JP2015186169A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体位置補正を精度よく行うことができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】被写体像から撮像画像を生成する撮像手段と、静止固定した状態で撮影する固定撮影モードと、手持ちで撮影する通常撮影モードと、を切り替え可能な切替手段と、撮影時に検出した振れ情報に基づいて、撮像画像を補正する第1の補正手段と、通常撮影モードでは、第1の補正手段を用いて撮像画像の補正を行い、固定撮影モードでは、第1の補正手段を用いた撮像画像の補正を停止する制御手段と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】被写体像から撮像画像を生成する撮像手段と、静止固定した状態で撮影する固定撮影モードと、手持ちで撮影する通常撮影モードと、を切り替え可能な切替手段と、撮影時に検出した振れ情報に基づいて、撮像画像を補正する第1の補正手段と、通常撮影モードでは、第1の補正手段を用いて撮像画像の補正を行い、固定撮影モードでは、第1の補正手段を用いた撮像画像の補正を停止する制御手段と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、撮像装置に生じた振れによる撮像画像のブレを補正する撮像装置に関する。
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置において、ブレ補正機能を有することが主流となっている。ブレ補正機能とは、例えば角速度センサや動きベクトルで撮像装置の振れを検出し、検出した振れに基づいて撮像画像の読み出し位置をシフトさせることで、撮影画像にブレを生じさせない機能である。特許文献1では、撮影時に検出した振れ情報を記録しておき、再生時に検出した振れ情報を用いてブレ補正を行っている。
ところで、近年、観察対象物を所定の時間間隔で断続的に撮影し、断続的な画像から動画像を生成するタイムラプス動画生成機能を有する撮像装置が知られている。特許文献2では、タイムラプス動画生成において、撮像画像の読み出し領域をシフトさせることで、各画像間の被写体位置補正を行っている。
しかしながら、再生時にブレ補正を行う機能を有する撮像装置にタイムラプス動画生成機能を加えた場合、ブレ補正と被写体位置補正はいずれも撮像画像の読み出し位置を変更する制御を行う。そのため、これらを排他制御しなければ、いずれの補正も正しく行われない可能性がある。また、タイムラプス動画生成のように断続的な撮影に限らずカメラを静止固定させて任意の観察対象物を撮影する場合にも、ブレ補正を行わず被写体(観察対象物)位置補正を行うことが好ましい。
このような課題を鑑みて、本発明は、被写体位置補正を精度よく行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、被写体像から撮像画像を生成する撮像手段と、静止固定した状態で撮影する固定撮影モードと、手持ちで撮影する通常撮影モードと、を切り替え可能な切替手段と、撮影時に検出した振れ情報に基づいて、前記撮像画像を補正する第1の補正手段と、前記通常撮影モードでは、前記第1の補正手段を用いて前記撮像画像の補正を行い、前記固定撮影モードでは、前記第1の補正手段を用いた前記撮像画像の補正を停止する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被写体位置補正を精度よく行うことができる撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
最初に、本発明において使用する言葉の定義について説明する。本発明の説明においては、撮像装置に加えられる振動を「振れ」とし、撮像装置に加えられる振れによって発生する撮像画像のフレーム間の被写体位置ずれ、もしくは被写体像のボケを「ブレ」とする。
図1,2を用いて、本実施例の撮像装置の一例であるビデオカメラ100の各構成部とその動作について具体的に説明する。図1は、ビデオカメラ100の撮像装置および記録装置としての構成を示すブロック図である。図2は、ビデオカメラ100の映像再生装置としての構成を示すブロック図である。ビデオカメラ100は、映像撮影時に生じる振れをセンサで検出し、検出した振れを振れデータとして映像データとともに記録し、映像再生時に記録した振れデータを利用してブレを補正する機能を有している。
