JP2015185138A - 移動物体検出装置、移動物体検出方法、及びプログラム - Google Patents

移動物体検出装置、移動物体検出方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮像装置により撮像される画像から移動物体を検出する際の誤検出を抑制する。
【解決手段】判定部512は、記憶部511を参照して、画像内の第1の領域が第1の領域の周辺に存在する第2の領域と相関しているか否かを判定する。第1の領域が第2の領域と相関している場合、判定部512は、その画像に基づく移動物体の検出において第1の領域と画像内の第1の領域以外の第3の領域とを区別するための制御情報を生成し、その制御情報を出力する。
【選択図】図5

Description

本発明は、移動物体検出装置、移動物体検出方法、及びプログラムに関する。
自動車産業において、「事故を起こさない自動車」を提供することは、究極の目標の1つである。この目標の達成のために、駐車場や見通しの悪い交差点での発進時に前方又は左右の死角を確認するためのモニタ装置を備えた車両が提案されている。また、駐車場で後退発進する際に車両の後方を確認するためのモニタ装置として、バックカメラを備えた車両も提案されている。
死角を確認するモニタ装置は、プリズムミラー又は魚眼カメラを用いて、ドライバが目視し難い車両の前方下部又は側方の画像を撮像し、画面に表示する。バックカメラも、魚眼レンズ等を用いて車両の後方の広角画像を撮像し、画面に表示する。
図1は、バックカメラを用いたモニタ装置の例を示している。車両101が後退発進する際に、バックカメラ102は、車両101の後方の撮像範囲103を撮像し、図2に示すように、画面に表示する。これにより、ドライバは、後方左手から撮像範囲103に入ってくる車両104を認識して、衝突を回避することができる。
さらに、車両の周囲の状況から他の物体との衝突の危険性をドライバに通知することで事故を抑制する移動物検知システムが提案されている(例えば、非特許文献1を参照)。この移動物検知システムは、ドライバによる安全確認をサポートするため、カメラが撮像した映像を画像処理し、移動物体を検知した場合、ドライバに通知して注意を促す。
移動物体の検出には、オプティカルフローが使用されることが多い。オプティカルフローに基づく移動物体検出方法では、画像内の各画素の特徴量が計算され、所定の条件に合致する特徴量を持つ画素が特徴点として認識され、その特徴点の時間変動が画像内での特徴点の移動として計算される。所定の条件としては、例えば、特徴量が一定値以上であること等が用いられる。
車両が静止しているとき、画像内の静止物体の特徴点はすべて静止しているため、特徴点の移動(フロー)が検出された場合、その特徴点を移動物体の特徴点とみなすことができる。車両から遠ざかる移動物体のフローは、画像の中心から外側へ向かう外向きフローとして検出され、車両に近づく移動物体のフローは、画像の外側から中心へ向かう内向きフローとして検出される。このようなフローを検出することで、映像に移動物体が映っているか否かを判定することができる。
一方、車両が移動しているときは、それに伴って静止物体の特徴点も移動する。例えば、車両がカメラの前方へ向かって直進しているとき、静止物体、車両から遠ざかる移動物体、及び車両に近づく移動物体のすべてのフローが外向きフローとして検出される場合がある。この場合でも、特徴点の移動が車両の移動によって生じたものと等しいか否かを判別することで、その特徴点が静止物体か移動物体かを判別することができる。
画像内の非検知領域としてマスク領域を設定し、マスク領域では画像処理を行わないようにする画像処理システムも知られている(例えば、特許文献1を参照)。
移動体の周囲の状況を撮像した画像の限定した検出領域を探索して他の移動体を検出し、両移動体間における衝突の可能性を予測して警報を発する衝突防止装置も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
立体観測不能領域内に、移動情報の共通する画素が縦方向に連続する立体特徴領域が含まれる場合、その立体特徴領域に対応する物体は平面体であると判定する車両用画像処理装置も知られている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2010−9134号公報 特開2000−285245号公報 特開2009−187181号公報
"移動物検知"、[online]、日産自動車株式会社、[平成26年2月14日検索]、インターネット<URL:http://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/mod.html>
上述した従来の移動物体検出方法には、以下のような問題がある。
オプティカルフローに基づく移動物体検出方法によれば、車両が移動しているときであっても、車両の移動の向き(前進、後退、右旋回、左旋回等)と速度が分かれば、大まかな背景の動きベクトルが分かる。背景の動きベクトルが分かれば、車両の移動に伴う背景の移動と他の移動物体とを分離することができる。
しかし、特徴点の追跡に失敗すると、静止物体の特徴点であっても背景の動きベクトルとは異なる動きを示すことがあり、背景の静止物体を移動物体として誤検出する可能性がある。例えば、背景の地面上に金網状の蓋(グレーチング)があるシーンでは、車両が直進や旋回を行うと、以下の理由により、誤追跡が生じることがある。
(1)網の縦線と横線とが交差する交点では、縦方向及び横方向のいずれのエッジ特徴量も大きいため、コーナー抽出オペレータにより特徴点として抽出されやすい。
