JP2015187443A - 局所弾性流体力学パッドを有する面シール - Google Patents

局所弾性流体力学パッドを有する面シール Download PDF

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Abstract

【課題】局所弾性流体力学パッドを有する面シールを提供する。
【解決手段】本発明の実施形態は、タービンのロータの周囲に配置されるように構成されたステータリングに関し、ステータリングは、ステータリングのシール面から延在する複数の流体力学パッドを備え、複数の流体力学パッドの各々は、ロータリングと流体力学的に係合するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本明細書に開示される主題は、ターボ機械に関し、より詳しくは、ターボ機械の種々の部品の間の流れの漏れを低減又は阻止するための面シールに関する。
ターボ機械として、圧縮機並びに/或いはガスタービン、蒸気タービン、及び水力タービンなどのタービンを挙げることができる。一般に、ターボ機械は、ターボ機械の翼を支持するシャフト又はドラムであってよいロータを備えることができる。例えば、ターボ機械の翼を、ターボ機械のロータに沿って段階的に配置することができる。さらに、ターボ機械は、ターボ機械の種々の部品の間の流れ(例えば、作動流体の流れ)の漏れを低減又は阻止するための種々のシールを備えることができる。例えば、ターボ機械は、ターボ機械のシャフト(例えば、回転軸)とハウジングとの間の流れの漏れを低減又は阻止するように構成された1つ以上の面シールを備えることができる。残念ながら、伝統的な面シールは、組み立てが困難である可能性があり、さらには/或いは早期の摩耗又は性能低下につながりかねない端面の大きな変形を被りやすい。
米国特許出願公開第2012/0261887号明細書
一実施形態では、システムが、蒸気タービン及び蒸気タービンの面シール(face seal)を備える。面シールは、蒸気タービンのロータと結合したロータリング及び蒸気タービンの静止ハウジングと結合したステータリングを備え、ステータリングは、ステータリングのシール面から延在して、ロータリングと係合するように構成された複数のパッドを備える。
別の実施形態では、タービンが、ロータと、ロータの周囲に配置された静止ハウジングと、ロータの周囲に配置された面シールとを備える。面シールは、ロータと結合したロータリング及び静止ハウジングと結合したステータリングを備え、ステータリングは、ステータリングのシール面からロータリングに突き出す複数の流体力学パッド(hydrodynamic pad)を備える。
別の実施形態では、システムが、タービンのロータの周囲に配置されるように構成されたステータリングを備え、ステータリングは、ステータリングのシール面から延在する複数の流体力学パッドを備え、複数の流体力学パッドの各々は、ロータリングと流体力学的に係合するように構成される。
本発明のこれらの特徴、態様、及び利点、並びに他の特徴、態様、及び利点が、以下の詳細な説明を添付の図面を参照しつつ検討したときに、よりよく理解されるであろう。添付の図面において、類似の文字は、図面の全体を通して、類似の部分を表わしている。
は、ガスタービンシステム、蒸気タービン、及び熱回収蒸気発生(HRSG)システムを有する複合サイクル発電システムの実施形態の概略図である。 蒸気タービンの実施形態の一部分の断面図であり、蒸気タービンの面シールを示している。 ターボ機械の一部分の断面図であり、ターボ機械の面シールの実施形態を示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの分割リング構成を示している。 ターボ機械の一部分の断面図であり、ターボ機械の面シールの実施形態を示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの局所弾性シールパッドを示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの局所弾性シールパッドを示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの局所弾性シールパッドを示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの局所弾性シールパッドを付勢するばねを示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの局所弾性シールパッドの配置を示している。 面シールの一次封止リングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの局所弾性シールパッドの配置を示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの表面の特徴を示している。 面シールの一次シールリングの実施形態の斜視図であり、一次シールリングの表面の特徴を示している。
本発明の実施形態は、面シールを横切る漏れを低減し、面シールの性能及び寿命を改善するように構成された特徴を有する改良された面シールに関する。理解されるとおり、面シールは、相手方リング(例えば、回転リング)とシール関係又は界面を形成する一次リング(例えば、固定リング)を含むことができる。例えば、一次リング及び相手方リングを、面シールを横切る作動流体の漏れを低減又は阻止するように構成することができる。特定の実施形態において、一次リングは、転がり界面などのベアリング要素を有する分割構成を有することができる。より具体的には、一次リングは、協働して一次リングを形成する2つ以上のセグメントを備えることができ、一次リングは、2つ以上のセグメントの間の1つ以上の転がり界面(例えば、ベアリング要素)を含むことができる。例えば、2つ以上のセグメントが互いに当接する場合に、1つ以上のピン又は他の丸みを帯びた要素を、2つ以上のセグメントとの間に配置することができる。後述される方法で、2つ以上のセグメントの間のベアリング要素(例えば、転がり界面)は、一次リングの2つ以上のセグメントの間の低摩擦の相対運動(例えば、軸方向の移動)を可能にすることができる。この方法で、一次リングのセグメントの各々が、面シールの相手方(例えば、回転)リングに対して自らの流体力学的平衡を達成することができる。さらに、一次リングの転がり界面を、一次リングの各セグメントからの径方向の圧力又は荷重を吸収又は支持するように構成することができる。
