JP2015177679A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも簡易な構成で、車両牽引時にモータの三相ショート状態を確実に実現する。【解決手段】切替制御回路31aにおいて、第1の回路部は、トランジスタT2、抵抗体R2およびツェナダイオードZ2を有する。トランジスタT2は、電圧平滑用キャパシタ500にドレイン端子が接続され、パワー半導体素子TN1における信号入力端子にソース端子が接続されている。抵抗体R2は、トランジスタT2のゲート端子と電圧平滑用キャパシタ500の一端側との間に接続されており、ツェナダイオードZ2は、トランジスタT2のゲート端子と電圧平滑用キャパシタ500の他端側との間に接続されている。フォトカプラIC2は、コントローラCPU1に電源が供給されているときに、ツェナダイオードZ2の両端を短絡させることで第1の回路部を無効化する。【選択図】図3

Description

本発明は電力変換装置に関する。
従来、電気自動車(EV:Electric Vehicle)やハイブリッド電気自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)などの車両に搭載された車両走行用のモータを駆動するために、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置(インバータ)が広く利用されている。
上記のモータおよび電力変換装置を搭載した車両を牽引するときには、モータからの誘起電圧が電力変換装置に印加されるため、電力変換装置が故障するおそれがある。具体的には、車両が牽引される状況においては、電力変換装置とモータ駆動用のバッテリ間の接続状態を切り替えるコンタクタが通常はオフされており、電力変換装置とバッテリが電気的に切り離されている。このような状態で車両が牽引されると、車両の駆動輪の回転に伴ってモータが回転される状況が発生する。車両駆動用のモータにおいて一般的な三相同期電動機が用いられる場合、ロータに搭載された磁石が発生する磁束がモータの回転に応じてステータの巻線と鎖交することにより、モータから誘起電圧が発生する。この誘起電圧は、電力変換装置内のダイオードを介して、電力変換装置に搭載された平滑用キャパシタの電圧を上昇させる。ここで、誘起電圧はモータの回転数に比例して上昇するため、車両が高速で牽引されるほど誘起電圧が高くなる。そのため、車両の牽引速度によっては、電力変換装置内のダイオードや平滑用キャパシタに印加される電圧がこれらの部品の耐電圧を超えてしまい、破損する危険性がある。
上記の問題点を解消するための一般的な方策としては、電力変換装置の耐電圧をモータの最大誘起電圧以下となるように設計することが考えられる。しかし、車両に要求されるトルクと電力変換装置が通電できる最大電流との兼ね合いから、通電電流を低めに抑えるためにモータ磁石の出力を大きくせざるを得ない場合がある。この場合、誘起電圧が高くなるため、上記の問題点を解消することができない。
また、上記の問題点を解消するための別の方策として、車両牽引時に電力変換装置を起動させ、電力変換装置の上下アームの一方を全相についてオンさせることでモータを三相ショート状態にして、モータからの誘起電圧により電力変換装置内の平滑用キャパシタが充電されないようにすることが従来採用されている。しかし、この方策では、車両牽引時に電力変換装置を起動させる必要がある。そのため、事故等により電源が供給できないなど、電力変換装置内のコントローラへの電源供給が遮断された状況では、電力変換装置を起動させることができないため、採用することができない。
そこで、電力変換装置を起動できない状態でも車両牽引時にモータの3相ショート状態を実現するための技術が、本出願人により提案されている(特許文献1)。この技術では、電力変換装置内に従来のコントローラとは別に制御用のマイコンを搭載し、モータからの誘起電圧によって電力変換装置内の平滑用キャパシタに蓄積される電圧を利用して、このマイコンに電源供給を行う。そして、平滑用キャパシタの電圧が所定値以上であれば、マイコンからの制御信号に基づいて電力変換装置の上下アームの一方を全相についてオンさせることにより、電力変換装置を過電圧から保護する構成としている。
特開2012−186871号公報
特許文献1に開示された技術では、上記のマイコンや、このマイコンに電源を供給するための電源回路、平滑用キャパシタの電圧を測定するための回路などを、電力変換装置内に追加的に搭載する必要がある。これは、電力変換装置の小型化や低コスト化において支障となる可能性がある。そのため、従来よりも簡易な構成で、車両牽引時にモータの3相ショート状態を確実に実現できる方策が求められている。
