JP2015181892A - 錐体状突起シートの梱包体及びその製造方法 - Google Patents

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正雄 河合
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Abstract

【課題】錐体状突起シートの複数の錐体状突起を保護する。
【解決手段】錐体状突起シートの梱包体1は、錐体状突起シート23と、錐体状突起成形用シート7とを備えている。錐体状突起シート23は、基体23aと、基体23aの表面23cに形成された複数の錐体状突起23bとを有する。錐体状突起成形用シート7は、複数の錐体状突起23bを形成するのに用いられ、複数の錐体状突起が配置された複数の錐体状凹部11aが形成された凹状収納部31aを有する第1層11と、第1層11の凹状収納部31aと反対側の面に設けられた金属材料からなる第2層13と、第2層13の第1層11と反対側の面に設けられた第3層15とを有しており、基体23aの表面23cに密着した状態で錐体状突起23bを保護する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の錐体状突起を備える錐体状突起シートの梱包体及びその製造方法に関する。
複数の微細凹部を有する樹脂シートは、例えば、錐体状突起シートの複数の錐体状突起を製造するための錐体状突起成形用型にも採用される(例えば、特許文献1を参照。)。なお、錐体状突起シートの一例として、経皮投与用貼付剤がある。経皮投与貼付剤は、皮膚や粘膜などの生物の体表面より非侵襲的に薬物などを投与するための手段の一つとして用いられる。その場合、錐体状突起には薬物が吸着させられている。
国際公開WO2011/002034
錐体状突起シートの複数の錐体状突起は微細な形状であるので、比較的破損しやすい。そして、完成した錐体状突起シートは包装された後に出荷及び搬送されることになるが、その場合は、複数の錐体状突起が破損しないように対策を取る必要がある。しかし、包装内での錐体状突起を保護するための効果的な対策は、未だに提示されていない。
本発明の課題は、錐体状突起シートの複数の錐体状突起を保護することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る錐体状突起シートの梱包体は、錐体状突起シートと、錐体状突起成形用シートとを備えている。錐体状突起シートは、基体と基体の表面に形成された複数の錐体状突起とを有する。錐体状突起成形用シートは、複数の錐体状突起を形成するのに用いられ、複数の錐体状突起が配置された複数の錐体状凹部が形成された凹状収納部を有する第1層と、第1層の凹状収納部と反対側の面に設けられた金属材料からなる第2層と、第2層の第1層と反対側の面に設けられた第3層とを有しており、基体の表面に密着した状態で複数の錐体状突起を保護する。
この場合、錐体状突起シートの複数の錐体状突起は、錐体状突起成形用シートの複数の錐体状凹部によって形成され、その後も複数の錐体状凹部によって保護された状態を維持している。つまり、錐体状突起シートの錐体状突起が確実に保護される。
また、錐体状突起成形用シートは、金属材料からなる第2層によって防湿性が向上しており、その結果、錐体状突起成形用シートに保護された錐体状突起シートの品質が長く維持される。また、例えば錐体状突起成形用シートを変形加工する際に第3層によって第2層が保護されている。
第2層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなっていてもよい。
錐体状突起シートの梱包体は、錐体状突起成形用シートに固定されることで錐体状突起シートを錐体状突起成形用シートとの間で密封するシールシートをさらに備えていてもよい。
この場合、錐体状突起シートは、錐体状突起成形用シートとシールシートとの間に密封されるので、錐体状突起シートの品質が長く維持される。
錐体状突起シートの梱包体は、錐体状突起シートの基体の第2の表面に固定されさらに錐体状突起成形用シートに粘着されることで、錐体状突起シートの複数の錐体状突起が錐体状突起成形用シートの複数の錐体状凹部に配置された状態を維持する支持体をさらに備えていてもよい。
この場合、支持体が錐体状突起成形用シートに粘着されることで、錐体状突起シートの複数の錐体状突起が錐体状突起成形用シートの複数の錐体状凹部に配置された状態が維持される。さらに、支持体を錐体状突起成形用シートから剥がすと、錐体状突起シートが支持体と共に錐体状突起成形用シートから離れることができる。
