JP2015182423A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル数が多くなって、圧電素子の数が多くなっても駆動回路部に使用される半導体材料の使用量を低減できる液体吐出装置の提供。【解決手段】シリコン単結晶や炭化ケイ素単結晶などの半導体材料で形成されている流路ユニット20の一表面には、流路ユニット20の内部に形成された圧力室24と対向して配置された圧電素子41と、圧電素子41を覆う流路ユニット20と同一の半導体材料で形成されたカバー本体54が配置されている。このカバー本体54の表面に、吐出制御のための回路要素55が作り込まれている。【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
従来から、液体吐出装置において、液体に噴射エネルギーを付与する圧電アクチュエータを有するものが知られている。例えば、特許文献1には、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室が形成された流路形成基板と、この流路形成基板に設けられた圧電アクチュエータとを有する、インクジェットヘッドが開示されている。
圧電アクチュエータは、流路形成基板の複数の圧力室を覆う弾性膜の表面に、複数の圧力室とそれぞれ対向して配置された複数の圧電素子を有する。また、流路形成基板には、複数の圧電素子を覆うようにカバー部材(リザーバ形成基板)が設けられ、複数の圧電素子はカバー部材によって密封されている。また、カバー部材と流路形成基板の熱膨張率を同じにするために、カバー部材の材料には、流路形成基板と同じシリコン単結晶が用いられている。
流路形成基板の表面には、複数の圧電素子にそれぞれ接続されて、カバー部材の外側まで延びる複数の端子部が設けられている。また、カバー部材上には、複数の圧電素子を駆動するための駆動回路部が実装されたフレキシブル基板が配置されている。駆動回路部は、フレキシブル基板の表面に設けられた配線パターンを介して、複数の端子部に電気的に接続されている。
特開2010−208345号公報
前記特許文献1のインクジェットヘッドでは、駆動回路部は、絶縁性の樹脂材料で形成されたフレキシブル基板にフリップチップ実装されたものである。つまり、駆動回路部は、フレキシブル基板に固定された半導体基板に、回路が作り込まれた構成となっている。そのため、ノズル数が多くなって、圧電素子の数が多くなると、駆動回路部に使用される半導体材料が多くなる。半導体材料は高価であるため、インクジェットプリンタの材料コストが高くなってしまう。
本発明の目的は、半導体材料の使用量を低減できる液体吐出装置を提供することである。
第1の発明の液体吐出装置は、ノズル及びノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体の一表面に、前記圧力室と対向して配置された圧電素子と、前記圧電素子を覆うように前記流路構造体の前記一表面に配置されたカバー部材と、を備え、前記カバー部材の表面に、吐出制御のための回路要素が作り込まれていることを特徴とする。
本発明では、圧電素子がカバー部材によって覆われることによって、圧電素子が密封されている。これにより、外部の水分(湿気)が圧電素子に入り込んで短絡やマイグレーションを引き起こすことが防止される。
また、本発明では、吐出制御のための回路要素が、カバー部材の表面に作り込まれている。カバー部材は、圧電素子を覆う部材と、回路要素を作り込むための半導体基板を兼ねるため、カバー部材以外の部材に回路基板を実装する場合に比べて、半導体材料の使用量を低減できる。その結果、液体吐出装置の材料コストを低減できる。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記流路構造体の前記一表面における前記カバー部材の外側に、前記圧電素子に設けられた電極に接続された接続端子が配置されており、前記カバー部材の表面に沿って配置され、前記回路要素と前記接続端子とを電気的に接続するフレキシブル配線板を備えていることを特徴とする。
カバー部材の表面に作り込まれた回路要素と、流路構造体の前記一表面に配置された接続端子とは、同一平面上に並んでいないため、回路要素と接続端子を、柔軟性を有するフレキシブル配線板によって接続することにより、接続作業が行いやすくなる。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第2の発明において、前記流路構造体には、複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通し、且つ、前記流路構造体の前記一表面に平行な所定方向に沿って配列された複数の前記圧力室が形成され、前記複数の圧力室にそれぞれ対応した複数の前記圧電素子が、前記所定方向に沿って配列され、前記複数の圧電素子にそれぞれ設けられた複数の個別電極にそれぞれ接続された複数の個別端子が、前記所定方向に沿って配列され、前記カバー部材は、前記複数の圧電素子を共通に覆っており、前記フレキシブル配線板と、前記カバー部材、前記回路要素及び前記複数の個別端子との間には、封止材が充填されており、前記回路要素は、前記カバー部材の前記流路構造体の前記一表面と平行な天面に形成された入力部と、前記カバー部材の前記天面に、前記所定方向に沿って配列して形成され、前記複数の個別端子に前記フレキシブル配線板を介してそれぞれ接続される複数の出力部と、前記カバー部材の前記天面に連なる側面に、前記所定方向に沿って配列して形成され、前記複数の個別端子にそれぞれ対応する複数の増幅部と、を有することを特徴とする。
