外部に露出している側の端部は、前記仮想血液収容器としてのバケツ内に収容された前記仮想血液としての水が流入可能に該バケツに装着されており、前記仮想血液は、前記バケツ内から模擬静脈20内に吸引されて流入し、模擬静脈20内を移動して、模擬心臓10における模擬僧帽弁12を介して中空弾性体10a内に吸引されて流入する。中空弾性体10a内では、模擬大動脈弁14が閉鎖しているので、中空弾性体10a内に流入した前記仮想血液は模擬動脈30内には流出しない。
一方、模擬心臓10における中空弾性体10aが拡張状態から収縮すると、中空弾性体10a内が陽圧状態となり、模擬僧帽弁12が閉鎖し、模擬大動脈弁14が開放する。このため、中空弾性体10aに連結された模擬動脈30に中空弾性体10a内の前記仮想血液が中空弾性体10a内から模擬大動脈弁14を介して模擬動脈30内に押し出され流出される。この実施例においては、模擬動脈30における人体上半身部マネキン40から外部に露出している側の端部は、前記液量測定容器としての容量計測用メモリ付きのバケツに装着されており、模擬動脈30内に押し出され流出された前記仮想血液は、模擬動脈30から該バケツ内に移送される。
よって、心臓マッサージ練習用具1の人体上半身部マネキン40における胸部を規則的に圧迫する心臓マッサージを行うと、このマッサージに対応して中空弾性体10aが収縮と拡張とを繰り返し、前記仮想血液が模擬動脈30を介して前記液量測定容器としての容量計測用メモリ付きのバケツに移送される。
ここで、模擬心臓10における模擬僧帽弁12及び模擬大動脈弁14の動きと前記仮想血液の流れが、実際の人間の心臓における僧帽弁及び大動脈弁の動きと血液の流れと同じであることを、図8を参照しながら説明する。
図8Aは、模擬心臓が拡張期にあるときの、模擬僧帽弁及び模擬大動脈弁の動きと仮想血液の流れを説明するための概略説明図である。図8Bは、図8Aに対応する実際の心臓における、僧帽弁と大動脈弁の動きと血液の流れを説明するための心臓エコー図である。図8Aに示すように、心臓マッサージ時において模擬心臓10が拡張期にあるときは、模擬僧帽弁12が開放し、模擬静脈20から前記仮想血液が模擬心臓10内に流入する。一方、模擬心臓10内に流入した前記仮想血液は模擬大動脈弁14が閉鎖しているため、模擬心臓10内から模擬大動脈弁14を介して模擬動脈30内に移送されることはない。これを実際の心臓で観てみると、図8Bに示すように、心臓の拡張期においては、僧帽弁は開放され、心臓内に血液が流入する。一方、心臓内に流入した血液は、大動脈弁が閉鎖されているので大動脈へは流出しない。よって、実際の心臓の拡張期の動きと、本発明における模擬心臓10における動きとは同じである。
図8Cは、模擬心臓が収縮期にあるときの、模擬僧帽弁及び模擬大動脈弁の動きと仮想血液の流れを説明するための概略説明図である。図8Dは、図8Cに対応する実際の心臓における、僧帽弁と大動脈弁の動きと血液の流れを説明するための心臓エコー図である。図8Cに示すように、心臓マッサージ時において模擬心臓10が収縮期にあるときは、模擬大動脈弁14が開放し、模擬心臓10内から模擬動脈30内へと前記仮想血液が流出する。一方、模擬心臓10内の前記仮想血液は模擬僧帽弁12が閉鎖しているため、模擬心臓10内から模擬僧帽弁12を介して模擬静脈20内に移送される(逆流する)ことはない。これを実際の心臓で観てみると、図8Dに示すように、心臓の収縮期においては、大動脈弁が開放し、血液が大動脈へと流出する。一方、僧帽弁は閉鎖されているので、左房内に血液が移送されること(逆流すること)はない。よって、実際の心臓の収縮期の動きと、本発明における模擬心臓10における動きとは同じである。なお、この実施例における模擬心臓10内における室(空間)の数は、「1」である。実際の心臓では、右室、右房、左房、左室の「4」であるが、これら4つの室(空間)は弁では仕切られているものの、互いに血液が流通可能に連通していることから、これら「4」室を「1」室と見做すことは可能である。この場合、この「1」室を、心臓において血液を全身に移送する際に血圧に関係する最も重要な「左室」と同視することができ、この「左室」の動きと該「左室」による血液移送量を、この実施例においては心臓マッサージの練習において確認することができる。
この心臓マッサージ練習用具1によると、前記液量測定容器としての容量計測用メモリ付きのバケツに流出した(移送された)前記仮想血液の量を確認することにより、心臓マッサージの技能の良否を誰でも容易に確認することができる。前記心肺蘇生法による心臓マッサージにおいては、該心臓マッサージによってどれだけの血液を心臓から送出させることができるかが重要であり、本来は、できるだけ多くの血液を前記心臓マッサージによって送出させることができた場合に心臓マッサージの技能に優れていると評価されるべきであり、この心臓マッサージ練習用具1によると、かかる技能の良否が適切にかつ容易に評価可能となる。
その結果、更に、心臓マッサージ時に使用される市販の補助器具、例えば、図9に示すような「カーディオポンプ」(アイ・エム・アイ株式会社製)や、「ResQPOD(登録商標)」(米国サイエンティフィック・モールディング(Molding)・コーポレーション製、、医療機器承認番号22300BZX00315000)などを用いて心臓マッサージの練習を行う場合において、これらの補助器具の使用技能の良否についても、前記仮想血液の量を指標にして目視により誰でも容易に判断することができるようになる。