本発明による電力変換装置は、互いに直列に接続された上アームおよび下アームの電力変換素子を有し、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、前記電力変換部に印加される電圧を平滑化するための電圧平滑回路と、前記上アームの電力変換素子および前記下アームの電力変換素子を駆動するためのドライバ回路と、前記上アームの電力変換素子および前記下アームの電力変換素子の駆動を制御するための信号を前記ドライバ回路に出力するコントローラと、前記コントローラから前記信号が出力されないときに、前記上アームの電力変換素子または前記下アームの電力変換素子をオンまたはオフするための切替制御回路と、を備え、前記切替制御回路は、前記電圧平滑回路の電圧に基づいて前記上アームの電力変換素子または前記下アームの電力変換素子をオンまたはオフする第1の回路部と、前記コントローラへの電源供給状態に基づいて前記第1の回路部を有効化または無効化する第2の回路部とを有する。
本発明によれば、従来よりも簡易な構成で、車両牽引時にモータの三相ショート状態を確実に実現することができる。
モータ駆動用システムのブロック図である。 本発明を適用しない場合の車両牽引時の電圧変化を説明するための波形図である。 本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の回路構成図である。 切替制御回路の動作を説明するためのタイミングチャート図である。 切替制御回路の動作を説明するための真理値表である。 本発明を適用した場合の車両牽引時の電圧変化を説明するための波形図である。 本発明を適用した場合の車両牽引時の電圧変化を説明するための波形図である。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の回路構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置の回路構成図である。
(発明の概要)
図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換装置を含んだモータ駆動用システムのブロック図である。図1に示すモータ駆動用システムは、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両に搭載されて使用されるものであり、車両走行用の三相交流モータ(以下、単にモータと称する)900と、モータ900に接続された電力変換装置200と、モータ900を駆動するための直流電力を電力変換装置200に供給するバッテリ901と、電力変換装置200とバッテリ901の間の接続状態を切り替えるコンタクタ902とを有する。
電力変換装置200は、制御部20、駆動部30、電力変換部40および電圧平滑用キャパシタ500を有する。
制御部20は、電源電圧VBを受けて動作し、図示しない上位コントローラから入力されるトルク指令や回転数指令などの指令信号に基づいて、PWM信号を発生して駆動部30に出力する。
駆動部30は、制御部20からのPWM信号に基づいて、ドライバ回路IDP1、IDN1、IDP2、IDN2、IDP3、IDN3から駆動信号をそれぞれ出力し、電力変換部40のパワー半導体素子TP1、TN1、TP2、TN2、TP3、TN3をそれぞれスイッチング制御する。
電力変換部40は、バッテリ901から供給される直流電力を交流電力に変換するための部分であり、上アームに対応する電力変換素子としてのパワー半導体素子TP1、TP2およびTP3と、下アームに対応する電力変換素子としてのパワー半導体素子TN1、TN2およびTN3とを有している。これらのパワー半導体素子には、たとえばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)が用いられる。あるいは、MOSFETやバイポーラタイプのトランジスタを使用しても構わない。直流電力を交流電力に変換できるものであれば、どのようなものを電力変換素子として用いてもよい。
電力変換部40において、各パワー半導体素子が駆動部30からの駆動信号に応じてそれぞれスイッチング制御されることで、バッテリ901から供給された直流電力が三相の交流電力に変換されてモータ900に出力される。この交流電力を用いてモータ900が駆動され、車両の走行が行われる。なお、電力変換部40において、各パワー半導体素子には、還流ダイオードDP1、DN1、DP2、DN2、DP3、DN3がそれぞれ電気的に逆並列に接続されている。
電圧平滑用キャパシタ500は、上記の電力変換時に電力変換部40に印加される電圧の変動を抑えて平滑化するためのものであり、バッテリ901に対して電力変換部40と並列に接続されている。なお、電圧を平滑化できるものであれば、キャパシタ以外のものを利用してもよい。
電力変換部40からモータ900に交流電力を出力するための電線には、電流センサ803が取り付けられている。この電流センサ803により、電力変換部40からモータ900に出力される電流が計測され、その計測結果が制御部20に出力される。制御部20は、電流センサ803からの電流計測値に基づいて、モータ900のトルクを制御するための電流フィードバック制御を行うことができる。なお、図1では、三相のうち二相分の電線に電流センサ803が取り付けられており、これらの電流計測値から残りの一相の電流値を算出する例を示しているが、三相全ての電線に電流センサ803を取り付けて電流計測を行ってもよい。