本発明によると、回路要素の入力部及び出力部が、カバー部材の天面に形成されている。そのため、入力部及び出力部がカバー部材の側面に形成されている場合に比べて、入力部及び出力部と、フレキシブル配線板の配線部とを接続する作業が行いやすい。
また、回路要素は、カバー部材の表面に配置された、導電パターンを含む積層体であるため、カバー部材の表面から若干突出している。回路要素の複数の増幅部は、カバー部材の天面に連なる側面に、所定方向に配列している。したがって、カバー部材の側面には、隣接する増幅部の間によって構成された凹部と、増幅部による凸部とが、所定方向に交互に形成されることになる。そのため、フレキシブル配線板とカバー部材の天面との間から封止材を注入して、フレキシブル配線板と、カバー部材、回路要素、及び複数の個別端子との間に封止材を充填する際、隣接する増幅部の間(凹部)を封止材が流れやすいため、封止材を増幅部よりも個別端子側に行き渡らせやすい。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第3の発明において、前記増幅部の表面に、前記カバー部材の前記天面から前記複数の個別端子に向かう方向に延びる複数の溝部が形成されていることを特徴とする。
本発明では、封止材を充填する際、増幅部の溝部に沿って封止材が流れやすいため、封止材を増幅部よりも個別端子側により行き渡らせやすい。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第3又は第4の発明において、前記カバー部材の前記側面が、前記天面及び前記天面に垂直な面に対して傾斜した面であることを特徴とする。
本発明では、カバー部材の天面に連なる側面が、天面及び前記天面に垂直な面に対して傾斜している。そのため、前記側面が天面に垂直な場合に比べて、封入材を天面から側面にスムーズに移動させることができるため、封入材を充填しやすい。
第6の発明の液体吐出装置は、前記第3〜第5の発明の何れかにおいて、前記入力部と前記複数の出力部が、前記所定方向に配列されていると共に、バンプを介して前記フレキシブル配線板に電気的に接続されており、前記所定方向に隣接する2つのパンプが、前記所定方向に直交する方向に離間していることを特徴とする。
本発明では、前記所定方向に隣接する2つのバンプが、前記所定方向に直交する方向に離間している。そのため、複数のバンプが前記所定方向に一列に並んでいる場合に比べて、バンプ同士の間隔を広く確保できるため、封止材を充填しやすい。
本発明では、吐出制御のための回路要素が、圧電素子を覆うカバー部材の表面に作り込まれている。そのため、回路要素を作り込むためのだけの半導体基板が不要となり、半導体材料の使用量を低減できる。
本実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。 図1のプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 は、フレキシブル配線板と封止材とカバーが配置されていない状態でのインクジェットヘッドの平面図である。 カバーの部分拡大斜視図である。 図3の部分拡大図である。 本発明の他の実施形態のカバーの部分拡大斜視図である。 本発明の他の実施形態のカバーの部分拡大斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略平面図である。まず、図1を参照して、インクジェットプリンタ1の概略構成について説明する。尚、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。尚、以下では、図1の紙面手前側をプリンタ1の「上方」、紙面向こう側をプリンタ1の「下方」と定義する。また、図1に示す左右方向を、プリンタ1の「左右方向」と定義する。以下、前後、左右の各方向語を適宜使用して説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、搬送機構5、制御装置6等を備えている。
プラテン2は、被記録媒体である記録用紙100を支持する。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10,11に沿って走査方向に往復移動可能に構成されている。キャリッジ3には無端ベルト14が連結され、キャリッジモータ15によって無端ベルト14が駆動されることで、キャリッジ3は走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4(液体吐出装置)は、キャリッジ3に取り付けられており、キャリッジ3とともに走査方向に移動する。インクジェットヘッド4は、プリンタ1に装着されたインクカートリッジ17と、図示しないチューブによって接続されている。また、インクジェットヘッド4の下面(図1の紙面向こう側の面)には、複数のノズル16が形成されている。そして、このインクジェットヘッド4は、インクカートリッジ17から供給されたインクを、複数のノズル16からプラテン2に支持された記録用紙100に対して噴射する。
