[0169]参照目的のために、「正面部」の用語が使用されるときはいつでも、それは、以下に説明されることとなる任意のエレメントまたはコンポーネントパーツの正面から見える側を常に参照することとなる。背面部は、議論されている任意のパーツまたは部分に関して、常に正面部に対向しており、見える側の逆である。それぞれの表面は、以下の様式で、パーツの正面部/背面部として以下に画定される。
[0170]ここで図面を参照すると、より具体的には、図1および図2を参照すると、自己充足型の改造キット10、および、結果として生じる動的な電子的なサイン(sign)または広告掲示板110が、それぞれ図示されており、キット10および広告掲示板110は、本発明にしたがってそれぞれ構築されている。電子的な広告掲示板110は、以下に開示されているような改造または組み立てる新規な方法1010(図19)にしたがって構築されているときには、特殊ツールまたは機器を必要とすることなく、速くて便利な様式で組み立てられる。要するに、現場改造キット10の使用によって、静的な非電子的な広告掲示板8は、図3に最良に見られるように、動的な電子的な広告掲示板110へ変換または転換され、動的な電子的な広告掲示板110は、改善された分解能、コントラスト、および輝度特性によって、表示される情報(たとえば、広告情報など)を大きく改善する。電子的な広告掲示板110の様々な手動装着可能なコンポーネントパーツの単純さによって、2人のチーム、または、1人の設置者でも、はしご、ドリル、スキルソー(skill saw)、ハンマー、およびスクリュードライバーを用いて、場所にかかわらず、既存の静的な(非電子的な)道路沿いのまたは建物の広告掲示板8を、ハイテクのデジタル広告掲示板110へ、迅速におよび容易に転換することが可能である。たとえば、キット10は、屋上のサイン、建物の内側のサイン、吊り下げ式のサイン(すなわち、キャットウォークの下側から吊り下げられている)、建物の壁部に装着されたサイン、または、ポールに装着されたサインに適用することが可能である。設計の単純さによって、本発明にしたがって構築されているデジタル広告掲示板110が、フットボールシーズンの間にはフットボールスタジアムの中で利用され、次いで、望まれる場合には、分解されて、ベースボールスタジアムへ移動させられ、ベースボールシーズンの間の広告掲示板ディスプレイプレゼンテーションのために再び組み立てられることが可能になる。可搬性、ならびに、組み立ておよび分解の容易性は、本発明の独特で重要な新規な特徴である。
[0171]この開示の目的のために、改造キット10によって改造されているものに関して、静的な非電子的な広告掲示板またはサインの用語は、広告ディスプレイ装着表面を有する任意のサインを意味しており、広告ディスプレイ装着表面は、鋼鉄、木材、コンクリート、石材、または、改造キット10の中に設けられている構造フレームのアレイを支持するのに十分な強度の他の適切な装着材料から構成されている。そのような静的な非電子的な広告掲示板またはサインの広告媒体は、紙、紙パネル、ならびに、その上に配設されているイメージ、テキスト、およびシンボルの形態の永続的なおよび不変の表示(indicia)を有する任意の他の広告媒体を含む。先述のことにもかかわらず、本発明の広告掲示板110は、既存の電子的な標識(そのような電子的な標識が、道路沿いの構造体であろうと、屋内のまたは屋外の建物構造体構成であろうと)を交換するために利用することも可能であるということが考えられる。
[0172]より詳細に以下に説明されることとなるように、電子的な広告掲示板110は、標準化された超軽量の手動装着可能な構造フレームの使用によって構築されており、その構造フレームは、簡単で迅速な「プラグアンドプレイ」設置のために、ストラクチュラルフォームおよび完全に統合された電子機器から構成されている。本明細書で説明されているような広告掲示板110のパネル化された構造またはセクション式の構造は、主要な構造修正をサイン設置場所で必要とすることなく、設置を可能にする。米国内での動作に関して、非電子的な広告掲示板8を点灯させるために供給される既存の交流電源(たとえば、2相、40アンペア、240VAC電源、または、2相、80アンペア、120VAC電源など)は、すべて、広告掲示板110の一部を形成する完全に統合された電子機器に対して必要とされるものである。電力コンバーターは、随意的な機器として設けることが可能であり、したがって、転換プロセスは、より詳細に以下に説明されることとなるように、広告掲示板110の一部を形成する完全に統合された電子機器を駆動するために、世界のどこでも提供されるような「ユニバーサル電力」を利用することが可能である。
[0173]広告掲示板110のモジュール式の性質、および、現場修正キット10の手動装着可能なコンポーネントパーツは、速くて便利な様式での設置を可能にする。「プラグアンドプレイ」の電子的な技術によって連結される、キット10が利用するフレーム構造は、顧客が、事実上任意の既存の非電子的な広告掲示板8を、洗練された電子的な広告掲示板110へ改造することを可能にし、電子的な広告掲示板110は、静的な広告掲示板8によって以前に提供されていたものよりもかなり改善された広告結果を実現するために、瞬間的に変化するイメージおよびテキスト情報を表示することができる。
[0174]そして、要約すれば、現場修正キット10は、改造する方法1010にしたがって使用されるときには、静的な非電子的な広告掲示板8を、動的な電子的な広告掲示板ディスプレイ110へ転換することを容易にし、動的な電子的な広告掲示板ディスプレイ110は、顧客のために、いくつかの独特で新規な利点を得る。
[0175]1. 現場修正キット10は、静的な広告掲示板ディスプレイ8が、動的な広告掲示板110へ容易におよび迅速に転換されることを可能にし、表示される情報は、電力データルーティングシステムを介して、必要に応じて、瞬間的におよび遠隔から変化させることが可能であり、電力データルーティングシステムは、より詳細に以下に説明されることとなる。
[0176]2. キット設計の単純さは、洗練された設置トレーニングを受けていない設置チーム、または、1人の設置者による設置を可能にする。
[0177]3. 転換される電子的な広告掲示板110は、比較的に安価であり、低い電力消費の電子的なデバイスを使用して動作する。
[0178]4. 連結されている静的な広告掲示板を点灯させるために利用されている既存の現地電力を、統合された事前形成された電力およびデータケーブルを備える標準化されたモジュール式コンポーネントの使用と統合させることは、迅速で容易な設置を可能にする。
[0179]5. 同一のものを繰り返すディスプレイモジュール構造の利用と連結して、同一のものを繰り返す構造フレームを利用することは、セクション式のサイン(たとえば、本発明のセクション式のサインなど)によって通常は必要とされるセクション識別マーカーの共通の必要性を完全に排除する。
[0180]6. 超軽量フレーム構造の利用は、本発明の改造キットが、任意の特殊移動機器を必要とすることなく、設置のための任意の遠隔のサインの場所へ、人の手で、容易におよび便利に輸送されることを可能にする。
[0181]7. 動的な広告掲示板の設計の単純さは、既存の静的な広告掲示板の中の既存のポスターパネルの利用を可能にし、改造プロセスを非常に効率的にする。
改造キット
[0182]現地または現場の改造プロセス1010を詳細に説明する前に、静的な広告掲示板8を動的な広告掲示板110へ変換するときに設置チームまたは設置者によって利用される改造キット10を最初に説明することが有益であろう。この点において、改造キット10は、図2に最良に見られるように、一般的に、(1)複数10Aの薄い超軽量化合物の機能的構造フレーム(たとえば、図23に最良に見られるような複合構造フレーム12など)と、(2)複数10Bの十分に耐気候構造にされたラッチインプレース(latch in place)ディスプレイモジュール(たとえば、図8〜図9に最良に見られるようなディスプレイモジュール14など)と、(3)図24A〜Cに最良に見られるような複数10Dの事前形成されたワイヤーハーネスアッセンブリと、(4)複数10Dのハーネスアッセンブリが、電気的な情報またはデータの供給源、ならびに、ユニバーサル電力の供給源(より詳細に以下に説明されることとなる)に連結されることを可能にする電力修正キット10Cとを含む。また、キット10は、取扱説明書および装着ハードウェア10F、ならびに、昆虫および齧歯(げっし)動物の侵入抵抗キット10E(これも、より詳細に以下に説明されることとなる)を含む。
一般的なキットの構造フレームおよびディスプレイモジュール
[0183]図23に最良に見られるように、改造キット10の一部を形成するそれぞれの構造フレーム12は、複数のストラクチュラルベイ部材(たとえば、図4〜図7に最良に見られるようなストラクチュラルベイ部材16など)を含む。図23は、高さが5つのベイ×幅が2つのベイの構成で配置されているストラクチュラルベイ部材16のアレイを有する単一の構造フレーム12の正面平面図である。図4〜図5は、それぞれ、特定の設置された特徴部を有さない場合と有する場合の個々のストラクチュラルベイ部材16の大きく拡大された正面側の図である。図6〜図7は、特定の設置された特徴部を有さない場合と有する場合でそれぞれ図示されている個々のストラクチュラルベイ部材16の大きく拡大された背面側の図である。それぞれのストラクチュラルベイ部材16は、十分に耐気候構造にされてシールされたLEDディスプレイモジュール14をその中に受け入れて支持するように適合されている。本発明のディスプレイモジュール14は、電子的な広告掲示板110の一部を形成する任意のストラクチュラルベイ部材16の中に設置することが可能である。この点において、本発明のディスプレイモジュール14は、汎用的であり、設置目的のための特殊なセクション式のマーキングまたは表示を必要としない。
[0184]より詳細に以下に説明されることとなるように、構造フレーム12およびそれに関連付けされるストラクチュラルベイ部材16は、ビルトインのアライメント特徴部、自己冷却特徴部、ワイヤールーティング特徴部、およびノードレセプタクル特徴部を有しており、それは、(1)十分に耐気候構造にされたLEDディスプレイモジュール14のための迅速で容易な設置プロセスを容易にし、(2)簡単な補修プロセスのために正面からの広告掲示板アクセス(それは、必要に応じてディスプレイモジュール14の容易な除去および交換を可能にする)を容易にして提供し、(3)構造フレーム12と既存の静的な広告掲示板ポスターパネル(たとえば、ポスターパネル9など)との間の独特で新規な構造的協働に起因して、それぞれのディスプレイモジュール14のための簡単なおよび効果的な冷却方法を容易にし、(4)蜂および他の昆虫または害虫が広告掲示板110の中空の内部領域の中へ侵入することを実質的に防止する独特で新規な全体的な広告掲示板の構造を容易にする。
[0185]キット10および広告掲示板110の一部を形成するそれぞれの個々のディスプレイパネルモジュール14は、デュアルLEDディスプレイパネルを含み、デュアルLEDディスプレイパネルは、図8〜図9に最良に見られるように、14Lおよび14Rで全体的に示されている。ディスプレイモジュール14のこのデュアルLEDディスプレイパネル構造は、1536個のLED(512R/512G/512B)から構成される合計で512個の多色画素(赤色、緑色、および青色)のディスプレイを提供し、そのLEDは、たとえば、図16に最良に見られるような画素配置18などのような、同一の画素配置で構成されている。それぞれのLEDディスプレイモジュール14は、図8に最良に見られるように、高さ317mmまたは高さ約304.8mm(約1フィート)、および、幅634mmまたは幅約609.6mm(約2フィート)であり、512画素を有するその2つのディスプレイボードの配置は、0.2平方メートルまたは約0.2007平方メートル(約2.16平方フィート)にわたり分布している。この点において、それぞれの画素は、赤色LED、緑色LED、および青色LEDを含み、数千の画素色の組み合わせを提供する。したがって、それぞれの画素配置18は、以下の公式によって与えられる画素ピッチで構成されている。
画素ピッチ=317mm÷16=19.8mm [等式1]
したがって、それぞれの画素配置18は、道路沿いの広告掲示板製品に最も適した狭視野角、および、最適化されたサイン輝度を有する19.8ミリメートルのディスプレイ配置として構成されており、したがって、より少ない電力の利用のために構成されている。より幅広い角度の発光ダイオードは、様々なタイプの広告ディスプレイ(たとえば、限定のない例として、屋内使用のための高解像度のビデオディスプレイ)を収容するために本発明の他の物理的なコンポーネントを変化させることなく使用することを十分に考えられるということが留意されるべきである。
[0186]任意の所与の改造キット10の中に設けられる複合構造フレーム12の総数、およびディスプレイモジュール14の総数は、転換される静的な広告掲示板8のサイズによって事前に決定される。以下の表Iは、標準サイズの広告掲示板と、任意の所与のキットの中に設けられる複合フレーム12およびディスプレイモジュール14の数との間の相互参照を提供している。
[0187]改造キット10の中のそれぞれの構造フレーム12は、低コスト軽量ストラクチュラルフォーム材料から構成されており、それは、緊密な表面対表面の構成で、既存の静的な広告掲示板8のポスターパネル表面と容易におよび便利に結合する。そのような結合は、低コスト手段を提供し、ルーティングされたワイヤーを支持し、ディスプレイモジュール(たとえば、独特で新規な設計フレキシビリティー、軽量特性、強度、および耐候機能によるディスプレイモジュール14など)を冷却する。特定のカスタムサイズの静的な広告掲示板にとって必要であるように、構造フレーム12は、スキルソーの簡単な使用によって、より小さいユニットへ容易におよび迅速に構成され得る。その他の言い方をすれば、軽量ストラクチュラルフォーム材料は、スキルソーを使用して、ストラクチュラルベイ部材の個々の間に配設されている水平方向フレームリブ領域66に沿って切断することによって、LEDモジュールの増分で、現場で切断し、フレーム高さを低減させることが可能であり、または、代替的には、フォーム材料は、ストラクチュラルベイ部材の縦列同士の間の長手方向のフレームリブ領域68に沿って切断され、フレーム幅を低減させることが可能である。LEDモジュールの増分で、垂直方向および水平方向の両方に、構造体に適するように構造フレーム12を現場で切断する能力は、現場設置者にとってフレキシビリティーを加える。そのようなフレキシビリティーによって、アレイが、任意の高価な製造変化なしに、速く、便利で、および安価な様式で、現場で構築されることが可能になる。そのうえ、そのようなフレキシビリティーによって、カスタマイズされたディスプレイサイズが、容易におよび便利に現場で形成されることが可能になる。要するに、水平方向リブ66および長手方向リブ68は、切断線ガイドまたは可視化特徴部としての役割を果たし、それは、複合構造フレーム12が、カスタマイズされたサイズに切断されることを可能にし、カスタマイズされたサイズは、複数のディスプレイモジュールを支持して受け入れるための最大フルフレームサイズから、個々のディスプレイモジュールを支持して受け入れるための最小ストラクチュラルベイ部材サイズまでの範囲にある。
[0188]静的な広告掲示板8の閉じたポスターパネル表面と、耐気候構造にされた個々のディスプレイモジュール14によってシールされる個々の構造フレーム12との間の表面結合特性は、広告掲示板110のフレームアレイ30にわたって分配されている多数のディスプレイモジュール14を冷却するための空気調節および/またはファンの必要性をさらに排除する。この点において、受動的な冷却構造体または換気システムが、この表面対表面の結合関係で形成され、それによって、ディスプレイモジュール14のかなりの部分が、複合構造フレーム12のうちの個々のものの物理的な構成の中に設計されている個々の換気チャネル(図27)の中に、ラッチ係合され、固定して取り外し可能に位置決めまたは位置付けされることが可能になる。
[0189]表面結合特性は、個々の構造フレーム12が、ディスプレイモジュールのうちの様々なものに連結される電力およびデータケーブルのための効果的なケーブルトレイ、ケーブル管理システム、およびコンジットとして機能することを可能にするということが当業者によって認識されるべきである。そのうえ、シールされたディスプレイモジュール14は、より詳細に以下に説明されることとなるように、モジュール14と、それらを受け入れるベイ部材(たとえば、ベイ部材16など)との間の任意のタイプのシーリングに対する必要性を排除する。そして、これは、利益の追加を提供し、すなわち、静的な広告掲示板の鉄骨修正がほとんど必要とされないか、または、全く必要とされない。また、相互接続しているドーターボード20の支援によって、図7および図10に最良に見られるように、単一のDC/DCコンバーターだけが、ディスプレイモジュール14の2つの最適なサイズのLEDパネル14Lおよび14Rにそれぞれ電力供給するために利用されるので、大幅な低減が実現される。要するに、現場改造キット10の単純さは、「ボックスの中のデジタルサイン」キットタイプの方法論を可能にし、それは、工場から現場のエンドユーザーへ、動的な広告掲示板110の組み立てを移動させる。これは、クレーンがアクセスを得ることができない、到達するのが困難な現地または内陸の現地にとって、特に魅力的である。
[0190]ストラクチュラルフォーム材料(それぞれの構造フレーム12はそれから構築されている)は、後の収縮を受け、したがって、結果として生じる広告掲示板110の構造的一体性は、通常の気候条件において、後の極端に低温の経験および極端に高温の経験に対して保護され、耐気候構造にされているということが当業者によってさらに認識されるべきである。そのうえ、ディスプレイモジュールの中にラッチ係合されるのに必要とされる装着公差またはラッチ係合公差は、影響を受けることとならず、したがって、収縮に起因する変形から生じる、ディスプレイモジュール14、または、サイン110の任意の他のコンポーネントの危険性は存在しない。この点において、動的な広告掲示板サイン110の安全で効果的な動作を、約10〜15年、または、それ以上の相当な寿命期間にわたって期待することが可能である。
[0191]先述のことに基づいて、改造キット10は、少なくとも1つのポスターパネル9を有する静的な広告掲示板8を、動的な電子的な広告掲示板110(それは、ユニバーサル電源に連結されるように適合されている)へ転換するための自己充足型の、現場または現地の改造キット10であるということが当業者によって理解されるべきである。静的な広告掲示板8から動的な広告掲示板110への転換を達成するために、キット10は、転換されこととなる静的な広告掲示板8のサイズにカスタマイズすることが可能である。この点において、より大きいおよびより小さいキットサイズを構築することが可能である(たとえば、静的な広告掲示板8の少なくとも1つのポスターパネル9に装着されるように適合されている少なくとも1つのモジュール式の複合構造フレーム14を備えるキット)ということが十分に考えられるので、本明細書で説明されている正確なサイズにキット10のサイズを限定する意図はない。
[0192]したがって、任意の所与のキット10の中に設けられているモジュール式の複合構造フレーム12の数は、前述のように、静的な広告掲示板8の実際のサイズによって決定される。この点において、静的な広告掲示板は、約0.1858m2(約2平方フィート)の広告掲示板とすることが可能であり、または、必要に応じて大きくすることが可能である。この点において、キットは、必要に応じて、追加的な電力エンクロージャーおよび電力ジャンクションボックスを追加することによって、十分に拡大縮小可能である。
[0193]すでに簡潔に述べられたように、構造フレーム12の別の独特で新規な特徴は、構造フレーム12が静的な広告掲示板8のポスターパネル構造体に装着されるときに、構造フレーム12の背面部がポスターパネル(たとえば、ポスターパネル9など)の正面部と協働し、図23および図27Aに最良に見られるような1対の空気カラムまたは自己冷却空気ベント91を形成するということである。空気ベントカラム91は、構造フレーム12の下部から構造フレーム12の上部へ延在している。構造フレーム12のさらなる別の独特で新規な特徴は、構造フレーム12が、広告掲示板110の中を通して配設されている複数のワイヤールーティング経路、ノードレセプタクル、およびフレーム/ポスターパネルアクセス経路を画定するようにさらに機能するということである。これらのアクセス経路は、以下に説明されることとなるように、すべてのHVAC電力は、広告掲示板110の背面部に閉じ込められており、一方、すべてのLVDC電力は、広告掲示板110の正面部に連結されることを確実にし、したがって、広告掲示板110を、可能性のある電気ショックシナリオから非常に安全にする。
[0194]それぞれの構造フレーム12とそれに関連付けされるポスターパネル9との間に形成される空気ベントまたは空気コンジット91は、それが広告掲示板8の上のポスターパネル9の平坦な表面領域に固定されると、構造フレーム12の物理的な構造に起因して形成される。この点において、冷却ベント91は、構造フレーム12に対して、ストラクチュラルベイ部材の左側の縦列に、または、ストラクチュラルベイ部材の右側の縦列に配設されている。この点において、ストラクチュラルベイ部材は、5つの別々の横列および2つの別々の縦列で配置されているので、必要に応じて、単一の冷却ベントカラム9、または、1対の間隔を離して配置された冷却ベントカラム91を提供するサイズで、構造フレーム12をカスタマイズすることが可能である。
[0195]この受動的な冷却配置は、本発明の重要なおよび新規な特徴である。この点において、大きい屋外の広告掲示板ディスプレイの中にLEDモジュールの大きいアレイが設けられているときには、ディスプレイアレイを横切る温度変化が存在し得る。とりわけ、ディスプレイアレイの中心に向かって、または、アレイの中のより高い点に向かって配設されているモジュールは、通常の動作条件の間に、より高い温度に到達する可能性がある。この理由のために、従来の広告掲示板ディスプレイシステムには、アクティブファン駆動の冷却構成体が設けられ、これらの変化を補償する。しかし、本発明は、受動的な冷却システムを用いて、独特で新規な方式で、熱スポットの変化を解決し、受動的な冷却システムは、それぞれの構造フレーム12の背面部にビルトインされている空気チャネル91(図23および図27A)の協働を使用し、構造フレームアレイ30の全体を横切って広がる複数の冷却コンジットを提供する。そのうえ、ウィンドウまたはカットアウト領域(たとえば、それぞれのストラクチュラルベイ部材16の一部を形成するドーターボードウィンドウ330(図5〜図6)など)は、それぞれのディスプレイモジュール14に関連付けされるヒートシンク冷却フィンのセット(全体的に24F(図11)に示されている)が、関連の冷却ベント91の中に位置付けされることを可能にし、冷却ベント91において、空気フローが、自然な空気フローの対流によって、広告掲示板110の下部領域から広告掲示板110の上部領域へ進行する。この自然な空気カラム構造によって、広告掲示板110が改造キット10から構築され、その国の極端に高温多湿の環境領域に設置された場合には、必要ならば、それぞれの冷却ベント91がこれらの冷却ベント経路に沿って強制対流冷却を提供するように、冷却ファンを迅速におよび容易に設置することが可能である。
[0196]複合構造フレーム12のさらなる別の独特で新規な特徴は、その複合構造である。すなわち、単一の構造フレーム12は、複数のストラクチュラルベイ部材(たとえば、ストラクチュラルベイ部材16など)を含有する。それぞれのベイ部材16は、完全に耐気候構造にされた1つのディスプレイモジュール14をラッチ係合可能に受け入れて固定するように適合されており、そして、ディスプレイモジュール14は、すでに述べたように、並んでいるLEDボードまたはパネル(たとえば、左側ディスプレイパネル14Lおよび右側ディスプレイパネル14Rなど)によって構成されている。改造キット10のベイ部材16およびディスプレイモジュール14には、相補的なアライメント特徴部およびラッチ係合特徴部が設けられており、それは、より詳細に以下に説明されることとなる。差し当たりは、それぞれのディスプレイモジュール14は、図9に最良に見られるように、後側アライメントレセプタクルのセット(たとえば、後側アライメントレセプタクル14ARなど)、および、間隔を離して配置された1対の中央アライメントレセプタクル14CARを含み、そのレセプタクル14ARおよび14CARは、ストラクチュラルベイのアライメントポストまたはカラムの対応するセット(たとえば、直立のアライメントポスト60ARおよび60ARC(図4〜図5))をそれぞれその中にスライド可能に受け入れるように適合されているということを述べれば十分であろう。この点において、それぞれのディスプレイモジュール14は、容易なおよび迅速な設置のために、広告掲示板110の正面部からストラクチュラルベイ16の中へスライド可能に装着される。
[0197]先に述べたように、本発明のディスプレイモジュール14は、ラッチ係合され、ストラクチュラルベイ部材16の中に設置される。また、この点において、それぞれのディスプレイモジュール14は、ラッチ受け入れ部材(たとえば、ラッチ受け入れ部材14LM(図9)など)のセットを含み、ラッチ受け入れ部材14LMは、関連のラッチアッセンブリ412からラッチ部材416(図5)を受け入れるように適合されており、アッセンブリ412は、ストラクチュラルベイ部材16の中に装着されている。このラッチ係合配置は、本発明の重要なおよび新規な特徴である。その理由は、それが、ディスプレイモジュールのうちの個々のものが、容易におよび迅速に設置されるか、または、関連のストラクチュラルベイ部材16から取り外されることを可能にするだけでなく、それぞれのディスプレイモジュール14が、望まれず予期されない風荷重の力に起因して、その関連のベイ部材16から取り除かれることから保護するからである。
[0198]それぞれのディスプレイモジュール14は、ラッチアクセスツール(たとえば、従来のアレンレンチツールなど)(図示せず)を用いて、簡単な4分の1ターンによって適切な場所へラッチ係合されるということが留意されるべきである。ディスプレイモジュール14が、関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中に装着されるときには、それは、別のディスプレイモジュール14に当接して装着されるということがさらに留意されるべきである。この点において、ディスプレイモジュールの連続的な線が、図25に最良に見られるように、広告掲示板110の正面部の上に構成され、途切れのない隣り合わせの関係、および、途切れのない上部から下部への関係を提供している。したがって、互いにタイトフィットの状態の、耐気候構造にされたディスプレイモジュールの当接は、アレイ30の中のそれぞれの構造フレームのストラクチュラルベイ部材の正面部を計画的におよび効果的にシールし、一方、同時に、広告掲示板110のための実質的に平坦な正面部の面構造を形成させ、その実質的に平坦な正面部の面構造は、風荷重の力に対して極端に抵抗力がある。
[0199]上述のように、それぞれのディスプレイモジュール14は、ラッチアッセンブリ412によって適切な場所にラッチ係合され、ラッチアッセンブリ412は、ラッチアッセンブリアクセス問題を生み出すディスプレイモジュール14の背面部に配設されている。広告掲示板110の正面部から、それに関連付けされるベイ部材16からディスプレイモジュール14を取り外すことに関するこのアクセス問題は、それぞれのディスプレイモジュール14にラッチアクセス孔部のセット(たとえば、図9に最良に見られるようなラッチアクセス開口部17H)を設けることによって解決された。この点において、アクセス開口部17Hは、設置者が、自分のツールを使用し、ディスプレイモジュール14を通して十分な距離に到達し、それぞれの関連付けされるラッチを単に4分の1ターンだけ動かし、したがって、ディスプレイモジュール14をそのストラクチュラルベイ部材16の中に固定することを可能にする。
[0200]ディスプレイモジュール14は、複数のワイヤールーティング経路(それは、より詳細に以下に説明されることとなる)のうちの個々のものを介して、ユニバーサル電源に連結されるようにさらに適合されている。差し当たりは、ディスプレイモジュール14は、直流電流低電圧供給源で動作し、直流電流低電圧供給源は、広告掲示板110の背面部から広告掲示板110の正面部へ連結されているということを述べれば十分であろう。モジュール式の電気的な転換デバイスまたはディスプレイモジュール14は、複数のワイヤールーティング経路のうちの個々のものを介して、データ供給源に連結されるようにさらに適合されている。ディスプレイモジュールまたはモジュール式の電気的な転換デバイスの一部を形成するLEDボードのうちのそれぞれは、電気エネルギーを、パブリックビューイングを意図した電子的なメッセージを表示する可視放射エネルギーへ転換するために、一定の電源に、および、データ供給源に連結されている複数の電気的なエレメントを含む。
[0201]最後に、構造フレーム12(図23)は、十分な深さ寸法および十分な強度構造を有しており、通常の建築基準法の気象条件内の予期されない風荷重が、構造フレーム12に過度の応力をかけることは予期されないようになっているということが留意されるべきである。さらに、そのような曲げ応力を未然に防ぐために、広告掲示板サイン110のそれぞれの構造フレーム12には、十分に多数の拘束/ボルト場所(たとえば、中央フレームボルト場所特徴部62および外側のフレーム縁部ボルト場所63など)が設けられてきた。これらの中央拘束場所特徴部62は、構造フレーム12の上部から構造フレーム12の下部へ、間隔を離して配置された様式で、構造フレーム12の中央に沿って配設されている。同様の様式で、外側のフレーム縁部拘束場所特徴部63は、構造フレーム12の上部から下部へ、構造フレーム12の右側縁部および左側縁部に沿って配設されている。必要であれば、下面のポスターパネルに対して広告掲示板110を過度に拘束するために、それぞれの構造フレーム12には、中間ボルト場所特徴部61がさらに設けられており、中間ボルト場所特徴部61も、構造フレーム12の上部から下部へ延在している。それぞれの構造フレーム12にビルトインされているそのような過度のまたは過剰な拘束能力は、そのような曲げ応力の危険性を実質的に排除する。改造キット10の設置の間に、最小ボルトパターンが、最悪の風荷重およびフレーム12の上の許容可能応力に基づいて確立される。要するに、新しくて独特な広告掲示板110が、引張応力を低減させるように、および、設計される広告掲示板構造体110の荷重支持機能を最適化するように設計される。