本発明の他の見地に係る錐体状突起シートの梱包体の製造方法は、以下のステップを備えている。
◎凹状収納部を有する第1層と、第1層の凹状収納部と反対側の面に設けられた金属材料からなる第2層と、第2層の第1層と反対側の面に設けられた第3層とを有している錐体状突起成形用シートの凹状収納部に複数の錐体状凹部を形成するステップ
◎凹状収納部に錐体状突起材料を供給することで、基体と基体の表面に形成されかつ複数の錐体状凹部内に配置された複数の錐体状突起とを有する錐体状突起シートを形成するステップ
この製造方法では、錐体状突起シートは錐体状突起成形用シートの凹状収納部において形成され、その状態を維持される。具体的には、錐体状突起シートの複数の錐体状突起は錐体状突起成形用シートの複数の錐体状凹部によって形成され、その後も複数の錐体状凹部によって保護された状態を維持している。このため、錐体状突起シートの複数の錐体状突起が確実に保護される。
錐体状突起シートの梱包体の製造方法は、シールシートを錐体状突起成形用シートに固定することで錐体状突起シートを錐体状突起成形シートとシールシートとの間で密封するステップをさらに備えていてもよい。
この場合、錐体状突起シートは、錐体状突起成形用シートとシールシートとの間に密封されるので、錐体状突起シートの品質が長く維持される。
また、錐体状突起シートを形成するステップにおいて、金属材料からなる第2層によって錐体状突起成形用シートの熱伝導率が高くなっているので、例えば錐体状突起シートを乾燥して固化する作業時間が短縮される。これにより、錐体状突起シートの生産性が向上する。また、錐体状突起成形用シートでは、例えば錐体状突起成形用シートを変形加工する際に第3層によって第2層が保護されている。
錐体状突起シートの梱包体の製造方法は、凹状収納部に錐体状突起材料を供給するステップの後に、錐体状突起材料を加熱して固化するステップをさらに備えていてもよい。
この場合、錐体状突起シートを形成するステップにおいて、金属材料からなる第2層によって錐体状突起成形用シートの熱伝導率が高くなっているので、錐体状突起シートを加熱して固化する作業時間が短縮される。
本発明に係る錐体状突起シートの梱包体及びその製造法では、錐体状突起シートの複数の錐体状突起を保護することができる。
本発明の一実施形態としての錐体状突起シートの梱包体の部分平面図。 図1のII−II断面図。 図2の部分拡大図。 図3の部分拡大図。 錐体状突起シートの梱包体の製造工程を示す断面図。 図5の一部分を模式的に表現した断面図。 錐体状突起シートの梱包体の製造工程を示す断面図。 図7の一部分を模式的に表現した断面図。 錐体状突起シートの梱包体の製造工程を示す断面図。 図8の一部分を模式的に表現した断面図。 錐体状突起シートの梱包体の製造工程を示す断面図。 錐体状突起シートの梱包体の製造工程を示す断面図。 シールシートを破って支持体付き錐体状突起シートを取り出す動作を示す断面図。
(1)錐体状突起シートの梱包体
図1、図2及び図3を用いて、本実施形態の錐体状突起シートの梱包体1を説明する。図1は、本発明の一実施形態としての錐体状突起シートの梱包体の部分平面図である。図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図2の部分拡大図である。
錐体状突起シートの梱包体1は、複数の支持体付き錐体状突起シート3と、支持体付き錐体状突起シート3を包装する梱包材5とから構成されている。なお、以下の実施形態では錐体状突起シートの梱包体1内には複数の支持体付き錐体状突起シート3が収納されているが、支持体付き錐体状突起シート3は単数であってもよい。
(1−1)支持体付き錐体状突起シート
支持体付き錐体状突起シート3は、梱包材5によって梱包され、必要に応じて取り出されて使用される部材である。支持体付き錐体状突起シート3は、シート形状の物品であり、主に、支持体21と、錐体状突起シート23とから構成されている。
錐体状突起シート23は、後述する複数の錐体状突起が一面に形成されたシート形状の物品である。錐体状突起シート23は、平面形状が、例えば、一辺数mmから数十mm程度の大きさの四角形であり、その厚みが数百μm程度である。なお、錐体状突起シート23の平面形状は、円、楕円、三角形、正方形、その他の形状でもよい。
図4を用いて、錐体状突起シート23の構造をさらに説明する。図4は、図3の部分拡大図である。錐体状突起シート23は、シート状の基体23aと、複数の錐体状突起23bとを有している。複数の錐体状突起23bは、基体23aの表面23c(この実施形態では、下面)に形成されている。錐体状突起23bは、例えば円錐形又は角錐形で高さが10μmから1000μmであり、根元の断面径と高さの比率が断面径:高さ=1:0.2〜1:5であり、アスペクト比(高さ/断面径)の高い形状を有する。
