JP2015179200A - 虚像観察光学系及び虚像観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の良好な虚像を観察可能な虚像観察光学系を提供する。【解決手段】画像光を入射する入射面5aと、入射面5aから入射された記画像光を反射させる反射面5bと、反射面5bで反射された画像光を射出する射出面5cと、を有する導光プリズム5を備え、導光プリズム5は、反射面5bと反射面5bが隣接するプリズム側面8a〜8dとの境界の少なくとも一辺に形成された境界斜面部9a、9bを有し、導光プリズム5の外側における反射面5bと境界斜面部9a、9bとのなす角度が180度よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、画像光を導光して虚像を観察させるための虚像観察光学系及び該虚像観察光学系を用いる虚像観察装置に関するものである。
近年、小型の表示素子からの画像光を導光し、レンズにより拡大して虚像として観察させるための虚像観察装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。かかる虚像観察装置は、表示素子からの画像光を入射させる入射面及び入射した画像光を反射させる反射面を有する導光プリズムと、反射面で反射された画像光を観察者の眼球に入射させて拡大虚像として観察させるための接眼部(レンズ)とを有する虚像観察光学系を有している。このような虚像観察光学系は、小型軽量に構成されることから、頭部に装着可能な装置に搭載することで、ウェアラブルディスプレイとして利用可能である。
特開2010−122478号公報 特開2012−203113号公報
図10は、従来の虚像観察光学系を示すもので、(a)は平面図、(b)は部分拡大斜視図である。図10に示す虚像観察光学系100は、導光プリズム110と接眼部120とを有している。導光プリズム110は、表示素子130からの画像光を入射させる入射面111と、入射した画像光を反射させる反射面112と、反射された画像光を射出する射出面113とを有している。接眼部120は、射出面113から射出される画像光を観察者の眼球(図示せず)に入射させて拡大虚像として観察させるためのもので、導光プリズム110と一体に形成されるか、あるいは別体に形成されて導光プリズム110に接合して設けられる。
ところが、図10に示す虚像観察光学系100を用いると、導光プリズム110のエッジ部を通る光線の乱れによってゴーストやボケ画像等が生じて画質が劣化することが想定される。その原因としては、例えば、導光プリズム110がプラスチック等の射出成形によって形成される場合、反射面112や射出面113のエッジ近傍の面精度が、ダレやバリ等の発生によって中心部と比較して悪くなることが考えられる。また、反射面112に反射膜(ミラーコート)をコーティングする場合は、反射膜の境界においてコーティングが不均一性となることが考えられる。なお、接眼部120を成形する場合も、同様に、表面エッジ近傍の面精度が中心部と比較して悪くなることが考えられる。
ここで、図11に示すように、表示素子130からの画像光のうち、表示素子130の外側に向かうアッパー光線(実線で示す)については、例えば導光プリズム110の側面にV字状の溝114を形成することによって、反射面113や接眼部120に入射する光線を規制することができる。しかし、表示素子130の内側に向かうロワー光線(破線で示す)については、アッパー光線の有効光束にケラレを生じることなく溝114で規制することができないため、反射面112のエッジ部にも光線が入射することになる。
その結果、図12(a)に示すように、反射面112で反射される画像光のうち、接眼部120の近傍の反射面112のエッジ部で反射される画像光が接眼部120の表面エッジ部に入射することになる。同様に、図12(b)に示すように、反射面112で反射される画像光のうち、接眼部120から離れた反射面112のエッジ部で反射される画像光が接眼部120の表面エッジ部に入射することになる。そして、接眼部120の表面エッジ部に入射した画像光は、表面エッジ部の面精度が十分でないために、表面エッジ部から乱れて射出され、その画像光が観察者の眼球に入射して画質の劣化を招くことになる。