次に、本発明を適用しない場合に、図1のモータ駆動用システムを搭載した車両が故障等により走行不能となり牽引されたときの電圧変化について、図2の波形図を参照して説明する。車両が牽引されて駆動輪が回転されることによりモータ900内のロータが回転されると、ロータに搭載された磁石が発生する磁束がモータ900の回転に応じてステータの巻線と鎖交することにより、モータ900から誘起電圧が発生する。この誘起電圧が電力変換装置200に印加されることで、電力変換装置200の出力端子の電圧、すなわちパワー半導体素子TN1のコレクタ〜エミッタ間電圧は、たとえば図2の波形51に示すように変化する。この電力変換装置200への印加電圧は、電力変換部40内の還流ダイオードDP1、DN1、DP2、DN2、DP3、DN3を介して、電圧平滑用キャパシタ500を充電する。その結果、電圧平滑用キャパシタ500の電圧は、波形52に示すように、印加電圧波形51のピーク値まで上昇する。この電圧が所定の機器耐電圧(たとえば600V)を超えてしまうと、パワー半導体素子TP1、TN1、TP2、TN2、TP3、TN3や、電圧平滑用キャパシタ500が破損してしまい、電力変換装置200が故障するおそれがある。
本発明では、上記の問題点を解消するために、制御部20が動作していない場合でも、車両牽引時には電圧平滑用キャパシタ500の電圧に応じて、下アームのパワー半導体素子TN1、TN2、TN3を全てオンさせるように制御する。これにより、モータ900を三相ショート状態として、電圧平滑用キャパシタ500に過大な誘起電圧が印加されないようにする。以下に説明する各実施形態では、こうした制御を行うための具体的な手法についてそれぞれ説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置200の回路構成図である。なお、図3では、説明を簡単にするため、制御部20、駆動部30および電力変換部40の各部分の回路構成を一相分についてのみ示している。残りの二相分については図示を省略しているが、いずれも図3に示したのと同様の回路構成を有している。また、図1の電流センサ803についても図示を省略すると共に、図1の電圧平滑用キャパシタ500をキャパシタC1として示している。
本実施形態において、制御部20は、コントローラCPU1および制御電源回路PS2を有する。
コントローラCPU1は、図示しない上位コントローラから入力されるトルク指令や回転数指令などの指令信号に基づいて、電力変換部40における上アームのパワー半導体素子TP1と下アームのパワー半導体素子TN1の駆動をそれぞれ制御するためのPWM信号SP1、SP2を出力する。なお、PWM信号以外を用いてパワー半導体素子TP1、TN1をそれぞれ駆動制御してもよい。
制御電源回路PS2は、電源電圧VBからの電源供給を受け、これに基づいて、コントローラCPU1を含む制御部20内の各部で使用するための制御電源、たとえば5Vの直流電圧を発生する。
駆動部30は、ドライバ回路IDP1およびIDN1、フォトカプラICP1およびICN1、駆動部電源回路PS1、および切替制御回路31aを有する。
ドライバ回路IDP1、IDN1には、絶縁素子であるフォトカプラICP1、ICN1をそれぞれ介して、コントローラCPU1からPWM信号SP1、SP2がそれぞれ入力される。このPWM信号SP1、SP2に基づいて、ドライバ回路IDP1、IDN1は、電力変換部40のパワー半導体素子TP1、TN1をスイッチング制御するためのゲートドライブ信号GP1、GN1をそれぞれ出力する。
駆動電源回路PS1は、制御部20を介して電源電圧VBからの電源供給を受け、これに基づいて、ドライバ回路IDP1、IDN1をそれぞれ動作させるための駆動電源VP1、VN1を出力する。
切替制御回路31aは、ダイオードD21、トランジスタT2、抵抗体R2、ツェナダイオードZ2、キャパシタC2、およびフォトカプラIC2を用いて、図3に示すような回路構成を有している。なお、ダイオードD21、トランジスタT2、抵抗体R2、ツェナダイオードZ2およびキャパシタC2は、車両牽引時にコントローラCPU1からPWM信号SP1、SP2が出力されないときに、電力変換部40の下アームのパワー半導体素子TN1をオンまたはオフするための回路部(以下、第1の回路部と称する)を構成する。一方、フォトカプラIC2は、コントローラCPU1への電源供給状態に基づいて、第1の回路部を有効化または無効化するための回路部(以下、第2の回路部と称する)を構成する。
第1の回路部において、N型MOSFETであるトランジスタT2は、ゲート、ソース、ドレインの各端子を有している。トランジスタT2のゲート端子には、抵抗体R2、ツェナダイオードZ2、キャパシタC2およびフォトカプラIC2が接続されている。抵抗体R2は、トランジスタT2のゲート端子とキャパシタC1(電圧平滑用キャパシタ500)の一端側(正極側)との間に接続されており、ツェナダイオードZ2、キャパシタC2およびフォトカプラIC2は、トランジスタT2のゲート端子とキャパシタC1の他端側(負極側)との間に接続されている。また、トランジスタT2のソース端子は、ダイオードD21を介して下アームのパワー半導体素子TN1の信号入力端子(ゲート端子)に接続されており、ドレイン端子は、抵抗体R2と同様に、キャパシタC1の一端側(正極側)に接続されている。