(2)網は同じ形状が繰り返される幾何学模様であり、ある交点の近傍領域には類似する複数の交点が存在するため、特徴点を追跡する際に、別の交点を誤って同じ交点とみなす誤追跡が生じやすい。
このように、特徴点の誤追跡が生じると、背景の動きベクトルとは異なるフローが生成されるため、移動物体が存在しないにもかかわらず、移動物体が存在すると判定されてしまう。
なお、かかる問題は、背景にグレーチングが含まれる場合に限らず、他の幾何学模様が含まれる場合においても生ずるものである。また、かかる問題は、路面上を走行する車両に限らず、空間内を移動する他の移動体においても生ずるものである。
1つの側面において、本発明の目的は、撮像装置により撮像される画像から移動物体を検出する際の誤検出を抑制することである。
1つの案では、移動物体検出装置は、記憶部及び判定部を含む。
記憶部は、撮像装置により撮像される画像を記憶する。判定部は、記憶部を参照して、画像内の第1の領域が第1の領域の周辺に存在する第2の領域と相関しているか否かを判定する。第1の領域が第2の領域と相関している場合、判定部は、その画像に基づく移動物体の検出において第1の領域と画像内の第1の領域以外の第3の領域とを区別するための制御情報を出力する。
実施形態の移動物体検出装置によれば、撮像装置により撮像される画像から移動物体を検出する際の誤検出を抑制することができる。
バックカメラを用いたモニタ装置を示す図である。 モニタ装置の画像を示す図である。 オプティカルフロー計算処理のフローチャートである。 特徴点の誤追跡を示す図である。 移動物体検出装置の機能的構成図である。 画像処理のフローチャートである。 移動物体検出装置の第1の具体例を示す図である。 判定部の機能的構成図である。 第1の移動物体検出処理のフローチャートである。 追跡困難領域特定処理のフローチャートである。 対象画素の近傍領域を示す図である。 近傍領域の相違度を示す図である。 移動物体検出装置の第2の具体例を示す図である。 第2の移動物体検出処理のフローチャートである。 移動物体検出装置の第3の具体例を示す図である。 第3の移動物体検出処理のフローチャートである。 移動物体検出装置の第4の具体例を示す図である。 第4の移動物体検出処理のフローチャートである。 情報処理装置のハードウェア構成図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
オプティカルフローに基づく移動物体検出方法によれば、車両が移動しているときであっても、車両の移動の向き(前進、後退、右旋回、左旋回等)と速度が分かれば、大まかな背景の動きベクトルが分かる。背景の動きベクトルが分かれば、車両の移動に伴う背景の移動と他の移動物体とを分離することができる。
図3は、画像処理装置によるオプティカルフロー計算処理の例を示すフローチャートである。まず、画像処理装置は、コーナー抽出オペレータを用いて、映像に含まれる対象フレームの画像から物体の角(コーナー)の画素を抽出し、抽出した画素を特徴点として記録する(ステップ301)。
次に、画像処理装置は、対象フレームの画像内の特徴点を含む領域と後続フレームの画像とを比較し、抽出した特徴点が後続フレームの画像内でどこに位置しているかを計算することで、特徴点を追跡する(ステップ302)。例えば、対象フレームがi番目のフレーム(iは1以上の整数)である場合、i+1番目のフレーム、i+2番目のフレームのように、対象フレームより所定間隔だけ後に撮像されたフレームが、後続フレームとして用いられる。
次に、画像処理装置は、追跡終了条件が満たされたか否かを判定し(ステップ303)、追跡終了条件が満たされていない場合(ステップ303,NO)、後続フレームを新たな対象フレームとして用いてステップ302の処理を繰り返す。そして、追跡終了条件が満たされた場合(ステップ303,YES)、画像処理装置は、処理を終了する。
画像内の特徴点の位置を所定間隔で追跡することで、特徴点の位置の時間変動に基づいて、その特徴点を有する物体の動きを求めることができる。そして、背景の動きベクトルに基づいて、静止物体の特徴点の動きと移動物体の特徴点の動きとを分離することで、移動物体を検出することができる。
しかし、特徴点の追跡に失敗すると、静止物体の特徴点であっても背景の動きベクトルとは異なる動きを示すことがあり、背景の静止物体を移動物体として誤検出する可能性がある。例えば、背景の地面上に金網状の蓋(グレーチング)があるシーンでは、車両が直進や旋回を行うと、以下の理由により、誤追跡が生じることがある。
(1)網の縦線と横線とが交差する交点では、縦方向及び横方向のいずれのエッジ特徴量も大きいため、コーナー抽出オペレータにより特徴点として抽出されやすい。
(2)網は同じ形状が繰り返される幾何学模様であり、ある交点の近傍領域には類似する複数の交点が存在するため、特徴点を追跡する際に、別の交点を誤って同じ交点とみなす誤追跡が生じやすい。
図4は、このような誤追跡の例を示している。対象フレーム401にグレーチング411の画像が含まれている場合、グレーチング411の複数の交点が特徴点として抽出される。それらの交点のうち、対象フレーム401の下端から距離Dだけ離れている1つの交点412が追跡対象となった場合、後続フレーム402の画像内において、下端から距離Dだけ離れた位置の近傍領域414内で対応する交点が探索される。
その結果、交点412の代わりに、近傍領域414に存在する別の交点413が交点412であると誤認識されることがある。この場合、交点412の正しい動きベクトル415の代わりに、交点413へ向かう動きベクトル416が、交点412のフローとして生成される。
このように、特徴点の誤追跡が生じると、背景の動きベクトルとは異なるフローが生成されるため、移動物体が存在しないにもかかわらず、移動物体が存在すると判定されてしまう。
