JP2015177665A - 災害復旧支援システムおよび災害復旧支援プログラム - Google Patents

災害復旧支援システムおよび災害復旧支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 需要家の状況に応じた適正な優先順位で電力復旧する。【解決手段】 災害の発生日時や内容、規模を含む災害情報を取得する通信部4と、現在時刻と、系統データベース2に記憶された電力供給系統と、区間データベース3に記憶された需要家情報と、通信部4で取得した災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家を含む、優先需要家を割り出し、この優先需要家の復旧優先順位を高く策定する順位策定タスク5と、を備える。【選択図】 図1

Description

この発明は、災害によって停電が発生した場合に、給電の復旧を支援する災害復旧支援システムおよび災害復旧支援プログラムに関する。
地震や台風などの災害によって広範囲な停電が発生した場合、従来、優先順位を設けずに公正に給電の復旧を行うのが通常であった。このため、優先的に電力を供給すべき需要家・施設が存在しても、これらの需要家に対する復旧が遅れてしまい、地域の災害救助に支障をきたすおそれがある。
これに対して、予め負荷(需要家)に重要度・優先順位を定め、復旧の際に重要度の高い負荷から順に復旧する、というシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムは、供給支障地域に含まれる停電負荷で復旧可能な負荷に対して、優先順位の高い負荷から順に負荷送電手順を作成するものである。
特開平05−191925号公報
ところで、災害時に優先的に電力を供給すべき需要家は、一義的に定まるものではなく、災害によって生じた需要家の状況によって決定されるべきものである。しかしながら、特許文献1のシステムでは、優先順位が予め一義的に定まっているため、需要家の状況に応じた適正な優先順位で復旧することができない場合が生じる。
そこでこの発明は、需要家の状況に応じた適正な優先順位で復旧することを可能にする、災害復旧支援システムおよび災害復旧支援プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、災害によって停電が発生した場合に、電力供給の復旧を支援する災害復旧支援システムであって、各需要家への電力供給系統を記憶する供給系統記憶手段と、公共施設である需要家や、病院である需要家、生命維持に必要な電動医療機器を使用する需要家を含む、特定需要家の位置を含む需要家情報を記憶する需要家情報記憶手段と、災害の発生日時や内容、規模を含む災害情報を取得する災害情報取得手段と、現在時刻と、前記供給系統記憶手段に記憶された前記電力供給系統と、前記需要家情報記憶手段に記憶された前記需要家情報と、前記災害情報取得手段で取得した前記災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家を含む、優先需要家を割り出し、該優先需要家の復旧優先順位を高く策定する復旧順位策定手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、災害情報取得手段によって災害の発生日時や内容、規模などの災害情報が取得されると、復旧順位策定手段によって、現在時刻と、各需要家への電力供給系統と、特定需要家の位置などの需要家情報と、取得された災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家、などの優先需要家が割り出され、この優先需要家の復旧優先順位が高く策定される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の災害復旧支援システムにおいて、前記復旧順位策定手段で策定された復旧優先順位に従って電力を供給するために、電源側から復旧すべき系統ルートを、前記供給系統記憶手段に記憶された前記電力供給系統に基づいて策定する復旧ルート策定手段を備える、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の災害復旧支援システムにおいて、巡視の際に発見された不良内容や不良位置を含む巡視情報を記憶する巡視情