JP2015177970A - 人工膝関節置換術用脛骨トライアル - Google Patents

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【課題】膝関節の隙間を調整可能な人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、可動側部材における大腿骨コンポーネントの摺動面の形状に影響を与えることなく、固定側部材に対する可動側部材の姿勢を安定化する。
【解決手段】人工膝関節置換術用脛骨トライアル1は、固定側部材20と可動側部材30とを備えている。可動側部材30は、一方の部材30に形成された軸部32が他方の部材20に形成された軸穴部22に挿入された状態で、固定側部材20に対して直線移動可能である。人工膝関節置換術用脛骨トライアル1は、固定側部材20と可動側部材30との間に設けられた回転操作部10と、回転操作部10に入力される回転力を、可動側部材30が固定側部材20に対して直線移動する直線駆動力に変換する変換機構5と、を更に備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、人工膝関節における脛骨側のプレートの厚みを決定するための人工膝関節置換術用脛骨トライアルに関する。
一般的に、人工膝関節の構成部品の一つであるインサートには、その厚さが異なる数タイプが準備されている。これは、各患者にとって適切な厚みのインサートが、患者の骨、軟骨、靭帯及び筋肉の大きさ、位置、及び形状によって異なるためである。従来、術者である整形外科医師は、適切な厚みのインサートを決定するために、複数のインサートトライアルを用いていた。インサートトライアルとは、脛骨用テンプレート、トレートライアル、又は人工膝関節の構成部品の一つである脛骨トレーに設置されて、患者の膝関節の状態を確認するために使用されるものである。術者は、各インサートトライアルを患者に試験的に装着し、患者の膝関節の動作等を確認した上で、最適な厚みのインサートを決定していた。しかし、この方法ではインサートトライアルを数多く準備し、取換えて設置しなければならず、煩雑であった。
これに対して、例えば、特許文献1には、脛骨の切除箇所に固定されるベース(固定側部材)と、この固定側部材上に、上下動機構を介して上下動自在に支持された可動部(可動側部材)と、を備えた人工膝関節置換術用脛骨トライアル治具が開示されている。このトライアル治具では、固定側部材に形成されたネジ孔に螺合する調整ネジを回動することにより、可動側部材を上下動させることができる。そして、このトライアル治具によれば、当該トライアル治具を取り付けた状態の膝関節を運動させ、その運動が最も円滑となるような可動側部材の上下位置に対応する厚みのインサートを選択することで、適切な厚みのインサートを決定することができる。すなわち、特許文献1に開示される治具によれば、従来のように、複数のインサートトライアルのそれぞれを患者の膝関節に装着して動作確認を行う必要がなくなるため、煩雑さが軽減される。
また、特許文献2は、ベースに対する可動部の上下位置を調整可能な種々の構造が開示されている。
特開平9−276304号公報 米国特許出願公開第2012/0158152号明細書
ところで、上記特許文献1に開示されるトライアル治具では、可動側部材の上下位置を調整するための調整ネジの被操作部が、可動側部材の上面、すなわち人工膝関節における大腿骨コンポーネントの摺動面に露出している。よって、実際に用いられる脛骨インサートの摺動面と形状が異なっているため、運動状態を正確に把握できないおそれがある。一方、上記特許文献2に開示されるトライアル治具は、その形状が比較的複雑であるとともに、固定側部材に対する可動側部材の姿勢が不安定となる可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、膝関節の隙間を調整可能な人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、可動側部材における大腿骨コンポーネントの摺動面の形状に影響を与えることなく、固定側部材に対する可動側部材の姿勢を安定化することである。
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルは、脛骨側に固定される固定側部材、及び該固定側部材における大腿骨側に取り付けられるとともに大腿骨コンポーネントが摺動する摺動面を有し前記固定側部材に対して可動する可動側部材、を備え、一方の前記部材に形成された軸部が他方の前記部材に形成された軸穴部に挿入された状態で、前記軸部が延びる方向である延出方向に沿って前記軸部が前記軸穴部に対して相対的に直線移動することにより前記可動側部材が前記固定側部材に対して直線移動して、前記固定側部材に対する前記可動側部材の前記延出方向における位置を調整可能に構成され、前記延出方向における垂直な方向に露出する露出部を有し、前記延出方向における前記固定側部材と前記可動側部材との間に設けられた回転操作部と、前記回転操作部に入力される回転力を、前記可動側部材が前記固定側部材に対して直線移動する直線駆動力に変換する変換機構と、を更に備えている。
本発明に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルを用いると、患者の膝関節に当該トライアルを取り付けた状態で、膝関節における脛骨近位端と大腿骨遠位端との離間幅(すなわち、膝関節の隙間)を調整することができる。具体的には、人工膝関節置換術用脛骨トライアルを使用する際には、まず、脛骨側に固定された状態の固定側部材の軸穴部(又は軸部)に対して、可動側部材の軸部(又は軸穴部)が挿入される。
この状態において、術者が回転操作部を回転操作することにより、その回転力が、変換機構によって、固定側部材に対して可動側部材が直線移動する直線駆動力に変換される。これにより、固定側部材に対して可動側部材が直線移動する。上述のように、人工膝関節置換術用脛骨トライアルでは、固定側部材の軸穴部(又は軸部)に対して可動側部材の軸部(又は軸穴部)が挿入されているため、可動側部材は、軸部が延びる方向(延出方向)に沿って直線移動する。これにより、可動側部材を軸部に沿って確実に直線移動させることができるため、固定側部材に対して可動側部材が傾いてしまうのを防止できる。
また、この構成では、可動側部材を直線動作させるための回転操作部が、固定側部材と可動側部材との間に設けられている。これにより、可動側部材において大腿骨コンポーネントが摺動する面である摺動面の形状に影響を与えることなく、回転操作部を設けることができる。
従って、この構成では、膝関節の隙間を調整可能な人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、可動側部材における大腿骨コンポーネントの摺動面の形状に影響を与えることなく、固定側部材に対する可動側部材の姿勢を安定化できる。
(2)好ましくは、前記回転操作部は、前記延出方向に延びる軸心を中心として回転可能に設けられている。
この構成では、軸部の延出方向に延びる軸心を中心として回転操作部を回転することで、可動側部材を直線移動させることができる。また、この構成では、術者が指で把持して回転操作させることが可能な回転操作部を、容易に構成することができる。
(3)更に好ましくは、前記回転操作部は、前記延出方向から視た形状が環状であって、その内周面に前記軸穴部が挿通するとともにその外周面が前記延出方向を中心として回転されるプレート状に形成された環状プレートとして設けられている。
この構成では、回転操作部が、環状に形成されたプレート状の部材として設けられている。これにより、回転操作部の形状を簡素化できる。
(4)更に好ましくは、前記変換機構は、前記環状プレートにおける前記可動側部材側の面、又は前記固定側部材側の面に形成され、それぞれの高さが前記延出方向において異なる複数の面部と、前記可動側部材における前記複数の面部に対向する側の面、又は前記固定側部材における前記複数の面部に対向する側の面、から突出するように形成されるとともに、前記環状プレートが回転されることによりその先端部が前記複数の面部のいずれかに当接する突出部と、を有している。
