JP2015181508A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生するエラーの多様化に対応して、遊技進行の保全性を高めることができるぱちんこ遊技機を提供する。【解決手段】エラーの種類として、特定種エラーと特定種エラー以外である所定種エラーとを少なくとも含む複数種類のエラーを有し、特定種エラーと所定種エラーとでは、エラー検出手段によって検出されるための条件が異なり、エラー情報表示部には、特定種エラー及び所定種エラーのいずれか一方のみをエラー情報として表示可能であり、所定種エラーが保持されているか否かに拘わらず、特定種エラーが保持されている場合には、当該保持されている特定種エラーに係る前記所定の解除条件を充足するまで、特定種エラーに係るエラー情報を優先して表示する。【選択図】図12

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、当該大当り抽選における当選確率を上昇させる確率変動遊技状態や当該大当り抽選における抽選結果を報知するための図柄変動の効率を上昇させる時間短縮遊技状態等を備え、これら遊技状態によって遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すことで遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。そして、これらの遊技進行時において発生したエラーを適切に検出、報知、解除することで、遊技進行の保全性を高めている。
特開2000−229169号公報 特開2008−253577号公報 特開2012−85818号公報
しかしながら、近年の遊技機においては遊技性や内部構造の複雑さ等に伴い、発生するエラーも多様化しており、遊技進行の保全性を高めるための改善が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
払出動作をすることで遊技球を払出可能な払出手段(例えば、賞球払出ユニット100)と、
払出手段(例えば、賞球払出ユニット100)による遊技球の払出動作を制御する払出制御手段(例えば、払出制御基板230)と、
エラー情報を表示可能なエラー情報表示部(例えば、状態表示部130)と
を備え、
払出制御手段(例えば、払出制御基板230)は、
エラーを検出するためのエラー検出手段(例えば、エラー制御手段3200)と、
エラー検出手段(例えば、エラー制御手段3200)によって検出されたエラーを保持するためのエラー保持手段(例えば、エラーフラグ一時記憶手段3221)と、
所定の解除条件を充足した場合、エラー保持手段(例えば、エラーフラグ一時記憶手段3221)によって保持されているエラーを解除するエラー解除手段(例えば、エラー制御手段3200)と
を備え、
前記エラーの種類として、特定種エラーと特定種エラー以外である所定種エラーとを少なくとも含む複数種類のエラーを有し、特定種エラーと所定種エラーとでは、エラー検出手段(例えば、エラー制御手段3200)によって検出されるための条件が異なり、
エラー情報表示部(例えば、状態表示部130)には、特定種エラー及び所定種エラーのいずれか一方のみをエラー情報として表示可能であり、所定種エラーが保持されているか否かに拘わらず、特定種エラーが保持されている場合には、当該保持されている特定種エラーに係る前記所定の解除条件を充足するまで、特定種エラーに係るエラー情報を優先して表示するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
尚、本態様に係るぱちんこ遊技機は、
前記所定種エラーとして複数種類のエラーを有し、当該複数種類のエラーは、エラー検出手段(例えば、エラー制御手段3200)によって検出されるための条件が異なり、且つ、当該複数種類のエラーの内の複数種類のエラーが同時に保持され得るよう構成されており、エラー情報表示部(例えば、状態表示部130)には、当該複数種類のエラーのいずれか一の種類のみをエラー情報として表示可能であり、且つ、エラー情報を表示するに際しては、当該複数種類のエラーの夫々に対して予め割り当てられた表示優先順の高いものから順次表示するよう構成されており、
エラー保持手段(例えば、エラーフラグ一時記憶手段3221)によって保持されている所定種エラーの種類に変化があった場合には、当該変化前にて保持されている所定種エラーの種類に基づき、表示優先順の高いものから順次表示している最中であっても、当該変化後にて保持されている所定種エラーの種類に基づき、表示優先順の高いものから再び順次表示するよう構成してもよい。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、発生するエラーの多様化に応じた適切な情報を出力可能となるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 図2は、図1に示すパチンコ機の背面図である。 図3は、本実施形態に係るパチンコ遊技機の電気的な概略構成図である。 図4は、本実施形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、賞球払出ユニットの斜視図である。 図6は、本実施形態に係るパチンコ遊技機のメイン制御基板及び払出制御基板間で送受信されるコマンド及び情報の内容を示した図である。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での未払出賞球(賞球払出コマンド送信前)管理処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での対払出制御基板送信制御処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での対払出制御基板受信制御処理のフローチャートである。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのエラー時対応制御処理のフローチャートである。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側でのメインフローチャートである。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側での要払出停止異常検出時エラー制御処理のフローチャートである。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側でのエラー表示制御処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側でのエラー表示内容決定用参照テーブル及びエラー種別の詳細説明である。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側での払出コマンド対応情報送信処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機枠ユニットを備えるパチンコ機2の正面図である。このパチンコ機2は、遊技機枠3、遊技盤ユニット5、ガラス10、発射ユニット(不図示)、球皿14を有している。発射ユニットは、1個ずつ遊技球23を遊技盤ユニット5に構成される遊技領域16に向けて発射可能である。
パチンコ機2は、遊技者が後述する発射装置ハンドル15を操作することによって、遊技領域16に向けて遊技球23が発射ユニットによって発射され、遊技球23の流下による遊技が実現される。なお、遊技機は、パチンコ機2の他にパチンコ式スロットマシン機、コインゲーム機等のアーケードマシン、各種ゲーム機を概念することができ、要するに、遊技媒体の流下による遊技を実現する遊技領域を有するあらゆる遊技機が含まれる。なお、パチンコ機においても、アレンジボール機、雀球機等の組合せ式パチンコ機、いわゆるデジパチタイプ(1種タイプ)やハネモノタイプ(2種タイプ)のパチンコ機等のあらゆるパチンコ機が概念できるが、本実施の形態においては、デジパチ遊技(1種遊技、図柄変動遊技ともいう)を実現するいわゆる1種タイプのパチンコ機について例示説明する。なお、図柄変動遊技については後述する。
パチンコ機2の遊技機枠3は、後述する遊技盤ユニット5を保持するためのもので、このパチンコ機2の周囲側面及び前方又はそれに加えて後方を囲むように構成される。遊技機枠3の内部側には、遊技盤ユニット5の他にも後述する各種制御基板や遊技媒体用の経路等各種機構部品が配置され、遊技機枠3によって周囲側面及び前方又はそれに加えて後方からのパチンコ機2内部側への不正アクセスが防止されるようになっている。
パチンコ機2の周囲を囲む外枠4、その内側にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されて遊技盤ユニット5を保持する前枠9、前枠9の前方にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されガラス10及びその周囲を装飾する装飾部材32を保持するガラス枠12、を有して遊技機枠3が構成される。なお、ガラス10は、遊技機枠3内部側に保持された遊技盤6を前方から遊技者が視認することができるようにするための透明部材である。遊技機枠ユニットは、遊技盤ユニット5を保持する前枠9と、後述する賞球払出ユニット100と、によって構成されている。
ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板である。ガラス10は、2枚の透明平板ガラスで形成されてガラス枠12の裏面側に保持され、遊技盤6との間に遊技球23が流下する流下空間を形成する機能、遊技者がガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能、を発揮する。
球皿14は、遊技者の持ち球を貯留するためにパチンコ機2の前面に配置された皿部材であって、本実施の形態においては上球皿14aと下球皿14bとを有している。上球皿14aは、球抜き部材14cを有して遊技盤6の下方、すなわちガラス枠12の下方部分に配置され、下球皿14bは、その上球皿14aの更に下方に配置されている。
発射ユニットは、球送り装置(不図示)によって球皿14の一部としての上球皿14aから発射位置に送り出された遊技球23を遊技領域16の上部に向けて発射(弾球)するためのものである。発射ユニットは、例えば発射位置の遊技球23を弾球する発射杆、その発射杆を駆動する発射モータ、発射杆を付勢して弾球力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、前枠9に取り付けられている。その発射ユニットによる球発射のため、遊技者の操作に基づいて球発射のオンオフ及びその発射強度調整を実現する発射装置ハンドル15がパチンコ機2の前面下方に設けられている。