したがって、かかる観点に鑑みてなされた本発明の目的は、画質の良好な虚像を観察可能な虚像観察光学系及び虚像観察装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明に係る虚像観察光学系は、
画像光を入射する入射面と、
該入射面から入射された前記画像光を反射させる反射面と、
該反射面で反射された前記画像光を射出する射出面と、を有する導光プリズムを備え、
前記導光プリズムは、前記反射面と該反射面が隣接するプリズム側面との境界の少なくとも一辺に形成された境界斜面部を有し、
前記導光プリズムの外側における前記反射面と前記境界斜面部とのなす角度が180度よりも小さい、
ことを特徴とするものである。
前記境界斜面部は、前記反射面の対向する二辺に形成されるとよい。
前記反射面は反射膜を有し、
前記反射膜の境界が前記境界斜面部にあるとよい。
前記反射面を保護する保護部材をさらに備え、
前記保護部材は、前記境界斜面部に当接して前記反射面との間に空気層を形成するとよい。
前記導光プリズムは、第1の反射面及び第2の反射面を有し、前記入射面から入射された前記画像光を前記第1の反射面及び前記第2の反射面を経て前記射出面から射出するものであり、
前記第1の反射面及び前記第2の反射面と前記プリズム側面とのそれぞれの境界には、前記境界斜面部が形成されており、
前記第1の反射面側の前記境界斜面部の延在方向と、前記第2の反射面側の前記境界斜面部の延在方向とが異なるとよい。
前記射出面から射出される前記画像光を拡大虚像として観察させるための接眼部をさらに備えるとよい。
さらに、上記目的を達成する本発明に係る虚像観察装置は、
表示素子と、
前記虚像観察光学系と、
前記表示素子及び前記虚像観察光学系を観察者の頭部に支持する支持部と、を備え、
前記表示素子からの画像光を、前記虚像観察光学系を経て前記観察者の眼球に入射させて虚像として観察させる、
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、画質の良好な画像を観察可能な虚像観察光学系及び虚像観察装置を提供することができる。
第1実施の形態に係る虚像観察装置を示す斜視図である。 図1の虚像観察光学系の構成を説明するための図である。 図2の境界斜面部の傾斜角度を説明するための図である。 図2の境界斜面部の作用を説明するための図である。 図2の境界斜面部の傾斜角度を決定する説明図である。 第2実施の形態に係る虚像観察光学系の要部の構成を示す部分拡大図である。 第2実施の形態の変形例を説明するための図である。 第3実施の形態に係る虚像観察光学系の要部の構成を示す部分拡大斜視図である。 第4実施の形態に係る虚像観察光学系の構成を示す斜視図である。 従来の虚像観察光学系の構成を説明するための図である。 従来の虚像観察光学系における光線軌跡を説明するための図である。 図11の光線軌跡の部分詳細図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、第1実施の形態に係る虚像観察装置を示す斜視図である。この虚像観察装置1は、いわゆる横型のもので、装置全体を観察者の頭部に固定支持するための眼鏡形状からなる支持部2と、支持部2の一方のテンプル2aに固定された本体部3と、本体部3により一端部で支持された虚像観察光学系4と、を備える。本体部3には、表示素子や該表示素子に画像を表示するための電子回路、表示すべき画像データを本体部3の外部から有線又は無線により受信するための通信機能等が内蔵されている。また、虚像観察光学系4は、支持部2が観察者の頭部に支持された状態で、他端部が観察者の眼前に位置するように延在する。