[0202]また、上述の複数のボルト場所61、62、63は、改造キット10の設置の間のフレキシビリティーを可能にする。たとえば、静的な広告掲示板8に関連付けされる既存のゲージ金属構造体の中のパネルシームをなくすために、設置者は、隣接するボルト締め特徴部を単に利用することによって、そのようなシームを容易に回避することが可能である。そして、これは、改造キット10の設置の間に、(たとえあったとしても)より少ない広告掲示板の構造的な鉄骨修正が要求され、設置時間を大きく低減させるということを意味する。そのうえ、シールされるディスプレイモジュール14は、ベイ部材16のうちのそれぞれのものの中の適切な場所に取り外し可能にラッチ係合されるので、そのようなディスプレイモジュール14は、フレーム12から容易におよび迅速に取り外すことが可能であり、それによって、追加的なボルトが、フレーム12に固定されることを可能にし、建築基準法風荷重設計の中の潜在的な将来の変化(それが、万一起こったとしても)に対応するということがさらに理解されるべきである。繰り返しになるが、重機を使用することなく、広告掲示板110のセクションを交換する能力が存在するので、これは、本発明の重要な独特で新規な特徴である。そのうえ、先述のように望まれる場合には、広告掲示板110は、別の静的な広告掲示板の場所での設置のために、容易におよび迅速に分解され、輸送することが可能である。たとえば、最初に、フットボール場で動的な広告掲示板を使用し、次いで、後に、野球場で動的な広告掲示板を使用する。広告掲示板コンポーネントおよび労働力が実質的に低コストであることに起因して、この特徴が大いに利用されることとなるということは、期待できないが、これは、本発明の重要なおよび独特で新規な特徴である。
既存の静的な広告掲示板のポスターパネル
[0203]改造キット10は静的な広告掲示板8の既存のポスターパネル9に装着されるので、改造キット10の設置のための現地を準備するということは、改造プロセスの中の重要なステップであるということが当業者によって理解されるべきである。この準備プロセスは、より詳細に以下に説明されることとなる。しかし、差し当たりは、改造キット10の構造フレーム12を受け入れることとなるそれぞれのポスターパネル9は、実質的に平坦および均一にされ、任意の残留するポスター紙を除去されなければならないということが留意されるべきである。これが必要なのは、設置されることとなる構造フレームは、互いに整合される必要があるので、ならびに、構造フレームは、それぞれのポスターパネル9の表面に対抗して、および、それぞれのポスターパネル9の表面と密着接触して、平坦に置かれる必要があるからである。また、ポスターパネルは、業界標準であるということが留意されるべきである。それらは、典型的に、20ゲージのシートメタルで構築されており、それは、かみ合うパネルに形成される。ポスターパネルの合計深さは、約50.8mm(約2インチ)であり、したがって、下にあるポスターパネル9に構造フレームを固定するために利用されるボルト、および、セルフドリリングまたはtek−スクリューが、標準的な鋼鉄ドリルなど以外のものを何も使用することなく、パネルを通過することが可能である。
複合構造フレーム
[0204]ここで、より詳細に複合構造フレーム12を考慮すると、それぞれの複合構造フレーム12は、先述のように、ストラクチュラルフォーム材料から構成されており、ストラクチュラルフォーム材料は、フォームコアを取り囲む高密度の外側スキンを有する一種の発泡プラスチックである。その軽量であること、強度、および、それぞれの構造フレーム12の中に設計される多くの独特で新規な特徴を提供するように容易に成形されるその能力に起因して、ストラクチュラルフォームが選択された。この場合には、ストラクチュラルフォーム成形は、極端に強力で、剛性の高い、および軽量のプラスチックパーツ、および、硬質の外側「スキンまたはシェル」および硬質のハニカムタイプフォームの内側コアを有する製品を作製するためのプロセスであるということが理解されるべきである。ストラクチュラルフォーム成形プロセスは、標準的な射出成形プロセスの延長であるが、いくつかの独特でおよび重要な利点を提供する本発明に関して、大きく改善されたプロセスである。
[0205]たとえば、射出成形を使用することは、本発明の1219mm(4フィート)×1524mm(5フィート)の大きさの構造フレームにとって、非常に非実用的であり、法外なコストがかかることとなる。そのうえ、ストラクチュラルフォーム成形に使用されるアルミニウム鋳型とは対照的に、射出成形に必要とされる鋼鉄の鋳型は、コストに関して別の重大な問題を提示することとなる。本発明の構造フレーム12に対するこの射出成形の欠陥は、構造フレーム12の中の多くのビルトインの設計特徴部(それは、このコンポーネントをモジュール化することを助ける)に起因している。たとえば、それは、冷却ファンを使用する必要なしに、受動的な冷却構造を容易にするビルトインの冷却コンジット、または、事前形成されるワイヤリングハーネスの使用、および、ジャンパーの使用を容易にするビルトインのノードレセプタクルおよびワイヤールーティング経路であり、それは、冗長なデータ経路を容易にし、電力の大幅な低減およびデータルーティング複雑性を結果として生じさせるが、射出成形を非常に非実用的なものにする。
[0206]本発明の別の独特でおよび重要な特徴は、設置されたディスプレイモジュールによって使用されるために構造フレームアレイ30に送達されるすべての電力が、広告掲示板110の背面部において、30VDC未満に整流されるということである。次いで、この低い直流電流電圧は、1対の電力アクセス孔部または開口部を通して、広告掲示板8の背面部から構造フレームアレイ30の正面部へ連結されており、整流された低電圧電力は、事前形成されたワイヤーハーネス(それは、より詳細に以下に説明されることとなる)を使用して、構造フレームアレイ30の中を安全にルーティングされている。今のところ、事前形成される電力/データワイヤリングハーネス2400H(図24C)が、複数の事前形成されるノードまたはオーバーモールドされたノード特徴部2401〜2411を提供し、事前形成されるノードは、ワイヤーハーネスノードレセプタクル特徴部(たとえば、上側ワイヤーハーネスノードレセプタクル特徴部350および下側ワイヤーハーネスノード特徴部351(図23))の中の位置へ嵌め込まれるか、または押し込まれるように構成されており、レセプタクル特徴部は、構造フレーム12にビルトインされているということを述べれば十分であろう。要するに、改造時間の大幅な低減が、電力/データワイヤリングハーネスのオーバーモールドされたノード特徴部に連結されている構造フレームレセプタクルの独特で新規な相補的な特徴部によって実現されている。
[0207]本発明の構造フレーム12を装着するための時間は、本発明のLEDディスプレイモジュール14を装着するための時間よりもずっと多いが(それは、関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中の適切な場所にLEDモジュール14を単に位置決めし、スライドさせ、次いで、適切な場所にモジュールをラッチ係合させることとは対照的に、スクリューおよびボルト締結が要求されることに起因する)、複数の横列が整合され、かつ、縦列が整合されたストラクチュラルベイ部材16(それは、汎用的ディスプレイモジュール14を受け入れるように構成されている)に連結されているそれぞれの構造フレーム12の大きくて手動装着可能な1524mm(5フィート)×1219mm(4フィート)のモジュール式構造体(それは、セクション式のマーキングまたは表示を必要とせず、または、要求しない)が、改造キット10の迅速で容易な設置を低コストで容易にするということが認識されるべきである。たとえば、100個のLEDモジュールを収容するために100個の構造フレームを装着する必要があるということは、極めて非実用的であることとなり、フレームの耐気候構造化は、現場労働集約型であり、一方、LEDモジュールの耐気候構造化は、工場内労働集約型である。先述のことから、降伏制限、重量制限、および製造制限に起因して、本発明の構造フレーム12およびLEDディスプレイモジュール14は、建築基準法気象条件に対して十分に保護されることとなるように、サイズ、および、現場設置の容易性が、それぞれ最適化されるということが理解されるべきである。
[0208]先述のことから、構造フレーム12が、改造キット10の一部として、以下の独特で新規な特徴によって設計されるということを、当業者は明確に理解するべきである。(1)それぞれのフレーム12は、軽量で耐久性のあるストラクチュラルフォームから構成されており、ストラクチュラルフォームは、十分に重量が軽く(22.68kg(50ポンド)を超えない)、フレームは、クレーンまたは任意の他の重いリフト機器を使用することなく、単一の作業員によって、容易に持ち上げられ設置され得る。(2)それぞれのフレームは、ビルトインの設計特徴によってモジュール化されており、ビルトインの設計特徴は、改造キットの設置時間を実質的に最小化することを助けるだけでなく、作業コストを低減させる。(3)それぞれの構造フレーム12は、同一であり、また、重複した設置および耐気候構造化プロセスのために、容易におよび簡単にサイズをその最低のモジュールの構造へ低減させることが可能である。(4)それぞれの構造フレーム12は、同一であり、かつ、設置することが容易であり、それは、改造キット10を設置するために必要とされる技能レベルを最小化する。(5)それぞれの構造フレーム12は、ビルトインの冷却ベント機能を有しており、したがって、オンボード電子機器のための電気的な冷却ファンなどを有する複雑な冷却計画を回避する。(6)それぞれの構造フレーム12は、昆虫の侵入から保護され、望まれないおよび望ましくない小動物および鳥の侵入からさらに保護される。(7)それぞれの構造フレーム12には、ランヤード(lanyard)を受け入れる孔部69(図23)の形態の安全落下防止特徴部が設けられており、それは、フレーム12が、固定されたランヤードに一時的に取り付けられることを可能にし、したがって、フレーム12は、構造的なバックパネルに設置されている間に落下できないようになっている。
オーバーモールドされたノードロケーターおよびノードレセプタクル
[0209]ここで、さらに詳細に構造フレーム12を考慮すると、それぞれの構造フレーム12には、所定のケーブルルートの事前形成された電力およびデータケーブルハーネス(たとえば、図24Cに最良に見られるような電力およびデータハーネス2400Hなど)を受け取る機能が設けられている。この点において、ストラクチュラルベイ部材16のそれぞれの縦列には、構造フレーム12の上部から構造フレーム12の下部へ延在する合計6個のオーバーモールドされたノードレセプタクル特徴部が設けられている。この点において、それぞれのストラクチュラルベイ部材16には、単一の上側のオーバーモールドされたノードレセプタクル特徴部350(図23)が設けられているが、ストラクチュラルベイ部材16の下部横列だけには、1対のオーバーモールドされたノードレセプタクル特徴部(すなわち、上側ワイヤーハーネスノードレセプタクル特徴部350および下側ワイヤーハーネスノードレセプタクル特徴部352)が設けられている。これは、重要なおよび新規な構成であるのは、特別なまたは下側のワイヤーハーネスノードレセプタクル352が、電力データハーネス2400Hの一部を形成する電力導入用のオーバーモールドされたノード2406PS(図14)と協働し、図24Cおよび図28に最良に見られるように、10AWGワイヤーが、関連付けされる電力データハーネス2400Hの中間にある14AWGワイヤーに接合されることを容易にすることとなるからである。2つの構造フレーム(たとえば、構造フレーム12など)が、図23に最良に見られるように、下部のものおよび上部のものであるときには、より詳細に以下に説明されることとなるように、上部フレーム12の下部横列の間に、または、ハーネス2400Hの5番目と6番目のオーバーモールドされたノードロケーターとの間に、上述の接合が起こる。今のところは、この迅速で容易な「適切な場所への嵌め込みまたは押し込み」プロセスは、事前形成されるハーネス2400Hのオーバーモールドされたノード、および、構造フレーム12のワイヤーハーネスノードレセプタクル350および352を使用して、広告掲示板110によって必要とされる電力およびデータワイヤリングハーネスの迅速で容易な設置を容易にするということを述べれば十分であろう。電力データハーネス2400Hのすべては、構造が同一であるので、ストラクチュラルベイ部材の縦列の上部から下部へ、オーバーモールドされたノードのうちのそれぞれを、オーバーモールドされたノードレセプタクルのうちのそれぞれの中へ嵌め込むまたは押し込むことによって、設置者は、簡単に開始する(図28)。したがって、このワイヤリング設置プロセスは、複雑なおよび不必要なノード/レセプタクル識別表示マーキングを使用する必要なく、非常に速くて便利な様式で達成される。要するに、それぞれの構造フレーム12の中に見出されるワイヤールーティング特徴部のビルトイン設計に起因して、構造フレーム12およびワイヤーハーネス(たとえば、事前形成されたワイヤーハーネス2400H)は、互いに協働し、非常に効率的なおよび新規なデータおよび電力ルーティングシステムを提供する。
[0210]上述のように、ストラクチュラルベイ部材16のそれぞれの縦列の中のオーバーモールドされたノードレセプタクル350および352は、それぞれの構造フレーム12の中のビルトインの電力およびデータルーティング特徴部を画定し、それは、適切な場所への簡単で容易な嵌め込みまたは押し込み式の電力データハーネス(たとえば、電力/データハーネス2400Hなど)に連結され、改造キット10の迅速で容易な設置を容易にする。オーバーモールドされたノード特徴部2401〜2405、2406PS、および、2406〜2410、ならびに、ワイヤリングハーネスノードレセプタクル350〜351は、本発明の重要なおよび独特な特徴である。その理由は、組み合わせられたこれらの特徴部が、データ電力ワイヤリングのためのルーティングおよび設置経路を位置付けすることを促進させること、ならびに、構造フレーム12の中の内部接続を促進させることを助けるだけでなく、それらは、電力およびデータハーネスが、ワイヤーの束(それは、ディスプレイモジュール14の後の設置の間に、容易に挟まれて損傷させられる可能性がある)の中で絡まるのを防止することを助けることによって、設置の間のハーネス損傷を防止することを助けるからである。また、すべての高電圧ACワイヤリングをポスターパネルの背面部に限定し、低電圧DC電力だけを、ポスターパネルおよび構造フレーム12の正面部へ通過させることによって、優れた安全特徴が実現されているということが当業者によって理解されるべきである。すなわち、設置者またはメンテナンス者が、広告掲示板110の上で、広告掲示板の正面部から作業しているときには、その者は、決して、HVAC電力に露出されないこととなる。要するに、ディスプレイモジュールを広告掲示板110の正面部から取り外して交換するときに、または、広告掲示板110の正面部の上で修理を行うときに、設置者またはメンテナンス者は、望まれないおよび危険な電気ショックから保護される。
ディスプレイモジュール
[0211]ここで、図8〜図11を参照して、より詳細にシールされるディスプレイモジュール14を考慮すると、それぞれの手動装着可能なディスプレイモジュール14は、完全に耐気候構造にされ、自己充足型であり、かつ、構造フレーム12の一部を形成するベイ部材16の中への迅速で容易な設置のための用意ができている。ディスプレイモジュール14は、一般的に、垂直方向の寸法よりも長い水平方向の寸法を有しており、概して、約304.8mm(1フィート)×609.6mm(2フィート)の長方形構成で配置されている。この点において、それぞれのLEDディスプレイモジュール14は、本発明のストラクチュラルベイに関して、サイズが最適化される。本明細書で述べられているように、それぞれの構造フレーム12は、必要ならば、その標準的な高さと幅の構成からより小さい構成へ、サイズを低減させることが可能である。この最小の構成(それは、スキルソーを使用して、フレームの残部から最小の構成を分離することによって実現される)では、結果として生じる構造フレーム12は、それに関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中に単一のディスプレイモジュール14を受け入れる能力を依然として有している。そして、要するに、ディスプレイモジュール14は、サイズおよび重量が最適化され、それによって、モジュール14が故障したときの交換のコストを実質的に低減させる。すなわち、この最適化が実現されないならば、および、ディスプレイモジュールのサイズが実質的により大きいならば、それは、サイズの増加および重量の増加だけでなく、製造欠陥故障の影響をさらに増加させることとなり、結果としてコストの増加を生じさせる。したがって、降伏および重量は、より大きい数のモジュールを設置する必要に対する重要なトレードオフである。
[0212]図10(図10は、ディスプレイモジュール14の分解図である)に最良に見られるように、ディスプレイモジュール14は、一般的にLEDフレーム201を含み、LEDフレーム201は、2つの隣り合わせのLEDディスプレイパネルアッセンブリ(すなわち左側ディスプレイパネルまたはPCAアッセンブリ14L、および、右側ディスプレイパネルまたはPCAアッセンブリ14R)を受け入れるように構成されており、それぞれのディスプレイペインアッセンブリ14L、14Rは、垂直方向の寸法、および、水平方向の寸法を有しており、両寸法は、長さが実質的に等しい。それぞれのLEDフレーム201の正面部201Fは、左側プリント回路アッセンブリ(PCA)14Lおよび右側プリント回路アッセンブリ(PCA)14Rをその中に受け入れて支持するように適合されている。左PCA14Lは、LEDフレーム201の正面左側201FLの上に受け入れられ、一方、右PCA14Rは、LEDフレーム201の正面右側201FRの上に受け入れられる。明確化の目的のために、プリント回路アッセンブリ14Lおよび14Rが、LEDフレーム201の背面部に図示されているが、上述のように、それぞれのアッセンブリは、LEDフレーム201の正面部201Fの中に設置される。
[0213]ディスプレイパネルアッセンブリ14Lおよび14Rは、約304.8mm(1フィート)×約304.8mm(1フィート)の配置でそれぞれ構成されており、図25に最良に見られるように互いに当接している。それぞれのディスプレイパネルアッセンブリ14Lおよび14Rは、256個の画素のディスプレイアレイを提供し、それぞれの画素は、3つの異なる色の発光ダイオードのセット(すなわち、図16に最良に見られるような赤色発生LED225R、緑色発生LED225G、および青色発生LED225B)によって画定されている。個々のLED225R、225G、および225Bは、電気エネルギーを可視放射エネルギーへ転換する3色の画素を提供するように組み合わせられ、可視放射エネルギーは、ディスプレイモジュール14の表面から外向きに向けられ、発光ダイオードの全体アッセンブリとして見たときに、イメージおよびテキストの認識された光のパターンで情報を表示する。周辺光の効果を実質的に低減させることを助けるために、それぞれのディスプレイパネルアッセンブリ14Lおよび14Rには、左正面部ルーバー17Lおよび右正面部ルーバー17Rの形態のルーバーがそれぞれ設けられている。正面部ルーバー17Lおよび17Rは、LEDフレームスタンドオフ特徴部および片側当たり13個のスクリューのセット(黒塗装、M2.6×8mm)によって、プリント回路アッセンブリ14Lおよび14Rのうちのそれぞれの面に装着されるように適合されている。さらなる明確化の目的のために、図10を参照して、PCAアッセンブリ14Lおよび14Rのそれぞれは、それぞれ、単一の発光ダイオード225Rだけで示されているということに留意されたい。
[0214]また、すでに先述のように、それぞれのディスプレイモジュール14は、中央に配設されているドーターボード20を含み、ドーターボード20は、ディスプレイパネルアッセンブリ14Lおよび14Rのそれぞれの間のデータの転送をそれぞれ取扱い、また、個々の発光ダイオードによる使用のために、電力を分配する。ドーターボード20の電子的な構造は、より詳細に以下に説明されることとなる。差し当たりは、ドーターボード20は、2つのPCAアッセンブリ14Lおよび14Rの間の中央に配設されているLEDフレーム201の背面部に装着されるように適合されているということを述べれば十分であろう。この中央装着配置は、本発明の重要なおよび独特な特徴である。この点において、この配置は、(1)単一の電力およびデータ制御ボード20が、2つの別々のディスプレイパネルアッセンブリ14Lおよび14Rをそれぞれ駆動することを可能にし、また、それは、(2)ディスプレイモジュール14に関連付けされる発光ダイオードの大きいバンクを駆動することによって発生させられた熱が、大きいドーターボードヒートシンク24の中へ後方に消散されることを可能にする。すでに述べたように、および、図7に最良に見られるように、ディスプレイモジュール14が、関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中にラッチ係合されているときに、ヒートシンク24は、冷却ベント91の中に配設される。ディスプレイモジュール14のコンポーネントパーツが工場組み立てされる様式は、より詳細に以下に説明されることとなる。
構造フレームの詳細構造
[0215]ここで、図4〜図7および図23を参照して、さらにより詳細に構造フレーム12を考慮すると、構造フレーム12は、ストラクチュラルフォームから構成される幅約1219mm(約4フィート)×高さ1524mm(5フィート)のモジュール式ユニットで構成されている。構造フレーム12は、ストラクチュラルベイ部材(たとえば、ストラクチュラルベイ部材16など)の形態の10個の実質的に同一の構造体を含有するので、構造フレーム12は、複合構造体である。それぞれのベイ部材16は、先述のように、ディスプレイモジュール14をその中に受け入れて支持するように適合されている。ストラクチュラルベイ部材は、構造が実質的に同一であるので、ストラクチュラルベイ部材のうちの1つだけが、説明されることとなる。しかし、必要に応じて、任意の他のストラクチュラルベイ部材16から独特な特徴を有する任意のストラクチュラルベイも説明されることとなる。たとえば、すでに議論されたように、構造フレーム12の中のストラクチュラルベイの下部横列は、特別なまたは下側のオーバーモールドされたノードレセプタクル352を含む(図4および図23を参照)。また、ストラクチュラルベイ部材16の下部横列は、ワイヤールーティング特徴部の特別なセット(たとえば、左側ワイヤールーティング特徴部308および右側ワイヤールーティング特徴部310(それは、より詳細に以下に説明されることとなる)など)を含む。ワイヤールーティング特徴部308および310、ならびに、下側のオーバーモールドされたノードレセプタクル352は、ストラクチュラルベイ部材16の他の4つの横列には見出されない。これらの特徴部は、構造フレームベイ部材16の下部横列の中にだけ見出される。繰り返しになるが、これは、より詳細に以下に説明されることとなるように、本発明の重要なおよび独特な特徴である。差し当たりは、これらの特徴部は、図17に最良に見られるように、フレームアレイ30のこの下部横列に沿って、データ接続ケーブル2400DC(図24B)のルーティングを可能にするということを述べれば十分であろう。同様の様式で、これらの特徴部は、より詳細に以下に説明されることとなるように、広告掲示板の正面部から広告掲示板110の背面部へ電力ワイヤリングの連結を容易にすることを助けることとなる。先述のことに基づいて、これらの独特な特徴を備えるそれらの構造フレームは、フレームアレイ30の第1および第6の横列の中に常に設置されることとなるということが理解されるべきである。
[0216]ここで、図4〜図7を参照して、より詳細にストラクチュラルベイ部材16を考慮すると、ストラクチュラルベイ部材16は、一般的に、複数の不規則な形状の重量低減カットアウト領域(たとえば、左上の重量低減カットアウト領域312、左下の重量低減カットアウト領域313、右上の重量低減カットアウト領域315、右下の重量低減カットアウト領域316、および、重量低減カットアウト領域315および316にそれぞれ隣接している1対の中央右の重量低減カットアウト領域317および318)を含む。複数の重量低減カットアウト領域312〜318は、戦略的に位置付けされ、フレームの重量が22.68kg(50ポンド)を超えないようになっており、また、過剰な0.0929m2(1平方フィート)当たり45.36kg(100ポンド)の風荷重の力に耐え得るように、構造フレーム12の構造的一体性を妥協しないようになっている。また、そのようなカットアウト領域は、電力およびデータハーネス、ワイヤールーティングフック、および、オーバーモールドされたまたはスナップで取り付ける方式のノードレセプタクルに、設置者が容易に到達するためのアクセス領域を提供している。この点において、ハーネス、ジャンパー、および接続ケーブルは、ベイ部材の中に容易にルーティングされて固定され、また、ワイヤリングハーネスノードレセプタクル(たとえば、上側ワイヤーハーネスノードレセプタクル350、下側ワイヤーハーネスノードレセプタクル351(そのレセプタクルは、それぞれのストラクチュラルベイ部材16の一部を形成している)など)に固定され得る。
[0217]先に述べたように、ストラクチュラルベイ部材の下部横列は、図4および図23に最良に見られるように、ストラクチュラルベイ部材の他の横列の中には見出されない独特な特徴を含む。これらの特別な特徴の結果として、これらの特徴のない他の横列には、異なる形状のカットアウト領域(それは、図23に最良に見られるように、拡張された左下側のカットアウト重量低減領域304、および、拡張された右下側のカットアウト重量低減領域306として示されている)が設けられている。
[0218]ワイヤーハーネスノードレセプタクル350〜351は、電力およびデータワイヤリングハーネス(たとえば、電力データワイヤリングハーネス2400Hなど)が、フレームアレイ30の中の適切な場所に迅速におよび容易に嵌め込まれ、または押し込まれることを可能にし、そして、それは、アレイ30の中への複数のハーネス2400Hの組み立てを非常に効率的にし、同時に、設置者がストラクチュラルベイ部材16のそれぞれの電力およびデータワイヤリングを容易に組織することを助けるので、ワイヤーハーネスノードレセプタクル350〜351は、本発明の重要なおよび独特な特徴である。
[0219]それぞれのストラクチュラルベイ16は、複数のラッチ受け入れボス領域をさらに含み、ラッチ受け入れボス領域は、構造フレーム12に対して水平方向に、または、構造フレーム16に対して垂直方向に、のいずれかに配向されている。ラッチ受け入れボス領域は、フレームラッチアッセンブリ(たとえば、図5に最良に見られるようなフレームラッチアッセンブリ412)を、関連付けされるラッチ係合部材416の中に受け入れるようにさらに配向されており、ラッチ係合部材416は、上向きに、下向きに、右向きに、または左向きに延在しており、ラッチアッセンブリ412のうちのそれぞれ異なるものによって固定されるLEDタイルまたはディスプレイモジュール14が、建築基準法の要件の範囲内の望まれないおよび予期されない風荷重の力に対して保護されるようになっている。この点において、2つの+Yラッチ受け入れボス領域(左上側の+Yラッチ受け入れボス領域322、および、中央上側の+Yラッチ受け入れボス領域323を含む)と、単一の左下側の−Xラッチ受け入れボス領域324と、右上側の+Xラッチ受け入れボス領域327と、および2つの−Yラッチ受け入れボス領域(中央下側の−Yラッチ受け入れボス領域325、および、右下側の−Yラッチ受け入れボス領域326を含む)とが存在している。ラッチ受け入れボス領域322〜327のそれぞれは、1対のラッチ装着孔部(たとえば、1対のラッチ装着孔部320および321)をそれぞれ有しており、孔部320〜321は、ラッチ装着リベット419を受け入れ、その対応するラッチ受け入れボス領域の中にフレームラッチアッセンブリ412を装着することを容易にするように寸法決めされている。
[0220]ラッチ受け入れボス領域322〜327、および、それらの関連付けされるフレームラッチアッセンブリ412の配向は、本発明の別の重要なおよび新規な特徴である。この点において、ボス領域322および327の中に配設されている個々のフレームラッチアッセンブリ412のラッチ係合作用は、±Y方向に斜めに対向しており、一方、ボス領域324および325の中に配設されているフレームラッチアッセンブリ412のラッチ係合作用は、±X方向に斜めに対向しており、最後に、ボス領域323および326の中に配設されているフレームラッチアッセンブリ412のラッチ係合作用は、ストラクチュラルベイ部材16の中央軸線に沿って、+Yおよび−Y方向に、互いに反対向きにそれぞれ配向されている。先述のことから、本明細書で説明されているような多数のラッチ係合方向は、LEDディスプレイモジュール14が、望まれないおよび予期されない風荷重から完全に保護されることを確実にしているということが理解されるべきである。より詳細に以下に説明されることとなるように、それぞれのディスプレイモジュール14は、ラッチ受け入れレセプタクル(たとえば、図9に最良に見られるようなディスプレイモジュールのラッチ受け入れレセプタクル14LM)の対応するまたは相補的なセットを含む。この点において、ストラクチュラルベイ部材16のうちのそれぞれの中に装着されているラッチアッセンブリ412のうちのそれぞれとのラッチ係合を容易にするために、モジュール受け入れレセプタクル14LMは、フレームラッチアッセンブリ412と同様に配向されている。今のところは、構造フレーム12およびディスプレイモジュール14の両方の独特なモジュール構造に起因して、本発明のディスプレイモジュールを、フレームアレイ30の中の任意のストラクチュラルベイ部材16の中に設置することが可能であるということを述べれば十分であろう。要するに、それらの設置は、フレームアレイ30の中で汎用的であるので、ディスプレイモジュール14のうちの個々のものに関するフレームアレイ30の中の設置場所の表示を識別する必要性が存在しない。
[0221]それぞれのストラクチュラルベイ16は、中央に配設されているドーターボードを受け入れるカットアウト領域330(図4〜図5)をさらに含み、カットアウト領域330は、左側の重量低減カットアウト領域312〜313と右側の重量低減カットアウト領域317〜318との間に配設されている。ドーターボードカットアウト領域330は、構造フレームの水平方向後方内側の壁部領域319(図6〜図7)にわたって、ストラクチュラルベイ部材16の中央に戦略的に直接的に位置付けされており、壁部領域319は、ベントカラムまたは冷却コンジット(それは、構造フレーム12の中の91で全体的に示されている)を画定することを助ける。この点において、構造フレーム16が固定され、その後方面が、構造フレーム部材12の後方に直接的に配設されているポスターパネル9の前方面または正面部に対抗するとき、冷却コンジットが形成される。このドーターボードカットアウト領域330は、十分に大きく、そのようなカットアウト領域の中に装着されたディスプレイモジュール14のヒートシンクフィン24Fが、図7に最良に見られるように、冷却コンジット91の空気経路の中に直接的に配設されることを可能にする。このように、この冷却コンジット91に沿う自然の空気フローは、同じ冷却コンジットの中に同様に配設されている複数のディスプレイモジュールを実質的に冷却するのに十分である。たとえば、図27に最良に見られるように、広告掲示板110(それは、2つの横列および5つの縦列で配置されている10個の構造フレーム12によって構築されているものとして図示されている)には、構造フレーム12のそれぞれの横列の中に10個のストラクチュラルベイ部材16が設けられ、構造フレーム12の10個の縦列のそれぞれの中に20個のストラクチュラルベイ部材16が設けられることとなる。したがって、構造フレームのこのアレイ30は、それぞれの構造フレーム12の縦列の中に2つの冷却ベント91を含むこととなり、したがって、合計20個の冷却ベントが、フレームアレイ30全体を横切って分配されることとなり、それは、等式2によって与えられる。