切替制御回路31aにおいて、トランジスタT2は、ゲート端子の電圧(ゲート電圧)に応じてソース端子とドレイン端子の間の導通状態を切り替える。トランジスタT2に入力されるゲート電圧は、キャパシタC1の電圧に応じて変化する。
第2の回路部において、絶縁素子であるフォトカプラIC2は、制御電源回路PS2から出力される制御電源を受けて動作し、ツェナダイオードZ2およびキャパシタC2の両端間を短絡する。
なお、切替制御回路31aにおいて定電圧ダイオードとして用いられるツェナダイオードZ2には、降伏電圧(ツェナ電圧)がパワー半導体素子TN1の信号入力端子における耐電圧以下であるものを選定することが好ましい。また、図3ではトランジスタT2をN型MOSFETとして示しているが、他のトランジスタ、たとえばP型MOSFET、バイポーラトランジスタ、IGBT等を用いてもよい。あるいは、二端子間の導通状態を入力電圧に応じて切り替え可能なものであれば、トランジスタ以外のものを用いてもよい。パワー半導体素子TN1に電流制御タイプの素子を用いる場合、トランジスタT2も同様に電流制御タイプの素子を用いることが好ましい。その場合、電流制限のために、ダイオードD21と直列に抵抗体を接続することが好ましい。
ここで、切替制御回路31aの動作について以下に説明する。初めに、制御電源回路PS2からコントローラCPU1に制御電源が供給されていないときの切替制御回路31aの動作を説明する。
電源電圧VBが制御部20に入力されず、制御電源回路PS2からコントローラCPU1に制御電源が供給されていないときには、フォトカプラIC2がオフ状態となっている。このとき、キャパシタC1の電圧をHVDCとすると、このキャパシタ電圧HVDCが抵抗体R2を介してトランジスタT2のゲート端子に印加される。
車両の牽引などによってキャパシタ電圧HVDCが上昇すると、それに伴ってトランジスタT2のゲート電圧が上昇する。トランジスタT2のゲート電圧が所定のしきい値を超えると、トランジスタT2がオンし、キャパシタ電圧HVDCがトランジスタT2およびダイオードD21を介して、パワー半導体素子TN1の信号入力端子(ゲート端子)に入力される。これにより、パワー半導体素子TN1がオンする。
駆動部30において上記と同様の動作が各相について行われることで、各相の下アームのパワー半導体素子TN1、TN2、TN3が全てオン状態となる。これにより、モータ900を三相ショート状態とすることができる。
次に、制御電源回路PS2からコントローラCPU1に制御電源が供給されているときの切替制御回路31aの動作を説明する。
電源電圧VBが制御部20に入力されることにより、制御電源回路PS2からコントローラCPU1に制御電源が供給されると、制御電源回路PS2からフォトカプラIC2に所定の電圧が印加されることでフォトカプラIC2がオン状態となる。すると、ツェナダイオードZ2の両端が短絡され、トランジスタT2のゲート電圧がキャパシタC1の負極側電位まで低下する。これにより、キャパシタC1の電圧に関わらずトランジスタT2をオフさせて、前述のようなキャパシタ電圧HVDCに応じた切替制御回路31aにおける第1の回路部の動作を無効化することができる。
以上説明したようにして第1の回路部の動作が切替制御回路31aにおいて無効化された後は、コントローラCPU1からのPWM信号SP1、SP2に基づいて、ドライバ回路IDP1、IDN1からゲートドライブ信号GP1、GN1がそれぞれ出力される。このゲートドライブ信号GP1、GN1に基づいて、パワー半導体素子TP1、TN1がそれぞれ駆動される。
駆動部30において上記と同様の動作が各相について行われることで、モータ900の三相ショート状態を解除することができる。
以上説明した切替制御回路31aの動作について、図4のタイミングチャートを参照して説明する。
図4において、波形61はキャパシタC1におけるキャパシタ電圧HVDCを、波形62はパワー半導体素子TN1のコレクタ〜エミッタ間に印加される電圧を、波形63はパワー半導体素子TN1のゲート〜エミッタ間に印加される電圧をそれぞれ表している。なお、波形62が示す電圧は、電力変換装置200の出力端子における電圧と同じである。また、波形64は制御部20に印加される電源電圧VBを表し、波形65はコントローラCPU1から出力されるPWM信号SN1を表している。
電源電圧VBが上昇してトランジスタT2のゲート電圧が所定のしきい値を超えると、トランジスタT2がオンして、キャパシタ電圧HVDCがダイオードD21を介してパワー半導体素子TN1のゲート端子に入力される。これにより、図4の波形61〜63に示すように、キャパシタ電圧HVDCの上昇に応じて、パワー半導体素子TN1のコレクタ〜エミッタ間電圧およびゲート〜エミッタ間電圧がそれぞれ上昇し始める。なお、トランジスタT2がオンした後のゲート電圧は、ツェナダイオードZ2の降伏電圧までは上昇するが、それ以降はキャパシタ電圧HVDCが上昇しても一定となる。
パワー半導体素子TN1のゲート〜エミッタ間電圧が所定のしきい値を超えると、パワー半導体素子TN1がオンすることにより、コレクタ〜エミッタ間電圧が低下する。一方、ゲート〜エミッタ間電圧は、ツェナダイオードZ2の降伏電圧に応じて一定となる。