なお、かかる問題は、背景にグレーチングが含まれる場合に限らず、他の幾何学模様が含まれる場合においても生ずるものである。また、かかる問題は、路面上を走行する車両に限らず、空間内を移動する他の移動体においても生ずるものである。
図5は、実施形態の移動物体検出装置の機能的構成例を示している。図5の移動物体検出装置501は、記憶部511及び判定部512を含む。記憶部511は、撮像装置により撮像される画像を記憶する。判定部512は、記憶部511を参照して、実施形態に係る画像処理を行う。
図6は、図5の移動物体検出装置501が行う画像処理の例を示すフローチャートである。まず、判定部512は、記憶部511を参照して、画像内の第1の領域が第1の領域の周辺に存在する第2の領域と相関しているか否かを判定する(ステップ601)。第1の領域が第2の領域と相関している場合、判定部512は、その画像に基づく移動物体の検出において第1の領域と画像内の第1の領域以外の第3の領域とを区別するための制御情報を生成し、その制御情報を出力する(ステップ602)。
このような画像処理によれば、撮像装置により撮像される画像から移動物体を検出する際の誤検出を抑制することができる。
移動物体検出装置501は、例えば、移動体に搭載されたカメラ等の撮像装置により撮像される映像を用いて画像処理を行う。撮像装置を搭載する移動体は、車両のように路面上を移動する物体であってもよく、ロボット、鉄道車両、航空機、船舶、又は動物であってもよい。
移動物体検出装置501は、車載装置のように、移動体に搭載される装置であってもよく、サーバのように、移動体に搭載されない装置であってもよい。
図7は、図5の移動物体検出装置501の第1の具体例を示している。図7の移動物体検出装置701は、記憶部511、判定部512、特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713を含む。
記憶部511は、撮像装置により撮像される映像を記憶する。映像には、複数のフレームに対応する複数の画像が含まれる。
判定部512は、図8に示すように、領域抽出部801、近傍領域設定部802、相関計算部803、及び領域判定部804を含む。領域抽出部801は、映像に含まれる複数のフレームのうち対象フレームの画像内の画素を抽出するとともに、その画素を含む画像領域をテンプレート領域として抽出する。近傍領域設定部802は、テンプレート領域を含む画像領域を、抽出された画素の近傍領域として設定する。
相関計算部803は、近傍領域内の領域とテンプレート領域とが相関しているか否かを示す指標を計算する。領域判定部804は、計算された指標に基づいてテンプレート領域と相関している領域を追跡困難領域と判定し、追跡困難領域と追跡困難領域以外の領域とを区別するための制御情報を生成して出力する。
誤追跡は、追跡対象の特徴点を含む画像領域の近傍に、類似する画像情報を有する別の画像領域が存在する場合に発生しやすいため、テンプレート領域と相関している領域では、特徴点の追跡に失敗する可能性が高いと考えられる。そこで、このような領域を追跡困難領域と判定して特徴点抽出処理の対象から除外することで、誤追跡の発生を抑制することが可能になる。
特徴点抽出部711は、判定部512から出力される制御情報に基づいて、映像に含まれる各フレームの画像内の領域のうち、追跡困難領域以外の領域から特徴点を抽出する。追跡部712は、対象フレームより後の時刻の後続フレームから抽出された特徴点を追跡して、特徴点の位置の時間変動を計算する。検出部713は、特徴点の位置の時間変動から移動物体を含む画像領域を検出し、検出結果を出力する。
なお、追跡困難領域は、対象フレームの画像内の一部分に過ぎず、背景の静止物体の画像領域であることが多いため、追跡困難領域を検出対象から除外しても移動物体の検出精度が著しく低下することはないと考えられる。
図9は、図7の移動物体検出装置701が行う移動物体検出処理の例を示すフローチャートである。まず、判定部512は、映像に含まれる各フレームの画像内の追跡困難領域を特定し、追跡困難領域と追跡困難領域以外の領域とを区別するための制御情報を出力する(ステップ901)。
次に、特徴点抽出部711は、制御情報に基づいて、映像に含まれる各フレームの画像内の領域のうち、追跡困難領域以外の領域から特徴点を抽出する(ステップ902)。特徴点抽出処理には、Harrisオペレータ、Kanade-Lucas-Tomasi(KLT)法等のコーナー抽出オペレータを用いることができる。
次に、追跡部712は、対象フレームから抽出された各特徴点が後続フレームの画像内でどこに位置しているかを計算することで、特徴点を追跡する(ステップ903)。後続フレームとしては、例えば、対象フレームより所定間隔だけ後に撮像されたフレームが用いられる。
次に、追跡部712は、追跡終了条件が満たされたか否かを判定し(ステップ904)、追跡終了条件が満たされていない場合(ステップ904,NO)、後続フレームを新たな対象フレームとして用いてステップ903の処理を繰り返す。追跡処理には、オプティカルフロー等を用いることができ、追跡終了条件としては、追跡したフレームの数が所定値に到達したことや、所定のフレームが後続フレームとして処理されたこと等を用いることができる。
追跡終了条件が満たされた場合(ステップ904,YES)、追跡部712は、特徴点の追跡を終了する。なお、ステップ903及びステップ904の処理は、抽出されたすべての特徴点に対して行われる。検出部713は、各特徴点の位置の時間変動から移動物体を含む画像領域を検出し、検出結果を出力する(ステップ905)。