図2は、図1の虚像観察光学系4を示すもので(a)は平面図であり、(b)は部分拡大斜視図である。図2に示すように、虚像観察光学系4は、画像光を導光する導光プリズム5と、導光プリズム5により導光される画像光を観察者の眼球に入射させて拡大虚像として観察させるための接眼部6とを備える。導光プリズム5は、表示素子7からの画像光を入射する入射面5aと、入射した画像光を反射させる反射面5bと、反射された画像光を射出する射出面5cとを有する。なお、本実施の形態において、反射面5bは一つであるが、入射面5aと反射面5bとの間にさらに一つ以上の反射面が形成される場合もある。接眼部6は、レンズ作用を有し、導光プリズム5の射出面5cから射出される画像光を観察者の眼球(図示せず)に入射させて拡大虚像として観察させる。
ここで、表示素子7は、観察すべき画像を表示する液晶表示素子や有機EL素子等であり、図1に示した本体部3内に内蔵される。表示素子7に表示された画像の画像光は、導光プリズムプリズム4の入射面5aに入射される。表示素子7と虚像観察光学系4の入射面5aとの間には、表示素子7を保護するための保護窓(図示せず)を設けることが望ましい。
導光プリズム5は、透明な樹脂からなる一方向に長いプリズムである。導光プリズム5は、画像光の進行方向である長手方向の両端部に入射面5aと反射面5bとを備える。入射面5aと反射面5bとの間には、画像光の光路を取り囲むように、第1の側面8a、第2の側面8b、第3の側面8c、及び第4の側面8dを有している。観察者が虚像観察装置1を装着した状態で、第1の側面8aは観察者の正面に向いて位置し、第2の側面8bは観察者の正面とは反対側に向いて位置する。また、第3の側面8cは導光プリズム5の上側に向いて位置し、第4の側面8dは導光プリズム5の下側に向いて位置する。すなわち、第1の側面8aと第2の側面8bとは互いに対向し、第3の側面8cと第4の側面8dとは互いに対向する。
図2では、第1〜第4の側面8a〜8dは、平面として構成され、それぞれ入射面5aとほぼ直交している。なお、第1〜第4の側面8a〜8dは多少の湾曲を有していても良く、また、反射面5b側より入射面5a側の方が幅広に構成されてもよい。例えば、第3の側面8cと第4の側面8dとの間の距離は、入射面5a側よりも反射面5b側の方が狭くなるよう構成されてもよい。
反射面5bは、導光プリズム5の長手方向に対して、内側面を観察者側に向けて約45度傾斜した斜面として形成される。反射面5bは、導光プリズム5内を長手方向に進行する画像光が全反射されるように形成される。射出面5cは、導光プリズム5の反射面5b側の端部において第1の側面8aに形成される。
接眼部6は、導光プリズム5の射出面5cに設けられる。すなわち、接眼部6は、射出面5cから射出される画像光を眼球に入射させるように第1の側面8aに設けられる。接眼部6は、例えば凸面として導光プリズム5と一体に成形される。このように、導光プリズム5及び接眼部6を樹脂等により一体成型することによって、虚像観察光学系4を大量且つ安価に製造することが可能になる。しかし、接眼部6は、導光プリズム5と別体に形成して、平面として形成された第1の側面8aの射出面5c上に接合してもよい。
本実施の形態において、導光プリズム5は、反射面5bの対向する二辺に形成された境界斜面部9a及び9bを有する。境界傾斜部9aは、反射面5bと、反射面5bが隣接する第1の側面8aとの境界に形成されている。境界傾斜部9bは、反射面5bと、反射面5bが隣接する第2の側面8bとの境界に形成されている。つまり、境界斜面部9a及び9bは、射出面5cから射出される画像光の射出領域の左右の辺に対応する反射面5bの対向する二辺に形成されている。境界斜面部9a及び9bは、図3に示すように、導光プリズム5の外側における反射面5bとなす傾斜角度θa及びθbが、それぞれ180度よりも小さく形成されている。なお、傾斜角度θa及びθbは、等しくても良いし、異なっても良い。
かかる構成によれば、境界斜面部9a及び9bの傾斜角度θa及びθbを、反射面5bに対して180度より小さい角度とすることで、境界斜面部9a及び9bに入射する画像光を観察者の眼球とは異なる方向に反射又は透過させることできる。これにより反射面5bを導光プリズム5の外形よりも狭い絞りとして機能させることができる。すなわち、射出面5cにおける画像光の左右の射出領域を規定することができる。