撮像光学系101は被写体像を結像し、撮像素子102は被写体像を撮像画像信号としての電気信号に変換し、信号処理部103に供給する。信号処理部103は、撮像素子102により得られた電気信号から、例えばNTSCフォーマットに準拠したビデオ信号(映像信号)を生成して記録制御部104に供給する。記録制御部104は、記録開始や終了の指示に用いる操作部(不図示)によって映像信号の記録が指示された場合、信号処理部103から供給された映像信号を記録媒体105に出力し、記録させる。記録媒体105は、半導体メモリ等の情報記録媒体やハードディスク等の磁気記録媒体である。
角速度センサ106は、ビデオカメラ100に加わる振れを角速度信号として検出し、検出した角速度信号をA/D変換器107に供給する。A/D変換器107は、角速度センサ106からの角速度信号をデジタル化してマイクロコンピュータ108内部の振れデータ設定部109に供給する。振れデータ設定部109は、デジタル化された角速度信号を画素単位に換算してメタデータ設定部111に供給する。なお、振れデータ設定部109から出力される画素単位に換算された角速度データを振れデータとして定義する。
撮影モード切替部110は、ブレ補正撮影モード(通常撮影モード)と固定撮影モードを切り替える。ブレ補正撮影モードとは、手持ちで撮影することを前提とした撮影モードであり、ブレ補正モードが選択された場合は、撮影時に取得した振れデータに基づいて再生時にブレ補正を行う。固定撮影モードとは、任意の被写体(観察対象物)を撮影し続けるモードであり、被写体が表示装置121上で略一定位置に表示されるように、被写体位置補正を行う。撮影モード切替部110による切り替え方法は、モード切替用スイッチ(不図示)によって撮影者が選択する方法でも、装置固定検出部(不図示)によってビデオカメラ100が静止固定されていることを検出し自動でモードを切り替える方法でもよい。撮影モード切替部110は、現在の撮影モード情報をメタデータ設定部111に供給する。なお、撮影モード切替部110は、切り替え可能なモードとして、上述した2つのモード以外のモードを有してもよい。
メタデータ設定部111は、振れデータおよび撮影モード情報をメタデータとして記録制御部104に供給する。記録制御部104は、信号処理部103から供給された映像信号にメタデータ設定部111から供給されたメタデータを付加して記録媒体105に記録する。ただし、撮影モードが固定撮影モードである場合は、角速度センサ106による振れ検出を停止させ、振れデータ設定部109は角速度センサ106が停止している状態であることを示す値をメタデータ設定部111に供給してもよい。これにより、角速度センサ106で無駄な電力消費を回避することが可能となる。
図2に示すように、撮像画像の再生時には、記録制御部104は、記録媒体105に記録された映像信号およびメタデータの読み出しを行い、画像メモリ112に供給する。画像メモリ112に供給されたデータのうち、メタデータがメタデータ読出部113によって読み出される。メタデータ読出部113に読み出されたメタデータのうち、振れデータが振れデータ取得部115に、撮影モード情報が画像補正切替部114に供給される。振れデータ取得部115は振れデータを画像切り出し位置演算部119に供給し、画像補正切替部114は撮影モード情報に基づいて、画像補正方法を選択し、画像切り出し位置演算部119に供給する。画像補正切替部114で選択可能な画像補正方法の一例として、ブレ補正と被写体位置補正がある。
動きベクトル検出部116は、画像メモリ112に格納された1フィールド間(または1フレーム間)の2枚の撮像画像の輝度信号に基づいて、撮像画像の動きベクトルを検出する。動きベクトルの検出方法は、例えば従来提案されているブロックマッチング法などを用いる。ブロックマッチング法は、撮像画像をブロックと呼ばれる領域に分割し、例えば1フレーム前の撮像画像と現在の撮像画像の類似箇所をブロック単位で検出する方法である。1フレーム前の撮像画像内の任意の範囲において、現在の撮像画像内の任意ブロックとの相関値が最も大きい個所を類似ブロック位置とする。現在の撮像画像内の任意ブロック位置と1フレーム前の撮像画像内の類似ブロック位置との変位量を求め、撮像画像のフレーム間の動き情報、すなわち動きベクトルを検出する。なお、ブロックマッチング法は動きベクトル検出部116における動きベクトル検出方法の一例であり、動きベクトルはブロックマッチング法以外の方法を用いて検出してもよい。また、マッチング演算については、尾上守夫等により、情報処理Vol.17,No.7,p.634〜640 July 1976で詳しく論じられている。