特定の実施形態において、面シールの一次リングは、相手方リングと係合するように構成された局所弾性流体力学パッド(locally compliant hydrodynamic pad)を備えることができる。すなわち、一次リングの局所弾性流体力学パッドの各々を、相手方リングと個別のシール関係を形成するように構成することができる。具体的には、流体力学パッドの各々を、(例えば、一次リングと結合したばねによって)相手方リングに向けて個別に付勢することができる。この方法で、流体力学パッドの各々が、動的に変化する相手方リングの向きに個別に沿うことができ、したがって一次リングと相手方リングとの間の全体的なシール界面及び漏れの阻止を改善することができる。加えて、流体力学パッドは、分割構成の一次リングが、傾き或いは一次リングと相手方リングとの間の部分的な接触が回避されるように、より一様な様相で相手方リングに向かって近付くことを保証することができる。加えて、詳しくは後述されるように、各々の流体力学パッドは、一次リングと相手方リングとの間の直接の接触を阻止しつつ、高い漏れすき間を減らすことも可能にする。
以下の検討において、面シールの種々の部品(例えば、一次リング、相手方リング、流体力学パッドなど)の間の接触について、言及がなされる可能性があることに注意すべきである。しかしながら、このような部品間の接触への言及が、このような部品間の実際の接触よりもむしろ、このような部品又は部品の各部の間のきわめて小さいすき間(例えば、0.01〜0.25mmのすき間)を含んでよいことを、理解すべきである。
ここで図面に目を向けると、図1は、本発明の面シールを使用することができる種々のターボ機械を有する伝統的な複合サイクルシステム10の実施形態の概略のブロック図である。具体的には、ターボ機械は、転がりの界面を備える分割構成を有する一次リング及び/又は局所弾性流体力学パッドを備える一次リングを備えることができる面シールを備えることができる。図示のとおり、複合サイクルシステム10は、圧縮機12と、燃料ノズル16を有する燃焼器14と、ガスタービン18とを有するガスタービンシステム11を含む。燃料ノズル16は、液体燃料並びに/或いは天然ガス又は合成ガスなどの気体燃料を、燃焼器14に送る。燃焼器14が、燃料−空気混合物に火をつけて燃焼させ、結果として高温の加圧された燃焼ガス20(例えば、排気)をガスタービン18に渡す。図示のとおり、タービン翼22がロータ24に接続され、さらにロータ24が、複合サイクルシステム10の全体のいくつかの他の部品に接続されている。例えば、タービン翼22を、段階的に配置することができる。換言すると、タービン翼22を、ロータ24の軸方向における種々の位置においてロータ24の周りに周状に配置することができる。燃焼ガス20がガスタービン18のタービン翼22を通過するときに、ガスタービン18が駆動されて回転し、ロータ24を回転軸26に沿って回転させる。特定の実施形態において、ガスタービン18は、タービン内のロータ−ステータ間のすき間を横切る燃焼ガス20の望ましくない漏れを低減又は阻止するように構成された面シールを備えることができる。最終的に、燃焼ガス20は、排気出口28(例えば、排気ダクト、排気スタック、消音器など)を介してガスタービン18から流出する。
図示の実施形態において、圧縮機12は、圧縮機翼30を備える。圧縮機12内の圧縮機翼30も、ロータ24に接続され、ロータ24が上述の様相でガスタービン18によって駆動されて回転するときに回転する。タービン翼22と同様に、圧縮機翼30も、段階的に配置することができる。圧縮機翼30が圧縮機12において回転するとき、圧縮機翼30は、空気取り入れ口からの空気を圧縮し、燃焼器14、燃料ノズル16、及び複合サイクルシステム10の他の部分に送られる加圧空気32とする。さらに、圧縮機12は、圧縮機の内部の種々のロータ−ステータ間のすき間を横切る加圧空気32の望ましくない漏れを阻止するように構成された面シールを備えることができる。
燃料ノズル16は、加圧空気32と燃料とを混合して適切な燃料−空気混合物を生成し、この燃料−空気混合物が燃焼器14において燃焼し、タービン18を駆動する燃焼ガス20を生み出す。さらに、ロータ24を、ロータ24の回転によって動作させることができる第1の負荷34に接続することができる。例えば、第1の負荷34は、発電プラント又は外部の機械的な負荷など、複合サイクルシステム10の回転出力によって出力を生み出すことができる任意の適切な装置であってよい。例えば、第1の負荷34として、発電機、飛行機のプロペラなどを挙げることができる。
さらに、システム10は、第2の負荷38を駆動するための蒸気タービン36を含む(例えば、蒸気タービン36のシャフト40の回転によって第2の負荷38が駆動される)。例えば、第2の負荷38は、電力を生成するための発電機であってよい。しかしながら、第1及び第2の両方の負荷34及び38は、ガスタービンシステム11及び蒸気タービン36によって駆動することができる他の種類の負荷であってもよい。加えて、図示の実施形態では、ガスタービンシステム11及び蒸気タービン36が別々の負荷(例えば、第1及び第2の負荷34及び38)を駆動するが、ガスタービンシステム11及び蒸気タービン36を、ただ1つのシャフトを介してただ1つの負荷を駆動するように縦列にて利用することも可能である。
システム10は、排熱回収蒸気発生(HRSG)システム42をさらに備える。ガスタービン18からの加熱された排気ガス44が、HRSGシステム42へ運ばれ、水を加熱して蒸気タービン36の動作に用いられる蒸気46を生成する。理解されるとおり、HRSGシステム42は、蒸気タービン36の動作に用いられる蒸気46を生成及び加熱するために、種々のエコノマイザ、凝縮器、蒸発器、ヒータなどを備えることができる。HRSGシステム42によって生成された蒸気46は、蒸気タービン36のタービン翼48を通過する。上述と同様に、蒸気タービン36のタービン翼48を、シャフト40に沿って段階的に配置することができ、蒸気タービン36は、蒸気タービン36内の種々のロータ−ステータ間のすき間を横切る蒸気46の望ましくない漏れを阻止するために、面シールを備えることができる。蒸気46が蒸気タービン36のタービン翼48を通過するとき、蒸気タービン36のタービン翼48が駆動されて回転し、シャフト40の回転を生じさせることによって、第2の負荷38を駆動する。