本発明の心臓マッサージ練習用具及び心臓マッサージ練習方法は、前記心肺蘇生法による心臓マッサージの練習、特に熟練者ではなく全くの素人による練習に好適に利用することができ、また、市販の心臓マッサージの補助器具の使用技能の簡単な評価にも好適に利用することができる。
1 心臓マッサージ練習用具
10 模擬心臓
10a 中空弾性体
10b 弁装備部材
12 模擬僧帽弁
14 模擬大動脈弁
20 模擬静脈
30 模擬動脈
40 人体上半身部マネキン
41 模擬皮膚
42 模擬肋骨
45 模擬肺臓
47a 下腹部台座
47b 背面台座

Claims (11)

  1. 定常状態から収縮して収縮状態へと変形可能であり、かつ定常状態から拡張して拡張状態へと変形可能である模擬心臓と、
    該模擬心臓に連結され、該模擬心臓が前記収縮状態から拡張する際に仮想血液を該模擬心臓内に移送する模擬静脈と、
    前記模擬心臓に連結され、前記模擬心臓が拡張状態から収縮する際に前記模擬心臓内に移送された前記仮想血液を前記模擬心臓内から前記模擬心臓外に移送する模擬動脈と、
    前記模擬心臓を内部に収容する人体上半身部マネキン
    とを有してなることを特徴とする心臓マッサージ練習用具。
  2. 前記模擬心臓が、変形可能な中空弾性体と、
    前記中空弾性体における前記模擬静脈との連結部に設けられ、
    該中空弾性体が前記収縮状態から拡張して前記拡張状態へと変形する際に開放して、前記模擬静脈から該中空弾性体内に前記仮想血液を移送可能にすると共に、該中空弾性体が前記拡張状態から収縮して前記収縮状態へと変形する際に閉鎖して、該中空弾性体内に移送された前記仮想血液の前記模擬静脈への逆流を防ぐ模擬僧帽弁と、
    前記中空弾性体における前記模擬動脈との連結部に設けられ、
    該中空弾性体が前記拡張状態から収縮して前記収縮状態へと変形する際に開放して、該中空弾性体内から前記模擬動脈に前記仮想血液を移送可能にすると共に、該中空弾性体が前記収縮状態から拡張して前記拡張状態へと変形する際に閉鎖して、前記模擬動脈に移送された前記仮想血液の該中空弾性体内への逆流を防ぐ模擬大動脈弁と、とを有する
    請求項1に記載の心臓マッサージ練習用具。
  3. 前記模擬静脈が、両端開口の管構造体であり、前記模擬心臓に前記仮想血液が流通可能に連結された一端とは反対側にある他端が前記人体上半身部マネキンの外部にまで延設され、かつ、
    前記模擬動脈が、両端開口の管構造体であり、前記模擬心臓に前記仮想血液が流通可能に連結された一端とは反対側にある他端が前記人体上半身部マネキンの外部にまで延設された請求項1から2のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具。
  4. 前記模擬静脈が、前記仮想血液を収容する仮想血液収容器に接続された請求項1から3のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具。
  5. 前記模擬動脈が、模擬心臓から移送された前記仮想血液の量を測定可能な液量測定容器に接続された請求項1から4のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具。
  6. 前記人体上半身部マネキンが、模擬皮膚により表面が被覆されており、該模擬皮膚の内側に模擬肋骨を有してなる請求項1から5のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具。
  7. 前記模擬皮膚が、軟質樹脂で形成されたシート状物である請求項6に記載の心臓マッサージ練習用具。
  8. 前記模擬肋骨が、硬質樹脂で形成されたプレート状物である請求項6から7のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具。
  9. 前記模擬皮膚及び前記模擬肋骨が、透明である請求項6から8のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具。
  10. 前記仮想血液が、液体である請求項1から9のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具。
  11. 人体の上半身部を模したマネキンの形状に形成された心臓マッサージ練習用具を用いて心臓マッサージを行う心臓マッサージの練習方法であって、
    前記心臓マッサージ練習用具における心臓が配置された位置に対応する胸部表面を一定間隔で押圧する心臓マッサージステップと、
    前記心臓マッサージ練習用具から移送された仮想血液の、前記心臓マッサージステップの心臓マッサージを行っている際における、単位時間に対応する量を計測する仮想血液移送量計測ステップとを含み、
    前記心臓マッサージ練習用具が、請求項1から9のいずれかに記載の心臓マッサージ練習用具であることを特徴とする心臓マッサージの練習方法。
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