JP2015184844A - 通信システム、通信制御方法および通信制御プログラム - Google Patents

通信システム、通信制御方法および通信制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015184844A
JP2015184844A JP2014059409A JP2014059409A JP2015184844A JP 2015184844 A JP2015184844 A JP 2015184844A JP 2014059409 A JP2014059409 A JP 2014059409A JP 2014059409 A JP2014059409 A JP 2014059409A JP 2015184844 A JP2015184844 A JP 2015184844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slave
data transmission
transmission request
identification number
master device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014059409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6343991B2 (ja
Inventor
裕照 山川
Hiroteru Yamakawa
裕照 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2014059409A priority Critical patent/JP6343991B2/ja
Publication of JP2015184844A publication Critical patent/JP2015184844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6343991B2 publication Critical patent/JP6343991B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Bus Control (AREA)

Abstract

【課題】スレーブ装置の識別番号を登録した登録テーブルの登録情報と、実際の識別番号とスレーブ装置との対応付けとが異なっていることを、スレーブ装置側から速やかに検出することができる通信システムを提供する。【解決手段】マスタ装置と、マスタ装置とシリアルインタフェースによって接続された複数のスレーブ装置とを備え、マスタ装置は、複数のスレーブ装置のそれぞれに対応する識別番号を登録した登録テーブルを有し、複数のスレーブ装置のいずれかから受信したデータ送信要求に対して、登録テーブルに登録された識別番号を順次複数のスレーブ装置に送信し、複数のスレーブ装置のうちデータ送信要求を送信したスレーブ装置は、マスタ装置から受信した識別番号に基づいて登録テーブルに自装置が登録されているか否かを判定する通信システムとする。【選択図】 図1

Description

本発明は、通信システム、通信制御方法および通信制御プログラムに関する。特に、シリアルインタフェース通信方式を用いた通信システム、通信制御方法および通信制御プログラムに関する。
一般的なコンピュータシステムには、シリアル通信が広く使われている。シリアル通信の一つとして、スレーブ装置に設定されたIDをマスタ装置に登録する方式がある(ID:Identifier)。
特許文献1には、システムを構成する端末からの送信要求をポーリング方式によって受け付ける通信制御装置における制御方式において、端末を登録したテーブルを用いてポーリングを実行する方式が開示されている。
特許文献1のポーリング方式では、システムを構成する端末をシステム構成端末テーブルに登録する。そして、システム構成端末テーブルに登録された各端末をポーリングした際に、機器準備完了の応答のあった端末のみを準備完了端末テーブルに登録する。さらに、準備完了端末テーブルに基づいて通常のポーリングを行うとともに、一定時間内に送信要求を発生させた端末のみを登録した活動端末テーブルを作成し、活動端末テーブルに基づいて通常のポーリングを実行する。特許文献1のポーリング方式によれば、各種テーブルを使い分けることによって、ポーリング頻度をバランスの取れた値に設定することができる。
特許文献2には、固有のアドレスが設定された複数のモジュールが通信バスに接続され、設定された固有のアドレスを用いてモジュールを指定し、通信を行う通信システムについて開示されている。
特許文献2の通信システムにおいて、各スレーブモジュールは、マスタモジュールからアドレスとコマンドを受信した際にプリレスポンスを出力し、所定時間内におけるプリレスポンスの受信状況に応じてレスポンスを出力するか、通信を中止するかを選択する。プリレスポンスを出力してから所定の時間内にプリレスポンスを受信した場合は、他のスレーブモジュールとアドレスが重複されていることになる。また、自身の出力したプリレスポンスが正しく検出できなければ、衝突が発生していることになる。そのため、特許文献2の通信システムによれば、異なるスレーブモジュールに同じアドレスが重複して設定された場合であっても、応答するスレーブモジュールが一定となるとともに、衝突が発生しても処理を続行することができる。
特開平3−135243号公報
特許文献1のポーリング方式によれば、システムを構成する端末をテーブルで管理することによって、ポーリングの無駄を減らすことができる。ところで、複数のスレーブ装置に設定されたIDをマスタ装置に登録する方式に特許文献1のテーブル管理を適用すると、IDの設定・登録にミスがあった場合、マスタ装置によってどのスレーブ装置のIDに設定・登録ミスがあったかを検証する必要がある。しかしながら、多数のスレーブ装置でシステムが構成されている場合、全てのスレーブ装置のIDを検索することは現実的には不可能であるという問題点があった。また、スレーブ装置側がタイムアウト監視するのも、他のスレーブ装置の接続数や通信時間を制約しない限りは、設定が難しいという問題点があった。
また、特許文献2の通信システムによれば、各スレーブモジュールに固有の識別番号を付与する必要がなくなるため、マスタモジュールによる診断通信のための負荷を低減することができる。しかしながら、特許文献2の通信システムにおいては、プリレスポンスの検出または衝突が発生した際に、スレーブモジュールは通信を中止してしまう。そのため、マスタモジュール側からは、通信を中止させたスレーブモジュールを検証することができなくなるという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決する通信システムを提供することにある。
本発明の通信システムは、マスタ装置と、マスタ装置とシリアルインタフェースによって接続された複数のスレーブ装置とを備え、マスタ装置は、複数のスレーブ装置のそれぞれに対応する識別番号を登録した登録テーブルを有し、複数のスレーブ装置のいずれかから受信したデータ送信要求に対して、登録テーブルに登録された識別番号を順次複数のスレーブ装置に送信し、複数のスレーブ装置のうちデータ送信要求を送信したスレーブ装置は、マスタ装置から受信した識別番号に基づいて登録テーブルに自装置が登録されているか否かを判定する。