錐体状突起シート23は、例えば、人の皮膚に接触するように貼り付けることにより、薬物などを投与するものとして使用される経皮投与用貼付剤である。具体的には、基体23aが皮膚に貼られ、錐体状突起23bが皮膚に刺さることにより、薬物などの投与が促進される。
錐体状突起シート23は、例えば、水溶性の薬物又は、ヒアルロン酸、水溶性コラーゲン、デキストラン及びコンドロイチン硫酸などの水溶性高分子に薬物が添加されたものを主な材料として構成されている。なお、薬剤が添加される水溶性高分子は、生体内溶解性の水溶性高分子であることが好ましく、コンドロイチン酸ナトリウム、ヒアルロン酸及びデキストランなどが生体内溶解性の水溶性高分子の例として挙げられる。
なお、水溶性高分子は、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コラーゲン(又は加水分解コラーゲン)、ゼラチン、グリコーゲン、デキストラン、デキストリン、デキストラン硫酸、シクロデキストリン、キトサン、プロテオグリカン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸、アガロース、グリコーゲン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びポリビニルピロリドン、ポリピニルアルコール、カルボキシビニルポリマーからなる群より選ばれた少なくとも1つの物質からなる。これらの水溶性高分子については、1つだけを用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
支持体21は、錐体状突起シート23を支持するためのシートであり、例えば樹脂製である。支持体21は、錐体状突起シート23より面積が広い。支持体21の錐体状突起シート23が貼られた側の面には、図3に示すように、粘着層24が設けられている。粘着層24は、錐体状突起シート23を支持体21に固定するとともに、錐体状突起成形用シート7に支持体21(つまり、支持体付き錐体状突起シート3)を粘着している。
(1−2)梱包材
梱包材5は、支持体付き錐体状突起シート3を梱包するための部材である。梱包材5は、錐体状突起成形用シート7と、シールシート9とを有しており、両シートが張り合わされることで支持体付き錐体状突起シート3を梱包している。
錐体状突起成形用シート7は、シート状の部材であり、支持体付き錐体状突起シート3を収納するための複数の収納部31を有している。収納部31は梱包材5の外側に向かって膨張した凸形状であり、梱包材5の内側には凹状収納部31aを形成している。凹状収納部31aの平面形状は、支持体付き錐体状突起シート3の平面形状と同じである。凹状収納部31aは、底面33と、その周囲にあり底面33より高い環状の段差面35とから構成されている。凹状収納部31aの周囲(すなわち環状の段差面35の周囲)には、平坦面37が設けられている。このように収納部31の凹状の凹状収納部31aは、図1及び図2に示すように、底面33、環状の段差面35、及び平坦面37によって階段状になっている。環状の段差面35には、前述したように、支持体21の外周部が粘着層24(図3)を介して粘着されている。
シールシート9は、錐体状突起成形用シート7の内側の面に貼り合わされて、両者の間で凹状収納部31a内の支持体付き錐体状突起シート3を密封するためのシート状の部材である。具体的には、シールシート9は、表面樹脂層25と、金属層27と、接着層29とから構成されている。
表面樹脂層25は、印刷可能であり、さらに金属層27を保護する機能も有している。
金属層27は、表面樹脂層25の一面に設けられている。金属層27は、アルミニウム又はその合金からなり、防湿性が高い。
接着層29は、金属層27の表面樹脂層25と反対側の面に設けられている。接着層29は、所定の圧が作用すれば接着を行う感圧接着剤接着材又は両面接着テープからなる。言い換えれば、接着層29は、所定の圧が作用しない部分についてはたとえ他の部材に接触していても接着されない。具体的には、接着層29は、錐体状突起成形用シート7の平坦面37に接着されている。つまり、図3の破線Aで囲んだ部分が接着部分である。ただし、接着層29は、支持体21(つまり支持体付き錐体状突起シート3)には接着されていない。つまり、図3の破線Bで囲んだ部分は非接着部分である。
このようにして、シールシート9は、図3に示すように、錐体状突起シート23の基体23aの第2の表面23d(表面23cと反対側の面であり、この実施形態では上面)側を覆った状態で錐体状突起成形用シート7の内側の面に貼り合わされて、両者によって凹状収納部31aを密封している。