例えば、図4(a)に示すように、接眼部6の近傍の反射面5ba境界斜面部9aに入射した画像光は、観察者の眼球とは異なる方向に反射させることができる。また、図4(b)に示すように、接眼部6から離れた反射面5bの境界斜面部9bに入射した画像光は、観察者の眼球とは異なる方向に反射又は透過させることができる。したがって、ゴーストやボケ画像等の発生を軽減でき、画質の良好な画像を観察することが可能となる。また、反射面5bの対向する二辺に境界斜面部9a及び9bを設けることで、ユーザが導光プリズム5の反射面5b側端部を指で触ったり、端部が他の物体に接触したりした際にも、境界斜面部9a及び9bがバンパーとなって、反射面5bへの傷付きを防止することができる。これにより、長期間に亘って画質の良好な画像の観察が可能となる。
ここで、境界斜面部9aの傾斜角度θaについて、図5(a)及び(b)を参照してさらに詳細に説明する。図5(a)において、反射面5b側の二点鎖線は、境界斜面部9a及び9bを形成しない場合の反射面を示している。また、光線L1は、表示素子7から導光プリズム5に入射されて境界斜面部9aに向かう光線Lが、境界斜面部9aの内面で反射されて瞳孔の外側に向かう光線を示す。また、光線L2は、境界斜面部9aが形成されない場合に上記の光線Lが反射面5cで反射されて、接眼部6の表面エッジ部を通過して瞳孔に入射する光線を示す。
図5(a)において、観察者の眼球Eの瞳孔半径をP、接眼部6の半径をD、アイリリーフをWとしたとき、光線L1の接眼光軸Oに対する最小傾斜角度αは、α=atan(D−p)/Wより導くことができる。ここで、Pを8mm、Dを5mm、Wを18mmとすると、αは−9.6度となる。なお、瞳孔半径Pは、一般的には4mm程度であるが、暗所ではそれよりも大きくなる。さらに、接眼光軸Oと眼の光軸に多少のズレが生じても、光線L1が瞳孔の外に逃げるようにするために、最小傾斜角度αを設定するのが好ましい。具体的には、便宜的に上記式のPに余裕を持たせ、P=8mmとしてαを計算すればよい。
一方、虚像の画角をωとすると、光線L2の接眼光軸Oに対する最大傾斜角はω/2となる。この場合、光線L1の光線L2に対する最小開き角度をθcとすると、θc=ω/2−α=14.6度となる。さらに、光線L1をθc傾けるための境界斜面部9aの反射面5bに対する傾斜角度θaは、180度−(θc/n)/2となる。ここで、nは導光プリズム5の屈折率であり、n=1.5とすると、反射面5bにする境界斜面部9aの傾斜角度θaは、175度となる。よって、この場合、θaは175度以下とするのが好ましい。これにより、エッジを通過する光線を観察者の瞳孔の外側へ逃がすことができるので、画質の低下を防ぐことができる。また、接眼部6の表面エッジ部周囲で面精度の悪い領域は、接眼部6の表面エッジ部から内側に、例えば0.2mm程度である。したがって、図5(a)において、境界斜面部9aに対応する射出面5cの寸法dは、0.2mm以上とするのが好ましい。これにより、接眼部6の表面エッジ部から0.2mm以上内側を遮光する絞りを接眼部6の直前に配置したのと同等の効果が得られる。
また、図5(b)に示すように、境界斜面部9aで反射された光線を接眼部6の側面エッジ部から射出させる場合は、傾斜角度θaを以下のように決定することができる。なお、この場合、アッパー光線が接眼部6の側面エッジ部から抜ける条件であれば、他の光線も抜けることからアッパー光線を参照する。表示素子7から反射面5bの先端部までの光路長を約25mm、また導光プリズム5の屈折率は、1.5とし、図5(b)の表示素子7の上側から反射面5bの先端までのアッパー光線の上下方向のシフト量を2mmとする。この場合、アッパー光線の光軸に対する角度は約4.5度/1.5=3度となる。なお、図5(b)において、接眼部6の周囲側面は、導光プリズム5の射出面5cの法線に対して5度程度傾斜しているとする。