電源電圧VBが入力されると、フォトカプラIC2がオンすることにより、ツェナダイオードZ2の両端が短絡される。すると、これに応じてトランジスタT2のゲート電圧が低下し、トランジスタT2がオフする。これにより、パワー半導体素子TN1がオフされてゲート〜エミッタ間電圧が低下すると共に、コレクタ〜エミッタ間電圧が不定となる。なお、パワー半導体素子TN1のコレクタ〜エミッタ間電圧は、徐々にキャパシタ電圧HVDCの半分の電圧まで上昇する。
その後、コントローラCPU1が起動されてPWM信号SN1の出力を開始し、これに応じてドライバ回路IDN1からゲートドライブ信号GN1が出力されると、パワー半導体素子TN1が再びオンし、コレクタ〜エミッタ間電圧が低下する。
以上の動作をまとめて、図5の真理値表を参照して説明する。図5において、(a)はパワー半導体素子TN1に入力されるゲート信号の論理回路図を示す。また、(b)は切替制御回路31aにおける入出力信号の真理値表を示し、(c)は切替制御回路31aおよびドライバ回路IDN1からの出力信号とパワー半導体素子TN1に入力されるゲート信号の真理値表を示す。
切替制御回路31aからの出力信号O2は、電源電圧VBとキャパシタ電圧HVDCに応じて、図5(a)に示す論理回路図に従って決定される。具体的には、図5(b)の真理値表に示すように、キャパシタ電圧HVDCが印加され、かつ電源電圧VBが印加されない状態のときに、切替制御回路31aから出力信号O2が出力される。一方、キャパシタ電圧HVDCが印加されていても電源電圧VBが入力されると、切替制御回路31aからの出力が解除され、出力信号O2は出力されなくなる。
パワー半導体素子TN1に入力されるゲート信号は、上記のようにして決定される切替制御回路31aから出力信号O2とドライバ回路IDN1からのゲートドライブ信号GN1に応じて、図5(a)に示す論理回路図に従って決定される。具体的には、図5(c)の真理値表に示すように、切替制御回路31aから出力信号O2とドライバ回路IDN1からのゲートドライブ信号GN1のいずれかがオンになることで、パワー半導体素子TN1に入力されるゲート信号がオンになる。
次に、車両牽引時の回路動作について、図3を参照して説明する。ここでは、電源電圧VBが制御部20に入力されない状態で車両が牽引された状態を想定する。
車両が牽引されてモータ900が回転されると、モータ900の端子に回転数に応じた誘起電圧が発生し、電力変換装置200の出力端子に印加される。電力変換装置200の出力端子に印加された電圧は、上アームの還流ダイオードDP1を介してキャパシタC1に印加される。これにより、キャパシタC1が充電され、誘起電圧のピーク電圧と同じキャパシタ電圧HVDCがキャパシタC1に生じる。このキャパシタ電圧HVDCは、抵抗体R2を介してツェナダイオードZ2に印加される。すると、これに応じてトランジスタT2のゲート電圧が上昇し、トランジスタT2がオンする。トランジスタT2がオンすると、ダイオードD21を介してパワー半導体素子TN1のゲート電圧が上昇し、下アームのパワー半導体素子TN1がオンする。これと同様の方法で、他の2相の下アームのパワー半導体素子TN2、TN3をそれぞれオンすることにより、モータ900を3相ショート状態とすることができる。
以上説明したようにしてモータ900を3相ショート状態にすることで、モータ900の誘起電圧により発生する電流は、モータ900と電力変換装置200の下アーム間で還流される。そのため、上アームの還流ダイオードDP1、DP2、DP3を介してキャパシタC1を充電する経路がなくなり、キャパシタC1に対して継続的に誘起電圧のピーク電圧が印加されることがなくなる。したがって、電力変換装置200を誘起電圧による過電圧印加から保護することができる。
本発明を適用した場合に、上記のように電源電圧VBが制御部20に入力されない状態で車両が牽引された場合の電圧変化について、図6および図7の波形図を参照して説明する。図6は、車両牽引時の電力変換装置200への印加電圧(パワー半導体素子TN1のコレクタ〜エミッタ間電圧)とキャパシタ電圧HVDCの変化を示している。図7は、これらに加えて、さらに車両牽引時のパワー半導体素子TN1のゲート電圧とコレクタ電流の変化を示している。
車両の牽引によってモータ900から誘起電圧が発生し、これによって電力変換装置200への印加電圧(パワー半導体素子TN1のコレクタ〜エミッタ間電圧)が図6、7の波形71に示すように変化すると、キャパシタC1(電圧平滑用キャパシタ500)が充電され、キャパシタ電圧HVDCが上昇する。しかし、キャパシタ電圧HVDCが波形72で示す所定の電圧以上になると、切替制御回路31aによってパワー半導体素子TN1がオンされることでモータ900が3相ショート状態となり、電力変換装置200への誘起電圧の印加が防止される。その結果、電力変換装置200への印加電圧は、図6、7の波形71に示すように低下する。一方、パワー半導体素子TN1のゲート電圧は、図7の波形73に示すように上昇する。