検出部713は、例えば、特徴点の位置の時間変動が所定のベクトルを表している場合に、その特徴点が移動物体の画像領域に含まれると判定することができる。所定のベクトルとしては、例えば、撮像装置を搭載する移動体自身の移動ベクトルとは異なるベクトルを用いることができる。
移動物体検出装置701の後段には、危険防止のための制御装置を設けてもよい。この制御装置は、移動物体検出装置701から出力される検出結果に基づいて、音声や映像により危険をドライバに通知したり、車両の緊急ブレーキを作動させたりすることができる。
図10は、図9のステップ901で判定部512が行う追跡困難領域特定処理の例を示すフローチャートである。まず、領域抽出部801は、図11に示すように、対象フレームの画像内の1つの画素を対象画素1101として選択する(ステップ1001)。そして、領域抽出部801は、対象画素1101の周辺の画素を走査して、対象画素1101を含むm×n画素(m及びnは、1以上の整数)の画像領域をテンプレート領域1102として抽出する。画素の走査には、例えば、ラスタースキャン等を用いることができる。
次に、近傍領域設定部802は、テンプレート領域1102を含む、対象画素の近傍領域1103を設定する(ステップ1002)。そして、相関計算部803は、近傍領域1103内のテンプレート領域1102と同じ形状の画像領域1104と、テンプレート領域1102との相違度Xを計算する。相違度Xとしては、例えば、差分絶対値和(SAD)、差分2乗和(SSD)のような、2つの領域の間における画像情報の差分を示す指標を用いることができる。
SADを用いた場合、相違度Xは、次式により求めることができる。
式(1)のAx,yは、画像領域1104内の座標(x,y)における画素の画素値を表す(x=1〜m,y=1〜n)。Bx,yは、テンプレート領域1102内の同じ位置における画素の画素値を表す。画素値としては、例えば、輝度、色(RGB等)、色差信号等を用いることができる。
SSDを用いた場合、相違度Xは、次式により求めることができる。
相違度Xは、画像領域1104の画像情報とテンプレート領域1102の画像情報とが相違するほど大きくなり、2つの画像情報が類似するほど0に近くなる。したがって、相違度Xが大きいほど、画像領域1104とテンプレート領域1102との相関が低くなり、相違度Xが小さいほど、画像領域1104とテンプレート領域1102との相関が高くなる。
近傍領域1103内の各画素を画像領域1104の中心画素1105として用いて相違度Xの計算を繰り返すことで、複数の相違度Xが計算される。ただし、対象画素1101を中心画素1105として用いた場合、画像領域1104がテンプレート領域1102と一致するため、この場合は相違度Xの計算から除外される。
また、対象画素1101に近い領域は、幾何学模様の画像領域であるか否かに関わらず、テンプレート領域1102と類似する可能性が高いため、このような領域も相違度Xの計算から除外することが望ましい。そこで、例えば、対象画素1101から所定距離以上離れている画素を中心画素1105として用いて、相違度Xが計算される。
次に、領域判定部804は、計算された複数の相違度Xの各々を閾値と比較し(ステップ1003)、いずれかの相違度Xが閾値より小さい場合(ステップ1003,YES)、対象画素1101は追跡困難領域に属すると判定する(ステップ1004)。一方、すべての相違度Xが閾値以上である場合(ステップ1003,NO)、領域判定部804は、対象画素1101は追跡困難領域に属さないと判定する。
テンプレート領域1102から所定距離以上離れている画像領域1104とテンプレート領域1102との相違度Xに基づいて、追跡困難領域であるか否かを判定することで、追跡困難領域の検出精度を向上させることができる。
次に、領域判定部804は、対象フレームの画像内のすべての画素の処理が終了したか否かをチェックする(ステップ1005)。未処理の画素がある場合(ステップ1005,NO)、判定部512は、次の画素についてステップ1001以降の処理を繰り返す。
そして、すべての画素の処理が終了した場合(ステップ1005,YES)、領域判定部804は、追跡困難領域に属すると判定した画素の集合を示す制御情報を生成して出力する(ステップ1006)。この制御情報が示す画素の集合は、対象フレームの画像内の追跡困難領域を表しており、追跡困難領域と追跡困難領域以外の領域とを区別するために用いられる。
例えば、近傍領域1103にグレーチング等の幾何学模様の画像が含まれている場合、対象画素1101の周辺に多数の同じ形状が存在するため、相違度Xが小さくなりやすい。このため、幾何学模様の画像領域内の画素は、追跡困難領域に属すると判定される可能性が高くなる。グレーチング以外にも、フェンス、レンガ敷きの路面、横断歩道等の画像を含む領域は、追跡困難領域に属すると判定される可能性が高い。
図12は、テンプレート領域1102のサイズが5×5画素であり、近傍領域1103のサイズが15×11画素である場合に計算される相違度Xの例を示している。この例では、対象画素1101に近い5×5画素の領域が相違度Xの計算から除外され、140個の相違度Xが計算されている。閾値が440である場合、計算された相違度Xのうち、印*により示される相違度Xが閾値より小さい。したがって、対象画素1101は追跡困難領域に属すると判定される。
ところで、近傍領域1103は、テンプレート領域1102を中心とする領域である必要はなく、左右上下等の所定方向に偏った領域であってもよい。例えば、撮像装置を搭載する車両が移動している場合、その移動先に対応する領域が後続フレームの画像に含まれ、追跡対象となる可能性が高い。そこで、撮像装置の移動方向に基づいて近傍領域1103を設定することが望ましい。