錐体状突起成形用シート7は、複数の層から構成されている。具体的には、錐体状突起成形用シート7は、第1層11と、第2層13と、第3層15とから構成されている。第2層13は、第1層11と第3層15の間に挟まれている。
第1層11は熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)からなる。第1層11を選択するにあたり、ヒアルロン酸、ビタミン類、微量元素をはじめとする一部の薬物は、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂や塩化ビニルなど医療用機器や医薬容器の材質として一般的に使用される成形樹脂を成形したフィルムに吸着されるあるいは透過することが、知られている。一方、薬物の吸着性や透過性の極めて低いか無視できる材料として、環状ポリオレフィン系樹脂が公知である。ただし、環状ポリオレフィン系樹脂は、ポリエチレンやポリプロピレン樹脂に比較して高密度で3次元的な構造を有しており、フィルムとして成形した場合は硬くて脆いフィルムであることが公知である。以上より、第1層11は、複数の錐体状凹部11a(後述)を形成する部材として用いられることを考慮して、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂で作成されることが好ましい。
第1層11の厚みは、例えば、50〜2000μmであり、錐体状突起23bの長さより長いことが必要である。
第2層13は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる。第2層13の厚みは、例えば30〜150μmの範囲であり、通常45〜50μmが望ましい。
第3層15は、第2層13の第1層11と反対側の面に設けられている。第3層15は、例えば、環状ポリオレフィン樹脂からなる。環状ポリオレフィン樹脂としては、ジンクロペンタジエン、ノルボルネン、テトラシクロドデセン等の樹脂で容器として成形した時の強度および柔軟性の観点から望ましい特性をもつ樹脂が好ましい。第3層15の厚みは、例えば30〜2000μmである。
第1層11は、梱包材5の内側(凹状収納部31a側)に配置されており、前述の底面33及び段差面35の表面を構成している。第3層15は、梱包材5の外側面として機能している。第3層15には加飾が施されていてもよい。
なお、錐体状突起成形用シート7は、図示していない他の層を含んでいてもよい。
第1層11の底面33には、図4に示すように、錐体状突起シート23の錐体状突起23bを形成かつ収納するための複数の錐体状凹部11aが形成されている。
上記のように錐体状突起成形用シート7の第2層13が金属層でありしかも第3層15が環状ポリオレフィン層であるので、防湿性および例えば薬物の高バリア性を実現することができる。その結果、錐体状突起シート23の品質が長く維持される。
支持体付き錐体状突起シート3は、図2及び図3に示すように、収納部31の凹状収納部31aに収納されている。具体的には、錐体状突起シート23は、底面33に密着した状態で形成されており、図3及び図4に示すように、底面33は錐体状突起シート23の基体23aの表面23cに密着した状態になっている。この状態において、錐体状突起23bは錐体状凹部11a内に配置されている。以上より、第1層11は、底面33において錐体状突起の形成面及び保護面として機能している。
また、前述したように、支持体21が錐体状突起成形用シート7に粘着されることで、錐体状突起シート23の複数の錐体状突起23bが錐体状突起成形用シート7の複数の錐体状凹部11a(後述)に配置された状態が維持されている。なお、支持体21の外周部(粘着層24により粘着されている部分)は、支持体付き錐体状突起シート3を錐体状突起成形用シート7から取り出すときには、錐体状突起成形用シート7から容易に剥がすことができる。さらに、粘着層24は、支持体付き錐体状突起シート3を外部に取り出し後の粘着部分として機能する。
また、シールシート9も金属層27を有することで防湿性が良いので、錐体状突起シート23の品質が長く維持される。
錐体状突起シートの梱包体1から支持体付き錐体状突起シート3を取り出す際には、図13に示すように、使用者は、シールシート9を破って、さらに支持体21を錐体状突起成形用シート7から剥がす。この状態において、支持体付き錐体状突起シート3は錐体状突起成形用シート7の凹状収納部31aから取り出される。なお、図13は、シールシートを破って支持体付き錐体状突起シートを取り出す動作を示す断面図である。経皮投与用貼付剤の場合は、その後、支持体付き錐体状突起シート3は人の皮膚に貼られる。