遊技盤ユニット5は、遊技盤面6a側の略中央に遊技役物としてのセンター役物7が配置された遊技盤6を有しており、その遊技盤面6aには多数の遊技釘27も配置されている。センター役物7の中央部には、画像表示手段としての演出表示装置7aが配置されると共に、この演出表示装置7aの表示部7bを露出させるための表示開口部7dが形成されている。
遊技盤6は、その表面側に遊技球23の流下による遊技を実現するための遊技領域16を構成するための盤状部材であり、遊技盤6を前方から遊技者にとって視認可能となるように遊技機枠3(本実施の形態においては、遊技機枠3の一部としての前枠9)に保持されている。その遊技盤6の表面には略円形状に周囲を囲むようにレール飾り26が取り付けられており、レール飾り26の外レール26aが遊技盤に対して立設するように配置されている。そして、レール飾り26の外レール26aによって画定され、外レール26aに面した略円形状の領域が遊技領域16となっている。
遊技釘27は、遊技領域16を流下する遊技球23と衝突してその流下方向を変更させる流下変更部材であり、多数が遊技領域16内に配置されている。また、遊技領域16には、普通入賞口28、始動入賞口29、大入賞口31等の入球部材及びアウト口30が配置されている。更に、遊技領域16には、ゲート33、風車34等が配置されており、流下する遊技球23が各入球部材に流入したり、ゲート33を通過したり、風車34を回転させたりすることによって、遊技球23による流下遊技を楽しむことができるようになっている。
センター役物7は、演出表示装置7aの周囲を覆うように構成されており、図柄変動遊技(1種遊技)を実現するものである。センター役物7の上部には、図柄表示手段としての第1図柄(特別図柄)表示装置17が配置されると共に、センター役物7の中央部には、演出表示装置7aが配置されている。
第1図柄表示装置17には、抽選手段の抽選結果である第1図柄17aの変動が表示される。第1図柄は、始動入賞口29への遊技球23の入球を契機として実行される抽選の結果に対応した図柄である。第1図柄の変動表示が所定の当選態様で停止することにより第1特別遊技としての大当りが発生する。
演出表示装置7aは、例えば、液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技者が遊技盤面6a側から視認可能となるように配置され、その表示部7b上に映像表示を行うものである。この演出表示装置7aの表示部7bには、第1図柄に連動する表示図柄(第1装飾図柄)7cの表示がなされる。表示図柄は、第1抽選手段の抽選結果を視覚的に演出するための図柄であり、第1の遊技に対応する。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像も表示部7b上に表示されるようになっている。演出表示装置7aには、遊技制御手段としての演出制御基板が中継基板を介して電気的に接続されており、演出制御基板によって画像表示が制御される。
遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の全体の制御を行う主制御手段(主制御基板)200を収容した主制御基板ケース35と、演出表示装置7aの画像表示等の演出制御を行う演出制御手段(演出制御基板)220を収容した演出制御基板ケース36と、後述する賞球払出ユニット100による賞球の払出しを制御する払出制御手段(払出制御基板)230を収容した払出制御基板ケース37と、電源手段(図示せず)を収容した電源基板ケース38と、が配置されている。この各制御基板ケースに収容された各制御手段によって遊技が実現される。主制御基板ケース35と演出制御基板ケース36とは、遊技盤ユニット5の後面に装着されており、遊技盤ユニット5と共に前枠9に対して着脱自在に構成されている。
更に、遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の遊技状態等の遊技情報を外部に出力するための外部出力端子板39が設けられている。また、パチンコ機2の背面側には、演出制御基板ケース36及び賞球払出ユニット100の一部を覆うカバー部材42が設けられている。
また、図2に示すように、パチンコ機2の背面には、パチンコ機2が設置されるホールの設備から供給された遊技球23を一時的に貯留するための遊技球貯留装置としての球貯留タンク40と、球貯留タンク40からの遊技球23が流入し、この遊技球23を1球ずつ通過させる賞球払出ユニット100と、賞球払出ユニット100を通過した遊技球23を球皿14に向かって導く賞球供給通路41と、を備えている。
賞球払出ユニット100は、後述する払出制御手段3300によって駆動制御されるように構成されており、各種入賞口への遊技球23の入球や、遊技者からの遊技球23の貸出し要求に応じて、遊技者に遊技球23を供給するように構成されている。本実施の形態では、各種入賞口への遊技球23の入球に基づく賞球の払出処理について例示説明する。この賞球払出ユニット100については後述する。
図示しない球発射装置により遊技球23が発射されると、遊技球23はレール飾り26の外レール26aに沿いつつ進行して遊技領域16内の上部に至る。その後、遊技球23は、複数の通過軌跡に沿って移動し、あるものはレール飾り26の外レール26aに沿って右側に移動し、あるものは遊技釘27に衝突しつつ遊技領域16内を下方に流下し、あるものは普通入賞口28に流入して一定賞球数の払出しの契機となり、あるものはいずれの入球装置にも流入せずに遊技領域16内最下部に位置するアウト口30に流入してアウト球としてパチンコ機2の外部側へと排出される。
図柄変動遊技中に遊技球23が始動入賞口29に流入すると、その流入に起因して演出表示装置7aの表示図柄7cが回転表示(第1の特別遊技の抽選)を開始し、その表示図柄7cが所定の図柄(例えば、「7・7・7」)で停止表示すれば、図柄変動遊技における大当り(第1の特別遊技。以下、図柄変動大当りという)が発生する。そして、大入賞口31が開放して多量の入賞球を受け入れ、多量の賞球が球皿14へと払い出されるようになっている。
《電気的構成》
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るパチンコ遊技機の電気的な概略構成を説明する。本実施形態に係るパチンコ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板200と、主制御基板200からのコマンドに基づいて遊技球の払出を制御する払出制御基板230と、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出・スピーカ114からの音響・遊技効果ランプ190の点灯等の演出全般や賞球払出エラー報知を制御する演出制御基板220と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等を制御するサブサブ制御基板4000とを備える。ここで、払出制御基板230は、遊技球の払出を実行する賞球払出ユニット100と、遊技球の払出に関する状態をLEDや7セグ等によって外部に表示する状態表示部130とに接続している。尚、本実施形態では、状態表示部130は7セグ表示器を一つ有するよう構成されている(但し、これには限定されない)。
ここで、主制御基板200、払出制御基板230、演出制御基板220及びサブサブ制御基板4000には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶する情報処理用RAMが搭載されている。
ここで、主制御基板200と払出制御基板230とのコマンドや情報の送受信、主制御基板200から演出制御基板220への情報やコマンドの送信、演出制御基板220からサブサブ制御基板4000への情報やコマンドの送信は、パラレル通信でもシリアル通信でもよい。また、払出制御基板230と主制御基板200との間には賞球払出状況を伝達する一本の回線が配置されており、主制御基板200側から賞球払出コマンドが送信されると払出信号がオンになり、払出が完了してモータが停止すると払出信号がオフになる。
また、図3に示すように、主制御基板200は、図示しない入力ポートを介して、各種入賞口センサS(例えば、特図始動口の入球検知センサや大入賞口の入球検知センサ)と接続している。また、演出制御基板220は、図示しない出力ポートを介して、エラー報知手段195(例えば、エラーの種類に応じて点滅態様を変える遊技効果ランプ190)と接続している。
《機能構成》
次に、図4の機能ブロック図を参照しながら、本実施形態に係るパチンコ遊技機の機能を説明することとする。尚、ここに主として示す機能は、本発明と特に関連する、主制御基板200/払出制御基板230間での機能である。
(主制御基板200)
まず、主制御基板200(主制御手段1000)は、遊技の進行や賞球払出決定に関する制御を司る遊技制御手段1100と、払出制御基板230側等とのコマンド・情報の送受信の制御を司る送受信制御手段1200と、払出関連の処理に関する情報を一時記憶するための処理関連情報一時記憶手段1400と、主制御基板200及び払出制御基板230等での賞球払出に関するエラーを制御するエラー制御手段1500と、を有する。尚、遊技制御手段1100は、従来機が有する周知構成である。具体的には、遊技制御手段1100は、まず遊技の進行に関する処理としては、例えば、従来の第1種遊技機の場合を例に採ると、乱数発生、始動口入球を契機とした乱数取得、取得した乱数を用いての抽選、抽選結果に基づいた図柄(特別図柄)変動、抽選に当選している場合に通常は閉状態にある可変入賞口を開放する特別遊技の実行等、周知の処理を実行し、また、各入賞口に遊技球が入球した場合には、入賞口に対応した賞球数の払出決定処理を実行する。以下、本発明の特徴的な各手段について詳述する。
まず、送受信制御手段1200は、主制御基板200から払出制御基板230等への送信制御を司る送信制御手段1210と、各種周辺機器(例えば、払出制御基板や各種信号出力装置)からの情報(信号も含む)を受信する受信制御手段1220と、を有している。
ここで、送信制御手段1210は、払出制御基板230側にコマンドや情報を送信するための払出制御側送信制御手段1211を有している。そして、払出制御側送信制御手段1211は、賞球払出の際、払出制御基板230側に送信される賞球払出コマンドがセットされる送信コマンド一時記憶手段1211aを更に有している。