例えば、車両が直進している場合はテンプレート領域1102の上側の領域を多く含み、車両が後退している場合はテンプレート領域1102の下側の領域を多く含むような、近傍領域1103を設定してもよい。また、車両が右旋回している場合はテンプレート領域1102の右側の領域を多く含み、車両が左旋回している場合はテンプレート領域1102の左側の領域を多く含むような、近傍領域1103を設定してもよい。
このように、撮像装置の移動方向に基づいて近傍領域1103を設定することで、移動先に対応する領域での誤追跡の発生を抑制することができる。
図13は、図5の移動物体検出装置501の第2の具体例を示している。図13の移動物体検出装置1301は、記憶部511、判定部512、特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713を含む。
図14は、図13の移動物体検出装置1301が行う移動物体検出処理の例を示すフローチャートである。まず、判定部512は、記憶部511が記憶する各フレームの画像内の追跡困難領域を特定し、追跡困難領域と追跡困難領域以外の領域とを区別するための制御情報を出力する(ステップ1401)。次に、特徴点抽出部711は、各フレームの画像から特徴点を抽出する(ステップ1402)。
次に、追跡部712は、制御情報に基づいて、対象フレームの画像内の領域のうち、追跡困難領域以外の領域から抽出された特徴点を第1の追跡処理により追跡し、追跡困難領域から抽出された特徴点を第2の追跡処理により追跡する(ステップ1403)。このとき、追跡部712は、各特徴点が後続フレームの画像内でどこに位置しているかを計算することで、各特徴点の時間変動を求める。
第2の追跡処理としては、例えば、第1の追跡処理よりも特徴点の誤追跡が発生しにくい追跡処理が用いられる。例えば、第1の追跡処理が第1のテンプレートを用いたテンプレートマッチングにより追跡を行う場合、第2の追跡処理は、第1のテンプレートより大きな面積を有する第2のテンプレートを用いたテンプレートマッチングにより追跡を行うことができる。追跡困難領域の特徴点を追跡する際に、より大きな面積を有する第2のテンプレートを用いることで、幾何学模様が存在しない領域が第2のテンプレート内に含まれるようになり、図4に示したような誤追跡が発生しにくくなる。
このように、特徴点が追跡困難領域に含まれるか否かに応じて追跡処理を切り替えることで、誤追跡の発生を抑制することが可能になる。
次に、追跡部712は、追跡終了条件が満たされたか否かを判定し(ステップ1404)、追跡終了条件が満たされていない場合(ステップ1404,NO)、後続フレームを新たな対象フレームとして用いてステップ1403の処理を繰り返す。
追跡終了条件が満たされた場合(ステップ1404,YES)、追跡部712は、特徴点の追跡を終了する。なお、ステップ1403及びステップ1404の処理は、抽出されたすべての特徴点に対して行われる。検出部713は、各特徴点の位置の時間変動から移動物体を含む画像領域を検出し、検出結果を出力する(ステップ1405)。
図15は、図5の移動物体検出装置501の第3の具体例を示している。図15の移動物体検出装置1501は、記憶部511、判定部512、特徴点抽出部711、追跡部712、検出部713、及び選択部1511を含む。
図16は、図15の移動物体検出装置1501が行う移動物体検出処理の例を示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部711は、記憶部511が記憶する各フレームの画像から特徴点を抽出する(ステップ1601)。次に、追跡部712は、対象フレームから抽出された各特徴点が後続フレームの画像内でどこに位置しているかを計算することで、特徴点を追跡する(ステップ1602)。
次に、追跡部712は、追跡終了条件が満たされたか否かを判定し(ステップ1603)、追跡終了条件が満たされていない場合(ステップ1603,NO)、後続フレームを新たな対象フレームとして用いてステップ1602の処理を繰り返す。
追跡終了条件が満たされた場合(ステップ1603,YES)、追跡部712は、特徴点の追跡を終了する。なお、ステップ1602及びステップ1603の処理は、抽出されたすべての特徴点に対して行われる。検出部713は、各特徴点の位置の時間変動から移動物体を含む画像領域を検出し、検出領域として出力する(ステップ1604)。
次に、判定部512は、検出領域のうち追跡困難領域を特定し、追跡困難領域と追跡困難領域以外の領域とを区別するための制御情報を出力する(ステップ1605)。このとき、判定部512は、検出部713から出力される検出領域内の画素を対象画素として用いて図10の追跡困難領域特定処理を行うことで、追跡困難領域を特定することができる。
そして、選択部1511は、制御情報に基づいて、検出領域のうち追跡困難領域以外の領域を選択し、選択した検出領域を検出結果として出力する。追跡困難領域を検出結果から除外することで、誤検出を抑制することが可能になる。
図15の移動物体検出装置1501によれば、追跡困難領域特定処理の対象を移動物体の検出領域に限定できるため、図7の移動物体検出装置701又は図13の移動物体検出装置1301と比較して、追跡困難領域特定処理の負荷が低減される。
図17は、図5の移動物体検出装置501の第4の具体例を示している。図17の移動物体検出装置1701は、記憶部511、判定部512、特徴点抽出部711、追跡部712、検出部713、及び選択部1711を含む。
図18は、図17の移動物体検出装置1701が行う移動物体検出処理の例を示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部711は、記憶部511が記憶する各フレームの画像から特徴点を抽出する(ステップ1801)。