この構成では、術者が環状プレートを回転することにより、突出部の先端部が、環状プレートに形成された複数の面部のいずれかに当接する。複数の面部は、上述のように互いに高さが異なるため、突出部がいずれの面部に当接するかによって、固定側部材と可動側部材との間の距離(膝関節の隙間)が異なってくる。すなわち、この構成によれば、膝関節の隙間を容易に調整可能な変換機構を、簡素化できる。
(5)更に好ましくは、前記複数の面部は、前記環状プレートの回転方向に沿うように、且つ、該回転方向の一方向に沿って各前記面部の高さが徐々に高くなるように配列されている。
この構成では、術者が回転操作部を一方向へ回転させることにより、突出部が当接する面部の高さが徐々に高くなっていく。これにより、膝関節の隙間を段階的に徐々に変更することができる。
(6)更に好ましくは、各前記面部は、前記環状プレートの回転方向において隣接する2つの面部のうちの高さが低い方の面部側の部分から、高さが高い方の面部側の部分に向かって高さが徐々に高くなる傾斜面として設けられている。
膝関節に装着された状態の人工膝関節置換術用脛骨トライアルでは、可動側部材の摺動面に大腿骨コンポーネントが当接するため、可動側部材には、固定側部材側への荷重が作用する。よって、この構成では、膝関節に装着された状態において可動側部材が固定側部材側へ押圧されるため、突出部の先端部が、当接している面部のうち最も高さが低い箇所に位置することになる。これにより、例えば各面部の高さが一様である場合と比べると、環状プレートが不意に回転して突出部が隣の面部に移動してしまうことにより、意に反して膝関節の間隔が変わってしまう事態を回避できる。
(7)好ましくは、前記回転操作部は、前記延出方向に垂直な方向に延びる軸心を中心として回転可能に設けられている。
この構成では、軸部の延出方向に垂直な方向に延びる軸心を中心として回転操作部を回転することで、可動側部材を直線移動させることができる。また、この構成では、レンチ又はドライバーを用いて回転操作させることが可能な回転操作部を、容易に構成することができる。
(8)更に好ましくは、前記軸部は、前記可動側部材に形成され、前記軸穴部は、前記固定側部材に形成され、前記変換機構は、筒状に形成され、外周面が前記軸穴部の内周面に回転自在に設けられるとともに、内周面に形成されたネジ溝に前記軸部の外周面に形成されたネジ山が螺合する筒部と、前記筒部に一体に設けられ又は固定され、回転軸が前記筒部の軸心と同心状に設けられた第1傘歯車部と、前記回転操作部に設けられ、前記第1傘歯車部と噛み合う第2傘歯車部と、を有している。
この構成では、術者が回転操作部を回転することにより、第2傘歯車部と噛み合う第1傘歯車部が回転する。そうすると、第1傘歯車部とともに筒部が回転するため、該筒部の内周面に形成されたネジ溝に螺合する軸部、すなわち可動側部材が、固定側部材に対して直線移動する。これにより、2つの傘歯車部等を有する比較的簡易な構成で、変換機構を構成することができる。
(9)好ましくは、前記人工膝関節置換術用脛骨トライアルは、前記回転操作部を回転させることにより前記可動側部材を前記固定側部材に対して直線移動させる際、前記可動側部材が前記固定側部材に対して回転するのを規制する回転規制機構を更に備えている。
この構成では、回転規制機構によって、可動側部材が固定側部材に対して回転するのを規制できるため、可動側部材を固定側部材に対して適切に直線移動させることができる。
(10)好ましくは、前記固定側部材は、トレートライアルとして設けられ、前記可動側部材は、インサートトライアルとして設けられている。
この構成では、インサートトライアルをトレートライアルに対して直線移動させることができる。
(11)好ましくは、前記人工膝関節置換術用脛骨トライアルは、脛骨側に配置される脛骨側インサートトライアル、及び、該脛骨側インサートトライアルよりも大腿骨側に配置される大腿骨側インサートトライアル、を有するインサートトライアルを更に備え、前記固定側部材は、前記脛骨側インサートトライアルとして設けられ、前記可動側部材は、前記大腿骨側インサートトライアルとして設けられている。
この構成では、大腿骨側インサートトライアルを、脛骨側インサートトライアルに対して直線移動させることができる。そして、この構成では、トレートライアル又はテンプレートに固定された状態の脛骨側インサートトライアルに対して、大腿骨側インサートトライアルを直線移動させることが可能になる。すなわち、この構成によって、従来のインサートトライアルを取り扱うのと同じように、前記インサートトライアルを、従来の脛骨用テンプレート、従来のトレートライアル、又は人工膝関節の構成部品の一つである脛骨トレーにも設置でき、患者の膝関節の状態を確認することが可能となる。
本発明によると、膝関節の隙間を調整可能な人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、可動側部材における大腿骨コンポーネントの摺動面の形状に影響を与えることなく、固定側部材に対する可動側部材の姿勢を安定化できる。
本実施形態に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルの使用態様の一例を示す模式図であって、患者の大腿骨及び脛骨に装着された状態を示す図である。 図1に示すトレートライアルの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は一部を断面で示す正面図、(C)は底面図である。 図1に示す回転プレートの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図、である。 図1に示すインサートトライアルの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は側面図、である。 本実施形態に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルの動作について説明するための模式図であって、(A)は患者の膝に装着した状態を示す図、(B)は、回転プレートが操作されることにより、(A)に示す状態と比べてインサートトライアルが上方へ移動した状態を示す図、である。 変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルの斜視図である。 図6に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルを正面から視た部分断面図である。 変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルの斜視図である。 図8に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの脛骨側インサートトライアルの斜視図である。 図8に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの回転プレートの斜視図である。 図8に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの大腿骨側インサートトライアルの形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は別の方向から視た斜視図、である。 変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルの斜視図である。 図12に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの斜視図であって、図12とは別の方向から視た斜視図である。 図12に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの底面図である。 図12に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの分解斜視図である。 図12に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの脛骨側インサートトライアルのプレート部の形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は別の方向から視た斜視図、である。 図12に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの脛骨側インサートトライアルの軸穴部の形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図、である。 図12に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの回転プレートの形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、である。 図12に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアルの大腿骨側インサートトライアルの形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は別の方向から視た斜視図、である。