また、受信制御手段1220は、遊技機に備えられた信号出力装置(例えば、入賞口センサS、S・・・等)からの情報(信号)を受信する遊技側受信制御手段1221と、払出制御基板230からの情報を受信する払出制御側受信制御手段1122と、を有している。ここで、遊技側受信制御手段1221は、信号出力装置から受信した情報を、当該情報に係る処理が実行されるまで一時記憶するための遊技側受信情報一時記憶手段1221aを更に有している。また、払出制御側受信制御手段1122は、払出制御基板230から受信した情報を、当該情報に係る処理が実行されるまで一時記憶するための払出制御側受信情報一時記憶手段1222aを更に有している。
次に、処理関連情報一時記憶手段1400は、賞球払出の順番に到達していない未払賞球情報(待機賞球払出情報)を一時記憶するための未払賞球情報一時記憶手段1410を更に有している。
次に、エラー制御手段1500は、主制御基板200及び払出制御基板230側での賞球払出に関するエラーを含む遊技関連エラー(例えば、賞球払出に関するエラー以外として扉開放エラー等)を監視すると共に、所定のエラーが発生した際に外部に異常を報知する制御を司る異常報知制御手段1510を更に有している。ここで、異常報知制御手段1510は、遊技関連エラーフラグのオンオフ状態を一時記憶するためのエラーフラグ一時記憶手段1511を更に有している。
(払出制御基板230)
次に、払出制御基板230は、主制御基板200側やカードユニットC側等とのコマンド・情報の送受信の制御を司る送受信制御手段3100と、払出制御基板230側での払出等に関連したエラーの制御を実行するエラー制御手段3200と、賞球払出コマンドや貸球コマンドを受けて所定数の遊技球の払出処理を実行する払出制御手段3300と、エラー発生時において状態表示部130を駆使したエラー表示の制御を司るエラー表示制御手段3600と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、送受信制御手段3100は、主制御基板200やカードユニットCからの情報(例えば、コマンドや信号)の受信制御を司る受信制御手段3110と、主制御基板200やカードユニットCへの情報の送信制御を司る送信制御手段3120と、を有している。
ここで、受信制御手段3110は、主制御基板200からの情報(例えば、コマンド)の受信制御を司るメイン側受信制御手段3111を更に有している。そして、メイン側受信制御手段3111は、主制御基板200側から送信されてきた情報が一時記憶されるメイン側受信情報一時記憶手段3111aを更に有している。また、送信制御手段3120は、主制御基板200側に送信するための払出動作に係るエラー情報が一時記憶される払出関連エラー情報一時記憶手段3121を更に有している。
次に、エラー制御手段3200は、払出制御基板230側での払出等のエラーフラグのオンオフ状態を一時記憶するためのエラーフラグ一時記憶手段3221と、賞球の払い出し動作中及び賞球の払い出しリトライ動作中以外で、ロータ位置確認センサの変化を所定回数以上検出した際のエラー(以下、払出モータ動作エラーと呼ぶことがある)制御を司る払出モータ動作異常検出時エラー制御手段3230と、過剰払い出しを所定回数以上検出した際のエラー(以下、払い出し過剰エラーと呼ぶことがある)制御を司る払出異常検出時エラー制御手段3240と、賞球の払い出し時に払い出しの不足を検出した際のエラー(以下、球経路エラーと呼ぶことがある)制御を司る球経路異常検出時エラー制御手段3250と、賞球の払い出し時にロータ位置確認センサの遮断又は透過が検出できなかった状態が所定回数連続した際のエラー(以下、払出モータセンサエラーと呼ぶことがある)制御を司る払出モータ異常検出時エラー制御手段3260と、カウントセンサのオンが所定時間以上連続した際のエラー(以下、賞球装置エラーと呼ぶことがある)制御を司る要払出停止異常検出時エラー制御手段3270と、主制御基板200側からの電源投入コマンドが未受信である異常が検出された際のエラー(以下、電源投入コマンド未受信エラーと呼ぶことがある)制御を司る電源投入コマンド未受信エラー制御手段3275と、主制御基板200との通信の異常が検出された際のエラー(以下、通信エラーと呼ぶことがある)制御を司る通信エラー制御手段3280と、受け皿満タンになった際のエラー(以下、受け皿満タンエラーと呼ぶことがある)制御を司る受け皿満タンエラー制御手段3285と、遊技球貸出装置からの信号のオフを検出した際のエラー(以下、CRユニット未接続エラーと呼ぶことがある)制御を司るCRユニット未接続エラー制御手段3290と、を更に有している。ここで、払出モータ動作異常検出時エラー制御手段3230は、払出モータ動作異常が検出された回数を累積してカウントするための不正払出累積カウンタ3231を更に有している。また、払出異常検出時エラー制御手段3240は、過剰な賞球の払出個数を累積してカウントするための過剰払出累積カウンタ3241を更に有している。また、球経路異常検出時エラー制御手段3250は、賞球払出に係る払出間隔の時間延長処理を実行する払出間隔延長制御手段3251を更に有している。また、払出モータ異常検出時エラー制御手段3260は、モータ141dの異常動作解消を図るための再試行動作(リトライ動作)を実行するリトライ動作制御手段3261を更に有している。
ここで、前述した、エラー(又はエラー種別)の解除方法を挙げると、払出モータ動作エラーの解除条件は電源の再投入であり、払い出し過剰エラーの解除条件は電源の再投入であり、球経路エラーの解除条件は賞球の払い出し時に払い出しが正常な場合であり、払出モータセンサエラーの解除条件はロータ位置確認センサ150の遮断又は透過を検出できた場合であり、賞球装置エラーの解除条件はカウントセンサのオフが所定時間以上連続した場合であり、電源投入コマンド未受信エラーの解除条件は電源投入コマンドを受信した場合であり、通信エラーの解除条件は主制御基板200との通信が正常な場合であり、受け皿満タンエラーの解除条件は受け皿満タンスイッチのオフが所定時間以上連続した場合であり、CRユニット未接続エラーの解除条件は遊技球等貸出装置からの信号のオンを検出した場合である。
次に、払出制御手段3300は、払出処理の際に必要な情報を一時記憶するための払出処理関連情報一時記憶手段3310を有している。ここで、払出処理関連情報一時記憶手段3310は、払出に関連した状態(例えば、払出中か否か・払出異常が発生しているか否か)を一時記憶するための払出状態フラグ一時記憶手段3311と、払出処理時に、払い出されるべき遊技球数がセットされる払出カウンタ3312と、モータ141dの駆動されるべきステップ数を一時記憶するためのステップカウンタ一時記憶手段3313と、モータ141dが駆動されている際、励磁されているステータの位置情報を一時記憶するための励磁ステータ位置特定カウンタ値一時記憶手段3314と、1回の連続払出動作(単位払出動作)後における所定時間(球通過待ち時間・モータ休止時間)を計時するための球通過待ちタイマ3315と、単位払出動作によって払出されるべき遊技球数がセットされる単位払出カウンタ3317と、を更に有している。ここで、本実施形態においては、球通過待ちタイマ3315はデクリメント方式のタイマであり、タイマ値が0となった時点で停止するよう構成されているが、これには限定されず、インクリメント方式のタイマを用いて構成することも可能である。
次に、エラー表示制御手段3600は、エラー表示処理におけるエラー表示の優先順位に従った繰り返し処理を制御するためのカウンタであるエラー表示優先順位カウンタ(EC)3610と、エラー表示の優先順位やエラー表示の表示時間(ベース表示時間)等のエラー表示内容を決定するために参照されるエラー表示内容決定用参照テーブル3620と、エラー表示の表示時間を計時するためのエラー表示時間タイマ3630と、を有している。ここで、本実施形態においては、エラー表示時間タイマ3630はデクリメント方式のタイマであり、タイマ値が0となった時点で停止するよう構成されているが、これには限定されず、インクリメント方式のタイマを用いて構成することも可能である。
次に、図5を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の賞球払出ユニット100の構造を説明することとする。まず、同図上段に示されるように、賞球払出ユニット100は、払出の際に駆動されるモータ(ステッピングモータ)141dを有している。そして、賞球払出ユニット100は、モータ141dと連結したカム軸を有している。このような構造の賞球払出ユニット100は、下記の原理に従い動作する。まず、遊技領域内の入賞口に遊技球が入球すると、入賞信号が主制御基板200に送られ主制御基板200は払出個数を決定し、払出制御基板230へ賞球の信号を送信する。或いは、カードユニットC等の遊技球貸出装置から払出制御基板230へ球貸しの要求がなされる。これを受けて払出制御基板230は賞球払出ユニット100を作動させ、賞球払出ユニット100内のモータ141dが遊技球の払出を実行する。また、モータ141dが回転することにより、カム軸が回転し、遊技球が1球ずつ払い出される。また、払い出された遊技球は、賞球払出ユニット100の下流に連続して設けられたカウントセンサ143により検知される。同図下段は、ロータ位置確認センサ(払出モータセンサ)150と回転体(スプロケット)141とを模式的に示した図である(一例)。ロータ位置確認センサ150は、一対の測定部を有しており、測定部間の物体を光の投受光により検出するフォトセンサである。ここで、一対の測定部は、光を投光する投光部と、投光部からの光を受光する受光部であり、回転確認用部材141cを挟んで配置されている。ここで、回転確認用部材141cは、円周に沿って6個の凹部が形成されており、回転確認用部材141cがこれら投光部と受光部との間に介在しているときにはオフとなり、回転確認用部材141cがこれら投光部と受光部との間に介在していないときにはオンとなる。
《送受信されるコマンド・情報の内容》
次に、図6を参照しながら、主制御基板200及び払出制御基板230間で送受信されるコマンド及び情報の内容を説明する。前述のように、主制御基板200から払出制御基板230へのコマンド(賞球払出コマンド)は、2バイト単位で構成されており、1バイト単位に分割してシリアルで送信される。同様に、払出制御基板230から主制御基板200への情報(賞球払出コマンド対応情報)も、2バイト単位で構成されており、1バイト単位に分割してシリアルで送信される。