本発明の通信制御方法は、マスタ装置と複数のスレーブ装置とがシリアルインタフェースによって接続された通信システムにおける通信制御方法であって、複数のスレーブ装置のいずれかから受信したデータ送信要求に対して、マスタ装置が有する登録テーブルに登録された複数のスレーブ装置のそれぞれに対応する識別番号を順次複数のスレーブ装置に送信し、複数のスレーブ装置のうちデータ送信要求を送信したスレーブ装置において、マスタ装置から受信した識別番号に基づいて登録テーブルに自装置が登録されているか否かを判定する通信制御方法。
本発明の通信制御プログラムは、マスタ装置と複数のスレーブ装置とがシリアルインタフェースによって接続された通信システムにおける通信制御プログラムであって、複数のスレーブ装置のいずれかから受信したデータ送信要求に対して、マスタ装置が有する登録テーブルに登録された複数のスレーブ装置のそれぞれに対応する識別番号を順次複数のスレーブ装置に送信する処理と、複数のスレーブ装置のうちデータ送信要求を送信したスレーブ装置において、マスタ装置から受信した識別番号に基づいて登録テーブルに自装置が登録されているか否かを判定する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、スレーブ装置の識別番号を登録した登録テーブルの登録情報と、実際の識別番号とスレーブ装置との対応付けとが異なっていることを、スレーブ装置側から速やかに検出することができる通信システムを提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムで用いるIDテーブルの一例である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのマスタ装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのスレーブ装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのマスタ装置の動作に関するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのスレーブ装置の動作に関するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムの動作に関するシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムの構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムで用いるIDテーブルの一例である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのマスタ装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのスレーブ装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのマスタ装置の動作に関するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムのスレーブ装置の動作に関するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムの動作に関するシーケンス図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(実施形態)
(構成)
まず、本発明の第1の実施形態に係る通信システム1について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信システム1の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る通信システム1は、マスタ装置10と、複数のスレーブ装置20−1〜Nと、シリアルインタフェース30とを備える(Nは自然数)。図1には、各スレーブ装置20のIDの値を2バイトの数値としている。ただし、各スレーブ装置20のIDの値は2バイトに限らず、任意のバイト数に設定することができる。
本実施形態に係る通信システム1では、以下に述べていく構成・動作によって、スレーブ装置20のID設定ミスやマスタ装置10のID登録情報ミスが検出される。
マスタ装置10は、シリアルインタフェースの制御を司る装置である。シリアルインタフェース30には、複数のスレーブ装置20(スレーブ装置1、2、・・・、N、・・・)が接続されている。スレーブ装置1のIDは0x0001、スレーブ装置2のIDは0x0002、・・・、スレーブ装置NのIDは0xNに設定されている。そして、マスタ装置10は、各スレーブ装置20の装置名とID番号との対応表(登録テーブルとも呼ぶ)であるIDテーブル101(図2)を格納する。
マスタ装置10は、スレーブ装置20のデータ送信要求に応じて、IDテーブル101を参照しながらデータ送信要求を送信したスレーブ装置20を装置検索する。マスタ装置10によるスレーブ装置20の装置検索順番は、スレーブ装置20のIDを登録した登録テーブルに記載された順番に基づく。なお、スレーブ装置20のデータ送信要求に対するマスタ装置10の装置検索順は、事前に決定しておけばよい。また、スレーブ装置によるデータ送信要求をブレーク(BREAK)と呼び、マスタ装置による装置検索をセンス(SENSE)と呼ぶ。
図2のIDテーブル101は、スレーブ装置20のIDを登録する登録テーブルの一例である。なお、図2のIDテーブル101においては、スレーブ装置20−n(以下、スレーブ装置N)のIDが0xNと登録されるべきであるのに、誤って0xN’と登録されているものとする。すなわち、図2のIDテーブル101においては、スレーブ装置20のID設定ミスまたはマスタ装置10のID登録情報ミスがあるために、IDテーブル101に登録されたスレーブ装置NのIDが正しくないことになる。
IDテーブル101には、スレーブ装置20の装置名と、対応するIDが登録されている。本実施形態に係る通信システム1では、IDテーブル101の検索方法を一方向に決定する。すなわち、各スレーブ装置20は、スレーブ装置1、スレーブ装置2、・・・、スレーブ装置N、・・・という順番で検索される。そして、IDテーブル101に従った検索が完了した段階において未だデータ送信要求を出したスレーブ装置20が検索されていない場合、マスタ装置10は、再度スレーブ1から検索を実行する。なお、スレーブ装置20の検索順は、IDテーブル101の上からの順番にかぎらず、任意の順番に設定することができる。
スレーブ装置20は、マスタ装置10から送信された装置検索のIDを受信して読み取る。各スレーブ装置20は、同一IDが2回出現した段階、すなわちマスタ装置10によるIDテーブル101に基づいた検索が一巡した段階で、自身のIDが装置検索(SENSE)されなかったとしてID設定/登録ミスのエラー処理を行う。
なお、エラー処理とは、IDテーブル101の自装置の登録情報に誤りがあることを上位システムに通知する処理である。例えば、エラー処理実行手段23は、通信システム1を構成する装置の状態管理やログ収集をしている装置・サーバに対して、シリアルインタフェース30とは異なるインタフェースを経由させてエラーがあった旨を通知する構成とすることができる。また、例えば、エラー処理実行手段23は、エラーあった際に、自装置やマスタ装置10などに設けられたランプを点灯させる構成としてもよい。ただし、本実施形態に係る通信システム1におけるエラー処理はここで挙げた例に限定されず、種々のエラー処理を適用することができる。