動きベクトル検出部116で検出された動きベクトルは、マイクロコンピュータ108内部の固定被写体領域検出部117と代表ベクトル検出部118に供給される。固定被写体領域検出部117は、供給された動きベクトルに基づいて撮像画像内から被写体の動き量が小さい固定被写体を撮影している領域(固定被写体撮影領域)を検出し、代表ベクトル検出部118に固定被写体領域情報を供給する。代表ベクトル検出部118は、供給された動きベクトルのうち、固定被写体領域検出部117で検出された固定被写体領域内で検出した動きベクトルに基づいて代表ベクトルを決定する。代表ベクトルは、具体的には、固定被写体領域内に存在するブロック単位の動きベクトルの中央値または平均値である。
画像切り出し位置演算部119は、画像補正切替部114で画像補正方法としてブレ補正が選択された場合、振れデータに基づいて画像の切り出し位置を決定する。また、画像補正切替部114で画像補正方法として被写体位置補正が選択された場合、代表ベクトルに基づいて被写体位置補正を行うための画像の切り出し位置を決定する。画像の切り出し位置とは、画像メモリ112に記録されている撮像画像から表示用に設定する領域の切り出し位置である。画像切り出し位置演算部119は、演算した画像の切り出し位置を画像補正部120に供給する。
図3を用いて、画像の切り出し位置の変更による画像補正について説明する。図3(a)は任意の時刻tにおける撮像画像、図3(b)は時刻tから所定の時間が経過した時刻t+1における撮像画像を示している。図中の点線で示す表示画像とは、解像度が撮像画像の解像度より小さく、表示装置121に表示する画像である。具体的には、表示画像用の解像度とは、例えばフルHDにおける1920×1080である。また、本実施例では、撮像画像における表示画像以外の領域を余剰領域と定義する。撮像画像の左上端を(0,0)としたとき、図3(a)では、画像切り出し位置演算部119で決定する表示画像の切り出し位置は、切り出し位置の左上端(m,n)で示す。mとnは任意の整数値とし、単位は画素とする。図3(b)では、図3(a)から撮像画像内の被写体位置が図中右方向にズレてしまっていることを示している。なお、説明を簡単にするため、時刻tと時刻t+1との間における撮像画像のブレはビデオカメラ100の振れにのみ起因するものとし、被写体は移動していないものとする。例えば、時刻tから時刻t+1におけるビデオカメラ100の振れ量が角速度センサ106で検出された場合、前述したように、振れデータ取得部115が振れ量を画素単位に換算した振れデータを位置演算部119に供給する。振れデータをblurとすると、画像切り出し位置演算部119は、時刻t+1における表示画像の切り出し位置を(m+blur,n)として、画像補正部120に供給する。画像補正部120は、切り出し位置(m+blur,n)を左上端とした表示画像用の解像度の画像を撮像画像から切り出し、表示装置121に供給する。そのため、表示装置121は、ビデオカメラ100の振れによる被写体位置ずれを打ち消した映像を表示することが可能となる。また、画像補正部120は、表示装置121に表示するだけでなく、記録制御部104に出力して記録媒体105に記録させてもよい。
図4を用いて、固定被写体領域検出部117の固定被写体領域検出方法を説明する。図4(a)では、時刻t−1と時刻tにおける撮像画像を記録媒体105から選出し、画像間の動き量を時刻tにおける動きベクトルとして検出している。同様に、図4(b)では、時刻s−1と時刻sにおける撮像画像を記録媒体105から選出し、画像間の動き量を時刻sにおける動きベクトルとして検出している。時刻tと時刻sは任意の時刻であり、時刻tと時刻sとは十分な時間間隔が空いている。図中のB01〜B09はブロックマッチング法の説明で述べたブロックを表し、各ブロックにおいて検出した動きベクトルをV01〜V09、V01´〜V09´で表している。なお、説明を簡単にするために9つのブロックを図示しているが、ブロック数および検出する動きベクトル数はこれ以外であってもよい。ここで、時刻tにおいて検出した動きベクトルV01〜V09のうち、動きベクトルV01,V03,V04,V07,V08の大きさが第1の閾値より小さいとする。また、図(b)に示す時刻sにおいて検出した動きベクトルV01’〜V09’のうち、動きベクトルV01’,V04’,V07’,V08’,V09’の大きさが第1の閾値より小さいとする。したがって、時刻tと時刻sとでともに動きベクトルの大きさが第1の閾値より小さいブロックは、B01,B04,B07,B08である。固定被写体領域検出部117は、これらのブロックを含む領域を固定被写体領域として決定し、代表ベクトル検出部118に供給する。なお、第1の閾値とは、ビデオカメラ100を固定撮影したときに、通常の風景(建物などの静物)を撮影した場合に検出される動きベクトルが第1の閾値以上とならないような値とする。