冷却ベントの総数=(10縦列×2ベント/縦列)=20冷却ベント [等式2]
そして、これは、合計20個の煙突ベント場所が、構造フレームアレイ30の上部および下部を横切って配設されることとなるということを意味している。
[0222]すでに説明されたように、3353mm(11フィート)×6706mm(22フィート)の広告掲示板に関して、サインは、単に、10個の構造フレーム、および、100個の完全に耐気候構造にされたLEDモジュール14だけを必要とするので、静的な広告掲示板8を動的な広告掲示板110へ転換するために改造キット10を使用することに対して、労働力コストは大きく低減される。また、フレーム12が建築基準法気象条件に対して完全に耐気候構造にされるように、構造フレームを設置する時間を最小化することを助けるために、それぞれの構造フレーム14には、パイロットホール特徴部(たとえば、図4に最良に見られるようなパイロットホール特徴部64)が設けられている。パイロットホール特徴部64は、ストラクチュラルベイ部材16の下部横列の中に配設されており、したがって、この特徴部は、設置者が、フレームアレイ30を装着する目的のために、それぞれの構造フレーム16の上部および下部を即座に識別することを助ける。また、より詳細に以下に説明されることとなるように、パイロットホール特徴部64は、説明されることとなるような電力ジャンクションボックスおよび電力データ制御装置エンクロージャーボックスへの接続のために、構造フレームアレイの中に、および、広告掲示板110の背面部から出ていくように、電力およびデータワイヤリングをルーティングするために、アクセス孔部114H〜116H(図17)がフレームアレイ30の中にドリルで開けられることとなる場所を、設置者が決定することを助ける。
[0223]ここで、図30を参照して、より詳細にフレームラッチアッセンブリ412を考慮すると、フレームラッチアッセンブリ412は、一般的に、フレームラッチハウジング414およびフレームラッチ係合部材416を含む。ハウジング414およびフレームラッチ係合部材416は、先に議論されたように、ストラクチュラルベイ部材16のラッチ受け入れボス領域の中に固定して装着されるように適合されている。この点において、関連付けされる受け入れボス領域に対するフレームラッチアッセンブリ412の適正な装着配向は、ボス受け入れ領域の配向によって、迅速におよび容易に行われる。換言すれば、フレームラッチアッセンブリ412は、正しい結合配向でのみ、ボス領域の中に受け入れられ得る。フレームラッチアッセンブリ412が、ボス領域の中に受け入れられ、または装着されると、それは、フレームラッチアッセンブリ装着リベット419によってボス領域の中に固定され、フレームラッチアッセンブリ装着リベット419は、アッセンブリ412を構造フレーム12のストラクチュラルベイ部材16に締結させる。改造キット10の現場設置時間を促進させるために、フレームラッチアッセンブリ(たとえば、フレームラッチアッセンブリ412)は、ラッチアッセンブリ412を現場で設置するというよりも、構造フレーム業者の場所における構造フレーム構築時間の間に、工場において、リベットによって、構造フレーム12に固定されることとなるということが考えられる。
ディスプレイモジュールの詳細構造
[0224]ここで、図10〜図11、図13、および図32〜図33を参照して、さらにより詳細にディスプレイモジュール14を考慮すると、データおよび低電圧電力の分配を容易にするために、それぞれのディスプレイモジュール14には、集積回路アッセンブリ(これまで通り、ドーターボード20と述べられる)が設けられている。ドーターボード20は、LEDフレーム201に装着される。図32は、LEDフレーム201の背面側の図であり、図33は、LEDフレーム201の正面側の図であり、ドーターボード20は、それに装着されてはいない。再び図10〜図11を参照すると、ドーターボード20は、一般的に、プリント回路基板21を含み、プリント回路基板21は、その上に装着されたマイクロ制御装置を有しており、マイクロ制御装置は、集積回路カン26および直流/直流コンバーター25の中に配設されている。マイクロ制御装置26は、入力/出力データ転送デバイスとして機能し、入力/出力データ転送デバイスは、12ピンの電力およびデータコネクター(それは、全体的に27で示されている)に機械的におよび電気的に連結されている。コネクター27は、プリント回路基板21に装着され、事前形成された電力データハーネス(たとえば、ハーネス2400Hなど)のセットの一部を形成する、嵌め合わせ式の電力およびデータコネクター2400HMに接続されるように適合されている。電力データハーネス2400Hは、図17に最良に見られるように、構造フレームのアレイ30の全体にわたり、電力およびデータを分配している。直流/直流コンバーター25は、個々の発光ダイオード(たとえば、ダイオード225R、225G、および225B(および、それらのドライバー)(それらは、ディスプレイパネル14Lおよび14Rの上の画素構造体をそれぞれ形成している)による使用のために、24〜30VDCから4VDCへステップ状に低下する低電圧を分配するための、左側低電圧チャネル70および右側低電圧チャネル72を含む。また、ドーターボード20は、ドーターボードダム(それは、全体的に22で示されている)を含み、ドーターボードダムは、スクリュー(図示せず)によって、プラスチックフレームを通して、プリント回路基板21に固定されるように適合されている。ドーターボードダム22は、DC−DCコンバーター25の一部を形成するサーマルパッドの上に重なる。ダム22は、コネクターにおいて、隔離されて増加されたポッティング深さを可能にし、それは、ダム22が適切な位置に設置される前に、ボードと整合されている。また、ダム22は、適正な配向で、ドーターボード20の他のコンポーネントにドーターボードヒートシンク24を装着することを容易にする。
[0225]ディスプレイパネル14Lおよび14Rのうちのそれぞれへのデータおよび電力の分配を容易にするために、ドーターボード20には、1対の間隔を離して配置されたピンヘッダー(左側ピンヘッダー28LSPHおよび右側ピンヘッダー28RSPHを含む)がさらに設けられており、ピンヘッダーは、より詳細に以下に説明されることとなるように、電力データコネクター27と組み合わせられて、ディスプレイモジュール14が、電力データ分配システム120に電気的におよび機械的に連結されることを可能にする。
[0226]すでに述べたように、ディスプレイモジュール14は、一般的に、左側PCAディスプレイパネルアッセンブリ14Lおよび右側PCAディスプレイパネルアッセンブリ14Rを含む。簡潔に説明されることとなるように、および、図10に最良に見られるように、左側PCAアッセンブリ14Lは、プリント回路基板610を含み、一方、右側PCAアッセンブリ14Rは、プリント回路基板612を含む。ディスプレイモジュールの組み立ての以下の詳細な説明の間に、PCAアッセンブリ14Lの用語は、単に、発光ダイオードが搭載されたプリント回路基板610を意味する可能性があるときもある。同様の様式で、PCAアッセンブリ14Rの用語は、単に、発光ダイオードが搭載されたプリント回路基板612を意味する可能性がある。これが起こるのは、ディスプレイモジュール14の組み立てが完了されると、左側PCAアッセンブリ14Lおよび右側PCAアッセンブリ14Rが、それらのそれぞれの正面左側201FLおよび正面右側201FRの上でLEDフレームに接着固定され、LEDフレーム201から個別に取り外すことができないからである。したがって、上記に説明されている専門用語は、PCAアッセンブリ14Lおよび14Rが、LEDフレーム201に接着固定されていない場合に、および、それが、単にその目的のために利用される場合に現れる。
[0227]ここで、より詳細にPCAアッセンブリ14Lを考慮すると、PCAアッセンブリ14Lは、一般的に、プリント回路基板610を含み、プリント回路基板610には、複数の対のLED装着孔部(たとえば、図31に最良に見られるようなLED装着孔部620〜621)が設けられている。LED装着孔部620〜621は、LED225R、225G、および225Bのうちの個々のものを受け入れて表面装着するように寸法決めされている。この点において、プリント回路基板610の上に配設されているすべてのLED装着孔部が搭載されるまで、LEDのプラスのリード線およびマイナスのリード線は、それらのそれぞれの装着孔部の中に受け入れられ、切り取られ、プリント回路基板610にはんだ付けされる。また、プリント回路基板610には、ラッチアクセス孔部(たとえば、ラッチアクセス孔部634など)のセットが設けられており、ラッチアクセス孔部は、構造フレームラッチアッセンブリ、および、それらのアクチュエーター(たとえば、図30に最良に見られるようなアクチュエーター418)への正面部アクセスを可能にする。また、プリント回路基板610は、ヘッダーピン装着孔部のセット(それは、全体的に635で示されている)を含む。635で示されているこれらのヘッダーピン孔部は、ヘッダーピンのセットを受け入れるように寸法決めされており、ヘッダーピンは、ドーターボードプリント回路基板21に装着されているコネクター28LSPHから外向きに延在している。PCBアッセンブリ14Rは、LEDフレーム201の右側に装着されるので、そのヘッダーピン装着孔部635は、その関連のプリント回路基板612の中央左側に配設されている。表示マーキング(たとえば、全体的に637で示されている表示マーキング)は、所与のボードが、LEDフレーム201の上部左側に装着されるべきか、または、LEDフレーム201の上部右側に装着されるべきかについての可視指示を組み立て者に提供する。この配向は、さらなる位置参照の指示を提供し、したがって、プリント回路基板610の中のラッチアクセス孔部634が、ディスプレイモジュール14の他のコンポーネントパーツに対してそれらの適正な配向で設置されるので、この配向は重要である。
[0228]図10および図32〜図33に最良に見られるように、左側PCA14Lは、LEDフレーム201の正面左側202FLに固定して装着されるように適合されている。同様の様式で、右側PCA14Rが、LEDフレーム201の正面右側201FRに固定して装着されるように適合されている。差し当たりは、左側PCA14Lには、左側ピンヘッダースロットまたは開口部(それは、全体的に211で示されている)が設けられており、一方、右側PCA14Rには、右側ピンヘッダースロット212が設けられており、右側ピンヘッダースロット212は、図33に最良に見られるように、電力データコネクター27をさらに収容するので、スロット211よりも大きいということを述べれば十分であろう。これらのスロット211および212は、アライメント状態にするために、また、ドーターボード20の電力データコネクター27、ならびに、左側ピンヘッダー28LSPHおよび右側ピンヘッダー28RSPHをLEDフレーム201に装着することを助けるために、利用される。この点において、ドーターボード20は、1対のスクリュー(図示せず)によって、中央に配設されているダムに装着され、ダムは、LEDフレーム201の背面部201Bの上に全体的に214で示されているスペースまたは領域を受け入れる。
[0229]これらの様々な装着タスクを容易にするために、LEDフレーム201の正面部201Fには、アライメント装着特徴部(たとえば、アライメント装着部204(図33)など)のセットが設けられており、一方、プリント回路基板アッセンブリ14Lおよび14Rのうちの個々のものには、複数のアライメント孔部(たとえば、図31に最良に見られるような左側アライメント孔部630)がそれぞれ設けられている。この点において、ディスプレイモジュール14のうちの個々のものの組み立ての間に(組み立ては、工場出荷時設定のときに行われ、現地または現場では行われない)、組み立て者は、LEDフレーム201の正面左側201FLに配設されているプラスチックスタンドオフ特徴部204を、左側PCB610の中に配設されている左側アライメント孔部630とぴったりと合わせることとなる。プリント回路基板アッセンブリ14L、14Rのうちのそれぞれの個々のものには、PCAのどちらの側部が上にくるかを示す左矢印または右矢印の形態の配向表示がマークされている。組み立ては、組み立て者によって継続され、組み立て者は、PCB610がLEDフレーム201の正面左側201FLの中に同一平面となるように押し下げられていることを確実にする。このアライメントおよび装着手順は、LEDフレーム201の正面右側201FR、および右側PCB612に関して、繰り返される。プリント回路基板アッセンブリ610および612が、LEDフレーム201と同一平面になるように装着されると、次いで、それらは、17個の亜鉛めっきされたM2.6×8mmスクリューのセットを利用して、トルクドライバーセットを用いて、0.565Nm(5インチポンド)まで、それらのそれぞれのフレームセクションに固定される。
[0230]ここで、図10〜図11および図32〜図33を参照して、さらにより詳細に、ウェザーシールされるディスプレイモジュール14を考慮すると、LEDフレーム201には、ドーターボードアライメント特徴部(たとえば、図33に最良に見られるようなアライメント特徴部206など)のセットが設けられている。ドーターボードアライメント特徴部206は、LEDフレーム201の背面部へのドーターボード20の組み立てを容易にする。この点において、LEDフレーム201が軟質のESDセージ表面の上にひっくり返された状態で、ドーターボードアライメント特徴部206は、明確に見ることができ、ドーターボード20をLEDフレーム201に装着するために利用される。図11に最良に見られるように、回路基板21(それは、ドーターボード20の一部を形成している)は、それぞれアライメント孔部207および208のセットの形態のアライメント特徴部の対応するセットを有している。アライメント孔部207および208は、LEDフレーム201のアライメントポスト206をその中に受け入れるように寸法決めされている。
[0231]組み立ての間に、基板21がLEDフレーム201に装着された後に、アライメント孔部207、208は、標準的な工業用シリコーンシーリング剤を用いてシールされる。アライメント孔部207および208がシールされると、電力データコネクター27(それは、標準的なMolexコネクターである)、ならびに、左側ピンヘッダー28LSPHおよび右側ピンヘッダー28RSPHは、左側PCA14Lおよび右側PCA14Rの中のそれらのそれぞれのヘッダー開口部211および212と整合させられ、一方、データ電力コネクター27のピンは、アライメント開口部212の中に整合させられる。電力コネクター27のコネクター本体部は、LEDフレーム201の背面部の上に配設されているプラスチックダムアライメント特徴部230とさらに整合させられる。そのように整合させられると、次いで、ドーターボード20は、それがLEDフレーム201と同一平面になるまで、適切な場所へ下向きに押される。
[0232]ブリック25を正しく装着することを容易にするために、ブリック25には、オフセット孔部のセット(図示せず)が設けられており、それは、ドーターボード20の上に配設されている大型集積回路の上方に、ドーターボード20の中央に向けて整合されているべきである。ブリック25が装着されると、次いで、サーマルギャップパッド25Aがブリック25に装着される。
[0233]次に、ディスプレイモジュール14の組み立てプロセスにおいて、工業用シリコンのビードが、ドーターボードダム22の縁部22Eの周りに溶着される。シリコン材料のこのビードは、電力データコネクター27のコネクターピンの周りにダムを形成する。次いで、ドーターボードダム22は、ダム22のシリコーン側によって、および、LEDフレーム201の一部を形成する対応する中央に配設されているダム特徴部(それは、全体的に233(図32)で示されている)に対抗して、ドーターボード20の上に設置される。次いで、ドーターボードダム22は、単一のスクリュー(亜鉛めっきされたM3×15)によって、トルクドライバーセットを用いて、0.565Nm(5インチポンド)まで、ドーターボード20の上に適切な場所に固定される。この構造は、導入されることとなるポッティング材料がドーターボード20からリークすることを防止するシールを形成する。
[0234]ドーターボードダム22およびサーマルギャップパッド25Aが設置されると、次いで、ドーターボードヒートシンク24は、6個の亜鉛めっきされたスクリュー(M3×15)によって、ダム22に装着される。ヒートシンクスクリューは、ダム22をLEDフレーム201さらに固定する。ヒートシンク24をダム22に固定するためのスクリューは、以下のような直接シーケンス(第1に中間の左、第2に右上、第3に左上、第4に中間の右、第5に左下、第6に右下)にしたがわなければならないということに留意することが重要である。この順序は、ヘッダーコネクターがアッセンブリの右手側にあるということを反映している。
[0235]次に、左側ピンヘッダー28LSPHは、左側プリント回路基板610またはPCA14Lの面にはんだ付けされ、一方、右側ピンヘッダー28RSPHは、右側プリント回路基板612またはPCA14Rにはんだ付けされる。次いで、ディスプレイモジュール14の正面部は、標準的なポッティング化合物(たとえば、日本の東京のShin−Etsu Chemical Co.Ltd.によって製造および販売されており、それらの3コンポーネントのマット表面ポッティング材料KE−1283として識別される、ポッティング化合物)を使用して、ポッティングされる。この点において、ポッティング材は、実質的に3ミリメートル深さまで注がれて、次いで、約30分にわたり摂氏90度でオーブンの中で硬化される。この場合には、ポッティング材は、それらのそれぞれのプリント回路基板アッセンブリ14Lおよび14Rの中に装着されている発光ダイオードの先端部とポッティング材料が接触することを可能にすることなく、プリント回路基板610および612のすべての露出された表面積をカバーしなければならない。
[0236]ディスプレイモジュール14がオーブンから取り外され、冷却することが許容された後に、左側ルーバー17Lが、片側当たり13個のスクリューのセット(黒塗装、M2.6×8mm)を使用して、左側プリント回路基板アッセンブリ14Lの面に設置される。ルーバーバイザー17V(図10)が、フレーム201の一方の側の縁部部分に配設されているが、もう一方の側には、配設されていない。バイザー17Vを備える側は、上部側であり、そのように設置され、ディスプレイモジュール14が直立位置にあるときに、その中に装着されている発光ダイオードの上部横列が、すべて赤色発光ダイオードになるようなっている。
[0237]次に、ドーターボードダム22が、標準的なポッティング化合物(たとえば、先に特定されたように、Shin−Etsu Chemical Company,Ltdによって製造および販売されているポッティング化合物など)によってポッティングされる。この点において、ドーターボードダム22のポッティングは、以下のような直接シーケンス(第1に、電力データコネクター27の反対側とし、dc−dcブリック側を第1として開始する)にしたがわなければならない。この領域は、ポッティング材料がドーターボードヒートシンク24のアルミニウム押し出し部の下部と同じレベルになるまで、十分な量のポッティング材料で充填される。次に、電力データピンが、ポッティング化合物でカプセル化され、ポッティング化合物は、十分な量のポッティング材料であり、それらが完全にカバーされるまで、ピンを覆って注がれる。最後に、ドーターボードダム22の残部または残りが充填され、ドーターボード20のすべての領域およびすべてのコンポーネントが完全にカバーされることを確実にする。
[0238]最終ステップとして、穿孔性のポッティングトラフのセット(たとえば、複数の穿孔(たとえば、その下部トラフ領域に沿って配設されている穿孔234が、プリント回路基板アッセンブリ14Lおよび14Rのそれぞれの後方または背面部の上にそれぞれ配設されている)を有する細長い穿孔性のポッティングチャネル232)は、約2ミリメートルの深さまで、標準的なポッティング化合物(先に特定されたように、Shin−Etsu Chemical Company,Ltdによって製造および販売されているポッティング化合物など)で充填される。すべてのトラフが充填されると、ディスプレイモジュール14が、約30分の期間にわたり、摂氏90度で、オーブンの中に設置され、注がれたポッティング化合物が十分に硬化することを可能にする。次いで、ディスプレイモジュールが、オーブンから取り外され、冷却することを許容される。
[0239]前述のように、それぞれのディスプレイモジュール14を組み立てるためにしたがう組み立てプロセスは、工場で行われ、転換プロセスが実施されることとなる現地または現場では行われない。この点において、改造キット10には、完全に組み立てられたディスプレイモジュール(たとえば、シールされたディスプレイモジュール14など)のセットが設けられている。次いで、それぞれのシールされたディスプレイモジュール14は、完全に耐気候構造にされ、昆虫および他の小動物による侵入の影響を受けないようにされている。これは、本発明の重要な特徴である。図18は、ディスプレイモジュールボード14の組み立てプロセスのフローチャート表現を提供する。
[0240]ここで、一層さらに詳細に、ディスプレイモジュールを考慮すると、それぞれのディスプレイモジュール14は、完全にシールされたプリント回路基板アッセンブリとして提供されており、それは、形状が実質的に長方形であり、長いX軸線、中間のY軸線、および、短いZ軸線を有する。それぞれのモジュール14は、外側から完全にシールされており、それぞれのディスプレイモジュール14は、図8〜図9に最良に見られるように、正面部215および背面部(全体的に216で示されている)を有している。背面部216は、複数のモジュールアライメント特徴部(たとえば、モジュールアライメント特徴部14ARおよび14CAR)を有している。個々のアライメント特徴部14ARおよび14CARは、モジュール14の短いZ軸線に沿って延在している。また、背面部216は、複数のラッチレシーバー(たとえば、ラッチレシーバー14LM)を有している。ラッチレシーバー14LMのうちの個々のものは、ラッチアクセス開口部または切り取り領域(全体的に220で示されている)をそれぞれ有しており、開口部220は、構造フレームアレイ30の正面部の上に装着されているラッチアッセンブリ412の一部を形成するモジュールラッチ416をその中に受け入れるように寸法決めされている。動作時には、ラッチ416が、ラッチレシーバー14LMのうちの個々のものの中に受け入れられるときに、ラッチ416およびラッチレシーバー14LMは、ディスプレイモジュール14を、それに関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中へ引き入れるように協働し、一方、同時に、保持張力を加え、ディスプレイモジュール14が、構造フレームアレイ30のそれに関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中にタイトフィットに保持されるようになっている。
[0241]合計6個のモジュールラッチレシーバー14LMが、それぞれのディスプレイモジュール14の上に設けられており、これらのレシーバー14LMは、構造フレームラッチ(たとえば、ラッチ416など)を受け入れるように整合させられている。この点において、レシーバーラッチ開口部220は、関連付けされるモジュールラッチ416を概して水平方向に受け入れるように構成されており、水平方向は、ディスプレイモジュール14のXY平面に平行である。この点において、ラッチ開口部220のうちの2つが、モジュールラッチ416を+Y方向に受け入れ、ラッチ開口部220のうちの2つが、モジュールラッチ416を−Y方向に受け入れ、ラッチ開口部220のうちの1つが、モジュールラッチ416を+X方向に受け入れ、ラッチ開口部220のうちの1つが、モジュールラッチ416を−X方向に受け入れる。その他の言い方をすれば、モジュールラッチレシーバー14LMおよび構造フレームラッチアッセンブリ(たとえば、ラッチアッセンブリ412)は、概してジグザグレイアウトパターンに配置されており、それは、設置の間にフレキシビリティーを可能にするが、より重要なことには、それは、本発明の独特で新規な特徴であると考えられる。この点において、ジグザグレイアウトは、それぞれのモジュールディスプレイ14が、予期されない高い力の突風に起因してそのストラクチュラルベイ部材16から取り除かれることを最適化および保護する。すなわち、このように、それぞれの個々のディスプレイモジュール14は、関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中に、しっかりとおよび固定してラッチ係合させられる。それぞれの個々のラッチレシーバー218は、ツールアクセス開口部(全体的に224で示されている)に隣接してさらに配設されており、ツールアクセス開口部は、図32(図32は、LEDフレーム201の背面図である)に最良に見られる。それぞれのツールアクセス開口部224は、そのラッチ416と関連付けされるモジュールラッチアクチュエーター418と係合して作動させるための作動ツール912をその中に受け入れるように寸法決めおよび構成されている(図30)。
[0242]次いで、要約すれば、図18に最良に見られるように、ディスプレイモジュールを製造するプロセス6010は、開始ステップ6012から始まり、プリント回路基板アッセンブリを製作するステップ6021に即座に進む。製作ステップ6021において、プリント回路基板アッセンブリ(たとえば、PCA14L)は、本明細書で先に説明されたように組み立てられる。製造プロセスは、組み立てステップ6032に継続し、ステップ6032において、個々のPCAユニット14Lおよび14Rは、締結具のセット(図示せず)によって、LEDフレーム201の正面部201Fに取り付けられる。
[0243]次に、組み立てステップ6036において、組み立てられるドーターボード20が、LEDフレーム201の背面部201Bに固定される。この組み立てプロセスの間に、ドーターボード20から、その左側からおよびその右側から延在しているヘッダーピンは、PCAアッセンブリ14Lおよび14Rの一部をそれぞれ形成するプリント回路基板610および612のうちのそれぞれのヘッダーピン装着孔部635の中に受け入れられる。次に、ドーターボードヒートシンク24が、サーマルインターフェースを形成するステップ6040、および、それに関連付けされるヒートシンクを取り付けるステップ6048において、ドーターボード20の背面部に取り付けられる。
[0244]次に、現在部分的に組み立てられたディスプレイモジュールが、テストステップ6050においてテストされ、ドーターボード20、ならびに、関連付けされるPCAユニット14Lおよび14Rが、十分に動作可能であるということを確認する。動作可能でない場合には、ユニットが診断され、動作可能な条件にするためにどのような修理が必要であるかを決定し、修理が行われる。部分的に組み立てられたディスプレイモジュールが、十分に動作可能である場合には、ドーターボードのヘッダーピンが、はんだ付けステップ6060において、それらのそれぞれのプリント回路基板にはんだ付けされる。
[0245]ディスプレイモジュールがそのように組み立てられると、ウェザーシーリングステップ6070が実施され、フレーム201の穿孔性の接着チャネル232が、ポッティング化合物接着剤236(図9)で充填される。この接着剤は、穿孔234を通って流れ、それぞれ、プリント回路基板アッセンブリ14Lおよび14Rの後方表面全体にわたって、化合物のシーリング層を形成する。ポッティング化合物は、約30分にわたり、摂氏約80度で、オーブンの中で硬化することが許容される。硬化されると、ディスプレイモジュール14は、オーブンから取り外され、その正面部に引き継がれ、ルーバーを取り付けるステップ6080において、組み立てプロセスが完了される。ルーバーを取り付けるステップ6080において、右側ルーバー17Rが、右側ディスプレイパネルアッセンブリ14Rに取り付けられ、左側ルーバー17Lが、左側ディスプレイパネルアッセンブリ14Lの正面部201Fに固定される。次いで、ディスプレイモジュールを製造することを終了または停止するステップ6082において、製造プロセスが終了する。本発明の重要な特徴および新規な特徴は、フレームアレイ30の一部を形成する任意のストラクチュラルベイ部材16の中にディスプレイモジュールまたはタイル14を設置することが可能であるということである。特殊マーキングまたは表示は、任意のディスプレイモジュール14の上で、それがフレームアレイ30の中のどこに設置されるべきかということ示す必要がなく、したがって、設置時間および改造時間をかなりおよび実質的に低減させる。
[0246]ディスプレイモジュール14の上述の電気的構造は、図13に最良に見られ、図13は、電力データルーティングシステム120(図17および図26)の一部を図示するブロック図である。すなわち、電力データルーティングシステム120は、構造フレームアレイ30を介して、広告掲示板110の正面部の上に、および、電力修正キット10Cの様々なコンポーネントを介して、広告掲示板110の背面部の上の両方に、ルーティングされ、設置される。それぞれの個々のディスプレイモジュール14は、この電力データルーティングシステム110の中へ機械的におよび電気的に連結され、放射光エネルギーを提供する。したがって、図13は、非常に単純化されたディスプレイモジュール14の電気的なブロック図であり、その相互接続している電気的なコンポーネントおよび相互接続(それは、より詳細に以下に説明されることとなる)を図示している。差し当たりは、広告掲示板110に関する電力要件は、電圧降下制限によって決定されるということ、および、電力データワイヤリングハーネスのためのルーティング経路は、より詳細に本明細書で説明されてきた様々な構造フレーム特徴部によって固定されるということを述べれば十分であろう。
[0247]ここで図13を参照すると、ディスプレイモジュール14の電気的な構造が、非常に単純化されたブロック図の形態で図示されており、ディスプレイモジュール14が、一般的に、ドーターボード20、および、それぞれそれに関連付けされるLEDディスプレイパネルボード14Lおよび14Rを含むということを示している。ドーターボード20は、集積回路基板21を含み、DC−DCコンバーター25およびマイクロ制御装置26をその上に装着させている。DC−DCコンバーター25およびマイクロ制御装置26の両方が、電力データインターフェース(全体的に28で示されている)とLEDディスプレイパネルボード14Lおよび14Rのうちのそれぞれとの間で電気的に連結されている。この点において、DC−DCコンバーター25は、左ボードDC電力経路70によってディスプレイパネル14Lに電気的に連結され、右ボードDC電力経路72によってディスプレイパネル14Rに電気的に連結されている。マイクロ制御装置26は、左ボードデータ経路80によってディスプレイパネル14Lに連結され、右ボードデータ経路82によってディスプレイパネル14Rに連結されている。