次に、図3および図4を用いて、マスタ装置10およびスレーブ装置20の内部構成について説明する。
[マスタ装置]
図3に示すマスタ装置10は、通信手段11、検出手段12、格納手段13、検索手段14を備える。
通信手段11は、スレーブ装置20からのデータ送信要求(以下、BREAK)を許可するBREAK許可通知を各スリーブ20に送信する。また、通信手段11は、BREAK許可通知に応答した各スレーブ装置20からのBREAKを受信する。また、通信手段11は、各スレーブ装置20に対して装置検索のIDを送信する。また、通信手段11は、装置検索のIDへの応答に関して、対応するスレーブ装置20とデータ通信を行う。
検出手段12は、通信手段11を介して取得されたBREAKを検出し、検索手段14に対して装置検索する指示を出す。
格納手段13は、IDテーブル101を格納する。
検索手段14は、検出手段12によって検出されたBREAKに応じて、各スレーブ装置20に送信するIDをIDテーブル101から一つ選び、選び出したIDを通信手段に出力する。なお、IDテーブル101に記載されたIDの検索順番は、任意に設定できる。
[スレーブ装置]
図4に示すスレーブ装置20は、送受信手段21、識別番号検出手段22、エラー処理実行手段23、記憶手段24を備える。
送受信手段21は、マスタ装置10からBREAK許可を受信した際に、必要に応じてデータ送信要求を送信する。そして、送受信手段21は、マスタ装置10から発信されたIDが自身のものである場合、マスタ装置10に対して応答し、データ通信を実行する。
識別番号検出手段22は、マスタ装置10から発信されたIDを受信し、受信したIDが自身のものであるか否かを判定する。そして、識別番号検出手段22は、データ送信要求後に自身のIDを受信すると、マスタ装置への応答をする指示を送受信手段21に出す。識別番号検出手段22は、データ送信要求後に他のIDを受信すると、再度データ送信要求を出すように送受信手段21に指示する。また、識別番号検出手段22は、自身のIDが受信されないのに他のIDを2回受信した場合、エラー処理実行手段23にエラーがあることを通知する。
エラー処理実行手段23は、識別番号検出手段22の通知に応じて、エラー処理を実行する。
記憶手段24は、マスタ装置10とやり取りするデータを記憶するとともに、データ送信要求後に最初に受信したIDを記憶する。
以上が本発明の第1の実施形態に係る通信システム1の構成に関する説明である。なお、以上の各構成要素は、コンピュータやサーバなどの情報処理装置を構成するハードウェア・ソフトウェアによって実現されるものである。
(動作)
次に、本発明の第1の実施形態に係る通信システム1の動作について説明する。マスタ装置10の動作については図5を、スレーブ装置20の動作については図6を、マスタ装置10とスレーブ装置20と間の動作関係については図7を用いて説明する。
[マスタ装置]
図5のフローチャートを用いてマスタ装置10の動作について説明する。なお、スレーブ装置20からのデータ送信要求(BREAK)に対するマスタ装置10による装置検索(SENSE)の順番は、IDテーブル101の登録順(上から順番)であるものとする。
まず、図5において、マスタ装置10は、いずれかのスレーブ装置20から送信されたBREAKを検出する(ステップS10)。
次に、マスタ装置10は、IDテーブル101に登録された装置のIDから一つを選択する(ステップS11)。
具体的には、データ送信要求(BREAK)を検出したマスタ装置10は、最初にIDテーブル101から装置検索(SENSE)するIDをひとつ選ぶ。そして、選んだIDに対して装置検索(SENSE)を実施する。
なお、マスタ装置10によって装置検索(SENSE)されたスレーブ装置20がデータ送信要求元でない場合、データ送信要求の発行元であるスレーブ装置20から、再度データ送信要求(BREAK)がマスタ装置10に送信されてくる。その場合、データ送信要求(BREAK)を検出したマスタ装置10は、IDテーブル101を一つ進めて装置検索(SENSE)を行うIDを決定する。
次に、マスタ装置10は、選択したIDで装置検索(SENSE)を実行する。すなわち、マスタ装置10は、各スレーブ装置20に対して、選択したIDを含むSENSEコマンドを送信する(ステップS12)。
ここで、マスタ装置10は、いずれかのスレーブ装置20からデータ送信要求の応答を受信すると(ステップS13でYes)、応答したスレーブ装置20とデータ通信処理を行う(ステップS14)。
一方、マスタ装置10は、データ送信要求がなければ(ステップS13でNo)、一旦処理を終了する。マスタ装置10は、データ送信要求を受信する度に、以上のステップS10〜S14の処理を繰り返す。
以上がマスタ装置10の動作についての説明である。
[スレーブ装置]
続いて、図6のフローチャートを用いてスレーブ装置1、2、・・・、nの動作について説明する。
まず、スレーブ装置20−n(以下、スレーブ装置N)においてデータ送信要求の必要性が生じたものとする(ステップS20)。
次に、データ送信要求の必要性が生じたスレーブ装置Nは、データ送信要求(BREAK)許可を検出すると(ステップS21でYes)、データ送信要求(BREAK)を送信する(ステップS22)。なお、データ送信要求の必要性が生じたスレーブ装置Nは、データ送信要求許可が検出されない場合(ステップS21でNo)、待機状態となる(ステップS20へ戻る)。
次に、スレーブ装置Nは、マスタ装置10の装置検索(SENSE)によって送信されてきたID(SENSE_ID)を受信する(ステップS23)。
ここで、SENSE_IDが自身のIDである場合(ステップS24でYes)、スレーブ装置Nは、マスタ装置10とデータ通信処理を実行する(ステップS25)。
一方、SENSE_IDが自身のIDではない場合(ステップS24でNo)、スレーブ装置Nは、自身が送信したデータ送信要求が一回目であるか否かによって異なる処理をする(ステップS26)。
ここで、スレーブ装置Nによるデータ送信要求が一回目である場合(ステップS26でYes)、スレーブ装置Nは、データ送信要求(BREAK)直後の装置検索(SENSE)のID(以下、first_ID)を記憶する(ステップS27)。
一方、スレーブ装置Nによるデータ送信要求が一回目ではない場合(ステップS26でNo)、SENSE_IDがfirst_IDと一致していれば(ステップS28でYes)、スレーブ装置Nはエラー処理を実行する(ステップS29)。すなわち、自身のIDが指定されずに再度first_IDの装置検索(SENSE)が実行された場合、マスタ装置10のIDテーブル101に、スレーブ装置NのIDが正しく登録されていないものとしてエラー処理を実行する。
また、スレーブ装置Nによるデータ送信要求が一回目ではなく(ステップS26でNo)、SENSE_IDがfirst_IDと一致していなければ(ステップS28でYes)、スレーブ装置Nは再度データ送信要求の時期を待つ(ステップS20に戻る)。
以上が、スレーブ装置1、2、・・・、nの動作について説明についての説明である。
[シーケンス図]
最後に、マスタ装置10と各スレーブ装置20の動作関係について、図7のシーケンス図を用いて説明する。
まず、図7のT11区間について説明する。マスタ装置10から各スレーブ装置20にBREAK許可が送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、マスタ装置10にデータ送信要求を送信する。マスタ装置10は、データ送信要求に応じて、SENSE_ID(0x0001)を送信する。スレーブ1は、マスタ装置10から送信されたSENSE_IDに応答し、マスタ装置10との間でデータ通信を行う。