以下、人工膝関節における脛骨側のプレートの厚みを決定するための人工膝関節置換術用脛骨トライアル1について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル1の使用態様の一例を示す模式図であって、患者の膝関節(脛骨100及び大腿骨110)に装着された状態を示す図である。人工膝関節置換術用脛骨トライアル1は、図1に示すように、固定側部材としてのトレートライアル20と、可動側部材としてのインサートトライアル30と、環状プレートとしての回転プレート10と、を備えている。人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、トレートライアル20が脛骨100の近位端に固定される。そして、インサートトライアル30が、上下方向においてトレートライアル20との間で回転プレート10を挟んだ状態で、トレートライアル20の上方に配置される。なお、以下で説明する各図について、説明の便宜上、上と記載された矢印が指示する方向を上側又は上方と称し、下と記載された矢印が指示する方向を下側又は下方と称する。
図2は、トレートライアル20の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は一部を断面で示す正面図、(C)は底面図である。トレートライアル20は、図2に示すように、トレー側プレート部21と、軸穴部22と、を備え、これらが一体に形成されている。
トレー側プレート部21は、図2に示すように、平面視で略楕円状であって、上下方向に所定の厚みを有する板状に形成された部分である。トレー側プレート部21の上面23及び下面24は、ともに平坦状に形成されている。図1に示すように、上面23には回転プレート10が重ねられる一方、下面24は、脛骨100における切除面101と密着し、該切除面101に取り付けられた状態となっている。
軸穴部22は、トレー側プレート部21から下方へ延びる穴状の部分として設けられている。軸穴部22は、上下方向に延びる円筒状の部分である筒部25と、筒部25における下端部分に設けられた底部26とを有し、これらが一体に形成されている。筒部25の内周面25aには、詳しくは後述するインサートトライアル30の軸部32が挿通している。
また、軸穴部22の内周面25aには、トレー側プレート部21の上面23から軸穴部22の底部26に亘って上下方向に延びるキー27が形成されている。このキー27は、該キー27が延びる方向(上下方向)に垂直な断面形状が、該キー27の上端部から下端部に亘って同じ矩形状に形成されている。
また、軸穴部22の外周面とトレー側プレート部21の下面24との間には、複数のリブ28が形成されている。これにより、トレー側プレート部21と軸穴部22との間に発生する応力を緩和することができる。
図3は、回転プレート10の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図、である。回転プレート10は、術者による回転操作が可能な回転操作部として設けられている。
回転プレート10は、図3(A)に示すように、中央部分に上下方向に貫通する貫通孔11が形成されることにより、平面視が円環状に形成されたプレート状の部材である。回転プレート10の下面12は、平坦状に形成されている。また、回転プレート10の貫通孔11の内径は、軸穴部22の内周面25aの内径と概ね同じ大きさに形成されている。回転プレート10は、貫通孔11がプレート部21の軸穴部22の内周面25aと上下方向において重ねられた状態において、貫通孔11に、インサートトライアル30の軸部32が挿通している。
回転プレート10の上側には、複数の(本実施形態では、図3(A)に示すように、6つの)段部13a〜13fが形成されている。各段部13a〜13fは、面部14a〜14fと、立ち下がり部15a〜15fと、を有している。各段部13a〜13fは、図3(A)の矢印A方向に沿って、徐々に高くなるように構成されている。本実施形態では、段部13aが最も低く、段部13fが最も高い。これにより、回転プレート10の上側は、螺旋階段状に形成されている。
各面部14a〜14fは、平面視で(図3(A)参照)、互いに形状及び面積が同じ略扇形状に形成されている。また、各面部14a〜14fは、回転プレート10の円周方向に沿って傾斜する傾斜面として設けられている。具体的には、各面部14a〜14fは、円周方向に隣接する2つの面部のうち高さが低い方の面部側の部分から、高さが高い方の面部側の部分に向かって、高さが徐々に高くなるように形成されている。但し、6つの面部のうち最も高い面部14fについては、面部14e側の部分から面部14a側の部分に向かって、高さが徐々に高くなっている。また、6つの面部のうち最も低い面部14aについては、面部14a側の部分から面部14b側の部分に向かって、高さが徐々に高くなっている。
立ち下がり部15a〜15fは、それぞれ、各面部14a〜14fの円周方向における端部を繋ぐように、上下方向(回転プレート10の軸方向)に延びるように設けられている。
図4は、インサートトライアル30の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は側面図、である。インサートトライアル30は、図4に示すように、インサート側プレート部31と、軸部32と、突出部36を有し、これらが一体に形成されている。
インサート側プレート部31は、図4に示すように、平面視で略楕円状に形成され、上下方向にやや扁平な部分として設けられている。インサート側プレート部31の上面は、大腿骨110に固定された大腿骨コンポーネント111が摺動する摺動面33として設けられている。インサート側プレート部31の下面34は、平坦状に形成されている。
軸部32は、下面34における略中央部分から下方へ延びる丸棒状の部分として設けられている。すなわち、軸部32の延出方向、及び上述した軸穴部22の延出方向は、ともに上下方向に沿った方向となっている。軸部32の外径は、トレー側プレート部21の軸穴部22の内径、及び回転プレート10の貫通孔11の内径よりも、やや小さい。これにより、軸部32は、軸穴部22及び貫通孔11に挿通可能である。
軸部32には、該軸部32が延びる方向における一端部から他端部に亘って上下方向に延びるキー溝35が形成されている。このキー溝35には、軸穴部22に形成されたキー27が嵌る。これにより、インサートトライアル30は、軸部32が軸穴部22に挿入された状態において、トレートライアル20に対して回転不能となる。すなわち、キー27及びキー溝35は、インサートトライアル30がトレートライアル20に対して回転するのを規制する回転規制機構6として設けられている。
突出部36は、下面34から下方へ突出するように設けられている。突出部36は、該突出部36が突出する方向に垂直な断面形状が楕円状となるように形成されている。突出部36の先端部には、下面34に対してやや傾斜する傾斜面37が形成されている。この傾斜面37は、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1が使用されている状態(図1参照)において、回転プレート10に形成された複数の面部14a〜14fのいずれかと面接触する。
[人工膝関節置換術用脛骨トライアルの使用方法、及び各機構の動作]