次に、判定部512は、抽出された特徴点のうち追跡困難領域に属する特徴点を特定し、追跡困難領域と追跡困難領域以外の領域とを区別するための制御情報を出力する(ステップ1802)。このとき、判定部512は、特徴点抽出部711から出力される各特徴点に対応する画素を対象画素として用いて図10の追跡困難領域特定処理を行うことで、追跡困難領域に属する特徴点を特定することができる。
そして、選択部1711は、制御情報に基づいて、抽出された特徴点のうち追跡困難領域以外の領域に属する特徴点を選択し、選択した特徴点を追跡部712へ出力する。
次に、追跡部712は、対象フレーム内の追跡困難領域以外の各特徴点が後続フレームの画像内でどこに位置しているかを計算することで、特徴点を追跡する(ステップ1803)。追跡困難領域を追跡処理の対象から除外することで、誤追跡の発生を抑制することが可能になる。
次に、追跡部712は、追跡終了条件が満たされたか否かを判定し(ステップ1804)、追跡終了条件が満たされていない場合(ステップ1804,NO)、後続フレームを新たな対象フレームとして用いてステップ1803の処理を繰り返す。
追跡終了条件が満たされた場合(ステップ1804,YES)、追跡部712は、特徴点の追跡を終了する。なお、ステップ1803及びステップ1804の処理は、追跡困難領域以外の領域に属するすべての特徴点に対して行われる。検出部713は、各特徴点の位置の時間変動から移動物体を含む画像領域を検出し、検出結果を出力する(ステップ1805)。
図17の移動物体検出装置1701によれば、追跡困難領域特定処理の対象を特徴点に限定できるため、図7の移動物体検出装置701又は図13の移動物体検出装置1301と比較して、追跡困難領域特定処理の負荷が低減される。さらに、図15の移動物体検出装置1501よりも負荷が低減されることが期待できる。
図5の移動物体検出装置501、図7の移動物体検出装置701、図13の移動物体検出装置1301、図15の移動物体検出装置1501、及び図17の移動物体検出装置1701の構成は一例に過ぎない。移動物体検出装置の用途や条件に応じて、一部の構成要素を省略又は変更してもよい。
例えば、移動物体検出装置701、移動物体検出装置1301、又は移動物体検出装置1501において、特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713が装置外部のハードウェア回路として実装される場合も考えられる。この場合は、特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713を省略することができる。
移動物体検出装置701、移動物体検出装置1301、移動物体検出装置1501、又は移動物体検出装置1701が移動体に搭載される装置である場合は、記憶部511が記憶する映像を撮像する撮像装置を含んでいてもよい。
図6、図9、図10、図14、図16、及び図18に示したフローチャートは一例に過ぎず、移動物体検出装置の構成や条件に応じて一部の処理を省略又は変更してもよい。例えば、図10のステップ1002において、相関計算部803は、近傍領域1103内の各画素を中心画素1105として用いて相違度Xを計算する代わりに、閾値より小さな相関値Xが得られた時点で、残りの画素に対する計算を省略することもできる。この場合、対象画素1101は追跡困難領域に属すると判定される。
また、ステップ1002において、相関計算部803は、画像領域1104とテンプレート領域1102との相違度Xを計算する代わりに、2つの領域の類似度を計算することもできる。
類似度は、画像領域1104の画像情報とテンプレート領域1102の画像情報とが類似するほど大きくなり、2つの画像情報が相違するほど小さくなる。したがって、類似度が大きいほど、画像領域1104とテンプレート領域1102との相関が高くなり、類似度が小さいほど、画像領域1104とテンプレート領域1102との相関が低くなる。
この場合、ステップ1003において、領域判定部804は、計算された複数の類似度の各々を閾値と比較し、いずれかの類似度が閾値より大きい場合、対象画素1101は追跡困難領域に属すると判定する。一方、すべての類似度が閾値以下である場合、領域判定部804は、対象画素1101は追跡困難領域に属さないと判定する。
また、ステップ1003において、複数の相違度X又は複数の類似度を閾値と比較する代わりに、相違度X又は類似度の統計値を閾値と比較してもよい。統計値としては、例えば、平均値、最大値、最小値、最頻値等を用いることができる。
図11に示したテンプレート領域1102、近傍領域1003、及び画像領域1104は一例に過ぎず、移動物体検出装置の構成や条件に応じて変更してもよい。例えば、矩形領域の代わりに、多角形、円、楕円等の他の形状の領域を用いることもできる。
図5の移動物体検出装置501、図7の移動物体検出装置701、図13の移動物体検出装置1301、図15の移動物体検出装置1501、及び図17の移動物体検出装置1701は、ハードウェア回路として実装することができる。また、各移動物体検出装置の一部又は全部の構成要素を、情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現することもできる。
例えば、図7の移動物体検出装置701は、記憶部511及び判定部512を含む情報処理装置と、特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713を含むハードウェア回路とを含んでいてもよい。この場合、情報処理装置による追跡困難領域特定処理は、ハードウェア回路による移動物体検出処理の前処理として実行される。図13の移動物体検出装置1301も、同様に、情報処理装置とハードウェア回路とを含んでいてもよい。