T11区間では、スレーブ装置Nからデータ送信要求が出されたものの、マスタ装置10からスレーブ装置1に対応するSENSE_IDが送信された。そのため、スレーブ装置1がマスタ装置10に応答することになった。このとき、スレーブ装置Nは、受信したスレーブ装置1のSENSE_ID(0x0001)をfirst_IDとして記憶することになる。
次に、図7のT12区間について説明する。マスタ装置10から各スレーブ装置20にBREAK許可が送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、再度マスタ装置10にデータ送信要求を送信する。マスタ装置10は、データ送信要求に応じて、SENSE_ID(0x0002)を送信する。スレーブ装置2は、マスタ装置10から送信されたSENSE_IDに応答し、マスタ装置10との間でデータ通信を行う。
T12区間では、再度スレーブ装置Nからデータ送信要求が出されたものの、マスタ装置10からスレーブ装置2に対応するSENSE_IDが送信された。そのため、スレーブ装置2がマスタ装置10に応答することになった。
次に、図7のT13区間について説明する。マスタ装置10からBREAK許可が各スレーブ装置20に送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、再度マスタ装置10にデータ送信要求を送信する。マスタ装置10は、データ送信要求に応じて、SENSE_ID(0xN’)を送信する。しかしながら、T13区間においてマスタ装置10から送信されたSENSE_IDに応答する装置は存在しない。そのため、いずれのスレーブ装置20もマスタ装置10に対して応答しないことになる。
次に、T14区間について説明する。マスタ装置10から各スレーブ装置20にBREAK許可が送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、再度マスタ装置10にデータ送信要求を送信する。マスタ装置10は、データ送信要求に応じて、SENSE_ID(0x0001)を送信する。このとき、マスタ装置10は、IDテーブル101に登録された装置が一巡しているため、再度スレーブ装置1のIDを送信している。ここで、スレーブNは、記憶しているfirst_IDと一致するSENSE_IDを受信することになる。すなわち、スレーブ装置Nは、IDテーブル101に登録された自身のIDが正しくないことを認識することになる。そのため、スレーブ装置Nは、エラー処理を実行することになる。
以上が、本発明の第1の実施形態に係る通信システム1の動作の説明である。
(効果)
以上説明したように、本実施形態に係る通信システムによれば、マスタ装置の装置検索アルゴリズムおよびスレーブ装置の検索ID読み取りによって、ID設定/登録ミスをスレーブ装置側で速やかに検出することができる。
本発明の実施形態に係る通信システムが対象とする1台のインタフェースの制御の主導権を握るマスタ装置に複数台のスレーブ装置がつながる形態のデータ通信は、特にシリアル通信において用いられる。
一般的な方式では、スレーブ装置のID番号設定ミスやマスタ装置のスレーブID登録情報の設定ミスがある場合、以下に示すような状況となる。
1)スレーブ装置は、データ送信要求(BREAK)をマスタ装置に上げる。
2)マスタ装置は、ID登録情報から1台ずつ装置を検索(SENSE)するが、ID設定/登録ミスによりマスタ装置は要求元スレーブ装置を見つけることができない。
3)スレーブ装置は、他のスレーブ装置のデータ転送が発生する可能性があるためにタイムアウト監視ができない。また、スレーブ装置からは他のスレーブ装置が何台接続されているか分からないため、データ送信要求(BREAK)を上げ続ける。
以上のように、一般的な方式では、マスタ装置/スレーブ装置共に設定ミスを容易に検出できず、マスタ装置の通信処理およびインタフェースに余計な負荷がかかってしまう。
それに対し、本実施形態に係る通信システムによれば、スレーブ装置のID番号を予めマスタ装置のID登録情報に設定するデータ通信において、スレーブ装置のID設定ミスまたはマスタ装置のID登録情報設定ミスを速やかに検出することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る通信システムについて説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る通信システム2の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る通信システム2は、マスタ装置40と、複数のスレーブ装置50−1〜Nと、シリアルインタフェース60とを備える(Nは自然数)。なお、図8のマスタ装置40、複数のスレーブ装置50−1〜Nおよびシリアルインタフェース60は、一部の機能構成を除いて図1のマスタ装置10、複数のスレーブ装置20−1〜Nおよびシリアルインタフェース30と同様の機能構成をもつ。
本実施形態に係る通信システム2において、マスタ装置40は、各スレーブ装置50の装置名とID番号との対応表(登録テーブルとも呼ぶ)であるIDテーブル102(図9)を格納する。図9のIDテーブル102は、図2のIDテーブル101に送信済みフラグの列が追加されている。なお、図2のIDテーブル101と同様に、図9のIDテーブル102におけるスレーブ装置NのIDは、Nx0と登録されるべきであるのに、誤ってN’x0と登録されている。
[マスタ装置]
図10に示すように、マスタ装置40は、通信手段41、検出手段42、格納手段43、検索手段44、フラグ設定手段45、予約識別番号設定手段46を備える。すなわち、第2の実施形態に係るマスタ装置40は、第1の実施形態に係るマスタ装置10に、フラグ設定手段45と予約識別番号設定手段46とが追加された構成となっている。なお、図10の通信手段41、検出手段42、格納手段43および検索手段44は、それぞれ、図3の通信手段11、検出手段12、格納手段13および検索手段14と同様の機能構成をもつため、詳細な説明は省略する。
フラグ設定手段45は、IDテーブル102において、装置検索(SENSE)を行ったIDに対して送信済みフラグをセットする。
予約識別番号設定手段46は、設定されたスレーブ装置50に対する装置検索(SENSE)をデータ通信処理なしに一通り完了したことを送信済みフラグにより確認すると、予約ID(予約識別番号とも呼ぶ)を使って装置検索(SENSE)を発行する。
[スレーブ装置]
図11に示すように、スレーブ装置50は、送受信手段51、予約識別番号検出手段52、エラー処理実行手段53、記憶手段54を備える。すなわち、第2の実施形態に係るスレーブ装置50は、第1の実施形態に係るスレーブ装置20の識別番号検出手段22を予約識別番号検出手段52に置換した構成を持つ。なお、図11の送受信手段51およびエラー処理実行手段53は、それぞれ、図4の送受信手段21およびエラー処理実行手段23と同様の機能構成をもつため、詳細な説明は省略する。
予約識別番号検出手段52は、装置検索(SENSE)において予約IDを2回検出したら、自装置のIDがマスタ装置0に正しく登録されていないと判断し、エラー処理実行手段にエラー処理を行うことを指示する。
記憶手段54は、マスタ装置40とやり取りするデータを記憶するとともに、予約識別番号検出手段52によって検出された予約IDを記憶する。