この場合、接眼部6の側面エッジ部から光線を射出させるためには、接眼部6の側面に入射する光線の入射角を、約42度以下とすればよい。その条件を満たすためには、境界斜面部9aを反射面5bよりも約22.5度以上傾いた斜面とすればよい。したがって、境界斜面部9aの傾斜角度θaは、157.5度以下とするのが好ましい。なお、境界斜面部9bの傾斜角度θbについても、上述した傾斜角度θaの場合と同様にして決定することができる。
(第2実施の形態)
図6は、第2実施の形態に係る虚像観察光学系の要部の構成を拡大して示すもので、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。図6に示す虚像観察光学系4は、第1実施の形態の虚像観察光学系4において、導光プリズム5の第3の側面8c及び第4の側面8dと境界をなす反射面5bの対向する二辺にも境界斜面部9c及び9dを形成したものである。つまり、射出面5cから射出される画像光の射出領域の上下の辺に対応する反射面5bの対向する二辺にも、境界斜面部9c及び9dを形成したものである。したがって、境界斜面部9a及び9bと、境界斜面部9c及び9dとは、延在方向が異なっている。境界斜面部9c及び9dは、導光プリズム5の外側における反射面5bとなす傾斜角度が、それぞれ180度よりも小さい角度で、上述した境界斜面部9a及び9bと同様に決定される。
このように、反射面5bの周囲の四辺に境界斜面部9a〜9dを形成すれば、射出面5cにおける画像光の上下左右の射出領域を規定して、接眼部6の表面エッジ部に画像光が入射するのを防止できる。したがって、より画質の良好な画像を観察することが可能になるとともに、反射面5bに対するバンパー効果もより高めることができる。
また、反射面5bの周囲の四辺に境界斜面部9a〜9dを形成すれば、図7に示すように、反射面5bにミラーコート(反射膜)10を施す場合に、ミラーコート10の境界を境界斜面部9a〜9dに位置させることができる。これにより、反射面5b内のミラーコート10の均一性を向上できる。また、ミラーコート10が導光プリズムの第1〜4の側面8a〜8d側に回り込むことがないので、外観を損なうこともない。
(第3実施の形態)
図8は、第3実施の形態に係る虚像観察光学系の要部の構成を示す部分拡大斜視図である。図8に示す虚像観察光学系4は、第1実施の形態に示した虚像観察光学系4において、導光プリズム5の反射面5bを保護する保護部材11を有する。保護部材11は、境界斜面部9a及び9bに当接し、反射面5bとの間に空気層12を形成して設けられる。なお、図8では、保護部材11を、反射面5c、第2の側面8b及び接眼部6の一部を保護するように設けているが、保護部材11は、反射面5cのみ、あるいは導光プリズム5の入射面5a(図2参照)及び接眼部6の射出面を除いて、導光プリズム5の全体を保護するように設けてもよいし、反射面5bを含む導光プリズム5の端部を保護するように設けてもよい。
このように、反射面5bを保護部材11により保護すれば、反射面5bの汚れや損傷を確実に防止できるので、良好な画像表示を維持することができる。また、境界斜面部9a及び9bを保護部材11の当接面として利用して、反射面5bと保護部材11との間に空気層12を形成すれば、反射面5bにミラーコートを設けなくても画像光を確実に全反射させることができるので、光の利用効率を向上でき、明るい画像の観察が可能となる。なお、このような保護部材11は、第2実施の形態で説明した導光プリズム5にも同様に設けることができる。
(第4実施の形態)
図9は、第4実施の形態に係る虚像観察光学系の構成を示す斜視図である。図9に示す虚像観察光学系4は、第1実施の形態に示した虚像観察光学系4において、導光プリズム5の入射面5aが第3の側面8cに形成されている。また、導光プリズム5は、入射面5aから入射された画像光を反射面5bに向けて反射させる反射面5dを有する。反射面5dは、画像光の反射方向が反射面5bにおける反射方向と直交している。入射面5aから入射される画像光は、第1の反射面に相当する反射面5dで反射された後、第2の反射面に相当する反射面5bで反射されて、射出面5cから接眼部6を経て射出される。