なお、パワー半導体素子TN1のコレクタ電流は、図7の波形74に示すように、電力変換装置200への印加電圧が上昇し始めてから、パワー半導体素子TN1がオンされることで低下するまでの間のタイミングにおいて、一瞬低下する。これは、モータ900で発生した誘起電圧により、モータ900からの電流が上アームの還流ダイオードDP1に一瞬流れるためである。
ここで、切替制御回路31aの動作は、モータ900の回転数が上昇しても、キャパシタC1が充電される速度に対して十分高速である。そのため、仮にモータ900が高速回転されており、モータ900で生じた誘起電圧が電力変換装置200内の部品の耐電圧よりも高くなっているような場合でも、キャパシタC1の電圧が上昇される途中でモータ900を3相ショート状態として、電力変換装置200への誘起電圧の継続的印加を防止することが可能である。
なお、車両の牽引が継続された状態で時間が経過すると、キャパシタ電圧HVDCは、モータ駆動用システム内の放電抵抗等(図1、3には不図示)により、図6、7の波形72に示すように徐々に低下していく。
その後、キャパシタ電圧HVDCが徐々に低下することでトランジスタT2のゲート電圧が低下してオフになると、それに伴ってパワー半導体素子TN1のゲート電圧が低下し、パワー半導体素子TN1もオフになる。これにより、モータ900の3相ショート状態が解除される。
3相ショート状態が解除されると、モータ900からの誘起電圧により、還流ダイオードDP1を経由してキャパシタC1が再度充電される。そして、キャパシタ電圧HVDCが所定の電圧以上になることで、上記のような動作が繰り返される。
以上説明したような車両牽引時の回路動作により、モータ900が回転している状態において、継続的に3相ショート状態を維持することができる。その結果、電力変換装置200への過電圧印加を防止することが可能となる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)電力変換装置200は、電力変換部40と、電力変換部40に印加される電圧を平滑化するための電圧平滑用キャパシタ500と、電力変換部40において互いに直列に接続された上アームのパワー半導体素子TP1および下アームのパワー半導体素子TN1をそれぞれ駆動するためのドライバ回路IDP1およびIDN1と、これらのパワー半導体素子TP1、TN1の駆動をそれぞれ制御するためのPWM信号SP1、SP2をドライバ回路IDP1、IDN1にそれぞれ出力するコントローラCPU1と、切替制御回路31aとを備える。切替制御回路31aは、電圧平滑用キャパシタ500の電圧に基づいて下アームのパワー半導体素子TN1をオンまたはオフする第1の回路部と、コントローラCPU1への電源供給状態に基づいて第1の回路部を有効化または無効化する第2の回路部とを有する。このようにしたので、従来よりも簡易な構成で、車両牽引時にモータ900の三相ショート状態を確実に実現することができる。
(2)切替制御回路31aにおいて、第1の回路部は、トランジスタT2、抵抗体R2およびツェナダイオードZ2を有する。トランジスタT2は、ゲート端子の電圧に応じてドレイン端子とソース端子の間の導通状態を切り替えると共に、電圧平滑用キャパシタ500にドレイン端子が接続され、パワー半導体素子TN1における信号入力端子にソース端子が接続されている。抵抗体R2は、トランジスタT2のゲート端子と電圧平滑用キャパシタ500の一端側との間に接続されており、ツェナダイオードZ2は、トランジスタT2のゲート端子と電圧平滑用キャパシタ500の他端側との間に接続されている。また、第2の回路部としてのフォトカプラIC2は、コントローラCPU1に電源が供給されているときに、ツェナダイオードZ2の両端を短絡させることで第1の回路部を無効化する。このようにしたので、簡単で安価な回路構成により、切替制御回路31aの機能を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置200の回路構成図である。なお、図8では、制御部20および駆動部30のうち制御電源回路PS2(図3参照)の図示を省略し、駆動部30の残りの部分と三相の電力変換部40に含まれる各構成を図示している。
本実施形態において、電力変換装置200には、第1の実施形態で説明した図3の切替制御回路31aに替えて、図8に示すような回路構成の切替制御回路31bが駆動部30に設けられている。すなわち、第1の実施形態では、図3に示した切替制御回路31aが各相の電力変換部40についてそれぞれ設けられているのに対して、本実施形態では、図8の切替制御回路31bが三相の電力変換部40について共通に設けられている点が異なっている。
切替制御回路31bにおいて、トランジスタT2のソース端子は、ダイオードD21、D22、D23を介して、下アームのパワー半導体素子TN1、TN2、TN3の信号入力端子(ゲート端子)に共通に接続されている。また、トランジスタT2のゲート端子には、図3に示した切替制御回路31aと同様に、抵抗体R2、ツェナダイオードZ2、キャパシタC2およびフォトカプラIC2が接続されており、ドレイン端子は、キャパシタC1の一端側(正極側)に接続されている。