[0248]電力データインターフェース28は、12ピンのデータ/電力コネクター27から、電力ポートピン27P、および、24VDC電力を提供する電力導体73を介して、DC−DCコンバーター25への、直接的な電気的な接続を含む。また、電力データインターフェース28は、コネクター27から、1対のデータポートピン27D1および27D2、および、入力および出力データ経路をそれぞれ提供する1対のデータコネクター81および83を介して、マイクロ制御装置26、ならびにその入力ポート26Iおよびその出力ポート26Oへの、直接的な電気的な接続も含む。この配置では、閉ループデータ経路が、ディスプレイパネル14Lおよび14Rの間でそれぞれ形成される。
[0249]また、図13は、それぞれのディスプレイパネル(たとえば、ディスプレイパネル14Lなど)のための電子機器29Eの大いに単純化されたブロック図を提供する。この点において、電力導体70が、約24〜30VDCからステップ状に低下した約4VDCの整流された直流電流の低電圧をパネル14Lに供給し、4VDCは、パネル14Lの上に配設されている発光ダイオードのそれぞれ、または、モジュール式の電気的な転換デバイスに連結されているということを見ることができる。データ導体80は、電子機器29Eの一部を形成する赤色、緑色、および青色発光ダイオードのうちの個々のものを駆動するための発光ダイオードドライバー(全体的に29Lで示されている)の16個のチャネルに連結されている。この同じ配置は、ディスプレイパネル14Rに関して実施されるので、ディスプレイパネル14Rに関してさらに詳細に説明はしない。
改造キット設置手順
[0250]ここで、図19を参照して考慮すると、改造手順1010が図示されており、手順1010は、本発明の改造ステップにしたがっている。改造手順1010は、広告掲示板8を動的な電子的な広告掲示板110へ改造または転換するために、既存の非電子的な広告掲示板8に関して現地で実施される。改造手順1010は、以下の主要なステップを含む。
[0251]1. 既存のポスターボードは、デジタル発光ダイオード広告掲示板を上に重ねることが許容可能であるということを確認するための、現地準備。
[0252]2. 複数のディスプレイまたは発光ダイオードモジュール(たとえば、図8〜図9に最良に見られるような十分に耐気候構造にされたLEDディスプレイモジュール14)の装着のために、広告掲示板8の既存のポスターパネルを準備するための、構造フレームの設置。
[0253]3. それぞれの構造フレームの中に具現化されているベイアレイに、データおよび直流電流電力の供給源を提供するためのワイヤーハーネスおよび背面部電力の設置。
[0254]4. ベイアレイの中のそれぞれの個々のベイに、デュアルLEDディスプレイパネル(たとえば、図25にそれぞれ最良に見られるようなLEDディスプレイパネル14Lおよび14R)を有するディスプレイモジュール14を提供することによる、LEDディスプレイモジュールの設置。
[0255]5. 標識内容および更新のための起動および確認動作。
[0256]これらの主要なステップのそれぞれは、より詳細に以下に説明されることとなるが、今のところは、動作の確認の後に、2つの重要な後続のステップが、改造手順1010の一部として考慮されるということを述べれば十分であろう。すなわち、
[0257]6. 保護メンテナンスおよびクリーニングプロセス。
[0258]7. 実際のメンテナンスおよび(修理が必要とされる場合には)修理プロセス。
これらの最後の2つのステップは、改造プロセス1010の詳細な説明の結論において簡潔に説明されることとなる。
キット設置のための現地の準備
[0259]ここで図19を参照すると、改造手順1010は、開始ステップ1012から始まり、現地準備をコールする(call)ステップ1014を開始させる。現地準備ステップ1014において、設置チームは、静的な広告掲示板8の既存のポスターパネルが、LEDディスプレイモジュール(たとえば、LEDディスプレイモジュール14など)のアレイを上に重ねられることが許容可能であるということを確認しようとする。この点において、チームは、ステップ1014(図19)から図20に最良に見られるような現地準備プロセス2010へ進む。
[0260]図20を参照して、より詳細に、現地準備プロセス2010を考慮すると、プロセスは、開始ステップ2014で始まり、検査ステップ2026へ進む。検査ステップ2026において、設置チームは、既存のポスターパネル(たとえば、ポスターパネル9など)の目視検査を行う。ポスターパネル9は、時々、以下でポスターボードと称される可能性があり、その語句は、静的な広告掲示板が今日の構造で使用されているような金属のシートの代わりに木材から構築されていた時代に起因する。改造キット10は、現地の建築基準法にしたがった任意の適切な構造材料から構築されている任意のタイプの構造的な平面的なバックパネルの上に設置されるように構築されているので、改造キット10の設置を広告掲示板またはポスターボードに限定する意図は存在しない。この点において、「広告掲示板」または「ポスターボード」の単語が本明細書で使用されるときは、任意のタイプの構造的な平面的なバックパネルを含むことが意図されている。
[0261]検査ステップ2026の間に、設置チームは、多少なりとも壊れるか、曲がるか、または損傷している可能性のあるシートメタルのポスターパネルの領域に対処する。また、改造キット10の一部を形成するそれぞれの手動装着可能な構造フレーム12の適正な装着および設置を容易にすることが可能となるように、それぞれのポスターパネル9の表面は、表面が実質的に平坦および均一であることを確認するために検査される。これらの領域に対処するときに、設置チームは、古い静的な紙パネルイメージから、使い残された任意のビニールまたは紙を取り外すこととなる。チームは、広告掲示板パネルの表面から任意の望まれない材料をさらに取り除くこととなる。
[0262]決定ステップ2038において、目視検査ステップ2026が完了されると、設置チームは、電力検査および確認ステップ2040へ進む。ステップ2038において、検査が完了されていないということが決定された場合には、チームは、ステップ2026に戻り、先に説明されているように継続する。次いで、継続すると、確認ステップ2040において、許容可能な2相、240VAC、40アンペア電力、または、2相、120VAC、80アンペア電力が、広告掲示板の現地に提供されているということを単に決定することによって、チームは始める。他の入力電力が提供されるときには、たとえば、広告掲示板110が米国の外側(その国の電力は、標準的な米国電源とはいくらか異なる)に設置されることとなるときには、電力コンバーターを設置するステップ2044において、電力コンバーター49(図26)が設置され、広告掲示板110のために、整流された電源を提供することが可能であるということが理解されるべきである。この点において、本発明の広告掲示板システムは、世界の任意の利用可能な電源を十分に使用することができるユニバーサル電力システムである。
[0263]利用可能な電力の検査の後に、チームは、確認ステップ2042へ進み、確認ステップ2042において、チームは、適正な電力が確認されたということを、その設置チェックアウトリスト(図示せず)の上にマークすることが可能である。適正な電力が確認されなかった場合には、チームは、設置ステップ2044において、電力コンバーター49を設置するか、または、どんなものであれ、適正な電力が利用可能であることを確実にするために必要な他の訂正アクションを行うか、のいずれかを行うこととなる。決定ステップ2042において、許容可能な電力の利用可能性の決定があると、設置チームは、メインサーキットブレーカーの電源を切ることによって、電気的なコンポーネントを用いて作業する間の安全手順にしたがい、次いで、現地の安全規則にしたがってサーキットブレーカーに締め出しタグを提供する。次に、チームは、静的なディスプレイの現地、および、ライトを備える静的なディスプレイ広告掲示板を点灯させるために電力を供給していた関連のワイヤリングから、残っている任意のライトの電源を切る。最終アクションとして、確認ステップ2050において、チームは、実地棚卸を行い、改造または転換されることとなる現地広告掲示板8のために提供されたパーツリストとパーツを相互参照することによって、図2に最良に見られるような必要とされるすべてのパーツが利用可能であるということを確認する。
[0264]確認ステップ2050が完了した後に、設置チームは、次へ進むステップ2084に行くことによって進み、決定ステップ1016(図19)において、チェックリストにしたがう。ステップ1016において、チームは、ステップ1014で実施された現地準備プロセスが完了したということを確認する。何かが見落とされた場合には、チームは、現地準備プロセス1014に戻り、現地が適正に準備されるまで、以前に説明されているように進む。現地が適正に準備された場合には、設置チームは、設置をコールするステップ1018へ前進し、設置ステップ1018は、図21に最良に見られるような構造フレーム設置プロセス3010をチームが開始することを引き起こす。
構造フレーム設置
[0265]構造フレーム設置プロセス3010(図21)が、開始ステップ3014において始まり、開始ステップ3014は、チームが既存の広告掲示板8のポスターパネルを準備し始めることを促す。この準備プロセスは、図3を参照して最良に理解される。開始ステップ3014において、チームは、準備タスクを行うために必要なツールおよびチョークを集める。それらの材料を集めた後に、チームは、レイアウトステップ3018へ前進する。レイアウトステップ3018において、設置チームは、構造フレーム(たとえば、構造フレーム12など)の設置のために、既存の静的な広告掲示板8のポスターパネル9を準備する。設置チームが、はしご、測鉛線、測定テープ、およびチョークを使用し、ポスターパネル広告掲示板8の正面部または面の上にグリッドパターン508(図3)をレイアウトすることによって、この準備が始まる。このグリッドパターン508は、その転換のために広告掲示板8の上に設置されることとなる構造フレームのサイズおよびパターンの可視指示になることとなる。これは、設置チームが静的な広告掲示板8の水平方向の中央点を見出すことから始め、次いで、広告掲示板8の上部および下部において、水平方向の中央点ライン514の左に3048mm(10フィート)を測定し、次いで、チョークライン512Tおよび512Bをそれぞれ走らせる。次いで、設置チームは、ライン512Tおよび512Bの遠位端部からチョークライン513を走らせ、最初の構造フレーム12の設置のために左下側角部開始点520をマークする。図3は、第1のまたは初めの構造フレーム12が設置された後に、広告掲示板がどのように見えることとなるかということの可視指示を提供しており、一方、図27は、キット10の中の構造フレームのすべてが設置された後に、広告掲示板がどのように見えることとなるかということの可視指示を提供している。
[0266]次に、レイアウトステップ3018の間に、設置チームは、垂直方向の中央点ライン516を見出すために広告掲示板8を測定し、次いで、広告掲示板8の左側および右側において、1つのフレーム高さを下へ測定し、設置チームは、これらの2つの点の間にチョークライン514を走らせる。
[0267]次に、レイアウトステップ3018において、上述の基準ラインを使用して、設置チームは、構造フレームのサイズおよびパターンを表すように、チョークラインを使用して、グリッドパターン508をレイアウトする。次いで、チームは、確認ステップ3024において、1対の角部から角部への対角線のチョークライン522および524をそれぞれ介して、レイアウトを対角線上に測定することによって、グリッド測定を確認する。上述の測定は絶対的なものではないということが理解されるべきである。それらは、必要なときには、広告掲示板の構造に伴う問題を回避するために、水平方向におよび/または垂直方向にシフトさせることが可能である。確認ステップ3024においてこれが起こった場合には、チームは、ステップ3018に戻り、先に説明されているように進み、そうでなければ、チームは、次のタスクへ前進する用意ができている。
[0268]広告掲示板8のポスターパネルが、グリッドレイアウト508によって準備されると、チームは、配向ステップ3034へ進み、配向ステップ3034は、広告掲示板8のポスターパネルの上への設置のために、それらのパッキングパレットから構造フレーム12を開梱し、配向させることを容易にする。この点において、それぞれの構造フレーム12は、薄くて超軽量であり、したがって、フレーム12は、設置のために容易に取り扱って配向させることが可能である。適正な配向を容易にするために、パイロットホール特徴部64が、ストラクチュラルベイ部材アレイの第1のまたは下部横列の中に位置付けされているということが留意されるべきである。この点において、パイロットホール特徴部64は、それぞれの構造フレーム12の下部が配設される場所に関する可視的インジケーターとしてさらに機能する。また、より詳細に以下に説明されることとなるように、フレームがパネル9の上にレイアウトされるときに、パイロットホール特徴部64は、全体的なフレームアレイ30の一部として考慮されたときに、ストラクチュラルベイ部材の下部横列(全体的に168(図27)で示されている)、または、ストラクチュラルベイ部材の中間横列(全体的にで16M)のいずれかの中に、配設されることとなる。
[0269]また、次いで、パイロット特徴部64は、フレーム12のどちらの側部が上にきて、フレームのどちらの側部が正面部に面しているかについての指示を設置チームに提供する。その理由は、パイロット特徴部64は、それが広告掲示板8の正面部に向かって面するように配設されるときには、構造フレームの左側に配設されることとなるからである。また、この開梱および配向ステップ3034の間に、設置チームは、どちらの構造フレームがグリッドレイアウトの下側横列の上にくることとなるか、および、どちらの構造フレームがグリッドレイアウトの上側横列の上にくることとなるかということを前もって指定する。この事前の決定が行われるのは、個々の構造フレーム12が広告掲示板8のポスターパネル9に装着される前に、独特な煙突ベント構造体(たとえば、図29に最良に見られるような煙突ベントカバー90など)が、構造フレーム12の中のどこに設置されることとなるかということを決定することとなるからである。設置チームが開梱ステップを完了すると、確認ステップ3040において、すべての必要なパーツが設置を完了するために利用可能であるという決定が行われる。次いで、プロセスは、煙突ベント設置ステップ3054へ進む。
[0270]煙突ベント設置ステップ3054において、設置チームは、上部構造フレーム領域または下部構造フレーム領域のいずれかに、それぞれの個々の煙突ベントカバー90を設置し、したがって、設置されたベントカバー90は、たとえば、図6〜図7に最良に見られるようなすべての下側フレーム水平方向の表面およびすべての上側フレーム表面に対して、それぞれの煙突ベントの侵入または放出チャネル91をキャップするように機能する。それぞれの煙突ベントカバー90には、複数の穿孔(たとえば、図29に最良に見られるような穿孔90P)が設けられており、穿孔は、環境的な破片(たとえば葉っぱなど)が、既存の広告掲示板8のポスターパネルと、その上に装着されている構造フレーム12との間に生成される自由空気換気システムを詰まらせることを防止するように十分に小さい。また、煙突ベントカバー90は、鳥および他の小動物、ならびに、昆虫および害虫が、換気システム(たとえば、冷却チャネル91(図7)など)の冷却チャネルの中に進入し、巣を作ることを防止する。
[0271]ステップ3054において、煙突ベントカバー90が、構造フレーム12のうちのそれぞれの中へ挿入されると、設置チームは、第1のフレームを整合させるステップ3066において、ポスターパネル9に対する構造フレームの実際の設置を始める。このステップ3066の間に、設置チームは、第1のフレーム12をとり、グリッドレイアウト508の左下手の角部から開始し、フレーム12の左下角部が、グリッドチョークラインの左下角部520に位置付けされ、したがって、フレーム12の下部およびフレームの左側が、左側グリッドチョークライン513および下部グリッドチョークライン512Bとアライメント状態になる。フレーム12が整合させられると、設置チームのメンバーは、セルフドリリングスクリュー(たとえば、図23に最良に見られるようなTekスクリュー92)を、フレーム12の上の上部装着孔部、中間装着孔部、および下部装着孔部の中へねじ込み、それぞれの孔部は、一般的に、セルフドリルスクリュー92のための装着孔部93として識別される。必要な場合には、これらの上部、中間、および下部装着スクリュー92は、広告掲示板8の構造の中のシームを回避するために、フレーム12の上の他の装着孔部93に再位置付けすることが可能である。セルフドリリングスクリュー92の4つのTekが、第1のフレーム12をポスターボード8に固定するために利用される。明確化の目的のために、すべての装着孔部93が参照文字によって識別されているわけではないが、フレーム12の中のそれらの場所は、図23の中に明確に見ることができる。同様に、明確化の目的のために、セルフドリリングスクリュー92のうちの2つだけが、図23に示されている。また、セルフドリリングスクリューの代わりに、固定デバイスの他の形態(たとえば、構造フレームを平面的な構造体に固定するためのリベット92およびリベットナット92Aなど)が考えられるということが留意されるべきである。
[0272]第1のフレーム12がポスターパネル9に固定された後に、設置チームは、第1のフレーム12の直ぐ右に次の構造フレーム12を設置することとなる。この点において、ダブテールジョイントのセット(図27)(たとえば、側部フレームダブテールジョイント84のセット、および、下部フレームダブテールジョイント86のセットなど)が、迅速で容易な、フレーム12とフレーム12のアライメントプロセスを容易にする。ダブテールジョイントのうちのそれぞれ個々のものは、ダブテールアライメントタブ94(図4〜図5)、および、ダブテールアライメントタブスロット96(図6〜図7)を含み、ダブテールアライメントタブスロット96は、隣接するフレーム(または、この場合には、第2のフレーム12)から延在するタブ94を受け入れるように適合されている。タブとタブとのスロットアライメントのこのダブテール配置は、第2のフレームが第1のフレームと適正に整合させられ、適切な場所に固定される用意ができているということを確実にする。適正な設置のために、2つのフレームが互いに同一平面にならなければならないということが留意されるべきである。次いで、第2のフレーム12が、改造キット10の中に設けられているTekスクリュー92を使用して、ポスターボード9に固定される。要するに、次いで、第2のフレーム12は、第1のフレーム12と完全なアライメント状態にダブテールで嵌められる。次いで、グリッドの中に輪郭を描かれたような構造フレームのすべてが下部横列の中に設置されるまで、このダブテールプロセスが繰り返される。個々のフレーム12が広告掲示板8のポスターパネル9に固定されるときには、実質的に気密なフィットが、それらの接触表面同士の間に生成され、そして、それは、1対の自己冷却空気チャネル縦列またはコンジット(たとえば、図23に最良に見られるような空気チャネル縦列(全体的に91で示されている)を生み出すということが留意されるべきである。すでに述べられたように、および、図7に最良に見られるように、広告掲示板8のポスターパネルに対してフレーム12を設置する前に、空気チャネル縦列91のそれぞれが、上記に説明されているような煙突ベントカバー90によってキャップされる。このように、構造フレーム12が広告掲示板8のポスターパネルに固定されると、カバー90は、取り外すことができない。
[0273]構造フレーム部材12の下部横列が、設置されると、設置チームは、すべてのフレームが、アライメント状態にあり、チョークラインに合わせて並べられ、実質的に同じレベルになっているということを確認する。フレームの下部横列のアライメントが決定されると、設置チームは、実質的に同様の手順を使用して、フレームの上部横列を設置し、左上から始めて、右上へ進む。フレームの上部横列が設置された後に、設置チームは、フレーム12の上部横列の下部が、フレーム12の下部横列の上部と同一平面となること、および、フレームの上部横列の上部が、レイアウトされたグリッドの上部チョークラインとアライメント状態になっていることを確認する。何らかの調節が必要である場合には、設置チームは、互いに完全なアライメント状態となる構造フレームのアレイを実現するために必要な調節を行う。
[0274]次に、風の強い条件の間にフレームが取り除かれないように、または緩まないように、フレームが、広告掲示板8に固定して締結されていることを確認するために、設置チームは、標準的なドリルを使用して、構造フレーム12のそれぞれのために、広告掲示板の鋼鉄フレームポスターパネルを通して二次的な孔部をドリルで開ける。9個の孔部が、それぞれのフレーム12のためにドリルで開けられ、9個のボルトが、関連付けされるワッシャーおよびナットとともに利用され、それぞれのフレームを広告掲示板8のポスターパネル9にさらに固定する。個々のボルト112Bは、0.904Nm(8インチポンド)までトルクを受け、左下フレーム角部、フレームの中間の左、左上角部、右上角部、フレームの中間の右、および、フレームの右下角部に設置される。装着ボルトの設置を容易にするために、それぞれの構造フレーム12には、装着ボルト孔部のセット(たとえば、図4に最良に見られるような装着ボルト孔部112H)が設けられている。ポスターパネル9の構造欠陥、または、構造的シームとの抵触に伴う問題を回避するために、構造フレーム12には、周囲境界部に沿って、過剰な数のボルト装着孔部112Hが設けられている。この点において、ボルトの設置は、必要であれば、他の装着ボルト孔部112Hへ分配することが可能である。
[0275]すべてのフレームが装着ボルト112Bによって固定された後に、決定ステップ3068において、それらが、適正に固定されていることが確認される。適正に設置されていない場合には、チームは、ステップ3066に戻り、先に説明されているように継続する。そうでなければ、設置チームは、3069の蜂ストッパーまたはプラグを設置するステップへ進み、蜂ストッパーのセット(たとえば、蜂ストッパープラグ98など)が、構造フレームアレイ30の中のそれぞれの周辺開口部の中に設置される。蜂ストッパープラグ98は、構造フレーム12に関連付けされる重要なおよび独特な特徴である。この点において、構造フレームの上部、下部、右側、および左側に配設されているスロット97は、ワイヤールーティングアクセス孔部として機能し、構造フレーム12のうちの様々な1つの上に装着されている電力およびデータワイヤーが、1つのフレームから別のフレームへ通過し、最終的に、電力アクセス孔部114Hおよび115Hならびにデータアクセス孔部116Hへ通過し、電力およびデータ制御システムとの接続のために、広告掲示板110の背面部を横断することを可能にする。隣接するフレーム12の壁部に対抗して突き合せられていないそれらの構造フレームの外側の壁部にある孔部またはスロット97は、そうでなければ、開いていることとなり、虫、昆虫、狩蜂、および蜂のアクセスを可能にする。これらのアクセス孔部をプラグ98で閉じることによって、蜂、狩蜂、スズメバチなどが、フレームアレイ30に進入すること、および、広告掲示板の正面部に装着されているディスプレイモジュールの裏にミツバチの巣を作ることが止められる。そうでなければ、これは、安全上の問題を生み出すこととなる。その理由は、修理またはメンテナンスチームは、ディスプレイモジュール14がラッチ係合を解除されて取り外されるときに、蜂またはスズメバチの巣がモジュール14の裏に配設されているかどうかを決して知らないからである。蜂ストッパーまたはプラグ98の設置は、この望まれない安全上の問題を完全に排除する。
[0276]蜂プラグ98が適切な場所にある状態で、設置チームは、現在、フレーム12を電源に機械的におよび電気的に連結する用意ができている。この点において、設置プロセスは、次へ進むステップ3070(図21)を介して決定ステップ1020に戻り、決定ステップ1020において、チームは、すべての構造フレーム12、すべての煙突ベントカバー90、および、すべての必要な蜂ストッパーまたはプラグ98が、適正に設置されたこと、および、構造フレームのワイヤリングが、現在、開始される用意ができているということを確認する。決定ステップ1020において確認が行われない場合には、プロセスは、設置ステップ1018(図19)に戻り、以前に説明されているように進む。
[0277]先述のことに基づいて、それぞれの構造フレームには、十分な数の垂直方向の軸線装着孔部および水平方向の軸線装着孔部の両方が設けられており、それらは、構造フレーム全体にわたって分配されており、それぞれの装着孔部は、その中に装着ボルトを受け入れるように寸法決めされ、構造フレームを広告掲示板8のポスターパネル9に固定することを容易にし、十分な装着力が、構造フレームに加えられ、4.788kPa(100ポンド毎平方フィート)の過剰な風荷重の力の中での構造フレームおよびポスターパネルの面と面との分離を実質的に排除することができるようになっているということが当業者によって理解されるべきである。この点において、固定された広告掲示板8に適用される風力レーティングは、本明細書で説明されているようなポスターパネルに対するフレームの固定配置に対して適合させることが可能である。
ワイヤーハーネス設置
[0278]決定ステップ1020から、チームは、ワイヤーハーネスを設置することをコールするステップ1022へ前進し、それは、図22に最良に見られるように、ワイヤーハーネスを設置するプロセス4010を開始させる。プロセス4010は、開始ステップ4014から始まり、開始ステップ4014は、アクセス孔部をドリルで開けるステップ4018へチームを導く。ステップ4018において、設置チームは、図17に示されているようなフレームアレイ30の中に、1対の電力アクセス孔部114Hおよび115Hをドリルで開ける。これらのアクセス孔部114Hおよび115Hは、フレームアレイ30の中のフレームの第6の横列の中に配設されているパイロット特徴部64の中にドリルで開けられる。
[0279]次に、データアクセス孔部をドリルで開けるステップ4020において、設置チームは、ストラクチュラルベイ部材16の下部横列16Bの中のパイロット特徴部64を再び使用して、図17に示されているようなフレームアレイ30の中に、50.8mm(2インチ)のデータアクセス孔部116Hをドリルで開ける。この点において、2つの上側孔部(114Hおよび115Hにある)は、それらが電力ハーネス2400HEに極めて接近していることに起因して、電力アクセス孔部であり、一方、下側孔部116Hは、それが図17に最良に見られるようなデータ接続ハーネス2400DCCに極めて接近していることに起因して、データアクセス孔部である。要するに、合計3つの孔部が、フレームアレイ30の中にドリルで開けられている。パイロットホール特徴部64が、図4〜図8に最良に見られるように、小さいスターターホールによって形成されているということが留意されるべきである。設置チームが、フレームアレイ30の中に、これらのより大きい50.8mm(2インチ)の孔部をドリルで開けるときに、この小さいスターターホールが、設置チームによって利用される。より大きい50.8mm(2インチ)のドリルが、構造フレーム12の上で滑ること(それは、安全上の問題となり得るだけでなく、フレーム12が損傷させられ得る可能性を増加させ得る)を防止するので、これは、本発明の重要な特徴である。
[0280]次に、中心にある孔部をドリルで開けるステップ4022において、設置チームは、ステップ4018および4020においてそれぞれドリルで開けられた50.8mm(2インチ)の孔部の中心に、ポスターパネルの鋼鉄構造体を通して25.4mm(1インチ)の孔部をドリルで開ける。これによって、構造フレームアレイ30の面に設置されたワイヤーハーネスが、広告掲示板8の背面部に連結され、図26に最良に見られるような広告掲示板110の背面部の上に設置された電力およびデータボックスとの機械的なおよび電気的な接続を作ることが可能になることとなる。
[0281]上述のように孔部がドリルで開けられた後に、グロメットを設置するステップ4032において設置チームは、3つの50.8mm(2インチ)のフレーム孔部114H、115H、および116Hのそれぞれの中に、50.8mm(2インチ)のゴムグロメット(たとえば、図5および図7に最良に見られるようなゴムグロメット118)をそれぞれ設置する。
[0282]次に、電力/データワイヤリングハーネスを設置するステップ4044において、設置チームは、特定のシーケンスで電力/データワイヤリングハーネスのセット(たとえば、ワイヤーハーネス2400Hなど)を接続する。このシーケンスは、第1の縦列(図14において全体的に31で示されている)の中のフレームアレイ30の左側から始まる。ここで図14、図17、および図19を参照すると、設置チームは、電力/データワイヤリングハーネス2400Hの中の第1のノードまたはオーバーモールドされたロケーター2401のための第1の接続シーケンスインジケーター24015を、図28に最良に見られるようなストラクチュラルベイ部材16の第1の横列の中の第1の電力/データノードレセプタクル350へ接続することから始める。次いで、チームは、ワイヤーハーネス2400Hの中のそれぞれの連続したノードロケーターを、残りの場所に、連続的に以下のように接続し続ける。第2のノードロケーター2402のための第2の接続シーケンスインジケーター2402Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第2の横列の中の第2の電力/データノードレセプタクル350に接続する。第3のノードロケーター2403のための第3の接続シーケンスインジケーター2403Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第3の横列の中の第3の電力/データノード350に接続する。第4のノードロケーター2404のための第4の接続シーケンスインジケーター2404Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第4の横列の中の第4の電力/データノード350に接続する。第5のノードロケーター2405のための第5の接続シーケンスインジケーター2405Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第5の横列の中の第5の電力/データノード350に接続する。