以下の検討において、圧縮機12、ガスタービン18、又は蒸気タービン36の軸26に沿った軸方向50、軸26から遠ざかる径方向52、及び軸26を中心とする周方向54など、種々の方向又は軸が参照されるかもしれない。加えて、上述したように、後述される面シールは、任意のさまざまなターボ機械(例えば、圧縮機12、ガスタービン18、又は蒸気タービン36)において使用することができるが、以下の検討においては、蒸気タービン36の文脈における改良された面シールが説明される。
図2は、蒸気タービン36の一部分の断面図であり、蒸気タービン36内の面シール100の位置を示している。上述したように、蒸気タービン36は、蒸気タービン36内の種々のロータ−ステータ間のすき間を横切る作動流体(例えば、蒸気46)の漏れを低減又は阻止するため1つ以上の面シール100を備えることができる。
図示の実施形態では、蒸気タービン36が、ケーシング60と、内側シェル62と、蒸気タービン36のシャフト40の周囲に配置されたシール部品64とを備える。図示のとおり、蒸気46は、入り口66を通って蒸気タービン36の入り口側68へと蒸気タービン36に進入する。上述のように、蒸気46は、タービン翼48を駆動して回転させることにより、シャフト40を駆動して回転させることができる。図示のとおり、シール部品64の一部が、蒸気タービン36のステータ部品70と蒸気タービン36のシャフト40との間に曲がりくねった経路(例えば、曲がりくねったシール経路)を形成している。理解されるとおり、蒸気46は、蒸気タービン36においてタービン翼48へと向けられているが、蒸気46の一部が、蒸気タービン36の漏れ領域72を通って漏れ、蒸気タービン36の効率を低下させる可能性がある。したがって、蒸気タービン36は、蒸気タービン36における蒸気46の流れの漏れを低減又は阻止するための面シール100をさらに備える。
図3は、蒸気タービン36の一部分の断面図であり、端部パッキンの領域において第1の領域102(例えば、上流領域)から第2の領域104(例えば、下流領域)への蒸気46の流れの漏れを阻止又は低減するように構成された面シール100の実施形態を示している。具体的には、面シール100は、一次リング106(固定リング)及び相手方リング108(回転リング)を備える。一次リング106は、蒸気タービン36の内側シェル62に取り付けられており、軸方向50のみに移動可能である。例えば、一次リング106を、二次シール118及び回転防止特徴部128を介して静止ハウジング110に取り付けることができる。相手方リング108(回転リング)は、シャフト40(ロータ)の一体の一部分であってよく、或いはシャフト40と結合した保守の容易な別途の部品であってよい。さらに、相手方リング108は、機械的な組み立てによって蒸気タービン36のシャフト40に固定される。より具体的には、相手方リング108は、第1の保持フランジ112及び第2の保持フランジ114によってシャフト40に固定される。第1及び第2の保持フランジ112及び114が協働し、相手方リング108をシャフト40へと軸方向について拘束する。例えば、ろう付け、溶接、機械的な固定具(例えば、ボルト116)、摩擦嵌め(friction fit)、螺合、又は他の保持機構を、相手方リング108を第1及び第2の保持フランジ112及び114に固定し、第1及び第2の保持フランジ112及び114をシャフト40に固定するために使用することができる。ボルト116は、フランジ114をシャフト40及びフランジ112に対して締め付ける一方で、回転リング108の圧縮、したがって傾きを防止する。シャフト40がタービン翼48を通って流れる蒸気46によって駆動されて回転するとき、相手方リング108も駆動されて回転する。
さらに、二次シール118(例えば、環状シール)が、一次リング106と静止ハウジング110との間に配置されている。二次シール118が配置された状態で、静止ハウジング110と一次リング106との間の漏れが制限される一方で、一次リング106は、静止ハウジング110に対するロータ40の熱膨張の相違又は推力の逆転に起因して生じうるロータ40の軸方向50の平行移動に対応するように、回転する相手方リング108(回転リング)から離れ、或いは近付くように軸方向に移動することができる。二次シール118の直径(伝統的に、圧力平衡径(pressure-balance diameter)と呼ばれる)は、一次リング106の閉じ力を制御するように選択される。同様に、シール120が、相手方リング108と第1の保持フランジ112との間に配置される。シール118及び120は、静止シールである。シール118及び120は、面シール100と固定静止ハウジング110及びシャフト40との間の蒸気46又は他の作動流体の漏れを阻止することができる。理解されるとおり、他の実施形態では、面シール100が、面シール100及び蒸気タービン36の種々の部品間の蒸気46又は他の作動流体の流れを阻止するために、他の数又は種類のシールを備えることができる。
図示のとおり、一次リング106と相手方リング108とが、シール界面122を形成する。上述したように、シール界面122は、蒸気タービン36の第1の領域(高圧領域)102(例えば、上流領域)から第2の領域104(低圧領域)(例えば、下流領域)への蒸気46又は他の作動流体の漏れを低減又は阻止するように構成されている。ばね129が凹所130内に配置され、一次リング106に接続されて一次リング106に軸方向の力を作用させる支持部126が存在している。このようにして、一次リング106を面シール100の相手方リング108に向かって付勢し、シール界面122を生み出すことができる。具体的には、ばね129が一次リング106に付勢を作用させるとき、一次リング106の面132を、相手方リング108の面134に向かって付勢することができる。加えて、図3に示した実施形態は、支持部126の1つの凹所130に配置された1つのばね129を示しているが、他の実施形態は、支持部126の円周の周りにそれぞれの凹所130に配置された複数のばね129を備えることができる。同様に、他の実施形態では、各々の凹所130が、一次リング106を相手方リング108に向かって付勢するように構成された複数のばね129を備えてもよい。