図5は、本実施形態に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル1の動作について説明するための図である。具体的には、図5(A)は、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1を患者の膝に装着した状態を示す図、図5(B)は、回転プレート10が操作されることにより、図5(A)に示す状態と比べてインサートトライアル30が上方へ移動した状態を示す図、である。
人工膝関節置換術用脛骨トライアル1の使用時においては、脛骨100の近位端にトレートライアル20が固定される。そして、図5(A)に示すように、トレートライアル20の軸穴部22と回転プレート10の貫通孔11とが軸方向に重なるように、トレートライアル20の上面23と回転プレート10の下面12とが重ねられた状態において、軸穴部22及び貫通孔11に、インサートトライアル30の軸部32が挿入される。この状態において、インサートトライアル30の突出部36の傾斜面37が、回転プレート10の面部14a〜14fのいずれか(図5(A)に示す場合においては、面部14d)と面接触した状態となる。この状態において、回転プレート10の側面16は、上下方向におけるトレートライアル20とインサートトライアル30との間から露出する露出部として機能する。
上述のように人工膝関節置換術用脛骨トライアル1がセットされた状態において、術者は、回転プレート10の側面16を指で持ち、図5(A)における白抜き矢印方向へ回転させる。そうすると、突出部36は、傾斜面として設けられた面部14dによって押し上げられながら、該面部14dに沿って相対的に移動する。なお、このとき、トレートライアル20とインサートトライアル30とは、キー27及びキー溝35によってキー結合しているため、突出部36は回転せず、突出部36は上方(トレートライアル20から離れる方向)へ移動する。
そして、突出部36の先端部が立ち下がり部15dに到達すると、突出部36は次の面部14eに到達し、傾斜面37が該面部14e、すなわち、面部14dよりも高さが高い面部14eと面接触する(図5(B)参照)。これにより、術者は、トレートライアル20に対するインサートトライアル30の高さ位置(脛骨近位端と大腿骨遠位端との離間幅、膝関節の隙間)を調整することができる。ここでは、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1における突出部36及び各面部14a〜14fは、回転プレート10に入力される回転力を、インサートトライアル30がトレートライアル20に対して上下方向に直線移動する直線駆動力に変換する変換機構5として機能する。
そして、術者は、回転プレート10を回転させて膝関節の隙間を調整しながら、膝関節の靭帯のテンションを確認したり、膝関節を屈曲したりする。そして、膝関節がスムーズに運動する膝関節の隙間を決定し、その隙間に対応する厚みの脛骨プレートを選択する。これにより、適切な厚みの脛骨プレートを決定することができる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、術者が回転プレート10を回転操作することにより、その回転力が変換機構5によって、トレートライアル20に対してインサートトライアル30が直線移動する直線駆動力に変換される。これにより、トレートライアル20に対してインサートトライアル30が直線移動する。上述のように、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、トレートライアル20の軸穴部22に対してインサートトライアル30の軸部32が挿入されているため、インサートトライアル30は、軸部32が延びる方向(延出方向)に沿って直線移動する。これにより、インサートトライアル30を軸部32に沿って確実に直線移動させることができるため、トレートライアル20に対してインサートトライアル30が傾いてしまうのを防止できる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、インサートトライアル30を直線動作させるための回転プレート10が、トレートライアル20とインサートトライアル30との間に設けられている。これにより、インサートトライアル30において大腿骨コンポーネントが摺動する面である摺動面33の形状に影響を与えることなく、回転プレート10を設けることができる。
従って、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1によると、インサートトライアル30における大腿骨コンポーネントの摺動面33の形状に影響を与えることなく、トレートライアル20に対するインサートトライアル30の姿勢を安定化することができる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、軸部32の延出方向に延びる軸心を中心として回転プレート10を回転することで、インサートトライアル30を直線移動させることができる。また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、術者が、回転プレート10の側面16を指で把持して、容易に回転操作させることができる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、回転プレート10が、環状に形成されたプレート状の部材として設けられている。これにより、回転プレート10の形状を簡素化できる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、術者が回転プレート10を回転することにより、突出部36の傾斜面37が、回転プレート10に形成された複数の面部14a〜14fのいずれかに当接する。複数の面部14a〜14fは、上述のように互いに高さが異なるため、突出部36がいずれの面部14a〜14fに当接するかによって、トレートライアル20とインサートトライアル30との間の距離(膝関節の隙間)が異なってくる。すなわち、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1によれば、膝関節の隙間を容易に調整可能な変換機構5を、簡素化できる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、術者が回転プレート10を一方向へ回転させることにより、突出部36が当接する面部14a〜14fの高さが徐々に高くなっていく。これにより、膝関節の隙間を段階的に徐々に変更することができる。
また、膝関節に装着された状態の人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、インサートトライアル30の摺動面33に大腿骨コンポーネント111が当接するため、インサートトライアル30には、トレートライアル20への荷重が作用する。よって、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、膝関節に装着された状態においてインサートトライアル30がトレートライアル20側へ押圧されるため、突出部36の傾斜面37が、当接している面部14a〜14fのうち最も高さが低い箇所に位置することになる。これにより、例えば各面部の高さが一様である場合と比べると、回転プレート10が不意に回転して突出部36が隣の面部14a〜14fに移動してしまうことにより、意に反して膝関節の間隔が変わってしまう事態を回避できる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル1では、回転規制機構6によって、インサートトライアル30がトレートライアル20に対して回転するのを規制できるため、インサートトライアル30をトレートライアル20に対して適切に直線移動させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。
[変形例]
(1)上記実施形態では、トレートライアル20に軸穴部22を設け、インサートトライアル30に軸部32を設ける構成としたが、これに限らない。具体的には、トレートライアルに軸部を設け、インサートトライアルに軸穴部を設ける構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、インサートトライアル30に突出部36を1つ、設けたが、これに限らない。具体的には、突出部を複数、設けてもよい。これにより、インサートトライアルを、トレートライアルに対してより安定して支持することができる。