[0283]図28に最良に見られるように、2つのノードレセプタクル350および352が、ストラクチュラルベイ部材の第6の横列の中に配設されている。したがって、シーケンスは、以下のように継続する。電力接合ノードロケーター2406PSのための電力接合接続シーケンスインジケーター2400PSを、ストラクチュラルベイ部材16の第6の横列の中の電力接合ノード352に接続する。第6のノードロケーター2406のための第6の接続シーケンスインジケーター2406Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第6の横列の中の第6の電力/データノード350に接続する。第7のノードロケーター2407のための第7の接続シーケンスインジケーター2407Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第7の横列の中の第7の電力/データノード350に接続する。第8のノードロケーター2408のための第8の接続シーケンスインジケーター2408Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第8の横列の中の第8の電力/データノード350に接続する。第9のノードロケーター2409のための第9の接続シーケンスインジケーター2409Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第9の横列の中の第9の電力/データノード350に接続する。第10のノードロケーター2410のための第10の接続シーケンスインジケーター2410Sを、ストラクチュラルベイ部材16の第10の横列の中の第10の電力/データノード350に接続する。次いで、広告掲示板アレイ30の中の構造フレーム12のすべてが、図14に最良に見られるように、それらの電力/データワイヤーハーネスに機械的に接続されるまで、このプロセスが、第1の縦列31から、第2の縦列32へ、第3の縦列33へ、第4の縦列34へ、第5の縦列35へ、第6の縦列36へ、第7の縦列37へ、第8の縦列38へ、第9の縦列39へ、第10のおよび最終縦列40へ縦列毎のベースで繰り返される。この設置シーケンスは、縦列の下部から縦列の上部へ進むものとして説明されてきたが、逆のシーケンスが同等に利用され、縦列の上部から縦列の下部へ進むことが可能であるということが当業者によって理解されるべきである。
[0284]設置ステップ4044を参照して、構造フレーム12には、図4に最良に見られるように、データ接続ワイヤールーティング特徴部307、左側データ接続ワイヤリング特徴部308、電力/データハーネスワイヤールーティング特徴部309、右側接続ワイヤールーティング特徴部310、および、中央データ接続ワイヤリングルーティング特徴部311を含む、複数のワイヤールーティング特徴部が設けられているということが留意されるべきである。これらのワイヤールーティング特徴部307〜311のそれぞれは、より詳細に以下に説明されることとなる。しかし、差し当たりは、構造フレーム12の中のワイヤールーティング特徴部307〜311の位置または場所が、本発明の重要な特徴であるということを述べれば十分であろう。たとえば、ワイヤリング特徴部309は、電力データレセプタクル350および352に対してそれぞれ間隔を離して配置された様式で、縦列の中に配置されている。この点において、電力/データハーネス2400H(すなわち、ノード2400〜2410)は、それらのそれぞれのレセプタクルの中へ嵌め込まれるか、または押し込まれており、ノードの対の間に延在させられているハーネスワイヤーは、フックを使用して、下−上−下、または、上−下−上の技法で、それぞれのルーティング特徴部309に係合しており、電力/データハーネス2400Hを構造フレーム12にしっかりと固定する。
[0285]したがって、これらの特徴部は、設置チームメンバーが、すべての事前形成されたワイヤーアッセンブリ(たとえば、データジャンパーワイヤーアッセンブリ2400J、データ接続ワイヤーアッセンブリ2400DC、および、電力/データワイヤーハーネス2400H)を、フレームアレイ30の中の構造フレームのうちの様々な1つを通して、下/上/下または上/下/上のフック係合プロセスによって、迅速にルーティングすることを可能にし、これらのワイヤーアッセンブリ2400DC、2400H、および2400Jが、それぞれ、それらのアッセンブリ構造体から分離されないようになっているので、これらの特徴部は重要であるということが当業者によって理解されるべきである。しかし、最も重要なことには、それらのワイヤーアッセンブリ2400DC、2400H、および2400Jは、フレームアレイ30の中の固定された保護された場所に着座させられ、適正に固定されており、それらが、ディスプレイモジュール14の装着と干渉せず、ディスプレイモジュール設置プロセスの間に、誤って損傷を受けることから十分に保護されるようになっている。そのような効率および安全特徴部は、改造キット10の使用において独特で新規である。これらの独特なノードの構造として、ワイヤーガイド固定構造体、ならびに、装着フックまたは固定フック42〜43の対になったセットおよび複数のセットが、それぞれの構造フレーム12の構造の中でそれぞれ繰り返され、それらは、単に限定された議論を用いてではあるが、より詳細に以下に説明されることとなる。
[0286]ここで、図4および図23を参照して、より詳細に装着フック42の対にされたセット考慮すると、対にされたセットは、上側フック42Aおよび下側フック42Bを含む。フック43の複数のセットは、3つのL字形状のフック43A、43B、および43Cをそれぞれ含む。それぞれのフック部材(たとえば、フック部材42Aおよび43Aなど)は、たとえば、一般的に、L字形状の構成で構成され、ワイヤーのグループがそこから滑ることを阻止し、したがって、ワイヤーアッセンブリ2400DC、2400H、および2400Jを構造フレーム12にそれぞれ固定するために、下/上/下または上/下/上の繰り返される締結ステップを容易にすることを助ける。
[0287]ここで、図22に最良に見られるような設置プロセス1010を継続すると、設置チームは、決定を確認するステップ4045へ進み、ステップ4045において、設置チームは、すべてのノードロケーターが設置されたこと、それらのそれぞれの電力/データノードまたはレセプタクル350および352の中にそれぞれ適正に着座させられていること、および、ハーネス2400Hがワイヤリングルーティング特徴部309を介して構造フレーム12に適正に固定されていることを確認する。このステップ4045は、それぞれの電力/データハーネス2400Hに関連付けされる個々のMolexコネクタープラグ2400HMを、図5および図28に最良に見られるような構造フレーム12の中のそれらのそれぞれのケーブルプラグステーションまたはドーターボードカットアウト領域(全体的に330で示されている)にルーティングすることを含む。コネクター2400HMがそのように位置付けされると、この領域で自由に吊り下がることが可能となり、それは、ディスプレイモジュール設置手順(図19)(それは、より詳細に以下に説明されることとなる)の間に、ディスプレイモジュールへの接続のために利用可能であることとなる。より具体的には、ハーネスコネクター2400HMが自由に吊り下がることを可能にすることによって、プロセスは、ディスプレイモジュール14が、関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中に着座させられる用意ができているときに、ディスプレイモジュール14へのそれらの迅速で容易な接続を容易にする。また、設置チームは、構造フレームアレイ30の第6の横列の中に位置付けされているワイヤールーティング特徴部308、310、および311を使用して、ハーネスの電力ワイヤー自由端部(全体的に2400HEで示されている)を、それらの最も近い電力アクセス孔部114Hまたは115Hへ、それぞれルーティングする。電力ワイヤー2400HEが、それらのそれぞれのアクセス孔部114Hおよび115Hへルーティングされると、チームは、より詳細に以下に説明されることとなるように、それらのそれぞれのジャンクションボックスへの接続のために、それらを広告掲示板8の背面部へルーティングすることを継続する。
[0288]ステップ4045においてこの確認を行った後に、次いで、ワイヤーハーネス設置プロセス4010は、相互接続データジャンパーケーブルを設置するステップ4047へ進む。この点において、設置チームは、データジャンパーケーブル(たとえば、図24Aに最良に見られるようなデータジャンパーケーブル2400J)を使用して、データハーネスワイヤリングを相互接続する。より具体的には、設置チームは、データジャンパーケーブル2400Jを、特定のデータ連結シーケンスで接続し、それは、図14および図17に最良に見られるように相互接続されているデータ転送経路を確立する。
[0289]データ連結シーケンスは、チームメンバーによって始められ、チームメンバーは、構造フレームアレイ30の中の第1の縦列31(図14)の構造フレームベイ部材と、図30に最良に見られるような構造フレームアレイ30の中の第2の縦列32の構造フレームベイ部材との間に、第1のデータジャンパーケーブル2400Jを接続する。より具体的には、ジャンパーケーブル2400Jの第1のデータジャンパーケーブルコネクター2400J1は、第1の縦列31の中の電力データワイヤリングハーネス2400Hの第1のデータジャンパーケーブルコネクター2400DJCに接続される。次いで、ジャンパーケーブル2400Jの第2のデータジャンパーコネクター2400J2は、第2の縦列32の中の電力データワイヤリングハーネス2400Hの第1のデータジャンパーコネクター2400DJCに接続される。相互接続ケーブル2400JCは、電力データワイヤリングハーネス2400Hの1つの縦列から別の縦列へ(たとえば、第1の縦列31と第2の縦列32との間などに)延在するのに十分な長さを有しているということが当業者によって理解されるべきである。
[0290]次に、設置チームは、構造フレームアレイ30の中の第3の縦列33の中の構造フレームベイ部材と、構造フレームアレイの中の第4の縦列34の構造フレームベイ部材との間で、第2のジャンパーケーブル2400Jを接続する。
[0291]次に、設置チームは、構造フレームアレイ30の中の第5の縦列35の中の構造フレームベイ部材と、構造フレームアレイの中の第6の縦列36の構造フレームベイ部材との間で、第3のジャンパーケーブル2400Jを接続する。
[0292]次に、設置チームは、構造フレームアレイ30の中の第7の縦列37の中の構造フレームベイ部材と、構造フレームアレイ30の中の第8の縦列38の構造フレームベイ部材との間で、第4のジャンパーケーブル2400Jを接続する。
[0293]次の、設置チームは、構造フレームアレイ30の中の第9の縦列39の中の構造フレームベイ部材と、構造フレームアレイ30の中の第10の縦列40の構造フレームベイ部材との間で、第5のジャンパーケーブル2400Jを接続する。
[0294]データジャンパーケーブルの5つすべてが設置された後に、次いで、設置チームは、相互接続ステップ4048(図22)へ進み、相互接続ステップ4048において、チームは、データ接続ケーブル(たとえば、図24Bに最良に見られるようなデータ接続ケーブル2400DC)を使用して、データ接続ケーブル(たとえば、図24に最良に見られるようなデータ接続ケーブル2400DC)を構造フレーム12に設置するプロセスを開始させる。より具体的には、これらのケーブルは、ストラクチュラルベイ部材の下部横列16Bの中にルーティングされる。この点において、チームは、ワイヤーハーネス場所1〜11の第1の縦列31を第1のデータ接続コネクター2400DCJ1に相互接続させる。次いで、チームは、ワイヤーハーネス場所21〜31の第2の縦列32を第2のデータ接続コネクター2400DCJ1に相互接続させる。次いで、自由端部プラグ2400DCTおよびケーブルワイヤリング2400DCCは、ワイヤリングルーティング特徴部308、310、および311を使用して、ストラクチュラルベイ部材の下部横列に沿ってルーティングされ、自由端部プラグをデータアクセス孔部116Hへルーティングする。このプロセスが、残りの第3から第10の縦列33〜40に関して、それぞれ繰り返される。すべての電力およびデータワイヤリングハーネス自由端部は、それらのそれぞれの電力アクセス孔部114Hおよび115H、ならびに、データアクセス孔部116Hを通してルーティングされ、自由端部が広告掲示板8の背面部へ延在することを可能にする。
[0295]次に、電力データワイヤーの固定およびルーティングが完了した後に、図22に最良に見られるように、設置チームは、ジャンクションボックスを設置するステップ4050へ進み、ステップ4050において、チームは、図26に最良に見られるように、1対のロック可能なジャンクションボックス46および47を、広告掲示板8の背面部の上にそれぞれ設置する。
[0296]ジャンクションボックス46〜47の設置を完了した後に、取り付けステップ4056において、設置チームは、ボルトおよびナットによって、1つのハンガーブラケットをそれぞれのジャンクションボックスに取り付け、次いで、それぞれのワイヤーハーネスを、それぞれのジャンクションボックスの背面部の上にある関連付けされるコードグリップを通して走らせる。次いで、チームは、ハンガーブラケットを同じレベルにし、ワイヤーハーネスのために使用されているフィードホールの上方において、広告掲示板鉄骨にそれを固定する。このステップが、両方のジャンクションボックスに関して繰り返される。
[0297]次に、設置チームは、電力データ制御装置エンクロージャーを設置するステップ4060へ進み、ステップ4060において、チームは、ロック可能な電力データ制御装置エンクロージャーまたはボックス48を、ジャンクションボックス46〜47の間に設置し、コンジット経路46Cおよび47Cが、図26に最良に見られるように、ジャンクションボックス46および47から電力エンクロージャーボックス48へそれぞれ走らせられ得るようになっている。電力データ制御装置ボックス48は、広告掲示板8の背面部に装着するために、手動ホイストなどを使用して、適切な場所に吊り上げることが可能であり、または、代替例では、それは、設置チームによって、適切な場所へ簡単に持ち上げ、装着することが可能である。
[0298]続いて、次に、取り付けステップ4062において、チームは、4つのボルト/ナット配置を使用して、1つのハンガーブラケットを電力/制御装置エンクロージャーの上に取り付ける。次いで、チームは、ハンガーブラケットを同じレベルにし、図26に最良に見られるように、6つのTekスクリューによって、広告掲示板に、広告掲示板鉄骨のリブの中へ、それを固定する。次に、チームは、最初に2つの下部取り付け点を固定し、次いで、第1のウインチまたはホイストから中央取り付け具を取り外す前に、2つの外側上部の点を固定する。
[0299]先へ進むと、光センサー構成体を設置するステップ4064において、設置チームは、図26に最良に見られるように、広告掲示板8の上部部分に配設されている、関連付けされる光センサーデバイス構成体50を備える光センサーボックスを設置する。
[0300]次に、コンジット走行路を測定するステップ4066において、設置チームは、必要な任意のベンド部を計算しながら、ジャンクションボックス46および47、電力/制御装置エンクロージャー48、メインサーキットブレーカーボックス(図示せず)、光センサージャンクションボックスの装着位置の間の距離、および、データケーブルハーネスがルーティングされることとなる広告掲示板パネルに対する距離を測定する。次いで、チームは、それぞれの走行路に関してコンジット配管を切断し、切断されたコンジットの縁部を確実にきれいにし、任意のバリまたは鋭い縁部もしくは突端を除去する。次いで、孔部は、図26に最良に見られるようなコンジット走行路46C、47C、48C、50C、52C、および54Cのセットに関して、適当な場所において、エンクロージャーのそれぞれの中で、それぞれ不通にされる。特定の設置場所において、可撓性の非金属製の液体緊密なコンジットを利用することが可能であるということが予想される。
[0301]次いで、コンジットのそれぞれのピースが、コンジットを設置するステップ4068において、それぞれのセクションの間に設置される。この点において、コンジットは、提案されたレイアウトに関して、規則的な間隔で、コンジットクランプによって固定されなければならない。すべてのコンジット接続は、防水加工されるということが留意されるべきである。
[0302]コンジットストリング46C、47C、50C、52C、および54Cがそれぞれ取り付けられ、接続されると、引くおよび接続するステップ4070において、チームは、すべてのワイヤーハーネスを、コンジットストリングまたはコンジット走行路を通して、広告掲示板と電力/制御装置エンクロージャーとの間に引く。ワイヤーが引かれると、設置チームは、電力/データ制御装置エンクロージャーまたはボックス(図26に最良に見られるように全体的に48で示されている)の中のデータボード(図示せず)の中へワイヤーハーネスを接続し始める。
[0303]次いで、チームは、電力/データエンクロージャー48とユニバーサル電源49との間のコンジット走行路を通して、すべての必要な電力ケーブル(図示せず)を引く。次いで、25.4mm(1インチ)の孔部が、ワイヤレスアンテナ(図示せず)を電力/制御装置ボックス48に装着するために、パンチで開けられる。次いで、チームは、ワイヤレスアンテナ(図示せず)をセルラールーターに接続する。
[0304]次いで、光センサーボックス構成体50の一部を形成する単一の群の耐候性のコンジットボックスが、光センサー場所へ走る光センサーコンジット50Cの上部に組み立てられる。次いで、チームは、すべての必要なワイヤーを、電力/制御装置エンクロージャー48から光センサー構成体50のためのジャンクションボックス47へ引く。ワイヤーは、適切な長さに切断され、電力/制御装置エンクロージャー48の中の適当にラベルを付されたターミナルブロックで終端処理される。光センサー構成体50へのワイヤー終端部は、表IIに示されている。
次いで、単一の群の耐候性の持ち上げられたカバー(図示せず)が、キット10から提供されるスクリューを使用して、光センサー構成体50の一部を形成する単一の群の耐候性のコンジットボックスに取り付けられる。
[0305]次いで、チームは、電力/制御装置エンクロージャー48と、ジャンクションボックス46および47のそれぞれとの間のコンジットを通して、2つの18AWG、1つの2AWG、および、2つの1AWGケーブルを引く。ケーブルは、引いた後に、適切な長さに切断され、適当にラベルを付されたターミナルブロックで終端処理される。また、ワイヤーハーネスは、適切な長さに切断され、それぞれのジャンクションボックスの中において、その適当にラベルを付されたターミナルブロックで終端処理される。
[0306]書面の安全手順にしたがうチームは、主電源において主電力が切られていることを確認する。次いで、それらは、この電源および電力供給部において、電力ケーブルを終端処理する。起動ステップ4072において、主電力が入れられ、電圧が、表IIIに適合するように、すべての出力点においてテストされる。
[0307]最後に、主電力が切られ、締め出しタグが外に掛けられ、それは、終了ステップ4080(図22)において、ワイヤーハーネスを設置するプロセスを完了し、それは、設置プロセス1010に戻り、決定ステップ1024(図19)に戻り、決定ステップ1024において、設置チームは、すべての電力/データハーネス2400H、すべてのデータジャンパーケーブル2400J、およびすべてのデータコネクターケーブル2400DCが設置されて適正に接続されていることを確認する。何らかの訂正が必要とされる場合には、チームは、設置ステップ1022に戻り、先に記載されているように進む。そうでなければ、チームは、ディスプレイモジュールを設置するステップ1026に行く。
[0308]システムのすべてのワイヤーハーネスおよび電力データワイヤリングが設置されたことを確認した後に、設置プロセス1010は、ディスプレイモジュールを設置するステップ1026(図19)へ前進する。ステップ1026は、図15に最良に見られるように、LEDタイルまたはディスプレイモジュール設置プロセス(全体的に5010で示されている)を開始させる。
[0309]ディスプレイモジュールを設置するプロセス5010(図15)は、開始ステップ5014から始まる。開始ステップ5014から、設置チームは、ラッチ係合を解除するステップ5020へ進み、ステップ5020において、チームは、ストラクチュラルベイのラッチアッセンブリ(たとえば、ラッチアッセンブリ412(図30)など)のすべてのラッチ係合を解除する。すべてのラッチ係合は、構造フレームが組み立てられる工場において解除されている可能性があるので、このステップは省略される可能性があるということが考えられる。
[0310]すべてのラッチ係合が解除されると、確認プロセスが、確認ステップ5030において開始させられる。すべてのラッチ係合が、解除されていることを確認されると、プロセス5010は、ディスプレイモジュールシーケンスを設置するステップ5040へ進む。この点において、設置チームのメンバーは、第1のストラクチュラルベイの中に第1のディスプレイモジュールを設置することへ進む。このプロセスが、繰り返される。すなわち、チームは、場所1から開始し、場所100にわたって継続する。モジュールは、付番されておらず、任意の場所に任意の順序で設置することが可能である。したがって、構造材料設置プロセスを、本明細書で説明されているようなシーケンスに限定する意図は存在していない。ディスプレイモジュール14の設置は、LEDタイル14に取り付けられている適切なランヤード(図示せず)を使用することによって単純化される。ランヤードは、そのベイ場所330において利用可能なデータ電力コネクター2400HMとの接続を行いながら、タイル14を固定するために随意的に使用される。LEDタイル14を適切な場所に保持するためにランヤードを使用して、設置者は、ワイヤーハーネス電力データコネクター2400HMをドーターボードモジュールデータ電力コネクター27の中へ差し込む。次いで、ディスプレイモジュール14は、現在、電力/データハーネス2400Hによって支持されているので、ランヤードが接続解除される。次いで、設置者は、レセプタクル状のアライメント特徴部14ARおよび14CARを、ディスプレイモジュール14の背面部の上にそれぞれ整合させ、したがって、それらは、ストラクチュラルベイ部材16の中でz−軸線方向に延在するポスト状のアライメント特徴部60ARおよび60ARCを受け入れることが可能である。整合させられると、タイル14が構造フレームアレイ30の中に緊密なフィットで適切な場所へ押し込まれるときに、設置者は、ポスト60ARおよび60ARC(図4〜図5)をレセプタクル14ARおよび14CAR(図34)の中へ簡単にスライドさせる。
[0311]図4〜図5、図23、および図34に最良に見られるように、それぞれのディスプレイモジュール14には、LED着座壁部350が設けられており、LED着座壁部350は、LEDフレーム201の背面部の上の外側周囲境界部の周りに延在している。壁部350は、低い壁部部分(たとえば、低い壁部部分251など)、および、高い壁部部分(たとえば、高い壁部部分252など)を含む。低い壁部部分251および高い壁部部分252は、(図23に最良に見られるような)Z−軸線スロット712のセットの中にタイトフィットに受け入れられるように寸法決めされており、スロット712は、それぞれのストラクチュラルベイ部材16の中に配設されている。着座壁部250の高さは、ストッパーを画定するように機能し、ストッパーは、ディスプレイモジュール14が、ストラクチュラルベイ部材16の中で、さらに後方に着座させられることを防止する。要するに、着座壁部250の遠位端部が、受け入れスロット712(図4〜図5、および図23)のベース部と接触するときに、それは、設置されている途中のディスプレイモジュール14が適正に着座されたという物理的な指示を設置者に提供する。次いで、設置者は、単に、ディスプレイモジュールを、それに関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中に取り外し可能にラッチ係合させることによって、進むことが必要である。この点において、次いで、1つのT字ハンドルの5/32’’六角レンチを使用して、関連付けされるストラクチュラルベイ部材16の中のそれぞれのラッチが、反時計回りに4分の1回転だけ回され、構造フレームアレイ30の中にディスプレイモジュール14を固定する。すべてのディスプレイモジュール14がアレイ30の中に設置されるまで、このプロセスが繰り返される。モジュール設置プロセス5010は、終了ステップ5050において終了する。終了ステップ5050から、設置プロセス1010は、図19に最良に見られるような確認ステップ1028に戻り、すべてのディスプレイモジュールが適切な場所へラッチ係合されたことを確認する。確認が達成されると、チームは、広告掲示板110を起動する用意ができている。
起動手順
[0312]ここで、チームは、起動ステップ1030において、起動プロセスを行う用意ができており、起動ステップ1030では、チームは、以下のタスクを実施する。(1)チームが、電力キャビネットおよびジャンクションボックスからすべての破片を除去しきれいにする。(2)チームが、露出されたワイヤーをチェックする。(3)チームが、すべての接続が固定されていることを確認する。(4)チームが、AC電源、電力エンクロージャー、およびジャンクションボックスのスイッチを、その順序で入れる。(5)チームが、完全な試運転手順のための製品ユーザーマニュアルを参照する。(6)チームが、初期のカラーバランスをチェックする。(7)チームが、メディアセンターに接触し、テストされるべきコンテンツをアップロードする。そして、最後に、(8)チームが、イメージの適正なアライメントを確認する。このプロセスは、確認ステップ1032において完了される。
修理および保護メンテナンスの考慮事項
[0313]転換および設置プロセスを完了する際に、チームは、必要であれば、迅速な保護メンテナンスプロセスを実施する。この点において、プロセスは、保護メンテナンスチェックステップ1034へ前進する。保護メンテナンスが必要でない場合には、チームは、確認ステップ1038において、保護メンテナンスが完了したということを確認する。チェックステップ1034において、保護メンテナンスが実施される必要があるという決定が行われた場合には、プロセスは、ディスプレイモジュールパネルをクリーニングするステップ1036へ前進し、それぞれのディスプレイモジュール16の面がきれいにされ、そのように記録される。サインの面は、6ヶ月ごとにクリーニングする必要がある。チームがこのクリーニングプロセスを実施することに戻ることを確認するために記録が確立される。時間とともに、LEDが劣化し、色が変化することとなる。これが起こると、それは、モジュールを交換するときに、可視的なチェッカーボードを有効にさせることとなる。この点において、モジュールを交換するときに、設置/修理チームは、サインの中間にあるモジュールを交換する必要があり、最初にディスプレイの下部からモジュールを取り替えようとする。この点において、モジュールアレイの下部にあるモジュールをより新しいモジュールと交換することが行われ、したがって、より明るいモジュールが、より目立たなくなることとなる。設置チームは、古い方のモジュールと色を適合させるために、ウェブインターフェースを使用して、ディスプレイモジュール8のカラーバランスを行うことが可能である。保護メンテナンスが完了されると、チームは、確認ステップ1038において、すべての必要な保護メンテナンスステップが実施されたかということを確認することへ進む。
[0314]次に、決定ステップ1040において、チームは、広告掲示板110が何らかの修理を必要としているかどうかを決定する。修理が必要とされる場合には、チームは、修理ステップ1042において、修理を行い、修理が完了したステップ1044において、すべての修理が行われたということを確認する。修理が依然として必要とされる場合には、チームは、ステップ1042に戻り、先に説明されているように継続する。すべての修理が完了され、確認された場合には、チームは、改造キット10を使用した広告掲示板110の設置を完了し、プロセスは、図26に最良に見られるように、終了ステップ1046において終了する。
セクション式のデジタルサイン、サインセクションアッセンブリ、および、改造のためのキット
[0315]ここで図面を参照すると、より具体的には図35〜図37を参照すると、本発明にしたがって構築されている電子的なサインまたは広告掲示板8010が図示されている。以下に開示されているような改造または組み立てる新規な方法1110(図43〜図44)による独特でセクション式のサインアッセンブリおよび設置キット1210(図42)を利用して、電子的な広告掲示板またはサイン8010は、組み立ておよび構築されている。要するに、組み立ておよび設置キット1210の使用によって、図3に最良に見られるような静的な非電子的な広告掲示板8は、動的な電子的な広告掲示板8010(図35)へ変換または転換され、動的な電子的な広告掲示板8010は、改善された分解能、コントラスト、拡大縮小可能広告、および輝度特性によって、表示される情報(たとえば、広告情報など)を大きく改善する。
[0316]より詳細に以下に議論されることとなるように、電子的なサイン8010は、配線済みのサインセクションアッセンブリを利用して構築されており、配線済みのサインセクションアッセンブリは、工場組み立て方法1110A(図43A〜B)を使用して、指定された工場場所において、アッセンブリラインの様式で事前組み立てされ、次いで、設置場所へ出荷される。電子的なサイン8010の構造のための他のコンポーネントパーツとともに設置場所に到着すると、2人のチーム、または、1人の設置者でも、簡単なホイスト、はしご、ドリル、スキルソー、ハンマー、およびスクリュードライバーを用いて、場所にかかわらず既存の静的な(非電子的な)道路沿いのまたは建物の広告掲示板8をハイテクのデジタル広告掲示板8010へ迅速におよび容易に転換することが可能である。この点において、設置チームは、独特で新規な現場設置組み立て方法1110B(図43)を利用し、そのような設置を達成する。この点において、屋上のサイン、建物の内側のサイン、吊り下げ式のサイン(すなわち、キャットウォークの下側から吊り下げられている)、建物の壁部に装着されたサイン、ポールに装着されたサインを構築するように、キット1210を適用することが可能である。設計の単純さによって、本発明にしたがって構築されているデジタル広告掲示板8010が、フットボールシーズンの間にはフットボールスタジアムの中で利用され、次いで、望まれる場合には、分解されて、ベースボールスタジアムへ移動させられ、ベースボールシーズンの間の広告掲示板ディスプレイプレゼンテーションのために再び組み立てられることが可能になる。可搬性、ならびに、組み立ておよび分解の容易性は、本発明の独特で重要な新規な特徴である。
[0317]ここで、図35〜図37を参照して、より詳細に、電子的なサインまたは広告掲示板8010を考慮すると、より良い効率の現場設置を達成して、既存の静的なサイン(または、ディスプレイモジュールが基礎サポート機能部に差し込まれた、古い電子的なサインも)を改造するために、電子的なサイン8010の大部分が、1つまたは複数のセクションにおいて工場で事前組み立てされるということ以外は、電子的なサイン8010は、先に本明細書で説明されているような電子的なサイン10と同様の構造を有している。この点において、改造キット1210(図42)は、より詳細に以下に説明されることとなるように、一般的に、工場組み立てキット部分1210A(図42A)および現場組み立てキット部分1210B(図42B)を含み、工場組み立て部分1210Aは、現場組み立てキット部分1210Bの一部になるそれらの様々なコンポーネントパーツの工場での構築および組み立てを容易にする。今のところは、広告掲示板サイン8010(図38)の構築のための現場組み立てキット部分1210Bは、一般的に、複数の実質的に同一の配線済みのサインセクションアッセンブリ(たとえば、個々のサインセクションアッセンブリ9010(図35))を含み、それは、ディスプレイモジュール(たとえば、ディスプレイモジュール14)を搭載するように現場用意ができており、次いで、基礎サポート(たとえば、ポスターボード、平面的なパネル、または、既存のサインサポート構造体1410(図388)など)に機械的に連結されるということを述べれば十分であろう。