そこで、まず、主制御基板200から払出制御基板230側に送信される賞球払出コマンドについて説明する。はじめに、送信1コマンド目は、1コマンド目特定情報、主制御基板200側の稼働状況及び賞球個数の情報からなる。具体的には、ビット7〜6(上位1、2ビット目)は、「10」固定である(当該コマンドが1コマンド目であることの識別情報)。次に、ビット5〜4(上位3、4ビット目)は、主制御基板200側の稼働状況に関するものであり、「00」が正常稼働中(電源投入後、異常が発生していない状況)であることを意味し、「01」が電源投入時であって主制御基板200側のRAM内容がクリア(初期化)されたことを意味し、「10」が電源投入時であって主制御基板200側のRAM内容が復元(電源断時にバックアップされた情報が復元)されたことを意味し、「11」が異常発生中(電源投入後、何らかの異常が発生している状況)であることを意味する。次に、ビット3〜0(下位4ビット)は、賞球個数に関するものであり、例えば、0(0000B)は賞球0個であることを意味し、15(1111B)は賞球15個であることを意味する。
他方、送信2コマンド目は、2コマンド目特定情報、主制御基板200の製造元(基板自体の製造元でもよいし、ROM内に封入されたプログラムの製造元でもよい)に係るメーカー情報、分割払出個数の情報からなる。具体的には、ビット7、4(上位1、4ビット目)は、「0」及び「1」の固定値(当該コマンドが2コマンド目であることの識別情報)である。次に、ビット6、5(上位2、3ビット目)は、主制御基板200の製造元に係るメーカー情報であり、メーカー毎に異なる識別子(本例では、「00」がメーカーA社=当該主制御基板200の製造元に係るメーカーとしてのデフォルト値を意味し、「01」がメーカーB社を意味し、「10」がメーカーC社を意味し、「11」がメーカーD社を意味する)が割り当てられている。次に、ビット3〜0(下位4ビット)は、分割払出個数(詳細は後述)に関するものである。尚、本実施形態では、後述するように、払出すべき賞球が無い場合でも、1コマンド目送信処理が実行されるタイミングにおいては、賞球0個である1コマンド目を払出制御基板230側に常時(例えば定時割り込み処理毎に)投げ続ける。また、本実施形態では、分割払出個数に関するコマンドを送信2コマンド目に付加したがこれには限定されず、送信1コマンド目に付加しても、更には送信1コマンド目及び送信2コマンド目とは別コマンドとして払出制御基板に送信するように構成してもよい。
次に、払出制御基板230から主制御基板200側に送信される賞球払出コマンド対応情報について説明する。まず、送信1情報目は、主制御基板200からの送信1コマンド目を反転させたデータである(例えば、主制御基板からの送信1コマンド目が「10101010」である場合、反転させたデータは「01010101」となる)。他方、送信2情報目は、2コマンド目対応情報特定情報、払出制御基板230の製造元(基板自体の製造元でもよいし、ROM内に封入されたプログラムの製造元でもよい)に係るメーカー情報、払出制御基板230側の動作状態に係る情報からなる。具体的には、ビット7(上位1ビット目)は、「0」固定である(当該情報が2コマンド目対応情報であることの識別情報)。次に、ビット6、5(上位2、3ビット目)は、主制御基板200の製造元に係るメーカー情報であり、メーカー毎に異なる識別子(前述の主制御基板200の製造元に係るメーカー情報に係る定義と同一)が割り当てられている。次に、ビット4(上位4ビット目)は、払出制御基板230側での不正検知(例えば、払出すべき遊技球個数よりも多数の遊技球をカウントセンサ143にて検出された場合等)に係るエラー情報(以下、不正検知エラーと呼ぶことがある)であり、「0」は当該事象を非検知であることを意味し、「1」は当該事象を検知中であることを意味する。次に、ビット3(上位5ビット目)は、賞球払出ユニット100の動作異常(例えば、カウントセンサ143やモータ141dの故障が検出された場合等)に係るエラー情報(以下、駆動系エラーと呼ぶことがある)であり、「0」は当該事象が非発生であることを意味し、「1」は当該事象が発生中であることを意味する。次に、ビット2(上位6ビット目)は、遊技機内での遊技球の貯留不足(例えば、いわゆる球タンクやタンクレール内にて遊技球が貯留されない場合等)に係るエラー情報(以下、球不足系エラーと呼ぶことがある)であり、「0」は当該事象が非発生であることを意味し、「1」は当該事象が発生中であることを意味する。次に、ビット1(上位7ビット目)は、受け皿(上球皿14a、下球皿14b)における遊技球の貯留状況に係るエラー情報(以下、受け皿状況と呼ぶことがある)であり、「0」は受け皿が満タンでないことを意味し、「1」は受け皿が満タンであることを意味する。次に、ビット0(上位8ビット目)は、賞球払出ユニット100を駆使しての遊技球の払出動作に係る動作状態情報であり、「0」は非払出動作中であることを意味し、「1」は払出動作中であることを意味する。
《処理》
次に、図7〜図16のフローチャート及びテーブル構成図を参照しながら、本実施形態に係るパチンコ遊技機で実行される制御処理を説明する。ここで、図7〜図11が、主制御基板200側での処理を示すフローチャートである。また、図12〜図16が、払出制御基板230側での処理を示すフローチャート及びテーブル構成図である。以下、順に説明することとする。
《主制御基板側での処理》
まず、図7は、主制御基板200が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示であるが、レジスタの初期化や入出力ポートの設定等を行う)、ステップ1002で、主制御基板200は、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニット(不図示)のリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板200は、主制御基板200側のRAM内容を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、電源投入とRAMクリアとが実行されたことにより、RAMクリアあり電源投入コマンド(稼働状況に係るコマンドであり、後述する電源投入コマンドの一部である)を払出制御基板230側に送信し、ステップ1016に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板200は、主制御基板200におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板200は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板200は、主制御基板200におけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、情報送信制御手段MTは、電源投入とRAM復元とが実行されたことにより、RAMクリアなし電源投入コマンド(稼働状況に係るコマンドであり、後述する電源投入コマンドの一部である)を払出制御基板230側に送信し、ステップ1016に移行する。
ここで、同図右下段は電源投入コマンド内容の一例である。同図に示されるように、本例では、ステップ1006又はステップ1014で、送信1コマンド目のコマンドとして、RAMクリアあり電源投入コマンド又はRAMクリアなし電源投入コマンドが払出制御部側に送信される。尚、本例では、当該RAMクリアあり電源投入コマンドとRAMクリアなし電源投入コマンドとを総称して電源投入コマンドとしている。また、RAMクリアあり電源投入コマンドにおいては、稼働状況である「A」に該当するコマンド内容は、「電源投入+RAMクリア時」であり、他方、RAMクリアなし電源投入コマンドにおいては、稼働状況である「A」に該当するコマンド内容は、「電源投入+RAM復元時」である。
次に、ステップ1016で、主制御基板200は、同図(b)によって示される主制御基板200側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板200は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板200は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約4ms毎のソフトウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板200は、特別遊技(いわゆる大当り遊技)の実行の制御や主遊技図柄(いわゆる特別図柄)の変動の制御等に係る処理である遊技関連制御処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板200は、後述の未払出賞球(賞球払出コマンド送信前)管理処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板200は、後述の対払出制御基板送信制御処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板200は、後述の対払出制御基板受信制御処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御基板200は、後述のエラー時対応制御処理を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板200は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板200は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板200は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図8は、図7のステップ1200のサブルーチンに係る、未払出賞球(賞球払出コマンド送信前)管理処理のフローチャートを示したものである。まず、ステップ1205で、遊技側受信制御手段1221は、遊技側受信情報一時記憶手段1221aを参照し、いずれかの入賞口センサS(S1、S2・・・)から入賞信号を受信したか否かを判定する。ステップ1205でYesの場合、ステップ1210で、遊技側受信制御手段1221は、受信した入賞信号に係る未払出賞球情報を、未払賞球情報一時記憶手段1410に一時記憶し、次の処理(ステップ1300の対払出制御基板送信制御処理)に移行する。尚、ステップ1205でNoの場合にも、次の処理(ステップ1300の対払出制御基板送信制御処理)に移行する。