相手方リング108が一次リング106に対して回転するとき、流体力学的特徴(例えば、図10〜13において説明される溝又はパッド)が、界面(面132、134)に流体力学的な圧力を生じさせ、したがって運動時に面132を面134に接触しないように保つ分離力を生じさせる膜厚(一次リング106と相手方リング108との間のすき間)の周方向の勾配を生じさせる。これは、流体力学的な開き力が、一次リング106に作用する外部の圧力とばね129とによって生成される正味の閉じ力よりも大きい場合に生じる。一次リング106及び/又は相手方リング108の表面の特徴(溝、パッドなど)、一次リング106及び相手方リング108の寸法、並びにばね129の力を選択することによって、一次リング106と相手方リング108との間に所望の平衡「浮上」すき間を得ることができる。蒸気/ガスの漏れの量は、この平衡浮上すき間の大きさによって決定される。いくつかのさらなる力(例えば、動作時の温度又は圧力の変動に起因する過渡的な力)が、相手方リング108を一次リング106に向かって移動させ、すき間が平衡値を下回って減少する。このすき間の減少が、一次リング106と相手方リング108との間の界面における流体力学的な力を増加させる。この流体力学的な力の増加が、上述のさらなる力(例えば、動作時の温度又は圧力の変動に起因する過渡的な力)に抵抗し、このさらなる力に起因して発生したであろう一次リング106と相手方リング108との間の接触を回避する。この点において、動的な平衡が、一次リング106と相手方リング108との間のすき間がわずかに小さくなることによって再び得られる。他方で、過渡的な変動によって正味の閉じ力が減少すると、流体力学的な力が元の設計値を下回って低下し、動的な平衡が、一次リング106と相手方リング108との間のすき間が元の設計値と比べてわずかに大きくなることによって再び得られる。このようなほぼ一定の小さなすき間を維持しながらの動的な非接触の動作が、面シール100が漏れをきわめて少なく保ちつつ機械的に劣化せずに動作することを可能にする。理解されるとおり、流体力学的な圧力の分布及び流体力学的な膜の剛性の生成を担当する一次リング106及び相手方リング108の表面の特徴(さらには、一次リング106及び相手方リング108並びに閉じ力の生成を担当するばね129の寸法及び形状)を、所望の平衡浮上すき間寸法を達成するように選択することができ、すなわち所望の漏れ特性及び非接触動作を達成するように選択することができる。
以下で詳しく検討されるとおり、面シール100の特定の実施形態において、一次リング106は、分割構造を有することができる。より具体的には、一次リング106は、一次リング106を協働して形成する2つ以上の周方向において分割され、或いは分離したセグメントを含むことができる。加えて、支持部126が、分割構造を有してもよい。さらに、一次リング106の2つのセグメントの間の接合の界面は、ローラ界面を備えることができる。したがって、後述される方法で、ローラ界面は、一次リング106の2つ以上のセグメント間の相対の軸方向の移動を可能にすることができる。この方法で、面シール100の性能を向上させることができる。例えば、一次リング106のセグメント間の相対的な軸方向の移動は、蒸気タービン36の動作の際に、面シール100の望ましくない漏れのすき間を減らし、或いは抑制し、面シール100の動的な平衡を改善し、さらに/或いは面シール100の種々の構成部品の機械的な摩耗及び劣化を減らすことができる。さらに、一次リング106の分割構成は、面シール100をロータ(シャフト)40の一端から滑らせること(大径のタービンにおいては不可能かもしれない)を必要とする代わりに、面シール100を軸方向における特定の位置に直接組み付けることを可能にするがゆえに、より大きなタービン(例えば、蒸気タービン36)における面シール100の使用を可能にできる。これは、個別に従順な分割リングの設計によってもたらされる主な利点の1つである。
図4は、面シール100の一次リング106の斜視図である。特に、一次リング106の図示の実施形態は、分割された構成を有する。すなわち、一次リング106が、周方向において複数のセグメントに分割されている。具体的には、図示の実施形態において、一次リング106は、第1のセグメント150及び第2のセグメント152を備え、第1及び第2のセグメント150及び152が協働して、一次リング106を形成する。換言すれば、第1及び第2のセグメント150及び152が結合して一次リング106を形成する。特に、第1及び第2のセグメント150及び152は、接合面154において結合する。以下でさらに詳しく説明されるように、接合面154は、接合面154に転がり部材を備えることによって一次リング106の第1及び第2のセグメント150及び152の相対的な軸方向の移動を可能にするように構成されている。加えて、図示の実施形態は第1及び第2のセグメント150及び152を備えるが、他の実施形態は、円周方向において分割され、協働して一次リング106を形成する他の数のセグメント(例えば、3つ、4つ、5つ、又は6つ以上)を備えてもよい。さらに、特定の実施形態では、支持部126も分割された構成を有することができる。例えば、図示の実施形態では、一次リング106の第1のセグメント150が、支持部126の第1のセグメント158も含む。同様に、一次リング106の第2のセグメント152が、支持部126の第2のセグメント162も含む。しかしながら、他の実施形態では、支持部126及び一次リング106の各々が、異なる数のセグメントを有してもよい。