図15の移動物体検出装置1501は、記憶部511、判定部512、及び選択部1511を含む情報処理装置と、特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713を含むハードウェア回路とを含んでいてもよい。この場合、情報処理装置による追跡困難領域特定処理は、ハードウェア回路による移動物体検出処理の後処理として実行される。
特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713がGraphics Processing Unit(GPU)として実装されると、追跡困難領域の画素と追跡困難領域以外の領域の画素とを区別して処理することが困難な場合がある。このような場合には、図15の構成を採用して、追跡困難領域特定処理を後処理として実装することが有効である。
図17の移動物体検出装置1701は、情報処理装置のみを用いて実現してもよい。特徴点抽出部711、追跡部712、及び検出部713が情報処理装置を用いて実現される場合は、移動物体検出処理をカスタマイズできるため、図17の構成を採用することが有効である。
図5の移動物体検出装置501、図7の移動物体検出装置701、及び図13の移動物体検出装置1301の一部又は全部の構成要素は、例えば、図19に示すような情報処理装置を用いて実現可能である。図15の移動物体検出装置1501及び図17の移動物体検出装置1701の一部又は全部の構成要素も、図19の情報処理装置を用いて実現可能である。
図19の情報処理装置は、Central Processing Unit(CPU)1901、メモリ1902、入力装置1903、出力装置1904、補助記憶装置1905、媒体駆動装置1906、及びネットワーク接続装置1907を含む。これらの構成要素はバス1908により互いに接続されている。
メモリ1902は、例えば、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ等の半導体メモリであり、処理に用いられるプログラム及びデータを格納する。メモリ1902は、記憶部511として用いることができる。
CPU1901(プロセッサ)は、例えば、メモリ1902を利用してプログラムを実行することにより、判定部512、特徴点抽出部711、追跡部712、又は検出部713として動作し、移動物体検出処理を行う。CPU1901は、領域抽出部801、近傍領域設定部802、相関計算部803、領域判定部804、選択部1511、又は選択部1711としても動作する。
入力装置1903は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であり、ユーザ又はオペレータからの指示や情報の入力に用いられる。出力装置1904は、例えば、表示装置、プリンタ、スピーカ等であり、ユーザ又はオペレータへの問い合わせや処理結果の出力に用いられる。出力される処理結果には、例えば、移動物体の検出結果を示す情報が含まれる。
補助記憶装置1905は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。補助記憶装置1905は、ハードディスクドライブであってもよい。情報処理装置は、補助記憶装置1905にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1902にロードして使用することができる。
媒体駆動装置1906は、可搬型記録媒体1909を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬型記録媒体1909は、メモリデバイス、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等である。可搬型記録媒体1909は、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、Universal Serial Bus(USB)メモリ等であってもよい。ユーザ又はオペレータは、この可搬型記録媒体1909にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1902にロードして使用することができる。
このように、移動物体検出処理に用いられるプログラム及びデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、メモリ1902、補助記憶装置1905、及び可搬型記録媒体1909のような、物理的な(非一時的な)記録媒体が含まれる。
ネットワーク接続装置1907は、Local Area Network(LAN)、インターネット等の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う通信インタフェースである。情報処理装置は、ネットワーク接続装置1907を介して、ユーザ端末から処理要求及び映像を受信し、移動物体の検出結果を示す情報をユーザ端末へ送信することができる。情報処理装置は、プログラム及びデータを外部の装置からネットワーク接続装置1907を介して受け取り、それらをメモリ1902にロードして使用することもできる。
なお、情報処理装置が図19のすべての構成要素を含む必要はなく、用途や条件に応じて一部の構成要素を省略することも可能である。例えば、情報処理装置がユーザ端末から通信ネットワーク経由で処理要求及び映像を受信する場合は、入力装置1903及び出力装置1904を省略してもよい。また、情報処理装置が可搬型記録媒体1909にアクセスしない場合は、媒体駆動装置1906を省略してもよく、情報処理装置が通信ネットワークに接続されない場合は、ネットワーク接続装置1907を省略してもよい。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