[0318]個々のサインセクションアッセンブリ9010は、ディスプレイモジュール14を搭載することなく、工場から出荷され得るが、そのようなアッセンブリ9010は、現場設置時間をさらに低減させることを助けるために、ディスプレイモジュールを十分に搭載して出荷することも可能であるということが十分に考えられる。この点において、サインセクション9010が本明細書で述べられるときには、アッセンブリ9010の特定の特徴部(たとえば、ワイヤリングハーネスなど)を示す明確性のために、たとえば、それは、ディスプレイモジュールの有無にかかわらず、および、他の現場設置されるコンポーネントの有無にかかわらず、示される可能性があるということが理解されるべきである。
[0319]また、現場組み立てキット1210Bは、一般的に、複数の実質的に同一の配線済みのサインセクションアッセンブリ(たとえば、サインセクションアッセンブリ9010)を含むということが述べられているが、製造プロセスの変形例では、本発明の真の範囲および精神から逸脱することなく、異なるタイプの構造が考えられるということが述べられるべきである。たとえば、アッセンブリ9010の構造の中で利用されるシージング材料は、平坦(9017)にするか、またはロール(9023)することが可能である。より詳細に以下に十分に説明されることとなるように、後面アクセスサインセクションアッセンブリ9110が設けられているときには、利用されるシージング材料は、アクセス孔部が設けられているシージング9117である。そのうえ、ハンガーブラケット1505およびハンガークリップ1514(それらは、同じ機能を実施する)のような、異なるタイプの締結具1508、および、異なるタイプの装着ハードウェアを用いることが可能であり、それは、図面の中に示されている。電子的なサインの当業者は、たとえば、どのタイプの締結具、または、どのタイプのハンガーが、設置状況に最良に適することとなるかということをよく理解することとなるということが認識されるので、これらのような変形例は、より詳細に以下に述べられている可能性もあり、または、述べられていない可能性もある。
[0320]また、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010は、改造キット10に関して先に本明細書で説明されたものとかなり同じ様式で、ユニバーサル電力の供給源に電気的に連結されているように現場用意ができている。しかし、関連付けされる構造フレームにワイヤーハーネスを現場設置することを必要とする改造キット10とは異なり、その異なる部分(すなわち、工場組み立て部分1210A(図42A)および現場設置アッセンブリ部分1210B(図42B)を使用するセクション式のサインアッセンブリおよび設置キット1210の利用によって、そのような構造フレームへのハーネスの設置は、工場で達成される。したがって、フレームへのハーネスの設置は工場で達成されるので、現場設置および改造時間が、大きく低減される。以下、簡潔性の目的のために、以下に説明されているコンポーネントパーツが、実質的に先に説明されたコンポーネントパーツと同様であるときはいつでも、同様の参照文字が、そのようなコンポーネントパーツを特定するために利用されることとなる。
[0321]また、簡潔性の目的のために、単一の配線済みのサインセクションアッセンブリだけ(すなわち、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010)が、以下に説明されることとなる。しかし、異なるタイプのサイン構造を収容するために、異なるサイズの配線済みのサインセクションアッセンブリの工場組み立てが、本発明によって十分に考えられるということが理解されるべきである。たとえば、図47A〜Dを参照することが可能であり、図47A〜Dは、以下の異なる構造を図示している。
[0322]1. 小さい、半分のポスター高さのボードサイン8010Aであって、ボードサイン8010Aは、5つのディスプレイモジュールをその中に支持するためのベイのアレイを備える単一の縦列構造フレーム構造(1524mmH×609.6mmW(5’H×2’W))を利用し、ベイは、M×Nの配置で構成されており、ここで、Mは1に等しく、Nは5に等しい。
[0323]2. 中間の、半分のポスター高さのボードサイン8010Bであって、ボードサイン80108は、10個のディスプレイモジュールをその中に支持するためのベイのアレイを備えるフルサイズまたはダブルの縦列構造フレーム構造(1524mmH×1219mmW(5’H×4’W))を利用し、ベイは、M×Nの配置で構成されており、ここで、Mは2に等しく、Nは5に等しい。
[0324]3. ポスター高さのボードサイン8010Cであって、ボードサイン8010Cは、20個のディスプレイモジュールをその中に支持するためのベイのアレイを備える積み重ねられたダブルの縦列構造フレーム構造(3175mmH×6350mm(10’5”H×20’10”W))を利用し、ベイは、M×Nの配置で構成されており、ここで、Mは2に等しく、Nは10に等しく、組み立てられるサイン8010Cは、特殊輸送許可なしに道路輸送するための最大高さを超えないので、ローボーイトレーラーの上で送達可能である。
[0325]4. ジュニアサイズのブレティンボードサイン8010Dであって、ボードサイン8010Dは、ディスプレイモジュールをその中に支持するためのベイのアレイを備える積み重ねられた構造フレーム構造(3353mmH×9144mmW(11’H×30’W))を利用し、ベイは、M×Nの配置で構成されており、組み立てられるサイン8010Dは、特殊輸送許可なしに道路輸送するための最大高さを超えないので、ダブルの幅の広いローボーイトレーラーの上で送達可能である。
[0326]5. 特大のブレティンボードサイン(図示せず)であって、それは、100個のディスプレイモジュールをその中に支持するためのベイのアレイを備える、おおよそ4267H×14630W(14’H×48’W)の積み重ねられた構造フレーム構造を利用し、ベイは、M×Nの配置で構成されており、ここで、Mは48に等しく、Nは13に等しく、解体して送達可能であり、適切な場所へ吊り上げられる。
[0327]先述のことから、セクション式のシステムの高さおよび幅は、柔軟性があり、1つだけのストラクチュラルベイの幅(609.6mm(2フィート))である個々のセクションから、1つだけのベイの背丈(304.8mm(1フィート))であるセクションまで、異なるタイプのサイン構成に対して必要になるようなより大きいセクションへまでの範囲にあるということが理解されるべきである。そのうえ、構造フレームは、ストラクチュラルフォームから構成されており、また、特定の構造が実現されることを可能にするように切断することが可能であるということが理解されるべきである。構造フレーム、および、結果として生じるサインに関連付けされるこの独特で新規なモジュール性に起因して、組み立てまたは改造することの単一の例だけが、以下に説明されることとなり、キットおよび方法は、当業者によって修正され、本発明の真の範囲および精神から逸脱することなく、異なる高さおよび幅のサインを構築または改造することが可能であるということが理解される。
[0328]この特定の例を議論する前に、より詳細に以下に説明されることとなるような本発明によって実現され得る多くの利点のうちのいくつかを簡潔に考慮することが有益である可能性がある。
[0329]第1に、電子的なサインまたは広告掲示板8010は、電力/データ分配衛星ハブ計画を利用し、直流電源が、概略的に図36、図37、および図51に最良に見られるように、単一の複合構造フレームに設定されている。このアプローチを使用することによって、電力システムの熱を発生させるコンポーネントは、制御システムから分離され、間隔を置いて配置されており、したがって、制御場所の周りの熱の蓄積が、大きく低減される。そして、これは、コンポーネント劣化の低下、コンポーネント寿命の増大、および、動作温度が低減された仕様要件を有するコンポーネントを選択する能力を意味している。
[0330]第2に、衛星ハブ計画は、個々のディスプレイモジュール14へ背面部から正面部への低電圧の連結が、それぞれのハブ場所に存在することを可能にし、ワイヤリングが、特殊なパンチ孔を作製する必要なしに、既存の複合構造フレームカットアウト特徴部を通るアクセスを得ることを可能にする。この独特なハブ配置は、それぞれのハーネスが同じ長さを有する標準化された電力/データワイヤリングハーネスの利用の利点をさらに提供し、また、そのようなハーネスを、関連付けされる複合構造フレームのワイヤールーティング特徴部およびディスプレイモジュール連結特徴部に機械的および電気的に連結する容易さを促進するためのワイヤーゲージ特徴部の利用の利点をさらに提供する。この独特なデータ/電力分配計画は、ディスプレイモジュールレベルにおいて、すべての高電圧ACがサインの後方にあり、低電圧DCだけがサインの正面側に設けられているので、ユーザーの安全を促進させる。要するに、ディスプレイモジュールを取り外すまたは交換するときに、そのAC電源からサインを接続解除する必要性が存在しない。
[0331]第3に、工場組み立ておよび現場設置キットの組み合わせを使用する独特で方法は、セクション式のサインアッセンブリ9010を提供し、セクション式のサインアッセンブリ9010は、平坦なテーブルトップまたはワークベンチジグ1310(図39)を用いて工場組み立てを容易にし、それぞれの配線済みのサインセクションアッセンブリ9010が、ワークベンチの上に平坦に置かれて、容易におよび迅速に組み立てられるようになっている。ロールされたまたはシートのメタルまたはアルミニウムから形成された垂直方向の構造部材を利用することによって、そのような垂直方向の構造部材は、(1)形成されることとなる所与のセクション式のサインアッセンブリのためのサイズに容易に切断することが可能であり、(2)結果として生じる配線済みのサインセクションアッセンブリに対する構造支持を提供するために利用することが可能であり、(3)既存のサイン設置場所の構造フレームまたはビーム支持(水平方向のおよび垂直方向のビーム)構成と組み合わせて使用することが可能であり、この組み合わせが、結果として生じる配線済みのサインセクションアッセンブリを支持することを可能にし、そして、それは、結果として生じるサイン構造体を、現地のサイン構造体の規則に準拠させることをより容易にする。
[0332]第4に、垂直方向の構造部材にリベットナットを設けることによって、および、ロックタイト接着剤(loktite glue)で事前コーティングされたボルトを使用し、事前形成された複合構造フレームの中の既存の装着孔部のうちの選択されたものを通過させることによって、複合構造フレームは、その正面部から、垂直方向の構造部材だけに、容易におよび迅速に設置することが可能であり、ヒューマンエラーが低減された改善された構築プロセスを結果として生じさせる。
[0333]第5に、約127mm(約5インチ)(複合構造フレームに関して76.2mm(3インチ)、および、垂直方向のサポート部材に関して50.8mm(2インチ))の全体深さ寸法を有する配線済みのサインセクションアッセンブリを形成することによって、サインセクションの全体サイズは、出荷および保管に関して最適化されているだけでなく、設置に関しても最適化されている。また、そのような小さい深さ寸法は、設置場所において、場所を侵害する問題の可能性を大きく低減し、または完全に排除した。また、以下の利点が、この小さい深さ寸法に起因することとなる。(1)突出部/z軸線測定が、ポスターパネルビニール製品のものよりも小さく、かつ、特大のブレティンボードビニールサイン(4267×14630mm(14’×48’))のものにおおよそ等しいということは、これらの他のタイプのサインから、本発明にしたがって構築されるデジタルサインへ改造するときに、場所を侵害する問題がないということを意味している。そのような場所を侵害する問題は、本発明の深さ寸法よりも2倍以上の深さ寸法を有する屋外の会社の購入キャビネットタイプ製品のときに一般的である。また、小さい深さ寸法は、空気スペースの場所を侵害する問題が存在する可能性がより小さいということも意味している。
[0334]第6に、本発明の配線済みのサインセクションアッセンブリは、積み重ねられているときにも、特殊な道路許可などを必要とすることなく、普通サイズのトラック/トレーラーによって、設置場所への出荷ができるように、小さい高さ、幅、深さのプロファイルを有している。そのうえ、出荷されるセクション式の製品は、任意の輸送サイズまたは輸送許可の問題に遭遇することなく、陸上輸送、海上輸送、空路輸送によって輸送することが可能である。従来のキャビネットタイプの屋外のサインは、2つの1829mm(6フィート)から2438mm(8フィート)の背丈のセクションを設置場所へ送達するために、16460mm(54’)平台トレーラーを手配することを必要とする。これは、高価で、時間がかかり、典型的に、外部委託される必要がある。本発明の配線済みのサインは、高さの柔軟性を有しており、従来の輸送プロセスを使用して輸送することができるように、セクションが形成されることを可能にする。
[0335]最後に、軽量なサインセクションに起因して、現地設置に関するアクセスおよび足場が、大きく低減されるか、または最小化される。要するに、出荷、基本的なウインチ、フォークリフト、ハンドリフトなどの機器を使用した取り扱いおよび保管が、すべて可能である。
[0336]より詳細に以下に説明されることとなるように、本明細書で説明されているデジタルサインに関連付けされるディスプレイモジュール(すなわち、デジタルサイン8010(図35〜図37)、および、デジタルサイン8110(図41)、デジタルサイン8210(図50))は、それぞれ、正面に搭載するか、後面に搭載することが可能である。デジタルサイン8010および8110、8210に関連付けされるそれぞれのサインセクションアッセンブリユニット9010および9110は、静的な広告掲示板サインおよび電子的な広告掲示板サインの両方を交換するためにそれぞれ利用することが可能であり、ディスプレイモジュールは、既存のサイン構造体の中へ直接的に差し込まれるように構成されている。本発明にしたがって構築されているサインセクションアッセンブリユニット9010および9110は、そのような既存のサイン構造体を速くて便利な様式で改造することを可能にする。
[0337]ここで、図37を参照して、より詳細に、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010を考慮すると、配線済みのサインセクション9010は、一般的に、少なくとも1つの複合構造フレーム9012を含み、複合構造フレーム9012は、正面に面する部分9013(図38)と、正面に面する部分9013の反対側に面している後面に面する部分9015(図38)とを有している。複合構造フレーム9012の正面に面する部分9013は、複数の個々の開口部(たとえば、開口部またはカットアウト9095、9097(図37)と、垂直方向(垂直方向のライン9021によって全体的に示されている)に沿った複数の横列、および、水平方向(水平方向のライン9020によって全体的に示されている)に沿った複数の縦列で配置されているベイ部材9016の2次元のアレイ9030とを画定している。アレイ9030の中のそれぞれの個々の正面に搭載するベイ部材9016は、先に説明されているような耐気候構造にされたディスプレイモジュール14のうちの個々のものをその中に取り外し可能に受け入れて支持するように構成されている。考慮されている特定のサイン構成8010に関して、個々のサインセクション9010は、幅2ベイおよび高さ10ベイ、または、幅が2つの縦列および高さが10個の横列のアレイで構築されている。この構成は、2つの複合構造フレームを含み、それぞれは、幅2ベイおよび高さ5ベイ、または、2つの縦列×5つの横列の構成である。先に述べたように、それぞれの複合構造フレーム9012は、単一の縦列のベイ9016、または、単一の横列のベイ9016に切断することが可能であるので、構造フレーム9012は、任意のサインサイズ構成にカスタマイズすることが可能である。そのうえ、複合構造フレームは、左から右へ、または、下部から上部へ、ダブテールで嵌めて接合することが可能であるので、多種多様な異なるサイン構成が可能である。したがって、本明細書で説明されているサインの例(8010A〜D、図47)は、単に、異なる構成の数個の例であり、任意の形態の限定であることを意図していない。
[0338]すでに述べたように、既存のサイン構造体1410は、現場修正キット1210B(図42B)を使用して、現場で修正される。現場修正キット1210Bは、現地の工場で作り出され、または製造されたものから、そのコンポーネントパーツを得る。これらのコンポーネントパーツのうちの特定のものは、第三者の供給業者から購入され、たとえば、ボルト、リベットナット、コンジット、チャネル、およびシージングなどのアイテムを含む。コンポーネントパーツのうちの他のものは、特殊な製造ジグ(図39)、および工場組み立てプロセス(図43A〜B)を使用して、製造されまたは組み立てられる。たとえば、セクションサインアッセンブリ(たとえば、セクションサインアッセンブリ9010など)を製造することを可能にするために、工場組み立てキット1210Aが利用される。
[0339]ここで、図42Aを参照して、より詳細に、工場組み立てキット1210Aを考慮すると、工場組み立てキットは、一般的に、(1)複数9022の垂直方向の構造サポート部材8012と、(2)ドライロックタイトコーティングされた複数9024の垂直方向の構造サポート部材ボルト8014、および、関連付けされるリベットナット8016と、(3)複数9026の複合構造フレーム(たとえば、(より詳細に以下に説明されることとなるような)正面アクセス構造フレーム12(9012)または後面アクセス構造フレーム9112など)と、(4)正面アクセス構造フレームユニット9012のうちのそれぞれの個々のものをバックカバーするための複数9028のシージング部材9017と、(5)複数のディスプレイモジュール(たとえば、ディスプレイモジュール14など)の組み立てのためのコンポーネントパーツ9032と、(6)中央AC電力およびデータ分配ハブ1810を含む電力およびデータ分配キットの組み立てのためのコンポーネントパーツ9034、複数の直流電流(DC)電力およびデータ衛星ハブ1710、ならびに、複数の配線済みのサインセクションアッセンブリ(たとえば、サインセクションアッセンブリ9010など)を事前ワイヤリングするための複数のワイヤーハーネスと、(6)標識を装着および設置するプロセスを提供するための様々な他のコンポーネントパーツ(様々な雑多なツールを含む)とを含む。より詳細に以下に説明されることとなるように、後面アクセス可能なコンポーネントは、正面アクセス可能なコンポーネントに容易におよび迅速に置き換えることが可能であり、したがって、工場組み立てキット1210Aは、正面アクセス機能と背面アクセス機能との間で変換させられ得る。たとえば、後面アクセス可能な複合構造フレームおよびシージングを正面アクセス可能な複合構造フレームおよびシージングに置き換えることによって、キットは、後面アクセス可能な標識に変換される。
[0340]工場組み立てキット1210Aの中の平面的なまたは垂直方向のサポート部材は、標準的な長さになっており、それは、工場において、適切なサイズに切断され、個々の平面的な垂直方向のサポート部材(たとえば、個々のサポート部材8012など)を形成する。より詳細に以下に説明されることとなるように、アッセンブリ9010に平面的な構造支持部を提供するために、および、複合構造フレーム9012の後面に面する部分と面と面との関係で配設されている平面的なシージング部材を固定することを助けるために、これらのサポート部材8012は、たとえば、図38および図40に最良に見られるように、サインセクションアッセンブリ9010の後面に面する部分の上に設けられている。それに限定されないが、数個の例だけを述べると、チャネルサポート部材、U字形状のサポート部材、V字形状のサポート部材、および平坦なサポート部材を含む、異なるタイプおよび種類のサポート部材が、本発明によって考えられる。したがって、サインセクションアッセンブリユニットを既存のサイン構造体1410(図38)に支持するために十分な剛性をサポート部材が有している限り、本発明の範囲を任意の特定のタイプまたは種類のサポート部材に限定する意図は存在していない。
[0341]シージング部材9017および9023(図39および図40Aに見られるような後面アクセス特徴部がない)、ならびに、9117(図40Bおよび図41に見られるような後面アクセス特徴部)は、軽量であり、関連付けされる構造フレームの後面に面する部分を小さい昆虫などのいない状態に維持するように設けられており、また、構造フレームの背面部に配設されているチャネルに沿って煙突通風効果を確立することを容易にするように設けられている。サインセクションアッセンブリ9010のうちの複数の個々のものが、特定のタイプのサイン構造体を提供する際に利用されることとなり、これらのサインセクションアッセンブリは、互いに対して異なる配向に配設され得るので、垂直方向のサポート部材のうちの個々のものは、最も右のサインセクションアッセンブリ9010Rまたは中央または内部サインセクションアッセンブリ9010Cのいずれかに当接した状態で、最も左のサインセクションアッセンブリ9010Lを収容するように配置されているということが理解されるべきである。そのうえ異なるタイプおよび種類のサポート部材を利用することが可能である。たとえば、チャネルタイプサポート部材8012(図38)またはU字ビームタイプサポート部材8013(図41および図49)である。要するに、配線済みのサインセクションアッセンブリ(9010または9110)の中の構造において利用されるサポート部材のタイプおよび種類は、単に、設計選択の事項である。また、同様に、シージング部材(9017、9023、または9117)のタイプも、配線済みのサインセクションアッセンブリが正面に搭載するタイプ(9010)であるか、または、後面に搭載するタイプ(9110)であるかということに基づいて、設計選択の事項である。
[0342]より具体的には、図48に最良に見られるように、最も左のアッセンブリ9010Lには、3つの構造サポート部材8013が設けられており、3つの構造サポート部材8013は、フレーム12の極端に左の境界縁部、フレーム12の中央、および、わずかに重なり合っているフレーム12の右の境界縁部において、左から右へフレーム12の上に配置されている。どのタイプの標識が修正されているかまたは構築されているかということに関してどちらであったとしも、最も右のサポート部材8013が、最も左のセクション9010L、および、内部セクション9010Cの左境界縁部または最も右のセクション9010Rの左境界縁部の両方に固着され得るように、重なり合っている構成が提供されている。
[0343]中央または内部セクション9010Cには、2つのサポート部材8013だけが設けられており、1つは、関連付けされるフレーム12の後側中央にあり、1つは、フレーム12の右境界縁部とわずかに重なり合っている。内部セクション9010Cの最も右のサポート8013が、最も右のセクション9010Rに固着され得るように、この重なり合っている構成が提供されている。
[0344]また、最も右のセクション9010Rにも、2つの構造サポート部材8013だけが設けられており、1つは、関連付けされるフレーム12の後側中央にあり、1つは、フレーム12の極端に右の境界縁部にある。
[0345]先述のことから、サインセクションアッセンブリ9010L、9010C、および9010Rは、左から右へ装着する構成を利用して、既存のサインサポート構造体の上に吊り上げられ、吊り下げられるということが理解されるべきである。また、既存のサインサポート構造体の上にサインセクションのアレイを形成するために、必要であれば、この左から右への手順が繰り返されることとなるということが理解されるべきである。
[0346]配線済みのサインセクションアッセンブリ9010は、複数のワイヤリングアッセンブリ(たとえば、ワイヤーハーネスアッセンブリ1500(図36)など)をさらに含む。ワイヤーハーネスアッセンブリ1500は、第1の部分1500A(図37)を含み、第1の部分1500Aは、複合構造フレームの中に設置されると、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010のコンポーネントパーツを形成する。ワイヤリングアッセンブリ1500の第2の部分1500B(図36)は、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010から分離されて出荷される。その理由は、この第2の部分1500Bは、設置場所において、平面的な構造サポート部材8012のうちの中心にあるものに装着されなければならないからである。ワイヤーハーネスアッセンブリ1500に関する詳細な説明を簡単化するために、アッセンブリ1500のうちの2つのパーツが、時々、電力/データ分配キット1216(図42B)の一部を形成するものとして説明されることとなり、そして、キット1216は、セクション式のサインアッセンブリおよび設置キット1210(図42)の一部を形成する。この点において、電力/データ分配キット1216は、個々のサインセクションアッセンブリ(たとえば、アッセンブリ9010など)を形成することを助けるために、工場において部分的に利用され、また、中央ACおよびデータ制御ハブ1810ならびに衛星電力およびデータハブ1710を、建設中のサインの背面部の上に設置するために、設置場所において、現場で部分的に利用される。以下のものは、既存のサイン構造体(たとえば、既存のサイン構造体1410)を修正することを助ける際に、2つのパーツ1500Aおよび1500Bがどのように利用されるかということを明確化することを助けることを意図している。
[0347]それぞれの第1の部分1500A(それは、配線済みの部分である)は、図37に最良に見られるように、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010の一部に関連付けされ、かつ、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010の一部にされている。この点において、それぞれの第1の部分1500Aは、DC電源に連結するための複数の電力エクステンション端部を含み、DC電源は、第2の部分1500Bから、複合構造フレームのベイ部材に実装する(populating)複数のディスプレイモジュール14に得られる。それぞれの第1の部分1500Aは、より詳細に以下に説明されることとなるように、電力エクステンション端部をDC電源に連結するための電力ジャンクション端部をさらに含む。差し当たりは、複数の電力ジャンクション端部(ノード)のうちのそれぞれの個々のものが、直流電流/データ構造フレームまたは衛星ハブ(たとえば、図36に最良に見られるような衛星ハブ1710など)に連結されているということを述べれば十分であろう。
[0348]また、それぞれの第2の部分1500Bも、標識データ/電力分配計画の一部を形成しており、それは、サイン8010に関連付けされる主AC電力9050およびデータ9052分配パネル(図示せず)に連結されるように構成されている。このデータ/電力分配計画は、それぞれの配線済みのサインセクションアッセンブリ9010に関連付けされる1対のDC/データSFハブ1710を含む。1対のDC/データSFハブ1710が、中央に配設されている平面的な構造サポート部材8012の上に装着され、電力が、そこから、関連付けされる複合構造フレームの中のベイのそれぞれへ、外向きに分配されることを可能にする。この点において、2つの複合構造フレームユニットが、配線済みのサインセクション9010に関連付けさせられるので、2つのDC/データSFハブ1710が設けられている。また、第2の部分1500Bは、中央ACおよびデータハブ1810を含み、中央ACおよびデータハブ1810は、1対の平面的な構造サポート部材8012同士の間に装着され、かつ、標識8010に関連付けされる衛星ハブ1710のすべてに対して中央に装着されている。中央ACおよびデータハブ1810は、主AC電力およびデータ分配パネルと、標識または広告掲示板8010に関連付けされるそれぞれの1対の衛星DC/データSFハブ1710との間に連結されている。電力およびデータは、中央ACおよびデータハブ1810と、複数のDC/データSFハブ1710との間に、耐候性のコンジット1812(概略的に図36に示されている)を介して連結されており、また、耐候性のコンジット1812は、標識8010の一部を形成する平面的な構造サポート部材8012によって支持されている。
[0349]ワイヤーハーネスアッセンブリ1500のそれぞれの第1の部分1500Aは、同一であり、少なくとも10個のハーネスまたはケーブルが関連付けされる複合構造フレーム12(9012)の中の構造フレームカットアウトを通過することを可能にするような十分に小さいワイヤーゲージを有するケーブルまたはワイヤーを利用する。たとえば、カットアウト9095は、そのようなケーブルの束がフレーム12(9012)の正面に面する部分9013から後面に面する部分9015へ通過し、次いで、図49に最良に見られるようなシージングカットアウトを通して、関連付けされる衛星ハブ1710の中のコネクターに係合することを可能にするように開口している、十分なスペースを有している。必要な場合には、ケーブルまたはハーネス拘束部1712は、適当な抵抗位置に(たとえば、隣接するワイヤールーティング特徴部(たとえば、カットアウト306に関連付けされるワイヤールーティング特徴部309)の上に)装着され、構造フレーム12の正面に面する部分の上に電力/データ導入点を提供することが可能である。ワイヤーハーネスアッセンブリ1500Aの第1の部分の電力ジャンクション端部1602が、後面に面する部分のうちの1つの後方表面に隣接して位置付けされているということが留意されるべきである。述べられているような電力ジャンクション端部1602は、サポート部材8012の上に装着されている衛星ハブ1710への取り付けのために構成されており、サポート部材8012は、構造フレーム12に関連付けされるベイ部材の両方の縦列に隣接している。
[0350]ここで、図43を参照して、より詳細に、セクション式のサインアッセンブリおよび設置キット1210、および、電子的なサインまたは広告掲示板8010を組み立てて設置するためにキット1210を使用する方法1110を考慮すると、工場組み立て方法1110A(図43)は、開始ステップ4310において開始させられ、プロセスは、切断動作ステップ4312へ進む。切断ステップ4312において、平面的な垂直方向のサポート部材のうちの個々のものが、転換または構築されることとなるサインに関して必要なサイズに切断される。また、水平方向のサポート部材8017は、利用されるならば、この切断ステップ4312において、適切なサイズに切断される。