(3)上記実施形態では、螺旋階段状に形成された複数の段部13a〜13fを、回転プレート10におけるインサートトライアル30側の面に形成したが、これに限らない。具体的には、複数の段部を、回転プレートにおけるトレートライアル側の面に形成してもよい。この場合、複数の段部に当接する突出部を、トレートライアルに形成すればよい。
(4)図6は、変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル2の斜視図、図7は、図6に示す人工膝関節置換術用脛骨トライアル2を正面から視た部分断面図、である。
[全体構成]
本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル2は、図6及び図7に示すように、上記実施形態とは形状が異なるトレートライアル40(固定側部材)及びインサートトライアル50(可動側部材)と、第1傘歯車60と、第2傘歯車65と、を備えている。
トレートライアル40は、トレー側プレート部41及び軸穴部42を備え、これらが一体に形成されている。トレー側プレート部41は、上下方向に所定の厚みを有する板状に形成された部分である。軸穴部42の内周面43には、詳しくは後述する第1傘歯車60の筒部62が挿通し、軸穴部42に対して回転自在な状態となっている。
また、トレー側プレート部41の外周縁部には、上下方向に延びる溝部44が形成されている。この溝部44には、詳しくは後述するインサートトライアル50の棒状部55が挿通している。
第1傘歯車60は、第1傘歯車部61及び筒部62を備え、これらが一体に形成されている。第1傘歯車部61は、傘歯が上側となるように、トレー側プレート部41の上面に載せ置かれている。筒部62は、第1傘歯車部61の中央部分から下方へ延びる筒状に形成された部分である。筒部62の外周面63は、軸穴部42の内周面43に挿通している。筒部62の内周面には、ネジ孔64が形成されている。
インサートトライアル50は、インサート側プレート部51と、軸部52とを有し、これらが一体に形成されている。
インサート側プレート部51は、上下方向にやや扁平な部分として設けられている。インサート側プレート部51の上面は、大腿骨110に固定された大腿骨コンポーネント111が摺動する摺動面53として設けられている。
軸部52は、インサート側プレート部51の下面における略中央部分から下方へ延びる丸棒状の部分として設けられている。軸部52の外周面には、雄ネジ54が形成されている。この雄ネジ54は、図7に示すように、第1傘歯車60の筒部62に形成されたネジ孔64と螺合している。
また、インサート側プレート部51には、棒状部55が一体に形成されている。棒状部55は、インサート側プレート部の外周縁部から下方へ延びる棒状の部分として設けられている。棒状部55は、図6及び図7に示すように、トレー側プレート部41の溝部44に挿通し、該溝部44に対して上下方向にスライド自在となっている。これにより、インサートトライアル50はトレートライアル40に対して、上下方向にスライド自在且つ回転不能な状態となっている。すなわち、溝部44及び棒状部55は、インサートトライアル50がトレートライアル40に対して回転するのを規制する回転規制機構6aとして設けられている。
第2傘歯車65は、術者による回転操作が可能な回転操作部として設けられている。第2傘歯車65は、第2傘歯車部66及び軸部67を備え、これらが一体に形成されている。第2傘歯車65は、トレー側プレート部41に対して回転自在に設けられている。第2傘歯車部66は、第1傘歯車部61と噛み合っている。軸部67は、第1傘歯車部61から水平方向(上下方向に垂直な方向)に延びる略円柱状に形成されている。該軸部67の先端部には、六角穴部68が形成されている。この六角穴部68は、トレー側プレート部41及びインサート側プレート部51との間において水平方向に露出する露出部として設けられている。
[本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアルの使用方法、及び各機構の動作]
本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル2では、術者が、六角レンチ(図示省略)を用いて、回転操作部としての第2傘歯車65を回転操作することにより、第1傘歯車60を回転させる。そうすると、第1傘歯車60の回転力が、インサートトライアル50に伝達される。しかし、インサートトライアル50は、棒状部55及び溝部44によって、トレートライアル40に対して回転不能となっている。よって、第1傘歯車60の回転力は、該第1傘歯車60に形成されたネジ孔64及びインサートトライアル50に形成された雄ネジ54によって、トレートライアル40に対するインサートトライアル50の直線駆動力に変換される。すなわち、第1傘歯車60、第2傘歯車65、及びインサートトライアル50の雄ネジ54は、第2傘歯車65に入力される回転力を、トレートライアル40に対するインサートトライアル50の直線駆動力に変換する変換機構5aとして機能する。
[効果]
以上のように、本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル2では、上記実施形態の場合と同様、インサートトライアル50における大腿骨コンポーネントの摺動面53の形状に影響を与えることなく、トレートライアル40に対するインサートトライアル50の姿勢を安定化することができる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル2では、軸部52の延出方向に垂直な方向に延びる軸心を中心として、回転操作部としての第2傘歯車65を回転することで、インサートトライアル50を直線移動させることができる。また、この構成では、術者が、六角レンチ等を用いて、容易に第2傘歯車65を回転操作することができる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル2では、術者が第2傘歯車65を回転することにより、第2傘歯車部66と噛み合う第1傘歯車部61が回転する。そうすると、第1傘歯車部61とともに筒部62が回転するため、該筒部62の内周面に形成されたネジ孔64に螺合する軸部52、すなわちインサートトライアル50が、トレートライアル40に対して直線移動する。これにより、2つの傘歯車部61,66等を有する比較的簡易な構成で、変換機構5aを構成することができる。
また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル2では、回転規制機構6aによって、インサートトライアル50がトレートライアル40に対して回転するのを規制できるため、インサートトライアル50をトレートライアル40に対して適切に直線移動させることができる。
なお、本変形例では、術者によって入力される回転力を直線駆動力に変換する変換機構5aを、2つの傘歯車60,65等で構成したが、これに限らない。具体的には、例えば一例として、ピニオン歯車及びラック歯車等で構成してもよい。
(5)図8は、変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル3の斜視図である。上述した実施形態及び変形例では、固定側部材としてトレートライアルを設け、可動側部材としてインサートトライアルを設けたが、これに限らない。本変形例では、インサートトライアルを上下に分割し、下側の部分(脛骨側の部分)である脛骨側インサートトライアルを固定側部材、上側の部分(大腿骨側の部分)である大腿骨側インサートトライアルを可動側部材、として設けている。
本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル3は、図8に示すように、脛骨側インサートトライアル70と、回転プレート80と、大腿骨側インサートトライアル90と、を備えている。