(2)錐体状突起シートの梱包体の製造方法
図5〜図12を用いて、錐体状突起シートの梱包体の製造方法を説明する。図5、図7、図9、図11、及び図12は、錐体状突起シートの梱包体の製造工程を示す断面図である。図6,図8、図10は上述の図面の一部分を模式的に表現した断面図である。
最初に、錐体状突起成形用シート7を構成する3層ラミネートシートを用意する。
続いて、真空成形、真空圧空成形又は冷間成形によって、図5に示すように、3層ラミネートシートに複数の収納部31を形成して、錐体状突起成形用シート7の基本的形状を有するブランク作成する。例えば、複数の凹状の収納部31を成形するために1以上のパンチ工具を用いて3層ラミネートシートを工具型上部から押し込んで、形状がパンチ形状の凹部に相当する凹形状工具型にて凹形状が形成される条件下にて作成することができる。なお、このときに凹状収納部31aを構成する底面33は、図6に示すように平坦である。また、上記の加工の際には、第3層15によって第2層13が保護されている。
次に、錐体状突起成形用シート7に対して、洗浄、乾燥、予備加熱を連続して行う。洗浄には、流体室とリンス室が用いられる。乾燥及び予備加熱には乾燥室が用いられる。
続いて、錐体状突起成形用シート7の底面33に複数の微細な錐体状凹部11aを形成する。具体的には、図7に示すように高精度プレス機によって針山形状のプレス型41を収納部31の凹状収納部31aに挿入する。プレス型41は、プレス部43を有している。プレス部43は、凹状収納部31aの底面33に合った形状であり、下面に複数の加工用突起43aを有している。このときに、錐体状突起成形用シート7は、前述のように予備加熱されているので、第1層11は柔らかくなっている。この結果、図8に示すように、加工用突起43aによって、第1層11には複数の錐体状凹部11aが形成される。なお、プレス機の制御は、プレス箇所、押し圧力、押し時間等が高精度で制御可能な機械で行う。なお、加工用突起43aが第1層11を突き抜けて第2層13に喰い込まないように制御できる高さ方向の制御も可能な高精度な装置を必要とする。以上の動作において、錐体状突起成形用シート7がアルミニウムからなる第2層13を有しているので、錐体状突起成形用シート7の熱伝導率が高くなっている。したがって、第1層11への加熱効率が高い。
続いて、プレス型41を凹状収納部31aから引き上げると、図9に示すように、凹状収納部31aの底面33には、複数の錐体状凹部11aが形成されている。図10に示すように、錐体状凹部11aは、例えば円錐形状又は角錐形状であり、図上側に向かって開いている。なお、錐体状凹部11aの先端は、アルミニウムからなる第2層13には到達していない。
この後、錐体状突起成形用シート7は冷却ゾーンで冷却される。
続いて、底面33に錐体状突起材料を供給することで、基体23aと基体23aの表面23cに形成されかつ複数の錐体状凹部11a内に配置された複数の錐体状突起23bとを有する錐体状突起シート23が形成される。具体的には、図11に示すように、分注機(図示せず)を用いて、錐体状突起材料を、収納部31の凹状収納部31aに滴下充填する。それにより、底面33が錐体状突起材料(符号23)によって覆われる。なお、錐体状突起材料は、例えば、水などからなる溶媒に溶けたヒアルロン酸ナトリウムである。なお、溶媒としては、水の他、水溶性高分子が可溶する媒体が選択される。
続いて、乾燥炉のIRヒータ、遠赤外ヒータ又はシーズヒータ(図示せず)を用いて、錐体状突起成形用シート7ごと錐体状突起材料を加熱乾燥する。これにより、錐体状突起材料から水分及び溶媒材が蒸発させられる。この結果、複数の錐体状突起23bを有する錐体状突起シート23が得られる。
なお、第2層13のアルミニウムの熱伝導率は、200〜250W/m・Kの特性であり、第1層11の例えばポリプロピレンの熱伝導率0.1〜0.22W/m・Kと比較にならないほど高い数値である。つまり、アルミニウムからなる第2層13を有することで錐体状突起成形用シート7の熱伝導率が高くなっているので、例えばヒアルロン酸を乾燥して固化する作業時間が短縮される。ただし第1層11が例えばポリプロピレンであるので、熱可塑性樹脂の融解温度Tmを超えない温度にて乾燥加熱を行う必要がある。特に、錐体状突起成形用シート7が、熱膨張および熱履歴を起こす温度以下にすることで変形にいたらないための温度制御を行える乾燥炉を用いる必要がある。
最後に、図12に示すように、支持体21を錐体状突起シート23の上面に貼り合わせて支持体付き錐体状突起シート3を完成する。このとき、支持体21の外周部は粘着層24を介して錐体状突起成形用シート7の収納部31の段差面35に粘着される。