以上述べたように、本実施例において、固定被写体領域検出部117は、所定の時刻tと、時刻tから所定の時間が経過した時刻sにおける動きベクトルを検出している。そして、時刻が異なるにも関わらず動きベクトルが小さい領域が存在した場合、固定被写体領域検出部117は、そのような領域は記録媒体105に記録されている動画全域にわたって固定被写体撮影領域であると判断している。
図5のフローチャートを用いて、固定被写体領域検出部117が行う処理について説明する。なお、図中のiはブロックのナンバー用の変数であり、任意の値とする。ステップS100では、固定被写体領域の判定を行ったブロック数である変数iが全ブロック数に達したか否かを判定する。ブロック全ての動きベクトルが判定済みであればステップS105に進み、未判定のブロックがあればステップS101に進む。ステップS101では、時刻tにおける動きベクトルViが第1の閾値より小さいかを判定する。動きベクトルViが第1の閾値より小さい場合、ステップS102に進み、動きベクトルViが第1の閾値以上である場合、ステップS104に進む。ステップS102では、時刻sにおける動きベクトルVi’が第1の閾値より小さいかを判定する。動きベクトルVi’が第1の閾値より小さい場合、ステップS102に進み、動きベクトルVi’が第1の閾値以上である場合、ステップS104に進む。ステップS103では、時刻t,sにおける撮像画像の動きベクトルがともに固定被写体によって検出される大きさ程度であるため、ブロックBiは固定被写体領域であると判断し、登録する。固定被写体領域の登録処理として、例えば固定被写体領域の判定用の配列FixArea[i]の値を1にしてもよい。この場合、配列の値は初期値を0とし、ブロックBiが固定被写体領域であるときは1となるようにすればよい。ステップS104では、変数iをインクリメントし、次の動きベクトルに対して同様の判定を行うようにして処理を終了する。ステップS105では、全ブロックに対し固定被写体領域の判定が終了したので、固定被写体領域の情報を代表ベクトル検出部118に供給し、ステップS106に進む。この処理は、具体的には先に述べたとおり、固定被写体領域の判定用の配列FixAreaを代表ベクトル検出部118に供給する処理である。ステップS106では、変数iを0に戻し、処理を終了する。
以上説明してきたように、本実施例では、画像の切り出し位置の変更による画像補正をブレ補正撮影モードではブレ補正に、固定撮影モードでは被写体位置補正を用いるように切り替えている。そうすることで、撮影者が所望する映像を表示装置121で再生することが可能となる。
本実施例では、記録媒体105に記録されている画像の数枚から固定被写体領域を検出しているため、処理量が大きくならない。また、固定被写体領域をあらかじめ算出し、被写体位置補正を行う場合は、固定被写体領域内で検出した動きベクトルのみを用いることで、観察対象以外の動きベクトルに左右されずに精度良い補正を行うことが可能となる。これは、観察対象は多少の位置ズレはあるが、常に画面内でメインに撮影されるため、所定のタイミングでフレーム間の動き量を確認した場合は、ほとんど動きがないと考えられるためである。
また、本実施例では、ビデオカメラ100の振れ検出に、角速度センサ106の出力を用いたが、これは種々の変形が可能である。例えば、加速度センサを用いてもよい。また、動きベクトル検出部116で検出した動きベクトル全てから求めた代表ベクトルによって、ビデオカメラ100の振れを検出してもよい。この場合、角速度センサ106とA/D変換器107を削除できる。
図6は、本実施例の撮像装置の一例であるビデオカメラ200の映像再生装置としての構成を示すブロック図である。なお、図6において、図2と同様の構成には、同じ参照番号を付し、説明は省略する。また、撮像装置および記録装置としての構成は図1に示した構成と同じであるため、説明は省略する。