反射面5dには、射出面5cから射出される画像光の射出領域の上下の辺に対応する対向する二辺に境界斜面部9e及び9fが形成されている。反射面5bには、第1実施の形態に示した導光プリズム5と同様に、射出面5cから射出される画像光の射出領域の左右の辺に対応する対向する二辺に境界斜面部9a及び9bが形成されている。
かかる構成の虚像観察光学系4によると、反射面5dに形成された境界斜面部9e及び9f、反射面5bに形成された境界斜面部9a及び9bによって、第2実施の形態と同様に、射出面5cにおける画像光の上下左右の射出領域を規定して、接眼部6の表面エッジ部に画像光が入射するのを防止できる。したがって、第2実施の形態と同様の効果が得られる。なお、反射面5dは、射出面5cに対して反射面5bよりも遠方、つまり入射面5a側に位置するため、境界斜面部9e及び9fの幅は、反射面5bの境界斜面部9a及び9bの幅よりも大きくするとよい。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、導光プリズムは、側面に図11に示したようなV字状の溝が形成されてもよい。また、虚像観察光学系は、接眼部を有しない導光プリズムのみで構成されてもよい。
1 虚像観察装置
2 支持部
3 本体部
4 虚像観察光学系
5 導光プリズム
5a 入射面
5b 反射面
5c 射出面
5d 反射面
6 接眼部
7 表示素子
8a〜8d 側面
9a〜9f 境界傾斜部
10 ミラーコート
11 保護部材
12 空気層

Claims (7)

  1. 画像光を入射する入射面と、
    該入射面から入射された前記画像光を反射させる反射面と、
    該反射面で反射された前記画像光を射出する射出面と、を有する導光プリズムを備え、
    前記導光プリズムは、前記反射面と該反射面が隣接するプリズム側面との境界の少なくとも一辺に形成された境界斜面部を有し、
    前記導光プリズムの外側における前記反射面と前記境界斜面部とのなす角度が180度よりも小さい、
    ことを特徴とする虚像観察光学系。
  2. 前記境界斜面部は、前記反射面の対向する二辺に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の虚像観察光学系。
  3. 前記反射面は反射膜を有し、
    前記反射膜の境界が前記境界斜面部にある、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の虚像観察光学系。
  4. 前記反射面を保護する保護部材をさらに備え、
    前記保護部材は、前記境界斜面部に当接して前記反射面との間に空気層を形成する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の虚像観察光学系。
  5. 前記導光プリズムは、第1の反射面及び第2の反射面を有し、前記入射面から入射された前記画像光を前記第1の反射面及び前記第2の反射面を経て前記射出面から射出するものであり、
    前記第1の反射面及び前記第2の反射面と前記プリズム側面とのそれぞれの境界には、前記境界斜面部が形成されており、
    前記第1の反射面側の前記境界斜面部の延在方向と、前記第2の反射面側の前記境界斜面部の延在方向とが異なる、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の虚像観察光学系。
  6. 前記射出面から射出される前記画像光を拡大虚像として観察させるための接眼部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の虚像観察光学系。
  7. 表示素子と、
    請求項請求項1乃至5のいずれかに記載の虚像観察光学系と、
    前記表示素子及び前記虚像観察光学系を観察者の頭部に支持する支持部と、を備え、
    前記表示素子からの画像光を、前記虚像観察光学系を経て前記観察者の眼球に入射させて虚像として観察させる、
    ことを特徴とする虚像観察装置。
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