上述のように、第1及び第2のセグメント150及び152は、一次リング106の接合面154において互いに当接する。セグメントの接合面154は、接合面154を横切る直接的な漏れの経路を減らすために、重なり合った段差のある界面を特徴とする。図示のとおり、各々の接合面154は、第1の接合面164と、第2の接合面166と、ローラ接合面168とを含む。特に、各々の接合面154の第1の接合面164及びローラ接合面168は、周方向54に互いにずらされており、おおむね径方向52に延在している。加えて、各々の接合面154の第2の接合面166は、第1の接合面164とローラ接合面168との間を周方向54に延在している。したがって、各々の接合面154は、おおむねL字形の構成を有する。換言すると、一次リング106の第1及び第2のセグメント150及び152は、おおむねL字形の線に沿って分割される。例えば、おおむね径方向52に延在している第1の接合面164と、おおむね周方向54に延在している第2の接合面166とが協働し、L字形を形成している。同様に、おおむね周方向54に延在している第2の接合面166と、おおむね径方向52に延在しているローラ接合面168とが協働し、L字形を形成している。後述される方法で、この一次リング106の第1及び第2のセグメント150及び152の間の接合面154のL字形の構成は、一次リング106が組み立てられたときに、第1及び第2のセグメント150及び152の間の相対の軸方向の移動を可能にしつつ、第1及び第2のセグメント150及び152の間にシール関係をもたらす。L字形の構成は、ローラ接合面168に沿った漏れの可能性が第2の(例えば、垂直な)接合面166において阻止されるがゆえに、一次リング106の外径からの漏れを防止する。換言すると、L字形の構成は、漏れの低減を可能にする曲がりくねった流れの経路を生み出す。さらに、漏れの可能性をさらに減らすために、第1の接合面164に沿ってシム(例えば、薄い金属シム)を配置することができる。
理解されるとおり、蒸気タービン36の作動時に、一次リング106の外径の圧力(例えば、矢印170によって表わされる径方向内向きの圧力)は、一次リング106の内径の圧力(例えば、矢印172によって表わされる径方向外向きの圧力)よりも大きくなる可能性がある。結果として、面シール100の一次リング106は、径方向内向きの正味の圧力を被る可能性がある。内向きの荷重を吸収するベアリング要素174(ローラピン)が界面168に存在しない場合、一次リング106に作用する径方向内向きの正味の圧力によって、第1及び第2のセグメント150及び152が各々の接合面154の第1の接合面164及び第2の接合面166において互いに同一面となり、或いは互いに当接する可能性がある。これらの界面の間の接触が、セグメント150及び152の間の自由な相対的な軸方向の移動を妨げると考えられる。したがって、第1及び第2の接合面164及び166は、径方向内向きの正味の圧力の荷重を界面168のローラピン(例えば、ベアリング要素174)によって保持しつつ、最小限のすき間を有するように設計される。特定の実施形態では、第1及び第2のセグメント150及び152を、接合面154のすき間を最小限にしてシールを向上させるために、第1及び第2の接合面164及び166において厳密な公差を有するように製造することができる。これに加え、或いはこれに代えて、接合面154は、接合面154のシールを向上させるために第1の接合面164に配置されるシール片を備えることができる。第1及び第2の接合面164及び166の間のシールは、面シール100のセグメントの接合部を横切る蒸気46又は他の作動流体の望ましくない漏れの阻止を補助する。さらに、図示の実施形態では、一次リング106の上下軸173を中心とする接合面154(例えば、第1及び第2の接合面164及び166)の対称的な向きが、横方向の圧力の不均衡を低減する。
上述のとおり、一次リング106の各々の接合面154は、ローラ接合面168を含む。より具体的には、各々のローラ接合面168は、第1及び第2のセグメント150及び152の間に配置された1つ以上のローラピン174を備える。ローラピン174の円柱形は、一次リング106に作用する径方向内向きの正味の圧力のローラ接合面168による支持又は伝達を可能にしつつ、一次リング106の第1及び第2のセグメント150及び152の相対の軸方向(例えば、方向50)の移動を依然として可能にする。このようにして、第1及び第2のセグメント150及び152の各々は、蒸気タービン36の動作の最中に相手方リング108に対する自身の流体力学的平衡を達成することができる。より具体的には、第1及び第2のセグメント150及び152が互いに独立して軸方向に自由に移動できるため、第1及び第2のセグメント150及び152の間に相対的な傾きがあっても、第1及び第2のセグメント150及び152への対応する流体力学的な圧力(例えば、相手方リング108により近い方のセグメントへの流体力学的な圧力が、他方のセグメントと比べて大きくなる)によって修正されると考えられる。この自動修正の流体力学的な圧力によって、セグメントを動的な平衡が再び得られるまで他方のセグメントに対して軸方向に移動させることができる。結果として、第1及び第2のセグメント150及び152が、第1及び第2のセグメント150及び152と相手方リング108との間のこすれの発生を低減しつつ、相手方リング108に対するそれぞれの平衡位置において動作でき、或いは相手方リング108に対するそれぞれの平衡位置に「浮上」することができる。このようにして、面シール100の機械的な劣化を軽減でき、面シール100の寿命を向上させることができ、保守を減らすことができる。
図5は、面シール100の実施形態の一部分の断面図であり、局所弾性流体力学パッド200を有する一次リング106を示している。具体的には、局所弾性流体力学パッド200は、面シール100の相手方リング108に面する一次リング106に配置され、一次リング106に隣接している。すなわち、図示の局所弾性流体力学パッド200は、一次リング106のポケット又は凹所202に配置されている。加えて、流体力学パッド200の各々を、1つ以上のばね204(例えば、コイルばね)によって相手方リング108に向けて付勢することができる。結果として、流体力学パッド200は、相手方リング108に係合するように構成されている。局所弾性流体力学パッド200の機能の1つは、一次リングの面132の大部分が相手方リングの面134に近付く前に、相手方リング108に係合することである。さらに、局所弾性流体力学パッド200は、一次リング106を相手方リング108に正しく整列させる上で助けとなる。さらに、特定の実施形態において、流体力学パッド200の各々は、面シール100の非接触での動作を保つ上で助けとなる流体力学的な圧力の特定の形を各々の流体力学パッド200上に生成するように、各々の流体力学パッド200の周方向54及び/又は各々の流体力学パッド200の径方向52において軸方向の溝深さの変化を有するミクロンの長さ規模の外形を(例えば、流体力学パッド200の軸端面206に)有することができる。同様に、詳しくは後述されるように、一次リングのシール面208及び/又は相手方リングのシール面210も、面シール100の流体力学的な耐荷重性能を向上させるための種々の外形又は表面の特徴を有してよいことに、注意すべきである。