搬送機構5は、搬送方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ18,19を有する。搬送機構5は、2つの搬送ローラ18,19によって、プラテン2に支持された記録用紙100を搬送方向に搬送する。
インクジェットプリンタ1は、プラテン2上に支持された記録用紙100に対して、キャリッジ3とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを吐出させる。これとともに、2つの搬送ローラ18,19によって記録用紙100を搬送方向に搬送する。以上の動作によって記録用紙100に画像や文字等が記録される。
図2は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。図2に示すように、制御装置6は、CPU(Central Processing Unit)60、ROM(Read Only Memory)61、RAM(Random Access Memory)62、及び、各種制御回路などよって構成されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)63を備えている。制御装置6は、インクジェットヘッド4、キャリッジモータ15(図1参照。図2では省略)、搬送ローラ18,19を駆動する搬送モータ(図示省略)などの動作を制御することによって、インクジェットプリンタ1に印刷を行わせる。制御装置6のASIC63は、図示しないPC等の外部装置から入力された印刷データに基づき、インクジェットヘッド4を駆動するための駆動信号(波形信号)を生成して、インクジェットヘッド4に送信する。
次に、インクジェットヘッド4について説明する。図3はインクジェットヘッド4の平面図である。但し、図3では、後述するフレキシブル配線板51と封止材52の一部を省略して表示している。図4は、図3のIV-IV線断面図である。図5は、フレキシブル配線板51と封止材52とカバー50が配置されていない状態でのインクジェットヘッド4の平面図である。但し、図5では、カバー50との配置関係が理解されやすくなるように、カバー50を二点鎖線で示している。
図3、図4、図5に示すように、インクジェットヘッド4は、流路ユニット20(本発明の流路構造体)と、圧電アクチュエータ21と、カバー50と、フレキシブル配線板51と、封止材52,53を備えている。
図4に示すように、流路ユニット20は、それぞれ流路形成孔が形成された5枚のプレート30〜34が積層された構造を有する。これら5枚のプレート30〜34が積層されたときにそれぞれの流路形成孔が連通することによって、流路ユニット20には、以下に述べるようなインク流路が形成されている。5枚のプレート30〜34は、例えばシリコン単結晶や炭化ケイ素単結晶などの半導体材料で形成されている。
図3、図5に示すように、流路ユニット20の上面には、インクカートリッジ17(図1参照)と接続されるインク供給孔26が形成されている。図4、図5に示すように、流路ユニット20の内部には、それぞれ搬送方向に延在する2本のマニホールド25が形成されている。2本のマニホールド25は1つのインク供給孔26に共通に接続されており、インクカートリッジ17から供給されたインクが2本のマニホールド25にそれぞれ供給される。
また、流路ユニット20は、最下層のノズルプレート34に形成されて流路ユニット20の下面に開口する複数のノズル16と、複数のノズル16にそれぞれ連通した複数の圧力室24を有する。図5に示すように、流路ユニット20の下面(図5の紙面向こう側の面)において、複数のノズル16は搬送方向に沿って2列に配列されている。尚、複数のノズル16の配置は、左右2列のノズル列の間でノズル16の位置が搬送方向に互いにずれた、いわゆる、千鳥状の配置となっている。
複数の圧力室24は、それぞれ、走査方向に長い略楕円形の平面形状を有する。複数の圧力室24は平面的に配置され、これら複数の圧力室24は、最上層のプレートである振動板30によって上方から覆われている。また、複数の圧力室24は、複数のノズル16にそれぞれ対応して、搬送方向に沿って千鳥状に2列に配列されている。各圧力室24は、その長手方向一端部において対応するノズル16と連通している。尚、図4、図5に示すように、左側のノズル列においては圧力室24の左端部にノズル16が連通し、右側のノズル列においては圧力室24の右端部にノズル16が連通している。これにより、2列のノズル列は、2列の圧力室列の外側の端部とそれぞれ重なるように配置されている。
2列の圧力室列は、2本のマニホールド25とそれぞれ重なる位置に配置され、各圧力室24は、その直下に位置するマニホールド25に連通している。これにより、図4に示すように、流路ユニット20には、マニホールド25から分岐して、圧力室24を経てノズル16に至る、個別インク流路27が複数形成されている。