続いて、図12に示すように、シールシート9を錐体状突起成形用シート7に貼り合わせる。具体的には、シールシート9は接着層29を介して錐体状突起成形用シート7の平坦面37に固定される。つまり、平坦面37に対応する部分にのみシールシート9に対して圧力がかけられ両者が接着される一方で、シールシート9は支持体21に対して接着されない。
以上の結果、図3に示すように、錐体状突起シートの梱包体1が得られる。なお、この実施形態ではシールシート9は支持体21に接触しているが、両者の間には隙間が確保されていてもよい。
このように錐体状突起シートの梱包体1が完成した状態で、錐体状突起シート23は、支持体21の粘着層24によって、錐体状突起成形用シート7と密着した状態を維持している。そのため、錐体状突起シートの梱包体1の搬送時又は使用時に錐体状突起23bが保護されている。具体的には、支持体21の粘着層24の粘着力によって、錐体状突起23bが錐体状凹部11aに収納された状態が維持され、その結果、錐体状突起23bが保護されている。
また、錐体状突起成形用シート7及びシールシート9がアルミニウムのラミネートシートからなるので、錐体状突起シート23は外部の水蒸気から遮断されている。したがって、錐体状突起シート23が使用までに水分を吸わないように管理される。
以上に述べたように、錐体状突起成形用シート7は、錐体状突起シート23に対して、包装材として機能しているが、さらに以下の2つの機能を有している。
第1に、錐体状突起成形用シート7は、錐体状突起シート23の錐体状突起23bを形成するための成形型として機能している。
第2に、錐体状突起成形用シート7は、錐体状突起シート23の錐体状突起23bを保護する保護材として機能している。
以上のように錐体状突起成形用シート7が錐体状突起シート23に対して複数の機能を有することによって、錐体状突起23bを保護するための特別な部材を用いる必要が無く、包装が簡単になっている。さらに、錐体状突起シートの製造後に、錐体状突起シートを型から外したり、さらに別の包装部材で包装したりする作業が不要になっている。
(3)実施形態のまとめ
(3−1)錐体状突起シートの梱包体の構造
錐体状突起シートの梱包体1(錐体状突起シートの梱包体の一例)は、錐体状突起シート23(錐体状突起シートの一例)と、錐体状突起成形用シート7(錐体状突起成形用シートの一例)とを備えている。錐体状突起シート23は、基体23aと、その表面23cに形成された複数の錐体状突起23bとを有する。錐体状突起成形用シート7は、複数の錐体状突起23bを形成するのに用いられ、複数の錐体状突起が配置された複数の錐体状凹部11aが形成された凹状収納部31aを有する第1層11(第1層の一例)と、第1層11の凹状収納部31aと反対側の面に設けられた金属材料からなる第2層13(第2層の一例)と、第2層13の第1層11と反対側の面に設けられた第3層15(第3層の一例)とを有しており、基体23aの表面23cに密着した状態で錐体状突起23bを保護する。
この場合、錐体状突起シート23の複数の錐体状突起23bは、錐体状突起成形用シート7の複数の錐体状凹部11aによって形成され、その後も錐体状突起成形用シート7によって保護された状態を維持している。したがって、錐体状突起シート23の複数の錐体状突起23bが確実に保護される。
また、錐体状突起成形用シート7は、金属材料からなる第2層13によって防湿性が向上しており、その結果、錐体状突起成形用シート7に保護された錐体状突起シート23の品質が長く維持される。また、例えば錐体状突起成形用シート7を変形加工する際に第3層15によって第2層13が保護されている。
(3−2)錐体状突起シートの梱包体の製造方法
錐体状突起シートの梱包体1の製造方法は、以下のステップを備えている。
◎凹状収納部31aを有する第1層11と、第1層11の凹状収納部31aと反対側の面に設けられた金属材料からなる第2層13と、第2層13の第1層11と反対側の面に設けられた第3層15とを有している錐体状突起成形用シート7の凹状収納部31aに複数の錐体状凹部11aを形成するステップ(図7、図8及び図9を参照。)
◎凹状収納部31aに錐体状突起材料を供給することで、基体23aとその表面23cに形成されかつ複数の錐体状凹部11a内に配置された複数の錐体状突起23bとを有する錐体状突起シート23を形成するステップ(図11を参照)。
◎錐体状突起成形用シート7と錐体状突起シート23の密着状態を維持するステップ(図12を参照)。