次に、図9は、図7のステップ1300のサブルーチンに係る、対払出制御基板送信制御処理のフローチャートを示したものである。まず、ステップ1305で、払出制御側送信制御手段1211は、第二回線(賞球払出中か否かに係るONOFF信号を送信する線)の入力ポートを参照し、払出信号がOFFであるか否か、即ち、現在払出が実行されていないか否かを判定する。ステップ1305でYesの場合、ステップ1310で、払出制御側送信制御手段1211は、未払賞球情報一時記憶手段1410を参照し、未払出賞球(まだ賞球払出コマンドを払出制御基板230側に送信していない賞球)が存在するか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1315で、払出制御側送信制御手段1211は、エラーフラグ一時記憶手段1511を参照し、賞球払出を行うことが不適なエラーである賞球払出関連エラー(例えば、払出モータの故障に関するエラー、上皿満タン、球切れエラー等)が発生していないか否かを判定する。ステップ1315でYesの場合、ステップ1320で、払出制御側送信制御手段1211は、未払賞球情報一時記憶手段1410に一時記憶されている、今回払出処理が実行される順番の未払出賞球情報に対応した賞球数分の賞球払出コマンド(図5参照)を、送信コマンド一時記憶手段1211aにセットする。そして、ステップ1325で、払出制御側送信制御手段1211は、今回セットした賞球払出コマンドに対応する未払出賞球情報を、未払賞球情報一時記憶手段1410から消去し、以後の情報をシフトさせる処理を実行する。次に、ステップ1330で、払出制御側送信制御手段1211は、送信コマンド一時記憶手段1211aにセットした賞球払出コマンドを払出制御基板230側に送信し、次の処理(ステップ1400の対払出制御基板受信制御処理)に移行する。尚、ステップ1305、ステップ1310及びステップ1315でNoの場合にも、次の処理(ステップ1400の対払出制御基板受信制御処理)に移行する。
次に、図10は、図7のステップ1400のサブルーチンに係る、対払出制御基板受信制御処理のフローチャートを示したものである。まず、ステップ1405で、払出制御側受信制御手段1122は、払出制御側受信情報一時記憶手段1122aを参照し、払出関連情報を受信したか否かを判定する。ここで、ステップ1405でYesの場合、ステップ1410で、エラー制御手段1500は、受信した払出関連情報中にエラー情報(球切れエラー、上皿満タンエラー、他の払出関連エラー)が存在するか否かを判定する。ステップ1410でYesの場合、ステップ1415で、エラー制御手段1500は、エラーフラグ一時記憶手段1511にアクセスし、該当するエラーに係るエラーフラグをオンにすることで、払出制御基板230側でのエラー情報を主制御基板200側でも管理(一元管理)する。他方、ステップ1410でNoの場合、ステップ1420で、エラー制御手段1500は、エラーフラグ一時記憶手段1511にアクセスし、払出制御基板230側でのエラーに係るエラーフラグをオフにする。そして、ステップ1425で、送受信制御手段1200は、受信した払出関連情報中に賞球払出完了情報が存在するか否かを判定する。ステップ1425でYesの場合、ステップ1430で、送受信制御手段1200は、送信コマンド一時記憶手段1211aにセットされている賞球払出コマンド(今回の払出完了に係る賞球払出コマンド)をクリアし、次の処理(ステップ1500のエラー時対応制御処理)に移行する。尚、ステップ1405及びステップ1425でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500のエラー時対応制御処理)に移行する。
次に、図11は、図7のステップ1500のサブルーチンに係る、エラー時対応制御処理のフローチャートを示したものである。まず、ステップ1505で、エラー制御手段1500は、エラーフラグ一時記憶手段1511を参照し、エラーが発生しているか否かを判定する。ステップ1505でYesの場合、ステップ1510で、エラー制御手段1500は、発生したエラーが重要エラーであるか(例えば、不正行為の危険性が高い球皿満タンエラー)否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1515で、エラー制御手段1500は、外部出力端子板39を介してホールコンピュータに対し、今回発生したエラーに対応したエラー情報を送信し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。尚、ステップ1505又はステップ1510でNoの場合にも、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、図12〜図16のフローチャート及びテーブル構成図を参照しながら、払出制御基板230側での処理を詳述することとする。
まず、図12は、払出制御基板230が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後、ステップ2002で、電源投入コマンド未受信エラー制御手段3275は、状態表示部130にて電源投入コマンド(RAMクリアあり電源投入コマンド又はRAMクリアなし電源投入コマンド)未受信に係るエラー表示(本例では、「A」の表示であり詳細については後述する)を実行し、ステップ2004に移行する。次に、ステップ2004で、電源投入コマンド未受信エラー制御手段3275は、メイン側受信情報一時記憶手段3111aを参照し、メイン側から電源投入コマンド(RAMクリアあり電源投入コマンド又はRAMクリアなし電源投入コマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ2004でYesの場合は、ステップ2006に移行し、Noの場合には、ステップ2002の処理に戻り、当該電源投入コマンドを受信するまで、ステップ2002とステップ2004の処理を繰り返すこととなる。
次に、ステップ2006で、電源投入コマンド未受信エラー制御手段3275は、電源投入コマンドを受信したことにより、状態表示部130にて表示されている電源投入コマンド未受信に係るエラー表示(本例では、「A」の表示)を終了する。次に、ステップ2008で、電源投入コマンド未受信エラー制御手段3275は、メイン側から受信した電源投入コマンドはRAMクリアあり電源投入コマンドであるか否かを判定する。ステップ2008でYesの場合、ステップ2010で、払出制御基板230は、払出制御基板230側のRAM内容を全てクリアする。他方、ステップ2008でNoの場合、ステップ2012で、払出制御基板230は、払出制御基板230におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ2014で、払出制御基板230は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ2014でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ2010の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ2014でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ2016に移行する。次に、ステップ2016で、払出制御基板230は、同図(b)によって示される払出制御基板230側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、例えば、約1ms毎のソフトウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をT´とする。尚、T´は主制御基板のタイマ割り込み周期Tよりも短時間となっている)を許可する{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}。尚、ステップ2016後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板200は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。払出制御基板230は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ2100で、払出制御基板230は、後述する、要払出停止異常検出時エラー制御処理を実行する。次に、ステップ2200で、払出制御基板230は、後述する、エラー表示制御処理を実行する。次に、ステップ2300で、払出制御基板230は、後述する、払出コマンド対応情報送信処理を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、払出制御基板230は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ2020で、払出制御基板230は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ2022で、払出制御基板230は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図13は、図12のステップ2100のサブルーチンに係る、要払出停止異常検出時エラー制御処理のフローチャートである。はじめに、本処理の目的は、賞球払出処理の続行に係る致命的な異常を検出した場合には、エラー発生を示すフラグをオンにすると共に、当該賞球払出処理の続行に係る致命的な異常が解消されるまで賞球払出処理の続行を不能とすることである。ここで、賞球払出処理の続行に係る致命的な異常とは、主制御基板200と払出制御基板230間の通信異常、カードユニットCと払出制御基板230間の通信異常、カウントセンサ143のセンサ異常、受け皿(球皿)満タン異常等が挙げられる。以下、各エラーが発生した際の処理の流れを示すが、具体的なエラー発生条件の一例については、図15の「エラー種別の詳細説明」における「状態」欄にて纏めている。