本実施例のビデオカメラ200は、実施例1のビデオカメラ100の構成に対し、代表ベクトル判定部203を追加している。また、ビデオカメラ200は、タイムラプス動画撮影機能を備えている。すなわち、撮影モード切替部110は、実施例1のブレ補正撮影モードと固定撮影モードに加え、タイムラプス動画モードとの切り替えも可能となる。ただし、タイムラプス動画モードを別途備えずに、固定撮影モードの一部としてもよい。
タイムラプス動画を構成する画像の一例を、図7(a),(b)に示す。図7(a),(b)は、建築物、木などの静物と、雲といった移動被写体を同時に映しており、本構図で任意の時間間隔で撮影された複数枚の画像を動画として再生したとき、雲が高速に移動して見える。このようなタイムラプス動画を撮影する場合、任意の時間間隔で撮影されることから、画像間の被写体位置のズレが目立ってしまう。本実施例では、図7(a),(b)に示すような、建築物、木などの静物の表示位置を略一定位置にすることを目的とする。
撮影者が撮影モードにタイムラプス動画モードを選択したとき、同じく撮影者によって設定される画像取得のインターバル時間に基づいて撮像素子102から撮像画像信号が信号処理部103に出力される。すなわち、タイムラプス動画モードが選択された場合、記録媒体105に記録される画像は、撮影者が設定したインターバルで撮影された画像となる。再生時には、記録制御部104は、記録媒体105に記録されている撮像画像から時刻tにおける撮像画像と、時刻sにおける撮像画像とを画像メモリ112に読み出す。時刻tと時刻sは任意の時刻であり、時刻tと時刻sとは十分な時間間隔が空いている。
動きベクトル検出部116は、2枚の撮像画像間で動きベクトルを検出する。動きベクトルの検出結果を図7(c)に示す。動きベクトル検出部116で検出された動きベクトルは、固定被写体領域検出部204と代表ベクトル検出部202に供給される。固定被写体領域検出部204は、供給された動きベクトルのうち第2の閾値より小さい動きベクトルが検出されたブロックが含まれる領域を固定被写体領域として代表ベクトル検出部202に供給する。なお、第2の閾値とは、ビデオカメラ100を固定撮影したときに、通常の風景(建物などの静物)を撮影した場合に検出される動きベクトルが第2の閾値以上とならないような値とし、時間間隔が大きい分、被写体位置のズレが大きいことを考慮した値とする。本実施例においても、実施例1と同様に、固定被写体領域の動きベクトルに基づいて画像切り出し位置演算部119で画像の切り出し位置を算出し、画像補正部120が切り出し位置に基づいて撮像画像から表示用画像を切り出す。そして、表示装置121が被写体位置補正を行った映像を出力する。
代表ベクトル判定部203は、代表ベクトル検出部202で決定した代表ベクトルが固定被写体領域での被写体位置ずれを示す動きベクトルとして使用可能か使用不可であるかの判定を行う。図8を用いて、代表ベクトル判定部203の判定方法の一例を説明する。
図8は、代表ベクトル検出部202において、固定被写体領域内で検出された動きベクトルで生成したヒストグラムを示している。図8中のヒストグラムにおいて、横軸は各々の動きベクトル値、縦軸は同じベクトル値を持つ動きベクトルの個数を示している。なお、動きベクトル値における正負は1次元の方向を示しており、前提として、検出した動きベクトルは縦横方向に成分分解したものとする。
代表ベクトル検出部202で生成したヒストグラムは代表ベクトル判定部203に出力され、代表ベクトル判定部203はヒストグラムを用いて代表ベクトルの判定を行う。図8(a)は、代表ベクトルが固定被写体領域での被写体位置ずれを示していると判断できる例である。本実施例では、最も多くのブロックで検出された動きベクトル値を第1の代表候補ベクトル、次に多くのブロックで検出された動きベクトル値を第2の代表候補ベクトルと定義する。図8(a)では第1の代表候補ベクトルが第2の閾値より小さく、また第1の代表候補ベクトルが検出されたブロック数が第3の閾値より大きくなっている。なお、第3の閾値とは、固定被写体領域内の動きベクトルにバラツキがなく一意の値となっていることを判定できる値とし、一例としては固定被写体領域で検出する全動きベクトル数の8割とする。すなわち、図8(a)では固定被写体領域内の動きベクトルのバラツキは小さく、また固定被写体領域内の動きベクトルが十分に小さいことを表している。そのため、代表ベクトル判定部203で代表ベクトルが使用可能(代表ベクトルが固定被写体領域での被写体位置ずれを示す)と判定される。このとき、固定被写体領域検出部204は、固定被写体領域の変更は行わない。