以上が、本発明の第2の実施形態に係る通信システム2の構成に関する説明である。なお、以上の各構成要素は、コンピュータやサーバなどの情報処理装置を構成するハードウェア・ソフトウェアによって実現されるものである。
(動作)
次に、本発明の第2の実施形態に係る通信システム2の動作について説明する。マスタ装置40の動作については図12を、スレーブ装置50の動作については図13を、マスタ装置40とスレーブ装置50と間の動作関係については図14を用いて説明する。
[マスタ装置]
図12のフローチャートを用いてマスタ装置40の動作について説明する。なお、スレーブ装置50からのデータ送信要求(BREAK)に対するマスタ装置40による装置検索(SENSE)の順番は、IDテーブル102の登録順に限らず、任意の順番で実行するものとする。
まず、図12において、マスタ装置40は、いずれかのスレーブ装置50から送信されたBREAKを検出する(ステップS40)。
次に、マスタ装置40は、IDテーブル102の送信フラグを参照し、SENSE_IDが一通り送信済みであるか否かを判定する(ステップS41)。
送信フラグが設定されていないIDがある場合(ステップS41でNo)、マスタ装置40は、IDテーブル102に登録された装置のIDから一つを選択する(ステップS42)。
具体的には、データ送信要求(BREAK)を検出したマスタ装置40は、IDテーブル102から、送信フラグが設定されていないIDを装置検索(SENSE)の対象としてひとつ選ぶ。そして、選んだIDに対して装置検索(SENSE)を実施する。
なお、マスタ装置40によって装置検索(SENSE)されたスレーブ装置50がデータ送信要求元でない場合、データ送信要求の発行元であるスレーブ装置50から、再度データ送信要求(BREAK)がマスタ装置40に送信されてくる。その場合、データ送信要求(BREAK)を検出したマスタ装置40は、IDテーブル102から、送信フラグが設定されていない別のIDを装置検索(SENSE)の対象として一つ決定する。
次に、マスタ装置40は、選択したIDで装置検索(SENSE)を実行する。すなわち、マスタ装置40は、各スレーブ装置50に対して、選択したIDを含むSENSEコマンドを送信する(ステップS43)。
ここで、マスタ装置40は、いずれかのスレーブ装置50からデータ送信要求の応答を受信すると(ステップS44でYes)、既にIDを送信した装置に対して付与していた送信済みフラグを全てクリアする(ステップS45)。
そして、マスタ装置40は、応答したスレーブ装置50とデータ通信処理を行う(ステップS46)。
一方、マスタ装置40は、データ送信要求がなければ(ステップS44でNo)、今回のSENSE_IDの送信先の装置の送信フラグをセットする(ステップS47)し、一旦処理を終了する。
ところで、ステップS41において、送信フラグが設定されていないIDがない場合(ステップS41でYes)、マスタ装置40は、IDテーブル102に登録された予約IDで装置検索(SENSE)を実行する(ステップS48)。なお、予約IDの送信は、IDテーブル102の中に登録された全てのIDに対して装置検索(SENSE)を行ったことを意味する。
マスタ装置40は、予約IDによる装置検索(SENSE)を実行すると、既にIDを送信した装置に対して付与していた送信済みフラグを全てクリアし(ステップS49)、一旦処理を終了する。
マスタ装置40は、データ送信要求を受信する度に、以上のステップS40〜S49の処理を繰り返す。
以上がマスタ装置40の動作についての説明である。
[スレーブ装置]
続いて、図13のフローチャートを用いてスレーブ装置1、2、・・・、nの動作について説明する。なお、図13に示す第2の実施形態に係るスレーブ装置50の動作は、図6に示した第1の実施形態に係るスレーブ装置20と同様のフローとなる。
まず、スレーブ装置50−n(以下、スレーブ装置N)においてデータ送信要求の必要性が生じたものとする(ステップS50)。
次に、データ送信要求の必要性が生じたスレーブ装置Nは、データ送信要求(BREAK)許可を検出すると(ステップS51でYes)、データ送信要求(BREAK)を送信する(ステップS52)。なお、データ送信要求の必要性が生じたスレーブ装置Nは、データ送信要求許可が検出されない場合(ステップS51でNo)、待機状態となる(ステップS50へ戻る)。
次に、スレーブ装置Nは、マスタ装置40の装置検索(SENSE)によって送信されてきたID(SENSE_ID)を受信する(ステップS53)。
ここで、SENSE_IDが自身のIDである場合(ステップS54でYes)、スレーブ装置Nは、マスタ装置40とデータ通信処理を実行する(ステップS55)。
一方、SENSE_IDが自身のIDではない場合(ステップS54でNo)、スレーブ装置Nは、SENSE_IDが予約IDであるか否かによって異なる動作をする(ステップS56)。
ここで、スレーブ装置Nが受信したSENSE_IDが予約IDではなかった場合(ステップS56でNo)、スレーブ装置Nは再度データ送信要求のタイミングを待つ(ステップS50に戻る)。
ここで、スレーブ装置Nが受信した予約IDの回数によって、スレーブ装置Nは異なる動作をする(ステップS57)。
予約IDの受信が2回目であった場合(ステップS57でYes)、スレーブ装置Nはエラー処理を実行する(ステップS59)。すなわち、自身のIDが指定されずに再度予約IDの装置検索(SENSE)が実行された場合、マスタ装置40のIDテーブル101に、スレーブ装置NのIDが正しく登録されていないものとしてエラー処理を実行する。
また、予約IDの受信が1回目であった場合(ステップS57でNo)、スレーブ装置Nは再度データ送信要求のタイミングを待つ(ステップS50に戻る)。
以上がスレーブ装置1、2、・・・、nの動作についての説明である。
[シーケンス図]
最後に、マスタ装置40と各スレーブ装置50の動作関係について、図14のシーケンス図を用いて説明する。
まず、図14のT21区間について説明する。マスタ装置40から各スレーブ装置50にBREAK許可が送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、マスタ装置40にデータ送信要求を送信する。マスタ装置40は、データ送信要求に応じて、SENSE_ID(0x0001)を送信する。スレーブ1は、マスタ装置40から送信されたSENSE_IDに応答し、マスタ装置40との間でデータ通信を行う。
T21区間では、スレーブ装置Nからデータ送信要求が出されたものの、マスタ装置40からスレーブ装置1に対応するSENSE_IDが送信された。そのため、スレーブ装置1がマスタ装置40に応答することになった。このとき、マスタ装置40は、IDテーブル102のID0x0001に送信済みフラグを設定する。なお、第1の実施形態とは異なり、スレーブ装置Nは、受信したスレーブ装置1のSENSE_ID(0x0001)をfirst_IDとして記憶しなくてもよい。
なお、図14の第2の実施形態に係るシーケンス図では、図7の第1の実施形態に係るシーケンス図で示したT12区間については省略している。そして、図14のT22区間とT23区間が、それぞれ図7のT13区間とT14区間に相当する。