車両の牽引などによってキャパシタ電圧HVDCが上昇すると、それに伴ってトランジスタT2のゲート電圧が上昇する。トランジスタT2のゲート電圧が所定のしきい値を超えると、トランジスタT2がオンする。このとき、キャパシタ電圧HVDCがトランジスタT2およびダイオードD21、D22、D23を介して、パワー半導体素子TN1、TN2、TN3の信号入力端子(ゲート端子)にそれぞれ入力される。これにより、パワー半導体素子TN1、TN2、TN3をそれぞれオン状態として、モータ900を三相ショート状態とすることができる。
また、電源電圧VBが入力されてフォトカプラIC2がオンされると、ツェナダイオードZ2の両端が短絡されてトランジスタT2のゲート電圧が低下するため、トランジスタT2がオフする。これにより、切替制御回路31bにおける第1の回路部の動作を無効化することができる。その結果、ドライバ回路IDP1、IDN1、IDP2、IDN2、IDP3、IDN3からそれぞれ出力される各ゲートドライブ信号に基づいて、上アームの各パワー半導体素子TP1、TP2、TP3および下アームの各パワー半導体素子TN1、TN2、TN3を駆動することができる。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、切替制御回路31bは、複数の電力変換部40に対して共通に設けられている。具体的には、切替制御回路31bにおいて、トランジスタT2は、パワー半導体素子TN1、TN2およびTN3における信号入力端子にソース端子が共通に接続されている。そのため、第1の実施形態で説明したのよりもさらに簡易な構成で、車両牽引時にモータ900の三相ショート状態を確実に実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図9は、本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置200の回路構成図である。
本実施形態において、電力変換装置200には、第1の実施形態で説明した図3の切替制御回路31aに替えて、図9に示すような回路構成の切替制御回路31cが駆動部30に設けられている。この切替制御回路31cは、第1の実施形態における図3の切替制御回路31aと比べて、抵抗体R2と直列に接続されたツェナダイオードZ3を第1の回路部としてさらに有する点が異なっている。
前述の第1、第2の各実施形態では、キャパシタC1からのキャパシタ電圧HVDCにより降伏電圧以上の電圧がツェナダイオードZ2に印加される状態のときに、トランジスタT2がオンすると共に、抵抗体R2に電流が流れる。また、制御部20に電源電圧VBが入力されることで、ツェナダイオードZ2の両端が短絡されて第1の回路部が無効化されている状態のときには、キャパシタ電圧HVDCに応じた電流が抵抗体R2に流れる。そのため、抵抗体R2では、継続的に電力損失が発生する。この電力損失は、たとえばキャパシタ電圧HVDCの電圧値が400V、抵抗体R2の抵抗値が50kΩの場合に、約3.2Wになる。このような抵抗体R2を駆動部30内に設けるためには、相当の面積を必要とするため、電力変換装置200に対する小型化の妨げになる。
一方、本実施形態では、図9のように、ツェナダイオードZ2とキャパシタC1の正極側との間に、抵抗体R2と直列に接続されたツェナダイオードZ3がさらに設けられている。これにより、キャパシタC1から印加されるキャパシタ電圧HVDCがツェナダイオードZ3の降伏電圧とツェナダイオードZ2の降伏電圧を合算した電圧以上となることで、はじめてトランジスタT2がオンすると共に、抵抗体R2に電流が流れる。また、制御部20に電源電圧VBが入力され、ツェナダイオードZ2の両端が短絡されて第1の回路部が無効化されている状態のときには、キャパシタ電圧HVDCがツェナダイオードZ3の降伏電圧以上とならない限り、抵抗体R2に電流が流れることはない。したがって、電力変換装置200内の部品の耐電圧に近い値となるようにツェナダイオードZ3の降伏電圧を選定することで、モータ900からの誘起電圧が耐電圧よりも十分に低い安全な状態においては、抵抗体R2に電流が流れないようにして無駄な電力損失を低減することができる。その結果、抵抗体R2の搭載面積を抑えて、電力変換装置200の小型化を図ることができる。
以上説明した本発明の第3の実施形態によれば、切替制御回路31cにおいて、第1の回路部は、抵抗体R2と直列に接続されたツェナダイオードZ3をさらに有する。そのため、無駄な電力損失を低減し、電力変換装置200の小型化を図ることができる。
なお、以上説明した各実施の形態において、切替制御回路31a、31b、31cがそれぞれ有する第1の回路部および第2の回路部は、他の回路構成で実現してもよい。たとえば、コンパレータやオペアンプといったリニアIC回路を用いても実現可能である。また、トランジスタT2の代わりに電流制御素子を用いたり、フォトカプラIC2の代わりにコイル等を用いたりしてもよい。換言すると、第1の回路部としては、車両牽引時にコントローラCPU1から信号が出力されないときに、電力変換部40の上アームまたは下アームのパワー半導体素子の駆動を制御することができれば、どのような回路構成であってもよい。また、第2の回路部としては、コントローラCPU1への電源供給状態に基づいて、第1の回路部を有効化または無効化することができれば、どのような回路構成であってもよい。