上述のように、ばね204が、一次リング106のそれぞれのポケット又は凹所202に配置されている。すなわち、面シール100が組み立てられたときに面シール100の相手方リング108に対向する凹所202が、一次リング106に形成されている。理解されるとおり、ばね204は、流体力学パッド200に特定の自由度を許すように設計されている。例えば、ばね204は、一次リング106の平面に対して出入りする第1の平行移動の自由度(例えば、軸方向50の運動)、周方向54に揺れ、或いは枢動する第2の回転の自由度、及び径方向52に揺れ、或いは枢動する第3の回転の自由度を許すことができる。したがって、流体力学パッド200は、相手方リング108の向き及び/又はゆがみにより良好に従うことができる。結果として、流体力学パッド200は、一次リング106と相手方リング108との間の接触を阻止できる一方で、面シール100の一次リング106と相手方リング108との間に大きな漏れすき間が形成されることも阻止する。換言すると、流体力学パッド200は、一次リング106が相手方リング108に対して「流体力学的に固定された」位置を維持することを可能にする。個々のポケットのばね204によって促進される局所的な閉じ力及び個々のパッド200によって促進される局所的な流体力学的な開き力が、一次リング106が相手方リング108に接触することなく相手方リング108に対する動的な平衡を達成するように正確に機能することを助ける。これは、動作力によって一次リング106と相手方リング108との間にくさび形のすき間が形成されようとするときに、こすれの防止又は軽減を助けることができる。そのような事象の際に、相手方リング108により近い一次リング106上のパッド200が、相手方リング108から遠いパッド200と比べて、より大きい流体力学的な開き力を発生させる傾向を有し、該当の局所ばね204をさらに支持部126に圧縮する。この径方向における開き力の差が、一次リング106の章動を生じさせ、くさび形のすき間を平行にしようとする。面シール100が、このような平行なすき間を有するように浮上できることで、こすれの可能性が少なくなる。この方法で、蒸気46の漏れをきわめて低い設計値に維持しつつ、一次リング106と相手方リング108との間のこすれ及び機械的な劣化を低減することができる。理解されるとおり、面シール100の構成部品の機械的な劣化の低減は、蒸気タービン36の非稼働期間及び保守のコストを減少させることができ、面シール100の構成部品の有効寿命を伸ばすことができる一方で、蒸気46の漏れの低減は、蒸気タービン36の効率を向上させることができる。
上述のように、各々の流体力学パッド200の軸端面206は、面シール100の動作を改善するための種々の外形を有することができる。例えば、1つ以上の流体力学パッド200の面206が、回転の方向に(例えば、周方向54に)収束する外形を有することで、相手方リング108がそれらを一方向(例えば、時計方向)に通過して回転するときに流体力学的な力を生み出すことができる。他の実施例においては、パッド200が、蒸気タービン36の双方向動作を可能にするために、波型の外形を有することができる。別の実施形態では、1つ以上の流体力学パッド200の面206が、流体力学的な圧力の分布を改善するさらなる動圧成分(流れの衝突による)を生成すべく、径方向52の内向きの蒸気46の流れに対してダム部を形成する径方向52における段差を有してもよい。このような特徴は、面シール100の種々の部品の公差の要求又は要件の低減に役立つことができる。一次リング106のシール面208及び相手方リング108のシール面210が、面シール100の流体力学的な耐荷重性能を向上させるために種々の外形又は表面の特徴を有してもよいことに、注意すべきである。
さらに、各々の流体力学パッド200を付勢するばね204の数、及びそれぞれの流体力学パッド200に対するばね204の位置は、種々の実施形態においてさまざまであってよい。例えば、図示の実施形態では、流体力学パッド200は、おおむね流体力学パッド200の中央に接続された1つのばね204によって相手方リング108に向けて付勢されている。他の実施形態では、各々の流体力学パッド200は、流体力学パッド200を相手方リング108に向けて付勢する複数のばね204を有することができる。例えば、各々の流体力学パッド200を、流体力学パッド200のそれぞれの角に1つのばね204を結合し、4つのばね204によって相手方リング108に向けて付勢することができる(図8を参照)。さらなる例として、特定の実施形態では、各々の流体力学パッド200が、流体力学パッド200の中央から(例えば、径方向52の内側又は径方向52の外側に)ずらされて流体力学パッド200と結合した1つのばね204を備えることができる。板ばねを、図示のコイルばねの代わりに使用することが可能である。
図6及び図7は、面シール100の一次リング106の実施形態の斜視図であり、一次リング106の局所弾性流体力学パッド200を示している。上述したように、局所弾性流体力学パッド200の各々を、1つ以上のばね204によって支持することができる。結果として、流体力学パッド200の各々は、一次リング106の平面に対して個別に(例えば、他の流体力学パッド200とは無関係に)出入りすることができる。この方法で、流体力学パッド200の各々は、熱による力、圧力による力、及び/又は過渡的な力に起因して動的に変化する相手方リング108の向きに従うことができる。
図示の実施形態では、一次リング106が、周方向54に一次リング106の周りに実質的に等間隔に配置された6つの局所弾性流体力学パッド200を備える。しかしながら、他の実施形態では、一次リング106が、後述されるように、他の数の流体力学パッド200及び/又は他の構成に配置された流体力学パッド200を備えることができる。例えば、図示の実施形態では、流体力学パッド200が、一次リング106において径方向52における実質的に類似の位置を有する。しかしながら、他の実施形態では、流体力学パッド200を、径方向52において互い違いに配置することができる。例えば、或る流体力学パッド200が、径方向52における第1の位置を有し、隣の流体力学パッド200が、径方向52における第2の位置を有することで、一次リング106を周方向54に巡る千鳥配置を形成することができる。