報記憶手段と、前記復旧ルート策定手段で策定された系統ルートにおいて、作業員を配置すべき位置を、前記巡視情報記憶手段に記憶された前記巡視情報に基づいて策定する作業員策定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、災害によって停電が発生した場合に、電力供給の復旧を支援するための災害復旧支援プログラムであって、コンピュータを、各需要家への電力供給系統を記憶する供給系統記憶手段と、公共施設である需要家や、病院である需要家、生命維持に必要な電動医療機器を使用する需要家を含む、特定需要家の位置を含む需要家情報を記憶する需要家情報記憶手段と、災害の発生日時や内容、規模を含む災害情報を取得する災害情報取得手段と、現在時刻と、前記供給系統記憶手段に記憶された前記電力供給系統と、前記需要家情報記憶手段に記憶された前記需要家情報と、前記災害情報取得手段で取得した前記災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家を含む、優先需要家を割り出し、該優先需要家の復旧優先順位を高く策定する復旧順位策定手段、として機能させることを特徴とする。
請求項1、4の発明によれば、現在時刻と電力供給系統と需要家情報と災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家、などの優先需要家が割り出され、この優先需要家の復旧優先順位が高く策定される。すなわち、災害の発生によって真に早期電力供給が必要となった需要家が割り出され、この需要家の復旧優先順位が高く策定されるため、需要家の状況に応じた適正かつ柔軟な優先順位で復旧することが可能となる。
請求項2の発明によれば、復旧優先順位に従って電力を供給するために、電源側から復旧すべき系統ルート(送電手順)が策定されるため、この系統ルートに従って復旧させることで、真に早期電力供給が必要となった需要家に対して、早期かつ確実に復旧することが可能となる。
請求項3の発明によれば、系統ルートにおいて作業員を配置すべき位置が、巡視の際に発見された不良内容や不良位置などに基づいて策定されるため、この位置に作業員を配置することで、不良箇所を早期かつ適正に解消して、真に早期電力供給が必要となった需要家に対して、早期かつ確実に復旧することが可能となる。
この発明の実施の形態に係る災害復旧支援システムを示す概略構成ブロック図である。 図1の災害復旧支援システムの系統データベースの電力供給系統の例を示す図である。 図1の災害復旧支援システムの区間データベースのデータ例を示す図である。 図1の災害復旧支援システムによる送電優先順位と送電手順と作業員配置手順の第1の例を示す図である。 図1の災害復旧支援システムによる送電優先順位と送電手順と作業員配置手順の第2の例を示す図である。 図1の災害復旧支援システムの作用を示すフローチャートである。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る災害復旧支援システム1を示す概略構成ブロック図である。この災害復旧支援システム1は、地震や台風などの災害によって停電が発生した場合に、電力供給の復旧を支援するシステムであり、主として、系統データベース(供給系統記憶手段)2と、区間データベース(需要家情報記憶手段、巡視情報記憶手段)3と、通信部(災害情報取得手段)4と、順位策定タスク(復旧順位策定手段)5と、ルート策定タスク(復旧ルート策定手段)6と、作業員策定タスク(作業員策定手段)7と、これらを制御などする中央処理部8とを備えている。
系統データベース2は、各需要家への電力供給系統を記憶するデータベースである。具体的には、図2に示すように、各変電所(電源側)から各需要家に電力を供給するための送配電線の経路(電力供給系統図)が記憶されている。ここで、柱上開閉器DM間を1区間とする。また、図2に示すA区間〜I区間が停電した場合について、主として以下に説明する。
区間データベース3は、公共施設である需要家や、病院である需要家、生命維持に必要な電動医療機器(例えば、呼吸器)を使用する需要家を含む、特定需要家の位置を含む需要家情報や、巡視の際に発見された不良内容や不良位置を含む巡視情報を記憶するデータベースである。この実施の形態では、区間ごとに、需要家情報や巡視情報を含む情報が記憶されている。