また、以上説明した各実施の形態では、切替制御回路31a、31b、31cにより、電力変換部40の下アームの各パワー半導体素子の駆動を制御することでモータ900を三相ショート状態にする例を説明したが、上アームの各パワー半導体素子の駆動を制御することでモータ900を三相ショート状態としてもよい。
以上説明した各実施の形態は、それぞれ任意に組み合わせてもよい。たとえば図8の切替制御回路31bにおいて、さらに抵抗体R2と直列に接続されたツェナダイオードZ3を設けることで、第2の実施形態と第3の実施形態を組み合わせることができる。
以上説明した各実施形態や各種の変化例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
20 制御部
30 駆動部
31a、31b、31c 切替制御回路
40 電力変換部
200 電力変換装置
500 電圧平滑用キャパシタ
900 モータ
C1、C2 キャパシタ
R2 抵抗体
T2 トランジスタ
VB 電源電圧
Z2、Z3 ツェナダイオード
D21 ダイオード
DP1、DN1、DP2、DN2、DP3、DN3 還流ダイオード
IC2 フォトカプラ
TP1、TN1、TP2、TN2、TP3、TN3 パワー半導体素子
CPU1 コントローラ
IDP1、IDN1、IDP2、IDN2、IDP3、IDN3 ドライバ回路

Claims (5)

  1. 互いに直列に接続された上アームおよび下アームの電力変換素子を有し、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    前記電力変換部に印加される電圧を平滑化するための電圧平滑回路と、
    前記上アームの電力変換素子および前記下アームの電力変換素子を駆動するためのドライバ回路と、
    前記上アームの電力変換素子および前記下アームの電力変換素子の駆動を制御するための信号を前記ドライバ回路に出力するコントローラと、
    前記コントローラから前記信号が出力されないときに、前記上アームの電力変換素子または前記下アームの電力変換素子をオンまたはオフするための切替制御回路と、を備え、
    前記切替制御回路は、前記電圧平滑回路の電圧に基づいて前記上アームの電力変換素子または前記下アームの電力変換素子をオンまたはオフする第1の回路部と、前記コントローラへの電源供給状態に基づいて前記第1の回路部を有効化または無効化する第2の回路部とを有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記第1の回路部は、
    第1接続端子、第2接続端子および制御端子を有し、前記制御端子の電圧に応じて前記第1接続端子と前記第2接続端子の間の導通状態を切り替えると共に、前記電圧平滑回路に前記第1接続端子が接続され、前記上アームの電力変換素子または前記下アームの電力変換素子における前記信号の入力端子に前記第2接続端子が接続されたトランジスタと、
    前記制御端子と前記電圧平滑回路の一端側との間に接続された抵抗体と、
    前記制御端子と前記電圧平滑回路の他端側との間に接続された定電圧ダイオードと、を有し、
    前記第2の回路部は、前記コントローラに電源が供給されているときに、前記定電圧ダイオードの両端を短絡させることで前記第1の回路部を無効化することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記電力変換部を複数有し、
    前記切替制御回路は、複数の前記電力変換部に対して共通に設けられていることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、
    前記第1の回路部は、
    第1接続端子、第2接続端子および制御端子を有し、前記制御端子の電圧に応じて前記第1接続端子と前記第2接続端子の間の導通状態を切り替えると共に、前記電圧平滑回路に前記第1接続端子が接続され、前記上アームの電力変換素子または前記下アームの電力変換素子における前記信号の入力端子に前記第2接続端子が複数の前記電力変換部について共通に接続されたトランジスタと、
    前記制御端子と前記電圧平滑回路の一端側との間に接続された抵抗体と、
    前記制御端子と前記電圧平滑回路の他端側との間に接続された定電圧ダイオードと、を有し、
    前記第2の回路部は、前記コントローラに電源が供給されているときに、前記定電圧ダイオードの両端を短絡させることで前記第1の回路部を無効化することを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項2または4に記載の電力変換装置において、
    前記第1の回路部は、前記抵抗体と直列に接続された第2の定電圧ダイオードをさらに有することを特徴とする電力変換装置。
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