さらに、一次リング106の図示の実施形態は、図4に関連して上述した内容と同様に、第1及び第2のセグメント150及び152を含む。加えて、一次リング106の接合面154は、第1及び第2のセグメントの相対的な軸方向50の移動を可能にするローラピン174を備える。しかしながら、一次リング106の他の実施形態は、局所弾性流体力学パッド200を備えるが、セグメントに分けられた構成でなくてもよいことに、注意すべきである。同様に、他の実施形態において、一次リング106は、セグメントに分けられた構成を備えることができるが、上述の局所弾性流体力学パッド200を備えなくてもよい。
図8及び図9は、面シール100の一次リング106の別の実施形態の斜視図であり、一次リング106の局所弾性流体力学パッド200を示している。具体的には、図8は、局所弾性流体力学パッド200を有する一次リング106を示しており、各々の局所弾性流体力学パッド200は、一次リング106の面に切り開かれたそれぞれの凹所202内の4つのばね204によって相手方リング108に向けて付勢されている。図示のとおり、各々の凹所202は、凹所202の4つの角の各々に1つのばね204を備える。このような配置は、一次リング106の傾きの傾向を修正するための所望のモーメント特性をもたらすように、パッド200の4つの角においてばね204の剛性を個別に調節する能力を提供する。例えば、上部の角においてばね204の剛性を高めることによって、パッド200の外径に近い領域を、内径と比べて従順でないようにすることで、パッド200の内径において局所的に流体膜の厚さを外径における厚さよりも大きくし、内径における膜厚を外径における膜厚よりも小さくする傾きを生じさせる動作現象を補償することができる。図示の実施形態では、ばね204がコイルばねであるが、他の実施形態では、ばね204が、板ばね又は梁など、他の種類のばねであってもよい。図9は、局所弾性流体力学シール200を有する一次リング106の実施形態を示しており、局所弾性流体力学シール200の各々が、一次リング106のそれぞれの凹所202に配置されたそれぞれのベローズばね300によって付勢されている。ベローズの肉厚、ベローズの巻きの間隔、及び巻きの数を選択することによって、シールの流体力学的性能を不安定にしようとする空気力学的モーメント(例えば、風圧による)に抵抗するためのパッドの弾性機構の所望の力及び構造的なモーメント特性を達成することができる。各々の局所弾性流体力学シール200は、図示の実施形態では1つのベローズばね300によって付勢されているが、他の実施形態は、他の数のベローズばね300を備えることができる。
図10及び図11は、面シール100の一次リング106の別の実施形態の斜視図であり、一次リング106の局所弾性流体力学パッド200の他の配置を示している。具体的には、図10及び図11においては、一次リング106が、第1の径方向内側の局所弾性流体力学パッド200の組310と、第2の径方向外側の局所弾性流体力学パッド200の組312とを備える。加えて、局所弾性流体力学パッドの第1の径方向内側の組310及び第2の径方向外側の組312は、互いに一次リング106を周方向54に巡って交互に配置されている。しかしながら、他の実施形態では、第1の径方向内側の組310及び第2の径方向外側の組312が、周方向において互いに交互にされていなくてもよい。加えて、理解されるとおり、第1の径方向内側の組310及び第2の径方向外側の組312は、同数又は異なる数の局所弾性流体力学パッド200を有することができる。さらに、図11においては、局所弾性流体力学パッド200の第2の径方向外側の組312の各々が、表面処理314を備える。具体的には、局所弾性流体力学パッド200の第2の径方向外側の組312の各々は、各々の流体力学パッド200のそれぞれの面206上にミクロンの長さ規模の外形又は溝314を備える。理解されるとおり、各々の流体力学パッド200のそれぞれの面206のマイクロ規模の外形又は溝314は、一次リング106の内径316に向かうさらなる圧力を生成でき、したがって一次リング106を相手方リング108に接触しないように保つさらなる流体力学的な分離力をもたらすことができる。
図12及び図13は、面シール100の一次リング106の別の実施形態の斜視図であり、一次リング106のシール面208に形成された種々の表面処理又は特徴を示している。例えば、図12において、一次リング106のシール面208は、外径322からシール面208の内径324に向かって延びている溝320(例えば、螺旋溝)を備える。理解されるとおり、溝320は、シール面208に形成されてシール面208の内径324に向かって延びている凹所であってよいが、シール面208の内径324には達していなくてよい。むしろ、各々の溝320は、ダム部326を有する。したがって、蒸気46又は他の気体は、蒸気タービン36の稼働時に外径側から溝320に進入し、溝の湾曲に沿って加速しつつ、溝を通って各々の溝320のダム部326に向かって流れ、最終的にダム部326に衝突することで、動的な圧力の上昇を生じさせて流体力学的な分離力をもたらすことができる。このようにして、溝320は、一次リング106の内径324に向かうさらなる圧力の発生を可能にすることができる。図13においては、一次リング106のシール面208が、Y字状の溝330を備える。図示のとおり、各々のY字溝330は、ステム部分332から出発して内径及び外径に達する前に終わるY字形の溝330を形成するように、シール面208の真ん中から外径322及び内径324の両方に向かって延びている。蒸気46又は他の気体が、孔334を通ってY字溝330に供給される。Y字溝330は、外径322及び内径324の両方に向かって同時に流体を送り、一次リング106の外径322又は内径324の付近の領域に流体力学的な圧力を生じさせる。このようなY字形の溝の構成により、Y字の外側の枝路及び内側の枝路が、相手方リングのシール面210のコーニングに追従するために必要な自己修正の流体力学的な力をもたらす。