まず、ステップ2102で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、主制御基板200と払出制御基板230間の通信異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の通信エラーフラグをオンにして、ステップ2108へ移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2106で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の通信エラーフラグをオフにして、ステップ2108へ移行する。次に、ステップ2108で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、カウントセンサ143のセンサ異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2108でYesの場合、ステップ2110で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の賞球装置エラーフラグをオンにして、ステップ2114へ移行する。他方、ステップ2108でNoの場合、ステップ2112で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の賞球装置エラーフラグをオフにして、ステップ2114へ移行する。次に、ステップ2114で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、受け皿(球皿)満タン異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2114でYesの場合、ステップ2116で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の受け皿満タンエラーフラグをオンにして、ステップ2116へ移行する。他方、ステップ2114でNoの場合、ステップ2118で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の受け皿満タンエラーフラグをオフにして、ステップ2120へ移行する。次に、ステップ2120で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、カードユニットCの接続異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2120でYesの場合、ステップ2122で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内のCRユニット未接続エラーフラグをオンにして、ステップ2126へ移行する。他方、ステップ2120でNoの場合、ステップ2124で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内のCRユニット未接続エラーフラグをオフにして、ステップ2126へ移行する。
次に、ステップ2126で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、払い出し過剰異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2126でYesの場合、ステップ2128で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の払い出し過剰エラーフラグをオンにして、ステップ2132に移行する。他方、ステップ2126でNoの場合、ステップ2130で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の払い出し過剰エラーフラグをオフにして、ステップ2132に移行する。次に、ステップ2132で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、払出モータ動作異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2132でYesの場合、ステップ2134で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の払出モータ動作エラーフラグをオンにして、ステップ2138に移行する。他方、ステップ2132でNoの場合、ステップ2136で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の払出モータ動作エラーフラグをオフにして、ステップ2138に移行する。
次に、ステップ2138で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、払出モータセンサ異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2138でYesの場合、ステップ2140で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の払出モータセンサエラーフラグをオンにして、ステップ2144に移行する。他方、ステップ2138でNoの場合、ステップ2142で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の払出モータセンサエラーフラグをオフにして、ステップ2144に移行する。次に、ステップ2144で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、球経路異常が検出されたか否かを判定する。ステップ2144でYesの場合、ステップ2146で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の球経路エラーフラグをオンにして、ステップ2150に移行する。他方、ステップ2144でNoの場合、ステップ2148で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の球経路エラーフラグをオフにして、ステップ2150に移行する。
次に、ステップ2150で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、エラーフラグ一時記憶手段3221を参照し、通信エラーフラグ、賞球装置エラーフラグ、受け皿満タンエラーフラグ、CRユニット未接続エラーフラグ、払い出し過剰エラーフラグ、払出モータ動作エラーフラグ、払出センサエラーフラグ、球経路エラーフラグの全てのエラーフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2150でYesの場合、ステップ2150で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、払出制御手段3300における通常の払出動作を実行し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。他方、ステップ2150でNoの場合、ステップ2154で、要払出停止異常検出時エラー制御手段3270は、払出制御手段3300における払出動作を強制的に一時停止し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
次に、図14は、図12のステップ2200のサブルーチンに係る、エラー表示制御処理のフローチャートである。はじめに、本処理の目的は、ステップ2100の異常検出時エラー制御処理において、任意のエラーフラグがオンとなった場合に、予め定められたエラー表示の優先順位に従って、順次エラー表示を実行することである。ここで、本実施形態においては、状態表示部130を駆使してエラー表示を実行することとなるが、当該状態表示部130には一つの7セグ表示器が設けられており、当該7セグ表示器上には同時に1種類のエラー表示態様のみを表示できるよう構成されている(図15参照)。また、本実施形態では、同時に複数のエラーが重複して発生する場合があることを前提としている。尚、本処理では、任意のエラーフラグがオンとなったか否かを監視する処理を実行すると共に、任意のエラーフラグがオンであることを検知した場合には、予め定められたエラー表示の優先順位の内、最高優先順位(本例では、順位1)に定められたエラーから順次エラー表示を試みるよう、以降の繰り返し処理における初期値として当該最高優先順位がセットされる。
まず、ステップ2202で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値が0であるか否かを判定する。ここで、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に0がセットされる場合とは、(1)全てのエラーフラグがオフである状態、(2)任意のエラーフラグがオンであり且つ最高優先順位(本例では、順位1)に定められたエラーから最低優先順位(本例では、順位8)に定められたエラーまでのエラー表示を優先順位に従い一通り実行した時点、(3)各種エラーフラグ状態に変化があった場合(詳細は後述する)、の何れかである。即ち、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に0以外の数値がセットされている場合には、当該数値で示される優先順位に該当するエラー表示処理を実行中であることを意味している。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、エラー表示制御手段3600は、エラーフラグ一時記憶手段3221を参照し、前述のエラーフラグ(通信エラーフラグ、賞球装置エラーフラグ、受け皿満タンエラーフラグ、CRユニット未接続エラーフラグ、払い出し過剰エラーフラグ、払出モータ動作エラーフラグ、払出センサエラーフラグ、球経路エラーフラグの8種)の何れかがオンであるか否かを判定する。ステップ2204でYesの場合、ステップ2206で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に、エラー表示の最高優先順位となる値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ2208で、エラー表示制御手段3600は、エラーフラグ一時記憶手段3221を参照し、現在の各種エラーフラグ状態をエラーフラグ状態監視情報一時記憶手段3641に一時記憶し、ステップ2216に移行する。尚、ステップ2204でNoの場合にもステップ2216に移行する。
他方、ステップ2202でNoの場合、ステップ2210で、エラー表示制御手段3600は、エラーフラグ一時記憶手段3221内の各種エラーフラグ状態とエラーフラグ状態監視情報一時記憶手段3641内の各種エラーフラグ状態とを比較し、各種エラーフラグ状態に変化があるか否か(即ち、オン→オフ又はオフ→オンに切り替わったエラーフラグが存在しているか否か)を判定する。ステップ2210でYesの場合、ステップ2212で、エラー表示制御手段3600は、状態表示部130にて実行しているエラー表示を終了する。次に、ステップ2214で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に0をセットし、ステップ2216に移行する。尚、ステップ2210でNoの場合にも、ステップ2216に移行する。このように、前述した(3)各種エラーフラグ状態に変化があった場合には、現在実行中であるエラー表示処理を一旦終了させ、新たに最高優先順位(本例では、順位1)に定められたエラーから最低優先順位(本例では、順位8)に定められたエラーまでのエラー表示を優先順位に従い、改めて一通り実行するよう構成されているのである。