次に、圧電アクチュエータ21について説明する。圧電アクチュエータ21は、流路ユニット20の最上層に位置するプレートである振動板30の、上面に配置されている。図4、図5に示すように、圧電アクチュエータ21は、圧電体40と、複数の個別電極42と、2つの共通電極43を有する。
図4に示すように、振動板30の上面には、合成樹脂材料等の絶縁材料からなる絶縁膜44がほぼ全面に形成されている。この絶縁膜44で覆われた振動板30の上面に、それぞれ矩形の平面形状を有する2つの圧電体40が配置されている。各圧電体40は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体である、強誘電性のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料で形成されている。圧電体40は、スパッタ法やゾルゲル法等の公知の成膜技術によって、絶縁膜44で覆われた振動板30の上面に直接形成することができる。あるいは、未焼成の薄いグリーンシートを焼成してから振動板30に貼り付けることによって形成することもできる。また、図5に示すように、2つの圧電体40は、2列の圧力室列をそれぞれ覆うように、それらの長手方向がノズル配列方向と平行となるように配置されている。
複数の個別電極42は、圧電体40の上面の、複数の圧力室24とそれぞれ対向する領域に形成されている。その結果、複数の個別電極42は、複数の圧力室24と同様、ノズル配列方向に沿って2列に配列されている。各個別電極42は、圧力室24よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有し、対応する圧力室24の中央部と対向するように配置されている。
絶縁膜44で覆われた振動板30の上面には、複数の個別電極42の、平面視でノズル16とは反対側に位置する端部にそれぞれ接続された、複数の個別引出部42aが形成されている。個別引出部42aは、対応する個別電極42の端部から圧力室24の長手方向(走査方向)に引き出されている。具体的には、個別引出部42aは、左側の個別電極42の列からは右側に引き出され、右側の個別電極42の列からは左側に引き出されている。その結果、複数の個別引出部42aは、2つの圧電体40の内側において、搬送方向に沿って配列されている。
各個別引出部42aの先端部は、後述するフレキシブル配線板51の配線部(図示省略)に接続される個別端子42bを構成している。個別電極42は、個別引出部42a(個別端子42b)、フレキシブル配線板51の配線部、及び、カバー50の後述するヘッド駆路回路部55を介して、制御装置6のASIC63に接続されている。制御装置6のASIC63は、複数の圧電体40にそれぞれ対応した複数の駆動信号(波形信号)を生成する。ASIC63からヘッド駆動回路部55に送られてきた駆動信号は、ヘッド駆動回路部55において所定の駆動電位に増幅されて、各個別電極42に印加される。
絶縁膜44で覆われた振動板30の上面には、2列の圧力室列にそれぞれ対応した2つの共通電極43が形成されている。共通電極43は、1列の圧力室列を構成する複数の圧力室24に跨って搬送方向に延び、対応する圧電体40の下面のほぼ全域と接している。さらに、図5に示すように、共通電極43は、圧電体40の下面と重なる領域から、外側、即ち、個別電極42からの個別引出部42aの引き出し方向とは反対方向に引き出されている。この引き出された部分(以下、引出電極部43aと称する)は、図示しない電源配線に接続されており、共通電極43の電位は、常にグランド電位に維持されている。
図4に示すように、圧電体40の、1つの圧力室24と対向し、1つの個別電極42と共通電極43とに挟まれる部分(以下、「圧電素子41」ともいう)は、後で説明するように、個別電極42に駆動信号が供給されたときに変形して、1つの圧力室24内のインクに吐出エネルギーを付与する部分となる。複数の圧電素子41の各々は、その厚み方向に分極されている。本実施形態では、1つの圧電体40が1列の圧力室列に属する複数の圧力室24に跨って配置されることで、1列の圧力室列に対応する複数の圧電素子41が一体化された構成となっている。また、複数の圧電素子41の各々は、その厚み方向に分極されている。
個別電極42に駆動電圧が印加されると、この個別電極42と、グランド電位の共通電極43の間に電位差が生じて、これら2つの電極42,43の間の圧電体40の部分(圧電素子41)に厚み方向の電界が作用する。この電界の方向は、圧電素子41の分極方向と平行であるから、圧電素子41は厚み方向に伸長するとともに面方向に収縮する。この圧電素子41の収縮によって、圧力室24を覆っている振動板30が圧力室24側に凸となるように撓み、圧力室24の容積が減少する。その際に圧力室24内のインクに圧力(噴射エネルギー)が付与され、ノズル16からインクの液滴が噴射される。
尚、本実施形態では、圧電体40の上面に個別電極42、下面に共通電極43が配置されているが、電極42,43の配置が逆であってもよい。即ち、圧電体40の上面に共通電極43、下面に個別電極42が配置されてもよい。