理解されるとおり、上述した実施形態の特徴(例えば、表面処理及び/又は外形)の各々は、互いに個別又は任意の組合せで、面シール100の種々の部品のうちの1つ以上の一部として含まれてよい。例えば、図12及び図13の一次シール面208について示した流体力学的特徴を、相手方リングのシール面210に適用することができる一方で、一次シール面208が、無地の平坦な表面であってよい。加えて、当業者であれば、上述した種々の配置、表面処理、及び他の特徴が、本発明の技術的範囲に包含されると考えられる他の構成を有してもよいことを、理解できるであろう。
本明細書においては、本発明を最良の態様を含めて開示するとともに、あらゆる装置又はシステムの製作及び使用並びにあらゆる関連の方法の実行を含む本発明の実施を当業者にとって可能にするために、いくつかの実施例を使用している。本発明の特許可能な技術的範囲は、特許請求の範囲によって定められ、当業者にとって想到される他の実施例も含むことができる。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言から相違しない構造要素を有し、或いは特許請求の範囲の文言から実質的には相違しない同等の構造要素を含むならば、特許請求の範囲の技術的範囲に包含される。

Claims (20)

  1. 蒸気タービン(36)と、
    蒸気タービン(36)の面シール(100)と
    を備えるシステムであって、
    面シール(100)が、
    蒸気タービン(36)のロータ(40)と結合したロータリング(108)と、
    蒸気タービン(36)の静止ハウジング(110)と結合したステータリング(106)と
    を備えており、
    ステータリング(106)は、ステータリング(106)のシール面(208)から延在してロータリング(108)と係合するように構成された複数のパッド(200)を備えるシステム。
  2. 複数のパッド(200)の各々は、ステータリング(106)のシール面(208)に形成されたそれぞれの凹所(202)に配置されている、請求項1記載のシステム。
  3. 複数のパッド(200)の各々は、それぞれの凹所(202)からそれぞれのパッド(200)に延在している1以上のそれぞれのばね(204)によってロータリング(108)に向かって付勢されている、請求項2記載のシステム。
  4. 複数のパッド(200)の各々の1以上のばね(204)が、それぞれのパッド(200)の中央に結合されている、請求項3記載のシステム。
  5. 複数のパッド(200)の各々は、ステータリング(106)の円周の周りにほぼ等間隔に配置されている、請求項1記載のシステム。
  6. ロータ(40)と、
    ロータ(40)の周囲に配置された静止ハウジング(110)と、
    ロータ(40)の周囲に配置された面シール(100)と
    を備えるタービンであって、
    面シール(100)が、ロータ(40)と結合したロータリング(108)と、静止ハウジング(110)と結合したステータリング(106)とを備えており、
    ステータリング(106)が、ステータリング(106)のシール面(208)からロータリング(108)に延在している複数の流体力学パッド(200)を備えている、タービン。
  7. ステータリング(106)は、静止ハウジング(110)と結合した支持部(126)を備え、ステータリング(106)は、ロータリング(108)に流体力学的に係合するように構成されている、請求項6記載のタービン。
  8. ステータリング(106)は、支持部(126)とステータリング(106)との間を延びるばね(204)によってロータリング(108)に向けて付勢されている、請求項7記載のタービン。
  9. 複数の流体力学パッド(200)の各々は、ステータリング(106)に形成されたそれぞれのポケット(202)に配置されている、請求項8記載のタービン。
  10. 複数の流体力学パッド(200)の各々は、それぞれのポケット(202)とそれぞれのパッド(200)との間に配置されたそれぞれのパッドばね(204)によってロータリング(108)に向けて付勢されている、請求項9記載のタービン。
  11. 複数の流体力学パッド(200)の各々は、それぞれのポケット(202)とそれぞれのパッド(200)との間に配置された4つのそれぞれのパッドばね(204)によってロータリング(108)に向けて付勢されており、4つのそれぞれのパッドばね(204)の各々は、それぞれのパッド(200)の角に配置されている、請求項9記載のタービン。
  12. 複数の流体力学パッド(200)の各々は、1以上の流体力学的な表面処理又はミクロン長さの外形を備える、請求項6記載のタービン。
  13. 複数の流体力学パッド(200)は、ステータリング(106)の円周の周りにほぼ等間隔に配置されている、請求項6記載のタービン。
  14. 複数の流体力学パッド(200)は、ステータリング(106)においてほぼ等しい径方向における位置に配置されている、請求項6記載のタービン。
  15. タービンのロータの周囲に配置されるように構成されたステータリング(106)を備えるシステムであって、
    ステータリング(106)が、ステータリング(106)のシール面(208)から延在する複数の流体力学パッド(200)を備えており、複数の流体力学パッド(200)の各々が、ロータリング(108)に流体力学的に係合するように構成されている、システム。
  16. 複数の流体力学パッド(200)の各々は、ステータリング(106)に形成されたそれぞれの凹所(202)に配置されている、請求項15記載のシステム。
  17. 流体力学のパッド(200)の各々は、それぞれの凹所(202)とそれぞれの流体力学パッド(200)との間を延びている1以上のそれぞれのパッドばね(204)によってロータリング(108)に向けて付勢されている、請求項16記載のシステム。
  18. 複数の流体力学パッド(200)の各々は、1以上の流体力学的な表面の形状又は処理を備える、請求項17記載のシステム。
  19. 1以上の流体力学的な表面の形状又は処理は、Y字形の溝又はらせん状の溝を備える、請求項18記載のシステム。
  20. 1以上のそれぞれのパッドばね(204)は、コイルばね又はベローズばねを備える、請求項17記載のシステム。
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