次に、ステップ2216で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値が0でないか否かを判定する。ステップ2216でYesの場合、ステップ2218で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に基づき、エラー表示内容決定用参照テーブル3620を参照してエラー種別を取得すると共に、当該エラー種別に対応したエラー表示が未実行であるか否かを判定する。ステップ2218でYesの場合、ステップ2220で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に基づきエラー表示内容決定用参照テーブル3620を参照してエラー種別を取得すると共に、エラーフラグ一時記憶手段3221を参照して当該エラー種別に対応したエラーフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2220でYesの場合、ステップ2222で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に基づき、エラー表示内容決定用参照テーブル3620を参照してエラー表示態様を取得すると共に、当該エラー表示態様を状態表示部130へ表示する。次に、ステップ2224で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に基づき、エラー表示内容決定用参照テーブル3620を参照してベース表示時間(本例では、すべてのエラー種別において1秒となっている)を取得すると共に、当該取得した時間値をエラー表示時間タイマ3630にセットする。そして、ステップ2226で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示時間タイマ3630をスタート(カウントダウン)し、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
他方、ステップ2220でNoの場合、ステップ2228で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2230で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値が、エラー表示優先順位の最大数(本例では、8)を超過しているか否か、換言すると、エラー表示内容決定用参照テーブル3620に予め定められたエラー表示の優先順位の内、最低優先順位までのエラー表示処理を一通り実行したか否か、を判定する。ステップ2230でYesの場合、ステップ2232で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示優先順位カウンタ(EC)3610のカウンタ値に0をセットし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。尚、ステップ2230でNoの場合にも、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
他方、ステップ2218でNoの場合、ステップ2234で、エラー表示制御手段3600は、エラー表示時間タイマ3630のタイマ値が0であるか否か(即ち、ステップ2224でセットしたベース表示時間が経過したか否か)を判定する。ステップ2234でYesの場合、ステップ2238で、エラー表示制御手段3600は、状態表示部130に表示されているエラー表示を終了し、ステップ2228に移行する。尚、ステップ2234又はステップ2216でNoの場合には、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図15は、エラー表示内容決定用参照テーブル3620の一例及びエラー種別の詳細説明を示したものである。まず、同図左の表に示されるように、エラー表示内容決定用参照テーブル3620は、エラー表示優先順位、エラー種別、ベース表示時間及びエラー表示態様を有しており、当該エラー表示優先順位に基づきエラー種別、ベース表示時間及びエラー表示態様が一義的に決定されるよう構成されている。ここで、エラー表示優先順位とは、発生したエラーの重要度に比して予め定められた値であり、電源投入コマンド未受信エラーを除き、最高優先順位である「1」から最低優先順位である「8」までの数値が割り当てられている。また、当該エラー種別は、電源投入コマンド未受信エラーを除き、後述する各種エラーフラグと1対1に対応しており、同一種のエラーには同一のエラー名称が割り当てられている。そして、本実施形態では、エラー表示優先順位に拘らずベース表示時間は同一の時間(1秒)となっているが、これには限定されず、エラー表示優先順位が高くなるにつれて、ベース表示時間の時間値が長くなるよう構成してもよい。また、電源投入コマンド未受信エラーが発生した場合には、当該電源投入コマンド未受信エラー以外のエラーの発生有無に拘らず、最優先で状態表示部130に当該電源投入コマンド未受信エラーに係る表示態様(本例においては「A」の表示)が表示されることとなる(図12のステップ2002、ステップ2004参照)。また、電源投入コマンド未受信エラーについては、ベース表示時間は設けられておらず、エラーが解除されるまで、状態表示部130に当該電源投入コマンド未受信エラーに係る表示態様(本例においては「A」の表示)が表示され続けることとなる。また、同図右の表はエラー種別の詳細説明であり、前述したように、エラー種別によって、当該エラー種別に係るエラーの発生条件及びエラーの解除条件が相違し得るよう構成されている。尚、電源投入コマンド未受信エラーが最優先であり、他のエラーについて優先順位が設けられていれば、エラー種別の種類・数等は適宜変更しても何ら問題ない。
次に、図16は、図12のステップ2300のサブルーチンに係る、払出コマンド対応情報送信処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、送受信制御手段3100は、払出制御基板230が払出動作を実行中でないか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、送受信制御手段3100は、メイン側受信情報一時記憶手段3111aを参照し、メイン側から賞球払出コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2304でYesの場合、ステップ2306で、送受信制御手段3100は、メイン側受信情報一時記憶手段3111aを参照し、最上位ビットが「1」であるか否か(又は、上位1、2ビットが「10」であるか否か)、即ち、今回主制御基板200側から受信したコマンドが1コマンド目であるか否かを判定する。ステップ2306でYesの場合、ステップ2308で、送受信制御手段3100は、メイン側受信情報一時記憶手段3111aを参照し、メイン側から電源投入コマンド(RAMクリアあり電源投入コマンド又はRAMクリアなし電源投入コマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ2308でYesの場合、ステップ2310で、送受信制御手段3100は、状態表示部130にて通信エラーに係るエラー表示(本例では、「1」の表示)を実行し、ステップ2312に移行する。他方、ステップ2308でNoの場合にもステップ2312に移行する。尚、ステップ2310で通信エラーに係るエラー表示が実行された場合には、払出制御基板230側においては電断復帰まで動作を停止することとなる。
次に、ステップ2312で、送受信制御手段3100は、メイン側受信情報一時記憶手段3111a内に一時記憶されている情報を主制御基板200側に送信する(例えば、当該情報を複製した情報を主制御基板200側に送信する)。次に、ステップ2314で、送受信制御手段3100は、メイン側受信情報一時記憶手段3111a内の主制御基板200側の稼働状況係る受信内容(上位4、5ビット目)をバッファA(不図示)に格納する。次に、ステップ2316で、送受信制御手段3100は、メイン側受信情報一時記憶手段3111a内に一時記憶されている情報(特に下位4ビットであるビット3〜0)を踏まえ、バッファC(不図示)に賞球個数情報に係る受信内容を格納し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
他方、ステップ2306でNoの場合、ステップ2318で、送受信制御手段3100は、メイン側受信情報一時記憶手段3111a内に一時記憶されているコマンドの上位1ビットが「0」であって且つ上位4ビットが「1」であるか否か、即ち、今回主制御基板200側から受信したコマンドが2コマンド目であるか否かを判定する。ステップ2318でYesの場合、ステップ2320で、送受信制御手段3100は、払出制御基板230側の製造元に係るメーカー情報を取得する。尚、当該メーカー情報は、払出制御基板230の製造時にて固定値が記憶(本例では、「00」=メーカーA社、「01」=メーカーB社、「10」=メーカーC社、「11」=メーカーD社のいずれかを製造元に基づき記憶)されている。次に、ステップ2322で、送受信制御手段3100は、(2コマンド目の)上位2、3ビット目が払出制御基板230の製造元となるメーカー情報と一致するか否かを判定する。ここで、主制御基板200側から送信された情報の内、(2コマンド目の)上位2、3ビット目は、主制御基板200の製造元となるメーカー情報に係る識別子を意味しているため、当該判定処理は、払出制御基板230の製造元となるメーカー情報と主制御基板200の製造元となるメーカー情報とが同一であるか否かを判定していることを補足しておく。ステップ2322でYesの場合、ステップ2324で、払出制御手段3300は、メイン側受信情報一時記憶手段3111a内に一時記憶されているコマンドの下位4ビットに基づき、分割個数格納領域に分割払出個数をセットする。ここで、分割払出個数とは、1回のモータ141dの駆動によって払い出される遊技球であり、例えば、賞球数が15個で分割払出個数が5個の場合、5個の払い出しを3回実行して(3回モータが駆動する)遊技球を払い出すこととなる。次に、ステップ2326で、払出制御手段3300は、バッファAの内容を、メイン側稼働状況情報の格納領域に一時記憶(移送)する。次に、ステップ2328で、払出制御手段3300は、バッファCの内容(賞球数に係る内容)に基づき、賞球数を払出カウンタ3312にセットする。次に、ステップ2330で、払出制御基板230は、バッファA及びバッファCをクリアし、ステップ2334に移行する。