[0351]チャネル部材8012が、サイン8010のために切断されると、プロセスは、設置ステップ4314へ進行し、設置ステップ4314において、リベットナット8016が、特定の構造的ボルトパターンに対応する所望の場所に設置される。次いで、プロセスは、別の設置ステップ4316に進み、設置ステップ4316において、垂直方向のサポート部材8012毎に最小で1つのリベットナット8016が設置され、場合によっては、利用されることとなる特定の複合構造フレーム(正面アクセス構造フレーム12、9012、または背面アクセス構造フレーム9112)と、それに関連付けされる平面的な垂直方向の支持チャネル8012との間に、シージングバッキング(9017または9117)を永続的に取り付けることを容易にする。
[0352]次に、組み立てプロセス1110Aにおいて、別の動作ステップ4318が実施され、水平方向の基準ライン(図示せず)が、垂直方向のサポート部材8012を横切ってマークされる。水平方向の基準ラインは、ハンガーブラケットをアッセンブリ9010の背面部に固着させるための基準ラインとして設けられる。
[0353]ステップ4318において、基準ラインがサポート部材8012の上にマークされた後に、プロセスは、切断ステップ4320へ進行し、切断ステップ4320において、シージング材料は、適切なサイズに切断され、正面アクセス構造フレーム12または背面アクセス構造フレーム9112のために必要とされるシージングを提供する。次いで、シージング9017または9117は、アクションステップ4322においてさらに加工され、孔部が、必要とされるリベットナット場所において、シージングの中にパンチで開けられる。これらの孔部は、リベットナット8016に関連付けされるリベットナットフランジの上方にフィットするように大きめのサイズの孔部である。
[0354]アクションステップ4322から、プロセスは、別のアクションステップ4324へ進行し、シージングをさらに加工する。この点において、アクションステップ4324は、アクセスまたはパンチされた孔部のセットを提供することを結果として生じさせ、それは、複合構造フレームの背面へのアクセスをディスプレイモジュールラッチ係合システムに提供するために必要である。背面ドアが、(たとえば、シージング9117(図41C)の上に)設けられている場合には、シージングアクセス孔部(たとえば、シージングアクセス孔部9120)が必要とされるということが理解されるべきである。この点において、複合構造フレームへのアクセスは、シージングアクセス孔部9120および後面アクセスドア9118を介して、ディスプレイモジュールラッチ係合システムに提供される。
[0355]次に、プロセスは、さらなる別のアクションステップ4330へ進行し、装着孔部が、シージングの中に設けられる。これらの装着孔部は、垂直方向のサポート部材8012の中に配設されているリベットナット8016にシージングを装着するかまたは取り付けることを容易にすることを助ける。
[0356]次いで、プロセスは、図43Bに最良に見られるような一層さらなる別のアクションステップ4332へ進み、アクションステップ4332において、後面アクセスドア9118およびロッキングメカニズム(図示せず)を提供するために、シージングの中に開口部がパンチで開けられる。アクションステップ4332から、プロセスは、設置ステップ4334へ前進し、後面アクセスドア9118が、ロッキングシステムとともに、シージング9117の背面部の上に設置される。正面アクセス複合構造フレーム9012に関して、後面アクセスドアにシージング9019、9023が設けられていないときには、このステップは省略することが可能であるということが理解されるべきである。
[0357]アクセスドアを設置するステップ4334から、プロセスは、アクション/設置ステップ4336へ進行し、ハーネスアクセス孔部が、ワイヤリングハーネスまたはケーブル1500Aがシージングの背面部へ通る場所において、シージングの中にパンチで開けられる。形成された孔部縁部からケーブルを保護するために、グロメットが、結果として生じる孔部の中に設置される。
[0358]次いで、プロセスは、組み立てステップ4337へ前進し、サインセクションアッセンブリ9010に対して必要とされるすべての他のコンポーネントが組み立てられる。先述のことから、サインセクションアッセンブリ9010のために必要とされるそれらのコンポーネントは、継続する製造プロセスのために利用可能であるということが理解されるべきである。この点において、プロセスは、準備ステップ4338へ進む。
[0359]準備ステップ4338において、左側アッセンブリ、右側アッセンブリ、および中央アッセンブリを組み立てることができるベンチトップジグが、継続する製造プロセスのために準備される。ジグ準備ステップ4338において、ジグ1310が準備されると、プロセスは、固着させるステップ4340へ進行し、特定のタイプのサインセクションアッセンブリ(左、右、または内部アッセンブリ)に関して必要とされる垂直方向の部材が、リベットナット8016によってジグ1310に固着され、ベンチトップから上向きに面している。
[0360]固着させるステップ4340から、プロセスは、別の固着させるステップ4342へ継続し、中央水平方向の電力分配サポート部材が、垂直方向のサポート部材同士の間に固着させられる。これらの中央水平方向の電力分配サポート部材は、どちらのタイプのサインであっても、サイン8010、8110、または8210の背面部からの中央ACおよびデータエンクロージャー1810を支持するために利用される。
[0361]次に、マーキングステップ4348において、セクションリフト点が、垂直方向のサポート部材8012および水平方向のサポート部材8017の上にマークされる。マーキングが適用された後に、プロセスは前進する。水平方向のおよび垂直方向のサポート部材がジグ1310の中に固定されると、サポート部材のマーキングを即座に開始させることが可能であるということが理解されるべきである。
[0362]次いで、プロセスは、設置ステップ4350へ前進し、サイズ決めされたシージングが、垂直方向のサポート部材の上に置かれる。シージングに背面アクセスドア9118が設けられる場合には、シージング9117は、ドア側を下に設置される。また、例として、ロールされたシージング9023(図38)または平坦なシージング9017(図40)などのような、他のタイプのシージングを利用することも可能であるということが当業者によって理解されるべきである。
[0363]シージングが垂直方向のサポート部材の上に設置されると、プロセスは、固着させるステップ4352へ進行し、シージングが、リベットナット8016によって、垂直方向の部材に固着させられる。固着させるステップ4352から、プロセスは、煙突設置ステップ4354へ前進する。
[0364]煙突設置ステップ4354において、煙突グリルが、複合構造フレームの中のグリル場所の中へ挿入される。蜂ストッパーを設置するステップ4356へ継続すると、蜂ストッパーが、形成されることとなるサインセクションアッセンブリのタイプにしたがって、複合構造フレームの中のそれらのそれぞれの場所に接着して付けられる。
[0365]蜂ストッパーを固着させるステップ4356から、プロセスは、配置ステップ4358へ継続し、複合構造フレームが、シージングの上部に設置される。ステップ4360において、複合構造フレームの中の装着ボルト特徴部は、垂直方向の構造フレームの中に配設されているリベットナットに整合させられ、したがって、設置ステップ4362において、ボルトを設置することが可能である。
[0366]次に、プロセスは、ワイヤーハーネス設置ステップ4364へ継続する。ワイヤーハーネス設置ステップ4364において、ベンチトップに対して実質的に平坦な配向にユニットを維持しながら、それぞれのワイヤーハーネスケーブルが、複合構造フレームの中に設置され、中央開口部へルーティングされる。ワイヤーハーネスジッパータイ9018が、ディスプレイモジュールコネクターに連結するために極めて接近して、エクステンションコードの自由端部およびモジュールコネクターを固定するために利用される。
[0367]出荷ステップ4370のための準備において、木材ブロッキング8015(図49)が、出荷の間にアッセンブリを保護することを助けるために加えられる。次に、最終準備ステップ4373において、アッセンブリは、箱詰めにされ、パレットに載せられ、設置場所へ出荷される。次いで、工場組み立てプロセスは、次へ進むステップ4374において終了し、プロセスは、現地での現場設置ステップ4410(図43C)へ進むステップへ前進し、現場設置方法またはプロセス1110B(それは、より詳細に以下に説明されることとなる)が開始させられる。
[0368]ここで、図42Bを参照して、より詳細に、電子的なサインまたは広告掲示板8010を考慮すると、セクション式の電子的なサインアッセンブリおよび設置キット1210の現場修正または組み立てキット部分1210Bは、一般的に、複数1212の配線済みのサインセクションアッセンブリユニット9010を含み、それぞれのセクションは、幅609.6mm(2フィート)、および、背丈3048mm(10フィート)である。このタイプのサイン構造体の場合、サイン9010は、単一の右側ユニット9010R、単一の左側ユニット9010L、および、3つの内部ユニット9010Cのセットを含む、複数のサインセクションアッセンブリを含むこととなる。また、現場修正キット1210Bは、配線済みのサインセクションアッセンブリユニットに実装するための複数1214のディスプレイモジュール14、および、垂直方向の平面的な構造サポート部材8012のうちの1つまたは複数に装着するための電力/データ分配キット1216を含む。電力/データ分配キット1216は、複数1218のDC/データ衛星ハブ1710、および、中央ハブ1810の設置を容易にするための中央ACおよびデータ分配キット部分1220、ならびに、ハブ装着キット1222を含み、ハブ装着キット1222は、ハブ装着ハードウェア、コンジット、コンジット装着ハードウェア、ヒンジ、およびロッキングラッチを含む。また、キット1210は、個々のサインセクションアッセンブリを吊り下げる際に利用される標識設置キット1224を含む。このキット1224は、サイントリム1501、1502;リフティングフックまたはブラケット1503;ハンガーブラケット1505、ハンガーブラケットハードウェア1512、リフティングブラケットハードウェア1516;ハンガークリップ1514、ならびに、図48に最良に見られるように、「自由」内部フレームセクションをそれらの隣接部に締結するための、垂直方向の部材ボルト1520(ドライロックタイトを備える)およびワッシャーに対する追加的な複合フレームを含む。
[0369]ここで、より詳細に、現場修正キット1210B(図42B)の使用によって、広告掲示板サイン8010が現場設置される様式を参照すると、コンポーネント組み立てステップ4374が終了すると、現場設置組み立て方法1110B(図43)は、設置場所において、ステップ4374からステップ4410(図43C)へ開始させられる。この点において、設置チームが現地へ到着し、設置プロセスを始める用意ができると、プロセスは、現地での設置ステップ4410へ前進する。電子的なサイン8010、8110、または8210の修正または組み立てに必要なすべてのコンポーネントパーツが現地に到着すると、ステップ4410から、プロセスは、送達ステップ4412へ前進する。次いで、設置プロセスは、準備ステップ4414へ前進する。現場組み立てキット1210Bが、通常は従来の輸送によって、設置場所に到着すると、現地設置チームは、従来の構造機器を利用して輸送車両の荷物を降ろす。
[0370]準備ステップ4414において、設置チームは、改造プロセスのために、既存のサインを準備する。この点において、設置チームは、既存のサイン構造体1410の平面的なバックパネルを取り外し、それによって、その下にあるサポート構造体を露出させる。これは、垂直方向の支持ビーム、水平方向の支持ビーム、斜め方向の支持ビーム、キャットウォークなどを含む。簡潔性の目的のために、以下に、これらの支持ビームは、個別におよび集合的に、簡単に「既存のサポート構造体」1410と称されることとなる。
[0371]平面的なバックパネルまたはポスターボードが除去されると、プロセスは、交換ステップ4416へ前進し、設置チームは、現地自治体の標識要件にしたがって必要に応じて、既存のサポート構造体1410を追加または交換する。既存のサポート構造体1410が適正に更新され、使用のための用意ができると、プロセスは、装着ステップ4418へ進む。
[0372]装着ステップ4418において、設置チームは、第1のまたは最も左のサインセクションアッセンブリ9010Lから開始し、アッセンブリ9010Lの中央において、調節可能な吊り下げブラケット1505を垂直方向の構造サポート部材8012に設置することによって、アッセンブリ9010Lを用意する。代替的に、ハンガーブラケットを、アッセンブリ中心線の周りに等距離のところで使用することが可能である。吊り下げブラケットが、垂直方向のサポート8012にすでに溶接されている場合には、吊り下げブラケットを垂直方向のサポートに取り付けるこのステップは省略することが可能であるということが留意されるべきである。
[0373]次に、実装ステップ4419において、設置チームは、サインセクションアッセンブリ9010Lの中のベイ部材9016のすべてに、耐気候構造にされたディスプレイモジュール(たとえば、ディスプレイモジュール14など)のうちの個々のものを実装する。アッセンブリ9010Lが、既存のサインの既存の構造サポートビームの上の適切な位置へ吊り上げられる前に、アッセンブリ9010Lを実装することは、設置時間の低減を結果として生じさせる。その理由は、個々のディスプレイモジュールは、限定されたサイズのリフトバケットの中に設置され、設置のためにサインの高さまで持ち上げられる必要がないからである。要するに、持ち上げる前に実装することは、このプロセスのために、限定されたサイズのリフトバケットを利用する必要性を排除する。
[0374]サインセクションアッセンブリ9010Lが、ディスプレイモジュール14を実装された後に、プロセスは、吊り上げステップ4420へ継続する。リフティングステップ4420において、設置チームは、リフティングハードウェアをアッセンブリ9010Lの上に取り付け、クレーンホイストを使用して、既存のサインの既存のサインサポート構造体1410の上にアッセンブリ9010Lを持ち上げる。次いで、プロセスは、吊り下げステップ4422へ前進する。
[0375]サインセクションアッセンブリが持ち上げられ、既存のサイン構造体1410の上に位置付けされた後に、設置チームは、ハンガーブラケット(たとえば、ハンガーブラケット1505など)が提供されるキットを利用し、また、ホイスティングクレーン(図示せず)が係合されている状態を維持しながら、上側サポート1410から持ち上げられたセクション9010Lを吊り下げる。ハンガーブラケットが、マークされている位置に取り付けられており、マークされている位置は、工場ステップ4318によって選ばれた事前マークされたパネルの上部からの高さに選択されているということが理解されるべきである。別の吊り下げステップ4428において、チームは、(必要であれば)下側ハンガーブラケット1505をアッセンブリ1910Lに固着させ、アッセンブリ9010Lを下側サポート1410に吊り下げる。サインアッセンブリ9010Lが上側および下側サポートに吊り下げられると、吊り下げられたサインセクションは、接続解除するステップ4430において、ホイスティングクレーンから接続解除される。
[0376]次に、別の取り付けステップ4432において、チームは、上側および下側アライメントガイド(たとえば、アライメントガイド1524(図50を参照)など)をサインセクションアッセンブリ水平方向サポート8017に取り付ける。アライメントガイド1524が、サインセクションシームに広がるサポート8017の上にボルトで留められる。また、水平方向のサポート8017は、垂直方向のサポート8012にボルト締めされる。プロセスは、現在、別のサインセクションを追加するための用意ができている。
[0377]設置チームは、用意するまたはアクセスするステップ4434において、次のサインセクションアッセンブリ9010Cにアクセスし、チームは、次のセクションに関連付けされた出荷ブロックを取り外し、次いで、それに関連付けされるディスプレイモジュール14をアッセンブリ9010Cに実装する。
[0378]次に、アッセンブリ9010Cが、ディスプレイモジュールを実装された後に、別の取り付けステップ4436において、第1の最も左のアッセンブリ9010Lで行われたように、設置チームは、内部アッセンブリ9010Cにリフティングハードウェアを取り付け、次いで、ホイスティングクレーンを使用して、既存のサポート構造体1410の上にアッセンブリ9010Cを吊り上げ、アライメントガイド1524、および、複合構造フレーム12のダブテール特徴部を使用して、それらのx−y−z軸線に関して、セクションを当接させる。
[0379]2つのセクションが整合させられた後に、別の取り付けステップ4438において、チームは、上側および下側ハンガーブラケット(たとえば、ハンガーブラケット1505など)をサインセクションアッセンブリ9010Cに取り付ける。ハンガーブラケット1505は、アッセンブリ9010Cにボルトで留められる。次いで、プロセスは、設置ステップ4444へ前進する。設置ステップ4444において、チームは、ドライロックタイトでコーティングされた垂直方向の部材ボルト1520を使用して、アッセンブリ9010Cの構造フレームを、隣接部アッセンブリ9010Lに関連付けされる垂直方向のチャネルサポート部材8012に取り付ける。ボルト場所に設置された任意の設置されたディスプレイモジュール14は、これらのボルト場所から取り外され、次いで、セクションボルト締めが完了した後に交換されることが必要になることとなるということが理解されるべきである。
[0380]次に、別の取り付けステップ4446において、垂直方向のサポート部材8012および/または水平方向のサポート部材8017、ならびに、サインセクションシームにブリッジを架けるアライメントガイドが、一緒にボルト締めされる。この時点で、チームは、決定ステップ4448において、サイン8010に関連付けされるすべてのサインセクションアッセンブリが吊り下げられ、既存のサイン構造体1410に装着されたかどうかについての決定を行う。すべてのセクションが吊り下げられていない場合には、チームは、アクセスステップ4434へ戻って進行し、最も右のセクションアッセンブリ9010Rを含むサインセクションのすべてが吊り下げられ、既存のサイン構造体1410に装着されるまで、以降に説明されているそれぞれのステップを繰り返す。これが達成されると、プロセスは、決定ステップ4448からトリムを固着させるステップ4450へ前進し、チームは、現場修正キット1210Bの中に提供されるトリム装着ハードウェアを使用して、吊り下げられたサインセクションアッセンブリにサイントリム1501を固着させる。
[0381]サイントリム1501が装着された後に、プロセスは、図43に最良に見られるように、交換ステップ4460へ前進する。交換ステップ4460において、設置チームは、すべてのケーブルが通過する場所において、グロメットを、コンジットコネクター、および、コンジット1716のセクションと交換し、次いで、複合構造フレーム12の正面に面する部分から、後面シージングを通して、次いで、サインセクションアッセンブリの後面へ、ケーブル(ワイヤーハーネス)を引く。
[0382]ケーブルがサイン8010の後面へ引かれた後に、プロセスは、設置ステップ4462へ前進し、設置チームは、チャネル部材8012のうちの適当なものの上に、ハブヒンジ(たとえば、ハブヒンジ1714(図52)など)を設置し、次いで、衛星ハブ1710のうちの関連のものを、それらのそれぞれのヒンジ部材(たとえば、ヒンジ部材1714など)に装着する。この配置によって、衛星ハブ1710が、後方へ回転させられ、サイン8010の背面部から離れるように傾けられることが可能になる。また、これは、シージング孔部、および、構造フレームの中の後面に面するカットアウトへのアクセスが、コード(chord)グリップ(たとえば、コードグリップ1712など)を通してハーネスケーブル1500Aを給送することを可能にし、そして、それは、ハブ1710が水平方向の位置に存在することを可能にし、したがって、衛星ハブがその降ろされた位置に配設されている間に、個々のハーネスケーブル(たとえば、ハーネスケーブル1500Aなど)を適切な長さに切断することが可能である。ケーブル長さは、それに関連付けされる衛星ハブ1710から最も遠いディスプレイモジュールの場所に、支持コードグリップ1712を通して走らせるために、追加的に最小で304.8〜457.2mm(12〜18インチ)をプラスしたものによって、効果的に支配されるということが留意されるべきである。
[0383]ケーブル1500Aが適切な長さに切断された後に、プロセスは、終端処理ステップ4464へ前進し、ケーブル1500Aが、それらのそれぞれの衛星ハブ1710に連結または接続され、それらの関連付けされるハブ1710におけるディスプレイモジュール同士の間の電気的な相互接続を完了させる。そのように終端処理されると、次いで、それぞれのハブ1710が、再設定ステップ4464において、ハブ/ロッキングメカニズム(図示せず)を使用して、その直立位置へ再設定される。
[0384]次いで、プロセスは、決定ステップ4466へ前進し、設置チームは、サイン8010に関連付けされるすべての衛星ハブ1710が設置されたことを確認するように決定を行う。すべての衛星ハブ1710が設置されていない場合には、プロセスは、交換ステップ4460に戻り、先に説明されているように継続する。一方、すべての衛星ハブ1710が設置された場合には、プロセスは、別の設置ステップ4468へ前進する。
[0385]設置ステップ4468において、設置チームは、中央ACおよびデータ制御エンクロージャー1810のための装着ハードウェアを使用して、1対の垂直方向のサポート部材8012の間にその支持ハードウェアを設置する。次いで、ACおよびデータ制御エンクロージャー1810が、1対の垂直方向のサポート部材8012の間に装着される。図36に最良に見られるように、中央ハブ1810のこの設置場所は、コンジットストリングを最小化することを助けるために、衛星ハブ1710のすべてに対して中央にある。この点において、設置チームは、衛星ハブ1710のうちの様々なものと中央ACおよびデータ制御ハブ1810との間に、耐候性の可撓性のコンジット1812を走らせる。
[0386]垂直方向のサポート部材8012は、サイン8010の後側にコンジット走行路1812を固定するために利用される。コンジット走行路1812がそれらの垂直方向のサポート部材8012に固定されると、設置チームは、引くステップ4170において、それぞれの衛星ハブ1710から中央ハブ1810へACワイヤリングを引き、ワイヤーを両方の端部で終端処理し、それらの間に固体電気的な経路を確立させる。次いで、プロセスは、別の設置ステップ4476へ前進する。
[0387]設置ステップ4476において、設置チームは、中央ハブ1810と衛星ハブ1710との間にデータ通信経路を確立させる。この点において、設置チームは、有線かまたはワイヤレスのいずれかの機能を設置し、サイン8010が適当な通信ハードウェア(図示せず)を使用してデータ通信を行うことを可能にする。
[0388]ACおよびデータ通信チャネルが、中央ハブ1810と、ディスプレイモジュール14のうちのそれぞれとの間に完了されると、プロセスは、確認ステップ4478へ前進する。確認ステップ4478において、設置チームは、サイン8010のためのAC供給サービスが、ロックアウトされ、タグが外に掛けられていることを確認する。これが確認されると、設置チームは、水密なコンジットを使用して、サイン8010のためのAC供給サービスをACおよびデータエンクロージャー1810へ走らせる。
[0389]ステップ4478においてAC電力を走らせることが完了した後に、設置チームは、電力オンステップ4480において、サインシステム8010に電力を適用し、先に説明されているように、システムの適正な動作を確認する。適正なサイン動作を確認すると、プロセスは、終了ステップ4482へ前進する。
[0390]ここで図面を参照すると、および、より具体的には図41を参照すると、本発明にしたがって構築されている別の電子的なサインまたは広告掲示板8110が図示されている。電子的なサイン8110は、配線済みのサインセクションアッセンブリユニット9010Aのセットを使用して、電子的なサイン8010に対して先に本明細書で説明されているものと実質的に同じ様式で、組み立てられ、構築されている。正面アクセス可能な複合構造フレーム12とは対照的に、背面アクセス可能な複合構造フレーム9012がその構造の中で利用されるということを除いて、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010Aは、配線済みのサインセクションアッセンブリ9010と実質的に同様である。要するに、1つの配線済みのサインセクションアッセンブリ9010Aを他の配線済みのサインセクションアッセンブリ9010に単に置き換えることによって、ディスプレイモジュールを正面に搭載する機能および後面に搭載する機能の両方を有する動的な電子的なサインに既存の静的なサインを転換することが可能である。また、設置または修正キット、および、2つの配線済みのサインセクションアッセンブリ9010および9010Aの間に組み立てる方法は、本明細書で先に説明されているものと実質的に同じであり、相違点だけが、より詳細に以下に説明されることとなる。
[0391]ここで、図41、図45、および図46を参照して、より詳細に、電子的なサイン9110を考慮すると、電子的なサイン9110は、一般的に、複数の後面アクセス可能な複合構造フレーム(たとえば、複合構造フレーム9112(図45〜図46)など)を含む。電子的なサイン9110は、電子的なサイン9010のように、図46に最良に見られるように、正面に面する部分9113および後面に面する部分9115を有している。複合構造フレーム9112(図44〜図45)は、説明されることとなるように、そのカットアウト領域のサイズおよびレイアウトを除いて、複合構造フレーム9012(図37)と実質的に同様である。より具体的には、それに関連付けされるストラクチュラルベイ部材(たとえば、ベイ部材9116など)のそれぞれが、正面または後面に搭載するストラクチュラルベイ部材9116として構成されるように、複合構造フレーム9112は構築されている。それぞれのベイ部材9116に、大きく中央に配設されているディスプレイモジュール除去キーホールカットアウト領域(たとえば、図44〜図45に最良に見られるようなカットアウト領域9363など)を設けることによって、これが達成される。このキーホールカットアウト領域9363は、構造フレーム12に対して先に説明されているようなカットアウト領域330よりも実質的大きいが、それにもかかわらず、構造フレーム12に対して本明細書で先に見出され説明されているものと実質的に同じワイヤールーティング特徴部、実質的に同じノードレセプタクル特徴部、および、実質的に同じモジュールラッチ係合特徴部を可能にするように構成されている。そのうえ、また、関連付けされるディスプレイモジュール14の冷却フィンヒートシンクが、混乱させることなく、構造フレーム9112の背面部の上に構成されている同一に構造化された自己冷却空気ベントの中に位置付けされるように、より大きいカットアウト領域9363が構成されている。最後に、また、構造的な複合フレーム12の中に見出されるカットアウト領域のうちの特定のものが、構造的な複合フレーム9112の中により小さく構成されており、それにもかかわらず、これらのより小さいカットアウト領域の体積は、カットアウト領域9363と組み合わせられたときに、構造フレーム9112が22.68kg(50ポンド)と同じくらいの重さになるのに十分である。
[0392]電子的なサイン8110の詳細な説明を継続する前に、サイン8110に後面保守性を提供することによって実現される利点を簡潔に見直すことが、有益である可能性がある。
[0393]第1に、電子的なサインまたは広告掲示板8110は、電子的なサイン8010と実質的に同様であり、したがって、電子的なサインまたは広告掲示板8010に関して本明細書で先に述べられている利点のすべても同様である。
[0394]第2に、電子的なサインまたは広告掲示板8110には、セクション式のサインアッセンブリ8010に関連して説明された同じタイプのシージングバッキングが設けられている。したがって、同じ煙突ベント自己冷却計画が利用可能である。しかし、より詳細に以下に説明されることとなるように、シージングバッキングにラッチ係合アクセスドアを設けることによって、補修担当者は、複合構造フレーム9012の後面に面する部分にアクセスすることが可能であり、また、その関連のベイからディスプレイモジュール14のラッチ係合を解除するだけでなく、後面アクセスディスプレイモジュール除去の独特で新規な方法を利用して、ラッチ係合を解除されたディスプレイモジュール14をつかみ、シージングアクセスドアを介して、サイン8110の背面部からそれを取り外すことが可能である。既存の静的なサインに関連付けされている既存のキャットウォークを利用することによって、または、既存の構造体1410の上にキャットウォークを構築することによって、大きいはしごおよびバケットクレーン(それは、特殊なまたは高価な現地自治体の許可を必要とする可能性がある)の利用なしに、ディスプレイモジュール14を補修することが可能であるということを、当業者は理解するべきである。
[0395]第3に、先に本明細書で説明されているようにディスプレイモジュール14の上でのランヤードの使用によって、ディスプレイモジュール14を固定し、それに関連付けされるベイ部材からラッチ係合を解除される前にサインが取り除かれることから保護することが可能である。
[0396]最後に、サインの高さにかかわらず、サインからAC電力を接続解除する必要性なしに、完全な後面保守性が提供される。
[0397]ここで、図37を参照して、より詳細に、複合構造フレーム12(以下に、複合構造フレーム9012と称される場合もある)を考慮すると、複合構造フレーム9012は、正面に面する部分(全体的に9013で示されている)、および、後面に面する部分(全体的に9015で示されている)を含む。正面に面する部分9013は、ベイの2次元のアレイ9130(たとえば、ベイ部材9016など)を画定している。それぞれの個々のベイ9016は、シールされたディスプレイモジュール14をその中に支持するように寸法決めされている。それぞれのベイ部材9016は、ワイヤールーティング特徴部9307〜9310のセット、および、ラッチのセットを含み、ラッチは、ストラクチュラルベイ部材16に関連付けされているラッチと同じ構成で配設されている。この点において、ラッチボス9322〜9327は、ラッチボス322〜327と同じ構成で配設されており、そのようなボスに装着されている関連付けされているラッチは、図30に最良に見られるような、正面側および背面側のラッチ係合を解除する機能を有している。