次に、図14のT22区間について説明する。マスタ装置40からBREAK許可が各スレーブ装置50に送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、再度マスタ装置40にデータ送信要求を送信する。マスタ装置40は、データ送信要求に応じて、SENSE_ID(0xN’)を送信する。しかしながら、T22区間においてマスタ装置40から送信されたSENSE_IDに応答する装置は存在しない。そのため、いずれのスレーブ装置50もマスタ装置40に対して応答しないことになる。このとき、マスタ装置40は、IDテーブル102のID0xN’に送信済みフラグを設定する。
次に、T23区間について説明する。T23区間の段階で、マスタ装置40は、IDテーブル102に登録されたIDの装置検索(SENSE)をデータ通信処理なしに一通り完了したことになる。そのため、マスタ装置40は、予約ID(図9では0xFFFF)を使って装置検索(SENSE)を発行する。ここで、マスタ装置からBREAK許可が各スレーブ装置50に送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、再度マスタ装置40にデータ送信要求を送信する。マスタ装置40は、データ送信要求に応じて、予約ID(0xFFFF)を送信する。しかしながら、T23区間においてマスタ装置40から送信された予約IDに応答する装置は存在しない。そのため、いずれのスレーブ装置50もマスタ装置40に対して応答しないことになる。
次に、T24区間について説明する。マスタ装置40から各スレーブ装置50にBREAK許可が送信されると、各スレーブ装置1〜NはBREAK許可を受信する。ここで、スレーブ装置Nは、再度マスタ装置40にデータ送信要求を送信する。マスタ装置40は、データ送信要求に応じて、予約ID(0xFFFF)を送信する。このとき、スレーブ装置Nは、既に記憶している予約ID(0xFFFF)を受信していることになる。そのため、スレーブ装置Nは、IDテーブル102に登録された自身のIDが正しくないことを認識することになる。すなわち、スレーブ装置側からは、BREAKを上げてから2回目の予約IDを検出することは、マスタ装置40のIDテーブル102の中に自装置のIDが登録されていないことを確認できる。その結果を受けて、スレーブ装置Nは、エラー処理を実行する。
以上が、本発明の第2の実施形態に係る通信システム2の動作の説明である。
以上のように、本実施形態に係る通信システムでは、マスタ装置40が持つIDテーブル102に送信済みフラグを設け、装置検索(SENSE)を行ったIDに対しては送信済みフラグをセットする。データ送信要求(BREAK)を上げたスレーブ装置50が見つかり、データ通信処理が行われた場合、マスタ装置40はIDテーブル102の送信済みフラグを全てクリアする。
また、送信済みフラグにより、設定されたスレーブ装置50に対する装置検索(SENSE)をデータ通信処理なしに一通り完了したら、マスタ装置40は、予約ID(図9では0xFFFF)を使って装置検索(SENSE)を発行する(図12)。このときも、マスタ装置40は、IDテーブル102の送信済みフラグを全てクリアする。
一方、スレーブ装置Nは、データ送信要求が発生するごとにデータ送信要求(BREAK)を発行する。第1の実施形態と異なる点は、装置検索(SENSE)で予約IDを2回検出したら自装置のIDがマスタ装置40に正しく登録されていないと判断してエラー処理を行う点である。
第1の実施形態では、マスタ装置10の装置検索(SENSE)はIDテーブル101の登録順で行われた。それに対し、第2の実施形態では、送信済みフラグと予約IDとを利用するためにIDテーブル102の検索順は固定されない。例えば、直前にデータ通信処理を行ったスレーブ装置50が続けてデータ通信要求を上げる可能性が高いと期待される場合は、続けて同装置の装置検索(SENSE)を行うことが効率的である。このようなとき、装置検索(SENSE)順にとらわれない第2の実施形態が有効となる。
以上のように、本発明の実施形態に係る通信システムによれば、スレーブ装置の識別番号を登録した登録テーブルの登録情報と、実際の識別番号とスレーブ装置との対応付けとが異なっていることを、スレーブ装置側から速やかに検出することができる。
本発明の実施形態において説明した通信制御方法は、本実施形態の構成によらなくても、上述の手法・方式を適用したもの、あるいは上述の手法・方式から類推されるであれば、本発明の範囲に含まれるものである。また、本発明の実施形態に係る通信制御方法をコンピュータに実行させるプログラムも、本発明の範囲に含まれるものである。さらに、本発明のプログラムを記憶させたプログラム記憶媒体も本発明の範囲に含まれるものである。
また、本発明の実施形態に係る通信システムを適用したコンピュータなどの情報処理装置を本発明の範囲に含まれる。また、本発明の実施形態に係る通信システムを、情報処理装置と外部機器との接続に適用したコンピュータシステムも本発明の範囲に含まれる。本発明の実施形態に係る通信システムを、ホスト機器と複数のゲスト機器との接続に適用したサーバシステムも本発明の範囲に含まれる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 通信システム
10 マスタ装置
11 通信手段
12 検出手段
13 格納手段
14 検索手段
20 スレーブ装置
21 送受信手段
22 識別番号検出手段
23 エラー処理実行手段
24 記憶手段
30 シリアルインタフェース
40 マスタ装置
41 通信手段
42 検出手段
43 格納手段
44 検索手段
45 フラグ設定手段
46 予約識別番号設定手段
50 スレーブ装置
51 送受信手段
52 予約識別番号検出手段
53 エラー処理実行手段
54 記憶手段
60 シリアルインタフェース

Claims (10)

  1. マスタ装置と、
    前記マスタ装置とシリアルインタフェースによって接続された複数のスレーブ装置とを備え、
    前記マスタ装置は、
    前記複数のスレーブ装置のそれぞれに対応する識別番号を登録した登録テーブルを有し、
    前記複数のスレーブ装置のいずれかから受信したデータ送信要求に対して、前記登録テーブルに登録された前記識別番号を順次前記複数のスレーブ装置に送信し、
    前記複数のスレーブ装置のうち前記データ送信要求を送信したスレーブ装置は、
    前記マスタ装置から受信した前記識別番号に基づいて前記登録テーブルに自装置が登録されているか否かを判定する通信システム。
  2. 前記スレーブ装置は、
    前記データ送信要求を送信後に、同じ前記識別番号を2度受信した段階で前記登録テーブルに自装置が登録されていないと判定する請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記マスタ装置は、
    前記データ送信要求を受信するごとに、前記登録テーブルに設定された順番で前記識別番号を前記複数のスレーブ装置に送信し、
    前記複数のスレーブ装置のうち前記データ送信要求を送信したスレーブ装置は、
    前記データ送信要求を送信した後に最初に受信した前記識別番号を記録し、前記記録した識別番号が2度受信された段階で前記登録テーブルに自装置が登録されていないと判定する請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記マスタ装置は、
    前記スレーブ装置からのデータ送信要求を許可するデータ送信要求許可通知を前記複数のスリーブ装置に送信し、前記データ送信要求許可通知に応答した前記スレーブ装置からの前記データ送信要求を受信し、前記複数のスレーブ装置に装置検索のための前記識別番号を送信し、前記識別番号への応答に関して対応する前記スレーブ装置とデータ通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を介して取得された前記データ送信要求を検出し、前記データ送信要求を送信したスレーブ装置を検索する指示を出す検出手段と、