図8(b),(c)は、代表ベクトル判定部203が代表ベクトルを使用不可であると判定する場合の例である。図8(b)では、第1の代表候補ベクトルの動きベクトル値が第2の閾値より小さいが、動きベクトル値が検出されたブロック数が第3の閾値に満たない。そのため、代表ベクトル判定部203が固定被写体領域内で検出される動きベクトルにバラツキがあり一意の動きを示していないと判断し、固定被写体領域検出部204は固定被写体領域の再検出を行う。図8(c)は、第1の代表候補ベクトルの動きベクトル値が検出されたブロック数が第3の閾値より大きいため、検出される動きベクトルのバラツキという点では問題ない。しかし、第1の代表候補ベクトルの動きベクトル値が第2の閾値より大きいため、例えば移動被写体が横切っているなどの懸念点がある。そのため、固定被写体領域検出部204は、固定被写体領域を再検出する。
ここで、固定被写体領域の再検出について説明する。最初に検出された固定被写体領域を第1の固定被写体領域と定義する。第1の固定被写体領域内の動きベクトルから求めた代表ベクトルが代表ベクトル判定部203で使用不可であると判定された場合、固定被写体領域検出部204は第2の固定被写体領域を検出する。第2の固定被写体領域も第1の固定被写体領域と同じく、動きベクトル値が第2の閾値より小さくなっているブロックが含まれる領域とする。例えば、使用不可であると判定された撮像画像の撮像時刻が時刻uであったとする。第2の固定被写体領域は、時刻tと時刻sとの時間間隔よりも短い時間間隔で時刻uより前の時刻vと、時刻tと時刻sとの時間間隔よりも短い時間間隔で時刻uより後の時刻wとの画像を用いて動きベクトル検出を行うことで、検出される。第1、第2の固定被写体領域検出に用いる撮像画像を図9に示す。以下、撮像画像が撮像された時刻が時刻uであった場合、画像uと呼ぶこととする。第2の固定被写体領域の検出方法では、画像uと画像vとの動きベクトル、画像wと画像uとの動きベクトルがともに第2の閾値より小さくなっているブロックが含まれる領域を第2の固定被写体領域としている。そのため、第1の固定被写体領域の検出方法に比べて、検出の信頼性をより高めている。ただし、ここで示した方法は、第2の固定被写体領域の検出方法の一例であり、画像3枚で検出することに限定するものではない。
第2の固定被写体領域内で検出した動きベクトルから求めた代表ベクトルが代表ベクトル判定部203において使用可能であると判定された場合、代表ベクトル検出部202はその代表ベクトルを画像切り出し位置演算部119に供給する。また、固定被写体領域検出部204は、第1の固定被写体領域を第2の固定被写体領域に更新し、以後は更新した第1の固定被写体領域内の動きベクトルから代表ベクトルを求めるようにする。また、第2の固定被写体領域内で検出した動きベクトルから求めた代表ベクトルが代表ベクトル判定部203において使用不可であると判定された場合、代表ベクトルの動きベクトル値をゼロとして画像切り出し位置演算部119に供給する。このとき、画像切り出し位置演算部119は、前回演算した切り出し位置と同じ位置を画像補正部120に出力する。これは、時刻u近辺において撮像された撮像画像は、固定被写体領域がないと判断し、移動被写体の動きに基づいて検出された動きベクトル値で画像切り出し位置が変更されることを防ぐための処理である。
以上説明してきたように、本実施例では、ビデオカメラ200は、代表ベクトル検出部202で求められた代表ベクトルの信頼性を判定する代表ベクトル判定部203を備えることで、より正確に固定被写体領域の被写体位置ずれを補正することが可能となる。
また、本実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、あるいは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム、または装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 撮像装置
102 撮像素子(撮像手段)
108 マイクロコンピュータ(制御手段)
110 撮影モード切替部(切替手段)
115 振れデータ取得部(第1の補正手段)
119 画像切り出し位置演算部(第1の補正手段)
102 撮像素子(撮像手段)
108 マイクロコンピュータ(制御手段)
110 撮影モード切替部(切替手段)