次に、カバー50について説明する。図6は、カバー50の部分拡大断面斜視図である。図7は、図3の部分拡大図である。図3、図4に示すように、カバー50は、2つの圧電体40に対応して2つ設けられている。2つのカバー50は、左右対称に形成されている。
図5に示すように、2つのカバー50は、2つの圧電体40をそれぞれ覆った状態で、流路ユニット20に固定されている。このカバー50によって、圧電体40を外気から遮断することにより外部の水分(湿気)が圧電素子41に入り込むことを防止している。複数の個別端子42b及び引出電極部43aの先端部は、カバー50の外部に露出している。
カバー50は、流路ユニット20と同一の半導体材料で形成されたカバー本体54(本発明のカバー部材)と、カバー本体54の表面に作り込まれたヘッド駆動回路部55(本発明の回路要素)を有する。カバー本体54と流路ユニット20が同一の半導体材料で形成されていることにより、圧電アクチュエータ21が高温となって流路ユニット20とカバー本体54が加熱された場合であっても、流路ユニット20とカバー本体54の熱膨張率が同じであるため歪みが生じにくく、印刷精度の低下を抑制できる。
図4に示すように、カバー本体54の天面54aは、矩形状であって、流路ユニット20の上面と平行である。天面54aの個別端子42bに近い側の縁部には、天面54a及び天面54aに垂直な面に対して傾斜する傾斜面54bが連なっている。この傾斜面54bの下端には、天面54aに対して垂直な垂直面54cが連なっている。尚、本実施形態では、傾斜面54bは、天面54aに対して約45度傾斜しているが、傾斜角度はこれに限定されるものではない。傾斜角度は、天面54aに対して0度より大きく90度より小さければよい。
ヘッド駆動回路部55は、搬送方向に並んだ複数の個別回路部56を有する。複数の個別回路部56は、搬送方向に並んだ複数の個別引出部42aの直上にそれぞれ配置されている。ヘッド駆動回路部55は、導電パターンと絶縁パターンが厚み方向に積層された構成を有し、カバー本体54の表面から若干突出している。
図6、図7に示すように、各個別回路部56は、天面54aに作り込まれた入力部56a及び出力部56bと、傾斜面54bに作り込まれた増幅部56cによって構成されている。
入力部56aと出力部56bは、搬送方向に並んで配置されており、それぞれ走査方向に延びている。この構成により、カバー本体54の天面54aには、複数の入力部56aと複数の出力部56bが1つずつ交互に搬送方向に沿って並んでいる。尚、本実施形態では、入力部56aと出力部56bの長さ(走査方向長さ)は同じであるが、例えば、入力部56aが出力部56bよりも長かったり、入力部56aが出力部56bよりも短かったりしてもよい。
増幅部56cは、傾斜面54bと天面54aとの境界に沿った一辺を有する略矩形状に形成されており、入力部56a及び出力部56bのそれぞれの一端と接続されている。カバー本体54の傾斜面54bには、複数の増幅部56cが搬送方向に並んでいる。増幅部56cの面積は、入力部56a及び出力部56bの各面積よりも大きい。
増幅部56cは、搬送方向に配列され、それぞれが走査方向に延びる複数の導電パターン57aと、走査方向に配列され、それぞれが搬送方向に延びる複数の導電パターン57bとが、絶縁パターンを介して交互に積層された構成を有する。本実施形態では、増幅部56cの最上層の導電パターンは、走査方向に延びる導電パターン57aである。そのため、増幅部56cの表面には、この最上層の導電パターン57a同士の間によってそれぞれ構成された走査方向に延びる複数の溝部58が形成されている。
各個別回路部56の上面には、フレキシブル配線板51の配線部(図示省略)と接続される、導電性材料からなる3つのバンプ59が、突出して設けられている。入力部56aには、2つの入力バンプ59aが走査方向に並んで設けられている。出力部56bには、1つの出力バンプ59bが設けられている。
出力バンプ59bは、走査方向に関して2つの入力バンプ59aと離れた位置に配置されている。具体的には、出力バンプ59bは、走査方向に関して2つの入力バンプ59aの間に配置されている。尚、2つの入力バンプ59aと出力バンプ59bの位置は上記に限定されるものではなく、例えば、走査方向における増幅部56cからの距離が2つの入力バンプ59aの一方と同じになるように、出力バンプ59bが配置されていてもよい。外乱防止のためには、できるだけ増幅部56cに近い位置に、出力バンプ59bを配置することが好ましい。
フレキシブル配線板51は、2つのカバー50に対応して2つ設けられている。フレキシブル配線板51は、カバー本体54の天面54a、傾斜面54b、及び垂直面54cと、ヘッド駆動回路部55に沿って配置されている。また、フレキシブル配線板51の端部は、流路ユニット20の上面に沿って配置されている。
フレキシブル配線板51は、絶縁性樹脂からなり、可撓性を有するベースフィルムと、このベースフィルムに密着した銅などの導電材料からなる配線部とを有する。ベースフィルムは、透明または半透明である。この配線部には、電力供給用の電源配線部と、信号伝送用の信号配線部が含まれる。フレキシブル配線板51の配線部は、ヘッド駆動回路部55の複数の入力部56a及び複数の出力部56bと、複数の個別端子42bに接続されている。