    前記登録テーブルを格納する格納手段と、
    前記検出手段によって検出された前記データ送信要求に応じて、前記複数のスレーブ装置に送信する前記識別番号を前記登録テーブルから一つ選び、選び出した前記識別番号を前記通信手段に出力する検索手段とを有し、
    前記スレーブ装置は、
    前記マスタ装置から前記データ送信要求許可を受信した際に必要に応じて前記データ送信要求を送信し、前記マスタ装置から受信した前記識別番号が自装置のものである場合には前記マスタ装置に応答してデータ通信を実行する送受信手段と、
    前記マスタ装置から送信された前記識別番号を受信し、受信した前記識別番号が自装置のものであるか否かを判定し、前記データ送信要求を出した後に自装置の前記識別番号を受信した際には前記マスタ装置に応答をする指示を前記送受信手段に出し、前記データ送信要求を出した後に他の前記スレーブ装置の前記識別番号を受信した場合には前記データ送信要求を送信する指示を前記送受信手段に出す識別番号検出手段と、
    前記マスタ装置とやり取りするデータを記憶するとともに、前記データ送信要求の送信後に最初に受信した前記識別番号を記憶する記憶手段とを有する請求項3に記載の通信システム。
  5. エラー処理を実行するエラー処理実行手段を備え、
    前記識別番号検出手段は、
    自装置の前記識別番号が受信されていないのに他装置の前記識別番号を2回受信した場合、前記エラー処理実行手段に対して前記エラー処理を実行する指示を出し、
    前記エラー処理実行手段は、
    前記識別番号検出手段からの指示に応じて前記エラー処理を実行する請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記マスタ装置は、
    前記登録テーブルにおいて、送信した前記識別番号に送信済みフラグを設定し、
    前記登録テーブルに登録された前記識別番号の全てに前記送信済みフラグが設定されると、前記登録テーブルに登録された前記識別番号の全てに前記送信済みフラグが設定されたことを示す予約識別番号を前記複数のスレーブ装置に送信し、
    前記複数のスレーブ装置のうち前記データ送信要求を送信したスレーブ装置は、
    前記マスタ装置から送信された前記予約識別番号を記憶し、前記予約識別番号が再度受信された段階で前記登録テーブルに自装置が登録されていないと判定する請求項1または2に記載の通信システム。
  7. 前記マスタ装置は、
    前記スレーブ装置からのデータ送信要求を許可するデータ送信要求許可通知を前記複数のスリーブ装置に送信し、前記データ送信要求許可通知に応答した前記スレーブ装置から前記データ送信要求を受信するとともに、前記複数のスレーブ装置に装置検索のための前記識別番号を送信し、前記識別番号への応答に関して対応する前記スレーブ装置とデータ通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を介して取得された前記データ送信要求を検出し、前記データ送信要求を送信した装置を検索する指示を出す検出手段と、
    前記登録テーブルを格納する格納手段と、
    前記検出手段によって検出された前記データ送信要求に応じて、前記複数のスレーブ装置に送信する前記識別番号を前記登録テーブルから一つ選び、選び出した前記識別番号を前記通信手段に出力する検索手段と、
    前記登録テーブルにおいて前記識別番号に前記送信済みフラグを設定するフラグ設定手段と、
    前記予約識別番号を前記複数のスレーブ装置に送信する予約識別番号設定手段とを有し、
    前記スレーブ装置は、
    前記マスタ装置から前記データ送信要求許可を受信した際に必要に応じてデータ送信要求を送信し、前記マスタ装置から受信した前記識別番号が自装置のものである場合には前記マスタ装置に応答してデータ通信を実行する送受信手段と、
    前記予約識別番号が2度受信された段階で前記登録テーブルに自装置が登録されていないことを判定し、エラー処理を行うことを指示する予約識別番号検出手段と、
    前記予約識別番号検出手段の指示に応じて前記エラー処理を実行するエラー処理実行手段と、
    前記マスタ装置とやり取りするデータを記憶するとともに、前記マスタ装置から送信された前記予約識別番号を記憶する記憶手段とを有する請求項6に記載の通信システム。
  8. マスタ装置と複数のスレーブ装置とがシリアルインタフェースによって接続された通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記複数のスレーブ装置のいずれかから受信したデータ送信要求に対して、前記マスタ装置が有する登録テーブルに登録された前記複数のスレーブ装置のそれぞれに対応する識別番号を順次前記複数のスレーブ装置に送信し、
    前記複数のスレーブ装置のうち前記データ送信要求を送信したスレーブ装置において、前記マスタ装置から受信した前記識別番号に基づいて前記登録テーブルに自装置が登録されているか否かを判定する通信制御方法。
  9. 前記スレーブ装置による前記データ送信要求の送信後に、前記スレーブ装置によって同じ前記識別番号が2度受信された段階で前記登録テーブルに自装置が登録されていないと判定する請求項8に記載の通信制御方法。
  10. マスタ装置と複数のスレーブ装置とがシリアルインタフェースによって接続された通信システムにおける通信制御プログラムであって、
    前記複数のスレーブ装置のいずれかから受信したデータ送信要求に対して、前記マスタ装置が有する登録テーブルに登録された前記複数のスレーブ装置のそれぞれに対応する識別番号を順次前記複数のスレーブ装置に送信する処理と、
    前記複数のスレーブ装置のうち前記データ送信要求を送信したスレーブ装置において、前記マスタ装置から受信した前記識別番号に基づいて前記登録テーブルに自装置が登録されているか否かを判定する処理とをコンピュータに実行させる通信制御プログラム。
JP2014059409A 2014-03-24 2014-03-24 通信システム、通信制御方法および通信制御プログラム Active JP6343991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014059409A JP6343991B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 通信システム、通信制御方法および通信制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014059409A JP6343991B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 通信システム、通信制御方法および通信制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015184844A true JP2015184844A (ja) 2015-10-22