115 振れデータ取得部(第1の補正手段)
119 画像切り出し位置演算部(第1の補正手段)
Claims (11)
- 被写体像から撮像画像を生成する撮像手段と、
静止固定した状態で撮影する固定撮影モードと、手持ちで撮影する通常撮影モードと、を切り替え可能な切替手段と、
撮影時に検出した振れ情報に基づいて、前記撮像画像を補正する第1の補正手段と、
前記通常撮影モードでは、前記第1の補正手段を用いて前記撮像画像の補正を行い、前記固定撮影モードでは、前記第1の補正手段を用いた前記撮像画像の補正を停止する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像画像間の被写体位置のズレを補正する第2の補正手段と、を更に有し、
前記制御手段は、前記固定撮影モードでは、前記第2の補正手段を用いて前記撮像画像の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記第1の補正手段は、前記振れ情報に基づいて、前記撮像画像の切り出し位置を算出し、前記撮像画像の切り出し領域を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記撮像画像から画像の動きを示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、を更に有し、
前記第2の補正手段は、前記撮像画像のうち動きベクトルの大きさが第1の閾値より小さい第1の固定被写体領域を検出し、前記第1の固定被写体領域の動きベクトルから求められた第1の代表ベクトルに基づいて、前記撮像画像の切り出し位置を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。 - 前記第1の固定被写体領域は、第1の時刻の第1の動きベクトルの大きさと、前記第1の時刻から所定の時間が経過した第2の時刻の第2の動きベクトルの大きさがともに前記第1の閾値より小さい領域であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記第1の代表ベクトルは、前記第1の固定被写体領域の動きベクトルの中央値または平均値であることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
- 前記第1の代表ベクトルを使用可能であるかどうかを判定する判定手段を更に有することを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記判定手段は、前記第1の固定被写体領域の動きベクトルのうち、最も多い大きさを有する第1の代表候補ベクトルの大きさが前記第1の閾値より小さく、個数が第2の閾値より大きいときに前記第1の代表候補ベクトルを前記第1の代表ベクトルとして使用可能であると判定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記第2の補正手段は、前記判定手段が前記第1の代表候補ベクトルを前記代表ベクトルとして使用不可であると判定したときに、前記第1の固定被写体領域を検出した時刻の間の時刻において、前記撮像画像のうち動きベクトルの大きさが前記第1の閾値より小さい第2の固定被写体領域を検出し、前記第2の固定被写体領域の動きベクトルにより求められた第2の代表ベクトルに基づいて、前記撮像画像の切り出し位置を算出することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記第2の補正手段は、前記判定手段が前記第2の固定被写体領域の動きベクトルのうち、最も多い大きさを有する第2の代表候補ベクトルを前記第2の代表ベクトルとして使用不可であると判定したときに、前記第2の代表ベクトルをゼロとすることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
- コンピュータを請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
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JP2014062977A JP2015186169A (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | 撮像装置 |
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