図9は、脛骨側インサートトライアル70の斜視図である。脛骨側インサートトライアル70は、プレート部71及び軸穴部72を備え、これらが一体に形成されている。プレート部71は、平面視において略三角形状の切欠き部71aが形成された略楕円状の部材である。プレート部71の上面73及び下面74は、ともに平坦状に形成されている。また、プレート部71の上面73には、平面視における中央部分に、略丸形状に凹む凹部75が形成されている。
軸穴部72は、プレート部71の凹部75における中央部分から突出する略円筒状の部分として設けられている。軸穴部72の内周面には、該軸穴部72の延出方向に沿って延びる2本のキー76が形成されている。
図10は、回転プレート80の斜視図である。回転プレート80は、上述した実施形態の回転プレート10と類似する構成である。しかし、本変形例に係る回転プレート80は、側面16に複数の歯部17が形成されている点が、上記実施形態の回転プレート10と大きく異なっている。
回転プレート80は、上記実施形態の回転プレート10と同様、複数の段部13a〜13fを有している。そして、これらの複数の段部13a〜13fは、それぞれ、面部14a〜14f及び立ち下がり部15a〜15fで構成されている。これらの構成は、上記実施形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。
複数の歯部17は、回転プレート80の側面16に形成されている。各歯部17は、側面16から径方向外側へ突出し、円周方向において互いに等間隔となるように配列されている。
図11は、大腿骨側インサートトライアル90の形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は、別の方向から視た斜視図、である。大腿骨側インサートトライアル90は、本体部91と、軸部92と、突出部93とを有し、これらが一体に形成されている。
本体部91は、平面視において、脛骨側インサートトライアル70のプレート部71と重なるような形状に形成されている。本体部91の上側には、大腿骨コンポーネント111が摺動する摺動面94が形成されている。一方、本体部91の下面における中央部分には、平面視で略丸形の凹部95が形成されている。
軸部92は、凹部95から下方へ延びる丸棒状に形成されている。軸部92は、脛骨側インサートトライアル70の軸穴部72に挿通し、該軸穴部72の軸方向に沿ってスライド移動する。また、軸部92の外周面には、上下方向に延びる2本の溝部92aが形成されている。この2本の溝部92aには、それぞれ、軸穴部72に形成されたキー76が入り込む。これにより、軸穴部72に軸部92が挿通した状態において、脛骨側インサートトライアル70に対する大腿骨側インサートトライアル90の回転が規制される。すなわち、キー76及び溝部92aは、大腿骨側インサートトライアル90が脛骨側インサートトライアル70に対して回転するのを規制する回転規制機構6bとして設けられている。
突出部93は、凹部95から下方へ突出するように形成されている。突出部93の先端部は、回転プレート80の面部14a〜14fと面接触する先端面93aとして設けられている。
本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル3では、図示は省略するが、脛骨側インサートトライアル70の下面74が、脛骨近位端に固定されたトレートライアル又は脛骨テンプレートに固定される。一方、大腿骨側インサートトライアル90の摺動面94に大腿骨コンポーネント111が設置される。この状態において、術者が、回転プレート80を回転させることにより、大腿骨側インサートトライアル90に形成された突出部93の先端面93aが、互いに高さが異なる複数の面部14a〜14fのいずれかに面接触する。すなわち、本変形例では、突出部93及び各面部14a〜14fは、回転プレート80に入力される回転力を、大腿骨側インサートトライアル90が脛骨側インサートトライアル70に対して上下方向に直線移動する直線駆動力に変換する変換機構5bとして機能する。これにより、上記実施形態の場合と同様、膝関節の隙間を調整することができる。なお、脛骨テンプレートとは、脛骨にトレートライアルを固定するためのステム用穴を形成するために用いられるプレート状の部材である。
以上のように、本変形例によれば、上記実施形態及び上記変形例の場合と同様、大腿骨側インサートトライアル90おける大腿骨コンポーネントの摺動面94の形状に影響を与えることなく、脛骨側インサートトライアル70に対する大腿骨側インサートトライアル90の姿勢を安定化することができる。
また、本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル3によれば、固定側部材としての脛骨側インサートトライアル70を、トレートライアルだけでなく、テンプレートに取り付けることもできる。これにより、トレートライアルを脛骨に固定する前の状態(テンプレートを脛骨に固定した状態)であっても、適切な膝関節の隙間を決定することができる。
(6)図12は、変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル4の斜視図である。図13は、図12とは別の方向から視た人工膝関節置換術用脛骨トライアル4の斜視図である。図14は、人工膝関節置換術用脛骨トライアル4の底面図である。図15は、人工膝関節置換術用脛骨トライアル4の分解斜視図である。
本変形例では、図8乃至図11に示す変形例と同様に、インサートトライアルを上下に分割し、下側の部分(脛骨側の部分)である脛骨側インサートトライアルを固定側部材、上側の部分(大腿骨側の部分)である大腿骨側インサートトライアルを可動側部材、として設けている。但し、本変形例は、具体的な構成において、図8乃至図11に示す変形例とは異なる点があり、この点について説明する。尚、図12乃至図15、及び後述する図16乃至図19に示す変形例の説明においては、前述の実施形態の説明と同様に、患者の人体における上下方向に対応する方向を上下方向として説明する。即ち、図面(図12、図13、図16(A)、図17(C)を参照)において、上と記載された矢印が指示する方向を上側又は上方と称し、下と記載された矢印が指示する方向を下側又は下方と称する。
本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル4は、図12乃至図15に示すように、脛骨側インサートトライアル120と、回転プレート130と、大腿骨側インサートトライアル140と、を備えている。
図16は、脛骨側インサートトライアル120のプレート部121の形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は別の方向から視た斜視図、である。図17は、脛骨側インサートトライアル120の軸穴部122の形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図、である。
脛骨側インサートトライアル120は、プレート部121及び軸穴部122を備えて構成されている。プレート部121及び軸穴部122は、一体の部材ではなく別体の部材として設けられている。脛骨側インサートトライアル120は、軸穴部122がプレート部121に固定されることで、一体的な状態の要素として構成される。尚、プレート部121と軸穴部122とが、別体の部材ではなく一体の部材として設けられた更なる変形例が実施されてもよい。
プレート部121は、複数の切欠き部が形成された略線対称の外形の板状の部材として設けられている。プレート部121の上面123及び下面124は、ともに平坦状に形成されている。また、プレート部121には、上下方向に貫通する矩形断面の嵌合穴125が設けられている。嵌合穴125は、後述する軸穴部122の下端部が嵌合して嵌まり込む穴として設けられている。
また、プレート部121には、2つの筒状部(126、127)が設けられている。各筒状部(126、127)は、プレート部121の平板状の部分から上方に向かって短く筒状に延びる部分として設けられている。各筒状部(126、127)には、プレート部121を上下方向に貫通する貫通孔(126a、127a)が設けられている。
貫通孔126aは、筒状部126の内側の円形断面の貫通孔として設けられている。貫通孔127aは、筒状部127の内側の円形断面の貫通孔として設けられている。また、貫通孔127aは、貫通孔126aよりも直径が大きい貫通孔として設けられている。各貫通孔(126a、127a)は、後述する大腿骨側インサートトライアル140に設けられた円柱軸状の突起(145、146)がそれぞれ挿通されるように構成されている。