JP6343991B2 JP6343991B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=54351319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014059409A Active JP6343991B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 通信システム、通信制御方法および通信制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6343991B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200053017A (ko) * 2018-11-07 2020-05-18 에스앤즈 주식회사 시리얼 인터페이스를 이용한 데이터 전송장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06236339A (ja) * 1993-02-10 1994-08-23 Hitachi Ltd 情報出力システム
JP2009260867A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology シリアルバス伝送システム
JP2013102306A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Panasonic Corp 通信システムおよびそれに用いる伝送ユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06236339A (ja) * 1993-02-10 1994-08-23 Hitachi Ltd 情報出力システム
JP2009260867A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology シリアルバス伝送システム
US20110142066A1 (en) * 2008-04-21 2011-06-16 Nat'I Inst of Advanced Industrial Sci and Tech Serial bus transmission system
JP2013102306A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Panasonic Corp 通信システムおよびそれに用いる伝送ユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200053017A (ko) * 2018-11-07 2020-05-18 에스앤즈 주식회사 시리얼 인터페이스를 이용한 데이터 전송장치
KR102167621B1 (ko) * 2018-11-07 2020-10-20 에스앤즈 주식회사 시리얼 인터페이스를 이용한 데이터 전송장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6343991B2 (ja) 2018-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9900385B2 (en) Connection management device, communication system, connection management method, and computer program product
TW201339969A (zh) 資料中心伺服器開機管理方法及系統
US20120271645A1 (en) Automated replacement part ordering based on service thresholds
US9967412B2 (en) Information processing apparatus, system, and control method for information processing apparatus
EP4030776A1 (en) Method and apparatus for triggering vomci function from olt to send omci messages
US20150058491A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
US20170026236A1 (en) A method and a system for the deterministic autoconfiguration of a device
JP5558279B2 (ja) 監視制御システム、およびこれに利用する監視制御装置、監視制御方法
JP6343991B2 (ja) 通信システム、通信制御方法および通信制御プログラム
US20160285673A1 (en) Client side host machine backup system and its implementing method
JP6475852B2 (ja) サービスデータを処理するための方法、装置、および、システム
US9081614B2 (en) Managing shared resources in a multi-computer system with failover support
US10459816B2 (en) Communication setting notification apparatus
JP2013025765A (ja) マスター/スレーブシステム、制御装置、マスター/スレーブ切替方法、および、マスター/スレーブ切替プログラム
US10862759B2 (en) Communication network determination apparatus, communication network determination method, and recording medium having communication network determination program recorded therein
JP6428273B2 (ja) コマンド処理システム及びコマンド処理方法
JP6222358B2 (ja) 情報処理システム、接続支援方法及びプログラム
US11137958B2 (en) Electronic apparatus, method of controlling electronic apparatus, and non-transitory computer readable recording medium
JP2018028782A (ja) デバイス接続装置およびデバイス接続方法
JP6289214B2 (ja) 情報処理システム及びその方法
JP5763030B2 (ja) 二重化ネットワーク制御システムおよび二重化ネットワーク制御方法
CN114172904B (zh) 一种Jenkins信息处理方法、装置、电子设备及存储介质
US11895200B2 (en) Access to an operator panel over an out-of-band local network domain
CN116204590A (zh) 数据库集群的数据处理方法、可读存储介质与计算机设备
JP5975119B2 (ja) Bmc、情報処理装置、方法、および、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6343991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150