具体的には、図3に示すように、区間ごとに、特定需要家31、巡視結果32、停電履歴33、停電予定34、戸数35、区間情報36などが記憶されている。特定需要家31には、この区間に特定需要家が存在するか否か、存在する場合の内容・種別などの需要家情報が記憶されている。このように、この実施の形態では、区間ごとに特定需要家が存在するか否かなどを記憶することで、特定需要家の位置(区間)を含む需要家情報が記憶されている。ここで、特定需要家には、役所(公共施設である需要家)や病院、呼吸器を使用する需要家、避難所に指定されている学校、インフラの拠点(通信施設、ガス施設)などが含まれ、1区間に複数の特定需要家が存在してもよいことは勿論である。
巡視結果32には、この区間において過去に行った巡視点検の際に、発見された不良内容や良否判定などを含む巡視情報が記憶されている。このように、この実施の形態では、区間ごとに巡視情報を記憶することで、不良位置(不良区間)を含む巡視情報が記憶されている。停電履歴33には、過去1年以内に発生した停電の有無と回数が記憶され、停電予定34には、所定期間内に予定されている停電の有無が記憶され、戸数35には、この区間内の需要家数が記憶されている。区間情報36には、この区間が都市部か田園地帯か、あるいは山間部であるかの地域情報や、変電所からこの区間までの距離、変電所からこの区間までの移動時間が記憶されている。
通信部4は、外部と情報・データを送受信するための通信インターフェイスであり、外部から、災害の発生日時や内容、規模を含む災害情報を受信・取得するようになっている。ここで、外部には、災害情報を収集、管理する機関のサーバ・コンピュータなどが含まれ、災害情報には、避難所の名称や位置、避難者数、災害によって孤立した地域、後述するような情報なども含まれる。また、停電範囲や停電発生日時、復旧状況などを含む停電情報を生成する配電自動化システムも外部に含まれ、停電情報を災害情報として受信するようにもなっている。
順位策定タスク5は、現在時刻と、系統データベース2に記憶された電力供給系統と、区間データベース3に記憶された需要家情報と、通信部4で取得した災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家を含む、優先需要家を割り出し、この優先需要家の復旧優先順位を高く策定するタスク・プログラムである。すなわち、停電情報の停電範囲に含まれる供給系統を系統データベース2から取得し、この供給系統・停電範囲内の需要家の中から、真に早期電力供給が必要とされる優先需要家を割り出し、この優先需要家が含まれる区間の送電優先順位(復旧優先順位)を高く設定するものである。
具体的には、次のような需要家を優先需要家として割り出す。
第1に、需要家が避難所に指定されている学校(特定需要家)であり、災害情報の災害内容と規模とから住民の避難が予測される場合、あるいは災害情報に避難勧告の発令が含まれている場合に、この需要家を、被災者が集まっている、あるいは集まると予測される優先需要家とする。
第2に、需要家が病院(特定需要家)であり、災害情報の災害内容と規模とから多くの住民が病院に搬送されると予測される場合、あるいは災害情報に多くの住民が負傷した情報や病院に搬送された情報が含まれている場合に、この需要家を、被災者が集まっている、あるいは集まると予測される優先需要家とする。
第3に、需要家が市役所(特定需要家)であり、災害情報の災害内容と規模とから災害非常対策室などが設置されると予測される場合、あるいは災害情報に災害非常対策室が設置された情報が含まれている場合に、この需要家を、公益性が高くなっていると予測される優先需要家とする。
第4に、需要家が呼吸器を使用する需要家(特定需要家)であり、災害情報(停電情報)の停電発生日時と現在時刻とから、呼吸器の電池が所定容量以下になる(切れる)と予測される場合に、この需要家を、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される優先需要家とする。
第5に、需要家が山間部に位置する需要家であり、災害情報の災害内容と規模とから、例えば、積雪による孤立が予測される場合、あるいは災害情報に孤立された地域の情報が含まれている場合に、この需要家を優先需要家とする。