他方、ステップ2318又はステップ2322でNoの場合、ステップ2332で、払出制御手段3300は、通信エラーに係る対応処理を実行する(例えば、払出制御に係る処理を中止、カードユニットとの通信に係る処理を中止、等)し、ステップ2334に移行する。この点について補足すると、ステップ2318の処理は、主制御基板200側から送信された情報の整合性をチェックするための判定処理であり、従来の遊技機において通例となっている処理である。他方、ステップ2322の処理は、本実施形態特有の処理であり、払出制御基板230の製造元となるメーカー情報と主制御基板200の製造元となるメーカー情報との同一性をチェックするための判定処理である。尚、本例では、ステップ2322でNoの場合(主制御基板200の製造元となるメーカー情報と払出制御基板230の製造元となるメーカー情報とが一致しない場合)には、即座にステップ2332において、通信エラーのセット処理が実行されるよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、ステップ2322でNoの場合となる事象が所定回数{例えば3回であって、当該回数は連続回数(ステップ2322でNoとならなかった場合には回数をリセット)でもよいし、累積回数(電源断時まで回数をリセットしない)でもよい}発生した場合において、ステップ2332に係る通信エラーのセット処理を実行するよう構成してもよいし、主制御基板200から正常な2コマンド(送信1コマンド目、送信2コマンド目)を受信した時点から、次に正常なコマンドを2コマンド分受信するまでの経過時間が所定時間(例えば、100ms)を超えることで、ステップ2332に係る通信エラーのセット処理を実行するよう構成してもよい(S2322でNoの場合、正常なコマンドでは無いという判断で、主制御基板200から正常な2コマンドを受信した時点から計測を開始するタイマがクリアされず、当該タイマ値が所定時間に達することで通信エラーとなる)。
次に、ステップ2334で、払出制御手段3300は、主制御基板200側への確認情報の送信に先立ち、払出制御基板230側の動作状況(本例では、不正検知エラーの発生状況、駆動系エラーの発生状況、球不足系エラーの発生状況、球経路状況、受け皿状況、払出動作に係る動作状態、等)を確認する。次に、ステップ2336で、送受信制御手段3100は、主制御基板200側への確認情報として、最上位ビットは固定値(「0」)、上位2、3ビット目にはステップ2320で取得した、払出制御基板230の製造元となるメーカー情報、及び、当該取得した払出制御基板230側の動作状況に係る情報、という内容の情報を送信する。次に、ステップ2338で、払出制御手段3300は、払出カウンタ3312にセットされた賞球数と分割個数格納領域にセットされた分割払出個数とに基づき、払出動作を開始し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。尚、ステップ2302又はステップ2304でNoの場合にも、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
以上のように構成することで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、遊技球の払出動作に係るエラーが発生した場合、予め定められたエラー情報の出力優先順に基づきエラー情報を出力するよう構成されているため、複数種類のエラーが重複して発生した場合に、当該発生したエラーの重要度が高いエラーを優先的に報知することが可能となり、早期の解消を要するような重大なエラー発生を、迅速に報知することができるという効果を奏する。また、エラー情報を切替表示するよう構成されているため、エラーの重要度が低いエラーをも表示可能となるという効果をも奏する。また、最優先のエラー(本例においては、電源投入コマンド未受信エラー)発生時においては、発生しているエラー種別、発生しているエラーの優先順位に拘らず、当該最優先のエラーに係る表示態様(本例では、「A」の表示)を常に表示する(エラー情報を切替表示も実行されない)よう構成することにより、最優先のエラーについてはエラー解除の優先度を遊技場のホールスタッフ等に明確に報知することができることとなる。
また、本実施形態によれば、本実施形態における効果に加え、任意のエラー情報の出力期間中であって、遊技球の払出動作に係る更なるエラーが発生した場合において、直ちにエラー報知をはじめから実行する{例えば、通信エラー(優先順位は「1」)と球経路エラー(優先順位は「5」)が発生しており、球経路エラーに係るエラー表示(「5」の表示)が実行されているタイミングで、受け皿満タンエラー(優先順位は「4」)が発生した場合に、優先順位が最も高い通信エラーを表示し、通信エラー→受け皿満タンエラー→球経路エラーの順に表示する}よう構成することで、エラーの発生状況が変化しても(発生しているエラーの数が増減しても)、優先順の高いエラーから報知できることとなる。尚、状態表示部におけるエラーの表示態様はこれには限定されず、例えば、或るエラーの表示中に他のエラーが発生した場合には、当該他のエラーの優先順位が当該或るエラーよりも高い場合には、当該他のエラーに係る表示を実行し、一方、当該他のエラーの優先順位が当該或るエラーよりも低い場合には、実行中のエラー表示を継続して表示し、当該或るエラーの表示が終了した後に当該他のエラーの表示を実行するよう構成してもよい。
尚、本実施形態に係るぱちんこ遊技機においては、優先順位が設けられている或るエラーの発生中に最優先である電源投入コマンド未受信エラーが発生した場合には、状態表示部130において電源投入コマンド未受信エラーに係るエラー表示(本例では、「A」の表示)が実行されると共に、電源断に伴いすべてのエラーフラグ(本例では、通信エラーフラグ、賞球装置エラーフラグ、受け皿満タンエラーフラグ、CRユニット未接続エラーフラグ、払い出し過剰エラーフラグ、払出モータ動作エラーフラグ、払出センサエラーフラグ、球経路エラーフラグ)がオフとなるが、電源投入コマンド未受信エラーが解消されたタイミングで、電源断時に発生していた或る優先順位が設けられているエラーが解消されていない場合には、再度当該或るエラーに係るエラーフラグがオンとなることにより、当該或るエラーに係るエラー表示が実行されることとなる。
200 主制御基板、1100 遊技制御手段
1200 送受信制御手段、1210 送信制御手段
1211 払出制御側送信制御手段、1211a 送信コマンド一時記憶手段
1220 受信制御手段、1221 遊技側受信制御手段
1221a 遊技側受信情報一時記憶手段、1122 払出制御側受信制御手段
1122a 払出制御側受信情報一時記憶手段、1400 処理関連情報一時記憶手段
1410 未払賞球情報一時記憶手段、1500 エラー制御手段
1510 異常報知制御手段、1511 エラーフラグ一時記憶手段
230 払出制御基板、3100 送受信制御手段
3110 受信制御手段、3111 メイン側受信制御手段
3111a メイン側受信情報一時記憶手段、3120 送信制御手段
3121 払出関連エラー情報一時記憶手段、3200 エラー制御手段
3221 エラーフラグ一時記憶手段、3230 払出モータ異常検出時エラー制御手段
3231 不正払出累積カウンタ、3240 払出異常検出時エラー制御手段
3241 過剰払出累積カウンタ、3250 球経路異常検出時エラー制御手段
3251 払出間隔延長制御手段、3260 払出モータ異常検出時エラー制御手段
3261 リトライ制御手段、3270 要払出停止異常検出時エラー制御手段
3300 払出制御手段、3310 払出処理関連情報一時記憶手段
3311 払出状態フラグ一時記憶手段、3312 払出カウンタ
3313 ステップカウンタ一時記憶手段、3314 励磁ステータ位置特定カウンタ値一時記憶手段
3315 球通過待ちタイマ、3317 単位払出カウンタ
3600 エラー表示制御手段、3610 エラー表示優先順位カウンタ
3620 エラー表示内容決定用参照テーブル、3630 エラー表示時間タイマ
100 賞球払出ユニット、141d モータ
143 カウントセンサ、150 ロータ位置確認センサ

Claims (2)

  1. 払出動作をすることで遊技球を払出可能な払出手段と、
    払出手段による遊技球の払出動作を制御する払出制御手段と、
    エラー情報を表示可能なエラー情報表示部と
    を備え、
    払出制御手段は、
    エラーを検出するためのエラー検出手段と、
    エラー検出手段によって検出されたエラーを保持するためのエラー保持手段と、
    所定の解除条件を充足した場合、エラー保持手段によって保持されているエラーを解除するエラー解除手段と
    を備え、
    前記エラーの種類として、特定種エラーと特定種エラー以外である所定種エラーとを少なくとも含む複数種類のエラーを有し、特定種エラーと所定種エラーとでは、エラー検出手段によって検出されるための条件が異なり、
    エラー情報表示部には、特定種エラー及び所定種エラーのいずれか一方のみをエラー情報として表示可能であり、所定種エラーが保持されているか否かに拘わらず、特定種エラーが保持されている場合には、当該保持されている特定種エラーに係る前記所定の解除条件を充足するまで、特定種エラーに係るエラー情報を優先して表示するよう構成されている
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
  2. 前記所定種エラーとして複数種類のエラーを有し、当該複数種類のエラーは、エラー検出手段によって検出されるための条件が異なり、且つ、当該複数種類のエラーの内の複数種類のエラーが同時に保持され得るよう構成されており、エラー情報表示部には、当該複数種類のエラーのいずれか一の種類のみをエラー情報として表示可能であり、且つ、エラー情報を表示するに際しては、当該複数種類のエラーの夫々に対して予め割り当てられた表示優先順の高いものから順次表示するよう構成されており、
    エラー保持手段によって保持されている所定種エラーの種類に変化があった場合には、当該変化前にて保持されている所定種エラーの種類に基づき、表示優先順の高いものから順次表示している最中であっても、当該変化後にて保持されている所定種エラーの種類に基づき、表示優先順の高いものから再び順次表示するよう構成されている、請求項1記載のぱちんこ遊技機。
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