軸穴部122は、短く筒状に延びるネジ軸部材として設けられており、外周にオネジ部122aが設けられている。軸穴部122の内周面122bは、矩形断面で上下方向に延びる穴を区画している。軸穴部122の下端部には、矩形断面で上下方向に短く延びる嵌合部122cが設けられている。嵌合部122cは、プレート部121の嵌合穴125に嵌合する部分として設けられている。嵌合部122cの外周の形状は、嵌合穴125の内周に嵌まり込む形状に形成されている。軸穴部122の下端部の嵌合部122cがプレート部121の嵌合穴125に嵌合して嵌まり込むことで、軸穴部122がプレート部121に固定される。これにより、プレート部121及び軸穴部122が、一体の状態の脛骨側インサートトライアル120として構成される。
図18は、回転プレート130の形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、である。回転プレート130は、術者による回転操作が可能な回転操作部として設けられている。回転プレート130は、中央部分において上下方向に貫通する貫通孔が形成されることにより、平面視が円環状に形成されたプレート状の部材である。
回転プレート130の外周側面には、複数の凸部131が設けられている。複数の凸部131は、回転プレート130の外周側面において、径方向外側へ突出するとともに、円周方向において互いに等間隔となるように配列されている。複数の凸部131は、術者によって回転プレート130の回転操作が行われる際に、術者によって操作される部分として設けられている。
回転プレート130の貫通孔の内周には、メネジ部132が設けられている。メネジ部132は、脛骨側インサートトライアル120の軸穴部122の外周のオネジ部122aに螺合するように構成されている。そして、回転プレート130は、軸穴部122のオネジ部122aがメネジ部132に対して螺合した状態で、軸穴部122に対して回転可能に構成されている。これにより、回転プレート130は、軸穴部122の周りで回転することで、軸穴部122に対して、軸穴部122の軸方向(即ち、上下方向)に沿って相対変位可能に構成されている。
また、回転プレート130の上面130a及び下面130bは、平坦状に形成されている。そして、回転プレート130は、上面130aにおいて、後述する大腿骨側インサートトライアル140の下面側に当接するように構成されている。また、回転プレート130は、下面130bにおいて、脛骨側インサートトライアル120のプレート部121の上面123に対して当接可能に構成されている。
図19は、図12に示す大腿骨側インサートトライアル140の形状を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は別の方向から視た斜視図、である。大腿骨側インサートトライアル140は、本体部141、軸部142、突起(145、146)、等を備えて構成されている。本体部141、軸部142、及び突起(145、146)は、一体に形成されている。
本体部141は、平面視において、脛骨側インサートトライアル120のプレート部121の外形に、概略形状が対応するように形成されている。本体部141の上側には、大腿骨コンポーネント111が摺動する摺動面144が形成されている。一方、本体部141の下面における中央部分には、平面視で略丸形の凹部143が形成されている。
凹部143には、後述する軸部142を中心とする円周方向に沿って円弧状に延びる平坦な面である回転プレート当接面143aが設けられている。回転プレート当接面143aは、回転プレート130の上面130aが当接する面として構成されている。
軸部142は、凹部143から下方へ延びる角棒状に形成されている。即ち、軸部142は、矩形断面で凹部143から下方に片持ち状に延びる軸部として設けられている。軸部142は、脛骨側インサートトライアル120の軸穴部122に挿通され、軸穴部122に対して、軸穴部122の軸方向(即ち、上下方向)に沿ってスライド移動可能に構成されている。
より具体的には、軸部142の外周側面142aは、軸穴部122の内周面122bに対して、摺動自在に構成されている。そして、軸部142の矩形断面形状(即ち、軸部142の軸方向に垂直な断面における外周側面142aの矩形断面形状)は、軸穴部122の内周面122bの矩形断面形状に概ね対応する形状に形成されている。これにより、軸穴部122に軸部142が挿通された状態において、脛骨側インサートトライアル120に対する大腿骨側インサートトライアル140の回転が規制される。即ち、軸部142の外周側面142a及び軸穴部122の内周面122bは、大腿骨側インサートトライアル140が脛骨側インサートトライアル120に対して回転するのを規制する回転規制機構6cとして機能している。
突起(145、146)のそれぞれは、本体部141の下面から下方に向かって片持ち状に延びる円柱軸状の部分として設けられている。突起146の円形断面の直径は、突起145の円形断面の直径よりも寸法が大きく設定されている。突起145の円形断面の直径は、筒状部126の貫通孔126aの円形断面の直径にほぼ対応する大きさに設定されている。そして、突起145は、貫通孔126aに対して軸方向に(即ち、上下方向に)スライド移動自在な状態で挿通される。また、突起146の円形断面の直径は、筒状部127の貫通孔127aの円形断面の直径にほぼ対応する大きさに設定されている。そして、突起146は、貫通孔127aに対して軸方向に(即ち、上下方向に)スライド移動自在な状態で挿通される。
本変形例においては、まず、プレート部121の嵌合穴125に軸穴部122の嵌合部122cが嵌合して、プレート部121に軸穴部122が固定され、一体化された状態の脛骨側インサートトライアル120が構成される。そして、軸穴部122に回転プレート130が螺合し、更に、大腿骨側インサートトライアル140がプレート部121に取り付けられることで、人工膝関節置換術用脛骨トライアル4が、一体化された状態で組み立てられることになる。
尚、この状態では、軸部142は、回転プレート130の内側の軸穴部122の内側にスライド移動自在に挿通され、各突起(145、146)が各貫通孔(126a、127a)に挿通されている。そして、回転プレート130の上面130aは、大腿骨側インサートトライアル140の凹部143の回転プレート当接面143aに当接している。また、回転プレート130における複数の凸部131が設けられた外周側面の一部は、上下方向に並んで配置される大腿骨側インサートトライアル140と脛骨側インサートトライアル120のプレート部121との間で、術者が操作可能なように、外部に対して露出している。即ち、回転プレート130の外周側面の一部は、軸部142が延びる方向である延出方向における垂直な方向に露出する露出部として機能する。
本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル4では、図示は省略するが、脛骨側インサートトライアル120のプレート部121の下面124が、脛骨近位端に固定されたトレートライアル又は脛骨テンプレートに固定される。尚、脛骨テンプレートとは、脛骨にトレートライアルを固定するためのステム用穴を形成するために用いられるプレート状の部材である。一方、大腿骨側インサートトライアル140の摺動面144に大腿骨コンポーネント111が設置される。また、人工膝関節置換術用脛骨トライアル4が上記のように設置された状態では、膝関節の靭帯から作用する力によって、大腿骨側インサートトライアル140及び脛骨側インサートトライアル120は、互いに接近する方向に向かって、付勢されている。このため、回転プレート130の上面130aが大腿骨側インサートトライアル140の回転プレート当接面143aに当接した状態が維持されている。