第6に、需要家がインフラの拠点(特定需要家)であり、バックアップ電源(非常用発電機等)を有しているが、停電発生日時と現在時刻とから、バックアップ電源が所定容量以下になる(切れる)と予測される場合に、この需要家を優先需要家とする。
そして、このようして割り出した優先需要家が含まれる区間の送電優先順位を高く設定する。このとき、優先需要家を含む区間が複数ある場合には、所定のルールに基づいて、より多くの優先需要家を含む区間の優先順位をより高く設定したり、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される優先需要家を含む区間の優先順位をより高く設定したり、被災者が集まっていると予測される優先需要家を含む区間の優先順位をより高く設定したりする。また、過去の停電回数が多く今後の停電予定がある区間や、戸数(停電戸数)が多い区間の優先順位をより高く設定してもよい。
ルート策定タスク6は、順位策定タスク5で策定された復旧優先順位に従って電力を供給するために、電源側から復旧すべき系統ルートを、系統データベース2に記憶された電力供給系統に基づいて策定するタスク・プログラムである。すなわち、順位策定タスク5で送電優先順位が高く設定された区間に早期に電力を供給するために、電源側のどの区間からどの区間を順に復旧・送電すればよいか、という送電手順・復旧ルートを電力供給系統に基づいて策定するものである。
具体的には、例えば、図4に示すように、H区間が第1の優先順位、I区間が第2の優先順位、A区間が第3の優先順位に策定された場合(ケース1の場合)、まず、第1の優先順位のH区間に送電するために、変電所(電源側)からH区間に至る中間地に位置するA区間とG区間を送電し、続いて、H区間を送電する。次に、第2の優先順位のI区間に送電するために、I区間を送電する。これにより、優先順位が高いH区間、I区間、A区間がすべて送電され、系統の幹線が送電されるため、分岐であるB区間、E区間、F区間に送電する。このとき、変電所(電源側)に近いB区間、E区間およびF区間の順に送電する。そして、残りのC区間とD区間に送電する、という送電手順を策定する。
また、図5に示すように、A区間が第1の優先順位、H区間が第2の優先順位、I区間が第3の優先順位に策定された場合(ケース2の場合)、まず、第1の優先順位のA区間に送電するために、最初にA区間を送電する。次に、第2の優先順位のH区間に送電するために、変電所(電源側)からH区間に至る中間地に位置するG区間を送電してから、H区間を送電し、続いて、第3の優先順位のI区間に送電する。これにより、優先順位が高いA区間、H区間、I区間がすべて送電され、系統の幹線が送電されるため、分岐であるB区間、E区間、F区間に送電する。このとき、変電所(電源側)に近いB区間、E区間およびF区間の順に送電する。そして、残りのC区間とD区間に送電する、という送電手順を策定する。
作業員策定タスク7は、ルート策定タスク6で策定された系統ルートにおいて、作業員を配置すべき位置を、区間データベース3に記憶された巡視情報に基づいて策定するタスク・プログラムである。すなわち、過去の巡視点検で不良(樹木接触や不良箇所など)が発見された区間に対して、ルート策定タスク6で策定された送電手順の順序が高い区間を優先して、作業員の配置手順(配置優先度)を策定するものである。この際、移動時間が長い区間を優先して策定してもよい。
具体的には、例えば、上記のケース1で、D区間とH区間で樹木接触が発見され、G区間で不良箇所が発見されている場合、図4に示すように、まず、送電手順の順序が高いG区間に、最初に作業員を配置する。次に、送電手順の順序がD区間よりも高い(移動時間も長い)H区間に作業員を配置し、その後、D区間に作業員を配置する、という作業員の配置手順を策定する。
また、上記のケース2で、A区間とH区間で樹木接触が発見され、G区間で不良箇所が発見されている場合、図5に示すように、まず、送電手順の順序が高いA区間に、最初に作業員を配置する。次に、送電手順の順序がH区間よりも高いG区間に作業員を配置し、その後、H区間に作業員を配置する、という作業員の配置手順を策定する。
次に、このような構成の災害復旧支援システム1の作用および、災害復旧支援システム1による災害復旧支援方法について説明する。