各個別回路部56の入力部56aは、2つの入力バンプ59aのうちの前記一方の入力バンプ59a、フレキシブル配線板51の信号配線部などを介して、ASIC63に接続されており、ASIC63から送信された駆動信号(波形信号)を受信する。また、各個別回路部56の入力部56aには、他方の入力バンプ59a、フレキシブル配線板51の電源配線部を介して電力が供給される。
個別回路部56の出力部56bは、出力バンプ59b、フレキシブル配線板51の配線部を介して、この出力バンプ59bが設けられた個別回路部56に対応する個別端子42bに接続されている。入力部56aに入力された駆動信号(波形信号)は、入力部56aに供給された電力によって、増幅部56cにおいて所定の駆動電位に増幅された後、出力部56bから個別端子42bに送られる。
フレキシブル配線板51と、カバー本体54の天面54a、傾斜面54b、垂直面54c、ヘッド駆動回路部55、及び複数の個別端子42bとの間には、合成樹脂等の絶縁性材料からなる封止材52が充填される。これにより、隣接するバンプ59の間が絶縁されると共に、カバー50における個別端子42bに近い側の壁部の下面と、流路ユニット20の上面との隙間が封止される。また、封止材52はヘッド駆動回路部55の表面を保護する。
また、2つのフレキシブル配線板51の対向する面同士の間には、封止材52と同様の材料で形成された封止材53が充填される。この封止材53によって、フレキシブル配線板51は、カバー50及び流路ユニット20に固定される。また、封止材53によってカバー50の密閉性を向上できる。
インクジェットヘッド4を製造する際には、流路ユニット20の上面に圧電アクチュエータ21を形成した後、2つの圧電体40をそれぞれ覆うように2つのカバー50を所定の位置に配置して、2つのカバー50を流路ユニット20に接合する。その後、各カバー50の上にフレキシブル配線板51を配置して、フレキシブル配線板51の加熱加圧や導電性接着剤などの手段によって、フレキシブル配線板51の配線部を、ヘッド駆動回路部55に設けられた複数のバンプ59と、複数の個別端子42bに接続する。
個別回路部56の入力部56a及び出力部56bは、カバー本体54の天面54aに形成されているため、入力部56a及び出力部56bがカバー本体54の傾斜面54b又は垂直面54cに形成されている場合に比べて、入力部56a及び出力部56bと、フレキシブル配線板51の配線部とを接続する作業が行いやすい。
また、カバー本体54の表面に作り込まれたヘッド駆動回路部55と、流路ユニット20の上面に配置された個別端子42bとは、同一平面上に並んでいないため、ヘッド駆動回路部55と個別端子42bを、柔軟性を有するフレキシブル配線板によって接続することにより、接続作業が行いやすくなる。さらに、本実施形態のフレキシブル配線板51は、透明又は半透明であるため、接続作業がより行いやすい。
次に、カバー本体54の天面54aとフレキシブル配線板51との間から、ペースト状の封止材52を注入して、フレキシブル配線板51と、カバー50及び複数の個別端子42bとの間に封止材52を充填する。その後、2つのフレキシブル配線板51の対向する面同士の間に封止材53を充填する。
上述したように、カバー本体54の傾斜面54bには、ヘッド駆動回路部55の複数の増幅部56cが、搬送方向に沿って並んでいる。したがって、カバー本体54の傾斜面54bには、隣接する増幅部56cの間によって構成された凹部と、増幅部56cによる凸部とが、搬送方向(ノズル配列方向)に交互に形成されていることになる。そのため、フレキシブル配線板51とカバー50との間に封止材52を充填する際、隣接する増幅部56cの間(凹部)を封止材52が流れやすいため、封止材52を増幅部56cよりも個別端子42b側に行き渡らせやすい。
また、増幅部56cの表面には、最上層の導電パターン57a同士の間によってそれぞれ構成された複数の溝部58が形成されている。この溝部58は、天面54aから複数の個別端子42bに向かう方向に延びている。そのため、フレキシブル配線板51とカバー50との間に封止材52を充填する際、増幅部56cの溝部58に沿って封止材52が流れやすいため、封止材52を増幅部56cよりも個別端子42b側により行き渡らせやすい。
また、カバー本体54の天面54aに連なる傾斜面54bは、天面54a及び天面54aに垂直な垂直面54cに対して傾斜している。そのため、カバー本体54の天面54aに、天面54aに垂直な垂直面54cが連なっている場合に比べて、封止材52を天面54aから傾斜面54bにスムーズに移動させることができ、フレキシブル配線板51とカバー50との間に封止材52を充填しやすい。
また、搬送方向に隣接するバンプ59(入力バンプ59aと出力バンプ59b)は、走査方向に離間するように配置されている。そのため、複数のバンプ59が搬送方向に一列に並んでいる場合に比べて、バンプ59同士の間隔を広く確保できるため、フレキシブル配線板51とカバー50との間に封止材52を充填しやすい。