上記の状態において、術者が、軸穴部122に螺合した回転プレート130を回転させることにより、回転プレート130が軸穴部122に対して回転しながら軸方向に変位することになる。そして、前述の通り、回転プレート130の上面130aが大腿骨側インサートトライアル140の回転プレート当接面143aに当接している。更に、軸部142は、軸穴部122に対して上下方向にスライド移動自在に挿通されている。このため、回転プレート130が回転しながら軸穴部122に対して軸方向に変位すると、大腿骨側インサートトライアル140も軸穴部122に対して軸方向に変位することになる。即ち、本変形例では、軸部142、軸穴部122の内周面122b及びオネジ部122a、回転プレート130のメネジ部132は、回転プレート130に入力される回転力を、大腿骨側インサートトライアル140が脛骨側インサートトライアル120に対して上下方向に直線移動する直線駆動力に変換する、変換機構5cとして機能する。これにより、前述の実施形態の場合と同様、膝関節の隙間を調整することができる。
以上のように、本変形例によれば、前述の実施形態及び前述の変形例の場合と同様、大腿骨側インサートトライアル140における大腿骨コンポーネントの摺動面144の形状に影響を与えることなく、脛骨側インサートトライアル120に対する大腿骨側インサートトライアル140の姿勢を安定化することができる。
また、本変形例に係る人工膝関節置換術用脛骨トライアル4によれば、固定側部材としての脛骨側インサートトライアル120を、トレートライアルだけでなく、テンプレートに取り付けることもできる。これにより、トレートライアルを脛骨に固定する前の状態(テンプレートを脛骨に固定した状態)であっても、適切な膝関節の隙間を決定することができる。
本発明は、人工膝関節における脛骨側のプレートの厚みを決定するための人工膝関節置換術用脛骨トライアルとして、広く適用することができる。
1,2,3,4 人工膝関節置換術用脛骨トライアル
5,5a,5b,5c 変換機構
10,80,130 回転プレート(回転操作部)
16 側面(露出部)
20,40 トレートライアル(固定側部材)
22,42,72,122 軸穴部
30,50 インサートトライアル(可動側部材)
32,52,92,142 軸部
33,53,94,144 摺動面
65 第2傘歯車(回転操作部)
68 六角穴部(露出部)
70,120 脛骨側インサートトライアル(固定側部材)
90,140 大腿骨側インサートトライアル(可動側部材)
100 脛骨
110 大腿骨
111 大腿骨コンポーネント

Claims (11)

  1. 脛骨側に固定される固定側部材、及び該固定側部材における大腿骨側に取り付けられるとともに大腿骨コンポーネントが摺動する摺動面を有し前記固定側部材に対して可動する可動側部材、を備え、
    一方の前記部材に形成された軸部が他方の前記部材に形成された軸穴部に挿入された状態で、前記軸部が延びる方向である延出方向に沿って前記軸部が前記軸穴部に対して相対的に直線移動することにより前記可動側部材が前記固定側部材に対して直線移動して、前記固定側部材に対する前記可動側部材の前記延出方向における位置を調整可能に構成され、
    前記延出方向における垂直な方向に露出する露出部を有し、前記延出方向における前記固定側部材と前記可動側部材との間に設けられた回転操作部と、
    前記回転操作部に入力される回転力を、前記可動側部材が前記固定側部材に対して直線移動する直線駆動力に変換する変換機構と、
    を更に備えていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  2. 請求項1に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記回転操作部は、前記延出方向に延びる軸心を中心として回転可能に設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  3. 請求項2に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記回転操作部は、前記延出方向から視た形状が環状であって、その内周面に前記軸穴部が挿通するとともにその外周面が前記延出方向を中心として回転されるプレート状に形成された環状プレートとして設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  4. 請求項3に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記変換機構は、
    前記環状プレートにおける前記可動側部材側の面、又は前記固定側部材側の面に形成され、それぞれの高さが前記延出方向において異なる複数の面部と、
    前記可動側部材における前記複数の面部に対向する側の面、又は前記固定側部材における前記複数の面部に対向する側の面、から突出するように形成されるとともに、前記環状プレートが回転されることによりその先端部が前記複数の面部のいずれかに当接する突出部と、
    を有していることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  5. 請求項4に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記複数の面部は、前記環状プレートの回転方向に沿うように、且つ、該回転方向の一方向に沿って各前記面部の高さが徐々に高くなるように配列されていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  6. 請求項5に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    各前記面部は、前記環状プレートの回転方向において隣接する2つの面部のうちの高さが低い方の面部側の部分から、高さが高い方の面部側の部分に向かって高さが徐々に高くなる傾斜面として設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  7. 請求項1に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記回転操作部は、前記延出方向に垂直な方向に延びる軸心を中心として回転可能に設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  8. 請求項7に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記軸部は、前記可動側部材に形成され、
    前記軸穴部は、前記固定側部材に形成され、
    前記変換機構は、
    筒状に形成され、外周面が前記軸穴部の内周面に回転自在に設けられるとともに、内周面に形成されたネジ溝に前記軸部の外周面に形成されたネジ山が螺合する筒部と、
    前記筒部に一体に設けられ又は固定され、回転軸が前記筒部の軸心と同心状に設けられた第1傘歯車部と、
    前記回転操作部に設けられ、前記第1傘歯車部と噛み合う第2傘歯車部と、
    を有していることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記回転操作部を回転させることにより前記可動側部材を前記固定側部材に対して直線移動させる際、前記可動側部材が前記固定側部材に対して回転するのを規制する回転規制機構を更に備えていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    前記固定側部材は、トレートライアルとして設けられ、
    前記可動側部材は、インサートトライアルとして設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
  11. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の人工膝関節置換術用脛骨トライアルにおいて、
    脛骨側に配置される脛骨側インサートトライアル、及び、該脛骨側インサートトライアルよりも大腿骨側に配置される大腿骨側インサートトライアル、を有するインサートトライアルを更に備え、
    前記固定側部材は、前記脛骨側インサートトライアルとして設けられ、
    前記可動側部材は、前記大腿骨側インサートトライアルとして設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用脛骨トライアル。
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