[0398]ベイ9116の2次元のアレイ9130は、水平方向のX−方向軸線ラインH(全体的に9020(図37)で示されている)複数のベイ縦列と、垂直方向のY−方向軸線ラインV(全体的に9021(図37)で示されている)に沿って画定されている複数のベイ横列とを含む。ワイヤリングハーネス(図示せず)(それは、ワイヤーハーネス1500Aと実質的に同一である)を支えるノードは、間隔を離して配置されたワイヤリングノードのセットを有しており、それは、ノードレセプタクル(たとえば、ワイヤリングハーネス2400Hに関連して先に説明されたものと実質的に同じ様式で、構造フレーム9112の中に画定されているノードレセプタクル9350および9352(図45)など)の対応するセットの中に固定されるように適合されている。この点において、ワイヤリングハーネスは、構造フレーム9012、9112の全体にわたって分岐し、次いで、そこから出ていくのに十分な長さを有しており、ハーネスの電源コネクター端部が、利用可能な低電圧の供給源に連結されるようになっている。構造フレーム部材9012、9112の全体にわたってハーネス1500Aのルーティングを容易にするために、構造フレーム9012、9112は、たとえば、複数のワイヤールーティング特徴部9307〜9310を画定している。要するに、サインセクションアッセンブリ8010に関連して先に本明細書で説明されているものと同じ様式で、関連付けされる衛星ハブ1710を固定するために、ハーネス1500Aは、カットアウト領域、および、シージングの中のパンチアウトを通過する。
[0399]ここで、図47A〜Dを参照して、サイン9110の後側からディスプレイモジュール14を取り外す方法を考慮すると、取り外されることとなるディスプレイモジュールに関連付けされるシージングアクセスドアを開けることによって、ディスプレイモジュールの除去が開始させられる。次いで、ランヤードが、安全特徴部として、ディスプレイモジュールに取り付けられ、ディスプレイモジュールがサイン9110の正面側から落下できないことを確認する。
[0400]ランヤードがディスプレイモジュールに取り付けられると、補修担当者は、ディスプレイモジュール除去ツール(六角レンチ)を使用して、その相補的なディスプレイモジュールラッチレセプタクルに係合しているそれぞれのフレームラッチにアクセスし、それに関連付けされるレセプタクルからそれぞれのラッチ係合を解除する。
[0401]ディスプレイモジュール14が構造フレーム9012からラッチ係合を解除されると、補修担当者は、47Bに最良に見られるように、モジュールのヒートシンクフィンを保持しながら、外向きに、および、サイン9110の正面から離れるように、ディスプレイモジュール14を押す。ディスプレイモジュール14がサイン9110の正面から離れるように移動させられるこの距離は、ディスプレイモジュールが反転させられることを可能にするのに十分な距離であり、その幅に対する高さの寸法は、ディスプレイモジュール14が、図Cに最良に見られるように、構造フレーム9012の中へ、カットアウト領域9363の中へ、引き戻されることが可能となるようになっている。この位置において、補修担当者は、ディスプレイモジュール14をその関連の電力/データハーネス1500Aから係合解除することができ、ハーネスがカットアウト領域9363の中で自由に存在することを可能にする。
[0402]ディスプレイモジュール14がそのワイヤーハーネス1500Aから自由になると、モジュール14が、ランヤードから解放され、工場に戻すために保管ボックス(図示せず)の中に設置され得るまで、補修担当者は、後方に、および、シージングアクセスドアを通して、モジュール14を引き続ける。次いで、補修担当者は、このプロセスを逆にし、ランヤードを新しいディスプレイモジュールに取り付け、新しいディスプレイモジュールは、ヒートシンクを下にして、シージングアクセスドアを通して、および、複合構造フレームを通して、挿入させられる。ディスプレイモジュール14が、サイン9110の正面側から十分な距離だけ移動させられ、それが、非反転の状態へ回転させられ、次いで、それに関連付けされるベイ部材の中へ引き戻されることを可能にするまで、このアクションは継続される。すべてがラッチ係合され、それによって、それに関連付けされるベイ部材9016の中にディスプレイモジュール14を固定するまで、補修担当者は、依然としてヒートシンクを保持しながら、フレームラッチのそれぞれをディスプレイモジュールの上の相補的なラッチレセプタクルに係合させる。補修が完了すると、必要に応じて、電力がモジュールに再接続させられ、次いで、アクセスドアがロックされる。次いで、補修されることを必要とするそれぞれのディスプレイモジュールに関して、このプロセスが繰り返される。
[0403]ここで図面を参照すると、および、より具体的には、図50を参照すると、本発明にしたがって構築されている後面アクセス可能な電子的なデジタル広告掲示板8210が図示されている。デジタル広告掲示板8210は、一般的に、複数の実質的に同一の配線済みの正面および後面アクセス可能なサインセクションアッセンブリ9110を含み、サインセクションアッセンブリ9110は、中央交流電流およびデータ分配ハブ1810、ならびに、複数1218の直流電流/データ衛星ハブ1710に、電気的におよび機械的に連結されるように構成されている。衛星ハブ1710および中央ハブ1810は、1対の衛星ハブ1710をサインセクションアッセンブリ9110のうちの個々のものに装着するためのハードウェアを有する電力/データ分配キット1216の中に組み合わせられる。この点において、中央ハブ1810の周りに分配されている衛星ハブ1710が、すべて、サインセクションアッセンブリ9110のうちの個々のものを形成する様々な垂直方向の平面的なサポート部材8012に装着される。サインセクションアッセンブリ9110、電力/データ分配キット1216、標識設置キット1224付きのディスプレイモジュール14は、すべて、ツールのセットとともに現場設置場所へ送達される。これらのコンポーネントパーツ、ツール、およびキットの組み合わせは、現場設置チームが、既存のサイン構造体1410を速くて便利な様式で改造し、電子的なデジタル広告掲示板8210を構築することを可能にする。
[0404]ここで、より詳細にデジタル広告掲示板8210を考慮すると、デジタル広告掲示板8210は、既存の基礎サポート1410に装着され、また、ボルトで装着されるサイントリム1501が設けられ、サインに仕上がった見た目を提供する。既存の基礎サポート1410に装着されると、既存の基礎サポート1410は、改造プロセスが開始させられ得る前に、現地自治体のサイン設置の要件を満たすのに十分な構造サポートを有しなければならない。既存の基礎サポート1410がこの点において不十分である場合には、現場設置チームは、既存の構造体を交換または強化するために必要なステップをとることとなり、したがって、それは、現地自治体の要件を満たすだけでなく、0.0929m2(1平方フィート)当たり最大45.36kg(100ポンド)の風荷重の力に妥協することなく、結果として生じる標識8210を支持するのに十分な構造的一体性を有する。すでに述べたように、広告掲示板8210には、後面アクセス可能な機能が設けられている。この点において、正面に搭載によってそれらのそれぞれのサインセクションアッセンブリの中に実装されているディスプレイモジュール14は、標識8210の後面に面する側から完全に補修可能である。それぞれのアッセンブリが既存のサポート構造体1410の上の適切な場所に吊り上げられて吊り下げられる前に、それらのそれぞれのサインセクションアッセンブリの中へディスプレイモジュール14を正面に搭載することは、本発明の重要な特徴である。これによって、グランドレベルの場所にありながら、アッセンブリがモジュールに実装されることが可能となり、それによって、グランドの上方に離れたサインレベルでモジュールを輸送および設置する必要性を排除する。そして、これは、改造設置時間の大幅な低減を結果として生じさせ、好ましいコスト節約が結果として生じる。そのうえ、既存の基礎構造体1410の上の適切な場所に装着されると、アッセンブリの中の後面アクセス可能な特徴部は、ディスプレイモジュール14が、キャットウォークまたは簡単なホイストもしくははしごを介して、標識8210の背面部から取り外されることを可能にし、そして、それは、正面部除去と比較したときに、高さへの配慮を考えても、大幅なコスト節約を提供する。
[0405]それぞれのサインセクションアッセンブリ9110には、水平方向のサポート8017のセットが設けられており、水平方向のサポート8017は、1対の取り外し可能なリフティングフック(たとえば、リフティングフック1503など)を伴って構成されているということに留意することが重要である。リフティングフック1503は、設置チームによって利用され、それぞれのサインセクションアッセンブリ9110を既存のサイン構造体1410へ持ち上げることを容易にし、垂直方向のサポート部材の間に広がるアライメントガイド(たとえば、アライメントガイド1524など)を介して、サインセクションアッセンブリを、既存の構造体1410および別のサインセクションアッセンブリ9110との嵌め合わせ式の係合のためのアライメント状態に持っていくことを容易にする。垂直方向のサポート部材1812および水平方向のサポート部材8017は、アッセンブリ支持ブラケット(たとえば、支持ブラケット1509など)ならびに固定ボルト8018およびナット8019によってそれぞれ一緒に固定され、別の広告掲示板実施形態を参照して以前に本明細書で説明されているような吊り下げブラケット(しかし、それは、本広告掲示板に同等に適用可能である)を介して、既存の支持吊り下げ位置へサインセクションアッセンブリ9110をホイスティングすることを容易にする。
[0406]図49〜図50に最良に見られるように、衛星ハブ(たとえば、衛星ハブ1710など)は、アッセンブリ構造サポート部材(たとえば、サポート部材8012など)にヒンジで装着されている。この構成は、衛星ハブ1710がアッセンブリの後面に面する部分から離れるように移動させられることを可能にし、それによって、そうでなければ、ハブ1710によってカバーされていたアッセンブリ9110の背面部へのアクセスを提供する。このように、アッセンブリシージング9117の中のアクセスドア9118は、後側構造フレームキーホールカットアウト9363へのアクセスを得るために開けることが可能である。そのようなカットアウトは、シージング9117と、アッセンブリ9110の一部を形成する構造フレームの後側との間に確立される空気流路と流体連通して配置されているので、これは、本発明の重要な特徴である。冷却ベントへのこのアクセスは、ディスプレイモジュールのうちの個々のものへの冷却フィンアクセスに一致して、後側除去を容易にするだけでなく、それは、関連付けされるモジュールラッチ係合メカニズムへの後側アクセスを提供すること重なり、したがって、ラッチ係合メカニズムが係合解除され、モジュール解放を可能にする。また、このアクセスは、そのようなディスプレイモジュールに連結されている電力/データコネクターを係合解除するために視覚的に提示する利点を有している。したがって、コネクターがそのディスプレイモジュールレセプタクルから接続解除されると、ディスプレイモジュールは、外向きに押すことが可能であり、交換目的のために、キーホールカットアウト9363を通して後方にそれを除去することを可能にする位置へ回転させることが可能である。
[0407]本開示は、1つまたは複数のサインセクションアッセンブリユニットを既存のサイン構造体の水平方向のおよび垂直方向のサポートに装着するためのプロセスを説明してきたが、そのようなサインセクションアッセンブリを装着することは、1つの特定の装着構造体に限定されない。本発明によれば、「既存のサイン構造体」または「既存の標識装着構造体」は、垂直方向のビーム、水平方向のビーム、斜め方向のビーム、シートメタルパネル、シートメタルパネル化されたシステム、構造的鋼鉄グリッド、任意の適当なリッジ付きの材料(たとえば、鋼鉄、ストラクチュラルフォーム、およびプラスチック)の格子構造体(たとえば、スペースフレーム、広告掲示板構造体、建築用クラッディング、サインキャビネットフレーミング、フレーム付きの壁材、コンクリート壁材、平面的な表面など)のうちの一部または1つまたは複数を含むことが可能である。これらは、既存の標識装着構造体の一部として含まれ得る表面のほんの一部に過ぎない。したがって、本発明は、配線済みであるかまたは現地で配線されるかにかかわらず、サインセクションアッセンブリユニット、完全なまたは部分的なサインセクションアッセンブリ、および複合構造フレームを含む本発明の改造キットを用いて改造され得る、前から存在するサインの一部を形成する広範囲の構造体および表面を包含する。したがって、動的な電子的なサインまたは広告掲示板になるように修正され得る表面および構造体のタイプの範囲を減退する意図は存在していない。
結論
[0408]前述のものは、単に、本発明の原理を図示している。したがって、当業者は、本明細書で明示的に説明されるか示されてはいないが、本発明の原理を具現化し、かつ、その精神および範囲の中に含まれている様々な配置を工夫することが可能であるということが認識されることとなる。そのうえ、本明細書で記載されているすべての例および条件的な言語は、主に、教育上の目的だけのためであること、および、読者が、本発明の原理、および、技術を促進させるために発明者によって提供される概念を理解するのを支援することが明確に意図されており、また、そのような具体的に記載されている例および条件に対する限定がないものとして解釈されるべきである。そのうえ、本明細書で本発明の原理、態様、および実施形態を記載しているすべての記述、ならびに、その具体的な例は、構造的および機能的なその均等物の両方を包含することを意図している。追加的に、そのような均等物は、現在知られている均等物、および、将来開発される均等物(すなわち、構造にかかわらず、同じ機能を果たすように開発される任意のエレメント)の両方を含むということを意図している。
[0409]例示的な実施形態のこの説明は、添付の図面(それは、発明の詳細な説明全体の一部として考慮されるべきである)の図に関連して読まれることが意図されている。説明の中で、「下側」、「上側」、「水平方向」、「垂直方向」、「上方」、「下方」、「上に」、「下」、「上部」、および「下部」、ならびに、それらの派生語(たとえば、「水平方向に」、「下向きに」、「上向きに」など)のような相対的な用語は、議論中の図面に説明または示されているような配向を参照するために解釈されるべきである。これらの相対的な用語は説明の便利のためのものであり、装置が特定の配向で構築されまたは動作させられることを必要とはしない。取り付けること、連結することなどの関する用語(たとえば、「接続されている」および「相互接続されている」など)は、明示的に別段の定めがなければ、構造体が、直接的に、または、介在する構造体を通して間接的に、のいずれかで、互いに固定されるかまたは取り付けられている関係、ならびに、可動性のまたは剛性の高い取り付けまたは関係を参照している。
[0410]すべての特許、刊行物、科学的記事、ウェブサイト、ならびに、本明細書で参照されるかまたは述べられている他の文献および材料は、本発明に関する当業者の技能のレベルを表しており、それぞれのそのような参照文献および材料は、それが、参照によりその全体が個別に組み込まれているか、または、その全体が本明細書で記述されているような場合と同じ程度に、参照により本明細書に組み込まれている。出願人は、任意のそのような特許、刊行物、科学的記事、ウェブサイト、電子的に利用可能な情報、および他の参照材料または文献からの任意のおよびすべての材料および情報を、(そのような組み込まれた材料および情報が本明細書の説明と矛盾しない範囲で)本明細書の中に物理的に組み込む権利を保有する。
[0411]この特許の発明の詳細な説明の部分は、すべての請求項を含む。そのうえ、すべての請求項(すべての出願当初の請求項、ならびに、任意のおよびすべての優先権文献からのすべての請求項を含む)は、参照によりその全体が明細書の発明の詳細な説明の部分の中へ組み込まれており、出願人は、発明の詳細な説明または本出願の任意の他の部分の中に、任意のおよびすべてのそのような請求項を物理的に組み込む権利を保有する。したがって、たとえば、いかなる場合においても、請求項の正確な記載が本特許の発明の詳細な説明の部分にそういうように記述されていないという主張に基づいて、本特許が、請求項に関して発明の詳細な説明を提供していないものとして解釈されることはできない。
[0412]特許請求の範囲は、法律にしたがって解釈されることとなる。しかし、主張もしくは把握される容易性、または、任意の請求項もしくはその一部分を解釈する困難性にかかわらず、いかなる場合においても、本特許につながる1つまたは複数の出願の手続きの間の、請求項またはその任意の一部分の任意の調節または補正は、先行技術の一部を形成しない任意のおよびすべてのその均等物に対する任意の権利を放棄したものとして解釈されることはできない。
[0413]本明細書に開示されている特徴部のすべてを、任意の組み合わせで組み合わせることが可能である。したがって、明示的に別段の定めがない限り、開示されているそれぞれの特徴部は、単に、均等物または同様の特徴部のジェネリックなシリーズの例である。
[0414]本発明は、その詳細な説明と併用して説明されてきたが、先述の説明は、解説することを意図しており、本発明の範囲(それは、添付の特許請求の範囲によって規定されている)を限定することを意図していないということが理解されるべきである。したがって、先述のことから、本発明の具体的な実施形態が説明目的のために本明細書で説明されてきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正例を作ることが可能であるということが認識されることとなる。他の態様、利点、および修正例が、以下の特許請求項の範囲内にあり、本発明は、添付の特許請求の範囲によるもの以外には限定されない。
[0415]本明細書で説明されている具体的な方法および組成は、好適な実施形態を表しており、例示的なものであり、かつ、本発明の範囲の限定であるように意図していない。他の目的、態様、および実施形態が、本明細書を考慮したうえで当業者に考え付くこととなり、それは、特許請求の範囲に規定されているような本発明の精神の中に包含されている。本発明の範囲および精神から逸脱することなく、様々な置換および修正を、本明細書で開示されている本発明に行うことが可能であるといことが、当業者に容易に明らかであることとなる。例示目的に本明細書で説明されている本発明は、任意の1つもしくは複数のエレメント、または、1つもしくは複数の限定事項(それは、必須なものとして本明細書で具体的には開示されていない)がない状態で、適切に実行することが可能である。したがって、たとえば、本明細書のそれぞれの場合において、また、本発明の実施形態または例において、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「含有する(containing)」などの用語は、拡張的に、および、限定なしで、読まれるべきである。例示目的に本明細書で説明されている方法およびプロセスは、異なる順序のステップで適切に実行することが可能であり、それらは、本明細書または特許請求の範囲に示されているステップの順序に必ずしも限定されない。
[0416]使われてきた用語および表現は、説明であって限定ではない用語として使用されており、そのような用語および表現の使用には、示され説明されている特徴部またはその一部分の任意の均等物を除外する意図は存在しておらず、特許請求されている本発明の範囲内で、様々な修正が可能であるということが認められる。したがって、本発明は、様々な実施形態、ならびに/または、好適な実施形態および随意的な特徴部によって具体的に開示されてきたが、当業者によって用いられ得る、本明細書で開示されている本概念の任意のおよびすべての修正例および変形例が、添付の特許請求の範囲に規定されているような本発明の範囲内にあるように考慮されるということが理解されることとなる。
[0417]本発明は、本明細書で幅広くおよび包括的に説明されてきた。また、より狭い種およびジェネリックな開示の中に該当するサブジェネリックなグループのそれぞれも、本発明の一部を形成する。これは、条件付きの、または、切除される材料が本明細書で具体的に記載されているかどうかにかかわらず、属(genus)から任意の主題を除去する否定的限定付きの、ジェネリックな本発明の説明を含む。
[0418]また本明細書で、および、添付の特許請求の範囲で使用されているように、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および、「1つの(the)」は、文脈が明確に別段の定めをしていない限り、複数の参照を含み、「Xおよび/またはY」の用語は、「X」もしくは「Y」、または、「X」および「Y」の両方を意味しており、名詞に続く「s」の文字は、その名詞の複数形および単数形の両方を指定するということが理解されるべきである。加えて、本発明の特徴部または態様が、マーカッシュグループの観点から説明されている場所では、本発明が、マーカッシュグループの任意の個々の部材またはサブグループの部材を包含し、また、それによって、マーカッシュグループの任意の個々の部材またはサブグループの部材の観点から説明されるということを意図しており、当業者はそう認識することとなる。
[0419]本発明は、例示的な実施形態の観点から説明されてきたが、本発明は、それに限定されない。むしろ、添付の特許請求の範囲は、本発明の均等物の範囲および領域から逸脱することなく当業者によって作られ得る本発明の他の変形例および実施形態を含むように、幅広く解釈されるべきである。
[0420]他の修正例および実装形態が、特許請求されているような本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者に考え付くこととなる。したがって、上記の説明は、以下の特許請求の範囲に示されているようなものを除いて、本発明を限定することを意図していない。
[0421]たとえば、本明細書で説明されているような本発明の動的なディスプレイは、既存の広告掲示板のポスターパネルの上に設置されるが、そのディスプレイモジュールおよび電気的なシステムのキャビネットを剥ぎ取り、むき出しのキャビネットフレームを残すことによって、キャビネットタイプの電子的なディスプレイシステムを修正することも可能であるということも考えられる。次いで、構造的な平面的なバックパネルを、むき出しのキャビネットフレームのむき出し領域に装着することが可能である。次いで、この構造的な平面的なバックパネルは、改造キット10のための平面的な装着表面として、現場の広告掲示板と同じ様式で、役割を果たし機能することとなる。最初から設置されているキャビネット構造体は、適切な場所に残ることとなるが、本明細書で説明されているように修正されることとなる。
[0422]別の例として、多層階または1階建ての建物の建物面の表面は、表面対表面のスタンドオフによって、任意の適切な構造材料(シートメタル、木材、ストラクチュラルフォーム、プラスチックなど)の構造的な平面的なバックパネルを設置することによって、本明細書で説明されている電力システムの設置のための十分な空間を提供することが可能である。この点において、電力およびデータジャンクションボックスは、建物の外部表面から間隔を置いて配設されるように、平面的なバックパネルの背面部の上に設置されることとなる。代替的な構成では、平面的なバックパネルは、建物の外部表面に対して平坦に設置することが可能であり、正面装着されるディスプレイモジュールのための電力アクセスは、建物の内側に設置されたジャンクションボックスから提供され、建物の外部表面の上に装着される構造的な平面的なバックパネルへルーティングされ得る。次いで、この構造的な平面的なバックパネルは、現場広告掲示板のポスターパネルと同じ様式で、改造キット10のための平面的な装着表面としての役割を果たし、機能することとなる。
[0423]したがって、本明細書で提供されるのは、静的な非電子的な広告掲示板を動的な電子的な広告掲示板へ転換するための、新しい改善された現場改造キット、および、現場にある静的な広告掲示板を、特殊機器を必要とすることなく、速くて便利な様式で改造する方法である。以下の具体的な特徴部は、重要かつ独特であると認められる。
[0424]ハーネス:
[0425](コンジットの中を走るケーブルとは対照的に)レースウェイとしてフレームを利用することによって、設計限定がより少なくなる。たとえば:(1)コネクター、または、コネクターのうちの複数は、コンジットを通して引くことが困難となることとなり、それは、この問題を回避するために、恐らく複数のコンジットを結果として生じさせることとなる。(2)代替的に、そのようなハーネスは、コンジットを通して引かれるケーブルと交換されなければならない可能性があり、次いで、そのケーブルは、コネクターが現場で追加される。次いで、品質制御および建設時間の問題が、問題になることとなるが、それは、本発明に伴う問題ではない。(3)開示されている構造フレームおよび事前形成されたハーネス設計とは対照的なコンジットおよびケーブルを利用することは、特に、最小半径要件が存在するベンド部において、コンジットのために必要とされる、より多くのサインの不動産と、より多くの材料コストと、コンジットを設置すること、ケーブルルーティング、およびコネクター設置のための、より大きい労働力コストとを結果として生じさせることとなる。繰り返しになるが、本発明の構造フレームおよびハーネス設計は、これらの問題のすべてを排除する。
[0426]設置の安全:
[0427]HVAC電力は、広告掲示板110の背面部から広告掲示板110の正面部へ、実質的に30VDC未満に整流される。この点において、作業員が広告掲示板110を設置および補修するための安全および実用性は、最も決定的に重要なものである。より高い直流電流電圧またはライン電圧は、未解決の安全上の問題を提示し、広告掲示板110を設置する1人または複数の人の必要な技能レベルに影響を与える可能性がある。実質的に30VDC未満の電力を使用することは、広告掲示板110の設置およびメンテナンスの間のそのような技能労働力に対する必要性を排除する。
[0428]特定のアレイを有する複合フレーム:
[0429]新しい改善された広告掲示板110は、パネル形態要因およびアッセンブリ効率に関して最適化されている。この点において、構造フレーム12に関して選択される1219mm(4フィート)×1524mm(5フィート)の形態要因は、改造プロセスにおいて利用されることとなる既存の静的なパネルのサイズに関して最適化される。そのうえ、複合フレーム(たとえば、複合構造フレーム12など)の使用によって、既存のパネルボードと結合するために必要とされるフレームの数が、大きく低減される。
[0430]ストラクチュラルフォームの使用:
[0431]構造フレーム12を既存の静的な広告掲示板8に嵌め合わせる容易性は、大きくて軽量の構造フレーム(たとえば、構造フレーム12など)によって実現される。これは、本発明の設計基準において重要な要因である(すなわち、簡単なおよび効果的な成形制約に連結される実質的な重量の低減)。要するに、大きい1219×1524mm(4×5フィート)のフレームの利用は、製作の最適な方式である。すなわち、射出成形は、成形を法外なコストがかかるものとすることとなり、かつ、個々のパネルの全体重量を、作業員が設置の間に特殊機器を使用することなく適切な位置にリフトし位置付けるには過度のものにすることとなる。個々のフレーム12のストラクチュラルフォーム構造は、個々のフレームに、並外れた強度および耐久性を与え、たとえば、強く叩き付ける風に対抗してフレームを効果的に耐気候構造化する。実際に、ストラクチュラルフォームは、非常に強いので、他の用途において、構造的な建物材料、または、重量級の家具のフォーム材として使用することが可能である。
[0432]蜂ストッパーおよびベント煙突スクリーン:
[0433]現地の昆虫および地上の動物(たとえば、蜂、狩蜂、ハエ、齧歯動物、リスなど)が、広告掲示板8のパネルボードと、転換される広告掲示板110の構造フレーム12との間に、避難所を見出すことを防止するのを助けるために、それぞれの改造キット10は、複数の蜂ストッパー(たとえば、構造フレーム12のアレイ構造の端部にある電気的なパストラフを閉鎖するために利用される蜂ストッパー98など)を含む。通過切り欠き部は、独特に、データ接続の垂直方向のルーティングを可能にし、それは、同時に、蜂ストッパーと組み合わせて、そのような飛んでくる昆虫が冷却ベント91および電気的なコンジット通路の中へ侵入することを防止する。
[0434]ラッチを操作することの容易性:
[0435]構造フレームおよびベイ部材は、中央電力およびデータコネクターに連結される相互機械的なデータ構造体とともに構成されており、それは、関連付けされるベイ部材16に対する個々のLEDディスプレイモジュール14の効果的なおよび容易な設置および解放を提供する。すなわち、モジュールラッチ412(それは、それぞれのディスプレイモジュールを、その関連のベイ部材16の中に固定することを助ける)は、戦略的に設置されている、それぞれのディスプレイモジュール14の中に配設されているラッチアクセス開口部17Hを通して作用させる用意ができている。
[0436]次いで、組み合わせると、改造キット10は、静的な広告掲示板8の既存のスタンディングパネルの上にストラクチュラルベイ16のアレイを組み立てることによって、静的な広告掲示板8が動的な広告掲示板110へ容易におよび迅速に転換されることを可能にする。この配置において、それぞれのベイ部材16は、電力およびデータを個々のディスプレイモジュール14に連結するための電力およびデータコネクターと、戦略的に設置されているアライメント特徴部と、独特に操作可能なラッチ係合特徴部とを含み、ラッチ係合特徴部は、ディスプレイモジュール14特徴部(それは、ディスプレイモジュール14がサイン情報を動的に表示するためにベイ部材14に機械的におよび電気的に連結されることを可能にするために、モジュールデータおよび電力コネクター、モジュールアライメント特徴部、およびモジュールラッチ係合特徴部を含む)の相補的なセットと動作または協働する。また、有利には、それぞれのディスプレイモジュール14には、耐気候構造にされたシーリング設計が設けられ、それは、電子機器を保護し、厳密なウェザーシール(それは、そうでなければ、モジュール14とベイ部材16との間に必要とされることとなる)に対する必要性を完全に排除する。この点において、そうでなければ必要とされる厳密なウェザーシールが、独特で新規な穿孔性のチャネル部材(それは、ディスプレイモジュール14を耐気候構造にし、シールするために、ポッティング化合物で充填される)によって排除される。そのうえ、耐気候構造にされたモジュールは、紫外線太陽光の劣化効果からケーブルを保護する。
[0437]本発明は例示的な実施形態の観点から記載されてきたが、本発明は、それに限定されない。むしろ、添付の特許請求の範囲は、本発明の均等物の範囲および領域から逸脱することなく当業者によって作られ得る、本発明の他の変形例および実施形態を含むように幅広く解釈されるべきである。
[0438]他の修正例および実装形態が、特許請求されているような本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者に考え付くこととなる。したがって、上記の説明は、以下の特許請求の範囲に示されているようなものを除いて、本発明を限定することを意図していない。