また、本実施形態では、カバー本体54にヘッド駆動回路部55が作り込まれている。したがって、カバー本体54は、圧電素子41を覆う部材と、ヘッド駆動回路部55を作り込むための半導体基板を兼ねるため、カバー本体54以外の部材に回路基板を実装する場合に比べて、半導体材料の使用量を低減できる。その結果、インクジェットプリンタ1の材料コストを低減できる。
また、圧電素子41を覆うカバー本体54に、個別電極42に印加する駆動電力を送信するヘッド駆動回路部55が作り込まれているため、駆動電力の経路を短くすることができる。そのため、インピーダンスの低い配線経路を構成できる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
前記実施形態では、入力部56a及び出力部56bが、カバー本体54の天面54aに形成され、増幅部56cが、カバー本体54の傾斜面54bに形成されているが、入力部56a、出力部56b及び増幅部56cのカバー本体54における形成箇所は上記に限定されない。例えば、図8(a)に示すように、ヘッド駆動回路部255の入力部256aが天面54aに形成されて、出力部256bと増幅部256cが傾斜面54bに形成されてもよい。また例えば、図8(b)に示すように、ヘッド駆動回路部355の入力部356aと増幅部356cが天面54aに形成されて、出力部356bが傾斜面54bに形成されてもよい。また、ヘッド駆動回路部の入力部、出力部及び増幅部が、天面54aにのみ形成されていてもよい。
前記実施形態では、制御装置6のASIC63において生成された、複数の個別電極42にそれぞれ対応した複数の駆動信号(波形信号)を、ヘッド駆動回路部55において所定の駆動電位に増幅させて個別端子42bに供給することで、圧電素子41の変形を制御してインクの吐出を制御しているが、カバー本体54に作り込まれる回路要素の機能は、前記実施形態のものに限定されるものではなく、インクの吐出制御に関わる回路であれば、どのような回路であってもよい。
例えば、前記実施形態のASCI63で行う処理の一部と、ヘッド駆動回路部55で行う処理の両方を行う回路要素がカバー本体54に作り込まれていてもよい。具体的には、制御装置のASICが、PC等の外部装置から入力された印刷データに基づいて、インクジェットヘッド4を駆動するための制御信号を生成する。回路要素は、ASICから送信された制御信号に基づいて、複数の個別電極にそれぞれ対応した複数の駆動信号(波形信号)を生成すると共に、この駆動信号を所定の駆動電位に増幅させる。この変更例の回路要素は、複数の個別端子42bにそれぞれ接続される複数の出力部を有する。また、この変更例の回路要素は、制御装置6からの制御信号と、駆動信号を増幅させるための電力が供給される複数の入力部を有する。この入力部の数は、個別電極42の数に対応させる必要はない。また、この変更例の回路要素は、カバー本体54の天面54aだけに形成されていてもよく、回路要素の一部(例えば増幅部)だけがカバー本体54の天面54aに形成されて、その他の部分がカバー本体54の傾斜面54bに形成されていてもよい。
また、カバー本体54に作り込まれる回路要素の他の例としては、例えば、インクジェットヘッド4の温度を検出するための温度センサICであってもよい。温度センサICは、制御装置6に接続される。環境温度が低いほどインクの粘度は高くなる。そのため、検出された温度に基づいてインクの吐出制御を変更することで印刷精度を向上できる。さらに、この変更例では、流路ユニット20に近い位置の温度を検知できるため、印刷精度をより向上できる。温度センサICで検出された温度に基づいたインク吐出制御の例としては、例えば、温度センサICで検出された温度に応じて、個別電極42に印加する駆動電圧の大きさを変更してもよい。
前記実施形態では、カバー本体54の天面54aの個別端子42bに近い側の縁は、天面54a及び天面54aに対して垂直な面に傾斜する傾斜面54bと連なっているが、カバー本体54の天面54aの個別端子42b側の縁が、天面54aに垂直な面と連なっていてもよい。つまり、増幅部56cは、天面54aに垂直な面に作り込まれていてもよい。
前記実施形態では、カバー50が、1列に配列された複数の圧電素子41を共通に覆っているが、複数の圧電素子41をそれぞれ個別に覆う複数のカバーを備えていてもよい。この場合、各カバーに個別回路部56が形成される。
前記実施形態では、ヘッド駆動回路部55の複数の出力部56bと複数の個別端子42bは、フレキシブル配線板51を介して電気的に接続されているが、例えば図9に示すように、カバー本体54に複数の配線パターン451を形成して、この複数の配線パターン451によってヘッド駆動回路部255の複数の出力部56bと複数の個別端子42bをそれぞれ接続してもよい。配線パターン451は、カバー本体54の側面の下端まで、もしくは、カバー本体54の下面(即ち、流路ユニット20との接合面)まで延びており、配線パターン451の先端部が個別端子と接続される。この変更例では、フレキシブル配線板51及び封止材52、53は設けなくてもよい。但し、ヘッド駆動回路部55の表面を保護する部材は設けることが好ましい。尚、配線パターン451は、ヘッド駆動回路部255の出力部255bで構成されていてもよい。