災害によって停電が発生し、電力供給の復旧作業を行う前に、まず、図6に示すように、通信部4によって外部からの災害情報が受信・取得される(ステップS1)。次に、順位策定タスク5が起動され、上記のようにして、優先需要家が割り出され、この優先需要家を含む区間の復旧優先順位・送電優先順位が高く策定される(ステップS2)。続いて、ルート策定タスク6が起動され、復旧すべき区間の系統ルート・送電手順が策定され(ステップS3)、さらに、作業員策定タスク7が起動され、上記のようにして、各区間に対する作業員の配置手順が策定される(ステップS4)。
ここで、各ステップS2〜S4で策定された送電優先順位や送電手順、作業員の配置手順は、図4、図5に示すようにして、ディスプレイなどに出力される。そして、これらの策定結果を見て、復旧作業を順次行う。つまり、配置手順に従って順次各区間に作業員を配置するとともに、送電手順に従って順次各区間を送電・復旧するものである。
また、各ステップS2〜S4による策定は、所定時間ごとに自動的に行うようにしてもよい。すなわち、災害状況や需要家の状況などが時間の経過とともに変化し、早期電力供給が必要とされる優先需要家も変化するため、所定時間ごとに策定を行って、送電優先順位や送電手順、作業員の配置手順を適宜最適化するようにしてもよい。同様に、各ステップS2〜S4による策定を、通信部4によって外部から災害情報を取得する度に、自動的に行うようにしてもよい。すなわち、災害状況が時間の経過とともに変化し、早期電力供給が必要とされる優先需要家も変化するため、新たな災害情報を取得する度に策定を行って、送電優先順位や送電手順、作業員の配置手順を適宜最適化するようにしてもよい。さらに、状況に応じて任意の時に、各ステップS2〜S4による策定を行ってもよい。ここで、このような複数回の策定は、状況に応じて、復旧作業を開始する前に行ってもよいし、復旧作業を開始した後(作業進行中)に行ってもよい。
以上のように、本災害復旧支援システム1および災害復旧支援方法によれば、現在時刻と電力供給系統と需要家情報と災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家、などの優先需要家が割り出され、この優先需要家を含む区間の復旧優先順位・送電優先順位が高く策定される。すなわち、災害の発生によって真に早期電力供給が必要となった需要家が割り出され、この需要家の区間の送電優先順位が高く策定されるため、需要家の状況に応じた適正かつ柔軟な優先順位で送電復旧することが可能となる。
また、送電優先順位に従って各区間に電力を供給するために、電源側から復旧すべき系統ルート・送電手順が策定されるため、この送電手順に従って各区間を復旧させることで、真に早期電力供給が必要となった需要家に対して、早期かつ確実に復旧することが可能となる。
さらに、系統ルートにおいて作業員を配置すべき区間とその順序(配置手順)が策定されるため、この配置手順に従って作業員を配置することで、不良箇所などを早期かつ適正に解消して、真に早期電力供給が必要となった需要家に対して、早期かつ確実に復旧することが可能となる。
しかも、送電優先順位や送電手順、作業員の配置手順が自動で策定されるため、労力が軽減されるばかりでなく、適正かつ迅速な策定が可能となり、その結果、迅速な復旧が可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、通信部4によって外部から災害情報を受信することで災害情報を取得しているが、外部から災害情報を入力することで災害情報を取得するようにしてもよい。また、需要家の位置や巡視で発見された不良位置などを区間で特定しているが、電柱番号や緯度、経度で特定してもよい。さらに、区間データベース3において区間ごとに情報・データを記憶しているが、需要家ごとに記憶したり、巡視箇所ごとに記憶したりしてもよい。また、優先需要家は、上記のような需要家に限らない。
一方、次のような災害復旧支援プログラムを汎用のコンピュータにインストールするようにしてもよい。
災害によって停電が発生した場合に、電力供給の復旧を支援するための災害復旧支援プログラムであって、コンピュータを、
各需要家への電力供給系統を記憶する供給系統記憶手段(系統データベース2)と、
公共施設である需要家や、病院である需要家、生命維持に必要な電動医療機器を使用する需要家を含む、特定需要家の位置を含む需要家情報を記憶する需要家情報記憶手段(区間データベース3)と、
災害の発生日時や内容、規模を含む災害情報を取得する災害情報取得手段(通信部4)と、