101 車両
102 バックカメラ
103 撮像範囲
401 対象フレーム
402 後続フレーム
411 グレーチング
412、413 交点
414、1103 近傍領域
415、416 動きベクトル
501、701、1301、1501、1701 移動物体検出装置
511 記憶部
512 判定部
711 特徴点抽出部
712 追跡部
713 検出部
801 領域抽出部
802 近傍領域設定部
803 相関計算部
804 領域判定部
1101 対象画素
1102 テンプレート領域
1104 画像領域
1105 中心画素
1511、1711 選択部
1901 CPU
1902 メモリ
1903 入力装置
1904 出力装置
1905 補助記憶装置
1906 媒体駆動装置
1907 ネットワーク接続装置
1908 バス
1909 可搬型記録媒体

Claims (10)

  1. 撮像装置により撮像される画像を記憶する記憶部と、
    前記画像内の第1の領域が前記第1の領域の周辺に存在する第2の領域と相関しているか否かを判定し、前記第1の領域が前記第2の領域と相関している場合、前記画像に基づく移動物体の検出において前記第1の領域と前記画像内の前記第1の領域以外の第3の領域とを区別するための制御情報を出力する判定部と、
    を備えることを特徴とする移動物体検出装置。
  2. 前記判定部は、前記第1の領域の画像情報と前記第2の領域の画像情報とが類似している場合、前記第1の領域が前記第2の領域と相関していると判定することを特徴とする請求項1記載の移動物体検出装置。
  3. 前記判定部は、前記撮像装置の移動方向に基づいて前記第2の領域を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の移動物体検出装置。
  4. 前記第2の領域は、前記第1の領域から所定距離以上離れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動物体検出装置。
  5. 前記制御情報に基づいて、前記第1の領域以外の前記第3の領域から特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記特徴点の時間変動から前記移動物体を検出し、前記移動物体の検出結果を出力する検出部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動物体検出装置。
  6. 前記画像から特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記特徴点の時間変動から前記移動物体を検出し、検出した移動物体を含む検出領域を出力する検出部と、
    前記制御情報に基づいて、前記検出領域のうち前記第1の領域以外の前記第3の領域を選択し、前記第3の領域を含む前記移動物体の検出結果を出力する選択部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動物体検出装置。
  7. 前記画像から特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記制御情報に基づいて、前記特徴点のうち前記第1の領域以外の前記第3の領域から抽出された特徴点を選択する選択部と、
    選択された特徴点の時間変動から前記移動物体を検出し、前記移動物体の検出結果を出力する検出部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動物体検出装置。
  8. 前記画像から特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記制御情報に基づいて、前記第1の領域以外の前記第3の領域から抽出された特徴点を第1の追跡処理により追跡し、前記第1の領域から抽出された特徴点を前記第1の追跡処理とは異なる第2の追跡処理により追跡し、前記第1の追跡処理又は前記第2の追跡処理に基づいて特徴点の時間変動を求める追跡部と、
    前記特徴点の時間変動から前記移動物体を検出し、前記移動物体の検出結果を出力する検出部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動物体検出装置。
  9. 移動物体検出装置によって実行される移動物体検出方法であって、
    撮像装置により撮像される画像を記憶する記憶部を参照して、前記画像内の第1の領域が前記第1の領域の周辺に存在する第2の領域と相関しているか否かを判定し、
    前記第1の領域が前記第2の領域と相関している場合、前記画像に基づく移動物体の検出において前記第1の領域と前記画像内の前記第1の領域以外の第3の領域とを区別するための制御情報を生成する、
    ことを特徴とする移動物体検出方法。
  10. 撮像装置により撮像される画像を記憶する記憶部を参照して、前記画像内の第1の領域が前記第1の領域の周辺に存在する第2の領域と相関しているか否かを判定し、
    前記第1の領域が前記第2の領域と相関している場合、前記画像に基づく移動物体の検出において前記第1の領域と前記画像内の前記第1の領域以外の第3の領域とを区別するための制御情報を生成する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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