図9の変更例では、カバー本体54の側面の下端又はカバー本体54の下面において、配線パターン451と個別端子42bとを接続するため、接続箇所が見えにくい。また、カバー本体54は剛体であるため、形状を柔軟に変えることができず、カバー本体54の位置決めが難しい。一方、前記実施形態では、柔軟性を有し、カバー本体54に沿って配置されるフレキシブル配線板51によって、ヘッド駆動回路部55と複数の個別端子42bを接続するため、接続作業が行いやすい。したがって、接続作業性の観点からは、ヘッド駆動回路部55と複数の個別端子42bは、フレキシブル配線板51で接続することが好ましい。
また、ヘッド駆動回路部55の複数の入力部56aについても、カバー本体54に形成した配線パターンに電気的に接続してもよい。
前記実施形態では、フレキシブル配線板51と、カバー本体54、ヘッド駆動回路部55及び複数の個別端子42bとの間に封止材52が充填されているが、フレキシブル配線板51と、カバー50の表面のうち、走査方向に関してヘッド駆動回路部55が形成されている領域との間だけに、封止材が充填されていてもよい。
以上、説明した前記実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタのインク吐出装置に適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
16 ノズル
20 流路ユニット
21 圧電アクチュエータ
27 個別インク流路
41 圧電素子
42 個別電極
42b 個別端子
43 共通電極
50 カバー
51 フレキシブル配線板
52,53 封止材
54 カバー本体
54a 天面
54b 傾斜面
55 ヘッド駆動回路部
56 個別回路部
56a 入力部
56b 出力部
56c 増幅部
58 溝部
59 バンプ

Claims (6)

  1. ノズル及びノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、
    前記流路構造体の一表面に、前記圧力室と対向して配置された圧電素子と、
    前記圧電素子を覆うように前記流路構造体の前記一表面に配置されたカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材の表面に、吐出制御のための回路要素が作り込まれていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記流路構造体の前記一表面における前記カバー部材の外側に、前記圧電素子に設けられた電極に接続された接続端子が配置されており、
    前記カバー部材の表面に沿って配置され、前記回路要素と前記接続端子とを電気的に接続するフレキシブル配線板を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記流路構造体には、複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通し、且つ、前記流路構造体の前記一表面に平行な所定方向に沿って配列された複数の前記圧力室が形成され、
    前記複数の圧力室にそれぞれ対応した複数の前記圧電素子が、前記所定方向に沿って配列され、
    前記複数の圧電素子にそれぞれ設けられた複数の個別電極にそれぞれ接続された複数の個別端子が、前記所定方向に沿って配列され、
    前記カバー部材は、前記複数の圧電素子を共通に覆っており、
    前記フレキシブル配線板と、前記カバー部材、前記回路要素及び前記複数の個別端子との間には、封止材が充填されており、
    前記回路要素は、
    前記カバー部材の前記流路構造体の前記一表面と平行な天面に形成された入力部と、
    前記カバー部材の前記天面に、前記所定方向に沿って配列して形成され、前記複数の個別端子にそれぞれ対応する複数の出力部と、
    前記カバー部材の前記天面に連なる側面に、前記所定方向に沿って配列して形成され、前記複数の個別端子にそれぞれ対応する複数の増幅部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記増幅部の表面に、前記カバー部材の前記天面から前記複数の個別端子に向かう方向に延びる複数の溝部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記カバー部材の前記側面が、前記天面及び前記天面に垂直な面に対して傾斜した面であることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記入力部と前記複数の出力部が、前記所定方向に配列されていると共に、バンプを介して前記フレキシブル配線板に電気的に接続されており、
    前記所定方向に隣接する2つのパンプが、前記所定方向に直交する方向に離間していることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
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