現在時刻と、供給系統記憶手段に記憶された電力供給系統と、需要家情報記憶手段に記憶された需要家情報と、災害情報取得手段で取得した災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家を含む、優先需要家を割り出し、該優先需要家の復旧優先順位を高く策定する復旧順位策定手段(順位策定タスク5)と、
復旧順位策定手段で策定された復旧優先順位に従って電力を供給するために、電源側から復旧すべき系統ルートを、供給系統記憶手段に記憶された電力供給系統に基づいて策定する復旧ルート策定手段(ルート策定タスク6)と、
巡視の際に発見された不良内容や不良位置を含む巡視情報を記憶する巡視情報記憶手段(区間データベース3)と、
復旧ルート策定手段で策定された系統ルートにおいて、作業員を配置すべき位置を、巡視情報記憶手段に記憶された巡視情報に基づいて策定する作業員策定手段(作業員策定タスク7)、
として機能させることを特徴とする災害復旧支援プログラム。
1 災害復旧支援システム
2 系統データベース(供給系統記憶手段)
3 区間データベース(需要家情報記憶手段、巡視情報記憶手段)
4 通信部(災害情報取得手段)
5 順位策定タスク(復旧順位策定手段)
6 ルート策定タスク(復旧ルート策定手段)
7 作業員策定タスク(作業員策定手段)

Claims (4)

  1. 災害によって停電が発生した場合に、電力供給の復旧を支援する災害復旧支援システムであって、
    各需要家への電力供給系統を記憶する供給系統記憶手段と、
    公共施設である需要家や、病院である需要家、生命維持に必要な電動医療機器を使用する需要家を含む、特定需要家の位置を含む需要家情報を記憶する需要家情報記憶手段と、
    災害の発生日時や内容、規模を含む災害情報を取得する災害情報取得手段と、
    現在時刻と、前記供給系統記憶手段に記憶された前記電力供給系統と、前記需要家情報記憶手段に記憶された前記需要家情報と、前記災害情報取得手段で取得した前記災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家を含む、優先需要家を割り出し、該優先需要家の復旧優先順位を高く策定する復旧順位策定手段と、
    を備えることを特徴とする災害復旧支援システム。
  2. 前記復旧順位策定手段で策定された復旧優先順位に従って電力を供給するために、電源側から復旧すべき系統ルートを、前記供給系統記憶手段に記憶された前記電力供給系統に基づいて策定する復旧ルート策定手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の災害復旧支援システム。
  3. 巡視の際に発見された不良内容や不良位置を含む巡視情報を記憶する巡視情報記憶手段と、
    前記復旧ルート策定手段で策定された系統ルートにおいて、作業員を配置すべき位置を、前記巡視情報記憶手段に記憶された前記巡視情報に基づいて策定する作業員策定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の災害復旧支援システム。
  4. 災害によって停電が発生した場合に、電力供給の復旧を支援するための災害復旧支援プログラムであって、コンピュータを、
    各需要家への電力供給系統を記憶する供給系統記憶手段と、
    公共施設である需要家や、病院である需要家、生命維持に必要な電動医療機器を使用する需要家を含む、特定需要家の位置を含む需要家情報を記憶する需要家情報記憶手段と、
    災害の発生日時や内容、規模を含む災害情報を取得する災害情報取得手段と、
    現在時刻と、前記供給系統記憶手段に記憶された前記電力供給系統と、前記需要家情報記憶手段に記憶された前記需要家情報と、前記災害情報取得手段で取得した前記災害情報とに基づいて、公益性が高くなっていると予測される需要家や、被災者が集まっていると予測される需要家、生命の危機にさらされるおそれがあると予測される需要家を含む、優先需要家を割り出し、該優先需要家の復旧優先順位を高く策定する復旧順位策定手段、
    として機能させることを特徴とする災害復旧支援プログラム。
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