この製造方法では、錐体状突起シート23は錐体状突起成形用シート7の凹状収納部31aにおいて形成され、その状態を維持される。具体的には、錐体状突起シート23の複数の錐体状突起23bは錐体状突起成形用シート7の複数の錐体状凹部11aによって形成され、その後も錐体状突起成形用シート7によって保護された状態を維持している。したがって、錐体状突起シート23の複数の錐体状突起23bが確実に保護される。
(4)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(a)前記実施形態では錐体状突起成形用シートは、3層構造であったが、層の数及び種類は特に限定されない。例えば、錐体状突起成形用シートは、4層又はそれ以上の数からなる層構造でもよい。
(b)前記実施形態では第2層13はアルミニウムからなるが、第2層13には他の金属材料を用いてもよい。特に、第2層13の材料は、熱伝導率が高く、例えば150W/m・K以上の金属材料が好ましい。例えば、アルミニウム以外では、銅及びその合金がある。
(c)前記実施形態では、支持体21は錐体状突起シート23の全面を覆いさらに外周側全体にわたって粘着層を有していたが、支持体の形状、錐体状突起シートとの位置関係、粘着層の形状等は適宜変更可能である。
本発明は、複数の錐体状突起を備える錐体状突起シートの梱包体及びその製造方法に広く適用できる。
1 :錐体状突起シートの梱包体
3 :支持体付き錐体状突起シート
5 :梱包材
7 :錐体状突起成形用シート
9 :シールシート
11 :第1層
11a :錐体状凹部
13 :第2層
15 :第3層
21 :支持体
23 :錐体状突起シート
23a :基体
23b :錐体状突起
23c :表面
31 :収納部
31a :凹状収納部
33 :底面
35 :段差面
37 :平坦面
41 :プレス型
43 :プレス部
43a :加工用突起

Claims (8)

  1. 基体と前記基体の表面に形成された複数の錐体状突起とを有する錐体状突起シートと、
    前記複数の錐体状突起を形成するのに用いられ、前記複数の錐体状突起が配置された複数の錐体状凹部が形成された凹状収納部を有する第1層と、前記第1層の前記凹状収納部と反対側の面に設けられた金属材料からなる第2層と、前記第2層の前記第1層と反対側の面に設けられた第3層とを有しており、前記基体の前記表面に密着した状態で前記複数の錐体状突起を保護する錐体状突起成形用シートと、
    を備えた錐体状突起シートの梱包体。
  2. 前記第2層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる、請求項1に記載の錐体状突起シートの梱包体。
  3. 前記錐体状突起成形用シートに固定されることで前記錐体状突起シートを前記錐体状突起成形用シートとの間で密封するシールシートをさらに備えている、請求項1又は2に記載の錐体状突起シートの梱包体。
  4. 前記錐体状突起シートの前記基体の第2の表面に固定されさらに前記錐体状突起成形用シートに粘着されることで、前記錐体状突起シートの前記複数の錐体状突起が前記錐体状突起成形用シートの前記複数の錐体状凹部に配置された状態を維持する支持体をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の錐体状突起シートの梱包体。
  5. 凹状収納部を有する第1層と、前記第1層の前記凹状収納部と反対側の面に設けられた金属材料からなる第2層と、前記第2層の前記第1層と反対側の面に設けられた第3層とを有している錐体状突起成形用シートの前記凹状収納部に複数の錐体状凹部を形成するステップと、
    前記凹状収納部に錐体状突起材料を供給することで、基体と前記基体の表面に形成されかつ前記複数の錐体状凹部内に配置された複数の錐体状突起とを有する錐体状突起シートを形成するステップと、
    を備えた錐体状突起シートの梱包体の製造方法。
  6. シールシートを前記錐体状突起成形用シートに固定することで前記錐体状突起シートを前記錐体状突起成形用シートと前記シールシートとの間で密封するステップをさらに備えている、請求項5に記載の錐体状突起シートの梱包体の製造方法。
  7. 前記第1層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる、請求項5又は6に記載の錐体状突起シートの梱包体の製造方法。
  8. 前記凹状収納部に前記錐体状突起材料を供給するステップの後に、前記錐体状突起材料を加熱して固化するステップをさらに備えている、請求項5〜7のいずれかに記載の錐体状突起シートの梱包体の製造方法。
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